JP4333990B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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本発明は、多値に量子化した濃度データを、L(横)×M(縦)のエリアで構成される領域に対して、ドットの記録・非記録を決定するためのマトリクス展開を利用して、記録媒体に所定の濃度を表現するインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
現在一般に知られている記録方式として、熱エネルギによりインクリボンのインクを記録媒体に転写して記録する熱転写方式や、複数の記録素子からインク液滴を飛翔させ用紙等の記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録方式などが挙げられる。中でもインクジェット記録方式は、ノンインパクト方式であるがゆえに記録時の騒音がなく、高速な記録が可能であり、しかも特別な定着処理を必要とせずに普通紙に記録が可能であるなど、数々の利点を有していることから注目を集めている。
インクジェット記録技術の進歩は、記録画像の高画質化、高速化、低廉化を促進し、またパーソナルコンピュータやデジタルカメラの普及とも相俟って、パーソナルユーザにまで記録装置を普及させる効果に寄与すること大であった。しかしそのような広範な普及により、画質のより一層の向上が求められるようになってきており、特に近年では、銀塩写真に見合う高品位な出力画像が求められている。
いわゆる一般的な銀塩写真と比べた場合、インクジェット記録装置においては、それ特有の粒状感がかねてから問題視されていた。これに伴い、近年ではこの粒状感を低減するための様々な対策が提案されており、その様な対策が盛り込まれた記録装置も多く提供されている。たとえば、通常のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの外に、より濃度の低いライトシアンやライトマゼンタを加えたインクシステムを具備するインクジェット記録装置がある。このようなインクシステムであれば、濃度の低い領域でライトシアンやライトマゼンタを用いることにより、粒状感を低減することができる。また、濃度の高い領域では通常のシアンおよびマゼンタで記録を行うことにより、より広い色再現および滑らかな階調性を実現させることが可能となっている。
更に、記録媒体に着弾されるドットの大きさをより小さく設計して粒状感を低減する方法もあり、このために記録ヘッドに配列する各記録素子から吐出されるインク滴を少量化する技術も進められて来ている。この場合、インク滴の少量化のみならず、より多くの記録素子をより高い配列密度によって構成することにより、記録速度を損なわずに高解像な画像を得ることが可能となっている。
ところで、記録する画像の濃度を示す多値の濃度データを、インク滴を記録媒体に記録するか否かの2値データに変換する、いわゆる2値化処理を行う場合、既に多くの方法が提案および開示されており、基本的にはどのような方法を採用することもできる。ただし、近年のように、記録装置の記録解像度やインク色の種類が増加する傾向にあっては、処理すべきデータ量が膨大となっているので、画像処理の負担が大きすぎて、スループットを大幅に低下させてしまうなどの問題が生じていた。
よって、例えば、記録装置に接続されたホスト装置にインストールされたプリンタドライバによって、まず数段階の階調にまで低減する量子化処理を行った後に、記録装置の内部で最終的な2値化処理を行うといった、2段階の構成で2値化処理を行う記録システムが近年多く提供されている。この場合、比較的処理負荷の重い色変換や多値の量子化処理などを、実際の記録解像度よりも低い状態で実行することが出来るので、ホスト装置の処理負担が軽減される。一方、記録装置では入力された多値情報を有する画素を、さらに複数段階の濃度によって階調表現する。
数段階の多値濃度データを2値データに変換する方法は、既にいくつかの提案および実施がなされている。例えば、吐出するインク滴の量を変調することが出来ない記録ヘッドの場合には、ホスト装置が出力する1画素の濃度値nを、ドットの記録・非記録によって2値の表現が可能なエリアを複数集めた領域で濃度表現する方法が、採用されている。この場合、具体的には、記録装置内のメモリに予め複数の濃度値に対応した複数種類のドット配置パターンが用意されており、入力される濃度値に応じて、複数種類のドット配置パターンのうちの1つが選択されて、2値データとして出力される構成となっている。以下、このような処理をドット配置パターン化処理と称する。
ドット配置パターン化処理は、特許文献1などによって既に開示されている。特許文献1によれば、5段階の濃度値を持つ1つの入力画素に対し、2×2のエリアの中で4つのドットの記録・非記録によって階調表現する方法が開示されている。更に同文献によれば、2×2のエリアの中でのドット配置を、同一の濃度値に対して複数パターンを用意しておき、これら複数のドット配値パターンを、シーケンシャルにあるいはランダムに配列させる方法も開示されている。この様にすることは、各濃度値に対するドット配置パターンが固定させないので、擬似中間調処理を行った場合の擬似輪郭や画像のエッジ部に現れるいわゆる「はきよせ現象」などを低減させ、また記録ヘッドに配列された複数の記録素子の使用平均化への効果もあると述べられている。
ところで、インクジェット記録装置においてはその記録動作形態において、シリアル型のものとフルライン型のものとが知られている。特に、シリアル型の記録装置は、記録ヘッドを移動走査しながら記録媒体にインクを吐出する記録主走査と、記録主走査とは交差する方向へ記録媒体を搬送する副走査とを、交互に繰り返していくことにより記録媒体に順次画像を形成していく構成であり、小型で低価格に提供できることから、市場に多く普及している。
しかし、シリアル型のインクジェット記録装置では、記録素子から吐出されるインク滴の僅かなばらつきや、記録媒体の搬送ばらつきによって、濃度むらやスジのような画像弊害が起きやすい。よって、シリアル型のインクジェット記録装置では、記録媒体の同一画像領域に対し複数回の記録走査を行い、当該画像領域は記録ヘッド内の複数の領域によって順々に記録が完成されていく、いわゆるマルチパス記録方法が採用されている場合が多い。
図1は、上記マルチパス記録方法を説明するためのマスクパターンを示した図である。ここでは、記録媒体の同一画像領域に含まれる記録データに対し、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを図1(a)に、2回目の記録走査でかけられるマスクを図1(b)にそれぞれ示している。図において、1または0で示された各格子は、記録装置が1つのドットを記録することの出来る1つのエリアを示しており、“1”で示されたエリアは、その記録走査で記録を行うことの出来るエリア、“0”で示されたエリアは、その記録走査で記録を行うことの出来ないエリアを示している。2値の記録データは図に示されたマスクによってAND処理がかけられ、その結果が最終的に各記録走査で記録すべき吐出データとなる。
図1(c)は、図1(a)と図1(b)とを重ね合わせた結果となっており、2つのマスクパターンが互いに補間の関係にあることを示している。図では、横6エリア×縦8エリアの領域のマスクパターンを示しているが、実際には記録素子の数や記録ヘッドの記録走査幅に応じて更に大きなマスクパターンが用意されている。
