JP3934828B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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    • H01S5/0683Stabilisation of laser output parameters by monitoring the optical output parameters

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信や光伝送技術および光情報記録技術における光源に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、光通信や光伝送および光情報記録などの分野では出射光のコヒーレンシーや高速動作が可能であること、あるいは非常に小型であることから光源として半導体レーザが広く用いられている。半導体レーザは、外部から電流を注入することにより誘導放出光を出力することと、熱変動に対して光強度が敏感に変化するため放熱路を確保するなどの理由により、リードフレームやメタルブロックなどの金属部材に実装されているが、金属と半導体レーザを構成する半導体材料との熱膨張係数の違いを緩和するために、SiやAlNなどからなるサブマウントと呼ばれる基材に実装された後、金属部材に実装される。また、半導体レーザは、複数の反射鏡から成る共振器中に増幅率1以上の媒質を挟み込むことにより実現されているが、共振器の反射鏡に結晶のへきかい面を利用でき、増幅媒質を通過する距離を長く取れる、端面出射型の半導体レーザの開発が主流に成っている。一部には、半導体や誘電体多層膜等を用いて高反射鏡を作り基板の法線方向に出射光を出す面発光レーザも実用化されているが、実用化の技術が十分ではなく、材料つまり出射光波長によってはいまだ研究段階のレベルに有る物が多いなど課題が多い。このことから、製品に用いられているほとんどの半導体レーザ光源は端面出射型が用いられている。
【0003】
しかしながら、端面出射型の半導体レーザをサブマウントに実装した場合、次のような問題が生じる。半導体レーザは、増幅の効率を上げるために活性領域を微少な断面を持つ導波路構造として光が増幅領域から漏れて損失となることを防いでいるが、そのために、端面から出射された光ビームは大きく回折し広がる。一般に、素子基板に垂直な方向には、結晶成長技術などにより波長オーダーの薄い領域を形成可能であるため、波長オーダーの領域への光閉じ込めが行われる。一方、平行な方向は、平面構造により閉じ込め領域が形成されるため、波長オーダーに閉じ込めることは困難であるとともに、素子抵抗の上昇を防ぐ意味でも、波長に比較して広い領域で閉じ込めが行われる。このため、回折角は平行方向に比較して、垂直方向に大きく広がる。たとえば、光ビームの広がり角は、光軸上の光強度の1/eになる方向は光軸に対して約10°程度に対して垂直方向に約30°程度となる。平坦なサブマウント上に実装した場合光のビームは素子近傍(例えば発光部が実装面より100μmの高さに有るとすると、200μmの距離)で実装面に達し、実装面上で反射・散乱・吸収などが起こり光ビームの一部がいわゆる蹴られを生じビーム形状が変化してしまう。これにより、光ビームを用いる光ピックアップや光ファイバーへの結合などの際に悪影響を及ぼす。したがって、実装の際にはサブマウントの辺縁近傍にマウントし蹴られを無くするなどの工夫が必要となる。そのため、半導体レーザと実装面との位置関係に制限を持たせる必要が有り、実装の自由度が低下する。
【0004】
この問題を解決する方法の一つとして、以下のような提案(例えば、特開平05−315700等)がされている。半導体レーザ素子をサブマウントであるシリコン基板に形成した凹部に実装し、凹部の壁面で反射させて情報に光ビームを取出す構成である。この構成によれば出力光は、半導体レーザ素子の近傍でつまり、大きく広がる前に上方に反射されるため、特別に実装面との位置関係を考慮せずとも、実装面での蹴られは少なく、ビーム形状もほぼ保たれたまま出力光を取出すことが出来る。
【0005】
