JP5333389B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷データを生成するための画像処理の技術に関する。
従来、インク滴を吐出するためのノズル列が形成された印刷ヘッドを、そのノズル列と直交する主走査方向に走査しつつ、そのノズル列から用紙へインク滴を吐出することにより、用紙に画像を印刷するインクジェット方式の印刷装置が知られている。
この種の印刷装置は、印刷ヘッドの1回の主走査で、ノズル幅(ノズル列の長さ)と同じ幅の帯状の単位印刷領域(バンド)の画像を印刷することが可能である。そして、1つのバンドよりも広い領域(例えば1枚の用紙)への画像の印刷は、用紙の位置を副走査方向へずらしながらバンド単位の画像の印刷を繰り返すことにより行われる。
また、印刷ヘッドから吐出されるインク滴により表現可能な階調数は、印刷対象の画像を表す原画像データの階調数(例えば256階調)よりも低い。このため、印刷ヘッドによるインク滴の吐出は、ハーフトーン処理によって生成された低階調数の印刷データに基づき行われる。
このような印刷装置によって印刷される画像には、異なる主走査で印刷される2つのバンドの互いに隣接するつなぎ目に、濃度の高い筋目が発生し得るという問題がある。この問題に対し、ハーフトーン処理後の印刷データにおけるつなぎ目近傍に対応する領域の画素を間引く技術や、その領域の画素のインク滴の滴径ランクを下げてインク量を少なくする技術が提案されている(例えば特許文献1,2)。これらの技術では、ハーフトーン処理後の印刷データを対象にして、異なる主走査で印刷される2つのバンドのつなぎ目近傍の領域の印刷に使用されるインクの量を減らす処理を行うことにより、そのつなぎ目に発生し得る筋目を低減しようとしている。
特開2002−200745号公報 特開2003−62984号公報 特開2003−300312号公報
ところで、異なる主走査で印刷される2つの単位印刷領域(バンド)のつなぎ目に発生し得る筋目を、他の手法を利用して低減したいという要望があった。
本発明は、異なる主走査で印刷される2つの単位印刷領域(バンド)のつなぎ目に発生し得る筋目を低減するための他の手法を提供することを目的としている。
本発明は、前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷のための画像処理装置であって、原画像データに対して画像処理を実行し、処理済画像データを生成する処理部と、前記処理済画像データに対してハーフトーン処理を実行し、印刷データを生成する生成部と、前記印刷データを、印刷ヘッドを含む印刷実行部に供給する供給部と、を備え、前記処理部は、前記印刷ヘッドの1回の主走査で印刷される単位印刷領域に対応する処理対象画像データ内の部分画像データのうち、前記単位印刷領域の端部に対応する端部画像データに属する複数の対象画素のそれぞれについて、濃度に関係する指標値を求める指標値決定部と、前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的低いと判断される第1の場合に、前記対象画素の画素値を調整せず、前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的高いと判断される第2の場合に、前記対象画素の濃度が低くなるように、前記対象画素の画素値を調整する調整部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
この構成によれば、ハーフトーン処理前の処理対象画像データに対し、単位印刷領域の端部に対応する端部画像データに属する対象画素ごとに、濃度が比較的高い場合に濃度が低くなるように画素値を調整するようにしているため、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を低減することができる。したがって、異なる2回の主走査で印刷される2つの単位印刷領域のつなぎ目に発生し得る筋目を低減することができる。
[適用例2]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記処理部は、第1の表色系の色変換前画像データから、印刷に使用される複数のインク色に対応する複数の色成分の階調値で表される第2の表色系の色変換済画像データを生成する色変換部を備え、前記処理対象画像データは、前記色変換済画像データであり、前記指標値決定部は、前記対象画素の画素値である前記複数の色成分の階調値を用いて、前記対象画素の指標値を求め、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の指標値が目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整する、画像処理装置。
この構成によれば、色変換済画像データを用いて指標値を求め、色変換済画像データの対象画素の画素値(色成分の階調値)を調整することによって、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を低減することができる。
[適用例3]適用例2に記載の画像処理装置であって、前記指標値決定部は、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値の合計値を、前記対象画素の指標値として求める、画像処理装置。
対象画素の複数の色成分の階調値は、各色成分に対応する色のインク量に影響することから、その合計値を小さくするほど、印刷に使用されるインク量が低減する傾向にある。したがって、対象画素の複数の色成分の階調値の合計値が目標値となるように階調値を調整することで、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を適度に低減することができる。
[適用例4]適用例2又は適用例3に記載の画像処理装置であって、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、顔料インクに対応する色成分の階調値は調整せず、染料インクに対応する色成分の階調値を調整する、画像処理装置。
顔料インクは、染料インクに比べて用紙内部に浸透しにくく、単位印刷領域のつなぎ目に筋目が発生するという問題が生じにくい。したがって、顔料インクに対応する色成分の階調値は調整しないようにすることで、印刷品質を高めることができる。
[適用例5]適用例2から適用例4までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、顔料インクに対応する色成分の階調値が前記目標値を上回る場合には、染料インクに対応する色成分の階調値を0に調整する、画像処理装置。
この構成によれば、顔料インクに対応する色成分の階調値を調整せずに、対象画素の複数の色成分の階調値の合計値をできる限り目標値に近づけることができる。
[適用例6]適用例2から適用例5までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、染料インクに対応する色成分の階調値を、同等の比率で調整する、画像処理装置。
この構成によれば、対象画素の複数の色成分の階調値を調整することによる色の見栄えの変化(色味の変化)を生じにくくすることができる。
[適用例7]適用例2から適用例6までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、予め定められている前記指標値と、前記指標値の変化に応じて単調に変化する前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、画像処理装置。
