JP3571582B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば液晶プロジェクタのような、光源から画像表示素子を経た光を投影レンズによりスクリーンに拡大投影する投影型画像表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示素子は、マトリクス状に規則的に配列された画素電極に画像信号に対応した駆動電圧をそれぞれ印加することによって液晶の光学特性を変化させ、画像や文字などを表示するように構成されている。上述した画素電極に独立した駆動電圧を印加する方式としては、単純マトリクス方式と、非線形2端子素子や3端子素子を液晶表示素子に設けた場合のアクティブマトリクス方式とがある。
【0003】
後者のアクティブマトリクス方式の場合には、MIM(金属−絶縁体−金属)素子やTFT(薄膜トランジスタ)素子等のスイッチング素子と、画素電極に駆動電圧を供給する為の配線電極とを設ける必要がある。
【0004】
このスイッチング素子に強い光が入射すると、OFF状態における素子抵抗が下がり、電圧印加時に充電した電荷が放電されるだけでなく、前記スイッチング素子や配線電極が形成された領域に存在する液晶部分には、正規の駆動電圧が印加されず、本来の表示動作が実行されないため、黒状態でも光が漏れてコントラスト比が低下するという難点がある。
【0005】
したがって、液晶表示素子が透過型である場合には、図11に示すように、TFT1501などのスイッチング素子および画素電極が設けられたTFT基板とは液晶層を挟んで対向する対向基板にブラックマトリクス1502と称される遮光手段を設けて、上述した光入射領域に入射する光を遮断する必要がある。よって、透過型の液晶表示素子の場合には、各々遮光性のあるTFT1501、ゲートバスライン1503およびソースバスライン1504に加えて、ブラックマトリクス1502によっても遮光されるため、画素の区画中に占める有効な画素開口部の面積、即ち開口率が小さくなる。
【0006】
さらに、これらスイッチング素子や配線電極は、その電気的性能や製造技術等の制約から、ある程度以下の大きさで形成することは困難である。よって、液晶表示素子の高精細化、小型化に伴って、画素電極のピッチが小さくなるほど開口率がさらに低下する。
【0007】
そこで、この問題を解決する為に、反射型の液晶表示素子が開発されている。反射型液晶表示素子は、図12に示すようにスイッチング素子としてのTFT1501の上に反射型の画素電極1601を形成することができるため、同じ液晶表示サイズでは、前記透過型液晶表示素子よりも開口率を大きくとることができ、投影型液晶表示装置における明るさの向上には非常に効果的である。
【0008】
このような反射型液晶表示素子を投影型画像表示装置に適用した方式が電子ディスプレイフォーラム97(P.3−27〜3−32)や特開平5−158012号公報に提案されている。
【0009】
電子ディスプレイフォーラム97では、図13に示すように、光源1701から出射された光をダイクロイックミラーで、赤,緑,青(以下順にR,G,Bと呼ぶ)の3原色の光に分離し、それぞれの光を対応する偏光ビームスプリッタ(PBS)1702に入射させる。偏光ビームスプリッタ1702では、入射光を互いに直交する2方向の直線偏光成分に分離し、1方の光が対応する反射型液晶表示素子1704に入射する。反射型液晶表示素子1704で反射され、偏光方向が変調されたR,G,Bの光は、再度PBS1702に入射し、クロスダイクロイックミラー1703で合成された後、投影レンズ1705でスクリーンに投影される。
【0010】
この方式は、3板式液晶プロジェクションと呼ばれ、光源からのR,G,Bの光を効率良く利用できるため、非常に明るい画像が実現できる。
【0011】
特開平5−158012号公報では、光源からのR,G,Bの光を時分割で順次選択した後、PBSに入射させる。PBSでは入射光をP偏光成分とS偏光成分に分離し、一方を画像表示素子に入射させる(引例ではS偏光成分を入射させている)。画像表示素子には入射される色に同期させて信号が入力され、R,G,Bを一つの画像の区切り(1フレーム)として表示する。この方式は、タイムシーケンシャル方式または、フィールドシーケンシャル方式などと呼ばれる。
【0012】
本引例では、R,G,Bの光を時分割するために、光源からの白色光をR,G,Bの光に分離するダイクロイックミラーとそれぞれの光を透過、遮断するシャッターを組み合わせて構成しているが、図14に示すようなR,G,Bの透過域を有する回転カラーフィルターを用いる方法もある。
【0013】
