JP2000301807A - テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置 - Google Patents
テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録装置における記録ヘッド個々の出力特性
の違いに起因した色ずれを補正する処理において、目視
による色ずれ検出を高精度に行うことが可能なテストパ
ターンを記録する。 【解決手段】 テストパターンのそれぞれのパッチを隣
接する二つの領域に分けて構成し、この領域の一方(上
部)をパッチ記録データであるC、M、Y、Kの各階調
値のうちCとMとを変化させた、上記色ずれの程度を検
出するためのテスト領域とし、他方を上記検出の基準と
なる無彩色を表すリファレンス領域とする。そして、各
パッチにおけるリファレンス領域に形成されるドットの
空間周波数がそれぞれ対応するテスト領域の空間周波数
に近くなるようにC、M、Y、Kの階調値を定める。
の違いに起因した色ずれを補正する処理において、目視
による色ずれ検出を高精度に行うことが可能なテストパ
ターンを記録する。 【解決手段】 テストパターンのそれぞれのパッチを隣
接する二つの領域に分けて構成し、この領域の一方(上
部)をパッチ記録データであるC、M、Y、Kの各階調
値のうちCとMとを変化させた、上記色ずれの程度を検
出するためのテスト領域とし、他方を上記検出の基準と
なる無彩色を表すリファレンス領域とする。そして、各
パッチにおけるリファレンス領域に形成されるドットの
空間周波数がそれぞれ対応するテスト領域の空間周波数
に近くなるようにC、M、Y、Kの階調値を定める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テストパターン記
録方法、情報処理装置および記録装置に関し、詳しく
は、記録ヘッド間の出力特性の違い等に起因した色ずれ
の判定に用いるテストパターンを記録するためのテスト
パターン記録方法、該テストパターン記録を実行する情
報処理装置および記録装置に関するものである。
録方法、情報処理装置および記録装置に関し、詳しく
は、記録ヘッド間の出力特性の違い等に起因した色ずれ
の判定に用いるテストパターンを記録するためのテスト
パターン記録方法、該テストパターン記録を実行する情
報処理装置および記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】OA機器の普及等に伴いカラー画像を出
力する機会が増しつつある。カラー画像の出力機器とし
ては、例えばインクジェット方式、電子写真方式、熱転
写方式など種々の記録方式による記録装置が知られてお
り、これらの装置では、近年比較的高画質な写真調のカ
ラー画像の出力が行われるようになりつつある。
力する機会が増しつつある。カラー画像の出力機器とし
ては、例えばインクジェット方式、電子写真方式、熱転
写方式など種々の記録方式による記録装置が知られてお
り、これらの装置では、近年比較的高画質な写真調のカ
ラー画像の出力が行われるようになりつつある。
【0003】このような記録装置では、一般的にシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)3色の有彩色
の色材で、或いはこれらに無彩色のブラック(K)を加
えた4色の色材を用いてカラー画像の記録を行うが、こ
の場合、各色ヘッド間の出力特性(反射濃度や明度、彩
度、色相など)のバランスが適正でなく記録画像に色ず
れ(所望の色と異なるなど)を生ずる場合がある。例え
ば、インクジェット方式の記録ヘッドでは、インクを吐
出させるための熱エネルギーを発生する発熱ヒータの発
熱量(膜厚)のバラツキやインクを吐出する吐出口のサ
イズや形状のバラツキなどが原因となって記録ヘッド毎
の吐出量に個体差が存在する場合があり、その結果、上
述したような各色記録ヘッド間で出力特性のアンバラン
スを生ずることがある。なお、このような個体差は、上
記のように記録ヘッドが本来的に有しているものに限ら
ず、例えば、個々の記録ヘッドの経時変化等によって生
ずることも知られている。
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)3色の有彩色
の色材で、或いはこれらに無彩色のブラック(K)を加
えた4色の色材を用いてカラー画像の記録を行うが、こ
の場合、各色ヘッド間の出力特性(反射濃度や明度、彩
度、色相など)のバランスが適正でなく記録画像に色ず
れ(所望の色と異なるなど)を生ずる場合がある。例え
ば、インクジェット方式の記録ヘッドでは、インクを吐
出させるための熱エネルギーを発生する発熱ヒータの発
熱量(膜厚)のバラツキやインクを吐出する吐出口のサ
イズや形状のバラツキなどが原因となって記録ヘッド毎
の吐出量に個体差が存在する場合があり、その結果、上
述したような各色記録ヘッド間で出力特性のアンバラン
スを生ずることがある。なお、このような個体差は、上
記のように記録ヘッドが本来的に有しているものに限ら
ず、例えば、個々の記録ヘッドの経時変化等によって生
ずることも知られている。
【0004】これに対し、このような個体差を原因とし
た色ずれを検出しその検出結果に基づいて記録ヘッドの
出力特性を所定のものに補正する処理が、記録装置のホ
ストとしてのパーソナルコンピュータ等や記録装置自体
で行われる場合がある。そして、その補正方法として
は、一般に、主に色ずれの検出の仕方がスキャナなどの
入力機器を用いる場合と人間の目視による場合によって
区別される2通りの方法がに知られている。以下に、こ
の色ずれ検出の仕方によって区別される二通りの補正方
法の概要について簡単に説明する。
た色ずれを検出しその検出結果に基づいて記録ヘッドの
出力特性を所定のものに補正する処理が、記録装置のホ
ストとしてのパーソナルコンピュータ等や記録装置自体
で行われる場合がある。そして、その補正方法として
は、一般に、主に色ずれの検出の仕方がスキャナなどの
入力機器を用いる場合と人間の目視による場合によって
区別される2通りの方法がに知られている。以下に、こ
の色ずれ検出の仕方によって区別される二通りの補正方
法の概要について簡単に説明する。
【0005】まず、スキャナ等の入力機器を用いる方法
では、例えば特許第2661917号公報にあるよう
に、補正の対象となるC,M,Y,K各色材の記録ヘッ
ドを用いてパッチパターンを記録する。そして、このパ
ッチパターンをスキャナで読取ることにより、この読み
取り値(出力特性を示す値)と上記パッチパターンの記録
データが示す期待値とのずれを検出し、このずれに基づ
いて色ずれを補正する。この場合のパッチパターンとし
ては、C,M,Y,K各色のべたパターン、或いは上記
各色毎のグラデーションを形成するパッチパターン等が
ある。グラデーションを形成するパターンは、中間調に
関する出力特性も検出でき、これによって色ずれの検出
精度を向上させることが可能となる。更には、C,M,
Y,Kを夫々組み合わせた2次色、3次色のパッチパタ
ーンの記録を行い同様に検出補正精度を向上させるもの
も知られている。
では、例えば特許第2661917号公報にあるよう
に、補正の対象となるC,M,Y,K各色材の記録ヘッ
ドを用いてパッチパターンを記録する。そして、このパ
ッチパターンをスキャナで読取ることにより、この読み
取り値(出力特性を示す値)と上記パッチパターンの記録
データが示す期待値とのずれを検出し、このずれに基づ
いて色ずれを補正する。この場合のパッチパターンとし
ては、C,M,Y,K各色のべたパターン、或いは上記
各色毎のグラデーションを形成するパッチパターン等が
ある。グラデーションを形成するパターンは、中間調に
関する出力特性も検出でき、これによって色ずれの検出
精度を向上させることが可能となる。更には、C,M,
Y,Kを夫々組み合わせた2次色、3次色のパッチパタ
ーンの記録を行い同様に検出補正精度を向上させるもの
も知られている。
【0006】一方、目視による方法では、上述の機器を
用いる方法のように各色のヘッド毎に出力特性の絶対値
を検出することは容易ではない。このため、専らC,
M,Yの3色材を混合して記録される3次色のパッチパ
ターンを用いる検出方法が採られている。すなわち、吐
出量について平均的なあるいは偏りのない記録ヘッドを
用いて記録すれば無彩色になると期待される3色材の所
定の比率(3色材の記録データによって示される)で記録
されたパッチパターンを中心に、各色材の記録比率を僅
かづつ変化させた、略灰色に近いパッチパターンを複数
記録し、この複数のパッチパターンの中から最も無彩色
に近いパターンをユーザ等が目視によって選択すること
により、C,M,Y各色記録ヘッド間の出力特性のバラ
ンスが最適なものを検出する。そして、この検出したパ
ッチに対応する補正データによってそれぞれの記録ヘッ
ドの出力特性を補正するものである。つまり、この方法
の色ずれ検出は、C,M,Y各記録ヘッドの出力特性の
僅かなバランスのずれによって、パッチにおいて例えば
出力特性の変化が大きい色の影響が現れ無彩色でなくな
ることを利用したものである。
用いる方法のように各色のヘッド毎に出力特性の絶対値
を検出することは容易ではない。このため、専らC,
M,Yの3色材を混合して記録される3次色のパッチパ
ターンを用いる検出方法が採られている。すなわち、吐
出量について平均的なあるいは偏りのない記録ヘッドを
用いて記録すれば無彩色になると期待される3色材の所
定の比率(3色材の記録データによって示される)で記録
されたパッチパターンを中心に、各色材の記録比率を僅
かづつ変化させた、略灰色に近いパッチパターンを複数
記録し、この複数のパッチパターンの中から最も無彩色
に近いパターンをユーザ等が目視によって選択すること
により、C,M,Y各色記録ヘッド間の出力特性のバラ
ンスが最適なものを検出する。そして、この検出したパ
ッチに対応する補正データによってそれぞれの記録ヘッ
ドの出力特性を補正するものである。つまり、この方法
の色ずれ検出は、C,M,Y各記録ヘッドの出力特性の
僅かなバランスのずれによって、パッチにおいて例えば
出力特性の変化が大きい色の影響が現れ無彩色でなくな
ることを利用したものである。
【0007】なお、上述の説明ではインクジェット方式
の記録ヘッド場合について色ずれおよびその検出等を説
明したが、電子写真方式や熱転写方式の記録装置にあっ
ても夫々の記録原理等に依った原因によって各色記録ヘ
ッドの出力特性はばらつく場合があり、この場合も上記
と同様の色ずれ検出及びその補正が行われる。
の記録ヘッド場合について色ずれおよびその検出等を説
明したが、電子写真方式や熱転写方式の記録装置にあっ
ても夫々の記録原理等に依った原因によって各色記録ヘ
ッドの出力特性はばらつく場合があり、この場合も上記
と同様の色ずれ検出及びその補正が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の色ずれ検出方法にあっては、以下のような不具
合があった。
た従来の色ずれ検出方法にあっては、以下のような不具
合があった。
【0009】まず、スキャナなどの入力機器を用いる方
法は、記録装置の一般的な使用環境を考慮した場合、ユ
ーザなどが入力機器を所持していることが前提となる。
全てのユーザは必ずしも入力機器を所持している訳では
なく、この場合、上記スキャナ等を用いる方法は現実的
ではない。また、何らかの入力機器を調達できたとして
も、その様な場合の多種多様な入力機器を用いた色ずれ
検出に応じた補正は、極めて困難なことが多い。
法は、記録装置の一般的な使用環境を考慮した場合、ユ
ーザなどが入力機器を所持していることが前提となる。
全てのユーザは必ずしも入力機器を所持している訳では
なく、この場合、上記スキャナ等を用いる方法は現実的
ではない。また、何らかの入力機器を調達できたとして
も、その様な場合の多種多様な入力機器を用いた色ずれ
検出に応じた補正は、極めて困難なことが多い。
【0010】これに対し、目視による方法では、特別な
入力機器を必要としないため、どのようなユーザでも色
ずれ検出を行うことができる。しかしながら、C,M,
Yの記録比率を僅かに変えた複数のパッチの中から無彩
色に最も近いパッチを選び出すことはそれほど簡単なこ
とではない。
入力機器を必要としないため、どのようなユーザでも色
ずれ検出を行うことができる。しかしながら、C,M,
Yの記録比率を僅かに変えた複数のパッチの中から無彩
色に最も近いパッチを選び出すことはそれほど簡単なこ
とではない。
【0011】例えば、JIS(JIS E3305, JIS Z8721,
JIS L0600等)や様々な団体が色差(ΔE)についての
規定を行っているが、例えば色差3.2〜6.5の範囲
は「印象レベルでは同じ色として扱える範囲」とされて
いる。このことは、この程度の色差範囲のパッチの中か
ら目視で無彩色に最も近いパッチを選び出すことは困難
であることを示唆している。一方、このような範囲の色
差は「塗装などでは色違いでクレームになることがあ