この構成によれば、対象画素の指標値に関係なく固定の目標値を設定する場合と比較して、対象画素の複数の色成分の階調値を適切に調整することができる。しかも、目標値を、対象画素の指標値に応じた適切な値にすることができる。なお、「予め定められている前記指標値と前記目標値との対応関係」は、一部の対応関係が補間計算で得られるものであってもよい。また、「単調に変化する」とは、減少方向の変化を含まずに増加方向に変化すること、又は、増加方向の変化を含まずに減少方向に変化することを意味し、例えば、線形の変化でもよく、ステップ状の変化でもよい。
[適用例8]適用例2から適用例6までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、予め定められている複数組の前記第1の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと、前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、画像処理装置。
この構成によれば、指標値と目標値との対応関係に基づき対象画素の目標値を設定する場合と比較して、対象画素の複数の色成分の階調値をより適切に調整することができる。なお、「予め定められている前記第1の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと前記目標値との対応関係」は、一部の対応関係が補間計算で得られるものであってもよい。
[適用例9]適用例2から適用例6までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、予め定められている複数組の前記第2の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと、前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、画像処理装置。
この構成によれば、前述した適用例8と同様の効果が得られる。なお、「予め定められている前記第2の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと前記目標値との対応関係」は、一部の対応関係が補間計算で得られるものであってもよい。
[適用例10]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記処理部は、第1の表色系の色変換前画像データから、印刷に使用される複数のインク色に対応する複数の色成分の階調値で表される第2の表色系の色変換済画像データを生成する色変換部を備え、前記処理対象画像データは、前記色変換前画像データであり、前記指標値決定部は、前記対象画素の画素値である前記複数の色成分の階調値を用いて、前記対象画素の指標値を求め、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の指標値が目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整する、画像処理装置。
この構成によれば、色変換前画像データを用いて指標値を求め、色変換前画像データの対象画素の画素値(色成分の階調値)を調整することによって、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を低減することができる。
[適用例11]適用例10に記載の画像処理装置であって、前記対象画素の指標値は、前記対象画素の彩度に関する第1種の指標値を含み、前記目標値は、彩度に関する第1種の目標値を含み、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記第1種の指標値が、前記第1種の目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整する、画像処理装置。
対象画素の彩度を下げるほど、印刷に使用されるインク量が低減する傾向にあることから、対象画素の彩度に関する第1種の指標値が、彩度に関する第1種の目標値となるように、対象画素の複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整することで、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を適度に低減することができる。
[適用例12]適用例10又は適用例11に記載の画像処理装置であって、前記対象画素の指標値は、前記対象画素の明度に関する第2種の指標値を含み、前記目標値は、明度に関する第2種の目標値を含み、前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記第2種の指標値が、前記第2種の目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整する、画像処理装置。
対象画素の明度を上げるほど、印刷に使用されるインク量が低減する傾向にあることから、対象画素の明度に関する第2種の指標値が、明度に関する第2種の目標値となるように、対象画素の複数の色成分のうちの少なくとも1つの色成分の階調値を調整することで、単位印刷領域の端部の印刷に使用されるインクの総量を適度に低減することができる。
[適用例13]適用例10から適用例12までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記調整部は、予め定められている前記指標値と、前記指標値の変化に応じて単調に変化する前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、画像処理装置。
この構成によれば、前述した適用例7と同様の効果が得られる。
[適用例14]適用例1から適用例13までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記端部画像データは、前記単位印刷領域の端部の1ライン分に対応するライン画像データである、画像処理装置。
この構成によれば、複数ライン分を調整する場合と比較して、迅速に調整を実行することができる。
[適用例15]適用例1から適用例14までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記端部画像データは、前記単位印刷領域の2つの端部のうち、その単位印刷領域よりも後で印刷される単位印刷領域に隣接する側の端部に対応するデータを含む、画像処理装置。
[適用例16]適用例1から適用例15までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記処理部は、更に、画像データ全体に対して、印刷に使用されるインク量を低減するための処理を実行するインク低減処理部を備える、画像処理装置。
なお、本発明は、前述した画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラム、その画像処理プログラムを記録した記録媒体、等の種々の形態で実現することができる。
