JP4903468B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿画像データを並列処理によりカラー画像データとモノクロ画像データとに変換する一方、互いに画像特性が異なる画像領域ごとに最適な画像補正を行うことができる画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
一般に、画像データに基づいて画像を形成(現像)して出力する画像処理装置においては、画像データを補正して画像の画質を高めるようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。そして、この種の画像処理装置において、一度の画像処理でカラー(YMCK)及びモノクロ(Gray)の両画像を生成することを必要とする場合、例えばACS(Auto Color Select:自動色選択)を行う画像処理などにおいては、カラー及びモノクロの両画像の補正を行う際に、補正処理用の濃度データを必要とする。そして、従来、かかる補正処理は、モノクロ画像用のグレースケールデータ(濃度データ)を用いて行われている。
特開平7−264399号公報(段落[0011]、図3) 特開平8−186725号公報(段落[0060]、図20)
しかしながら、上記従来技術に係るカラー画像データ及びモノクロ画像データの補正手法では、例えば、カラー画像データの補正態様を変更するために補正処理用の濃度データを変更すると、濃度データがモノクロ画像データと同一であるため、モノクロ画像データ自体が変化してしまう。また逆に、モノクロ画像データの態様を変えるために濃度データを変化させると、カラー画像データの補正態様が変わってしまう。このため、従来のこの種の画像処理装置ないしは画像処理方法では、カラー画像データとモノクロ画像データとに対してそれぞれに最適な補正を施すことは困難であるといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、原稿画像データからカラー画像データとモノクロ画像データとを並行処理により生成して両画像データを補正する際に、カラー画像データとモノクロ画像データとに対して、それぞれに最適な画像補正を行うことが可能な画像処理装置ないしは画像処理方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る画像処理装置は、領域判別手段と、補正方法制御手段と、画像データ変換手段と、補正用基準データ生成手段と、カラー画像補正手段と、モノクロ画像補正手段とを備えている。
この画像処理装置において、領域判別手段は、原稿画像データ(ないしは原稿画像)の画像特性を判別するとともに、原稿画像データ内に画像特性が互いに異なる複数の画像領域が存在する場合は、原稿画像データを複数の画像領域に分割する。補正方法制御手段は、領域判別手段の判別結果に基づいて、原稿画像データ又は各画像領域についてカラー用補正制御信号及びモノクロ用補正制御信号を生成する。画像データ変換手段は、原稿画像データ(RGB画像データ)を並列処理によりカラー画像データ(YMCK画像データ)とモノクロ画像データ(グレースケールデータ)とに変換する。補正用基準データ生成手段は、原稿画像データのRGBの3種の成分を所定の比率で合計して平均化し明度成分に変換することにより生成されたグレースケールデータに基づいて、カラー画像データとモノクロ画像データとを補正するための基準となる濃度データである補正用基準データを生成する。カラー画像補正手段は、補正方法制御手段によって生成されたカラー用補正制御信号と補正用基準データ生成手段によって生成された補正用基準データと、画像データ変換手段によって生成されたカラー画像データとを受け取り、カラー用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりカラー画像データを補正する。モノクロ画像補正手段は、補正方法制御手段によって生成されたモノクロ用補正制御信号と補正用基準データ生成手段によって生成された補正用基準データと、画像データ変換手段によって生成されたモノクロ画像データとを受け取り、モノクロ用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりモノクロ画像データを補正する。
本発明に係る画像処理装置においては、画像データ変換手段が、原稿画像データをカラー画像データに変換するカラー変換部と、原稿画像データをモノクロ画像データに変換するモノクロ変換部とで構成されていてもよい。また、本発明に係る画像処理装置は、原稿画像データが画像データ変換手段及び補正用基準データ生成手段に入力される前に、原稿画像データにガンマ補正を施す入力ガンマ補正手段を備えているのが好ましい
