JP2010118790A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies

Abstract

【課題】記録剤量制限処理を行うと、色再現領域が狭くなるため、暗部の階調性が低下し、画像が本来持っていた情報が失われてしまうことがある。
【解決手段】入力されたカラー画像データの着目画素ごとに色剤量を求め(401)、前記着目画素の周辺領域の色剤量を算出し(402)、前記着目画素の色剤量と前記着目画素の周辺領域の色剤量とに基づき、前記入力されたカラー画像データの濃度域を補正する(400)ことで、記録材の量を制限し、画質の低下を防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式やインクジェット方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置に供給する画像データを処理する技術に関し、特に、トナーまたはインク等の記録剤の消費量を制御する画像処理装置及びその制御方法に関する。
電子写真やインクジェット方式で画像を形成する画像形成装置においては、画像形成時、画像信号に応じてトナー量またはインク量を調整する。このような装置には、トナーまたはインクの消費量を減らしてランニングコストを節約するトナーやインクの消費量節約モードが設けられていることが多い。また外部から画像信号を入力し画像を出力する場合、プリンタの画像形成部の特性、トナーやインクの特性、印刷スピードを上げるための処理方法によっては、単位面積当たりに付着させるトナーまたはインクの消費量に制限を設けなければならないことがある。このような場合、トナーまたはインクの消費量をプリンタの印字特性に合わせて画像信号のレベル全体をある一定の制限値まで下げる処理が行われる。この処理方法としては、例えば、特許文献1に記載の、下色除去後にC,M,Yの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法等が知られている。また特許文献2には、C,M,Y,Kの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法が記載されている。
特開2005−101934号公報 特開平10−73978号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のトナーまたはインク量の制限方法では、暗部の階調性が低下し、画像が本来持っていた情報が失われる場合があった。これは、トナーまたはインク量を制限するために、画像信号レベルをある一定の比率で減少させることにより色再現領域が狭くなることに起因する。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、記録材の量の分布に基づいて画素値を補正することによって、記録材の量を制限することで、画質の低下を防止した画像処理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、入力されたカラー画像データの着目画素ごとに色剤量を求める手段と、
前記着目画素の周辺領域の色剤量を算出する算出手段と、
前記着目画素の色剤量と前記着目画素の周辺領域の色剤量とに基づき、前記入力されたカラー画像データの濃度域を補正する補正手段とを有する。
本発明によれば、記録材の量の分布に基づいて画素値を補正することによって、記録材の量を制限することで、画質の低下を防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。本実施形態では画像処理装置として電子写真方式のカラーデジタル複合機等を想定しているが、電子写真方式やインクジェット方式の複写機、プリンター等の他の印刷デバイスであっても同様に考えることができる。また、記録剤としてトナーを想定しているが、インク等他の記録剤(色剤)についても同様に考えられる。
<第1の実施形態>
従来のトナーまたはインク量の制限方法では、暗部の階調性が低下し、画像が本来持っていた情報が失われる場合があった。そこで、従来のトナー量制限処理の前処理として、トナー量のダイナミックレンジを画素毎にトナー量制限値を超える量に応じて制御する方法について説明する。こうすることで、トナー量制限処理による画像情報の損失を軽減する。画像情報の損失の軽減は画質劣化の軽減につながる。第1の実施形態では特に、トナー量の分布に関する情報に基づいてトナー量ダイナミックレンジ補正画像と入力画像の配合を行う。こうすることにより、トナー量制限処理によるトナー量削減の対象とならない領域への影響を防ぎつつ、上記課題を解決するための構成について説明する。濃度値がトナー量を表すとすれば、トナー量ダイナミックレンジ補正とは、濃度域圧縮に相当する処理である。
[画像処理システム]
図1は、本発明に係る画像処理装置の概略ブロック図である。まず、本実施形態に係る画像処理装置の構造について説明する。図1に示すように、画像処理装置100は、画像読取部101、画像処理部102、記憶部103、CPU104、画像出力部105、UI(ユーザーインターフェース)106及び画像受信部107を備える。尚、画像処理装置100は、LANやインターネット等のネットワークを介して、画像データを管理するサーバや、この画像処理装置に対してプリントの実行を指示するパーソナルコンピュータ(PC)等とも接続可能である。
次に、図1に示す画像処理装置の各構成の働きについて説明する。画像読取部101では、入力画像を読み取る。例えば、画像読取部101は画像スキャナ等であり、用紙上に記録された画像をディジタル画像データに変換する。画像読取部101から出力されるディジタル画像データは、例えばCMYKの色成分で構成されるカラー画像データである。これを元カラー画像データあるいは元画像データとも呼ぶ。画像受信部107は、ネットワーク等を介して画像データを受信する。また、ページ記述言語で記述された印刷情報を受信する場合もある。本実施形態では、読み取られた画像データ、受信した画像データ、受信した印刷情報をまとめて印刷情報等と呼ぶことにする。
