JP3320219B2 - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置

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JP3320219B2
JP3320219B2 JP24789394A JP24789394A JP3320219B2 JP 3320219 B2 JP3320219 B2 JP 3320219B2 JP 24789394 A JP24789394 A JP 24789394A JP 24789394 A JP24789394 A JP 24789394A JP 3320219 B2 JP3320219 B2 JP 3320219B2
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/132Overhead projectors, i.e. capable of projecting hand-writing or drawing during action
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S353/00Optics: image projectors
    • Y10S353/03Transparent

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像をスクリーン
上に光学的に投影する画像投影装置に関し、特に普通紙
画像を投影するプロジェクタ(PPP:Plain Paper Pr
ojector )に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な純光学式のOHP(Over Head
Projector )やスライドプロジェクタでは、例えば特開
平4−128734号公報に示すように原稿としてそれ
ぞれOHPシートやスライドフィルムのような透明なシ
ートが用いられ、この透明シートの透過光を投影するこ
とにより透明シート上の画像がスクリーン上に拡大投影
される。しかしながら、このような投影装置では、不透
明な普通紙原稿を投影することができず、また、厚みの
あるブック原稿も当然に投影することができないので、
透明シートに対して手書きしたり、複写機により画像を
転写しなければならず、不便である。
【0003】そこで、例えば特開平4−149417号
公報や特開平4−208932号公報に示すように電気
的に駆動されるTFT(薄膜トランジスタ)型液晶表示
装置の透過光を投影する半光学式半電気式の方法が知ら
れ、この装置では、原稿画像が光電変換されて液晶装置
に電気的に書き込まれて可視化され、この画像が光学的
に拡大投影される。また、この装置では、投影すべき画
像が予め電気信号に変換されて記憶されるので、原稿を
交換する面倒な作業を省略することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このT
FT型液晶表示装置を用いた投影装置では、表示装置が
電気的に駆動されるので、原稿読み取り用のスキャナや
ディジタル画像処理装置が大きくかつ高価であり、ま
た、操作が繁雑であるという問題点がある。さらに、T
FT型液晶表示装置は各画素に対してTFTを形成しな
ければならないので、製造時の歩留りにより大型化が困
難である。
【0005】ところで、本発明者は、普通紙原稿をレン
ズアレイを介して光応答性液晶膜の一例として高分子・
液晶複合膜に転写し、この高分子・液晶複合膜に転写さ
れた画像を投影するPPPを提案している。しかしなが
ら、レンズアレイは焦点深度が浅いので、原稿台上の原
稿の一部が浮いていたり、原稿が立体の場合にピントず
れが発生するという問題点がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、特殊な
原稿を予め作成することがなく小型かつ安価な構成であ
って、また、簡単な操作で且つピントずれが発生するこ
となく普通紙原稿を投影することができる画像投影装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の手段は上記目的を
達成するために、光照射により入射光を透過または散乱
する状態変化を示す光応答性フィルムと、原稿画像の反
射光を反射する1以上のミラーと、前記ミラーにより反
射された光を前記光応答性フィルム上に結像することに
より原稿画像を前記光応答性フィルムに転写する結像レ
ンズと、前記光応答性フィルムを照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された前記光応答性フィルムの
透過光を拡大投影する投影手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】第2の手段は、第1の手段において前記ミ
ラーの反射回数が奇数回であることを特徴とする。
【0009】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて原稿画像をスリット照明するランプ及び原稿画像の
反射光を反射する第1ミラーを有し、原稿の走査方向に
移動する第1キャリッジと、前記第1ミラーからの光を
反射する第2ミラーを有し、前記第1キャリッジの1/
2の速度で移動する第2キャリッジと、前記第2ミラー
の光を反射する固定ミラーとを備えたことを特徴とす
る。
【0010】第4の手段は、第3の手段において前記第
2キャリッジの第2ミラーが前記固定ミラーの光を更に
反射することを特徴とする。
【0011】第5の手段は、第4の手段において前記第
1キャリッジが更に、前記第2ミラーの光を反射する第
3ミラーを備えていることを特徴とする。
【0012】第6の手段は、第3ないし第5の手段にお
いて前記第2ミラーが平面ミラーにより構成されている
ことを特徴とする。
【0013】第7の手段は、第3ないし第6の手段にお
