JP2020185708A - 画像処理装置、印刷方法および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白色の背景の画像において、細線の再現精度を向上する。【解決手段】画像データに対して、印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成する画像処理装置は、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行する第1ハーフトーン処理部と、ブロック内における画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、第1のハーフトーン処理の結果ブロック内においてドットの形成が無い場合に、ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、ディザマトリックスにおける注目画素に対応するディザ閾値と、注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行する第2ハーフトーン処理部とを備える。【選択図】図4
Description
本開示は、ハーフトーン処理技術に関する。
多階調のインク色の画像データを各インク色のドットのオン/オフデータに変換する、いわゆるハーフトーン技術として、ディザ法が知られている。特許文献1には、一画素に対して複数のディザ閾値を備え、出力状態に応じて閾値の数を選択する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1には、複数のディザ閾値の具体的な選択方法が開示されていない。このため、選択されたディザ閾値によっては、例えば、CADデータのような白色の背景に細線を含む画像において細線の再現精度が低下する。
本開示の一実施形態によれば、複数の画素データにより形成される画像データに対して、印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記画素データから、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、前記ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行する第1ハーフトーン処理部と、前記ブロック内における前記画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、前記第1のハーフトーン処理の結果前記ブロック内においてドットの形成が無い場合に、前記ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、前記ディザマトリックスにおける前記注目画素に対応するディザ閾値と、前記注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、前記ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行する第2ハーフトーン処理部と、を備える。
A.実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本開示の一実施形態としての画像処理装置を備える印刷装置20の概略構成を示す説明図である。印刷装置20は、双方向印刷を行うシリアル式インクジェットプリンターである。印刷装置20は、紙送りモーター74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、印刷データの生成と印刷装置20の動作全体の制御とを行う制御ユニット30とを備える。
A1.装置構成:
図1は、本開示の一実施形態としての画像処理装置を備える印刷装置20の概略構成を示す説明図である。印刷装置20は、双方向印刷を行うシリアル式インクジェットプリンターである。印刷装置20は、紙送りモーター74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、印刷データの生成と印刷装置20の動作全体の制御とを行う制御ユニット30とを備える。
キャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構は、プラテン75の軸と平行に架設され、キャリッジ80を摺動可能に保持する摺動軸73と、キャリッジモーター70との間に無端の駆動ベルト71を張設するプーリー72等から構成されている。
キャリッジ80には、カラーインクとして、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(B)インクをそれぞれ収容したインクカートリッジ82〜85が搭載される。キャリッジ80の下部の印刷ヘッド90には、上述の各色のカラーインクに対応するノズル列が形成されている。キャリッジ80にインクカートリッジ82〜85を上方から装着すると、各インクカートリッジ82〜85から印刷ヘッド90へのインクの供給が可能となる。本実施形態において、印刷装置20は、小ドット、中ドット、大ドットの3種類のドットを形成可能である。小ドット、中ドット、大ドットのいずれのドットを形成するかは、後述のハーフトーン処理において決定される。
制御ユニット30は、CPU40と、メモリー60と、入出力インターフェイス50とを備えるマイクロコンピューターにより構成されている。CPU40、メモリー60、および入出力インターフェイス50は、内部バス55を介して双方向に通信可能に接続されている。CPU40は、メモリー60に予め格納されている制御プログラムを実行することにより、入力部41、ドットデータ生成部42、および印刷制御部48として機能する。