本発明に係る画像処理方法は、第1〜第6のステップを有している。第1のステップでは、原稿画像データの画像特性を判別するとともに、原稿画像データ内に画像特性が互いに異なる複数の画像領域が存在する場合は、原稿画像データを上記複数の画像領域に分割ないしは区分する。第2のステップでは、上記判別結果に基づいて、原稿画像データ又は各画像領域についてカラー用補正制御信号及びモノクロ用補正制御信号を生成する。第3のステップでは、原稿画像データを並列処理によりカラー画像データとモノクロ画像データとに変換する。第4のステップでは、原稿画像データのRGBの3種の成分を所定の比率で合計して平均化し明度成分に変換することにより生成されたグレースケールデータに基づいて、カラー画像データとモノクロ画像データとを補正するための基準となる濃度データである補正用基準データを生成する。第5のステップでは、カラー用補正制御信号と補正用基準データと、カラー画像データとを受け取り、カラー用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりカラー画像データを補正する。第6のステップでは、モノクロ用補正制御信号と補正用基準データと、モノクロ画像データとを受け取り、モノクロ用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりモノクロ画像データを補正する。この画像処理方法においては、原稿画像データにガンマ補正を施すのが好ましい。
本発明に係る画像処理装置又は画像処理方法においては、カラー画像データ及びモノクロ画像データを並行処理により同時に出力する際に、両画像データに対してそれぞれ画像補正が施されるが、各画像補正は、カラー画像データ及びモノクロ画像データとは別の補正用信号データを用いて行われる。つまり、カラー画像データ及びモノクロ画像データを同時に出力する際に、両画像データに対する画像補正を行うための基準となる濃度データを、両画像データに対して個別に保有している。このため、カラー画像については、モノクロ画像の画質に影響を及ぼすことなく、カラー画像の画質に最適な濃度に設定したカラー用補正制御信号に基づいて画像補正を行うことができ、カラー画像の画質を最適化することができる。
また、モノクロ画像については、モノクロ画像の画質に最適な濃度でもってモノクロ画像データを生成しても、カラー画像に何ら影響を及ぼさないので、カラー画像ヘの影響を気にすることなくモノクロ画像の画像補正を自在に行うことができる。このため、カラー画像及びモノクロ画像を、それぞれ最適な画像補正が施された状態で同時に出力することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)を具体的に説明する。まず、図1を参照しつつ、本発明に係る画像処理装置ないしは画像処理方法を用いることができる、ACS機能(自動選択機能)を備えた一般的なカラー複合機の基本構造ないしは機能を説明する。なお、本発明に係る画像処理装置又は画像処理方法を用いることができる装置はカラー複合機に限定されるものではなく、その他の種々の画像形成装置ないしは現像装置、例えばパーソナルコンピュータと接続されるプリンタなどにも広く用いることができるのはもちろんである。
図1に示すように、カラー複合機1は、カラー又はモノクロの原稿ないしは原画像(以下、単に「原稿」という。)を読み取るスキャナ部2と、該スキャナ部2によって読み取られた原稿を現像して印刷するプリント部3とを備えている。スキャナ部2においては、原稿台4に置かれた原稿をスキャナ5で露光・走査すると、その反射光がCCD(Charged Couple Device)イメージセンサ6を備えた読み取り部7に入力される。
そして、読み取り部7は、この反射光を画素毎に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3種の光について光電変換し、多値電気信号であるRGB画像データ(原稿画像データ)を生成する。つまり、読み取り部7は、原稿をRGB画像データとして読み込む。このRGB画像データは画像処理部8に入力される。画像処理部8は、RGB画像データを、並列処理によりほぼ同時にYMCK画像データ(カラー画像データ)とモノクロ画像データ(グレースケールデータ)とに変換した後、両画像データに対して個別に所定の補正処理を施した上で、いずれか一方の画像データをプリント部3に送る。
