JPH08278512A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH08278512A
JPH08278512A JP7081555A JP8155595A JPH08278512A JP H08278512 A JPH08278512 A JP H08278512A JP 7081555 A JP7081555 A JP 7081555A JP 8155595 A JP8155595 A JP 8155595A JP H08278512 A JPH08278512 A JP H08278512A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
projection
writing
light valve
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Withdrawn
Application number
JP7081555A
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English (en)
Inventor
Akitsugu Hatano
晃継 波多野
Hiroshi Hamada
浩 浜田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
    • H04N9/312Driving therefor

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影媒体に制限されることなくどのような投
影媒体でも投影することができ、また大幅なコストアッ
プを招くことなく、高輝度な大画面の白黒及びカラーの
投影表示ができるようにする。 【構成】 液晶ライトバルブ13の動作特性を制御する
光感度制御装置14を有するため、各種投影媒体10の
明るさに対応させて、常に明るくコントラストのよい静
止画及び動画を投影することができる。また、投影媒体
10としてノート型コンピュータ101があればそのL
CD102の表示画面を投影することができるため、イ
ンターフェースが不要であり、大幅なコストアップを招
く事なく液晶表示装置を構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光アドレス型液晶ライ
トバルブを使用し、投影型ディスプレイ、プレゼンテー
ション用ディスプレイまたはオーバーヘッドプロジェク
タ等に用いて好適な液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置には、例えば、光ア
ドレス型液晶ライトバルブに書き込まれた画像を投影し
て表示する投影型ディスプレイがあり、この種の装置に
は上記光アドレス型液晶ライトバルブへの画像書き込み
手段として、CRT(陰極線管)やフラットパネルディ
スプレイを備えたものが知られている。
【0003】上記CRTにより画像書き込みを行う投影
型ディスプレイは、図10に示す構成となっている。即
ち、CRT101に表示された画像は、書き込みレンズ
102を介して光アドレス型液晶ライトバルブ103
(以下、単に液晶ライトバルブ103と称する)の光導
電体層に書き込まれる。一方、投影光源105から出射
した光は偏光ビームスプリッタ104に入射する。この
入射光のうちP偏光成分は偏光ビームスプリッタ104
を通過し、S偏光成分は偏光ビームスプリッタ104で
進行方向が直角に曲げられて液晶ライトバルブ103で
反射される。この場合、液晶ライトバルブ103に画像
が書き込まれていると、その領域では、液晶の電気光学
効果により偏光状態が変化し、P偏光成分が含まれるよ
うになる。従って、上記液晶ライトバルブ103で反射
される光は偏光ビームスプリッタ104を透過すること
ができ、この光が投影レンズ106を介してスクリーン
107上に投影されることで、画像が表示される。
【0004】上記液晶ライトバルブ103の一般的な構
造は、図11に示すように、両側にガラス基板111
a、111bを有し、これらの間にガラス基板111a
側から透明電極112a、光導電体層113、遮光層1
14、誘電体ミラー115、配向層116a、スペーサ
117、液晶層118、配向膜116b、及び透明電極
112bが設けられたものとなっている。なお、液晶ラ
イトバルブ103の表示モードとしては、ハイブリッド
電界効果(HFE)モード、表面安定化強誘電性液晶表
示(SS−FLC)モード、ネマティック液晶を垂直か
ら数度傾けたホメオトロピック配向させた電界効果モー
ドなどが用いられる。
【0005】このような液晶ライトバルブ103は、上
記透明電極112a、112b間に、交流電源119よ
り電圧が印加され、次の動作を行う。ガラス基板111
aからアドレス光Lが入射すると、光の当たった領域
(明状態)では、光導電体層113のインピーダンスが
減少し、交流電源119より印加された電圧が液晶層1
18に加わる。一方、光の当たらない領域(暗状態)で
は、光導電体層113のインピーダンスが変化せず、液
晶層118に電圧が加わらない。この明状態と暗状態の
違いにより、液晶層118にアドレス光Lに対応した画
像情報が形成される。従って、図10に示した構成にお
いて、CRTによる液晶ライトバルブ103への画像書
き込みが可能となり、この液晶ライトバルブを使用して
の投影表示を行うことができる。
【0006】上記の投影型ディスプレイでカラー投影表
示を行う装置は、図12に示す構成となっている。キセ
ノンランプからなる読み出し光源125からの光を、コ
ンデンサーレンズ126を介してダイクロイックミラー
及びミラー127a、127b、127cでR(赤)、
