JP6671861B2 - 記録装置の補正データ生成方法およびデータ処理装置 - Google Patents

記録装置の補正データ生成方法およびデータ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の記録素子が配列される記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置に関する。特に、個々の記録素子のばらつきに起因する濃度ムラを補正するための方法に関する。
特許文献1などには、インクジェット記録装置において、個々の記録素子の吐出特性のばらつきに起因する濃度ムラを補正するためのヘッドシェーディング(HS)技術が開示されている。ヘッドシェーディングにおいては、個々の画素が有する入力信号を、当該画素に対応する記録素子の吐出特性に応じて予め設定されている補正パラメータに従って補正する。例えば、標準よりも吐出量が少なく低い濃度が表現されがちな記録素子に対しては、入力信号よりも出力信号が高くなるような補正パラメータが設定される。反対に、標準よりも吐出量が多く高い濃度が表現されがちな記録素子に対しては、入力信号よりも出力信号が低くなるような補正パラメータが設定される。このような、ヘッドシェーディング技術を用いれば、記録素子の全領域において同等な濃度を表現することが可能となる。
特開平10−13674号公報
ところで、インクジェット記録装置では、記録素子の吐出特性が使用頻度や環境によって変化することがある。よって、個々の記録素子に対するヘッドシェーディングの補正パラメータも適切なタイミングで再設定することが望ましく、そのような補正モードを備える記録装置も多く提供されている。通常、このような補正モードでは、全ての記録素子を用いて一様な濃度のテストパターンを記録し、当該テストパターンを読み取りセンサで読み取り、記録素子の位置と読み取り濃度の対応づけを行い、さらに個々の記録素子に対し新たな補正パラメータを設定する。この際、記録装置が複数色のインクを吐出するカラーインクジェット記録装置である場合には、個々の記録ヘッドすなわち個々のインク色に対応づけてテストパターンを記録する。しかしながら、このようなテストパターンを記録すると、実画像とは無関係な補正モードのためにインクや記録媒体、更にはテストパターンを記録するための時間が消費され、タイムコストやランニングコストの増加が課題となっていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、特別なテストパターンを記録することなく、通常の実画像の記録動作の過程で各記録素子に対する補正パラメータの設定を行うことが可能な補正データ生成方法を提供することである。
そのために本発明は、所定の色の色材を記録する複数の記録素子が配列方向に配列されて成る記録ヘッドを用いて画像を記録するための補正データ生成方法であって、複数の異なる第1の実画像を記録媒体に記録するための第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得する第1の取得工程と、前記複数の記録素子を用いて前記記録媒体に記録された前記複数の第1の実画像を読み取り手段で読み取ることによって得られた読み取りデータを、前記色材の濃度を示す濃度データに変換することにより、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第2の濃度データを取得する第2の取得工程と、前記第1の濃度データと前記第2の濃度データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する濃度ムラデータを取得する濃度ムラデータ取得工程と、前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の記録素子における濃度ムラを低減するための前記複数の記録素子のそれぞれに対応する補正データを生成する生成工程と、前記第1の実画像が記録された後に前記第1の実画像とは異なる第2の実画像を前記複数の記録素子を用いて記録するための第2の画像データを、前記補正データに従って補正する補正工程と、を有し、前記複数の異なる第1の実画像は夫々異なるページに記録され、前記第1の取得工程では、前記配列方向の位置が異なり、かつ異なるページに記録される複数の領域に対応する前記第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得し、前記第2の取得工程は、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する前記第2の濃度データを取得することを特徴とする。
本発明によれば、特別な補正モードを実行することなく、濃度ムラのない画像を安定して出力することが可能となる。
インクジェット記録装置の内部構成図である。 データ処理システムの制御構成を示すブロック図である。 記録処理および補正データ生成処理の工程を説明するためのブロック図である。 記録媒体に対するインクの付与量と光学濃度の関係を示す図である。 補正濃度取得処理および補正パラメータ生成処理のフローチャートである。 画像データの変換状態を説明するための模式図である。 画像データの変換状態を説明するための模式図である。 第2の実施形態における画像データの変換工程を説明するための模式図である。 補正値パラメータの生成工程を説明するためのフローチャートである。 画像データの変換状態を説明するための図である。 様々な濃度の画像を記録した場合の、濃度ムラ分布と補正量を示す図である。 (a)および(b)は、画像データの変換状態を示す模式図である。 画像データの変換状態を説明するための模式図である。
(第1の実施形態)
図1は本発明の記録装置として使用可能なフルライン型のインクジェット記録装置104の内部構成図である。記録動作や読み取り動作を行う際、記録媒体Pは不図示の駆動源に接続された搬送ローラ80とピンチローラ81からなる複数のローラ対で挟持されながら、所定の速度でY方向に搬送される。シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのインク(色材)を吐出するインクジェット記録ヘッド11〜14のそれぞれには、複数の記録素子がY方向と交差するX方向に所定のピッチで配列されている。そして、個々の記録素子は記録媒体Pの搬送速度に応じた周波数でZ方向にインクを吐出する。記録ヘッド11〜14のそれぞれは、2組のローラ対の間に配置されており、記録中の記録媒体Pは記録ヘッド11〜14のそれぞれの吐出口面に対し平滑に維持されている。
搬送方向の最下流には、複数の読み取り素子がX方向に所定のピッチで配列され、記録ヘッド11〜14が記録した画像を読み取ることが可能なスキャナ82(読み取り手段)が配備されている。X方向において、スキャナ82における読み取り素子の配列解像度は、記録ヘッド11〜14における記録素子の配列解像度と必ずしも等しくなくても良い。但し、個々の記録素子の濃度特性が把握できる程度の解像度であることが望まれる。本実施形態において、スキャナ82は、RGB3色のセンサを有し各色の輝度信号を8ビットデータとして出力するものとする。なお、スキャナ82は、記録ヘッド11〜14が記録した画像を常に読み取る必要は無く、記録ヘッド11〜14が記録した画像以外の画像を読み取ることも出来る。
図2は、本発明のデータ処理装置として使用可能なデータ処理システムの制御構成を示すブロック図である。本実施形態におけるデータ処理システムは、図1で説明したインクジェット記録装置104と、これに外部接続されるホスト装置100によって主に構成される。