プリント部3においては、画像処理部8から出力されたYMCK画像データ又はモノクロ画像データが、まずコントローラ10に入力される。そして、プリント部3には、それぞれ、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)のトナーを印刷用紙に印加して現像する4つの印刷ヘッド11〜14が設けられている。これらの印刷ヘッド11〜14は、コントローラ10によって制御され、互いにサイズが異なる複数種(例えば3種類)の印刷用紙を収容している給紙トレー群15から供給される印刷用紙に、原稿に対応するカラー又はモノクロの画像を印刷する。画像が印刷された印刷用紙は排紙トレー16に排出される。
なお、プリント部3には、画像処理部8に接続されたメモリ17(記憶装置)と、このメモリ17に接続されたラスターイメージプロセッサ(RIP)18とが設けられている。また、ラスターイメージプロセッサ18は、該カラー複合機1の外部のパーソナルコンピュータ19に接続されている。これにより、カラー複合機1は、パーソナルコンピュータ19から出力されたRGB画像データをラスターイメージプロセッサ(RIP)18で受信してメモリ17に一旦格納した上で、このRGB画像データを画像処理部8に送る。そして、カラー複合機1は、このRGB画像データを、読み取り部7で読み取ったRGB画像データを処理する場合と同様に、YMCK画像データとモノクロ画像データとに変換した後、両画像データに対して個別に所定の補正処理を施した上で、いずれか一方の画像データをプリント部3に送信して印刷する。
この種のカラー複合機1において、ACS機能を利用してコピーを行う場合、まず読み込んだRGB画像がカラー画像であるかそれともモノクロ画像であるかの判定(カラー/モノクロ判定処理)を行った上で、この判定結果に基づいて読み込んだRGB画像データをYMCK画像データ(カラー画像データ)又はモノクロ画像データ(グレースケールデータ)に変換し、この後選択した画像データに画像補正処理を行って出力すると、処理時間がかなり長くなる。
このため、この種のカラー複合機1では、一般に、カラー/モノクロ判定処理を行うのと同時に、読み込んだRGB画像を、YMCK画像データとモノクロ画像データとに並列処理で同時に変換するようにしている。したがって、この種のカラー複合機1では、カラー/モノクロ判定処理の結果に基づいてYMCK画像データとモノクロ画像データのいずれか一方のみを選択して出力する場合でも、読み込んだRGB画像データを、YMCK画像データとモノクロ画像データとに並列処理で同時に変換することが必要である。
ところで、この種のカラー複合機1において、読み取った原稿について領域判別処理を行い、文字部分や背景などといったそれぞれの画像領域ごとに最適な補正を行うといった画像補正手法は一般に用いられている。また、その際、黒文字部分であると判断された部分のエッジ部分をグレースケールデータに置き換え、K単色印字を行うといった画像補正を行うことにより、黒文字部分のエッジを綺麗に見せるといった画像補正手法も一般に用いられている。以下、かかる一般的な画像補整手法を説明する。
図2は、前記のようなカラー/モノクロ変換処理と領域判別処理と補正処理とを行う一般的な画像処理部の一例を示している。図2に示すように、この一般的な画像処理部においては、入力画像データ21(RGB画像データ)は、該入力画像データ21の領域判別処理を行う領域判別部22と、入力画像データ21の色変換を行う色変換部23とに入力される。領域判別部22は領域判別処理を行って、入力画像データ21を、黒文字領域、色文字領域、文字エッジ領域、背景領域などの複数の領域に分割ないしは区分し、その判別結果を補正方法制御部24に出力する。他方、色変換部23は、RGB画像データである入力画像データ21に色変換を施して、YMCK画像データ(カラー画像データ)とモノクロ画像データ(グレースケール画像データ)とを生成する。
以下、図3を参照しつつ、色変換部23の構成及び機能をより詳しく説明する。図3に示すように、色変換部23では、入力ガンマ(γ)補正部31が、RGB画像データである入力画像データ21に対して入力側のガンマ補正処理を施す。そして、ガンマ補正が施された入力画像データ21(RGB)に対して、一方では、色変換テーブル32(ルックアップテーブル)等を用いてYMCK変換が施され、さらに出力ガンマ(γ)補正部33によって出力側のガンマ補正処理が施され、YMCK画像データ(カラー画像データ)が生成される。この後、色変換部23は、このYMCK画像データをYMCKの濃度データとして出力する。