このようなマスクパターンを用いてマルチパス記録方法を行った場合、所定の画像領域では、まず記録ヘッドの第1の領域によって図1(a)のマスクパターンに従って間引かれた記録データが記録される。続く副走査では、記録ヘッドの幅よりも短い距離の搬送動作が行われる。更に続く記録走査では、記録ヘッドの第2の領域によって図1(b)のマスクパターンに従って間引かれた記録データが記録される。このとき、上記所定の画像領域において、1回目の記録走査と2回目の記録走査では、記録ヘッドの異なる記録領域(記録素子)によって100%の記録が完成されている。よって、記録素子固有の吐出ばらつきや搬送量のばらつきは分散され、ムラのない滑らかな画像を得ることが出来る。
なお、上記では、同一画像領域に対し2回の記録走査で画像を完成させる2パスのマルチパス記録を例に説明したが、マルチパス記録方法の分割数はこれに限ったものではない。3分割以上に画像データを分割し、3回以上の記録走査にて画像が形成されていく構成であっても、結果的に、同一画像領域に対し複数の記録走査によって100%の画像が補間的に完成される構成であれば、マルチパス記録方法は成立するのである。
更に、上記マルチパス記録方法は、濃度アップのための手段として利用することも出来る(例えば特許文献2参照。)。通常、1つの記録ヘッドから1つのエリアに付与されるインク滴は1つだけであり、この決められた量で所望の濃度が表現可能なように、記録システムは画像処理を行っている。しかしながら、同量のインク滴を付与したとしても、記録媒体の種類によっては、表現される画像濃度はまちまちである。この場合でも、特に画像濃度を高めたいインク色に対して、上記マルチパス記録方法を利用することにより、濃度アップを実行することが可能となる。
図2は、濃度アップを目的としたマルチパス記録方法を行う際のマスクパターンの例を示した図である。図1と同様に、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを図2(a)に、2回目の記録走査でかけられるマスクを図2(b)にそれぞれ示している。それぞれのマスクは、全エリアに対して、60%相当の記録率となっており、両者を重ね合わせた図2(c)では、約120%の記録率が得られる構成となっている。ここで“2”で示したエリアは、1パス目のマスクと2パス目のマスクのそれぞれで記録が行われ、結果的に2つのドットが記録されるエリアとなっている。
このようなマスクパターンを用いてマルチパス記録方法を行った場合、所定の画像領域では、1回目の記録走査と2回目の記録走査で、記録ヘッド内の異なる記録素子によって120%の記録が完成されて行く。よって、記録素子固有の吐出ばらつきや搬送量のばらつきが分散され、ムラのない滑らかな画像を得ながらも、画像濃度の強調も同時に行えるのである。
以上説明したように、近年のインクジェット記録装置では、記録画像の高解像度化、これに伴う記録ヘッドの高密度化とインク滴の少量化、複数種類のインクの搭載、更にドット配置パターン化処理による高階調な濃度表現、マルチパス記録方法の採用など、様々な技術の展開によって高画質な画像を表現することが可能となっている。
特開平9−46522号公報 特開平5−278232号公報
しかしながら、特許文献2に代表される従来の濃度強調方法を採用した場合、上述したドット配置パターン化処理によって2値化処理を行う構成においては、適切な濃度表現が行えなくなる場合があった。すなわち、強調のためのマスクパターンにおいては、中に含まれるドット配置パターンが意識されていないために、同じ濃度値を有するドット配置パターンに対して、強調のために付加されるドットの数が、まちまちになってしまうからである。これでは、各画素が有する多値の濃度データに意味がなくなってしまう。
更に、特許文献2に代表される従来の濃度強調方法を採用した場合には、写真画質を実現しようとした場合に特に問題視される粒状感を、更に悪化させてしまう状況が生じてしまう。
図3は、粒状感が悪化する様子を説明するための模式図である。粒状感とは特にハイライト部で確認される現象である。ハイライト部では、量子化後の濃度データが低レベルとなっており、図3(a)のようにドットが散在して記録される場合が多い。この状況において、従来の濃度強調方法を採用すると、散在したドットのうちのいくつかは2回分のインク滴が付与されるので、図3(b)のように必要以上に目立って形成され、画像全体の粒状感を損ねてしまうのである。
濃度強調を行う目的の多くは、主に高階調部の濃度を上昇させることに有る。また、低階調部の濃度は維持したままで、高階調部のみの濃度を上昇させることが出来れば、より広い範囲の階調表現が行え、更に好ましい結果が得られるのである。しかしながら、特許文献2に記載されているような従来の濃度強調方法では、ハイライト部から高濃度部に渡る全ての階調において、一様に強調のためのドットを付加する構成となっているので、高濃度部の濃度は上昇するが、低濃度部の粒状感は悪化し、階調領域も広がらない。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ドット配置パターン化処理を行うインクジェット記録システムにおいて、各画素が有する多値の濃度データに意味を持たせつつ、ハイライト領域で粒状感が損なわれない状態で、高濃度部ではより強調された濃度が得られるようなインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することである。
そのために本発明においては、同一の色相を表現するのに用いられる第1インクと当該第1インクよりも濃度の低い第2インクを吐出する記録ヘッドを記録媒体上の画素に対して複数回走査させることにより、画素に対する記録を行うインクジェット記録装置であって、前記画素を構成する複数のエリアの各々に対するドットの記録あるいは非記録が定められたドット配置パターンが、画素の位置と対応するように複数配列されてなるマトリクスを、階調レベル毎に格納するメモリと、画素毎に、第1インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第1インク用の多値データを第1インク用の2値データに変換する手段と、画素毎に、第2インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第2インク用の多値データを第2インク用の2値データに変換する手段と、前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第1インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第1インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第1インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第1インク用の記録データに分割する手段と、前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第2インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第2インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第2インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第2インク用の記録データに分割する手段と、を備え、前記第1インク用のマスクパターンは、(A)所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成され、かつ(B)前記所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの非記録が定められかつ前記所定の階調レベル以上の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち少なくとも2回の走査でドットの記録が許容されるように構成され、前記第2インク用のマスクパターンは、前記マトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、階調レベルが高い画素にのみ、マルチパスによって強調のためのドットを付与することができる。これにより、低濃度から高濃度に渡る全濃度領域において、画像の粒状感が損なわれない状態で、表現可能な最高濃度およびより広い階調性を実現することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態を詳細に説明する。
図4は、本実施形態のインクジェット記録システムにおける画像データ変換処理の流れを示したブロック図である。本実施形態で適用するインクジェット記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの基本色のほかに、ライトシアンおよびライトマゼンタによって記録を行うものであり、そのためにこれら6色のインクを吐出する記録ヘッドが用意されている。図4に示すように、ここに示す各処理は、記録装置とホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)によって実施されるものとする。
ホスト装置のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしてアプリケーションやプリンタドライバがあり、アプリケーションJ0001は記録装置で記録する画像データを作成する処理を実行する。実際の記録時にはアプリケーションで作成された画像データがプリンタドライバに渡される。
本実施形態におけるプリンタドライバはその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、多値量子化であるハーフトーニングJ0005、および印刷データ作成J0006を有するものとする。ここで、各処理を簡単に説明すると、前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。そして、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8bitで表現されたデータを3次元のLUTを用いることにより、異なる内容のR、G、Bの8bitのデータに変換する。
後段処理J0003は、上記色域のマッピングがなされたデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データY、M、C、K、LcおよびLmを求める処理を行う。ここでは前段処理と同様に、3次元LUTにて補間演算を併用して行うものとする。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとにその階調値変換を行う。具体的には、記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データY、M、C、K、Lc、Lmそれぞれについて2ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施形態では、多値の誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを、3階調の2ビットデータに変換する。この2ビットデータは、記録装置で行われるドット配置パターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。
プリンタドライバで行う処理の最後には、印刷データ作成処理J0006によって、上記2ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージデータに印刷制御情報を加えた印刷データを作成する。
記録装置は、入力されてきた上記印刷データに対し、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008を行う。
以下に本実施形態におけるドット配置パターン化処理J0007について説明する。上述したハーフトーン処理では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を3値の階調値情報(2ビットデータ)までにレベル数を下げている。しかし、実際に本実施形態のインクジェット記録装置が記録できる情報は、インクを記録するか否かの2値情報である。ドット配置パターン化処理では、0〜2の3値レベルをドットの有無を決定する2値レベルまで低減する役割を果たす。具体的には、このドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜2の2ビットデータで表現される画素ごとに、その画素の階調値(レベル0〜2)に対応したドット配置パターンを割当て、これにより1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフを定義し、1画素内の各エリアに「1」または「0」の1ビットの吐出データを配置する。
図5は、本実施形態のドット配置パターン化処理で変換する、入力レベル0〜2に対する出力パターンを示している。図の右に示した各レベル値は、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜レベル2に相当している。左側に配列した縦2エリア×横1エリアで構成される領域は、ハーフトーン処理で出力された1画素(ピクセル)の領域に対応するもので、縦横ともに600ppi(ピクセル/インチ;参考値)の画素密度に対応する大きさとなっている。また、1画素内の各エリアは、ドットのオン・オフが定義される最小単位に相当するもので、縦が1200dpi(ドット/インチ;参考値)、横が600dpiの記録密度に対応する。本実施形態の記録装置では、上記記録密度に対応した、縦が約20μm、横が約40μmで表現される1つのエリアに対し、所定量のインク滴が1つ記録されて所望の濃度が得られる様に設計されている。図において、塗りつぶしたエリアがドットの記録を行うエリアを示しており、レベル数が上がるに従って、記録するドット数が1つずつ増加している。
入力データがレベル1の場合、パターンは2種類用意されている。すなわち、縦に2つ並ぶエリアのうち、上のエリアを記録するパターンと、下のエリアを記録するパターンである。このように、同値の濃度を表現できるパターンが複数存在する場合、固定されたパターンのみで濃度表現を行ってしまうと、画像上にテクスチャーや擬似輪郭が発生する場合がある。よって、本実施形態では、同値の濃度を表現する場合にも複数のパターンを混在して配列させる構成が採用されている。
