JP5094298B2 - カラー画像形成装置、カラー画像形成装置における色調整方法 - Google Patents

カラー画像形成装置、カラー画像形成装置における色調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像信号に基づいてカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関し、特にその色調整に関する。
近年、カラープリンタ、カラー複写機等の電子写真方式やインクジェット方式等を採用したカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度階調の安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。従来から、装置各部の変動が起こっても一定の階調―濃度特性を得るように、各色のトナーでパッチを中間転写体等の上に作成し、その濃度を未定着トナー用濃度検知センサ(濃度センサ)で検知する濃度制御が知られている(単色制御)。この場合には、画像形成条件としてのプロセス条件(露光量条件、現像バイアス条件など)にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像をている。
しかし、未定着トナー用濃度検知センサを用いた濃度制御(以下、単色制御という)は、パッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については考慮していない。転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、単色制御では対応できない。そこで転写、定着後に転写材上の単色トナー画像の濃度又はフルカラー画像の色度を検知する濃度又は色度センサ(以下カラーセンサという)を設置し、濃度又は色度制御用カラートナーパッチを転写材上に形成し、濃度又は色度を検知する方法が知られている。この方法では、検知した濃度又は色度を露光量、プロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などのプロセス条件にフィードバックし、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行うこと知られている。
このカラーセンサは、CMYKを識別したり、濃度又は色度を検知したりするために、例えば発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)を発光する光源を用いる。発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種のフィルタを形成したもので構成する。そして、得られる3つの異なる出力、例えばRGB出力から、CMYKを識別したり濃度を検知することができる。また、RGB出力を線形変換等で数学的な処理をしたり、ルックアップテーブル(LUT)で変換することで一般的な表色系であるL*a*b*やXYZ等の色度を得ることが出来る。
ここで、カラーセンサを用いてパッチの絶対濃度又は絶対色度を検知するためには、以下の理由によりセンサ出力校正用白色基準板等の、濃度又は色度の絶対値が既知である基準が必要となる。第1の理由は、センサを構成する発光素子や受光素子の分光特性のバラツキを校正する必要があるからである。第2の理由は、センサを構成する発光部及び受光部の経時変化や周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なることがあるからである。第3の理由は、通常印字時に多くの転写材がセンサ付近を通過することにより、紙粉やトナー又はインクが飛び散り、センサ表面に堆積や付着することによりセンサ出力の低下を招くからである。しかしながら、センサ出力校正用の基準としてよく使用される白色基準板は、高価であり、また、白色基準板にも紙粉やトナー又はインクが飛び散り、基準板として使えなくなることもある。従って、あまり現実的ではない。
そこで、カラーセンサでシアン、マゼンダ、イエローを混色したプロセスグレーパッチとブラックによるグレーパッチの色度(L*a*b*やL*c*h*、XYZ等)を検知し、両パッチの色度を相対比較する手法が考えられる。電子写真方式のブラックトナー及びインクジェット方式のブラックインクによるグレーパッチはほぼ無彩色である。そこで、ブラックによるグレーパッチを濃度又は色度制御のたびに形成し、これを基準とすることにより、センサ出力校正用の基準を使わずにプロセスグレーが無彩色となるように補正を行う(以下、グレー軸補正制御という)。
この手法の場合、センサ出力校正用の基準を持つ必要がなく、また高精度なフィルタを持つ必要もないため、プリンタへの適用が容易である。さらにはシアン,マゼンタ,イエローのグレーバランスが崩れると“最も人間の目に敏感なグレー色に色がついて見える”、“有彩色についても全体の色味がずれる”という深刻な問題を引き起こす。この意味でプロセスグレーを無彩色に合わせ、グレーバランスをとることは前述の問題を非常に効果的に解決することが出来る。
そして上述の問題を踏まえ、特許文献1には、カラーセンサで検知された色度から精度良くプロセスグレーが無彩色となるシアン、マゼンタ、イエローの比率を求める方法が提案されている。これは、プロセスグレーを構成するシアン、マゼンタ、イエローの濃度を、目標とするブラックの色度(以下、ブラックの目標色度という)に近いと予測される濃度の前後に振ったパッチを形成する。そして、カラーセンサで検知した色度から、線形補間や重回帰計算によって、目標とするブラックの色度に最も近い最適なプロセスグレーを構成するシアン、マゼンタ、イエローの階調度比率を算出する。
特開2003−107830号公報
しかし、出願人の実験結果によれば、例えば普通紙と光沢紙というように転写材の種類、或いは印字モードの種類が異なる場合、良好なグレーバランス調整結果が得られないといういうことが発覚した。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、転写材の種類或いは印字モード等の画像形成条件によらず、良好なグレーバランス調整を行える画像形成装置を目的とする。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本願におけるカラー画像形成装置は、イエロー、マゼンタ及びシアンの複数色を混合した混色パッチを、前記複数色における各色の各階調度の組合せを変更し、複数個形成する形成手段と、前記形成手段により記録材上に形成された定着後の前記複数の混色パッチの色値を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき前記混色パッチの色が対応するブラックの色と同じようになるよう前記混色パッチにおける前記各色の各階調度を求める演算手段と、を有するカラー画像形成装置であって、印字モードの種類、或いはメディアの種類に関連した画像形成条件を特定する特定手段を有し、前記形成手段は、前記特定手段により特定された画像形成条件が第一の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを第一の各階調度の組合せにより形成し、前記特定手段により特定された画像形成条件が第二の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを前記第一の各階調度の組合せとは異なる第二の各階調度の組合せにより形成することを特徴とする。
本発明によれば、例えば普通紙と光沢紙というようにメディアの種類、或いは印字モードの種類が異なる場合に、メディアの種類、或いは印字モードの種類の差異を加味したパッチを形成するので、良好なグレーバランス調整結果を得ることが出来る。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
[第1の実施形態]
以下、中間体濃度制御用の濃度センサおよびカラーセンサが搭載されている画像形成装置において、画像形成条件によらずグレー軸補正制御によって、優れた濃度―階調特性および色度特性を転写材上で再現可能となるカラー画像形成装置について説明する。
<カラー画像形成装置の全体構成図>