る」ともされており、この色差範囲内であっても選択す
るパッチを誤ると、そのパッチに対応した補正値により
補正した後に記録される画像であっても色味として必ず
しも満足されないことも同時に示唆しているといえる。
JIS L0600等)や様々な団体が色差(ΔE)についての
規定を行っているが、例えば色差3.2〜6.5の範囲
は「印象レベルでは同じ色として扱える範囲」とされて
いる。このことは、この程度の色差範囲のパッチの中か
ら目視で無彩色に最も近いパッチを選び出すことは困難
であることを示唆している。一方、このような範囲の色
差は「塗装などでは色違いでクレームになることがあ
る」ともされており、この色差範囲内であっても選択す
るパッチを誤ると、そのパッチに対応した補正値により
補正した後に記録される画像であっても色味として必ず
しも満足されないことも同時に示唆しているといえる。
【0012】このため、目視による色ずれ検出方法にお
いてその精度を向上させる対策も試みられている。
いてその精度を向上させる対策も試みられている。
【0013】図1は、そのような検出精度の向上を可能
としたテストパターンの一例を示す図である。図1にお
いて、各枠はC,M,Yの混合またはKによって記録さ
れるパッチを示し、各パッチの二つの領域それぞれにお
ける4つの数字はそれぞれの領域を記録するための上か
らそれぞれC,M,Y,Kの多値階調値データを表して
いる。このように図1に示すパッチは、上下2つの領域
がセットとなって構成されるものである。そして、この
ようなパッチが、その階調値について、縦方向にMが5
段階で増加し、横方向にCが5段階で増加するパッチの
配列によってテストパターンが構成されている。
としたテストパターンの一例を示す図である。図1にお
いて、各枠はC,M,Yの混合またはKによって記録さ
れるパッチを示し、各パッチの二つの領域それぞれにお
ける4つの数字はそれぞれの領域を記録するための上か
らそれぞれC,M,Y,Kの多値階調値データを表して
いる。このように図1に示すパッチは、上下2つの領域
がセットとなって構成されるものである。そして、この
ようなパッチが、その階調値について、縦方向にMが5
段階で増加し、横方向にCが5段階で増加するパッチの
配列によってテストパターンが構成されている。
【0014】図1に示されるように、各パッチにおける
上側のテスト領域はそれぞれ有彩色の色材であるC,
M,Yの混合色(以下、「PCBk」とも言う)によって
記録される領域であり、下側のリファレンス領域は無彩
色の色材であるKのみによって記録される領域である。
上側のPCBkを記録する領域では、Yの階調値が12
8レベルで固定されており、また、上述したようにパタ
ーンにおける右側のパッチほどCの値が大きく、下側の
パッチほどMが大きくなるように配列されている。
上側のテスト領域はそれぞれ有彩色の色材であるC,
M,Yの混合色(以下、「PCBk」とも言う)によって
記録される領域であり、下側のリファレンス領域は無彩
色の色材であるKのみによって記録される領域である。
上側のPCBkを記録する領域では、Yの階調値が12
8レベルで固定されており、また、上述したようにパタ
ーンにおける右側のパッチほどCの値が大きく、下側の
パッチほどMが大きくなるように配列されている。
【0015】このようにテストパターンを構成すること
で、目視による検出精度を向上させることができる。す
なわち、このパターンは物体が隣接している時には小さ
い色差であっても判別可能となる知覚の特性、具体的に
は、色差が0.8〜1.6の十分小さいレベルであって
も「隣接比較では色差は感じられる」という特性を利用
したものである。PCBkのみが記録された複数のパッ
チの中から無彩色に最も近いパッチを漠然と選択させる
のではなく、無彩色であるKを記録した領域とPCBk
を記録した領域を1対1で隣接比較させ、無彩色のK領
域と色差が最も小さいPCBk領域を有するパッチを選
択させることにより目視による検出精度の向上を図った
ものである(以下、この方法を「隣接比較法」という)。
で、目視による検出精度を向上させることができる。す
なわち、このパターンは物体が隣接している時には小さ
い色差であっても判別可能となる知覚の特性、具体的に
は、色差が0.8〜1.6の十分小さいレベルであって
も「隣接比較では色差は感じられる」という特性を利用
したものである。PCBkのみが記録された複数のパッ
チの中から無彩色に最も近いパッチを漠然と選択させる
のではなく、無彩色であるKを記録した領域とPCBk
を記録した領域を1対1で隣接比較させ、無彩色のK領
域と色差が最も小さいPCBk領域を有するパッチを選
択させることにより目視による検出精度の向上を図った
ものである(以下、この方法を「隣接比較法」という)。
【0016】以上説明したように、一般には、隣接比較
法を用いることによって目視による色差(色ずれ)の検
出精度を向上させることができる。しかしながら、特に
2値記録の場合にあっては、更なる検出精度の向上を図
ろうとする場合、上述した従来の隣接比較法では不充分
であることがある。以下この問題について具体的に説明
する。
法を用いることによって目視による色差(色ずれ)の検
出精度を向上させることができる。しかしながら、特に
2値記録の場合にあっては、更なる検出精度の向上を図
ろうとする場合、上述した従来の隣接比較法では不充分
であることがある。以下この問題について具体的に説明
する。
【0017】上述した従来のパッチにおけるPCBkの
テスト領域は、各色材のドットを全ての画素に形成す
る、いわゆるべた記録を行うのではなく、各色材の中間
的なレベルの階調値による記録を行うのが一般的であ
る。これは、ドットを形成する際にその形成位置に誤差
があることや形成されるドットが円形であることを考慮
し、べた記録時には紙面が隙間なく埋められるようドッ
ト同士がオーバーラップして形成されるように設計され
ていることに起因している。すなわち、上記のように記
録装置が設計されていることによって、印字比率(デュ
ーティー)が100%に近づくにしたがって紙面の被覆
率が変化しなくなり、このため出力特性の色ずれ(変化)
も少なくなって印字比率の変化に応じた有意の変化を検
出することができなくなるからである。このため、PC
Bk領域は各色材のドットについてそれぞれべた記録す
るのではなく、印字比率が中間的な値になる階調データ
によって記録することが多い。具体的には8ビット25
6階調で表せられる階調値の中で128近傍の値が用い
られている。一方、隣接させるK色材による領域は、上
述のPCBkの領域との明度差が大きくなりすぎないよ
うにすることが望ましく、そのために同様の128階調
値近傍の値のデータで記録されることが多い。
テスト領域は、各色材のドットを全ての画素に形成す
る、いわゆるべた記録を行うのではなく、各色材の中間
的なレベルの階調値による記録を行うのが一般的であ
る。これは、ドットを形成する際にその形成位置に誤差
があることや形成されるドットが円形であることを考慮
し、べた記録時には紙面が隙間なく埋められるようドッ
ト同士がオーバーラップして形成されるように設計され
ていることに起因している。すなわち、上記のように記
録装置が設計されていることによって、印字比率(デュ
ーティー)が100%に近づくにしたがって紙面の被覆
率が変化しなくなり、このため出力特性の色ずれ(変化)
も少なくなって印字比率の変化に応じた有意の変化を検
出することができなくなるからである。このため、PC
Bk領域は各色材のドットについてそれぞれべた記録す
るのではなく、印字比率が中間的な値になる階調データ
によって記録することが多い。具体的には8ビット25
6階調で表せられる階調値の中で128近傍の値が用い
られている。一方、隣接させるK色材による領域は、上
述のPCBkの領域との明度差が大きくなりすぎないよ
うにすることが望ましく、そのために同様の128階調
値近傍の値のデータで記録されることが多い。
【0018】しかしながら、このような従来のパッチで
は、各有彩色が128階調値のテスト領域と、Kの色材
のみによる128階調値のリファレンス領域とを比較し
た場合、特に2値記録装置で記録する場合ドットの空間
周波数(ドット密度)に比較的大きな差を生じる。その結
果、比較対照するそれぞれの領域に対する目視の知覚特
性が大きく異なり、目視による色ずれ検出が適切に行え
ない場合がある。
は、各有彩色が128階調値のテスト領域と、Kの色材
のみによる128階調値のリファレンス領域とを比較し
た場合、特に2値記録装置で記録する場合ドットの空間
周波数(ドット密度)に比較的大きな差を生じる。その結
果、比較対照するそれぞれの領域に対する目視の知覚特
性が大きく異なり、目視による色ずれ検出が適切に行え
ない場合がある。
【0019】テスト領域では、C,M,Y各色が128
の階調値であっても単位面積当たりに打ち込まれるドッ
トの総数としては、K単独で128の階調値の記録を行
うリファレンス領域のおよそ3倍のドット数となる。こ
れに対し、テスト領域をリファレンス領域とほぼ同じ空
間周波数にするには、C,M,Y各のドット数をリファ
レンス領域のドット数の1/3、即ち夫々の階調値を4
2ほどの値とすることが考えられるが、この場合には、
二つの領域間で明度に大きな差が生じてしまい比較対照
のパッチとして適さないものになってしまう。
の階調値であっても単位面積当たりに打ち込まれるドッ
トの総数としては、K単独で128の階調値の記録を行
うリファレンス領域のおよそ3倍のドット数となる。こ
れに対し、テスト領域をリファレンス領域とほぼ同じ空
間周波数にするには、C,M,Y各のドット数をリファ
レンス領域のドット数の1/3、即ち夫々の階調値を4
2ほどの値とすることが考えられるが、この場合には、
二つの領域間で明度に大きな差が生じてしまい比較対照
のパッチとして適さないものになってしまう。
【0020】つまり2値記録装置にあっては、PCBk
のテスト領域とKのリファレンス領域の明度を合せよう
とすれば空間周波数が大きくずれてしまい、空間周波数
を合わせようとすれば明度が大きくずれてしまい、いず
れの場合にも隣接比較法のパッチとして適切でないもの
となる。
のテスト領域とKのリファレンス領域の明度を合せよう
とすれば空間周波数が大きくずれてしまい、空間周波数
を合わせようとすれば明度が大きくずれてしまい、いず
れの場合にも隣接比較法のパッチとして適切でないもの
となる。
【0021】本発明は上述した従来の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、記
録装置個々の出力特性の違いに起因した色ずれを補正す
る処理において、目視による色ずれ検出を高精度に行う
ことが可能なテストパターンを記録することができるテ
ストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置を
提供することにある。
めになされたものであり、その目的とするところは、記
録装置個々の出力特性の違いに起因した色ずれを補正す
る処理において、目視による色ずれ検出を高精度に行う
ことが可能なテストパターンを記録することができるテ
ストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定のものとして
色ずれを補正する処理に用いられるテストパターンを記
録するためのテストパターン記録方法であって、前記複
数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの程度の
指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ前記テ
スト領域の比較の基準となるリファレンス領域と、を隣
接して配したパッチであって、前記色材の混合の比率を
異ならせた複数のパッチを色材によるドットを形成する
ことによって記録するステップを有し、前記テスト領域
と前記リファレンス領域とは、前記ドットの空間周波数
が近い値となるように記録されることを特徴とする。
複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定のものとして
色ずれを補正する処理に用いられるテストパターンを記
録するためのテストパターン記録方法であって、前記複
数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの程度の
指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ前記テ
スト領域の比較の基準となるリファレンス領域と、を隣
接して配したパッチであって、前記色材の混合の比率を
異ならせた複数のパッチを色材によるドットを形成する
ことによって記録するステップを有し、前記テスト領域
と前記リファレンス領域とは、前記ドットの空間周波数
が近い値となるように記録されることを特徴とする。
【0023】また、記録装置で用いる複数色の色材毎の
出力特性をそれぞれ所定のものとして、当該記録装置の
