JP2005067054A - 改善インクの吐出制御 - Google Patents

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Abstract


【課題】 印刷物の品質を改善するための改善インクを用いた印刷において、印刷処理に要する時間を短縮する。
【解決手段】 有色インクと印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出する印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置である。この印刷制御装置は、画像データを有色インクと改善インクとを使用して画素の色を表現するための多階調データに変換し、多階調データに応じて有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータとを生成する。この減色部は、透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インクを印刷媒体上に吐出することによって画像の印刷を行う印刷技術に関する。
近年、コンピュータの出力装置として、印刷ヘッドのノズルからインクを吐出するプリンタが広く普及している。このようなプリンタにおいて、たとえば特許文献1に開示されているように印刷物の品質を改善するための改善インクを使用することによって、発色性や耐水性、耐光性の改善や光沢のムラの抑制といった印刷物の高品質化が図られている。このような改善インクはほぼ透明であるため、各画素における透明ドットの形成状態を表すドットデータの生成においては、データの精度よりもデータの生成処理に要する時間の短縮化の方が強く望まれている。
特許公開2002−144551号公報 特開平8−60059号公報
しかし、従来は、このような透明ドットのドットデータの生成処理に要する時間の短縮化の観点から処理方法を構成するということは考慮されていなかった。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷物の品質を改善するための改善インクを用いた印刷において、印刷処理に要する時間を短縮する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の態様は、着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
を備え、
前記減色部は、前記透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、前記有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成された処理内容で前記透明ドットデータを生成することを特徴とする。
本発明の第1の態様では、透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成された処理内容で透明ドットデータが生成されるので、透明ドットデータの生成処理の対象となるデータ量を有色ドットデータの生成処理の対象となるデータ量よりも少なくすることができる。これにより、透明ドットデータをより短い処理時間で生成することができるとともに、透明ドットデータの生成に使用されるメモリの量を削減することもできる。
ここで、「印刷物」とは、前記有色インクと前記改善インクとを印刷媒体上に吐出することによって生成された物をいう。「改善インク」とは、広く発色性や耐水性、耐光性の改善や光沢のムラの抑制といった印刷物の品質を改善するためのインクを意味する。「印刷解像度」とは、印刷装置においてドットが形成されるピッチに相当する。
上記印刷制御装置において、前記第1の処理対象画素は、前記第2の処理対象画素の集合に相当し、
前記第1の処理対象画素の画素値は、前記第1の処理対象画素に属する前記第2の処理対象画素の画素値に応じて決定されるように構成しても良い。
こうすれば、処理対象画素から印刷画素への変換処理の負担が少なくなるという利点がある。
上記印刷制御装置において、前記第1の処理対象画素の画素値は、前記第1の処理対象画素に属する前記第2の処理対象画素のうちの特定の画素の画素値であるようにしてもよい。こうすれば、第1の処理対象画素の画素値を決定するための処理が簡略化されるので、さらに処理速度を向上させることができる。
上記印刷制御装置において、前記減色部は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成するようにしてもよい。
このように、実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて透明ドットのドットデータを生成するようにすれば、透明ドットデータの生成処理速度をさらに向上させることができる。
本発明の第2の態様は、着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
を備え、
前記減色部は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成することを特徴とする。
本発明の第2の態様では、改善インクの階調数が有色インクの階調数よりも少なくなるように多階調データが生成されるので、多階調データのデータ量を削減することができる。この結果、透明ドットデータをより短い処理時間で生成することができるとともに、透明ドットデータの生成に使用されるメモリの量を削減することもできる。