図1は、本実施形態1のカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図である。この装置は、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例であり、中間転写体を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像信号は、本実施形態のカラー画像形成装置に直接あるいはネットワーク接続されたホストPC又はオペレーションパネル上から、プリンタコントローラを介して、画像データ入力部に送信される。50Y、50M、50C、50Kは感光ドラムで、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色の現像材(トナー)を備えた各画像形成ステーションに設けられている。それぞれの色に対応したレーザスキャナ装置51Y、51M、51C、51Kから、画像形成装置制御部から送られた画像データに基づいて、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面にレーザ露光され、潜像が形成される。潜像が形成された各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面には、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの現像材によって現像されトナー画像が形成される。40は中間転写ベルトであり、駆動ローラ41、テンションローラ42、及び従動ローラ43、により張架されている。中間転写ベルト40上には、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kで形成された各色のトナー画像が一次転写される。また、80は複数段からなる給紙トレイであり、転写材である記録材P15、16、17が積載されている。図1のカラー画像形成装置は、複数の印字モードを備えており、普通紙だけではなく、坪量および表面性が異なる薄紙、厚紙、光沢紙の印字も対応しており、各給紙段に各印字モードに対応する種類の記録材が装填されている。ここで、上に記した坪量とは単位面積当たりの転写材の重量を表し、一般的にg/mで表現される場合が多く、図1のカラー画像形成装置では坪量が64g/mから220g/mまでの記録材に対応している。また、本実施形態での表面性とは、記録材最上層の凹凸度合いを指している。一般的に光沢紙の場合は、基材の上に樹脂層がコーティングされ平滑となっている。また、普通紙でも基材の違いによって基材繊維が表面に現れて凹凸が大きいものから、一定の方向で基材繊維がそろっているものまで様々である。記録材Pは給紙ローラ31により給紙され、フィード・リタードローラ対32、搬送ローラ対33により搬送され、駆動停止しているレジストローラ対34に搬送される。このとき、記録材Pは、レジストローラ対34で一旦停止され、メディアセンサ70が記録材の所定位置の光学反射率を測定し、その結果を元に画像形成装置制御部は、記録材Pの種類を識別し最適な印字モードを自動で選択する。なお印字モード(記録材Pの種類に対応)は、メディアサンサ70で自動選択設定とする以外に、ユーザーが画像形成装置に付属のオペレーションパネル又はPC画面上で操作可能な不図示のプリンタドライバ設定画面から手動で設定することも可能である。そして、記録材Pは、レジストローラ対34により斜行が補正された後、所定のタイミングで二次転写部60へ搬送されて中間転写ベルト40上のトナー画像が転写される。二次転写で中間転写ベルト40上に残ったトナーはクリーニング手段44により除去される。記録材Pは、二次転写部60の二次転写ローラ60aと中間転写ベルト40により、定着器61に搬送される。定着器61では、定着ローラ62、加圧ローラ63に狭持されてトナー画像の定着が行なわれる。定着器61を通過した記録材Pは、定着排紙ローラ対64、排紙ローラ対65に搬送され排紙トレー66上に排出積載される。記録材Pは、プリンタコントローラから両面印字命令があった場合に、排紙ローラ対65で搬送方向が逆転され、搬送ローラ対11、12、13へと搬送され、再び駆動停止しているレジストローラ対34に搬送される。
<濃度センサ90>
次に、濃度センサ90について説明する。濃度センサ90は、図1の画像形成装置において中間転写体40へ向けて配置されており、中間転写体40の表面上に形成された試験用画像としてのトナーパッチの濃度を測定する。この濃度センサ90の構成の一例を図3に示す。LEDなどの赤外発光素子91と、フォトダイオード、Cds等の受光素子92、受光データを処理する図示しないICなどとこれらを収容する図示しないホルダーで構成される。受光素子92aはトナーパッチからの乱反射光強度を検知し、受光素子92bはトナーパッチからの正反射光強度を検知する。正反射光強度と乱反射光強度の両方を検知することにより、高濃度から低濃度までのトナーパッチの濃度を検知することができる。濃度センサ90は中間転写体上にのっているトナーの色を見分けることはできない。そのため、単色トナーの階調パッチ94を中間転写体上に形成する。その後この濃度データは、画像処理部の階調−濃度特性を補正する濃度補正テーブルや、画像形成部の各プロセス条件へフィードバックされる。
<カラーセンサー10>
次に、カラーセンサ10について説明する。カラーセンサは転写材搬送路の定着装置61より下流の、両面搬送経路内の搬送ローラ対12,13の間に配置されており、記録材P上に形成された定着後の単色又は複数職を混色した混色パッチの色を搬送しながら検知する。そして、不図示のRGB対L*a*b*色度変換テーブルを介して、各パッチに対応するL*a*b*値を出力する。このカラーセンサをカラー画像形成装置内部に配置することにより、定着後の画像を排紙部に排紙する前に、自動的に検知することが可能となる。実際にカラーセンサ10で、記録材P上の色を検知する場合は、画像形成装置制御部からの色検知動作命令が出され、不図示の駆動源により、カラーセンサ10と対向板14とが軽圧で当接する。ここで、カラーセンサ10が対向版14と軽圧で当接するのは、カラーセンサ10との距離を一定に規制し記録材Pの搬送中のばたつきを抑制し、良好な精度で色検知を行うことを両立するためである。図4にカラーセンサ10の断面図を示す。カラーセンサ10、発光素子として白色LED15、受光素子としてRGB等3色以上のオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ16aを使用している。白色LED102を定着後の試験用画像が形成された転写材Pに対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ16aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ16aの受光部は、16bのようにRGBが独立した画素となっている。受光素子は、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、複数セット並んでいるものでも良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB等3色以上の発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。更には、ハロゲンランプ等の白色光源を発光部とし、受光部として分光器を備えた分光光度計でも良い。
<画像形成装置の機能ブロック図>
図2は、画像形成装置のシステム構成を説明するための機能ブロック図である。プリンタコントローラ302は、ホストコンピュータ301又はオペレーションパネル303と、エンジン制御部と相互に通信が可能となっている。
プリンタコントローラ302は、ホストコンピュータ301又はオペレーションパネル303から通常プリントの画像情報と命令、又は後述する濃度―階調特性制御の画像情報と命令を受け取る。そして、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換し、ビデオインターフェイス部305を介して、転写材毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド、およびビデオ信号を、エンジン制御部304に送出する。
またプリンタコントローラ302はエンジン制御部304に対して印字指示の情報をプリント開始時に送出する。また、その後、送出した情報を変更する場合に、再度新しい情報をエンジン制御部304に送出する。印字指示の情報としては、片面印字/両面印字かを示す情報、フルカラーモード/モノカラーモードかを示す情報、普通紙や光沢紙,厚紙等の転写材種類の情報(印字モード情報に相当)が含まれる。また、転写材を給紙する給紙カセット口情報、LetterやA3、A4等の転写材サイズ等が含まれる。また、通常プリント実行指示か、濃度―階調特性制御の実行指示かを示す情報も指示に含まれる。
そして、プリンタコントローラ302は、エンジン制御部304へ、ホストコンピュータ301からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部304へ印字開始コマンドを送信する。エンジン制御部304は、プリンタコントローラ302からの印字開始コマンドを受信後印字動作を開始する。具体的には、画像形成装置制御部(CPU)306が、プリンタコントローラ302からビデオインターフェイス部305を介して受信した情報に基づき、画像形成部307を制御し、指定されたプリント動作を完了させる。また、画像形成装置制御部(CPU)306(以下制御部306と呼ぶこともある)は、濃度―階調特性制御が指定された場合に、濃度センサ311を制御する濃度制御部及びカラーセンサ312を制御する色度制御部を含む濃度−階調制御部308を制御する。更に制御部306は、上記の印字動作時又は濃度―階調特性制御時に、RAM309又はROM310を参照及び更新する。RAM309には、例えば、濃度―階調制御結果が格納され、ROM310には、印字モード毎の画像形成部307の設定値が格納されている。
<階調―濃度特性の補正制御について>
次に、これらのセンサを用いた階調‐濃度特性制御の概念を説明する。図5は、カラーセンサ10と濃度センサ90を組み合わせた階調―濃度特性の制御を示すフローチャートである。カラーセンサを用いた制御は、転写材を消費するため、実施回数が濃度センサを用いた制御に比べて制限されている。そこで、カラーセンサと濃度センサを用いた階調‐濃度特性制御(以下、混色制御という)と、未定着のパッチを対象とする濃度センサのみを用いた階調‐濃度特性制御(以下、単色制御という)を組み合わせ、色安定化に係る制御実行回数を軽減する。なお、図5に示されるフローチャートの各ステップの処理は、図2における画像形成装置制御部(CPU)306により実行されるものとする。以下、具体的に説明する。
