JP6152820B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、白色より反射率の低い灰色基準部材を備える画像読取装置に関する。
一般に、画像読取装置において、シェーディング補正のための配光基準部材として白色基準部材が使用され、白色基準部材を通過する原稿の画像が読み取られる。しかし、白色基準部材を使用した場合には、原稿の裏面の濃度変化が表面に影響する裏写り現象が発生することがある。この裏写り現象を低減するために、白色基準部材より反射率が低い灰色基準部材を使用してシェーディング補正を行う画像読取装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1には、非白色の基準部材が原稿給送装置の原稿ガイドに設けられた画像読取装置が開示されている。特許文献1に記載の画像読取装置では、非白色の基準部材を読み取って得られた反射濃度値が、白色基準部材を読み取って得られる反射濃度値と同等の値になるように、非白色の基準部材の反射率を基に補正される。原稿給送装置により給送される原稿の画像を読み取るときには、補正された反射濃度値を使用してシェーディング補正が実行される。
特開2000−125094号公報
ところで、埃または汚れが基準部材の反射面に付着した場合には、埃などが付着した反射面の部分における画素について、基準部材を読み取って得られた濃度値が周囲の画素に比べて大幅に変化する。このため、灰色基準部材を読み取って得られる濃度値が所定の濃度値になるように光源の光量を調整する場合には、灰色基準部材を読み取って実際に得られた濃度値が埃などに起因して大幅に変化した値であるのか否かを判別し、埃などに起因して大幅に変化した濃度値を除去する必要がある。
1ライン分の濃度値、すなわち1ライン分の階調値が灰色基準部材を読み取って得られた場合、埃などに起因して階調値が大幅に変化したのか否かを判別する動作を実行するためには、各画素について周辺の画素との階調値を比較して大幅な変化が生じているのか否かを判別する必要があることから、このような判別動作を全ての画素について行うことは、読み取り時間を長くする問題がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされ、灰色基準部材を読み取る場合に、読み取り時間を長くすることなく、正確な階調値を取得することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様は、原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色より反射率が低い灰色基準部材と、原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿の画像をライン毎に読み取るために光源と多数の光電変換素子とを含む読取部と、前記多数の光電変換素子の各光電変換素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、順番に画素数が大きくなる3つ以上のN個の目標画素数を設定する画素数設定部と、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい最大階調値と、その最大階調値より小さい階調値との間で、対象階調値を変更可能に設定する階調値設定部と、前記階調値設定部により設定される特定の対象階調値以上の階調値を有する画素の数が、前記画素数設定部により設定される特定の目標画素数以上となるときに、前記特定の対象階調値を前記特定の目標画素数に対応付けて記憶する記憶制御部と、前記N個の目標画素数のうちのM番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値と、M番目の目標画素数の次に大きな(M+1)番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値との差分が所定値以下となる複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する第1決定部と、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、前記第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値に基いて定められる基準階調値以上の階調値の異常画素の数を決定する第2決定部と、前記第2決定部により決定される異常画素数だけ前記異常画素の階調値を修正する修正部と、を備える。
本発明態様では、読取部は、原稿の一方の面の画像を読み取る構成でもよいし、原稿の両面を読み取る構成でもよい。後者の構成である場合、読取部は、搬送経路に2個配置される構成となる。
本発明態様では、基準階調値は、第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値に基いて定められるのであれば、いかなる方法で定められてもよい。たとえば、基準階調値が、第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値と同じ値となるように定められてもよいし、その対象階調値に所定値を加えた値に定められてもよい。
本発明態様では、修正部は、埃などに起因して生ずる階調の変化を修正する構成であれば、いかなる構成でもよい。たとえば、異常画素の階調値を周辺の画素の階調値に置換することにより修正する構成でもよいし、1ライン分の各画素について変換部から出力される白色信号の階調値の平均値に異常画素の階調値を置換することにより修正する構成でもよい。
請求項2に記載の具体的態様では、前記第1決定部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射する状態で前記読取部が第1解像度で読み取り動作を行う場合に、前記N個の目標画素数のうちで前記差分が所定値以下となる目標画素数が存在しないときに、原稿の搬送方向と直交する主走査方向において前記第1解像度より低い第2解像度を設定し、前記光源が前記灰色基準部材を照射する状態で前記読取部が前記第2解像度で読み取り動作を行う場合に、前記差分が所定値以下となる複数の目標画素数を検知し、その検知した複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する。
請求項3に記載の具体的態様は、前記読取部が読み取り動作を行うために原稿の搬送方向と直交する主走査方向において解像度を設定する解像度設定部を備え、前記第2決定部は、前記解像度設定部により設定される解像度が前記第2解像度と異なる場合に、その設定される解像度と前記第2解像度との比に従って、前記異常画素数を変更する。本具体的態様では、第2決定部は、設定される解像度と第2解像度との比に従って、異常画素数を変更するのであれば、いかなる方法で異常画素数を変更する構成でもよい。たとえば、第2決定部は、先回決定した異常画素数と、設定される解像度と第2解像度との比を乗算して、新たな異常画素数を算出する構成でもよいし、設定される解像度と第2解像度との比に対応して定められる係数と、先回決定した異常画素数とを乗算して、新たな異常画素数を算出する構成でもよい。
請求項4に記載の具体的態様では、前記第2決定部は、前記異常画素の数と、前記基準階調値と、前記異常画素の数を決定するときに前記変換部から出力される白色信号の解像度とを対応付けて記憶する。
請求項5に記載の具体的態様では、シェーディング補正のための白色信号の階調値を取得するために前記光源が前記灰色基準部材を照射する光量を、所定階調値以上の階調値の画素の数が前記異常画素の数以上となるときの光量に設定する光量設定部を備える。
請求項6に記載の具体的態様では、前記基準階調値は、前記第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値が所定増加値だけ増加されることで定められる。
請求項7に記載の具体的態様では、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について前記変換部から出力される灰色信号の階調値が特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで灰色信号の階調値が前記特定階調値以上である画素の数を計数する計数制御部と、前記計数制御部により計数される画素の数が前記異常画素数より少ない場合に、前記特定階調値を減少させて新たな特定階調値を設定する変更部と、を備え、前記計数制御部は、前記変換部から出力される灰色信号の階調値が前記変更部により設定される新たな特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで灰色信号の階調値が前記新たな特定階調値以上である画素の数を計数し、前記変更部により減少される前の前記特定調値は、前記光源が白色基準部材を照射するときに第1階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい灰色階調値である。