本発明の第3の態様は、着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
を備え、
前記減色部は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成することを特徴とする。
このように、実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて透明ドットデータを生成することによっても処理速度を速くすることができる。
本発明の第3の態様では、前記減色部は、誤差拡散法を用いて前記有色ドットデータの生成するとともに、実行に要する時間が短い減色処理方法として、たとえば組織的ディザ法を用いて前記透明ドットデータを生成するようにしてもよいし、
あるいは、
前記減色部は、誤差拡散法を用いて前記有色ドットデータの生成するとともに、たとえば濃度パターン法を用いて前記透明ドットデータを生成するようにしてもよい。
このように、組織的ディザ法や濃度パターン法は、誤差拡散法よりも処理速度が速いので、このように構成しても透明ドットデータをより短い処理時間で生成することができる。
なお、本発明は、印刷装置、それらの方法または装置の機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の形態で実現することができる。
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピュータ90と、印刷部としてのカラープリンタ20と、を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュータ90の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、カラープリンタ20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。アプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示する。
プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、減色モジュール99と、印刷データ生成モジュール100と、色変換テーブルLUTと、記録率テーブルDTと、が備えられている。これらの機能については後述する。
プリンタドライバ96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
図2は、カラープリンタ20の概略構成図である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査駆動部と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30を紙送りローラ25の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査駆動部と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。
図3は、印刷ヘッド28の下面におけるノズルNzの配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面には、着色材を含む有色インクと透明な改善インクCLをそれぞれ吐出するためのノズル列が形成されている。本実施例では、有色インクとして、ブラックインクK、シアンインクC、淡シアンインクLC、マゼンタインクM、淡マゼンタインクLM、イエローインクYの各インクが使用されている。
有色インクは、6つのインクK、C、LC、M、LM、Yに限られるものではなく、印刷画像の画質の好みなどに応じて任意に設定することができる。たとえば、4つのインクK、C、M、Yを利用可能としても良く、ブラックインクKのみを利用可能としても良い。また、イエローインクYよりも明度の低いダークイエロインクや、ブラックインクKよりも明度の高いグレイインクや、ブルーインクや、レッドインクや、グリーンインクなどを利用することができるように組み合わせても良い。
改善インクCLとしては、他のインクと同様の光沢を有するとともに、他のインクの発色性を改善させる無色透明なインクを用いても良い。このような改善インクとして、たとえば、特開平8−60059号公報に記載のインクを使用することができる。このような改善インクを利用すれば、光沢のムラの抑制や発色性の改善といった印刷画像の画質を改善を実現させることができる。また、耐水性や耐光性を良くするインクを改善インクCLとして用いることで、印刷画像の耐水性や耐光性を改善することもできる。
以上説明したハードウェア構成を有するカラープリンタ20は、紙送りモータ22により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に印刷ヘッド28のピエゾ素子を駆動して、各色インク滴の吐出を行い、大中小のインクドットを形成して印刷用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
B.第1実施例における印刷データ生成処理:
図4は、本発明の実施例における印刷データ生成処理のルーチンを示すフローチャートである。印刷データ生成処理とは、カラープリンタ20に供給するための印刷データPDを生成するためにコンピュータ90で行われる処理である。
