JP6493807B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関する。
一般に、画像読取装置において、シェーディング補正のための配光基準部材として白色基準部材が使用され、白色基準部材を通過する原稿の画像が読み取られる。しかし、白色基準部材を使用した場合には、原稿の裏面の濃度変化が表面に影響する裏写り現象が発生することがある。この裏写り現象を低減するために、白色基準部材より反射率の低い灰色基準部材を使用してシェーディング補正を行う画像読取装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1には、非白色の基準部材が原稿給送装置の原稿ガイドに設けられた画像読取装置が開示されている。
特許文献2には、白色基準部材に付着した埃などのゴミが白基準データに影響を与えていることを検出する画像読取装置が開示されている。特許文献2に記載の画像読取装置は、白色基準部材を読み取ることにより得られた白基準データを所定の閾値と比較することでゴミ検出を実行し、ゴミ検出された所定の閾値以下の白基準データを周囲の白基準データを用いて線形補間処理する。
特開2000−125094号公報 特開2007−68047号公報
画像読取装置の読取部としてCIS(Contact Image sensorの略)を用いる場合に、CISの筐体、受光素子を配置している基板、および受光素子に光を結像するロッドレンズの間で、相互の位置関係が変わってしまう位置ずれが発生することがある。たとえば、CISの筐体、基板、およびロッドレンズの各部材は、樹脂等の熱膨張率が大きな材料を用いる場合に、環境温度によって伸び縮みする。このため、環境温度の変化により、CISの筐体、基板、およびロッドレンズの間で位置ずれが発生する。発生した位置ずれにより、各受光素子が受光する光量変化が発生し、各受光素子の出力が変化してしまう。
特許文献1に記載の非白色の基準部材を設けた画像読取装置において、特許文献2に記載の画像読取装置のようにゴミ検出が実行される場合を考える。上述した環境温度の変化による位置ずれが発生すると、非白色の基準部材を読み取ることにより得られる基準データが各受光素子の出力の変化により変化してしまう。その結果、ゴミ検出が正確に実行されない問題が発生する。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされ、環境温度の変化などによる位置ずれが読取部の構成部材に発生した場合でも、正確なゴミ検出が可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様は、原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色よりも反射率が低い灰色基準部材と、原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿に光を照射して原稿の画像をライン単位で画素毎に読み取る読取部と、前記読取部が読み取った画像データを補正データに基づきシェーディング補正する補正部と、記憶部と、事前処理を実行した後に、読取前処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記事前処理として、前記読取部が消灯して原稿を読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第1黒データを取得する第1黒データ取得処理と、前記読取部が前記灰色基準部材を照射して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第1灰淡データを取得する第1灰淡データ取得処理と、1ライン中の各画素において前記第1灰淡データから前記第1黒データを引算して1ライン中の各画素の第1灰淡黒差分データを算出し、前記記憶部に記憶する第1灰淡黒差分算出処理と、を実行し、前記読取前処理として、前記読取部が消灯して前記灰色基準部材を読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第2黒データを取得する第2黒データ取得処理と、前記読取部が前記灰色基準部材を照射して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第2灰淡データを取得する第2灰淡データ取得処理と、1ライン中の各画素において前記第2灰淡データから前記第2黒データを引算して1ライン中の各画素の第2灰淡黒差分データを算出する第2灰淡黒差分算出処理と、1ライン中の各画素において前記第2灰淡黒差分データを前記第1灰淡黒差分データで割算して1ライン中の各画素の判別データを算出する判別データ算出処理と、前記判別データの標準偏差を算出して判別標準偏差を算出する標準偏差算出処理と、前記判別標準偏差が大きいほど判別範囲を広く設定する判別範囲設定処理と、前記判別データが前記判別範囲内でない画素の画素位置を異常画素位置として特定する位置特定処理と、を実行する。
請求項2に記載の具体的態様は、前記判別範囲設定処理は、前記判別データの平均値を判別平均値として算出する平均処理を含み、前記判別範囲設定処理は、前記判別標準偏差が第1所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に4%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に4%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、前記判別標準偏差が第1所定値より大きく、且つ第2所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、前記判別標準偏差が第2所定値より大きく、且つ第3所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に6.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に6.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、前記判別標準偏差が第3所定値より大きく、且つ第4所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に8.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に8.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、前記判別標準偏差が第4所定値より大きく、且つ第5所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に10.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に10.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、前記判別標準偏差が第5所定値より大きい場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に13%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に13%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定する。
請求項3に記載の具体的態様は、前記読取部は、光源と、複数のブロックに区分される多数の光電変換素子とを含み、前記標準偏差算出処理は、前記複数のブロックのうち1ライン中に最初に出力されるブロックに存在する全ての画素の前記判別データを用いて標準偏差を算出して前記判別標準偏差を算出する。
