JP2003062984A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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JP2003062984A
JP2003062984A JP2001259452A JP2001259452A JP2003062984A JP 2003062984 A JP2003062984 A JP 2003062984A JP 2001259452 A JP2001259452 A JP 2001259452A JP 2001259452 A JP2001259452 A JP 2001259452A JP 2003062984 A JP2003062984 A JP 2003062984A
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Ryuichi Kojima
竜一 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高濃度の記録を行った場合に生じるバンドの境
界における黒すじまたは白すじであるバンディングの発
生を抑え、高画質な記録を行うこと。 【解決手段】黒すじが発生する領域である、バンド境界
部のうちの、未記録の領域に隣接するバンド境界部の近
傍領域において、記録濃度が高い場合に限り記録濃度を
下げる。不必要な領域の記録濃度を下げることがないの
で、白すじを発生させることもなく、バンディングのな
い画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置およびインクジェット記録方法に関し、特に、濃度
むらのない高画質な記録を行うインクジェット記録装置
およびインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の記録素子を有する記録ヘッドが、
記録媒体に対して相対的に主走査および副走査を行いな
がら画像を形成する記録装置では、主走査方向に伸びる
白すじや黒すじなどの濃度むらが周期的に発生する問題
がある。この濃度むらが生じる現象はバンディングと呼
ばれる。
【0003】インクジェット記録装置は、記録素子であ
るノズルからインクを噴射し、記録媒体に着弾させるこ
とで画素を記録する。一般にインクジェット記録装置で
は、主走査と同時にインクを噴射することで、主走査方
向に長い帯状の領域(以下、バンドと呼ぶ)を単位に記
録を行い、このバンドを副走査方向に連ねることで画像
を形成する。
【0004】インクジェット記録装置では特に、インク
のにじみに起因したバンディングを生じやすく、画質を
劣化させる問題となっていた。このインクのにじみによ
るバンディングは、比較的に高濃度の記録を行った際
に、バンドの間のつなぎ目に発生する。インクのにじみ
によるバンディングは、濃度の高い黒すじとなって現れ
る特徴がある。
【0005】このバンディングに対して、記録画像の濃
度を調整することにより、濃度の高いすじの発生を防止
する技術が提案されている。特開平2−3326号公報
では、隣接するバンドに面するバンドの端部に対して濃
度調整を施す方法が開示されている。特開平2−332
6号公報によれば、バンドの間のつなぎ目の濃度が上昇
する原因は、インクのにじみによって記録したバンドの
幅が広がることにあるとしている。そして、図17に示
した濃度補正カーブにより、高濃度域のみを選択して濃
度を低下させることで、濃度の上昇を防止している。
【0006】さらに、特開平8−72312号公報で
は、バンドの端部の濃度が上昇するメカニズムを解明
し、記録媒体の種類に応じてバンドの端部の濃度を低下
させる方法が開示されている。特開平8−72312号
公報によれば、バンドの端部の濃度が上昇するのはビー
ディングの影響である。高濃度の記録を行った場合に
は、記録媒体にインク滴が着弾した直後は、記録媒体の
表面にインクがたまった状態となる。このとき、図18
に示すようにインク8の表面張力の作用で、バンドの端
部32へとインクが移動する。そしてその結果、バンド
の端部32の濃度が上昇する。
【0007】バンドの端部に対する濃度調整の方法とし
て、図19に示すように強制的に記録対象画素22を間
引くことによる方法が特開平1−26460号公報にて
開示されている。この方法では、バンド境界26を隔て
て、交互に記録対象画素22を間引いて記録しており、
その結果、バンドの端部32の濃度は低下し、バンディ
ングは目立たなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によるバンドの端部の濃度を低下させる方法では、
濃度を低下させる領域の問題から、十分なバンディング
の除去効果が得られない。
【0009】図20は上述した従来技術を適用した場合
の、バンド境界の近傍における濃度の変化を示す図であ
る。図20(a)は上述した従来技術を適用しない場合
である。これに対して従来技術を適用すると、新たに白
すじを生じさせてしまう問題が生じた(図20
(b))。このように、白すじが新たに生じるため、バ
ンディングを完全に無くすことは困難であった。
【0010】そこで本発明の目的は、バンディングが発
生するメカニズムを解明することで濃度が上昇する領域
を特定し、特定された領域の濃度を調整することによっ
て、バンディングのない高画質な記録を行うインクジェ
