JP6156746B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、白色より反射率の低い灰色基準部材を備える画像読取装置に関する。
一般に、画像読取装置において、シェーディング補正のための配光基準部材として白色基準部材が使用され、白色基準部材を通過する原稿の画像が読み取られる。しかし、白色基準部材を使用した場合には、原稿の裏面の階調変化が表面に影響する裏写り現象が発生することがある。この裏写り現象を低減するために、白色基準部材より反射率が低い灰色基準部材を使用してシェーディング補正を行う画像読取装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1には、非白色の基準部材が原稿給送装置の原稿ガイドに設けられた画像読取装置が開示されている。特許文献1に記載の画像読取装置では、非白色の基準部材を読み取って得られた反射濃度が、白色基準部材を読み取って得られる反射濃度と同等の値になるように、非白色の基準部材の反射率を基に補正される。原稿給送装置により給送される原稿の画像を読み取るときには、補正された反射濃度を使用してシェーディング補正が実行される。
特開2000−125094号公報
ところで、埃または汚れが基準部材の反射面に付着した場合には、埃などが付着した反射面の部分における画素について、基準部材を読み取って得られた反射濃度が周囲の画素に比べて大幅に変化する。このため、灰色基準部材を読み取って得られる反射濃度値が所定の濃度値になるように光源の光量を調整する場合には、灰色基準部材を読み取って実際に得られた反射濃度値、すなわち階調値が埃などに起因して大幅に変化した値であるのか否かを判別する必要がある。
1ライン分の階調値が灰色基準部材を読み取って得られた場合、その1ライン中の全ての画素について、埃などに起因して階調値が大幅に変化したか否かを判別する動作を実行することが考えられる。しかし、全ての画素について判別動作を行うことは、読み取り時間を長くする問題がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされ、灰色基準部材を読み取る場合に、読み取り時間を長くすることなく、正確な階調値を取得することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様は、原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色より反射率が低い灰色基準部材と、原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿の画像をライン毎に読み取るために、光源と、複数のブロックに区分される多数の光電変換素子とを含む読取部と、前記多数の光電変換素子の各光電変換素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、前記光源が白色基準部材を照射するときに第1階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい灰色階調値と、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで最大の階調値の白色信号に相当するアナログ信号を発生した光電変換素子が属するブロックを特定するブロック情報とを、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に取得する取得部と、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記灰色階調値の灰色信号が前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力されるように第2光源光量値を設定する光量設定部と、シェーディング補正値を生成する補正値生成部と、前記第2光源光量値にて前記光源を点灯させた状態で前記読取部に原稿の画像を読み取らせ、前記変換部から出力されるデジタル信号を前記シェーディング補正値に従って補正する制御部と、を備える。
本発明態様では、読取部は、原稿の一方の面の画像を読み取る構成でもよいし、原稿の両面を読み取る構成でもよい。後者の構成である場合、読取部は、搬送経路に2個配置される構成となる。
本発明態様では、取得部は、読取部が原稿の画像を読み取る前に灰色階調値およびブロック情報を取得する構成であれば、使用者の操作に従って取得する構成でもよいし、所定の条件を満たしたときに自動的に取得する構成でもよい。また、灰色階調値およびブロック情報は、画像読取装置の製造時に予め検出されて記憶部に記憶されてもよいし、工場出荷後に画像読取装置自体の動作により検出されてもよい。
請求項2に記載の具体的態様では、前記光量設定部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が前記灰色階調値になるように前記第2光源光量値を設定する。
請求項3に記載の具体的態様では、前記取得部は、前記灰色階調値および前記ブロック情報のほかに、第1差分値と、第2差分値とを、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に取得し、前記第1差分値は、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値であり、前記第2差分値は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに第2階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値であり、前記補正値生成部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記第2階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように補正用光源光量値を設定し、前記補正用光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される1ライン分の白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた補正用差分値と、前記取得部により取得される前記第2差分値との比を画素毎に算出し、両差分値の比が所定閾値を超える画素について、前記補正用差分値を修正する修正部を、さらに備え、前記補正値生成部は、前記修正部により修正されない前記補正用差分値または前記修正部により修正される前記補正用差分値と、前記取得部により取得される前記第1差分値との差分比に従って、前記シェーディング補正値を生成する。本具体的態様では、第2階調値は、光源が灰色基準部材を照射するときに最も明るい白色信号の階調値であり、光電変換素子および変換部の構成により定まる。このため、第2階調値は、第1階調値と同じになる場合もある。また、本具体的態様では、修正部は、埃などに起因して生ずる階調の変化を修正する構成であれば、いかなる構成でもよい。
また、請求項3に記載の具体的態様では、第1差分値、または第2差分値は、1ライン分の各画素について白色信号の階調値から黒色信号の階調値を差し引いた差分値のうちの最大の差分値であてもよいし、白色信号の階調値から黒色信号の階調値を差し引いた差分値の平均の差分値でもよい。
請求項4に記載の具体的態様では、前記補正値生成部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が前記第2階調値になるように前記補正用光源光量値を設定する。
請求項5に記載の具体的態様では、前記取得部は、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材および前記灰色基準部材をそれぞれ照射するときに予め検出される前記灰色階調値および前記ブロック情報を記憶する記憶部を含む。
請求項6に記載の具体的態様では、前記第2光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい現在の灰色階調値と、先に取得された前記灰色階調値との階調差分が、所定値を超えるか否かを判断する判断部をさらに備え、前記取得部は、前記階調差分が所定値を超えると前記判断部が判断するときに、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に、先に取得された前記灰色階調値に代えて前記現在の灰色階調値を取得する。
請求項7に記載の具体的態様では、前記光量設定部は、前記階調差分が所定値を超えると前記判断部が判断するときに、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記現在の灰色階調値の灰色信号が前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力されるように、先に設定された前記第2光源光量値に代えて新たな第2光源光量値を設定する。
請求項1に記載の発明態様では、取得部は、階調が最も明るい灰色階調値と、第1光源光量値にて点灯する光源が白色基準部材を照射したときに変換部から出力される白色信号の階調値のうちで最大の階調値の白色信号に相当するアナログ信号を発生した光電変換素子が属するブロックを特定するブロック情報とを、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に取得する。光量設定部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記灰色階調値の灰色信号が前記ブロック情報により特定されるブロックに属する多数の光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力されるように第2光源光量値を設定する。制御部は、第2光源光量値にて光源を点灯させた状態で読取部に原稿の画像を読み取らせ、変換部から出力されるデジタル信号をシェーディング補正値に従って補正する。この結果、第2光源光量値を設定するために、ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子に限定した範囲で灰色信号の階調値を判断すればよいことから、読み取り時間を長くすることなく、原稿を読み取るための光源光量値を埃などに影響されない正しい値に設定することができる。また、読取部が原稿の画像を読み取るときの第2光源光量値は、白色基準部材を照射する第1光源光量値にて灰色基準部材を照射するときに取得される灰色階調値を基に、設定されることから、灰色基準部材を使用する場合でも、読み取られた画像に階調のバラツキが発生することを低減することができる。