請求項8に記載の具体的態様では、前記修正部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値について平均値を算出する平均算出部を含み、前記第2決定部により決定される異常画素数だけ前記異常画素の階調値を前記平均値に置換する。
請求項1に記載の発明態様では、画素数設定部は、順番に画素数が大きくなる3つ以上のN個の目標画素数を設定する。階調値設定部は、光源が灰色基準部材を照射するときに各画素について変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい最大階調値と、その最大階調値より小さい階調値との間で、対象階調値を変更可能に設定する。記憶制御部は、階調値設定部により設定される特定の対象階調値以上の階調値を有する画素の数が、画素数設定部により設定される特定の目標画素数以上となるときに、特定の対象階調値を特定の目標画素数に対応付けて記憶する。第1決定部は、N個の目標画素数のうちのM番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値と、M番目の目標画素数の次に大きな(M+1)番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値との差分が所定値以下となる複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する。第2決定部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、前記第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値に基いて定められる基準階調値以上の階調値の異常画素の数を決定する。修正部は、前記第2決定部により決定される異常画素数だけ前記異常画素の階調値を修正する。この結果、灰色基準部材を使用する場合でも、修正部は、第2決定部により決定される異常画素数だけ異常画素の階調値を修正することから、灰色基準部材を使用する場合でも、読み取り時間を長くすることなく、埃などに影響されない正確な階調値を取得することができる。
請求項2に記載の具体的態様では、第1決定部は、光源が灰色基準部材を照射する状態で読取部が第1解像度で読み取り動作を行う場合に、N個の目標画素数のうちで前記差分が所定値以下となる目標画素数が存在しないときに、原稿の搬送方向と直交する主走査方向において第1解像度より低い第2解像度を設定する。第1決定部は、光源が灰色基準部材を照射する状態で読取部が第2解像度で読み取り動作を行う場合に、前記差分が所定値以下となる複数の目標画素数を検知し、その検知した複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する。この結果、解像度が高すぎて対象階調値以上の画素の数が多すぎる場合でも、第1決定部は、差分が所定値以下となる目標画素数が存在しないときに、解像度を低く設定することから、第2決定部は、異常画素の数を確実に決定することができる。
請求項3記載の具体的態様では、解像度設定部は、読取部が読み取り動作を行うために原稿の搬送方向と直交する主走査方向において解像度を設定する。第2決定部は、解像度設定部により設定される解像度が第2解像度と異なる場合に、その設定される解像度と第2解像度との比に従って、異常画素数を変更する。この結果、任意の解像度が解像度設定部により設定された場合でも、第2決定部は、その任意の解像度に応じて異常画素数を決定することができ、修正部は、任意の解像度に応じて変化する異常画素数だけ全ての異常画素の階調値を確実に修正することができる。
請求項4に記載の具体的態様では、第2決定部は、異常画素の数と、基準階調値と、異常画素の数を決定するときに変換部から出力される白色信号の解像度とを対応付けて記憶する。この結果、光源が灰色基準部材を照射するときに、基準階調値と解像度とを基に、異常画素の数だけ、異常画素を確実に特定することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、光量設定部が、シェーディング補正のための白色信号の階調値を取得するために光源が灰色基準部材を照射する光量を、所定階調値以上の階調値の画素の数が異常画素の数以上となるときの光量に設定する。この結果、異常画素の階調値を含まない白色信号の階調値を正確に取得することができ、シェーディング補正を正しく行うことが可能になる。
請求項6記載の具体的態様では、基準階調値は、第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値が所定増加値だけ増加されることで定められる。この結果、基準階調値は対象階調値が所定増加値だけ増加されることで定められることから、第2決定部は、対象階調値より確実に階調値が大きい異常画素を特定することができ、異常画素数を正確に決定することができる。
請求項7記載の具体的態様では、計数制御部は、光源が灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について変換部から出力される白色信号の階調値が特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで白色信号の階調値が特定階調値以上である画素の数を計数する。変更部は、計数制御部により計数される画素の数が異常画素数より少ない場合に、特定階調値を減少させて新たな特定階調値を設定する。計数制御部は、変換部から出力される白色信号の階調値が変更部により設定される新たな特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで白色信号の階調値が新たな特定階調値以上である画素の数を計数する。この結果、計数制御部により計数される画素の数が異常画素数より少ない場合に、特定階調値を減少させて新たな特定階調値を設定することから、第2決定部は、異常画素数だけの全ての異常画素を特定することができ、修正部は、全ての異常画素の階調値を確実に修正することができる。
請求項8記載の具体的態様では、平均算出部は、光源が灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について変換部から出力される白色信号の階調値について平均値を算出する。修正部は、異常画素の階調値を平均値に修正する。この結果、修正部は異常画素の階調値を平均値に修正することから、1ライン分の各画素について白色信号の階調値に合うように、異常画素の階調値の大幅な変化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1の内部構成を示す正面図である。 画像読取装置1の読取部24の構成を拡大して示す図面である。 読取部24の受光部31の構成を示す図面である。 画像読取装置1の電気的構成を示すブロック図である。 読取メイン処理を示すフローチャートである。 異常画素数の算出R3を示すサブルーチンのフローチャートである。 読取用光量の調整R4を示すサブルーチンのフローチャートである。 シェーディング用光量の調整R5を示すサブルーチンのフローチャートである。 異常画素のデータ修正R7を示すサブルーチンのフローチャートである。 シェーディング補正データの算出R8を示すサブルーチンのフローチャートである。 灰基準白データDgw、灰基準灰データDgg、および灰基準黒データDgbの階調値を説明するグラフである。
以下に、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1について図面を参照して説明する。図1において、上下方向および前後方向は矢印により示される。
<画像読取装置1の機械的構成>
図1において、画像読取装置1は、給紙トレイ2と、本体部3と、排紙トレイ4とを備える。操作部5、および表示部6が、本体部3の上面に配置される。操作部5は、電源スイッチ、および各種設定ボタンを含み、使用者からの操作指令等を受け付ける。たとえば、操作部5は、3色のカラーモードおよび単色のモノモードのいずれかを選択する選択ボタン、解像度を設定する操作ボタンなどを含む。表示部6は、LCDを含み、画像読取装置1の状況を表示する。
搬送経路20が、本体部3の内部に形成される。給紙トレイ2に載置された原稿GSは、搬送経路20に沿って搬送方向FDに搬送され、排紙トレイ4に排出される。給紙ローラ21と、分離パッド22と、一対の上流側搬送ローラ23と、読取部24と、プラテンガラス25と、一対の下流側搬送ローラ26とが、搬送経路20に沿って配置される。