請求項1に記載の発明態様では、事前処理として、第1灰淡黒差分算出処理は、1ライン中の各画素において第1灰淡データから第1黒データを引算して1ライン中の各画素の第1灰淡黒差分データを算出し、記憶部に記憶し、読取前処理として、第2灰淡黒差分算出処理は、1ライン中の各画素において第2灰淡データから第2黒データを引算して1ライン中の各画素の第2灰淡黒差分データを算出し、判別データ算出処理は、1ライン中の各画素において第2灰淡黒差分データを第1灰淡黒差分データで割算して1ライン中の各画素の判別データを算出し、標準偏差算出処理は、判別データの標準偏差を算出して判別標準偏差を算出し、判別範囲設定処理は、判別標準偏差が大きいほど判別範囲を広く設定し、位置特定処理は、判別データが判別範囲内でない画素の画素位置を異常画素位置として特定する。よって、判別標準偏差が大きいほど判別範囲を広く設定するため、ゴミ位置である異常画素位置を精度良く検出することができる。
請求項2に記載の具体的態様では、判別範囲設定処理は、判別標準偏差が第1所定値以下の場合に、判別範囲の上限を判別平均値に4%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値に4%割減した値とする範囲を判別範囲として設定し、判別標準偏差が第1所定値より大きく、且つ第2所定値以下の場合に、判別範囲の上限を判別平均値に5%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値に5%割減した値とする範囲を判別範囲として設定し、判別標準偏差が第2所定値より大きく、且つ第3所定値以下の場合に、判別範囲の上限を判別平均値に6.5%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値に6.5%割減した値とする範囲を判別範囲として設定し、判別標準偏差が第3所定値より大きく、且つ第4所定値以下の場合に、判別範囲の上限を判別平均値に8.5%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値に8.5%割減した値とする範囲を判別範囲として設定し、判別標準偏差が第4所定値より大きく、且つ第5所定値以下の場合に、判別範囲の上限を判別平均値に10.5%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値に10.5%割減した値とする範囲を判別範囲として設定し、判別標準偏差が第5所定値より大きい場合に、判別範囲の上限を判別平均値の13%割増した値とし、且つ判別範囲の下限を判別平均値の13%割減した値とする範囲を判別範囲として設定する。よって、判別標準偏差の変動を考慮して判別範囲を設定しているため、判別標準偏差の変動による影響を低減して、異常画素位置を精度良く検出することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、標準偏差算出処理は、複数のブロックのうち1ライン中に最初に出力されるブロックに存在する全ての画素の判別データを用いて標準偏差を算出して判別標準偏差を算出する。よって、環境温度などによる位置ずれは読取部の端部においてずれ量が大きい傾向があるため、最初に出力される先頭ブロックの判別データのみを用いることで、より速く、異常画素位置の検出精度の高い判別標準偏差を算出することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1の内部構成を示す正面図である。 画像読取装置1の読取部24の構成を拡大して示す図面である。 読取部24の受光部31の構成を示すブロック図である。 画像読取装置1の電気的構成を示すブロック図である。 保守メイン処理を示すフローチャートである。 灰淡黒差分データLGBdif1記憶M16を示すフローチャートである。 読取メイン処理を示すフローチャートである。 基準データCD算出R7を示すフローチャートである。
[実施形態]
以下に、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1について図面を参照して説明する。図1において、上下方向および前後方向は矢印により示される。
<画像読取装置1の機械的構成>
図1において、画像読取装置1は、給紙トレイ2と、本体部3と、排紙トレイ4とを備える。操作部5、および表示部6が、本体部3の上面に配置される。操作部5は、電源スイッチ、および各種設定ボタンを含み、使用者からの操作指令等を受け付ける。たとえば、操作部5は、3色のカラーモードおよび単色のモノモードのいずれかを選択する選択ボタン、解像度を設定する操作ボタンなどを含む。表示部6は、LCDを含み、画像読取装置1の状況を表示する。
搬送経路20が、本体部3の内部に形成される。給紙トレイ2に載置された原稿GSは、搬送経路20に沿って搬送方向FDに搬送され、排紙トレイ4に排出される。給紙ローラ21と、分離パッド22と、一対の上流側搬送ローラ23と、読取部24と、プラテンガラス25と、一対の下流側搬送ローラ26とが、搬送経路20に沿って配置される。
給紙ローラ21は、分離パッド22と協働して、給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿GSを、1枚ずつ給送する。上流側搬送ローラ23、および下流側搬送ローラ26は、搬送モータMT(図4参照)により駆動される。プラテンガラス25は、光透過性を有し、搬送経路20の下側において搬送経路20に沿って配置される。搬送ローラ23、26は、給紙ローラ21から給送された原稿GSがプラテンガラス25の上を通過するように原稿GSを搬送する。
本実施形態では、原稿GSの読み取り面が給紙トレイ2の載置面に向くように原稿GSが給紙トレイ2に載置される。読取部24は、搬送経路20の下側に配置され、プラテンガラス25を通過する原稿GSの読み取り面の画像を読み取る。原稿センサ27が、給紙トレイ2に配置され、給紙トレイ2に原稿GSが載置されたときにオンし、給紙トレイ2に原稿GSが載置されていないときにオフするように構成される。
(読取部24の詳細な構成)
読取部24の詳細な構成について図2および図3を参照して説明する。図2において、読取部24は、光源30と、受光部31と、光学部材32とを備える。光源30は、赤色、緑色および青色の3色の発光ダイオードを含む。光源30から出射された光が原稿GSの読み取り面などにより反射されたときに、光学部材32は、反射光を受光部31に導く。本実施形態において、カラーモードが選択されたとき、3色の発光ダイオードが順次点灯することにより1ラインの原稿GSの画像が読み取られる。また、モノモードが選択されたとき、3色のうちの特定の1色、たとえば緑色の発光ダイオードが点灯することにより1ラインの原稿GSの画像が読み取られる。
灰色基準板34が、読取部24と搬送経路20を介して対向する位置に、配置される。灰色基準板34は、原稿GSの背景色である白色より低い反射率を有する。搬送経路20に原稿GSが存在しない場合、光源30からの出射光は、灰色基準板34により反射され、その反射光は光学部材32を介して受光部31により受光される。光学部材32は、主走査方向MDに延びるロッドレンズを含む。本実施形態における灰色基準板34が有する灰色の濃度は、黒色の濃度に近く、後述するような光源30を最大光量で点灯したときでも、白色による反射濃度よりも低い反射濃度となる濃度である。