ット記録装置、ならびにインクジェット記録方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、色材を含むインク滴を噴射して記録画素を
記録する複数の記録素子が配列された記録ヘッドと、記
録素子のインク滴の噴射を制御する記録素子制御手段
と、記録ヘッドを記録媒体に対向させた状態で主走査と
副走査の2つの異なる方向へ、記録媒体に対して相対的
に記録ヘッドを走査させる主走査手段と副走査手段と、
主走査手段と副走査手段とを制御する走査制御手段とを
備え、主走査に伴って記録素子を動作させて主走査方向
を長手方向とするバンドを記録し、主走査と副走査の繰
り返しにより画像を記録することを特徴とするインクジ
ェット記録装置であって、記録素子制御手段は、バンド
の境界部のうちの未記録の領域に隣接するバンドの境界
部の近傍領域において、記録濃度が高い場合に限り記録
濃度を下げる記録濃度制御手段を備える。
【0012】本発明人は、バンディングである濃度の上
昇が生じる領域が、実際にはバンド境界26を中心とし
ておらず、一方のバンド側にずれて存在していることを
突き止めた。そして、高濃度の記録を行った場合に、濃
度が上昇して黒すじを生じる領域は、バンドの端部であ
り、なおかつそのバンドの端部で隣接するバンドが、未
記録の状態にある領域に限られることを明らかとした。
【0013】したがって、記録素子制御手段により、記
録濃度制御手段が記録濃度を下げる領域を、隣接する領
域が未記録である領域に限定することによって、黒すじ
の発生を抑えることができる。また、不必要な領域の記
録濃度を下げることがないので、白すじを発生させるこ
ともなく、バンディングのない画像を得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明が対象とするシリアル記録
装置である。シリアル記録装置は、主走査機構3と、そ
れに直交する方向に動作する副走査機構4と、複数の記
録素子9を副走査方向12に配列させた記録ヘッド1を
底面に搭載したキャリッジ2と、それらを制御するコン
トローラ(図示せず)により構成される。このような構
成で、主走査を行いながら記録素子9を駆動し、主走査
方向11に伸びる帯状領域(バンド13)を記録する。
続いてバンド13の幅の長さの副走査を行って、再び、
主走査によってバンド13を記録する。以上の動作の繰
り返しにより、記録媒体5に対して2次元的な画像の記
録なす。
【0016】記録ヘッド1には、図2に示す通り、記録
素子9を列状に配置した記録素子列が、記録する色の数
だけ平行に配置されている。ただし、本発明の実施に
は、この配置が必須なのではなく、主走査によりバンド
13が記録されるものであれば、他の配置であってもよ
い。記録ヘッド1は、記録素子9が記録媒体5と対向す
るようにキャリッジ2に搭載される。
【0017】図3は、本発明における記録データの流れ
を示す図である。シリアル記録装置では、バンド13の
記録データを格納するバッファ16を有している。主走
査中にこのバッファ16から順次記録データを取りだ
し、駆動信号発生回路19および駆動信号選択回路18
により対応した駆動信号を発生する。この駆動信号で記
録素子9を駆動することにより、記録画素21を記録
し、画像を形成する。
【0018】バッファ16には階調調整ユニット17が
接続されており、後述する方法に基づいて記録画素21
を記録する階調を調整する。
【0019】バッファ16に置く記録データは、パーソ
ナルコンピュータ等の外部の装置で作成しても良いし、
装置内に組み込んだ画像変換ユニットによって作成して
も良い。ここでの画像変換ユニットとは、一般的な濃度
変換や色変換、ハーフトーンなどの、記録画像を記録装
置のデバイス特性に合わせる機能を果たすものである。
【0020】なお、バンド13には副走査方向12の両
端に2つの端部がある。以下では、これら2つの端部を
区別して、当該バンドに先行して記録された隣接のバン
ド側の端部を上側境界29、当該バンドよりも後に記録
されるバンド側の端部を下側境界30と呼ぶものとす
る。また、インク滴31の体積に関して、pl(ピコリ
ットル=10のマイナス15乗立方メートル)を単位と
して使用するものとする。さらに以下では、副走査方向
12の位置が同じである記録画素21の集合をラスタと
呼び、副走査方向12の領域幅を示す際の単位として用
いるものとする。
【0021】(第1の実施の形態) 第1の実施の形態
について説明する。第1の実施の形態ではインク滴31
の大きさを3種類の滴径ランクに変調することにより階
調を表現するインクジェット記録装置に、本発明を適用
した。
【0022】副走査方向12に70.6μm間隔で15
0個の記録素子9を配置した記録素子9列を、並列に配
置した記録ヘッド1を用い、記録素子列のそれぞれにシ
アン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色のインク
8を割り当てた。
【0023】本発明の最大の特徴は、高濃度記録時に、
下側境界30の近傍領域(以下、単に下側境界近傍と呼
ぶ)へのインク8の定着量(以下、インク定着量と呼
ぶ)のみを減じ、上側境界29の近傍領域(以下、上側
境界近傍と呼ぶ)へのインク定着量は変化させないこと
にある。第1の実施の形態では、下側境界近傍に対して
単位記録画素当たりのインク定着量に上限を設定し、そ
れを超える場合には強制的に滴量を減じた。以下、その