記録における色ずれを補正する処理に用いられるテスト
パターンを記録するための処理を行う情報処理装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録が
なされ前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス
領域と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の
混合の比率を異ならせた複数のパッチを、前記記録装置
において色材によるドットを形成することによって記録
させるべく当該記録装置にデータを供給する手段を有
し、前記テスト領域と前記リファレンス領域とを、前記
ドットの空間周波数が近い値となるように記録させるこ
とを特徴とする。
出力特性をそれぞれ所定のものとして、当該記録装置の
記録における色ずれを補正する処理に用いられるテスト
パターンを記録するための処理を行う情報処理装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録が
なされ前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス
領域と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の
混合の比率を異ならせた複数のパッチを、前記記録装置
において色材によるドットを形成することによって記録
させるべく当該記録装置にデータを供給する手段を有
し、前記テスト領域と前記リファレンス領域とを、前記
ドットの空間周波数が近い値となるように記録させるこ
とを特徴とする。
【0024】好ましくは、前記複数のパッチの選択情報
に基づき、前記複数の色材毎の出力特性を所定のものと
して前記色ずれを補正する手段をさらに有したことを特
徴とする。
に基づき、前記複数の色材毎の出力特性を所定のものと
して前記色ずれを補正する手段をさらに有したことを特
徴とする。
【0025】さらに、複数色の色材毎の出力特性をそれ
ぞれ所定のものとして色ずれを補正する処理に用いられ
るテストパターンを記録することができる記録装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録が
なされ前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス
領域と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の
混合の比率を異ならせた複数のパッチを色材によるドッ
トを形成することによって記録する手段を有し、前記テ
スト領域と前記リファレンス領域とを、前記ドットの空
間周波数が近い値となるように記録することを特徴とす
る。
ぞれ所定のものとして色ずれを補正する処理に用いられ
るテストパターンを記録することができる記録装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録が
なされ前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス
領域と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の
混合の比率を異ならせた複数のパッチを色材によるドッ
トを形成することによって記録する手段を有し、前記テ
スト領域と前記リファレンス領域とを、前記ドットの空
間周波数が近い値となるように記録することを特徴とす
る。
【0026】以上の構成によれば、複数色の色材毎の出
力特性をそれぞれ所定のものとして色ずれを補正する処
理に用いられるテストパターンが、複数色の色材を混合
して記録がなされ色ずれの程度の指標となるテスト領域
と、無彩色の記録がなされテスト領域の比較の基準とな
るリファレンス領域と、を隣接して配したパッチであっ
て、色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチによっ
て構成され、それぞれの領域を記録する色材のドットの
空間周波数が近い値とされるので、ユーザがそれぞれの
パッチを目視する際の双方の領域に対する視覚特性を略
等しいものとできる。これにより、双方の領域の実際の
色をより正確に知覚することが可能となり、それぞれの
パッチにおいて、テスト領域の色味とリファレンス領域
の色味を精度良く比較でき、リファレンス領域の色に最
も近い色のテスト領域を有したパッチを選択することが
容易となる。
力特性をそれぞれ所定のものとして色ずれを補正する処
理に用いられるテストパターンが、複数色の色材を混合
して記録がなされ色ずれの程度の指標となるテスト領域
と、無彩色の記録がなされテスト領域の比較の基準とな
るリファレンス領域と、を隣接して配したパッチであっ
て、色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチによっ
て構成され、それぞれの領域を記録する色材のドットの
空間周波数が近い値とされるので、ユーザがそれぞれの
パッチを目視する際の双方の領域に対する視覚特性を略
等しいものとできる。これにより、双方の領域の実際の
色をより正確に知覚することが可能となり、それぞれの
パッチにおいて、テスト領域の色味とリファレンス領域
の色味を精度良く比較でき、リファレンス領域の色に最
も近い色のテスト領域を有したパッチを選択することが
容易となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0028】<概要>本発明の各実施形態においてイン
クジェット記録装置のC,M,Y出力特性を検出する方
法は、C,M,Y各色のバランス(印字比率もしくは階
調値データ)を変えたPCBk領域を有するパッチを複
数配列したテストパターンを記録し、その中から隣接比
較法によって無彩色に最も近い領域を有するパッチを選
択することにより行う。この場合に、リファレンス領域
は、Kインクに加え、C,M,Yの有彩色インクの混合
で記録する。更にこのリファレンス領域のC,M,Yイ
ンクの印字比率は、そのパッチのテスト領域における
C,M,Yそれぞれの印字比率と略同等とする。これに
より、各パッチにおいてテスト領域とリファレンス領域
との間の、空間周波数の差、明度の差、を低減し無彩色
の検出精度の向上を図ることができる。
クジェット記録装置のC,M,Y出力特性を検出する方
法は、C,M,Y各色のバランス(印字比率もしくは階
調値データ)を変えたPCBk領域を有するパッチを複
数配列したテストパターンを記録し、その中から隣接比
較法によって無彩色に最も近い領域を有するパッチを選
択することにより行う。この場合に、リファレンス領域
は、Kインクに加え、C,M,Yの有彩色インクの混合
で記録する。更にこのリファレンス領域のC,M,Yイ
ンクの印字比率は、そのパッチのテスト領域における
C,M,Yそれぞれの印字比率と略同等とする。これに
より、各パッチにおいてテスト領域とリファレンス領域
との間の、空間周波数の差、明度の差、を低減し無彩色
の検出精度の向上を図ることができる。
【0029】そして、以上のようにして得られた各色の
記録ヘッドの出力特性のずれに対する補正は、予め設定
されている複数の出力γテーブルの中から、選択された
パッチに対応した出力γ補正テーブルを選択し、画像処
理に用いられている出力γ補正テーブルと書き換えるこ
とによって行う。
記録ヘッドの出力特性のずれに対する補正は、予め設定
されている複数の出力γテーブルの中から、選択された
パッチに対応した出力γ補正テーブルを選択し、画像処
理に用いられている出力γ補正テーブルと書き換えるこ
とによって行う。
【0030】[第1の実施の形態]図2は、本発明の一
実施形態に係わる画像処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。
実施形態に係わる画像処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【0031】図において、情報処理装置としてのホスト
100は、例えばパーソナルコンピュータとして実現さ
れるものであり、CPU10と、メモリ11と、外部記
憶装置13と、キーボード等の入力部12と、プリンタ
200との間の通信のためのインターフェイスとを備え
ている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログ
ラムに従い、種々の処理を実行するものであり、特に後
述の色処理、量子化処理等の画像処理さらには本実施形
態に関る出力特性の補正書処理を実行する。これらのプ
ログラムは外部記憶装置13に記憶され、或いは外部装
置から供給される。ホスト100はインターフェイスを
介して記録装置としてのプリンタ200と接続されてお
り、画像処理を施した記録データをプリンタ200に送
信して記録を行わせることができる。
100は、例えばパーソナルコンピュータとして実現さ
れるものであり、CPU10と、メモリ11と、外部記
憶装置13と、キーボード等の入力部12と、プリンタ
200との間の通信のためのインターフェイスとを備え
ている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログ
ラムに従い、種々の処理を実行するものであり、特に後
述の色処理、量子化処理等の画像処理さらには本実施形
態に関る出力特性の補正書処理を実行する。これらのプ
ログラムは外部記憶装置13に記憶され、或いは外部装
置から供給される。ホスト100はインターフェイスを
介して記録装置としてのプリンタ200と接続されてお
り、画像処理を施した記録データをプリンタ200に送
信して記録を行わせることができる。
【0032】<プリンタ構成>図3は、上述したプリン
タ200機械的構成を示す概略斜視図である。
タ200機械的構成を示す概略斜視図である。
【0033】図3において、1は紙或いはプラスチック
シート等の記録シートを示し、カセット等に複数枚が積
層されることにより、記録時には給紙ローラ(不図示)
によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、一定
間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモータ
(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及
び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッドの走査に応
じたタイミングで図中矢印A方向に所定量づつ搬送され
る。
シート等の記録シートを示し、カセット等に複数枚が積
層されることにより、記録時には給紙ローラ(不図示)
によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、一定
間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモータ
(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及
び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッドの走査に応
じたタイミングで図中矢印A方向に所定量づつ搬送され
る。
【0034】5は、記録シート1にインクを吐出して記
録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッドを示
す。記録ヘッドに対するインク供給は、不図示のインク
カートリッジから供給され、記録ヘッド5は、吐出信号
に応じて駆動されることによりそのインク吐出口よりイ
ンクを吐出する。より詳細には、記録ヘッドの各インク
吐出口に対応したインク路には電気熱変換素子が設けら
れており、この電気熱変換素子が発生する熱エネルギー
を利用してインクに気泡を発生させこの気泡の圧力によ
ってインクを吐出するものである。この記録ヘッド5及
びインクカートリッジはキャリッジ6に搭載される。キ
ャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a,8bを介して
キャリッジモータ23の駆動力が伝達され、これによ
り、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復移動
でき、記録ヘッドの走査を行うことが可能となる。
録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッドを示
す。記録ヘッドに対するインク供給は、不図示のインク
カートリッジから供給され、記録ヘッド5は、吐出信号
に応じて駆動されることによりそのインク吐出口よりイ
ンクを吐出する。より詳細には、記録ヘッドの各インク
吐出口に対応したインク路には電気熱変換素子が設けら
れており、この電気熱変換素子が発生する熱エネルギー
を利用してインクに気泡を発生させこの気泡の圧力によ
