JP6558211B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関する。
従来から、原稿の搬送経路に移動不能に配置された読取デバイスを備えたAuto document feeder形式(以下、ADF形式という)の画像読取装置が知られている。
特許文献1に記載のADF形式の画像読取装置は、白部、および黒部を有する原稿押え板を有し、原稿押え板の位置を切換えることにより、読取位置において原稿押え板の色を白色、又は黒色に切り替えるようにしている。この画像読取装置は、原稿の先端1mmを黒色の原稿押え板を用いて原稿を読み取り、その読取結果を用いて原稿押え板の黒色と原稿の背景色との違いから原稿の幅を検出し、白色の原稿押え板に切り替えて、検出した幅を有効画像領域として原稿を読み取っている。また、特許文献2に記載の画像読取装置は、2つの読取デバイスを用いて両面読取を実現している。
特許文献3に記載の画像読取装置は、原稿に光を照射して読み取るときに、ランプを一定の駆動値で点灯して原稿に照射する第1動作と読み取った信号の最大値が一定の基準値となる様にランプを点灯して原稿に照射する第2動作とを切換えて制御している。
特開2002−77517号公報 特開2014−195245号公報 特開昭53−105314号公報
しかしながら、特許文献1に記載の白部、及び黒部を有する原稿押え板を特許文献2に記載の2つの読取デバイスにそれぞれ1色ずつ適用する場合を考える。
この場合は、白部を有する原稿押え板に対向する読取デバイスは、原稿押え板を用いて光量調整することができる。一方、黒部を有する原稿押え板に対向する読取デバイスにおいて、原稿がない状態では読取デバイスから照射した光がほとんど反射しないため、原稿がない状態では読取デバイスの光量調整ができない。そこで、特許文献3に記載の画像読取装置の様に、原稿を読み取った信号の最大値が一定の基準値となるように光量調整を実行することが考えられる。しかし、原稿の種類によって原稿の背景色が異なっており、読み取った信号の最大値が一定の基準値となるように光量調整を実行すると、原稿の背景色のバラツキに応じて光量調整にバラツキが発生する。その結果、光量調整のバラツキにより光量のバラツキが発生し、同じ色を読み取ったときの信号の出力が原稿の背景色のバラツキに応じて変動してしまい読み取った信号の出力の正確性に欠けていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされ、ADF形式の両面読取可能な画像読取装置において、一方の読取デバイスに対向して白色基準部材を備え、他方の読取デバイスに対向して黒色部材を備える場合でも、黒色部材に対向する読取デバイスの正確な光量調整が可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様では、画像読取装置は、給紙トレイに載置された原稿を副走査方向に搬送する搬送部と、第1光源を有し、前記給紙トレイから搬送された原稿に前記第1光源から光を照射して主走査方向の1ライン中の各画素を読み取る第1読取部と、第2光源を有し、前記第1読取部を通過して搬送された原稿に前記第2光源から光を照射して主走査方向の1ライン中の各画素を読み取る第2読取部と、前記第1読取部の白色の基準となる白色基準濃度を有し、前記第1読取部に対向して配置される白色基準部材と、黒色濃度を有し、前記第2読取部に対向して配置される黒色部材と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記白色基準部材を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が第1調整値となる様に前記第1光源の光量を第1光量に調整する第1調整処理と、前記搬送部により搬送された特定原稿を前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値である第1読取値に基づいて第2調整値を決定する第2調整値決定処理と、前記特定原稿を前記第2光源で照射して前記第2読取部で読み取り、前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記第2調整値となる様に前記第2光源の光量を第2光量に調整する第2調整処理と、前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で前記特定原稿を読み取り、前記第2光源の前記第2光量で照射して前記第2読取部で前記特定原稿を読み取る読取処理と、を実行する。
請求項2に記載の具体的態様では、前記制御部は、準備処理の後に実行処理を実行し、前記準備処理は、白色から黒色までの複数の濃度領域に区画された灰基準原稿の白色領域を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が予め定められた最大値となる様に前記第1光源の光量を第3光量に調整する第3調整処理と、前記灰基準原稿の前記白色領域を前記第2光源で照射して前記第2読取部で読み取り、前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記最大値となる様に前記第2光源の光量を第4光量に調整する第4調整処理と、前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、各濃度領域において前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第1灰データとして記憶する第1灰データ取得処理と、前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域を前記第2光源の前記第4光量で照射して前記第2読取部で読み取り、各濃度領域において前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第2灰データとして記憶する第2灰データ取得処理と、前記各濃度領域の前記第1灰データを同じ濃度領域の前記第2灰データに変換するための変換テーブルを作成するテーブル作成処理と、を含み、前記実行処理は、前記第1調整処理、前記第2調整値決定処理、前記第2調整処理、および前記読取処理を含み、前記第2調整値決定処理は、前記第1読取値を前記変換テーブルにより変換して前記第2調整値とする。
請求項3に記載の具体的態様では、前記準備処理は、前記白色基準部材を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を前記第1調整値として取得する第1調整値取得処理を含む。
請求項4に記載の具体的態様では、前記画像読取装置は、1ライン中の各画素の白データ及び黒データに基づき、前記第1読取部又は前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の値を補正データにシェーディング補正する補正部を備え、前記準備処理は、前記灰基準原稿の前記白色領域を前記第2光源の前記第4光量で照射して前記第2読取部で読み取ることにより前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の第2白データを取得する第2白データ取得処理と、前記第2光源を消灯して前記第2読取部で読み取ることにより前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の第2黒データを取得する第2黒データ取得処理と、前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域のうち特定の濃度領域を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を調整領域判定値として取得する判定値取得処理と、を含み、 前記実行処理は、前記白色基準部材を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記最大値となる様に前記第1光源の光量を第5光量に調整する第5調整処理と、前記白色基準部材を前記第1光源の前記第5光量で照射して前記第1読取部で読み取ることにより前記第1読取部が読み取った1ライン中の各画素の第1白データを取得する第1白データ取得処理と、前記第1光源を消灯して前記第1読取部で読み取ることにより前記第1読取部が読み取った1ライン中の各画素の第1黒データを取得する第1黒データ取得処理と、前記特定原稿の先端から副走査方向における読取開始位置までの範囲を前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で読み取ることにより先端画像データを取得する先端画像取得処理と、前記特定原稿の領域である調整領域を前記先端画像データから検出する調整領域検出処理と、を含み、前記調整領域検出処理は、前記先端画像データから前記調整領域判定値以上の値を示す画素である調整領域候補画素を検出し、主走査方向および副走査方向に所定画素数以上の前記調整領域候補画素が連続している矩形領域を前記調整領域として検出し、前記第2調整値決定処理は、前記特定原稿の前記調整領域を前記第1読取部で読み取ることにより前記第2調整値を決定し、前記第2調整処理は、前記特定原稿の前記調整領域を前記第2読取部で読み取ることにより前記第2光源の光量を前記第2光量に調整し、前記読取処理は、前記第1読取部による読み取りでは、前記第1白データおよび前記第1黒データに基づきシェーディング補正されて第1画像データが生成され、前記第2読取部による読み取りでは、前記第2白データおよび前記第2黒データに基づきシェーディング補正されて第2画像データが生成される。
請求項5に記載の具体的態様では、前記準備処理は、1ライン中の各画素において前記第1白データを前記第2白データで割算して白比率を算出する白比率算出処理を含み、前記第2調整値決定処理は、前記調整領域内の主走査方向に奇数個の複数の画素のうち主走査方向の中央に位置する画素の白比率を前記第1読取値に掛算して、掛算した値を前記変換テーブルにより変換して前記第2調整値として決定する。