請求項2に記載の具体的態様では、光量設定部は、光源が灰色基準部材を照射するときにブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が灰色階調値になるように第2光源光量値を設定する。この結果、埃などに起因して階調が異常に明るい画素が存在したときでも、光量設定部は、特定されたブロックにおける画素の灰色信号を処理することにより、正しい第2光源光量値を確実かつ迅速に設定することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、取得部は、灰色階調値およびブロック情報のほかに、第1差分値と、第2差分値とを、読取部が原稿の画像を読み取る前に取得する。補正値生成部は、第2階調値の白色信号が変換部から出力されるように補正用光源光量値を設定する。修正部は、補正用光源光量値にて点灯する光源が灰色基準部材を照射するときに変換部から出力される白色信号の階調値から、光源を消灯するときに変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた補正用差分値と、取得部により取得される第2差分値との比を画素毎に算出し、両差分値の比が所定閾値を超える画素について、補正用差分値を修正する。補正値生成部は、修正部により修正されない補正用差分値または修正部により修正される補正用差分値と、取得部により取得される第1差分値との差分比に従って、シェーディング補正値を生成する。この結果、修正部は、両差分値の比が所定閾値を超える画素について補正用差分値を修正することから、補正値生成部は、正しいシェーディング補正値を生成することができる。
また、請求項3に記載の具体的態様では、第1差分値は、第1光源光量値にて点灯する光源が白色基準部材を照射するときに変換部から出力される白色信号の階調値から、光源を消灯するときに変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値である。補正用差分値は、補正用光源光量値にて点灯する光源が灰色基準部材を照射するときに変換部から出力される白色信号の階調値から、光源を消灯するときに変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値である。補正値生成部は、修正部により修正されない補正用差分値または修正部により修正される補正用差分値と、取得部により取得される第1差分値との差分比に従って、シェーディング補正値を生成する。この結果、灰色基準部材を使用する場合でも、補正値生成部は、白色基準部材を使用する場合において階調値が変化する範囲に合わせて、正しいシェーディング補正値を算出することができる。
請求項4に記載の具体的態様では、補正値生成部は、光源が灰色基準部材を照射するときにブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が第2階調値になるように補正用光源光量値を設定する。この結果、埃などに起因して階調が異常に明るい画素が存在したときでも、補正値生成部は、特定されたブロックにおける画素の灰色信号を処理することにより、正しい補正用光源光量値を確実かつ迅速に設定することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、記憶部は、第1光源光量値にて点灯する光源が白色基準部材および灰色基準部材をそれぞれ照射するときに予め検出される灰色階調値およびブロック情報を記憶する。この結果、取得部は、記憶部から灰色階調値およびブロック情報を読み出すことにより、灰色階調値およびブロック情報を迅速に取得することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、判断部は、第2光源光量値にて点灯する光源が灰色基準部材を照射したときに変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい現在の灰色階調値と、先に取得された灰色階調値との階調差分が、所定値を超えるか否かを判断する。取得部は、階調差分が所定値を超えると判断部が判断するときに、読取部が原稿の画像を読み取る前に、先に取得された灰色階調値に代えて現在の灰色階調値を取得する。この結果、灰色基準部材の経年変化などに起因して階調差分が所定値を超えるときでも、取得部は、正しい灰色階調値を確実に取得することができる。
請求項7に記載の具体的態様では、光量設定部は、階調差分が所定値を超えると判断部が判断するときに、光源が灰色基準部材を照射するときに現在の灰色階調値の灰色信号がブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に変換部から出力されるように、先に設定された第2光源光量値に代えて新たな第2光源光量値を設定する。この結果、灰色基準部材の経年変化などに起因して階調差分が所定値を超えるときにでも、光量設定部は、特定されたブロックにおける画素の灰色信号を処理することにより、正しい第2光源光量値を確実かつ迅速に設定することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1の内部構成を示す正面図である。 画像読取装置1の読取部24の構成を拡大して示す図面である。 読取部24の受光部31の構成を示す図面である。 画像読取装置1の電気的構成を示すブロック図である。 保守メイン処理を示すフローチャートである。 読取用光量の調整M3を示すフローチャートである。 灰基準灰データの最大値検出M7を示すフローチャートである。 シェーディング用光量の調整M8を示すフローチャートである。 読取メイン処理を示すフローチャートである。 キャリブレーションR5を示すフローチャートである。 シェーディング補正差分の設定R7を示すフローチャートである。 シェーディング補正データの算出R8を示すフローチャートである。 灰基準白データDgw、灰基準灰データDgg、および灰基準黒データDgbの階調値を説明するグラフである。
[実施形態]
以下に、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1について図面を参照して説明する。図1において、上下方向および前後方向は矢印により示される。
<画像読取装置1の機械的構成>
図1において、画像読取装置1は、給紙トレイ2と、本体部3と、排紙トレイ4とを備える。操作部5、および表示部6が、本体部3の上面に配置される。操作部5は、電源スイッチ、および各種設定ボタンを含み、使用者からの操作指令等を受け付ける。たとえば、操作部5は、3色のカラーモードおよび単色のモノモードのいずれかを選択する選択ボタン、解像度を設定する操作ボタンなどを含む。表示部6は、LCDを含み、画像読取装置1の状況を表示する。
搬送経路20が、本体部3の内部に形成される。給紙トレイ2に載置された原稿GSは、搬送経路20に沿って搬送方向FDに搬送され、排紙トレイ4に排出される。給紙ローラ21と、分離パッド22と、一対の上流側搬送ローラ23と、読取部24と、プラテンガラス25と、一対の下流側搬送ローラ26とが、搬送経路20に沿って配置される。
給紙ローラ21は、分離パッド22と協働して、給紙トレイ2に載置された複数枚の原稿GSを、1枚ずつ給送する。上流側搬送ローラ23、および下流側搬送ローラ26は、搬送モータMT(図4参照)により駆動される。プラテンガラス25は、光透過性を有し、搬送経路20の下側において搬送経路20に沿って配置される。搬送ローラ23、26は、給紙ローラ21から給送された原稿GSがプラテンガラス25の上を通過するように原稿GSを搬送する。
本実施形態では、原稿GSの読み取り面が給紙トレイ2の載置面に向くように原稿GSが給紙トレイ2に載置される。読取部24は、搬送経路20の下側に配置され、プラテンガラス25を通過する原稿GSの読み取り面の画像を読み取る。原稿センサ27が、給紙トレイ2に配置され、給紙トレイ2に原稿GSが載置されたときにオンし、給紙トレイ2に原稿GSが載置されていないときにオフするように構成される。
(読取部24の詳細な構成)
読取部24の詳細な構成について図2および図3を参照して説明する。図2において、読取部24は、光源30と、受光部31と、光学部材32とを備える。光源30は、赤色、緑色および青色の3色の発光ダイオードを含む。光源30から出射された光が原稿GSの読み取り面などにより反射されたときに、光学部材32は、反射光を受光部31に導く。本実施形態において、カラーモードが選択されたとき、3色の発光ダイオードが順次点灯することにより1ライン分の原稿GSの画像が読み取られる。また、モノモードが選択されたとき、3色のうちの特定の1色、たとえば赤色の発光ダイオードが点灯することにより1ライン分の原稿GSの画像が読み取られる。
灰色基準板34が、読取部24と搬送経路20を介して対向する位置に、配置される。灰色基準板34は、原稿GSの背景色である白色より低い反射率を有する。搬送経路20に原稿GSが存在しない場合、光源30からの出射光は、灰色基準板34により反射され、その反射光は光学部材32を介して受光部31により受光される。光学部材32は、主走査方向MDに延びるロッドレンズを含む。