また、他方では、入力ガンマ補正部31によってガンマ補正が施された入力画像データは、グレースケール変換部34(RGB→Gray変換部)によって、RGBデータそれぞれを所定の比率で合計して平均化することにより明度成分に変換され、モノクロ画像データ(グレースケールデータ)が生成される。このモノクロ画像データに対して、濃度調整テーブル35(LOGテーブル)などを用いて、濃度変換と濃度調整とが同時に施される。かくして、色変換部23は、入力画像データ21をカラー印刷用のYMCK画像データ27に変換するとともに、モノクロ印刷用のモノクロ画像データ28に変換し、両画像データを並列的に出力する。
次に、図4を参照しつつ、補正方法制御部24の構成及び機能をより詳しく説明する。図4に示すように、補正方法制御部24においては、一方では、領域判別部22から受け取った領域判別結果に基づいて、補正制御を行うためのデータを保有するカラー用の補正方法選択テーブル41を用いてカラー用補正制御信号(カラー補正方法選択信号)が生成される。このカラー用補正制御信号は、YMCK画像データを補正するカラー画像補正処理部25に送られる。また、他方では、領域判別結果に基づいて、補正制御を行うためのデータを有するモノクロ用の補正方法選択テーブル42を用いてモノクロ用補正制御信号(モノクロ補正方法選択信号)が生成される。このモノクロ用補正制御信号は、モノクロ画像を補正するモノクロ画像補正処理部26に送られる。
以下、図5を参照しつつカラー画像補正処理部25の構成及び機能をより詳しく説明する。図5に示すように、YMCK画像データ(カラー画像データ)を補正するカラー画像補正処理部25は、入力画像データ21から、例えば、3×3又は5×5のマトリックスによるスムージングデータや、3×3又は5×5のマトリックスにおける最大値(Max値)や最小値(Min値)などの複数の画像補正方法による画像信号を出力する。そして、カラー画像補正処理部25のセレクタ51は、補正方法制御部24から受け取ったカラー用補正制御信号(カラー補正方法選択信号)に基づいて、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。具体的には、例えば、網点領域については複数の補正方法A、B…のうち補正方法Aを選択し、文字のエッジについては複数の補正方法X、Y…のうち補正方法Xを選択するなどして、カラー補正用制御信号に基づいて画像補正方法を選択することにより、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。
また、詳しくは図示していないが、モノクロ画像データを補正するモノクロ画像補正処理部26も、基本的にはカラー画像補正処理部25の場合と同様に、補正方法制御部24から受け取ったモノクロ用補正制御信号(モノクロ補正方法選択信号)に基づいて画像補正方法を選択し、モノクロ画像データに対して、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。
このモノクロ画像補正処理部26による補正処理において、例えば、網点で構成されている画像領域については、スムージング処理を行って段差を少なくすることにより、より画像を綺麗にすることができる。文字と判断された領域については、YMCKデータの最大値(Max値)に置き換えることにより、文字をより明瞭にするといった画像補正方法が考えられる。また、黒文字のエッジ部と認識された領域については、YMCKの合成による黒ではなく、K色のみで構成された黒に置き換えて印字を行うことにより、黒文字のエッジすなわち文字の輪郭が綺麗に見えるようなる。この場合、K単色への置き換えは、色データではなく、RGBからつくられた濃度データに置き換えることにより、濃度を維持したままK単色への置き換えが可能となる。このため、これらの補正には濃度データが必要とされる。
カラー画像及びモノクロ画像の画質を設定する際、モノクロ画像の濃度をカラー画像の濃度に比べて高めに設定する方が、文字をより明瞭に表現することができ、印刷画像の見栄えがよくなるので、カラー画像とモノクロ画像とで画像補正態様を切り替えるのが好ましい。図2に示す画像処理部において、モノクロ画像の画質をよくするため、濃度が高目となるように濃度データすなわちグレーデータを作成すると、カラー画像の補正に濃度データを使用する関係で、カラー画像を補正する信号の濃度も上がる。このため、カラー画像の黒文字のエッジが不自然に濃くなることになる。逆に、カラー画像の濃度に合わせて濃度を調整してモノクロ画像データ(グレースケールデータ)を作成した場合、モノクロ画像の濃度を高くすることができないので、モノクロ画像の見栄えが悪くなってしまう。したがって、図2に示す画像処理部においては、カラー/モノクロの完全な画像補正の最適化は困難であるといえる。