いて前記第1のキャリッジと第2のキャリッジが同一の
駆動手段により移動することを特徴とする。
【0014】第8の手段は、第3ないし第7の手段にお
いて前記固定ミラーが結像レンズと反射ミラーが一体化
されたインミラーレンズにより構成されていることを特
徴とする。
【0015】第9の手段は、第1ないし第8の手段にお
いて前記光応答性フィルムと、1以上のミラーと、結像
レンズとが前記照明手段と投影手段に対して着脱自在で
あって、純光学式オーバヘッドプロジェクタの照明手段
と投影手段により前記光応答性フィルムの透過光が拡大
投影可能であることを特徴とする。
【0016】第10の手段は、第1ないし第9の手段に
おいて原稿画像が縮小されて前記光応答性フィルムに転
写されるように原稿面および前記レンズの間の光路長と
前記レンズと前記光応答性フィルムの光路長の比が設定
されていることを特徴とする。
【0017】第11の手段は、第10の手段において原
稿画像の幅方向を縮小するレンズを備えるとともに、前
記1以上のミラーと前記光応答性フィルムが異なる速度
で同期して移動することにより原稿画像の長手方向を縮
小して前記光応答性フィルムに転写することを特徴とす
る。
【0018】第12の手段は、第10または第11の手
段において前記光応答性フィルムが移動して作像が完了
した位置に前記照明手段と投影手段の光路が設けられて
いることを特徴とする。
【0019】第13の手段は、第10ないし第12の手
段において原稿の面と前記光応答性フィルムの面が直交
していることを特徴とする。
【0020】第14の手段は、第1ないし第13の手段
において変倍率に応じて前記レンズが光路に沿って移動
して固定され、前記1以上のミラーと前記光応答性フィ
ルムが異なる速度比で同期して移動することを特徴とす
る。
【0021】第15の手段は、第14の手段において原
稿画像の全面あるいは一部が、原稿画像の大きさにかか
わらず前記光応答性フィルムの全面に作像されるように
変倍することを特徴とする。
【0022】第16の手段は、第14または第15の手
段において変倍率を入力する手段を備えたことを特徴と
する。
【0023】第17の手段は、第14ないし第16の手
段において原稿の基準位置がコーナであり、変倍率にか
かわらず原稿画像が前記光応答性フィルムの全面に一致
して作像されるようにレンズが原稿の幅方向に移動する
ことを特徴とする。
【0024】第18の手段は、第1ないし第17の手段
において原稿の基準位置を合わせるためのL形の原稿ス
ケールを有することを特徴とする。
【0025】第19の手段は、原稿の基準位置が原稿の
左上のコーナであることを特徴とする。
【0026】
【作用】第1の手段では、原稿画像の反射光が1以上の
ミラーにより反射され、ミラーにより反射された光が結
像レンズにより結像され、光応答性フィルムに転写され
る。したがって、特殊な原稿を予め作成することがなく
小型かつ安価な構成であって簡単な操作で普通紙原稿を
投影することができ、また、レンズアレイを用いた光学
系より原稿面の深度が深くなるのでピントずれを防止す
ることができる。
【0027】第2の手段では、原稿の反射光が1以上の
ミラーにより奇数回反射されて光応答性フィルムに転写
される。これによって光応答性フィルムに転写された画
像をスクリーンに投影する場合に正像で投影することが
できる。
【0028】第3の手段では、第2のキャリッジを第1
のキャリッジの1/2の速度で移動して原稿面を走査
し、原稿画像は等倍で光応答性フィルムに転写される。
【0029】第4の手段では、第2キャリッジの第2ミ
ラーが固定ミラーの光を更に反射させ、これによって簡
単かつ安価な構成で光学系を構成できる。
【0030】第5の手段では、第1キャリッジが更に第
2ミラーの光を反射する第3ミラーを備え、これにより
露光ランプ、第1ミラーおよび第3ミラーを簡単な構造
で同時に駆動することができる。
【0031】第6の手段では、第1のミラーの光を反射
すると共に固定ミラーの光を更に反射する第2ミラーを
平面ミラーとすることで、安価に構成できる。
【0032】第7の手段では、第1のキャリッジと第2
のキャリッジを同一の駆動手段により移動させること
で、簡単な構造で同時に駆動が可能となる。
【0033】第8の手段では、固定ミラーを結像レンズ
と反射ミラーが一体化されたインミラーレンズにより構
成することで、光学系の小型化が可能となる。
【0034】第9の手段では、純光学式オーバヘッドプ
ロジェクタの照明手段と投影手段により光応答性フィル
ムの透過光が拡大投影可能としたことで、光応答性フィ
ルムと、1以上のミラーと結像レンズのユニットとを分
離して持ち運び、既存の純光学式オーバヘッドプロジェ
クタにより投影することができる。
【0035】第10の手段では、原稿画像が縮小して光
応答性フィルムに転写され、これによって光応答性フィ
ルムを小型化することができ、したがって、装置全体を
小型、安価に構成することが可能となる。
【0036】第11の手段では、ミラーと光応答性フィ
ルムを異なる速度で同期して移動させることで縮小する
ので、簡単な制御で縮小が可能となる。
【0037】第12の手段では、光応答性フィルムが移
動して作像が完了した位置に照明手段と投影手段の光路
を設けることで、作像完了後直ぐの投影が可能となる。
【0038】第13の手段では、原稿の面と光応答性フ
ィルムの面を直交させることで、水平な原稿の面を走査
するミラーの光路上に光応答性フィルムを配置すること
ができ、ミラーによる走査と光応答性フィルムによる走
査を簡単な構造で実現することが可能となる。
【0039】第14の手段では、変倍率に応じてレンズ
が光路に沿って移動して固定され、1以上のミラーと前
記光応答性フィルムが異なる速度比で同期して移動する
ので、原稿画像を異なる変倍率で光応答性フィルムに作
像することが可能となる。
【0040】第15の手段では、原稿の全面あるいは一
部が原稿画像の大きさにかかわらず光応答性フィルムの
