JP2009016677A - 光半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とを同一半導体基板上に集積化した光半導体装置において、発光素子の信頼性の向上、部材数および実装工程数の増加の抑制、が可能な光半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、半導体基板10上に設けられた発光素子12と、半導体基板10上に設けられ、発光素子12の光出射端面38の横方向に配置された端面を光入射面40とし、発光素子12の光出力を検知する端面入射型の受光素子14と、を具備する光半導体装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置に関し、より詳細には、発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とを同一半導体基板上に集積化した光半導体装置に関する。
半導体レーザーから任意の光出力を安定して得るために、半導体レーザーから出射される光の強度をフォトダイオードでモニタする方法が広く用いられている。
半導体レーザーからの光をフォトダイオードでモニタするためには、半導体レーザーとフォトダイオードとを光結合させる必要がある。半導体レーザーとフォトダイオードとを個々に用意した場合は、半導体レーザーとフォトダイオードとを高精度で位置合せしなければならず、実装コストが増加するという課題が生じる。
この課題の解決を図るための技術が提案されている。例えば、非特許文献1に開示されている光半導体装置は、半導体レーザーとフォトダイオードとを、半導体レーザーの光軸に対して前後の位置関係になるよう同一半導体基板上に集積化する。半導体レーザーとフォトダイオードとの間に垂直かつ滑らかな表面を有する溝をエッチングにより形成する。この溝の半導体レーザー側の側面は、半導体レーザーの共振器端面として機能する。これにより、半導体レーザーの出力光をフォトダイオードでモニタすることができる。
また、例えば、非特許文献2には、半導体レーザーの共振器端面でより高反射率を得るため、共振器端面が半導体空気ブラッグ反射鏡になるような溝をエッチングで形成した光半導体装置が開示されている。
さらに、例えば、特許文献1には、同一基板上に半導体レーザーと、フォトダイオードと、半導体レーザーからの光をフォトダイオードに反射させるための外部反射鏡と、を設けることで、半導体レーザーの出力光をフォトダイオードでモニタすることが可能な光半導体装置が開示されている。
IEEE JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、VOL 21、NO 5、1994年 IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS、VOL 5、NO 3、1999年 特開平6−224406号公報
しかしながら、非特許文献1および非特許文献2のように、垂直かつ滑らかな表面を有する溝を、結晶性にダメージを与えずにエッチングで形成することは困難である。溝の側面は半導体レーザーの共振器端面の機能を有するため、垂直かつ滑らかな表面を有する溝は安定したレーザー発振を行う上で重要である。このため、非特許文献1および非特許文献2に係る光半導体装置では、半導体レーザーの信頼性が低下するという課題がある。
また、特許文献1のように、同一基板上に半導体レーザーとフォトダイオードの他に外部反射鏡を設ける場合は、部材数の増加や実装工程数の増加を招くという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とを同一半導体基板上に集積化した光半導体装置において、発光素子の信頼性の向上、部材数および実装工程数の増加の抑制、が可能な光半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、半導体基板上に設けられた発光素子と、前記半導体基板上に設けられ、前記発光素子の光出射端面の横方向に配置された端面を光入射面とし、前記発光素子の光出力を検知する端面入射型の受光素子と、を具備することを特徴とする光半導体装置である。本発明によれば、発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とを同一半導体基板上に集積化した光半導体装置において、エッチングにより形成した共振器端面や外部反射鏡等を用いずに、発光素子の光出力を受光素子で検知することが可能となる。このため、発光素子の信頼性の向上、部材数や実装工程数の増加の抑制が図れる。
上記構成において、前記受光素子は、前記発光素子の光出射端面の前方に配置される光学部品で反射された、前記発光素子の出力光の一部である反射光を受光する構成とすることができる。また、上記構成において、前記発光素子と光結合し、前記発光素子の出力光の一部を前記受光素子の光入射面へ反射する光学部品を具備する構成とすることができる。