請求項6に記載の具体的態様では、前記実行処理は、前記調整領域を前記第2読取部で読み取った1ライン中の各画素の値から主走査方向における原稿の両端部の位置をそれぞれ示す上流端位置および下流端位置を検出する先端原稿端検出処理と、前記第2画像データの主走査方向の各ラインにおいて、先頭画素から下流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、前記上流端位置とのうちで主走査方向上流側にある位置を原稿上流位置とし、最終画素から上流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、前記下流端位置とのうちで主走査方向下流側にある位置を原稿下流位置とする原稿位置決定処理と、前記第1画像データにおいて前記各ラインの前記原稿上流位置から前記原稿下流位置までの画素の値を前記各ラインの画像データとして前記第1画像データを置換する画像置換処理と、を含む。
請求項1に記載の発明態様では、画像読取装置は、第1読取部に対向して配置される白色基準部材と、第2読取部に対向して配置される黒色部材と、を備え、制御部は、白色基準部材を第1光源で照射して第1読取部で読み取り、第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が第1調整値となる様に第1光源の光量を第1光量に調整する第1調整処理と、特定原稿を第1光源の第1光量で照射して第1読取部で読み取り、第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値である第1読取値に基づいて第2調整値を決定する第2調整値決定処理と、特定原稿を第2光源で照射して第2読取部で読み取り、第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が第2調整値となる様に第2光源の光量を第2光量に調整する第2調整処理と、第1光源の第1光量で照射して第1読取部で特定原稿を読み取り、第2光源の第2光量で照射して第2読取部で特定原稿を読み取る読取処理と、を実行する。よって、第1読取部に対向して白基準部材を備え、第2読取部に対向して黒部材を備える場合でも、黒色部材に対向する第2読取部の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
請求項2に記載の具体的態様では、準備処理は、灰基準原稿の白色領域を第1光源で照射して第1読取部で読み取り、第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が予め定められた最大値となる様に第1光源の光量を第3光量に調整する第3調整処理と、灰基準原稿の白色領域を第2光源で照射して第2読取部で読み取り、第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が最大値となる様に第2光源の光量を第4光量に調整する第4調整処理と、灰基準原稿の複数の濃度領域を第1光源の第3光量で照射して第1読取部で読み取り、各濃度領域において第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第1灰データとして記憶する第1灰データ取得処理と、灰基準原稿の複数の濃度領域を第2光源の第4光量で照射して第2読取部で読み取り、各濃度領域において第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第2灰データとして記憶する第2灰データ取得処理と、各濃度領域の第1灰データを同じ濃度領域の第2灰データに変換するための変換テーブルを作成するテーブル作成処理と、を含み、第2調整値決定処理は、第1読取値を変換テーブルにより変換して第2調整値とする。よって、第1読取部で読み取る原稿の背景色と第2読取部で読み取る原稿の背景色とが同じ原稿を第1読取部と第2読取部とで読み取った時に読み取った値がそれぞれ異なる場合でも、変換テーブルにより正確な値に変換されるため、正確な第2調整値を決定することができ、黒色部材に対向する第2読取部の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
請求項3に記載の具体的態様では、準備処理は、白色基準部材を第1光源の第3光量で照射して第1読取部で読み取り、第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を第1調整値として取得する。よって、灰基準原稿の白色領域で調整された第3光量で第1読取部からの距離が原稿よりも遠い位置に配置された白色基準部材を照射して読み取った値を第1調整値としているため、第1読取部と原稿との距離が、第1読取部と白色基準部材との距離と異なっている場合でも、灰基準原稿の白色領域で調整されたときと同等の第1読取部の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
請求項4に記載の具体的態様では、実行処理は、特定原稿の先端から副走査方向における読取開始位置までの範囲を第1光源の第1光量で照射して第1読取部で読み取ることにより先端画像データを取得する先端画像取得処理と、特定原稿の領域である調整領域を先端画像データから検出する調整領域検出処理と、を含み、調整領域検出処理は、先端画像データから調整領域判定値以上の値を示す画素である調整領域候補画素を検出し、主走査方向および副走査方向に所定画素数以上の調整領域候補画素が連続している矩形領域を調整領域として検出し、第2調整値決定処理は、特定原稿の調整領域を第1読取部で読み取ることにより第2調整値を決定し、第2調整処理は、特定原稿の調整領域を第2読取部で読み取ることにより第2光源の光量を第2光量に調整する。よって、特定原稿の濃度が濃く光の反射が小さい原稿である場合でも、調整領域判定値以上の値を示す画素群である調整領域を検出し、調整領域で光量調整することにより、黒色部材に対向する第2読取部の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
請求項5に記載の具体的態様では、準備処理は、第1白データを第2白データで割算して白比率を算出する白比率算出処理を含み、第2調整値決定処理は、調整領域内の主走査方向に奇数個の複数の画素のうち主走査方向の中央に位置する画素の白比率を第1読取部に掛算して、掛算した値を変換テーブルにより変換して前記第2調整値として決定する。よって、同じ画素の位置で第1白データと第2白データとで値が異なっている場合でも、正確な第2調整値を決定することができ、黒色部材に対向する第2読取部の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
請求項6に記載の具体的態様では、実行処理は、調整領域を第2読取部で読み取った1ライン中の各画素の値から主走査方向における原稿の両端部の位置をそれぞれ示す上流端位置および下流端位置を検出する原稿端検出処理と、第2画像データの主走査方向の各ラインにおいて、先頭画素から下流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、上流端位置とのうちで主走査方向上流側にある位置を原稿上流位置とし、最終画素から上流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、下流端位置とのうちで主走査方向下流側にある位置を原稿下流位置とする原稿位置決定処理と、第1画像データにおいて各ラインの原稿上流位置から原稿下流位置までの画素の値を各ラインの画像データとして第1画像データを置換する画像置換処理と、を含む。よって、黒色部材に対向する第2読取部により検出した原稿の端部を用いて白色基準部材に対向する第1読取部で読み取った第1画像データを置換することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1の内部構成を示す正面図である。 画像読取装置1の読取部241、242の構成を拡大して示す図面である。 読取部241、242の受光部311、312の構成を示すブロック図である。 画像読取装置1の電気的構成を示すブロック図である。 保守メイン処理を示すフローチャートである。 変換テーブルTRT作成処理M9を示すフローチャートである。 読取メイン処理を示すフローチャートである。 読取前処理R2を示すフローチャートである。 原稿光量調整処理R5を示すフローチャートである。 灰基準原稿TGSを説明する図面である。 変換テーブルTRTを説明する図面である。 先端画像データHIDを説明する図面である。
[実施形態]
以下に、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1について図面を参照して説明する。図1において、上下方向および前後方向は矢印により示される。
<画像読取装置1の機械的構成>
図1において、画像読取装置1は、給紙トレイ2と、本体部3と、排紙トレイ4とを備える。操作部5、および表示部6が、本体部3の上面に配置される。操作部5は、電源スイッチ、および各種設定ボタンを含み、使用者からの操作指令等を受け付ける。たとえば、操作部5は、読取動作を開始するスタートボタン、解像度を設定する操作ボタンなどを含む。表示部6は、LCDを含み、画像読取装置1の状況を表示する。
搬送経路20が、本体部3の内部に形成される。給紙トレイ2に載置された原稿GSは、搬送経路20に沿って搬送方向FDに搬送され、排紙トレイ4に排出される。給紙ローラ21と、分離パッド22と、一対の上流側搬送ローラ23と、第1読取部241と、第2読取部242と、第1プラテンガラス251と、第2プラテンガラス252と、一対の下流側搬送ローラ26とが、搬送経路20に沿って配置される。