一方、半導体レーザは、環境温度変化により敏感に光出力が変動する。そのため、半導体レーザおよび実装基板の両方を一括して温度制御可能な素子、例えばペルチェ素子などの上に実装される。しかし、実装基板やサブマウントにも小さいながらも熱容量が有るため、精密な光出力制御が必要な場合、実際の出力光をモニタして駆動電流回路にフィードバック制御を行わせる方法が取られる。これを自動光出力制御(Automatic Power Control:APC)と呼ぶ。端面出射型の半導体レーザはへきかい面などで形成される両端面を共振器ミラーとして用いているが、端面の反射率を特別に制御しない限りは前後方向に対称に出力光が出射される。この後方より出力した光を受光素子などでモニタすることで、上記のAPCを構成可能であるが、モニタされた光は信号としては寄与しないため、光の利用効率は下がる。そのため、高出力化や高効率化が必要なシステムにおいては、後方の端面の反射率を誘電体多層膜などで高めることで出来るだけ光の利用効率を上げる方法が取られる。このような場合には、モニタに利用できる後方からの出射光は、小さくなりSN比が劣化して精密なAPCがかけられなくなる。そのため、前方からの光(=信号光)の一部をモニタする必要が生じ、この制御方式をフロントAPC(以下、FAPCと記す)と呼ぶ。ただし、ビーム内の一部を面積的に分割して取出すと、前述のような蹴られと同様、ビーム形状が変化してしまう。これを回避するため、前述の特開平05−315700では次のような構成を提案している。すなわち、図9のように、サブマウントに形成したミラーを半透膜とし、その後方に拡散によってpn接合を形成し受光素子とする構成である。この方法であれば、半透膜で反射されたビームは強度は減るが光ビームの形状はほぼ保たれたままで出射される。また、サブマウントに受光素子を形成することで別の受光素子を付加する必要が無く部品点数が少ないことで、受光素子にかかるコスト低減と位置合わせにかかる実装コスト低減の両方が見込まれ、低コスト小型化が可能となる。さらに、平坦部に別の受信用の受光素子を設けることにより、送受信可能な光ヘッドの集積化が可能である。この場合、光の入出力方向をほぼ同じにすれば、光伝送経路との入出力系の構成が簡単になるため、表面入射型のフォトダイオードを形成することが望ましい。
【0006】
しかしながら、上記の従来例では以下のような問題が有る。すなわち、半導体レーザから出射した光ビームの一部は、斜面に形成された半透膜を透過して受光素子領域に入るが、まず拡散などにより形成した領域(図9ではn型拡散領域24−2)で一部が吸収され、電子正孔対が生じ、拡散長程度移動した後に再結合して消滅する。更に吸収されずにPN接合で生じた空乏層に達した光によって励起された電子正孔対は、外部から印可された逆バイアスによりそれぞれアノードカソードにまで達して光電流となる。そのため、光−電流変換効率を上げるためには拡散領域での光吸収を出来るだけ小さくする必要が有る。このため、拡散深さの制御は受光素子の性能を決定する重要なファクターとなる。しかし、サブマウント基板材料が半導体レーザ光の波長で吸収が大きい場合、例えば従来例のとおりサブマウントをシリコンで形成した場合の400nm程度の青色半導体レーザの場合では、わずか0.1μmで約55%の光が吸収されるため受光領域に入る光の量は半分以下に減ってしまい受光効率が低い。図10(a)に、シリコンに入射した波長650nmおよび400nmの光の相対透過光強度を、(b)にInPに入射した波長1300nmおよび780nmの光の相対透過光強度を示す。この図で、吸収が大きい波長では、相対透過光強度は透過長に大きく依存することが分かる。すなわち、プロセス条件などにより拡散深さがわずかにずれただけでも受光効率に大きく影響するという問題が有る。特に、エッチングなどにより加工された斜面では、加工により生じた結晶の欠陥等が種に成り異常拡散を起こしやすく、拡散深さの厳密な制御はより困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上で詳述した通り、サブマウントに形成した斜面を反射鏡として、実装面に対して垂直方向に光を出射する半導体レーザ装置において、半導体レーザとサブマウント基板の材料の組み合わせによっては受光層(=空乏層)に達する前に吸収される光の量が拡散深さに大きく依存することを解決するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、半導体レーザ素子を実装するサブマウントの半透膜ミラーを形成する斜面上にpin型のフォトダイオードを形成し、かつ、i層を斜面表面上に形成することで、光ビームが拡散層を透過せずに受光領域(i層)に入力するようにして上記課題を解決する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1の実施例を示す断面図である。