全面に作像されるように変倍するので、標準投影の倍率
より拡大された任意の倍率で投影することが可能とな
る。
【0041】第16の手段では、変倍率を入力する手段
を備えているので、ユーザの所望の大きさでスクリーン
上に投影することができる。
【0042】第17の手段では、原稿の基準位置がコー
ナであるので、ユーザが原稿を簡単な操作でセットして
スクリーン上に投影することができる。
【0043】第18の手段では、原稿の基準位置を合わ
せるためのL形の原稿スケールを有するので、ユーザが
特にブック原稿を簡単な操作でセットしてスクリーン上
に投影することができる。
【0044】第19の手段では、原稿の基準位置が原稿
の左上のコーナであるので、横書き原稿を簡単な操作で
セットしてスクリーン上に投影することができる。
【0045】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る画像投影装置の一実施例の走
査開始時を示す側面図、図2は図1の画像投影装置の走
査終了時を示す側面図、図3は図2の走査終了時を示す
上面図、図4は図1の第1及び第2キャリッジの駆動機
構を示す側面図、図5は図1の高分子・液晶複合膜の動
作を示す説明図、図6は図1の画像投影装置の投影時を
示す側面図、図7は光応答性液晶膜の他の例の動作原理
を示す説明図である。
【0046】図1は等倍型インミラーレンズ光学式PP
P(普通紙プロジェクタ)100を示し、原稿101は
透明なコンタクトガラス102上に画像面が下向きにな
るように、また、原稿スケール103により位置合わせ
されるように載置される。第1キャリッジ104はコン
タクトガラス102上の原稿101を幅方向にスリット
照明する露光ランプ105と、原稿の反射光を反射する
第1ミラー106と、下方の高分子・液晶複合膜111
に原稿像を反射する第3ミラー107を有する。高分子
・液晶複合膜111はコンタクトガラス102すなわち
その上の原稿101と平行に配置され、また、高分子・
液晶複合膜111上には色フィルタ112が設けられて
いる。
【0047】第2キャリッジ108は第2ミラー109
を有し、この第2ミラー109は第1ミラー106によ
り反射された光をインミラーレンズ110の方向に反射
すると共に、インミラーレンズ110により結像、反射
された光を第3ミラー107の方向に導く。インミラー
レンズ110は半球状の結像レンズと反射ミラーが一体
化されて構成されている。
【0048】このような構成において、第2キャリッジ
108が第1キャリッジ104の1/2の速度で移動す
ると、図2及び図3に示すようにコンタクトガラス10
2上の原稿101が長手方向に走査され、原稿像が第1
ミラー106→第2ミラー109→インミラーレンズ1
10→第2ミラー109→第3ミラー107の順で反射
され、等倍の原稿像が色フィルタ112を介して高分子
・液晶複合膜111に作像される。
【0049】第1キャリッジ104と第2キャリッジ1
08は、図4に示すように1つのステッピングモータ1
21により駆動される。モータ121の軸には外ギヤ1
22と内ギヤ123が連結され、内ギヤ123の歯数は
外ギヤ122の半分である。外ギヤ122とギヤ124
にはタイミングベルト125が懸架され、また、内ギヤ
123とギヤ126にはタイミングベルト127が懸架
されている。
【0050】タイミングベルト125、127にはそれ
ぞれ第1キャリッジ104と第2キャリッジ108がク
ランプされ(図示104a、108a)、モータ121
の軸が反時計回り方向に回転すると、例えば第1キャリ
ッジ104が約100mm/sec、第2キャリッジ1
08が約50mm/secの速度で移動する。このよう
な走査により、図3に示すようにコンタクトガラス10
2と高分子・液晶複合膜111の全面を走査することが
でき、例えばA4サイズの原稿を約3秒で走査して作像
することができる。
【0051】次に、図5を参照して高分子・液晶複合膜
111の動作原理を説明する。先ず、この高分子・液晶
複合膜111は光重合により形成された材料が電界の有
無により光を透過または拡散する状態変化を示し、光重
合の組成としては例えばシアノビフェニル系液晶と、2
官能ウレタンアクリラートオリゴマー(分子量:200
0)とモノマー(2−ヒドロキシエチルアクリラート)
が知られている。
【0052】このような構成の高分子・液晶複合膜11
1を予めマトリクスの屈折率と液晶の常光屈折率が一致
するように設定し、図5(a)に示すように電界を印加
しながら光を照射すると、照射部では液晶が相分離して
重合が進み、相全体が透明になる。また、配光が固定さ
れるのでこの透明状態は電界が印加されなくなっても維
持される。
【0053】また、この組成物を単に光重合させると、
同様に液晶相がマトリクスから徐々に相分離するが、液
晶相の配向がランダムであるので空間的な屈折率の差が
発生し、図5(b)に示すように光を散乱して不透明な
状態となる。さらに、この膜5に電圧を印加すると液晶
が電界方向に配列して液晶部とマトリクス部の屈折率が
一致し、図5(c)に示すように透明な状態となる。し
たがって、電界のオン、オフにより光の透過率が大きく
変化するが、普通紙の原稿画像を光電変換することなく
光学的に転写することができる。
【0054】したがって、上記実施例によれば、ミラー
106、107、109とインミラーレンズ110によ
り光路長を長くしているので、従来例のようにレンズア
レイを用いた光学系より原稿面の深度が深くなり、した
がって、コンタクトガラス102上の原稿101が多少
浮いていたり、立体の原稿であってもピントずれが発生
することなく原稿像を高分子・液晶複合膜111に作像
することができる。
【0055】次に、図6を参照して高分子・液晶複合膜
111に作像された画像を投影する場合について説明す
る。この投影装置は図1に示すPPP本体100とOH
P装置130により構成されている。OHP130は透
明なOHPシートを載置するためのガラス131a及び