上記構成において、前記発光素子と前記受光素子との間に、前記発光素子と前記受光素子とを電気的に分離する分離領域を具備する構成とすることができる。この構成によれば、発光素子と受光素子との電気的な干渉を抑制することができる。また、発光素子の活性層からの光が分離領域を通じて受光素子に達することを抑制することができる。
上記構成において、前記受光素子の端面に接するように、前記発光素子の出力光の波長に対して透明な半導体透明領域を具備する構成とすることができる。この構成によれば、受光素子の端面での光吸収を抑制することができるため、受光素子はより効率良く光を受光することができる。
上記構成において、前記半導体透明領域は、不純物拡散もしくは不純物イオン注入により形成される構成とすることができる。
上記構成において、前記受光素子の端面の面積は、前記光出射端面の面積より大きい構成とすることができる。この構成によれば、受光素子はより効率良く光を受光することができる。
上記構成において、前記受光素子は、前記発光素子を挟んで両側に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、受光素子はより効率良く光を受光することができる。
上記構成において、前記半導体基板上に設けられた前記受光素子の電極は、前記受光素子の長手方向の中央よりも、前記受光素子の端面側に配置されてなる構成とすることができる。この構成によれば、光半導体装置の面積の拡大を抑制することができる。
上記構成において、前記発光素子は、リッジ部を有する構成とすることができる。また、上記構成において、前記発光素子および前記受光素子は、前記半導体基板上に設けられた第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられた活性層と、前記活性層上に設けられた前記第1半導体層と反対の導電型である第2半導体層と、を有する構成とすることができる。さらに、上記構成において、前記半導体基板は、表面が(100)面から[111]方向もしくは[1−1−1]方向に結晶面が傾斜しているオフ基板である構成とすることができる。
本発明によれば、発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とを同一半導体基板上に集積化した光半導体装置において、発光素子の信頼性の向上、部材数および実装工程数の増加の抑制、が可能な光半導体装置を提供することができる。
以下、図面を参照に本発明に係る実施例について説明する。
実施例1は同一半導体基板上に発光素子とその発光素子の光出力を検知する受光素子とが各々1つずつ設けられた光半導体装置の例である。図1は実施例1に係る光半導体装置の斜視図である。図2(a)は図1のA−A間の断面図、図2(b)は図1のB−B間の断面図、図2(c)は図1のC−C間の断面図である。
図1、図2(a)、図2(b)および図2(c)を参照に、同一のn型GaAs基板からなる半導体基板10上にレーザーダイオードである発光素子12と端面入射型のフォトダイオードである受光素子14とが並ぶように設けられている。発光素子12および受光素子14は共に半導体基板10上に、化合物半導体層24として、n型クラッド層16(第1半導体層)、活性層18、p型クラッド層20(第2半導体層)、p型コンタクト層22が順に設けられている。なお、第1半導体層と第2半導体層とは、反対の導電型であれば良く、p型GaAs基板を用い、第1半導体層がp型クラッド層、第2半導体層がn型クラッド層であってもよい。また、図1に示すように、半導体基板10は、表面が(100)面から[111]方向または[1−1−1]方向に結晶面が傾斜している10°オフ基板を用いることができる。さらに、例えば、発光素子12の幅(W1)と受光素子14の幅(W2)との比率は50:50である。
図2(a)を参照に、発光素子12には、p型コンタクト層22およびp型クラッド層20の一部が除去された窪み部28が2つ設けられ、2つの窪み部28の間にp型クラッド層20およびp型コンタクト層22からなるリッジ部30が設けられている。つまり、発光素子12はリッジ部30を有する。発光素子12および受光素子14を覆うように絶縁膜32が設けられている。リッジ部30上の一部と受光素子14上の一部の絶縁膜32は除去され、p型コンタクト層22上に発光素子12用のp側電極34aと受光素子14用のp側電極34bとが設けられている。p側電極34a、34bとp型コンタクト層22とはオーミック接触している。発光素子12と受光素子14との間には、半導体基板10まで達する分離領域36が設けられている。分離領域36により発光素子12と受光素子14とは、電気的に分離している。