印刷システムの概略構成を表すブロック図である。 (a)は1パス印刷で発生し得る筋目の説明図であり、(b)は筋目が発生する原因の説明図である。 第1実施形態のパーソナルコンピュータがプリンタドライバの機能として実行する処理のフローチャートである。 インク量調整処理を実行するライン画像データを判別する処理のフローチャートである。 第1実施形態のインク量調整処理のフローチャートである。 (a)はインク量指標値とその増加に応じて線形に増加するインク量規制値との対応関係を示すグラフであり、(b)はインク量指標値とその増加に応じて線形に減少するインク量規制値との対応関係を示すグラフである。 RGB値の組合せとインク量規制値との対応関係を規定したルックアップテーブルの説明図である。 CMYK値の組合せとインク量規制値との対応関係を規定したルックアップテーブルの説明図である。 第4実施形態のパーソナルコンピュータがプリンタドライバの機能として実行する処理のフローチャートである。 第4実施形態のインク量調整処理のフローチャートである。 明度の入力値と補正値との対応関係を示すグラフである。 彩度の入力値と補正値との対応関係を示すグラフである。 (a)は副走査方向の用紙搬送量を均等にした2パス印刷で発生し得る筋目の説明図であり、(b)は副走査方向の用紙搬送量を不均等にした2パス印刷で発生し得る筋目の説明図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、第1実施形態の印刷システムの概略構成を表すブロック図である。この印刷システムは、パーソナルコンピュータ1とプリンタ2とがデータ通信可能に構成されたものである。
パーソナルコンピュータ1は、汎用の情報処理装置であり、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14及び表示部15を備えている。
制御部11は、パーソナルコンピュータ1の各部を統括制御するものであり、CPU111、ROM112及びRAM113を備えている。記憶部12は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではハードディスク装置が用いられている。そして、記憶部12には、オペレーティングシステム(OS)121、グラフィックツール等のアプリケーションプログラム122、パーソナルコンピュータ1からプリンタ2を利用可能とするためのソフトウェア(プログラム)であるプリンタドライバ123などがインストールされている。通信部13は、プリンタ2との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部14は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、本実施形態ではキーボードやポインティングデバイス(マウスやタッチパッド等)が用いられている。表示部15は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、本実施形態では液晶ディスプレイが用いられている。
一方、プリンタ2は、インクジェット方式の印刷装置であり、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25及び印刷実行部26を備えている。
制御部21は、プリンタ2の各部を統括制御するものであり、CPU211、ROM212及びRAM213を備えている。記憶部22は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではフラッシュメモリが用いられている。通信部23は、パーソナルコンピュータ1との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部24は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、各種操作ボタンを備えている。表示部25は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、小型の液晶ディスプレイが用いられている。
印刷実行部26は、記録媒体としての用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)へ往復移動可能な印刷ヘッド27を備え、印刷ヘッド27の往復動作中に印刷データに基づきインク滴を吐出することで用紙に画像を印刷する。印刷ヘッド27の下面(用紙との対向面)には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するためのノズルが、副走査方向に沿って列状に配置されており、全体として4列のノズル列が形成されている(図2(a)参照。なお、図2(a)は、印刷ヘッド27をノズル列が形成された面とは反対側から見た状態を示しており、この状態ではノズル列が視認できないが、説明の便宜上、ノズル列の透過位置を示している。)。
本実施形態のプリンタ2では、CMYインクとして染料インクが使用され、Kインクとして顔料インクが使用されている。染料インクは、用紙の内部繊維へ浸透しやすい性質のものである。一方、顔料インクは、用紙内部へ浸透しにくく、用紙表面に定着する性質のものであることから、光沢紙に対する定着性が良くない反面、普通紙に文字等をくっきり印刷することができる。
また、印刷実行部26は、色の濃淡をより自然に表現するために、画像を構成する各画素を4階調で表現した印刷データに基づきインク滴の液滴制御を行う。本実施形態では、インク滴の吐出量を複数段階に調整することで、大ドット、中ドット、小ドット及びドット無しの4階調を表現可能となっている。
[1−2.処理の概要]
次に、第1実施形態の印刷システムで実行される処理の概要について説明する。パーソナルコンピュータ1では、実行中のアプリケーションプログラム122において印刷開始操作が行われることによりプリンタドライバ123が起動する。プリンタドライバ123が起動すると、パーソナルコンピュータ1の制御部11は、印刷対象の画像をプリンタ2に印刷させるための画像処理として、次の(A)〜(C)の処理を実行する。
(A)印刷対象の画像を表す256階調(0〜255のいわゆる8ビットレンジ)のRGB値で表現された画像データ(原画像データ)に対して画像処理を実行し、256階調のCMYK値で表現された処理済画像データを生成する(後述するS11〜S13の処理)。
(B)処理済画像データに対してハーフトーン処理を実行し、4階調のCMYK値で表現された印刷データを生成する(後述するS14の処理)。
(C)生成した印刷データをプリンタ2に供給する(後述するS15の処理)。
上記(A)〜(C)の処理がパーソナルコンピュータ1で実行されると、プリンタ2は、パーソナルコンピュータ1から供給された印刷データの表す画像を印刷実行部26で印刷する。具体的には、プリンタ2は、印刷実行部26の印刷ヘッド27を主走査方向へ移動させつつ、印刷データに基づきノズルからインク滴を吐出し、1回の主走査でノズル幅(ノズル列の長さ)と同じ幅の帯状の単位印刷領域(バンド)の画像を印刷する。そして、印刷ヘッド27の往復動作と、用紙の副走査方向への搬送動作とを交互に行い、バンド単位の画像を副走査方向にずらしながら印刷することで、用紙全体に画像を印刷する。
ところで、印刷ヘッド27の1回の主走査(1パス)につき用紙をノズル幅分搬送し、所定領域の画像の印刷を1回の主走査(1パス)で完了する1パス印刷では、互いに隣接する2つのバンドのつなぎ目に、濃度の高い筋目が発生する場合がある。すなわち、1パス印刷では、図2(a)に示すように、つなぎ目となる位置の上側のバンドを印刷し(ステップ1)、その後につなぎ目となる位置の下側のバンドを印刷する(ステップ2)。その際、図2(b)に示すように、上側のバンドを印刷してから下側のバンドを印刷するまでの間に、上側のバンドの下端部(下側のバンドとのつなぎ目となる位置)のインク滴が用紙ににじんで広がり、インク滴の重なる領域が増えることが、筋目の発生する原因であると考えられている。