この方式では、反射型画像表示素子とPBSは1つでよく、また、色分離、色合成用の光学系が不要なため、低価格でコンパクトなシステムが実現できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、反射型液晶表示装置を用いた以上のような画像表示装置は、次に説明するような課題を有する。
【0015】
電子ディスプレイフォーラム97に提案されている方法では、R,G,Bの各色に対応した反射型画像表示素子及びPBSがそれぞれ3つ必要であり、また、色分離用の光学系と色合成用クロスダイクロイックプリズムも必要となるため、システムのコストが非常に高くなるだけでなく、システムサイズが非常に大きくなるという欠点を有する。
【0016】
特開平5−158012号公報では、上記3板式での課題は解決されるものの光源からのR,G,Bの光を時分割で反射型画像表示素子に入射させているため、例えばRの光が選択されている時は、G,Bは実質上利用できなくなり、明るさが原理的に1/3に低下してしまう。
【0017】
さらに、この方式では、例えば、1/60秒を1フレームとして、画像表示する場合、R,G,Bそれぞれに割り当てられた表示時間は、5msec程度であり、この時間内に表示を行なわなければならないため、非常に応答速度が速い素子が必要となる。
【0018】
これは、CRTなどと異なり、応答速度が比較的遅い液晶を用いた場合には、大きな問題である。
【0019】
また、この方式では、R,G,Bの3原色が時分割で表示されるため、動画などを表示した場合や視線が移動した場合、それぞれの原色が分離して見える現象(以降、色ブレーキングと呼ぶ)が発生し、画質を低下させる。この色ブレーキング現象を低減するために、駆動周波数を上げて表示を行う方法があるが、素子の応答速度をさらに高速化する必要が有り、液晶を用いた場合は非常に不利である。
【0020】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、小型、軽量かつ明るい反射型液晶表示素子を用いた画像表示装置を実現することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の画像表示装置は、光源と、該光源からの赤、緑、青の3原色の光を2つの色光のグループに分け、該2つのグループの色光を時分割で順次切替えると共に、該光源からの赤、緑、青の3原色の光のうち、2色を他の1色と偏光方向を異ならせて照射する機能を有する照明手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段を有し、光路上に少なくとも1枚の波長規制手段が挿入されていることにより、上記目的が達成される。
【0022】
本発明の請求項2の画像表示装置は、請求項1の画像表示装置において、前記照明手段が、前記光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色を含む異なる2つのグループの色光を、順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する色、または、それ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段を含んでいることにより、上記目的が達成される。
【0023】
本発明の請求項3の画像表示装置は、請求項1、2の画像表示装置において、前記波長規制手段が、前記光分離手段と少なくとも1枚の前記反射型画像表示素子の間に配置され、該反射型画像表示素子で表示を行う波長域の光を透過させることにより、上記目的が達成される。
【0024】
本発明の請求項4の画像表示装置は、請求項1、2、3の画像表示装置において、前記波長規制手段が、前記光分離手段と該異なる2つのグループの色光に共通する色の光が入射する前記反射型画像表示装置との間に配置され、該共通する色の波長域の光を透過させることにより、上記目的が達成される。
【0025】
本発明の請求項5の画像表示装置は、請求項1、2の画像表示装置において、前記波長規制手段が、光路上に配置され、前記偏光制御手段で偏光方向が変換される光と、それ以外の光の波長との境界の波長域の光をカットすることにより、上記目的が達成される。
【0026】
以下、本発明の作用について説明する。
【0027】
請求項1の構成によれば、これまでR,G,Bの単色を時分割で表示するため、明るさが3枚の画像表示素子を用いる方式のものと比べると1/3に低下していたが、本方式を用いることでR,G,Bのうちの2色を含む異なる2つの色光を使用するため、常に3原色のうちの2色が使用でき、システムサイズを大きくすることなく、明るさを飛躍的にアップすることができる。
【0028】
本方式では、上述したように異なる2色の色光を順次切り替えて表示しているため、色光間の色ブレーキングは発生するが、従来のように3原色に分離して見えるのではなく、2色に分離して確認され、また、この色光にはR,G,Bのうち2色が含まれているため、人間には色ブレーキング現象が大きく緩和されて確認される。