ってインクを吐出するものである。この記録ヘッド5及
びインクカートリッジはキャリッジ6に搭載される。キ
ャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a,8bを介して
キャリッジモータ23の駆動力が伝達され、これによ
り、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復移動
でき、記録ヘッドの走査を行うことが可能となる。
【0035】以上の構成において、記録ヘッド5は、図
中矢印B方向に走査しながら吐出信号に応じて記録シー
ト1にインクを吐出してシート1上にインクのドットを
形成して記録を行うことができる。記録ヘッド5は、必
要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置2
による回復動作を行うことにより、吐出口の目づまり等
を防止したり解消する。記録ヘッド5の上記走査に同期
して、搬送ローラ対3,4が駆動され、記録シート1
は、矢印A方向に1行分搬送される。この動作を繰り返
すことによって記録シート1に画像等の記録を行うこと
ができる。
中矢印B方向に走査しながら吐出信号に応じて記録シー
ト1にインクを吐出してシート1上にインクのドットを
形成して記録を行うことができる。記録ヘッド5は、必
要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置2
による回復動作を行うことにより、吐出口の目づまり等
を防止したり解消する。記録ヘッド5の上記走査に同期
して、搬送ローラ対3,4が駆動され、記録シート1
は、矢印A方向に1行分搬送される。この動作を繰り返
すことによって記録シート1に画像等の記録を行うこと
ができる。
【0036】図4は、上述したプリンタの制御構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【0037】この制御系は、図4に示すように、例えば
マイクロプロセッサ等のCPU20a,CPU20aの
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
b,及びCPU20aのワークエリアとして使用される
と共に記録データなどの各種データの一時保管等を行う
RAM20c等を備えた制御部20、インターフェイス
21、操作パネル22、各モータ(キャリッジ駆動用の
モータ23、給紙ローラ駆動用のモータ24、第1搬送
ローラ対駆動用のモータ25、第2搬送ローラ対駆動用
のモータ26)を駆動するためのドライバ27、及び記
録ヘッド5を駆動するためのドライバ28を有してい
る。
マイクロプロセッサ等のCPU20a,CPU20aの
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
b,及びCPU20aのワークエリアとして使用される
と共に記録データなどの各種データの一時保管等を行う
RAM20c等を備えた制御部20、インターフェイス
21、操作パネル22、各モータ(キャリッジ駆動用の
モータ23、給紙ローラ駆動用のモータ24、第1搬送
ローラ対駆動用のモータ25、第2搬送ローラ対駆動用
のモータ26)を駆動するためのドライバ27、及び記
録ヘッド5を駆動するためのドライバ28を有してい
る。
【0038】以上の構成において、制御部20は、イン
ターフェイス21を介してホスト100との間で記録デ
ータ等のデータを入出力する処理や操作パネル22から
各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)入力する処
理を行う。また、制御部20は、インターフェイス21
を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON,
OFF信号を出力し、また、吐出信号等をドライバ28
に出力して記録ヘッドにおけるインク吐出のための駆動
を制御する。
ターフェイス21を介してホスト100との間で記録デ
ータ等のデータを入出力する処理や操作パネル22から
各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)入力する処
理を行う。また、制御部20は、インターフェイス21
を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON,
OFF信号を出力し、また、吐出信号等をドライバ28
に出力して記録ヘッドにおけるインク吐出のための駆動
を制御する。
【0039】<画像処理>次に、上述したプリンタで用
いる記録データをホスト100で生成する際の画像処理
について説明する。
いる記録データをホスト100で生成する際の画像処理
について説明する。
【0040】図5はこの画像処理の構成を示すブロック
図であり、入力されるレッド(R),グリーン(G),
ブルー(B)各色8ビット(それぞれ256階調)の画
像データを最終的にシアン(C),マゼンタ(M),イ
エロー(Y),ブラック(K)各色1ビットのビットイ
メージデータとして出力する画像処理を示している。
図であり、入力されるレッド(R),グリーン(G),
ブルー(B)各色8ビット(それぞれ256階調)の画
像データを最終的にシアン(C),マゼンタ(M),イ
エロー(Y),ブラック(K)各色1ビットのビットイ
メージデータとして出力する画像処理を示している。
【0041】図5に示すように、R,G,B各色8ビッ
トの輝度データは、まず3次元のルックアップテーブル
(LUT)501を用いた処理によってR′,G′,
B′各色8ビットデータに変換される。このR,G,B
データからR′,G′,B′データへの変換処理は、こ
こでは前段色処理と称し、R,G,Bの輝度データが表
わす入力画像の色空間とプリンタ200で再現可能な色
空間の差を補正するための色空間変換を行うものであ
る。この前段色処理を施されたR′,G′,B′各色8
ビットデータは、次段の3次元LUT502を用いた処
理によりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換され
る。この色変換処理は、後段色処理と称し、輝度信号で
表現される入力系のRGB系データを濃度信号で表現す
るための出力系のCMYK系データに色変換する処理で
ある。これは、入力データはディスプレイなど発光体の
加法混色の3原色(RGB)で作成されている場合が多
く、一方、プリンタなどでは光の反射で色を表現する減
法混色の3原色(CMY)が用いられているためであ
る。
トの輝度データは、まず3次元のルックアップテーブル
(LUT)501を用いた処理によってR′,G′,
B′各色8ビットデータに変換される。このR,G,B
データからR′,G′,B′データへの変換処理は、こ
こでは前段色処理と称し、R,G,Bの輝度データが表
わす入力画像の色空間とプリンタ200で再現可能な色
空間の差を補正するための色空間変換を行うものであ
る。この前段色処理を施されたR′,G′,B′各色8
ビットデータは、次段の3次元LUT502を用いた処
理によりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換され
る。この色変換処理は、後段色処理と称し、輝度信号で
表現される入力系のRGB系データを濃度信号で表現す
るための出力系のCMYK系データに色変換する処理で
ある。これは、入力データはディスプレイなど発光体の
加法混色の3原色(RGB)で作成されている場合が多
く、一方、プリンタなどでは光の反射で色を表現する減
法混色の3原色(CMY)が用いられているためであ
る。
【0042】なお、上述した前段色処理や後段色処理に
用いられる3次元LUTでは、メモリ容量の制約から、
各色8ビットデータの組合せ全てに対応してテーブルデ
ータが用意されているわけではなく、上記組合せによっ
て表わされる、例えば3次元空間上の点のうち所定間隔
にある点に対するデータのみが用意されている。従っ
て、上記所定間隔にある点以外の点の8ビットデータに
対する変換は補間処理を用いて行われる。なお、この補
間処理は公知の技術であるのでその説明は省略する。
用いられる3次元LUTでは、メモリ容量の制約から、
各色8ビットデータの組合せ全てに対応してテーブルデ
ータが用意されているわけではなく、上記組合せによっ
て表わされる、例えば3次元空間上の点のうち所定間隔
にある点に対するデータのみが用意されている。従っ
て、上記所定間隔にある点以外の点の8ビットデータに
対する変換は補間処理を用いて行われる。なお、この補
間処理は公知の技術であるのでその説明は省略する。
【0043】後段色処理が施されたC,M,Y,K各色
8ビットデータは、それぞれの色の1次元LUT503
によって出力γ補正が施される。これは記録媒体の単位
面積当たりに記録されるドットの数とこれを測定して得
られる反射濃度などの出力特性とは通常、線形関係とは
ならないことから行われる処理である。従って、この出
力γ補正を行うことによりC,M,Y,K各8ビットの
入力階調レベルとそれによって記録される画像の濃度レ
ベルとの線形関係を保証することができることになる。
8ビットデータは、それぞれの色の1次元LUT503
によって出力γ補正が施される。これは記録媒体の単位
面積当たりに記録されるドットの数とこれを測定して得
られる反射濃度などの出力特性とは通常、線形関係とは
ならないことから行われる処理である。従って、この出
力γ補正を行うことによりC,M,Y,K各8ビットの
入力階調レベルとそれによって記録される画像の濃度レ
ベルとの線形関係を保証することができることになる。
【0044】一般に、出力γ補正テーブルは、平均的な
出力特性を示す記録ヘッド用に作成されたものが用いら
れることが多い。しかし、前述したように記録ヘッドに
は出力特性に関して個体差が生じるかもしくは存在する
のが一般的であり、従って、それに応じてγ補正パラメ
ータの最適値が異なる。このため、本実施形態では、後
述のように、色ずれに間する情報を取得して、これに基
づき出力γ補正テーブルの更新を行う補正を行う。例え
ばシアン(C)の色材を記録する記録ヘッドの出力特性
が期待値よりも大きくなる場合には、Cのγ補正に係る
1次元LUTを変更して入力値に対して出力値が低めの
値となるようなテーブルとする。これにより、このテー
ブル更新後のγ補正では、C色材が強めに出力される記
録ヘッドを用いても期待値通りに階調再現がなされるよ
うに補正がなされる。
出力特性を示す記録ヘッド用に作成されたものが用いら
れることが多い。しかし、前述したように記録ヘッドに
は出力特性に関して個体差が生じるかもしくは存在する
のが一般的であり、従って、それに応じてγ補正パラメ
ータの最適値が異なる。このため、本実施形態では、後
述のように、色ずれに間する情報を取得して、これに基
づき出力γ補正テーブルの更新を行う補正を行う。例え
ばシアン(C)の色材を記録する記録ヘッドの出力特性
が期待値よりも大きくなる場合には、Cのγ補正に係る
1次元LUTを変更して入力値に対して出力値が低めの
値となるようなテーブルとする。これにより、このテー
ブル更新後のγ補正では、C色材が強めに出力される記
録ヘッドを用いても期待値通りに階調再現がなされるよ
うに補正がなされる。
【0045】以上の出力γ補正の後、2値化処理504
を行う。本実施形態のプリンタ200は、2値記録装置
であるので上記のように得られたC,M,Y,K各色8
ビットのデータは、C,M,Y,K各色1ビットのデー
タに量子化される。
を行う。本実施形態のプリンタ200は、2値記録装置
であるので上記のように得られたC,M,Y,K各色8
ビットのデータは、C,M,Y,K各色1ビットのデー
タに量子化される。
【0046】本実施形態では、写真調の中間調画像を、
2値記録方式のプリンタ200によって階調変化が滑ら
かになるよう表現することによって実現するため、2値
化の手法として誤差拡散法を用いる。この誤差拡散法を
用いた量子化方法それ自身は公知の技術であるのでここ
ではその説明は省略する。
2値記録方式のプリンタ200によって階調変化が滑ら
かになるよう表現することによって実現するため、2値
化の手法として誤差拡散法を用いる。この誤差拡散法を
用いた量子化方法それ自身は公知の技術であるのでここ
ではその説明は省略する。
【0047】<色ずれ検出方法・補正方法>次に、本実
施形態における色ずれ検出方法とそれに基づく補正方法
について説明する。
施形態における色ずれ検出方法とそれに基づく補正方法
について説明する。
【0048】図6は、ホスト100において行われる色
ずれ検出およびこの色ずれ情報に基づく補正の処理手順
を示すフローチャートである。
ずれ検出およびこの色ずれ情報に基づく補正の処理手順
を示すフローチャートである。
【0049】この処理は、ホスト100で動作するプリ
ンタードライバによるUI画面上で、ユーザがこのモー
ドを選択することにより起動される。最初に、ステップ
S110で、色ずれを検出するための検出パターンの記
