JP2012048054A - 画像形成装置、色補正処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、色補正処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーカートリッジが交換可能な画像形成装置において、非純正品のトナーカートリッジが用いられた場合でも、紙やシート等の記録材への定着性が考慮された画像を形成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1では、判定部1001がトナーカートリッジ40を非純正品と判定した場合、画像形成部104は、転写ベルトに第1濃度パターンを形成し、記録材に第2濃度パターンを形成する。濃度検知センサ210が転写ベルトの第1濃度パターンの濃度を検出し、画像読取部102が、記録材の第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出する。そして、色補正処理部1002は、前記第1濃度に基づき高濃度プロセスコントロール処理を実行し、かつ、第2濃度に基づき中間調キャリブレーション処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明はトナーカートリッジを交換可能な、複写機、印刷装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置等に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ、或いはこれらを含む複合機として構成される画像形成装置では、消耗品であるトナーを入れたトナーカートリッジを画像形成装置に着脱可能に装着することにより、トナーを画像形成装置に供給する。そして、トナーカートリッジ内のトナーが消耗されると、新しいトナーカートリッジに交換することで画像形成装置にトナーを補給する。
上述のように交換されたトナーカートリッジは、以前は廃棄処分されていた。しかし、最近では資源の保護や地球環境の保全等の理由により、回収したトナーカートリッジに新たにトナーを補給することで、トナーカートリッジをリサイクルして再利用するようになってきている。この場合、トナーカートリッジに補給されるトナーが画像形成装置のメーカーの正規品又はメーカーによる推奨品や認定品(これらをまとめて以下では、純正品と称する)であれば、問題とはならない。
しかし、純正品のトナーは高価であることが多く、安価な純正品以外(以下非純正品)のトナーを補給されたトナーカートリッジを画像形成装置に使用することが、行われている。非純正品のトナー(非純正トナー)が使用されると、画像形成装置の性能が十分に発揮できないばかりでなく、画像形成装置の故障の原因となり得る。このことから、トナーカートリッジに取り付けられた、ICメモリタグ等の情報を電子回路に記憶可能な記憶媒体に、識別データを格納し、非純正トナーの使用を規制する消耗品管理システムが、提案、さらに実用化されている。
しかしながら、低コストでの運用を重視し、トラブルや故障が生じる危険性があることを認識した上で、安価な非純正トナーの使用を望むユーザーにとって、非純正トナーも使用可能であることが望ましい。また、非純正トナーであっても、純正トナーと同等又はさほど問題とならない程度の性能を有するものもあり、非純正トナーの使用を規制する技術を画像形成装置に搭載すると、本来使用可能な非純正トナーまでもが使用できなくなってしまう可能性がある。
そこで、非純正トナーが補給されたトナーカートリッジについて、ユーザーが非純正トナーの使用を望む場合は、使用可能とする画像形成装置についての技術が、例えば、特許文献1、2、及3に記載されている。
特許文献1には、次の技術が開示されている。画像形成装置本体は、トナーカートリッジに備えられた記憶装置の情報から、トナー消耗後にトナーカートリッジにトナーが補充されたか否かを判定し、トナーが補充されたと判定したら、トナーが純正品であるか否かを判定する。トナーが純正品でないと判断した場合、画像調整を行うパラメータ調整を行い、各濃度レベルにおいてトナー濃度が基準値を満たしたら、パラメータ調整を終了する。所定回数繰り返しても全ての濃度レベルにおけるトナー濃度が基準値を満たさない場合は、パラメータ調整を打ち切り、この段階でのパラメータを設定値とする。
また、特許文献2には、次の技術が開示されている。画像形成装置は、交換可能な消耗品を有し、消耗品が非純正品であるか否かを判断し、消耗品が非純正品と判断したときに、非純正品に応じた画質調整を行う第一の画質調整手段を備える。第一の画質調整手段は、非純正品トナーにより感光体上に形成されたパターン画像の表面電位から算出されるトナー濃度と、濃度センサによるトナー濃度との差を比較する。そして、このトナーの濃度の差が適当な範囲内であるかどうかを制御部が判断する。適当な範囲内でなければ、トナー濃度が適当な範囲内となるまで画質調整を行う。数回、同様の処理を行っても適当な範囲内にならない場合には、可能な限り、良好な画質が得られる画像形成条件を導出する。このような構成により、非純正品であるトナーに対して、可能な限り良好な画質の画像を形成することができる。
また、特許文献3には次の技術が開示されている。非純正品の交換ユニットが装着されても、ユーザーの意思により、非純正品の交換ユニットを使用する。具体的には、複数色の個々のトナーカートリッジが純正品か非純正品かを判定し、その判定結果の組合せに応じて、動作モードS(純正品)または動作モードN(非純正品)のいずれかを選択して制御する。
特開2005−107113号公報(2005年4月21日公開) 特開2008−003385号公報(2008年1月10日公開) 特開2005−326740号公報(2005年11月24日公開)
しかしながら、非純正トナーが補給されたトナーカートリッジを画像形成装置に用いる場合の従来の技術には、次のような問題がある。
まず、特許文献1の技術は、トナー消耗後にトナーカートリッジに、非純正トナーが補充されても、ユーザーの意思により、補充された非純正トナーを使用することが可能な画像形成装置を提供するものである。しかし、トナーカートリッジにトナーに関する情報を格納する記憶手段が無い場合は想定されていない。
また、転写ベルトに書き込まれた各濃度レベルの濃度パッチを濃度センサで読み、各濃度レベルの基準値と比較しており、定着性が未知の非純正トナーの、紙等の記録媒体への定着性は考慮されていない。また、トナーカートリッジを複数備えるものにも適用可能で、複数の濃度レベルの濃度パッチは複数の色に対応するパッチで、各色のパッチを基準値と比較することによりトナーのコントロール電圧等を決定してもよいとある。しかし、ここでも記録媒体への定着性は考慮されていない。また、複数トナーカートリッジのうち、1色でも非純正トナーが装着された場合に上記補正を行うのか、全色非純正トナーが装着された場合に上記補正をおこなうのかなどの、具体的内容は記載されていない。
特許文献2の技術は、特許文献1とは異なり、交換されたトナーカートリッジにトナーに関する情報を格納する記憶手段が無い場合も想定されている。しかし、濃度センサによって検出された、感光体上に複数のパターン画像に付着した非純正トナーの濃度と、同じ複数のパターン画像の表面電位から算出されるトナー濃度との濃度差を比較するだけである。そのため、定着性が未知の非純正トナーの紙等の記録媒体への定着性は考慮されていない。また、複数色のトナーカートリッジを備えるカラー画像形成装置に関する記述は無い。
特許文献3の技術は、特許文献1と同じく、トナーカートリッジにトナーに関する情報を格納する記憶手段が無い場合は想定されていない。また、動作モードS(純正品)または動作モードN(非純正品)のいずれかを選択して制御するとあり、例えば、動作モードS1において、CPU202は、白黒印刷の指示に対し、黒のトナーを使用することなく、イエロー、マゼンタ及びシアンを用いてプロセスを調整することにより、白黒印刷を行うという記述がある。しかしながら、トナー濃度に関する具体的な画像形成条件を導出する点に関する記述は無い。
以上から分かるように、従来の技術では、非純正品のトナーカートリッジが用いられた場合に、この非純正品のトナーカートリッジに格納された未知の非純正トナーの紙やシートへの定着性が考慮された画像形成装置は一切なかった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、トナーカートリッジが交換可能な画像形成装置において、非純正品のトナーカートリッジが用いられた場合でも、紙やシート等の記録材への定着性が考慮された画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。なお、非純正品のトナーカートリッジとは、非純正トナーが格納されている、規定あるいは非規定のトナーカートリッジとする。