まず、ステップS101の電源ON後、ステップS102でプリント可能状態になるまで待機し、プリント命令が無い場合(ステップS103でNO)、ステップS105の混色制御実行条件に該当するかどうかを判断する。この混色制御実行条件とは、例えばカートリッジが交換された場合、以前のプリント可能状態から環境変動が大きい場合、カートリッジ以外の印字サンプルの画像品質に影響の与える例えば中間転写体等の部品が交換された場合である。この何れかの条件に該当する場合(ステップS105でYES)、ステップS106で濃度センサとカラーセンサを使った混色制御が実施されステップS102に戻る。
一方、ステップS103において、プリント命令があった場合は、通常プリント状態(ステップS104)に移る。ステップS107では、カラー画像形成装置の稼動/使用状況が規定枚数印字した状態になっているか否かを判定する。なお、規定枚数について、本実施形態のカラー画像形成装置では、現像器あるいは感光体回転時間に応じて、変更している。通常プリント時に、既に規定枚数印字していた場合(ステップS107でYES)、ステップS108で、前回混色制御を実施してから単色制御を規定回数行ったかを判断する。ここで、規定回数行っていない場合(ステップS108でNO)は、濃度センサのみを使った単色制御のみを行う(ステップS109)。また、規定回数以上行って、前回の混色制御結果の信頼性が低下してきたと判断した場合(ステップS180でYES)は、ステップS106で混色制御を再び実行する。なお、混色及び単色制御の実行は、ユーザーが制御実行を所望した場合にユーザーの手動操作により実行することも可能である。
<混色制御と単色制御>
図6の(a)、(b)は、上で説明した混色制御と単色制御の各制御の詳細を示すフローチャートである。まず、図6の(a)で示す混色制御について説明する。
(1) 混色制御の詳細
ステップS111でC、M、Y、K各色の階調‐濃度特性のターゲットとして予め定められたデフォルトの階調‐濃度曲線を用いる。デフォルトの階調‐濃度曲線はカラー画像形成装置の特性を加味して設定されている。本実施形態では図7のような入力階調度に対して出力濃度が線形になるようなものを用いる。次に中間転写体上にパッチパターンを形成し、濃度センサ90によって読み取る(ステップS112)。
図8に、中間転写体上に形成するパッチパターンの例を示す。未定着Kトナー単色の階調パッチ94が並んでおり、この後、図示しないC、M、Yトナー単色の階調パッチが引き続き形成される。この時パッチを形成するC、M、Y、Kの階調度は予め定められたものを用いる。中間転写体上に形成されたパッチパターンは濃度センサ90によって濃度を検知され、検知結果に基づき補間を行い、階調‐濃度曲線が作成される。濃度検知結果が図9の黒丸で示したようになった場合は、例えば線形補間のような補間により100のような階調―濃度曲線を作成する。さらにステップS111で設定されたターゲットの濃度曲線300を基準に逆特性の曲線200を算出し、これを入力画像データに対する濃度補正テーブルとする。入力画像データに対してこの濃度補正テーブルでテーブル変換することにより入力階調度と出力濃度がターゲットの階調‐濃度曲線300の関係になる(ステップS113)。
次に、ステップS114〜S117において、グレー軸補正制御を説明する。ステップS114ではステップS113で生成された濃度補正テーブル200を用いて、1又は複数色を混色した混色パッチを転写材上に複数個形成する。またブラックの単色パッチも複数個形成する。より具体的には、シアン、マゼンタ、イエローの少なくとも1色を含むプロセスグレーパッチ(以降、CMY混色パッチ)及びKの単色パッチパターンを記録材P上に複数個形成し、カラーセンサで検知する。後述にて詳しく説明するが、この時のプロセスグレーパッチ及びKの単色パッチパターンは、指定された印字モード或いは転写材の種類に応じたものとなっている。
以下本ステップの内容を詳細に述べる。形成される各パッチは図10のようなシアン、マゼンタ、イエローの複数個の混色パッチデータ(1)〜(6)及びKの単色データ(7)を1セットとして、同様のパッチセットが1回のグレー軸補正制御で複数形成される。C00〜C05、M00〜M05、Y00〜Y05の値は例えば基準値C0、M0、Y0(後述ではCMY初期値と呼ぶ)から何れかの色の階調を±α変化させた値とする。また(7)のパッチはKの単色パッチで、予め定められた値K0で形成される。基準値(C0,M0,Y0)は、Kの濃度特性が階調‐濃度曲線300の状態に調整され、且つC、M、Yが理想的な階調‐濃度曲線の状態で、混色するとK0と略同じ色となるような値である。転写材上には図11のように(1)〜(7)のパッチパターンが形成され、記録材P上に形成されたパッチは定着装置61通過後、カラーセンサ10で検知し、L*a*b*値を出力する。
次にステップS115でセンサのL*a*b*出力値に基づきC,M,Yのプロセスグレーと(7)のKのパッチの色が一致/概ね一致するC,M,Yの値(階調度)を算出する。以下、第一セットのパッチ検出結果を取上げて説明する。各パッチのL*a*b*出力値を、(1)=(L00、a00、b00),(2)=(L01、a01、b01),…(6)=(L05、a05、b05)とし、(7)のK単色パッチのL*a*b*出力値を(Lk0、ak0、bk0)とする。
ここで、a*について図12のようにC,M,Yの階調度を説明変量(独立変数)、a*を目的変量(従属変数)として以下の重回帰式の係数ac0、ac1、ac2、ac3を求める。
a*=ac1×C+ac2×M+ac3×Y+ac0 (式1)
係数ac0、ac1、ac2、ac3は以下のようにして求める。
Figure 0005094298
とすると、代入して整理すると、
Figure 0005094298
という連立方程式が得られる。(式2)を行列B,S,Tで表すと、SB=Tとなり、
B=S−1
でac1、ac2、ac3が求まる。尚、S−1を求める方法は、一般的に知られているガウスの消去法等を用いればよい。さらに、
Figure 0005094298
で定数項ac0が求まる。
さらに、L*,b*に対しても同様に下記の重回帰式の係数が求まる。
L*=lc1×C+lc2×M+lc3×Y+lc0
b*=bc1×C+bc2×M+bc3×Y+bc0
ここで、Kの出力値(lk0、ak0、bk0)に対するC,M,Yの値を(C0’、M0’、Y0’)として上記の式に代入し、これを行列で書くと、
Figure 0005094298
これによって(C0’、M0’、Y0’)が求まる。なお、実際にカラー画像形成装置において(C0’、M0’、Y0’)を求める場合には、数値の四捨五入等(所謂丸め込み)が行われ、本実施形態におけるC,M,YのプロセスグレーとKのパッチの色度が一致するとは、概ね一致することを意味する。
さらにKの階調度を変化させて、各々のKに対応する複数の基準値(CN、MN、YN,KN)(N=0、1、2…n)を持つ。そして、各基準値に対して上記と同様の(1)〜(7)のパッチセットから、各(CN、MN、YN,KN)に対して(CN’、MN’、YN’、KN’)を求める。
そしてこのようにして求めた(CN、MN、YN)と(CN’、MN’、YN’)のシアンの関係が図13の黒丸のようになったとすると、黒丸の点間を例えば線形補間して150のような曲線(色補正テーブル)を作る。これをステップS113で更新/作成した濃度補正テーブルと掛け合わせた階調―濃度曲線を作成し、図13の(b)の第2象限に示す階調度変換テーブル600(混合補正テーブル)を作成する(ステップS117)。これを用いて画像形成を行うことで、(CN、MN、YN)の混色による色はKNの色と一致する。尚(CN、MN、YN、KN)の値は“人間の目がハイライトのグレーに敏感で、シャドーになるほど鈍感になること”に留意して選ぶことができる。さらに、“通常色処理時にはUCR処理(色分解時にCMYの一部をKで置き換える処理)を行うため、シャドー領域ではCMYの3色のみによるグレーは現われないこと”に留意して選ぶことができる。また、ハイライトを中心に選ぶことでグレー軸補正制御をより効果的に実施できる。また、グレー軸補正制御結果を用いて毎回更新する色変換テーブルを持ち、“通常色処理時”のカラーマッチングテーブルと関連づけて、ハイライトからシャドーまでグレー軸補正制御を行っても良い。以上が、混色制御の詳細であり、以後のプリント時には、この混合補正テーブルを用いて入力画像データの濃度補正を行い、通常プリント状態に入る。また、図5のステップS107でも説明したとおり、通常プリント状態で規程枚数プリントすると、単色濃度制御を行う。
(2) 単色制御の詳細
次に、図6(b)で示す単色制御の詳細について説明する。単色濃度制御ではステップS121でステップS112と同様に中間転写体上にパッチパターンを形成し、濃度センサによって読み取る。中間転写体上に形成されたパッチパターンは濃度センサによって濃度が検知され、検知された濃度に基づき補間により階調‐濃度曲線を作成し、ステップS113と同様の方法で濃度補正テーブルを更新する(ステップS122)。そして再び、ステップS117と同様の方法で、ステップS116で作成した各色の色補正テーブル150と、ステップS122で作成した濃度補正テーブル200とを掛け合わせ、混合補正テーブルを更新する(ステップS123)。このように、二次転写以降の変動を加味し、所望のプロセスグレー色度が再現できるグレー軸補正制御の結果を組み合わせることで、単色制御により混色制御を行った場合と近い色再現性を達成することができる。