画像処理部102は、読み取られた画像データ、あるいは受信した画像データ等の印刷情報等を中間情報(以下、「オブジェクト」という。)に変換し、オブジェクトバッファに格納する。この時、濃度補正等の画像処理が行われる。さらに、画像処理部102は、オブジェクトに基づいてビットマップデータを生成し、バンドバッファに格納する。この時、ディザ処理やハーフトーン処理等が行われる。画像処理部102は、たとえばCPUとメモリ、上記機能を実現するためにCPUにより実行されるプログラムにより構成することもできる。オブジェクトバッファやバンドバッファは記憶部103に設けることができる。バンドバッファは画像処理部102に局所的に設けても良い。ビットマップデータは、画素から構成され、画素は色成分毎の濃度値で構成される。この濃度値は、トナー等の色剤の量を表す色剤量のデータ(色剤量データ)ということもできる。
次に、図1に示す画像処理装置の記憶部103、CPU104及び画像出力部105における構成や働きについて説明する。記憶部103は、ランダムアクセスメモリ(RAM)や読み出し専用メモリ(ROM)等のさまざまな記憶媒体から構成される。例えば、RAMはデータや各種情報を格納する領域として用いられたり、作業領域として用いられる。一方、ROMは、各種制御プログラムを格納する領域として用いられる。また、CPU104は、ROMに格納されたプログラムに従って各種処理を実行、制御するものとして用いられる。さらに、画像出力部105は、バンドバッファに格納されたビットマップデータに基づいて画像を出力(例えば、印刷用紙等の記録媒体に画像を形成して出力)する働きを持つ。画像出力部がカラープリンタである場合、例えばYMCKの各色成分の画像を、媒体上に重ねて形成することでフルカラーの画像を形成することができる。その場合には、画像の基となるビットマップデータもYMCKの各色成分毎に生成され、それぞれのバンドバッファに格納されている。
図3は、図1における画像処理装置の画像読取部101、画像受信部102及び画像出力部106を有する画像処理装置の一例であるディジタル複合機のハードウェア構成を模式的に示す断面図である。図1を参照し説明した画像処理装置のより詳細な構成について、図3を参照し説明する。この画像処理装置は、コピー、プリンタ、ファクシミリのそれぞれの機能を有している。図3において、本実施形態の画像処理装置は、スキャナ301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリンタ313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315等とを有する。
まず、スキャナ301を中心に行われる読み取り動作について説明する。原稿台307に原稿をセットして読み込みを行う場合には、ユーザは原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。すると、開閉センサ350が原稿台307が閉じられたことを検知した後、スキャナ301の筐体内にある光反射式の原稿サイズ検知センサ331〜335が、セットされた原稿サイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源310が原稿を照射し、CCD(charge−coupleddevice)343が反射板311、レンズ312を介して原稿からの反射光を受光して画像を読み取る。そして画像処理装置のコントローラが、CCD343によって読み取った画像データをデジタル信号に変換し、所望の画像処理を行ってレーザー記録信号に変換する。変換された記録信号は、コントローラ内のメモリに格納される。
DF302に原稿をセットして読み込みを行う場合には、ユーザはDF302の原稿セット部303のトレイに原稿をフェースアップで載置する。すると、原稿有無センサ304が、原稿がセットされたことを検知し、これを受けて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は原稿台307での読み込みと同様に画像が読み込まれ、得られた記録信号がコントローラ内のメモリに格納される。
読み込みが完了すると、再び搬送ベルト306が回転して、図3の画像処理装置の断面図において右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ原稿が排紙される。原稿が複数存在する場合は、原稿台307から原稿が画像処理装置の断面図において右側に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ305を経由して画像処理装置の断面図において左側から次原稿が給送され、次原稿の読み込みが連続的に行なわれる。以上がスキャナ301の動作である。
続いてプリンタ310を中心に行われる印刷動作について説明する。コントローラ内のメモリに一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ313へと転送され、そのレーザー記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザー光に変換される。そして、記録レーザー光は各色の感光体316に照射され、各感光体に静電潜像を形成する。そして、プリンタ313は、トナーカートリッジ317から供給されるトナーにより各感光体にトナー現像を行い、各感光体に可視化されたトナー画像は中間転写ベルト321に一次転写される。中間転写ベルト321は図3において時計回転方向に回転し、用紙カセット318、或いは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へとトナー画像が転写される。