図2(b)および図2(c)を参照に、発光素子12は活性層18で発光した光を外部に出射する光出射端面38を有し、受光素子14は発光素子12から外部に出射された出力光の一部を受ける光入射面40を有する。発光素子12のB−B方向の端面および受光素子14のC−C方向の端面に接するように、つまり、光出射端面38および光入射面40に接するように、発光素子12の出力光の波長に対して透明な半導体透明領域42が設けられている。これにより、発光素子12は活性層18で発光した光を、半導体透明領域42を介して、光出射端面38から外部に出射する。受光素子14は光入射面40で受けた光を、半導体透明領域42を介して、受光領域44で受光する。受光素子14用のp側電極34bは光入射面40側に配置されている。つまり、受光素子14用のp側電極34bは、受光素子14の長手方向の中央よりも、受光素子14の端面側に配置されている。図1を参照に、受光素子14の光入射面40は発光素子12の光出射端面38の横方向に配置され、且つ、光入射面40と光出射端面38とは同一面に設けられている。
図2(a)を参照に、発光素子12において、活性層18は屈折率の低いn型クラッド層16とp型クラッド層20とに挟まれている。このため、化合物半導体層24を伝搬する光は、活性層18近傍に閉じ込められる。一方、リッジ部30下の活性層18近傍を伝搬する光に対する等価屈折率は、リッジ部30両側の窪み部28下の活性層18近傍を伝搬する光に対する等価屈折率より大きい。このため、活性層18近傍を伝搬する光はリッジ部30下の活性層18近傍に閉じ込められる。活性層18近傍を伝搬する光を閉じ込める部分を第1光導波路46という。図2(b)を参照に、第1光導波路46内の光は、発光素子12の両側の端面49および50で反射される。このようにして、第1光導波路46内で誘導放出された光はレーザー光として、光出射端面38から外部に出射される。ここで、等価屈折率とは、伝搬する光が感じる屈折率のことである。
次に、図3(a)から図3(d)を用い、実施例1に係る光半導体装置の製造方法について説明する。図3(a)を参照に、n型GaAs基板からなる半導体基板10上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)を用い、n型AlGaInP層からなるn型クラッド層16、InGaP/AlGaInPのMQW(多重量子井戸)からなる活性層18、p型AlGaInP層からなるp型クラッド層20およびp型GaAs層からなるp型コンタクト層22を成長する。
図3(b)を参照に、p型コンタクト層22上に窒化シリコン膜を、例えばCVD法を用い形成する。窒化シリコン膜上に半導体透明領域42を形成すべき開口部を有するフォトレジストを形成する。フォトレジストをマスクに窒化シリコン膜を除去する。フォトレジストを全面除去した後、窒化シリコン膜をマスクに、p型コンタクト層22を除去する。その後、窒化シリコン膜をマスクに、p型クラッド層20、活性層18およびn型クラッド層16内にZnを拡散させ、半導体透明領域42を形成する。その後、窒化シリコン膜を除去する。
図3(c)を参照に、p型クラッド層20およびp型コンタクト層22上に窒化シリコン膜を形成する。発光素子12の窪み部28を形成すべき開口部を有するフォトレジストを窒化シリコン膜上に形成し、フォトレジストをマスクに窒化シリコン膜を除去する。フォトレジストを全面除去した後、窒化シリコン膜をマスクにp型クラッド層20に達するようにp型コンタクト層22およびp型クラッド層20の一部を除去する。これにより、発光素子12に2つの窪み部28と、窪み部28に挟まれたリッジ部30が形成される。
図3(d)を参照に、p型クラッド層20およびp型コンタクト層22を覆うように、発光素子12と受光素子14との間に分離領域36を形成すべき開口部を有するフォトレジストを形成する。フォトレジストをマスクに半導体基板10まで達する分離領域36を、ブロム系のエッチング液を用いてウエットエッチングにより形成する。なお、ウエットエッチング以外に、ドライエッチングを用いることもできる。フォトレジストを除去した後、p型クラッド層20、p型コンタクト層22と分離領域36の側面および底面とを覆うように窒化シリコン膜からなる絶縁膜32を形成する。絶縁膜32上にリッジ部30の上面および受光素子14の上面の一部に開口部を有するフォトレジストを形成する。フォトレジストをマスクに絶縁膜32をエッチングする。フォトレジストを全面除去し、蒸着法を用い、発光素子12用のp側電極34aおよび受光素子14用のp側電極34bをTi、Mo、Auを順に形成する。以上により、実施例1に係る光半導体装置が完成する。