図6は、図2に示す一般的な画像処理部に生じる上記問題を解決しつつ、カラー/モノクロ同時変換処理と領域判別処理と補正処理とを行うことができる本発明に係る画像処理部の一例を示している。図6に示すように、本発明に係る画像処理部においては、入力画像データ61(RGB画像データ)は、該入力画像データ61の領域判別処理を行う領域判別処理部62と、入力画像データ61の色変換と、YMCK画像データとモノクロ画像データとを補正するための基準となる濃度データである補正用基準データの生成とを行う色変換部63とに入力される。領域判別処理部62は領域判別処理を行って、入力画像データ61を、黒文字領域、色文字領域、文字エッジ領域、背景領域などの複数の領域に分割ないしは区分し、その判別結果を補正方法制御部64に出力する。他方、色変換部63は、RGB画像データである入力画像データ61に色変換を施して、YMCK画像データ(カラー画像データ)とモノクロ画像データ(グレースケール画像データ)とを生成するとともに、入力画像データ61に基づいて補正用基準データを生成する。
以下、図7を参照しつつ、色変換部63の構成及び機能をより詳しく説明する。図7に示すように、色変換部63においては、入力ガンマ(γ)補正部71が、RGB画像データである入力画像データ61に対して入力側のガンマ補正処理を施す。そして、ガンマ補正が施された入力画像データ(RGB)に対して、一方では、色変換テーブル72(ルックアップテーブル)等を用いてYMCK変換が施され、さらに出力ガンマ(γ)補正部73で出力側のガンマ補正処理が施され、YMCK画像データが生成される。この後、色変換部63は、このYMCK画像データをYMCKの濃度データとして出力する。
また、他方では、入力ガンマ補正部71によってガンマ補正が施された入力画像データ61は、グレースケール変換部74(RGB→Gray変換部)によって、RGBデータそれぞれを所定の比率で合計して平均化することにより明度成分に変換され、モノクロ画像データ(グレースケールデータ)が生成される。このモノクロ画像データに対して、濃度調整テーブル75(LOGテーブル)などを用いて、濃度変換と濃度調整とが同時に施される。
また、入力ガンマ補正部71によってガンマ補正が施された入力画像データ61は、グレースケール変換部74の場合とほぼ同様に、RGBそれぞれを所定の比率で合計して平均化することにより明度成分に変換され、グレースケールデータが生成される。このグレースケールデータに対して、濃度調整テーブル77(LOGテーブル)などを用いて、濃度変換と濃度調整とが同時に施され、補正用基準データが生成され出力される。つまり、色変換部63は、RGB画像データである入力画像データ61をカラー印刷用のYMCK画像データ67に変換するとともにモノクロ印刷用のモノクロ画像データ68に変換し、かつYMCK画像データとモノクロ画像データとを補正するための補正用基準データを生成し、これらの各信号を並列に出力する。
補正方法制御部64においては、図2に示す一般的な画像処理部の場合と同様に(図4参照)、一方では、領域判別部62から受け取った領域判別結果に基づいて、補正制御を行うためのデータを保有するカラー用の補正方法選択テーブル41(図4参照)を用いてカラー用補正制御信号(カラー補正方法選択信号)が生成される。このカラー用補正制御信号は、カラー画像を補正するカラー画像補正処理部65に送られる。また、他方では、領域判別結果に基づいて、補正制御を行うためのデータを保有するモノクロ用の補正方法選択テーブル42(図4参照)を用いてモノクロ用補正制御信号(モノクロ補正方法選択信号)が生成される。このモノクロ用補正制御信号は、モノクロ画像を補正するモノクロ画像補正処理部66に送られる。