本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、画像読取部と、記録材を搬送する搬送部と、トナーを用いて被画像形成体に画像を一旦形成し、当該被画像形成体に形成された画像を前記記録材に転写する画像形成部と、を備え、トナーカートリッジが交換可能に装着される画像形成装置において、装着された前記トナーカートリッジが、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する判定手段と、前記画像形成部による画像形成に対する色補正処理を行う色補正処理手段と、
前記被画像形成体に形成された画像の濃度を検出する検出部と、を備え、前記判定手段が、非純正品と判定した場合、前記画像形成部は、前記被画像形成体に第1濃度パターンを、前記記録材に第2濃度パターンを、形成し、前記検出部は、前記被画像形成体に形成された第1濃度パターンから第1濃度を検出し、画像読取部は、前記記録材に形成された第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出し、前記色補正処理手段は、前記色補正処理として、前記第1濃度に基づく第1色補正処理、及び、前記第2濃度に基づく第2色補正処理を行うことを特徴としている。
上記構成によると、交換可能に装着されたトナーカートリッジが非純正品であると判断した場合に、次のように、画像形成部の画像形成に対する色補正処理が実行される。この色補正処理では、画像形成装置が備える被画像形成体(例えば、転写ベルト、感光体)に第1濃度パターンを形成し、この第1濃度パターンから第1濃度を検出し、この第1濃度に基づく第1色補正処理を行う。さらに、記録材に第2濃度パターンを形成し、この第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出し、この第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。
このように、被画像形成体に形成された第1濃度パターンの第1濃度に基づく第1色補正処理に加え、記録材に形成された第2濃度パターンの第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。よって、非純正品のトナーカートリッジに格納されるトナーの定着性が未定であっても、第2濃度パターンを記録材に形成するため、トナーの定着性を確認でき、トナー特性が未知である非純正トナーに対して、適切な色補正処理を実施できる。
そのため、本発明によると、非純正品のトナーカートリッジが用いられた場合でも、記録材への定着性が考慮された画像を形成できる画像形成装置を提供できる。
なお、非純正品のトナーカートリッジとは、非純正トナーが格納されていれる、規定品あるいは非規定品のトナーカートリッジとする。
また、本発明の画像形成装置は、上記構成に加え、複数色のトナーに対応させた複数のトナーカートリッジが交換可能に装着され、前記判定手段は、前記複数のトナーカートリッジそれぞれについて判定し、前記色補正処理手段は、前記判定手段により、前記複数のトナーカートリッジの少なくとも1つが非純正品と判定されると、前記複数色の全てに対して、それぞれ前記色補正処理を実行してもよい。
上記構成によると、1色でも非純正品のトナーカートリッジが装着されたと判定した場合、全ての色に対して色補正処理を行うため、適切な色補正が可能である。
また、本発明の画像形成装置では、上記構成に加え、前記色補正処理手段は、前記第1色補正処理として、前記第1濃度に基づき、前記画像形成部での画像形成における現像電圧の補正を行い、前記第2色補正処理として、前記第2濃度に基づき、前記画像形成部での画像形成時に行われる出力階調補正にて使用される色変換テーブルの補正を行ってもよい。
上記構成によると、色補正処理として、画像形成部での画像形成における現像電圧の補正、及び、画像形成部での画像形成時に行われる出力階調補正にて使用する色変換テーブルの補正、の両方の処理を行うため、適切な色補正が可能である。
また、本発明の画像形成装置は、上記構成に加え、前記判定手段が、非純正品と判定した場合、非純正品と判定された前記トナーカートリッジから非純正トナーが、当該画像形成装置が備える現像装置に補給される前に、当該現像装置内のトナーを強制的に除去する強制除去手段を備えてもよい。
上記構成によると、非純正品のトナーカートリッジから非純正トナーが補給される現像装置では、非純正品トナーが補給される前に、現像装置内のトナーが強制的に除去される。よって、除去後は、現像装置には、非純正品のトナーカートリッジから補給された非純正トナーのみ格納されるので、この非純正トナーよる正確な色補正が可能である。
また、本発明の画像形成装置は、上記構成に加え、前記判定手段が、非純正品と判定した場合は、常に、前記色補正処理手段は、前記色補正処理を実施してもよい。
上記構成によると、装着されたトナーカートリッジが非純正品であると、上記色補正処理が必ず実施されるため、トナー特性が未知である非純正トナーに対して、適切な色補正が可能である。
また、本発明の画像形成装置は、上記構成に加え、ユーザーからの指示を受け付ける入力部を備え、前記入力部が受け付けた指示に基づき、前記判定手段は、前記判定を実施してもよい。
上記構成によると、ユーザーの判断に基づき非純正品か純正品かの判定を実施することができる。よって、ユーザーが予め非純正品と分かって使用する場合等は、前記判定は行なわれなくてもよい。
また、本発明の画像形成装置では、上記構成に加え、前記色補正処理手段は、さらに、グレーバランス補正処理を行ってもよい。
上記構成によると、色補正処理はさらに、グレーバランス補正処理を含むため、各色のバランスが確認でき、さらに適切な色補正が可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、上記構成に加え、前記トナーカートリッジが備える記憶媒体から情報を読み出す読出部と、純正品に関する純正品情報を記憶する記憶部と、を備え、前記判定手段は、前記読出部が前記記憶媒体に記憶された情報を読み出せ、かつ、当該情報と前記純正品情報と比較して許容範囲である場合に、前記トナーカートリッジを純正品と判定してもよい。
上記構成によると、読出部がトナーカートリッジの記憶媒体に記憶された情報を読み出せ、かつ、当該情報と前記純正品情報と比較して許容範囲である場合に、トナーカートリッジは純正品と判定される。よって、記憶媒体(ICタグ等)が設けられていない場合あるいは記憶媒体が壊れている場合等、記憶媒体に記憶された情報を読み出せない場合、また、記憶媒体から情報を読み出せても、その情報が純正品情報と比較して許容範囲でない場合、非純正品と判定される。よって、トナーカートリッジに記憶媒体が設けられていなくても、色補正処理を実行することが可能となる。
本発明の色補正処理方法は、上記課題を解決するために、トナーを用いて被画像形成体に画像を一旦形成し、当該被画像形成体に形成された画像を記録材に転写する画像形成部と、を備え、トナーカートリッジが交換可能に装着される画像形成装置での、前記画像形成部による画像形成に対する色補正処理方法において、装着された前記トナーカートリッジが、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する判定ステップを含み、前記判定ステップにて、非純正品と判定した場合、前記被画像形成体に第1濃度パターンを、前記記録材に第2濃度パターンを、形成するステップと、前記被画像形成体に形成された第1濃度パターンから第1濃度を検出するステップと、前記記録材に形成された第2濃度パターンから第2濃度を検出するステップと、前記第1濃度に基づく第1色補正処理、及び、前記第2濃度に基づく第2色補正処理を行う色補正処理ステップと、を含むことを特徴としている。
上記方法によると、交換可能に装着されたトナーカートリッジが非純正品であると判断した場合に、次のように、画像形成部の画像形成に対する色補正処理が実行される。この色補正処理では、画像形成装置が備える被画像形成体(例えば、転写ベルト、感光体)に第1濃度パターンを形成し、この第1濃度パターンから第1濃度を検出し、この第1濃度に基づく第1色補正処理を行う。さらに、記録材に第2濃度パターンを形成し、この第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出し、この第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。