G(緑)、B(青)光に分光して反射させ、偏光ビーム
スプリッタ124a、124b、124cに入射させ
る。このR、G、B光入射光のうちP偏光成分は偏光ビ
ームスプリッタ124a、124b、124cを通過す
る。一方のS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ124
a、124b、124cで進行方向が直角に曲げられて
液晶ライトバルブ123a、123b、123cで反射
される。この場合、R、G、B画像に対応した画像は、
R、G、B用CRT121a、121b、121cを用
いて書き込みレンズ122a、122b、122cを介
して液晶ライトバルブ123a、123b、123cに
書き込まれると、その領域では、液晶の電気光学効果に
より偏光状態が変化し、P偏光成分が含まれるようにな
る。従って、上記液晶ライトバルブで反射された光は偏
光ビームスプリッタ124a、124b、124cを透
過することができ、これらのR、G、B光がR、G、B
用投影レンズ126a、126b、126cを介してス
クリーン127上に投影され、合成されることで、カラ
ー画像が表示される。
【0007】また、光アドレス型液晶ライトバルブに書
き込まれた画像を投影して表示する装置の他の例として
は、画像書き込み手段としてCRTに変えて普通紙を使
用した、液晶ライトバルブを用いた普通紙用オーバーヘ
ッドプロジェクタが特開平3−17615号に開示され
ている。ここでは、普通紙上に印刷された画像を結像レ
ンズにより液晶ライトバルブに結像し、画像の書き込み
を行う。書き込まれた画像は、液晶ライトバルブの読み
出し側より読み出し光源からの光を入射させ、反射光を
投影レンズを通してスクリーン上に結像させることによ
り、普通紙上に印刷された画像が、スクリーン上に投影
される。
【0008】次に、光アドレス型液晶ライトバルブを用
いない投影型ディスプレイとしては、透過型液晶パネル
を用いた液晶プロジェクタや透明フィルム用オーバーヘ
ッドプロジェクタ(OHP)がある。従来の透明フィル
ム用オーバーヘッドプロフェクタでは、投影原稿台と投
影光源と投影レンズとを備え、投影原稿台の上に置かれ
た透明フィルムの原稿に投影光源を照射し、その光を投
影レンズを介してスクリーン上に拡大投影する。この場
合の投影原稿としては、透明フィルムが使用される。ま
た、透明フィルムの代わりに、透過型液晶パネルを利用
したOHP用液晶プロジェクションパネルが商品化さ
れ、透明フィルム用OHPの投影原稿台の上に設置して
使用されている。このOHP用液晶プロジェクションパ
ネルはインターフェースを介して接続されたコンピュー
タやビデオなどからの電気信号入力により、画像情報が
表示できるようになっている。普通紙原稿や立体物など
は、イメージスキャナやCCDカメラにより一旦コンピ
ュータに取り込んだ後、OHP用液晶プロジェクション
パネルを用いて拡大投影され、透明フィルム用OHPで
のプレゼンテーションに活用されている。
【0009】液晶プロジェクタとしては、単板又は3板
の透過型液晶パネルを用いてカラー画像の拡大投影を行
っている。表示する画像は、ビデオやコンピュータから
の画像電気信号をインターフェースを介して液晶パネル
に入力している。そして、入力した画像電気信号に応じ
て液晶を駆動させることで画像表示を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の場合には、以下のような課題があった。す
なわち、光アドレス型液晶ライトバルブを用いた投影型
ディスプレイや普通紙用OHPでは、投影媒体として、
例えば投射型ディスプレイでのCRT又はフラットパネ
ルディスプレイの画像、普通紙用OHPでの普通紙の画
像と言うように、前もって決められた媒体しか投影する
ことができないという問題を有している。これは、各投
影媒体の明るさと光アドレス型液晶ライトバルブの光感
度とを整合させ拡大投影できるようにシステム設計して
いるため、投影媒体の明るさが異なると、液晶ライトバ
ルブに書き込み後に読み出した時、投影画像が暗くなっ
たり、コントラストが低くなったりするからである。さ
らに、特開平3−17615号に開示されている普通紙
用OHPでは、カラー表示する手段については開示され
ていず、モノクロ表示しかできないという課題がある。
【0011】また、従来の透明フィルム用OHPでは、
非常に明るい表示が得られるが、上記と同様に投影媒体
として透明フィルムしか使えないため、プレゼンテーシ
ョン時に表示画像のリアルタイムの切り替えができず、
操作性が悪いという問題を有している。これを改善する
ために、透明フィルム用OHPでは投影媒体として透明
フィルムに替えて透過型液晶パネルを用いたOHP用液
晶プロジェクションパネルの利用が増加している。この
OHP用液晶プロジェクションパネルの利用により、表
示画像のリアルタイムの切り替えが出来るようになり操
作性が向上したが、パネルの透過率が低いため暗い表示
になるという課題がある。さらに、OHP用液晶プロジ
ェクションパネルで画像表示するには、コンピュータ等
と接続するための各種インターフェースを装備する必要
があるため、価格が高くなるという問題を有している。
【0012】また、従来の液晶プロジェクタにおいても
投影媒体として透過型液晶パネルに表示された画像しか
投影することができないため、ビデオやコンピュータで
前もって画像情報を準備しておく必要がある。さらに、
透過型液晶パネルの透過率が低いため、同じランプを用
いた透明フィルム用OHPの明るさと比べると液晶プロ
ジェクタでは暗い表示となるという課題がある。
【0013】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、投影媒体に制限されるこ