図6(a)〜(c)は、複数のパターンを混在して配置するための、各レベル値に対応する母マトリクスを示した図である。ここでは、縦16エリア×横8エリアで1つの母マトリクスが構成されている。図6(a)は、レベル0に対応する母マトリクスである。レベル0に対応するパターンは1種のみであるので、母マトリクスも、全てのエリアが非記録となっている。図6(b)は、レベル1に対応する母マトリクスである。レベル1に対応するドット配置パターンは2種類存在するので、母マトリクスの内部は、上のエリアが記録となったパターンと、下のエリアが記録となったパターンとが均等に混在して配列している。後に詳しく述べるが、ここでの配列構成は、マスクデータ変換処理J0008でのマスクパターンと関連性を有している。図6(c)は、レベル2に対応する母マトリクスである。レベル2に対応するパターンは1種類のみであるので、母マトリクスも、全てのエリアにドットが記録される状態となっている。
図7は、図6で示した母マトリクスを画像全体に配列させる構成を示した図である。図7(c)は、レベル数に対応して用意されている複数の母マトリクスであり、図7(a)は、その中の任意のレベル値に対応する母マトリクスを示している。母マトリクスは図7(b)に示すように画像の縦方向および横方向に配値され、これにより記録媒体上の全画像領域において各レベルのドット配置パターンが決定される。ドット配置パターン化処理J0007に入力される濃度データは、記録媒体上での記録位置に対応したドット配置パターンによって、ドットの記録・非記録が最終的に決定される。
背景技術の項でも説明したが、このような構成にしておくことは、ドット配置パターンの上段に位置する記録素子と下段に位置する記録素子とで吐出回数を分散させたり、記録装置特有の様々なノイズを分散させたり、擬似中間調処理を行った場合の擬似輪郭や画像のエッジ部に現れるいわゆる「はきよせ現象」などを低減させたりといった、様々な効果を得ることが出来のである。
再度図4を参照するに、ドット配置パターン化処理が施された各色の2値データは、次にマスクデータ変換処理J0008に入力される。
図8は、本実施形態のマスクデータ変換処理J0008で適用するマスクパターンと、上述したドット配置パターンとの関係を説明するための図である。図8(a)は、所定の画像領域に記録される記録データに対し、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。また図8(b)は、2回目の記録走査でかけられるマスクを示している。それぞれのマスクは、全エリアに対して、60%相当の記録率となっており、両者を重ね合わせた図8(c)では、約120%の記録率が得られる構成となっている。ここで“2”で示したエリアは、1パス目のマスクと2パス目のマスクのそれぞれで記録が行われ、結果的に2つのドットが記録されるエリアとなっている。
図8(d)は、既に図6(b)で説明したレベル1に対応する母マトリクスである。ここで、図8(c)と図8(d)を比較すると、図8(c)で“2”で示したエリアの全ては、図8(d)においてはドットが記録されないエリアに相当していることが確認できる。マスクパターンおよびドット配置パターンは、図で示した様に所定のパターンが縦横ともに繰り返して配列されるので、上記規則は全ての画像領域で成り立つ。すなわち、レベル1の濃度データに対しては、全ての画像領域で強調のための重ね打ちが行われないのである。
以上の構成により、レベル0〜レベル1で表現される低濃度領域では、強調が行われないことから、従来問題視されていた強調による粒状性の悪化を抑制することが出来る。逆に、レベル2の高濃度領域では積極的にドットの強調が行われる。このように、ハイライト部での濃度はそのままに最高濃度が高められるので、画像全体において表現可能な階調領域は拡大されることになる。
図9は、濃度データのデジタルカウントに対する画像領域への記録率を示したグラフである。なお、デジタルカウントとは、図4においてハーフトーニングJ0005に入力され、8bit信号で表される0〜255の濃度データとみなすことが出来る。
図9(a)は、図1で説明した100%のマスクを使用した場合を示している。入力値に対し、線形的に記録率が100%まで上昇している。また、図9(b)は、図2で説明した従来技術の強調方法による120%のマスクを使用した場合を示している。最高記録率は120%となっているが、図9(a)と同様に、線形的に記録率が上昇しており、低濃度や中濃度でも一様に強調が行われていることがわかる。
図9(c)は、図8で説明した本実施形態の120%のマスクを使用した場合を示している。図によれば、入力値が128程度までは図9(a)と同様の軌跡となっているが、128以降すなわちレベル2に変換される画素が存在する領域では強調が行われ、入力値255では最高記録率が120%となっている。
なお、本実施形態において図8で示したマスクを適用するのは、6色のインクのうち濃インク(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)のみとする。ライトシアンおよびライトマゼンタの淡インクは、図1で示した100%のマスクを適用する。
図10は、濃度の異なる複数種類のインクを同時に搭載したインクジェット記録装置において、グレースケール画像を記録する場合の、入力画像濃度に対する各インクの記録率を説明するための図である。図によれば、低濃度領域では、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)およびイエロー(Y)の3色を用いてグレー画像を形成している。低濃度から高濃度へと徐々に濃度が上昇していく過程では、ドットが離散的に記録されがちであるので、より濃度の低いインクを用いて粒状感を低減する。淡色のインクで形成されるインクドットは、記録媒体上で目立ちにくいので、これを利用するのである。
中濃度あたりの領域では、LmおよびLcの出力値が最大値に近くなり、これらのインクの組み合わせではこれ以上の濃度を表現することが困難になる。一方、記録媒体上では多くのドットが埋め尽くされた状態となっているので、濃インクによる単独ドットの粒状感は目立ちにくくなる。よって、この段階からは、シアン(C)、マゼンタ(M)、更にはブラック(K)を徐々に追加して行くことにより、粒状感を低減させた状態で、濃度を上昇させて行くことが出来る。同時に、Lc、LmおよびYについては、出力値を徐々に減少させて行く。最終的には、Kの出力値が他のインクのどれよりも高い値を取ることにより、高濃度で好適な色相のブラックを表現することが出来るのである。
ここでは、グレースケールを表現することを例に説明したが、どのような色相を表現する場合においても、濃インクの記録率と淡インクの記録率との関係は、ほぼ同様な曲線となる。すなわち、淡インクは、主に粒状感を低減するために低濃度領域で使用されるものであり、より高い濃度を表現する領域では濃インクがこれに置き換えられる。従って、本発明者らは、淡インクについては100%以上に多くの記録率を実現する必要がないと判断した。逆に、必要以上にインクを付与することは、インクが無駄に消費されるだけでなく、にじみや彩度の低下など記録媒体上で新たな問題を発生する懸念も生じるからである。