このように、被画像形成体に形成された第1濃度パターンの第1濃度に基づく第1色補正処理に加え、記録材に形成された第2濃度パターンの第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。よって、非純正品のトナーカートリッジに格納されるトナーの定着性が未定であっても、第2濃度パターンを記録材に形成するため、トナーの定着性を確認でき、トナー特性が未知である非純正トナーに対して適切な色補正処理を実施できる。
また、本発明の画像形成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像形成装置における上記各手段として動作させることにより上記画像形成装置をコンピュータにて実現させる画像形成プログラム、及びその画像形成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
これらの構成によれば、上記画像形成プログラムを、コンピュータに読み取り実行させることによって、上記画像形成装置と同一の作用効果を実現することができる。
本発明の画像形成装置は、以上のように、装着された前記トナーカートリッジが、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する判定手段と、前記画像形成部による画像形成に対する色補正処理を行う色補正処理手段と、前記被画像形成体に形成された画像の濃度を検出する検出部と、を備え、前記判定手段が、非純正品と判定した場合、前記画像形成部は、前記被画像形成体に第1濃度パターンを、前記記録材に第2濃度パターンを、形成し、前記検出部は、前記被画像形成体に形成された第1濃度パターンから第1濃度を検出し、画像読取部は、前記記録材に形成された第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出し、前記色補正処理手段は、前記色補正処理として、前記第1濃度に基づく第1色補正処理、及び、前記第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。
上記構成によると、被画像形成体に形成された第1濃度パターンの第1濃度に基づく第1色補正処理に加え、記録材に形成された第2濃度パターンの第2濃度に基づく第2色補正処理を行う。よって、非純正品のトナーカートリッジに格納されるトナーの定着性が未定であっても、第2濃度パターンを記録材に形成するため、トナーの定着性を確認でき、トナー特性が未知である非純正トナーに対して適切な色補正処理を実施できる。
そのため、本発明によると、非純正品のトナーカートリッジが用いられた場合でも、記録材への定着性が考慮された画像を形成できる画像形成装置を提供できる。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 上記画像形成装置の構成を模式断面図である。 上記画像形成装置に装着されるトナーカートリッジの周辺の拡大図である。 上記画像形成装置におけるトナーカートリッジ装着時の処理手順例を示すフローチャートを示す図である。 高濃度プロセスコントロール補正処理を説明する図である。 高濃度プロセスコントロール補正処理を説明する図である。 中間調キャリブレーション処理を説明する図である。 グレーバランス補正処理を説明する図である。
以下では、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
初めに、図2の模式断面図を用いて、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成及び画像形成装置1で実行される画像形成処理について説明する。
画像形成装置1は、外部から入力された画像データに応じて、記録用紙または記録用フィルム等の記録材に対して、多色または単色の画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置として説明する。ただし、本発明の適用対象はこれに限るものではない。
なお、本実施形態では、画像形成装置1を、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)にブラック(K)を加えた4色の各色成分(色相)に対応した画像データを用いて画像形成を行うカラープリンタとして説明する。画像形成装置1は、カラープリンタ、カラー複写機、ファクシミリ、またはこれらのうちの複数の機能を有する複合機であってもよい。
画像形成装置1は、図2に示すように、露光ユニット50、現像ユニット2(2a〜2d)、感光体ドラム3(3a〜3d)、クリーナユニット4(4a〜4d)、帯電器5(5a〜5d)、中間転写ローラ6(6a〜6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルトユニット8を備えている。さらに、記録材(紙、シート、記録媒体)を搬送する搬送部として、用紙搬送路R、S、給紙トレイ10、転写ローラ11、定着ユニット12、レジストローラ14、排紙トレイ15、ピックアップローラ16(16−1、16−2)、手差し給紙トレイ20、及び搬送ローラ25(25−1〜25−8)を備えている。
さらに、画像形成装置1の装置本体の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の下側にはスキャナ(画像読取部)90が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また自動原稿処理装置120は矢印M方向に開閉自在に構成され、原稿載置台92の上を開放して原稿をユーザーが手置きできるようになっている。
また、画像形成装置1は、後述するが、画像形成装置1における画像形成処理を実行するための画像処理プログラムなどを記憶する記憶部、画像形成装置1に備えられる各部材の動作を制御する制御部、及びその他の周辺装置等を備えている。以下の画像形成処理の各工程は、画像形成プログラムが制御部によって実行されることにより行われる。
現像ユニット2(2a〜2d)、感光体ドラム3(3a〜3d)、クリーナユニット4(4a〜4d)、帯電器5(5a〜5d)及び中間転写ローラ6(6a〜6d)は、各色成分に応じてそれぞれ4個ずつ設けられている。また、現像ユニット2には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色成分に対応したトナーを収納したトナーカートリッジ40(40a〜40d)がそれぞれ装着され、4つの画像形成部Pa〜Pdを構成している。これらの画像形成部Pa〜Pdそれぞれは、中間転写ベルト7の搬送方向B(図示する矢印B)の最上流側から下流に向かって順次一列に配設されており、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの可視像を中間転写ベルト7に現像するものである。よって、4色のトナー画像は中間転写ベルト7上で重ね合わされる。
なお、上記a〜dの符号は、aがブラック画像形成用の部材、bがシアン画像形成用の部材、cがマゼンタ画像形成用の部材、dがイエロー画像形成用の部材であることを示したものである。本実施形態では、黒画像形成用の部材、シアン画像形成用の部材、マゼンタ画像形成用の部材、イエロー画像形成用の構成部材において、同じ機能を有する構成部材には、簡略して部材番号にa〜dを沿えずに説明する。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。図示された接触型の帯電ローラ型のほか、接触ブラシ型の帯電器、或いは非接触チャージャー型の帯電器などを使用することができる。
現像ユニット2は、それぞれ、トナーカートリッジ40それぞれから供給されるトナーを収納している。そして、現像ユニット2は、感光体ドラム3表面に形成された静電潜像を、トナーによって顕像化する現像処理を行う。
トナーカートリッジ40は、現像ユニット2よりも上方に配置されている。トナーカートリッジ40は、未使用トナー(粉体状のトナー)を貯蔵しており、トナーカートリッジ40から現像ユニット2へトナーが供給される。このトナーカートリッジ40は、以下詳述するように、画像形成装置1に交換可能に装着されて画像形成処理に関与する。
クリーナユニット4は、トナー画像を中間転写ベルト7に転写した後に感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去・回収するものである。