給紙ローラ21は、分離パッド22と協働して、給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿GSを、1枚ずつ給送する。上流側搬送ローラ23、および下流側搬送ローラ26は、ADFモータMT(図4参照)により駆動される。第1プラテンガラス251は、光透過性を有し、搬送経路20の上側において搬送経路20に沿って配置される。第2プラテンガラス252は、光透過性を有し、搬送経路20の下側において搬送経路20に沿って配置される。搬送ローラ23、26は、給紙ローラ21から給送された原稿GSがプラテンガラス251、252を通過するように原稿GSを搬送する。
本実施形態では、原稿GSの表面が給紙トレイ2の載置面に向くように原稿GSが給紙トレイ2に載置される。第1読取部241は、搬送経路20の上側に配置され、第1プラテンガラス251を通過する原稿GSの裏面の画像を読み取る。第2読取部242は、搬送経路20の下側に配置され、第2プラテンガラス252を通過する原稿GSの表面の画像を読み取る。フロントセンサ271が、給紙トレイ2に配置され、給紙トレイ2に原稿GSが載置されたときにオンし、給紙トレイ2に原稿GSが載置されていないときにオフするように構成される。リアセンサ272が、上流側搬送ローラ23と第1読取部241との間に配置され、原稿GSが通過しているときにオンし、原稿GSが通過していないときにオフするように構成される。本実施形態では、原稿GSの中心を基準として給紙トレイ2に載置される公知のセンターレジ方式を採用している。
(第1読取部241および第2読取部242の詳細な構成)
第1読取部241および第2読取部242の詳細な構成について図2および図3を参照して説明する。図2において、第1読取部241は、光源301と、受光部311と、光学部材321とを備え、第2読取部242は、光源302と、受光部312と、光学部材322とを備える。光源301、302は、赤色、緑色および青色の3色の発光ダイオードを含む。光源301、302から出射された光が原稿GSの表面又は裏面などにより反射されたときに、光学部材321、322は、反射光を受光部311、312に導く。本実施形態において、カラーモードが選択されたとき、3色の発光ダイオードが順次点灯することにより1ラインの原稿GSの画像が読み取られる。また、モノモードが選択されたとき、3色のうちの特定の1色、たとえば緑色の発光ダイオードが点灯することにより1ラインの原稿GSの画像が読み取られる。
白色基準板341が、第1読取部241と搬送経路20を介して対向する位置である第1読取位置P1に、配置される。白色基準板341は、原稿GSの背景色である白色と同じ反射率を有する。搬送経路20に原稿GSが存在しない場合、光源301からの出射光は、白色基準板341により反射され、その反射光は光学部材321を介して受光部311により受光される。黒色板342が、第2読取部242と搬送経路20を介して対向する位置である第2読取位置P2に、配置される。黒色板342は、光をほとんど反射しない黒色と同じ反射率を有する。搬送経路20に原稿GSが存在しない場合、光源302からの出射光は、黒色板342に吸収される。搬送経路20に原稿GSが存在する場合、光源302からの出射光は、原稿GSにより反射され、その反射光は光学部材322を介して受光部312により受光される。光学部材321、322は、主走査方向MDに延びるロッドレンズを含む。リアセンサ272と第1読取位置P1との距離は、第1読取距離LT1であり、リアセンサ272と第2読取位置P2との距離は、第2読取距離LT2である。
図3において、受光部311、312は、主走査方向MDに直線状に配列される6個のセンサICチップCH1〜CH6を有し、各センサICチップは、主走査方向MDに配列される多数の画素である多数の光電変換素子331、332を含み、図示しないシフトレジスタ、および増幅器を内蔵する。先頭画素は、センサICチップCH1内のセンサICチップと隣接していない側の端部にある画素であり、最終画素は、センサICチップCH6内のセンサICチップと隣接していない側の端部にある画素である。受光部331の先頭画素は、原稿GSの表面に対して主走査方向MDの上流側に位置し、最終画素は、主走査方向MDの下流側に位置する。受光部332の先頭画素は、原稿GSの表面に対して主走査方向MDの上流側に位置し、最終画素は、主走査方向MDの下流側に位置する。よって、第1読取部241で裏面を読み取った場合と、第2読取部242で表面を読み取った場合とで、主走査方向MDに反転した画像が得られる。即ち、第1読取部241の配置方向と、第2読取部242の配置方向とは反対の向きとなる。本実施形態では、受光部311、312は、6個のセンサICチップCH1〜CH6を有していたが、6個より多い数のセンサICチップを有していても良い。各センサICチップCH1〜CH6は、出力特性が異なっている。1ラインは、この先頭画素から最終画素までで構成される画素群である。本実施形態では、画像読取装置1は原稿GSの主走査方向MDの中央が受光部311、312の中央となる様に、受光部311、312が配置されている。そのため、図3に図示するように、受光部311、312の主走査方向MDの中央に原稿が必ず通過する領域である中央領域MRが存在している。
<画像読取装置1の電気的構成>
画像読取装置1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4において、画像読取装置1は、CPU40、ROM41、RAM42、フラッシュPROM43、デバイス制御部44、アナログフロントエンド(以下、AFEという。)45、画像処理部46、および駆動回路47を主な構成要素として備える。これらの構成要素は、バス48を介して、操作部5、表示部6、フロントセンサ271、およびリアセンサ272に接続される。
ROM41は、後述する保守メイン処理、読取メイン処理、各メイン処理中のサブルーチンの処理など、画像読取装置1の各種動作を実行するためのプログラムを記憶する。CPU40は、ROM41から読み出されたプログラムに従って、各部の制御を行う。フラッシュPROM43は、読み書き可能な不揮発性メモリであり、CPU40の制御処理により生成された各種のデータ、たとえば保守メイン処理により取得された各種のデータなどを記憶する。RAM42は、CPU40の制御処理により生成された算出結果などを一時的に記憶する。
デバイス制御部44は、第1読取部241および第2読取部242に接続され、CPU40からの命令に基づいて、光源301、302の点灯または消灯を制御する信号、および光源301、302に流れる電流値を制御する信号を第1読取部241または第2読取部242に送信する。また、デバイス制御部44は、CPU40からの命令に基づいて、受光部311、312のセンサICチップCH1〜CH6の多数の光電変換素子331、332を順番に動作させるために、図3に示すように各画素を転送するためのクロック信号CLK、および全ての光電変換素子の電気信号を同時にシフトレジスタに転送するためのシリアルイン信号SIを受光部311、312に送信する。第1読取部241、または第2読取部242は、デバイス制御部44からこれらの制御信号を受け取ると、光源301、302を点灯させるとともに、受光部311、312が受光した受光量に応じたアナログ信号をAFE45に送信する。
AFE45は、第1読取部241および第2読取部242に接続され、CPU40からの命令に基づいて、第1読取部241および第2読取部242から送信されるアナログ信号をデジタルデータに変換する。AFE45は、予め定められた入力レンジおよび分解能を有する。たとえば、分解能は、8ビットであるならば「0」から「255」までの階調である。この場合、AFE45は、第1読取部241および第2読取部242から送信されたアナログ信号をデジタルデータとして8ビット(0〜255)の階調データに変換する。AFE45によって変換されたデジタルデータは、画像処理部46に送信される。画像処理部46は、画像処理用の専用ICであるASICから構成され、デジタルデータに各種の画像処理を施す。画像処理は、シェーディング補正、およびガンマ補正などの各種の補正処理などである。シェーディング補正は、後述する白データから後述する黒データを引算してシェーディング係数を算出しておき、デジタルデータから黒データを引算し、引算したデジタルデータをシェーディング係数で割算して、割算した値に白データのターゲット値を掛算することにより補正される。画像処理部46は、各種の画像処理を施さないように設定することもできるし、全ての画像処理を施すように設定することもできる。画像処理部46は、設定された画像処理をデジタルデータに施し、デジタル画像データを生成する。このデジタル画像データは、バス48を介してRAM42に記憶される。
駆動回路47は、ADFモータMTに接続され、CPU40から送信される駆動指令に基づいてADFモータMTを駆動する。駆動回路47は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に従ってADFモータMTを回転させる。ADFモータMTが所定量だけ回転すると、搬送ローラ23、26が所定角度回転し、搬送経路20において原稿GSが所定距離だけ搬送される。
<実施形態の動作>
次に、画像読取装置1の動作について図面を参照して説明する。画像読取装置1は、原稿GSの読み取り前に実行される保守メイン処理と、原稿GSを読み取る読取メイン処理とを主に実行する。保守メイン処理中のステップM1〜M13の処理、読取メイン処理中のステップR1〜R11の処理、および各サブルーチンのステップの処理は、CPU40が実行する処理である。本実施形態において、CPU40が1ライン中の各画素について実行するデータ処理は、カラーモードにおいて3色の各画素について実行する処理であり、モノモードにおいて特定の1色の各画素について実行する処理である。本実施形態では、カラーモードについて説明する。
(保守メイン処理)
図5に示す保守メイン処理は、画像読取装置1が工場から出荷される前に、または出荷後にサービスマンが保守点検するときに、サービスマン等の作業者が画像読取装置1の操作部5を特別な操作方法に従って操作することにより開始される。本実施形態では、読取解像度として600DPIが用いられ、カラーモードが用いられるときについて説明する。