ところで、ハイライト部の粒状感が淡インクによって抑えられていれば、濃インクについては図2で示した従来のマスクを適用したとしても、ハイライト部の粒状感に影響を及ぼさないと考えられる。しかしながら、淡インクから徐々に濃インクに置き換えられていく中濃度部においては、濃インクのドットは強調されてしまう。これでは、やはり中濃度部における粒状感が目立ってしまうのである。よって、本実施形態においては、濃インクのみに図8で示したマスクを適用し、淡インクについては図1で示した通常の100%マスクを適用した。
以上説明したように本実施形態によれば、低濃度から高濃度に渡る全濃度領域において、画像の粒状感が損なわれない状態で、高い最高濃度および広い階調性を、適用するインクそれぞれに対応して実現することが可能となった。
(第2の実施形態)
以下に本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態ではインクの色に応じて適用するマスクパターンを異ならせる構成としたが、本実施形態においては、記録媒体の種類に応じてマスクパターンの種類を異ならせる構成とする。
一般に、同じ量のインクを付与した場合でも、表現される出力濃度値は、記録媒体の種類によって異なる場合が多い。また、インクの付与量に伴う出力濃度値の変化も、記録媒体によって特徴がある。例えば、光沢紙に対し任意のインクによって記録を行った場合、記録率が150%となるまで順調に濃度の上昇が見られたとする。しかし、普通紙に対し同様な記録を行ったとしても、同様の効果は得られないことが多い。普通紙では、同程度の濃度が得られないばかりでなく、記録率が例えば120%程度からは殆ど濃度が変化しない等と言う状況が生じるのである。このような場合、光沢紙に合わせて150%のマスクパターンを用いていると、普通紙では定着不良やにじみなどの画像弊害が懸念される。よって、記録媒体に応じて強調の度合いは調整されることが好ましいと言える。
更に、同様の記録媒体に対しても、インクによって適切な強調の度合いが異なる場合もある。すなわち、例えば普通紙において、シアン、マゼンタおよびブラックでは120%の以上の強調に意味がなかったとしても、イエローについては、150%まで確実な濃度の上昇が確認される場合もある。従って、インクの種類および記録媒体の種類に応じて、適切なマスクパターンが用意されていることが好ましく、本実施形態はこのような要望を実現した構成となっている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図4のブロック図が適用されるものとする。但し、本実施形態の記録システムにおいては、記録媒体の種類に応じてユーザが記録モードをプリンタドライバから選択できるようになっている。ここでは普通紙と光沢紙の少なくとも2つの記録媒体が選択可能であるとし、プリンタドライバ以降の各処理は、記録媒体に応じて独立に対応されているとする。
以下に、まず、プリンタドライバにて普通紙が選択された場合の処理を説明する。本実施形態の記録システムにおいて、ドット配置パターン化処理については、第1の実施形態と同様とする。すなわちレベル0〜レベル2までの3値に量子化された濃度データが、図5〜図7で説明したパターンに従ってドットの配置が決定されている。
本実施形態において、普通紙における各インク色の最高記録率は、ライトシアンおよびライトマゼンタが100%、シアン、マゼンタおよびブラックが120%、イエローが130%とする。ライトシアンおよびライトマゼンタについては、第1の実施形態と同様に図1で示した通常のマスクを用いる。また、シアン、マゼンタおよびブラックについては、図8で示した最高記録率が120%となるマスクを適用することが出来る。
図11は、本実施形態のマスクデータ変換処理J0008で普通紙が選択された場合にイエローに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。図11(a)は、所定の画像領域に記録される記録データに対し、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。また、図11(b)は、2回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。それぞれのマスクパターンは、全エリアに対して、65%相当の記録率となっており、両者を重ね合わせた図11(c)では、約130%の記録率が得られる構成となっている。“2”で示したエリアは、図8で説明した120%の強調を行う場合よりも、若干多いことが確認される。
図11(d)は、レベル1に対応する母マトリクスである。120%の記録を行う場合と同様、図11(c)で“2”で示したエリアの全ては、図11(d)におけるドットが記録されないエリアに相当している。よって、図8の場合と同様、レベル1の濃度データに対しては、全ての画像領域で強調のための重ね打ちが行われない。すなわち、本実施形態のイエローにおいては、低濃度領域では強調が行われないので、図8で説明した120%の強調と同様に、粒状性の悪化を抑制するという効果が得られる。一方、高濃度領域では更に積極的にドットの強調が行われ、より高い最高濃度を実現することが可能となる。
次に、プリンタドライバにて光沢紙が選択された場合の処理を説明する。光沢紙についても、ドット配置パターン化処理は第1の実施形態と同様とする。すなわちレベル0〜レベル2までの3値に量子化された濃度データが、図5〜図7で説明したパターンに従ってドットの配置が決定されている。
本実施形態において、光沢紙における各インク色の最高記録率は、ライトシアンおよびライトマゼンタが100%、シアンおよびマゼンタが130%、ブラックが140%、更にイエローが150%とする。ライトシアンおよびライトマゼンタについては、第1の実施形態と同様に図1で示した通常のマスクを用いる。また、シアンおよびマゼンタについては、図11で説明した最高記録率が130%のマスクパターンを適用することが出来る。
図12は、本実施形態のマスクデータ変換処理J0008で光沢紙が選択された場合にブラックに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。図12(a)は、所定の画像領域に記録される記録データに対し、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。また、図12(b)は、2回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。それぞれのマスクパターンは、全エリアに対して、70%相当の記録率となっており、両者を重ね合わせた図12(c)では、約140%の記録率が得られる構成となっている。“2”で示したエリアは、図11で説明した130%の強調を行う場合よりも、さらに多くなっている。
図12(d)は、レベル1に対応する母マトリクスである。120%の記録を行う場合と同様、図12(c)で“2”で示したエリアの全ては、図12(d)におけるドットが記録されないエリアに相当している。よって、図8の場合と同様、レベル1の濃度データに対しては、全ての画像領域で強調のための重ね打ちが行われない。