照明ランプ131bを有する本体131と、ガラス13
1a上の透明な原稿を不図示のスクリーン上に投影する
投影レンズ132及び投影ミラー133により構成され
ている。投影レンズ132及び投影ミラー133は本体
131に対して不図示の指示部材により支持されてい
る。
【0056】そこで、高分子・液晶複合膜111に作像
された画像を投影する場合には、PPP本体100をO
HP装置130のガラス31a上に載置することによ
り、照明ランプ131bによりガラス131aを介して
高分子・液晶複合膜111が照明され、その透過光がコ
ンタクトガラス102を透過し、投影レンズ132によ
り拡大され、投影ミラー133によりスクリーンの方向
に反射される。
【0057】ところで、図1に示すようにPPP本体1
00では、原稿像が第1ミラー106→第2ミラー10
9→インミラーレンズ110→第2ミラー109→第3
ミラー107の順で5回すなわち奇数回だけ反射される
ので、高分子・液晶複合膜111に作像された画像は上
から見ると正像である。また、通常の純光学式OHPで
は通常、ガラス上には原稿面が上向きすなわち正像にな
るように載置し、奇数個のミラーにより反射することに
より正像をスクリーン上に投影するようにしている。し
たがって、この実施例によれば、既存のOHPを用いて
も正像をスクリーン上に投影することができる。
【0058】ここで、上記実施例では、光応答性液晶膜
の一例として高分子・液晶複合膜111を用いたが、代
わりに強誘電性液晶(FLC:Ferroelectric Liquid C
rystal)に対して光に反応する例えばアゾベンゼン誘導
体を混合した液晶を用いることができる。この液晶は
「NATURE VOL 361 4 FEBRUARY 1993」に発表され、FL
Cにアゾベンゼン誘導体を混合した液晶が透明電導膜と
して2μmのギャップで配置されたITO(酸化インジ
ウム)膜の間に封入されている。
【0059】図7を参照してこの液晶の動作原理を説明
すると、先ず、図7(a)に示すようにITO膜21
a、21b間に始め数Vの電圧を印加し、次いで図7
(b)に示すように印加電圧の極性を反転するとともに
画像を投影(またはレーザ光を照射)すると、図7
(c)に示すようにITO膜21a、21b間の液晶2
2の相が照射光に応じて変化し、したがって、液晶22
に画像が形成される。また、この状態で印加電圧の極性
を反転しなければ液晶22に形成された画像が保持され
る。
【0060】次に、図8ないし図12を参照して第2の
実施例を説明する。図8は第2の実施例の走査開始時を
示す側面図、図9は図8の変形例の走査開始時を示す側
面図、図10は図9の変形例の走査終了時を示す側面
図、図11は図9の変形例の拡大作像時を示す側面図、
図12は図9の変形例の投影時を示す側面図である。
【0061】上記第1の実施例ではインミラーレンズ1
10が用いられているが、この第2の実施例ではスルー
レンズ156が用いられ、原稿101からスルーレンズ
156までの光路長とスルーレンズ156から高分子・
液晶複合膜111までの光路長を同一にして等倍で作像
するように構成されている。また、図8に示す変形例で
は、スルーレンズ174が光路に沿って移動して等倍又
は拡大で選択的に作像可能に構成されている。
【0062】図8において、コンタクトガラス102上
の原稿101は露光ランプ105によりスリット照明さ
れ、その反射光が第1ミラー151、第2ミラー15
2、第3ミラー153、第4ミラー154、第5ミラー
155により共に90°の角度で反射され、スルーレン
ズ156により結像され、第6ミラー157、第7ミラ
ー158により共に90°の角度で反射され、第8ミラ
ー159、第9ミラー160により下向きに反射され、
色フィルタ112を介して高分子・液晶複合膜111に
作像される。この場合にもミラーの数が9枚(=奇数)
であるので、高分子・液晶複合膜111に作像された画
像は上から見ると正像である。
【0063】第1キャリッジ161には露光ランプ10
5、第1ミラー151、第8ミラー159及び第9ミラ
ー160が搭載され、第2キャリッジ162には第2ミ
ラー152、第3ミラー153、第6ミラー157及び
第7ミラー158が搭載されている。第4ミラー15
4、第5ミラー155及びスルーレンズ156は固定さ
れ、走査時に第2キャリッジ162が第1キャリッジ1
61の1/2倍の速度で移動して等倍で作像する。
【0064】したがって、この実施例においても同様
に、9枚のミラーとスルーレンズ156により光路長を
長くしているので、従来例のようにレンズアレイを用い
た光学系より原稿面の深度が深くなり、したがって、コ
ンタクトガラス102上の原稿101が多少浮いていた
り、立体原稿であってもピントずれが発生することなく
原稿像を高分子・液晶複合膜111に作像することがで
きる。
【0065】図9に示す変形例では、コンタクトガラス
102上の原稿101は露光ランプ105によりスリッ
ト照明され、その反射光が第1ミラー171、第2ミラ
ー172、第3ミラー173により共に90°の角度で
反射され、スルーレンズ174により結像され、第4ミ
ラー175、第5ミラー176、第6ミラー177、第
7ミラー178により下向きに反射され、色フィルタ1
12を介して高分子・液晶複合膜111に作像される。
【0066】ここで、第1キャリッジ179には露光ラ
ンプ105、第1ミラー171及び第7ミラー178が
搭載され、第2キャリッジ180には第2ミラー17
2、第3ミラー173及び第6ミラー177が搭載さ
れ、更に、第4ミラー175及び第5ミラー176は第
3キャリッジ181に搭載されている。そして、図10
に示すように走査時には第3キャリッジ181を固定
し、第2キャリッジ180が第1キャリッジ179の1
/2倍の速度で移動すると等倍画像が作像される。
【0067】これに対し、図11に示すようにスルーレ
ンズ174を原稿101の方向に近づけ、第3キャリッ