画像が転写された記録紙は、定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送される。そして記録紙は、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324、或いはフェースアップのサイドトレイ325へと排紙される。但しサイドトレイ325は、フィニッシャ315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である。フラッパ326及び327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。両面プリントの場合には、記録紙が定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後スイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面プリントが行われる。
続いてフィニッシャ315で行われる動作について説明する。フィニッシャ315は、ユーザに指定された機能に応じ、印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステープル(1個所、2箇所綴じ)やパンチ(2穴、3穴)、製本中綴じ等の機能を有する。図3の画像処理装置は2つの排紙トレイ328を有し、フィニッシャ315への排紙口324を通過してきた記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAXの機能毎に排紙トレイ328が振り分けられる。プリンタ313は、カラー4ドラムのプリンタではあるが、カラー1ドラムのエンジンでも良い。図3の画像処理装置は、プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N−UP印刷、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
[トナー量制限処理]
次に、具体的なトナー量を制限する処理について説明する。初めに、トナー量制限に係るブロック図を図2に示す。なお、図2の「プリンタ部」は画像出力部105に相当する。また「プリンタ部」以外のブロックは画像処理部102により行われる機能を示す。画像処理部102の機能はハードウエアで実装される場合もあるが、図示する手順のプログラムにより実現されてもよい。ここではハードウエアのユニットとして実装されているものとして説明する。図2の処理は、印刷情報等に基づいてビットマップデータを生成した後で、そのビットマップデータを対象として実行される。
図2は、画像処理部102の処理および画像出力部105の処理の一部を示した概略図である。画像処理部102中のユニットA200は、入力系の第1の表色系たとえばRGB表色系から、出力系の第2の表色系たとえばCMYK表色系への色変換処理を行う色変換処理部である。ユニットA205はトナー量ダイナミックレンジ補正処理部である。この処理の詳細は後述する。ユニットA201はトナー量が制限値よりも多い場合トナー量の削減を行うトナー量制御処理部である。トナー量の削減は、画像データを加工することで実現される。ユニットA202は、ガンマ変換やプリンタの出力濃度の時間経過に応じた変化を補正する経時補正などを行う印刷階調補正処理部である。ユニットA204はユニットA200、ユニットA205、ユニットA201などの各種画像処理を行う画像処理部102に相当する。ユニットA203は、画像処理の結果に基づいて出力するプリンタ部であり、画像出力部105に相当する。
図2内のトナー量制御処理部A201についてはさまざまな方法を採用できる。例えば特開平10−73978号公報に記載の、C,M,Y,Kの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法や、特開2005−101934号公報に記載の、下色除去後にC,M,Yの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法が採用できる。
なお、ガンマ処理はプリンタの入出力特性を線形に変換するための処理であるから色処理後に行うことが望ましい。さらに、トナー量制限処理は色成分を不可逆的に失わせる可能性があるために、濃度調整等の色処理はトナー量制限処理の後で行うことが望ましい。
[トナー量ダイナミックレンジ補正処理]
図4に本実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部A205のブロック図を、また図10にトナー量ダイナミックレンジ補正部A205における処理のフローチャートを示す。トナー量ダイナミックレンジ補正部A205の機能はハードウエアで実装される場合もあるが、プログラムにより実現されてもよい。
図4において、変換部400は、平均値計算部403、濃度補正部404、配合部405を含む。図10のステップS1000は変換部400における処理に相当し、平均値計算ステップS1003、濃度補正ステップS1004、配合ステップS1005を含む。以下、図4及び図10を参照して、第1の実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部A205の動作について説明する。トナー量ダイナミックレンジ補正部A205には、CMYK表色系へと色変換処理が行われたカラービットマップ画像データが入力される。
まず、ステップS1001において、トナー量計算部401で、CMYK入力信号より画素(x,y)のトナー量Vc(x,y)が計算される。なお(x,y)はビットマップ画像データにおける画素の位置を二次元座標系で示した値である。ステップS1001では、例えば、画素(x,y)の入力信号C(x,y),M(x,y),Y(x,y),K(x,y)の各値を合計した値を画素 (x,y)におけるトナー量Vc(x,y)とする。また、Kの値をCMY各色値にそれぞれ加えた値C(x,y)+ K(x,y),M(x,y)+K(x,y),Y(x,y)+K(x,y)を合計した値を画素 (x,y)におけるトナー量Vc(x,y)としてもよい。