図1で、1は半導体レーザ素子であり、図で左右方向に共振器を持ち端面11から光が出射される端面発光型である。2はサブマウント基板で例えばSi等からなり、高濃度に不純物ドープされたn型伝導型の基板21上に不純物濃度が低い層22がエピタキシャル成長などで形成された基板に、異方性エッチングなどにより凹部が形成されている。凹部の斜面23の一部には、拡散やイオン注入などの手段により高濃度に不純物がドーピングされたp型伝導型領域24が形成されており、24,22,21の各層でpin型フォトダイオードを構成する。26は、フォトダイオード引出しp電極であり、裏面電極28(=n電極)との間に逆バイアス電圧をかけて用いられる。半導体レーザ素子1は、半田などからなる導電性の接着剤3により凹部に実装されており、その出射光14は、斜面23上に形成された誘電体膜などからなる半透過膜25で一部は反射され基板上方に出力され、透過した一部の光は低濃度層22内に広がった空乏層に入り吸収されて光電流となる。図1では、凹部の底面の反射面となる斜面23側に溝27が形成されており、半導体レーザ素子1の光出射部(すなわち活性層)が凹部底面に比較的近い位置にある場合にも、出力光ビームが凹部底面で蹴られないようにしている。
【0011】
この構造は、次のようにして実現される。まず、高濃度基板21上にエピタキシャル成長などにより低濃度層22が形成されたウェハを、熱酸化膜や窒化膜などをフォトリソグラフィーの手法等を用いてパターニングし、これらの膜をマスクとしてKOHなどの溶液で底部が基板21に到達するまで凹部をエッチングする。更に同様の手法で底部の一部にパターニング、エッチングを行い溝27を形成できる。この場合、KOHなどの異方性エッチング溶液を用いることにより凹部の斜面は特定の結晶面を出す事が出来、平坦な面を得ることが出来る。この後、斜面の一部にイオン注入あるいは熱拡散などにより高濃度領域24を形成する。この後に、半透過ミラーとして膜25を誘電体膜で形成後、フォトダイオードの取出し電極26および裏面電極28を形成しダイシング等によりチップに切り出す。
【0012】
この構造によれば、高濃度拡散層であるp型伝導型領域24を透過せずに光吸収層である空乏層に直接透過光が入射するので不要な光吸収を招くこと無く受光効率をあげることが出来る。
【0013】
本実施例では、基板はn型伝導型としたがもちろんp型伝導型を用いた場合、伝導型を逆にすれば同様の構成が得られる。特に、凹部形成時には、p型不純物としてボロンを用いた場合、1×1020cm−3を超えるような高濃度に成るとKOHによるエッチングレートが遅くなるため、エッチングストップ層として機能させることでより平坦な凹部底面を得ることが出来る。
【0014】
また、本実施例では半透膜25は電極26と基板2の絶縁膜と兼用しているが、図2に示すように、別に金属薄膜あるいは誘電膜からなる半透過膜201を別個に設けて多層構成とし、反射率を制御して半透膜とすることも可能である。この場合、半透膜の制御を別に行えるため、電極の電気容量と反射率をそれぞれ最適値に設定することが出来る。
【0015】
さらに、本実施例では凹部の底面を高濃度n型伝導型基板21に達しているが、図3に示すようにi層22で止める構造も可能である。この場合、凹部底面が不純物の少ない層であるため、結晶欠陥などを比較的少なくすることが出来、より平坦な底部を形成することが出来る。この場合、半導体レーザ素子1をそのままi層22に実装すると、実装面が高抵抗となりサブマウント基板2自体を半導体レーザ素子1の一方の電極として用いることは実質不可能になる。そこで、図3で示す高濃度n型伝導型領域202を形成し低抵抗化することでサブマウント基板2を一方の電極とすることも可能である。これにより、市販の半導体レーザのような半導体レーザ基板の上下面を両極とする素子を搭載する場合、サブマウント基板2を電気的な共通接地面とすることが出来、不要な電気容量を付加せずに搭載可能となる。また、導電率が高い領域は本質的に熱伝導率も高くすることが可能であるので、半導体レーザ素子1で発生した熱をサブマウント基板2へ有効に放熱することが出来る。なお、基板21がp型伝導型である場合には、高濃度領域202の導電型もp型として不要なpn接合を形成しないようにすることが望ましいのは言うまでもない。