録を、補正の対象であるプリンタ200に行わせる。す
なわち、図7に示すような、予め設定されている個体差
情報の検出パターンデータに対し、上述した画像処理を
施してビットイメージデータとした後、このビットイメ
ージデータで表わされる検出パターンの記録データをイ
ンターフェース14(図2参照)介してプリンタ200に
転送する。なお、この検出パターンを記録する際の画像
処理では、上記画像処理のうち、出力γ補正で用いるL
UTはデフォルトで設定されているLUT、すなわち、
入出力変換関係が線形で、入力値がそのまま出力値とな
る変換を行うLUTが用いられることになる。
ンタードライバによるUI画面上で、ユーザがこのモー
ドを選択することにより起動される。最初に、ステップ
S110で、色ずれを検出するための検出パターンの記
録を、補正の対象であるプリンタ200に行わせる。す
なわち、図7に示すような、予め設定されている個体差
情報の検出パターンデータに対し、上述した画像処理を
施してビットイメージデータとした後、このビットイメ
ージデータで表わされる検出パターンの記録データをイ
ンターフェース14(図2参照)介してプリンタ200に
転送する。なお、この検出パターンを記録する際の画像
処理では、上記画像処理のうち、出力γ補正で用いるL
UTはデフォルトで設定されているLUT、すなわち、
入出力変換関係が線形で、入力値がそのまま出力値とな
る変換を行うLUTが用いられることになる。
【0050】この検出パターンデータの詳細を図7に示
す。図7において、各枠はC,M,Y,K各色のそれぞ
れの配合により記録されるパッチを示し、各枠の上下部
分それぞれの4つの数字は上からC,M,Y,Kの記録
データ値である階調値を表している。そして、このよう
な上下の2つの部分からなるパッチが、その階調値につ
いて、縦方向にMが5段階で増加し、横方向にCが5段
階で増加する各パッチによってテストパターンが構成さ
れている。各パッチにおいて、上側の部分は、以下で示
されるようにユーザの目視による比較の対象となる「テ
スト領域」であり、C,M,Y,Kの各色材の混合色
(PCBk)を示す部分である。一方、下側の部分は、
比較の基準となる無彩色の「リファレンス領域」であ
り、K色材とC,M,Yの各色材による混合色を示す部
分である。
す。図7において、各枠はC,M,Y,K各色のそれぞ
れの配合により記録されるパッチを示し、各枠の上下部
分それぞれの4つの数字は上からC,M,Y,Kの記録
データ値である階調値を表している。そして、このよう
な上下の2つの部分からなるパッチが、その階調値につ
いて、縦方向にMが5段階で増加し、横方向にCが5段
階で増加する各パッチによってテストパターンが構成さ
れている。各パッチにおいて、上側の部分は、以下で示
されるようにユーザの目視による比較の対象となる「テ
スト領域」であり、C,M,Y,Kの各色材の混合色
(PCBk)を示す部分である。一方、下側の部分は、
比較の基準となる無彩色の「リファレンス領域」であ
り、K色材とC,M,Yの各色材による混合色を示す部
分である。
【0051】本実施形態では、リファレンス領域におけ
るC,M,Yそれぞれの印字比率を、そのパッチのテス
ト領域におけるC,M,Yそれぞれの印字比率と等しく
する。これによって、前述したようにK単独でリファレ
ンス領域を記録する従来のものと比べて、テスト領域と
リファレンス領域との空間周波数の差を小さくでき、両
領域に対する知覚特性を近いものとすることができる。
この結果、ユーザが目視によりリファレンス領域の無彩
色に最も近い色のテスト領域を有するパッチを選択する
際の外乱を少なくすることができ、色ずれの検出精度の
向上を図ることが可能となる。
るC,M,Yそれぞれの印字比率を、そのパッチのテス
ト領域におけるC,M,Yそれぞれの印字比率と等しく
する。これによって、前述したようにK単独でリファレ
ンス領域を記録する従来のものと比べて、テスト領域と
リファレンス領域との空間周波数の差を小さくでき、両
領域に対する知覚特性を近いものとすることができる。
この結果、ユーザが目視によりリファレンス領域の無彩
色に最も近い色のテスト領域を有するパッチを選択する
際の外乱を少なくすることができ、色ずれの検出精度の
向上を図ることが可能となる。
【0052】図8は、上記知覚特性に対する空間周波数
の影響を説明する図であり、視覚が画像を再現する能力
と画像の空間周波数との関係(MTF(modulation tra
nsfer function))をDooleyの式で近似したものであ
る。
の影響を説明する図であり、視覚が画像を再現する能力
と画像の空間周波数との関係(MTF(modulation tra
nsfer function))をDooleyの式で近似したものであ
る。
【0053】図8から明らかなように、人間の知覚機能
が2値画像を知覚する応答性能は、その画像の空間周波
数に大きく依存している。前述の通りテスト領域とリフ
ァレンス領域との色差を検出するにあたって双方のパッ
チ(領域)を隣接させることは検出精度を向上させる上で
一定の効果が期待できる。しかし、双方の領域の空間周
波数が大きく異なる場合には、それぞれの領域を知覚す
る際に応答性能が大きく異なってしまい、テスト領域と
リファレンス領域のいずれの組み合わせも同等に等しく
ない(いずれの組み合わせが最も近い色の組合せかにつ
いて選択することができない)という結果になる場合が
ある。従って、本実施形態では、上述したように各パッ
チにおけるテスト領域とリファレンス領域の空間周波数
が大きく異ならないようにし、テスト領域の色ととリフ
ァレンス領域の色が最も近い組み合わせのパッチを、す
なわち、最も無彩色に近いテスト領域を有するパッチを
精度良く選択することを可能とする。
が2値画像を知覚する応答性能は、その画像の空間周波
数に大きく依存している。前述の通りテスト領域とリフ
ァレンス領域との色差を検出するにあたって双方のパッ
チ(領域)を隣接させることは検出精度を向上させる上で
一定の効果が期待できる。しかし、双方の領域の空間周
波数が大きく異なる場合には、それぞれの領域を知覚す
る際に応答性能が大きく異なってしまい、テスト領域と
リファレンス領域のいずれの組み合わせも同等に等しく
ない(いずれの組み合わせが最も近い色の組合せかにつ
いて選択することができない)という結果になる場合が
ある。従って、本実施形態では、上述したように各パッ
チにおけるテスト領域とリファレンス領域の空間周波数
が大きく異ならないようにし、テスト領域の色ととリフ
ァレンス領域の色が最も近い組み合わせのパッチを、す
なわち、最も無彩色に近いテスト領域を有するパッチを
精度良く選択することを可能とする。
【0054】以上のテストパターンの記録(ステップS
110)およびこのテストパターンにおけるユーザの目
視判断による、無彩色(それぞれのパッチのリファレン
スパッチ領域)に最も近い色のテスト領域を有するパッ
チの選択の後、ステップS120で、選択したパッチ番
号の入力処理を行う。すなわち、ユーザがUI画面を介
して入力したパッチ番号を所定のメモリ領域に格納す
る。
110)およびこのテストパターンにおけるユーザの目
視判断による、無彩色(それぞれのパッチのリファレン
スパッチ領域)に最も近い色のテスト領域を有するパッ
チの選択の後、ステップS120で、選択したパッチ番
号の入力処理を行う。すなわち、ユーザがUI画面を介
して入力したパッチ番号を所定のメモリ領域に格納す
る。
【0055】ここで、本実施形態のテストパターンは、
各色インクを吐出する記録ヘッドそれぞれの吐出量に偏
りがないものであれば、図7に示す中央のパッチPs
(C=M=Y=128)が最も無彩色であるテスト領域
を有するものとして選択されるように構成されている。
換言すれば、テストパターンを記録するときに用いられ
るテーブルであってデフォルトで設定されている各色の
出力γ補正LUTは、このパッチPsの上記領域が最も
無彩色に近い色となるような出力特性(吐出量)を有し
た記録ヘッドが搭載されている時、すなわち各色の実現
される濃度のバランスが最適となるときに設定されるL
UTである。
各色インクを吐出する記録ヘッドそれぞれの吐出量に偏
りがないものであれば、図7に示す中央のパッチPs
(C=M=Y=128)が最も無彩色であるテスト領域
を有するものとして選択されるように構成されている。
換言すれば、テストパターンを記録するときに用いられ
るテーブルであってデフォルトで設定されている各色の
出力γ補正LUTは、このパッチPsの上記領域が最も
無彩色に近い色となるような出力特性(吐出量)を有し
た記録ヘッドが搭載されている時、すなわち各色の実現
される濃度のバランスが最適となるときに設定されるL
UTである。
【0056】しかしながら、図7に示すテストパターン
の中でパッチPs以外のパッチが最も無彩色に近いテス
ト領域を有するものとして選択された場合、そのテスト
パターンを記録した対象の記録装置はC,M,Yの記録
ヘッド相互の出力特性のバランスがずれている(すなわ
ち、色ずれしている)ことになる。本実施形態では、選
択できるパッチは図7に示す通り25通りであり、記録
ヘッドの記録特性(出力特性)のバランスがどの程度ず
れているかは、この中から、テスト領域が最も無彩色で
あるパッチを選択することによって判断することができ
る。一方、本実施形態では、選択されたパッチに応じ
て、記録特性のバランスが最適となるようにγ補正を行
う、25通りの1次元LUT(出力γ補正テーブル)が
予め用意されている。
の中でパッチPs以外のパッチが最も無彩色に近いテス
ト領域を有するものとして選択された場合、そのテスト
パターンを記録した対象の記録装置はC,M,Yの記録
ヘッド相互の出力特性のバランスがずれている(すなわ
ち、色ずれしている)ことになる。本実施形態では、選
択できるパッチは図7に示す通り25通りであり、記録
ヘッドの記録特性(出力特性)のバランスがどの程度ず
れているかは、この中から、テスト領域が最も無彩色で
あるパッチを選択することによって判断することができ
る。一方、本実施形態では、選択されたパッチに応じ
て、記録特性のバランスが最適となるようにγ補正を行
う、25通りの1次元LUT(出力γ補正テーブル)が
予め用意されている。
【0057】従って、ステップS130では、ステップ
S120で入力されたパッチの番号の情報に従って、上
記25通りの出力γ補正LUTの中から画像処理で実際
に用いる出力γ補正LUTの決定を行い、次いで、ステ
ップS140で、上記決定したテーブルによって出力γ
補正テーブルの更新を行う。以上の処理により色ずれの
検出および更新(γ補正テーブルの補正)が完了する。
S120で入力されたパッチの番号の情報に従って、上
記25通りの出力γ補正LUTの中から画像処理で実際
に用いる出力γ補正LUTの決定を行い、次いで、ステ
ップS140で、上記決定したテーブルによって出力γ
補正テーブルの更新を行う。以上の処理により色ずれの
検出および更新(γ補正テーブルの補正)が完了する。
【0058】なお、出力γ補正テーブルの更新は、上述
のようなテーブルの選択によって行うものに限られず、
例えばテーブルのアドレス情報を変更することによって
テーブルの入出力を変更するものであっても良く、ある
いは、予め決められたメモリ領域にアクティブな出力γ
補正テーブルをコピーして用いる方式としておき、新し
く選択された出力γ補正テーブルをこの領域にコピーす
ることで更新するものでも良い。いずれにしろ、出力γ
補正テーブルの更新の仕方によって本発明が限定されな
いことは明らかである。
のようなテーブルの選択によって行うものに限られず、
例えばテーブルのアドレス情報を変更することによって
テーブルの入出力を変更するものであっても良く、ある
いは、予め決められたメモリ領域にアクティブな出力γ
補正テーブルをコピーして用いる方式としておき、新し
く選択された出力γ補正テーブルをこの領域にコピーす
ることで更新するものでも良い。いずれにしろ、出力γ
補正テーブルの更新の仕方によって本発明が限定されな
いことは明らかである。
【0059】また、以上の説明から明らかなように、本
実施形態の場合、厳密にはそれぞれのパッチにおいてリ
ファレンス領域の方がテスト領域より単位面積当たりに
形成されるドット数が多い。従って、リファレンス領域
においてKの階調レベルやC,M,Yの階調レベルを小
さくして更に互いの領域の空間周波数を近づけるように
しても良いことは勿論である。
実施形態の場合、厳密にはそれぞれのパッチにおいてリ
ファレンス領域の方がテスト領域より単位面積当たりに
形成されるドット数が多い。従って、リファレンス領域
においてKの階調レベルやC,M,Yの階調レベルを小
さくして更に互いの領域の空間周波数を近づけるように
しても良いことは勿論である。
【0060】図9は、その一例を示す図であり、図7に
示したパターンと比較して、リファレンス領域のC、
M、Y、Kの階調値をそれぞれ2分の1としたものであ
る。このパターンにより、テスト領域との間の空間周波
数をより近いものとすることができ、より適切な比較を