次にステップS1002において、分布解析部402でトナー量Vc(x,y)にフィルタ処理が行われ、周辺トナー量Vs(x,y)が算出される。この際のフィルタ処理は、注目画素(x,y)を含む周辺画素にガウシアンフィルタによる畳み込み演算を行う方法や、バイラテラルフィルタによる畳み込み演算を行う方法がある。また畳み込み演算の高速化のため、小さいフィルタサイズでも相対的なフィルタサイズを大きくできるようダウンサンプリングを行ってからフィルタ処理を行ってもよい。
以下、注目画素を含む周辺画素にガウシアンフィルタによる畳み込み演算を行う方法について説明する。注目画素(x,y)について、周辺トナー量Vs(x,y)は次式で表される。
Vs(x,y) = Vc(x,y)*G(x,y)
ここで、演算子*は畳み込み演算(Convolution)を表す。G(x,y)は次式で表されるガウス関数である。
G=K exp{−(x2+y2)/σ2
∬G(x,y)dxdy=1
ここでKはガウス関数のレベルを、σはガウス関数の標準偏差を表す。すなわち、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)は、画素(x,y)の画素値をVc(x,y)として構成した画像データに対して所与のガウスフィルタGを用いた平滑化処理を行うことで得られる。ガウスフィルタGとしては、たとえば、要素である係数の総和が1であり、かつその分布がガウス分布に従うようなn×nの係数行列を用いることができる。その係数行列を用いて画像データの各色成分毎に積和演算を行うことで、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)が得られる。すなわち周辺トナー量とは、着目画素の全色成分の濃度の総和を、近傍画素の値を用いて平滑化した値と言い換えることもできる。ここで近傍画素の範囲はフィルタサイズで定義され、n×nフィルタであれば、着目画素を中心としてn×n画素が近傍画素となる。
ステップS1003において、平均値計算部403で、CMYK入力信号より画像全体のトナー量の平均値VAVGが計算される。たとえば画素(x,y)におけるトナー量Vc(x,y)を全画素について足し算し、それを画素数で割ったものをトナー量平均値VAVGとする。ステップS1003はステップS1002の前に行ってもよい。
ステップS1004において、濃度補正部404では、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)と、画像全体における1画素当たりのトナー量平均値VAVGを用いてCMYK入力信号の各画素の各色信号値が補正される。補正後の画素(x,y)における信号値C'(x,y),M'(x,y),Y'(x,y),K'(x,y)それぞれは、信号値C(x,y),M(x,y),Y(x,y),K(x,y)それぞれにVAVG/Vs(x,y)を乗じて与えられる。すなわち入力画素の色成分をI(IはCMYKのいずれか)とすると、補正後の色成分I'は、I'(x,y)=I(x,y)×VAVG/Vs(x,y)と表される。また、VAVGの代わりに、固定値を用いてもよい。
なお、ここでVAVGを乗じず、クリッピング処理を行ってもよい。クリッピング処理とは、ヒストグラム分布の上下3%前後の画素値をクリッピングしてから、線形変換によって出力ビット数(例えば8ビット)に応じたデジタル値に割り振る処理である。クリッピング処理を行う場合には図4の平均値計算部403がなくなり、濃度補正部404と配合部405との間にクリッピング処理部が入ることになる。
ステップS1005において、配合部405で、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)に基づいて、画素(x,y)のCMYK入力信号と補正後のC'M'Y'K'信号の配合率rが決定され、決定された配合率rに基づいて配合が行われる。配合率rの決定は例えば配合処理部で予め保持しているテーブルや関数により行う。テーブルの例を図5に示す。本テーブルは、トナー量制限値が200%である場合に、トナー量制限値以下の画素については補正を行わず、トナー量制限値以上の部分についてはトナー量が多い部分ほど補正画像の割合を多くすることを意味している。画素(x,y)における周辺トナー量Vs(x,y)に対して、テーブルより補正信号の配合率r(x,y)を得ることができる。配合処理後の信号値C"(x,y), M"(x,y), Y"(x,y), K"(x,y)は、入力画素値の補正前後の各色成分値を、その配合比rで配合する。すなわち配合後の色成分をI"(IはCMYKのいずれか)とすると、I"(x,y)=I(x,y)×{1−r(x,y)}+I'(x,y)×r(x,y)と表される。
配合部405の出力であるC"M"Y"K"信号が本実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部の出力となる。
このように、トナー量(色剤量)制限処理に先立ってまずダイナミックレンジ補正部A205の濃度補正部404で濃度域の圧縮を行う。この補正処理によれば、着目画素の周辺領域のトナー量データが大きいほど、着目画素の色成分の値が小さくなるように、着目画素の色成分の値を補正する。着目画素の周辺領域のトナー量データは、着目画素に加えて、その近傍画素のトナーの量も加味して求めた値である。すなわち、着目画素を中心とした近傍画素群のトナー量の加重平均であり、その重みはガウス分布に従う。
濃度補正後の色成分値は、着目画素の周辺トナー量に対するトナー量平均値の比を着目画素の各色成分に乗じた値である。すなわち、周辺トナー量がトナー量平均値よりも小さければ画素値は元の値よりも大きく、周辺トナー量がトナー量平均値よりも大きければ画素値は元の値よりも小さくなるように、濃度補正後の色成分値は補正されている。従って、着目画素の周辺トナー量が閾値を超えており、かつ、周辺トナー量がトナー量平均値よりも大きな画素については、当該画素の各色成分値は小さくなるように補正される。また、着目画素の周辺トナー量が閾値を超えており、かつ、周辺トナー量がトナー量平均値よりも小さな画素については、当該画素の各色成分値は大きくなるように補正される。