給紙ローラ21は、分離パッド22と協働して、給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿GSを、1枚ずつ給送する。上流側搬送ローラ23、および下流側搬送ローラ26は、搬送モータMT(図4参照)により駆動される。プラテンガラス25は、光透過性を有し、搬送経路20の下側において搬送経路20に沿って配置される。搬送ローラ23、26は、給紙ローラ21から給送された原稿GSがプラテンガラス25の上を通過するように原稿GSを搬送する。
本実施形態では、原稿GSの読み取り面が給紙トレイ2の載置面に向くように原稿GSが給紙トレイ2に載置される。読取部24は、搬送経路20の下側に配置され、プラテンガラス25を通過する原稿GSの読み取り面の画像を読み取る。原稿センサ27が、給紙トレイ2に配置され、給紙トレイ2に原稿GSが載置されたときにオンし、給紙トレイ2に原稿GSが載置されていないときにオフするように構成される。
(読取部24の詳細な構成)
読取部24の詳細な構成について図2および図3を参照して説明する。図2において、読取部24は、光源30と、受光部31と、光学部材32とを備える。光源30は、赤色、緑色および青色の3色の発光ダイオードを含む。光源30から出射された光が原稿GSの読み取り面などにより反射されたときに、光学部材32は、反射光を受光部31に導く。本実施形態において、カラーモードが選択されたとき、3色の発光ダイオードが順次点灯することにより1ライン分の原稿GSの画像が読み取られる。また、モノモードが選択されたとき、3色のうちの特定の1色、たとえば赤色の発光ダイオードが点灯することにより1ライン分の原稿GSの画像が読み取られる。
灰色基準板34が、読取部24と搬送経路20を介して対向する位置に、配置される。灰色基準板34は、原稿GSの背景色である白色より低い反射率を有する。搬送経路20に原稿GSが存在しない場合、光源30からの出射光は、灰色基準板34により反射され、その反射光は光学部材32を介して受光部31により受光される。光学部材32は、主走査方向MDに延びるロッドレンズを含む。
図3において、受光部31は、主走査方向MDに直線状に配列される多数のセンサICチップを有し、各センサICチップは、主走査方向MDに配列される多数の光電変換素子33を含み、図示さないシフトレジスタ、および増幅器を内蔵する。多数のセンサICチップは、6つのチャンネルCH1〜CH6に区分される。各チャンネルには、1つまたは2つのセンサICチップが含まれる。多数のセンサICチップを有する受光部の構成は、特開2003−298813号公報などにより公知であるので、その詳細な説明を省略する。
<画像読取装置1の電気的構成>
画像読取装置1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4において、画像読取装置1は、CPU40、ROM41、RAM42、フラッシュPROM43、デバイス制御部44、アナログフロントエンド(以下、AFEと記す。)45、画像処理部46、および駆動回路47を構成要素の一部として備える。これらの構成要素は、バス48を介して、操作部5、表示部6、および原稿センサ27に接続される。
ROM41は、後述する読取メイン処理、各サブルーチンの処理など、画像読取装置1の各種動作を実行するためのプログラムを記憶する。CPU40は、ROM41から読み出されたプログラムに従って、各部の制御を行う。フラッシュPROM43は、読み書き可能な不揮発性メモリであり、CPU40の制御処理により生成された各種のデータ、たとえば読取メイン処理により算出された電流値および点灯期間などを記憶する。RAMは、CPU40の制御処理により生成された算出結果などを一時的に記憶する。
デバイス制御部44は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基いて、光源30の点灯または消灯を制御する信号、および、光源30に流れる電流値を制御する信号を読取部24に送信する。また、デバイス制御部44は、CPU40からの命令に基いて、受光部31の各センサICチップの多数の光電変換素子33を順番に動作させるために、図3に示すようにクロック信号CLK、および、シリアルイン信号SIを受光部31に送信する。読取部24は、デバイス制御部44から点灯制御信号を受け取ると、光源30を点灯させるとともに、受光部31が受光した受光量に応じたアナログ信号をAFE45に送信する。
AFE45は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基づいて、読取部24から送信されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE45は、予め定められた入力レンジおよび分解能を有する。たとえば、分解能は、10ビットであるならば「0」から「1023」の階調である。この場合、AFE45は、読取部24から送信されたアナログ信号をデジタル信号として10ビット(0〜1023)の階調データに変換する。AFE45によって変換された階調データは、画像処理部46に送信される。画像処理部46は、画像処理用の専用ICであるASICから構成され、階調データに各種の画像処理を施す。画像処理は、シェーディング補正、γ補正などの各種の補正処理、および解像度変換処理などである。画像処理部46は、階調データに各種の画像処理を施し、ビット変換された画像データ、たとえば8ビットの画像データを生成する。その画像データは、バス48を介してRAM42に記憶される。
駆動回路47は、搬送モータMTに接続され、CPU40から送信される駆動指令に基づいて搬送モータMTを駆動する。駆動回路47は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に従って搬送モータMTを回転させる。搬送モータMTが所定量だけ回転すると、搬送ローラ23、26が所定角度回転し、搬送経路20において原稿GSが所定距離だけ搬送される。
<実施形態の動作>
次に、画像読取装置1の読取メイン処理について図面を参照して説明する。図5に示す読取メイン処理は、ユーザが画像読取装置1の操作部5のうちの読取開始ボタンを操作することにより開始される。読取メイン処理中のステップR1〜R15の処理、および各サブルーチンのステップは、CPU40が実行する処理である。本実施形態において、CPU40が1ライン分の各画素について実行するデータ処理は、カラーモードにおいて3色の画素の各画素について実行する処理であり、モノモードにおいて特定の1色の画素について実行する処理である。
ユーザが読取用の原稿GSを給紙トレイ2に載置して操作部5のうちの読取開始ボタンを操作すると、原稿センサ27が原稿GSを検知する。原稿センサ27からの検知信号に従って、原稿GSの搬送が開始される(R1)。
AFE45について各種の調整が実行される(R2)。AFE45は、最大階調データから最小階調データまでの範囲で階調データを出力する。階調データが10bitデータである場合、最大階調データは「1023」であり、最小階調データは「0」である。最大階調データおよび最小階調データをそれぞれ出力するために、AFE45に入力される最大入力電圧および最小入力電圧が、AFE45に内蔵されるA/D変換器の構成により予め定められている。一方、受光部31の光電変換素子33が出力するアナログ信号の最大出力電圧および最小出力電圧が、光電変換素子33の構成により予め定められている。このため、光電変換素子33から出力される最大出力電圧および最小出力電圧が、AFE45の最大入力電圧および最小入力電圧と一致するように、AFE45についての各種の調整の1つの調整として、AFE45のオフセット値および増幅ゲインが調整される。
異常画素数が算出される(R3)。光源30が灰色基準板34を照射したときに各画素についてAFE45から出力される階調データが、最も大きな階調値から順次減少されるオーバフロー判定値以上となる画素の数を計数する処理などを含む一連の処理により、異常画素数が算出される。異常画素数の算出R3についての詳細な処理は、後述する。
読取用光量が調整される(R4)。工場出荷段階において光源30が灰色基準板34を照射したときにAFE45から出力される最も明るい灰色の階調データ、すなわち灰基準灰データDggの最大値DggmaxがフラッシュPROM43に予め記憶されている。AFE45が最大値Dggmaxと同じ階調値の階調データを出力するように、光源30の読取用の電流値VCrd、および読取用の点灯期間DLrdが算出される。読取用光量の調整R4の詳細な処理は、後述する。
シェーディング用光量が調整される(R5)。シェーディング用光量の調整は、AFE45が最大階調データを出力するために、光源30が灰色基準板34を照射するときの電流値VCshおよび点灯期間DLshを算出して設定する処理である。シェーディング用光量の調整R4の詳細な処理は、後述する。