そこで、本実施形態の印刷システムでは、パーソナルコンピュータ1が、上記(A)の処理において、換言すれば、上記(B)のハーフトーン処理よりも前に、バンドのつなぎ目となる領域の印刷に使用されるインクの総量を減らすためのインク量調整処理を行うことで、筋目を発生しにくくする。
[1−3.具体的処理手順]
次に、パーソナルコンピュータ1の制御部11(具体的にはCPU111)が、プリンタドライバ123の機能として実行する処理の具体的処理手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
制御部11は、まずS11で、印刷対象の画像を表す256階調のRGB値で表現された原画像データから、プリンタ2で印刷に使用されるインク色(CMYK)に対応する256階調のCMYK値で表現された画像データを生成する色変換処理を行う。なお、この色変換処理は、予め記憶されているルックアップテーブル(RGB→CMYK)に従い行われる。
続いて、制御部11は、S12で、色変換処理後の画像データ全体に対して、印刷に使用されるインクの総量を低減するためのインク総量規制処理を行う。具体的には、画像データを構成するすべての画素について、各画素のインク量指標値が140%以下に規制されるようにCMYK値を調整する処理を行う。ここでいう各画素の「インク量指標値」とは、ハーフトーン処理への入力画素値であるCMYK値(色変換処理後の色成分であるCMYKの階調値)の合計値のことであり、換言すれば、画素の濃度に関連する指標値である。本実施形態では、各色成分の階調値の最高値(本実施形態では255)を100%としてインク量指標値を表現しており、4つの色成分(CMYK)のすべての階調値が255の場合のインク量指標値(つまり、インク量指標値の最大値)は400%と表現される。なお、このインク総量規制処理は、予め記憶されているルックアップテーブル(CMYK→CMYK)に従い行われる。
続いて、制御部11は、S13で、バンドの後端ラスタ(当該バンドよりも後で印刷されるバンドに隣接する側の端部のラスタ)の印刷に使用されるインクの総量を減らすためのインク量調整処理を行う。つまり、バンドの後端ラスタについては、S12のインク総量規制処理に加え、更にインク量調整処理を行うことで、印刷に使用されるインクの総量をより低減する。なお、このインク量調整処理の詳細については後述する。
続いて、制御部11は、S14で、インク量調整処理後の画像データ(256階調のCMYK値で表現された画像データ)から、プリンタ2で表現可能な4階調のCMYK値で表現された画像データ(印刷データ)を生成するハーフトーン処理(本実施形態では誤差拡散処理)を行う。
続いて、制御部11は、S15で、印刷データをプリンタ2に供給する印刷データ供給処理を行う。これにより、プリンタ2の印刷実行部26において、印刷データに基づく画像が用紙に印刷される。
次に、前述したS13で実行されるインク量調整処理について説明する。図4のフローチャートに示すように、インク量調整処理は、処理対象の画像データ内のバンドに対応する部分データのうち、バンドの後端ラスタに対応するライン画像データについて実行される。
具体的には、処理対象の画像データはラスタ(1ライン)に対応するライン画像データごとに処理され(S21)、処理対象のライン画像データが後端ラスタに対応するものであればインク量調整処理が実行され(S22:YES,S23)、後端ラスタに対応するものでなければインク量調整処理が実行されない(S22:NO)。なお、S21の処理は、前述した色変換処理(S11)及びインク総量規制処理(S12)に対応する。また、処理対象のライン画像データが後端ラスタに対応するものであるか否かは、例えば、ライン画像データに割り当てられた印刷ヘッド27のノズル番号(利用ノズル番号)を取得することにより判定することができる。
図5は、S23で実行されるインク量調整処理のフローチャートである。なお、このインク量調整処理は、バンドの後端ラスタに対応するライン画像データに属する複数の画素のそれぞれについて実行される。
制御部11は、図5のインク量調整処理を開始すると、まずS31で、処理対象の画素(以下「対象画素」という。)のCMYKの各値を積算して合計値を求め、該合計値を対象画素のインク量指標値とする。
続いて、制御部11は、S32で、対象画素のインク量指標値を規制するための規制値(目標値)であるインク量規制値を設定する。図6(a)は、インク量指標値とインク量規制値との対応関係を示すグラフであり、この対応関係は、計算式又はルックアップテーブルとして記憶部12に予め記憶されている。図6(a)に示す例では、規制対象となる最小のインク量指標値が60%に設定されており、インク量指標値が最大(インク総量規制処理による規制後であるため140%)の場合のインク量規制値が100%に設定されている。なお、最小のインク量指標値は、筋目が発生しないように設定されており、インク量指標値が最大の場合のインク量規制値は、筋目が目立たなくなるように設定されている。
また、インク量指標値が60〜140%の範囲内におけるインク量規制値は、インク量指標値の増加に応じて60〜100%の範囲内で線形に増加する。これは、インク量指標値が最大の場合には、インク量規制値を大きく減少させる必要があるものの、インク量指標値が低くなるに従い、インク量規制値の減少幅を小さくすることができるからである。S32では、このような対応関係を参照し、対象画素のインク量指標値に対応するインク量規制値を、その対象画素のためのインク量規制値として設定する。
続いて、制御部は、S33で、対象画素のインク量指標値がインク量規制値よりも大きいか否かを判定する(S33)。このS33で、対象画素のインク量指標値がインク量規制値よりも大きくないと判定した場合(本実施形態では、対象画素のインク量指標値が60%以下である場合)には、そのままインク量調整処理を終了する。つまり、対象画素の濃度が比較的低いと判断される場合には、対象画素のCMYK値を調整しない。
一方、対象画素の濃度が比較的高いと判断される場合には、以下に説明するように、対象画素の濃度が低くなるように、対象画素のCMYK値を調整する。すなわち、S33で、対象画素のインク量指標値がインク量規制値よりも大きいと判定した場合(本実施形態では、対象画素のインク量指標値が60%を上回っている場合)には、S34へ移行する。そして、対象画素のK(ブラック)のインク量指標値が、インク量規制値よりも大きいか否かを判定する。なお、Kのインク量指標値とは、対象画素のK(ブラック)成分の階調値であって、階調値の最高値(本実施形態では255)を100%として表現した値である。
そして、S34で、Kのインク量指標値がインク量規制値以下であると判定した場合には、S35へ移行し、インク量規制値からKのインク量指標値を減ずることで、CMYのインク量規制値を算出する。
続いて、S36では、CMYのインク量指標値を算出する。なお、CMYのインク量指標値とは、対象画素のCMYの階調値の合計値であって、階調値の最高値(本実施形態では255)を100%として表現した値である。CMYのインク量指標値は、S31で積算した対象画素のインク量指標値(CMYKのインク量指標値)からKのインク量指標値を減ずることで算出してもよく、CMYの各インク量指標値を積算して算出してもよい。
続いて、S37では、次の式(1)からインク量補正値を算出する。
インク量補正値=CMYのインク量規制値/CMYのインク量指標値 …式(1)