以下、図8を参照しつつ、カラー画像補正処理部65の構成及び機能をより詳しく説明する。図8に示すように、YMCK画像データ(カラー画像データ)を補正するカラー画像補正処理部65は、入力画像データ61から、例えば、3×3又は5×5のマトリックスによるスムージングデータや、3×3又は5×5のマトリックスにおける最大値(Max値)や最小値(Min値)などの複数の画像補正方法による画像信号を出力する。そして、カラー画像補正処理部65のセレクタ81は、補正方法制御部64から受け取ったカラー用補正制御信号(カラー補正方法選択信号)に基づいて、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。具体的には、例えば、網点領域については複数の補正方法A、B…のうち補正方法Aを選択し、文字のエッジについては複数の補正方法X、Y…のうち補正方法Xを選択するなどして、カラー補正用制御信号に基づいて画像補正方法を選択することにより、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。
また、詳しくは図示していないが、モノクロ画像データを補正するモノクロ画像補正処理部66も、基本的にはカラー画像補正処理部65の場合と同様に、補正方法制御部64から受け取ったモノクロ用補正制御信号(モノクロ補正方法選択信号)に基づいて画像補正方法を選択し、モノクロ画像データに対して、その画像領域の画像特性に応じた最適な画像補正を行う。
かくして、補正方法制御部64は、領域判別部62から受け取った領域判別結果に基づいて、カラー画像補正処理部65にカラー用補正制御信号(カラー補正方法選択信号)を送る。そして、カラー画像補正処理部65は、カラー用補正制御信号に基づいて、カラー画像に対して領域ごとに補正処理を施す。また、補正方法制御部64は、カラー画像に対する補正の場合と同様に、領域判別部62から受け取った領域判別結果に基づいて、モノクロ画像補正処理部66にモノクロ補正制御信号(モノクロ補正方法選択信号)を送る。そして、モノクロ画像補正処理部66は、モノクロ補正制御信号に基づいて、モノクロ画像に対して領域ごとに補正処理を施す。
この補正処理において、例えばカラー画像の黒文字のエッジを補正する場合、図8に示すように、複数の補正方法を用いてカラー画像データを作成するときに、色変換部63から出力される補正用基準データに基づいて補正されたカラー画像データを作成することができる。したがって、カラー補正用として色変換部63において生成する補正用基準データを任意に調整することができる。このため、モノクロ画質に影響を及ぼすことなく、カラー画像に対して最適な濃度レベルで自由に補正信号を作成することができる。これにより、カラー画像の画質の最適化が可能となる。
また、モノクロ画像については、例えば図8に示すカラー画像補正処理部65により、モノクロ画像データから生成された濃度データに基づいて黒文字エッジの補正を行う場合、モノクロ画像の見栄えをよくするためにカラー画像に比べて濃度が高くなるようにモノクロ画像データを作成しても、これらの濃度データはカラー画質補正では使用されないので、カラー画像に影響を及ぼすことなくモノクロ画像濃度を調整し、モノクロ画像データに最適な補正を行うことが可能となる。
本発明に係る画像処理装置又は画像処理方法を用いることができるカラー複合機(複写機)の構成を模式的に示す側面図である。 一般的な画像処理部の構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理部の色変換部の具体的な構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理部の補正方法制御部の具体的な構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理部のカラー補正処理部の具体的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。 図6に示す画像処理部の色変換部の具体的な構成を示すブロック図である。 図6に示す画像処理部のカラー補正処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 カラー複合機、2 スキャナ部、3 プリント部、4 原稿台、5 スキャナ、6 CCDイメージセンサ、7 読み取り部、8 画像処理部、10 コントローラ、11 印刷ヘッド(K)、12 印刷ヘッド(Y)、13 印刷ヘッド(M)、14 印刷ヘッド(C)、15 給紙トレー群、16 排紙トレー、17 メモリ、18 ラスターイメージプロセッサ(RIP)、19 パーソナルコンピュータ、21 入力画像データ、22 領域判別部、23 色変換部、24 補正方法制御部、25 カラー画像補正処理部、26 モノクロ画像補正処理部、27 カラー画像データ、28 モノクロ画像データ、31 入力ガンマ補正部、32 色変換テーブル、33 出力ガンマ補正部、34 グレースケール変換部、35 濃度調整テーブル、41 補正方法選択テーブル、42 補正方法選択テーブル、51 セレクタ、61 入力画像データ、62 領域判別処理部、63 色変換部、64 補正方法制御部、65 カラー画像補正処理部、66 モノクロ画像補正処理部、67 カラー画像データ、68 モノクロ画像データ、71 入力ガンマ補正部、72 色変換テーブル、73 出力ガンマ補正部、74 グレースケール変換部、75 濃度調整テーブル、76 グレースケール変換部、77 濃度調整テーブル、81 セレクタ。