インクジェット記録装置104において、コントローラ200は、CPU210、ROM211およびRAM212を備えている。マイクロプロセッサ形態のCPU210は、ROM211に格納されたプログラムや各種パラメータに基づき、RAM212をワークエリアとしながら、記録装置全体の制御を司っている。例えば、CPU210は、搬送モータ206を制御して搬送ローラ80を駆動し、記録媒体Pを所定の速度で搬送する。また、ヘッド駆動回路202を制御して記録ヘッド11〜14を駆動し、記録媒体Pに向けて個々の記録素子からインクを吐出させる。更に、スキャナ駆動回路204を制御してスキャナ82を駆動し、記録媒体P上の画像の読み取り動作を行い、得られた画像データをCPU210に提供している。
一方、ホスト装置100は、記録装置104が記録可能な画像データを生成して記録装置104に提供したり、記録装置104のスキャナが読み取った画像データを受け取って画像処理を施したりする。ホスト装置のCPU108は、HD(ハードディスク)107やROM110に格納された各種プログラムに従い、オペレーティングシステム102を介して、アプリケーション101、プリンタドライバ103、モニタドライバ105の各ソフトウエアを動作させる。この際、RAM109は、各種処理を実行する際のワークエリアとして使用される。
アプリケーション101、OS(オペレーティングシステム)102、モニタドライバ105およびプリンタドライバ103はホスト装置100にインストールされ、CPU108で実行されるソフトウエアを示している。モニタドライバ105は、モニタ106に表示するデータを作成するなどの処理を行う。プリンタドライバ103は、アプリケーション101からOS102へ受け渡された画像データを、記録装置104が受信可能な多値または2値の画像データに変換し、記録装置104に送信する。
図3は、本実施形態のデータ処理システムにおける記録処理および補正データ生成処理の工程を説明するためのブロック図である。まず、記録処理時における処理工程を説明する。ホスト装置100のアプリケーション101で作成された画像データは、ユーザがプリントコマンドを入力すると、プリンタドライバ103に提供される。この時の画像データは、8ビットのRGBデータである。プリンタドライバ103は、受け取ったRGBデータに対し、前段処理J0002、後段処理J0003、濃度ムラ補正処理J0010、γ補正J0004、2値化処理J0005、および印刷データ作成処理J0006を順に行う。
前段処理J0002では、モニタ106に表示する画像の色域を、記録装置104が表現可能な色域に対応づけるための信号値変換処理を行う。具体的には、8ビットのRGBデータを、ROM110に格納されている3次元LUTを参照することにより、同じく8ビットのR´G´B´データに変換する。
後段処理J0003では、前段処理J0002より受け取ったR´G´B´データを記録装置104が使用する4色のインクに対応するCMYKデータに変換する。具体的には、ROM110に格納されている3次元LUTを参照することにより、各画素8ビットのR´G´B´データをC、M、Y、Kそれぞれの濃度を示す8ビットのCMYKデータに変換する。
濃度ムラ補正処理J0010は、各画素を記録する記録素子に対応づけて設定された補正パラメータに基づいて、各画素のCMYKデータが示す階調値を調整する。これにより、8ビットのC、M、Y、Kデータは同じく8ビットのC´M´Y´K´データに変換される。濃度ムラ補正処理J0010は、記録媒体上で表現される記録素子間の濃度ムラを低減するための処理である。
γ補正J0004では、濃度ムラ補正処理J0010から受け取ったC´、M´、Y´およびK´データのそれぞれに対しγ補正処理を行う。図4は、記録媒体に対するインクの付与量と、付与された領域の光学濃度の関係を示す図である。横軸は、600dpiの1画素領域に対するインク付与量を示し、これは単位面積に記録されるドットの数すなわち入力信号値に相応する。一方、縦軸は、それぞれの付与量(入力信号値)に応じたインクを記録媒体に付与した場合に表現される光学濃度値を示している。図からも分かるように、インク付与量が少ない低濃度領域ではインク付与量と光学濃度はほぼ線形な関係にあるが、中濃度から高濃度にかけての領域では、両者の線形関係は崩れている。γ補正処理とは、このような入力信号と記録媒体上で表現される光学濃度が、全領域で線形関係を有するように、入力信号を補正するための処理である。具体的には、インク色ごとに用意された1次元のルックアップテーブルを参照することにより、8ビットのC´データ、M´データ、Y´データ、K´データのそれぞれを、同じく8ビットのC"データ、M"データ、Y"データ、K"データに変換する。
2値化処理J0005では、γ補正がなされた8ビットデータC"、M"、Y"、K"のそれぞれを、所定の量子化処理法を採用して記録(1)または非記録(0)を示す1ビットの記録データに変換する。更に、印刷データ作成処理J0006では、2値化処理J0005で生成された各インク色の記録データに、記録媒体情報、記録品位情報および給紙方法等のような記録動作に関わる制御情報を付して、印刷データを作成する。以上のようにして生成された印刷データは、ホスト装置100から記録装置104へ提供される。
記録装置104において、受信された印刷データのうち、2値の記録データはインク色ごとにラスタライズされた後、ヘッド駆動回路202に送られる。そして、対応する記録ヘッド11〜14上に配列する記録素子によって吐出動作が行われる。すなわち、記録(1)と設定された画素については、対応する記録素子によって所定のタイミングでインクドットが記録され、非記録(0)と設定された画素についてはインクドットは記録されない。以上が、実画像を記録する場合の画像処理工程である。
次に、補正データ生成工程について説明する。再度図1を参照するに、本実施形態では、上述した画像処理工程に従って記録ヘッド11〜14が記録した実画像を、記録ヘッド11〜14よりも搬送方向の下流に配置されているスキャナ82によって読み取ることが出来る。本実施形態では、記録中の画像を読み取って得られる画像データに基づいて、濃度ムラ補正処理J0010で使用する補正パラメータを生成する。以下、図3を用いて補正データ生成のための処理工程を説明する。
スキャナ82は、記録ヘッド11〜14が記録した実画像を読み取り、得られた画像データはスキャナ駆動回路204を介してホスト装置100のプリンタドライバ103に提供される。この時の画像データは、8ビットのRGBデータである。
色分解処理J0007では、記録装置104から受信したRGBデータを記録装置で使用するインク色に対応する8ビットの濃度データCMYKデータに変換する。変換の方法は、既に説明した前段処理J0002および後段処理J0003と同等であっても良いし、8ビットのRGBデータのそれぞれから、対数変換などを用いて補色に対応するCMYKデータを求めても良い。
濃度ムラデータ取得処理J0008では、色分解処理J0007から得られたCMYKデータに基づいて、個々の記録素子の濃度ムラデータを生成し、濃度ムラ分布を得る。更に、補正パラメータ生成処理J0009では、濃度ムラデータ取得処理J0008で生成された濃度ムラ分布に基づいて補正パラメータを生成し、濃度ムラ補正処理J0010でこれを利用できるように保存する。