となくどのような投影媒体でも投影することができ、ま
た大幅なコストアップを招くことなく、高輝度な大画面
の白黒及びカラーの投影表示ができる液晶表示装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の液晶表示装置
は、電極を有する一対の透光性基板間に、少なくとも光
導電体層と液晶層とを含んで構成される光アドレス型液
晶ライトバルブと、該光アドレス型液晶ライトバルブ
に、投影媒体の画像を書き込みレンズを介して光で書き
込むための書き込み手段と、該光アドレス型液晶ライト
バルブに投影光源からの光を照射し、該光アドレス型液
晶ライトバルブに書き込まれた画像を投影する手段とを
具備し、更に、該投影媒体の明るさに応じて該光アドレ
ス型液晶ライトバルブの動作特性を制御する手段を備
え、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】請求項2の液晶表示装置は、電極を有する
一対の透光性基板間に、少なくとも光導電体層と液晶層
とを含んで構成される光アドレス型液晶ライトバルブ
と、該光アドレス型液晶ライトバルブに、投影媒体の画
像を書き込みレンズを介して光で書き込むための書き込
み手段と、該光アドレス型液晶ライトバルブに投影光源
からの光を照射し、該光アドレス型液晶ライトバルブに
書き込まれた画像を投影する手段とを具備し、更に、該
書き込み手段及び投影する手段のそれぞれの光路上に時
分割で光を3原色に分離する色分離手段が設けられ、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0016】請求項3の液晶表示装置は、前記色分離手
段が、3原色の各色フィルタを備えた回転カラーフィル
タからなる構成である。
【0017】請求項4の液晶表示装置は、電極を有する
一対の透光性基板間に、少なくとも光導電体層と液晶層
とを含んで構成される光アドレス型液晶ライトバルブ
と、該光アドレス型液晶ライトバルブに、投影媒体の画
像を書き込みレンズを介して光で書き込むための書き込
み手段と、該光アドレス型液晶ライトバルブに投影光源
からの光を照射し、該光アドレス型液晶ライトバルブに
書き込まれた画像を投影する手段とを具備し、更に、該
書き込み手段の光路上に3原色に光を分離する色分離手
段が設けられ、かつ、該投影する手段の光路上に該投影
光源からの光を3原色に分離すると共に、その分離した
各色の光で該光アドレス型液晶ライトバルブに書き込ま
れた画像を読み出し、3原色で読み出された画像を合成
する色分離・色合成手段が設けられ、そのことにより上
記目的が達成される。
【0018】なお、上記色分離・色合成手段は、色分離
手段と色合成手段とが同一のものであっても、別体のも
のであってもよい。
【0019】
【作用】本発明の請求項1によれば、投影媒体の明るさ
に応じて光アドレス型液晶ライトバルブの動作特性を制
御する手段を有するため、書き込み手段を用いて投影媒
体の画像を液晶ライトバルブに書き込む際に、発光型及
び非発光型ディスプレイ等の各種投影媒体の明るさに対
応させて、液晶ライトバルブの動作特性を調整すること
ができ、どのような投影媒体でも常に明るく、コントラ
ストのよい静止画及び動画を投影することができる。ま
た、ノート型コンピュータがあればその表示画面を投影
することができるため、透明フィルム用OHPで用いる
液晶プロジェクションパネルによる場合と比べてインタ
ーフェースが不要であり、大幅なコストアップを招く事
なく液晶表示装置を構成することができる。また、液晶
プロジェクタやOHP用液晶プロジェクションパネルで
は画素の開口率が低いため暗い表示となるのに比べ、液
晶ライトバルブでは画素構造がないため、普通紙等の画
素を書き込んだ時に、画素開口率による輝度低下がなく
明るい表示を得ることができる。
【0020】また、請求項2の構成によれば、液晶ライ
トバルブの書き込み側、投影(読み出し)側のそれぞれ
の光路上に時分割で3原色に分離する色分離手段を設け
ているため、カラー画像表示装置が実現できる。
【0021】また、請求項3の構成によれば、液晶ライ
トバルブの書き込み側、投影(読み出し)側のそれぞれ
の光路上に3原色からなる回転カラーフィルタを用いる
事により、最小限の部品追加のみでカラー画像表示可能
となるため、大幅なコストアップを招く事なくカラー液
晶表示装置を構成することができる。さらに、回転カラ
ーフィルターを光路から簡単に外せるように構成するこ
とで、カラー表示モードと高輝度白/黒表示モードとを
切り換えできるようにすることもできる。
【0022】また、請求項4の構成によれば、書き込み
手段の光路上に3原色に分離する色分離手段を有し、か
つ投影する手段の光路上に3原色で読み出された画像を
合成する色合成手段を有するため、連続的にカラー画像
表示ができ、非常に明るいカラー液晶表示装置を構成す
ることができる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0024】(実施例1)本発明の一実施例を図1ない
し図5に基づいて以下に説明する。
【0025】本実施例の液晶表示装置を、図1に示す。
本装置は、投影台11の上に配置された任意の投影媒体
10と、書き込み手段としての書き込みレンズ12と、
光アドレス型液晶ライトバルブ13と、動作特性制御手
段としての光感度制御装置14と、光量センサー15
と、読み出し手段としての投影光源16と、偏光ビーム
スプリッタ17と、投影レンズ18と、スクリーン19
とを備えている。上記投影媒体10としては、ここで
は、一例としてノート型コンピュータ101の透過型T
FT−LCD102の表示画面を投影媒体としている。
なお、LCDは液晶ディスプレイを示し、TFTはLC