図3において、受光部31は、主走査方向MDに直線状に配列される6個のセンサICチップCH1〜CH6を有し、各センサICチップは、主走査方向MDに配列される多数の光電変換素子33を含み、図示しないシフトレジスタ、および増幅器を内蔵する。先頭画素は、センサICチップCH1内のセンサICチップと隣接していない側の端部にある画素であり、最終画素は、センサICチップCH6内のセンサICチップと隣接していない側の端部にある画素である。画素番号は、先頭画素から順番に最終画素まで付されている。チップ番号は、先頭画素を有する先頭のセンサICチップCH1が1であり、最終画素を有する最終のセンサICチップCH6が6である。本実施形態では、受光部31は、6個のセンサICチップCH1〜CH6を有していたが、6個より多い数のセンサICチップを有していても良い。各センサICチップCH1〜CH6は、出力特性が異なっている。1ラインは、この先頭画素から最終画素で構成される画素群である。
<画像読取装置1の電気的構成>
画像読取装置1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4において、画像読取装置1は、CPU40、ROM41、RAM42、フラッシュPROM43、デバイス制御部44、アナログフロントエンド(以下、AFEという。)45、画像処理部46、および駆動回路47を主な構成要素として備える。これらの構成要素は、バス48を介して、操作部5、表示部6、および原稿センサ27に接続される。
ROM41は、後述する保守メイン処理、読取メイン処理、各メイン処理中のサブルーチンの処理など、画像読取装置1の各種動作を実行するためのプログラムを記憶する。CPU40は、ROM41から読み出されたプログラムに従って、各部の制御を行う。フラッシュPROM43は、読み書き可能な不揮発性メモリであり、CPU40の制御処理により生成された各種のデータ、たとえば保守メイン処理により算出された各種データなどを記憶する。RAM42は、CPU40の制御処理により生成された算出結果などを一時的に記憶する。
デバイス制御部44は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基いて、光源30の点灯または消灯を制御する信号、および、光源30に流れる電流値を制御する信号を読取部24に送信する。また、デバイス制御部44は、CPU40からの命令に基いて、受光部31のセンサICチップCH1〜CH6の多数の光電変換素子33を順番に動作させるために、図3に示すように各画素を転送するためのクロック信号CLK、および、全ての光電変換素子の電気信号を同時にシフトレジスタに転送するためのシリアルイン信号SIを受光部31に送信する。読取部24は、デバイス制御部44からこれらの制御信号を受け取ると、光源30を点灯させるとともに、受光部31が受光した受光量に応じたアナログ信号をAFE45に送信する。ここで、光源30が照射する最大光量は、予め定められた最大電流値と、シリアルイン信号SIの間隔における光源30が点灯可能な最大期間とから決定される光量である。
AFE45は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基づいて、読取部24から送信されるアナログ信号をデジタルデータに変換する。AFE45は、予め定められた入力レンジおよび分解能を有する。たとえば、分解能は、10ビットであるならば「0」から「1023」の階調である。この場合、AFE45は、読取部24から送信されたアナログ信号をデジタルデータとして10ビット(0〜1023)の階調データに変換する。AFE45によって変換されたデジタルデータは、画像処理部46に送信される。画像処理部46は、画像処理用の専用ICであるASICから構成され、デジタルデータに各種の画像処理を施す。画像処理は、シェーディング補正、およびγ補正などの各種の補正処理などである。画像処理部46は、各種の画像処理を施さないように設定することもできるし、全ての画像処理を施すように設定することもできる。画像処理部46は、設定された画像処理をデジタルデータに施し、デジタル画像データを生成する。そのデジタル画像データは、バス48を介してRAM42に記憶される。
駆動回路47は、搬送モータMTに接続され、CPU40から送信される駆動指令に基づいて搬送モータMTを駆動する。駆動回路47は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に従って搬送モータMTを回転させる。搬送モータMTが所定量だけ回転すると、搬送ローラ23、26が所定角度回転し、搬送経路20において原稿GSが所定距離だけ搬送される。
<実施形態の動作>
次に、画像読取装置1の動作について図面を参照して説明する。画像読取装置1は、原稿GSの読み取り前に実行される保守メイン処理と、原稿GSを読み取る読取メイン処理とを主に実行する。保守メイン処理中のステップM1〜M16の処理、読取メイン処理中のステップR1〜R8の処理、および各サブルーチンのステップの処理は、CPU40が実行する処理である。本実施形態において、CPU40が1ラインの各画素について実行するデータ処理は、カラーモードにおいて3色の各画素について実行する処理であり、モノモードにおいて特定の1色の各画素について実行する処理である。本実施形態では、カラーモードについて説明する。
(保守メイン処理)
図5に示す保守メイン処理は、画像読取装置1が工場から出荷される前に、または出荷後にサービスマンが保守点検するときに、サービスマン等の作業者が画像読取装置1の操作部5を特別な操作方法に従って操作することにより開始される。本実施形態では、読取解像度として600DPIが用いられ、カラーモードが用いられるときについて説明する。
まず、作業者が、白基準となる特別な白基準原稿WGSを給紙トレイ2に載置すると、原稿センサ27が白基準原稿WGSを検知する。原稿センサ27からの検知信号に従って、白基準原稿WGSがあるか否かが判断される(M1)。CPU40は、白基準原稿WGSがあるとき(M1:Yes)、処理M2に進む。CPU40は、白基準原稿WGSがないとき(M1:No)、処理M11に進み、原稿載置状態が誤っていることを報知するエラーメッセージを表示部6に表示させる(M11)。処理M11が終了すると、保守メイン処理が終了する。
処理M1において、白基準原稿WGSがあると判断(M1:Yes)されると、CPU40は、駆動回路47により白基準原稿WGSをプラテンガラス25まで給送させ、デバイス制御部44、AFE45、および画像処理部46を初期化する(M2)。具体的には、CPU40は、駆動回路47に駆動指令を送信し、給紙トレイ2に載置された白基準原稿WGSをプラテンガラス25まで給送させる。さらに、CPU40は、600DPIの読取解像度に対応するクロック信号CLKおよびシリアルイン信号SIの設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、カラーモード時に対応する光源30への信号の設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、AFE45のオフセット調整値およびゲイン調整値をフラッシュPROM43から取得し、AFE45に設定する。ここで、オフセット調整値は、AFE45に入力されるアナログ信号のレベルをシフトする値であり、ゲイン調整値は、AFE45に入力されるアナログ信号の利得を調整する値である。CPU40は、各種の画像処理を施さないように画像処理部46に設定する。
CPU40は、光源30の光量を調整する(M3)。具体的には、CPU40は、白基準原稿WGSに向けて、光源30から光を照射させ、その反射光を読み取った時のアナログ信号がAFE45の入力レンジの最大となるように、各色の光量STを調整する。光量STは、光源30の1ライン中の各色における点灯期間および電流値にて決定される。