行うことが可能となる。
示したパターンと比較して、リファレンス領域のC、
M、Y、Kの階調値をそれぞれ2分の1としたものであ
る。このパターンにより、テスト領域との間の空間周波
数をより近いものとすることができ、より適切な比較を
行うことが可能となる。
【0061】なお、空間周波数を近づける際、C,M,
Yの互いの相対比は大きく異ならないようにすることが
望ましい。本実施形態のように、テスト領域とリファレ
ンス領域それぞれに同じ比率で有彩色C,M,Yの記録
を行うのであれば、その有彩色C,M,Yの印字比率に
よっては、テスト領域が例えばブルーがかった色になる
ことがあるが、リファレンス領域も同様のブルーがかっ
た色が無彩色のKと共に現れるだけなのでそれほど問題
はないからである。すなわち、テスト領域の色がブルー
がかっていたとしても、リファレンス領域の色に最も近
いテスト領域の色を有するパッチを選び出せば、それが
無彩色に最も近いテスト領域を有するパッチを選び出し
たことになる。これに対し、テスト領域における有彩色
C,M,Yの印字比率と異なる印字比率で有彩色をKと
共にリファレンス領域に用いた場合、リファレンス領域
の色に最も近い色のテスト領域を有するパッチを選択し
てもそのパッチが必ずしも無彩色に近いテスト領域を有
したパッチであるとは限らない。
Yの互いの相対比は大きく異ならないようにすることが
望ましい。本実施形態のように、テスト領域とリファレ
ンス領域それぞれに同じ比率で有彩色C,M,Yの記録
を行うのであれば、その有彩色C,M,Yの印字比率に
よっては、テスト領域が例えばブルーがかった色になる
ことがあるが、リファレンス領域も同様のブルーがかっ
た色が無彩色のKと共に現れるだけなのでそれほど問題
はないからである。すなわち、テスト領域の色がブルー
がかっていたとしても、リファレンス領域の色に最も近
いテスト領域の色を有するパッチを選び出せば、それが
無彩色に最も近いテスト領域を有するパッチを選び出し
たことになる。これに対し、テスト領域における有彩色
C,M,Yの印字比率と異なる印字比率で有彩色をKと
共にリファレンス領域に用いた場合、リファレンス領域
の色に最も近い色のテスト領域を有するパッチを選択し
てもそのパッチが必ずしも無彩色に近いテスト領域を有
したパッチであるとは限らない。
【0062】テスト領域とリファレンス領域に用いられ
る有彩色の印字比率のバランスにおいてどの程度の差ま
でなら許容できるかについては、色材であるインク等の
物性や解像度など多くの要因により変動する。このた
め、上記バランスは対象となる製品毎の設計事項である
が、空間周波数を合わせるだけの目的で大幅にバランス
の異なる有彩色を用いる事は望ましいものではない。
る有彩色の印字比率のバランスにおいてどの程度の差ま
でなら許容できるかについては、色材であるインク等の
物性や解像度など多くの要因により変動する。このた
め、上記バランスは対象となる製品毎の設計事項である
が、空間周波数を合わせるだけの目的で大幅にバランス
の異なる有彩色を用いる事は望ましいものではない。
【0063】さらに、印字比率が100%を超えるとそ
れ以上の印字比率ではドットの記録媒体にに対する被覆
率がほぼ100%になるので、空間周波数に関する視覚
の応答性能の問題自体は緩和される。従って、印字比率
が100%を超える範囲でテスト領域とリファレンス領
域を設定することによっても検出精度の向上を図ること
はできる。なお、被覆率が略100%の場合、前述した
パッチ間の色ずれ自体が少なくなることが懸念される。
しかし、例えば、異なる色のドットによって被覆率が1
00%となるようにパッチを設計すれば、その中の一つ
の色のドットの大きさ(出力特性)が変わると、色ずれが
比較的顕著に現れるため、色ずれを良好に検出すること
が可能となる。
れ以上の印字比率ではドットの記録媒体にに対する被覆
率がほぼ100%になるので、空間周波数に関する視覚
の応答性能の問題自体は緩和される。従って、印字比率
が100%を超える範囲でテスト領域とリファレンス領
域を設定することによっても検出精度の向上を図ること
はできる。なお、被覆率が略100%の場合、前述した
パッチ間の色ずれ自体が少なくなることが懸念される。
しかし、例えば、異なる色のドットによって被覆率が1
00%となるようにパッチを設計すれば、その中の一つ
の色のドットの大きさ(出力特性)が変わると、色ずれが
比較的顕著に現れるため、色ずれを良好に検出すること
が可能となる。
【0064】さらに、本実施形態では、図7で示したテ
ストパターンのデータをC,M,Y,K各色8ビットの
情報で持っているので、この多値データをデフォルトの
1次元LUTで変換(出力γ変換処理)し、これに対し
て2値化処理を行なって記録装置に記録情報として出力
する。しかし、上述の1次元LUTを介さずに直接2値
化処理を行うようにしても良いことは勿論である。さら
に、通常の記録の際に画像処理を行う前述の画像処理ル
ーチンとは別に、テストパターンのデータをC,M,
Y,K各色1ビットの記録データに変換する個別のルー
チンを有していても良い。
ストパターンのデータをC,M,Y,K各色8ビットの
情報で持っているので、この多値データをデフォルトの
1次元LUTで変換(出力γ変換処理)し、これに対し
て2値化処理を行なって記録装置に記録情報として出力
する。しかし、上述の1次元LUTを介さずに直接2値
化処理を行うようにしても良いことは勿論である。さら
に、通常の記録の際に画像処理を行う前述の画像処理ル
ーチンとは別に、テストパターンのデータをC,M,
Y,K各色1ビットの記録データに変換する個別のルー
チンを有していても良い。
【0065】以上説明した本実施形態の記録ヘッドにお
ける出力特性の補正によれば、各色記録ヘッド毎の出力
特性のバランスのずれにより生じる色ずれを、特別な測
定器を用いることなく精度良く検出することが可能とな
る。すなわち、隣接比較法において、各パッチにおける
テスト領域とリファレンス領域それぞれに形成されるド
ットの空間周波数を相互に近い値としたことによりこれ
らの領域に対する知覚特性をほぼ等しくでき、これによ
り、それぞれの領域の比較をより精度の高いものとする
ことができる。
ける出力特性の補正によれば、各色記録ヘッド毎の出力
特性のバランスのずれにより生じる色ずれを、特別な測
定器を用いることなく精度良く検出することが可能とな
る。すなわち、隣接比較法において、各パッチにおける
テスト領域とリファレンス領域それぞれに形成されるド
ットの空間周波数を相互に近い値としたことによりこれ
らの領域に対する知覚特性をほぼ等しくでき、これによ
り、それぞれの領域の比較をより精度の高いものとする
ことができる。
【0066】[第2の実施の形態]上記実施形態で説明
したパッチにおけるリファレンス領域の有彩色C、M、
Yおよび無彩色Kそれぞれのドットが形成される位置に
ついては特に規定はしていなかった。このような場合、
有彩色と無彩色のドットの重なり方はランダムであり、
ある確率では、C,M,YのいずれかのドットとKドッ
トが集中的に重なる場合が生じ得る。この場合、Kドッ
トは鈍黒のインク色なのでKドットと重なった有彩色の
インクドットは色味を失なう。この結果、例えばCドッ
トとKドットの重なり頻度が、M,Yドットに比べて多
かった場合、リファレンス領域は、色毎の記録ヘッドの
出力特性とは無関係に赤味がかった色味を呈することに
なり、正確に色ずれの検出を行うことが出来なることが
ある。
したパッチにおけるリファレンス領域の有彩色C、M、
Yおよび無彩色Kそれぞれのドットが形成される位置に
ついては特に規定はしていなかった。このような場合、
有彩色と無彩色のドットの重なり方はランダムであり、
ある確率では、C,M,YのいずれかのドットとKドッ
トが集中的に重なる場合が生じ得る。この場合、Kドッ
トは鈍黒のインク色なのでKドットと重なった有彩色の
インクドットは色味を失なう。この結果、例えばCドッ
トとKドットの重なり頻度が、M,Yドットに比べて多
かった場合、リファレンス領域は、色毎の記録ヘッドの
出力特性とは無関係に赤味がかった色味を呈することに
なり、正確に色ずれの検出を行うことが出来なることが
ある。
【0067】この点から、本実施形態では、有彩色と無
彩色のドットの重なり合いを考慮したテストパターンの
出力を行う。
彩色のドットの重なり合いを考慮したテストパターンの
出力を行う。
【0068】すなわち、本実施形態では、2値化処理を
上述の実施形態で用いた誤差拡散法とは異なりディザ法
を用い、中でも、出力画像の空間周波数特性がブルーノ
イズ特性を示すブルーノイズディザ法を用いる。2値化
処理にディザ法を用いるのは、一般にディザ法によれ
ば、入力画像データの多値レベルに応じてドットの配列
が一義的に定まり、このディザ法(ディザパターン)を介
してドット形成位置を制御できるからである。
上述の実施形態で用いた誤差拡散法とは異なりディザ法
を用い、中でも、出力画像の空間周波数特性がブルーノ
イズ特性を示すブルーノイズディザ法を用いる。2値化
処理にディザ法を用いるのは、一般にディザ法によれ
ば、入力画像データの多値レベルに応じてドットの配列
が一義的に定まり、このディザ法(ディザパターン)を介
してドット形成位置を制御できるからである。
【0069】本実施形態では、ディザパターンとして、
C,M,Yについてはブルーノイズディザマスクパター
ンの同じマスクパターンを用い、Kのマスクパターン
は、[Kのマスクパターンの閾値]=[255]−
[C,M,Yのマスクパターンの閾値]なる閾値を有し
たマスクパターンを用いる。この様なマスクパターンを
用いることにより、C,M,Yのドットが出現しづらい
画素にKドットが出現する頻度が高くなり、少なくとも
多値レベルで128を超えない範囲ではC,M,Yの有
彩色ドットとKの無彩色ドットが重なることはなくな
る。これにより、有彩色の特定の色のドットがKドット
と頻繁に重なることで生じる、リファレンス領域での特
定の色味への偏りを低減することが可能となる。また、
2値化方法にブルーノイズディザ法を用いているので、
出力画像の低周波成分がカットオフされた誤差拡散調の
滑らかな階調表現を保存することができる。
C,M,Yについてはブルーノイズディザマスクパター
ンの同じマスクパターンを用い、Kのマスクパターン
は、[Kのマスクパターンの閾値]=[255]−
[C,M,Yのマスクパターンの閾値]なる閾値を有し
たマスクパターンを用いる。この様なマスクパターンを
用いることにより、C,M,Yのドットが出現しづらい
画素にKドットが出現する頻度が高くなり、少なくとも
多値レベルで128を超えない範囲ではC,M,Yの有
彩色ドットとKの無彩色ドットが重なることはなくな
る。これにより、有彩色の特定の色のドットがKドット
と頻繁に重なることで生じる、リファレンス領域での特
定の色味への偏りを低減することが可能となる。また、
2値化方法にブルーノイズディザ法を用いているので、
出力画像の低周波成分がカットオフされた誤差拡散調の
滑らかな階調表現を保存することができる。
【0070】ブルーノイズディザのマスクパターン生成
方法やその特徴については、「USP511131
0」、「Journal of Electronic
Imaging/January1994/Vol.
3(1)P92−97」や「J.Opt.Soc.Am
A/Vol.9,No11/November 199
2(Digltal HalftonIng Tech
nIque Uslnga Blue−Noize M
ask)]などに開示されており、公知の技術であるの
でここでの詳細な説明は省略する。
方法やその特徴については、「USP511131
0」、「Journal of Electronic
Imaging/January1994/Vol.
3(1)P92−97」や「J.Opt.Soc.Am
A/Vol.9,No11/November 199
2(Digltal HalftonIng Tech
nIque Uslnga Blue−Noize M
ask)]などに開示されており、公知の技術であるの
でここでの詳細な説明は省略する。
【0071】なお、上述の説明では、ディザに関し、
C,M,Yは同一のマスクパターンで、KはC,M,Y
のマスクパターンの閾値を反転したマスクパターンを用
いるものとしたが、本実施形態の目的は有彩色ドットと
無彩色ドットの重なりを略同等とすることにあるので、
ブルーノイズマスクパターン生成時に条件を付けて、極
力低階調レベルでは有彩色ドットと無彩色ドットが重な
らないようにする、或いはC,M,Y各有彩色ドットの
重なり頻度が略等しくなるように4色夫々の個別ブルー
ノイズマスクを生成し使用しても良い。
C,M,Yは同一のマスクパターンで、KはC,M,Y
のマスクパターンの閾値を反転したマスクパターンを用
いるものとしたが、本実施形態の目的は有彩色ドットと
無彩色ドットの重なりを略同等とすることにあるので、
ブルーノイズマスクパターン生成時に条件を付けて、極
力低階調レベルでは有彩色ドットと無彩色ドットが重な
らないようにする、或いはC,M,Y各有彩色ドットの