Dに備わった画素をオンオフするスイッチング素子とし
ての薄膜トランジスタを言う。
【0026】上記投影媒体10としては、透過型TFT
−LCD102の他に、反射型LCDやエレクトロルミ
ネッセント(EL)ディスプレイ、液晶テレビ、普通
紙、OHP用透明フィルム、立体物等のどのような媒体
でも投影可能である。
【0027】光感度制御装置14は、図2に示すよう
に、光量センサー15からの信号を入力する光量モニタ
ー回路21と、光感度制御回路22と、パネル駆動回路
23と、自動/手動切り替えスイッチ24とを備えてい
る。液晶ライトバルブ13への書き込み光量が書き込み
光側の任意の位置に配置された光量センサー15にて測
定され、その出力信号が光量モニター回路21に入力さ
れる。光量モニター回路21は入力した信号を光量信号
に変換し、光感度制御回路22に入力する。光感度制御
回路22では、書き込み光量に対応させて液晶ライトバ
ルブ13の光感度を調整し最適化するためのパネル駆動
条件を設定し、その設定のための制御信号をパネル駆動
回路23に入力する。パネル駆動回路23では、制御信
号に対応して、液晶ライトバルブ13の駆動周波数、印
加電圧等の駆動条件を設定して光感度を調整し、パネル
駆動を行うようになっている。
【0028】光アドレス型液晶ライトバルブ13の構成
を図3に示す。透光性基板であるガラス基板31a、3
1b上にITO透明導電膜からなる透明電極32a、3
2bをスパッタ法を用いて形成し、次に一方のガラス基
板31b側の透明電極32b上に非晶質水素化シリコン
カーバイド(a−SiC:H)からなる光導電体層33
を形成する。その上に、非晶質水素化シリコン錫(a−
SiSn:H)からなる遮光層34を形成する。次に、
誘電体ミラー35として可視領域を反射する二酸化チタ
ン/二酸化シリコンを交互に積層した多層膜を形成す
る。次に、かかる一方のガラス基板31b側と、他方の
ガラス基板31a側との上に、配向膜36a、36bと
してポリイミド膜を印刷法によって形成した後、ラビン
グによる分子配向処理を施し、両ガラス基板31a、3
1bをスペーサ37を介して貼合わせる。次に、両ガラ
ス基板31a、31bの間に、液晶層38としてネマテ
ィック液晶を注入し封止することによって、光アドレス
型液晶ライトバルブ13が構成される。尚、液晶ライト
バルブの動作モードとしては、ハイブリッド電界効果モ
ードを用いる。
【0029】上記液晶ライトバルブ13の書き込み光強
度と反射率との関係を図4に示す。書き込み光量が増加
すると反射率は増加するが、書き込み光量がある値(こ
こでは140μW/cm2)を越えるとかえって反射率
が低下することが分かる。したがって、書き込み光量が
強すぎる場合、読み出し光は明るいが階調の反転した画
像となり、書き込み光量が弱い場合には、読み出し光が
暗くコントラストも低い画像となるため、表示品位が低
下する。
【0030】次に、上記液晶ライトバルブ13の光感度
特性を図5に示す。ここでは、液晶ライトバルブの書き
込み光量と反射率の関係において得られる最大反射率に
対して90%の反射率が得られる書き込み光量を液晶ラ
イトバルブ13の光感度とする。この特性は、交流駆動
している液晶ライトバルブのパネル駆動周波数を可変
し、各周波数で液晶ライトバルブのコントラストが得ら
れるように印加電圧を最適化した状態で光感度を測定し
た結果である。この図に示すように、液晶ライトバルブ
においては、パネル駆動周波数と印加電圧とを制御する
ことにより光感度を可変制御することができる。このた
め、書き込み光量に整合させる事ができ、明るくコント
ラストのよい画像表示が可能となる。
【0031】上記構成の本実施例の液晶表示装置におい
て、図1に示す投影媒体10(ここでは透過型TFT−
LCD102の表示画面)から出射された書き込み光
が、書き込みレンズ12に入射する。書き込みレンズ1
2はズーム機構、ピント調整機構を有しており、投影媒
体10の大きさ及び設置位置に応じて書き込みレンズ1
2を上記機構により調整することで、投影媒体からの書
き込み光が液晶ライトバルブ13の書き込み領域内に最
適のサイズで結像される。
【0032】この場合、液晶ライトバルブ13において
は、透明電極32a、32b間に、交流電源39によっ
て交流電圧が印加されているため、ガラス基板31a側
から書き込み光が入射されると、光の当たった領域(明
状態)では、光導電体層33のインピーダンスが減少
し、交流電源39によって印加された電圧は液晶層38
に加わる。これに対し、光の当たらない領域(暗状態)
では、光導電体層33のインピーダンスは変化せず液晶
層38には電圧が加わらない。この明状態と暗状態との
違いにより液晶層38に画像が書き込まれる。尚、この
とき図2に示した光感度制御回路14により、書き込み
光の光量に対応して液晶ライトバルブ13の光感度が調
整され、コントラストのある良好な表示が得られるよう
に設定されている。光感度の調整は、自動/手動切り替
えスイッチ24により、自動調整又は手動調整により行
うことができる。
【0033】一方、メタルハライドランプからなる投影
光源16から出射された光は偏光ビームスプリッタ17
に入射する。この入射光のうちP偏光成分は偏光ビーム
スプリッタ17を通過し液晶ライトバルブ13に入射
し、S偏光成分は偏光ビームスプリッタ17で進行方向
が直角に曲げられる。上記液晶ライトバルブ13に入射
した光は、液晶ライトバルブ13の誘電体ミラー35に
よって反射される。このうち画像書き込みにより液晶層
38の配向状態が変化している部分を透過した反射光は
電気光学効果によって偏光方向が変化してS偏光成分と
なるので、偏光ビームスプリッタ17で進行方向が直角
に曲げられる。その後、この反射光が投射レンズ18に