図5は、ホスト装置のCPU108が、濃度ムラデータ取得処理J0008および補正パラメータ生成処理J0009にて行う補正パラメータ生成工程を説明するためのフローチャートである。また、図6および図7は、本処理を実行していく過程における画像データの変換状態を説明するための模式図である。以下、図6および図7を参照しながら図5のフローチャートに従って本実施形態における補正パラメータの生成工程を説明する。なお、本処理は、記録装置104が実画像を記録し、スキャナ82からの読み取り画像データを受信したタイミングにおいて開始される。
本処理が開始されると、CPU108は、まずステップS30において、記録装置104が実画像を記録する際に使用したインク色ごとの画像データを取得する。このような画像データは、例えば、後段処理J0003から出力される画像データを用いることが出来る。そして、記録ヘッドに配置されたほぼ全ての記録素子に対応する濃度データが、全てのインク色について得られる程度までこれらデータを蓄積し、Y方向に配列する複数のデータで平均化し、得られた結果を入力濃度分布としてインク色ごとに記憶する。この際、2次元データのまま画像データを蓄積していくと情報量の膨大化を招くので、平均化処理を伴いながら蓄積して行っても構わない。以下、具体的に説明する。
図6は、記録ヘッド11〜14によって記録された3ページ分の実画像例60a〜60cとその読み取り結果から得られる読み取り濃度分布702を示している。ここでは簡単のため、シアンインクのみで記録する方形のパッチCと、マゼンタインクのみで記録する三角形のパッチMと、イエローインクのみで記録する丸形のパッチYとが、互いにX方向(記録素子配列方向)の位置をずらしながら記録された実画像を示している。例えばシアンヘッド12に着目すると、ほぼ全ての記録素子が60a〜60cのいずれかのページでパッチCを記録するために使用されていることが分かる。CPU108は、このような複数ページ分の画像データから、シアンヘッド12に対応する画像データを抽出および蓄積し、記録素子ごとに複数の画素データの平均化処理を行い、図7に示すような入力濃度分布701を得る。また、マゼンタ、イエローおよびブラックについても同様の処理を行い、各色の入力濃度分布を記憶する。
なお、図では、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれが単色(1次色)で記録される実画像を例に説明したが、これは説明を簡単にするためであり、多くの実画像は複数のインク色の重ね合わせによって記録される。どのような実画像であっても(例えばパッチCがグリーンやブルーであっても)、後段処理J0003から出力される画像データに基づいて画像データを抽出しているので、シアン単色の濃度データを取得することが出来る。但し、後の工程で当該濃度データとスキャナ82が読み取って得られる読み取りデータとの対応付けを行う際、読み取りデータからシアンインクに対応する色成分のみを純粋に抽出することは難しい。よって、入力濃度分布701を得るために蓄積する画像データとしては、なるべく1色ないし2色までのインクで記録される領域とし、3色以上が混色される領域のデータは蓄積しないことが好ましい。
また、ステップS30では、全ての記録素子に対応する画像データが得られない状態であっても、数ページ分の実画像データの蓄積によってある程度の入力濃度データが得られれば、その時点で次のステップに移行しても良い。この場合、図6の入力濃度分布701にも示すように、所々に画像データが得られない欠落部eを含んだまま、次のステップに移行することになる。
図5に戻る。続くステップS31において、CPU108は、ステップS30で取得した入力濃度分布701に基づいて基準分布704を生成する。基準分布704とは、吐出特性のばらつきが存在しない記録ヘッドを用いて、入力濃度分布701に従って画像を記録し、更にこれをスキャナ82で読み取った場合に想定される濃度分布を示す。図7を参照するに、CPU108は、入力濃度分布701に対し、同じ領域に記録される他色インクの濃度分布703がスキャナの読み取り結果に及ぼす影響を差し引くとともに、図4で示した入力画像データと光学濃度の関係を鑑みて、基準分布704を生成する。
ステップS32において、CPU108は、実画像60a〜60cをスキャナ82が読み取り色分解処理J0007で処理された後のCMYKデータより、ステップS30で入力濃度分布701を生成するのに利用した領域(3箇所のパッチC)のデータを抽出する。そして、各領域の濃度データを繋ぎ合わせて、個々の記録素子に対応する読み取り濃度分布702を生成する。
更にステップS33に進み、CPU108は、ステップS31で生成した基準分布704とステップS32で取得した読み取り濃度分布702の差分から、濃度ムラ分布705を生成する。このようにして得られた濃度ムラ分布705においては、個々の記録素子の吐出特性のばらつきに起因する濃度ムラが濃度分布として反映されている。すなわち、濃度ムラ分布705によって、個々の記録素子が周囲に比べて高い濃度を出力する傾向があるか低い濃度を出力する傾向があるかというような濃度の相対関係(濃度ムラ分布)を把握することが出来る。
ステップS33にて濃度ムラ分布705が生成されると、CPU108はステップS34に進み、得られた濃度ムラ分布705に基づいて補正値分布706を生成する。この際、本実施形態では、領域A、領域B、領域Cのそれぞれについて独立に補正値分布706を生成する。具体的には、領域A、領域B、領域Cのそれぞれについて濃度ムラ分布の平均値を求め、それぞれの平均値を基準として濃度ムラ分布を逆転し、それぞれの平均値を0とした場合の値を補正値とする。
本実施形態のように、異なるタイミングで異なる箇所に記録された複数の領域A、領域B、領域Cを組み合わせて生成した濃度ムラ分布705には、実画像の入力画像データや個々の記録素子の吐出特性のばらつき以外にも、様々な要素の影響が含まれている。このため、これら複数の領域のデータを単純に繋げたとしても、領域間の連続性は得られ難い。その一方、記録ヘッド全域に含まれる緩やかな濃度ムラについては視覚的に目立ちにくく、そもそも記録ヘッド全域で一様なパターンを記録するような実画像も限られている。このため、本実施形態では、ほぼ同時にほぼ同領域に記録された領域を単位として独立に補正値分布を生成するのである。
但し、個々の領域の中に不吐出の記録素子が含まれていると、その領域の平均値は他の領域に比べて低くなり、1つの不吐出のために領域全体の濃度補正が好適に行われなくなるおそれが生じる。よって、予め不吐出の情報などを取得できる場合には、このような記録素子に対応する画像データは無効とし、平均値の算出などに用いないようすることが望ましい。いずれにしても、補正値分布706においては、相対的に低濃度を記録しがちな記録素子には高い値が、相対的に高濃度を記録しがちな記録素子には低い値が対応されることになる。
図5のフローチャートに戻る。CPU108はステップS35に進み、補正値分布706に基づいて個々の記録素子に対応する補正パラメータを生成し、これを保存する。補正パラメータとは、既に図3で説明した濃度ムラ補正処理J0010で参照するためのパラメータである。補正パラメータは、例えば、ステップS34で求めた補正値分布706をそのまま用いることも出来る。この場合、補正値パラメータは後段処理J0003から出力された8ビットの画像データに、直接加算されれば良い。すなわち、補正値が+5である記録素子の画素に対する入力値が「128」であった場合、濃度ムラ補正処理J0010は、これを「133」に変換して出力する。また、補正値が−10である記録素子の画素に対する入力値が「128」であった場合、濃度ムラ補正処理J0010は、これを「118」に変換して出力する。この際、ステップS34で補正値分布を求める際に利用した各領域における濃度ムラ分布の平均値の差を、領域単位で補正値に反映させて、新たな補正値分布707を生成し、これに基づいて補正値パラメータ707を生成しても良い。具体的に説明すると、例えば領域Aにおける濃度ムラ分布の平均値が領域Bや領域Cにおける濃度ムラ分布の平均値よりも「5」だけ小さい場合、領域Aの補正値全体を「5」だけ高くするような調整を行えば良い。