【0029】
さらに、波長規制手段が挿入されていることにより、本来前記反射型画像表示装置に照射されるべきでない色および偏光方向の光を規制することができるために、色純度を向上することができると共にコントラスト比の低下を防ぐことが可能である。
【0030】
請求項2の構成によれば、色切替手段により異なる2色の色光を順次選択し、両方の色光に共通する色または、それ以外の2色のどちらかの偏光を第1の偏光制御手段によって回転させることにより、効率よく所定の光を対応する反射型画像表示素子に入射させることができ、明るさをアップすることができる。
【0031】
また、従来の方式では図14に示すように、R,G,Bの各色が透過するエリアを3分割する必要があったが、本方式を用いた場合、図2に示すように異なる2つの色光のエリアで分割するため、応答速度に対する要求が基本的に1.5倍緩和される(明るさも理想的には1.5倍向上する)。また、2つの色光に共通して含まれる色は、常に反射型画像表示素子に照射されるため、応答速度に対する要求は、従来の3板式と同じで、3倍の明るさのアップを実現できる。
【0032】
偏光制御手段としては、例えば、USP5,751,384に開示されているような素子を利用できる。この素子は、波長板を複数枚その軸の角度を変えて積層し、ある特定の波長域の光のみの偏光を回転させる機能を有するもので、例えば、Bの偏光を回転させる素子を用いた場合、図5に示すように、白色の直線偏光が本素子に入射すると、その出射光のうちR,Gの偏光方向は維持され、Bの偏光方向のみ回転させることができる。
【0033】
請求項3の構成によれば、前記偏光制御手段は、現実には図3に示すように、R,Gも一部偏光が乱れBに混じり、Bも完全には偏光方向が回転せずに一部R,Gに混じる。また、その色の境界部分の波長域は偏光状態が混じっていることになる。
【0034】
さらに、前記光分離手段も完全に偏光方向にしたがって分離することができないので、同様に混色がおこり、さらに偏光方向も混じることになるのでコントラスト比の低下につながる。そこで、前記光分離手段とそれぞれの前記反射型画像表示装置の間に、その反射型画像表示そうにで表示させる波長域の光を透過させる波長規制手段を挿入することにより、色純度を向上することができると共に不要光によるコントラスト比の低下を防ぐことが可能である。
【0035】
請求項4の構成によれば、それぞれの前記反射型画像表示装置すべてに波長規制手段を挿入しなくとも、前記光分離手段と該異なる2つのグループの色光に共通する色の光が入射する前記反射型画像表示装置との間のみに、該共通する色の波長域の光を透過させる波長規制手段が挿入されることにより、効果的に色純度を向上することができると共に不要光によるコントラスト比の低下を防ぐことが可能である。
【0036】
請求項5の構成によれば、前記2色を他の1色と偏光方向を異ならせて照射する機能を有する照明手段において、その色の波長の境界域における偏光が混じっている状態の波長域を、波長規制手段を光路上に挿入することにより規制をすることにより、コントラスト比が向上すると共に色純度が向上する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0038】
(実施形態1)
図1は本発明の投影型カラー画像表示装置の模式図である。本実施形態1では光源101として、120W,アーク長1.4mmのPhilips社製のUHPランプを用いた。光源としてはこの他にハロゲンランプやキセノンランプ、メタルハライドランプを用いることができる。光源101の背面には光源からの光をその第2焦点に集光させるための楕円鏡102が配置されている。楕円鏡102の第2焦点近傍には、図2に示すようにシアン(B,Gの成分を含む色光)とマゼンタ(B,Rの成分を含む色光)の光を透過する領域を有する回転カラーフィルター103が配置されており、その前方には、ガラスロッド104が配置されている。このガラスロッド104は、その内部で光を反射させて光を伝達するもので、その光出射面が後述する反射型液晶表示素子110に略結像するように配置されている。
【0039】
ガラスロッド104の光出射面では、ロッド内部で光が全反射を繰り返すため、照度分布がほぼ均一になっている。これにより反射型液晶表示素子110に入射する光の照度分布を改善することができる。
【0040】
ガラスロッド104を出射した光は、照明レンズ105とフィールドレンズ106に入射し、略平行光にされたのち、偏光板107に入射する。
【0041】
偏光板107では、紙面に対して垂直方向の光のみを透過し、偏光制御素子108に入射させる。
【0042】
偏光制御素子108は、図3に示すような特性を有しており、入射光のうちBの成分の光のみ偏光方向を紙面に対して平行方向に回転し、PBS109に入射させる。