灰基準データの平均値が算出される(R6)。具体的には、シェーディング用光量の調整R5において設定された電流値VCshおよび点灯期間DLshに従って光源30が点灯した状態で灰色基準板34が照射されたときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する白色の階調データ、すなわち、灰基準白データDgwが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準白データDgwの平均値Agwが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Agwは、各画素についての灰基準白データDgwの階調値を平均した値である。また、光源30が消灯したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する黒色の階調データ、すなわち、灰基準黒データDgbが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準黒データDgbの平均値Agbが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Agbは、各画素についての灰基準黒データDgbの階調値を平均した値である。1ラインにおける灰基準白データDgwおよび灰基準黒データDgbの階調値の変化が、図11に示される。図11において、縦軸はAFE45から出力される階調データの階調値を表し、横軸は1ラインの先頭の画素から末尾の画素までの画素位置を表す。図11においては、灰基準灰データDggも示される。
異常画素のデータ修正が実行される(R7)。異常画素の灰基準白データDgwの平均値Agwが、修正された平均値に異常画素毎に置換される。異常画素のデータ修正R7の詳細な処理は、後述する。
シェーディング補正データが算出される(R8)。シェーディングターゲット値Atwを算出する処理などを含む一連の処理により、シェーディング補正データが算出される。シェーディング補正データの算出R8の詳細な処理は、後述する。
読取モードが設定される(R9)。たとえば、読取モードの設定として、カラー/モノのモード選択、解像度の設定などが実行される。読取モードの設定後に、原稿GSが読取開始位置まで搬送される(R10)。具体的には、原稿GSの先端が読取部24の上方の所定位置に到達するまで、原稿GSが給紙ローラ21および上流側搬送ローラ23により搬送される。そして、光源30がステップR4において設定された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って点灯し、原稿GSが照射される(R11)。
原稿GSの読み取りが開始される(R12)。原稿GSの画像が読み取られると、AFE45は受光部31からのアナログ信号に従って階調データを生成し、画像処理部46に送信する。画像処理部46は、ステップR8において算出されたシェーディング補正データをCPU40から受け取る。画像処理部46は、シェーディング補正データに従って、階調データを補正し、画像データを生成する。画像データはRAM42に記憶される。
原稿GSの後端が読取部24を通過すると、原稿GSの読み取りが終了する(R13)。読み取りが終了すると、光源30が消灯する(R14)。原稿センサ27からの検知信号に従って、次の原稿GSがあるか否かが判断される(R15)。次の原稿GSがあるとき(R15:YES)、処理はステップR10に戻って実行される。次の原稿GSがないとき(R15:NO)、読取メイン処理が終了する。
(異常画素数の算出R3)
図6に示す異常画素数の算出R3が開始されると、各種のデータが初期設定される(RA1)。たとえば、解像度が、最も大きな解像度1200dpiに設定され、光源光量が、フラッシュPROM43に記憶された電流値および点灯期間に従う光量に設定される。オーバフローカウント数が、「1」に設定され、オーバフロー判定値が、最も大きな階調値、たとえば10ビットであれば「1023」に設定される。工場出荷段階において、白基準の原稿が光源30により照射されたときにAFE45が最も大きな階調値、たとえば10ビットであれば「1023」となる階調データを出力するように光源30の電流値および点灯期間が予め定められ、この予め定められた電流値および点灯期間が、フラッシュPROM43に記憶されている。
オーバカウント数が算出される(RA2)。具体的には、先に設定されたオーバフローカウント数に係数「4」を掛けることにより、次のオーバフローカウント数が算出される。現時点では、先に設定されたオーバフローカウント数は、初期設定された「1」であるので、次のオーバフローカウント数として、数値「4」(=1×4)が算出される。
オーバフロー判定値以上の画素数が計数される(RA3)。具体的には、初期設定された光源光量にて光源30が灰色基準板34を照射し、受光部31が初期設定された解像度1200dpiで受光したときに、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データがオーバフロー判定値以上となる画素の数が、計数される。
ステップRA3において計数された画素数がオーバフローカウント数以上であるか否かが判断される(RA4)。画素数がオーバフローカウント数以上でないとき(RA4:NO)、処理がステップRA5に進み、画素数がオーバフローカウント数以上であるとき(RA4:YES)、処理がステップRA6に進む。
画素数がオーバフローカウント数以上でないとき、オーバフロー判定値が所定値だけ減少される(RA5)。所定値は、灰色基準板34に付着する埃などの影響により階調データが大幅に変化することを検知するために予め定められる。本実施形態では、所定値は数値「1」に定められる。現時点では、オーバフロー判定値は、初期設定された階調値「1023」から所定値だけ減算された値になる。ステップRA5の実行後、処理はステップRA3に戻る。
画素数がオーバフローカウント数に達したとき、オーバフロー判定値がオーバフローカウント数と対応付けてRAM42に記憶される(RA6)。たとえば、オーバフローカウント数が「4」で、オーバフロー判定値「1018」である場合、ステップRA3においてオーバフロー判定値「1018」以上の画素のうちで4番目の画素が計数されて画素数がオーバフローカウント数「4」に達したときに、ステップRA6が実行されて、オーバフロー判定値「1018」がオーバフローカウント数「4」と対応付けてRAM42に記憶される。
オーバフローカウント数が数値「1024」であるか否かが判断される(RA7)。本実施形態では、数値「1024」は、オーバフローカウント数の最大値である。オーバフローカウント数が数値「1024」でないとき(RA7:NO)、処理はステップRA2に戻る。オーバフローカウント数が数値「1024」であるとき(RA7:YES)、処理がステップRA8に進む。処理がステップRA2に戻ったとき、ステップRA2において、先のオーバフローカウント数「4」に係数「4」を掛けることにより、次のオーバフローカウント数「16」が算出される。
オーバフローカウント数が数値「1024」であるとき、オーバフロー判定値の差分が算出される(RA8)。たとえば、ステップRA6においてRAM42に記憶されたオーバフロー判定値およびオーバフローカウント数の対応組が、(「1018」、「4」)、(「1008」、「16」)、(「1007」、「64」)、(「1006」、「256」)、(「1006」、「1024」)である場合、隣り合う2つの組のオーバフロー判定値の差分が算出される。オーバフローカウント数「4」、「16」、「64」、「256」について、差分は、「10」、「1」、「1」、「0」となる。
数値「1」以内の差分があるか否かが判断される(RA9)。全ての差分が数値「1」より大きいとき(RA9:NO)、処理はステップRA10に進む。少なくとも1つの差分が数値「1」以内であるとき(RA9:YES)、処理はステップRA13に進む。
全ての差分が数値「1」より大きいとき、最低解像度であるか否かが判断される(RA10)。本実施形態では、最低解像度は、300dpiに設定される。最低解像度でないとき(RA10:NO)、処理はステップRA11に進み、最低解像度であるとき(RA10:YES)、処理はステップRA12に進む。
最低解像度でないとき、解像度が減少され(RA11)、処理はステップRA2に戻る。最低解像度であるとき、エラーメッセージが表示部6に表示され(RA12)、異常画素数の算出R3は終了する。
少なくとも1つの差分が数値「1」以内であるとき、最小オーバフローカウント数が特定される(RA13)。たとえば、オーバフローカウント数「4」、「16」、「64」、「256」について、差分は、「10」、「1」、「1」、「0」となる場合、最小オーバフローカウント数として、オーバフローカウント数「16」が特定される。
最小オーバフローカウント数に対応するオーバフロー判定値が設定される(RA14)。たとえば、最小オーバフローカウント数がオーバフローカウント数「16」であれば、オーバフロー判定値「1008」が設定される。