なお、欠落部eに相当する記録素子については、ステップS30〜ステップS34までの処理は行わず、ステップS35で補正パラメータを生成する際に、既に設定されている補正パラメータをそのまま維持すれば良い。このような処理は、現時点の実画像に基づく補正パラメータの生成を見送ることになる。
いずれにせよ、補正パラメータは個々の記録素子に対応づけて生成され、CPU108は生成した補正パラメータを個々の記録素子に対応づけて記憶する。以上で本処理が終了する。
以後、実画像を記録する際、濃度ムラ補正処理J0010では、個々の記録素子に対応づけられて記憶されている補正パラメータに従って、入力画像データCMYKに対し補正を施し、画像データC´M´Y´K´として出力する。更に、図5で説明したような補正パラメータ生成工程を、実画像を記録するたび、あるいは所定の周期やタイミングで行うことにより、記録素子の濃度ムラを経時的に安定させることが出来る。
以上説明した本実施形態によれば、通常の実画像の記録動作の過程で、各記録素子に対する補正パラメータを再設定することが出来る。よって、特別な補正モードを実行することなく、濃度ムラのない画像を安定して出力することが可能となる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態における画像データの変換工程を説明するための模式図である。既に説明した第1の実施形態のように、複数の領域(領域A、領域B、領域C)を繋ぎ合せて入力濃度分布801や読み取り濃度分布802を得る場合、その繋ぎ領域dでは、同じ記録素子に対し複数のデータが存在する場合がある。以下、このような繋ぎ領域をオーバーラップ領域dとも言う。図では、領域Aと領域Bの間のオーバーラップ領域dに複数のデータが存在し、領域Bと領域Cの間は欠落部eとなっている状態を示している。
繋ぎ領域dに存在する複数のデータは、異なるタイミングで異なる位置に記録された画像から得られるものであり、どちらが正しいというものでは無い。本実施形態ではこれら複数のデータのそれぞれを含む領域間(領域Aと領域B)での整合性をとる為の処理を説明する。以下、具体的に説明する。
本実施形態においても、図5に示したフローチャートに従って補正パラメータ生成処理を行う。ここで、図8に示すように、入力濃度分布801や読み取り濃度分布802の繋ぎ領域dに複数のデータが存在する場合、ステップS31で得られる基準分布804やステップS33で得られる濃度ムラ分布805の繋ぎ領域dにも、複数のデータが存在する。結果、ステップS34で得られる補正値分布806においても、繋ぎ領域dには複数のデータが存在することになる。
図9は、本実施形態においてCPU108がステップS35で補正値パラメータを生成する工程を具体的に説明するためのフローチャートである。ここでは、図8に示す補正値分布806に基づき、繋ぎ領域dにおいて領域Aと領域Bの整合性をとりながら補正パラメータ分布807を生成する場合について説明する。
本処理が開始されると、CPU108はまず、ステップS101において、領域Aのうち繋ぎ領域dに含まれる記録素子に相当する補正値と、領域Bのうち繋ぎ領域dに含まれる記録素子に相当する補正値との平均値を、それぞれの記録素子について算出する。
ステップS102において、CPU108は、領域Aの繋ぎ領域dに含まれる個々の記録素子について、補正値と平均値との差分を求め、これら複数の記録素子について差分の平均値Av_Aを算出する。更に、ステップS103において、CPU108は、領域Bの繋ぎ領域dに含まれる個々の記録素子について、補正値と平均値との差分を求め、これら複数の記録素子について差分の平均値Av_Bを算出する。
続くステップS104において、CPU108は、個々の記録素子に対し新たな補正値を設定する。具体的には、繋ぎ領域dに含まれる記録素子については、ステップS101で算出した平均値を新たな補正値として設定する。領域Aに含まれる繋ぎ領域以外に含まれる記録素子については、それぞれの補正値にステップS102で求めた平均値Av_Aを加算した値を新たな補正値として設定する。領域Bに含まれる繋ぎ領域以外に含まれる記録素子については、それぞれの補正値にステップS103で求めた平均値Av_Bを加算した値を新たな補正値として設定する。この際、領域Cのように領域Bとの間に欠落部e が存在する領域は、隣接する領域に合わせて補正濃度データに平均値Av_Bを加算しても良いが、濃度補正データをそのまま保持しても良い。以上により、新たな補正値分布807が得られる。
ステップS105では、新たな補正値分布に基づいて、個々の記録素子に対応する補正パラメータを生成する。補正パラメータの生成方法は第1の実施形態と同様である。以上で本処理が終了する。
なお、以上では繋ぎ領域dにおいて、領域Aおよび領域Bの平均値を求め、それぞれの領域の補正値を当該平均値に合わせるようにした。しかし、例えば、片方の領域の補正値をもう片方に合わせるようにしても良い。この場合、ステップS101のような平均化処理は必要なくなる。そして、繋ぎ領域dの個々の記録素子について領域Aの補正値と領域Bの補正値の差分を算出し、これら差分の平均値Av_ABを求める。その後、例えば領域Aの補正値を領域Bに合わせる場合には、領域Bの補正値はそのままに、領域Aについてのみ個々の記録素子の補正値に平均値Av_ABを加算して新たな補正値を算出すれば良い。
また、繋ぎ領域dにおいて領域Aと領域Bで共通する補正値を求めるために、記録素子の位置に応じた重み付け平均処理を採用することも出来る。具体的には、再度図8を参照するに、繋ぎ領域dのうち、最も左端(領域A側)に位置する記録素子については、領域Aから得られる補正値と領域Bから得られる補正値の重み付けの比を1:0として、平均化処理を行う。一方、繋ぎ領域dのうち、最も右端(領域B側)に位置する記録素子については、領域Aから得られる補正値と領域Bから得られる補正値の重み付けの比を0:1として、平均化処理を行う。そして、繋ぎ領域dの途中に位置する記録素子については、繋ぎ領域の右端部からの距離xに応じて、領域Aから得られる補正値と領域Bから得られる補正値の重み付けの比をx:(1−x)として平均化処理を行う。このようにすれば、繋ぎ領域d以外の領域について補正値の補正を行う必要はなくなり、繋ぎ領域dが複数存在する場合であっても、X方向に連続性を有する補正分布を比較的簡単に得ることが出来る。
以上説明した本実施形態によれば、複数の領域をつなぎ合わせて補正値分布806を生成する場合であっても、複数の領域間で適切に整合性を取ることが出来、全領域にわたり信頼性の高い補正を行うことが可能となる。但し、記録ヘッド全域における補正値の連続性を鑑みた場合、繋ぎ領域の数はなるべく少ないほうが好ましい。すなわち、ステップS30では、多少の繋ぎ領域を含むことはあっても、なるべくX方向の距離が大きい領域の組み合わせを抽出して入力濃度分布801や読み取り濃度分布802を取得することが好ましい。
ところで、以上では、補正値分布806から補正値パラメータを生成するタイミングで、繋ぎ領域dにおける領域間(領域Aと領域B)の整合性処理を行ったが、このような処理は濃度ムラ分布805の状態、すなわちステップS33の後で行うことも出来る。