図3において、受光部31は、主走査方向MDに直線状に配列される多数のセンサICチップを有し、各センサICチップは、主走査方向MDに配列される多数の光電変換素子33を含み、図示しないシフトレジスタ、および増幅器を内蔵する。多数のセンサICチップは、6つのチャンネルCH1〜CH6に区分される。各チャンネルには、1つまたは2つのセンサICチップが含まれる。多数のセンサICチップを有する受光部の構成は、特開2003−298813号公報などにより公知であるので、その詳細な説明を省略する。
<画像読取装置1の電気的構成>
画像読取装置1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4において、画像読取装置1は、CPU40、ROM41、RAM42、フラッシュPROM43、デバイス制御部44、アナログフロントエンド(以下、AFEと記す。)45、画像処理部46、および駆動回路47を構成要素の一部として備える。これらの構成要素は、バス48を介して、操作部5、表示部6、および原稿センサ27に接続される。
ROM41は、後述する保守メイン処理、読取メイン処理、各メイン処理中のサブルーチンの処理など、画像読取装置1の各種動作を実行するためのプログラムを記憶する。CPU40は、ROM41から読み出されたプログラムに従って、各部の制御を行う。フラッシュPROM43は、読み書き可能な不揮発性メモリであり、CPU40の制御処理により生成された各種のデータ、たとえば保守メイン処理により算出された電流値および点灯期間などを記憶する。RAM42は、CPU40の制御処理により生成された算出結果などを一時的に記憶する。
デバイス制御部44は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基いて、光源30の点灯または消灯を制御する信号、および、光源30に流れる電流値を制御する信号を読取部24に送信する。また、デバイス制御部44は、CPU40からの命令に基いて、受光部31の各センサICチップの多数の光電変換素子33を順番に動作させるために、図3に示すようにクロック信号CLK、および、シリアルイン信号SIを受光部31に送信する。読取部24は、デバイス制御部44から点灯制御信号を受け取ると、光源30を点灯させるとともに、受光部31が受光した受光量に応じたアナログ信号をAFE45に送信する。
AFE45は、読取部24に接続され、CPU40からの命令に基づいて、読取部24から送信されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE45は、予め定められた入力レンジおよび分解能を有する。たとえば、分解能は、10ビットであるならば「0」から「1023」の階調である。この場合、AFE45は、読取部24から送信されたアナログ信号をデジタル信号として10ビット(0〜1023)の階調データに変換する。AFE45によって変換された階調データは、画像処理部46に送信される。画像処理部46は、画像処理用の専用ICであるASICから構成され、階調データに各種の画像処理を施す。画像処理は、シェーディング補正、γ補正などの各種の補正処理、および解像度変換処理などである。画像処理部46は、階調データに各種の画像処理を施した後に画像データを生成する。その画像データは、バス48を介してRAM42に記憶される。
駆動回路47は、搬送モータMTに接続され、CPU40から送信される駆動指令に基づいて搬送モータMTを駆動する。駆動回路47は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に従って搬送モータMTを回転させる。搬送モータMTが所定量だけ回転すると、搬送ローラ23、26が所定角度回転し、搬送経路20において原稿GSが所定距離だけ搬送される。
<実施形態の動作>
次に、画像読取装置1の動作について図面を参照して説明する。画像読取装置1は、原稿GSの読み取り前に実行される保守メイン処理と、原稿GSを読み取る読取メイン処理とを主に実行する。保守メイン処理中のステップM1〜M10の処理、読取メイン処理中のステップR1〜R15の処理、および各サブルーチンのステップの処理は、CPU40が実行する処理である。本実施形態において、CPU40が1ライン分の各画素について実行するデータ処理は、カラーモードにおいて3色の画素の各画素について実行する処理であり、モノモードにおいて特定の1色の画素について実行する処理である。
(保守メイン処理)
図5に示す保守メイン処理は、画像読取装置1が工場から出荷される前に、または出荷後にサービスマンが保守点検するときに、作業者が画像読取装置1の操作部5を特別な操作方法に従って操作することにより開始される。
まず、作業者が、白基準となる特別な原稿GSを給紙トレイ2に載置すると、原稿センサ27が原稿GSを検知する。原稿センサ27からの検知信号に従って、原稿GSがあるか否かが判断される(M1)。原稿GSがあるとき(M1:YES)、処理がステップM2に進む。原稿GSがないとき(M1:NO)、処理がステップM10に進み、原稿GSがないことを報知するエラーメッセージが表示部6に表示され(M10)、保守メイン処理が終了する。
AFE45について各種の調整が実行される(M2)。AFE45は、最大階調データから最小階調データまでの範囲で階調データを出力する。階調データが10ビットデータである場合、最大階調データは「1023」であり、最小階調データは「0」である。最大階調データおよび最小階調データをそれぞれ出力するために、AFE45に入力される最大入力電圧および最小入力電圧が、AFE45に内蔵されるA/D変換器により予め定められている。一方、受光部31の光電変換素子33が出力するアナログ信号の最大出力電圧および最小出力電圧が、光電変換素子33の構成により予め定められている。このため、光電変換素子33から出力される最大出力電圧および最小出力電圧が、AFE45の最大入力電圧および最小入力電圧と一致するように、AFE45についての各種の調整の1つの調整として、AFE45のオフセット値および増幅ゲインが調整される。
読取用光量が調整される(M3)。読取用光量の調整M3は、AFE45が最大階調データを出力するために、光源30が白基準の原稿GSを照射するときの電流値VCrdおよび点灯期間DLrdを算出して設定する処理である。読取用光量の調整M3の詳細な処理は、後述する。
白基準差分の最大値が検出される(M4)。具体的には、読取用光量の調整M3により設定された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って光源30が点灯した状態で白基準の原稿GSが照射されたときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する白色の階調データ、すなわち、白基準白データDwwが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた白基準白データDwwの平均値Awwが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Awwは、各画素についての白基準白データDwwの階調値を平均した値である。また、光源30が消灯したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する黒色の階調データ、すなわち、白基準黒データDwbが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた白基準黒データDwbの平均値Awbが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Awbは、各画素についての白基準黒データDwbの階調値を平均した値である。平均値Awwから平均値Awbを差し引いた白基準差分SAwが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。白基準差分SAwの最大値SAwmaxが検出され、フラッシュPROM43に記憶される。
チャンネルCHmaxが特定される(M5)。具体的には、白基準差分の最大値検出M4において1ライン分の各画素についてRAM42に記憶された白基準白データDwwの平均値Awwが読み込まれる。受光部31の6つのチャンネルCH1〜CH6の各チャンネルにおいて、各画素の平均値Awwについて最大平均値Awwmaxが検出される。各チャンネルの最大平均値Awwmaxのうちで、最大値を有するチャンネルCHmaxが特定される。チャンネルCHmaxを示すチャンネル情報は、フラッシュPROM43に記憶される。
原稿センサ27からの検知信号に従って、原稿GSがないか否かが判断される(M6)。原稿GSがなければ(M6:YES)、処理が灰基準灰データの最大値検出M7に進む。原稿GSがあるとき(M6:NO)、処理がエラー表示M10に進み、原稿GSが誤って載置されたことを報知するエラーメッセージが表示部6に表示され(M10)、保守メイン処理が終了する。
灰基準灰データの最大値が検出される(M7)。読取用光量の調整M3において設定された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って光源30が点灯した状態で灰色基準板34が照射され、受光部31が解像度RSで受光したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する灰色の階調データ、すなわち、灰基準灰データDggの階調値のうちで、最大の階調値である最大値Dggmaxが検出される。この最大値Dggmax、および解像度RSが、フラッシュPROM43に記憶される。灰基準灰データの最大値検出M7の詳細な処理は、後述する。