続いて、S38では、CMYの各インク量指標値に対して、S37で算出したインク量補正値を乗ずることにより、CMYの各インク量指標値を調整した後、インク量調整処理を終了する。つまり、対象画素のCMYK値のうち、CMY値を、同等の比率で調整する。これにより、対象画素のインク量指標値(CMYKのインク量指標値)がインク量規制値に調整される。
一方、S34で、Kのインク量指標値がインク量規制値よりも大きいと判定した場合には、S39へ移行し、CMYのインク量指標値を0にする。つまり、Kのインク量指標値を減らさなければ対象画素のインク量指標値(CMYKのインク量指標値)をインク量規制値に調整することができない場合にも、Kのインク量指標値は減らさず、CMYのインク指標量で最大限の調整を行うようにしている。
[1−4.効果]
以上説明したように、第1実施形態によれば、ハーフトーン処理前の画像データを処理対象として、バンドの後端ラスタに属する対象画素ごとに、その濃度が比較的高い場合に濃度が低くなるようにその画素値を調整する。具体的には、色変換処理後の画像データに対し、対象画素のインク量指標値がインク量規制値となるように、対象画素のCMY値を調整する。このような調整により、バンドの後端ラスタの印刷に使用されるインクの総量を適度に低減することができ、その結果、印刷ヘッド27の異なる主走査で印刷される2つのバンドのつなぎ目に発生し得る筋目を低減することができる。
前述のように、染料インクは用紙の内部繊維へ浸透しやすいため筋目が発生しやすいが、顔料インクは、用紙内部へ浸透しにくく、用紙表面に定着する性質のものであることから、筋目が発生しにくい。顔料インクに関しては、周りからの浸透がない分、顔料インクのインク量指標値を減らすとかえって白い筋として視認されやすくなってしまう。このため、本実施形態では、対象画素のCMYK値のうち、顔料インクのKの値は調整せず、染料インクのCMYの値を調整するようにしているため、印刷品質を高めることができる。しかも、CMY値を同等の比率で調整するようにしているため、CMY値を調整することによる色の見栄えの変化を生じにくくすることができる。
特に、対象画素のCMYK値のうち、Kのインク量指標値がインク量規制値を上回る場合には、CMYのインク量指標値を0に調整するようにしているため、Kのインク量指標値を調整することなく、対象画素のインク量指標値をできる限りインク量規制値に近づけることができる。
また、インク量指標値の増加に応じてインク量規制値を増加するようにしているため、インク量規制値を、対象画素のインク量指標値に応じた適切な値にすることができる。
なお、第1実施形態のパーソナルコンピュータ1が画像処理装置に相当し、プリンタドライバ123が画像処理プログラムに相当する。また、S11〜S13の処理が処理部としての処理に相当し、特に、S11の処理が色変換部としての処理に相当し、S12の処理がインク低減処理部としての処理に相当し、S13(S31)の処理が指標値決定部としての処理に相当し、S13(S32〜S39)の処理が調整部としての処理に相当する。また、S14の処理が生成部としての処理に相当し、S15の処理が供給部としての処理に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態の印刷システムとの相違点]
第2実施形態の印刷システムは、第1実施形態の印刷システムと同様であるが、インク量規制値の規定の仕方が相違する。すなわち、第1実施形態では、インク量指標値とインク量規制値との対応関係が予め定められており(図6(a))、パーソナルコンピュータ1の制御部11は、S32の処理(図5)で、この対応関係を参照して対象画素のためのインク量規制値を設定する。これに対し、第2実施形態では、RGB値の組合せとインク量規制値との対応関係が予め定められており、S32の処理で、この対応関係を参照して対象画素のためのインク量規制値を設定する。つまり、第1実施形態では、CMYK値の合計値であるインク量指標値に対応するインク量規制値が得られるが、第2実施形態では、RGB各値に対応するインク量規制値が得られる点で、相違する。すなわち、第2実施形態では、色に応じたインク量規制値が得られる。なお、以下の説明では、第1実施形態との共通点については符号を流用して説明を省略する。
[2−2.ルックアップテーブルの説明]
図7は、パーソナルコンピュータ1の制御部11がS32の処理で参照するルックアップテーブルの説明図である。このルックアップテーブルは、複数組のRGB値の組合せとインク量規制値との対応関係を規定したものであり、RGB色空間のRGB各方向の最大値及び最小値に対応する8つの頂点に当たる格子点のそれぞれにインク量規制値が登録されている。格子点以外のRGB値に対応するインク量規制値は、8つの格子点のインク量規制値を用いた補間計算により算出する。
R点は、レッドが最大値となる点であって、マゼンタ及びイエローのインクが多く用いられる箇所であり、にじみが大きくなるため、インク量規制値を95%としている。M点は、レッド及びブルーが最大値となる点であって、ほぼマゼンタのインクだけで表現される箇所であるため、インク量規制値を120%としている。なお、インク量規制値が100%超に設定されているのは、ほぼマゼンタのインクだけで表現されるといっても、マゼンタ単色という訳ではないからである。この点は後述するC点及びY点も同様である。B点は、ブルーが最大値となる点であって、マゼンタ及びシアンのインクが多く用いられる箇所であり、にじみが大きくなるため、インク量規制値を90%としている。C点は、グリーン及びブルーが最大値となる点であって、ほぼシアンのインクだけで表現される箇所であるため、インク量規制値を120%としている。G点は、グリーンが最大値となる点であって、イエロー及びシアンのインクが多く用いられる箇所であり、にじみが大きくなるため、インク量規制値を100%としている。Y点は、レッド及びグリーンが最大値となる点であって、ほぼイエローのインクだけで表現される箇所であるため、インク量規制値を120%としている。K点は、ブラックを表し、ブラック単色で表現して差し支えないので、インク量規制値を100%としている。W点は、ホワイトを表し、何も印刷しないのであるが、補間計算に用いられるため、インク量規制値を、隣接格子点のインク量規制値の最大値である120%としている。
なお、インク量規制値を登録する格子点は、8つよりも多く設定することも可能である。例えば、RGB色空間をRGB各方向で所定数にほぼ等間隔に分割した各立方体(又は直方体)領域の頂点に当たる格子点のそれぞれにインク量規制値を登録してもよい。格子点以外のRGB値に対応するインク量規制値は、近傍の8つの格子点のインク量規制値を用いた補間計算により算出する。図7では、RGB色空間がRGB各方向で3分割されているが、図示の都合上模式的に記載したものに過ぎず、分割数(格子点の数)はこれに限定されない。例えば、RGB色空間をRGB各方向で8分割した場合、8ビットで表すと、各格子点は、0,32,64,96,128,160,192,224,255の9ステップで配置される。また例えば、RGB色空間をRGB各方向で16分割した場合には17ステップで配置される。
このように、第2実施形態では、色変換処理後(ハーフトーン処理前)の対象画素の画素値であるCMYK値を、その色変換処理前の画素値であるRGB値に基づいて設定されたインク量規制値に従い調整する。
[2−3.効果]