印刷データには、有色ドットデータと透明ドットデータとが含まれている。「有色ドットデータ」とは、有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表すデータである。「透明ドットデータ」とは、改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表すデータである。なお、印刷画素については後述する。
ステップS100では、プリンタドライバ96(図1)は、アプリケーションプログラム95から画像データを入力する。この入力処理は、アプリケーションプログラム95による印刷命令に応じて行われる。ここで、画像データは、RGBデータであるものとしている。
ステップS200では、解像度変換モジュール97は、入力されたRGB画像データの解像度(すなわち、単位長さ当りの画素数)を印刷解像度に変換する。ここで、「印刷解像度」とは、カラープリンタ20においてドットが形成されるピッチに相当する。これにより、各ドットの形成対象領域となる「印刷画素」も定義されることになる。なお、本実施例では、「印刷画素」が特許請求の範囲における「第2の処理対象画素」に相当する。
なお、印刷解像度がRGB画像データの解像度の整数倍である場合には、解像度変換と同時に色変換を行うことが好ましい。たとえば印刷解像度とRGB画像データの解像度が、それぞれ2880dpiと360dpiとである場合には、RGB画像データの1つの画素が多階調データの64個の印刷画素に対応する。このような場合には、2880dpiの多階調データ用のデータ領域を設定するとともに、RGB画像データの1つの画素の色変換結果として生成された多階調データを、64個の対応する印刷画素に格納することになる。
有色インクについては、各印刷画素毎に有色ドットデータを生成するための処理が行われる。一方、改善インクについては、複数の印刷画素の集合に相当する画素ブロック毎に透明ドットデータを生成するための処理が行われる。これにより、透明ドットデータの生成における処理量を削減することができる。
図5は、本発明の実施例における透明ドットデータの生成において処理対象となる画素ブロックの例を示す説明図である。この例では、縦横2列ずつの4つの印刷画素Pa 、Pb 、Pc 、Pd をまとめることによって画素ブロックPsが生成されている。4つの印刷画素Pa 、Pb 、Pc 、Pd は、それぞれ画素値Data_a 、Data_b 、Data_c 、Data_d を有している。画素ブロックPsは、画素値Data_mを有する。画素値Data_mは、本実施例では4つの画素値Data_a 、Data_b 、Data_c 、Data_d の平均値である。なお、本実施例では、「画素ブロック」が特許請求の範囲における「第1の処理対象画素」に相当する。
ステップS400では、RGB画像データをカラープリンタ20が利用可能な有色インク色と改善インクの多階調データに変換する。色変換処理は、有色インクについては各印刷画素毎に行われ、透明インクについては各画素ブロック毎に行われる。色変換処理は、色変換テーブルLUTを参照しつつ行われる。
図6は、本発明の実施例における色変換処理で用いられる色変換テーブルLUTを示す説明図である。色変換テーブルLUTでは、RGB各色の階調値が互いに直交する3つの軸にとられるとともに、これらの3つの軸で定義された空間が格子状に細分化されている。細分化された各格子点には、RGB各色の階調値で表された色を有色インクと改善インクで表現するための各インクの階調値が格納されている。
色変換モジュール98は、色変換テーブルLUTを参照しつつ色変換を行う。たとえば、画像データのR、G、およびBの各階調値がそれぞれRA、GA、およびBAである場合には、まず色変換テーブルLUT上の座標(RA、GA、BA)で表される点Aを含むような立方体dVを探索する。立方体dVは、点Aを含むように選択された8個の格子点を頂点とする立方体である。
色変換モジュール98は、これら8個の格子点に格納されている有色インク(C、M、Y、K、LC、LM)と改善インクCLの階調値を読み出す。こうして読み出された各階調値から補間演算を行うことにより、色変換モジュール98は、有色インクの階調値を算出する。
一方、色変換モジュール98は、補間演算を行うことなく読み出された階調値を改善インクCLとする。改善インクCLの算出において補間演算を行わないのは処理速度を速くするためである。改善インクCLの階調値は、有色インクの吐出量と改善インクの吐出量との間の関係に基づいて設定されたものである。
図7は、有色インクの吐出量と改善インクの吐出量との間の関係の一例を示すグラフである。図7(a)は、有色インクの吐出量VSと、改善インクの吐出量VCLと間の関係を示している。図7(b)は、有色インクの吐出量VSと、有色インクと改善インクの吐出量の合計値VT(=VS+VCL)との間の関係を示している。横軸は有色インクの吐出量VSであり、縦軸は、凡例で示されたインクの吐出量である。
図7から分かるように、印刷媒体が光沢紙である場合には、有色インクが吐出されない空白領域に多くの改善インクが吐出されるように改善インクの吐出量が決定されている。このような決定がなされているのは、比較的光沢の強い印刷媒体に印刷する場合において、吐出された有色インクの量が多い領域ほど光沢が強くなる傾向があるので、白画素により多くの改善インクを吐出するようにすれば光沢のムラを抑制することができるからである。
ステップS500では、減色モジュール99は、改善インクについて減色処理を行う。減色処理とは、本実施例では多階調データの階調数をカラープリンタ20が各印刷画素で表現可能な階調数である2階調に減少させる処理である。この2階調は、本実施例では、「ドットの形成なし」と「ドットの形成」で表現される。
