JP2000301808A - テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置 - Google Patents

テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置

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JP2000301808A
JP2000301808A JP11111494A JP11149499A JP2000301808A JP 2000301808 A JP2000301808 A JP 2000301808A JP 11111494 A JP11111494 A JP 11111494A JP 11149499 A JP11149499 A JP 11149499A JP 2000301808 A JP2000301808 A JP 2000301808A
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Masao Kato
真夫 加藤
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
Minoko Katou
美乃子 加藤
Mitsuhiro Ono
光洋 小野
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Canon Inc
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置における記録ヘッド個々の出力特性
の違いに起因した色ずれを補正する処理において、目視
による色ずれ検出を高精度に行うことが可能なテストパ
ターンを記録する。 【解決手段】 テストパターンの各パッチをC、M、Y
3色の混合(PCBk)により記録する場合、それぞれの
色の階調値を、偏りのない中心的な出力特性に対応した
パッチの彩度とそのパッチを記録する各色の階調値に対
して所定の大きさ異ならせて記録されるパッチの彩度と
の差が最大となる近傍の階調値の範囲で変化させて上記
各パッチを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テストパターン記
録方法、情報処理装置および記録装置に関し、詳しく
は、記録ヘッド間の出力特性の違い等に起因した色ずれ
の判定に用いるテストパターンを記録するためのテスト
パターン記録方法、該テストパターン記録を実行する情
報処理装置および記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】OA機器の普及等に伴いカラー画像を出
力する機会が増しつつある。カラー画像の出力機器とし
ては、例えばインクジェット方式、電子写真方式、熱転
写方式など種々の記録方式による記録装置が知られてお
り、これらの装置では、近年比較的高画質な写真調のカ
ラー画像の出力が行われるようになりつつある。
【0003】このような記録装置では、一般的にシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)3色の有彩色
の色材で、或いはこれらに無彩色のブラック(K)を加
えた4色の色材を用いてカラー画像の記録を行うが、こ
の場合、各色ヘッド間の出力特性(反射濃度や明度、彩
度、色相など)のバランスが適正でなく記録画像に色ず
れ(所望の色と異なるなど)を生ずる場合がある。例え
ば、インクジェット方式の記録ヘッドでは、インクを吐
出させるための熱エネルギーを発生する発熱ヒータの発
熱量(膜厚)のバラツキやインクを吐出する吐出口のサ
イズや形状のバラツキなどが原因となって記録ヘッド毎
の吐出量に個体差が存在する場合があり、その結果、上
述したような各色記録ヘッド間で出力特性のアンバラン
スを生ずることがある。なお、このような個体差は、上
記のように記録ヘッドが本来的に有しているものに限ら
ず、例えば、個々の記録ヘッドの経時変化等によって生
ずることも知られている。
【0004】これに対し、このような個体差を原因とし
た色ずれを検出しその検出結果に基づいて記録ヘッドの
出力特性を所定のものに補正する処理が、記録装置のホ
ストとしてのパーソナルコンピュータ等や記録装置自体
で行われる場合がある。そして、その補正方法として
は、一般に、主に色ずれの検出の仕方がスキャナなどの
入力機器を用いる場合と人間の目視による場合によって
区別される2通りの方法がに知られている。以下に、こ
の色ずれ検出の仕方によって区別される二通りの補正方
法の概要について簡単に説明する。
【0005】まず、スキャナ等の入力機器を用いる方法
では、例えば特許第2661917号公報にあるよう
に、補正の対象となるC,M,Y,K各色材の記録ヘッ
ドを用いてパッチパターンを記録する。そして、このパ
ッチパターンをスキャナで読取ることにより、この読み
取り値(出力特性を示す値)と上記パッチパターンの記録
データが示す期待値とのずれを検出し、このずれに基づ
いて色ずれを補正する。この場合のパッチパターンとし
ては、C,M,Y,K各色のべたパターン、或いは上記
各色毎のグラデーションを形成するパッチパターン等が
ある。グラデーションを形成するパターンは、中間調に
関する出力特性も検出でき、これによって色ずれの検出
精度を向上させることが可能となる。更には、C,M,
Y,Kを夫々組み合わせた2次色、3次色のパッチパタ
ーンの記録を行い同様に検出補正精度を向上させるもの
も知られている。
【0006】一方、目視による方法では、上述の機器を
用いる方法のように各色のヘッド毎に出力特性の絶対値
を検出することは容易ではない。このため、専らC,
M,Yの3色材を混合して記録される3次色のパッチパ
ターンを用いる検出方法が採られている。すなわち、吐
出量について平均的なあるいは偏りのない記録ヘッドを
用いて記録すれば無彩色になると期待される3色材の所
定の比率(3色材の記録データによって示される)で記録
されたパッチパターンを中心に、各色材の記録比率を僅
かづつ変化させた、略灰色に近いパッチパターンを複数
記録し、この複数のパッチパターンの中から最も無彩色
に近いパターンをユーザ等が目視によって選択すること
により、C,M,Y各色記録ヘッド間の出力特性のバラ
ンスが最適なものを検出する。そして、この検出したパ
ッチに対応する補正データによってそれぞれの記録ヘッ
ドの出力特性を補正するものである。つまり、この方法
の色ずれ検出は、C,M,Y各記録ヘッドの出力特性の
僅かなバランスのずれによって、パッチにおいて例えば
出力特性の変化が大きい色の影響が現れ無彩色でなくな
ることを利用したものである。
【0007】なお、上述の説明ではインクジェット方式
の記録ヘッド場合について色ずれおよびその検出等を説
明したが、電子写真方式や熱転写方式の記録装置にあっ
ても夫々の記録原理等に依った原因によって各色記録ヘ
ッドの出力特性はばらつく場合があり、この場合も上記
と同様の色ずれ検出及びその補正が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の色ずれ検出方法にあっては、以下のような不具
合があった。
【0009】まず、スキャナなどの入力機器を用いる方
法は、記録装置の一般的な使用環境を考慮した場合、ユ
ーザなどが入力機器を所持していることが前提となる。
全てのユーザは必ずしも入力機器を所持している訳では
なく、この場合、上記スキャナ等を用いる方法は現実的
ではない。また、何らかの入力機器を調達できたとして
も、その様な場合の多種多様な入力機器を用いた色ずれ
検出に応じた補正は、極めて困難なことが多い。
【0010】これに対し、目視による方法では、特別な
入力機器を必要としないため、どのようなユーザでも色
ずれ検出を行うことができる。しかしながら、C,M,
Yの記録比率を僅かに変えた複数のパッチの中から無彩
色に最も近いパッチを選び出すことはそれほど簡単なこ
とではない。
【0011】例えば、JIS(JIS E3305, JIS Z8721,
JIS L0600等)や様々な団体が色差(ΔE)についての
規定を行っているが、例えば色差3.2〜6.5の範囲
は「印象レベルでは同じ色として扱える範囲」とされて
いる。このことは、この程度の色差範囲のパッチの中か
ら目視で無彩色に最も近いパッチを選び出すことは困難
であることを示唆している。一方、このような範囲の色