入力部41は、制御ユニット30に接続されたメモリーカードスロット98に挿入されたメモリカードMCから、入出力インターフェイス50を介して、印刷対象となる画像データORGを読み込む。また、入力部41は、操作パネル99への入力を受け付ける。本実施形態では、上述の画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色成分からなる256階調の画像データである。なお、画像データORGの詳細は後述する。
ドットデータ生成部42は、画像データORGから、画像データORGを構成する各画素データに対するドットの形成の有無と、ドットのサイズとを示すドットデータを生成する。ドットデータ生成部42は、解像度変換部43と、色変換部44と、第1ハーフトーン処理部45と、第2ハーフトーン処理部46と、インターレース処理部47とを有する。
解像度変換部43は、画像データORGの解像度を、印刷媒体Pに印刷される際の解像度に変換する。
色変換部44は、R、G、Bの色成分から成る画像データORGを、印刷装置20のインク色C、M、Y、Kの各色成分から成る画像データに変換する。具体的には、色変換部44は、メモリー60に予め格納されている図示しない色変換テーブルを参照して、画像データORGを構成する複数の画素データのそれぞれを、0〜255階調で表現されるインク色毎のインク量のデータに変換する。
第1ハーフトーン処理部45は、各インク色のインク量データを用いて各インク色のドットの形成の有無、すなわち、小ドット、中ドット、大ドットのドット形成有りとドット形成無しの4階調で表現されるドットデータを生成する、第1ハーフトーン処理を実行する。第1ハーフトーン処理は、いわゆるディザ法により実行され、第1ハーフトーン処理部45は、ドットの記録率を決定するためのディザマトリックス61を参照する。本実施形態において、第1ハーフトーン処理は、複数の画素を所定の数だけまとめたブロックを単位として、実行される。なお、ブロックの詳細は後述する。
第2ハーフトーン処理部46は、第1ハーフトーン処理の結果、ブロック内にドットの形成が無い場合に、ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、ディザマトリックス61と、注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、ブロック内のドットの形成の有無を決定する、第2ハーフトーン処理を実行する。第2ハーフトーン処理では、ブロック内に、後述のドット追加数63に設定されている指定数分のドットが追加され得る。
インターレース処理部47は、第2ハーフトーン処理により得られるドットデータを、印刷装置20のノズル配置や紙送り量などに合わせて、1回の主走査単位で印画するドットパターンデータに並び替えた上で、印刷制御用のコマンドを含む印刷データを生成する。
印刷制御部48は、印刷データにしたがって、印刷ヘッド90、キャリッジモーター70、紙送りモーター74等を駆動し、印刷媒体Pへの印刷を行う。なお、印刷制御部48は、本開示において印刷部の下位概念に相当する。
入出力インターフェイス50は、メモリーカードスロット98、操作パネル99、キャリッジモーター70、印刷ヘッド90、および紙送りモーター74にそれぞれ制御信号線を介して接続されている。メモリーカードスロット98から送信された画像データORGや、操作パネル99にユーザーにより入力される各種設定は、入出力インターフェイス50を介してCPU40に入力される。キャリッジモーター70、印刷ヘッド90および紙送りモーター74に対しては、CPU40の指示に基づいて入出力インターフェイス50を介して駆動制御信号が出力される。
メモリー60は、ROM、RAMおよびEEPROMを含む。メモリー60には、上述の各機能部の機能を実現する制御プログラムのほか、ディザマトリックス61と、ドット割合テーブル62と、ドット追加数63とが予め格納されている。
ディザマトリックス61は、ハーフトーン処理に使用され、複数の異なるディザ閾値により構成される。なお、ディザマトリックス61の詳細は後述する。
ドット割合テーブル62は、インク量データと、印刷媒体P上に形成すべきドットの割合(ドットの発生量)との関係を示すテーブルである。なお、ドット割合テーブル62の詳細は後述する。
ドット追加数63には、第2ハーフトーン処理において1ブロック内に追加して形成するドットの数が予め設定されている。本実施形態では、ドット追加数63には、「1」が設定されている。
以上のようなハードウェア構成を有する印刷装置20は、キャリッジモーター70を駆動することによって、印刷ヘッド90を印刷媒体Pに対して主走査方向Xに往復動させ、紙送りモーター74を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向Yの下流側に移動させる。副走査方向Yは、主走査方向Xと交差する方向であり、本実施形態では、主走査方向Xと直交する方向である。制御ユニット30は、キャリッジ80が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体Pの紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のドットを形成する。なお、印刷装置20は、シリアルプリンターに限らず、ラインプリンターであってもよい。
A2.印刷処理:
図2は、印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。印刷処理は、ユーザーが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。ステップS105において、入力部41は、入出力インターフェイス50を介してメモリカードMCから印刷対象の画像データを読み込む。本実施形態では、印刷対象の画像データは、画像データORGであるとする。