多階調データの階調数は、有色インクについては256階調に設定されているが、改善インクについては16階調に設定されている。このように、改善インクの階調数が有色インクの階調数よりも少なくなるように構成されているのは、多階調データのデータ量を削減することによって改善インクのドットデータの生成のための処理量を少なくするためである。これにより、改善インクの階調数の削減によって改善インクの吐出量の量子化誤差は大きくなるが、改善インクは透明なインクであるため印刷品質を過度に劣化させることはない。
図8は、本発明の実施例における透明インクの多階調データに対する減色処理の流れを示すフローチャートである。この減色処理は、組織的ディザ法によって行われる。組織的ディザ法を用いて減色処理を行っているのは、透明ドットの分散性は印刷品質に大きな影響を与えないので処理速度を印刷品質に優先させたものである。
ステップS210では、減色モジュール99は、ドット記録率テーブルDTに含まれた2つの記録率テーブルのうちから透明ドット記録率テーブルDTtを選択する。なお、ドット記録率テーブルDT(図1)には、有色ドット記録率テーブルDTcと透明ドット記録率テーブルDTtとが含まれている。
図9は、本発明の実施例における透明ドット記録率テーブルDTtと有色ドット記録率テーブルDTcとを示す説明図である。図9(a)は、透明ドット記録率Rtを格納する透明ドット記録率テーブルDTtを示している。図9(b)は、有色ドット記録率Rcを格納する有色ドット記録率テーブルDTcを示している。
透明ドット記録率テーブルDTtの横軸には、階調値(0〜15)、左側の縦軸には、ドット記録率(%)、右側の縦軸には、レベルデータ(0〜15)が示されている。レベルデータとは、透明ドットの記録率を値0〜15の16段階に変換したデータをいう。一方、有色ドット記録率テーブルDTcの横軸には、階調値(0〜255)、左側の縦軸には、ドット記録率(%)、右側の縦軸には、レベルデータ(0〜255)が示されている。
透明ドットのレベルデータが16段階となっているのは、改善インクの多階調データが16階調に設定されているからである。これにより、透明ドット記録率テーブルDTtの格納に要する図示しないメモリの量を削減することができるとともに、処理されるデータサイズを小さくして処理速度を速くすることもできる。
ステップS220では、減色モジュール99は、透明ドット記録率テーブルDTtを参照しつつ透明ドット用のレベルデータLVtを設定する。レベルデータLVtの設定は、たとえば、図9(a)に示される例では、多階調データの階調値がgt1であれば、透明ドットのレベルデータLVtは、線Rtを用いてLt1と求められる。
ステップS230では、ステップS220で設定されたレベルデータLVtに基づき、組織的ディザ法によってドットの形成の有無が決定される。具体的には、レベルデータLVLとディザマトリックスに格納された閾値THLとの大小の比較によってドットの形成の有無が決定される。この閾値THLは、いわゆるディザマトリックスによって各画素ごとに異なる値が設定されている。本実施例では、4×4の正方形の画素マトリックスに値0〜14までが現れるディザマトリックスを用いている。
図10は、組織的ディザ法によるドット形成の有無の考え方を示す説明図である。図10に示す通り、各画素ブロックの画素値であるレベルデータLVtとディザテーブルの対応箇所の閾値THLの大小を比較する。レベルデータLVtの方がディザテーブルに示された閾値THLよりも大きい場合には、この画素ブロックに属する全ての印刷画素にドットを形成し、レベルデータLVtの方が小さい場合には、この画素ブロックに属する全ての印刷画素にドットを形成しない。図10中でハッチングを付した画素ブロックがドットを形成する画素ブロックを意味している。
以上の処理が改善インクについて全画素ブロックについて行われると(ステップS260)、処理がステップS600(図4)に進められる。ステップS600では、減色モジュール99は、有色インクの多階調データに対する減色処理を行う。
図11は、本発明の実施例における有色インクの多階調データに対する減色処理の流れを示すフローチャートである。この減色処理は、誤差拡散法によって処理が行われる点で組織的ディザ法によって処理が行われる点で透明インクについての処理と異なる。有色インクについては誤差拡散法によって処理を行うのは、有色ドットの分散性は画質に大きな影響を与えるので画質を処理速度に優先させたものである。
図12は、誤差の拡散方法として周囲の印刷画素に拡散される誤差の重み係数を示す説明図である。図12の例では、着目画素が主走査の右方向にシフトしていくことを前提としている。「着目画素」とは、ドット形成の有無の決定の処理対象となる印刷画素である。本実施例では、誤差拡散の重み係数として、Floyd & Steinberg型が採用されている。
ステップS610では、減色モジュール99は、ドット記録率テーブルDTに含まれた2つの記録率テーブルのうちから有色ドット記録率テーブルDTcを選択する。
ステップS620では、減色モジュール99は、有色ドット記録率テーブルDTcを参照しつつ有色ドット用のレベルデータLVcを設定する。レベルデータLVcの設定方法は、透明ドット用のレベルデータLVtの設定方法と同様であり、たとえば、図9(b)に示される例では、多階調データの階調値がgc1であれば、有色ドットのレベルデータLVcは、線Rcを用いてLc1と求められる。