また、配合部405において、着目画素の周辺トナー量すなわち平滑化処理後の着目画素のトナー量が所定の閾値を超えると、その超過量が大きくなるに従い濃度補正後の色成分値の割合を増加させ、逆に入力色成分値の割合を減少させるように、画素値を配合する。なお、周辺トナー量が閾値を超えていない画素については各色成分値については補正を行わず、色変換処理部A200から出力された信号を、トナー量ダイナミックレンジ補正部A205の出力信号として出力する。
この後で、トナー量制御処理部A201によるトナー量制御処理を行う。ダイナミックレンジ補正処理A205ではトナー量(濃度)のダイナミックレンジを圧縮することはできるが、トナーの総和が許容値以下にならない場合もあるので、トナー量ダイナミックレンジ補正処理A205の後にトナー量制御処理A201を行う必要がある。トナー量制御処理そのものは従来と同じ処理でよい。たとえば、例えば特開平10−73978号公報に記載の、C,M,Y,Kの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法を採用できる。また、特開2005−101934号公報に記載の、下色除去後にC,M,Yの画像信号レベルをある一定の比率で減少させる方法でトナー量を制御する。
図13にトナー量制限処理の処理手順の一例を示す。この処理もまた画像処理部102(詳細にはトナー量制限処理部A201)により1画素ごとに実行される。入力となるデータは、図10の処理で得られたC"M"Y"K"信号である。しかしながら図13では、C"M"Y"K"をいったんCMYKに置き換えて説明している。すなわち、図13のCMYKは、図10のC"M"Y"K"に相当する。
まずCMYK全色成分の総和Sum_In(これはトナー量の総和とみなせる)を計算する(S1301)。次に総和Sum_Inをトナー許容値C_Maxと比較する(S1302)。総和Sum_Inが許容値C_Max以下なら、入力値CMYKを、そのまま出力値C"M"Y"K"として出力される(S1310)。
一方、総和Sum_Inが許容値C_Maxを越えているなら、その超過量の半分すなわち(Sum_In−C_Max)/2と、入力CMYの各値のうちの最小値を、下色除去の対象となる値Ucrとする(S1303)。ただし、UCR後のK成分(K')が255を越えていると下色除去しきれないので、K+Ucrが255を越えていれば、UCR後のK'は、K+Ucrと255のうちの小さい方の値とする(S1304)。UCRで除去される色成分(K'−K)を各色成分CMYから差し引き、UCR後の値C'M'Y'とする(S1305)。
次に、UCR後の色成分のC'M'Y'K'の総和(これはトナー量の総和とみなせる)Sum_In'を計算する(S1306)。そしてSum_In'をトナー載り量の許容値C_Maxと比較し(S1307)、許容値以内ならトナー量制御係数αを1とする(S1311)。一方、Sum_In'が許容値C_Maxを越えていれば、各色成分の総和が許容値となるよう、CMY成分値に乗ずるトナー量制御係数αを決定する。すなわち、αC'+αM'+αY'+K'=C_Maxとなる係数αを求める(S1308)。最後に、ステップS1308またはS1311で求めた係数αをC'M'Y'に乗じた値を出力値C"M"Y"とし、黒成分についてはK'をそのまま出力値K"とする(S1309)。こうして、1画素当たりのトナー量の総和を許容値C_Maxに抑制することができる。
こうして得られたCMYK(あるいはCMY)のビットマップ画像データは、画像出力部105により、恒久画像として用紙等の上に可視化された画像として出力される。その際、トナー量制限処理が施されたCMYKあるいはCMYの値に応じてCMYKあるいはCMYの各色成分の記録材が使用されるため、画像形成に使用されるトナー量は制限に従って量に抑えられる。また、トナー制限処理の前に、トナー量に応じた濃度域圧縮処理を行っているために、トナー量制限によるトナー量の削減対象とならない部分へ影響を与えることなく、トナー量制限による画像情報の喪失を軽減することができる。特に、トナー量制御処理による高濃度部の飽和による黒つぶれを防止できる。
[本実施形態の効果]
トナー量制限の前処理として本実施形態による処理を行うことで、トナー量制限によるトナー量の削減対象とならない部分へ影響を与えることなく、トナー量制限による画像情報喪失を軽減できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、トナー量ダイナミックレンジ補正処理において、各画素における周辺トナー量と画像全体のトナー量平均値の比をトナー量制限値を超える量に応じて制御することでダイナミックレンジ補正の補正強度を調整する方法について説明する。これにより、トナー量制限処理によるトナー量削減への影響を防ぎつつ、トナー量制限による画像情報損失を軽減することができる。
なお、本実施形態の画像処理装置において、上述した第1の実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、説明を省略する。
[トナー量ダイナミックレンジ補正処理]
図6に本実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部のブロック図を、また図11にトナー量ダイナミックレンジ補正部における処理のフローチャートを示す。なお、図6の「トナー量ダイナミックレンジ補正部」はユニットA205に相当する。トナー量ダイナミックレンジ補正部の機能はハードウエアで実装される場合もあるが、プログラムにより実現されてもよい。変換部600は平均値計算部403、補正係数調整部601、濃度補正部602を含む。同様に、ステップS1100はステップS1103、ステップS1104、ステップS1105を含む。以下、図6及び図11を参照して、第2の実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部の動作について説明する。