シェーディング用光量が調整される(M8)。シェーディング用光量の調整M8は、AFE45が最も高い階調値の階調データを出力するために、光源30が灰色基準板34を照射するときの電流値VCshおよび点灯期間DLshを算出して設定する処理である。シェーディング用光量の調整M8の詳細な処理は、後述する。
1ライン分の灰基準差分SAgが算出される(M9)。具体的には、シェーディング用光量の調整M8により設定された電流値VCshおよび点灯期間DLshに従って光源30が点灯した状態で灰色基準板34が照射されたときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する白色の階調データ、すなわち、灰基準白データDgwが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準白データDgwの平均値Agwが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Agwは、各画素についての灰基準白データDgwの階調値を平均した値である。また、光源30が消灯したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する黒色の階調データ、すなわち、灰基準黒データDgbが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準黒データDgbの平均値Agbが1ライン分の各画素について算出され、RAM42に記憶される。ここで、平均値Agbは、各画素についての灰基準黒データDgbの階調値を平均した値である。平均値Agwから平均値Agbを差し引いた灰基準差分SAgが1ライン分の各画素について算出される。白基準差分の最大値検出M4において各画素についてRAM42に記憶された白基準差分SAwが読み込まれる。各画素について、灰基準差分SAgを白基準差分SAwで割った差分比が算出される。この差分比の平均値が1ラインについて算出される。差分比の平均値に所定値を加えた値が、閾値として算出される。各画素について、差分比が閾値より大きいか否かが判断される。少なくとも1つの差分比でも閾値より大きいとき、異常画素が存在することから、保守メイン処理を再度実行する指示を表すエラーメッセージが表示部6に表示される。全ての差分比が閾値以下であるとき、1ライン分の灰基準差分SAgが、フラッシュPROM43に記憶される。1ライン分の灰基準差分の算出M9が終了すると、保守メイン処理が終了する。差分比の平均値に加えられる所定値は、異常画素の影響を除去するために実験を通して予め定められる。本実施形態では、所定値は、差分比の平均値に所定割合を掛けた値である。所定割合は、灰色基準板34の経年変化、読取部24の受光部31で発生するアナログ電圧の変動などの要因を考慮して予め定められる。
(読取用光量の調整M3)
図6に示す読取用光量の調整M3が開始されると、各種のデータが初期設定される(MA1)。たとえば、光源30の点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値が初期設定される。点灯終了時間は、光源30の点灯期間が最も長くなるように最も遅い時間に設定され、電流値は最も小さい電流値に設定される。
オーバフロー判定値が設定される(MA2)。具体的には、オーバフロー判定値が、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ、たとえば10ビットであれば「1023」に設定される。
光源30が、初期設定された点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値に従って点灯する(MA3)。光源30の点灯により白基準の原稿GSが照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素について階調データを出力する。
オーバフロー画素数PNが検出される(MA4)。具体的には、ステップMA2で設定されたオーバフロー判定値と、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データとを比較し、その1ライン分についてオーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
画素数PNが所定数以上であるか否かが判断される(MA5)。このステップMA5は、異常画素の階調データを除去するために実行される。埃などに起因して階調データが大幅に変化する異常画素の数が、1ライン分の階調データのうちで最大の階調値を示す階調データが発生するチャンネルにおいて実験を通して予め定められ、この異常画素の数が所定数に設定される。本実施形態では、所定数は、解像度に応じて定められ、解像度300dpiである場合に数値「15」である。画素数PNが所定数以上でないとき(MA5:NO)、処理はステップMA6に進み、画素数PNが所定数以上であるとき(MA5:YES)、処理はステップMA7に進む。
画素数PNが所定数以上でないとき、電流値が増加され(MA6)、処理はステップMA3に戻る。ステップMA3において、光源30は、初期設定された点灯開始時間および点灯終了時間と、ステップMA6で増加された電流値とに従って点灯する。
画素数PNが所定数に達したとき、ステップMA6で増加された電流値が最大電流値より大きいか否かが判断される(MA7)。電流値が最大電流値より大きいとき(MA7:YES)、電流値が最大電流値に設定され(MA8)、処理はステップMA9に進み、電流値が最大電流値以下であるとき(MA7:NO)、処理はステップMA9に進む。
変化値が初期設定される(MA9)。変化値は、点灯期間を変化させる最小単位の値であり、予め定められている。また、オーバフロー判定値が、ステップMA2と同様にフラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データに設定される(MA10)。
光源30が、初期設定された点灯開始時間、点灯終了時間、および、ステップMA6で増加された電流値、またはステップMA8で設定された最大電流値に従って点灯する(MA11)。光源30の点灯により白基準の原稿GSが照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素について階調データを出力する。
オーバフロー画素数PNが検出される(MA12)。具体的には、ステップMA10で設定されたオーバフロー判定値とAFE45からの階調データとを比較し、オーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
画素数PNが所定数以上であるか否かが判断される(MA13)。このステップMA13は、ステップMA5と同様に異常画素の階調データを除去するために実行される。所定数は、ステップMA5で使用される所定数と同じ値である。画素数PNが所定数以上であるとき(MA13:YES)、処理はステップMA14に進み、画素数PNが所定数以上でないとき(MA13:NO)、処理はステップMA15に進む。
画素数PNが所定数以上であるとき、点灯期間が変化値だけ減少される(MA14)。具体的には、点灯終了時間がステップMA9で初期設定された変化値だけ早くなるように、点灯期間が減少される。ステップMA14の実行後、処理はステップMA11に戻る。ステップMA11において、光源30は、ステップMA14で減少された点灯期間と、ステップMA6で増加された電流値、またはステップMA8で設定された最大電流値とに従って点灯する。
画素数PNが所定数以上でないとき、点灯期間が変化値だけ増加され(MA15)、そして次回の変化値が算出される(MA16)。具体的には、先回の変化値の半分の値が次回の変化値として算出される。
ステップMA16で算出された変化値が最小変化値より小さいか否かが判断される(MA17)。変化値が最小変化値以上であるとき(MA17:NO)、処理はステップMA11に戻る。変化値が最小変化値より小さいとき(MA17:YES)、処理はステップMA18に進む。
電流値および点灯期間がフラッシュPROM43に記憶される(MA18)。具体的には、ステップMA6で増加された電流値、またはステップMA8で設定された最大電流値が、読取用の電流値VCrdとしてフラッシュPROM43に記憶されるとともに、ステップMA15で増加された点灯期間、すなわち、点灯開始時間および点灯終了時間が、読取用の点灯期間DLrdとしてフラッシュPROM43に記憶される。ステップMA18の実行後、読取用光量の調整M3が終了する。
(灰基準灰データの最大値検出M7)
図7に示す灰基準灰データの最大値検出M7が開始されると、読取用光量のデータが読み込まれる(MB1)。具体的には、読取用光量の調整M3のステップMA18でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdが読み込まれる。
チャンネルの特定M5において特定されたチャンネルCHmaxが、フラッシュPROM43に記憶されたチャンネル情報に従って設定される(MB2)。チャンネルの設定により、6つのチャンネルCH1〜CH6のうちで設定されたチャンネルCHmaxの光電変換素子33から出力されるアナログ信号に対応する階調データに限定して、灰基準灰データの最大値検出M7におけるデータ処理が実行される。
変化値が初期設定される(MB3)。変化値は、オーバフロー判定値を変化させる最小単位の値である。また、オーバフロー判定値が設定される(MB4)。具体的には、オーバフロー判定値が、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ、たとえば10ビットであれば「1023」に設定される。
光源30が、ステップMB1で読み込まれた電流値VCrdおよび点灯期間DLrdに従って点灯する(MB5)。光源30の点灯により灰色基準板34が照射され、AFE45は、受光部31からのアナログ信号に従って各画素について灰色の階調データ、すなわち灰基準灰データDggを出力する。