まず、作業者が、保守メイン処理に用いられる特別な灰基準原稿TGSを給紙トレイ2に載置すると、フロントセンサ271が灰基準原稿TGSを検知する。フロントセンサ271からの検知信号に従って、灰基準原稿TGSがあるか否かが判断される(M1)。CPU40は、灰基準原稿TGSがあるとき(M1:Yes)、処理M2に進む。CPU40は、灰基準原稿TGSがないとき(M1:No)、処理M11に進み、原稿載置状態が誤っていることを報知するエラーメッセージを表示部6に表示させる(M11)。処理M11が終了すると、保守メイン処理が終了する。
ここで、灰基準原稿TGSについて図10を用いて説明する。灰基準原稿TGSは、白色濃度部WR、第1灰濃度部G1R、第2灰濃度部G2R、第3灰濃度部G3R、第4灰濃度部G4R、第5灰濃度部G5R、第6灰濃度部G6R、および黒色濃度部BRにより8個の領域に区画される。各濃度部は、主走査方向MDにおいて用紙の一端から他端に亘って配置されており、搬送方向FDにおいて第1読取位置P1と第2読取位置P2との距離(LT2−LT1)より長く、搬送方向FDに並んで配置されている。白色濃度部WRは、白色基準板341と同じ反射率を有し、黒色濃度部BRは黒色板342と同じ反射率を有する。第1灰濃度部G1Rから第6灰濃度部G6Rまでは、無彩色の灰色を表し、順に灰色の濃度が濃くなっている。第6灰濃度部G6Rは、所定濃度である。この所定濃度は、第1読取部241において、白色濃度部WRを読ませたときに出力されるアナログ信号の出力と光源を消灯したときに出力されるアナログ信号の暗出力との差分である変動量の40%以上の出力がされるように濃度調整された濃度である。この所定濃度は、第2読取部242についても同様に、この変動量の40%以上の出力がされるように濃度調整された濃度である。この第6灰濃度部G6Rを読ませたときの最大出力値は後述する調整領域判定値JVとして用いられる。
処理M1において、灰基準原稿TGSがあると判断(M1:Yes)されると、CPU40は、駆動回路47により灰基準原稿TGSを第2読取位置P2まで給送させ、その後デバイス制御部44、AFE45、および画像処理部46を初期化する(M2)。具体的には、CPU40は、駆動回路47に駆動指令を送信し、灰基準原稿TGSの白色濃度部WRが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように、灰基準原稿TGSを給送させる。さらに、CPU40は、600DPIの読取解像度に対応するクロック信号CLKおよびシリアルイン信号SIの設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、カラーモード時に対応する光源301、302への信号の設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、AFE45のオフセット調整値およびゲイン調整値をフラッシュPROM43から取得し、AFE45に設定する。ここで、オフセット調整値は、AFE45に入力されるアナログ信号のレベルをシフトする値であり、ゲイン調整値は、AFE45に入力されるアナログ信号の利得を調整する値である。CPU40は、各種の画像処理を施さない設定値を画像処理部46に設定する。CPU40は、灰基準原稿TGSの各濃度部に割り当てられる濃度番号GNに白色濃度部WRを示す“0”を設定する。
CPU40は、光源301および光源302の光量を調整する(M3)。具体的には、CPU40は、灰基準原稿TGSの白色濃度部WRに向けて、第1読取部241の光源301から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号がAFE45の入力レンジの最大となるように、3色の光源301の各色の光量1STを調整する。同様に、CPU40は、灰基準原稿TGSの白色濃度部WRに向けて、第2読取部242の光源302から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号がAFE45の入力レンジの最大となるように、3色の光源302の各色の光量2STを調整する。CPU40は、光源302の光量2STを第2光量値LTDとしてフラッシュPROM43に記憶する。光量1ST、2STは、光源301、302の1ライン中の各色における点灯期間および電流値にて決定される。
CPU40は、第2読取部242の黒データ2BK1を取得する(M4)。具体的には、CPU40は、光源302を消灯させ、灰基準原稿TGSを読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ライン中の1色の各画素のデジタル画像データを黒データ2BK1として取得する。黒データ2BK1は、3色の光源302を消灯して取得するため、1色となっている。他の黒データについても同様に1色である。
CPU40は、第2読取部242の白データ2WH1を取得する(M5)。具体的には、CPU40は、光源302を各色の光量2STで点灯させ、灰基準原稿TGSの白色濃度部WRを読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ライン中の各色の各画素のデジタル画像データを白データ2WH1として取得する。
CPU40は、第1読取部241の白データ1WH1を取得する(M6)。具体的には、CPU40は、光源301を各色の光量1STで点灯させ、灰基準原稿TGSの白色濃度部WRを読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ライン中の各色の各画素のデジタル画像データを白データ1WH1として取得する。
CPU40は、第2読取部242の白黒差分データ2WBdifを算出する(M7)。具体的には、CPU40は、1ライン中の各色の各画素の白データ2WH1から黒データ2BK1を引算し、1ライン中の各色の各画素の白黒差分データ2WBdifとして引算結果をフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、白比率WRTを算出する(M8)。具体的には、CPU40は、1ライン中の各色の各画素の白データ2WH1を白データ1WH1で割算し、1ライン中の各色の各画素の白比率WRTとして割算結果をフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、変換テーブルTRTを作成する(M9)。詳細は後述するが、具体的には、CPU40は、光源301を各色の光量1STで点灯させ、灰基準原稿TGSの各濃度部を第1読取部241で読み取り、読み取った1ラインの各色の最大値を濃度データ1GDとして各濃度部に関連付けてRAM42に記憶する。CPU40は、光源302を各色の光量2STで点灯させ、灰基準原稿TGSの各濃度部を第2読取部242で読み取り、読み取った1ラインの各色の最大値を濃度データ2GDとして各濃度部に関連付けてRAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDのうち第6灰濃度部G6Rに関連付けられた値を調整領域判定値JVとしてフラッシュPROM43に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDおよび濃度データ2GDに基づき、変換テーブルTRTを作成する。
処理M9が終了すると、CPU40は、操作部5に配置されるセットキーが押下されるまで、画像読取装置1を待機状態にさせる(M10)。CPU40は、作業者が灰基準原稿TGSを取り除き、セットキーが押下されると、フロントセンサ271がオフとなっているか否かを判断する。CPU40は、フロントセンサ271がオフであると判断(M10:Yes)すれば、処理M12に進む。CPU40は、フロントセンサ271がオンであると判断(M10:No)すれば、処理M11に進む。処理M11に進むと、CPU40は、原稿載置状態が誤っていることを報知するエラーメッセージを表示部6に表示させ(M11)、保守メイン処理が終了する。
処理M10において原稿なしと判断(M10:Yes)されると、CPU40は、第1読取部241の白データ1WH2を取得する(M12)。具体的には、CPU40は、光源301を各色の光量1STで点灯させ、白色基準板341を読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ライン中の各色の各画素のデジタル画像データを白データ1WH2として取得する。
CPU40は、第1光量調整値1TGDをフラッシュPROM43に記憶する(M13)。具体的には、CPU40は、1ライン中の各色の各画素の白データ1WH2のうちで、各色において白データ1WH2の最大値を第1光量調整値1TGDとしてフラッシュPROM43に記憶する。処理M13が終了すると、保守メイン処理が終了する。
(変換テーブルTRT作成処理M9)
図6に示す変換テーブルTRT作成処理(M9)が開始されると、CPU40は、駆動回路47により次の濃度部まで灰基準原稿TGSを搬送する(MA1)。具体的には、CPU40は、濃度番号GNが“0”であれば、灰基準原稿TGSの第1灰濃度部G1Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送する。同様に、CPU40は、濃度番号GNが“1”であれば、第2灰濃度部G2Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送し、濃度番号GNが“2”であれば、第3灰濃度部G3Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送し、濃度番号GNが“3”であれば、第4灰濃度部G4Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送し、濃度番号GNが“4”であれば、第5灰濃度部G5Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送し、濃度番号GNが“5”であれば、第6濃度部G6Rが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送し、濃度番号GNが“6”であれば、黒濃度部BRが第1読取位置P1から第2読取位置P2に亘って位置するように灰基準原稿TGSを搬送する。