ジ181における第4ミラー175及び第5ミラー17
6を高分子・液晶複合膜111の方向に近づけ、この状
態で第2キャリッジ180が第1キャリッジ179の1
/2倍の速度で移動すると拡大画像が作像される。な
お、この拡大時にはスルーレンズ174は原稿101と
高分子・液晶複合膜111が左右端に一致するように図
面と直交する方向にも移動させ、また、図10に示すよ
うに走査時に近づいてくる第1キャリッジ179が衝突
しないように構成されている。図12は図9に示す変形
例による投影動作を示しているが、第1の実施例と同様
であるので、同様の各部には同一の参照符号を付し、そ
れらについての説明は省略する。
【0068】次に、図13ないし図20を参照して第3
の実施例を説明する。図13は第3の実施例の走査開始
時を示す側面図、図14は第3の実施例においてズーム
レンズが移動する状態を示す側面図、図15は第3の実
施例を示す上面図、図16は第3の実施例の駆動機構を
示す側面図、図17は第3の実施例の投影状態を示す側
面図、図18は第3の実施例の投影状態を示す上面図、
図19は第1ないし第3の実施例の原稿スケールを示す
上面図、図20は第3の実施例の倍率表示部と倍率指定
キーを示す説明図である。
【0069】この第3の実施例では、高分子・液晶複合
膜111が水平なコンタクトガラス102に対して直角
に配置され、また、垂直方向に移動可能に構成されてい
る。走査時にはコンタクトガラス102上で圧板101
aにより押さえつけられた原稿101が露光ランプ10
5によりスリット照明され、その反射光が第1ミラー2
01、第2ミラー202、第3ミラー203により反射
され、ズームレンズ204により原稿101の幅方向
(光路と直交する方向)が変倍され、高分子・液晶複合
膜111に作像される。
【0070】また、投影用として高分子・液晶複合膜1
11を照明する投影ランプ205と、高分子・液晶複合
膜111の透過光をスクリーン上に拡大投影する投影レ
ンズ206が設けられている。ズームレンズ204は図
14に示すように縮小率に応じて光路に沿って移動可能
である。ミラー201〜203は図15に示すように移
動方向と直交する方向に長手状に形成されている。
【0071】第1キャリッジ207には露光ランプ10
5及び第1ミラー201が搭載され、第2キャリッジ2
08には第2ミラー202及び第3ミラー203が搭載
され、更に、第3キャリッジ(不図示)には高分子・液
晶複合膜111が搭載されている。また、図16に示す
ように第1キャリッジ207、第2キャリッジ208及
び第3キャリッジは1つのステッピングモータ211に
より駆動される。
【0072】モータ211の軸には外ギヤ212と内ギ
ヤ213が連結され、内ギヤ213の歯数は外ギヤ21
2の半分である。外ギヤ212とギヤ214にはタイミ
ングベルト215が水平方向に懸架され、また、内ギヤ
213とギヤ216にはタイミングベルト217が水平
方向に懸架されている。更に、ギヤ214と同軸にタイ
ミングベルト218が垂直方向に懸架されている。
【0073】タイミングベルト215、217、218
にはそれぞれ第1キャリッジ207、第2キャリッジ2
08及び第3キャリッジがクランプされ(図示207
a、208a、209a)、モータ211の軸が反時計
回り方向に回転すると、標準倍率では例えば第1キャリ
ッジ207が約150mm/sec、第2キャリッジ2
08が約75mm/sec、第3キャリッジが約15m
m/secの速度で移動し、原稿101の長手方向が1
/10に縮小される。
【0074】ズームレンズ204は標準倍率時には高分
子・液晶複合膜111までの光路長が原稿101までの
光路長の1/10になる場所に位置し、原稿101の幅
方向を1/10に縮小して高分子・液晶複合膜111に
作像する。したがって、原稿101の最大読み取りサイ
ズがA4の場合には高分子・液晶複合膜111及び色フ
ィルタ112の大きさは縦約30mm、横約22mmで
よいので第1、第2の実施例より安価に構成することが
でき、また、A4サイズの原稿を約2秒で走査して作像
することができる。
【0075】ズームレンズ204はまた、図14に示す
ように指定倍率に応じた場所に例えばステッピングモー
タにより光路に沿って移動し、例えば200%の拡大時
(原稿101を1/5に縮小する時)には高分子・液晶
複合膜111までの光路長が原稿101までの光路長の
1/5になる場所に移動し、幅方向を標準サイズの2倍
で作像する。ここで、原稿スケール103は図19に示
すように、X方向スケール103XとY方向スケール1
03Yにより構成され、原稿101はX方向スケール1
03XとY方向スケール103Yの交点103Oを基準
としてコンタクトガラス102上に載置される。また、
原稿101の大きさに応じて図20に示すように標準キ
ー103bとズームアップキー103cにより1%刻み
で作像倍率が指定されるとその指定倍率が7セグメント
3桁表示器103aに表示される。
【0076】この変倍時にはズームレンズ204は光路
方向のみならず、図15に示すように原稿101の幅方
向にも移動して原稿101と高分子・液晶複合膜111
の像の幅を一致させる。また、ミラー201〜203の
走査速度を変更し、第3キャリッジすなわち高分子・液
晶複合膜111は標準速度で移動することにより長手方
向が変倍される。なお、図16に示す駆動機構において
高分子・液晶複合膜111を標準倍率時の速度で移動す
る場合には、第3キャリッジの駆動機構を別にするか、
または同一の駆動機構を用いてギヤ機構を切り換えるよ
うにしてもよい。
【0077】このように高分子・液晶複合膜111に作
像された画像を投影する場合には、図17及び図18に
示すように第1キャリッジ207、第2キャリッジ20
8及び第3キャリッジは走査終了位置に停止し、高分子
・液晶複合膜111が投影ランプ205と投影レンズ2
06の間に停止する。したがって、高分子・液晶複合膜
111が投影ランプ205により照明され、高分子・液