ステップS630では、減色モジュール99は、着目画素に対して処理済みの他の複数の印刷画素から拡散されている拡散誤差erを読み込む。ステップS640では、減色モジュール99は、着目画素の画像データDtを読み込むとともに、読み込まれた画像データDtに対して拡散誤差erを加えて補正データDcを生成する。画像データDtは、この例では有色ドットのレベルデータLVcである。
ステップS650では、減色モジュール99は、補正データDcを予め設定されている閾値Threと比較する。この結果、補正データDcが閾値Threよりも大きい場合には、ドットを形成する旨が決定される(ステップS660)。一方、補正データDcが閾値Threよりも小さい場合には、ドットを形成しない旨が決定される(ステップS670)。
ステップS680では、減色モジュール99は、階調誤差を算出するとともに、誤差を周囲の未処理の印刷画素に拡散する。階調誤差は、補正データDcとドットの形成の有無の決定によって生じた現実の階調値との間の差である。たとえば、補正データDcの階調値が「223」で、ドットの形成によって現実に生じた階調値が255であるとすると、階調誤差は、「−32」(=223−255)となる。
階調誤差は、誤差拡散の重み係数(図12)を使用して周囲の未処理の印刷画素に拡散される。たとえば着目画素の右隣の印刷画素に対しては、「−14」(=−32×7/16)の誤差が拡散されることになる。以上の処理が全ての有色インクについて全印刷画素について行われると(ステップS690)、処理がステップS700(図4)に進められる。
ステップS700では、印刷データ生成モジュール100は、各印刷画素におけるドットの形成状態を表すドットデータを、カラープリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えて、最終的な印刷データPDとして出力する。印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
このように、本実施例では、透明ドットデータの生成処理においては印刷画素の集合である画素ブロック毎に処理されので、透明ドットデータの生成処理の対象となるデータ量を削減することができる。この結果、透明ドットデータをより短い処理時間で生成することができるとともに、透明ドットデータの生成に使用されるメモリの量を削減することもできる。
なお、本実施例では、さらに、改善インクの階調数を有色インクの階調数よりも少なくなるように構成された処理方法で多階調データが生成されている。これにより、透明ドット記録率テーブルDTtの格納に要する図示しないメモリの量を削減することができるとともに、処理されるデータ量を少なくして処理に要する時間やメモリを速くすることもできるという利点もある。
また、ドットの分散性が画質に大きな影響を与えない透明ドットのドットデータの生成には処理速度が速い組織的ディザ法が使用されているので、処理速度をさらに速くすることができるという利点がある。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、たとえば次のような変形も可能である。
C−1.上述の各実施例では、縦横2列ずつの4つの印刷画素Pa 、Pb 、Pc 、Pd をまとめることによって画素ブロックPsが生成されているが、たとえば図13に示されるように横2列の2つの印刷画素Pa 、Pbをまとめることによって画素ブロックを生成するようにしても良い。このように、画素ブロックに含まれる印刷画素の数に制限はなく、透明ドットの生成処理における処理対象画素が印刷画素の集合に相当するように構成されていればよい。
さらに、透明ドットの生成処理における処理対象画素は、必ずしも印刷画素の集合に相当する必要はなく、透明ドットデータの生成処理において処理対象となる画素の大きさが、有色ドットデータの生成処理において処理対象となる画素の大きさよりも大きくなるように構成されていれば処理速度を速くすることができる。ただし、透明ドットの生成処理における処理対象画素が印刷画素の集合に相当するように構成されていれば、処理対象画素から印刷画素への変換処理の負担が少ないという利点がある。
また、透明ドットの生成処理における処理対象画素は、生成処理の最初から最後まで有色ドットの生成処理における処理対象画素よりも大きくなるように構成されていなくても良い。透明ドットデータの生成処理の少なくとも一部の処理における処理対象画素の大きさが、有色ドットデータの生成処理のうちの一部の処理に対応する処理における処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成されていればよい。
C−2.上述の各実施例では、画素ブロックの画素値は、画素ブロックに属する印刷画素の画素値の平均値であるが、たとえば特定の印刷画素の画素値や画素ブロックに属する印刷画素の画素値の最小値、最大値といった値を画素ブロックの画素値とするようにしてもよい。このように、画素ブロックの画素値は、画素ブロックに属する印刷画素の画素値に応じて決定されていればよい。ただし、特定の印刷画素の画素値を画素ブロックの画素値とするように構成すれば処理が簡略化されるので、さらに処理速度を向上させることができる。
なお、「特定の印刷画素」とは、画素ブロックに属する印刷画素のうち予め定められたいずれかの画素であり、図5や図13の例ではたとえば画素Paと決定することができる。ここで、「特定の印刷画素」は、特許請求の範囲における「特定の画素」に相当する。