CPU40は、濃度番号GNに1を加算する(MA2)。
CPU40は、第1読取部241の濃度データ1GDを取得する(MA3)。具体的には、CPU40は、光源301を各色の光量1STで点灯させ、灰基準原稿TGSの処理MA1において搬送された濃度部を読み取る。そして、CPU40は、各色において読み取った1ライン中の各画素のデジタル画像データの最大値を濃度データ1GDとして濃度番号GNと関連付けてRAM42に記憶する。本実施形態では、図10(B)に示すように、CPU40は、第1灰濃度部G1Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“1”に対して、濃度データ1GDとして230を関連付け、第2灰濃度部G2Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“2”に対して、濃度データ1GDとして205を関連付け、第3濃度部G3Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“3”に対して、濃度データ1GDとして178を関連付け、第4濃度部G4Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“4”に対して、濃度データ1GDとして150を関連付け、第5濃度部G5Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“5”に対して、濃度データ1GDとして125を関連付け、第6濃度部G6Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“6”に対して、濃度データ1GDとして100を関連付け、黒色濃度部BRを読み取ったときは、濃度番号GNの“7”に対して、濃度データ1GDとして0を関連付ける。
CPU40は、第2読取部242の濃度データ2GDを取得する(MA4)。具体的には、CPU40は、光源302を各色の光量STで点灯させ、灰基準原稿TGSの処理MA1において搬送された濃度部を読み取る。そして、CPU40は、各色において読み取った1ライン中の各色の各画素のデジタル画像データの最大値を濃度データ2GDとして濃度番号GNと関連付けてRAM42に記憶する。本実施形態では、図10(B)に示すように、CPU40は、第1灰濃度部G1Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“1”に対して、濃度データ2GDとして235を関連付け、第2灰濃度部G2Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“2”に対して、濃度データ2GDとして210を関連付け、第3灰濃度部G3Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“3”に対して、濃度データ2GDとして180を関連付け、第4濃度部G4Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“4”に対して、濃度データ2GDとして149を関連付け、第5濃度部G5Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“5”に対して、濃度データ2GDとして123を関連付け、第6濃度部G6Rを読み取ったときは、濃度番号GNの“6”に対して、濃度データ2GDとして98を関連付け、黒色濃度部BRを読み取ったときは、濃度番号GNの“7”に対して、濃度データ2GDとして0を関連付ける。
CPU40は、濃度番号GNが最終番号である“7”であるか否かを判断する(MA5)。CPU40は、濃度番号GNが最終番号でないと判断(MA5:No)すれば、処理MA1に進む。CPU40は、濃度番号GNが最終番号であると判断(MA5:Yes)すれば、処理MA6に進む。
処理MA5で濃度番号GNが最終番号であると判断(MA5:Yes)すれば、CPU40は、調整領域判定値JVをフラッシュPROM43に記憶する(MA6)。具体的には、CPU40は、濃度番号GNの“6”に関連付けられている濃度データ1GDを調整領域判定値JVとしてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、濃度データ1GDを濃度データ2GDへ変換するように変換テーブルTRTを作成する。(MA7)。具体的には、図10(B)に示すように、処理MA3および処理MA4で関連付けた濃度番号GNと濃度データ1GDおよび濃度データ2GD用いて説明する。ここで、白色濃度部WRを読み取った時の濃度データ1GDおよび濃度データ2GDが、処理MA3および処理MA4において関連付けられていないが、処理M3において入力レンジの最大となる様に光量調整されているため、濃度番号GNの0に対して、濃度データ1GDとして255および濃度データ2GDとして255が関連付けられる。
図11に示すように、CPU40は、濃度データ1GDである255を濃度データ2GDである255へ変換し、濃度データ1GDである230を濃度データ2GDである235へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが230〜255までの変換テーブルTRTを算出する。同様に、CPU40は、濃度データ1GDである230を濃度データ2GDである235へ変換し、濃度データ1GDである205を濃度データ2GDである210へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが205〜230までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDである205を濃度データ2GDである210へ変換し、濃度データ1GDである178を濃度データ2GDである180へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが178〜205までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDである178を濃度データ2GDである180へ変換し、濃度データ1GDである150を濃度データ2GDである149へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが150〜178までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDである150を濃度データ2GDである149へ変換し、濃度データ1GDである125を濃度データ2GDである123へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが125〜150までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDである125を濃度データ2GDである123へ変換し、濃度データ1GDである100を濃度データ2GDである98へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが100〜125までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、濃度データ1GDである100を濃度データ2GDである98へ変換し、濃度データ1GDである0を濃度データ2GDである0へ変換するように、その間の値を線形補間して濃度データ1GDが0〜100までの変換テーブルTRTを算出し、RAM42にする。CPU40は、これら線形補完して算出された変換テーブルTRTを結合して、0〜255の濃度データ1GDに対する変換テーブルTRTを生成し、フラッシュPROM43に記憶する。処理MA7が終了すると、変換テーブルTRT作成処理(M9)が終了する。
(読取メイン処理)
図7に示す読取メイン処理は、ユーザが原稿GSを給紙トレイ2に載置し、操作部5のスタートボタンを押下することにより、開始される。本実施形態の読取メイン処理は、読取解像度として600DPIが設定され、カラーモードが設定され、A4サイズの原稿GSが載置されたときについて説明を行う。
CPU40は、デバイス制御部44、AFE45、および画像処理部46を初期化する(R1)。具体的には、CPU40は、600DPIの読取解像度に応じたクロック信号CLKおよびシリアルイン信号SIの設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、カラーモードに対する光源301、302への信号の設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、AFE45のオフセット調整値およびゲイン調整値をフラッシュPROM43から取得し、AFE45に設定する。CPU40は、各種画像処理を施さない設定値を画像処理部46に設定する。
CPU40は、読取前処理を実行する(R2)。詳細は後述するが、具体的には、CPU40は、光源301のデータ取得用の光量SSTを調整する。CPU40は、白データ1WH3、および黒データ1BKを取得する。CPU40は、白黒差分データ1WBdifを算出し、RAM42に記憶する。CPU40は、光源301の原稿読取用の光量TSTを調整する。
CPU40は、駆動回路47に指令を出力し、駆動回路47により原稿GSを搬送開始させる(R3)。
CPU40は、リアセンサ272がオンであるか否かを判断する(R4)。CPU40は、オンでないと判断(R4:No)すると、オンとなるまで原稿GSを搬送し続け、オンであると判断(R4:Yes)すると、リアセンサ272がオンした時点から第1読取距離LT1だけ原稿GSを搬送後、原稿GSを停止させ、処理R5に進む。