なお、本実施形態では濃度補正テーブル200に補正テーブル150を掛け合わせて混合補正テーブルを作成する構成をとっているが、単色制御のターゲットを補正する構成をとってもよい。また、本実施形態では最適なC,M,Yの値を算出するのに3次元の線形補間を用いたが、補間の方法としては2次関数近似や3次関数近似、あるいはスプライン補間のような非線形な方法を用いてもよい。また、本実施形態ではαの値はC、M、Yで同一のものを用いたが、色毎に異なる値を用いてもよい。さらに、本実施形態ではカラーセンサはL*a*b*出力としたが、RGB値や、L*c*h*、XYZ等の別の表色系色度を出力するものでもよい。さらに、C、M、Yの混色パッチの色をKのパッチの色に合わせたがこれに限定されない。例えば、カラーセンサでC、M、Yの混色パッチのL*a*b*値等を測定し、例えばa=0、b=0の無彩色軸をターゲットにしC,M,Yの混色が無彩色となる適切な階調度を算出し単色制御にフィードバックしても良い。さらに、本実施形態では、K単色と等色となるC,M,Y階調度を算出するに当たり、パッチ(1)〜(7)からなる複数のパッチセットを用い、記録材P上に形成しているが、パッチの階調度および記録材P上の配置はこれに限らない。例えば図18のように、パッチ検知タイミング調整用の2つの基準パッチ(図18中の基準1、基準2)と、複数のKの単色パッチ(KN)に続き、基準値(CN,MN,YN)に近い複数のC,M,Yの混色パッチを配置してもよい。そして、目標とする各階調のKの単色パッチをカラーセンサで検出した色度に近い、4つ以上のC,M,Y混色パッチの検知色度をdE等で算出し、重回帰計算を行っても良い。以上が、濃度センサとカラーセンサを組み合わせた混色制御の典型的な例である。
<画像形成条件(印字モード)の差異による濃度―階調特性差>
前述したように、電子写真方式を用いた画像形成装置では一般的に、転写材の坪量や表面性などで分類し、プリントスピードや転写バイアス等を変えた数種類の印字モードを備えている。そして、転写材の表面性や坪量、厚み等の違いから、転写効率や定着後の光沢度が変化する。すなわち、転写材(印字モード)が異なると、階調―濃度特性も変わる。例として、キヤノン株式会社製 カラーレーザープリンタLBP5400用のカートリッジ(型番 CRG−311CYN,CRG−311MAG,CRG−311YEL,CRG−311BLK)に充填されているものと同じ色材を使用した例について説明する。なおこの時標準印字モード用の記録材としてカラーレーザーコピアペーパー(81.4g/m2)を、また光沢紙印字モード用の記録材としてHP Color Laser Glossy Photo Paper(220g/m2)を使用して出力した。この時の、標準印字モードと光沢紙印字モードでの階調特性差を図14に示す。なお、このデータを取得した時の標準印字モードおよび光沢紙印字モードの各プロセス条件は次の通りである。
Figure 0005094298
図14では、標準印字モードの階調―濃度特性400〜403は、全色とも入力階調度に対して線形に紙白からの色度が増加するのに対し、光沢紙印字モードの場合の階調―濃度特性500〜503は、標準印字モードよりも更に上凸の階調―濃度特性となる。このように、図14から、印字モードの違いにより、濃度―階調特性差があることあがわかる。
<従来技術によるCMY混色パッチ・K単色パッチの検出結果>
次に、前述したグレー軸補正制御で用いるCMY混色パッチパターンおよびKの単色パッチパターンをカラーセンサ10で検出した色度結果を図15(a)〜(c)に示す。ただし、ステップS113で更新された、標準印字モードでプリントするときに所望の階調―濃度特性となる濃度補正テーブルを使って、それぞれ光沢紙印字モードと標準印字モードで出力した結果である。
図15の(a)はa*−b*断面、図15の(b)はa*−L*断面、図15の(c)はb*−L*断面での色度分布を示している。図に示されるように、光沢紙印字モードのCMY混色パッチ色度分布(図15中 光沢PBk)は、標準印字モード時(図15中 標準PBk)と比べて、L*が小さくなる方向かつ+a*方向にシフトする。つまり、基準となるKの単色色度(図15中光沢Kおよび標準K)から、CMY混色グレーパッチ色度が大きくずれる。次に、L*が小さくなる方向かつ+a*方向に光沢印字モード時のCMY混色パッチ色度がシフトしてしまう理由について説明する。
まず、L*が小さくなるのは、図14で示したように、光沢紙印字モードの場合の階調―濃度特性500〜503は、階調度全域で標準印字モードよりも更に上凸の階調―濃度特性となる、すなわち濃度が濃くなるからである。プリンタのような加法混色の原理に基づく画像形成装置では、構成色の色が濃くなるにつれて明るさ(=L*)が暗くなる(小さくなる)からである。
次に、+a*方向にシフトしてしまう理由を説明する。図16に、標準印字モードと光沢紙印字モード間で、同じ入力階調度に対する紙上濃度差を示す。また図17に、前述した標準印字モード出力条件で出力した、カラーレーザーコピアペーパー(81.4g/m2)の紙白からベタ画像までの、シアン・マゼンタ・イエロー、ブラックの各色単色パッチの色相曲線を示す。図16、図17から次のことがわかる。本実施形態のカラー画像形成装置では、シアン・イエローに比べて、マゼンタの色差が大きい。通常、印字モード間の濃度特性差が有ったとしても、色間で特性差がなければ、混色されたプロセスグレーパッチは、濃淡(つまりL*)方向に変化するだけで、色相方向(a*およびb*)には変わりにくい。しかし、この場合、マゼンタだけが他の色より印字モード差が大きい。一方、図17からマゼンタは、紙白から階調が大きくなるにつれて+a*方向に大きくなる。つまり、図14で示した、印字モード間での階調特性差の差分が、各色によって異なり、その差分が大きいマゼンタが+a*方向に増大するため、光沢紙印字モードで試験用画像色度が+a*方向にシフトする。
<重回帰計算の推定精度について>
次に、試験用画像色度が、グレー軸補正制御の基準としているK単色の色度からシフトした場合の、重回帰計算の精度について述べる。つまり、色度シフトが起きた場合に、目標とするブラックの色度と同じ若しくは略同じになる、最適なプロセスグレーを構成するシアン、マゼンタ、イエローの階調度比率を、どれ位の精度で算出できるかを以下説明する。
一般に、重回帰分析とは、先に説明した(式1)の定義からも明らかなように、説明変量が従属変量と直線相関関係にあることが仮定されている。しかし、電子写真方式の画像形成装置は一般に、入力階調度と出力されるサンプルの色度との関係は、非線形性が強い。これは、PC等で扱うRGB形式画像データをプリンタのCMYK形式に変換するのに、一般的に17×8という細かな格子点テーブルで構成され、さらに補間計算することによって色変換が行われていることからも想像できる。
そのため、前述した重回帰計算に使用するそれぞれのCMY混色パッチ色度と、基準となるKの単色色度との色空間上での距離が離れるほど、CMY混色パッチの色度とCMY入力階調度間での直線相関関係がなくなってしまい、推定精度が悪くなってしまう。即ち、C、M、Yのプロセスグレーと(7)のKのパッチの色が一致/概ね一致する為のC、M、Yの値(階調度)を重回帰計算で精度良く算出するには、目標となるKのパッチの色度とCMY混色パッチ色度との色差を、ある範囲内にする必要がある。
そこで本実施形態では、印字モード間での階調特性差が色毎に異なることによる試験用画像の色度シフトを抑制する為に、普通紙印字モード時相当の濃度―階調特性が得られるようにする。具体的には、印字モード間の階調差補正テーブルにより、混色パッチの入力画像データを変換し、グレー軸補正制御を行う。以下、標準印字モードとは異なる印字モードでグレー軸補正制御を行う場合のフローチャートについて、図19を用いて説明する。
<印字モード(メディア種類)に応じたグレー軸補正制御のフローチャート>
まず、ステップS130で、ユーザーのオペレーションパネルを介しての指示タイミング、CRG交換等の所定のタイミングで、グレー軸補正制御実行命令がプリンタコントローラから、インターフェイス部305を介して、画像形成装置の制御部306に送られる。
次にステップS131で、制御部306は、プリンタコントローラから画像形成条件の指定を受け取り、どのようなものが(第一の画像形成条件であるのか、第二の画像形成条件であるのか)指定されたかを判定する。る。画像形成条件には、印字モード(メディア種類)や、色味ずれを許容する高速印刷指示、動作環境温度など様々なものが想定される。以下では、画像形成条件として印字モードを例に説明を行う。つまり、ステップS131では、画像形成条件の一例として印字指示の情報に含まれる印字モード情報(転写材の種類)およびCMY初期値情報を受け取るものとする。なお、ステップS131を、ステップS130と別ステップで記載したが勿論、ステップS130とあわせてステップS131で実行しても良い。ここで、CMY初期値とは、装置が工場出荷時で劣化等を起こしてなく、且つ特定の印字モードにおいて、濃度特性が階調‐濃度曲線300(図9)の状態に調整され、このときの混色するとある階調のK単色と同じ/略同じ色となるような値である。CMY初期値は、例えば先に説明したC0、M0、Y0に相当し、実際には、図10の第1セット、第2セット等の各々に対応した数分だけ保持されており、ステップS131では、この複数のCMY初期値を制御部306がプリンタコントローラ302から受け取る。また、印字指示の情報は、図2に示されるPCからネットワークを介してプリンタコントローラに入力される印刷データ(ジョブデータ)に含まれる印字モード指定に従っても良い。