差は「塗装などでは色違いでクレームになることがあ
る」ともされており、この色差範囲内であっても選択す
るパッチを誤ると、そのパッチに対応した補正値により
補正した後に記録される画像であっても色味として必ず
しも満足されないことも同時に示唆しているといえる。
【0012】このため、目視による色ずれ検出方法にお
いてその精度を向上させる対策も試みられている。
【0013】図1は、そのような検出精度の向上を可能
としたテストパターンの一例を示す図である。図1にお
いて、各枠はC,M,Yの混合またはKによって記録さ
れるパッチを示し、各パッチの二つの領域それぞれにお
ける4つの数字はそれぞれの領域を記録するための上か
らそれぞれC,M,Y,Kの多値階調値データを表して
いる。このように図1に示すパッチは、上下2つの領域
がセットとなって構成されるものである。そして、この
ようなパッチが、その階調値について、縦方向にMが5
段階で増加し、横方向にCが5段階で増加するパッチの
配列によってテストパターンが構成されている。
【0014】図1に示されるように、各パッチにおける
上側のテスト領域はそれぞれ有彩色の色材であるC,
M,Yの混合色(以下、「PCBk」とも言う)によって
記録される領域であり、下側のリファレンス領域は無彩
色の色材であるKのみによって記録される領域である。
上側のPCBkを記録する領域では、Yの階調値が12
8レベルで固定されており、また、上述したようにパタ
ーンにおける右側のパッチほどCの値が大きく、下側の
パッチほどMが大きくなるように配列されている。
【0015】このようにテストパターンを構成すること
で、目視による検出精度を向上させることができる。す
なわち、このパターンは物体が隣接している時には小さ
い色差であっても判別可能となる知覚の特性、具体的に
は、色差が0.8〜1.6の十分小さいレベルであって
も「隣接比較では色差は感じられる」という特性を利用
したものである。PCBkのみが記録された複数のパッ
チの中から無彩色に最も近いパッチを漠然と選択させる
のではなく、無彩色であるKを記録した領域とPCBk
を記録した領域を1対1で隣接比較させ、無彩色のK領
域と色差が最も小さいPCBk領域を有するパッチを選
択させることにより目視による検出精度の向上を図った
ものである(以下、この方法を「隣接比較法」という)。
【0016】以上説明したように、一般には、隣接比較
法を用いることによって目視による色差(色ずれ)の検
出精度を向上させることができる。しかしながら、特に
2値記録の場合にあっては、更なる検出精度の向上を図
ろうとする場合、上述した従来の隣接比較法では不充分
であることがある。以下この問題について具体的に説明
する。
【0017】上述した従来のパッチにおけるPCBkの
テスト領域は、各色材のドットを全ての画素に形成す
る、いわゆるべた記録を行うのではなく、各色材の中間
的なレベルの階調値による記録を行うのが一般的であ
る。これは、ドットを形成する際にその形成位置に誤差
があることや形成されるドットが円形であることを考慮
し、べた記録時には紙面が隙間なく埋められるようドッ
ト同士がオーバーラップして形成されるように設計され
ていることに起因している。すなわち、上記のように記
録装置が設計されていることによって、印字比率(デュ
ーティー)が100%に近づくにしたがって紙面の被覆
率が変化しなくなり、このため出力特性の変化も少なく
なって印字比率の変化に応じた有意の変化を検出するこ
とができなくなるからである。このため、PCBk領域
は各色材のドットについてそれぞれべた記録するのでは
なく、印字比率が中間的な値になる階調データによって
記録することが多い。具体的には8ビット256階調で
表せられる階調値の中で128近傍の値が用いられてい
る。一方、隣接させるK色材による領域は、上述のPC
Bkの領域との明度差が大きくなりすぎないようにする
ことが望ましく、そのために同様の128階調値近傍の
値のデータで記録されることが多い。
【0018】しかしながら、テスト領域のPCBkを記
録する際の階調値を上述のように単に128近傍の値と
した場合には、テストパターンを構成する各パッチのテ
スト領域間の色の違いが充分に認識できない場合があ
る。すなわち、テスト領域のPCBkを記録するための
C、M、Yそれぞれの階調値を各テスト領域間で変化さ
せているにもかかわらず、その変化に見合った色の違い
が各テスト領域間で知覚できないことがある。この結
果、各色材毎の記録ヘッドもしくは記録装置の出力特性
の差や変化がテストパターンの各パッチ間の色の差とし
て充分に反映されず、結果としてユーザは、隣接比較に
おいてリファレンス領域の無彩色と最も色差があるパッ
チを特定することが困難となり、精度の高い色ずれの検
出を行うことができないおそれがある。
【0019】本発明は上述した従来の問題をを解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
記録装置個々の出力特性の違いに起因した色ずれを補正
する処理において目視による色ずれ検出を高精度に行う
ことが可能なテストパターンを記録することができるテ
ストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置を
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定のものとして
色ずれを補正する処理に用いられるテストパターンを記
録するためのテストパターン記録方法であって、前記複
数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの程度の
指標となるテスト領域を有したパッチであって、前記色
材の混合の比率を異ならせた複数のパッチを記録するス
テップを有し、前記複数のパッチは、その各パッチ間に
おける前記色材の混合比率の変化により彩度が優先して
変化するように、前記複数のパッチの当該色材の混合比
率が定められて記録されることを特徴とする。
【0021】好ましくは、前記複数のパッチおける所定
パッチのテスト領域の彩度に対し、それぞれが略最大の
彩度の差を表すように前記複数のパッチ各々のテスト領
域を記録する前記色材の混合比率が定められることを特
徴とする。
【0022】また、記録装置で用いる複数色の色材毎の
出力特性をそれぞれ所定のものとして、当該記録装置の
記録における色ずれを補正する処理に用いられるテスト
パターンを記録するための処理を行う情報処理装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域を有したパッチであ
って、前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチ
を前記記録装置に記録させるべく当該記録装置にデータ
を供給する手段を有し、前記複数のパッチは、その各パ
ッチ間における前記色材の混合比率の変化により彩度が
優先して変化するように、前記複数のパッチの当該色材
の混合比率が定められて記録されることを特徴とする。
【0023】さらに、複数色の色材毎の出力特性をそれ
ぞれ所定のものとして色ずれを補正する処理に用いられ
るテストパターンを記録することができる記録装置であ
って、前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色
ずれの程度の指標となるテスト領域を有したパッチであ
って、前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチ
を記録する手段を有し、前記複数のパッチを、その各パ
ッチ間における前記色材の混合比率の変化により彩度が
優先して変化するように、前記複数のパッチの当該色材
の混合比率を定めて記録することを特徴とする。
【0024】以上の構成によれば、色ずれを補正する処
理に用いられるテストパターンを構成する複数のパッチ
を記録する場合、複数のパッチを、その各パッチ間にお
ける色材の混合比率の変化により彩度が優先して変化す
るように、複数のパッチそれぞれの色材の混合比率を定
めて記録するので、各パッチ間では、それらの色材の混
合比率の違いが色の違いとして充分に反映されたものと
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0026】<概要>本発明の以下に示す各実施形態
は、テストパターンのパッチの中から無彩色のパッチ、
すなわち彩度が最小のパッチを判別するものであるの