詳細を説明する。
【0024】図4に示す下側境界近傍の8ラスタをイン
ク定着量の制御対象とした。さらにチェッカーボード状
に制御対象の記録画素21(以下、制御対象画素23)
を、当該制御対象領域24で記録する記録対象画素22
の中から選択して、下側境界近傍内の1/2の記録画素
に対してインク定着量の制御を行った。
【0025】図5に制御対象画素23に対する処理のフ
ローを示す。各々の制御対象画素23に対して、その近
傍における単位記録画素当たりのインク定着量を求め、
そのインク定着量が設定した上限よりも大きい場合に、
記録画素21を記録するインク滴31の滴径ランクを1
だけ下げて、インク8の滴量を少なくした。このとき、
単位記録画素当たりのインク定着量は、全てのインク色
を総合したものである。また、滴径ランク下げは、全て
のインク色で一律に行った。ただし、インク定着量が0
であるインク色に対しては滴径ランク下げは行わないも
のとした。滴径ランク下げを行った後、単位記録画素当
たりのインク定着量を求める処理へと戻り、インク定着
量が上限以下になるまでこの処理を繰り返した。
【0026】インク定着量の計算には、制御対象画素2
3の周囲の記録画素21に対するインク定着量も考慮に
入れた。図6に、制御対象画素23の近傍における単位
記録画素当たりのインク定着量を求める際に使用した演
算マスクを示す。この演算マスクを利用して、制御対象
画素23を含めた周囲の記録画素21に対して重みづけ
を行い、それらを合算することによりインク定着量を得
た。
【0027】なお、3種類のインク滴31の大きさは、
13pl、26pl、39plとして、インク8を定着
させない場合を含めた4階調の記録を行った。このと
き、滴径ランクは39plの時に最大となり、インク滴
31を定着させない場合に最小となる。記録媒体5に
は、PPC紙を用いた。
【0028】以上のインク定着量の制御を、階調調整ユ
ニット17を用いてバッファ16に置かれた記録データ
に対して行った結果、バンディング28が改善された。
図7はその効果を示すグラフである。シアン色とマゼン
タ色からなるベタを記録した結果に対して、副走査方向
12の濃度分布を測定した。ただしこの濃度分布は、主
走査方向11に平均化した結果を表示している。ここで
のベタは、最大濃度である39plのインク滴31によ
るベタである。このとき、単位記録画素当たりのインク
定着量は、インク色の数を考慮することで78plとな
る。本発明を適用しない場合にはバンドの端部32にお
いて記録の濃度が高くなり、バンディング28として記
録品質を著しく低下させていた(図7(a))。ところ
が、本発明の適用により、濃度分布が平坦となり、バン
ディング28が改善された(図7(b))。ただし、単
位記録画素当たりのインク定着量の上限を下げすぎる
と、白く抜けすぎてしまい、これもまたバンディング2
8となる(図7(c))。本実施の形態における最適な
インク定着量の上限は60plであった。
【0029】記録が高濃度の場合には、バンドの端部3
2の濃度が高くなってバンディング28として認識され
ることが従来より知られており、その対策として、特開
平8−72312号公報にて開示されているような、境
界近傍の濃度を下げる処理がなされている。
【0030】特開平8−72312号公報ではバンド境
界26に対して、上側境界29と下側境界30を特に区
別していない。境界の両側の近傍領域に対して等しくイ
ンク定着量を減じると考えるのが妥当である。そこで本
発明人は、特開平8−72312号公報に倣い、境界近
傍、すなわち上側境界近傍と下側境界近傍の双方に対し
てインク定着量を制限することの効果を確認する実験を
行った。しかし、本発明ほどの顕著な効果は得られなか
った。
【0031】図8は、この実験で得られた記録結果につ
いて、図7と同様に副走査方向12の濃度分布を測定し
た結果である。図8では濃度の低下量を変化させ、
(a)はインク定着量を制御しなかった場合を、(b)
は最も濃度の起伏が少なくなった場合を、(c)はイン
ク定着量の制御をかけすぎた場合をそれぞれ表してい
る。最も濃度の起伏が少ない図8(b)において、バン
ド境界26を境として濃度の高い領域と低い領域が隣接
している。このため、マクロ的には濃度の起伏がなくな
っており、バンディング28は若干目立ちにくくはなっ
ている。しかし、依然として、視認しうる濃度の起伏が
残っており、バンディング28を生じていた。このよう
にバンディング28が完全になくならない理由は、濃度
の上昇が発生していない上側近傍領域おも、インク定着
量の制御の対象に含めていた点にある。
【0032】本発明の実施に先立って行った分析によれ
ば、境界近傍における濃度上昇には偏りがあり、2つの
バンド13の境界から見て一方の領域にのみ濃度上昇が
生じる。
【0033】バンド13を記録した際にその境界近傍の
濃度が上昇するメカニズムは、表面張力の作用により説
明できる。その詳細について、高濃度ベタを記録する場
合を例に、図9を用いて説明する。図中(a)はインク
8が記録媒体5の表面に接触した直後の状態を示した図
である。バンドの端部32とそれ以外の部分(バンドの
中央部33と呼ぶ)の違いは、付近でのインク8の自由
表面と記録媒体5との関係にある。バンドの端部32に
おいては、インク8の自由表面と記録媒体5が接続して
おり、両者は一定の角をなす。この角は接触角と定義さ
れ、インク8と記録媒体5とにより決まる物理定数であ
り、常に一定となる。