重なり頻度が略等しくなるように4色夫々の個別ブルー
ノイズマスクを生成し使用しても良い。
【0072】2値化方法以外の構成、及び作用効果は第
1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0073】[第3の実施の形態]上述の各実施形態で
は、パッチ毎に有彩色の印字比率を僅かずつ変えていく
際に、Yの階調レベルは固定し、C,Mの階調レベルを
2次元的に変えていくものとした。これに対し、本実施
形態では、明度の低い色材を固定する実施形態について
説明する。
は、パッチ毎に有彩色の印字比率を僅かずつ変えていく
際に、Yの階調レベルは固定し、C,Mの階調レベルを
2次元的に変えていくものとした。これに対し、本実施
形態では、明度の低い色材を固定する実施形態について
説明する。
【0074】ISO/TC130の国内委員会が日本に
おける印刷物の色(CIELab)を調査した結果であ
る「ジャパンカラー色再現データ」によると、色材であ
るC,M,Y各インクで記録した反射原稿の平均明度は
夫々、C=52.2、M=45.52、Y=86.5で
ある。一般的に記録紙は白色である(明度90前後と想
定できる)ことから、これらのインクの中で色材自体の
明度が最も高いYインクによる記録画像は、印字比率の
変化に対する明度の変化が比較的少なく、これに対し、
色材の明度が最も低いMの場合は、その記録画像におい
て印字比率に対する明度の変化が比較的大きいものであ
ると言える。
おける印刷物の色(CIELab)を調査した結果であ
る「ジャパンカラー色再現データ」によると、色材であ
るC,M,Y各インクで記録した反射原稿の平均明度は
夫々、C=52.2、M=45.52、Y=86.5で
ある。一般的に記録紙は白色である(明度90前後と想
定できる)ことから、これらのインクの中で色材自体の
明度が最も高いYインクによる記録画像は、印字比率の
変化に対する明度の変化が比較的少なく、これに対し、
色材の明度が最も低いMの場合は、その記録画像におい
て印字比率に対する明度の変化が比較的大きいものであ
ると言える。
【0075】一方、色差を定量化する際、人の知覚機能
は彩度や色相の変化に比べて明度の変化に対する感度が
最も優れている事が知られている。従って、テスト領域
とリファレンス領域が隣接して配された複数のパッチの
中から、最も色差の小さいパッチを選択する際、テスト
領域の明度は出来る限り変化しないことが望ましい。色
味と共に明度も大きく変化してしまうと、明度の変化に
撹乱されて最も色味の差の少ないパッチを選択しづらく
なるからである。
は彩度や色相の変化に比べて明度の変化に対する感度が
最も優れている事が知られている。従って、テスト領域
とリファレンス領域が隣接して配された複数のパッチの
中から、最も色差の小さいパッチを選択する際、テスト
領域の明度は出来る限り変化しないことが望ましい。色
味と共に明度も大きく変化してしまうと、明度の変化に
撹乱されて最も色味の差の少ないパッチを選択しづらく
なるからである。
【0076】従って、本実施形態では、印字比率を僅か
に変えながら複数のパッチを作成する際、C,M,Y3
色材の中で最も明度の低い色材であり、印字比率の変化
に対する明度の変化が相対的に大きいMを固定し、色材
C,Yの印字比率を2次元的に振ったテストパターンを
用いる。これにより、色ずれの検出精度を更に向上させ
ることができる。
に変えながら複数のパッチを作成する際、C,M,Y3
色材の中で最も明度の低い色材であり、印字比率の変化
に対する明度の変化が相対的に大きいMを固定し、色材
C,Yの印字比率を2次元的に振ったテストパターンを
用いる。これにより、色ずれの検出精度を更に向上させ
ることができる。
【0077】なお、本実施形態における記録ヘッドの出
力特性の差による色ずれを検出するテストパターンに関
する構成以外の構成、及び作用効果は前述の各実施形態
と同様であるのでその説明は省略する。
力特性の差による色ずれを検出するテストパターンに関
する構成以外の構成、及び作用効果は前述の各実施形態
と同様であるのでその説明は省略する。
【0078】なお、上述した第1〜第3の実施形態で
は、インクジェット方式のうちいわゆるバブルジェット
方式の記録ヘッドを用いた場合について説明したが、本
発明の適用がこのような方式の記録ヘッドに限られない
ことは勿論である。また、上記各実施形態の説明では、
記録ヘッドの出力特性が異なることに起因して色ずれが
生ずるものとしたが、記録結果に現れる色ずれは記録ヘ
ッドが装着される記録装置における種々の要因が関与す
ることも勿論であり、本明細書では、このような要因に
より最終的に記録結果に現れる出力特性も以上で述べて
きた記録ヘッドの出力特性に含まれるものとする。
は、インクジェット方式のうちいわゆるバブルジェット
方式の記録ヘッドを用いた場合について説明したが、本
発明の適用がこのような方式の記録ヘッドに限られない
ことは勿論である。また、上記各実施形態の説明では、
記録ヘッドの出力特性が異なることに起因して色ずれが
生ずるものとしたが、記録結果に現れる色ずれは記録ヘ
ッドが装着される記録装置における種々の要因が関与す
ることも勿論であり、本明細書では、このような要因に
より最終的に記録結果に現れる出力特性も以上で述べて
きた記録ヘッドの出力特性に含まれるものとする。
【0079】また、記録ヘッドの形態を備えていない、
例えば、色材としてトナーを用いた記録装置による記録
においても本発明を適用できることは勿論である。
例えば、色材としてトナーを用いた記録装置による記録
においても本発明を適用できることは勿論である。
【0080】さらに、上述した各実施形態におけるテス
トパターンの記録データは、ホスト装置において作成
し、また、ユーザによるパッチの選択情報に基づく補正
する処理は、ホスト装置において行うものしたが、この
構成に限定されないことは勿論であり、記録装置として
のプリンタにおいて上記処理が行われても良く、少なく
ともテストパターンの記録が記録装置において独自に行
われても良い。
トパターンの記録データは、ホスト装置において作成
し、また、ユーザによるパッチの選択情報に基づく補正
する処理は、ホスト装置において行うものしたが、この
構成に限定されないことは勿論であり、記録装置として
のプリンタにおいて上記処理が行われても良く、少なく
ともテストパターンの記録が記録装置において独自に行
われても良い。
【0081】[他の実施形態]本発明は上述のように、複
数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェー
ス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステム
に適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミ
リ装置)からなる装置に適用してもよい。
数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェー
ス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステム
に適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミ
リ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0082】また、前述した実施形態の図6などに示す
機能を実現するように各種のデバイスを動作させるよう
に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内
のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための
ソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMP
U)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイス
を動作させることによって実施したものも本発明の範疇
に含まれる。
機能を実現するように各種のデバイスを動作させるよう
に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内
のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための
ソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMP
U)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイス
を動作させることによって実施したものも本発明の範疇
に含まれる。
【0083】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明を構成する。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明を構成する。
【0084】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いるこ
とができる。
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いるこ
とができる。
【0085】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0086】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定の
ものとして色ずれを補正する処理に用いられるテストパ
ターンが、複数色の色材を混合して記録がなされ色ずれ
の程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなさ
れテスト領域の比較の基準となるリファレンス領域と、
を隣接して配したパッチであって、色材の混合の比率を
異ならせた複数のパッチによって構成され、それぞれの
領域を記録する色材のドットの空間周波数が近い値とさ
れるので、ユーザがそれぞれのパッチを目視する際の双
方の領域に対する視覚特性を略等しいものとできる。こ
れにより、双方の領域の実際の色をより正確に知覚する
ことが可能となり、それぞれのパッチにおいて、テスト
領域の色味とリファレンス領域の色味を精度良く比較で
き、リファレンス領域の色に最も近い色のテスト領域を
有したパッチを選択することが容易となる。
によれば、複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定の
ものとして色ずれを補正する処理に用いられるテストパ
ターンが、複数色の色材を混合して記録がなされ色ずれ
の程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなさ
れテスト領域の比較の基準となるリファレンス領域と、
を隣接して配したパッチであって、色材の混合の比率を
異ならせた複数のパッチによって構成され、それぞれの
領域を記録する色材のドットの空間周波数が近い値とさ
れるので、ユーザがそれぞれのパッチを目視する際の双
方の領域に対する視覚特性を略等しいものとできる。こ
れにより、双方の領域の実際の色をより正確に知覚する
ことが可能となり、それぞれのパッチにおいて、テスト
領域の色味とリファレンス領域の色味を精度良く比較で
き、リファレンス領域の色に最も近い色のテスト領域を
有したパッチを選択することが容易となる。
【0088】この結果、記録装置個々の出力特性の違い
に起因した色ずれを補正する処理において、目視による
色ずれ検出を高精度に行うことが可能となる。
に起因した色ずれを補正する処理において、目視による
色ずれ検出を高精度に行うことが可能となる。
【図1】従来例における色ずれを検出するテストパター
ンを説明する図である。
ンを説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる画像処理システム
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】上記画像処理システムにおけるインクジェット
プリンタの主要部の機構を示す斜視図である。
プリンタの主要部の機構を示す斜視図である。
【図4】上記プリンタの制御構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】上記プリンタにおける画像処理の手順をを説明
するためのブロック図である。
するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態における色ずれの検出およ
び補正の処理の手順を示すフローチャートである。
び補正の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかる色ずれ検出のため
のテストパターンを説明する図である。
のテストパターンを説明する図である。