CPU40は、白データWHを取得する(M4)。具体的には、CPU40は、光源30を各色の光量STで点灯させ、白基準原稿WGSを読み取る。そして、CPU40は、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを白データWHとして取得する。
CPU40は、黒データBK1を取得する(M5)。具体的には、CPU40は、光源30を消灯させ、白基準原稿WGSを読み取る。そして、読み取った1ラインの1色の各画素のデジタル画像データを黒データBK1として取得する。
CPU40は、白黒差分データWBdifを算出する(M6)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素の白データWHから黒データBK1を引算し、1ラインの各色の各画素の白黒差分データWBdifとしてRAM42に記憶する。
CPU40は、白黒差分上位値WBhrを取得する(M7)。具体的には、CPU40は、処理M6で算出した1ラインの赤色の白黒差分データWBdifのうち大きい値から順に16画素の白黒差分データWBdifを赤色に対応する白黒差分上位値WBhrとして取得する。CPU40は、同様に青色の白黒差分データWBdifにおいて大きい値から順に16画素の白黒差分データWBdifを青色に対応する白黒差分上位値WBhrとして取得し、緑色の白黒差分データWBdifにおいて大きい順に16画素の白黒差分データWBdifを緑色に対応する白黒差分上位値WBhrとして取得する。
CPU40は、白黒差分上位値WBhrの画素位置Phrを記憶する(M8)。CPU40は、処理M7で取得した各色の16画素の白黒差分上位値WBhrが存在する画素位置Phrを白黒差分上位値WBhrと関連付けてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、白黒差分データWBdifを記憶する(M9)。CPU40は、処理M6で算出した1ラインの各色の各画素の白黒差分データWBdifをフラッシュPROM43に記憶する。
処理M9が終了すると、CPU40は、操作部5に配置されるセットキーが押下されるまで、画像読取装置1を待機状態にさせる(M10)。CPU40は、作業者が白基準原稿WGSを取り除き、セットキーが押下されると、原稿センサ27がオフとなっているか否かを判断する。CPU40は、原稿センサ27がオフであると判断(M10:Yes)すれば、処理M12に進む。CPU40は、原稿センサ27がオンであると判断(M10:No)すれば、処理M11に進む。処理M11へ進むと、CPU40は、原稿載置状態が誤っていることを報知するエラーメッセージを表示部6に表示させ(M11)、保守メイン処理が終了する。
処理M10において原稿なしと判断(M10:Yes)されると、CPU40は、灰データGR1を取得する(M12)。具体的には、CPU40は、各色の光量STで灰色基準板34を照射させ、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを灰データGR1として取得する。
CPU40は、灰データ最大値GRmaxを取得する(M13)。CPU40は、処理M12で取得した1ラインの各色の各画素の灰データGR1のうちで、各色において灰データGR1の最大値を灰データ最大値GRmaxとして取得する。CPU40は、各色の灰データ最大値GRmaxを各色に対応付けてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、灰黒差分上位値GBhr1を取得する(M14)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰データGR1から黒データBK1を引算し、1ラインの各色の各画素の灰黒差分データGBdif1を算出する。CPU40は、各色において灰黒差分データGBdif1のうち画素位置Phrに存在する16画素の灰黒差分データGBdif1を灰黒差分上位値GBhr1として取得する。
CPU40は、光源30を各色の最大光量で点灯させる(M15)。具体的には、CPU40は、各色に対して予め定められている最大電流値と、600DPIの読取解像度のときの最大点灯期間とで光源30を点灯させる。
CPU40は、灰淡黒差分データLGBdif1をフラッシュPROM43に記憶する(M16)。詳細は後述するが、CPU40は、各色の最大光量で灰色基準板34を照射させたときの1ラインの各色の各画素の灰淡データLGR1を取得する。CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰淡データLGR1から黒データBK1を引算して灰淡黒差分データLGBdif1を算出する。CPU40は、算出した灰淡黒差分データLGBdif1から埃等に起因して灰色基準板34を読み取ったときの正常な値と大きく離れた異常な値となった異常画素の画素位置を異常画素位置PEDとして記憶する。CPU40は、各色において灰淡黒差分データLGBdif1の全ての画素の平均値を算出し、灰淡黒差分平均値LGBdifave1としてフラッシュPROM43に記憶する。CPU40は、1ラインの各色の各画素の灰淡黒差分データLGBdif1をフラッシュPROM43に記憶する。処理M16が終了すると、保守メイン処理が終了する。
(灰淡黒差分データLGBdif1記憶M16)
図6に示す灰淡黒差分データLGBdif1記憶(M16)が開始されると、CPU40は、灰淡データLGR1を取得する(MA1)。具体的には、CPU40は、光源30を各色の最大光量で点灯させた状態で、灰色基準板34を照射し、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを灰淡データLGR1として取得する。
CPU40は、灰淡黒差分データLGBdif1を算出する(MA2)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰淡データLGR1から黒データBK1を引算し、1ラインの各色の各画素の灰淡黒差分データLGBdif1を算出する。
CPU40は、判別データRT1を算出する(MA3)。具体的には、CPU40は、1ラインの赤色の各画素において灰淡黒差分データLGBdif1を白黒差分データWBdifで割算し、1ラインの赤色の各画素の判別データRT1を算出する。
CPU40は、センサICチップCH1〜CH6の各センサICチップにおける判別データRT1の平均値である平均値AVE1を算出する(MA4)。具体的には、CPU40は、1ラインの赤色の各画素の判別データRT1を各センサICチップのデータ群に分割する。CPU40は、赤色の分割した各センサICチップのデータ群においてデータ群内の判別データRT1の平均値を赤色の各チップの平均値AVE1として算出する。
CPU40は、閾値TH1を算出する(MA5)。具体的には、CPU40は、処理MA4で算出した各センサICチップの平均値AVE1に保守加算値を加算し、白閾値WTH1を算出する。CPU40は、各センサICチップの平均値AVE1から保守減算値を減算し、黒閾値BTH1を算出する。閾値TH1は、白閾値WTH1、若しくは黒閾値BTH1を意味する。ここで、保守加算値と保守減算値とは、本実施形態では各センサICチップの平均値AVE1の5%に相当する値であり、同じ値である。保守加算値と保守減算値とが同じ値であることにより、出力を下げる黒い埃と出力を上げる白い埃とが読取メイン処理で使用する灰淡黒差分データLGBdif1へ与える影響を同程度以内とすることができる。