設定されたオーバフロー判定値が所定値だけ増加される(RA15)。本実施形態では、所定値は階調値の最小単位である数値「1」に定められる。たとえば、設定されたオーバフロー判定値が「1008」であれば、オーバフロー判定値は所定値「1」だけ増加されて「1009」に設定される。可能な限り高い階調値の白基準データについて異常画素の影響を除去するために、ステップRA15では、階調値の最小単位である所定値(数値「1」)だけ、オーバフロー判定値が増加される。
オーバフロー判定値以上の画素数が、ステップRA3と同様に計数される(RA16)。具体的には、初期設定された光源光量にて光源30が灰色基準板34を照射し、受光部31が初期設定された解像度またはステップRA11で設定された解像度で受光したときに、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データの階調値がステップRA15で設定されたオーバフロー判定値以上となる画素の数が、計数される。
異常画素数および解像度が記憶される(RA17)。具体的には、ステップRA16で計数された画素数が異常画素数として設定される。この設定された異常画素数は、ステップRA1で初期設定された解像度、またはステップRA11で減少された解像度で受光部31が受光したときに設定された異常画素数である。このため、異常画素数と、異常画素数が設定されたときの解像度とが、RAM42に記憶される。ステップRA17の実行後に、異常画素数の算出R3が終了する。
(読取用光量の調整R4)
図7に示す読取用光量の調整R4が開始されると、各種のデータが初期設定される(RB1)。たとえば、光源30の点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値が初期設定される。点灯終了時間は、光源30の点灯期間が最も長くなるように最も遅い時間に設定され、電流値は最も小さい電流値に設定される。
オーバフロー判定値が設定される(RB2)。具体的には、オーバフロー判定値が、フラッシュPROM43に記憶されている灰基準灰データDggの最大値Dggmaxに設定される。工場出荷段階において、白基準の原稿GSが光源30により照射されたときにAFE45が最も大きな階調値、たとえば10ビットであれば「1023」となる階調データを出力するように光源30の電流値および点灯期間が予め定められる。この予め定められた電流値および点灯期間に従って光源30が点灯した状態で灰色基準板34が照射されたときに、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する灰色の階調データ、すなわち灰基準灰データDggの階調値うちで、最も明るい階調値である最大値Dggmaxが検出される。この検出された最大値Dggmaxが、フラッシュPROM43に記憶されている。
光源30が、初期設定された点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値に従って点灯する(RB3)。光源30の点灯により灰色基準板34が照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素について階調データを出力する。
オーバフロー画素数PNが検出される(RB4)。具体的には、ステップRB2で設定されたオーバフロー判定値と、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データとを比較し、その1ライン分についてオーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
画素数PNが異常画素数以上であるか否かが判断される(RB5)。異常画素数は、異常画素数の算出R3のステップRA17でRAM42に記憶された異常画素数である。画素数PNが異常画素数以上でないとき(RB5:NO)、処理はステップRB6に進み、画素数PNが異常画素数以上であるとき(RB5:YES)、処理はステップRB7に進む。
画素数PNが異常画素数以上でないとき、電流値が増加され(RB6)、処理はステップRB3に戻る。ステップRB3において、光源30は、初期設定された点灯開始時間および点灯終了時間と、ステップRB6で増加された電流値とに従って点灯する。
画素数PNが異常画素数に達したとき、ステップRB6で増加された電流値が最大電流値より大きいか否かが判断される(RB7)。電流値が最大電流値より大きいとき(RB7:YES)、電流値が最大電流値に設定され(RB8)、処理はステップRB9に進み、電流値が最大電流値以下であるとき(RB7:NO)、処理はステップRB9に進む。
変化値が初期設定される(RB9)。変化値は、点灯期間を変化させる最小単位の値であり、予め定められている。また、オーバフロー判定値が、ステップRB2と同様にフラッシュPROM43に記憶されている最大値Dggmaxに設定される(RB10)。
光源30が、初期設定された点灯開始時間、点灯終了時間、および、ステップRB6で増加された電流値、またはステップRB8で設定された最大電流に従って点灯する(RB11)。光源30の点灯により灰色基準板34が照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素について階調データを出力する。
オーバフロー画素数PNが検出される(RB12)。具体的には、ステップRB10で設定されたオーバフロー判定値とAFE45からの階調データとを比較し、オーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
画素数PNが異常画素数以上であるか否かが判断される(RB13)。異常画素数は、異常画素数の算出R3のステップRA17でRAM42に記憶された異常画素数である。画素数PNが異常画素数以上であるとき(RB13:YES)、処理はステップRB14に進み、画素数PNが異常画素数以上でないとき(RB13:NO)、処理はステップRB15に進む。
画素数PNが異常画素数以上であるとき、点灯期間が変化値だけ減少される(RB14)。具体的には、点灯終了時間がステップRB9で初期設定された変化値だけ早くなるように、点灯期間が減少される。ステップRB14の実行後、処理はステップRB11に戻る。ステップRB11において、光源30は、ステップRB14で減少された点灯期間と、ステップRB6で増加された電流値、またはステップRB8で設定される最大電流値とに従って点灯する。
画素数PNが異常画素数以上でないとき、点灯期間が変化値だけ増加され(RB15)、そして次回の変化値が算出される(RB16)。具体的には、先回の変化値の半分の値が次回の変化値として算出される。
ステップRB16で算出された変化値が最小変化値より小さいか否かが判断される(RB17)。変化値が最小変化値以上であるとき(RB17:NO)、処理はステップRB11に戻る。変化値が最小変化値より小さいとき(RB17:YES)、処理はステップRB18に進む。
電流値および点灯期間がフラッシュPROM43に記憶される(RB18)。具体的には、ステップRB6で増加された電流値、またはステップRB8で設定された最大電流値が、読取用の電流値VCrdとしてフラッシュPROM43に記憶されるとともに、ステップRB15で増加された点灯期間、すなわち、点灯開始時間および点灯終了時間が、読取用の点灯期間DLrdとしてフラッシュPROM43に記憶される。ステップRB18の実行後、読取用光量の調整R4が終了する。
(シェーディング用光量の調整R5)
図8に示すシェーディング用光量の調整R5が開始されると、読取用光量の調整R4のステップRB1〜RB18と類似した処理により、ステップRC1〜RC18が順次実行される。シェーディング用光量の調整R5のステップのうちで、読取用光量の調整R4のステップと異なる処理のステップのみについて、説明する。
各種のデータが初期設定される(RC1)。たとえば、光源30の点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値が初期設定される。点灯終了時間は、光源30の点灯期間が最も長くなるように最も遅い時間に設定され、電流値は最も小さい電流値に設定される。
オーバフロー判定値が設定される(RC2)。具体的には、オーバフロー判定値が、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ、たとえば10ビットであれば「1023」に設定される。
ステップRC3〜RC8が、ステップRB3〜RB8と同様に実行され、シェーディング用の電流値が決定される。
変化値が初期設定される(RC9)。変化値は、点灯期間を変化させる最小単位の値であり、予め定められている。また、オーバフロー判定値が、ステップRC2と同様に、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データに設定される。
ステップRC11〜RC17が、ステップRB11〜RB17と同様に実行され、シェーディング用の点灯期間が決定される。