図13は、本実施形態のマスクデータ変換処理J0008で光沢紙が選択された場合にイエローに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。図13(a)は、所定の画像領域に記録される記録データに対し、1回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。また、図13(b)は、2回目の記録走査でかけられるマスクパターンを示している。それぞれのマスクパターンは、全エリアに対して、75%相当の記録率となっており、両者を重ね合わせた図13(c)では、約150%の記録率が得られる構成となっている。“2”で示したエリアは、図12で説明した140%の強調を行う場合よりも、さらに多くなっている。
図13(d)は、レベル1に対応する母マトリクスである。120%の記録を行う場合と同様、図13(c)で“2”で示したエリアの全ては、図13(d)におけるドットが記録されないエリアに相当している。よって、図8の場合と同様、レベル1の濃度データに対しては、全ての画像領域で強調のための重ね打ちが行われない。
本実施形態のブラックおよびイエローにおいては、低濃度領域では強調が行われないので、図8で説明した120%の強調と同様に、粒状性の悪化を抑制するという効果が得られる。一方、高濃度領域では更に積極的にドットの強調が行われ、より高い最高濃度を実現することが可能となる。
以上説明してきたように本実施形態によれば、複数種類の記録媒体に記録可能なインクジェット記録システムにおいて、低濃度から高濃度に渡る全濃度領域において、画像の粒状感が損なわれない状態で、それぞれの記録媒体で表現可能な最高濃度およびより広い階調性を実現することが可能となった。
(その他の実施形態)
なお、以上の実施形態においては、2回の記録走査で画像を完成させる2パスのマルチパス記録を例に説明を加えてきたが、2パス以上の複数パスであれば、本発明を実現することは出来る。このとき、例えば、図5で説明したような3値のドット配置マトリクスパターンを適用するのであれば、上記実施形態と同様に、レベル1において非記録なエリアに重ねてドットを記録する構成とすればよい。この場合、3パスなら3ドットまで、4パスなら4ドットまでと強調の度合いを更に増加させることも可能となる。
また、以上の実施形態においては、2つのエリアを1画素に対応させて3つのレベルの濃度を表現するドット配置パターン化処理を例に説明を加えてきたが、2つ以上のエリアを用いて、上記ドット配置パターン化処理を実施する構成であれば、本発明を実現することは出来る。
図14は、1画素を2×2のエリアで対応し、5段階の濃レベル(5値)で濃度表現する例の、レベル値とドット配置パターンの様子を図5と同様に示した図である。図5と同様に、塗りつぶしたエリアがドットの記録を行うエリアを示しており、レベル数が上がるに従って、記録するドット数が1つずつ増加している。
入力データがレベル1の場合、パターンは4種類用意されている。4つエリアのうち記録するエリアを選択する方法が4種類あるからである。同様に、レベル2のパターンは6種類、レベル3では4種類それぞれ用意されている。このように、同値の濃度を表現できるパターンを更に多く適用する場合でも、上述した実施形態と同様に、ドット配置マトリクスパターンによるドット配列と、マルチパス記録で用いるマスクパターンとの間での整合性が取れていれば、本発明は成立する。
上述した2つの実施形態では、レベル1でのドット配列とマスクパターンを利用して強調する位置とが排他的になるように構成し、これによりレベル1では強調が行われないようにしている。これに対し、図14の場合のように、更に多くのレベル数を有する構成においては、「どのレベルまで強調を行わないようにするか」を制御することが可能となる。更に、マルチパス数も多く設定することにより、「どのレベルで何ドットの強調を行うようにするか」も制御することも可能となる。
図14のドット配置マトリクスパターンで濃度表現される画像を、4パスのマルチパスで記録する場合においては、例えば、レベル2までは強調を行わず、レベル3では1画素内に1ドットを追加する強調、レベル4では2ドットを付加する強調とすることもできる。更に、レベル3まで強調を行わず、レベル4にて3ドットを付加する強調なども行うことができる。すなわち、本発明によれば、多値の濃度レベル(0〜4)のそれぞれに対し、記録するドット数を1対1で対応させながら、計画的な強調を行うことが出来る点からも、特許文献2に記載されているような従来の強調方法とは、完全に異なると言えるのである。
なお、上記では、複数のドット配置パターンが用意可能なレベルでは、複数のドット配置パターンを全て利用し、例えば母マトリクス構成を用いることによって、複数のドット配置パターンをシーケンシャルに配列させる構成で説明してきたがシーケンシャルでなくランダムに配置されるような構成であっても良い。
さらに、本発明は、複数のドット配置パターンが用意可能なレベルであっても、必ずしも複数のドット配置パターンを適用しなければならないものではない。上述したように、複数のドット配置パターンを利用することは、画像上でのテクスチャーや擬似輪郭の発生を抑制する効果はあるが、全レベルで1種類ずつのドット配置パターンを固定的に用いる構成であっても、マスクパターンとドット配置パターンとの整合性が取れていれば、本発明特有の効果は得られるのである。
更に上述した2つの実施形態では、図4で示したようなホスト装置と記録装置から構成されるインクジェット記録システムとして説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、マスクデータ変換処理までがホスト装置で行われ、記録装置では入力されて来た2値データに従ってインクの吐出を行うのみの機能を有する構成であっても良いし、また全ての機能が一体化されたインクジェット記録システムであってもよい。
また、上記実施形態では、同一の色相を表現する濃度の異なる複数種のインク(濃インク、淡インク等)を用いる際に、濃インクについては最高記録率が100%超のマスクパターンを適用し、淡インクについては最高記録率が100%のマスクパターンを適用することとして説明したが、淡インクについて適用されるマスクパターンの最高記録率は100%に限られるものではない。淡インクに適用されるマスクパターンの最高記録率は、濃インクに適用されるマスクパターンの最高記録率より低ければよい。
また、本発明では、同一の色相を表現する濃度の異なるインクとして、濃インク(濃マゼンタ、濃シアン)および淡インク(淡マゼンタ、淡シアン)の2種類を適用することに限定されるものではなく、3種以上の濃度が異なるインクを適用してもよい。
この場合、同一の色相を表現する濃度の異なるインクの中で、最も濃度の低いインクについてだけ通常の100%のマスクパターンを適用し、それ以外のインクについては100%超のマスクパターンを適用する形態としてもよい。例えば、濃インク、中インク、淡インクが存在する場合、淡インクについてのみ100%のマスクパターンを適用し、中インクおよび濃インクについては100%超のマスクパターンを適用するのである。更に、中インクよりも濃インクの方のマスクパターンの最高記録率をより高く設定してもよい。また別の形態として、同一の色相を表現する濃度の異なるインクの中で、最も濃度の高いインクについてだけ100%超のマスクパターンを適用し、それ以外のインクについては100%のマスクパターンを適用するのもよい。