晶複合膜111の透過光がスクリーン上に拡大投影され
る。
【0078】したがって、この第3の実施例によれば、
原稿101を縮小して高分子・液晶複合膜111に作像
するので、第1、第2の実施例の等倍作像に比べてレン
ズを小型化することができ、また、露光ランプ105と
して小さな光量のものを用いることができる。また、第
1、第2の実施例と同様に、従来例のようにレンズアレ
イを用いた光学系より原稿面の深度が深くなり、したが
って、コンタクトガラス102上の原稿101が多少浮
いていてもピントずれが発生することなく原稿像を高分
子・液晶複合膜111に作像することができる。
【0079】次に、色フィルタ112について説明す
る。図21はR、G、Bの各フィルタ部が帯状に分布し
たストライプ状フィルタを示し、図22は上記RGB色
分解フィルタの波長透過特性を示し、400nmから7
00nmまでの可視光波長帯の光がR、G、Bの各フィ
ルタ部により分割して透過する。ここで、原稿画像の
R、G、Bの各成分も同様にフィルタにより色領域に分
離して各色成分の高分子・液晶複合膜111の光透過状
態を制御し、また、その透過光をフィルタを介して投影
するので、R、G、Bの各成分が投影されるが、R、
G、Bの単色のみならずR、G、Bの各成分の濃淡の組
み合わせにより中間色が投影されるので、フルカラーで
投影することができる。
【0080】ここで、図21に示すようにRGBが帯状
に分布したフィルタでは、読み取り時には原稿の反射光
の各色成分が各色のフィルタを透過してストライプ状に
色分解された画像が高分子・液晶複合膜111に形成さ
れ、また、投影時には高分子・液晶複合膜111の画像
の各色のフィルタの透過光が投影されるので、RGBの
フィルタのストライプ方向に色分解および色投影されて
カラー画像が投影されるが、ストライプ方向と垂直方向
にはフィルタによる制限がないので、高分子・液晶複合
膜111の解像度に応じた高い解像度で投影される。
【0081】また、カラーフィルタのピッチは、第1お
よび第2の実施例の等倍読み取り方式では0.1mmで
あり、第3の実施例の縮小読み取り方式では0.02m
mであり、原稿位置換算で同様になる。なお、フィルタ
の色ピッチは、投影される原稿画像に依るところが大き
いが、この程度であれば文字原稿に対しても十分な解像
度を得ることができ、また、写真原稿や大きな文字の原
稿の場合であっても少なくとも空間の色周期を5mm/
周期以内にすることにより、実用的に拡大投影すること
ができる。
【0082】図23は他のフィルタ例として透明余白フ
ィルタを示し、一例としてRGBにより構成されるカラ
ーフィルタの画素(色部)の間に透明部33Tが形成さ
れている。このような透明余白フィルタを用いた場合に
は、透過率が図21に示すフィルタより増加するので明
るい投影画像を得ることができ、また、原稿の淡色部が
より明るくなり、コントラストが大きな投影画像を得る
ことができる。さらに、透明部33Tを空間上で周期的
に分布するように形成して透過率を増加させることによ
り、画像空間上に均一に明るい投影画像を得ることがで
き、また、原稿の淡色ベタ画像部は、画像の階調に似た
ドット的な分布の投影画像となり、印刷と同様に濃度が
視覚的に滑らかに分布して見える。
【0083】ここで、上記第1〜第3の実施例では原稿
画像を純光学的にそのまま高分子・液晶複合膜111に
形成し、また、高分子・液晶複合膜111自体の解像度
は十分高いので投影装置自体の解像度は色フィルタ11
2により決定される。したがって、このストライプ状フ
ィルタを用いた場合には、横方向はフィルタによりその
空間が色分解されてカラー画像が投影され、フィルタに
よる解像度に制限がない縦方向は、透明部33Tにより
横方向の解像度を更に悪化することなく透過率が増加
し、明るい画像が得られる。
【0084】最後に、露光ランプと投影ランプについて
説明する。上記第1〜第3の実施例では、原稿画像を高
分子・液晶複合膜111に形成するための照明手段とし
ては露光ランプ105が用いられ、高分子・液晶複合膜
111の画像を投影するための照明手段としてはランプ
131b、205が用いられているが、本実施例ではこ
れらのランプとして白色蛍光灯を共に用いることができ
る。したがって、この場合には、読み取り光学系と投影
光学系の光源の発光波長特性が同一であるので、原稿の
色特性に左右されないで良好な階調性を得ることができ
る。
【0085】なお、図24に示すように白色蛍光灯では
可視光領域で幾つかのピークを有するので、このピーク
を除去するためのフィルタをランプ近傍またはその光路
中に配置することにより原稿の色を忠実に色分解して結
像し、また、忠実に再現して投影することができる。し
たがって、原稿の色を欠落することなくフルカラー画像
を投影することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、原稿画像の反射光が1以上のミラーにより反射さ
れ、ミラーにより反射された光が結像レンズにより結像
され、光応答性フィルムに転写されるので、特殊な原稿
を予め作成することがなく小型かつ安価な構成であって
簡単な操作で普通紙原稿を投影することができ、また、
レンズアレイを用いた光学系より原稿面の深度が深くな
るのでピントずれを防止することができる。
【0087】請求項2記載の発明は、原稿の反射光が1
以上のミラーにより奇数回反射されて光応答性フィルム
に転写されるので、光応答性フィルムに転写された画像
をスクリーンに投影する場合に正像で投影され、したが
って、純光学式OHPと同様な手順で投影することがで
きる。
【0088】請求項3記載の発明は、第2のキャリッジ
を第1のキャリッジの1/2の速度で移動して原稿面を
走査するので、原稿画像が等倍で光応答性フィルムに転
写され、したがって、特殊な原稿を予め作成することが
なく小型かつ安価な構成であって、また、簡単な操作で
且つピントずれが発生することなく普通紙原稿を投影す
ることができる。