露光ユニット50は、帯電器5によって帯電された感光体ドラム3を、入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成するためのユニットである。本実施形態では、露光ユニット50として、レーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いている。しかし、これ以外であってもよく、例えば、発光素子をアレイ状に並べたELやLED書込みヘッドなどを用いてもよい。
中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト駆動ローラ71と、中間転写ベルト従動ローラ72と、中間転写ベルトテンション機構73とを備えている。感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト7は、中間転写ベルト駆動ローラ71と中間転写ベルト従動ローラ72との間に張架されてループ上の移動経路を形成しており、その張りは中間転写ベルトテンション機構73によって一定に調整されている。
中間転写ベルト駆動ローラ71は、モータなどのアクチュエータ(不図示)により回転駆動されることにより、中間転写ベルト7を矢印B方向に回転駆動する。中間転写ベルト7の外周面は、感光体ドラム3d、感光体ドラム3c、感光体ドラム3b及び感光体ドラム3aにこの順に対向する。この中間転写ベルト7を挟んで各感光体ドラム3a〜3dに対向する位置に、中間転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)が配設されている。中間転写ベルト7は、たとえば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
中間転写ローラ6は、感光体ドラム3上のトナー像を、感光体ドラム3に接触するように設けられた中間転写ベルト7上に転写するための手段であり、高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。これによって、感光体ドラム3(3a〜3d)に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト7の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト7の外周面に単色又はカラーのトナー像が形成される。このとき形成された前記トナー像は、画像形成装置1に入力された前記画像データを形成している。
中間転写ローラ6は、たとえば直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により被覆して構成されており、弾性材により中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加する。また、中間転写電極部材としてローラ形状(図2参照)を使用しているが、それ以外にブラシ形状などを用いても良い。
一方、給紙トレイ10は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置1の露光ユニット50の下側に設けられており、手差し給紙トレイ20は、ユーザーが少数枚の印字を行う際などに給紙トレイ10の開閉動作を行わずにシートを容易に供給するためのトレイであり、例えば図示するように露出して設けられる。
また、画像形成装置1の上部に設けられた排紙トレイ15は、印刷(画像形成)済みのシートを載置するためのトレイであり、ここでは、片面印刷時に印刷面が下向きで排出されるフェイスダウントレイを採用している。
給紙トレイ10或いは手差し給紙トレイ20から供給される前記シートを、転写ローラ11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15まで送るために設けられた用紙搬送路Sの近傍には、前記シートの搬送を促進・補助するための小型の搬送ローラ25(25−1〜25−6)、ピックアップローラ16(16−1、16−2)、レジストローラ14、転写ローラ11、定着ユニット12等が配設されている。
ピックアップローラ16−1は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から、シートを1枚毎に用紙搬送路Sに供給するための呼び込みローラであり、ピックアップローラ16−2は、手差し給紙トレイ20の端部に設けられ、手差し給紙トレイ20から、シートを1枚毎に用紙搬送路Sに供給するための呼び込みローラである。ピックアップローラ16−1又は16−2によって搬送ローラ25に導かれたシートは、搬送ローラ25夫々によって前記レジストローラ14に導かれる。
レジストローラ14は、用紙搬送路S上を搬送されているシートを一時的に保持し、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ11に搬送するためのものである。
また、画像形成装置1はシートに対する両面印刷が可能であり、両面印刷時には、搬送ローラ25−3まで搬送されたシートは、搬送ローラ25−3の逆回転により前記用紙搬送路Rに導かれ、用紙搬送路R上近傍に配設された搬送ローラ25−7、25−8によって再度用紙搬送路S上のレジストローラ14に導かれる。
このとき、前記シートが、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路Sに導かれることによって、前記シートの印刷がなされた面とは反対の面に対する印刷が可能となる。
用紙搬送路R上を搬送されるシートに、中間転写ベルト7上のトナー像を転写するために設けられた転写ローラ11には、シートにトナー像を転写するための高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。転写ローラ11と中間転写ベルト駆動ローラ71とは、中間転写ベルト7を所定ニップで圧接している。ここで、前記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71のいずれか一方を硬質材料(金属等)とし、他方は、弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)とすることが好ましい。
そして、中間転写ベルト7上のトナー像は、シートが中間転写ベルト7と転写ローラ11との間を圧接されたまま通過することにより、シートに転写される。
感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、若しくは転写ローラ11による前記シート上への転写が行われず中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収される。
中間転写ベルトクリーニングユニット9は、例えば、中間転写ベルト従動ローラ72で支持された中間転写ベルト7に接触して前記除去・回収を行うクリーニング部材としてクリーニングブレードを備えている。
シートが次に導かれる定着ユニット12は、転写ローラ11と中間転写ベルト7とによってシートに転写されたトナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させるためのユニットであり、ヒートローラ31、加圧ローラ32等を備えている。
ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように制御されており、ヒートローラ31と加圧ローラ32とが、シートを挟んで回転することによって熱圧着し、シートに転写されたトナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる。そして、シートは排紙トレイ15に排出され、当該画像形成処理が終了する。
以上、画像形成装置1の概略構成及び画像形成装置1で実行される画像形成処理について説明した。
続いて、画像形成装置1に装着され、上記画像形成処理に関与するトナーカートリッジ40の詳細構成、及びこのトナーカートリッジ40を識別するために画像形成装置1が更に備える構成要素について、図3を用いて説明する。なお、図3については、図面の繁雑さを回避するために画像形成装置1の図示を省略している。