【0043】
図3において、実線は図4に示す光学系において、PBSを反射した光の特性で、破線は、PBSを透過した光の特性である。
【0044】
本実施形態1では偏光制御素子108として、USP5,751,384に開示されているような素子を使用した。この素子は波長板を複数枚その軸の角度を変えて積層し、ある特定の波長域の光のみの偏光を回転させる機能を有するもので、例えば、本実施形態1のようにBの偏光を回転させる素子を用いた場合、図5に示すように、白色の直線偏光が本素子に入射すると、その出射光のうちR,Gの偏光方向は維持され、Bの偏光方向のみ回転させることができる。
【0045】
本実施形態1では、偏光制御素子108として上記素子を用いたが、同様の機能を有するものであれば、いかなるものでも利用でき、例えばコレステリック液晶などを用いても良い。
【0046】
偏光制御素子108を出射した光がPBS109に入射するとR,Gの光は、PBS109に対してS偏光となるため反射され、Bの光はP偏光となるために透過する。
【0047】
PBS109を透過・反射した光は、それぞれ対応する反射型液晶表示素子110−1,2に入射して、画像信号に合わせて変調された後、再度PBS109に向けて反射され、偏光方向が変調された光のみが、投影レンズ111に入射し、スクリーンに投影される。
【0048】
反射型液晶表示素子110としては、0.9型XGAパネルで、応答速度2msec〜3msecのNematic液晶を用いた。
【0049】
液晶のモードとしては、上記他に強誘電液晶など応答速度の比較的速いものであれば、いかなるものでも使用できる。
【0050】
この時、シアンとマゼンタの透過域を有する回転カラーフィルター103は、1/60秒で回転しているため、シアン,マゼンタそれぞれに割り当てられた時間は、約8msec程度で、この時間毎に色が切り替わる。
【0051】
このうちこの2つの色光に共通するBに対しては、回転カラーフィルター103の回転に関係なくPBS109を透過し、反射型液晶表示素子110−2に入射する。
【0052】
一方、シアン,マゼンタからBの光がぬけるとR,Gの光となる。このR,G光は、上記スピードで順次切り替わり反射型液晶表示素子110−1に入射する。
【0053】
よって、回転カラーフィルター103一周で、R,G,Bの光が反射型液晶表示素子110で変調されることになる。
【0054】
本実施形態1では、回転カラーフィルター103を1/60秒で回転させたが、2倍速やそれ以上の速度にしてもかまわない。この時、回転カラーフィルター103の回転速度を上げる変わりに、図6に示すように、カラーフィルターの分割数を多くしても同様の効果が得られる。
【0055】
PBS109と投影レンズ111の間には、偏光制御素子112と偏光板113が配置されている。
【0056】
偏光制御素子112は、偏光制御素子108と同様のものを用い、Bの光のみの偏光方向を回転し、R,G,Bの偏光方向を揃える働きを持つ。
【0057】
偏光板113は、偏光制御素子112からの光のうちPBS109で本来カットされる光の漏れ光をカットし、C.R.を向上させる。
【0058】
上記構成にて、プロジェクションを構成したところ、従来の単板式のフィールドシーケンシャル方式と比べ約1.5 倍の明るさアップを実現できた。
【0059】
本実施形態1では、Bの光の偏光を回転させる偏光制御手段である偏光制御素子108,112を用いたが、R,Gの偏光方向を回転させてもよく、PBS109に入射する各色のP,S偏光が入れ替わっても良い。また、本実施形態1では白色をR,GとBに分離したが、G,BとRなどあらゆる組み合わせが可能である。この場合、偏光制御素子108,112で回転させる光の色を変えるだけで良い。
【0060】
また、本実施形態1では、PBS109の光入射側及び出射側の両方に偏光板と偏光制御手段を配置したが、光出射側の偏光板113と偏光制御手段である偏光制御素子112は必ずしも必要ではない。
【0061】
しかし、この構成のままでは、偏光制御素子112の特性が図3に示すような特性であるために、色の境界領域(図3におけるハッチング領域)はさまざまな偏光方向が存在することになり、その領域の波長の光はPBS109によって光路を選択することができないので、色純度の低下に繋がる。
【0062】
また、黒表示において、その領域の波長の光が反射型液晶表示素子110で反射した後、PBS109の消光比に応じて若干の光量が偏光制御素子112に入射する。しかし、さまざまな偏光方向が存在するので偏光板113で完全にその波長域の光をカットすることができずにコントラスト比の低下にも繋がる。
【0063】
そこで、本実施形態1では図7のような透過率特性を持つトリミングフィルター114を挿入した。すると、色の境界領域(図3におけるハッチング領域)の光は偏光制御素子108に入射することがないので、色純度が良く、コントラスト比が2倍以上向上した。