CPU40は、対象画素の設定をする(MA6)。具体的には、CPU40は、対象画素が設定されていれば、設定されている対象画素の次の画素を対象画素として設定し、対象画素が設定されていなければ、先頭画素を対象画素として設定する。CPU40は、先頭画素が対象画素に設定されてからの設定回数を計数することにより対象画素の画素番号を取得し、RAM42に記憶する。CPU40は、画素番号を各センサICチップが有する画素数で割算して得られた商に1を加算した値をチップ番号としてRAM42に記憶する。以下では、対象画素が含まれるセンサICチップを対象センサICチップという。
CPU40は、対象画素が異常画素か否かを判断する(MA7)。具体的には、CPU40は、対象画素の赤色の灰淡黒差分データLGBdif1が対象センサICチップのチップ番号に対応する黒閾値BTH1以上であり、且つ対象センサICチップのチップ番号に対応する白閾値WTH1以下の範囲内であるか否かを判断する。範囲内にある場合(MA7:No)は、異常画素でないと判断し、処理MA11に進む。範囲内にない場合(MA7:Yes)は、異常画素であると判断し、処理MA8に進む。
CPU40は、異常画素数が1ラインにおける異常画素数の基準値であるライン上限値以内か否かを判断する(MA8)。具体的には、CPU40は、1ライン中の異常画素数を表すカウンタCTaに1を加算する。CPU40は、カウンタCTaがライン上限値(例えば、25画素)を超えたか否かを判断する。超えた場合(MA8:No)は、異常画素数がライン上限値を超えたと判断し、エラーを表示する処理(MA9)に進む。CPU40は、越えなかった場合(MA8:Yes)に、異常画素数がライン上限値以内と判断し、処理MA10へ進む。処理MA8において超えた場合(MA8:No)に、CPU40は、表示部にエラーを表示させ(MA9)、灰淡黒差分データ記憶処理(M16)を終了する。
処理MA8において超えなかった場合(MA8:Yes)に、CPU40は、対象画素の画素位置を異常画素位置PEDとしてフラッシュPROM43に記憶する(MA10)。具体的には、CPU40は、対象画素の画素番号を異常画素位置PEDとしてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、対象画素が最終画素か否かを判断する(MA11)。具体的には、CPU40は、対象画素の画素番号が最終画素を示す画素番号と一致するか否かを判断する。CPU40は、一致する場合(MA11:Yes)に、処理MA6で記憶した画素番号とチップ番号とカウンタCTaとを消去し、処理MA12へ進む。CPU40は、一致しない場合(MA11:No)に、処理MA6に進む。
処理MA11において一致する場合(MA11:Yes)に、CPU40は、灰淡黒差分平均値LGBdifave1を算出する(MA12)。具体的には、CPU40は、各色において1ラインの全ての画素の灰淡黒差分データLGBdif1の平均値を算出し、灰淡黒差分平均値LGBdifave1としてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、処理MA2で算出した1ラインの各色の各画素の灰淡黒差分データLGBdif1をフラッシュPROM43に記憶する(MA13)。処理MA13が終了すると、灰淡黒差分データLGBdif1記憶処理(M16)が終了する。
(読取メイン処理)
図7に示す読取メイン処理は、ユーザが原稿GSを給紙トレイ2に載置し、操作部5のカラー読取開始ボタンを押下することにより、開始される。本実施形態の読取メイン処理は、読取解像度として600DPIが設定され、カラーモードが設定されたときについて説明を行う。
CPU40は、デバイス制御部44、AFE45、および画像処理部46を初期化する(R1)。具体的には、CPU40は、600DPIの読取解像度に応じたクロック信号CLKおよびシリアルイン信号SIの設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、カラーモード時に対する光源30への信号の設定をフラッシュPROM43から取得し、デバイス制御部44に設定する。CPU40は、AFE45のオフセット調整値およびゲイン調整値をフラッシュPROM43から取得し、AFE45に設定する。CPU40は、各種画像処理を施さない設定を画像処理部46に設定する。
CPU40は、光源30の光量を調整する(R2)。CPU40は、灰色基準板34に向けて、光源30から光を照射させ、その反射光を読み取った時のデジタル画像データの最大値が灰データ最大値GRmaxとなるように、各色の光量STを調整する。
CPU40は、灰データGR2を取得する(R3)。具体的には、CPU40は、各色の光量STで灰色基準板34を照射させ、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを灰データGR2として取得する。
CPU40は、黒データBK2を取得する(R4)。具体的には、CPU40は、光源30を消灯させ、灰色基準板34を読み取る。読み取った1ラインの1色の各画素のデジタル画像データを黒データBK2として取得する。
CPU40は、灰黒差分上位値GBhr2を取得する(R5)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰データGR2から黒データBK2を引算し、1ラインの各色の各画素の灰黒差分データGBdif2を算出する。CPU40は、1ラインの各色において灰黒差分データGBdif2のうち画素位置Phrに存在する16画素の灰黒差分データGBdif2を灰黒差分上位値GBhr2として取得する。
CPU40は、光源30を各色の最大光量で点灯させる(R6)。具体的には、CPU40は、各色に対して予め定められている最大電流値と600DPIの読取解像度のときの最大点灯期間とで光源30を点灯させる。
CPU40は、基準データCDを算出する(R7)。詳細は後述するが、CPU40は、各色の最大光量で灰色基準板34を照射させたときの1ラインの各色の各画素の灰淡データLGR2を取得する。CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰淡データLGR2から黒データBK2を引算して灰淡黒差分データLGBdif2を算出する。CPU40は、灰淡黒差分データLGBdif1、LGBdif2について埃等に起因して灰色基準板34を読み取ったときの正常な値と大きく離れた異常な値となった異常画素の値を周辺画素の値と置換する。CPU40は、1ラインの各色において灰淡黒差分データLGBdif2の全ての画素の平均値を灰淡黒差分平均値LGBdifave2として算出する。CPU40は、白黒差分データWBdifと、後述する変動比率SCRTと、後述する平均値比率AVRTと、後述する灰比率GRRTとを掛算して、1ラインの各色の各画素の基準データCDを算出する。
CPU40は、読取処理を実行する(R8)。具体的には、CPU40は、各種画像処理を施す設定値を画像処理部46に設定する。CPU40は、駆動回路47に指令を出力し、駆動回路により原稿GSを搬送させる。CPU40は、搬送された原稿GSを読み取らせ、処理R7で算出した基準データCDに基づき各色毎にシェーディング補正を実行させ、さらに各種補正処理を実行させ、デジタル画像データを生成させる。読取処理(R8)が終了すると、読取メイン処理は終了する。
(基準データCD算出R7)
図8に示す基準データCD算出(R7)が開始されると、CPU40は、灰淡データLGR2を取得する(RA1)。具体的には、CPU40は、光源30を各色の最大光量で点灯させた状態で、灰色基準板34を照射させ、読み取った1ラインの各色の各画素のデジタル画像データを灰淡データLGR2として取得する。
CPU40は、灰淡黒差分データLGBdif2を算出する(RA2)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰淡データLGR2から黒データBK2を引算し、1ラインの各色の各画素の灰淡黒差分データLGBdif2を算出する。