で、テストパターンの各パッチのテスト領域間での色の
差が認識し易くなるように、各テスト領域間の彩度の差
が大きくなるC、M、Yそれぞれの階調値の範囲でそれ
ぞれのパッチを作成する。
【0027】また、上記のパッチの構成に加え、上記の
彩度変化より明度の変化が人間には色の違いとして知覚
しやすいことを考慮し、彩度の変化に対する知覚が上記
明度の変化によって阻害されないように、明度の変化が
小さいC、M、Yそれぞれの階調値の範囲でパッチを作
成する。すなわち、各パッチ間で明度の変化が少ない領
域で彩度の変化が大きくなるパッチを作成するものであ
る。
【0028】そして、以下の各実施形態では、以上のよ
うにして得られたテストパターンにおけるパッチの選択
情報に基づいて、各色の記録ヘッドもしくは記録装置の
出力特性のずれに対する補正を行う。すなわち、予め設
定されている複数の出力γテーブルの中から、選択され
たパッチに対応した出力γ補正テーブルを選択し、画像
処理に用いられている出力γ補正テーブルと書き換える
ことによって出力γ補正テーブルを更新する処理を行
う。
【0029】[第1の実施の形態]図2は、本発明の一
実施形態に係わる画像処理システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【0030】図において、情報処理装置としてのホスト
100は、例えばパーソナルコンピュータとして実現さ
れるものであり、CPU10と、メモリ11と、外部記
憶装置13と、キーボード等の入力部12と、プリンタ
200との間の通信のためのインターフェイスとを備え
ている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログ
ラムに従い、種々の処理を実行するものであり、特に後
述の色処理、量子化処理等の画像処理さらには本実施形
態に関る出力特性の補正書処理を実行する。これらのプ
ログラムは外部記憶装置13に記憶され、或いは外部装
置から供給される。ホスト100はインターフェイスを
介して記録装置としてのプリンタ200と接続されてお
り、画像処理を施した記録データをプリンタ200に送
信して記録を行わせることができる。
【0031】<プリンタ構成>図3は、上述したプリン
タ200機械的構成を示す概略斜視図である。
【0032】図3において、1は紙或いはプラスチック
シート等の記録シートを示し、カセット等に複数枚が積
層されることにより、記録時には給紙ローラ(不図示)
によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、一定
間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモータ
(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及
び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッドの走査に応
じたタイミングで図中矢印A方向に所定量づつ搬送され
る。
【0033】5は、記録シート1にインクを吐出して記
録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッドを示
す。記録ヘッドに対するインク供給は、不図示のインク
カートリッジから供給され、記録ヘッド5は、吐出信号
に応じて駆動されることによりそのインク吐出口よりイ
ンクを吐出する。より詳細には、記録ヘッドの各インク
吐出口に対応したインク路には電気熱変換素子が設けら
れており、この電気熱変換素子が発生する熱エネルギー
を利用してインクに気泡を発生させこの気泡の圧力によ
ってインクを吐出するものである。この記録ヘッド5及
びインクカートリッジはキャリッジ6に搭載される。キ
ャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a,8bを介して
キャリッジモータ23の駆動力が伝達され、これによ
り、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復移動
でき、記録ヘッドの走査を行うことが可能となる。
【0034】以上の構成において、記録ヘッド5は、図
中矢印B方向に走査しながら吐出信号に応じて記録シー
ト1にインクを吐出してシート1上にインクのドットを
形成して記録を行うことができる。記録ヘッド5は、必
要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置2
による回復動作を行うことにより、吐出口の目づまり等
を防止したり解消する。記録ヘッド5の上記走査に同期
して、搬送ローラ対3,4が駆動され、記録シート1
は、矢印A方向に1行分搬送される。この動作を繰り返
すことによって記録シート1に画像等の記録を行うこと
ができる。
【0035】図4は、上述したプリンタの制御構成を示
すブロック図である。
【0036】この制御系は、図4に示すように、例えば
マイクロプロセッサ等のCPU20a,CPU20aの
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
b,及びCPU20aのワークエリアとして使用される
と共に記録データなどの各種データの一時保管等を行う
RAM20c等を備えた制御部20、インターフェイス
21、操作パネル22、各モータ(キャリッジ駆動用の
モータ23、給紙ローラ駆動用のモータ24、第1搬送
ローラ対駆動用のモータ25、第2搬送ローラ対駆動用
のモータ26)を駆動するためのドライバ27、及び記
録ヘッド5を駆動するためのドライバ28を有してい
る。
【0037】以上の構成において、制御部20は、イン
ターフェイス21を介してホスト100との間で記録デ
ータ等のデータを入出力する処理や操作パネル22から
各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)入力する処
理を行う。また、制御部20は、インターフェイス21
を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON,
OFF信号を出力し、また、吐出信号等をドライバ28
に出力して記録ヘッドにおけるインク吐出のための駆動
を制御する。
【0038】<画像処理>次に、上述したプリンタで用
いる記録データをホスト100で生成する際の画像処理
について説明する。
【0039】図5はこの画像処理の構成を示すブロック
図であり、入力されるレッド(R),グリーン(G),
ブルー(B)各色8ビット(それぞれ256階調)の画
像データを最終的にシアン(C),マゼンタ(M),イ
エロー(Y),ブラック(K)各色1ビットのビットイ
メージデータとして出力する画像処理を示している。
【0040】図5に示すように、R,G,B各色8ビッ
トの輝度データは、まず3次元のルックアップテーブル
(LUT)501を用いた処理によってR′,G′,
B′各色8ビットデータに変換される。このR,G,B
データからR′,G′,B′データへの変換処理は、こ
こでは前段色処理と称し、R,G,Bの輝度データが表
わす入力画像の色空間とプリンタ200で再現可能な色
空間の差を補正するための色空間変換を行うものであ
る。この前段色処理を施されたR′,G′,B′各色8
ビットデータは、次段の3次元LUT502を用いた処
理によりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換され
る。この色変換処理は、後段色処理と称し、輝度信号で
表現される入力系のRGB系データを濃度信号で表現す
るための出力系のCMYK系データに色変換する処理で
ある。これは、入力データはディスプレイなど発光体の
加法混色の3原色(RGB)で作成されている場合が多
く、一方、プリンタなどでは光の反射で色を表現する減
法混色の3原色(CMY)が用いられているためであ
る。
【0041】なお、上述した前段色処理や後段色処理に
用いられる3次元LUTでは、メモリ容量の制約から、
各色8ビットデータの組合せ全てに対応してテーブルデ
ータが用意されているわけではなく、上記組合せによっ
て表わされる、例えば3次元空間上の点のうち所定間隔
にある点に対するデータのみが用意されている。従っ
て、上記所定間隔にある点以外の点の8ビットデータに
対する変換は補間処理を用いて行われる。なお、この補
間処理は公知の技術であるのでその説明は省略する。