次に、ステップS132で、制御部306は不図示のグレー軸補正制御用の試験用画像の入力階調度算出プログラムにより、S131でプリンタコントローラから受けたCMY初期値情報に基づき、標準印字モード時のグレー軸補正制御パッチ入力階調度を算出する。ここでは、前述したように基準値(CN、MN、YN)から特定の色のみを±α変化させた値とする。
ステップS133では、標準印字モードとの印字モード間階調補正テーブルに基づき、ステップS132で算出したパッチ入力階調度を、指定された印字モードに適した試験用画像入力階調度に変換(演算)する。
一方、ステップS131で、印字モード(メディア)として標準印字モード(普通紙)が、画像形成条件として指定された場合は、ステップS133の処理を省略し、ステップS132で算出されたパッチ入力階調度によりステップS134を実行する。
どのような印字モード間階調補正テーブルが採用されるかは、いかなる画像形成条件(印字モード)がプリンタコントローラから指定されたかにより決定される。従って、ステップS132で特定された画像形成条件が第一の印字モード(第一の画像形成条件)の場合に、それに適した第一の各階調度の組合せが演算され、該演算に従う混色パッチが形成される。一方、プリンタコントローラから指定された画像形成条件が第二の印字モード(第二の画像形成条件)の場合、先の第一の各階調度の組み合わせとは異なる第二の各階調度の組合せにより混色パッチが形成されることとなる。
<階調補正テーブルの具体例>
図20に、標準印字モードとの印字モード間階調補正テーブルの一例を示す。これらのテーブル520〜523は、図14に示した、単色制御後の標準印字モード階調−濃度特性曲線400〜403を基準とし、光沢紙印字モードの濃度―階調特性500〜503に対して逆特性となる曲線である。
逆特性となる曲線の求め方について説明すると、まず、図14のシアンを例に説明する。単色制御後の標準印字モードの階調−濃度特性曲線400と、光沢紙印字モードの濃度―階調特性500を比較する。そして、比較に基づき普通紙印字モードの入力階調度(例えば50%)に対する紙上濃度(例えば0.65)と同じ濃度を光沢紙印字モードでは得るための入力階調度(例えば32%)を変換後入力階調度として、各紙上濃度に対して繰り返し求めていけばよい。そして、得られた入力階調度と変換後入力階調度を関係づけることで、図20のテーブル520〜523を作成することができる。
そして、ステップS134で、これらのテーブル520〜523を、ステップS132で算出したパッチ入力階調度に掛け合わせることで、指定の印字モードで試験用画像を一次転写、二次転写を経由して転写材上に定着後パッチとして形成する。より具体的には、ステップS133で算出したCMY初期値を基に、図10に従うような混色パッチ及びブラックの単色パッチを必要数分形成する。
図20の階調補正テーブルにより求められた試験用画像のL*a*b空間のプロットは、プロセスグレーとブラックの両方が、図15(a)〜(c)の標準印字モード時の色相および明度とほぼ同じとなる。これは、試験用画像のパッチ入力階調度で、予め印字モード間の階調特性差を吸収させることで、指定された印字モードと標準印字モードの階調特性差を無視できるようにした結果である。これにより、標準印字モード以外の印字モードにおいても、目標となるKのパッチの色度と重回帰計算に使用するCMY混色パッチ色度との色差を、ある色差範囲内することができる。この結果、指定された印字モードに適切な各色における各階調の組合せで混色パッチを形成し検知することができる。よって、カラーセンサの検出結果をL*a*bの色空間上にプロットした場合に、ブラックの検出結果を、混色パッチの検出結果で包含可能(包囲可能)にし重回帰計算の推定精度を向上させることができる。なお、包含可能とは、包囲可能ということである。具体例を挙げれば、図15で標準BkのL*a*bの色空間上でのプロット点(1)〜(6)が標準K(+)や、光沢K(+)を包囲し、重回帰計算の精度を向上させることを言う。
そして、検知したL*a*b*出力から、プロセスグレーの色度がKによるグレーパッチの色度と同じ/略同じになるプロセスグレーのC,M,Y各階調度を、重回帰計算で算出する(ステップS135 図6ステップS115と同じ)。ここで、ステップS134で印字された試験用画像色度検知結果は、通常印字モードに近い値となる。一方、ステップS133で印字モード間階調補正テーブルでパッチ入力階調度が通常印字モードと異なる階調度となるため、ステップS135で算出されるC,M,Y各階調度は、通常印字モードの結果とは異なる。
尚、本実施形態では、プロセスグレーの色度がK(ブラック)によるグレーパッチの色度と同じ/略同じになるプロセスグレーのC,M,Y各階調度を算出するとしている。しかし、更新したKの濃度−階調特性が適切でなく、基準となるKの明度が無視できないほど変動してしまった場合(明度のみが変動して人間が許容する色差ΔEが、ΔE>3となった場合)、このKの変動に追従してCMY混色グレーの明度変動が生じる場合がある。その結果、色処理及びハーフトーン特性が、設計段階で設定された各色の階調−濃度特性とずれてしまう場合がある。これを避けるために、予めステップS135で検知したKによるグレーパッチ色度から、まず目標となる明度となるKの階調度を算出する。そして、その予測されたK階調度に対する予測色度と同じ色度になる、プロセスグレーのC,M,Y各階調度を算出してもよい。
ステップS136では、図6ステップS117と同様の方法で、複数のKの階調度におけるステップS135で算出したC,M,Y各階調度から指定の印字モードのC,M,Yの混合補正テーブルを作成する。以降の画像形成時の処理は、図6で説明したグレー軸制御の方法と同じである。
<実施形態1における効果>
以上、第1の実施形態では、例えば普通紙と光沢紙というように転写材の種類、或いは印字モードの種類が異なる場合に、転写材の種類、或いは印字モードの種類の差異を加味したパッチを形成するので、良好なグレーバランス調整結果を得ることが出来る。さらに、各印字モードで単色制御を実施して階調特性を事前に整えることなく、短時間で標準印字モード以外に応じた、グレー軸補正制御が可能となる。これにより標準印字モード以外の画像形成条件においても、標準印字モードと同様に、優れた濃度階調特性および色度特性を紙上で再現できる。
尚、本実施形態に置いては、マゼンタが他の色に対して印字モード違いによる階調特性差が大きかったため、+a*方向に試験用画像の色度がシフトした。しかしながら、一般的には、画像形成装置に使用する色材の、トナー電荷量による転写性の違い、定着による発色性の違いにより、どの色でも差が大きくなりうるため、+a*方向にシフトすることに限られない。また、本実施形態では、光沢紙印字モードのみについて言及したが、複数の印字モードに対して、印字モード間階調補正テーブルを保持しているものとする。また、印字モード間階調補正テーブルは、画像形成装置の使用環境およびカートリッジの使用範囲で可変としてもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、印字モード間の階調補正テーブルを用いた例を説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。本実施形態においては、第1の実施形態で述べた印字モード間の階調補正テーブルを用いずに、各印字モードにおいて、グレー軸補正制御を行う例について説明する。実施の形態1と異なる点は、次の通りである。
本実施形態は、印字モード種類或いはメディア種類による濃度−階調特性差を予め考慮し、グレー軸補正制御の目標諧調特性を設定している。例えば、図19のステップS135で演算された各プロセスグレーパッチの各階調度を、事前にメモリ(例えば記憶手段としてのROM310)に記憶しており、それを読み出し、図19のステップS136を行うことでグレー軸補正制御を行う。以下では例として、実施の形態1で説明した図14の標準印字モードと光沢紙印字モードでの階調特性差を予め考慮し、グレー軸補正制御の目標階調特性を設定している。
以下、図21のフローチャートを使用して、本実施形態について説明する。まず、ステップS230で実施の形態1と同様、オペレーションパネルからの実行指示、又はCRG交換等の所定のタイミングで、グレー軸補正制御実行命令がプリンタコントローラから、画像形成装置の画像形成処理部に送られる。
次にステップS231で、プリンタコントローラは、印字モード(転写材の種類)および印字モードに応じたCMY初期値を送信し、制御部306はこれを受信する。この時のCMY初期値は、第1の実施形態における図19のステップS135で演算された結果と同様の値となっている。
ここで印字モードに応じたCMY初期値の一例を、図22に示す。尚この図22の情報は、図21のフローチャートにおいて、制御部306が参照可能にROM310に予め格納されているものとする。