図10は、このような処理を行った場合の画像データの変換状態を説明するための図である。図では、領域Aと領域Bの間の繋ぎ領域dに複数のデータが存在し、領域Bと領域Cの間は欠落部eとなっている状態を示している。CPU108は、濃度ムラ分布1305を精査し、領域Aのうち繋ぎ領域dに含まれる記録素子に相当する濃度値と、領域Bのうち繋ぎ領域dに含まれる記録素子に相当する濃度値との平均値を、それぞれの記録素子について算出する。そして、領域Aの繋ぎ領域dに含まれる個々の記録素子について、濃度値と平均値との差分を求め、更にこれら複数の記録素子について差分の平均値Av_Cを算出する。一方、領域Bの繋ぎ領域dに含まれる個々の記録素子についても、濃度値と平均値との差分を求め、これら複数の記録素子について差分の平均値Av_Dを算出する。
その後、個々の記録素子に対し新たな濃度値を設定する。具体的には、繋ぎ領域dに含まれる記録素子については、算出した平均値を新たな補正値として設定する。領域Aに含まれる繋ぎ領域d以外に含まれる記録素子については、それぞれの濃度値にAv_Cを加算した値を新たな濃度値として設定する。領域Bに含まれる繋ぎ領域d以外に含まれる記録素子については、それぞれの濃度値にAv_Dを加算した値を新たな濃度値として設定する。これにより、領域Aと領域Bの間で整合性の取れた、新たな濃度ムラ分布1305aが得られる。なお、本例の場合も、補正値を用いて整合性を取る場合と同様、片方の領域の濃度値をもう片方に合わせるようにしても良いし、領域Aから得られる濃度値と領域Bから得られる濃度値の重み付けの比をx:(1−x)として平均化処理を行っても良い。
また、欠落部eを介して存在する領域Cについては、上記実施形態と同様に、その濃度値を領域Aや領域Bとは独立に管理しても良いが、領域Aと領域Bの整合性をとるタイミングで、調整するようにしても良い。例えば、新たな濃度ムラ分布1305aにおいて、領域Aと領域Bと領域C全体の濃度値の平均値Mを算出し、それぞれの領域の平均値を当該平均値Mに合わせるような調整を行うことにより、新たな濃度ムラ分布1305bを得ることが出来る。この場合、欠落部eに含まれる記録素子についても一律に平均値Mを対応させれば、全ての記録素子領域について連続した濃度ムラ分布1305bが得られ、当該分布に基づいて補正パラメータを生成することが出来る。
(第3の実施形態)
図11は、同じ記録ヘッドを用いて様々な記録デューティの画像を記録した場合の、濃度ムラ分布と、ここから得られる補正量を示す図である。上段は全ての記録素子に対し低デューティの入力画像データが入力された場合、中段は全ての記録素子に対し中デューティの入力画像データが入力された場合、下段は全ての記録素子に対し高デューティの入力画像データが入力された場合、をそれぞれ示している。
いずれの場合も、記録素子の吐出特性のばらつきに応じた濃度ムラが発生しているが、その振幅(濃度ばらつきの程度)は、中デューティの画像を記録した場合が最も大きい。よって、中デューティの画像を用いて生成した補正値は、低デューティや高デューティの画像を用いて生成した補正値に比べ、変動が大きくなっている。このため、中デューティの実画像を用いて補正処理を行う領域と、低デューティや高デューティの実画像を用いて補正処理を行う領域とが混在すると、同じ記録ヘッドの中でも補正の程度に過不足が生じてしまう場合がある。本実施形態ではこのような状況を鑑み、なるべく記録デューティの近い領域のデータを繋ぎ合せて入力濃度分布や読み取り濃度分布を生成するようにする。
図12(a)および(b)は、本実施形態における画像データの変換状態を説明するための模式図である。図12(a)は、3ページ分の実画像例を示しており、ここでは、シアンインクのみで記録するパッチをC1〜C5として方形で示している。図において、C1とC2は記録ヘッドの同じ領域Aによって記録される一様なパターンであるが、記録デューティはC1の方が高い(濃い)ものとする。また、C4とC5は記録ヘッドの同じ領域Cによって記録される一様なパターンであるが、記録デューティはC4の方が高い(濃い)ものとする。
図12(b)は、同図(a)のような実画像に対する画像データの変換状態を示している。入力濃度分布1101、読み取り濃度分布1102、他色インクの濃度分布1103は、パッチごとにデータ管理されており、同じ記録素子(領域)に対し複数のデータが存在している。本実施形態では、このように同じ領域に対し複数のデータを用意しつつ、記録素子配列方向(X方向)において最も記録デューティの変動の少ない組み合わせを各領域で選択する。すなわち、図12(b)のような入力濃度データ1101が得られた場合、領域AについてはパッチC1のデータを、領域BについてはパッチC3のデータを、領域CについてはパッチC4のデータを選択し、これを用いて補正パラメータを生成する。
本実施形態においても、基本的に図5に示したフローチャートに従って、補正パラメータ生成処理を行うことが出来る。そして、同領域におけるパッチの選択すなわち各記録素子に対応するデータの抽出処理は、ステップS31の後に基準分布1104の状態で、またはステップS33の後に濃度ムラ分布1105の状態で、行うことが出来る。例えば、ステップS31の後で行う場合、CPU108は基準分布1104の全体を精査する。そして、複数の領域間において濃度値の平均がなるべく近い値であること、且つ個々の領域において濃度値の振幅がなるべく小さいことを条件として、パッチC1〜C5の中からパッチC1、C3およびC4を抽出する。その後、抽出されたパッチC1、C3およびC4を繋ぎ合せて新たな基準分布1104aを作成する。この場合、その後濃度ムラ分布1105を生成するために、読み取り濃度分布1102のうちC2とC5の分布は使用されないことになる。よって、ステップS32においては、C2やC5に対する読み取り動作やデータの保存は行わなくても良い。
一方、データの抽出処理をステップS33の後で行う場合、CPU108は濃度ムラ分布1105の全体を精査し、上記条件の下、C1、C3およびC4を抽出する。そして、補正値分布1106を作成する段階で、C2とC5の分布を除去し、C1、C3およびC4を繋ぎ合せて連続性のある補正値分布1106を作成する。
このような本実施形態によれば、X方向においてなるべく一様な実画像を抽出して補正データを生成することが出来るので、テストパターンを記録した場合と同等の補正処理を期待することができる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、個々の記録素子に対し記録デューティの異なる複数のデータが存在する場合に、このうちの1つを抽出する構成について説明した。これに対し、本実施形態では、同じ記録素子に対し、記録デューティ(入力濃度データ)が異なる複数のデータを抽出し、個々の記録デューティに対応する複数の補正パラメータを生成する方法について説明する。
図13は、本実施形態における画像データの変換状態を説明するための模式図である。ここでは、複数ページに及ぶ実画像より、領域AについてはC6〜C9の基準分布が、領域BについてはC10〜C13の基準分布が、領域CについてはC14〜C17の基準分布が、それぞれ得られたものとする。本実施形態では、このような基準分布の中から、記録素子配列方向(X方向)において記録デューティの変動の少ない組み合わせを複数抽出し、組み合わせごとに繋ぎ合わせる。すなわち、図13のような基準分布1204が得られた場合、パッチC7とパッチC10とパッチC14を組み合わせ、これを用いて第1組の補正値分布を生成する。また、パッチC8とパッチC11とパッチC15を組み合わせ、これを用いて第2組の補正値分布を生成する。更に、パッチC9とパッチC12とパッチC16を組み合わせ、これを用いて第3組の補正値分布を生成する。これにより記録デューティの異なる3組の補正値分布を生成することが出来る。