以上説明したように、第2実施形態によれば、ハーフトーン処理への入力値であるCMYK値の合計値(インク量指標値)が等しい2つの対象画素について、色の違いが考慮された異なるインク量規制値を設定することができる。したがって、第1実施形態のように、CMYK値の合計値(インク量指標値)に基づいてインク量規制値を設定する場合と比較して、対象画素のCMYK値をより適切に調整することができる。
特に、RGB値は256階調の3つのパラメータの組合せで表現されるのに対し、CMYK値は256階調の4つのパラメータの組合せで表現される。このため、RGB値に対応するCMYK値は必ず存在するのに対し、CMYK値に対応するRGB値は存在しない場合がある。つまり、CMYK値の組合せの中には、色変換処理により絶対に発生し得ない値も含まれている。このため、CMYK値とインク量規制値との対応関係を規定するよりも、RGB値とインク量規制値との対応関係を規定する方が効率的である。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態の印刷システムとの相違点]
第3実施形態の印刷システムは、第1実施形態の印刷システムと同様であるが、第2実施形態と同様、インク量規制値の規定の仕方が相違する。すなわち、第3実施形態では、CMYK値の組合せとインク量規制値との対応関係が予め定められており、S32の処理(図5)で、この対応関係を参照して対象画素のためのインク量規制値を設定する。つまり、第1実施形態では、CMYK値の合計値であるインク量指標値に対応するインク量規制値が得られるが、第3実施形態では、CMYK各値に対応するインク量規制値が得られる点で、相違する。すなわち、第3実施形態では、第2実施形態と同様、色に応じたインク量規制値が得られる。なお、以下の説明では、第1実施形態との共通点については符号を流用して説明を省略する。
[3−2.ルックアップテーブルの説明]
図8は、パーソナルコンピュータ1の制御部11がS32の処理で参照するルックアップテーブルの説明図である。このルックアップテーブルは、複数組のCMYK値の組合せとインク量規制値との対応関係を規定したものであり、CMYKの各値(階調値の最高値である255を100%とした場合の値)が0%又は100%の組合せについてインク量規制値が登録されている。その他のCMYK値に対応するインク量規制値は、16個のインク量規制値を用いた補間計算により算出する。
[3−3.効果]
以上説明したように、第3実施形態によれば、第2実施形態の印刷システムと同様、ハーフトーン処理への入力値であるCMYK値の合計値(インク量指標値)が等しい2つの対象画素について、色の違いが考慮された異なるインク量規制値を設定することができる。したがって、第1実施形態のように、CMYK値の合計値(インク量指標値)に基づいてインク量規制値を設定する場合と比較して、対象画素のCMYK値をより適切に調整することができる。
[4.第4実施形態]
[4−1.第1実施形態の印刷システムとの相違点]
第4実施形態の印刷システムは、第1実施形態の印刷システムと同様であるが、インク量調整処理を行うタイミング及び処理内容が相違する。
すなわち、第1実施形態では、色変換処理(S11)、インク総量規制処理(S12)の後に、インク量調整処理(S13)がこの順序で行われる。これに対し、第4実施形態では、色変換処理よりも前にインク量調整処理が行われる。
また、第1実施形態では、対象画素の画素値であるCMYK値(色変換処理後の色成分であるCMYKの階調値)の合計値が対象画素のインク量指標値として求められ(S31)、そのインク量指標値がインク量規制値よりも大きいと判定される場合に(S33:YES)、そのインク量指標値がインク量規制値となるようにCMY値が調整される(S34〜S39)。これに対し、第4実施形態では、対象画素の画素値であるRGB値(色変換処理前の色成分であるRGBの階調値)を用いてその対象画素の明度及び彩度が求められ、明度及び彩度の少なくとも一方が補正を要する値である場合に、その明度及び彩度が補正値(目標値)となるようにRGB値が調整される。ここで、明度については、明度を上げる方向へ補正し、彩度については、彩度を下げる方向へ補正することで、補正後のRGB値は、インク量指標値の低いCMYK値に変換されることが見込まれる。つまり、第4実施形態では、明度及び彩度を、画素の濃度に関連する指標値として用いている。なお、以下の説明では、第1実施形態との共通点については符号を流用して説明を省略する。
[4−2.具体的処理手順]
パーソナルコンピュータ1の制御部11が前述した図3の処理に代えて実行する処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図9に示す処理のうち、インク量調整処理以外の処理は図3と同様である。
制御部11は、まずS41で、印刷対象の画像を表す256階調のRGB値で表現された原画像データに対し、バンドの後端ラスタの印刷に使用されるインクの総量を減らすためのインク量調整処理を行う。なお、このインク量調整処理の詳細については後述する。続いて、制御部11は、S42で、インク量調整処理後の画像データ(256階調のRGB値で表現された画像データ)から、256階調のCMYK値で表現された画像データを生成する色変換処理を行う。続いて、制御部11は、S43で、色変換処理後の画像データ全体に対して、印刷に使用されるインクの総量を低減するためのインク総量規制処理を行う。続いて、制御部11は、S44で、インク総量規制処理後の画像データ(256階調のCMYK値で表現された画像データ)から、4階調のCMYK値で表現された画像データ(印刷データ)を生成するハーフトーン処理を行う。続いて、制御部11は、S45で、印刷データをプリンタ2に供給する印刷データ供給処理を行う。
次に、前述したS41で実行されるインク量調整処理について説明する。図10は、インク量調整処理のフローチャートである。なお、図10の処理は、画像データのラスタに対応するライン画像データごとに実行される。
制御部11は、このインク量調整処理を開始すると、まずS51で、処理対象のラスタが、バンドの後端ラスタであるか否かを判定する。このS51で、処理対象のラスタが後端ラスタでないと判定した場合には、そのままインク量調整処理を終了する。
一方、S51で、処理対象のラスタが後端ラスタであると判定した場合には、S52へ移行し、処理対象のラスタ(後端ラスタ)に対応する1ラスタ分のライン画像データに属するすべての画素について、S53以降の処理を行ったか否かを判定する。
そして、S52で、未処理の画素が存在すると判定した場合には、未処理の画素のうちの1つを処理対象の画素(対象画素)として選択した後、S53へ移行し、その対象画素の明度及び彩度を以下の式(2)〜式(5)に従い算出する。具体的には、対象画素のRGB値を式(2)に代入することで明度(Y値)を算出する。また、対象画素のRGB値を式(3)及び式(4)のそれぞれに代入することでCb値及びCr値を算出し、算出したCb値及びCr値を式(5)に代入することで彩度(C値)を算出する。なお、この例ではRGB値をYCbCr値に変換しているが、これに代えて、例えばLab値に変換してもよい。
続いて、S54では、S53で算出した明度及び彩度の少なくとも一方について補正が必要であるか否かを判定する。ここで、その判定基準について説明する。
図11は、明度の入力値と補正値(目標値)との対応関係を示すグラフ(明度補正カーブ)であり、この対応関係は、計算式又はルックアップテーブルとして記憶部12に予め記憶されている。この例では、明度の入力値が0又は128以上の場合には補正せず(入力値=補正値)、明度の入力値が0よりも大きく128未満の場合に明度を上げる方向へ補正するように設定されている(入力値<補正値)。具体的には、明度の入力値16に対して補正値が64に設定されており、明度の入力値0〜16の範囲において補正値は0〜64の範囲内で線形に増加し、明度の入力値16〜128の範囲において補正値は64〜128の範囲内で線形に増加する。