図22の(a)では、普通紙印字モードと階調特性がほぼ同じ薄紙印字モードを普通紙印字モードと同じタイプAとした。また、光沢紙印字モードと階調特性がほぼ同じ厚紙印字モードを光沢紙印字モードと同じタイプBとした。そして、図22の(a)中にある各印字モードに応じて、タイプAである22の(b)と、タイプBである22の(c)が2種類のCMY初期値として示されている。この2種類のCMY初期値は、図14、図20に示したような普通紙印字モードと光沢紙印字モードの各目標階調特性に基づいて決定されている。また、図22(b)(c)における、第1〜第8の各諧調は、図10で説明した第1セット、第2セット、第3セット、・・第8セットに対応する。なお、図22中には、Kの階調度について示されていないが、実際には、夫々の印字モードに応じた且つ補正第1階調〜補正第8階調の各々に対応して予め用意され、CMY初期値と同様に予めROM310に記憶されているものとする。図14を例に説明すると、標準印字モードにおけるCMYKの各々が50%の階調度の場合に、光沢紙印字モードでは、CMYについて、32%、14%、42%の階調度をCMY初期値とし、また25%をKの値として、事前にメモリに保持している。無論、32%、14%、42%、25%の値自体はあくまで例であり、適宜適切な値を採用することは言うまでもない。また、上に説明した50%という値は、図20(b)(c)の夫々における何れかの補正諧調に相当するものであり、実際に、複数種類の階調度に関する初期値が用意されている。図20(b)(c)では、それが補正第1階調、補正第2階調・・・補正第8階調として示されている。
次に、ステップS232で、不図示のグレー軸補正制御用の試験用画像の入力階調度の算出プログラムにより、制御部306は、プリンタコントローラから受けたCMY初期値情報を元に、指定された印字モードのグレー軸補正制御におけるパッチ階調度を算出する。当然、この算出は、用意された第1〜第8の各々の階調に対して行われる。
実施の形態1と異なるのは、本実施の形態では、予め印字モード間の濃度―階調特性差を考慮して、印字モード毎に異なるCMY初期値が設定されている点である。そのため、この後、印字モード間の階調補正テーブルを使用することなく、目標となるKのパッチの色度とCMY混色パッチ色度との色差を、ある色差範囲内にすることができ、重回帰計算の推定精度を向上させることができる。また重回帰計算に要する処理負荷を軽減することもできる。
そして、ステップS234からステップS236は、実施の形態1のステップS134からステップS136と同様の処理を実施すればよい。ここでの詳しい説明は省略する。
[第3の実施形態]
また実施形態2の更なる改良した形態として以下のことが考えられる。実施形態2では、実施例1のステップS132、或いはステップS133で算出したグレー軸補正制御パッチの入力階調度を事前に記憶し利用する場合を説明した。しかし、この場合、グレー軸補正制御によって階調補正できる範囲が、普通紙印字モードの場合よりもハイライト側にシフトし、補正可能な階調範囲が限られてくる場合がある。
これに対して第3の実施形態では、各印字モードの階調特性差(例えば図14)を考慮してCMYK初期値を設定する構成としている。具体的には、予め各印字モードにおいて、低濃度から高濃度までの階調で、試験用画像のKのパッチの色度と、CMY混色パッチ色度との色差を、ある色差範囲内にするよう、プリンタ固有の再現可能範囲から初期値を設定する。これにより、プリンタ固有の再現可能範囲という制限はあるものの、各印字モードにおいて、より適切なCMYKの初期値を採用することができ、実施の形態1、2に比べ、広範囲の階調でグレーバランスを補正することができる。そして、これによりより高精度な色調整を行うことができる。
また、更なる実施形態1、2に対する改良形態として以下のことも考えられる。実施形態1では、ブラック単色のパッチに対しても例えば図20の階調補正テーブル523を用い、標準印字モード時と同じ色相および明度になるよう補正していた。また実施形態2では、その実施形態1におけるブラックの補正後の階調度を取り扱うよう説明した。
しかしながら、この方式に限定されることはない。ブラック単色に関しては、印字モードに係らず、標準印字モード等のために事前に用意した入力階調度(例えば)のままの各パッチを形成し、その検知結果を補間して求めた予測結果を用いても良い。この理由として、ブラック単色は、印字モード間の階調特性差があったとしても、明度方向に伸張又は圧縮される変化が大部分を占め、色相方向の変化は、色度変化にほとんど影響を与えないことがある。従って、補正テーブル523を介さずに形成されたブラック単色のパッチ色度に基づき、L*a*b*空間上でのブラックの再現範囲(グラフ)を容易に予測することが出来る。
そして、このブラック単色に対する所望の予測色度と、上述のCMY初期値に基づく混色パッチの色度検知結果と、に基づき、図6のステップS115、図19のステップS135、図21のステップS235を実行し、良好な演算結果を得ることが出来る。
このように、第1の実施形態での階調補正テーブル523を用いずとも、第1の実施形態と同様の混色パッチの各階調度の演算結果を得ることが出来る。また、図22における補正第1階調〜補正第8階調の各々に対してブラックの階調度の値を、印字モード毎に保持しておく必要がなく、メモリ使用量の節約を図ることもできる。
[第4の実施形態]
本実施形態においては、第1乃至3の実施形態で述べた何れかの画像形成条件に応じたグレー軸補正制御結果(演算結果)を用い、他の画像形成条件(印字モード)に対するグレー軸補正制御結果(混色パッチにおける各色の各階調度)を予測することを説明する。画像形成条件としては、どのような印字モード(メディア種類)が指定されたかを例に説明を行う。
以下、図23のフローチャートを使用して本実施形態について説明する。この図23のフローチャートは、図19のS136、図21のステップS236の詳細動作を示すフローチャートに相当する。また、図23のフローチャートにおける第一の印字モードとは、指定された任意の印字モードであり、それとは別の印字モードであって、カラー画像形成装置が有する印字モードを第二の印字モードと表記している。また、図23のフローチャートにおけるステップS204移行の処理は、ステップS201で実行された第一の印字モード以外の複数の印字モード毎に行われるものとする。
まず、ステップS201で、実施形態1と同様の方法(図6のステップS114〜117)で、第一の印字モードでグレー軸補正制御を実行する。そして第一の印字モードの制御結果を算出し(ステップS202)、第一の印字モードに対する色補正テーブルを算出する(ステップS203)。そして、第二の印字モードにステップS203の結果を反映しても良い条件に当てはまるかどうかを判定する(ステップS204)。なお、第二の印字モードとは、ステップS201で実際に紙上にプロセスグレーパッチを形成し、グレー軸補正制御を実施した第一の印字モードとは異なる1つ以上の印字モード(メディア種類)のことを指す。
<反映条件>
図24に、ステップS203の結果を反映しても良い条件を示す。なお、この図24に示す情報はカラー画像形成装置の制御部306が読み込めるメモリに事前に記憶されているものとする。本実施形態では、1:過去に一度もグレー軸補正制御を実行していない 2:過去に行ったグレー軸補正制御から一定時間以上経過している 3:過去にグレー軸補正制御を行った時点から画像形成装置の部品が交換されている、という3つの条件がある。上記1、2の条件については、印字モード(メディア種類)毎に判断するものとする。
そして、これらの何れの条件にも該当しない場合は、ステップS206で、前回第二の印字モードで作成した色補正テーブルを継続してプリント時に使用する。一方、上記条件の何れかが成立する場合は、ステップS205を実行する。具体的には予めROM310に格納した標準印字モードと各印字モードとの各色の階調−濃度特性の情報から、第一の印字モードのグレー軸補正制御結果を、第二の印字モードで行った場合の結果に変換し、第二の印字モードでの色補正テーブルを作成する。
図26は、第一の印字モードのグレー軸補正制御結果を、第二の印字モードでグレー軸補正制御結果を予測する方法を示したグラフである。まず、第一象限は、第一の印字モードでのグレー軸制御結果を表す((C0,C1,C2,…,Cn)に対して、(C0’,C1’,C2’,…,Cn’)を得る)。次に、第二象限で一の印字モード制御結果を一旦標準印字モードに変換後(C0’’,C1’’,C2’’,…,Cn’’)する。この変換に使用している変換テーブルは、それぞれの印字モードで、同じ濃度を得るための階調度を関係づけたテーブルである。そして、第三象限でさらに第二の印字モードの結果に変換する(C0’’’,C1’’’,C2’’’,…,Cn’’’)。なお、実際には、図26に示されるグラフは、印字モードが複数ある場合に、縦軸、横軸に各印字モードをとった印字モードの組み合わせ分あるものとする。ここでは、個々のグラフの詳細な説明は省略する。
<詳細タイミングチャートの説明>
以上の第3の実施形態のチャートを、図25を用いてより具体的に説明する。この例では、以下第一の印字モードを標準印字モード、第二の印字モードを光沢紙印字モードと厚紙印字モードとして扱い、説明していく。図25は、横方向を時間とし、単色濃度制御が実行された時間と、グレー軸補正制御が実行された時間と実行された印字モードを示した図例である。尚、図中、○印は単色濃度制御を実行したことを意味しており、本実施形態では単色濃度制御は、標準印字モードだけに対応し、標準印字モードに対する濃度補正テーブルを作成するものとする。また、◇はグレー軸補正制御が実行されたことを意味しており、本図では、どの印字モードでグレー軸補正制御が実行されているかをマークの位置で示している。
(1) 時間T0−0:標準印字モードで、単色濃度制御およびグレー軸補正制御を実施