よって拡大され、これによって投影媒体10の画像がス
クリーン19上に投影され、画像が表示される。
【0034】このように、本実施例の液晶表示装置で
は、投影媒体10の画像を書き込みレンズ12を用いて
液晶ライトバルブ13に書き込むとき、投影媒体の明る
さに応じて光感度制御装置14を通して液晶ライトバル
ブ13の動作特性を制御することができる。このため、
発光型及び非発光型ディスプレイ等の各種投影媒体の明
るさに対応させて、液晶ライトバルブ13を最適光感度
に調整することができるため、どのような投影媒体10
でも常に明るく、コントラストの良い画像投影を実現す
ることができる。また、液晶プロジェクタやOHP用液
晶プロジェクションパネルでは画素の開口率が低いため
暗い表示となるのに比べ、液晶ライトバルブでは画素構
造がないため、普通紙等の画像を書き込んだ時に、画素
開口率による輝度低下がなく明るい表示を得ることがで
きる。また、透明フィルム用OHPで用いる液晶プロジ
ェクションパネルに比べ、ノート型コンピュータがあれ
ばその表示画面を投影することができるためインターフ
ェースが不要であり、大幅なコストアップを招く事なく
液晶表示装置を構成することができる。
【0035】また、通常の透明フィルム用OHPでは透
明フィルム中の画像が小さい時、画像をスクリーン全面
に拡大投影する様にすると、投影光量が制限されるため
投影画面が暗くなるという欠点があった。これに対し、
本実施例の液晶表示装置では、書き込みレンズ12のズ
ーム機能を用いることで液晶ライトバルブ13の書き込
み領域全体に投影媒体を書き込むことができるので、投
影画面では光量低下の無い明るい画像が得られ、その結
果、投影媒体の大きさによらず明るい画像を実現するこ
とができる。さらに、投影媒体に液晶テレビ等を用いれ
ば、動画表示を容易に行うことができる。
【0036】(実施例2)本発明の他の実施例を図6な
いし図7に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0037】本実施例の液晶表示装置では、投影台11
の上に配置された投影媒体10(ここでは、一例として
携帯情報端末103の反射型LCD104の表示画面を
投影媒体として図示している。)と、書き込み手段とし
ての書き込みレンズ12と、色分離手段としての回転カ
ラーフィルタ61と、光アドレス型液晶ライトバルブ1
3と、動作特性制御手段としてのハーフミラー63と、
光量制御装置66と、光量センサー15と、光減衰器6
4と、読み出し手段としての投影光源16と、偏光ビー
ムスプリッタ17と、投影レンズ18と、投影光源16
の色分離手段としての回転カラーフィルタ62と、スク
リーン19とを備えている。なお、光量制御装置66
は、光量モニター回路(前記21に相当)と光量制御回
路から構成されている。
【0038】液晶ライトバルブ13の動作特性制御手段
は、次のように制御を行っている。液晶ライトバルブ1
3へ書き込み光が入射する前に、書き込みレンズ12側
に設置したハーフミラー63を用いて書き込み光を一部
分岐して光量センサー15で光量測定する。その出力信
号を光量制御装置66の光量モニター回路で光量信号に
変換し、光量制御回路に入力する。光量制御回路では、
液晶ライトバルブの光感度に整合するように、書き込み
光量の減衰量を算出し、そのための制御信号を光減衰器
64に入力する。光減衰器64では、制御信号に対応し
て書き込み光量を減衰させることができるため、液晶ラ
イトバルブ13では最適動作特性が得られる。
【0039】色分離手段である書き込み側の回転カラー
フィルタ61は、3原色の赤、緑、青フィルタから構成
されており、読み出し側の回転カラーフィルタ62は、
3原色の赤、緑、青フィルタと各フィルタ間に遮光フィ
ルタを設けた構成となっている。書き込み側及び読み出
し側に設けた回転カラーフィルタ61、62は、同期回
路67により、書き込み側及び読み出し側の各色フィル
タが同期を取って回転するように制御され、加えて、回
転速度なども制御されている。
【0040】本実施例で用いる液晶ライトバルブ13の
構成は図3と同一であり、透光性基板であるガラス基板
31a、31b上にITO透明導電膜からなる透明電極
32a、32bをスパッタ法を用いて形成し、次に一方
のガラス基板31b側の透明電極32b上に非晶質水素
化シリコンカーバイド(a−SiC:H)からなる光導
電体層33を形成する。その上に、非晶質水素化シリコ
ンゲルマニウム(a−SiGe:H)からなる遮光層3
4を形成する。次に、誘電体ミラー35として可視領域
を反射する二酸化チタン/二酸化シリコンを交互に積層
した多層膜を形成する。次に、かかる一方のガラス基板
31b側と、他方のガラス基板31a側との上に、配向
膜36a、36bとしてポリイミド膜を印刷法によって
形成した後、ラビングによる分子配向処理を施し、両ガ
ラス基板31a、31bをスペーサ37を介して貼合わ
せる。次に、両ガラス基板31a、31b間に、液晶層
38として強誘電性液晶を注入し封止することによっ
て、液晶ライトバルブ13が構成される。尚、液晶ライ
トバルブの動作モードとしては、表面安定化強誘電性液
晶表示モードを用いる。
【0041】また、光減衰器64としては、PLZTセ
ラミックの電気光学効果を利用した光減衰器や液晶パネ
ルを用いることができる。なお、本実施例では光減衰器
を用いたが、これに換えて書き込みレンズの自動絞りを
使用し、書き込み光量を調整しても良い。
【0042】上記構成の本実施例の液晶表示装置におい
て、図6に示す投影媒体10(ここでは反射型LCD1
04の画面)から出射された書き込み光が、書き込みレ
ンズ12に入射する。この書き込みレンズ12はズーム
機構、ピント調整機構を有しており、投影媒体の大きさ