図3に示すように、トナーカートリッジ40は、トナーカートリッジ40に隠蔽或いは露出して設けられ下記する純正品に係る情報Mを少なくとも記憶するICタグ(記憶媒体)41(41a〜41d)を備えている。なお、本実施形態では、ICタグ41を備えていなくてもよい。また、トナーカートリッジ40は、回転自在に設けられたドッグクラッチ43(43a〜43d)と、ドッグクラッチ43と連動して回転するように回転自在に設けられ該トナーカートリッジ40内のトナーを攪拌するための攪拌部材42(42a〜42d)と、外部からトナーカートリッジ40内のトナー残量を検出するための透明窓45(45a〜45d)を有する凹部44(44a〜44d)と、を備えている。なお、透明窓45は、凹部44からトナーカートリッジ40内部へ突出した壁部の壁面を透明体で構成することで実現されている。
一方、トナーカートリッジ40が装着される画像形成装置1には、トナーカートリッジ40のICタグ41に記憶された情報Mを読み取るためのICタグ情報読取部(読出部)46(46a〜46d)、トナーカートリッジ40の装着時にドッグクラッチ43と係合するドッグクラッチ係合部47(47a〜47d)、及び透明窓45からトナーカートリッジ40内部のトナー残量を検出する光学式センサ等の残量センサ48(48a〜48d)を更に備えている。なお、ICタグ情報読取部46は、情報Mを、本実施形態では、非接触で読み出すようになっているが、接触で読み出すようになっていてもよい。
残量センサ48は、トナーカートリッジ40の凹部44に嵌挿する検出子49を有している。残量センサ48は、トナーカートリッジ40が画像形成装置1に装着されたときに、前記検出子49が凹部44から差し込まれて透明窓45に接するトナーを検出することで、トナー残量を検出する。ICタグ情報読取部46は、トナーカートリッジ40が画像形成装置1に装着されたときにICタグ41の情報Mを読み取ることができる位置まで近接するように配設されている。
なお、本実施形態において、ICタグ情報読取部46は読取部の一例であり、電磁誘導を用いて非接触で前記ICタグ41に記憶された前記情報Mを読み取るものであるが、たとえば接触式又は非接触式の磁気カード方式など、その他情報Mを読み取ることができるものであればこれに限るものではない。但し、この場合、ICタグ41もこれに応じた記憶媒体であることが必要である。
トナーカートリッジ40は、ユーザーによって画像形成装置1に装着されると、収納するトナーを図示しないトナーカートリッジ40の開口部から現像ユニット2に対して供給可能な状態になる。このとき、ドッグクラッチ係合部47と、トナーカートリッジ40のドッグクラッチ43とは係合し、残量センサ48の検出子49は、トナーカートリッジ40の凹部44に嵌挿される。
ドッグクラッチ係合部47が、画像形成装置1が備えるモータなどの図示しない駆動手段によって必要に応じて回転駆動されると、これに対応して前記係合されたトナーカートリッジ40のドッグクラッチ43が回転する。ドッグクラッチ43の回転に従って攪拌部材42が連動して回転し、トナーカートリッジ40内のトナーを攪拌することによってトナーの現像ユニット2への供給を促し、またトナーの固着などが防止される。
残量センサ48は、前記のように検出子49が、トナーカートリッジ40の凹部44に嵌挿されることによって凹部44が有する透明窓45からトナーカートリッジ40内のトナーの残量を検出することが可能となる。残量センサ48はトナーカートリッジ40の装着位置の位置決めとして利用してもよいし、装着確認用のセンサとしても利用してもよい。
続いて、画像形成装置1の内部構成について図1のブロック図を用いて説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部102と、画像形成部104と、画像メモリ106と、記憶部108と、通信部110と、操作部112と、表示部114とを備え、制御部100とそれぞれ接続されている。
制御部100は、画像形成装置1の各構成要素の各種動作及び制御を行う機能部である。記憶部108に記憶されている各種プログラムを読み出し、実行することにより各処理を実現する。
さらに、制御部100は、判定部(判定手段)1001と、色補正処理部(色補正処理手段)1002と、強制除去部(強制除去手段)1003とを備えている。
判定部1001は、後述するように、装着されたトナーカートリッジ40が、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する。
色補正処理部1002は、後述するように、画像形成部104による画像形成に対する色補正処理を行う。色補正処理は、後述するように、中間転写ベルト7に形成されたパッチの濃度に基づく、高濃度プロセスコントロール補正処理(第1色補正処理)及び、記録材に形成されたパッチの濃度に基づく、中間調プロセスコントロール補正処理(第2色補正処理)を行う。
強制除去部1003は、後述するように、画像形成部104を制御して、判定部1001が、トナーカートリッジ40を非純正品と判定した場合、非純正品と判定されたトナーカートリッジ40から非純正トナーが、現像ユニット2に補給される前に、現像ユニット2内のトナーを強制的に除去する。
ここで、制御部100は、例えば演算を行うCPU(Central Processing Unit)により構成されていてもよい。
画像読取部102は、記録材に記録された画像を読み取って、画像データを生成する機能部である。画像読取部102は、スキャナ90等から構成されている。画像読取部102において生成された画像データは、画像メモリ106に送られる。
画像形成部104は、画像メモリ106に記憶された画像データに基づいて、画像を形成し、搬送部116によって搬送された記録紙に記録(印刷)するための機能部である。図1では、画像形成部104としているが、これは、図2では画像形成部Pa〜Pdとして上記で説明したものと同一のものである。
また、画像形成部104には、トナーカートリッジ40が装着されている。装着されているトナーカートリッジ40に関する情報である情報Mは、読出部(ICタグ情報読取部)46によって読み出す。ICタグ情報読取部46が画像形成部104に含まれていてもよい。
画像メモリ106は、画像データを一時的に記憶するメモリである。具体的には、画像読取部102で生成された画像データを、一旦記憶する。そして、画像メモリ106に記憶された画像データのうち、印刷を指示されている画像データは画像形成部104に、保存を指示されている画像データは記憶部108にそれぞれ出力される。
記憶部108は、画像形成装置1の設定状態を記憶したり、画像メモリ106において一時記憶された画像データを保存したりするための機能部である。ここで、記憶部108は、例えば、半導体メモリ、ハードディスクドライブ、光学式ディスクドライブ等のいずれかの記憶装置により構成されている。また、画像形成装置1を動作させる為の各種データやプログラム等も記憶している。
さらに、記憶部108には、ICタグ41の情報Mを判別するための比較対象となる情報として比較情報1082が記憶されている。また、記憶部108には、トナーカートリッジ40が純正品か非純正品かの判定を行うためのプログラムとして、トナーカートリッジ判別プログラム1084が記憶されている。
ここで、トナーカートリッジ40のICタグ41に記憶された情報M(トナーカートリッジ情報)には、トナーカートリッジ40の製品名、製造番号、製造者名、原材料名、内容量、残量、使用期限、累積印刷回数、リサイクル数、製造者連絡先、メンテナンス連絡先、製造日等の情報を含んでいる。また、これらの情報に限らず、他の情報を記憶させることによって更に有用に用いることももちろん可能である。
比較情報1082は、情報Mと比較するために記憶されている情報である。比較情報1082は、過去に装着したトナーカートリッジ40の製品名、製造番号、製造者名、原材料名、内容量、残量、使用期限、累積印刷回数、リサイクル数、製造者連絡先、メンテナンス連絡先、製造日などの情報を含んでいる。
本実施形態では、上記のような情報を含む概念をそれぞれ情報M、比較情報と呼ぶが、これらの情報は、少なくともトナーカートリッジに関する、製造番号、製造者名、原材料名、製造日のいずれか1つ又は複数の情報に基づくものである。
通信部110は、画像形成装置1がネットワークを介してデータを送受信するための通信手段として機能する機能部である。通信部110は、例えば、社内LAN等の通信ネットワークに接続可能である。例えば、ネットワークを介することにより比較情報1082を更新することが可能となる。
操作部112は、ユーザーによる画像形成装置1に関する各種の指示操作が行なわれ、その指示入力を受け付ける機能部である。表示部114は、画像形成装置1が報知する文字や画像の各種情報を表示する機能部である。操作部112と表示部114とが一体となったタッチパネル等が設けられていてもよい。また、音声情報を出力するスピーカー等の音声出力部が設けられていてもよい。