図2は、印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。印刷処理は、ユーザーが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。ステップS105において、入力部41は、入出力インターフェイス50を介してメモリカードMCから印刷対象の画像データを読み込む。本実施形態では、印刷対象の画像データは、画像データORGであるとする。
図3は、画像データORGを模式的に示す説明図である。画像データORGは、例えば、CADデータや、ビジネス文書のように、白色の背景画像に細線や、文字が表された画像データである。図3に示す例では、画像データORGは、白色の背景Bgに複数の細線Lが描かれた画像のデータである。
ステップS110において、解像度変換部43は、解像度変換処理を実行する。具体的には、解像度変換部43は、画像データORGの解像度を印刷媒体Pに印刷する際の解像度に変換する。ステップS115において、ドットデータ生成部42は、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理の詳細な説明は、後述する。ステップS120において、インターレース処理部47は、インターレース処理を実行する。具体的には、インターレース処理部47は、ハーフトーン処理後のドットの配列を1回の主走査単位で形成するドットパターンのデータに並び替えて、印刷制御用のコマンドを付加し、印刷データを生成する。ステップS125において、印刷制御部48は、印刷を実行する。具体的には、印刷制御部48は、印刷ヘッド90、キャリッジモーター70、紙送りモーター74等を駆動し、キャリッジ80の複数回の走査および印刷媒体Pへのインクの吐出と、印刷媒体Pの副走査方向Yの下流側への搬送とを交互に繰り返して、印刷媒体P上にドットを形成する。ステップS125の実行後、印刷処理は終了する。
A3.ハーフトーン処理:
図4および図5は、ハーフトーン処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。ステップS205において、ドットデータ生成部42は、画像データORGを4×4のブロックに分割する。
図4および図5は、ハーフトーン処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。ステップS205において、ドットデータ生成部42は、画像データORGを4×4のブロックに分割する。
図6は、図3に示す画像データORGの領域Arを画素単位で拡大して示す説明図である。図6では、画像データORGを形成する複数の画素データに対応する各画素を正方形格子による格子状で表し、細線Lを形成する画素にはハッチングを付している。破線の正方形で示すように、画像データORGは、主走査方向Xに4画素、副走査方向Yに4画素の合計16画素をひとかたまりにしたN個のブロックに分割されている。図6では、主走査方向Xおよび副走査方向Yの上流側から主走査方向Xの下流側に順にブロックB1、B2およびB3の符号を付して示している。図4および図5に示すハーフトーン処理は、各ブロックを1単位として実行される。
ステップS210において、色変換部44は、ブロック内の各画素データを色変換する。具体的には、色変換部44は、図示しない色変換テーブルを参照し、256階調のRGBの画素データをインク色CMYKの色空間により表される256階調のCMYKの画素インク量データに変換する。色変換部44は、インク色毎に色変換を実行する。したがって、本実施形態では、一つの画素データに対して、CMYKの4色分の画素インク量データが生成される。以降の説明では、各画素に割り当てられているインク量データを「画素インク量データ」と呼び、一つのブロックに含まれる画素の各画素インク量データを総称して「インク量データ」と呼ぶ。
図7は、ブロックB1のインク量データIDの一例を模式的に示す説明図である。図7では、或るインク色(例えば、ブラック)のインク量データを示し、各数値は階調値を表している。画像データORGの背景Bgに対応する部分(破線で囲まれた画素)における画素インク量データは、一律に階調値0として表し、細線Lに対応する部分(一点鎖線で囲まれた画素)における画素インク量データは、一律に階調値80として表している。
ステップS215において、第1ハーフトーン処理部45は、画素インク量データをハーフトーン処理する。具体的には、第1ハーフトーン処理部45は、画素インク量データと、ディザマトリックス61とを用いて、ブロック内の各画素データに対するドットの形成の有無を決定する。
図8は、ディザマトリックス61の一例を模式的に示す説明図である。ディザマトリックス61は、例えば、主走査方向Xに64画素、副走査方向Yに64画素の大きさを有する。図8では、ブロックB1に対応する部分を抜粋したディザマトリックス61を示している。ディザマトリックス61の各位置には、画素インク量データとの比較に用いられるディザ閾値が格納されている。なお、ディザマトリックス61として、ブルーノイズ特性や、グリーンノイズ特性を有するディザマトリックスを用いてもよい。また、ディザマトリックス61の大きさは、主走査方向Xに64画素、副走査方向Yに64画素の大きさに限らず、他の任意の大きさとしてもよい。また、印刷対象となる画像の画素数がディザマトリックスの大きさよりも大きい場合には、ディザマトリックスを繰り返し適用してもよい。