【0064】
なお、トリミングフィルター114は薄膜蒸着技術による反射型タイプでも良いし、色素等による吸収タイプのものでも良い。また、本実施形態1では図1の位置に挿入したが、光路状であればどこに挿入しても同じ効果が得られる。
【0065】
(実施形態2)
図8は本発明の投影型カラー画像表示装置の実施形態2の模式図である。本実施形態2は実施形態1と同じく、光源101として、120W,アーク長1.4mmのPhilips社製のUHPランプを用いた。光源としてはこの他にハロゲンランプやキセノンランプ、メタルハライドランプを用いることができる。光源101の背面には光源からの光をその第2焦点に集光させるための楕円鏡102が配置されている。楕円鏡102の第2焦点近傍には、図2に示すようにシアン(B,Gの成分を含む色光)とマゼンタ(B,Rの成分を含む色光)の光を透過する領域を有する回転カラーフィルター103が配置されており、その前方には、ガラスロッド104が配置されている。このガラスロッド104は、その内部で光を反射させて光を伝達するもので、その光出射面が後述する反射型液晶表示素子110に略結像するように配置されている。
【0066】
ガラスロッド104の光出射面では、ロッド内部で光が全反射を繰り返すため、照度分布がほぼ均一になっている。これにより反射型液晶表示素子110に入射する光の照度分布を改善することができる。
【0067】
ガラスロッド104を出射した光は、照明レンズ105とフィールドレンズ106に入射し、略平行光にされたのち、偏光板107に入射する。
【0068】
偏光板107では、紙面に対して垂直方向の光のみを透過し、偏光制御素子108に入射させる。
【0069】
偏光制御素子108は、図3に示すような特性を有しており、入射光のうちBの成分の光のみ偏光方向を紙面に対して平行方向に回転し、PBS109に入射させる。
【0070】
図3において、実線は図4に示す光学系において、PBSを反射した光の特性で、破線は、PBSを透過した光の特性である。
【0071】
本実施形態2でも実施形態1と同じく、偏光制御素子108として、USP 5,751,384に開示されているような素子を使用した。この素子は波長板を複数枚その軸の角度を変えて積層し、ある特定の波長域の光のみの偏光を回転させる機能を有するもので、例えば、本実施形態2のようにBの偏光を回転させる素子を用いた場合、図5に示すように、白色の直線偏光が本素子に入射すると、その出射光のうちR,Gの偏光方向は維持され、Bの偏光方向のみ回転させることができる。
【0072】
本実施形態2でも実施形態1と同じく、偏光制御素子108として上記素子を用いたが、同様の機能を有するものであれば、いかなるものでも利用でき、例えばコレステリック液晶などを用いても良い。
【0073】
偏光制御素子108を出射した光がPBS109に入射するとR,Gの光は、PBS109に対してS偏光となるため反射され、Bの光はP偏光となるために透過する。
【0074】
PBS109を透過・反射した光は、それぞれ対応する反射型液晶表示素子110−1,2に入射して、画像信号に合わせて変調された後、再度PBS109に向けて反射され、偏光方向が変調された光のみが、投影レンズ111に入射し、スクリーンに投影される。
【0075】
反射型液晶表示素子110としては、0.9型XGAパネルで、応答速度2msec〜3msecのNematic液晶を用いた。
【0076】
液晶のモードとしては、上記他に強誘電液晶など応答速度の比較的速いものであれば、いかなるものでも使用できる。
【0077】
この時、シアンとマゼンタの透過域を有する回転カラーフィルター103は、1/60秒で回転しているため、シアン,マゼンタそれぞれに割り当てられた時間は、約8msec程度で、この時間毎に色が切り替わる。
【0078】
このうちこの2つの色光に共通するBに対しては、回転カラーフィルター103の回転に関係なくPBS109を透過し、反射型液晶表示素子110−2に入射する。
【0079】
一方、シアン,マゼンタからBの光がぬけるとR,Gの光となる。このR,G光は、上記スピードで順次切り替わり反射型液晶表示素子110−1に入射する。
【0080】
よって、回転カラーフィルター103一周で、R,G,Bの光が反射型液晶表示素子110で変調されることになる。
【0081】
本実施形態2例でも、回転カラーフィルター103を1/60秒で回転させたが、2倍速やそれ以上の速度にしてもかまわない。この時、回転カラーフィルター103の回転速度を上げる変わりに、図6に示すように、カラーフィルターの分割数を多くしても同様の効果が得られる。
【0082】
PBS109と投影レンズ111の間には、偏光制御素子112と偏光板113が配置されている。