【0042】後段色処理が施されたC,M,Y,K各色
8ビットデータは、それぞれの色の1次元LUT503
によって出力γ補正が施される。これは記録媒体の単位
面積当たりに記録されるドットの数とこれを測定して得
られる反射濃度などの出力特性とは通常、線形関係とは
ならないことから行われる処理である。従って、この出
力γ補正を行うことによりC,M,Y,K各8ビットの
入力階調レベルとそれによって記録される画像の濃度レ
ベルとの線形関係を保証することができることになる。
【0043】一般に、出力γ補正テーブルは、平均的な
出力特性を示す記録ヘッド用に作成されたものが用いら
れることが多い。しかし、前述したように記録ヘッドに
は出力特性に関して個体差が生じるかもしくは存在する
のが一般的であり、従って、それに応じてγ補正パラメ
ータの最適値が異なる。このため、本実施形態では、後
述のように、色ずれに間する情報を取得して、これに基
づき出力γ補正テーブルの更新を行う補正を行う。例え
ばシアン(C)の色材を記録する記録ヘッドの出力特性
が期待値よりも大きくなる場合には、Cのγ補正に係る
1次元LUTを変更して入力値に対して出力値が低めの
値となるようなテーブルとする。これにより、このテー
ブル更新後のγ補正では、C色材が強めに出力される記
録ヘッドを用いても期待値通りに階調再現がなされるよ
うに補正がなされる。
【0044】以上の出力γ補正の後、2値化処理504
を行う。本実施形態のプリンタ200は、2値記録装置
であるので上記のように得られたC,M,Y,K各色8
ビットのデータは、C,M,Y,K各色1ビットのデー
タに量子化される。
【0045】本実施形態では、写真調の中間調画像を、
2値記録方式のプリンタ200によって階調変化が滑ら
かになるよう表現することによって実現するため、2値
化の手法として誤差拡散法を用いる。この誤差拡散法を
用いた量子化方法それ自身は公知の技術であるのでここ
ではその説明は省略する。
【0046】<色ずれ検出方法・補正方法>次に、本実
施形態における色ずれ検出方法とそれに基づく補正方法
について説明する。
【0047】図6は、ホスト100において行われる色
ずれ検出およびこの色ずれ情報に基づく補正の処理手順
を示すフローチャートである。
【0048】この処理は、ホスト100で動作するプリ
ンタードライバによるUI画面上で、ユーザがこのモー
ドを選択することにより起動される。最初に、ステップ
S110で、色ずれを検出するための検出パターンの記
録を、補正の対象であるプリンタ200に行わせる。す
なわち、図7に示すような、予め設定されている個体差
情報の検出パターンデータに対し、上述した画像処理を
施してビットイメージデータとした後、このビットイメ
ージデータで表わされる検出パターンの記録データをイ
ンターフェース14(図2参照)介してプリンタ200に
転送する。なお、この検出パターンを記録する際の画像
処理では、上記画像処理のうち、出力γ補正で用いるL
UTはデフォルトで設定されているLUT、すなわち、
入出力変換関係が線形で、入力値がそのまま出力値とな
る変換を行うLUTが用いられることになる。
【0049】この検出パターンデータの詳細を図7に示
す。図7において、各枠はC,M,Y,K各色のそれぞ
れの配合により記録されるパッチを示し、各枠の上下部
分それぞれの4つの数字は上からC,M,Y,Kの記録
データ値である階調値を表している。そして、このよう
な上下の2つの部分からなるパッチが、その階調値につ
いて、縦方向にMが15ずつ5段階で増加し、横方向に
Cが16ずつ5段階で増加する各パッチによってテスト
パターンが構成されている。各パッチにおいて、上側の
部分は、以下で示されるようにユーザの目視による比較
の対象となる「テスト領域」であり、C,M,Y,Kの
各色材の混合色(PCBk)を示す部分である。一方、
下側の部分は、比較の基準となる無彩色の「リファレン
ス領域」であり、K色材とC,M,Yの各色材による混
合色を示す部分である。
【0050】なお、図7に示す本実施形態のテストパタ
ーン作成の詳細については、図8および図9を参照して
後述される。
【0051】以上のテストパターンの記録(ステップS
110)およびこのテストパターンにおけるユーザの目
視判断による、無彩色(それぞれのパッチのリファレン
スパッチ領域)に最も近い色のテストパ領域を有するパ
ッチの選択の後、ステップS120で、選択したパッチ
番号の入力処理を行う。すなわち、ユーザがUI画面を
介して入力したパッチ番号を所定のメモリ領域に格納す
る。
【0052】ここで、本実施形態のテストパターンは、
各色インクを吐出する記録ヘッドそれぞれの吐出量に偏
りがないものであれば、図7に示す中央のパッチPs
(C=160、M=155、Y=165;リファレンス
領域のK=150)が最も無彩色であるテスト領域を有
するものとして選択されるように構成されている。換言
すれば、テストパターンを記録するときに用いられるテ
ーブルであってデフォルトで設定されている各色の出力
γ補正LUTは、このパッチPsの上記領域が最も無彩
色に近い色となるような出力特性(吐出量)を有した記
録ヘッドが搭載されている時、すなわち各色の実現され
る濃度のバランスが最適となるときに設定されるLUT
である。
【0053】しかしながら、図7に示すテストパターン
の中でパッチPs以外のパッチが最も無彩色に近いテス
ト領域を有するものとして選択された場合、そのテスト
パターンを記録した対象の記録装置はC,M,Yの記録
ヘッド相互の出力特性のバランスがずれている(すなわ
ち、色ずれしている)ことになる。本実施形態では、選
択できるパッチは図7に示す通り25通りであり、記録
ヘッドの記録特性(出力特性)のバランスがどの程度ず
れているかは、この中から、テスト領域が最も無彩色で
あるパッチを選択することによって判断することができ
る。一方、本実施形態では、選択されたパッチに応じ
て、記録特性のバランスが最適となるようにγ補正を行
う、25通りの1次元LUT(出力γ補正テーブル)が
予め用意されている。
【0054】従って、ステップS130では、ステップ
S120で入力されたパッチの番号の情報に従って、上
記25通りの出力γ補正LUTの中から画像処理で実際
に用いる出力γ補正LUTの決定を行い、次いで、ステ
ップS140で、上記決定したテーブルによって出力γ
補正テーブルの更新を行う。以上の処理により色ずれの
検出および更新(γ補正テーブルの補正)が完了する。
【0055】なお、出力γ補正テーブルの更新は、上述
のようなテーブルの選択によって行うものに限られず、
例えばテーブルのアドレス情報を変更することによって
テーブルの入出力を変更するものであっても良く、ある
いは、予め決められたメモリ領域にアクティブな出力γ
補正テーブルをコピーして用いる方式としておき、新し
く選択された出力γ補正テーブルをこの領域にコピーす
ることで更新するものでも良い。いずれにしろ、出力γ
補正テーブルの更新の仕方によって本発明が限定されな
いことは明らかである。
【0056】以下、上述した本実施形態のテストパター
ンの作成について説明する。
【0057】図7に示したように、テストパターンは、
C、M、Y3色のうち1色の階調値を固定するとともに
他の2色の階調値を変化させて各パッチのテスト領域を
記録する。この場合、本実施形態では、これらのパッチ
を記録するための3色それぞれの階調値について、固定
する色(1色)と変化させる色(残りの2色)の決め
方、およびそれらの階調値を変化させる範囲(領域)の決
め方について特徴を有するものである。
【0058】以下、図8(a)、(b)および(c)、図9を
参照して上記特徴について説明する。
【0059】一般にC,M,Yの3色の混合色による無
彩色を作成する場合、各色の混合比率は、それぞれの色
の階調値によって異なる。以下では説明の便宜上、“階
調値AのPCBk”という表現を用いるが、これは、上
記3色を混合してテスト領域の色を形成する場合に、
C、M、Y各色の打ち込み量の合計が最大で、かつ最低
明度となる混合色をA=255とし、最大明度(各色階
調値=0)なる色をA=0として、このような混合色を
明度を基準として均等分割したとき0から255まで変
化する値であり、これをAとするものである。
【0060】図8(a)は、C、M、Y各色の記録ヘッド
の吐出量に偏りがなく中心的なものである場合に記録さ
れたPCBkと、シアンの記録ヘッドの吐出量だけ他の