本実施形態においても、基本的に図5に示したフローチャートに従って、補正パラメータ生成処理を行うことが出来る。そして、パッチの選択すなわち各記録素子に対応する複数のデータの抽出処理は、第3の実施形態と同様、ステップS31の後またはステップS33の後において行うことが出来る。例えば、ステップS31の後で行う場合、CPU108は基準分布1204の全体を精査し、濃度値の平均がなるべく近く、且つ個々の領域において濃度値の振幅がなるべく小さいようなパッチの組み合わせを、複数組抽出する。ここでは、パッチC7とC10とC14の組と、パッチC8とC11とC15の組と、パッチC9とC12とC16の組を抽出したとする。この場合、CPU108は、C7とC10とC14を繋ぎ合せた第1の基準分布と、C8とC11とC15を繋ぎ合せた第2の基準分布と、C9とC12とC16を繋ぎ合せた第3の基準分布とを作成し、パッチC6とC17のデータは除去する。
一方、データの抽出処理をステップS33の後で行う場合、CPU108は濃度ムラ分布1105の全体を精査する。そして、上記条件の下、C7とC10とC14を繋ぎ合せた第1の補正値分布と、C8とC11とC15を繋ぎ合せた第2の補正値分布と、C9とC12とC16を繋ぎ合せた第3の補正値分布と、を作成する。
その後、ステップS35では、これら3種類の補正値分布それぞれに基づいて3種類の補正パラメータを生成し、記録デューティと記録素子に対応づけて記憶する。以上で本処理が終了する。
以後、実画像を記録する際、濃度ムラ補正処理J0010では、入力画像データの信号値と個々の記録素子に対応づけられて記憶されている補正パラメータに従って、入力画像データCMYKに対し補正を施し、画像データC´M´Y´K´として出力する。より詳しくは、3段階の記録デューティのうち、入力画像データに最も近い記録デューティを選択し、その記録デューティに対応する補正パラメータと記録素子の位置に基づいて、補正処理を行う。このような本実施形態によれば、記録デューティに対応した適切な補正量にて補正処理を行うことが出来、全階調において濃度ムラの無い補正処理を行うことが可能となる。
なお、以上説明した実施形態では、補正パラメータを、CMYKの多値データに対し加算あるいは減算するための補正値そのものとしたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明の補正パラメータは、濃度ムラ補正処理J0010において、入力信号値に応じて出力信号値が1対1で対応づけられる関数やテーブルを指し示すためのパラメータとすることも出来る。
また、上記実施形態では、濃度ムラ補正処理J0010を後段処理J0003とγ補正処理J0004の間に設け、多値の濃度データを同じく多値の濃度データに変換する形態としたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、記録ヘッドにおける個々の記録素子が、インクを吐出する量を複数段階で調整することが可能な場合には、補正パラメータは、吐出量を指し示すパラメータとしても良い。この場合、2値化処理J0005は吐出量の段階数に応じた多値量子化処理となり、補正パラメータは多値量子化処理の出力結果に対して補正を施す形態とすることが出来る。
更に、以上説明した補正パラメータ生成工程で生成したパラメータは、記録媒体の種類や記録モード、或は使用環境など様々な条件に応じて独立に設けることも出来る。この場合、補正パラメータは、インク色の種類のほか、記録媒体の種類など、個々の条件ごとに記憶管理されることになる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
11〜14 記録ヘッド
60a〜60c 実画像
82 スキャナ(読み取り手段)
100 ホスト装置
104 インクジェット記録装置
704 基準分布
705 濃度ムラ分布
706 補正値分布
J0007 色分解処理
J0008 濃度ムラデータ取得処理
J0009 補正パラメータ生成処理
J0010 濃度ムラ補正処理

Claims (32)

  1. 所定の色の色材を記録する複数の記録素子が配列方向に配列されて成る記録ヘッドを用いて画像を記録するための補正データ生成方法であって、
    複数の異なる第1の実画像を記録媒体に記録するための第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得する第1の取得工程と、
    前記複数の記録素子を用いて前記記録媒体に記録された前記複数の第1の実画像を読み取り手段で読み取ることによって得られた読み取りデータを、前記色材の濃度を示す濃度データに変換することにより、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第2の濃度データを取得する第2の取得工程と、
    前記第1の濃度データと前記第2の濃度データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する濃度ムラデータを取得する濃度ムラデータ取得工程と、
    前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の記録素子における濃度ムラを低減するための前記複数の記録素子のそれぞれに対応する補正データを生成する生成工程と、
    前記第1の実画像が記録された後に前記第1の実画像とは異なる第2の実画像を前記複数の記録素子を用いて記録するための第2の画像データを、前記補正データに従って補正する補正工程と、を有し、
    前記複数の異なる第1の実画像は夫々異なるページに記録され、前記第1の取得工程では、前記配列方向の位置が異なり、かつ異なるページに記録される複数の領域に対応する前記第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得工程は、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する前記第2の濃度データを取得することを特徴とする補正データ生成方法。
  2. 前記第1の取得工程は、前記第1の画像データより前記所定の色に対応する色成分を抽出することにより、前記第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得工程は、前記読み取り手段で読み取った結果より前記所定の色に対応する色成分を抽出することにより、前記第2の濃度データを取得することを特徴とする請求項1に記載の補正データ生成方法。
  3. 記生成工程は、前記複数の領域のそれぞれについて、前記複数の記録素子のそれぞれが記録する濃度を前記複数の記録素子に対応する濃度ムラデータの平均値に合わせるように、前記複数の記録素子に対応する前記補正データを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の補正データ生成方法。