ステップS1101におけるトナー量計算部401の動作、ステップS1102における分布解析部402の動作、ステップS1103における平均値計算部403の動作は第1の実施形態と同様の処理内容のため、説明を省略する。すなわちそれぞれ図10のステップS1001,1002,1003に相当する。
ステップS1104において、補正係数調整部601では、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)と、画像全体のトナー量平均値VAVGを用いて計算される濃度補正係数V(x,y)が計算される。濃度補正係数V(x,y)は周辺トナー量Vs(x,y)とトナー量平均値を用いて次式で表される。
V(x,y)=VAVG/Vs(x,y)
さらに本実施形態では、濃度補正係数としては、画素毎に周辺トナー量Vs(x,y)に基づいて調整した値V'(x,y)が用いられる。V(x,y)の調整は分母であるVAVGを調整しても、分子であるVs(x,y)を調整してもよい。分母を調整する場合は、調整後の濃度補正係数V'(x,y)は画素毎に決められる調整係数a(x,y)を用いて次式のように表される。
V'(x,y)=VAVG/{(Vs(x,y)−VAVG)×a(x,y)+VAVG)}
値V'は、調整係数a=0のときに1、すなわち入力値をそのまま出力し、a=1のときにVそのものとなる。a(x,y)決定用テーブルの例を図7に示す。図7のテーブルは、トナー量制限値が200%である場合に、トナー量制限値以下の画素については補正を行わず(すなわちa=0)、トナー量制限値以上の部分についてはトナー量が多い部分ほど補正強度を強くすることを意味している。これにより、周辺トナー量が多いほど補正量は大きくなる。
一方分子を調整する場合は、画素毎に決められる調整係数b(x,y)を用いて次式のように表される。
V'(x,y)={(Vs(x,y)−VAVG)×b(x,y)+VAVG}/Vs(x,y)
この場合、値V'は、調整係数b=1のときに1、すなわち入力値をそのまま出力し、b=0のときにVそのものとなる。調整係数bの決定用テーブルは、図7の値域の0と1とを入れ替えたテーブルとなる。このため、周辺トナー量が多いほど補正量は大きくなる。
このように、着目画素の周辺トナー量に対するトナー量平均値の比によって濃度補正係数Vを定め、さらに調整係数によって、周辺トナー量が多い画素についてより一層濃度域圧縮の効果を高めることができる。
a(x,y)とb(x,y)の違いは、a(x,y)は大きいほどトナー量ダイナミックレンジ補正効果の強度が強くなるのに対し、b(x,y)は小さいほどトナー量ダイナミックレンジ補正効果の強度が強くなる点である。調整係数a(x,y),b(x,y)の決定は、例えば予め保持しているテーブルや関数により、周辺トナー量Vs(x,y)に基づいて行う。
ステップS1105において、濃度補正部602では、補正後のトナー量係数V'(x,y) を用いてCMYK入力信号の各画素の各色信号値が補正される。具体的には、補正後の画素(x,y)における信号値C'(x,y),M'(x,y),Y'(x,y),K'(x,y)は、入力値にトナー量係数V'(x,y)を乗じて得られる。例えば色成分I(x,y)の補正後の値I'(x,y)は、I'(x,y)=I(x,y)×V'(x,y)で表される。ここでIはCMYKのいずれかである。
濃度補正部602の出力であるC'M'Y'K'信号が本実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部の出力C"M"Y"K"となる。トナー量制限処理は図13の通りである。
このように本実施形態の補正処理によれば、元カラー画像データの着目画素の周辺領域の色剤量データがしきい値を越えていれば、該着目画素の各色成分の値を、該画素の周辺領域の色剤量データが大きいほど高い圧縮率で圧縮して補正する。
以上のようにトナー量制御処理の前に画像のダイナミックレンジを圧縮するように補正しているため、トナー量制御処理による高濃度部の飽和による黒つぶれを防止できる。
[本実施形態の効果]
トナー量制限の前処理として本実施形態による処理を行うことで、トナー量制限の対象とならない部分へ影響を与えることなく、トナー量制限による画像情報の喪失を軽減できる。
<第3の実施形態>
ダイナミックレンジ補正効果の強さは画像の特徴によって違うため、画像によっては補正効果を全体的に弱める、または強めることで、より自然なトナー量制限画像を得られる場合がある。そこで第3の実施形態では、第1の実施形態における配合率を決める際に、配合率を決定するためのテーブルをトナー量に関する情報に基づいて動的に生成するための方法について説明する。
なお、本実施形態の画像処理装置において、上述した第1の実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、説明を省略する。
[トナー量ダイナミックレンジ補正処理]
図8に本実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部のブロック図を、また図12にトナー量ダイナミックレンジ補正部における処理のフローチャートを示す。なお、図8の「トナー量ダイナミックレンジ補正部」はユニットA205に相当する。トナー量ダイナミックレンジ補正部の機能はハードウエアで実装される場合もあるが、プログラムにより実現されてもよい。変換部800は平均値計算部403、濃度補正部404、標準偏差計算部801、配合部802を含む。同様に、ステップS1200はステップS1203、ステップS1204、ステップS1205、ステップS1206を含む。以下、図8及び図12を参照して、第3の実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部の動作について説明する。