及び設置位置に応じて書き込みレンズ12の倍率を調整
しておく。すると、投影媒体10からの書き込み光は、
回転カラーフィルタ61を通して色分離された後、液晶
ライトバルブの書き込み領域内に最適のサイズで結像さ
れる。尚、このとき、光量制御装置66により、液晶ラ
イトバルブ13の動作特性と整合するように書き込み光
量が調整されるため、コントラストが良く、明るくて良
好な表示が得られるように設定されている。
【0043】一方、メタルハライドランプからなる投影
光源16から出射された光は回転カラーフィルタ62を
通して色分離され、偏光ビームスプリッタ17に入射す
る。この入射光のうちP偏光成分は偏光ビームスプリッ
タ17を通過して液晶ライトバルブ13に入射し、S偏
光成分は偏光ビームスプリッタ17で進行方向が直角に
曲げられる。上記液晶ライトバルブ13に入射した光
は、液晶ライトバルブ13の誘電体ミラー35によって
反射される。このうち画像書き込みにより液晶層38の
配向状態が変化している部分を透過した反射光は、電気
光学効果によって偏光方向が変化してS偏光成分となる
ので偏光ビームスプリッタ17で進行方向が直角に曲げ
られる。その後、この反射光が投射レンズ18によって
拡大され、これによって投影媒体10の画像がスクリー
ン19上に投影され、画像が表示される。
【0044】回転カラーフィルタ61、62を用いてカ
ラー表示を行う時の具体的動作は、次のようにして行
う。回転カラーフィルタ61、62を使い液晶ライトバ
ルブに各色で書き込み、読み出しをするときの動作タイ
ミングの一例を図7に示す。回転カラーフィルタ61を
回転させ、TB1の期間において投影媒体10からの書
き込み光を青フィルタを透過させ、その青色光で液晶ラ
イトバルブ13に書き込みを行う。このとき、液晶ライ
トバルブ13の液晶層は、書き込み光が入射して一定時
間後にオン/オフ状態が安定するため、青色読み出し光
は、青色書き込み開始からTB2期間経過後に、つまり
TB3期間中に、入射するように書き込み及び読み出し
側の回転カラーフィルタ61、62を同期させておく。
そして、TB1期間経過し、青色書き込み光がオフした
時、青色読み出し光がオフするように回転カラーフィル
タ61、62を同期させておく。この動作により青色の
投影が行われる。
【0045】次に、TG1の期間において、回転カラー
フィルタ61の緑フィルタを透過した緑色光で液晶ライ
トバルブ13に書き込みを行う。液晶ライトバルブの液
晶は、青色書き込み光のオフ及び緑色書き込み光のオン
から一定時間後に液晶層のオン/オフ状態が安定するた
め、緑色読み出し光は緑色書き込み開始からTG2期間
経過後に、つまりTG3期間中に、入射するように回転
カラーフィルタ61、62を同期させておく。そして、
TG1期間経過し、緑色書き込み光がオフした時、緑色
読み出し光がオフするように回転カラーフィルタ61、
62を同期させておく。この動作により緑色の投影が行
われる。
【0046】次に、赤色書き込み光、読み出し光につい
ても同様のタイミングでオン/オフし赤色の投影を行
う。そして、青、緑、赤の投影を順次繰り返す事によ
り、フィールドシーケンシャル方式によるカラー投影表
示が実現される。また、本実施例の様に液晶ライトバル
ブに高速応答性の液晶表示モードを使い、投影媒体とし
て液晶テレビ等を用いれば、カラーの動画表示が実現で
きる。更に、回転カラーフィルタ61、62を書き込み
光及び読み出し光の光路中から自動又は手動で簡単に外
せるように構成することで、カラー表示モードと高輝度
白/黒表示モードを切り換えできる液晶表示装置を構成
する事ができる。
【0047】このように、本液晶表示装置では、回転カ
ラーフィルタ61、62を同期して駆動することでカラ
ー表示が実現できるため、最小限の部品追加のみでカラ
ー画像表示可能となり、大幅なコストアップを招く事な
くカラー液晶表示装置を構成することができる。また、
静止画及び動画のカラー表示も実現する事ができ、かつ
カラー表示モードと高輝度白/黒表示モードとを切り換
えすることができる。さらに、投影媒体10を書き込み
レンズ12を用いて液晶ライトバルブ13に書き込むと
き、光量制御装置66により液晶ライトバルブ13の動
作特性と整合するように書き込み光量を調整すること
で、発光型及び非発光型ディスプレイ等の各種投影媒体
の明るさに対応させて、書き込み光量が調整できるた
め、どのような投影媒体でも常に明るくコントラストの
よい画像の投影が実現できる。
【0048】(実施例3)本発明の他の実施例を図8な
いし図9に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0049】本実施例の液晶表示装置では、投影台11
の上に配置された投影媒体10(ここでは、一例として
携帯情報端末103の反射型LCD104の表示画面を
投影媒体として図示している。)と、書き込み手段とし
ての書き込みレンズ12と、書き込み光を3原色に分離
する色分離手段81と、3枚の光アドレス型液晶ライト
バルブ13R、13B、13Gと、読み出し手段として
の投影光源16と、投影光源からの光を3原色に分離及
び合成する色分離・色合成手段としてのダイクロイック
プリズム85と、偏光ビームスプリッタ17と、投影レ
ンズ18と、スクリーン19とを備えている。
【0050】上記の構成において、図8に示す投影媒体
10(ここでは反射型LCD104の画面)から出射さ
れた書き込み光が、書き込みレンズ12に入射する。書
き込みレンズ12はズーム機構、ピント調整機構を有し
ており、投影媒体10の大きさ及び設置位置に応じて書
き込みレンズ12の倍率を調整することで、投影媒体1
0からの書き込み光を3原色に分離する色分離手段81
を通して3枚の液晶ライトバルブ13R、13B、13