色の記録ヘッドの吐出量より一定量大きい条件で記録さ
れたPCBkとを、いくつかの階調値で記録し、それら
の側色結果から、同一階調値の上記二つの条件それぞれ
のPCBkにおける彩度の差を求め、上記同一とする階
調値を0から255まで変化させた場合の彩度の差を、
模式的に滑らかな曲線(曲線1)で示したものである。
なお、実際には、量子化、インク特性、記録媒体特性な
どにより滑らかな曲線にはならないが、説明をわかりや
すくするため、滑らかな曲線で示すものである。
【0061】図において、PCBkの階調値が0から大
きくなるにつれて徐々に彩度の差は大きくなり、中間の
調調値でピークを迎え、階調値がさらに大きくなると、
彩度の差は徐々に小さくなることがわかる。
【0062】図8(b)および(c)は、同様に、それぞれ
C、M、Y各色の記録ヘッドの吐出量が中心的なもので
ある場合に記録されたPCBkと、図8(b)ではマゼン
タの吐出量だけが、また、図8(c)ではイエローの吐出
量だけが上記シアンと同じ一定量大きい場合に記録され
たPCBkとの測色結果に基づき、同一のPCBkの階
調値に対する双方の彩度の差を求め、それを上記階調値
の0から255の範囲について、模式的に滑らかな曲線
(曲線2,3)で示したものである。
【0063】これらの図においても同様に、PCBkの
階調値が0から大きくなるにつれて徐々に彩度の差は大
きくなり、中間の値でピークを迎え、階調値がさらに大
きくなるに従い、彩度の差は小さくなる。
【0064】ここで、図8から明らかなように、彩度差
の変化の傾向自体は、3ケースとも同じではある。しか
しながら、PCBkの記録に際してC、M、Y各色とも
同量(上記の一定量)だけ吐出量を変化させたにもかかわ
らず、その形状(彩度差の最大値や最大値となる階調値
等)は吐出量を異ならせたインクの色によって異なるこ
とがわかる。これは、各インクの染料の性質、濃度、浸
透性、記録媒体上での発色特性の違い、インクの打ち込
み順序等によるもので、各種設計事項に依存するもので
もある。
【0065】図9は、図8(a)、(b)および(c)それぞ
れに示す曲線1,2および3のうち、2つの曲線の和を
3つの組み合わせについて示す図である。
【0066】すなわち、同図には、曲線1+曲線2、曲
線2+曲線3、曲線3+曲線1の3本の曲線を示され
る。これらの曲線で全範囲について最も大きな値を示し
ている曲線は曲線1+曲線2である。本実施形態では、
この曲線1+曲線2に対応する色、すなわち、C,Mを
パッチのテスト領域を記録する際に変化させる色とし、
Yを固定の色とする。また、その際のC、M、Yの各階
調値の領域としては、図中の曲線1+曲線2が最も大き
な値を与える階調値の近傍(図中、「使用範囲」)とする。
【0067】以上のように、固定色(1色)および変化
色(残りの2色)を定め、また、それらの階調値の領域
を定めることにより、各パッチ間における変化色の階調
値の一定の変化(Mが15、Cが16)に対して、記録さ
れるテストパターンにおける各パッチ間の彩度の変化
(差)を大きくすることができる。
【0068】例えば、図8(a)に示す結果は、上述のよ
うに、C、M、Y各色が中心的な吐出量のヘッドにより
記録されるPCBkと、シアンヘッドの吐出量だけを大
きくした場合のPCBkと、同一階調値として比較した
場合の彩度の差を示すが、双方の色の違いをよりよく認
識できる範囲は、彩度差の小さい、階調値が0や255
に近い領域ではなく、彩度差の大きい中間的な階調値で
ある。同様に、マゼンタやイエローのヘッドの吐出量を
それぞれ変化させた場合である、図8(b)、(c)におい
てもそれぞれの曲線のピークとなる階調値及びその近傍
の階調値の範囲でテストパターンを作成することが好ま
しい。しかしながら、これらの図より解かるように、各
色毎に曲線のピークとなる階調値は異なり、また、彩度
差の大きさも異なる。一つの階調値において各色のバラ
ンスを考慮し3色のうち2色の階調値パラメータを変化
させてパターンを作成する場合、このような、各色毎に
曲線のピークとなる階調値およびピークの大きさが異な
るという条件を最適化する必要がある。そこで、本実施
形態では、図9に示すように、3つの曲線から2つの曲
線の和の組み合わせを作成し、それらについて比較する
ことにより、より大きな値を示す曲線の組み合わせを、
上記階調値の範囲を定めるのに用いる。この場合、個々
の1色に対しては最大の感度を必ずしも得る訳ではない
が、パラメータを変化させる2色の双方が比較的彩度差
が大きく、視感性のバランスがより高いテストパターン
を得ることができる。
【0069】なお、以上のように各色の吐出量を変化さ
せて測色した結果に基づいて、上述のようなテストパタ
ーンの作成を行っても良いが、この吐出量の差を、吐出
量の同じヘッドを用いるとともに、γ補正テーブルを変
化させて(各色の同一の吐出量が変化した場合に相当し
た量を、γ補正テーブルによって打ち込み量を変化させ
ること)記録した結果を測色しても同様な結果が得られ
ることは明らかである。
【0070】前述したように、図7は、以上のようにし
て作成したテストパターンを、その階調値で示す図であ
る。図において、その中央の位置におけるパッチPs
は、図9の曲線1+曲線2のピーク値を与える階調値を
示すPCBkの混合比を示している。前述したように、
その混合比を中心として、C,Mの混合比を変化させて
いるので、異なるパッチ(テスト領域)同士では彩度の差
が比較的大きく取ることが可能となり、目視の際のパッ
チの特定が容易な視認性の高いテストパターンを得るこ
とができる。さらに詳細には、上述のように、図9の曲
線1+曲線2のピーク値を与える階調値をパッチPsに
対応させこの階調値の近傍で、このパッチに対してCお
よびMの階調値を異ならせたパッチを記録するので、そ
れぞれのパッチは、その位置に応じてパッチPsの色と
彩度が大きく異なる色のテスト領域を有することにな
り、その結果、各パッチ間の彩度の差も大きくなる。
【0071】なお、上述した実施形態では、PCBkを
記録するテスト領域と無彩色のKを記録するリファレン
ス領域とを隣接させたパッチによって構成されるテスト
パターンを例に採り説明したが、本発明の意図するとこ
ろはこれに限定されるものではなく、テストパターンを
構成するパッチ自体は例えば単にPCBkを記録するパ
ッチのみ等、他の形態のものでも良いことは言うまでも
ない。
【0072】以上のように、本実施形態のテストパター
ンは無彩色を判定する際にテスト領域(パッチ)間の彩度
(色)の違いを特に良好に認識でき、いずれのパッチが現
在の記録ヘッドもしくは記録装置の出力特性に対応して
いるかを容易に判断することができる。
【0073】[第2の実施の形態]上述の実施形態で
は、各パッチ間の彩度の差が大きくなるように各色の階
調値を定めるものとしたが、本実施形態では、各パッチ
の階調値を定める際に彩度の差だけでなく、明度の差も
考慮するものである。これにより、より視認性の高いテ
ストパターンを得ることができる。本実施形態では、上
記第1の実施形態で用いたインクとは異なるインクを用
いる。
【0074】図10(a)は、各色の記録ヘッドの吐出量
が偏りのない中心的吐出量である場合に記録された、各
色の混合によるPCBkと、3色のうちシアンヘッドの
の吐出量だけを一定量大きくした場合に記録された同様
に混合によるPCBkとの測色結果より、PCBkの同
一階調値において双方の彩度差および明度差を求めるこ
とを、PCBkの上記同一階調値を0から255の範囲
で行い、その彩度の差の結果を模式的に滑らかな曲線で
示したものである。
【0075】この図において、彩度の差は、上記第1の
実施形態と同様、階調値0から徐々に大きくなり、中間
の階調値でピークを迎え、さらに階調値が大きくなるに
つれて、彩度の差は小さくなる。一方、明度について
も、同様な傾向があるが、そのピークを与える階調値は
彩度差の場合とは異なっている。
【0076】一般に低い印字比率でドットが疎らに形成
される領域では、明度と彩度の関係は印字比率に応じて
線形に推移する。ところが、例えばインクによってドッ
トを形成する場合、紙面でのインク染料の定着は、イン
ク溶剤の紙の内部への浸透と紙表面での乾燥に依存する
が、印字比率を増してゆき紙面上でのドットの被覆率が
100%を超えると、インクが紙面上で互いに重なるた
め、上記浸透と乾燥に依存した定着のバランスが乾燥側
にシフトする。この結果、紙表面における染料の密度が
高くなる。インクの染料濃度や、染料の種類にもよる