【0089】請求項4記載の発明は、第2キャリッジの
第2ミラーが固定ミラーの光を更に反射するので、簡単
かつ安価な構成で光学系を構成することができる。
【0090】請求項5記載の発明は、第1キャリッジが
更に第2ミラーの光を反射する第3ミラーを備えている
ので、露光ランプ、第1ミラーおよび第3ミラーを簡単
な構造で同時に駆動することができる。
【0091】請求項6記載の発明は、第1のミラーの光
を反射すると共に固定ミラーの光を更に反射する第2ミ
ラーが平面ミラーであるので、安価に構成することがで
きる。
【0092】請求項7記載の発明は、第1のキャリッジ
と第2のキャリッジが同一の駆動手段により移動するの
で、簡単な構造で同時に駆動することができる。
【0093】請求項8記載の発明は、固定ミラーが結像
レンズと反射ミラーが一体化されたインミラーレンズに
より構成されているので、光学系を小型化することがで
きる。
【0094】請求項9記載の発明は、純光学式オーバヘ
ッドプロジェクタの照明手段と投影手段により光応答性
フィルムの透過光が拡大投影可能であるので、光応答性
フィルムと、1以上のミラーと結像レンズのユニットを
分離して持ち運び、既存の純光学式オーバヘッドプロジ
ェクタにより投影することができる。
【0095】請求項10記載の発明は、原稿画像が縮小
して光応答性フィルムに転写されるので、光応答性フィ
ルムを小型化することができ、したがって、装置全体を
小型、安価に構成することができる。
【0096】請求項11記載の発明は、ミラーと光応答
性フィルムが異なる速度で同期して移動することにより
縮小するので、簡単な制御で縮小することができる。
【0097】請求項12記載の発明は、光応答性フィル
ムが移動して作像が完了した位置に照明手段と投影手段
の光路が設けられているので、作像完了後直ぐに投影す
ることができる。
【0098】請求項13記載の発明は、原稿の面と光応
答性フィルムの面が直交しているので、水平な原稿の面
を走査するミラーの光路上に光応答性フィルムを配置す
ることができ、したがって、ミラーによる走査と光応答
性フィルムによる走査を簡単な構造で実現することがで
き、また、装置を薄型化することができる。
【0099】請求項14記載の発明は、変倍率に応じて
レンズが光路に沿って移動して固定され、前記1以上の
ミラーと光応答性フィルムが異なる速度比で同期して移
動するので、原稿画像を異なる変倍率で光応答性フィル
ムに作像することができる。
【0100】請求項15記載の発明は、原稿の全面ある
いは一部が原稿の大きさにかかわらず光応答性フィルム
の全面に作像されるように変倍するので、標準投影の倍
率より拡大された任意の倍率でより大きく原稿画像を投
影することができる。
【0101】請求項16記載の発明は、変倍率を入力す
る手段を備えているので、ユーザの所望の大きさでスク
リーン上に投影することができる。
【0102】請求項17記載の発明は、原稿の基準位置
が原稿載置台の基準位置、すなわちコーナ部分となって
いるので、ユーザが原稿を簡単な操作でセットしてスク
リーン上に投影することができる。
【0103】請求項18記載の発明は、原稿の基準位置
を合わせるためのL形の原稿スケールを有するので、ユ
ーザが特にブック原稿を簡単な操作でセットしてスクリ
ーン上に投影することができる。
【0104】請求項19記載の発明は、原稿の基準位置
が原稿の左上のコーナであるので、横書き原稿を簡単な
操作でセットしてスクリーン上に投影することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像投影装置の一実施例の走査開
始時を示す側面図である。
【図2】図1の画像投影装置の走査終了時を示す側面図
である。
【図3】図2の走査終了時を示す上面図である。
【図4】図1の第1及び第2キャリッジの駆動機構を示
す側面図である。
【図5】図1の高分子・液晶複合膜の動作を示す説明図
である。
【図6】図1の画像投影装置の投影時を示す側面図であ
る。
【図7】光応答性液晶膜の他の例の動作原理を示す説明
図である。
【図8】第2の実施例の走査開始時を示す側面図であ
る。
【図9】図8の変形例の走査開始時を示す側面図であ
る。
【図10】図9の変形例の走査終了時を示す側面図であ
る。
【図11】図9の変形例の拡大作像時を示す側面図であ
る。
【図12】図9の変形例の投影時を示す側面図である。
【図13】第3の実施例の走査開始時を示す側面図であ
る。
【図14】第3の実施例においてズームレンズが移動す
る状態を示す側面図である。
【図15】第3の実施例を示す上面図である。
【図16】第3の実施例の駆動機構を示す側面図であ
る。
【図17】第3の実施例の投影状態を示す側面図であ
る。
【図18】第3の実施例の投影状態を示す上面図であ
る。
【図19】第1ないし第3の実施例の原稿スケールを示
す上面図である。
【図20】第3の実施例の倍率表示部と倍率指定キーを
示す説明図である。
【図21】RGBカラーフィルタを示す説明図である。
【図22】RGBカラーフィルタの波長透過特性を説明
図である。
【図23】透明余白フィルタを示す説明図である。
【図24】白色蛍光灯の分光分布を示す説明図である。
【符号の説明】
100 普通紙プロジェクタ(PPP) 101 原稿 102 コンタクトガラス 103,103X,103Y 原稿スケール 103a 標準倍率キー 103b ズームアップキー 104,161,179,207 第1キャリッジ 105 露光ランプ 106,107,109,151〜155,157〜1
60,171〜173,175〜178.201〜20