【0083】
偏光制御素子112は、偏光制御素子108と同様のものを用い、Bの光のみの偏光方向を回転し、R,G,Bの偏光方向を揃える働きを持つ。
【0084】
偏光板113は、偏光制御素子112からの光のうちPBS109で本来カットされる光の漏れ光をカットし、C.R.を向上させる。
【0085】
波長規制手段を除いたここまでの構成およびその効果は実施形態1と同じである。
【0086】
さらに、この構成のままでは、偏光制御素子108、112の特性が図3に示すような特性であるために、色の境界領域(図3におけるハッチング領域)はさまざまな偏光方向が存在することになり、その領域の波長の光はPBS109によって光路を選択することができないので、色純度の低下に繋がるのは実施形態1と同じであることはもちろんである。
【0087】
しかし、現実には色の境界領域(図3におけるハッチング領域)以外でも若干本来の偏光方向でない光が透過する。(図3におけるリップル部分)。
【0088】
そのリップル部分の光はPBS109によって、本来の光路を選択しないのでこの光も色純度の低下に繋がる。
【0089】
また、黒表示において、リップル部分の光が反射型液晶表示素子110で反射した後、PBS109の消光比に応じて若干の光量が偏光制御素子112に入射し、実施形態1と同じく完全にその光をカットすることができずにコントラスト比の低下にも繋がる。
【0090】
したがって実施形態1のような波長規制手段の代わりに、図9のような透過率特性を持つカラーフィルター801を反射型液晶表示素子110−1の直前に、図10のような透過率特性を持つカラーフィルター802を反射型液晶表示素子110−2の直前に挿入することにより、本来反射型液晶表示素子を照射しない波長域の光はカットされるので、色純度の良いコントラスト比の高い画像が得られた。
【0091】
また、挿入するカラーフィルターが本実施形態2のように2枚であれば確実に色純度を向上可能であるが、カラーフィルターが1枚だけの場合はどちらの反射型液晶表示素子の前に挿入してもよい。
【0092】
ただし、1色の光だけが照射される反射型液晶表示素子に対しては、2色分の本来照射されるべきでない光が照射されるので、1枚の場合は1色の光だけが照射される反射型液晶表示素子の前に挿入した方が効果が高く、本実施形態2では反射型液晶表示素子110−2の前だけにカラーフィルターを挿入し、もう一方だけに挿入する場合に比べて約1.8倍の効果があった。
【0093】
実施形態1と組み合わせると、なお確実な色純度の向上とコントラスト比の向上が得られた。
【0094】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、異なる色光のカラーフィルターと特定の波長域の光の偏光方向のみ回転させる偏光制御手段を組み合わせて使用することにより、反射型画像表示素子で、常にR,G,Bのうち2色の光を利用できるため、従来の単板式フィールドシーケンシャルを用いた方式と比べ、サイズや価格を大幅にアップすることなく、飛躍的に明るさをアップすることができる。
【0095】
また、回転カラーフィルターでの色光の選択領域を調整することにより、他の性能を低下させることなく、スクリーン入射光のホワイトバランスの調整や明るさアップを行うことができる。
【0096】
さらに、トリミングフィルターやカラーフィルターを挿入することにより、偏光制御手段の光学特性による偏光の回転が不十分な点を補うことができ色純度とコントラスト比を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る投影型カラー画像表示装置の模式図である。
【図2】回転カラーフィルターの説明図である。
【図3】実施形態1で用いた偏光制御素子の分光特性である。
【図4】偏光制御素子の分光特性測定に用いた光学系である。
【図5】偏光制御素子の機能の説明図である。
【図6】別の回転カラーフィルターの説明図である。
【図7】トリミングフィルターの光学特性の説明図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る投影型カラー画像表示装置の模式図である。
【図9】カラーフィルターの光学特性の説明図である。
【図10】カラーフィルターの光学特性の説明図である。
【図11】透過型液晶表示素子の画素部の説明図である。
【図12】反射型液晶表示素子の説明図である。
【図13】反射型液晶表示素子を用いた3板式液晶プロジェクションの説明図である。
【図14】回転カラーフィルターの説明図である。
【符号の説明】
101 光源
102 楕円鏡
103 回転カラーフィルター
104 ガラスロッド
105 照明レンズ
106 フィールドレンズ
107 偏光板
108 偏光制御素子
109 PBS
110 反射型液晶表示素子