標準印字モードの色補正テーブル(D_D0)を、印字モード間階調補正テーブルで、図中の矢印で示すように光沢紙印字モード(G_D0’)および厚紙印字モード(H_D0’)に反映する。尚、時刻T0−0以前は、どの印字モードにおいてもグレー軸補正制御を実行していなかったものとする。通常プリント時は、標準印字モードであれば、色補正テーブルD_D0に、直前に実行された単色濃度制御で作成された濃度補正テーブルE0−0とを掛け合わせた混合テーブルを用いて画像形成される。光沢紙印字モードで通常プリントされる場合は、G_D0’とE0−0とを掛け合わせた混合テーブルを用いて画像形成される。
(2) 時間T0−1、T0−2:標準印字モードで、単色濃度制御のみ実施
この場合、濃度補正テーブルが更新され(E0−1)、各印字モードの混合テーブルも更新される。
(3) 時間T1−0:
標準印字モードで単色濃度制御を行い、光沢紙印字モードでグレー軸補正制御を実施する。この場合、図23ステップS204の条件判定に従い、過去に一度もグレー軸補正制御を実行していない厚紙印字モードのみ、色補正テーブルを更新する(H_G1’)。具体的には、光沢紙印字モードの色補正テーブル(G_G1)と、印字モード間階調補正テーブルとに基づき、厚紙印字モードの色補正テーブルを更新する(H_G1’)。
(4) 時間T1−2:部品交換
カートリッジ、中間転写体や定着器などの画像形成に影響を及ぼす可能性がある部品が交換された。画像形成装置は、各部品又は画像形成装置に新品又は交換検知装置の検出結果によって、部品が交換されたことを認識する。
(5) 時間T2−0:標準印字モードで、単色濃度制御およびグレー軸補正制御を実施
この場合、図23のステップS204の条件判定に従い、画像形成装置の部品が交換されたため、時間T0−0の時と同様、標準印字モードの色補正テーブル(D_D2)を、印字モード間階調補正テーブルを用い他印字モードに反映する。具体的には、図中の矢印で示すように光沢紙印字モード(G_D2’)および厚紙印字モード(H_D2’)に反映する。これは、図24 3番目の条件に該当した場合に相当する。
(6) 時間T3−0:標準印字モードで単色濃度制御を行い、厚紙印字モードでグレー軸補正制御を実施
この場合、図25に示した通り、時間T2−0から一定時間が経過しているため、図23ステップS204の条件判定に従い、過去に実施されたグレー軸補正制御実行履歴は一旦リセットされる。そして、厚紙印字モードの結果(H_H3)を、標準印字モード(D_H3’)と光沢紙印字モード(G_H3’)に反映する。
以上説明したように、第3の実施形態では、第1の印字モード(第1メディアに対応)でのグレー軸補正制御結果に基づき、他の印字モード(第2メディアに対応)に対するグレー軸補正制御結果を予測することができる。これにより、全ての印字モードでグレー軸補正制御を毎回することなく、各印字モードで優れた色再現性を得られるようになる。これにより、全ての印字モードでグレー軸補正制御を毎回することなく、各印字モードで優れた色再現性を得られるようになる。
[第5の実施形態]
1乃至4の実施形態においては、ユーザにより入力された印刷指示、即ち、プリンタコントローラから指示を受けた印字モード情報に基づき間接的にメディアの種類を特定し、図19のステップS133以降の処理を実行するよう説明してきた。しかし、この形態に限定されない。
印字モード情報に含まれるメディアの種類を示す情報を直接検知し、その検知結果に基づき上述の各実施形態を実施しても良い。このとき、図1に示されるメディアセンサ70で給紙されるメディアの種類を検知し、その検知結果を基にメディアの種類を特定し、特定されたメディアの種類を、第1実施例の標準印字モード、光沢印字モードに対応させることとなる。この場合、メディアセンサによりメディアの種類が普通紙と特定されれば、標準印字モードと見なし、光沢紙と特定されれば、光沢紙印字モードと見なせば良い。印字モードを特定した後は、上述の各実施形態で説明した処理と同様の処理を実行すればよい。ここでは、詳細な説明は省略するものとする。
[第6の実施形態]
本実施の形態では、メディアセンサを使用せず、色安定化制御に使用する紙の情報を、入力可能な紙情報入力手段により、紙種を指定する場合を説明していく。本実施形態においては、第1乃至5の実施形態に加え、更に試験用画像内のパッチ数、およびパッチひとつ当たりの画像の大きさを変更し、図29のような様子の試験用画像を作成する点に特徴を備える。なお、これらの点を除いて、全体構成の主要部は実施形態1乃至4と基本的に同様とし、その部分については詳しい説明は省略する。
図27は、本実施の形態における色安定化制御に関する制御部306により実行されるフローチャートであり、以下各ステップについて順に説明する。まず、ステップS2501で、紙の情報を選択又はプリンタに入力する。図28は、色安定化制御で使用する紙の情報を選択又はプリンタに入力する選択および入力手段の概略図である。ホストコンピュータ301のモニタ、或いはプリンタのオペレーションパネル302に表示さえる。本実施の形態では、ユーザが手動で、色安定化制御で使用する紙情報を、図2に示されるカラー画像形成装置の操作パネルで選択する。選択する項目として次の3つに分類されている。第1は、ラフ紙、普通紙、コート紙、と紙種を表面粗さに応じて大きく分類した項目である。第2は、A3,A4,LTTER,LDGERといった定形紙サイズと、縦送り、横送りといったカラー画像形成装置内での紙搬送方向である。そして第3は、単位面積当たりの紙重量(坪量)である。
ステップS2502の判断で、予め表示される選択項目に該当する項目がない場合は、S2503で、上に記載した第1乃至第3の紙情報を入力することが可能な不図示の入力装置により、用紙サイズ、坪量といった、必要な情報を入力することができる。そして、ステップS2504で、紙情報に応じた試験用画像を出力する。この差際には、第1乃至4の実施形態で説明したように画像形成条件(印字モード/メディア種類)に応じた、CMYKにおける複数通りの階調組合せで試験用画像が複数作成されることとなる。そして、ステップS2501で入力した紙情報に応じて、予め画像形成装置の不図示のメモリ領域に記憶された規則に従う試験用画像を出力する。
図29は、本実施形態のカラー画像形成装置で、色安定化制御時に出力する、試験用画像の模式図である。カラーバランスを取る上で最重要色であるグレーの階調パッチパターンで構成されており、ブラック(K)のみのグレー階調パッチ61と、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)を混色したプロセスグレー階調パッチ62からなる。61aと62a、61bと62b、61cと62cといったように、画像形成装置の画像処理部において色度が同じであるブラック(K)のみのグレー階調パッチ61とプロセスグレー階調パッチ62が対をなして並んでいる。図12に示す通り、紙搬送方向に対する紙の長さをM_L、紙先端から一つ目のパッチ61aまでの長さをM_F、パッチひとつあたりの長さをM_Pとする。また、最後のパッチ62n(n=a,b,c・・)の後端から紙後端までの長さをM_Rとし、パッチの個数をn個とする。
本実施の形態では、第1乃至4の印字モード間の階調補正に加え、ステップS2501で入力された紙情報に応じて、試験用画像のパッチ数、およびパッチひとつ当たりの画像の大きさが変わる点が特徴であり、図30を用いて説明する。図30は、ステップS2501で選択された紙種、紙サイズ、坪量の3つの項目に対して、どのような条件で色安定性制御に使用する試験用画像を形成するのかを決めるための組合わせ表である。まず、選択された紙種に対して、パッチひとつ当たりの画像の大きさが決まり、次に紙サイズと坪量の組合わせから試験用画像印字可能領域が決まる。そして、試験用画像印字可能領域と、パッチひとつ当たりの画像大きさとの関係から、試験用画像を構成するパッチの個数(グレー階調パッチn個、プロセスグレーパッチn個の計2n個)が決まる。尚、本実施の形態において、試験用画像のパッチ数、およびパッチひとつ当たりの画像の大きさとは、いずれもカラー画像形成装置内での紙搬送方向に対するパッチ数および画像の大きさを指している。一例を挙げると、紙種:普通紙、紙サイズ:A4横、坪量:80g/m^2の場合、パッチ一つ当たりの大きさが12mm、試験用画像印字可能領域が180mmとなり、試験用画像のパッチ数は最大15個となる。ただし、本実施の形態における試験用画像は、前述したように、ブラック(K)のみのグレー階調パッチ61とプロセスグレー階調パッチ62が対をなして並んでいるので、最大個数が奇数個となった場合は、最大個数以下で最大となる偶数個だけパッチを形成する。
ここで、本実施の形態において、図30のように、試験用画像を形成する条件を決めた背景について説明する。紙種に対してパッチひとつ当たりの画像の大きさを決めているのは、表面が粗く不均一な紙ほど、カラーセンサ出力の繰り返し再現性が低下することが懸念されるからである。この繰り返し再現性の低下を防止するために、本実施の形態では、画像を大きくし、パッチひとつ当たりのカラーセンサによる検知回数を増やし、平均化処理を行っている。
また、紙の坪量に応じて、試験用画像印字領域を2段階に分けている。本実施の形態では、坪量160g/m^2以上の紙については、試験用画像印字領域を通常の大きさよりも小さくしている。これは、記録媒体搬送ローラ45と46とのニップ部への紙先端突入時、および43と44とのニップ部からの紙後端開放時における、紙のコシの強さによるカラーセンサ位置での紙ばたつきによるカラーセンサ出力への影響を軽減するためである。