が、このように染料の密度が必要以上に高くなると一般
に発色性は低下し、色がくすむ現象が起こり、明度と彩
度との関係における線形性は維持されなくなる。この現
象のため、上記図10(a)に示した二つの曲線のピーク
が異なると考えられる。
【0077】図10(b)および図10(c)は、同様に、
マゼンタの記録ヘッドの吐出量およびイエローの記録ヘ
ッドの吐出量だけをそれぞれ図10(a)の場合と同じだ
け一定量大きくした場合の測色結果に基づいて、PCB
kの同一の階調値における彩度差および明度差を、上記
同一階調値の0から255の範囲で求め、それを模式的
に滑らかな曲線で示したものである。
【0078】これらの図においても、彩度差及び明度差
は図10(a)の場合と同様の傾向を示す。また、C、
M、Y各色同量だけ吐出量を変えているにもかかわら
ず、彩度の差、明度の差それぞれの曲線形状(最大値や
最大値となる階調値等)や双方の曲線の関係が色毎に異
なることも第1の実施形態と同様である。これは、前述
したように、各インクの染料の性質、濃度、浸透、記録
媒体上での発色特性の違い、インクの打ち込み順序等に
よるものである。
【0079】図11(a)、(b)および(c)は、それぞれ
図10(a)、(b)および(c)に示す各曲線の値の同一階
調値における差、すなわち彩度差と明度差の差である
“彩度差−明度差”を同様に各階調値について示したも
のである。
【0080】これらの図10及び図11から明らかなよ
うに、シアンの吐出量を大きくした場合には、彩度差の
最大値が大きく、かつ「彩度差−明度差」の最大値も大
きくなることがわかる。それに対して、マゼンタの吐出
量を大きくした場合は、彩度差の最大値が大きいものの
「彩度差−明度差」の最大値は小さく、また、イエロー
の吐出量を大きくした場合は、彩度差の最大値が小さい
ものの「彩度差−明度差」の最大値は大きくなることが
わかる。
【0081】図12は、さらに、図11(a)、(b)およ
び(c)にそれぞれ示す曲線4,5および6のうち、2つ
の曲線の和を3つの組み合わせについて示したものであ
る。
【0082】すなわち、図中には曲線4+曲線5、曲線
5+曲線6、曲線6+曲線4の3本の曲線を示される。
この図においてもっとも大きな値を示している曲線は、
曲線6+曲線4である。本実施形態では、この曲線4+
曲線6に対応する色、すなわち、C,Yをパッチ記録に
際して、変化させる色とし、Mを固定色とする。また、
その変化させる階調領域としては、図中の曲線4+曲線
6がもっと大きな値を与える階調の近傍(使用範囲)とす
る。
【0083】以上のようにパッチを作成することによ
り、より精度の高い色ずれの検出を行うことができる。
【0084】すなわち、第1の実施形態で説明したよう
に彩度差の大きくなるような階調領域と色が色ずれ検出
には好ましい。しかしながら、一般に人の視覚特性で
は、彩度の違いよりも明度の違いに対してより敏感であ
ることが知られている。このことは、色の違いを認識す
る際には例えば明度だけ変化した場合の方が、彩度だけ
等量変化した場合よりも、人はより色が大きく違ってい
ると感じることを意味する。
【0085】この点から、本実施形態では、彩度の変化
と共に明度も変化する場合、彩度差だけでなく、彩度差
と明度差の双方を考慮したパッチ記録を行うものであ
る。つまり、本実施形態のテストパターンは無彩色を判
別することが目的であり、従って彩度を基準とした色の
違いを重視することが必要である。そこで、図11
(a)、(b)および(c)で示したように「彩度差−明度
差」をパラメータとし、この値が大きいほど、明度より
も彩度の差が大きい階調値の範囲で各パッチを記録す
る。すなわち、このパラメータの値が大きい場合、異な
るテスト領域同士の色が彩度においてより異なって見
え、良好なテストパターンとすることができる。
【0086】第1の実施形態と同様、各色毎に曲線のピ
ークとなる階調値は異なり、また「彩度差−明度差」の
大きさも異なる。そこで、同様に、図12に示したよう
に、3つの曲線のうちの2つの曲線の和を各組み合わせ
について比較することにより、このグラフでより大きな
値を示す色の組み合わせと階調を用いる。個々の1色に
対しては最大の感度を必ずしも得る訳ではないが、パラ
メータを変化させる2色の双方が比較的彩度におけるの
色の違いを重視でき、より視感性のバランスより高い検
出パターンを得ることができる。
【0087】このようにして作成した検出パターンを図
13に示す。
【0088】テストパターン中の数字の意味及び構成
は、図7の場合と同じである。ここで、本実施形態にお
けるK,C,M,Yの色材では、各色材を記録する記録
ヘッドが中心的な吐出量のヘッドであれば、図13にお
ける中央の位置のパッチPs(C=115、M=11
0、Y=125;リファレンス領域のK=115)が最
も無彩色に近く、選択されるように構成されており、各
ヘッドの吐出量のバランスが異なることにより異なった
パッチが無彩色に近く感じられる。この中央のパッチP
sは図12に示す曲線6+曲線4のピーク値を与える階
調値に相当するPCBkの混合比である。その混合比を
中心として、C,Mの混合比を変化させているので、異
なるテスト領域同士では彩度の差が比較的大きく、かつ
明度の差が比較的小さくすることが可能であり、特に無
彩色の判定に対して精度の高いテストパターンとなって
いる。
【0089】本実施例ではPCBkとリファレンス領域
のKを隣接させたテストパターンを例として説明した
が、本発明の意図するところ、これに限定するものでは
なく、テストパターン自体は他の方式でも良いことは言
うまでもないこと、および他の構成については、第1の
実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0090】以上の実施形態のように、彩度および明度
を考慮してテストパターンを作成することにより、特に
無彩色の判定に対して精度の高いテストパターンを得る
ことができる。
【0091】[第3の実施の形態]本発明のさらに異な
る実施形態について説明する。
【0092】一般にインクジェットプリンタは普通紙、
コート紙、OHPフィルムなど、さまざまな記録媒体に
記録可能なことが大きな特徴の一つである。この場合、
記録媒体の種類が変われば色再現の条件も異なり、吐出
量や、階調レベルに対しての、明度や彩度などの特性は
異なる。従って、上記各実施形態により決定したテスト
パターンの変化させる色と中心パッチのPCBkの階調
値は、特定の記録媒体での特性を基にしたものであり、
他の記録媒体で同じテストパターンの変化させる色と中
パッチのPCBkの階調値では十分な効果が得られない
場合がある。
【0093】本実施形態は、このようなテストパターン
を記録する記録媒体が異なった場合に対応するものであ
る。
【0094】図6に示す色ずれ検出モードに入る際に、
プリンタドライバのUI画面上で、テストパターンを記
録する記録媒体種を選択するようにする。これに対し、
記録装置は記録媒体種毎に最適な、変化させる色と階調
値の組み合わせを予め用意しており、指定された記録媒
体種に応じてこれらの組み合わせから選択を行い、テス
トパターンの記録を行う。
【0095】なお、この際、記録媒体の種類が変われば
γ補正テーブルも異なり、当然図7、図13に示したよ
うな各テストパッチ間の多値階調レベルの違いが記録媒
体の種類間で異なるものとなる。また、記録媒体毎のパ
ラメータは記録装置本体が保持しても良いし、プリンタ
ドライバにおいて保持していても良い。さらに、本発明
の実施形態の方法を用いた特定の記録体での色ずれ結果
を、他の記録媒体への実際の画像記録時に反映すること
は公知の方法を用いれば可能である。
【0096】このように、記録媒体の種類毎に変化させ
る色と階調の組み合わせを予め用意して使い分けること
により、テストパターンの記録を行う記録媒体が異なっ
たとしても安定した色ずれ検出の結果を得ることが出来
る。
【0097】なお、上述した第1〜第3の実施形態で
は、インクジェット方式のうちいわゆるバブルジェット
方式の記録ヘッドを用いた場合について説明したが、本
発明の適用がこのような方式の記録ヘッドに限られない
ことは勿論である。また、上記各実施形態の説明では、
記録ヘッドの出力特性が異なることに起因して色ずれが
生ずるものとしたが、記録結果に現れる色ずれは記録ヘ
ッドが装着される記録装置における種々の要因が関与す
ることも勿論であり、本明細書では、このような要因に