図4は実施例1に係る光半導体装置を、例えば、光学部品である光を伝搬する第2光導波路、に光結合させた場合を説明する図である。図4の実線は発光素子12から出射された光を表し、破線は第2光導波路の端面で散乱または反射された光を表している。また、第2光導波路の材料としてエポキシ樹脂を用いている。図4を参照に、発光素子12の光出射端面38から出射された出力光が、第2光導波路48に垂直に入射されるよう、発光素子12の光出射端面38の前方に第2光導波路48を配置している。ここで、発光素子12を第2光導波路48に光結合させた場合、発光素子12の出力光の全てが第2光導波路48に入射されるわけではなく、第2光導波路48の端面での散乱または反射により光結合損失が発生する。実施例1に係る光半導体装置は、図1に示すように、同一半導体基板上に発光素子12と受光素子14とが並ぶように設けられており、受光素子14の光入射面40は発光素子12の光出射端面38の横方向に設けられている。このため、発光素子12の出力光の一部である、第2光導波路48の端面で散乱または反射された光(図4の破線)は、受光素子14の光入射面40へ反射し、受光素子14はその散乱または反射された光を光入射面40で受けることができる。これにより、発光素子12の光出力を受光素子14で検知することが可能となる。なお、図4において、発光素子12と第2光導波路48とを直接的に光結合させる場合を示しているが、発光素子12と第2光導波路48との間に設けたレンズ等を介して間接的に光結合させる場合でもよい。
図5は、実施例1と実施例2とにおける、第2光導波路48からの光出力と受光素子14の発生電流との実験結果である。実施例1は、図4に示すように光半導体装置を第2光導波路48に光結合させた場合の実験結果である。なお、実施例2の実施形態については後述する。また、実施例1の実験結果を図5の実線で示す。図5を参照に、第2光導波路48からの光出力が増加するに従い、受光素子14に発生する電流も増加している。これにより、実施例1に係る光半導体装置は、発光素子12の光出力を受光素子14で検知することが可能であることが確認できる。
ここで、図6に、実施例1に係る光半導体装置の前面に第2光導波路48を設けない場合、つまり、発光素子12の出力光が第2光導波路48の端面で散乱または反射されない場合において、発光素子12の光出力と受光素子14の発生電流について行った実験結果を示す。図6を参照に、発光素子12の光出力が増加しても、受光素子14から発生する電流は0のままである。このことより、図5の実施例1に示した、受光素子14に発生する電流は、確かに、発光素子12の出力光のうち、第2光導波路48の端面で散乱または反射された光によるものであることが確認できる。
実施例1によれば、発光素子12の端面49および50をへき開により形成することができる。つまり、発光素子12の共振器端面をへき開により形成することができる。このため、非特許文献1や非特許文献2に係る光半導体装置のように、共振器端面がエッチングにより形成される場合に比べて、安定したレーザー発振が可能となり、信頼性を向上させることができる。
また、特許文献1に係る光半導体装置のように、外部反射鏡等を設ける必要がないため、部材数や実装工程数の増加を抑制することができる。よって、製造コストの増加を抑制することができる。
図2(c)に示すように、光入射面40に接するように、つまり、受光素子14の端面に接するように、発光素子12の出力光の波長に対して透明な半導体透明領域42が設けられている。これにより、光入射面40での光の吸収を抑制して、受光領域44で光を受光することが可能となる。よって、半導体基板10上に設けられたp側電極34bと半導体基板10の裏面に設けられたn側電極(図示せず)との近傍の受光領域44で光を受光することができる。したがって、受光素子14はより効率よく光を受光することが可能となる。
また、図1に示す受光素子14の光入射面40の面積、つまり、受光素子14の端面の面積を、発光素子12の光出射端面38の面積より大きくすることでも、受光素子14はより効率よく光を受光することができる。
さらに、図1に示すように、光出射端面38が設けられた面における発光素子12の幅W1と光入射面40が設けられた面における受光素子14の幅W2とは、50:50と同じである場合を例に示したが、図7に示すような、受光素子14の幅W2が、発光素子12の幅W1より広い場合がより好ましい。この場合は、光半導体装置の外形寸法を維持しつつ、受光素子14の端面の面積を大きくすることができるため、受光素子14の受光効率を向上させることができる。
さらに、図4に示すように、発光素子12の出力光が第2光導波路48に垂直に入射される場合を例に示したが、図8に示すように、発光素子12の出力光が、第2光導波路48に対して斜めに入射されるように、発光素子12の光出射端面38の前方に第2光導波路48を配置する場合でもよい。この場合は、発光素子12の出力光の一部である、第2光導波路48の端面で散乱または反射された光を、より効率よく、受光素子14で受光することができる。