上述のステップS215では、第1ハーフトーン処理部45は、ブロックB1の各画素を順番に、画素インク量データと、ディザマトリックス61における該画素に対応するディザ閾値とを比較する。例えば、図6に示すブロックB1のX=0、Y=0の位置の画素の場合、図7に示すインク量データIDにおける当該画素に割り当てられている画素インク量データid1(ゼロ)と、図8に示すディザマトリックス61における当該画素に対応するディザ閾値th1(391)とが比較される。第1ハーフトーン処理部45は、比較の結果、画素インク量データがディザ閾値以上である場合、該画素のドットの形成を有りと決定し、画素インク量データがディザ閾値未満である場合には、該画素のドットの形成を無しと決定する。ブロックB1内の残りの画素についても同様にドットの形成の有無が決定される。
図9は、第1ハーフトーン処理の処理結果RD1を模式的に示す説明図である。図7と図8とを比較して理解できるように、第1ハーフトーン処理では、ブロックB1内における全ての画素データに対して、ドットの形成が無しと決定されている。
ステップS220において、第2ハーフトーン処理部46は、ブロックB1内の画素インク量データがゼロおよび他の値の2値であり、かつ、第1ハーフトーン処理の結果ドットの形成が無いか否かを判定する。本実施形態において、「画素インク量データがゼロおよび他の値の2値」とは、ブロックB1のインク量データが、ゼロと、ゼロとは異なる単一の他の値と、の2値で構成されていることを意味する。すなわち、ブロックB1内の各画素インク量データが、ゼロ、または、他の値のいずれか一方の値であることを意味する。例えば、背景が白であり、単一色の線が描かれた線画の画像データや、背景が白であり、単一色の文字が描かれたビジネス文書の画像データが該当する。また、第1ハーフトーン処理の結果ドットの形成が無いことは、画素インク量データがディザ閾値未満となるような低濃度の線が引かれている可能性があることを意味する。したがって、ステップS220では、背景が白であり、かつ、単一色の低濃度の線が描かれた画像データであるか否かを判定すると言うことができる。
本実施形態において、ブロックB1内の画素インク量データがゼロおよび他の値の2値であり、かつ、第1ハーフトーン処理の結果ドットの形成が無いか否かを判定するのは、以下の理由による。すなわち、第2ハーフトーン処理は、白色の背景に細線を含む画像において、細線が薄い、あるいは、細線が途切れるといった細線の再現精度の低下を抑制するために、ブロックB1内にドットを追加して形成する処理であるので、風景画像や、人物画像のような自然画像に対しては第2ハーフトーン処理を実行したくない。このため、ステップS220を実行することによって、背景が白であり、かつ、低濃度の単一色の線や文字が描かれた画像データに対してのみ、第2ハーフトーン処理を実行できる。
第2ハーフトーン処理部46は、ブロックB1内の画素インク量データがゼロおよび他の値の2値であり、かつ、第1ハーフトーン処理の結果ドットの形成が無いと判定した場合(ステップS220:YES)、ステップS225において、ブロックB1に含まれる画素にそれぞれ対応するディザ閾値が小さい順に注目画素として設定する。図8に示す例では、ディザ閾値が161、329、391の順に、該ディザ閾値にそれぞれ対応する画素が注目画素として設定される。
ステップS230において、第2ハーフトーン処理部46は、注目画素の近傍の画素の画素インク量データがゼロでないか否かを判定する。具体的には、第2ハーフトーン処理部46は、ブロックB1のインク量データIDにおいて、注目画素の近傍の画素を探索し、画素インク量データがゼロでない画素があるか否かを判定する。本実施形態において、「近傍の画素」とは、注目画素の周囲の画素を意味し、注目画素に隣接する画素や、注目画素から一つ先の画素、すなわち、注目画素に隣接する画素に隣接する画素が該当する。なお、以降の説明では、近傍の画素は、注目画素に隣接する画素であるとして説明する。
図10は、ステップS230が実行される様子の一例を模式的に示す説明図である。図10では、図8に示すディザマトリックス61において、1番目にディザ閾値が小さい閾値161に対応する画素g1(X=0、Y=2の位置の画素)が注目画素として設定された場合を示している。図10では、注目画素g1の近傍の画素にハッチングを付している。注目画素g1の近傍の各画素において、画素インク量データは、いずれもゼロであり、インク量が割り当てられていない。したがって、第2ハーフトーン処理部46は、注目画素g1の近傍の画素の画素インク量データがゼロであると判定する(ステップS230:NO)。
第2ハーフトーン処理部46は、注目画素の近傍の画素の画素インク量データがゼロであると判定した場合(ステップS230:NO)、ステップS255において、ブロックB1内の全ての画素の処理が終了したか否かを判定する。第2ハーフトーン処理部46は、ブロックB1内の全ての画素の処理が終了していないと判定した場合(ステップS255:NO)、ステップS260において、処理中のブロックB1内の画素のうち、対応するディザ閾値が次に小さい画素を注目画素に設定し、上述のステップS230を実行する。
図11は、ステップS230が実行される様子の他の例を模式的に示す説明図である。図11では、図8に示すディザマトリックス61において、2番目にディザ閾値が小さい閾値329に対応する画素g2(X=2、Y=3の位置の画素)が注目画素として設定された場合を示している。図11では、図10と同様に、注目画素g2の近傍の画素にハッチングを付している。注目画素g2の近傍の画素には、画素インク量データとして、インク量80が割り当てられた2つの画素g3およびg4が存在する。したがって、第2ハーフトーン処理部46は、注目画素g2の近傍の画素の画素インク量データがゼロでないと判定する(ステップS230:YES)。