Claims (5)

  1. 原稿画像データの画像特性を判別するとともに、上記原稿画像データ内に画像特性が互いに異なる複数の画像領域が存在する場合は、上記原稿画像データを上記複数の画像領域に分割する領域判別手段と、
    領域判別手段の判別結果に基づいて、上記原稿画像データ又は上記各画像領域についてカラー用補正制御信号及びモノクロ用補正制御信号を生成する補正方法制御手段と、
    上記原稿画像データを並列処理によりカラー画像データとモノクロ画像データとに変換する画像データ変換手段と、
    上記原稿画像データのRGBの3種の成分を所定の比率で合計して平均化し明度成分に変換することにより生成されたグレースケールデータに基づいて、上記カラー画像データと上記モノクロ画像データとを補正するための基準となる濃度データである補正用基準データを生成する補正用基準データ生成手段と、
    補正方法制御手段によって生成されたカラー用補正制御信号と補正用基準データ生成手段によって生成された補正用基準データと、画像データ変換手段によって生成されたカラー画像データとを受け取り、カラー用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりカラー画像データを補正するカラー画像補正処理手段と、
    補正方法制御手段によって生成されたモノクロ用補正制御信号と補正用基準データ生成手段によって生成された補正用基準データと、画像データ変換手段によって生成されたモノクロ画像データとを受け取り、モノクロ用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することによりモノクロ画像データを補正するモノクロ画像補正処理手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記画像データ変換手段が、上記原稿画像データをカラー画像データに変換するカラー変換部と、上記原稿画像データをモノクロ画像データに変換するモノクロ変換部とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記原稿画像データが画像データ変換手段及び補正用基準データ生成手段に入力される前に、上記原稿画像データにガンマ補正を施す入力ガンマ補正手段を備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 原稿画像データの画像特性を判別するとともに、上記原稿画像データ内に画像特性が互いに異なる複数の画像領域が存在する場合は、上記原稿画像データを上記複数の画像領域に分割するステップと、
    上記判別結果に基づいて、上記原稿画像データ又は上記各画像領域データについてカラー用補正制御信号及びモノクロ用補正制御信号を生成するステップと、
    上記原稿画像データを並列処理によりカラー画像データとモノクロ画像データとに変換するステップと、
    上記原稿画像データのRGBの3種の成分を所定の比率で合計して平均化し明度成分に変換することにより生成されたグレースケールデータに基づいて、上記カラー画像データと上記モノクロ画像データとを補正するための基準となる濃度データである補正用基準データを生成するステップと、
    上記カラー用補正制御信号と上記補正用基準データと、上記カラー画像データとを受け取り、上記カラー用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することにより上記カラー画像データを補正するステップと、
    上記モノクロ用補正制御信号と上記補正用基準データと、上記モノクロ画像データとを受け取り、上記モノクロ用補正制御信号に基づいて画像補正方法を選択することにより上記モノクロ画像データを補正するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  5. 上記原稿画像データにガンマ補正を施すことを特徴とする、請求項4に記載の画像処理方法。
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