CPU40は、原稿光量調整を実行する(R5)。詳細は後述するが、具体的には、図12を参照しながら図9に示すように、CPU40は、第1読取部241で原稿先端から読取開始位置まで原稿GSを読み取り、先端画像データHIDを取得する。CPU40は、先端画像データHIDから調整領域CRを検出する。CPU40は、第1読取部241からのデータに各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。CPU40は、第1読取部241の読取動作を開始し、第1画像データの取得を開始する。CPU40は、調整領域CRがあると判断(RB5:Yes)すると、第2読取位置P2に調整領域CRの中央ラインが位置するように原稿GSを停止させ、光源302の光量を調整し、先端上流位置PUPおよび先端下流位置PDPを検出する。CPU40は、調整領域CRがないと判断(RB5:No)すると、光源302の光量を第2光量値LTDに設定し、第2読取位置P2に読取開始位置が位置するように原稿GSを停止させ、先端上流位置PUPおよび先端下流位置PDPを検出する。CPU40は、第2読取部242からのデータに各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。
CPU40は、第2読取部242の読取動作を開始し、第2画像データの取得を開始する(R6)。具体的には、CPU40は、駆動回路47に指令を出力し、駆動回路47により原稿GSを搬送させ、第2読取部242の光源302を処理RB7で調整した光量又は処理RB10で設定した光量で照射して原稿GSを読み取ることにより、第2画像データの取得を開始する。
CPU40は、リアセンサ272がオフであるか否かを判断する(R7)。CPU40は、オフでないと判断(R7:No)すると、オフとなるまで原稿GSを第1読取部241および第2読取部242で読み取りし続け、オフであると判断(R7:Yes)すると、処理R8に進む。
CPU40は、第1読取位置P1に原稿GSの読取終了位置が到達したら、第1読取部241の読取動作を終了する(R8)。具体的には、CPU40は、リアセンサ272がオフした時点から第1所定距離まで原稿GSを搬送したら、第1読取部241の読取動作を終了する。第1所定距離は、原稿後端から読取終了位置までの距離を第1読取距離LT1から引算した距離である。
CPU40は、第2読取位置P2に原稿GSの読取終了位置が到達したら、第2読取部242の読取動作を終了する(R9)。具体的には、CPU40は、リアセンサ272がオフした時点から第2所定距離まで原稿GSを搬送したら、第2読取部242の読取動作を終了する。第2所定距離は、原稿後端から読取終了位置までの距離を第2読取距離LT2から引算した距離である。
CPU40は、第2画像データの各ラインにおいて原稿上流位置DUPおよび原稿下流位置DDPを検出する(R10)。具体的には、図12(B)および(C)に示すように、処理RB8又は処理RB12において先端上流位置PUPが105画素目の位置、先端下流位置PDPが5078画素目の位置と算出された場合を例に挙げて説明する。CPU40は、第2画像データの1ライン目において先頭画素から最終画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出する。CPU40は、先端上流位置PUPまで黒色でない色を示す画素が見つからなかった場合は、先端上流位置PUPをそのラインの原稿上流位置DUPとし、見つかった場合は、見つかった画素の位置をそのラインの原稿上流位置DUPとする。この場合、図12(A)の斜線部分は黒色を示す領域の為、CPU40は、先端上流位置PUPである105画素目の位置まで黒色でない色を示す画素が見つからない。よって、1ライン目の原稿上流位置DUPは、先端上流位置PUPである105画素目の位置となる(図中黒丸で示す)。CPU40は、第2画像データの1ライン目において最終画素から先頭画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出する。CPU40は、先端下流位置PDPまで黒色でない色を示す画素が見つからなかった場合は、先端下流位置PDPをそのラインの原稿下流位置DDPとし、見つかった場合は、見つかった画素の位置をそのラインの原稿下流位置DDPとする。この場合、図12(A)の斜線部分は黒色を示す領域であり、且つ原稿GSの背景色は黒色でない為、CPU40は、先端下流位置PDPまで検出する前に、5088画素目の位置で黒色でない色を示す画素が見つかる。よって、1ライン目の原稿下流位置DDPは、5088画素目の位置となる。同様に、CPU40は、2ライン目から最終ラインである6780ライン目まで、原稿上流位置DUPおよび原稿下流位置DDPを検出する。
CPU40は、第1画像データおよび第2画像データの画素を置換する(R11)。具体的には、CPU40は、第2画像データの各ラインにおいて先頭画素から原稿上流位置DUPまでのデジタル画像データを削除し、原稿下流位置DDPから最終画素までのデジタル画像データを削除し、原稿上流位置DUPの次の画素から原稿下流位置DDPの前の画素までの画素のデジタル画像データを各ラインの第2画像データとしてRAM42に記憶する。CPU40は、第1画像データの各ラインにおいて先頭画素から原稿上流位置DUPまでのデジタル画像データを削除し、原稿下流位置DDPから最終画素までのデジタル画像データを削除し、原稿上流位置DUPの次の画素から原稿下流位置DDPの前の画素までの画素のデジタル画像データを各ラインの第1画像データとしてRAM42に記憶する。さらに、CPU40は、第1画像データの各ラインにおいてデータの主走査方向MDの順番を逆にして原稿下流位置DDPの上流側に隣接する画素をラインの開始画素とし原稿上流位置DUPの下流側に隣接する画素をラインの終了画素としてデジタル画像データを並び替える。CPU40は、このように主走査方向MDに反転した画像に並び替え、RAM42に記憶する。処理R11が終了すると、読取メイン処理が終了する。
(読取前処理R2)
図8に示す読取前処理(R2)が開始されると、CPU40は、光源301のデータ取得用の光量SSTを調整する(RA1)。具体的には、CPU40は、白色基準板341に向けて、第1読取部241の光源301から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号がAFE45の入力レンジの最大となるように、各色の光量SSTを調整する。
CPU40は、第1読取部241の白データ1WH3を取得する(RA2)。具体的には、CPU40は、光源301の各色の光量SSTで点灯させ、白色基準板341を読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを白データ1WH3として取得する。
CPU40は、第1読取部241の黒データ1BKを取得する(RA3)。具体的には、CPU40は、光源301を消灯させ、白色基準板341を読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ラインの1色の各画素のデジタル画像データを黒データ1BKとして取得する。
CPU40は、第1読取部241の白黒差分データ1WBdifを算出する(RA4)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素の白データ1WH3から黒データ1BKを引算し、1ラインの各色の各画素の白黒差分データ2WBdifとしてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、光源301の原稿読取用の光量TSTを調整する(RA5)。具体的には、CPU40は、白色基準板341に向けて、第1読取部241の光源301から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号が第1光量調整値1TGDとなるように、各色の光量TSTを調整する。処理RA5が終了すると、読取前処理(R2)は終了する。
(原稿光量調整処理R5)
図9に示す原稿光量調整処理(R5)が開始されると、CPU40は、第1読取部241で原稿先端から読取開始位置まで原稿GSを読み取る。具体的には、図12を参照して、CPU40は、駆動回路47に指令を出力し、原稿GSを原稿先端から読取開始位置まで搬送させ、第1読取部241で先端から読取開始位置まで原稿GSを読み取ることにより、先端画像データHIDを取得する。本実施形態では、読取開始位置は原稿先端から5mmの位置であり、読取終了位置は原稿後端から5mmの位置である。
CPU40は、先端画像データHIDから調整領域CRを検出する(RB2)。具体的には、CPU40は、主走査方向MDの中央領域MRにおいて先端画像データHIDの各画素のデジタル画像データの値が調整領域判定値JV以上である画素を検出する。CPU40は、検出した画素が主走査方向MDに連続して10画素以上であり、副走査方向に連続して10ライン以上である領域が存在するか否かを判断し、複数の領域が存在する場合は、その領域のうち最も大きい領域を調整領域CRとしてRAM42に記憶し、1つの領域の場合は、その領域を調整領域CRとしてRAM42に記憶する。領域が存在しない場合は、調整領域CRが存在しないことをRAM42に記憶する。調整領域CRが主走査方向MDに偶数個の画素、または副走査方向に偶数個の画素であった場合は、奇数個の画素となる様に、主走査方向MDに最も下流側の画素、または副走査方向に最も下流側のラインを調整領域CRから除き、それぞれ奇数個の画素又はラインとなる様にする。CPU40は、調整領域CRが存在する場合は、さらに調整領域CR内の画素のデジタル画像データの平均値を調整領域平均値としてRAM42に記憶する。CPU40は、第1読取部241からのデータに各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。
CPU40は、第1読取部241の読取動作を開始し、第1画像データの取得を開始する(RB3)。具体的には、CPU40は、駆動回路47に指令を出力し、原稿GSを搬送させ、第1読取部241の光源301を光量TSTで照射して原稿GSを読み取ることにより、第1画像データの取得を開始する。