C−3.上述の各実施例では、誤差拡散法と組織的ディザ法を用いて、それぞれ有色ドットと透明ドットを形成するか否かを決定する2値化処理が行われているが、透明ドットについては、たとえば濃度パターン法その他の処理速度が速い減色処理方法を用いて階調値を削減するようにしても良い。一般に、有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて透明ドットデータを生成するようにしても本発明の目的を達成することができる。
C−4.上述の各実施例では、ピエゾ素子を備えるインクジェットプリンタを例に説明したが、いわゆるノズルに備えたヒータに通電することによりインク内に生じるバブルでインクを吐出するタイプのプリンタを始め種々のプリンタその他の印刷装置に適用可能である。
C−5.この発明はカラー印刷だけでなくモノクロ印刷にも適用できる。また、1つの画素を複数のドットで表現することにより多階調を表現する印刷にも適用できる。
C−6.上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1に示したプリンタドライバ96の機能の一部または全部を、プリンタ20内の制御回路40が実行するようにすることもできる。この場合には、印刷データを作成する印刷制御装置としてのコンピュータ90の機能の一部または全部が、プリンタ20の制御回路40によって実現される。
本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図。 カラープリンタ20の概略構成図。 印刷ヘッド28の下面におけるノズルNzの配列を示す説明図。 本発明の実施例における印刷データ生成処理のルーチンを示すフローチャート。 本発明の実施例における透明ドットデータの生成において処理対象となる画素ブロックの例を示す説明図。 本発明の実施例における色変換処理で用いられる色変換テーブルLUTを示す説明図。 有色インクの吐出量と改善インクの吐出量との間の関係の一例を示すグラフ。 本発明の実施例における透明インクの多階調データに対する減色処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施例における透明ドット記録率テーブルDTtと有色ドット記録率テーブルDTcとを示す説明図。 組織的ディザ法によるドット形成の有無の考え方を示す説明図。 本発明の実施例における有色インクの多階調データに対する減色処理の流れを示すフローチャート。 誤差の拡散方法として周囲の印刷画素に拡散される誤差の重み係数を示す説明図。 変形例における透明ドットデータの生成において処理対象となる画素ブロックの例を示す説明図。
符号の説明
20…カラープリンタ
21…CRT
22…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
25…紙送りローラ
28…印刷ヘッド
30…キャリッジ
32…操作パネル
40…制御回路
56…コネクタ
60…印刷ヘッドユニット
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…減色モジュール
100…印刷データ生成モジュール

Claims (15)

  1. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
    を備え、
    前記減色部は、前記透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、前記有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成された処理内容で前記透明ドットデータを生成することを特徴とする、印刷制御装置。
  2. 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記第1の処理対象画素は、前記第2の処理対象画素の集合に相当し、
    前記第1の処理対象画素の画素値は、前記第1の処理対象画素に属する前記第2の処理対象画素の画素値に応じて決定される、印刷制御装置。
  3. 請求項2記載の印刷制御装置であって、
    前記第1の処理対象画素の画素値は、前記第1の処理対象画素に属する前記第2の処理対象画素のうちの特定の画素の画素値である、印刷制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷制御装置であって、
    前記減色部は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成する、印刷制御装置。
  5. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
    を備え、
    前記色変換部は、前記改善インクの階調数が前記有色インクの階調数よりも少なくなるように前記多階調データを生成することを特徴とする、印刷制御装置。
  6. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する色変換部と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する減色部と、
    を備え、
    前記減色部は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成することを特徴とする、印刷制御装置。
  7. 請求項4または6に記載の印刷制御装置であって、
    前記減色部は、誤差拡散法を用いて前記有色ドットデータの生成するとともに、組織的ディザ法を用いて前記透明ドットデータを生成する、印刷制御装置。