電流値および点灯期間がフラッシュPROM43に記憶される(RC18)。具体的には、ステップRC6で増加された電流値、またはステップRC8で設定された最大電流値が、シェーディング用の電流値VCshとしてフラッシュPROM43に記憶されるとともに、ステップRC15で増加された点灯期間、すなわち、点灯開始時間および点灯終了時間が、シェーディング用の点灯期間DLshとしてフラッシュPROM43に記憶される。ステップRC18の実行後、シェーディング用光量の調整R5が終了する。
(異常画素のデータ修正R7)
図9に示す異常画素のデータ修正R7が開始されると、オーバフロー判定値および補正カウント数が初期設定される(RD1)。具体的には、オーバフロー判定値がフラッシュPROM43に記憶されている灰基準灰データDggの階調値のうちで、最大の階調値である最大値Dggmaxに設定され、補正カウント数が数値「0」に設定される。
灰基準白データの平均値Agwが各画素について読み込まれる(RD2)。具体的には、灰基準データの平均値算出R6でRAM42に記憶された1ライン分の各画素について灰基準白データDgwの平均値Agwが読み込まれる。
解像度に応じて異常画素数が算出される(RD3)。ユーザが操作部5を操作することにより原稿GSを読み取るための所望の解像度を設定した場合、その設定された所望の解像度が、異常画素数の算出R3のステップRA17でRAM42に記憶された解像度と異なることがある。このため、ステップRD3において、所望の解像度と、記憶された解像度との比に、異常画素数を掛けることにより、解像度に応じて新たな異常画素数が算出される。たとえば、所望の解像度、および記憶された解像度が、600dpi、および300dpiであり、300dpiにおける異常画素数が「15」である場合、新たな異常画素数は、15×600/300=30になる。
平均値Agwの平均値LAgwが1ラインについて算出される(RD4)。具体的には、ステップRD2で読み込まれた各画素についての平均値Agwを、1ラインについて平均した平均値LAgwが算出される。
読取用光量にて光源30が点灯される(RD5)。具体的には、読取用光量の調整R4のステップRB18でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って光源30が点灯される。この光源30の点灯により、灰色基準板34が照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素については灰色の階調データ、すなわち灰基準灰データDggを出力する。
灰基準灰データの平均値Aggが算出される(RD6)。具体的には、AFE45から出力される灰基準灰データDggが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれる。そして、所定回数だけ読み込まれた灰基準灰データDggの平均値Aggが、1ラインの各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Aggは、各画素についての灰基準灰データDggの階調値を平均した値である。
判定対象画素が特定される(RD7)。具体的には、次のステップRD8で判定される1つの画素が、1ライン分の画素のうちから特定される。本実施形態では、ステップRD7が実行される度に、1ラインの先頭の画素から末尾の画素までの各画素が順番に特定される。
平均値Aggがオーバフロー判定値以上であるか否かが判断される(RD8)。具体的には、ステップRD6でRAM42に記憶された各画素についての平均値Aggが、ステップRD1で初期設定されたオーバフロー判定値である灰基準灰データDggの最大値Dggmax以上であるか否かが判定される。平均値Aggが最大値Dggmax以上であるとき(RD8:YES)、処理はステップRD9に進む。平均値Aggが最大値Dggmaxより小さいとき(RD8:NO)、処理はステップRD11に進む。
判定対象画素の平均値Agwは平均値LAgwに置換される(RD9)。すなわち、平均値Agwが最大値Dggmax以上である画素は異常画素であるので、その異常画素の平均値Agwは、平均値LAgwに置換されることにより修正される。置換された平均値Agwを含む1ライン分の各画素についての平均値AgwがRAM42に記憶される。
補正カウント数が「1」だけ増加される(RD10)。補正カウント数は、ステップRD8で異常画素と判定された異常画素の数を表す。
全画素が判定されたか否かが判断される(RD11)。全画素が判定されていないとき(RD11:NO)、処理はステップRD7に戻る。全画素が判定されたとき(RD11:YES)、処理はステップRD12に進む。
全画素が判定されたとき、補正カウント数が異常画素数以上であるか否かが判断される(RD12)。具体的には、ステップRD10で増加された補正カウント数が、ステップRD3で算出された異常画素数以上であるか否かが判断される。補正カウント数が異常画素数以上であるとき(RD12:YES)、異常画素のデータ修正R7が終了する。補正カウント数が異常画素数より小さいとき(RD12:NO)、処理はステップRD13に進む。
補正カウント数が異常画素数より小さいとき、オーバフロー判定値が数値「1」だけ減少される(RD13)。すなわち、現在のオーバフロー判定値である最大値Dggmaxが数値「1」だけ減算される。ステップRD13の実行後、処理はステップRD7に戻る。以降の処理において、ステップRD8では、各画素についての平均値Agwは、ステップRD13で数値「1」ずつ減算されていくオーバフロー判定値と比較される。
(シェーディング補正データの算出R8)
図10に示すシェーディング補正データの算出R8が開始されると、各画素について灰基準差分SAgが算出される(RE1)。具体的には、1ライン分の各画素についてステップRD9でRAM42に記憶された平均値Agwが読み込まれるとともに、1ライン分の各画素について灰基準データの平均値算出R6でRAM42に記憶された灰基準黒データDgbの平均値Agbが読み込まれる。そして、平均値Agwから平均値Agbを差し引いた値である灰基準差分SAgが、1ライン分の各画素について算出される。
1ライン分の各画素についての灰基準差分SAgのうちで、最も大きな灰基準差分から所定数番目の灰基準差分SAgmaxが、特定される(RE2)。所定数は、解像度に応じて定められる。本実施形態では、所定数は、異常画素数の算出R3のステップRA17で異常画素数および解像度が対応付けてRAM42に記憶されることから、原稿GSの読み取りの際に設定されている解像度に対応する異常画素数に定められる。この結果、ステップRE2において、1ライン分の画素のうちから異常画素を除いた状態で、最も大きな灰基準差分SAgmaxが特定される。
1ライン分の各画素について白基準差分SAwが読み込まれ、白基準差分SAwのうちで、最大値SAwmaxが1ラインについて検出される(RE3)。工場出荷段階において、各画素について、白基準白データDwwの平均値Awwから白基準黒データDwbの平均値Awbを差し引いた白基準差分SAwが、フラッシュPROM43に予め記憶されている。ステップRE3において、白基準差分SAwがフラッシュPROM43から読み込まれる。そして、読み込まれた白基準差分SAwのうちで、白基準差分の最大値SAwmaxが検出される。
シェーディングターゲット値Atwが算出される(RE4)。具体的には、シェーディングターゲット値Atwは、ステップRE2で特定された灰基準差分SAgmaxと、最大値SAwmaxとの差分比SAgmax/SAwmaxに、最大階調値を掛けることにより、算出される。本実施形態では、最大階調値「1023」は10bitのデータで表され、シェーディングターゲット値Atwは10bitのデータで算出される。
シェーディングターゲット値Atw=最大階調値×(SAgmax/SAwmax)
各画素についてシェーディング補正データが算出される(RE5)。具体的には、シェーディングターゲット値Atwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた差分により、10ビットの最大階調値「1023」を割ることにより、シェーディング補正データが算出される。
シェーディング補正データ=1023/(Atw−Agb)
<実施形態の効果>
本実施形態では、異常画素数の算出R3において、光源30が灰色基準板34を照射したときに所定の解像度でAFE45から出力される階調データが変更可能なオーバフロー判定値以上となる画素の数が、計数される。計数された画素数が、段階的に設定されるオーバフローカウント数以上となるときに、オーバフロー判定値とオーバフローカウント数とが対応付けて記憶される。2つのオーバフロー判定値の差分が数値「1」以内のオーバフローカウント数のうちで、最も小さいオーバフローカウント数が特定される。特定されたオーバフローカウント数を基に、異常画素数が決定される。この結果、1ライン分の各画素について周辺の画素と階調データを比較することなく、灰色基準板34に付着した埃などの影響で階調データが大きく変化する異常画素の数を、比較的容易に決定することができる。また、異常画素のデータ修正R7において、各画素について平均値Aggがオーバフロー判定値である最大値Dggmax以上である異常画素について、異常画素数だけ、灰基準白データDgwの平均値Agwが平均値LAgwに置換される。この結果、光源30が灰色基準板34を照射したときに、埃などの影響が除去された灰基準白データDgwの平均値Agwを生成することができ、この平均値Agwから算出された灰基準差分SAgを基に、正しいシェーディング補正データを算出することができる。