【0034】その後の、インク8の乾燥過程を図中
(b)に示した。インク8は、蒸発乾燥および記録媒体
5への浸透乾燥により、その体積が減少する。つまり、
記録媒体5の表面にたまっているインク層の厚さが減少
するが、バンドの端部32においては表面張力と接触角
を保とうとする力の作用により、一定の液面形状を保持
させる傾向にあり、ここにたまっているインク層の厚さ
は減少しにくい。インク層の厚さが減少しにくいのは、
決して乾燥が遅いことを意味するのではない。表面張力
と接触角の作用の結果として、バンドの中央部33から
端部へとインク8の一部が移動することにより、このよ
うな中央部と端部におけるインク層の厚さの違いが生じ
る。
【0035】そして、バンドの中央部33と端部でイン
ク層の厚さが異なった結果として、相対的にバンドの端
部32へのインク定着量が増加し、濃度が上昇するバン
ディング28として記録品質を低下させる。
【0036】以上では、単一のバンド13でのバンディ
ング28発生のメカニズムを説明したが、複数のバンド
13を順次記録する実際の記録では、一部の現象が異な
る。
【0037】図10は一方の隣接バンドが既に記録され
ている状態で、バンド13を記録する場合を示した図で
ある。記録が単一のバンド13であった場合との違い
は、図中(b)の乾燥過程における、上側境界29での
接触角にある。上側境界29においては、すでに記録媒
体5がインク8になじんだ状態にあり、接触角は存在し
ない、もしくは非常に小さくなる。このため、液面形状
への制約が発生しにくく、記録媒体5の表面にたまるイ
ンク層の厚さはバンドの中央部33と変わらなくなる。
もう一方の下側境界30においては、単一のバンド13
で記録した場合と同様に、記録媒体5の表面にたまるイ
ンク層の厚さが相対的に厚くなる。以上の結果、複数の
バンド13を隣接させて順次記録させた場合には、バン
ド13の下側境界近傍のみが相対的に記録濃度が上昇す
ることとなる。
【0038】このため、最適な濃度補正を行ってバンデ
ィング28を防止するためには、インク定着量を減じる
領域を下側境界近傍に限定する必要がある。
【0039】さらに今度は、記録画像をベタ画像からハ
ーフトーンを施したハーフトーン画像へと変更し、大き
さが異なるインク滴31を混在させた記録画像を記録し
た。用意した記録画像は、ハーフトーン処理により39
plで記録される記録画素と26plで記録される記録
画素により構成され、それらがほぼ同数で誤差拡散状に
分布しているものを使用した。この条件においても、イ
ンク定着量の上限を60plとして、前述の操作を行う
ことでバンディング28が改善された。改善の結果を図
11に示す。インク定着量の制御を適用しない図11
(a)では、下側境界近傍にバンディング28を示す濃
度の上昇が見られたが、インク定着量の制御を行った図
11(b)では、濃度の上昇が解消した。
【0040】このように、本発明はベタ画像のみならず
ハーフトーン画像に対しても効果を発揮することが分か
った。ハーフトーンはインクジェット記録装置に広く用
いられており、本発明がインクジェット記録装置一般に
適用できると言える。
【0041】(第2の実施の形態) 第1の実施の形態
では、シアン色とマゼンタ色の2色を混合した2次色の
記録画像を対象とした。第2の実施の形態では、さらに
イエロー色を加えた3次色の記録画像に対して、本発明
を適用した。記録画像には、シアン色、マゼンタ色、イ
エロー色の3色ともに39plのインク滴31のベタ画
像である、いわゆるプロセスブラックのベタ画像を使用
し、最大濃度の記録を行った。
【0042】3次色を対象とした第2の実施の形態で
は、単位記録画素当たりのインク定着量が2次色を対象
とした場合の1.5倍に増加しているので、バンディン
グ28はより顕著となる。そして記録実験により評価し
た結果、3次色にしてインク定着量を増加させた場合に
おいても、本発明のバンディング28を低減する効果が
認められた。なお、このときに設定したインク定着量の
上限は90plであり、2次色の場合よりも大きかっ
た。
【0043】このように本発明は、プロセスブラックに
代表される3次色のような、インク定着量が大きい場合
にも有効である。
【0044】(第3の実施の形態) ここまでで説明し
た実施の形態においては、最大濃度が得られる39pl
のインク滴31を使用した場合に生じる、顕著なバンデ
ィング28に対する本発明の効果を説明した。他にも、
より濃度の薄い26plのインク滴31のベタでも、程
度は小さいがバンディング28が生じている。この場合
の対策について説明する。なお、ここでは2次色を対象
とし、第1の実施の形態に倣って、シアン色とマゼンタ
色の2色を適用した。
【0045】図12(a)にバンディング28が発生し
ている箇所の濃度分布を示す。このようなインク定着量
が比較的少ない場合には、下側境界近傍における濃度上
昇の領域幅が狭くなる。このためインク定着量を制御す
る領域幅を、濃度の上昇領域に合わせて狭める必要があ
る。ここではインク定着量を制御する領域を、バンド1
3の下側境界30から4ラスタまでとした。
【0046】また、39plのインク滴31を使用した
場合よりも濃度の上昇量が少ないことから、より細かな
インク定着量の減少制御を行いたい。その一方で、4階
調のような少ない記録画素単位の階調数では、インク定
着量の制御の分解能の粗さが問題となる。分解能の粗さ
のために、インク定着量の制御が過大となり、濃度が薄