ステップS1201におけるトナー量計算部401、ステップS1202における分布解析部402、ステップS1203における平均値計算部403、ステップS1205における濃度補正部404はそれぞれ第1の実施形態と同様の動作を行うため、説明を省略する。
ステップS1204において、標準偏差計算部801では、画素(x,y)のトナー量Vc(x,y)と、画像全体のトナー量平均値VAVGとを用いて、画像全体のトナー量の標準偏差Vσを計算する。たとえばVc(x,y)とVAVGの差を二乗したものを全画素について加算し、和の平方根を画素数で割ったものをトナー量標準偏差Vσとする。ステップS1203がステップS1202より前に行われる場合、ステップS1204は、ステップS1203の後、ステップS1202の前に行ってもよい。また、ステップS1204はステップS1205の後に行ってもよい。
ステップS1206において、配合部802では、まず、標準偏差Vσに基づいて、テーブルの選択が行わる。続いて、選択されたテーブルを用いて、画素(x,y)の周辺トナー量Vs(x,y)に基づいて、画素(x,y)のCMYK入力信号とトナー量ダイナミックレンジ補正後のC'M'Y'K'信号の配合率が決定され、決定された配合率に基づいて配合が行われる。図9にVσに基づくテーブルの選択例を示す。図9は、画像全体におけるトナー量の標準偏差Vσが小さいほど、補正信号の配合率の最大値を大きくするようなテーブルを選択することを意味している。決定されたテーブルを用いての配合処理は第1の実施形態におけるステップS1005と同様の処理内容のため、説明を省略する。またテーブルに代えて関数もしくは関数の係数等を選択しても良い。また配合率を例えば選択可能なモードとしてユーザに提供し、それを選択させても良い。
配合部802の出力であるC"M"Y"K"信号が本実施形態におけるトナー量ダイナミックレンジ補正部の出力となる。
このように本実施形態の補正処理によれば、元カラー画像データの着目画素の周辺領域の色剤量データがしきい値を越えていれば、該着目画素の各色成分の値を、該画素の周辺領域の色剤量データが大きいほど高い圧縮率で圧縮して補正する。
以上のようにして、第1実施形態と同様の効果を上げることができる。加えて、周辺トナー量が同じ場合、トナー量標準偏差Vσが大きな画像データほど、補正後の画像信号(すなわち濃度域圧縮済みの画像)の配合率を低くすることで、ダイナミックレンジの補正後も元画像のコントラストを失わずに済む。
[本実施形態の効果]
トナー量制限の前処理として本実施形態による処理を行うことで、トナー量ダイナミックレンジ補正効果の全体的な強さが画像の特徴に応じて制御され、より自然なトナー量制限画像を得られるという効果がある。加えて、元画像の特徴を、トナー量ダイナミックレンジ補正により失いにくいという効果もある。
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明には、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の概略ブロック図 画像処理の概略ブロック図 画像読取部101及び画像出力部105のハードウェア構成の模式図 第1の実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部の概略ブロック図 トナー量から補正画像(図4のC'M'Y'K')配合率への変換テーブルの例を示す図 第2の実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部の概略ブロック図 トナー量から調整係数への変換テーブルの例を示す図 第3の実施形態に係るトナー量ダイナミックレンジ補正部の概略ブロック図 σに基づく変換テーブルの選択例を示す図 第1の実施形態に係るフローチャート 第2の実施形態に係るフローチャート 第3の実施形態に係るフローチャート トナー制限処理のフローチャート

Claims (20)

  1. 入力されたカラー画像データの着目画素ごとに色剤量を求める手段と、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量を算出する算出手段と、
    前記着目画素の色剤量と前記着目画素の周辺領域の色剤量とに基づき、前記入力されたカラー画像データの濃度域を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量が大きいほど、前記着目画素の色剤量が小さくなるように前記着目画素の色剤量を補正する濃度補正手段と、
    前記濃度補正手段によって補正された濃度補正後の前記着目画素の色剤量と前記入力されたカラー画像データの前記着目画素の色剤量とを、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値に応じた比率で配合する配合手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記濃度補正手段は、前記着目画素の周辺領域の色剤量に対する前記入力されたカラー画像データの色剤量の平均値の比を、前記着目画素の色剤量に乗じることで濃度補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記配合手段は、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値が大きいほど、前記濃度補正後の前記着目画素の色剤量の比率が高くなるように配合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  5. さらに、前記補正手段により補正されたカラー画像データの色剤量を制限する処理を行う処理手段とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記色剤量を求める手段は、前記入力されたカラー画像データの着目画素ごとにその全色成分の濃度値を加算した色剤量を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、