CPU40は、判別データRT2を算出する(RA3)。具体的には、CPU40は、1ラインの赤色の各画素において灰淡黒差分データLGBdif2を灰淡黒差分データLGBdif1で割算し、1ラインの赤色の各画素の判別データRT2を算出する。
CPU40は、赤色の各センサICチップの平均値である平均値AVE2を算出する(RA4)。具体的には、CPU40は、1ラインの赤色の各画素の判別データRT2を各センサICチップのデータ群に分割する。CPU40は、赤色の分割した各センサICチップのデータ群において、データ群内の判別データRT2の平均値を赤色の各チップの平均値AVE2として算出する。
CPU40は、判別標準偏差LGSDを算出する(RA5)。具体的には、CPU40は、センサICチップCH1に含まれる各画素において、赤色の判別データRT2をセンサICチップCH1の赤色の平均値AVE2で引算した値である偏差SDを算出する。CPU40は、センサICチップCH1に含まれる全ての画素の偏差SDの2乗平均平方根を算出することで、判別標準偏差LGSDを算出する。即ち、CPU40は、センサICチップCH1に含まれる全ての画素の偏差SDを加算した値をセンサICチップCH1に含まれる画素の画素数で割算する。CPU40は、この割算して算出した値の平方根を算出することで判別標準偏差LGSDを算出する。
CPU40は、読取加算値LGAD1、および読取減算値LGAD2を算出する(RA6)。具体的には、CPU40は、判別標準偏差LGSDが0.01以下の場合に、平均値AVE2に4%である0.04を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.04を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。CPU40は、判別標準偏差LGSDが0.01より大きく、且つ0.02以下の場合に、平均値AVE2に5%である0.05を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.05を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。CPU40は、標準偏差LGSDが0.02より大きく、且つ0.03以下の場合に、平均値AVE2に6.5%である0.065を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.065を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。CPU40は、標準偏差LGSDが0.03より大きく、且つ0.04以下の場合に、平均値AVE2に8.5%である0.085を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.085を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。CPU40は、標準偏差LGSDが0.04より大きく、且つ0.05以下の場合に、平均値AVE2に10.5%である0.105を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.105を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。CPU40は、標準偏差LGSDが0.05より大きい場合に、平均値AVE2に13%である0.13を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する。同様に、CPU40は、平均値AVE2に0.13を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。本実施形態において、読取加算値LGAD1および読取減算値LGAD2は、同じ値である。読取加算値LGAD1と読取減算値LGAD2とが同じ値であることにより、出力を下げる黒い埃と出力上げる白い埃とに起因する読取画質への影響を同程度以内とすることができる。また、標準偏差LGSDを判別している数値(例えば、判別標準偏差LGSDが0.01以下の場合であれば、0.01を意味する)と、読取加算値LGAD1および読取減算値LGAD2を算出するときに平均値AVEに掛算する数値(例えば、平均値AVE2に4%である0.04を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出する場合であれば、0.04を意味する。)との関係は、標準偏差LGSDを判別している数値に対して、読取加算値LGAD1および読取減算値LGAD2を算出するときに平均値AVEに掛算する数値を若干大きく設定している。この様に設定することで、正常な値のバラツキである標準偏差LGSDよりも大きな出力を示す異常な値のみを検出する閾値TH2を算出することができる。
CPU40は、閾値TH2を算出する(RA7)。具体的には、CPU40は、処理RA4で算出した赤色の各センサICチップの平均値AVE2に赤色の同じ各センサICチップの読取加算値LGAD1を加算し、赤色の各センサICチップの白閾値WTH2を算出する。CPU40は、赤色の各センサICチップの平均値AVE2から赤色の同じ各センサICチップの読取減算値LGAD2を減算し、赤色の各センサICチップの黒閾値BTH2を算出する。閾値TH2は、白閾値WTH2、若しくは黒閾値BTH2を意味する。
CPU40は、対象画素の設定をする(RA8)。処理MA6と同様に、具体的には、CPU40は、対象画素が設定されていれば、設定されている対象画素の次の画素を対象画素として設定し、対象画素が設定されていなければ、先頭画素を対象画素として設定する。CPU40は、処理MA6と同様に、対象画素の画素番号を取得し、RAM42に記憶する。CPU40は、処理MA6と同様に、対象画素が含まれる対象センサICチップのチップ番号をRAM42に記憶する。
CPU40は、対象画素が異常画素か否かを判断する(RA9)。具体的には、CPU40は、赤色において対象画素の灰淡黒差分データLGBdif2が対象センサICチップのチップ番号に対応する黒閾値BTH2以上であり、且つ対象センサICチップのチップ番号に対応する白閾値WTH2以下の範囲内であるか否かを判断する。CPU40は、範囲内にない場合(RA9:Yes)は、対象画素が異常画素であると判断し、処理RA10に進む。CPU40は、範囲内にある場合は、対象画素の画素位置が異常画素位置PEDか否かを判断し、異常画素位置PEDである場合(RA9:Yes)は、対象画素が異常画素であると判断し、処理RA10に進む。異常画素位置PEDでない場合(RA9:No)は、対象画素が異常画素でないと判断し、処理RA11に進む。
CPU40は、対象画素の灰淡黒差分データLGBdif1、LGBdif2を周辺画素の灰淡黒差分データLGBdif1、LGBdif2に置き換える(RA10)。具体的には、CPU40は、各色において対象画素の灰淡黒差分データLGBdif1を対象センサICチップに含まれる画素の灰淡黒差分データLGBdif1に置き換え、対象画素の灰淡黒差分データLGBdif2を対象センサICチップに含まれる画素の灰淡黒差分データLGBdif2に置き換える。灰淡黒差分データLGBdif1で置き換えた画素位置と灰淡黒差分データLGBdif2で置き換えた画素位置とは、同じ画素位置である。
CPU40は、対象画素が最終画素か否かを判断する(RA11)。具体的には、CPU40は、処理RA6で記憶した画素番号が最終画素を示す画素番号と一致するか否かを判断し、一致する場合(RA11:Yes)は、処理RA8で記憶した画素番号とチップ番号を消去し、処理RA10に進む。一致しない場合(RA11:No)は、処理RA8に進む。