くなりすぎる。このため、制御対象領域24における制
御対象画素23の割合を1/4にまで減らすことで、濃
度の減少量のレンジを狭めて、インク定着量の制御の分
解能を高めた。図13に制御対象画素23を選択したパ
タンを示す。
【0047】以上の、制御の領域幅と記録画素21のパ
タンの変更により、濃度の上昇を抑制でき、バンディン
グ28が除去された(図12(b))。なお、このとき
のインク定着量の上限は55plであった。このよう
に、記録濃度が比較的に薄く、バンディング28が軽微
な領域に対しても、本発明は有効である。
【0048】(第4の実施の形態) シリアル記録装置
の記録品質を向上する技術として、シングリングが知ら
れている。シングリングとは複数のバンド13をオーバ
ーラップさせて、どのバンド13で記録するかを記録画
素単位で選択して記録する技術である。1つのラスタを
複数の記録素子9で記録することで、ラスタ内でインク
滴31の定着位置の誤差や大きさのばらつきの傾向が揃
わないようにし、目立たなくする。シングリングは、記
録素子9のばらつきや副走査の精度に起因するバンディ
ング28に効果を有する。
【0049】第4の実施の形態では、本発明にシングリ
ングを取り入れて、副走査の精度が低いことによる画像
品質の問題を改善した。図14は、記録媒体上における
記録画素21とバンド13との対応を示したものであ
る。隣接するバンド13は9ラスタだけ、オーバラップ
する。このオーバラップする領域をシングリング領域2
7と呼ぶものとする。シングリング領域27における記
録画素21の記録は、主走査方向11に見て双方のバン
ド13が櫛歯状に入れ替わる形式とし、双方のバンド1
3で重複して1つの記録画素21を記録しないようにし
た。なお、シングリング領域27のラスタ数や、記録画
素21に対していずれのバンド13を割り振るかの形式
は上記にはとらわれず、バンディング28の程度に応じ
て自由に設定できる。
【0050】バンド間の境界には、双方のバンド13で
記録されるシングリング領域27が存在する。このた
め、上側境界29と下側境界30を共にシングリング領
域27との境界に置き、上側境界近傍と下側境界近傍か
らシングリング領域27を除外した。
【0051】インク定着量の制御をせずに、シングリン
グだけでシアン色とマゼンタ色の最大濃度の2次色を記
録した場合の濃度分布を図15(b)に示す。シングリ
ングを行わない場合の図15(a)よりも境界における
濃度上昇が若干少なくなっているが、依然、濃度上昇は
発生していることが分かる。濃度上昇が発生する周期
は、シングリングを行った場合の方が短い。シングリン
グにより、実質的なノズル数が減少し、バンド13の
幅、つまりはバンド13の繰り返し周期が短くなってい
るためである。
【0052】シングリングを適用した場合も、やはり濃
度上昇が生じる領域は、バンド13の下側境界近傍にあ
る。詳細には、バンド間の境界付近で発生する濃度上昇
は、下側境界近傍とシングリング領域27において発生
していることが図15(b)より分かる。
【0053】そこで、下側境界近傍とシングリング領域
27の両方に対してインク定着量の制御を行った結果、
濃度分布を平坦とすることができた(図15(c))。
このときのインク定着量の上限は、下側境界近傍に対し
ては65pl、シングリング領域27に対しては70p
lであり、第1の実施の形態と同様に、インク定着量を
制御する領域の中の1/2の記録画素21に対して適用
した。
【0054】以上のように、シングリングを併用する場
合でも、インク定着量の制御によって濃度上昇を抑える
ことが可能である。そしてこのときのインク定着量を制
御する領域は、下側境界近傍とシングリング領域27で
ある。この2つの領域では、濃度が上昇するメカニズム
が異なる。
【0055】下端境界近傍では、先に図10を以って説
明した原理で、表面張力と接触角の作用により、濃度上
昇が生じる。図10とは、下端境界近傍の外側にシング
リング領域27が存在する点が異なる。シングリング領
域27では記録画素21の半数が間引かれているために
インク定着量が少なく、乾燥が速いために表面張力の作
用を発生しにくい。そして記録媒体5上のインク8と記
録媒体5との接触角は、実質的に、シングリング領域2
7を除外して下側境界30上に生じる。したがってイン
ク8は、下端境界近傍のみに集まることとなる。
【0056】シングリング領域27においては、1回の
主走査におけるインク定着量が少ないため、インク8は
記録媒体5の表層で乾燥しやすい。反対に非シングリン
グ領域では、インク定着量が多いためにインク8が記録
媒体5の表層から深層へと侵入しやすくなる。深層に入
り込んだインク8は発色への寄与が少なくなるので、双
方のバンド13が記録されてシングリング領域27の記
録が完成した時点で、相対的にシングリング領域27の
濃度が上昇する結果となる。
【0057】このように、下側境界近傍とシングリング
領域27では、濃度が上昇するメカニズムが異なる。し
たがって、下側境界近傍とシングリング領域27とで、
それぞれに最適な濃度の制御を行うことでバンディング
28を防止できる。
【0058】(第5の実施の形態) 第5の実施の形態
では、隣接するバンド13を記録する時間間隔が変化す
る場合において、濃度の上昇を抑えた。
【0059】発明者の実験によれば、バンドの端部32
において濃度が上昇する様子は、隣接するバンド13を
記録するまでの時間間隔によって変化する。図16は時