CPU40は、調整領域CRが存在するか否かを判断する(RB4)。CPU40は、調整領域CRが存在すると判断(RB4:Yes)すれば、処理RB5に進み、調整領域CRが存在しないと判断(RB4:No)すれば、処理RB10に進む。
CPU40は、第2読取位置P2に調整領域CRの中央ラインが位置するように原稿GSを停止させ、第1読取部241の読取動作を中断する(RB5)。具体的には、CPU40は、調整領域CRの副走査方向の上流端のライン位置と下流端のライン位置との中央にあるライン位置を中央ライン位置として算出する。CPU40は、第2読取位置P2が算出した中央位置となる様に原稿GSを停止させ、第1読取部241の読取動作を中断する。
CPU40は、第2光量調整値2TGDを算出する(RB6)。具体的には、CPU40は、調整領域平均値を変換テーブルTRTで調整領域変換値に変換する。調整領域平均値は、先端画像データHIDから得られた値であり、第1読取部241により取得された値である。そのため、第1読取部241で読み取られた濃度データ1GDを第2読取部で読み取られた濃度データ2GDに変換する変換テーブルRTRを用いて、第1読取部241で読み取られた値である調整領域平均値を第2読取部読み取る値である調整領域変換値に変換することができる。CPU40は、調整領域CRの主走査方向MDの上流端の画素位置と下流端の画素位置との中央にある画素位置を中央画素位置として算出する。CPU40は、1ライン中の各画素の白比率WRTのうち中央画素位置にある画素の値を調整領域変換値に掛算して第2光量調整値2TGDを算出する。
CPU40は、光源302の光量FSTを調整する(RB7)。具体的には、CPU40は、原稿GSの調整領域CRに向けて、第2読取部242の光源302から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号が第2光量調整値2TGDとなるように、各色の光量FSTを調整する。CPU40は、光量FSTを第2光量値LTDとしてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、先端上流位置PUPおよび先端下流位置PDPを検出する(RB8)。具体的には、CPU40は、第2読取位置P2に調整領域CRの中央ライン位置がある状態で、光源302を照射して第2読取部242で読み取る。CPU40は、読み取った1ラインのデジタル画像データにおいて先頭画素から最終画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出し、検出した位置を先端上流位置PUPとしてRAM42に記憶する。CPU40は、読み取った1ラインのデジタル画像データにおいて最終画素から先頭画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出し、検出した位置を先端下流位置PDPとしてRAM42に記憶する。本実施形態においては、図12に示すように、先端上流位置PUPは105画素目の位置であり、先端下流位置PDPは5078画素目の位置である。
CPU40は、第1読取部241の読取動作を開始し、第1画像データの取得を再開する(RB9)。CPU40は、第2読取部242からのデータに各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。処理RB9が終了すると、原稿光量調整処理R5は終了する。
処理RB4において調整領域CRが存在しないと判断(RB4:No)されると、CPU40は、光源302に第2光量値LTDを設定する(RB10)。
CPU40は、第2読取位置P2が読取開始位置となる様に原稿GSを停止させ、第1読取部241の読取動作を中断する(RB11)。
CPU40は、処理RB8と同様に、先端上流位置PUPおよび先端下流位置PDPを検出する(RB12)。具体的には、CPU40は、第2読取位置P2に読取開始位置が位置する状態で、光源302を照射して第2読取部242で読み取る。CPU40は、読み取った1ラインのデジタル画像データにおいて先頭画素から最終画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出し、検出した位置を先端上流位置PUPとしてRAM42に記憶する。CPU40は、読み取った1ラインのデジタル画像データにおいて最終画素から先頭画素に向けて順に黒色でない色を示す画素の位置を検出し、検出した位置を先端下流位置PDPとしてRAM42に記憶する。本実施形態においては、図12に示すように、先端上流位置PUPは105画素目の位置であり、先端下流位置PDPは5078画素目の位置である。処理RB12が終了すると、処理RB9に進む。処理RB9では、前述したように第1画像データの取得を再開し、第2読取部242からのデータに各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。処理RB9が終了すると、原稿光量調整処理R5は終了する。
<実施形態の効果>
本実施形態では、保守メイン処理の変換テーブルTRT作成処理M9において、処理MA6は、調整領域判定値JVをフラッシュPROM43に記憶する。読取メイン処理の原稿光量調整処理R5において、処理RB2は、第1読取部で読み取った先端画像データHIDにおいて調整領域CR内の画素のデジタル画像データの平均値を調整領域平均値としてRAM42に記憶する。処理RB6は、調整領域平均値を変換テーブルTRTで調整領域変換値に変換し、調整領域CRの中央にある画素位置を中央画素位置として算出し、1ライン中の各画素の白比率WRTのうち中央画素位置にある画素の値を調整領域変換値に掛算して第2光量調整値2TGDを決定する。処理RB7は、第2光量調整値となる様に第2読取部242の光源302の各色の光量FSTを調整する。よって、第1読取部241に白色基準板341を備え、第2読取部242に黒色板342を備える場合でも、黒色板342に対向する第2読取部242の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
本実施形態では、保守メイン処理の変換テーブルTRT作成処理M9において、処理MA1〜処理MA5は、灰基準原稿TGSの各濃度部を第1読取部241および第2読取部242で読み取り、濃度データ1GDおよび濃度データ2GDをRAM42に記憶する。処理MA7は、濃度データ1GDおよび濃度データ2GDから変換テーブルTRTを作成する。よって、第1読取部で読み取る原稿の背景色と第2読取部で読み取る原稿の背景色とが同じ原稿を第1読取部と第2読取部とで読み取った時に読み取った値がそれぞれ異なる場合でも、変換テーブルTRTにより正確な値に変換されるため、正確な第2光量調整値2TGDを決定することができ、黒色板に対向する第2読取部242の正確な光量調整が可能となり、適切な画像を読み取ることが可能である。
[実施形態と発明との対応関係]
画像読取装置1、白色基準板341、および黒色板342が、本発明の画像読取装置、白色基準部材、および黒色部材の一例である。駆動回路47、ADFモータMT、および搬送ローラ23、26が、本発明の搬送部の一例である。第1読取部241、AFE45、および画像処理部46が、本発明の第1読取部の一例である。第2読取部242、AFE45、および画像処理部46が、本発明の第2読取部の一例である。処理RA1が、本発明の第1調整処理の一例である。処理RB2、および処理RB6が、本発明の第2調整値決定処理の一例である。処理RB7が、本発明の第2調整処理の一例である。処理RB3〜処理RB9の一部、処理R6〜処理R9の一部が、本発明の読取処理の一例である。
処理M3が、本発明の第3調整処理、および第4調整処理の一例である。処理MA1〜処理MA3、および処理MA5が、本発明の第1灰データ取得処理の一例である。処理MA1〜MA2、処理MA4、およびMA5が、本発明の第2灰データ取得処理の一例である。処理MA7が、本発明のテーブル作成処理の一例である。処理M12および処理M13が、本発明の第1調整値取得処理の一例である。処理M5が、本発明の第2白データ取得処理の一例である。処理M4が、本発明の第2黒データ取得処理の一例である。処理MA6が、本発明の判定値取得処理の一例である。処理RA1が、本発明の第5調整処理の一例である。処理RA2が、本発明の第1白データ取得処理の一例である。処理RA3が、本発明の第1黒データ取得処理の一例である。処理RB1が、本発明の先端画像取得処理の一例である。処理RB2が、本発明の調整領域検出処理の一例である。処理M8が、本発明の白比率算出処理の一例である。処理RB8が、本発明の先端原稿端検出処理の一例である。処理R10が、本発明の原稿位置決定処理の一例である。処理R11が、本発明の画像置換処理の一例である。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態の画像読取装置1は、プリンタ部を備えた複合機に適用されても良い。また、本実施形態では、2つの読取部241、242と、1つの白色基準板341と、1つの黒色板342とが備えられる構成であるが、さらに別の目的で読取部を増やした構成でも良い。
(2)本実施形態では、図5に示す保守メイン処理、および図7に示す読取メイン処理の全てがCPU40によって実行される構成であるが、この構成に限定されない。例えば、保守メイン処理のM3〜M9、M12、M13の一部、および読取メイン処理のR2、R3、R5,R6、R8〜R11の一部が画像処理部46、デバイス制御部44、またはAFE45により実行されても良い。また、保守メイン処理が、画像読取装置1から独立した外部装置、たとえばコンピュータなどで実行される構成でも良い。
(3)本実施形態では、灰基準原稿TGSとして8個の領域に区画される場合を説明したが、8個以外の領域に区画されていても良い。また、灰基準原稿TGSの濃度領域として灰色を用いて説明したが、灰色と異なる色でも良い。