次に、図4のフローチャートを用いて、トナーカートリッジが純正品か非純正品かの判定を行うトナーカートリッジ判別処理、及び、色補正処理について説明する。
トナーカートリッジ判別処理は、制御部100が、トナーカートリッジ判別プログラム1084を読み出して実行することにより実現される。トナーカートリッジ判別処理は、トナーカートリッジ40の交換時に実行されてもよい。画像形成処理の開始ごとに実行されるものであってもよく、またこれに限られるものではない。以下では、トナーカートリッジ40の交換時に実行される場合について説明する。以下の説明中に記載されるS02、S04、…は処理手順(ステップ)の番号である。
初めに、画像形成装置1のトナーカートリッジ取り出し扉の開閉が図示しないセンサにより検知されたかを判定する(ステップS02)。扉の開閉が検知された場合(S02でYES)、トナーカートリッジ40が画像形成装置1に新たに装着されたこと(交換されたこと)を、図示しない別のセンサにより検知する(ステップS04)。交換されたことを検知すると(S04でYES)、図3に示すICタグ情報読取部46によって、トナーカートリッジ40のICタグ41に記憶された情報Mの読み取りが可能かを判定し(ステップS06)、読み取りが可能な場合(S06でYES)、読み取りを実行する(ステップS07)。
ステップS07で情報Mを読み取ると、ステップS08へ移行する。スッテプS06で、情報Mの読み取りが不可能の場合(S06でNO)、トナーカートリッジ40を非純正品と判定し(ステップS17)、ステップS18へ移行する。
ステップS08では、情報Mと画像形成装置1の記憶部108に記憶された比較情報1082とを比較照合することにより、トナーカートリッジ40が純正品であるか非純正品であるかを判定する。例えば、情報Mと比較情報1082とに含まれる情報のうち、メーカー名、製造名、製造番号、累積使用量等の比較により、上記判定が行われる。
具体的には、メーカー名(例:WXYZ)や製造名(例:ABC123ユニット等)が、情報Mと比較情報1082とで異なれば、トナーカートリッジは非純正品と判定される。また、情報Mの製造番号が、比較情報1082に含まれる情報である、複数の過去に装着されたトナーカートリッジの製造番号、の内の1つと一致している場合、正規(純正品)のトナーカートリッジに非純正トナーを詰め替えた、非純正品のトナーカートリッジと判定する。または、累積使用量が累積使用量の上限と同じか又は超えている場合は、正規(純正品)のトナーカートリッジに非純正トナーを詰め替えた、非純正品のトナーカートリッジと判定する。なお、ステップS06、ステップS08、ステップS17の処理は、制御部100、主に判定部1001が行う。
ステップS08で、トナーカートリッジが純正品と判定された場合は(S08でYES)、ステップS10に移行する。ステップS08でトナーカートリッジが純正品と判定されなかった場合は(S08でNO)、トナーカートリッジ40を非純正品と判定するステップS17へ移行し、そして、ステップS18へ移行する。
ステップ017で、非純正品と判定し、その後の処理に進むと、非純正品トナーに起因する画像形成装置のトラブルや故障が懸念される。そこで、非純正品のトナーカートリッジの使用をユーザーが承認しているか確認する(ステップS18)。そのため、非純正品トナーカートリッジが装着されたことをユーザーに報知する文章、及び、処理を続行する場合は「YES」、中止する場合は「NO」を選択するよう、表示部114に表示する。この表示により、ユーザーが純正品のつもりで非純正品トナーカートリッジを画像形成装置に装着していた場合には、ユーザーに非純正品であることを気付かせる効果もある。
上記表示により、ユーザーが「YES」を選択すると、非純正品のトナーカートリッジの使用をユーザーが承認したことを確認し(S18でYES)、ステップS22へ移行する。上記表示により、ユーザーが「NO」を選択すると、非純正品のトナーカートリッジの使用をユーザーが承認しないことを確認し(S18でNO)、ステップS20へ移行する。
ステップS20では、画像形成装置1の動作を停止し、純正品トナーカートリッジへの交換を促す表示を表示部114に表示する。そして、交換が実行されるまで待機する。
ユーザーが「YES」を選択するとステップS22へ移行する。
ステップS22では、強制除去部1003による制御の下、新たに装着(交換)が検知された非純正品のトナーカートリッジに対応する色の現像装置内に残るトナーの強制除去(ベタ吐き)を実行する。ベタ吐きは潜像担持体全面に高濃度なトナーを担持させ、紙等の記録媒体に転写させることなく、クリーニングブレードで潜像担持体全面のトナーを除去することにより実行する。これにより、非純正品のトナーカートリッジの装着前に現像ユニット2内に存在していたトナーが、現像ユニット2内から除去される。
ところで、通常、画像形成装置では、ユーザーの望む適切な画像を得るために、入力される画像データの階調(入力階調)を修正テーブルによって修正して修正入力階調を生成し、これを印刷エンジンに出力するようになっている。ステップS22で、ベタ吐きを実行する理由は、正確な修正テーブルを作成するために、新たに補給される非純正トナーと非純正トナー補給前から現像ユニット2内に存在していたトナーが混じらないようにするためである。
ステップS22が実施されると、次にステップS24へ移行し、現像ユニット2に、非純正品のトナーカートリッジから非純正トナーを補給する。
ここで、非純正品トナーは帯電特性等が未知数である。そのため、高濃度及び中間調に関するプロセスコントロール補正処理(以後、プロコン補正処理)、さらにはカラー再現の基本となるグレーバランス処理まで全て行う必要が有る。そこで、ステップS24の次に、ステップS26において、高濃度プロコン補正処理(第1色補正処理)、すなわち、非純正品トナーが補給された画像形成部を含む全ての画像形成部Pa〜Pdに関する画像形成パラメータ(例:現像バイアスVb、スコロトロン帯電器のグリッド電圧Vg)の調整処理を行う。さらに、ステップS28において、中間調プロコン補正処理(第2色補正処理)を行う。そして、S30において、グレーバランス処理を行う。本実施形態では、4つ(4色)のトナーカートリッジの少なくとも1つが非純正品と判定されると、4色の全てに対して、それぞれ高濃度及び中間調プロコン補正処理、及び、グレーバランス処理を実行する。なお、ステップS26、ステップS28、ステップS30の処理は、制御部100、主に色補正処理部1002が行う。
画像形成装置1では、図5(a)に示す、中間転写ベルト7に形成されたトナー像(画像、パッチを含む)の濃度を検出する検出部である濃度検知センサ210が、中間転写ベルト7の下方の適当な位置で中間転写ベルト7に対向して設けられている。
濃度検知センサ210は、反射型センサであり、図5(a)に示すように、発光素子211、乱反射受光素子212、及び正反射受光素子213とを有し、カラー濃度と黒濃度との両方が検知できるようになっている。
カラー濃度の検知を行う場合には、発光素子211から出射されて中間転写ベルト7に転写されたパッチ等のトナー像にて乱反射した光を乱反射受光素子212にて受光して光量に応じた電圧を発生する。また、黒濃度の検知を行う場合には、発光素子211から出射されて中間転写ベルト7のパッチを含むトナー像にて正反射した光を正反射受光素子213にて受光して光量に応じた電圧を発生する。
画像形成パラメータの調整処理(高濃度プロコン補正処理)について説明する。この補正処理では、まず、制御部100が、露光ユニット50内に設けられたYMCK各色専用のレーザのパワーを100%に固定し、画像形成部Pa〜Pdのグリッド電圧Vgを前回プロコン補正処理時の設定値(例:−600V)に固定する。
さらに、感光体ドラム3に対して帯電、露光、現像を行う。その際、現像バイアスを変化させて各感光体ドラム3a〜3d上に各色の後述する所定の高濃度検出用パッチ(第1濃度パターン、画像パターン)を形成し、形成した各色の複数個の高濃度検出用パッチを中間転写ベルト7に転写する。そして、これら高濃度検出用パッチを濃度検知センサ210にて順に測定し、補正量を決定する。
ここで、カラーの高濃度補正時には、帯電、露光、現像、転写過程を経ることにより、YMCの各色について、それぞれ、下記のP1〜P3で示すように現像バイアスを変化させた3種の100%ベタのパッチを、中間転写ベルト7上に形成する。
P2:基準電圧(前回設定した基準電圧。図5(b)に例として、Y:−300V、M:−310V、C:−315Vの場合を示す。)