間間隔の違いが、濃度上昇にもたらす影響を示した図で
ある。時間間隔の短い(a)に対して、時間間隔が長い
(b)では、濃度が上昇する領域が狭く、なおかつ上昇
の度合いが高まっている。
【0060】このような違いは、バンドの端部32への
インク8の移動が、ゆっくりとした速度で生じているこ
とによる。前述した通り、インク8の移動は濃度の上昇
をもたらす。インク8の移動は、インク8そのものが蒸
発するか、隣接するバンドが記録されることで、記録媒
体5とインク8の自由表面との境界が消滅するまで続
く。隣接するバンドを記録するまでの時間間隔が短い
と、バンドの端部32へのインク8の移動が早期に打ち
切られるために、端部への集中が弱まり、このような違
いとなる。
【0061】このような、濃度上昇の様子の変化に対し
て、インク定着量を制御する領域の幅や、制御する記録
画素21のパタン、インク定着量の上限を最適化する。
隣接するバンドを記録するまでの時間間隔を計測し、間
隔がが長くなった場合には、インク定着量を制御する領
域を狭くし、なおかつインク定着量の上限を下げること
で、効果的にバンディング28を除去することができ
た。
【0062】なお、隣接するバンドを記録するまでの時
間間隔は、主走査の走査距離によって変化する。一般に
主走査の走査距離は記録データに最適化されて変動す
る。他にも、データ処理やデータ転送がボトルネックと
なって、記録動作が待たされる場合もある。むろん、主
走査の速度を変化させるような場合には、その速度も時
間間隔を左右する要素となる。
【0063】(第6の実施の形態) ここまで、記録画
素単位で4階調記録するシリアル記録装置を例に説明し
た。しかし本発明は、4階調のような多階調記録のシリ
アル記録装置のみならず、一般的な2階調記録のシリア
ル記録装置にも適用できる。
【0064】2階調記録の場合、インク定着量の制御量
に注意が必要となる。記録画素単位の階調数が2と少な
いため、記録画素単位の階調数が多い記録に比べて、イ
ンク定着量の制御が過大となる可能性が高い。2階調記
録では、インク定着量の制御がなされるとインク定着量
は必ず0となる。
【0065】このため2階調記録では、制御対象画素2
3の割合を、4階調記録の場合よりも少なく設定した。
ここでは第3の実施の形態と同じく、図13に示したパ
タンで制御対象の記録画素21を設定し、制御領域内の
1/4の記録画素21を制御対象画素23とした。ま
た、インク定着量の上限は80plとした。
【0066】以上の条件で、シアン色とマゼンタ色の2
次色の、39plのインク滴31による最大濃度のベタ
を記録した結果、バンド13の境界部でバンディング2
8が発生することを防止できた。
【0067】(第7の実施の形態) ここまでに説明し
た実施の形態では、バッファ16に接続された階調調整
ユニット17により、記録画素単位の階調を制御するこ
とで、バンディング28を除去する例を示した。この他
にも本発明は、バッファ16に転送される以前の記録画
像に対して、階調の制御を行うことによっても実施が可
能である。
【0068】バッファ16に転送される記録画像は、元
の記録画像に対して濃度変換や色変換を施し、さらにハ
ーフトーンをかけることにより作成され、インクジェッ
ト記録装置のデバイス特性に合わせられている。この変
換過程において、ハーフトーンを行う以前までは、各色
が256階調の高階調データで記録画像は存在する。
【0069】そこで、ハーフトーンを行う直前の記録画
像における、下側境界近傍の制御対象領域24に対応し
た領域のデータに対して、図17に示した従来技術にみ
られる濃度の制御を行った。その後にハーフトーンをか
けてバッファ16へ転送し、階調調整ユニット17を機
能させずに記録を行った。
【0070】このような記録画像に対する濃度の制御に
よっても、下側境界近傍のインク定着量を減じることが
でき、バンディング28を目立たなくできた。
【0071】なお、インク定着量の演算マスクや制御対
象領域24の選択パタンは、実施の形態の中で示した特
徴に限定されない。その他の演算マスクや選択パタンに
よっても、本発明の効果が十分に得られる。
【0072】また、以上の説明では、インク定着量ある
いは濃度の制御を、下側境界近傍を対象とした。しかし
他にも、バンドの主走査方向の境界の近傍も、隣接領域
が未記録であることから、インク定着量あるいは濃度の
制御の対象とできる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば未
記録の領域が隣接する場合においてのみ、バンドの境界
近傍の高濃度記録領域の記録濃度を、その記録濃度に応
じて減少させる。黒すじの発生個所は、記録濃度を減少
させる領域と一致しているので、高濃度記録時にバンド
境界に現れる黒すじを完全に取り除くことができる。そ
して、バンディングのない高画質な記録画像が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明による記録装置に適用される記録ヘッド
の記録素子の配置構成を示す模式図である。
【図3】本発明による記録装置の形態を示すブロック図
である。
【図4】本発明による記録装置の第1の実施の形態に適
用される制御対象画素の選択パタンを示す説明図であ
る。
【図5】本発明による記録装置の第1の実施の形態に適
用されるインク定着量の制御過程を示すフローチャート
である。
【図6】本発明による記録装置の第1の実施の形態に適