【0016】
これまで示した図1から3の実施例では、高濃度p型伝導型領域24は斜面上に形成されているが、図4に示すように基板2の表面に形成しても良い。この場合、平坦面への形成であるので、VLSIなどに用いられている拡散やイオン注入の条件をほぼそのまま適用可能であり、作成が容易になる。また、必ずしも図1から3のように凹部を先に作成する必要もなく、プロセス選択の自由度が増すなどの利点が有る。ただし、この場合pin構造に所定のバイアス電圧がかけられたときに広がる空乏層が斜面23にまで達する事が望ましく、達していない場合には半透膜201を透過した光がi層22中の空乏層外に入射することになり、不要な吸収を招くことに成ることは注意しなければ成らない。
【0017】
また、図5は第二の実施例を示す図である。サブマウント基板2は高濃度のn型伝導型基板21上にエピタキシャル成長などで低濃度層(i層)22を形成し、その上にエピタキシャル成長などでn型伝導型のバッファ層203を形成してある。第一の実施例同様、凹部を形成したあと表面から斜面にかけて、拡散やイオン注入などの手段により高濃度に不純物がドーピングされたp型伝導型領域24を形成する。
【0018】
i層22で吸収された光は電子正孔対を生じ、電界により加速されながら空乏層を走行して高濃度層24および21に達するが、空乏層内での走行速度は結晶格子の散乱などによりある程度で飽和する。例えば、サブマウント基板2がシリコンの場合、キャリアの飽和速度は1×10cm/sec程度である。つまり30μmの空乏層を走行するための時間(走行時間と呼ばれる)は、0.3nsec程度であり、非常に高い周波数では、走行時間が帯域制限の主因となることが有る。したがって、高速応答が必要な場合には、i層の厚さにも制限が生じる。
【0019】
さらに、FAPC用のフォトダイオードは半透膜で透過した光ビームを効率良く受光できることが望ましいので、ビームスポットはi層の真中付近に設定することが望ましい。つまり、i層が例えば30μmに制限された場合、光軸をi層の中心15μm深さに設定すると、半導体レーザ素子と斜面との距離をdμm、斜面と基板表面の法線となす角をθ1として、斜面で反射できる光ビームの光軸からの角度θは、以下の式で制限される。
【数1】
Figure 0003934828
したがって、上方に広がった光ビームの一部は、斜面で反射されずに迷光となる。
【0020】
これに対し、図5の構造では、バッファ層を形成していることから、i層より上方に広がった光ビームをバッファ層上の反射膜で反射可能であり、周波数特性を損なわずに半導体レーザ素子1からの出射光ビームの反射面である斜面の面積を広げる事が出来、出力光の利用効率が高くかつ集積化の可能な半導体レーザ装置を提供することが可能となる。
【0021】
また、図5の構造を用いることで、従来の技術でも述べたようなFAPC用のフォトダイオード以外に受信用の表面入射型のフォトダイオードを集積する場合に有効である。すなわち、図6は、FAPC用のフォトダイオード以外にも、受信用のフォトダイオードをサブマウント内に集積化した例である。ここで、204は高濃度のp型伝導型層、205は反射防止膜、206は各受光素子の分離用に形成された高濃度のn型伝導型領域である。206は、導電性と放熱性を向上させる目的で形成された、n型伝導型層202と同時に形成することも可能である。
【0022】
この場合、従来例で述べたように表面入射型のフォトダイオードでは、高濃度のp型伝導型層204を透過して空乏層に入った光のみが光電流になり信号出力となるが、入力してくる光の波長がサブマウント基板の吸収が大きい場合は大きな損失に成る。したがって、なるべくp型層の厚さを薄くする必要が有る。図6の例では、このp型層204の形成は、平坦面に作成された平面入射型のフォトダイオードのみが拡散深さに依存するように実現しているため、制御性が向上し光吸収による損失を低く抑えることが出来る構造を提供可能である。
【0023】