    前記着目画素の色剤量が所定の制限値を越える場合、前記着目画素の色剤量が高いほど補正量が大きくなるように濃度補正係数を決定する補正係数調整手段と、
    前記着目画素の色剤量を前記濃度補正係数を乗じて補正する濃度補正手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正手段は、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量が大きいほど、前記着目画素の色剤量が小さくなるように前記着目画素の色剤量を補正する濃度補正手段と、
    画像全体の色剤量の標準偏差を計算する標準偏差計算手段と、
    前記濃度補正手段によって補正された濃度補正後の前記着目画素の色剤量と前記入力されたカラー画像データの前記着目画素の色剤量とを、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値と前記標準偏差とに応じた比率で配合する配合手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記配合手段は、あらかじめ保持しておいたテーブル又は関数を用いて前記配合率を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 前記配合手段は、前記配合率を求めるテーブル又は関数の選択、もしくはそれに関するモードの選択をユーザから受け付ける手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  11. 入力されたカラー画像データの着目画素ごとに色剤量を求める工程と、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量を算出する算出工程と、
    前記着目画素の色剤量と前記着目画素の周辺領域の色剤量とに基づき、前記入力されたカラー画像データの濃度域を補正する補正工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記補正工程は、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量が大きいほど、前記着目画素の色剤量が小さくなるように前記着目画素の色剤量を補正する濃度補正工程と、
    前記濃度補正工程によって補正された濃度補正後の前記着目画素の色剤量と前記入力されたカラー画像データの前記着目画素の色剤量とを、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値に応じた比率で配合する配合工程と
    を有することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記濃度補正工程では、前記着目画素の周辺領域の色剤量に対する前記入力されたカラー画像データの色剤量の平均値の比を、前記着目画素の色剤量に乗じることで濃度補正を行うことを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 前記配合工程では、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値が大きいほど、前記濃度補正後の前記着目画素の色剤量の比率が高くなるように配合することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の画像処理方法。
  15. さらに、前記補正工程により補正されたカラー画像データの色剤量を制限する処理を行う処理工程を有することを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  16. 入力されたカラー画像データの着目画素ごとに色剤量を求める手段と、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量を算出する算出手段と、
    前記着目画素の色剤量と前記着目画素の周辺領域の色剤量とに基づき、前記入力されたカラー画像データの濃度域を補正する補正手段と
    してコンピュータを機能させるためのプログラム。
  17. 前記補正手段は、
    前記着目画素の周辺領域の色剤量が大きいほど、前記着目画素の色剤量が小さくなるように前記着目画素の色剤量を補正する濃度補正手段と、
    前記濃度補正手段によって補正された濃度補正後の前記着目画素の色剤量と前記入力されたカラー画像データの前記着目画素の色剤量とを、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値に応じた比率で配合する配合手段と
    を有することを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
  18. 前記濃度補正手段は、前記着目画素の周辺領域の色剤量に対する前記入力されたカラー画像データの色剤量の平均値の比を、前記着目画素の色剤量に乗じることで濃度補正を行うことを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記配合手段は、前記着目画素の周辺領域の色剤量の値が大きいほど、前記濃度補正後の前記着目画素の色剤量の比率が高くなるように配合することを特徴とする請求項16または請求項17に記載のプログラム。
  20. さらに、前記補正手段により補正されたカラー画像データの色剤量を制限する処理を行う処理手段としてコンピュータを機能させるための、請求項16乃至19のいずれか一項に記載のプログラム。
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