ステップS2505では、試験用画像の色度をカラーセンサで検知し、色安定化制御を実行する。
本ステップの処理は、上に説明した印字モード/メディア種類に応じたものであり、実施形態1乃至4と同様とするので、ここでの詳しい説明は省略する。
以上、本実施の形態では、色安定化制御に使用する紙の情報を入力可能な紙情報入力手段を備えたカラー画像形成装置で、入力された紙情報報に基づき、試験用画像内のパッチ数およびパッチひとつ当たりの画像の大きさを変更し、色安定化制御を実施する。これにより、記録媒体の違いによる搬送性の違いから、カラーセンサと試験用画像との距離が変動し、カラーセンサの出力が安定しない問題に対応することができる。また、新たな装置を必要とすることなく、記録媒体の状態によらずトナー色度をより性格に検知することが可能となり、色安定性に優れたカラー画像形成装置を提供することが可能となる。そして、第1乃至4の実施形態で説明したカラーセンサーによる色味補正を更に正確に実行することができる。また、この実施形態5は、第1乃至4の実施形態とは別に、印字モード/メディア種類にかかわらず、CMYKのパッチ形成時の階調を固定にした形態にも適用できることは当業者であれば類推できるだろう。
なお、本実施の形態において、紙情報入力手段は、画像形成装置付属の操作パネルとしたが、ダイレクト又はネットワークで接続されたホストコンピュータ上のプリンタドライバの一画面等であってもよい。また、本実施の形態では、記録媒体の表面粗さと坪量に応じて、試験用画像内のパッチ数およびパッチひとつ当たりの画像の大きさを変更するとしたがこれに限定されない。例えば、紙搬送スピードのみ、又は紙搬送スピードと紙表面粗さとの組合せに応じて、パッチ一つ当たりの大きさを変更しても良い。これは、例えば紙搬送スピードが通常スピードの半速である場合、カラーセンサによるサンプリング間隔が同じであれば、平均化処理するのに必要なパッチ大きさは半分でよいからである。
[他の実施形態]
前述の実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータに対し、前述の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給するものも、本発明の範疇に含まれる。そして、そのシステム又は装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、ソフトウェアのプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD等を用いることができる。
また、プログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
さらに、供給されたプログラムコードをコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納する。その後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、前述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
カラー画像形成装置の断面を示す図である。 カラー画像形成装置の機能ブロックを示す図である。 濃度センサ90の構成の一例を示す図である。 カラーセンサ10の構成の一例を示す図である。 カラーセンサ10と濃度センサ90を組み合わせた階調―濃度特性の制御を示すフローチャートである。 混色制御と単色制御の詳細を示すフローチャートである。 理想的な濃度―階調特性を示す図である。 単色制御における中間転写体上に形成するパッチパターンの例を示す図である。 単色制御の処理結果の一例である。 グレー軸補正制御で使用する試験用画像の一例を示す図である。 グレー軸補正制御で使用する記録材上に形成される試験用画像の一例を示す図である。 グレー軸補正制御の重回帰計算に使用するデータセットの一例を示す図である。 グレー軸補正制御に係る階調入出力特性の一例を示す図である。 印字モード間の階調特性差の一例としての標準印字モードと光沢紙印字モードでの階調特性差を示した図である。 グレー軸補正制御で用いるCMY混色パッチパターンおよびKの単色パッチパターンをカラーセンサ10で検出した色度結果の一例を示した図である。 標準印字モードと光沢紙印字モード間での入力階調度に対する紙上濃度差の一例を示した図である。 カラー画像形成装置の、シアン・マゼンタ・イエロー、ブラックの各色単色パッチの色相曲線を示した図である。 カラー画像形成装置の、グレー軸補正制御に用いる試験用画像の別の例を示した図である。 画像形成条件としての指定された印字モードに応じたグレー軸補正制御を実行するフローチャートの一例である。 カラー画像形成装置の標準印字モードと、その他の印字モードと、の印字モード間階調補正テーブルの一例を示した図である。 画像形成条件としての指定された印字モードに応じたグレー軸補正制御を実行するフローチャートの一例である。 印字モード(メディア種類)―パッチ(階調)テーブルの一例を示す図である。 指定された以外の他の印字モードの補正を含むグレー軸補正制御を実行するフローチャートである。 図23にフローチャートにおける判定条件の一例を示す図である。 他印字モードの補正を含むグレー軸補正制御のシーケンスを示す図である。 ある印字モードのグレー軸補正制御結果から他の印字モードのグレー軸補正制御結果を予測する方法を説明する為の図である。 別の形態のグレー軸補正制御を実行するフローチャートである。 紙情報の入力ユーザインタフェースの一例を示す図である。 試験用画像の一例を示す図である。 図29に例示された試験用画像作成時に参照されるテーブルの一例を示す図である。

Claims (6)

  1. イエロー、マゼンタ及びシアンの複数色を混合した混色パッチを、前記複数色における各色の各階調度の組合せを変更し、複数個形成する形成手段と、前記形成手段により記録材上に形成された定着後の前記複数の混色パッチの色値を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき前記混色パッチの色が対応するブラックの色と同じようになるよう前記混色パッチにおける前記各色の各階調度を求める演算手段と、を有するカラー画像形成装置であって、
    印字モードの種類、或いはメディアの種類に関連した画像形成条件を特定する特定手段を有し、
    前記形成手段は、前記特定手段により特定された画像形成条件が第一の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを第一の各階調度の組合せにより形成し、前記特定手段により特定された画像形成条件が第二の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを前記第一の各階調度の組合せとは異なる第二の各階調度の組合せにより形成することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記第一の各階調度の組合せ、及び、前記第二の各階調度の組合せは、予め記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 画像形成条件に応じた変換テーブルを更に備え、前記第二の各階調度の組合せは、特定された画像形成条件に応じた変換テーブルにより作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記第一の画像形成条件及び前記第二の画像形成条件の何れかの画像形成条件に応じて実行した演算結果を用いて、他の画像形成条件の前記混色パッチにおける各色の各階調度を求める手段を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記求める手段は、特定の条件が成立する場合に、他の画像形成条件の前記混色パッチにおける各色の各階調度を求めることを特徴とする請求項4に記載のカラー画像形成装置。
  6. イエロー、マゼンタ及びシアンの複数色を混合した混色パッチを、前記複数色における各色の各階調度の組合せを変更し、複数個形成する形成手段と、前記形成手段により記録材上に形成された定着後の前記複数の混色パッチの色値を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき前記複数の混色パッチの色が対応するブラックの色と同じようになるよう前記混色パッチにおける前記各色の各階調度を求める演算手段と、を有するカラー画像形成装置における色調整方法であって、
    印字モードの種類、或いはメディアの種類に関連した画像形成条件を特定する特定工程を有し、
    前記形成手段による、前記特定工程により特定された画像形成条件が第一の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを第一の各階調度の組合せにより形成し、前記特定工程により特定された画像形成条件が第二の画像形成条件の場合、複数の前記混色パッチの色値の検知結果により、色空間上でブラックの色値の検知結果を包含可能となるように、前記混色パッチを前記第一の各階調度の組合せとは異なる第二の各階調度の組合せにより形成することを特徴とする色調整方法。
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