(4)本実施形態では、原稿GSの表面と裏面とが全く同じ濃度であることを前提として説明したが、表面と裏面とが異なる場合であっても、表面と裏面との濃度差を補正することにより、本発明を実現することができる。
(5)本実施形態では、第1読取部241で原稿GSの裏面を読み取り、第2読取部242で表面を読み取る構成について説明したが、2つの読取部で同一の面を読み取る構成としても良い。
(6)本実施形態では、黒色板342は、光をほとんど反射しない黒色と同じ反射率を有することにして説明をしたが、第2読取部242の光源302の光量の調整が正確にできない濃度であれば良く、たとえば、本実施形態で使用した灰基準原稿TGSの第6灰濃度部G6Rよりも濃い濃度であっても良い。
1…画像読取装置、5…操作部、241…第1読取部、242…第2読取部、301、302…光源、311、312…受光部、331、332…光電変換素子、40…CPU、43…フラッシュPROM、44…デバイス制御部、45…AFE、46…画像処理部

Claims (6)

  1. 給紙トレイに載置された原稿を副走査方向に搬送する搬送部と、
    第1光源を有し、前記給紙トレイから搬送された原稿に前記第1光源から光を照射して主走査方向の1ライン中の各画素を読み取る第1読取部と、
    第2光源を有し、前記第1読取部を通過して搬送された原稿に前記第2光源から光を照射して主走査方向の1ライン中の各画素を読み取る第2読取部と、
    前記第1読取部の白色の基準となる白色基準濃度を有し、前記第1読取部に対向して配置される白色基準部材と、
    黒色濃度を有し、前記第2読取部に対向して配置される黒色部材と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記白色基準部材を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が第1調整値となる様に前記第1光源の光量を第1光量に調整する第1調整処理と、
    前記搬送部により搬送された特定原稿を前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値である第1読取値に基づいて第2調整値を決定する第2調整値決定処理と、
    前記特定原稿を前記第2光源で照射して前記第2読取部で読み取り、前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記第2調整値となる様に前記第2光源の光量を第2光量に調整する第2調整処理と、
    前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で前記特定原稿を読み取り、前記第2光源の前記第2光量で照射して前記第2読取部で前記特定原稿を読み取る読取処理と、を実行することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御部は、準備処理の後に実行処理を実行し、
    前記準備処理は、
    白色から黒色までの複数の濃度領域に区画された灰基準原稿の白色領域を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が予め定められた最大値となる様に前記第1光源の光量を第3光量に調整する第3調整処理と、
    前記灰基準原稿の前記白色領域を前記第2光源で照射して前記第2読取部で読み取り、前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記最大値となる様に前記第2光源の光量を第4光量に調整する第4調整処理と、
    前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、各濃度領域において前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第1灰データとして記憶する第1灰データ取得処理と、
    前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域を前記第2光源の前記第4光量で照射して前記第2読取部で読み取り、各濃度領域において前記第2読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を各濃度領域の第2灰データとして記憶する第2灰データ取得処理と、
    前記各濃度領域の前記第1灰データを同じ濃度領域の前記第2灰データに変換するための変換テーブルを作成するテーブル作成処理と、を含み、
    前記実行処理は、前記第1調整処理、前記第2調整値決定処理、前記第2調整処理、および前記読取処理を含み、
    前記第2調整値決定処理は、前記第1読取値を前記変換テーブルにより変換して前記第2調整値とすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記準備処理は、
    前記白色基準部材を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を前記第1調整値として取得する第1調整値取得処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 1ライン中の各画素の白データ及び黒データに基づき、前記第1読取部又は前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の値を補正データにシェーディング補正する補正部を備え、
    前記準備処理は、
    前記灰基準原稿の前記白色領域を前記第2光源の前記第4光量で照射して前記第2読取部で読み取ることにより前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の第2白データを取得する第2白データ取得処理と、
    前記第2光源を消灯して前記第2読取部で読み取ることにより前記第2読取部が読み取った1ライン中の各画素の第2黒データを取得する第2黒データ取得処理と、
    前記灰基準原稿の前記複数の濃度領域のうち特定の濃度領域を前記第1光源の前記第3光量で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値を調整領域判定値として取得する判定値取得処理と、を含み、
    前記実行処理は、
    前記白色基準部材を前記第1光源で照射して前記第1読取部で読み取り、前記第1読取部が読み取った各画素の値のうち最も大きな値が前記最大値となる様に前記第1光源の光量を第5光量に調整する第5調整処理と、
    前記白色基準部材を前記第1光源の前記第5光量で照射して前記第1読取部で読み取ることにより前記第1読取部が読み取った1ライン中の各画素の第1白データを取得する第1白データ取得処理と、
    前記第1光源を消灯して前記第1読取部で読み取ることにより前記第1読取部が読み取った1ライン中の各画素の第1黒データを取得する第1黒データ取得処理と、
    前記特定原稿の先端から副走査方向における読取開始位置までの範囲を前記第1光源の前記第1光量で照射して前記第1読取部で読み取ることにより先端画像データを取得する先端画像取得処理と、
    前記特定原稿の領域である調整領域を前記先端画像データから検出する調整領域検出処理と、を含み、
    前記調整領域検出処理は、前記先端画像データから前記調整領域判定値以上の値を示す画素である調整領域候補画素を検出し、主走査方向および副走査方向に所定画素数以上の前記調整領域候補画素が連続している矩形領域を前記調整領域として検出し、
    前記第2調整値決定処理は、前記特定原稿の前記調整領域を前記第1読取部で読み取ることにより前記第2調整値を決定し、
    前記第2調整処理は、前記特定原稿の前記調整領域を前記第2読取部で読み取ることにより前記第2光源の光量を前記第2光量に調整し、
    前記読取処理は、前記第1読取部による読み取りでは、前記第1白データおよび前記第1黒データに基づきシェーディング補正されて第1画像データが生成され、前記第2読取部による読み取りでは、前記第2白データおよび前記第2黒データに基づきシェーディング補正されて第2画像データが生成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記準備処理は、
    1ライン中の各画素において前記第1白データを前記第2白データで割算して白比率を算出する白比率算出処理を含み、
    前記第2調整値決定処理は、前記先端画像データの前記調整領域内の各画素の値の平均値を前記変換テーブルにより変換した調整領域変換値を算出し、前記調整領域内の主走査方向に奇数個の複数の画素のうち主走査方向の中央に位置する画素の白比率を前記調整領域変換値に掛算して前記第2調整値として決定することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記実行処理は、
    前記調整領域を前記第2読取部で読み取った1ライン中の各画素の値から主走査方向における原稿の両端部の位置をそれぞれ示す上流端位置および下流端位置を検出する先端原稿端検出処理と、
    前記第2画像データの主走査方向の各ラインにおいて、先頭画素から下流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、前記上流端位置とのうちで主走査方向上流側にある位置を原稿上流位置とし、最終画素から上流方向への画素で黒色以外の色が初めて現れる画素の位置と、前記下流端位置とのうちで主走査方向下流側にある位置を原稿下流位置とする原稿位置決定処理と、
    前記第1画像データにおいて前記各ラインの前記原稿上流位置から前記原稿下流位置までの画素の値を前記各ラインの画像データとして前記第1画像データを置換する画像置換処理と、を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像読取装置。
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