また、上記実施形態では、同一の色相を表現する濃度の異なるインク(濃マゼンタ、淡マゼンタ、濃シアン、淡シアン)を用いる形態について説明したが、本発明はこの形態に限られるものではない。本発明は、異なる吐出量で同一インクを吐出する形態においても適用可能である。この形態の場合、比較的少ない吐出量の小ドットについては、淡インクの同様の100%マスクパターンを適用し、比較的多い吐出量の大ドットについては、濃インクの同様の100%超マスクパターンを適用すればよい。
なお、大ドットおよび小ドットは、用いる複数色のインク全てに適用する必要はなく、複数色のインクの内の少なくとも1色のインクについて適用すればよい。例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色を用いる場合にあっては、ブラックおよびイエローについては単一のドット径で記録するようにし、シアンおよびマゼンタについてだけ異なるドット径で記録する構成としてもよい。この場合、小シアンドットおよび小マゼンタドットの記録に適用されるマスクパターンの最高記録率を100%に設定し、大シアンドット、大マゼンタドット、イエロードットおよびブラックドットの記録に適用されるマスクパターンの最高記録率を100%超に設定するのが好ましい。
また、同一インクのドット径の種類としては2種類を適用することに限定されるものではなく、3種以上としてもよい。例えば、小ドット、中ドット、大ドットの3種類が存在する場合、小ドットについてのみ100%のマスクパターンを適用し、中ドットおよび大ドットについては100%超のマスクパターンを適用するようにしてもよい。更に、中ドットよりも大ドットの方のマスクパターンの最高記録率をより高く設定してもよい。また別の形態として、大ドットについてだけ100%超のマスクパターンを適用し、それ以外の中ドットおよび小ドットについては100%のマスクパターンを適用するのもよい。
(a)〜(c)は、マルチパス記録方法を説明するためのマスクパターンを示した図である。 (a)〜(c)は、濃度アップを目的としたマルチパス記録方法を行う際のマスクパターンの例を示した図である。 (a)および(b)は、粒状感が悪化する様子を説明するための模式図である。 本発明の実施形態における画像データ変換処理の流れを説明するためのブロック図である。 入力レベル0〜2に対する出力パターンを示す図である。 (a)〜(c)は、複数のパターンを混在して配置するための、各レベル値に対応する母マトリクスを示した図である。 (a)〜(c)は、母マトリクスを画像全体に配列させる構成を示した図である。 (a)〜(d)は、マスクデータ変換処理で適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。 (a)〜(c)は、濃度データのデジタルカウントに対する画像領域への記録率を示した図である。 濃度の異なる複数種類のインクを同時に搭載したインクジェット記録装置において、グレースケール画像を記録する場合の、入力画像濃度に対する各インクの記録率を説明するための図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態において、普通紙が選択された場合にイエローに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態において光沢紙が選択された場合にブラックに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態において光沢紙が選択された場合にイエローに適用するマスクパターンと、ドット配置パターンとの関係を説明するための図である。 5段階のレベル(5値)で濃度表現する例の、レベル値とドット配置パターンの様子を示した図である。

Claims (4)

  1. 同一の色相を表現するのに用いられる第1インクと当該第1インクよりも濃度の低い第2インクを吐出する記録ヘッドを記録媒体上の画素に対して複数回走査させることにより、画素に対する記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記画素を構成する複数のエリアの各々に対するドットの記録あるいは非記録が定められたドット配置パターンが、画素の位置と対応するように複数配列されてなるマトリクスを、階調レベル毎に格納するメモリと、
    画素毎に、第1インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第1インク用の多値データを第1インク用の2値データに変換する手段と、
    画素毎に、第2インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第2インク用の多値データを第2インク用の2値データに変換する手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第1インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第1インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第1インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第1インク用の記録データに分割する手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第2インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第2インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第2インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第2インク用の記録データに分割する手段と、
    を備え、
    前記第1インク用のマスクパターンは、(A)所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成され、かつ(B)前記所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの非記録が定められかつ前記所定の階調レベル以上の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち少なくとも2回の走査でドットの記録が許容されるように構成され、
    前記第2インク用のマスクパターンは、前記マトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 大ドットと当該大ドットと同色で大ドットよりも小さい小ドットを形成するための記録ヘッドを記録媒体上の画素に対して複数回走査させることにより、画素に対する記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記画素を構成する複数のエリアの各々に対するドットの記録あるいは非記録が定められたドット配置パターンが、画素の位置と対応するように複数配列されてなるマトリクスを、階調レベル毎に格納するメモリと、
    画素毎に、大ドット用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記大ドット用の多値データを大ドット用の2値データに変換する手段と、