仮に、明度を補正しない場合には、明度が低い画素の印刷濃度は高く、明度が高い画素の印刷濃度は低い。このため、図11に示すように、明度が低い範囲(明度の入力値0〜128の範囲)では、明度が上がる(印刷濃度が低下する)ように、補正値が設定されている。一方、明度が高い範囲(明度の入力値128〜256の範囲)では、実質的に補正されない。
S54では、明度の入力値が0又は128以上の場合に、明度の補正が必要でないと判定し、明度の入力値が0よりも大きく128未満の場合に、明度の補正が必要であると判定する。なお、明度の入力値0に対して補正値が0に設定されているのは、ブラック(RGB=0,0,0)を表現するK値の量を減らさないようにするためである。
また、図12は、彩度の入力値と補正値(目標値)との対応関係を示すグラフ(彩度補正カーブ)であり、この対応関係も、計算式又はルックアップテーブルとして記憶部12に予め記憶されている。この例では、彩度の入力値が40以下の場合には補正せず(入力値=補正値)、彩度の入力値が40よりも大きい場合に彩度を下げる方向へ補正するように設定されている(入力値>補正値)。具体的には、彩度の入力値136に対して補正値が60に設定されており、彩度の入力値40〜136の範囲において補正値は40〜60の範囲内で線形に増加する。
仮に、彩度を補正しない場合には、彩度が高い画素の印刷濃度は高く、彩度が低い画素の印刷濃度は低い。このため、図12に示すように、明度が高い範囲(彩度の入力値40〜136の範囲)では、彩度が下がる(印刷濃度が低下する)ように、補正値が設定されている。一方、彩度が低い範囲(彩度の入力値0〜40の範囲)では、実質的に補正されない。
S54では、彩度の入力値が40以下の場合に、彩度の補正が必要でないと判定し、彩度の入力値が40よりも大きい場合に、彩度の補正が必要であると判定する。なお、式(2)〜式(5)によれば、彩度Cの最大値は136.14であるため、入力値の最大値が136に設定されている。
そして、S54で、明度及び彩度のいずれも補正が必要でないと判定した場合には、S52へ戻る。一方、S54で、明度及び彩度の少なくとも一方について補正が必要であると判定した場合には、S55へ移行し、補正が必要な明度及び彩度を、その入力値に対応する補正値に調整(変更)する。
続いて、S56では、以下の式(6)〜式(11)に従い、調整後の明度及び彩度をRGB値に戻した後、S52へ戻る。具体的には、S53で算出したCb値及びCr値を式(6)に代入することで色相(h値)を算出し、算出した色相(h値)と調整後の彩度(C値)とを式(7)及び式(8)のそれぞれに代入することでCb値及びCr値を算出する。そして、算出したCb値及びCr値と調整後の明度(Y値)を式(9)〜式(11)のそれぞれに代入することでRGB値を算出する。
一方、S52で、処理対象のラスタ(後端ラスタ)に対応するライン画像データに属するすべての画素についてS53以降の処理を行った(未処理の画素が存在しない)と判定した場合には、インク量調整処理を終了する。
[4−3.効果]
以上説明したように、第4実施形態によれば、ハーフトーン処理前の画像データを処理対象として、バンドの後端ラスタに属する対象画素ごとに、その濃度が比較的高い場合に濃度が低くなるようにその画素値を調整する。具体的には、色変換処理前の画像データに対し、対象画素の明度及び彩度の入力値が補正値となるように、対象画素のRGB値を調整する。対象画素の明度を上げるほど、また、彩度を下げるほど、印刷に使用されるインク量が低減する傾向にあることから、このような調整により、バンドの後端ラスタにおけるインク量を適度に低減することができる。その結果、異なる2回の主走査で印刷される2つのバンドのつなぎ目に発生し得る筋目を低減することができる。
なお、第4実施形態では、S41〜S43の処理が処理部としての処理に相当し、特に、S41(S53)の処理が指標値決定部としての処理に相当し、S41(S54〜S56)の処理が調整部としての処理に相当し、S42の処理が色変換部としての処理に相当し、S43の処理がインク低減処理部としての処理に相当する。また、S44の処理が生成部としての処理に相当し、S45の処理が供給部としての処理に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記第1実施形態では、図6(a)に示すように、インク量規制値がインク量指標値の増加に応じて線形に増加するように、インク量指標値とインク量規制値との対応関係を規定している。しかしながら、これに代えて、例えば図6(b)に示すように、インク量規制値がインク量指標値の増加に応じて線形に減少するように(つまり、インク量指標値が最大の場合のインク量規制値が最小となるように)、インク量指標値とインク量規制値との対応関係を規定してもよい。例えば、互いに隣接する2つのバンドのうち、一方のバンドを印刷してから他方のバンドを印刷するまでの時間が長いほど、そのつなぎ目となる位置において先に印刷したバンドのインク滴がにじんで広がる範囲が大きくなることから、このような対応関係が有効となり得る。また、インク量規制値は、インク量指標値の変化に応じて線形に変化しなくてもよく、例えばステップ状に変化してもよい。すなわち、インク量規制値は、インク量指標値の変化に応じて、単調に変化すればよい。
(2)上記各実施形態では、1パス印刷を前提に説明したが、これに代えて、印刷ヘッド27の1回の主走査(1パス)につき用紙をノズル幅よりも短く搬送し、所定領域の画像の印刷を複数回の主走査(マルチパス)で完了するマルチパス印刷の場合にもインク量調整処理を行うことは有効である。例えば、図13(a)に示すように、2パス印刷を行った場合にも、互いに隣接する2つのバンドのつなぎ目に筋目が発生する場合がある。また、図13(a)は、副走査方向の用紙搬送量が均等な場合の例であるが、図13(b)に示すように、副走査方向の用紙搬送量が不均等な場合であっても同様に、筋目が発生し得る。なお、これらの図に示す例では印刷方向を交互に異ならせているが、印刷方向が同じであっても同様である。ちなみに、これらの図においては、パスの違いを分かりやすくするためにバンド領域を左右にずらした状態で示しているが、実際の左右位置は同じである。
(3)上記各実施形態では、バンドの後端ラスタの印刷に使用されるインクの総量を減らすインク量調整処理を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、バンドの後端ラスタに代えて又は後端ラスタとともに、バンドの前端ラスタ(当該バンドよりも前に印刷されたバンドに隣接する側の端部のラスタ)の印刷に使用されるインクの総量を減らすようにしてもよい。また例えば、1ライン分の画像データに限定されるものではなく、複数ライン分の画像データに対してインク量調整処理を行うようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、1ライン分の画像データのみに対してインク量調整処理を行えば、複数ライン分の画像データに対してインク量調整処理を行う場合と比較して、調整を迅速に実行できるという利点がある。
(4)上記各実施形態では、4階調を表現可能なプリンタ2を例示したが、これに代えて、例えば2階調あるいは3階調以上を表現可能なプリンタであってもよい。