Gの書き込み領域内に最適のサイズで結像される。尚、
このとき、液晶ライトバルブ13R、13B、13Gの
動作特性制御手段(図示せず)によって、コントラスト
が良く、明るくて良好な表示が得られるように書き込み
光量や液晶ライトバルブの駆動周波数、駆動電圧が調整
されている。図8においては、液晶表示装置の構成を分
かりやすくするため、各光学部品間の距離を離して図示
している。
【0051】色分離手段81を通して液晶ライトバルブ
に書き込みを行う時の具体的手順は、次のようにして行
う。書き込みレンズ12から出た書き込み光は、3原色
に分離するダイクロイックプリズム81で青、緑、赤に
色分離され、青、赤は直角方向に反射され、緑は透過す
る。ダイクロイックプリズム81で反射された青色光は
全反射ミラー82a、82bで反射され、青用液晶ライ
トバルブ13Bに書き込まれる。同様に、反射された赤
色光は全反射ミラー83a、83bで反射され、赤用液
晶ライトバルブ13Rに書き込まれる。透過した緑色光
は全反射ミラー84a、84bで反射され、緑用液晶ラ
イトバルブ13Gに書き込まれる。なお、書き込みレン
ズ12から各色の液晶ライトバルブ13R、13B、1
3Gまでの光路長は、同一距離になるように設計されて
いる。
【0052】一方、メタルハライドランプからなる投影
光源16から出射された光は偏光ビームスプリッタ17
に入射する。この入射光のうちS偏光成分は偏光ビーム
スプリッタ17で進行方向が直角に曲げられ、P偏光成
分は偏光ビームスプリッタ17を通過した後、3原色に
分離するダイクロイックプリズム85を通して赤、緑、
青に分離され、赤、緑、青用液晶ライトバルブ13R、
13G、13Bに入射する。この入射光は、各液晶ライ
トバルブ13R、13G、13Bの誘電体ミラー35に
よって反射され、再び3原色を合成するダイクロイック
プリズム85を通して色合成される。このうち画像書き
込みにより液晶層38の配向状態が変化している部分を
透過した反射光は電気光学効果によって偏光方向が変化
してS偏光成分となるので、色分離・色合成手段である
ダイクロイックプリズム85を通して偏光ビームスプリ
ッタ17に入射した光は進行方向が直角に曲げられる。
その後、この反射光が投射レンズ18によって拡大さ
れ、これによって投影媒体10の画像がスクリーン19
上に投影され、カラー画像表示が実現される。
【0053】なお、各色の液晶ライトバルブ13R、1
3G、13Bの液晶層の読み出し側表面から投影レンズ
18までの光路長は、同一距離になるように設計されて
いる。また、上記の偏光ビームスプリッタ17で分離さ
れたS偏光成分は、読み出し光として使用されないが、
図示していない光学系により投影媒体の補助照明光とし
て使用することができる。
【0054】図9に実際の緑色光学系の構成図を示す。
色分離用ダイクロイックプリズム81、色分離・色合成
用ダイクロイックプリズム85および偏光ビームスプリ
ッタ17は隣接して配置され、全反射ミラー84a、8
4bも光路長が最短になるように配置されている。な
お、緑用液晶ライトバルブ13Gの書き込み光側に読み
出し光が回り込まないように、図示していない遮光板で
読み出し光側と書き込み光側は分離されている。この様
に各光学部品を配置することで3枚の液晶ライトバルブ
を用いても非常にコンパクトな液晶表示装置を実現する
ことができる。
【0055】以上のように、本実施例の液晶表示装置で
は、3原色の色分離・色合成手段を使用することで連続
的にカラー画像表示ができ、かつコンパクトな光学系と
なるため、非常に明るくかつコンパクトなカラー液晶表
示装置を構成することができる。また、投影媒体として
液晶テレビ等を用いれば、静止画及び動画のカラー表示
が実現できる。さらに、投影媒体10を書き込みレンズ
12を用いて液晶ライトバルブ13R、13G、13B
に書き込むとき、前述の光量制御装置66により液晶ラ
イトバルブ13の動作特性と整合するように書き込み光
量を調整することで、発光型及び非発光型ディスプレイ
等の各種投影媒体の明るさに対応させて、書き込み光量
が調整できるため、どのような投影媒体でも常に明る
く、コントラストのよい画像の投影が実現できる。
【0056】なお、本実施例3では色分離・色合成手段
としてのダイクロイックプリズム85により色分離と色
合成とを行っているが、色分離手段と色合成手段とを別
々の手段にて行う構成、たとえば2つのダイクロイック
プリズムの一方を色分離手段として用い、他方を色合成
手段として用いる構成としてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1の構成に
よれば、投影媒体の明るさに応じて光アドレス型液晶ラ
イトバルブの動作特性を制御する手段を有するため、投
影媒体の画像を書き込み手段を用いて液晶ライトバルブ
に書き込む際に、発光型及び非発光型ディスプレイ等の
各種投影媒体の明るさに対応させて、液晶ライトバルブ
の動作特性を調整することができ、どのような投影媒体
でも常に明るくコントラストのよい静止画及び動画を投
影することができる。また、ノート型コンピュータがあ
ればその表示画面を投影することができるため、透明フ
ィルム用OHPで用いる液晶プロジェクションパネルに
よる場合に比べ、インターフェースが不要であり、大幅
なコストアップを招く事なく液晶表示装置を構成するこ
とができる。また、液晶プロジェクタやOHP用液晶プ
ロジェクションパネルでは画素の開口率が低いため暗い
表示となるのに比べ、液晶ライトバルブでは画素構造が
ないため、普通紙等の画像を書き込んだ時に、画素開口
率による輝度低下がなく明るい表示を得ることができ
る。
【0058】また、請求項2の構成によれば、液晶ライ
トバルブの書き込み側、投影(読み出し)側のそれぞれ