    画素毎に、小ドット用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記小ドット用の多値データを小ドット用の2値データに変換する手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して大ドットの記録を許容するか否かを定めた大ドット用のマスクパターンを用いることにより、前記大ドット用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する大ドット用の記録データに分割する手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して小ドットの記録を許容するか否かを定めた小ドット用のマスクパターンを用いることにより、前記小ドット用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する小ドット用の記録データに分割する手段と、
    を備え、
    前記大ドット用のマスクパターンは、(A)所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成され、かつ(B)前記所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの非記録が定められかつ前記所定の階調レベル以上の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち少なくとも2回の走査でドットの記録が許容されるように構成され、
    前記小ドット用のマスクパターンは、前記マトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 同一の色相を表現するのに用いられる第1インクと当該第1インクよりも濃度の低い第2インクを吐出する記録ヘッドを記録媒体上の画素に対して複数回走査させることにより、画素に対する記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記画素を構成する複数のエリアの各々に対するドットの記録あるいは非記録が定められたドット配置パターンが、画素の位置と対応するように複数配列されてなるマトリクスを、階調レベル毎に用意し、
    画素毎に、第1インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第1インク用の多値データを第1インク用の2値データに変換する工程と、
    画素毎に、第2インク用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記第2インク用の多値データを第2インク用の2値データに変換する工程と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第1インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第1インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第1インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第1インク用の記録データに分割する工程と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して第2インクのドットの記録を許容するか否かを定めた第2インク用のマスクパターンを用いることにより、前記第2インク用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する第2インク用の記録データに分割する工程と、
    を有し、
    前記第1インク用のマスクパターンは、(A)所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成され、かつ(B)前記所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの非記録が定められかつ前記所定の階調レベル以上の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち少なくとも2回の走査でドットの記録が許容されるように構成され、
    前記第2インク用のマスクパターンは、前記マトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成されていることを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 大ドットと当該大ドットと同色で大ドットよりも小さい小ドットを形成するための記録ヘッドを記録媒体上の画素に対して複数回走査させることにより、画素に対する記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記画素を構成する複数のエリアの各々に対するドットの記録あるいは非記録が定められたドット配置パターンが、画素の位置と対応するように複数配列されてなるマトリクスを、階調レベル毎に用意し、
    画素毎に、大ドット用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記大ドット用の多値データを大ドット用の2値データに変換する工程と、
    画素毎に、小ドット用の多値データの階調レベルに対応する前記マトリクスの中から、画素の位置に対応した前記ドット配置パターンを選択することによって、前記小ドット用の多値データを小ドット用の2値データに変換する工程と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して大ドットの記録を許容するか否かを定めた大ドット用のマスクパターンを用いることにより、前記大ドット用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する大ドット用の記録データに分割する工程と、
    前記複数回の走査のそれぞれについて個々のエリアに対して小ドットの記録を許容するか否かを定めた小ドット用のマスクパターンを用いることにより、前記小ドット用の2値データを、前記複数回の走査のそれぞれに対応する小ドット用の記録データに分割する工程と、
    を有し、
    前記大ドット用のマスクパターンは、(A)所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成され、かつ(B)前記所定の階調レベル未満の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの非記録が定められかつ前記所定の階調レベル以上の階調レベルに対応するマトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち少なくとも2回の走査でドットの記録が許容されるように構成され、
    前記小ドット用のマスクパターンは、前記マトリクスによりドットの記録が定められるエリアに対して、前記複数回の走査のうち1回の走査でのみドットの記録が許容されるように構成されていることを特徴とするインクジェット記録方法。
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