111 投影レンズ
112 偏光制御素子
113 偏光板
1501 TFT
1502 ブラックマトリックス
1503 ゲートバスライン
1504 ソースバスライン
1601 反射電極
1701 光源
1702 PBS
1703 クロスダイクロイックミラー
1704 反射型液晶表示素子
1705 投影レンズ
Claims (5)
- 光源と、該光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色をそれぞれ含む異なる2つのグループの色光を時分割で順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する色またはそれ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段とを有し、光路上に少なくとも1枚の波長規制手段が挿入され、
該波長規制手段は該偏光制御手段で偏光方向が変換される光の波長域とそれ以外の光の波長域との境界の波長域の光をカットすることを特徴とする画像表示装置。 - 光源と、該光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色をそれぞれ含む異なる2つのグループの色光を時分割で順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する共通色またはそれ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段と、該光分離手段および該共通色の光が入射する該反射型画像表示素子との間に配置された波長規制手段とを有し、
該波長規制手段は該共通色以外の色の光を殆ど透過させずに該共通色の光を透過させることを特徴とする画像表示装置。 - 光源と、該光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色をそれぞれ含む異なる2つのグループの色光を時分割で順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する共通色またはそれ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段と、該光分離手段および該共通色以外の色の光が入射する該反射型画像表示素子との間に配置された波長規制手段とを有し、
該波長規制手段は該共通色の光を殆ど透過させずに該共通色以外の色の光を透過させることを特徴とする画像表示装置。 - 光源と、該光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色をそれぞれ含む異なる2つのグループの色光を時分割で順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する共通色またはそれ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段と、該光分離手段および該共通色の光が入射する該反射型画像表示素子との間に配置された第1波長規制手段と、該光分離手段および該共通色以外の色の光が入射する該反射型画像表示素子との間に配置された第2波長規制手段とを有し、
該第1波長規制手段は該共通色以外の色の光を殆ど透過させずに該共通色の光を透過させ、該第2波長規制手段は該共通色の光を殆ど透過させずに該共通色以外の色の光を透過させることを特徴とする画像表示装置。 - 光源と、該光源に含まれる赤、緑、青の3原色の光のうちの2色をそれぞれ含む異なる2つのグループの色光を時分割で順次切り替えて選択する機能を有する色切替え手段と、該異なる2つのグループの色光に共通する共通色またはそれ以外の2色の光の偏光方向を変換させる機能を有する偏光制御手段と、該光源からの光を偏光方向によって分離する光分離手段と、該光分離手段で分離された光を変調する複数枚の反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子で変調された光を投影する投影手段と、該光分離手段および該共通色の光が入射する該反射型画像表示素子との間に配置された第1波長規制手段と、該光分離手段および該共通色以外の色の光が入射する該反射型画像表示素子との間 に配置された第2波長規制手段と、光路上に配置された少なくとも1枚の第3波長規制手段とを有し、
該第1波長規制手段は該共通色以外の色の光を殆ど透過させずに該共通色の光を透過させ、該第2波長規制手段は該共通色の光を殆ど透過させずに該共通色以外の色の光を透過させ、該第3波長規制手段は該偏光制御手段で偏光方向が変換される光の波長域とそれ以外の光の波長域との境界の波長域の光をカットすることを特徴とする画像表示装置。
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