オーバフロー画素数PNが検出される(MB6)。具体的には、ステップMB4で設定されたオーバフロー判定値と、ステップMB2で設定されたチャンネルCHmaxにおける各画素についてAFE45から出力される灰基準灰データDggとを比較し、そのチャンネルCHmaxにおける画素についてオーバフロー判定値以上の灰基準灰データDggを有する画素の数が検出される。
画素数PNが所定数以上であるか否かが判断される(MB7)。このステップMB7は、異常画素の階調データを除去するために実行される。埃などに起因して階調データが大幅に変化する異常画素の数が実験を通して予め定められ、この異常画素の数が所定数に設定される。本実施形態では、所定数は数値「15」である。画素数PNが所定数以上でないとき(MB7:NO)、処理はステップMB8に進み、画素数PNが所定数以上であるとき(MB7:YES)、処理はステップMB9に進む。
画素数PNが所定数以上でないとき、オーバフロー判定値がステップMB3で設定された変化値だけ減少され(MB8)、処理はステップMB5に戻る。
画素数PNが所定数に達したとき、オーバフロー判定値がステップMB3で設定された変化値だけ増加される(MB9)。そして、次回の変化値が算出される(MB10)。具体的には、先回の変化値の半分の値が次回の変化値として算出される。
変化値が最小変化値より小さいか否かが判断される(MB11)。変化値が最小変化値以上であるとき(MB11:NO)、処理はステップMB5に戻る。変化値が最小変化値より小さいとき(MB11:YES)、処理はステップMB12に進む。
オーバフロー判定値および解像度が記憶される(MB12)。具体的には、ステップMB9で増加されたオーバフロー判定値と、ステップMB6でオーバフロー判定値と比較される灰基準灰データDggの解像度とが、フラッシュPROM43に記憶される。ステップMB12の実行後、灰基準灰データの最大値検出M7が終了する。ステップMB12で記憶されるオーバフロー判定値は、光源30が白基準の原稿GSを照射した状態でAFE45が最大階調データを出力するときの電流値VCrdおよび点灯期間DLrdにて、光源30が灰色基準板34を照射した状態でAFE45が出力する灰基準灰データDggの階調値のうちで、異常画素の灰基準灰データDggを除いた状態での最大の階調値である最大値Dggmaxに相当する。このため、本明細書では、ステップMB12で記憶されるオーバフロー判定値および解像度は、最大値Dggmaxおよび解像度RSと記載される。
(シェーディング用光量の調整M8)
図8に示すシェーディング用光量の調整M8が開始されると、読取用光量の調整M3のステップMA1〜MA18と類似した処理により、ステップMC2を除くステップMC1、MC3〜MC19が順次実行される。シェーディング用光量の調整M8のステップのうちで、読取用光量の調整M3のステップと異なる処理のステップのみについて、説明する。
各種のデータが初期設定される(MC1)。たとえば、光源30の点灯開始時間、点灯終了時間、および電流値が初期設定される。点灯終了時間は、光源30の点灯期間が最も長くなるように最も遅い時間に設定され、電流値は最も小さい電流値に設定される。
チャンネルの特定M5において特定されたチャンネルCHmaxが、フラッシュPROM43に記憶されたチャンネル情報に従って設定される(MC2)。チャンネルの設定により、6つのチャンネルCH1〜CH6のうちで設定されたチャンネルCHmaxの光電変換素子33から出力されるアナログ信号に対応する階調データに限定して、シェーディング用光量の調整M8におけるデータ処理が実行される。
オーバフロー判定値が設定される(MC3)。具体的には、オーバフロー判定値が、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ、たとえば10ビットであれば「1023」に設定される。
ステップMC4〜MC9が、ステップMA3〜MA8と同様に実行され、シェーディング用の電流値が決定される。ただし、ステップMC5において、ステップMC3で設定されたオーバフロー判定値と、ステップMC2で設定されたチャンネルCHmaxにおける各画素についてAFE45から出力される階調データとを比較し、その設定されたチャンネルCHmaxにおける画素についてオーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
変化値が初期設定される(MC10)。変化値は、点灯期間を変化させる最小単位の値であり、予め定められている。また、オーバフロー判定値が、ステップMC3と同様に、フラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データに設定される(MC11)。
ステップMC12〜MC18が、ステップMA11〜MA17と同様に実行され、シェーディング用の点灯期間が決定される。ただし、ステップMC13において、ステップMC11で設定されたオーバフロー判定値と、ステップMC2で設定されたチャンネルCHmaxにおける各画素についてAFE45から出力される階調データとを比較し、その設定されたチャンネルCHmaxにおける画素についてオーバフロー判定値以上の階調データを有する画素の数が検出される。
電流値および点灯期間がフラッシュPROM43に記憶される(MC19)。具体的には、ステップMC7で増加された電流値、またはステップMC9で設定された最大電流値が、シェーディング用の電流値VCshとしてフラッシュPROM43に記憶されるとともに、ステップMC16で増加された点灯期間、すなわち、点灯開始時間および点灯終了時間が、シェーディング用の点灯期間DLshとしてフラッシュPROM43に記憶される。ステップMC19の実行後、シェーディング用光量の調整M8が終了する。
(読取メイン処理)
図9に示す読取メイン処理は、ユーザが読取用の原稿GSを給紙トレイ2に載置して操作部5のうちの読取開始ボタンを操作することにより開始される。
ユーザが読取開始ボタンを操作すると、原稿センサ27が原稿GSを検知する。原稿センサ27からの検知信号に従って、原稿GSの搬送が開始される(R1)。AFE45について各種の調整が実行される(R2)。AFE45の調整は、保守メイン処理のAFE調整M2と同様に実行される。
読取用光量が調整される(R3)。具体的には、読取用光量の調整R3は、保守メイン処理の読取用光量の調整M3のステップMA1〜MA18と同様な処理により実行される。読取用光量の調整R3が読取用光量の調整M3と相違する処理として、ステップMA1とステップMA2との間に、保守メイン処理のチャンネル特定M5で特定されたチャンネルCHmaxを、フラッシュPROM43に記憶されたチャンネル情報に従って設定するステップが、読取用光量の調整R3に追加されて実施される。このため、読取用光量の調整R3において、ステップMA4、MA12でオーバフロー判定値と比較されるAFE45からの階調データは、特定されたチャンネルCHmaxにおける階調データに限定される。また、両者の相違する処理として、図6に示すステップMA2、MA10において、オーバフロー判定値がフラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データに設定されるのに対し、読取用光量の調整R3においては、オーバフロー判定値がステップMB12でフラッシュPROM43に記憶された灰基準灰データDggの最大値Dggmaxに設定される。さらに、両者の相違する処理として、図6に示すステップMA18において、保守処理における読取用の電流値および点灯期間として、電流値VCrdおよび点灯期間DLrdがフラッシュPROM43に記憶されるが、読取用光量の調整R3においては、原稿読取処理における読取用の電流値および点灯期間として、電流値VCrd1および点灯期間DLrd1がフラッシュPROM43に記憶される。
シェーディング用光量が調整される(R4)。シェーディング用光量の調整R4は、保守メイン処理のシェーディング用光量の調整M8のステップMC1〜MC19と同様な処理により実行される。図8に示すステップMC19において、保守処理におけるシェーディング用の電流値および点灯期間として、電流値VCshおよび点灯期間DLshがフラッシュPROM43に記憶されるが、シェーディング用光量の調整R4においては、原稿読取処理におけるシェーディング用の電流値および点灯期間として、電流値VCsh1および点灯期間DLsh1がフラッシュPROM43に記憶される。
キャリブレーションが実行される(R5)。キャリブレーションR5において検出される最大値Dggmax1と、灰基準灰データの最大値検出M7において検出された最大値Dggmaxとの差分が所定値を超えるときに、読取用光量の調整が再度実行される。キャリブレーションの詳細な処理は、後述する。
灰基準データの平均値が算出される(R6)。具体的には、ステップR4において設定された電流値VCsh1および点灯期間DLsh1に従って光源30が点灯した状態で灰色基準板34が照射されたときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する白色の階調データ、すなわち、灰基準白データDgwが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準白データDgwの平均値Agwが各画素について算出され、RAM42に記憶される。また、光源30が消灯したときに、AFE45が受光部31からのアナログ信号に従って出力する黒色の階調データ、すなわち、灰基準黒データDgbが、1ライン分の各画素について所定回数だけ読み込まれ、RAM42に記憶される。所定回数だけ読み込まれた灰基準黒データDgbの平均値Agbが各画素について算出され、RAM42に記憶される。1ラインにおける灰基準白データDgwおよび灰基準黒データDgbの階調値の変化が、図13に示される。図13において、縦軸はAFE45から出力される階調データの階調値を表し、横軸は1ラインの先頭の画素から末尾の画素までの画素位置を表す。図13においては、灰基準灰データDggも示される。