の光路上に時分割で3原色に分離する色分離手段を設け
ているため、カラー画像表示可能な液晶表示装置が実現
できる。
【0059】また、請求項3の構成によれば、液晶ライ
トバルブの書き込み側、投影(読み出し)側のそれぞれ
の光路上に3原色からなる回転カラーフィルタを用いる
事により、最小限の部品追加のみでカラー画像表示可能
となるため、大幅なコストアップを招く事なくカラー液
晶表示装置を構成することができる。さらに、回転カラ
ーフィルタを光路から簡単に外せるように、構成するこ
とで、カラー表示モードと高輝度白/黒表示モードとを
切り換えるようにすることもできる。
【0060】また、請求項4の構成によれば、書き込み
手段の光路上に3原色に分離する色分離手段を有し、か
つ投影する手段の光路上に3原色で読み出された画像を
合成する色合成手段を有するため、連続的にカラー画像
表示ができ、非常に明るいカラー液晶表示装置を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の液晶表示装置の構成を
示す図である。
【図2】実施例1の液晶表示装置に備わった光感度制御
装置の構成を概念的に示す図である。
【図3】実施例1の液晶表示装置に備わった光アドレス
型液晶ライトバルブを示す断面図である。
【図4】図3の光アドレス型液晶ライトバルブの書き込
み光強度と反射率との関係の一例を示す図である。
【図5】図3の光アドレス型液晶ライトバルブの駆動周
波数と光感度との関係の一例を示す図である。
【図6】本発明に係る実施例2の液晶表示装置の構成を
示す図である。
【図7】実施例2の液晶表示装置において書き込み及び
読み出しを行うときの動作タイミングの一例を示す図で
ある。
【図8】本発明に係る実施例3の液晶表示装置の構成を
示す図である。
【図9】図8の液晶表示装置における実際の緑色光学系
の構成を示す図である。
【図10】従来の投影型ディスプレイの構成を示す図で
ある。
【図11】従来の液晶ライトバルブを示す断面図であ
る。
【図12】従来のカラー投影表示を行う装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
11 投影台 12、102 書き込みレンズ 13、13R、13G、13B、103 光アドレス型
液晶ライトバルブ 14 光感度制御装置 15 光量センサー 16、105 投影光源 17、104 偏光ビームスプリッタ 18、106 投影レンズ 19、107 スクリーン 61、62 回転カラーフィルタ 63 ハーフミラー 64 光減衰器 31a、31b、111a、111b ガラス基板 32a、32b、112a、112b 透明電極 33、113 光導電体層 34、114 遮光層 35、115 誘電体ミラー 36a、36b、116a、116b 配向膜 37、117 スペーサ 38、118 液晶層 39、119 交流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有する一対の透光性基板間に、少
    なくとも光導電体層と液晶層とを含んで構成される光ア
    ドレス型液晶ライトバルブと、 該光アドレス型液晶ライトバルブに、投影媒体の画像を
    書き込みレンズを介して光で書き込むための書き込み手
    段と、 該光アドレス型液晶ライトバルブに投影光源からの光を
    照射し、該光アドレス型液晶ライトバルブに書き込まれ
    た画像を投影する手段とを具備し、更に、該投影媒体の
    明るさに応じて該光アドレス型液晶ライトバルブの動作
    特性を制御する手段を備えている液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 電極を有する一対の透光性基板間に、少
    なくとも光導電体層と液晶層とを含んで構成される光ア
    ドレス型液晶ライトバルブと、 該光アドレス型液晶ライトバルブに、投影媒体の画像を
    書き込みレンズを介して光で書き込むための書き込み手
    段と、 該光アドレス型液晶ライトバルブに投影光源からの光を
    照射し、該光アドレス型液晶ライトバルブに書き込まれ
    た画像を投影する手段とを具備し、更に、該書き込み手
    段及び投影する手段のそれぞれの光路上に時分割で光を
    3原色に分離する色分離手段が設けられている液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記色分離手段が、3原色の各色フィル
    タを備えた回転カラーフィルタからなる請求項2に記載
    の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 電極を有する一対の透光性基板間に、少
    なくとも光導電体層と液晶層とを含んで構成される光ア
    ドレス型液晶ライトバルブと、 該光アドレス型液晶ライトバルブに、投影媒体の画像を
    書き込みレンズを介して光で書き込むための書き込み手
    段と、 該光アドレス型液晶ライトバルブに投影光源からの光を
    照射し、該光アドレス型液晶ライトバルブに書き込まれ
    た画像を投影する手段とを具備し、更に、該書き込み手
    段の光路上に3原色に光を分離する色分離手段が設けら
    れ、かつ、該投影する手段の光路上に該投影光源からの
    光を3原色に分離すると共に、その分離した各色の光で
    該光アドレス型液晶ライトバルブに書き込まれた画像を
    読み出し、3原色で読み出された画像を合成する色分離
    ・色合成手段が設けられている液晶表示装置。
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