  4. 前記配列方向において、前記複数の領域の間に欠落部が存在する場合、当該欠落部に対応する記録素子について、前記補正データは生成しないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  5. 前記配列方向において、前記複数の領域の間にオーバーラップ領域が存在する場合、当該オーバーラップ領域に対応する記録素子については、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記補正データに基づいて、前記複数の領域で共通する新たな補正データを生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  6. 前記オーバーラップ領域における前記複数の領域のそれぞれに対応する前記補正データと前記新たな補正データとの差分に基づいて、前記オーバーラップ領域以外の領域に対応する記録素子に対応する前記補正データが更に補正されることを特徴とする請求項5に記載の補正データ生成方法。
  7. 前記配列方向において、前記複数の領域の間にオーバーラップ領域が存在する場合、当該オーバーラップ領域に対応する記録素子については、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の領域で共通する新たな濃度ムラデータを生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  8. 前記オーバーラップ領域における前記複数の領域のそれぞれに対応する前記濃度ムラデータと前記新たな濃度ムラデータとの差分に基づいて、前記オーバーラップ領域以外の領域に対応する記録素子に対応する前記濃度ムラデータが更に補正されることを特徴とする請求項7に記載の補正データ生成方法。
  9. 前記第1の取得工程は、前記第1の実画像における異なる複数の領域のそれぞれに対応する画像データの中から濃度値の近い画像データを抽出することによって、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  10. 前記第1の取得工程は、前記第1の実画像における異なる複数の領域のそれぞれに対応する前記第1の画像データの中から濃度値の近い画像データの組み合わせを複数抽出することによって、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する複数の第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得工程は、前記第1の取得工程によって抽出された画像データに対応する読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する複数の第2の濃度データを取得し、
    前記濃度ムラデータ取得工程は、前記複数の第1の濃度データと前記複数の第2の濃度データに基づいて、複数の前記濃度ムラデータを取得し、
    前記生成工程は、前記複数の前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の領域のそれぞれについて、複数の前記補正データを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の補正データ生成方法。
  11. 前記記録ヘッドには、前記所定の色の色材を含む複数の色材を記録する記録素子が配列されており、
    前記第1の取得工程、前記第2の取得工程、前記濃度ムラデータ取得工程、前記生成工程および前記補正工程は、前記複数の色材のそれぞれについての処理を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  12. 前記複数の色材は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを含むことを特徴とする請求項11に記載の補正データ生成方法。
  13. 前記色材はインクであり前記記録ヘッドは前記記録素子よりインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  14. 前記記録ヘッドは、前記複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向と交差する前記配列方向に前記記録媒体の幅に相当する距離だけ配列されて構成されるフルライン型の記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の補正データ生成方法。
  15. 所定の色の色材を記録する複数の記録素子が配列方向に配列されて成る記録ヘッドを用いて画像を記録するための補正データ生成方法であって、
    実画像における、前記配列方向の位置が異なり、かつ異なるページに記録される複数の領域に対応する画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得する第1の取得工程と、
    録媒体に記録された前記実画像を読み取り手段で読み取ることによって得られた、前記複数の領域のそれぞれに対応する読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第2の濃度データを取得する第2の取得工程と、
    前記第1の濃度データと前記第2の濃度データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する濃度ムラデータを取得する濃度ムラデータ取得工程と、
    前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の記録素子における濃度ムラを低減するための前記複数の記録素子のそれぞれに対応する補正データを生成する生成工程と
    を有することを特徴とする補正データ生成方法。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載の補正データ生成方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 所定の色の色材を記録する複数の記録素子が配列方向に配列されて成る記録ヘッドを用いて画像を記録するための補正データを生成するデータ処理装置であって、
    複数の異なる第1の実画像を記録媒体に記録するための第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得する第1の取得手段と、
    前記複数の記録素子を用いて前記記録媒体に記録された前記複数の第1の実画像を読み取り手段で読み取ることによって得られた読み取りデータを、前記色材の濃度を示す濃度データに変換することにより、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第2の濃度データを取得する第2の取得手段と、
    前記第1の濃度データと前記第2の濃度データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する濃度ムラデータを取得する濃度ムラデータ取得手段と、
    前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の記録素子における濃度ムラを低減するための前記複数の記録素子のそれぞれに対応する補正データを生成する生成手段と、
    前記第1の実画像が記録された後に前記第1の実画像とは異なる第2の実画像を前記複数の記録素子を用いて記録するための第2の画像データを、前記補正データに従って補正する補正手段と、を備え
    前記複数の異なる第1の実画像は夫々異なるページに記録され、前記第1の取得手段は、前記配列方向の位置が異なり、かつ異なるページに記録される複数の領域に対応する前記第1の画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得手段は、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する前記第2の濃度データを取得することを特徴とするデータ処理装置。