さらに、図3(b)で説明したように、半導体透明領域42はp型クラッド層20、活性層18およびn型クラッド層16内にZnを拡散させて形成している。つまり、不純物を拡散させて形成している。これ以外の方法でも、Si等の不純物をイオン注入して形成する場合等、半導体透明領域42の等価屈折率が受光領域44の等価屈折率より低い低屈折領域になり、発光素子12の出力光の波長に対して透明な領域になれば、その他の方法で形成してもよい。
さらに、図2(c)に示すように、受光素子14用のp側電極34bは、受光素子14の長手方向の中央よりも、受光素子14の端面側に配置されている。これによれば、図9(a)に示すような配置で、発光素子12用のp側電極34aのためのボンディングパッド47aや受光素子14用のp側電極34bのためのボンディングパッド47bを設けることができる。このため、光半導体装置の面積の拡大を抑制することが可能となる。また、分離領域36を、図9(b)に示すように設けてもよい。この場合は、図9(a)のように、ボンディングパッド47aを分離領域36越しに形成しなくて済むため、ボンディングパッド47aの形成を容易に行うことができる。
さらに、図2(a)に示すように、発光素子12と受光素子14との間に、半導体基板10まで達し、発光素子12と受光素子14とを電気的に分離する分離領域36が設けられている。これにより、発光素子12と受光素子14との電気的な干渉を抑制することができる。また、発光素子12の活性層18からの光を、分離領域を通じて、受光素子14に達することを抑制することができる。
さらに、図1に示すように、受光素子14の光入射面40が発光素子12の光出射端面38の横方向に配置され、且つ、同一面に設けられている場合を示したがこれに限られない。少なくとも、受光素子14の光入射面40が発光素子12の光出射端面38の横方向に配置されていれば、光入射面40が光出射端面38より前(光出射方向)に突き出して配置されている場合や、反対に光出射端面38が光入射面40より前(光出射方向)に突き出して配置されている場合でもよい。また、光入射面40が光出射端面38に対して傾斜して形成されている場合、つまり、光入射面40と光出射端面38とが平行でない場合や光入射面40と半導体基板10の表面とが垂直でない場合でもよい。つまり、光出射端面38の法線に光入射面40が重ならなければよい。これらの場合でも、発光素子12の出力光を受光素子14で検知することができる。特に、光入射面40が光出射端面38に対して傾斜して形成されている場合は、受光素子14はより効率よく光を受光することができる。なお、このように傾斜した光入射面40はエッチングにより形成することができる。また、発光素子12の端面49および50をへき開により形成する際に、受光素子14の端面も同時に形成することができるため、光入射面40と光出射端面38とは同一面に設けられている場合が好ましい。
さらに、発光素子12の光出射端面38側である端面49(図2(b)参照)に低反射膜を設け、反対側の端面50(図2(b)参照)に高反射膜を設けることで、効率よく発光素子12から光を出射させることができ、光出力を大きくすることができる。
さらに、第2光導波路48の材料としてエポキシ樹脂を用いた場合を例に示したが、これ以外にも、石英、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることができる。
実施例2は、同一半導体基板上に1つの発光素子と2つの受光素子が設けられた光半導体装置の例である。図10は実施例2に係る光半導体装置の斜視図である。図10を参照に、発光素子12を挟んで両側に受光素子14が設けられている。その他の構成については実施例1と同じであるため説明を省略する。
図11は、実施例2に係る光半導体装置を第2光導波路48に光結合させた場合を説明する図である。実線は発光素子12の出力光を表しており、破線は第2光導波路48の端面で散乱あるいは反射された光を表している。図11を参照に、発光素子12の出力光が、第2光導波路48に垂直に入射されるよう、発光素子12の光出射端面38の前方に第2光導波路48を配置している。図5に、実施例2に係る光半導体装置を図11に示すように第2光導波路48に光結合させた場合において、第2光導波路48からの光出力と受光素子14の発生電流について行った実験結果を示す。実施例2の実験結果は図5の破線で示す。図5を参照に、実施例2は実施例1に比べて、第2光導波路48からの光出力に対して、より多くの電流が受光素子14で発生している。つまり、実施例2は実施例1に比べて、第2光導波路48の端面で散乱または反射された光をより効率よく受光している。