シェーディング補正差分が設定される(R7)。灰基準差分が閾値より大きいときに、異常画素の灰基準差分が周辺画素の灰基準差分により置換されることにより、異常画素の灰基準差分が修正される。修正された灰基準差分を含む1ライン分の灰基準差分がシェーディング補正差分として設定される。シェーディング補正差分の設定R7の詳細な処理は、後述する。
シェーディング補正データが算出される(R8)。シェーディングターゲット値Atwを算出する処理などを含む一連の処理により、シェーディング補正データが算出される。シェーディング補正データの算出R8の詳細な処理は、後述する。
読取モードが設定される(R9)。たとえば、読取モードの設定として、カラー/モノのモード選択、解像度の設定などが実行される。読取モードの設定後に、原稿GSが読取開始位置まで搬送される(R10)。具体的には、原稿GSの先端が読取部24の上方の所定位置に到達するまで、原稿GSが給紙ローラ21および上流側搬送ローラ23により搬送される。そして、読取用光量の調整R3で設定された電流値VCrd1および点灯期間DLrd1、またはキャリブレーションR5のステップRA8で設定された電流値VCrd2および点灯期間DLrd2従って光源30が点灯し、原稿GSが照射される(R11)。
原稿GSの読み取りが開始される(R12)。原稿GSの画像が読み取られると、AFE45は受光部31からのアナログ信号に従って階調データを生成し、画像処理部46に送信する。画像処理部46は、ステップR8において算出されたシェーディング補正データをCPU40から受け取る。画像処理部46は、シェーディング補正データに従って、階調データを補正し、画像データを生成する。画像データはRAM42に記憶される。
原稿GSの後端が読取部24を通過すると、原稿GSの読み取りが終了する(R13)。読み取りが終了すると、光源30が消灯する(R14)。原稿センサ27からの検知信号に従って、次の原稿GSがあるか否かが判断される(R15)。次の原稿GSがあるとき(R15:YES)、処理はステップR10に戻って実行される。次の原稿GSがないとき(R15:NO)、読取メイン処理が終了する。
(キャリブレーションR5)
図10に示すキャリブレーションR5が開始されると、光源30が灰色基準板34を照射するための読取用光量が読み込まれる(RA1)。具体的には、読取用光量の調整R3でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が、読み込まれる。
現在の灰基準灰データの最大値が検出される(RA2)。具体的には、灰基準灰データの最大値検出RA2は、保守メイン処理の灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB1を除くMB2〜MB12と同様な処理により実行される。灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB1において、読取用光量の調整M3でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdが読み込まれるが、ステップRA1で電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が読み込まれるので、ステップRA2では、ステップMB1に相当するステップは存在しない。灰基準灰データの最大値検出RA2が実行されると、現在の灰基準灰データDgg1の最大値Dggmax1と、現在の解像度RS1とがフラッシュPROM43に記憶される。
先回の灰基準灰データの最大値が読み込まれる(RA3)。具体的には、保守メイン処理の灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB12でフラッシュPROM43に記憶された先回の灰基準灰データDggの最大値Dggmaxが読み込まれる。
最大値の差分が算出される(RA4)。具体的には、ステップRA2でフラッシュPROM43に記憶された現在の最大値Dggmax1から、ステップRA3で読み込まれた先回の最大値Dggmaxを差し引いくことにより、差分(Dggmax1−Dggmax)が算出される。
差分(Dggmax1−Dggmax)が所定値より大きいか否かが判断される(RA5)。所定値は、実験を通して予め定められる。一般に、灰色基準板34は経年変化する。光源34が灰色基準板34を照射したときにAFE45から出力される階調データは、経年変化に伴い徐々に大きくなる。このため、所定値は、灰色基準板34の経年変化に起因する差分の限界値を規定する。差分が所定値以下であるとき(RA5:NO)、キャリブレーションR5が終了する。差分が所定値より大きいとき(RA5:YES)、処理はステップRA6に進む。
光源30が灰色基準板34を照射するための読取用光量が、ステップRA1と同様に読み込まれる(RA6)。具体的には、読取用光量の調整R3でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が、読み込まれる。
灰基準灰データの最大値が、ステップRA2と同様に検出される(RA7)。具体的には、灰基準灰データの最大値検出RA7は、保守メイン処理の灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB1を除くMB2〜MB12と同様な処理により実行される。灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB1において、読取用光量の調整M3でフラッシュPROM43に記憶された電流値VCrdおよび点灯期間DLrdが読み込まれるが、ステップRA6で電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が読み込まれるので、灰基準灰データの最大値検出RA7では、ステップMB1に相当するステップは存在しない。灰基準灰データの最大値検出RA7が実行されると、新たな灰基準灰データDgg2の最大値Dggmax2と、新たな解像度RS2とがフラッシュPROM43に記憶される。
読取用光量が調整される(RA8)。具体的には、読取用光量の調整RA8は、読取用光量の調整R3と同様な処理により実行される。読取用光量の調整RA8においては、オーバフロー判定値が灰基準灰データの最大値検出RA7でフラッシュPROM43に記憶された新たな灰基準灰データDgg2の最大値Dggmax2に設定される。また、読取用光量の調整RA8においては、原稿読取処理における読取用の電流値および点灯期間として、新たな電流値VCrd2および新たな点灯期間DLrd2がフラッシュPROM43に記憶される。
(シェーディング補正差分の設定R7)
図11に示すシェーディング補正差分の設定R7が開始されると、1ライン分の各画素について灰基準データの平均値が読み込まれる(RB1)。具体的には、灰基準データの平均値算出R6でRAM42に記憶された灰基準白データDgwの平均値Agwおよび灰基準黒データDgbの平均値Agbが、1ライン分の各画素について読み込まれる。
現在の灰基準差分が算出される(RB2)。具体的には、ステップRB1で読み込まれた灰基準白データDgwの平均値Agwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引くことにより、1ライン分の各画素について現在の灰基準差分SAg1が算出され、RAM42に記憶される。この現在の灰基準差分SAg1は、読取メイン処理において算出された灰基準差分である。
先回の灰基準差分が読み込まれる(RB3)。具体的には、保守メイン処理のステップM9でフラッシュPROM43に記憶された先回の灰基準差分SAg2が、1ライン分の各画素について読み込まれる。この先回の灰基準差分SAg2は、保守メイン処理において算出された灰基準差分であり、灰基準白データDgwの平均値Agwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた差分である。
灰基準差分の差分比が算出される(RB4)。具体的には、差分比(SAg1/SAg2)は、現在の灰基準差分SAg1を先回の灰基準差分SAg2で割ることにより、1ライン分の各画素について算出される。
灰基準差分の差分比の平均値が1ラインについて算出される(RB5)。そして、閾値が、差分比の平均値に所定値が加えられることにより、算出される(RB6)。所定値は、異常画素の影響を除去するために実験を通して予め定められる。本実施形態では、所定値は、差分比の平均値に所定割合を掛けた値である。所定割合は、灰色基準板34の経年変化、読取部24の受光部31で発生するアナログ電圧の変動などの要因を考慮して予め定められる。
灰基準差分の差分比が閾値より大きいか否かが判定される(RB7)。灰基準差分の差分比が閾値より大きいとき(RB7:YES)、処理はステップRB8に進む。灰基準差分の差分比が閾値以下であるとき(RB7:NO)、処理がステップRB10に進む。
灰基準差分の差分比が閾値より大きいとき、異常画素の位置が特定される(RB8)。具体的には、差分比が閾値より大きい場合の現在の灰基準差分SAg1を有する画素を異常画素として、その異常画素が1ラインにおいて存在する位置が特定される。
異常画素の灰基準差分が周辺画素の灰基準差分により置換される(RB9)。ステップRB9の実行後、処理はステップRB10に進む。周辺画素は、灰基準差分が置換される特定の異常画素に隣接する画素、または、特定の異常画素の階調データの影響を受けないように特定異常画素より所定画素数だけ離れた画素であって、異常画素でない画素である。
全ての画素についてステップRB7の判定が実行されたか否かが判断される(RB10)。全ての画素について判定が実行されていないとき(RB10:NO)、処理はステップRB7に戻る。全ての画素について判定が実行されたとき(RB10:YES)、処理はステップRB11に進む。