  18. 前記第1の取得手段は、前記第1の画像データより前記所定の色に対応する色成分を抽出することにより、前記第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得手段は、前記読み取り手段で読み取った結果より前記所定の色に対応する色成分を抽出することにより、前記第2の濃度データを取得することを特徴とする請求項17に記載のデータ処理装置。
  19. 記生成手段は、前記複数の領域のそれぞれについて、前記複数の記録素子のそれぞれが記録する濃度を前記複数の記録素子に対応する濃度ムラデータの平均値に合わせるように、前記複数の記録素子に対応する前記補正データを生成することを特徴とする請求項17又は18に記載のデータ処理装置。
  20. 前記配列方向において、前記複数の領域の間に欠落部が存在する場合、当該欠落部に対応する記録素子について、前記補正データは生成しないことを特徴とする請求項17ないし19のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  21. 前記配列方向において、前記複数の領域の間にオーバーラップ領域が存在する場合、当該オーバーラップ領域に対応する記録素子については、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記補正データに基づいて、前記複数の領域で共通する新たな補正データを生成することを特徴とする請求項17ないし20のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  22. 前記オーバーラップ領域における前記複数の領域のそれぞれに対応する前記補正データと前記新たな補正データとの差分に基づいて、前記オーバーラップ領域以外の領域に対応する記録素子に対応する前記補正データが更に補正されることを特徴とする請求項21に記載のデータ処理装置。
  23. 前記配列方向において、前記複数の領域の間にオーバーラップ領域が存在する場合、当該オーバーラップ領域に対応する記録素子については、前記複数の領域のそれぞれに対応する前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の領域で共通する新たな濃度ムラデータを生成することを特徴とする請求項17ないし20のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  24. 前記オーバーラップ領域における前記複数の領域のそれぞれに対応する前記濃度ムラデータと前記新たな濃度ムラデータとの差分に基づいて、前記オーバーラップ領域以外の領域に対応する記録素子に対応する前記濃度ムラデータが更に補正されることを特徴とする請求項23に記載のデータ処理装置。
  25. 前記第1の取得手段は、前記第1の実画像における異なる複数の領域のそれぞれに対応する画像データの中から濃度値の近い画像データを抽出することによって、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得することを特徴とする請求項17ないし24のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  26. 前記第1の取得手段は、前記第1の実画像における異なる複数の領域のそれぞれに対応する前記第1の画像データの中から濃度値の近い画像データの組み合わせを複数抽出することによって、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する複数の第1の濃度データを取得し、
    前記第2の取得手段は、前記第1の取得手段によって抽出された画像データに対応する読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する複数の第2の濃度データを取得し、
    前記濃度ムラデータ取得手段は、前記複数の第1の濃度データと前記複数の第2の濃度データに基づいて、複数の前記濃度ムラデータを取得し、
    前記生成手段は、前記複数の前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の領域のそれぞれについて、複数の前記補正データを生成することを特徴とする請求項17又は18に記載のデータ処理装置。
  27. 前記記録ヘッドには、前記所定の色の色材を含む複数の色材を記録する記録素子が配列されており、
    前記第1の取得手段、前記第2の取得手段、前記濃度ムラデータ取得手段、前記生成手段および前記補正手段は、前記複数の色材のそれぞれについての処理を行うことを特徴とする請求項17ないし26のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  28. 前記複数の色材は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを含むことを特徴とする請求項27に記載のデータ処理装置。
  29. 前記色材はインクであり、前記記録ヘッドとして前記記録素子よりインクを吐出するインクジェット記録ヘッドを更に備えることを特徴とする請求項17ないし28のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  30. 前記記録ヘッドは、前記複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に前記記録媒体の幅に相当する距離だけ配列されて構成されるフルライン型の記録ヘッドであることを特徴とする請求項17ないし29のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  31. 前記記録ヘッドと前記読み取り手段とを更に備えることを特徴とする請求項17ないし30のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  32. 所定の色の色材を記録する複数の記録素子が配列方向に配列されて成る記録ヘッドを用いて画像を記録するためのデータ処理装置であって、
    実画像における、前記配列方向の位置が異なり、かつ異なるページに記録される複数の領域に対応する画像データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第1の濃度データを取得する第1の取得手段と、
    録媒体に記録された前記実画像を読み取り手段で読み取ることによって得られた、前記複数の領域のそれぞれに対応する読み取りデータに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する第2の濃度データを取得する第2の取得手段と、
    前記第1の濃度データと前記第2の濃度データに基づいて、前記複数の記録素子のそれぞれに対応する濃度ムラデータを取得する濃度ムラデータ取得手段と、
    前記濃度ムラデータに基づいて、前記複数の記録素子における濃度ムラを低減するための前記複数の記録素子のそれぞれに対応する補正データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
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