P1:低電圧(前回設定した基準電圧に対して−50Vとなる電圧。図5(b)に例として、Y:−250V、M:−260V、C:−265Vの場合を示す。)
P3:高電圧(前回設定した基準電圧に対して+50Vとなる電圧。図5(b)に例として、Y:−350V、M:−360V、C:−365Vの場合を示す。)
これら各高濃度検出用パッチを、濃度検知センサ210にて順に測定し、各測定結果から光学濃度を検出する。そして、例えば図6(a)にイエロー(Y)に関して示すように、3点を直線で結び、基準センサ値と交わる現像バイアスを現像装置224aの補正後の基準電圧Vboとして採用する。図6(a)では、基準センサ値は、例えば2.4Vとしている。なお、図6(a)において、前回設定した現像バイアスのYの基準値としての基準電圧は、−300Vである。同様にして、MとCに対する基準電圧Vboを求める。
次に、黒(K)の高濃度補正時には、帯電、露光、現像、転写を経て、80%ベタのパッチを、下記のP1’〜P3’に示すように現像バイアスを変化させて、中間転写ベルト7上に形成する。なお、80%ベタのパッチを使用するのは、100%ベタのパッチでは反射光が弱くなり検知できないためである。
P2’:基準電圧(前回設定した基準電圧。図5(c)に例として、K:−300Vの場合を示す。)
P1’:低電圧(前回設定した基準電圧に対して−50Vとなる電圧。図5(c)に例として、K:−250Vの場合を示す。)
P3’:高電圧(前回設定した基準電圧に対して+50Vとなる電圧。図5(c)に例として、K:−350Vの場合を示す。)
(なお、’を付けているのは、黒(K)のパッチは正反射光を測定しており、カラーの乱反射光の測定と区別する為である。)
これらパッチを濃度検知センサ210にて順に測定し、各測定結果から次式(1)にて光学濃度が検出される。
濃度=パッチの反射率/中間転写ベルト上の反射率 (1)
そして、図6(b)に示すように、3点を直線で結び、所定値として、ここでは例えば1Vの基準センサ値と交わる現像バイアスを0.8で割った値の現像バイアスをKの基準電圧Vboとして採用する。上記式(1)を使うことにより、中間転写ベルト7の反射率が規格化され、安定して濃度を読むことができる。
その後、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって中間転写ベルト7上のパッチP1〜P3を除去し、現像電圧の補正(高濃度プロコン補正処理)を終了する。
なお、上記では中間転写ベルト上パッチの濃度をセンサで検出したが、センサが感光体ドラム上に形成されたパッチの濃度を検出して、上記高濃度プロコン補正処理を行ってもよい。
通常、今回の高濃度プロコン補正処理の結果つまり今回の高濃度プロコン補正処理により決定された現像バイアス電圧値と、前回の高濃度プロコン補正処理の結果つまり前回の高濃度プロコン補正処理により決定された現像バイアス電圧値とを比較し、その差分が予め設定した差分基準値(例:現像バイアス±50V)以上となったときにのみ、引き続き中間調濃度の補正を行うようにしている。つまり、高濃度プロコン補正処理を行うと必ず、中間調プロコン補正処理を行うわけではない。
しかしながら、非純正トナーを使用する場合はトナー特性が未知数であるため、本実施形態では、ステップS28において、中間調プロコン補正処理を必ず行う。非純正トナーは、紙などの記録媒体上への定着性も未知数であるため、上記した高濃度プロコン補正処理のときのように中間転写ベルト7上ではなく、紙等の記録材上へパッチ(第2濃度パターン、画像パターン)を形成することにより行う。
ステップS26での画像形成部Pa〜Pdの画像形成パラメータの調整処理(高濃度プロコン補正処理)の終了後に、ステップS28にて、中間調プロコン補正処理を実施する。この中間調プロコン補正処理とは、図示しない出力階調補正部の使用する修正テーブルの補正処理(紙などの記録媒体上で中間調濃度補正を行う場合は、特に、キャリブレーション処理と称する)である。この補正処理は、修正テーブルを作成する(作り直す)処理である。
以下に、中間調キャリブレーション処理の詳細を説明する。
まず、制御部100は、図7(a)に示すように、CMYKの各色の16種類の入力階調に応じた、各16個のパッチD01C〜D16C、01M〜D16M、D01Y〜D16Y、D01K〜D16Kを読取用階調パターンチャート形成用の記録材(紙、シート、記録媒体)上に、生成する。
次に、制御部100は、これら各16種類の入力階調に応じた、コピーモードでの理想的出力階調(各色毎の設定値Cref)を読み出す。なお、これらの出力階調は、画像処理部に記憶された図示しない記憶部にあらかじめ記憶されている。
その後、制御部100は、読取用階調パターンチャート上のパッチD01C〜D16C、01M〜D16M、D01Y〜D16Y、D01K〜D16Kの階調を、画像読取部102を用いて測定するために、上記パッチが形成された読取用階調パターンチャート用の記録材を画像読取部102にセットするように表示部114等で報知する。上記パッチが形成された読取用階調パターンチャート用の記録材のセットが検知されれば、上記パッチが形成された読取用階調パターンチャート用の記録材がセットされたものとして、この読取用階調パターンチャートに形成されている読取用の各階調パターンを読み込む。
図7(b)は、入力階調Inと設定値Cref及び実測値Coutとの関係を示すグラフである。このグラフに示すように、通常、実測値と理想値とは一致しない。
次に、制御部100は、出力階調の実測値Coutにおける入力階調Inに対する変化の状態を、直線近似(一次式)で求める。すなわち、次式(2)の近似式を求める(αは定数)。
Cout(In)=α・In (2)
その後、制御部100は、上記した16種類の入力階調Inに対応する出力階調の設定値Crefと同様の出力階調を実測値で得られるような、修正入力階調Cnを求める。すなわち、制御部100は、上記の(1)式を用いて、次式(3)を満足するようなCnを算出(逆算)する。
Cref(In)=Cout(Cn) (3)
このようなCnは、Cn=Cref(In)/α によって求められる。
次に、制御部100は、16種類の入力階調In,Cnに関し、次式(4)の補正係数Anを求める。
An=Cn/In (4)
その後、制御部100は、16種類の補正係数Anに基づいて、全ての入力階調Inに対応する補正係数An,修正入力階調Cnを求める。そして、全ての入力階調Inに対応する修正入力階調Cn(=An・In)を含む修正テーブルを作成し、キャリブレーション処理を終了する。
次に、ステップS30に移行し、図8に示す2枚のグレーバランス調整自己印字において、シアン濃度を固定として、マゼンタ・イエロー濃度を各色±3段階に変えて、YMCの3色から成るグレーパッチを出力する。出力されたグレーパッチのグレーバランスをユーザーが目視にて確認し、最もグレーバランスの良好なパッチを選択し、そのパッチに相当する各色のプリント階調性を、操作部112からユーザーが数字で入力して、画像形成装置1はこの入力を受け付けて色補正処理部1002がグレーバランス補正処理を実行する。
これにより、図示しない出力階調補正部は、CMYKデータの階調データ(入力階調In)を、修正テーブル及びグレーバランス補正処理に基づいて、修正することが可能となる。グレーバランス補正処理終了後は、ステップS14に移行し、ユーザーからのコピー 、プリント、又はFAX印字の指示入力があるまで待機する。
ステップS10では、高濃度及び中間調に関するプロセスコントロール補正処理(プロコン補正処理)が必要かどうかを判定する。必要と判定したら(S10でYES)、プロコン補正処理を実行するステップS12に移行する。必要でないと判定したら(S10でNO)ステップS14に移行する。プロコン補正処理が必要かどうかの判定は、電源ON後最初の印刷処理であるか、または、前回プロコン補正処理から所定枚数経過したか、または、所定時間経過したか等を基に判断する。これらのうちの少なくともどれか一つに該当する場合は、プロコン補正処理が必要と判定し、どれにも該当しない場合はプロコン補正処理は、必要と判定する。
ステップS12では、通常の高濃度及び中間調に関するプロコン補正処理を実施する。ステップS12の高濃度プロコン補正処理は、既にステップS26で説明した方法と同じ方法で実施する。
純正トナーに対しては、今回の高濃度プロコン補正処理の結果つまり今回の高濃度プロコン補正処理により決定された現像バイアス電圧値と、前回の高濃度プロコン補正処理の結果つまり前回の高濃度プロコン補正処理により決定された現像バイアス電圧値とを比較し、その差分が予め設定した差分基準値(例:現像バイアス±50V)以上となったときにのみ引き続き中間調濃度の補正を行うようにしている。高濃度プロコン補正処理を行うと必ず、中間調プロコン補正処理を行うわけではない。