(5)上記各実施形態では、インク量調整処理がパーソナルコンピュータ1側で実行される構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばプリンタ2側で実行されるように構成することも可能である。この場合、印刷データ供給処理(S15,S45)は、プリンタ2の制御部21が、生成した印刷データを印刷実行部26に供給する処理となり、この処理が本発明の供給部としての処理に相当する。
1…パーソナルコンピュータ、2…プリンタ、11,21…制御部、12,22…記憶部、13,23…通信部、14,24…操作部、15,25…表示部、26…印刷実行部、27…印刷ヘッド、111,211…CPU、112,212…ROM、113,213…RAM、121…OS、122…アプリケーションプログラム、123…プリンタドライバ

Claims (11)

  1. 印刷のための画像処理装置であって、
    原画像データに対して画像処理を実行し、処理済画像データを生成する処理部と、
    前記処理済画像データに対してハーフトーン処理を実行し、印刷データを生成する生成部と、
    前記印刷データを、印刷ヘッドを含む印刷実行部に供給する供給部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記印刷ヘッドの1回の主走査で印刷される単位印刷領域に対応する処理対象画像データ内の部分画像データのうち、前記単位印刷領域の端部に対応する端部画像データに属する複数の対象画素のそれぞれについて、濃度に関係する指標値を求める指標値決定部と、
    前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的低いと判断される第1の場合に、前記対象画素の画素値を調整せず、前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的高いと判断される第2の場合に、前記対象画素の濃度が低くなるように、前記対象画素の画素値を調整する調整部と、
    を備え
    前記処理部は、第1の表色系の色変換前画像データから、印刷に使用される複数のインク色に対応する複数の色成分の階調値で表される第2の表色系の色変換済画像データを生成する色変換部を備え、
    前記処理対象画像データは、前記色変換済画像データであり、
    前記指標値決定部は、前記対象画素の画素値である前記複数の色成分の階調値を用いて、前記対象画素の指標値を求め、
    前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の指標値が目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、顔料インクに対応する色成分の階調値は調整せず、染料インクに対応する色成分の階調値を調整す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記指標値決定部は、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値の合計値を、前記対象画素の指標値として求める、請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、顔料インクに対応する色成分の階調値が前記目標値を上回る場合には、染料インクに対応する色成分の階調値を0に調整する、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、染料インクに対応する色成分の階調値を、同等の比率で調整する、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記調整部は、予め定められている前記指標値と、前記指標値の変化に応じて単調に変化する前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記調整部は、予め定められている複数組の前記第1の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと、前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記調整部は、予め定められている複数組の前記第2の表色系の複数の色成分の階調値の組合せと、前記目標値と、の対応関係に基づき、前記対象画素の指標値に対応する前記対象画素の目標値を設定する、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記端部画像データは、前記単位印刷領域の端部の1ライン分に対応するライン画像データである、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記端部画像データは、前記単位印刷領域の2つの端部のうち、その単位印刷領域よりも後で印刷される単位印刷領域に隣接する側の端部に対応するデータを含む、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記処理部は、更に、
    画像データ全体に対して、印刷に使用されるインク量を低減するための処理を実行するインク低減処理部を備える、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 印刷のための画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、
    原画像データに対して画像処理を実行し、処理済画像データを生成する処理部、
    前記処理済画像データに対してハーフトーン処理を実行し、印刷データを生成する生成部、及び、
    前記印刷データを、印刷ヘッドを含む印刷実行部に供給する供給部
    としてコンピュータを機能させ、
    前記処理部は、
    前記印刷ヘッドの1回の主走査で印刷される単位印刷領域に対応する処理対象画像データ内の部分画像データのうち、前記単位印刷領域の端部に対応する端部画像データに属する複数の対象画素のそれぞれについて、濃度に関係する指標値を求める指標値決定部と、
    前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的低いと判断される第1の場合に、前記対象画素の画素値を調整せず、前記対象画素の指標値に基づいて前記対象画素の濃度が比較的高いと判断される第2の場合に、前記対象画素の濃度が低くなるように、前記対象画素の画素値を調整する調整部と、
    を備え
    前記処理部は、第1の表色系の色変換前画像データから、印刷に使用される複数のインク色に対応する複数の色成分の階調値で表される第2の表色系の色変換済画像データを生成する色変換部を備え、
    前記処理対象画像データは、前記色変換済画像データであり、
    前記指標値決定部は、前記対象画素の画素値である前記複数の色成分の階調値を用いて、前記対象画素の指標値を求め、
    前記調整部は、前記第2の場合において、前記対象画素の指標値が目標値となるように、前記対象画素の前記複数の色成分の階調値のうち、顔料インクに対応する色成分の階調値は調整せず、染料インクに対応する色成分の階調値を調整す
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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