より最終的に記録結果に現れる出力特性も以上で述べて
きた記録ヘッドの出力特性に含まれるものとする。
【0098】また、記録ヘッドの形態を備えていない、
例えば、色材としてトナーを用いた記録装置による記録
においても本発明を適用できることは勿論である。
【0099】さらに、上述した各実施形態におけるテス
トパターンの記録データは、ホスト装置において作成
し、また、ユーザによるパッチの選択情報に基づく補正
する処理は、ホスト装置において行うものしたが、この
構成に限定されないことは勿論であり、記録装置として
のプリンタにおいて上記処理が行われても良く、少なく
ともテストパターンの記録が記録装置において独自に行
われても良い。
【0100】[他の実施形態]本発明は上述のように、複
数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェー
ス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステム
に適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミ
リ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0101】また、前述した実施形態の図6などに示す
機能を実現するように各種のデバイスを動作させるよう
に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内
のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための
ソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMP
U)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイス
を動作させることによって実施したものも本発明の範疇
に含まれる。
【0102】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明を構成する。
【0103】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いるこ
とができる。
【0104】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0105】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色ずれを補正する処理に用いられるテストパターンを構
成する複数のパッチを記録する場合、複数のパッチを、
その各パッチ間における色材の混合比率の変化により彩
度が優先して変化するように、複数のパッチそれぞれの
色材の混合比率を定めて記録するので、各パッチ間で
は、それらの色材の混合比率の違いが色の違いとして充
分に反映されたものとなる。
【0107】この結果、テストパターンにおいて色ずれ
に応じたパッチを選択する際、その色ずれの程度がパッ
チの色の違いとして容易に知覚でき、精度の高い色ずれ
検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における色ずれを検出するテストパター
ンを説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる画像処理システム
を示すブロック図である。
【図3】上記画像処理システムにおけるインクジェット
プリンタの主要部の機構を示す斜視図である。
【図4】上記プリンタの制御構成を示すブロック図であ
る。
【図5】上記プリンタにおける画像処理の手順をを説明
するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態における色ずれの検出およ
び補正の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態にかかる色ずれ検出の
ためのテストパターンを説明する図である。
【図8】(a)、(b)および(c)は、上記第1の実施形態
のテストパターンの作成における、それぞれ階調値を大
きくする色異ならせた場合の彩度の差の変化を示す線図
である。
【図9】上記第1の実施形態のテストパターンの作成に
おける、上記彩度差の組合せを示す線図である。
【図10】(a)、(b)および(c)は、本発明の第2の実
施形態のテストパターンの作成における、それぞれ階調
値を大きくする色異ならせた場合の彩度及び明度の差の
変化を示す線図である。
【図11】(a)、(b)および(c)は、上記第2の実施形
態のテストパターンの作成における、それぞれ階調値を
大きくする色異ならせた場合の彩度差と明度差の差の変
化を示す線図である。
【図12】上記第2の実施形態のテストパターンの作成
における、上記彩度差と明度差の差の組合せを示す線図
である。
【図13】上記第2の実施形態にかかる色ずれ検出のた
めのテストパターンを説明する図である。
【符号の説明】
1 記録シート 2 インク回復装置 3 第1搬送ローラ 4 第2搬送ローラ 5 記録ヘッド 6 キャリッジ 7 ベルト 8a,8b プーリ 9 ガイドシャフト 10 CPU 12 入力部 13 外部記憶装置 14 インターフェース 20 制御部 20a CPU 20b ROM 20c RAM 21 インターフェース 22 操作パネル 23 キャリッジモータ 24 給紙モータ 25、26 搬送ローラ駆動モータ 27、28 ドライバ 100 ホスト 200 プリンタ 501 色空間変換処理 502 色変換処理 503 出力γ処理 504 2値化処理
フロントページの続き (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 美乃子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 光洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA11 EB27 EB41 EB47 EC75 EC76 EC80 ED05 EE02 EE03 EE09 FA03 FA10 FB01 FB02 HA38 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01 AS02 AS11 AS13 KK04 KK13 KK18 KK22 KK25 KK32 KK33

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所
    定のものとして色ずれを補正する処理に用いられるテス
    トパターンを記録するためのテストパターン記録方法で
    あって、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
    程度の指標となるテスト領域を有したパッチであって、
    前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチを記録
    するステップを有し、 前記複数のパッチは、その各パッチ間における前記色材
    の混合比率の変化により彩度が優先して変化するよう
    に、前記複数のパッチの当該色材の混合比率が定められ
    て記録されることを特徴とするテストパターン記録方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数のパッチにおける所定パッチの
    テスト領域の彩度に対し、それぞれが略最大の彩度の差
    を表すように前記複数のパッチ各々のテスト領域を記録
    する前記色材の混合比率が定められることを特徴とする
    請求項1に記載のテストパターン記録方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のパッチは、その各パッチ間に
    おける前記色材の混合比率の変化により明度より彩度が
    優先して変化するように、前記複数のパッチの当該色材
    の混合比率が定められることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のテストパターン記録方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のパッチは、それぞれ前記テス