【図8】記録画像において形成されるドットの空間周波
数に対する人間の視覚特性を説明する図である。
数に対する人間の視覚特性を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施形態にかかる色ずれ検出のた
めのテストパターンを説明する図である。
めのテストパターンを説明する図である。
1 記録シート 2 インク回復装置 3 第1搬送ローラ 4 第2搬送ローラ 5 記録ヘッド 6 キャリッジ 7 ベルト 8a,8b プーリ 9 ガイドシャフト 10 CPU 12 入力部 13 外部記憶装置 14 インターフェース 20 制御部 20a CPU 20b ROM 20c RAM 21 インターフェース 22 操作パネル 23 キャリッジモータ 24 給紙モータ 25、26 搬送ローラ駆動モータ 27、28 ドライバ 100 ホスト 200 プリンタ 501 色空間変換処理 502 色変換処理 503 出力γ処理 504 2値化処理
フロントページの続き (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 美乃子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 光洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA11 EB27 EB47 EC69 EE02 FA02 FA10 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01 AS02 KK13 KK18 KK22 KK24 KK27
Claims (26)
- 【請求項1】 複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所
定のものとして色ずれを補正する処理に用いられるテス
トパターンを記録するためのテストパターン記録方法で
あって、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ
前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス領域
と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の混合
の比率を異ならせた複数のパッチを色材によるドットを
形成することによって記録するステップを有し、 前記テスト領域と前記リファレンス領域とは、前記ドッ
トの空間周波数が近い値となるように記録されることを
特徴とするテストパターン記録方法。 - 【請求項2】 前記テスト領域と前記リファレンス領域
とは、前記ドットによるそれぞれの領域の被覆率がとも
に100%以上であることを特徴とする請求項1に記載
のテストパターン記録方法。 - 【請求項3】 前記リファレンス領域は、前記テスト領
域を記録する複数色の色材と黒の色材とによって記録さ
れることを特徴とする請求項1または2に記載のテスト
パターン記録方法。 - 【請求項4】 前記テスト領域と前記リファレンス領域
における前記複数色の色材は、略等しい印字比率で記録
されることを特徴とする請求項3に記載のテストパター
ン記録方法。 - 【請求項5】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色の
色材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載のテストパターン記録方法。 - 【請求項6】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
する請求項5に記載のテストパターン記録方法。 - 【請求項7】 前記複数のパッチは、当該複数色の色材
のうち最も明度の低い色材の混合比率を固定しつつ、前
記色材の混合の比率を異ならせることを特徴とする請求
項1ないし6のいずれかに記載のテストパターン記録方
法。 - 【請求項8】 記録装置で用いる複数色の色材毎の出力
特性をそれぞれ所定のものとして、当該記録装置の記録
における色ずれを補正する処理に用いられるテストパタ
ーンを記録するための処理を行う情報処理装置であっ
て、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ
前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス領域
と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の混合
の比率を異ならせた複数のパッチを、前記記録装置にお
いて色材によるドットを形成することによって記録させ
るべく当該記録装置にデータを供給する手段を有し、 前記テスト領域と前記リファレンス領域とを、前記ドッ
トの空間周波数が近い値となるように記録させることを
特徴とする情報処理装置。 - 【請求項9】 前記複数のパッチの選択情報に基づき、
前記複数の色材毎の出力特性を所定のものとして前記色
ずれを補正する手段をさらに有したことを特徴とする請
求項8に記載の情報処理装置。 - 【請求項10】 前記テスト領域と前記リファレンス領
域とは、前記ドットによるそれぞれの領域の被覆率がと
もに100%以上であることを特徴とする請求項8また
は9に記載の情報処理装置。 - 【請求項11】 前記リファレンス領域は、前記テスト
領域を記録する複数色の色材と黒の色材とによって記録
されることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか
に記載の情報処理装置。 - 【請求項12】 前記テスト領域と前記リファレンス領
域における前記複数色の色材は、略等しい印字比率で記
録されることを特徴とする請求項11に記載の情報処理
装置。 - 【請求項13】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色
の色材であることを特徴とする請求項8ないし12のい
ずれかに記載の情報処理装置。 - 【請求項14】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
する請求項13に記載の情報処理装置。 - 【請求項15】 前記複数のパッチは、当該複数色の色
材のうち最も明度の低い色材の混合比率を固定しつつ、
前記色材の混合の比率を異ならせることを特徴とする請
求項8ないし14のいずれかに記載の情報処理装置。 - 【請求項16】 複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ
所定のものとして色ずれを補正する処理に用いられるテ
ストパターンを記録することができる記録装置であっ
て、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ
前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス領域
と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の混合
の比率を異ならせた複数のパッチを色材によるドットを
形成することによって記録する手段を有し、 前記テスト領域と前記リファレンス領域とを、前記ドッ
トの空間周波数が近い値となるように記録することを特
徴とする記録装置。 - 【請求項17】 前記テスト領域と前記リファレンス領
域とは、前記ドットによるそれぞれの領域の被覆率がと
もに100%以上であることを特徴とする請求項16に
記載の記録装置。 - 【請求項18】 前記リファレンス領域は、前記テスト
領域を記録する複数色の色材と黒の色材とによって記録
されることを特徴とする請求項16または17に記載の
記録装置。 - 【請求項19】 前記テスト領域と前記リファレンス領
域における前記複数色の色材は、略等しい印字比率で記
録されることを特徴とする請求項18に記載の記録装
置。 - 【請求項20】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色
の色材であることを特徴とする請求項16ないし19の
いずれかに記載の記録装置。 - 【請求項21】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
する請求項20に記載の記録装置。 - 【請求項22】 前記複数のパッチは、当該複数色の色
材のうち最も明度の低い色材の混合比率を固定しつつ、
前記色材の混合の比率を異ならせることを特徴とする請
求項16ないし21のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項23】 前記複数色の色材毎の記録ヘッドを有
し、該複数の記録ヘッドを用いて記録を行うことを特徴
とする請求項16ないし22のいずれかに記載の記録装
置。 - 【請求項24】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
前記ドットを形成することを特徴とする請求項16ない
し23のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項25】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によって
インクを吐出することを特徴とする請求項16ないし2
4のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項26】 情報処理装置によって読取り可能にプ
ログラムを格納した記憶媒体であって、該プログラム
は、 複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定のものとして
色ずれを補正する処理に用いられるテストパターンを記
録するためのテストパターン記録処理であって、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
程度の指標となるテスト領域と、無彩色の記録がなされ
前記テスト領域の比較の基準となるリファレンス領域
と、を隣接して配したパッチであって、前記色材の混合
の比率を異ならせた複数のパッチを色材によるドットを
形成することによって記録するステップを有し、 前記テスト領域と前記リファレンス領域とは、前記ドッ
トの空間周波数が近い値となるように記録される処理を
含むことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111493A JP2000301807A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置 |
US09/551,768 US6474768B1 (en) | 1999-04-19 | 2000-04-18 | Test pattern printing method, information processing apparatus and printing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111493A JP2000301807A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000301807A true JP2000301807A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14562684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11111493A Pending JP2000301807A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6474768B1 (ja) |
JP (1) | JP2000301807A (ja) |
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US9055252B2 (en) | 2010-10-05 | 2015-06-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, image processing method, and printer |
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-
1999
- 1999-04-19 JP JP11111493A patent/JP2000301807A/ja active Pending
-
2000
- 2000-04-18 US US09/551,768 patent/US6474768B1/en not_active Expired - Fee Related
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