3 ミラー 108,162,180,208 第2キャリッジ 110 インミラーレンズ 111 高分子・液晶複合膜 121 ステッピングモータ 131b,205 照明(投影)ランプ 132,206 投影レンズ 133 投影ミラー 156,174 スルーレンズ 204 ズームレンズ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−337391(JP,A) 特開 昭63−207271(JP,A) 特開 昭62−237486(JP,A) 特開 平2−55391(JP,A) 特開 平5−113577(JP,A) 特開 平3−17615(JP,A) 特開 平3−209423(JP,A) 実開 昭63−107433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/06 G02F 1/13 505 G02F 1/1333 G03B 21/28

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射により入射光を透過または散乱す
    る状態変化を示す光応答性フィルムと、 原稿画像の反射光を反射する1以上のミラーと、 前記ミラーにより反射された光を前記光応答性フィルム
    上に結像することにより原稿画像を前記光応答性フィル
    ムに転写する結像レンズと、 前記光応答性フィルムを照明する照明手段と、 前記照明手段により照明された前記光応答性フィルムの
    透過光を拡大投影する投影手段と、 を備えた画像投影装置。
  2. 【請求項2】 前記ミラーの反射回数が奇数回であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像をスリット照明するランプ及び
    原稿画像の反射光を反射する第1ミラーを有し、原稿の
    走査方向に移動する第1キャリッジと、 前記第1ミラーからの光を反射する第2ミラーを有し、
    前記第1キャリッジの1/2の速度で移動する第2キャ
    リッジと、 前記第2ミラーの光を反射する固定ミラーとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2キャリッジの第2ミラーは前記
    固定ミラーの光を更に反射することを特徴とする請求項
    3に記載の画像投影装置。
  5. 【請求項5】 前記第1キャリッジは更に、前記第2ミ
    ラーの光を反射する第3ミラーを備えていることを特徴
    とする請求項3に記載の画像投影装置。
  6. 【請求項6】 前記第2ミラーは平面ミラーにより構成
    されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれ
    か1に記載の画像投影装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のキャリッジと第2のキャリッ
    ジが同一の駆動手段により移動することを特徴とする請
    求項3に記載の画像投影装置。
  8. 【請求項8】 前記固定ミラーは結像レンズと反射ミラ
    ーが一体化されたインミラーレンズにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。
  9. 【請求項9】 前記光応答性フィルムと、1以上のミラ
    ーと、結像レンズとが前記照明手段と投影手段に対して
    着脱自在であって、純光学式オーバヘッドプロジェクタ
    の照明手段と投影手段により前記光応答性フィルムの透
    過光が拡大投影可能であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像投影装置。
  10. 【請求項10】 原稿画像が縮小されて前記光応答性フ
    ィルムに転写されるように原稿面および前記レンズの間
    の光路長と前記レンズと前記光応答性フィルムの光路長
    の比が設定されていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像投影装置。
  11. 【請求項11】 原稿画像の幅方向を縮小するレンズを
    備えるとともに、前記1以上のミラーと前記光応答性フ
    ィルムが異なる速度で同期して移動することにより原稿
    画像の長手方向を縮小して前記光応答性フィルムに転写
    することを特徴とする請求項10に記載の画像投影装
    置。
  12. 【請求項12】 前記光応答性フィルムが移動して作像
    が完了した位置に前記照明手段と投影手段の光路が設け
    られていることを特徴とする請求項10または11に記
    載の画像投影装置。
  13. 【請求項13】 原稿の面と前記光応答性フィルムの面
    が直交していることを特徴とする請求項10ないし12
    のいずれか1に記載の画像投影装置。
  14. 【請求項14】 変倍率に応じて前記レンズが光路に沿
    って移動して固定され、前記1以上のミラーと前記光応
    答性フィルムが異なる速度比で同期して移動することを
    特徴とする請求項1ないし13のいずれか1に記載の画
    像投影装置。
  15. 【請求項15】 原稿画像の全面あるいは一部が、原稿
    画像の大きさにかかわらず前記光応答性フィルムの全面
    に作像されるように変倍することを特徴とする請求項1
    4に記載の画像投影装置。
  16. 【請求項16】 変倍率を入力する手段を備えたことを
    特徴とする請求項14または15に記載の画像投影装
    置。
  17. 【請求項17】 光応答性フィルムに変倍投影して画像
    を形成する原稿の基準位置が原稿載置台の載置基準位置
    であることを特徴とする請求項14ないし16のいずれ
    か1に記載の画像投影装置。
  18. 【請求項18】 原稿の基準位置を合わせるためのL形
    の原稿スケールを有することを特徴とする請求項1ない
    し17のいずれか1に記載の画像投影装置。
  19. 【請求項19】 原稿の基準位置が原稿の左上のコーナ
    であることを特徴とする請求項18記載の画像投影装
    置。
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