次に、図7は、第三の実施例を示す図である。サブマウント基板2は第一の実施例と同様高濃度のn型伝導型基板21上にエピタキシャル成長などで低濃度層(i層)22を形成し、その上にエピタキシャル成長などで高濃度のp型伝導型層207を形成してある。フォトダイオードの電極は絶縁膜25の一部に孔を形成してp型層207に接触させることで形成する。この例では、後からp型伝導型領域を拡散やイオン注入などで形成する必要が無いため、工程が非常に簡単になるという効果がある。
【0024】
また、図8は、図7のp型層207上にさらにバッファ層としてn型伝導型層208を設け、フォトダイオードの電極は、バッファ層の一部を除去して形成したものである。この場合、図7の場合に比較して、高濃度のp型伝導型層207の厚さを、より薄くすることが出来る。さらに、エピタキシャル成長を用いていることから、膜厚の制御がより厳密に可能となる。この場合、図6のような別に表面入射型の受光素子を持つ場合に有効であるとともに、この構造でも、前実施例と同様、薄いp型伝導型層を形成しつつ、しかも高周波特性を損なわずに半導体レーザ素子1からの出射光ビームの反射面である斜面の面積を広げる事が出来るため、出力光の利用効率が高くかつ集積化の可能な半導体レーザ装置を提供することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、半導体レーザ素子を実装するサブマウントの半透膜ミラーを形成する斜面上にpin型のフォトダイオードを形成し、かつ、i層を斜面表面上に形成することで、光ビームが拡散層を透過せずに受光領域(i層)に入力するようにして光電流に寄与しない光吸収を減らし、また、拡散深さに依存しないようし、小型で他の受信用フォトダイオードなどとも集積化可能な受光効率の高いFAPC用モニターフォトダイオード付き半導体レーザ装置を提供可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す図。
【図2】第一の実施例の別の形態を示す図。
【図3】第一の実施例のさらに別の形態を示す図。
【図4】第一の実施例の第四の形態を示す図。
【図5】本発明の第二の実施例を示す図。
【図6】第二の実施例を説明するための集積化半導体装置の図。
【図7】第三の実施例を示す図。
【図8】第三の実施例の別の形態を示す図。
【図9】従来の半導体レーザ装置を示す図。
【図10】結晶内に入射した光の到達深さ対透過光強度を示す図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ素子
11 へきかい端面
14 出力光ビーム
2 サブマウント基板
21 高濃度n型伝導型の基板
22 低濃度n型エピタキシャル層
23 凹部斜面
24 高濃度p型拡散層
24−2 高濃度n型拡散層
25 半透過膜
26 フォトダイオード電極
27 溝
28 サブマウント裏面電極

Claims (3)

  1. 第1導電型の基板と、
    この基板上に形成されたi層と、
    このi層上に形成された第1導電型のバッファ層と、
    前記バッファ層から前記基板まで達する凹部と、
    この凹部の一面に形成され前記i層及び前記バッファ層それぞれの側面を含む斜面と、
    前記凹部底面i層にビームを照射する半導体レーザ素子と、
    前記斜面において前記バッファ層の側面から前記i層の側面に達する第2導電型領域と、
    前記斜面において前記i層の側面から前記バッファ層の側面に延在する光半透過性反射膜と、
    前記第2導電型領域に接続された電極とを具備することを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記半導体レーザ素子と前記基板間には、前記i層より小なる厚さのi層が形成され、前記小なる厚さのi層に前記基板に達する第1導電型領域が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記第2導電型領域は、前記バッファ層の上面に達し、前記電極は前記バッファ層の上面に設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の半導体レーザ装置。
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