このように、実施例2によれば、発光素子12を挟んで両側に受光素子14を設けることで、発光素子12の出力光を第2光導波路48に垂直に入射させた場合でも、受光素子14は、より効率よく、第2光導波路48の端面で散乱または反射された光を受光することが可能となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は実施例1に係る光半導体装置の斜視図である。 図2(a)は図1のA−A間の断面図、図2(b)は図1のB−B間の断面図、図2(c)は図1のC−C間の断面図である。 図3(a)から図3(d)は実施例1に係る光半導体装置の製造方法を示す斜視図である。 図4は実施例1に係る光半導体装置を第2光導波路に光結合させた場合を説明するための図(その1)である。 図5は実施例1および実施例2に係る光半導体装置を第2光導波路に光結合させた場合において、第2光導波路からの光出力と受光素子の発生電流とについて示す図である。 図6は実施例1に係る光半導体装置を第2光導波路に光結合させない場合において、発光素子の光出力と受光素子の発生電流とについて示す図である。 図7は、受光素子の幅が発光素子の幅より広い場合を説明するための斜視図である。 図8は実施例1に係る光半導体装置を第2光導波路に光結合させた場合を説明するための図(その2)である。 図9(a)および図9(b)はボンディングパッドの配置を説明するための図である。 図10は実施例2に係る光半導体装置の斜視図である。 図11は実施例2に係る光半導体装置を第2光導波路に光結合させた場合を説明するための図である。
符号の説明
10 半導体基板
12 発光素子
14 受光素子
16 n型クラッド層
18 活性層
20 p型クラッド層
22 p型コンタクト層
24 化合物半導体層
28 窪み部
30 リッジ部
32 絶縁膜
34a p側電極
34b p側電極
36 分離領域
38 光出射端面
40 光入射面
42 半導体透明領域
44 受光領域
46 第1光導波路
47a ボンディングパッド
47b ボンディングパッド
48 第2光導波路
49 端面
50 端面

Claims (12)

  1. 半導体基板上に設けられた発光素子と、
    前記半導体基板上に設けられ、前記発光素子の光出射端面の横方向に配置された端面を光入射面とし、前記発光素子の光出力を検知する端面入射型の受光素子と、を具備することを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記受光素子は、前記発光素子の光出射端面の前方に配置される光学部品で反射された、前記発光素子の出力光の一部である反射光を受光することを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記発光素子と光結合し、前記発光素子の出力光の一部を前記受光素子の光入射面へ反射する光学部品を具備することを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  4. 前記発光素子と前記受光素子との間に、前記発光素子と前記受光素子とを電気的に分離する分離領域を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の光半導体装置。
  5. 前記受光素子の端面に接するように、前記発光素子の出力光の波長に対して透明な半導体透明領域を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の光半導体装置。
  6. 前記半導体透明領域は、不純物拡散もしくは不純物イオン注入により形成されることを特徴とする請求項5記載の光半導体装置。
  7. 前記受光素子の端面の面積は、前記光出射端面の面積より大きいことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の光半導体装置。
  8. 前記受光素子は、前記発光素子を挟んで両側に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の光半導体装置。
  9. 前記半導体基板上に設けられた前記受光素子の電極は、前記受光素子の長手方向の中央よりも、前記受光素子の端面側に配置されてなることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の光半導体装置。
  10. 前記発光素子は、リッジ部を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の光半導体装置。
  11. 前記発光素子および前記受光素子は、前記半導体基板上に設けられた第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられた活性層と、前記活性層上に設けられた前記第1半導体層と反対の導電型である第2半導体層と、を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の光半導体装置。
  12. 前記半導体基板は、表面が(100)面から[111]方向もしくは[1−1−1]方向に結晶面が傾斜しているオフ基板であることを特徴とする請求項1から11記載の光半導体装置。
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