CPU40は、灰淡黒差分平均値LGBdifave2を算出する(RA12)。具体的には、CPU40は、各色の1ラインの全ての画素の灰淡黒差分データLGBdif2の平均値を算出し、灰淡黒差分平均値LGBdifave2としてフラッシュPROM43に記憶する。
CPU40は、変動比率SCRTを算出する(RA13)。具体的には、CPU40は、1ラインの各色の各画素において灰淡黒差分データLGBdif2を灰淡黒差分データLGBdif1で割算し、1ラインの各色の各画素の変動比率SCRTを算出する。
CPU40は、平均値比率AVRTを算出する(RA14)。具体的には、CPU40は、灰淡黒差分平均値LGBdifave1を灰淡黒差分平均値LGBdifave2で割算し、平均値比率AVRTを算出する。
CPU40は、灰比率GRRTを算出する(RA15)。具体的には、CPU40は、各色の各画素位置Phrにおいて灰黒差分上位値GBhr2を灰黒差分上位値GBhr1で割算し、割算して得られた16画素の値の平均値を各色の灰比率GRRTとして算出する。
CPU40は、基準データCDを算出する(RA16)。具体的には、CPU40は、処理M9で記憶した1ラインの各色の各画素において白黒差分データWBdifに変動比率SCRTを掛算し、1ラインの各色において変動比率SCRTを掛算して得られた値に灰比率GRRTを掛算し、灰比率GRRTを掛算して得られた値に平均値比率AVRTを掛算して、1ラインの各色の各画素の基準データCDを算出する。
<実施形態の効果>
本実施形態では、保守メイン処理において、黒データBK1取得M5は、黒データBK1を取得する。灰淡黒差分データLGBdif1記憶M16において、灰淡データLGR1取得MA1は、灰淡データLGR1を取得する。灰淡黒差分データLGBdif1算出MA2は、灰淡データLGR1から黒データBK1を引算して灰淡黒差分データLGBdif1を算出する。読取メイン処理において、黒データBK2取得R4は、黒データBK2を取得する。基準データCD算出R7において、灰淡データLGR2取得RA1は、灰淡データLGR2を取得する。灰淡黒差分データLGBdif2算出RA2は、灰淡データLGR2から黒データBK2を引算して灰淡黒差分データLGBdif2を算出する。判別データRT2算出RA3は、1ラインの各色の各画素において灰淡黒差分データLGBdif2を灰淡黒差分データLGBdif1で割算し、1ラインの赤色の各画素の判別データRT2を算出する。判別標準偏差LGSD算出RA5は、センサICチップCH1に含まれる各画素において、判別データRT2をセンサICチップCH1の平均値AVE2で引算した値である偏差SDを算出し、センサICチップCH1に含まれる全ての画素の偏差SDの2乗平均平方根を算出することで、判別標準偏差LGSDを算出する。読取加算値LGAD1、読取減算値LGAD2算出RA6は、判別標準偏差LGSDが0.01以下の場合に、平均値AVE2に4%である0.04を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、平均値AVE2に0.04を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出し、判別標準偏差LGSDが0.01より大きく、且つ0.02以下の場合に、平均値AVE2に5%である0.05を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、CPU40は、平均値AVE2に0.05を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出し、標準偏差LGSDが0.02より大きく、且つ0.03以下の場合に、平均値AVE2に6%である0.06を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、平均値AVE2に0.06を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出し、標準偏差LGSDが0.03より大きく、且つ0.04以下の場合に、平均値AVE2に7%である0.07を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、平均値AVE2に0.07を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出し、標準偏差LGSDが0.04より大きく、且つ0.05以下の場合に、平均値AVE2に8%である0.08を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、平均値AVE2に0.08を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出し、標準偏差LGSDが0.05より大きい場合に、平均値AVE2に10%である0.1を掛算して、赤色の各センサICチップの読取加算値LGAD1を算出し、平均値AVE2に0.1を掛算して、赤色の各センサICチップの読取減算値LGAD2を算出する。閾値TH2算出RA7は、各センサICチップの平均値AVE2に読取加算値LGAD1を加算し、白閾値WTH2を算出し、各センサICチップの平均値AVE2から読取減算値LGAD2を減算し、黒閾値BTH2を算出する。対象画素が異常画素か否かを判断する処理RA9は、赤色において対象画素の灰淡黒差分データLGBdif2が対象センサICチップのチップ番号に対応する黒閾値BTH2以上であり、且つ対象センサICチップのチップ番号に対応する白閾値WTH2以下の範囲内であるか否かを判断し、範囲内にない場合(RA9:Yes)は、対象画素が異常画素であると判断し、範囲内にある場合は、対象画素の画素位置が異常画素位置PEDか否かを判断し、異常画素位置PEDである場合(RA9:Yes)は、対象画素が異常画素であると判断し、異常画素位置PEDでない場合(RA9:No)は、対象画素が異常画素でないと判断する。よって、判別標準偏差の変動を考慮して判別範囲を設定しているため、判別標準偏差の変動による影響を低減して、異常画素位置を精度良く検出することができる。さらに、環境温度などによる位置ずれは読取部の端部においてずれ量が大きい傾向があるため、最初に出力される先頭ブロックの判別データのみを用いることで、より速く、異常画素位置の検出精度の高い判別標準偏差を算出することができる。
[実施形態と発明との対応関係]
画像読取装置1、及び灰色基準板34が、本発明の画像読取装置、及び灰色基準部材の一例である。読取部24、及びAFE45が、本発明の読取部の一例である。デバイス制御部44が本発明の補正部の一例である。フラッシュPROM43、及びCPU40が、本発明の記憶部、及び制御部の一例である。黒データBK1取得M5が、本発明の第1黒データ取得処理の一例である。灰淡データLGR1取得MA1が、本発明の第1灰淡データ取得処理の一例である。灰淡黒差分データLGBdif1算出MA2が、本発明の第1灰淡黒差分算出処理の一例である。黒データBK2取得R4が、本発明の第2黒データ取得処理の一例である。灰淡データLGR2取得RA1が、本発明の第2灰淡データ取得処理の一例である。灰淡黒差分データLGBdif2算出RA2が、本発明の第2灰淡黒差分算出処理の一例である。判別データRT2算出RA3が、本発明の判別データ算出処理の一例である。判別標準偏差LGSD算出RA5が、本発明の標準偏差算出処理の一例である。読取加算値LGAD1、読取減算値LGAD2算出RA6、及び閾値TH2算出RA7が、本発明の判別範囲設定処理の一例である。処理RA8〜処理RA11が、本発明の位置特定処理の一例である。処理RA4が、本発明の平均処理の一例である。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態の画像読取装置1は、プリンタ部を備えた複合機に適用されても良い。また、本実施形態では、1つの読取部24と、1つの灰色基準板34とが備えられる構成であるが、原稿GSの両面を読み取るために、2つの読取部と、2つの灰色基準板とが備えられる構成でもよい。