第2ハーフトーン処理部46は、注目画素の近傍の画素の画素インク量データがゼロでないと判定した場合(ステップS230:YES)、ステップS235において、画素インク量データがゼロでないと判定された近傍の画素が複数あるか否かを判定する。例えば、図11に示す例では、画素g3と、画素g4との2つの画素が存在するため、ステップS235において複数あると判定される。
第2ハーフトーン処理部46は、近傍の画素が複数あると判定した場合(ステップS235:YES)、ステップS240において、乱数により近傍の画素から画素を選択する。具体的には、第2ハーフトーン処理部46は、画素インク量データがゼロでない近傍の画素から、ドット追加数63に設定されている数の画素を、乱数により決定する。後述するように、決定された画素は、ハーフトーン処理の実行対象となる。なお、以降の説明では、図11に示す画素g4が選択されたとして説明し、画素g4を「ドット形成対象画素」とも呼ぶ。
上述のステップS240の実行後、または、上述のステップS235において近傍の画素の画素インク量データがゼロであると判定された場合(ステップS235:NO)、ステップS245において、第2ハーフトーン処理部46は、近傍の画素の画素インク量データを大中小ドット値に変換する。大中小ドット値とは、後述するように、ドットサイズ別のドットの発生量を示す値を意味する。ステップS245の処理対象となる画素は、上述のステップS240が実行されている場合、ドット形成対象画素であり、上述のステップS240が省略されている場合には、画素インク量がゼロでない近傍の画素である。ステップS245において、第2ハーフトーン処理部46は、ドット割合テーブル62を参照し、画素インク量データに対応づけられている、大ドット、中ドットおよび小ドットのドットの発生量を取得する。
図12は、ドット割合テーブル62の一例をグラフで示す説明図である。図12において、横軸は、画素インク量データを示し、縦軸はドット発生量を示している。破線LS1は、小ドットのドット発生量を示し、一点鎖線LM1は中ドットのドット発生量を示し、実線LL1は大ドットのドット発生量を示す。上述のステップS245において、第2ハーフトーン処理部46は、画素インク量データをドット割合テーブル62に照らし合わせることで、大、中、小のドットサイズ別のドット値を取得する。
図13は、ステップS245およびステップS250が実行される様子を模式的に示す説明図である。図13の破線に囲まれた部分に示すように、ドット形成対象画素である画素g4の画素インク量データid2(80)と、ドット割合テーブル62とを用いて、画素インク量データid2に対応する小ドット、中ドットおよび大ドットの各ドット値が取得される。図13に示すように、各ドット値として、大ドット値が0、中ドット値が1029、小ドット値が1229の各値が取得されたとする。
ステップS250において、第2ハーフトーン処理部46は、注目画素に対応するディザ閾値を用いて大中小ドット値をハーフトーン処理する。図13の一点鎖線に囲まれた部分に示すように、ディザマトリックス61における注目画素g2に対応するディザ閾値がth2であるとする。この場合、ハーフトーン結果は、以下の考え方によって、大ドットの形成有り、中ドットの形成有り、小ドットの形成有り、およびドットの形成無しのいずれかに4値化できる。
(1)大ドット値がディザ閾値th2より大きいならば、大ドットの形成有り
(2)大ドット値がディザ閾値th2以下、かつ、大ドット値と中ドット値との和がディザ閾値th2より大きいならば、中ドットの形成有り
(3)大ドット値と中ドット値との和がディザ閾値th2以下、かつ、大ドット値と中ドット値と小ドット値との和がディザ閾値th2より大きいならば、小ドットの形成有り
(4)大ドット値と中ドット値と小ドット値との和がディザ閾値th2以下ならば、ドットの形成無し
(2)大ドット値がディザ閾値th2以下、かつ、大ドット値と中ドット値との和がディザ閾値th2より大きいならば、中ドットの形成有り
(3)大ドット値と中ドット値との和がディザ閾値th2以下、かつ、大ドット値と中ドット値と小ドット値との和がディザ閾値th2より大きいならば、小ドットの形成有り
(4)大ドット値と中ドット値と小ドット値との和がディザ閾値th2以下ならば、ドットの形成無し
図13に示すように、大ドット値は0であり、ディザ閾値th2は329であるので、上記(1)により、大ドットは形成無しと決定される。中ドット値は1029であり、大ドット値と中ドット値との和は1029であるので、上記(2)により、中ドットは形成有りと決定される。したがって、図13の下段のハーフトーン処理結果RD2に示すように、画素g4には、中ドットが形成されることになる。
ステップS250の実行後、上述のステップS255が実行される。ステップS255においてブロックB1内の全ての画素の処理が終了したと判定された場合(ステップS255:YES)、または、上述のステップS220においてブロックB1内の画素インク量データがゼロおよび他の値の2値でない、または、第1ハーフトーン処理の結果ドットの形成があると判定された場合(ステップS220:NO)、ステップS265において、第2ハーフトーン処理部46は、分割された全てのブロックの処理が終了したか否かを判定する。
全てのブロックに対して上述のステップS210〜ステップS260の処理を実行していない場合、第2ハーフトーン処理部46は、全てのブロックの処理が終了していないと判定し(ステップS265:NO)、ステップS270において、処理対象を次のブロックに設定し、上述のステップS210を実行する。他方、全てのブロックに対して上述のステップS210〜ステップS260の処理を実行した場合には、第2ハーフトーン処理部46は、全てのブロックの処理が終了したと判定し(ステップS265:YES)、ハーフトーン処理を終了する。その後、図2に示す上述のステップS120が実行される。