  8. 請求項4または6に記載の印刷制御装置であって、
    前記減色部は、誤差拡散法を用いて前記有色ドットデータの生成するとともに、濃度パターン法を用いて前記透明ドットデータを生成する、印刷制御装置。
  9. 印刷媒体上にドットを形成することによって印刷を行う印刷装置であって、
    着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部と、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の印刷制御装置と、
    を備える印刷装置。
  10. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    (a)与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する工程と、
    (b)前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、前記有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成された処理内容で前記透明ドットデータを生成する工程を含むことを特徴とする、印刷制御方法。
  11. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    (a)与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する工程と、
    (b)前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(a)は、前記改善インクの階調数が前記有色インクの階調数よりも少なくなるように前記多階調データを生成する工程を含むことを特徴とする、印刷制御方法。
  12. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    (a)与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する工程と、
    (b)前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成する工程を含むことを特徴とする、印刷制御方法。
  13. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成するための処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する機能と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるプログラムを有し、
    前記有色ドットデータと透明ドットデータとを生成する機能は、前記透明ドットデータの生成処理において処理対象となる第1の処理対象画素の大きさが、前記有色ドットデータの生成処理において処理対象となる第2の処理対象画素の大きさよりも大きくなるように構成された処理内容で前記透明ドットデータを生成する機能を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
  14. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成するための処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する機能と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるプログラムを有し、
    前記有色ドットデータと前記透明ドットデータとを生成する機能は、前記改善インクの階調数が前記有色インクの階調数よりも少なくなるように前記多階調データを生成する機能を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
  15. 着色材を含む少なくとも1種類の有色インクと、印刷物の品質を改善するための改善インクとを印刷媒体上に吐出することによってドットを形成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成するための処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    与えられた画像データの各画素の色を表す画素値を、前記印刷部で利用可能な前記有色インクの少なくとも一部の種類と前記改善インクとを使用して前記画素の色を表現するための各インクの多階調データに変換する機能と、
    前記色変換によって生成された各インクの階調値に応じて、前記有色インクで形成される有色ドットの各印刷画素における形成状態を表す有色ドットデータと、前記改善インクで形成される透明ドットの各印刷画素における形成状態を表す透明ドットデータと、を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるプログラムを有し、
    前記有色ドットデータと前記透明ドットデータとを生成する機能は、前記有色ドットデータの生成に使用される減色処理方法よりも実行に要する時間が短い減色処理方法を用いて、前記透明ドットデータを生成する機能を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
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