灰基準差分がシェーディング補正差分に設定される(RB11)。具体的には、ステップRB2でRAM42に記憶された各画素についての現在の灰基準差分SAg1、およびステップRB9で置換された灰基準差分がシェーディング補正差分として設定される。ステップRB11の実行後、シェーディング補正差分の設定R7が終了する。
(シェーディング補正データの算出R8)
図12に示すシェーディング補正データの算出R8が開始されると、1ライン分の各画素についてシェーディング補正差分が読み込まれる(RC1)。具体的には、ステップRB11で設定されたシェーディング補正差分SAg1が読み込まれる。
チャンネルの特定M5において特定されたチャンネルCHmaxが、フラッシュPROM43に記憶されたチャンネル情報に従って設定される(RC2)。チャンネルの設定により、6つのチャンネルCH1〜CH6のうちで設定されたチャンネルCHmaxの光電変換素子33から出力されるアナログ信号に対応する階調データに限定して、シェーディング補正データの算出R8におけるデータ処理が実行される。
特定されたチャンネルCHmaxにおける各画素についてのシェーディング補正差分SAg1のうちで、最も大きなシェーディング補正差分SAg1から所定数番目のシェーディング補正差分SAgmax1が、特定される(RC3)。埃などに起因して階調データが大幅に変化する異常画素の数が実験を通して予め定められ、この異常画素の数が所定数に設定される。本実施形態では、所定数は数値「15」である。
白基準差分の最大値が読み込まれる(RC4)。具体的には、保守メイン処理における白基準差分の最大値検出M4でフラッシュPROM43に記憶された白基準差分SAwの最大値SAwmaxが読み込まれる。
シェーディングターゲット値Atwが算出される(RC5)。具体的には、シェーディングターゲット値Atwは、ステップRC3で特定されたシェーディング補正差分SAgmax1と、ステップRC4で読み込まれた最大値SAwmaxとの差分比SAgmax1/SAwmaxに、最大階調値を掛けることにより、算出される。本実施形態では、最大階調値は10ビットのデータで表され、「1023」である。シェーディングターゲット値Atwは10ビットのデータで算出される。
シェーディングターゲット値Atw=最大階調値×(SAgmax1/SAwmax)
各画素についてシェーディング補正データが算出される(RC6)。具体的には、シェーディングターゲット値Atwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた差分により、10ビットの最大階調値「1023」を割ることにより、シェーディング補正データが算出される。
シェーディング補正データ=1023/(Atw−Agb)
<実施形態の効果>
本実施形態では、本実施形態では、灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB2、シェーディング用光量の調整M8のステップMC2、読取用光量の調整R3、シェーディング用光量の調整R4、キャリブレーションR5のステップRA7、RA8、シェーディング補正データの算出R8のステップRC2において、チャンネルCHmaxがチャンネル情報に従って設定される構成である。すなわち、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データのうちで、最も明るい階調値の階調データに対応するアナログ信号を出力する光電変換素子33が属する1つの特定チャンネルCHmaxに限定して、そのチャンネルの光電変換素子33から出力されるアナログ信号に対応する階調データが使用される。この結果、1ライン分の全画素について階調データを処理する構成に比べ、本実施形態は、チャンネルCHmaxにおける画素に限定して階調データを処理する構成であることから、読取用およびシェーディング用光量の調整、最大値Dggmaxの検出、シェーディング補正差分の最大値の特定などの処理を短時間で実行することができ、原稿GSの読み取り動作時間を短くすることができる。
本実施形態では、オーバフロー画素数PNが所定数以上であるか否かを判断する判断ステップMB7、MC6、MC14、読取用光量の調整R3において相当する判断ステップ、シェーディング用光量の調整R4において相当する判断ステップ、キャリブレーションR5のステップRA7、RA8において相当する判断ステップにより、チャンネルCHmaxにおける各画素の階調データから異常画素の階調データが除去される。この結果、異常画素の階調データの影響を受けることなく、最大値Dggmax、読取用並びにシェーディング用の電流値および点灯期間を取得することができる。
本実施形態では、保守メイン処理において、白基準差分SAwの最大値SAwmaxが白基準差分の最大値検出M4で白基準の原稿GSを使用して取得され、灰基準灰データDggの最大値Dggmaxが灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB12で灰色基準板34を使用して取得され、チャンネルCHmaxを特定するチャンネル情報がチャンネル特定M5で取得され、両最大値SAwmax、Dggmaxおよびチャンネル情報が、原稿GSの読み取り前にフラッシュPROM43に記憶される。灰基準板34を使用して原稿GSを読み取る際には、読取メイン処理において、読取用の電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が、読取用光量の調整R3で最大値DggmaxがチャンネルCHmaxにおける階調データと比較されることにより取得される。また、最も大きなシェーディング補正差分SAgmax1が、シェーディング補正データの算出R8のステップRC3で、チャンネルCHmaxにおける各画素についてのシェーディング補正差分SAg1のうちで特定される。最も大きなシェーディング補正差分SAgmax1は、灰基準白データDgwの平均値Agwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた灰基準差分の最大値を表す。シェーディングターゲット値Atwが、ステップRC5でシェーディング補正差分SAgmax1と最大値Sawmaxとの差分比に従って算出され、シェーディング補正データがステップRC6でシェーディングターゲット値Atwに従って算出される。この結果、原稿GSを読み取る際に、白色基準部材などを読み取ることなく、シェーディング補正データを算出するために必要な白基準データであるシェーディングターゲット値Atwを算出することができる。また、最大値Dggmaxが、最大値SAwmaxが出力されるように設定された読取用の電流値および点灯期間に従って光源30が灰色基準板34を照射したときに、AFE45から出力された灰色の階調データの最大値である。このため、読取用の電流値VCrd1および点灯期間DLrd1に従って光源30が点灯した状態で原稿GSの白色背景部分が読み取られたときに、AFE45から出力される白色の階調データは、白基準の原稿GSを読み取ったときの白基準データに近い階調データとなり、白色背景部分を読み取った画像に筋などの階調のバラツキが生ずることを低減することができる。さらに、灰色基準板34を使用することにより、裏写り現象を低減することができるとともに、原稿GSの背景部分の白色と灰色基準板34の灰色とを確実に識別することができ、原稿GSの端縁の通過を確実に検出することができる。
[実施形態と発明との対応関係]
画像読取装置1、および灰色基準板34が、本発明の画像読取装置、および灰色基準部材の一例である。読取部24、光源30、および受光部31の光電変換素子33が、本発明の読取部、光源、および光電変換素子の一例である。AFE45が、本発明の変換部の一例である。CPU40と、チャンネル設定M5、灰基準灰データの最大値検出M7、およびキャリブレーションR5の処理とが、本発明の取得部の一例である。CPU40、および読取用光量の調整R3の処理が、本発明の光量設定部の一例である。CPU40と、シェーディング補正用光量の調整R4、およびシェーディング補正データの算出R8の処理が、本発明の補正生成部の一例である。CPU40、およびシェーディング補正差分の設定R7の処理が、本発明の修正部の一例である。画像処理部46が、本発明の制御部の一例である。CPU40、およびキャリブレーションR5のステップRA5の処理が、本発明の判断部の一例である。白基準白データDwwが、本発明の第1階調値の白色信号の一例である。灰基準灰データDggが、本発明の灰色信号であり、最大値Dggmaxが、本発明の最も明るい灰色階調値の一例である。読取用光量の調整M3で設定される電流値VCrdおよび点灯期間DLrdが、本発明の第1光源光量値の一例であり、読取用光量の調整R3で設定される電流値VCrd1および点灯期間DLrd1が、本発明の第2光源光量値の一例である。チャンネルCHmaxを特定するチャンネル情報が、本発明のブロック情報の一例である。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態の画像読取装置1は、プリンタ部を備えた複合機に適用されてもよい。また、本実施形態では、1つの読取部24と、1つの灰色基準板34とが備えられる構成であるが、原稿GSの両面を読み取るために、2つの読取部と、2つの灰色基準板とが備えられる構成でもよい。
(2)本実施形態では、図5に示す保守メイン処理、および図9に示す読取メイン処理の全てがCPU40により実行される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、保守メイン処理のM3〜M5、M7〜M9の一部、および読取メイン処理のステップR3〜R8の一部が画像処理部46により実行される構成でもよい。また、保守メイン処理が、画像読取装置1から独立した外部装置、たとえばPCなどで実行される構成でもよい。