図14は、印刷媒体P上に印刷された印刷画像Imgを説明するための説明図である。図14に示す各マス目は、ドットデータにおける1画素にそれぞれ対応し、ハーフトーン処理において分割されたブロックを破線により示している。印刷画像Imgでは、図4に示すステップS250により、ブロック内に、ドット追加数63分のドットTdが形成されている。このため、図9に示す第1ハーフトーン処理の処理結果RD1に示すように、第1ハーフトーン処理においてドットの形成が無しと決定された場合であっても、第2ハーフトーン処理を実行することで、画素インク量データがディザ閾値未満となるような低濃度の細線を形成するドットを補完することができる。この結果、印刷画像Img全体として見たときに、細線が薄い、細線が途切れるといった現象の発生が抑制された印刷画像が得られる。
以上説明した本実施形態の画像処理装置によれば、ブロック内における画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、第1ハーフトーン処理の結果ブロック内においてドットの形成が無い場合に、ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、ディザマトリックス61における注目画素に対応するディザ閾値と、注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、ドット形成の有無を決定する第2ハーフトーン処理を実行するので、低濃度の細線の再現精度を向上できる。具体的には、画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、第1ハーフトーン処理の結果ブロック内においてドットの形成が無いブロックにおいて、ドットの形成が有りと決定し得る。
加えて、ブロックに含まれる画素にそれぞれ対応するディザ閾値が小さい順に注目画素を設定するので、ディザ閾値が大きい順に注目画素を設定する構成に比べて、迅速にドットの形成が有りと決定できる。このため、第2ハーフトーン処理を高速化できる。また、第2ハーフトーン処理においてドット形成が有りと決定する場合、近傍の画素にドット追加数63に設定された数のドットを形成するので、ブロック内に過剰にドットが形成されることを抑制できる。加えて、近傍の画素に割り当てられている画素インク量データが他の値である画素が複数ある場合、ドット形成が有りと決定される画素を該複数の画素から乱数により選択するので、ドット形成が有りと決定される画素を容易に選択できる。
B.他の実施形態:
(1)上記実施形態においては、色変換処理(ステップS210)は、画像データORGがブロックに分割された後に実行されていたが、画像データORGをブロックに分割する前に実行されてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(1)上記実施形態においては、色変換処理(ステップS210)は、画像データORGがブロックに分割された後に実行されていたが、画像データORGをブロックに分割する前に実行されてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(2)上記実施形態においては、ブロックは、4×4の画素であったが、4×4の画素に限らず、例えば、8×8画素でもよいし、16×16画素でもよいし、画像データORGの解像度に応じて他の任意の画素数としてもよい。例えば、解像度が小さい場合には、6×6画素や、8×8画素のように、ブロックを構成する画素数を大きくしてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(3)上記実施形態においては、第2ハーフトーン処理における注目画素は、ブロック内の各画素に対応するディザ閾値が小さい順に設定されていたが、ブロック内の画素を順次注目画素として設定する構成であれば、他の任意の順に設定されてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(4)上記実施形態においては、ドット追加数63には「1」が設定されていたが、ドット追加数63は、1に限らず、印刷装置20の種類、機能等に応じて他の任意の値が設定されていてもよい。例えば、細線の再現精度をより向上させたい場合には、ドット追加数63に「2」あるいは「3」を設定することにより、一つのブロック内に2ドット、あるいは3ドットのドットを形成し得る。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(5)上記実施形態においては、ブロック内の全ての画素に対する第2ハーフトーン処理が完了した後に次のブロックの処理に移行していたが、ブロック内にドット追加数63に設定されている数分のドットを形成した時点で、次のブロックの処理に移行してもよい。このようにすることで、第2ハーフトーン処理の高速化を図れる。
(6)上記各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本開示の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。本開示において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
C.他の形態:
(1)本開示の一実施形態によれば、複数の画素データにより形成される画像データに対して、印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記画素データから、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、前記ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行する第1ハーフトーン処理部と、前記ブロック内における前記画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、前記第1のハーフトーン処理の結果前記ブロック内においてドットの形成が無い場合に、前記ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、前記ディザマトリックスにおける前記注目画素に対応するディザ閾値と、前記注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、前記ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行する第2ハーフトーン処理部と、を備える。
(1)本開示の一実施形態によれば、複数の画素データにより形成される画像データに対して、印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記画素データから、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、前記ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行する第1ハーフトーン処理部と、前記ブロック内における前記画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、前記第1のハーフトーン処理の結果前記ブロック内においてドットの形成が無い場合に、前記ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、前記ディザマトリックスにおける前記注目画素に対応するディザ閾値と、前記注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、前記ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行する第2ハーフトーン処理部と、を備える。
この形態の画像処理装置によれば、ブロック内における画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、第1のハーフトーン処理の結果ブロック内においてドットの形成が無い場合に、ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、ディザマトリックスにおける注目画素に対応するディザ閾値と、注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行するので、低濃度の細線の再現精度を向上できる。
(2)上記形態の画像処理装置において、前記第2ハーフトーン処理部は、前記ブロックに含まれる画素にそれぞれ対応する前記ディザ閾値が小さい順に前記注目画素を設定してもよい。
この形態の画像処理装置によれば、ブロックに含まれる画素にそれぞれ対応するディザ閾値が小さい順に注目画素を設定するので、ディザ閾値が大きい順に注目画素を設定する構成に比べて、迅速にドットの形成が有りと決定できる。このため、第2のハーフトーン処理を高速化できる。
この形態の画像処理装置によれば、ブロックに含まれる画素にそれぞれ対応するディザ閾値が小さい順に注目画素を設定するので、ディザ閾値が大きい順に注目画素を設定する構成に比べて、迅速にドットの形成が有りと決定できる。このため、第2のハーフトーン処理を高速化できる。
(3)上記形態の画像処理装置において、前記第2ハーフトーン処理部は、ドット形成が有りと決定する場合、前記近傍の画素に予め定められた数のドットを形成してもよい。
この形態の画像処理装置によれば、ドット形成が有りと決定する場合、近傍の画素に予め定められた数のドットを形成するので、ブロック内に過剰にドットが形成されることを抑制できる。
この形態の画像処理装置によれば、ドット形成が有りと決定する場合、近傍の画素に予め定められた数のドットを形成するので、ブロック内に過剰にドットが形成されることを抑制できる。
(4)上記形態の画像処理装置において、前記第2ハーフトーン処理部は、前記近傍の画素に割り当てられている前記画素インク量データが前記他の値である画素が複数ある場合、ドット形成が有りと決定される画素を該複数の画素から乱数により選択してもよい。
この形態の画像処理装置によれば、近傍の画素に割り当てられている画素インク量データが他の値である画素が複数ある場合、ドット形成が有りと決定される画素を該複数の画素から乱数により選択するので、ドット形成が有りと決定される画素を容易に選択できる。
この形態の画像処理装置によれば、近傍の画素に割り当てられている画素インク量データが他の値である画素が複数ある場合、ドット形成が有りと決定される画素を該複数の画素から乱数により選択するので、ドット形成が有りと決定される画素を容易に選択できる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷装置、印刷方法、画像処理方法、これらの装置およびこれらの方法を実現するためのコンピュータープログラム、かかるコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現できる。