用されるインク定着量を計算する演算マスクを示す説明
図である。
【図7】本発明による記録装置の第1の実施の形態によ
りベタ画像を記録した場合に得られる効果を示す濃度分
布図である。
【図8】従来技術によりベタ画像を記録した場合に得ら
れる効果を示す濃度分布図である。
【図9】単一のバンドの端部の濃度が上昇するメカニズ
ムの説明図である。
【図10】バンドが隣接した際に上側境界近傍の濃度が
上昇しないことを説明する図である。
【図11】本発明による記録装置の第1の実施の形態に
よりハーフトーン画像を記録した場合に得られる効果を
示す濃度分布図である。
【図12】本発明による記録装置の第3の実施の形態に
より得られる効果を示す濃度分布図である。
【図13】本発明による記録装置の第3の実施の形態に
適用される制御対象画素の選択パタンを示す説明図であ
る。
【図14】本発明による記録装置の第4の実施の形態で
シングリングを適用した際の記録媒体上における記録画
素とバンドとの対応を示す説明図である。
【図15】本発明による記録装置の第4の実施の形態に
より得られる効果を示す濃度分布図である。
【図16】本発明による記録装置の第5の実施の形態に
より得られる効果を示す濃度分布図である。
【図17】従来技術における濃度補正カーブを説明する
図である。
【図18】公知の範囲でのバンドの端部の濃度が上昇す
るメカニズムの説明図である。
【図19】従来技術における記録画素の間引きパタンの
説明図である。
【図20】従来技術を適用した場合に得られる濃度分布
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 主走査機構 4 副走査機構 5 記録媒体 8 インク 9 記録素子 11 主走査方向 12 副走査方向 13 バンド 16 バッファ 17 階調調整ユニット 18 駆動信号選択回路 19 駆動信号発生回路 21 記録画素 22 記録対象画素 23 制御対象画素 24 制御対象領域 25 定着インク 26 バンド境界 27 シングリング領域 28 バンディング 29 上側境界 30 下側境界 31 インク滴 32 バンドの端部 33 バンドの中央部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材を含むインク滴を噴射して記録画素
    を記録する複数の記録素子が配列された記録ヘッドと、
    前記記録素子のインク滴の噴射を制御する記録素子制御
    手段と、前記記録ヘッドを記録媒体に対向させた状態で
    2つの異なる方向へ、前記記録媒体に対して相対的に前
    記記録ヘッドを主走査させる主走査手段と副走査させる
    副走査手段と、前記主走査手段と前記副走査手段とを制
    御する走査制御手段とを備え、前記主走査に伴って前記
    記録素子を動作させて主走査方向を長手方向とするバン
    ドを記録し、前記主走査と前記副走査の繰り返しにより
    画像を記録することを特徴とするインクジェット記録装
    置であって、前記記録素子制御手段は、前記バンドの境
    界部のうちの未記録の領域に隣接する前記バンドの境界
    部の近傍領域において、記録濃度が高い場合に限り前記
    記録濃度を下げる記録濃度制御手段を備えることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録濃度制御手段は、前記記録濃度
    を下げる領域の大きさを可変とすることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録濃度制御手段は、前記記録濃度
    が低いほど、前記記録濃度を下げる領域の大きさを狭め
    ることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記記録濃度制御手段は、前記記録画素
    を記録する前記色材の量を減少させる画素制御手段を備
    えることを特徴とする請求項1,2または3記載のイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画素制御手段は、前記記録濃度を下
    げる領域に含まれる前記記録画素の一部を選択して、記
    録濃度を下げることを特徴とする請求項4記載のインク
    ジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画素制御手段は、前記記録濃度を下
    げる領域に含まれる前記記録画素の一部を選択する比率
    を、前記記録濃度に応じて変化させることを特徴とする
    請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記画素制御手段は、前記記録画素の近
    傍におけるインク定着量を計算するインク定着量計算手
    段と、前記インク定着量の許容量を設定するインク定着
    量上限設定手段と、前記インク定着量が前記インク定着
    量の許容量を超えた場合に、インク定着量を減少させる
    インク定着量制御手段と、を備えることを特徴とする請
    求項4,5または6記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インク定着量上限設定手段は、前記
    記録濃度に応じて前記インク定着量の許容量を変化させ
    ることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録濃度制御手段は、記録画像の濃
    度階調を低下させる記録画像補正手段を備えることを特
    徴とする、請求項1,2または3記載のインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録濃度制御手段は、前記バンド
    を繰り返し記録する時間間隔を検知する時間間隔検知手
    段を備え、前記時間間隔に応じて、前記記録濃度を下げ
    る領域の大きさと前記記録濃度の減少量の両方、もしく
    は一方を変化させることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8または9記載のインクジェット
    記録装置。
  11. 【請求項11】 前記バンドをオーバーラップさせて記
    録するシングリング制御手段と、前記バンドがオーバー
    ラップするシングリング領域における、前記記録濃度を
    下げる第2の記録濃度制御手段と、を備えることを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9また
    は10記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 色材を含むインク滴を噴射して記録画
    素を記録する複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    が、記録媒体に対して相対的に、方向の異なる主走査と
    副走査を行いながら、主走査方向を長手方向とするバン
    ドを連ねて画像を形成するインクジェット記録方法であ
    って、前記バンドの境界部のうちの、未記録の領域に隣
    接する前記バンドの境界部の近傍領域に対して、記録濃
    度が高い場合に限って前記記録濃度を減少させる過程を
    含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 前記記録濃度を減少させる過程を適用
    する前記バンドの境界部の近傍領域の大きさが可変であ
    ることを特徴とする請求項12記載のインクジェット記
    録方法。
  14. 【請求項14】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記記録濃度が低いほど、前記記録濃度を減少させる領域
    の大きさを狭めることを特徴とする請求項13記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記記録画素を記録する前記色材の量を減少させることを
    特徴とする請求項12,13または14記載のインクジ
    ェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記記録濃度を減少させる領域に含まれる前記記録画素の
    一部を選択して、記録濃度を減少させることを特徴とす
    る請求項15記載のインクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記記録濃度を減少させる領域に含まれる前記記録画素の
    一部を選択する比率を、前記記録濃度に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項16記載のインクジェット記
    録方法。
  18. 【請求項18】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記記録画素の近傍におけるインク定着量を計算する第1
    の過程と、前記インク定着量の許容量を設定する第2の
    過程と、前記インク定着量が前記インク定着量の許容量
    を超えた場合に、インク定着量を減少させる第3の過程
    と、により構成されることを特徴とする請求項15,1
    6または17記載のインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 前記インク定着量の許容量を設定する
    第2の過程は、前記記録濃度に応じて前記インク定着量
    の許容量を変化させることを特徴とする請求項18記載
    のインクジェット記録方法。
  20. 【請求項20】 前記記録濃度を減少させる過程は、記
    録画像の濃度階調を低下させることを特徴とする請求項
    12,13または14記載のインクジェット記録方法。
  21. 【請求項21】 前記記録濃度を減少させる過程は、前
    記バンドを繰り返し記録する時間間隔に応じて、前記記
    録濃度を下げる領域の大きさと前記記録濃度の減少量の
    両方、もしくは一方を変化させることを特徴とする請求
    項12,13,14,15,16,17,18,19ま
    たは20記載のインクジェット記録方法。
  22. 【請求項22】 前記バンドをオーバーラップさせて記
    録し、前記バンドがオーバーラップする領域に対して、
    前記記録濃度を減少させる過程を併せ持つことを特徴と
    する請求項12,13,14,15,16,17,1
    8,19,20または21記載のインクジェット記録方
    法。
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