(3)本実施形態では、灰色基準データの平均値算出R6において、1ライン分の各画素について灰基準白データDgwの階調値についての平均値Agw、および灰基準黒データDgbの階調値についての平均値Agbが、算出され、ステップRB1において、1ライン分の各画素について灰基準白データDgwの平均値Agwおよび灰基準黒データDgbの平均値Agbが読み込まれる構成であるが、平均値を使用する構成に限定されない。たとえば、平均値Agw、および平均値Agbに代わって、各画素について灰基準白データDgwの階調値、および灰基準黒データDgbの階調値を使用してもよい。
(4)本実施形態では、灰基準灰データの最大値検出M7のステップMB2、シェーディング用光量の調整M8のステップMC2、読取用光量の調整R3、シェーディング用光量の調整R4、キャリブレーションR5のステップRA7、RA8、シェーディング補正データの算出R8のステップRC2において、チャンネルCHmaxがチャンネル情報に従って設定される構成である。すなわち、1ライン分の各画素についてAFE45から出力される階調データのうちで、最も明るい階調値の階調データに対応するアナログ信号を出力する光電変換素子33が属する1つの特定チャンネルCHmaxに限定して、そのチャンネルの光電変換素子33から出力されるアナログ信号に対応する階調データが使用される。しかし、1つのチャンネルCHmaxに限定する構成に代えて、6つのチャンネルCH1〜CH6のうちで、チャンネルCHmaxと、その隣接するチャンネルとが設定される構成でもよい。また、6つのチャンネルCH1〜CH6は、6個を超えるセンサICチップを有することから、チャンネルを特定する処理に代えて、最も明るい階調値の階調データに対応するアナログ信号を出力する光電変換素子33が属する1つの特定のセンサICチップを特定する構成であってもよい。この場合、チップを特定する情報がブロック情報の一例である。
(5)本実施形態では、シェーディング用光量の調整M8のステップMC3、MC11において、オーバフロー判定値がフラッシュPROM43に記憶されている最も高い階調値の階調データ「1023」に設定される構成であるが、階調データ「1023」より小さい所定の階調データに設定する構成であってもよい。たとえば、光源30およびその駆動回路の構成から定められる最大電流値および最長点灯期間に従って光源30が点灯して灰色基準板34を照射したときに、1ライン分の各画素についてAFE45が出力する階調データ、すなわち灰基準白データの最大値が、所定の階調データに定められてもよい。この場合、灰基準白データの最大値は、1ライン分の画素のうちから異常画素を除いた画素について出力される灰基準白データの最大値である。
(6)本実施形態では、シェーディング補正差分の設定R7のステップRB9において、周辺画素の灰基準差分で異常画素の灰基準差分を置換する構成であるが、大幅に変化する異常画素の灰基準白データDgwの影響を低減するための構成であれば、いかなる構成であってもよい。たとえば、周辺画素の灰基準差分に代えて、1ライン分の画素について灰基準差分を平均した平均値で異常画素の灰基準差分を置換する構成であってもよい。
(7)本実施形態では、シェーディング補正差分の設定R7のステップRB9において、周辺画素の灰基準差分で異常画素の灰基準差分を置換する構成であるが、灰基準差分に代わって、灰基準白データDgwの平均値Agwを置換する構成でもよい。具体的には、灰基準差分は、灰基準白データDgwの平均値Agwから灰基準黒データDgbの平均値Agbを差し引いた差分である。平均値Agbは、平均値Agwに比べて埃などに起因して変化する変化することが少ないと考えられることから、周辺画素の平均値Agwで異常画素の平均値Agwを置換する構成でもよい。また、周辺画素の灰基準差分に代えて、1ライン分の灰基準差分の平均値を使用してもよい。
1…画像読取装置、5…操作部、24…読取部、30…光源、31…受光部、33…光電変換素子、40…CPU、43…フラッシュPROM、45…AFE、46…画像処理部
以上

Claims (7)

  1. 原稿が搬送される搬送経路に配置され、白色より反射率が低い灰色基準部材と、
    原稿が前記灰色基準部材を通過するときに原稿の画像をライン毎に読み取るために、光源と、複数のブロックに区分される多数の光電変換素子とを含む読取部と、
    前記多数の光電変換素子の各光電変換素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、
    前記光源が白色基準部材を照射するときに第1階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい灰色階調値と、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで最大の階調値の白色信号に相当するアナログ信号を発生した光電変換素子が属するブロックを特定するブロック情報とを、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に取得する取得部と、
    前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記灰色階調値の灰色信号が前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力されるように第2光源光量値を設定する光量設定部と、
    シェーディング補正値を生成する補正値生成部と、
    前記第2光源光量値にて前記光源を点灯させた状態で前記読取部に原稿の画像を読み取らせ、前記変換部から出力されるデジタル信号を前記シェーディング補正値に従って補正する制御部と、を備える画像読取装置。
  2. 前記光量設定部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が前記灰色階調値になるように前記第2光源光量値を設定する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記取得部は、前記灰色階調値および前記ブロック情報のほかに、第1差分値と、第2差分値とを、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に取得し、
    前記第1差分値は、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値であり、
    前記第2差分値は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに第2階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように設定される光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた値であり、
    前記補正値生成部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記第2階調値の白色信号が前記変換部から出力されるように補正用光源光量値を設定し、
    前記補正用光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記変換部から出力される白色信号の階調値から、前記光源を消灯するときに前記変換部から出力される黒色信号の階調値を差し引いた補正用差分値と、前記取得部により取得される前記第2差分値との比を画素毎に算出し、両差分値の比が所定閾値を超える画素について、前記補正用差分値を修正する修正部を、さらに備え、
    前記補正値生成部は、前記修正部により修正されない前記補正用差分値または前記修正部により修正される前記補正用差分値と、前記取得部により取得される前記第1差分値との差分比に従って、前記シェーディング補正値を生成する請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記補正値生成部は、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力される白色信号の階調値のうちで、最も明るい階調値を有する画素から順に所定数の画素の階調値を除いた状態で、最も明るい階調値が前記第2階調値になるように前記補正用光源光量値を設定する請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記取得部は、前記第1光源光量値にて点灯する前記光源が前記白色基準部材および前記灰色基準部材をそれぞれ照射するときに予め検出される前記灰色階調値および前記ブロック情報を記憶する記憶部を含む請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記第2光源光量値にて点灯する前記光源が前記灰色基準部材を照射したときに前記変換部から出力される灰色信号の階調値のうちで最も明るい現在の灰色階調値と、先に取得された前記灰色階調値との階調差分が、所定値を超えるか否かを判断する判断部をさらに備え、
    前記取得部は、前記階調差分が所定値を超えると前記判断部が判断するときに、前記読取部が原稿の画像を読み取る前に、先に取得された前記灰色階調値に代えて前記現在の灰色階調値を取得する請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記光量設定部は、前記階調差分が所定値を超えると前記判断部が判断するときに、前記光源が前記灰色基準部材を照射するときに前記現在の灰色階調値の灰色信号が前記ブロック情報により特定されるブロックに属する光電変換素子からのアナログ信号を基に前記変換部から出力されるように、先に設定された前記第2光源光量値に代えて新たな第2光源光量値を設定する請求項6に記載の画像読取装置。
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