本実施形態では、読取用光量の調整R4において、オーバフロー画素数PNが、異常画素数の算出R3において決定された異常画素数以上であるときに設定される電流値、および点灯期間を、読取用の電流値VCrd、および読取用の点灯期間DLrdとして設定する。この結果、埃などに起因する異常画素の影響を除去した状態で読取用の電流値、および読取用の点灯期間を設定することができる。また、シェーディング用光量の調整R5においても、オーバフロー画素数PNが、異常画素数の算出R3において決定された異常画素数以上であるときに設定される電流値、および点灯期間を、シェーディング用の電流値VCsh、およびシェーディング用の点灯期間DLshとして設定する。この結果、埃などに起因する異常画素の影響を除去した状態でシェーディング用の電流値、およびシェーディング用の点灯期間を設定することができる。
本実施形態では、異常画素数の算出R3において、2つのオーバフロー判定値の差分の全てが数値「1」以内とならない場合、すなわち、解像度が高すぎて、画素ごとの階調データの変動が細かすぎる場合には、ステップRA11において解像度が自動的に減少される。この結果、適切な解像度で、異常画素数を確実に決定することができる。
本実施形態では、ステップRA1において初期設定された最も高い解像度から、ステップRA10において解像度が順番に減少され、ステップRA9において2つのオーバフロー判定値の差分のいずれかが数値「1」以内であると最初に判断されたときに、ステップRA13以降のステップにおいて異常画素数の決定処理が実行される。この結果、可能な限り高い解像度で生成される階調データを基に、埃などに起因する異常画素の数を正確に決定することができる。
本実施形態では、ユーザが原稿GSを読み取るために所望の解像度を設定した場合でも、異常画素のデータ修正R7において、所望の解像度に応じて異常画素数が新たに算出される。この結果、所望な解像度が設定された場合でも、新たに算出された異常画素数だけ、異常画素の灰基準白データDgwの平均値Agwを確実に修正することができる。
[実施形態と発明との対応関係]
画像読取装置1、および灰色基準板34が、本発明の画像読取装置、および灰色基準部材の一例である。読取部24、光源30、および受光部31の光電変換素子33が、本発明の読取部、光源、および光電変換素子の一例である。AFE45が、本発明の変換部の一例である。操作部5が、本発明の解像度設定部の一例である。CPU40、およびステップRA1、RA2、RA13の処理が、本発明の画素数設定部の一例である。CPU40、およびステップRA1、RA5、RA15の処理が、本発明の階調値設定部の一例である。CPU40、およびステップRA6の処理が、本発明の記憶制御部の一例である。CPU40、およびステップRA8、RA9、RA10、RA11、RA13の処理が、本発明の第1決定部の一例である。CPU40、ステップRA14〜RA17の処理、およびステップRD7、RD8の処理が、本発明の第2決定部の一例である。CPU40、およびステップRD9の処理が、本発明の修正部の一例である。CPU40、およびシェーディング用光量の調整R5の処理は、本発明の光量設定部の一例である。CPU40、および異常画素のデータ修正R7のステップRD8、RD10の処理は、本発明の計数制御部の一例である。CPU40、および異常画素のデータ修正R7のステップRD13の処理は、本発明の変更部の一例である。CPU40、および異常画素のデータ修正R7のステップRD4の処理は、本発明の平均算出部の一例である。オーバフローカウント数、およびオーバフロー判定値が、本発明の目標画素数、および対象階調値の一例である。灰基準白データDgwが、本発明の白色信号の一例であり、各画素について灰基準白データDgwの階調値を平均した平均値Agwが、本発明の白色信号の階調値の一例である。ステップRA15で所定値だけ増加されたオーバフロー判定値が、本発明の基準調値の一例である。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態の画像読取装置1は、プリンタ部を備えた複合機に適用されてもよい。また、本実施形態では、1つの読取部24と、1つの灰色基準板34とが備えられる構成であるが、原稿GSの両面を読み取るために、2つの読取部と、2つの灰色基準板とが備えられる構成でもよい。
(2)本実施形態では、図5に示す読取メイン処理の全てがCPU40により実行される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、読取メイン処理のステップR3〜R8の一部のステップが画像処理部46により実行される構成でもよい。
(3)本実施形態では、ステップRA1において初期設定された最も高い解像度から、ステップRA10において解像度が順番に減少される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、原稿の読み取りのために標準的に設定される特定の解像度、または、画像読取装置1の最も低い解像度で生成される階調データを基に、異常画素数を決定する構成でもよい。
(4)本実施形態では、ステップRD9において、異常画素の灰基準白データDgwの平均値Agwを平均値LAgwにより置換する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、平均値LAgwに代わって、平均値Agwに差分比SAg/SAwの平均値を掛けた値を使用してもよい。また、平均値LAgwに代わって、異常画素の周辺にある画素の平均値Agwを使用してもよい。差分比SAg/SAwは、灰基準白データDgwの平均値Agwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた差分SAgを、白基準白データDwwの平均値Awwから白基準黒データDwbの平均値Awbを差し引いた差分SAwにより割った値である。なお、工場出荷前において、最も高い階調値の階調データがAFE45から出力されるように設定された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って光源30が点灯した状態で白基準の原稿GSが照射されたときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する白色の階調データが、白基準白データDwwであり、平均値Awwは、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれた白基準白データDwwの平均値である。また、光源30が消灯したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する黒色の階調データが、白基準黒データDwbであり、平均値Awbは、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれた白基準黒データDwbの平均値である。
(5)本実施形態では、灰基準データの平均値算出R6において、1ライン分の各画素について灰基準白データDgwの階調値についての平均値Agw、および灰基準黒データDgbの階調値についての平均値Agbが、算出され、ステップRB1において、1ライン分の各画素について灰基準白データDgwの平均値Agwおよび灰基準黒データDgbの平均値Agbが読み込まれる構成であるが、平均値を使用する構成に限定されない。たとえば、平均値Agw、および平均値Agbに代わって、各画素について灰基準白データDgwの階調値、および灰基準黒データDgbの階調値を使用してもよい。
(6)本実施形態では、ステップRA3、RA16において、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データの階調値がオーバフロー判定値以上となる画素の数が、計数される。また、ステップRB4、RC4において、オーバフロー判定値と、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データの階調値とが比較される。しかし、6つのチャンネルCH1〜CH6に相当する1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データに代えて、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データのうちで、最も明るい階調値の階調データに対応するアナログ信号を出力する光電変換素子33が属する1つの特定チャンネルに限定して、そのチャンネルの光電変換素子から出力されるアナログ信号に対応する階調データを使用してもよい。また、ステップRD8において、1ライン分の画素のうちで、異常画素が特定され、ステップRE2において、1ライン分の各画素についての灰基準差分SAgのうちで、最も大きな灰基準差分から所定数番目の灰基準差分SAgmaxが、特定される。しかし、1ライン分の画素に代えて、上記の特定チャンネルに相当する画素に限定してもよい。