    ト領域に、無彩色の記録がなされ当該テスト領域の比較
    の基準となるリファレンス領域を隣接して配したパッチ
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のテストパターン記録方法。
  5. 【請求項5】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色の
    色材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のテストパターン記録方法。
  6. 【請求項6】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
    タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
    する請求項5に記載のテストパターン記録方法。
  7. 【請求項7】 記録装置で用いる複数色の色材毎の出力
    特性をそれぞれ所定のものとして、当該記録装置の記録
    における色ずれを補正する処理に用いられるテストパタ
    ーンを記録するための処理を行う情報処理装置であっ
    て、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
    程度の指標となるテスト領域を有したパッチであって、
    前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチを前記
    記録装置に記録させるべく当該記録装置にデータを供給
    する手段を有し、 前記複数のパッチは、その各パッチ間における前記色材
    の混合比率の変化により彩度が優先して変化するよう
    に、前記複数のパッチの当該色材の混合比率が定められ
    て記録されることを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のパッチの選択情報に基づき、
    前記複数の色材毎の出力特性を所定のものとして前記色
    ずれを補正する手段をさらに有したことを特徴とする請
    求項7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のパッチにおける所定パッチの
    テスト領域の彩度に対し、それぞれが略最大の彩度の差
    を表すように前記複数のパッチ各々のテスト領域を記録
    する前記色材の混合比率が定められることを特徴とする
    請求項7または8に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のパッチは、その各パッチ間
    における前記色材の混合比率の変化により明度より彩度
    が優先して変化するように、前記複数のパッチの当該色
    材の混合比率が定められることを特徴とする請求項7な
    いし9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のパッチは、それぞれ前記テ
    スト領域に、無彩色の記録がなされ当該テスト領域の比
    較の基準となるリファレンス領域を隣接して配したパッ
    チであることを特徴とする請求項7ないし10のいずれ
    かに記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色
    の色材であることを特徴とする請求項7ないし11のい
    ずれかに記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
    タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
    する請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ
    所定のものとして色ずれを補正する処理に用いられるテ
    ストパターンを記録することができる記録装置であっ
    て、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
    程度の指標となるテスト領域を有したパッチであって、
    前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチを記録
    する手段を有し、 前記複数のパッチを、その各パッチ間における前記色材
    の混合比率の変化により彩度が優先して変化するよう
    に、前記複数のパッチの当該色材の混合比率を定めて記
    録することを特徴とする記録装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のパッチの選択情報に基づ
    き、前記複数の色材毎の出力特性を所定のものとして前
    記色ずれを補正する手段をさらに有したことを特徴とす
    る請求項14に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記複数のパッチにおける所定パッチ
    のテスト領域の彩度に対し、それぞれが略最大の彩度の
    差を表すように前記複数のパッチ各々のテスト領域を記
    録する前記色材の混合比率が定められることを特徴とす
    る請求項14または15に記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記複数のパッチは、その各パッチ間
    における前記色材の混合比率の変化により明度より彩度
    が優先して変化するように、前記複数のパッチの当該色
    材の混合比率が定められることを特徴とする請求項14
    ないし16のいずれかに記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記複数のパッチは、それぞれ前記テ
    スト領域に、無彩色の記録がなされ当該テスト領域の比
    較の基準となるリファレンス領域を隣接して配したパッ
    チであることを特徴とする請求項14ないし17のいず
    れかに記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記複数色の色材は、それぞれ有彩色
    の色材であることを特徴とする請求項14ないし18の
    いずれかに記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記有彩色の色材は、シアン、マゼン
    タ、イエローそれぞれの色相の色材であることを特徴と
    する請求項19に記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記複数色の色材毎の記録ヘッドを有
    し、該複数の記録ヘッドを用いて記録を行うことを特徴
    とする請求項14ないし20のいずれかに記載の記録装
    置。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    前記ドットを形成することを特徴とする請求項14ない
    し21のいずれかに記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によって
    インクを吐出することを特徴とする請求項14ないし2
    2のいずれかに記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 情報処理装置によって読取り可能にプ
    ログラムを格納した記憶媒体であって、該プログラム
    は、複数色の色材毎の出力特性をそれぞれ所定のものと
    して色ずれを補正する処理に用いられるテストパターン
    を記録するためのテストパターン記録処理であって、 前記複数色の色材を混合して記録がなされ前記色ずれの
    程度の指標となるテスト領域を有したパッチであって、
    前記色材の混合の比率を異ならせた複数のパッチを記録
    するステップを有し、 前記複数のパッチは、その各パッチ間における前記色材
    の混合比率の変化により彩度が優先して変化するよう
    に、前記複数のパッチの当該色材の混合比率が定められ
    て記録される処理であることを特徴とする記憶媒体。
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