(2)本実施形態では、図5に示す保守メイン処理、および図7に示す読取メイン処理の全てがCPU40によって実行される構成であるが、この構成に限定されない。例えば、保守メイン処理のM3〜M9、M12〜M16の一部、および読取メイン処理のR2〜R8の一部が画像処理部46、デバイス制御部44、またはAFE45により実行されてもよい。また、保守メイン処理が、画像読取装置1から独立した外部装置、たとえばコンピュータなどで実行される構成でもよい。
(3)本実施形態では、図5に示す保守メイン処理、および図7に示す読取メイン処理において、カラーモードについて説明を行ったが、モノモードとしてもよい。カラーモードの場合は、3色で1ラインであったが、モノモードの場合は、1色で1ラインとなる。カラーモードの場合は、処理RA6において、平均値AVE2に、4%、5%、6.5%、8.5%、10.5%、および13%を掛算することで読取加算値LGAD1、及び読取減算値LGAD2を算出したが、モノモードの場合は、平均値AVE2に、4.5%、5.5%、7%、9%、11%、および13.5%を掛算することで読取加算値LGAD1、及び読取減算値LGAD2を算出しても良い。
(4)本実施形態では、0.01、0.02、0.03、0.04、及び0.05の5つの値を用いて判別標準偏差LGSDを判断したが、異なる値で判断しても良いし、5つよりも多い値と用いても良いし、5つよりも少ない値を用いて判別標準偏差LGSDを判断しても良い。
1…画像読取装置、5…操作部、24…読取部、30…光源、31…受光部、33…光電変換素子、40…CPU、43…フラッシュPROM、44…デバイス制御部、45…AFE、46…画像処理部

Claims (3)

  1. 原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色よりも反射率が低い灰色基準部材と、
    原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿に光を照射して原稿の画像をライン単位で画素毎に読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取った画像データを補正データに基づきシェーディング補正する補正部と、
    記憶部と、
    事前処理を実行した後に、読取前処理を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記事前処理として、
    前記読取部が消灯して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第1黒データを取得する第1黒データ取得処理と、
    前記読取部が前記灰色基準部材を照射して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第1灰淡データを取得する第1灰淡データ取得処理と、
    1ライン中の各画素において前記第1灰淡データから前記第1黒データを引算して1ライン中の各画素の第1灰淡黒差分データを算出し、前記記憶部に記憶する第1灰淡黒差分算出処理と、を実行し、
    前記読取前処理として、
    前記読取部が消灯して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第2黒データを取得する第2黒データ取得処理と、
    前記読取部が前記灰色基準部材を照射して読み取ったときに前記読取部から出力される1ライン中の各画素の第2灰淡データを取得する第2灰淡データ取得処理と、
    1ライン中の各画素において前記第2灰淡データから前記第2黒データを引算して1ライン中の各画素の第2灰淡黒差分データを算出する第2灰淡黒差分算出処理と、
    1ライン中の各画素において前記第2灰淡黒差分データを前記第1灰淡黒差分データで割算して1ライン中の各画素の判別データを算出する判別データ算出処理と、
    前記判別データの標準偏差を算出して判別標準偏差を算出する標準偏差算出処理と、
    前記判別標準偏差が大きいほど前記判別データの正常値の範囲を示す判別範囲を広く設定する判別範囲設定処理と、
    前記判別データが前記判別範囲内でない画素の画素位置を異常画素位置として特定する位置特定処理と、を実行することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記判別範囲設定処理は、前記判別データの平均値を判別平均値として算出する平均処理を含み、
    前記判別範囲設定処理は、前記判別標準偏差が第1所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に4%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に4%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、
    前記判別標準偏差が第1所定値より大きく、且つ第2所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、
    前記判別標準偏差が第2所定値より大きく、且つ第3所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に6.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に6.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、
    前記判別標準偏差が第3所定値より大きく、且つ第4所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に8.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に8.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、
    前記判別標準偏差が第4所定値より大きく、且つ第5所定値以下の場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に10.5%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に10.5%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定し、
    前記判別標準偏差が第5所定値より大きい場合に、前記判別範囲の上限を前記判別平均値に13%割増した値とし、且つ前記判別範囲の下限を前記判別平均値に13%割減した値とする範囲を前記判別範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取部は、光源と、複数のブロックに区分される多数の光電変換素子とを含み、
    前記標準偏差算出処理は、前記複数のブロックのうち1ライン中に最初に出力されるブロックに存在する全ての画素の前記判別データの標準偏差を算出して前記判別標準偏差を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
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