ステップS12の中間調プロコン補正処理は、既にステップS28詳述した方法とほぼ同じである。ただし、ステップS28では記録材上にパッチを形成して画像読取部102で読み取って修正テーブルを作成するのに対し、ステップS12では中間転写ベルト7上にパッチを形成して濃度検知センサ210で読み取って修正テーブルを作成する。高濃度プロコン補正処理及び/又は中間調プロコン補正処理が終了すると、ステップS14に移行する。
ステップS14では、操作部112からのユーザーからのコピー 、プリント、又はFAX印字の指示入力があるまで、待機する。ユーザーからのコピー 、プリント、又はFAX印字の指示入力があった場合は、ステップS15に移行し、入力された指示を実行し、ステップS01のスタートに戻る。
最後に、画像形成装置1、特に制御部100は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、制御部100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御部100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御部100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、制御部100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、トナーカートリッジが交換可能に装着される画像形成装置、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ、MFP(Multi Function Printer)等に適用可能である。
1 画像形成装置
2 現像ユニット
3 感光体ドラム(被画像形成体)
4 クリーナユニット
5 帯電器
6 中間転写ローラ
7 中間転写ベルト(被画像形成体)
8 中間転写ベルトユニット
9 中間転写ベルトクリーニングユニット
10 給紙トレイ
11 転写ローラ
12 定着ユニット(現像装置)
14 レジストローラ
15 排紙トレイ
16 ピックアップローラ
20 給紙トレイ
25 搬送ローラ
31 ヒートローラ
32 加圧ローラ
40 トナーカートリッジ
41 ICタグ(記憶媒体)
42 攪拌部材
43 ドッグクラッチ
44 凹部
45 透明窓
46 ICタグ情報読取部(読出部)
47 ドッグクラッチ係合部
48 残量センサ
49 検出子
50 露光ユニット
71 中間転写ベルト駆動ローラ
72 中間転写ベルト従動ローラ
73 中間転写ベルトテンション機構
90 スキャナ
92 原稿載置台
100 制御部
102 画像読取部
104 画像形成部
106 画像メモリ
108 記憶部
110 通信部
112 操作部
114 表示部
116 搬送部
120 自動原稿処理装置
210 濃度検知センサ(検出部)
211 発光素子
212 乱反射受光素子
213 正反射受光素子
1001 判定部(判定手段)
1002 色補正処理部(色補正処理手段)
1003 強制除去部(強制除去手段)
1082 比較情報
1084 トナーカートリッジ判別プログラム
M 自動原稿処理装置の開閉方向

Claims (11)

  1. 画像読取部と、記録材を搬送する搬送部と、トナーを用いて被画像形成体に画像を一旦形成し、当該被画像形成体に形成された画像を前記記録材に転写する画像形成部と、を備え、トナーカートリッジが交換可能に装着される画像形成装置において、
    装着された前記トナーカートリッジが、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する判定手段と、
    前記画像形成部による画像形成に対する色補正処理を行う色補正処理手段と、
    前記被画像形成体に形成された画像の濃度を検出する検出部と、を備え、
    前記判定手段が、非純正品と判定した場合、
    前記画像形成部は、前記被画像形成体に第1濃度パターンを、前記記録材に第2濃度パターンを、形成し、
    前記検出部は、前記被画像形成体に形成された第1濃度パターンから第1濃度を検出し、
    前記画像読取部は、前記記録材に形成された第2濃度パターンを読み取り第2濃度を検出し、
    前記色補正処理手段は、前記色補正処理として、前記第1濃度に基づく第1色補正処理、及び、前記第2濃度に基づく第2色補正処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数色のトナーに対応させた複数のトナーカートリッジが交換可能に装着され、
    前記判定手段は、前記複数のトナーカートリッジそれぞれについて判定し、
    前記色補正処理手段は、前記判定手段により、前記複数のトナーカートリッジの少なくとも1つが非純正品と判定されると、前記複数色の全てに対して、それぞれ前記色補正処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記色補正処理手段は、前記第1色補正処理として、前記第1濃度に基づき、前記画像形成部での画像形成における現像電圧の補正を行い、前記第2色補正処理として、前記第2濃度に基づき、前記画像形成部での画像形成時に行われる出力階調補正にて使用される色変換テーブルの補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定手段が、非純正品と判定した場合、
    非純正品と判定された前記トナーカートリッジから非純正トナーが、当該画像形成装置が備える現像装置に補給される前に、当該現像装置内のトナーを強制的に除去する強制除去手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段が、非純正品と判定した場合は、常に、前記色補正処理手段は、前記色補正処理を実施することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. ユーザーからの指示を受け付ける入力部を備え、
    前記入力部が受け付けた指示に基づき、前記判定手段が前記判定を実施することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記色補正処理手段は、さらに、グレーバランス補正処理を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記トナーカートリッジが備える記憶媒体からの情報を読み出す読出部と、純正品に関する純正品情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記判定手段は、前記読出部が前記記憶媒体に記憶された情報を読み出せ、かつ、当該情報と前記純正品情報と比較して許容範囲である場合に、前記トナーカートリッジを純正品と判定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. トナーを用いて被画像形成体に画像を一旦形成し、当該被画像形成体に形成された画像を記録材に転写する画像形成部と、を備え、トナーカートリッジが交換可能に装着される画像形成装置での、前記画像形成部による画像形成に対する色補正処理方法において、
    装着された前記トナーカートリッジが、純正トナーを格納した純正品であるか、非純正トナーを格納した非純正品であるか、を判定する判定ステップを含み、
    前記判定ステップにて、非純正品と判定した場合、
    前記被画像形成体に第1濃度パターンを、前記記録材に第2濃度パターンを、形成するステップと、
    前記被画像形成体に形成された第1濃度パターンから第1濃度を検出するステップと、
    前記記録材に形成された第2濃度パターンから第2濃度を検出するステップと、
    前記第1濃度に基づく第1色補正処理、及び、前記第2濃度に基づく第2色補正処理を行う色補正処理ステップと、を含むことを特徴とする色補正処理方法。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置の前記各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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