Ar…領域、B1,B2,B3…ブロック、Bg…背景、ID…インク量データ、Img…印刷画像、L…細線、LL1…大ドットのドット発生量、LM1…中ドットのドット発生量、LS1…小ドットのドット発生量、MC…メモリカード、ORG…画像データ、P…印刷媒体、RD1…第1ハーフトーン処理の処理結果、RD2…第2ハーフトーン処理の処理結果、Td…ドット、X…主走査方向、Y…副走査方向、g1,g2,g3,g4…画素、id1,id2…画素インク量データ、th1,th2…ディザ閾値、20…印刷装置、30…制御ユニット、40…CPU、41…入力部、42…ドットデータ生成部、43…解像度変換部、44…色変換部、45…第1ハーフトーン処理部、46…第2ハーフトーン処理部、47…インターレース処理部、48…印刷制御部、50…入出力インターフェイス、55…内部バス、60…メモリー、61…ディザマトリックス、62…ドット割合テーブル、63…ドット追加数、70…キャリッジモーター、71…駆動ベルト、72…プーリー、73…摺動軸、74…モーター、75…プラテン、80…キャリッジ、82…インクカートリッジ、90…印刷ヘッド、98…メモリーカードスロット、99…操作パネル
Claims (6)
- 複数の画素データにより形成される画像データに対して、印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成する画像処理装置であって、
前記画素データから、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、前記ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行する第1ハーフトーン処理部と、
前記ブロック内における前記画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、前記第1のハーフトーン処理の結果前記ブロック内においてドットの形成が無い場合に、前記ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、前記ディザマトリックスにおける前記注目画素に対応するディザ閾値と、前記注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、前記ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行する第2ハーフトーン処理部と、
を備える、画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記第2ハーフトーン処理部は、前記ブロックに含まれる画素にそれぞれ対応する前記ディザ閾値が小さい順に前記注目画素を設定する、
画像処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記第2ハーフトーン処理部は、ドット形成が有りと決定する場合、前記近傍の画素に予め定められた数のドットを形成する、
画像処理装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記第2ハーフトーン処理部は、前記近傍の画素に割り当てられている前記画素インク量データが前記他の値である画素が複数ある場合、ドット形成が有りと決定される画素を該複数の画素から乱数により選択する、
画像処理装置。 - 複数の画素データにより形成される画像データから印刷時におけるドット形成の有無を表すドットデータを生成し、該ドットデータにしたがって印刷媒体上にドットを形成することにより画像を印刷する印刷方法であって、
前記画素データから、印刷時に用いられるインク量データに変換された画素インク量データと、ディザマトリックスとを用いて、複数の画素を含むブロックを単位として、前記ドット形成の有無を決定する第1のハーフトーン処理を実行し、
前記ブロック内における前記画素インク量データがゼロおよびゼロ以外の他の値の2値であり、前記第1のハーフトーン処理の結果前記ブロック内においてドットの形成が無い場合に、前記ブロックに含まれる画素を順次注目画素として、前記ディザマトリックスにおける前記注目画素に対応するディザ閾値と、前記注目画素の近傍の画素の画素インク量データとを用いて、前記ドット形成の有無を決定する第2のハーフトーン処理を実行し、
前記第2のハーフトーン処理によって決定されたドット形成の有無にしたがって、前記印刷媒体上に前記ドットを形成する、
印刷方法。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の画像処理装置を備える印刷装置であって、
前記第2のハーフトーン処理によって決定された前記ドット形成の有無にしたがって印刷を行う印刷部を備える、
印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019091213A JP2020185708A (ja) | 2019-05-14 | 2019-05-14 | 画像処理装置、印刷方法および印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=73221178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019091213A Pending JP2020185708A (ja) | 2019-05-14 | 2019-05-14 | 画像処理装置、印刷方法および印刷装置 |
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-
2019
- 2019-05-14 JP JP2019091213A patent/JP2020185708A/ja active Pending
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