(7)本実施形態では、ステップRD8において、変動値が大きい画素から、異常画素数だけ画素が特定される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、CPUによる処理が、光源が灰色基準板を照射するときに1ライン分の各画素についてAFEから出力される白データの階調値がステップRA15で設定されるオーバフロー判定値に相当する基準階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで白データの階調値が基準階調値以上である画素の数を計数する計数制御処理と、計数制御処理により計数される画素の数が異常画素数より少ない場合に、基準階調値を減少させて新たな基準階調値を設定する基準変更処理とを含み、計数制御処理は、AFEから出力される白データの階調値が基準変更処理により設定される新たな基準階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで白データの階調値が新たな基準階調値以上である画素の数を計数する構成であってもよい。
(8)本実施形態では、シェーディング用光量の調整R5のステップRC2、RC10において、オーバフロー判定値がフラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ「1023」に設定される構成であるが、階調データ「1023」より小さい所定の階調データに設定する構成であってもよい。たとえば、光源30およびその駆動回路の構成から定められる最大電流値および最長点灯期間に従って光源30が点灯して灰色基準板34を照射したときに、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データ、すなわち灰基準白データの最大値が、所定の階調データに定められてもよい。この場合、灰基準白データの最大値は、1ライン分の画素のうちから異常画素を除いた画素について出力される灰基準白データの最大値である。
1…画像読取装置、5…操作部、24…読取部、30…光源、31…受光部、33…光電変換素子、40…CPU、43…フラッシュPROM、45…AFE、46…画像処理部
以上

Claims (8)

  1. 原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色より反射率が低い灰色基準部材と、
    原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿の画像をライン毎に読み取るために光源と多数の光電変換素子とを含む読取部と、
    前記多数の光電変換素子の各光電変換素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、
    順番に画素数が大きくなる3つ以上のN個の目標画素数を設定する画素数設定部と、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい最大階調値と、その最大階調値より小さい階調値との間で、対象階調値を変更可能に設定する階調値設定部と、
    前記階調値設定部により設定される特定の対象階調値以上の階調値を有する画素の数が、前記画素数設定部により設定される特定の目標画素数以上となるときに、前記特定の対象階調値を前記特定の目標画素数に対応付けて記憶する記憶制御部と、
    前記N個の目標画素数のうちのM番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値と、M番目の目標画素数の次に大きな(M+1)番目の目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値との差分が所定値以下となる複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する第1決定部と、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、前記第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値に基いて定められる基準階調値以上の階調値の異常画素の数を決定する第2決定部と、
    前記第2決定部により決定される異常画素数だけ前記異常画素の階調値を修正する修正部と、を備える画像読取装置。
  2. 前記第1決定部は、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射する状態で前記読取部が第1解像度で読み取り動作を行う場合に、前記N個の目標画素数のうちで前記差分が所定値以下となる目標画素数が存在しないときに、原稿の搬送方向と直交する主走査方向において前記第1解像度より低い第2解像度を設定し、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射する状態で前記読取部が前記第2解像度で読み取り動作を行う場合に、前記差分が所定値以下となる複数の目標画素数を検知し、その検知した複数の目標画素数のうちで、最も小さい目標画素数を決定する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取部が読み取り動作を行うために原稿の搬送方向と直交する主走査方向において解像度を設定する解像度設定部を備え、
    前記第2決定部は、
    前記解像度設定部により設定される解像度が前記第2解像度と異なる場合に、その設定される解像度と前記第2解像度との比に従って、前記異常画素数を変更する請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第2決定部は、
    前記異常画素の数と、前記異常画素の数を決定するときに前記変換部から出力される白色信号の解像度とを対応付けて記憶する請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. シェーディング補正のための白色信号の階調値を取得するために前記光源が前記灰色基準部材を照射する光量を、所定階調値以上の階調値の画素の数が前記異常画素の数以上となるときの光量に設定する光量設定部を備える請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記基準階調値は、前記第1決定部により決定される目標画素数に対応付けて記憶される対象階調値が所定増加値だけ増加されることで定められる請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について前記変換部から出力される灰色信号の階調値が特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで灰色信号の階調値が前記特定階調値以上である画素の数を計数する計数制御部と、
    前記計数制御部により計数される画素の数が前記異常画素数より少ない場合に、前記特定階調値を減少させて新たな特定階調値を設定する変更部と、を備え、
    前記計数制御部は、前記変換部から出力される灰色信号の階調値が前記変更部により設定される新たな特定階調値以上であるか否かを判断し、1ライン分の全ての画素のうちで灰色信号の階調値が前記新たな特定階調値以上である画素の数を計数し、
    前記変更部により減少される前の前記特定調値は、前記光源が白色基準部材を照射するときに第1階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい灰色階調値である請求項1〜6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記修正部は、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに1ライン分の各画素について前記変換部から出力される白色信号の階調値について平均値を算出する平均算出部を含み、
    前記第2決定部により決定される異常画素数だけ前記異常画素の階調値を前記平均値に置換する請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
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