JP2010272558A - 受発光装置 - Google Patents

受発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010272558A
JP2010272558A JP2009120599A JP2009120599A JP2010272558A JP 2010272558 A JP2010272558 A JP 2010272558A JP 2009120599 A JP2009120599 A JP 2009120599A JP 2009120599 A JP2009120599 A JP 2009120599A JP 2010272558 A JP2010272558 A JP 2010272558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
light
layer
gain
gain region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009120599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nakayama
人司 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009120599A priority Critical patent/JP2010272558A/ja
Priority to US12/781,257 priority patent/US8194714B2/en
Publication of JP2010272558A publication Critical patent/JP2010272558A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/026Monolithically integrated components, e.g. waveguides, monitoring photo-detectors, drivers
    • H01S5/0262Photo-diodes, e.g. transceiver devices, bidirectional devices
    • H01S5/0264Photo-diodes, e.g. transceiver devices, bidirectional devices for monitoring the laser-output
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/1082Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region with a special facet structure, e.g. structured, non planar, oblique
    • H01S5/1085Oblique facets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/40Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
    • H01S5/4025Array arrangements, e.g. constituted by discrete laser diodes or laser bar
    • H01S5/4031Edge-emitting structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/40Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
    • H01S5/4025Array arrangements, e.g. constituted by discrete laser diodes or laser bar
    • H01S5/4031Edge-emitting structures
    • H01S5/4068Edge-emitting structures with lateral coupling by axially offset or by merging waveguides, e.g. Y-couplers

Abstract

【課題】発光素子および受光素子をモノリシックに集積することができる受発光装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る受発光装置100は、第1領域10と、平面視において第1領域10と隣接する第2領域20と、を含む受発光装置であって、第1領域10および第2領域20に形成された光吸収層103と、光吸収層103の上方に形成された第1クラッド層104と、第1領域10の第1クラッド層104の上方に形成された活性層106と、活性層106の上方に形成された第2クラッド層108と、を含み、活性層106の少なくとも一部は、利得領域160を構成し、第1領域10と第2領域20との境界には、利得領域160の端面170,172を有する段差側面145,147が構成され、利得領域160に生じる光は、利得領域160の端面170,172から出射され、出射された光の一部は、第2領域20の光吸収層103に至り、受光される。
【選択図】図2

Description

本発明は、受発光装置に関する。
光通信等で用いられる半導体発光デバイスにおいては、一般的に、装置の外部に半透過ミラーや回折素子を配置して出射した光の一部を取り出し、その光を受光素子によって検出することで、光量の調整等を行っている。
例えば、特許文献1では、レーザーダイオードからの光を分光プリズム等で分岐させ、その分岐させた光を検出するモニター用フォトダイオードを有する光ピックアップ装置が提案されている。
特開平10−3691号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、発光素子と受光素子が個々に設けられているため、別途分光プリズム等の光学素子が必要となり、部品点数が多くなる、小型化が難しいといったことが検討される。また、表示装置に用いるためには、複数のレーザーダイオードの光量を個々に検出する必要があるが、個別に受光素子を設けるのは困難な場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、発光素子および受光素子をモノリシックに集積することができる受発光装置を提供することにある。
本発明に係る受発光装置は、
第1領域と、平面視において前記第1領域と隣接する第2領域と、を含む受発光装置であって、
前記第1領域および前記第2領域に形成された光吸収層と、
前記光吸収層の上方に形成された第1クラッド層と、
前記第1領域の前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
を含み、
前記活性層の少なくとも一部は、利得領域を構成し、
前記第1領域と前記第2領域との境界には、前記利得領域の端面を有する段差側面が構成され、
前記利得領域に生じる光は、前記利得領域の端面から出射され、
出射された光の一部は、前記第2領域の前記光吸収層に至り、受光される。
このような受発光装置によれば、受光素子を構成する前記光吸収層の上方に、発光素子を構成する前記活性層を形成することができる。そして、前記第1領域における前記活性層の前記利得領域に生じる光の一部は、前記第2領域における前記光吸収層に至り、受光されることができる。すなわち、発光素子および受光素子をモノリシックに集積することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。同様に、「下方」という文言は、A下に直接Bを形成するような場合と、A下に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとする。
本発明に係る受発光装置において、
前記第2領域の前記第1クラッド層の上方に形成された第1電極と、
前記第2クラッド層の上方に形成されたコンタクト層と、
前記コンタクト層の上方に形成された第2電極と、
前記光吸収層の下方に形成された第3電極と、
を、さらに含み、
前記利得領域の平面形状は、前記コンタクト層と前記第2電極との接触面の平面形状と等しく、
前記第1電極および前記第2電極は、前記利得領域に光を生じさせるための電極であり、
前記第1電極および前記第3電極は、前記光吸収層に至った光を受光するための電極であることができる。
このような受発光装置によれば、前記コンタクト層によって、前記第2電極の接触抵抗を低減することができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記第2領域の前記第1クラッド層は、開口を有し、
前記開口内において、前記光吸収層は、露出しており、
前記出射された光の一部は、前記開口内において露出している前記光吸収層に至り、受光されることができる。
このような受発光装置によれば、効率良く光を吸収することができ、受光素子の検出能力を向上させることができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記利得領域は、前記活性層の第1側面側の端面から、前記活性層の前記第1側面と対向する第2側面側の端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって設けられ、
前記第1側面側から平面的にみて、前記第1側面側の端面と、前記第2側面側の端面とは、重なっておらず、
少なくとも前記第1側面側の端面は、前記段差側面を構成していることができる。
このような受発光装置によれば、前記利得領域に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができ、スペックルノイズを低減させることができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記第2領域は、2つ設けられ、
前記第1領域は、2つの前記第2領域の間に配置されていることができる。
このような受発光装置によれば、2箇所で出射光の一部を吸収することができるので、受光素子の検出能力を向上させることができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記利得領域は、複数配列され、
隣り合う前記利得領域の間には、分離溝が形成され、
前記分離溝の底面は、前記吸収層の下面より下方に位置していることができる。
このような受発光装置によれば、発光の高出力化を図ることができる。また、複数の前記利得領域および前記光吸収層は、前記分離溝によって電気的に分離されているので、複数の前記利得領域の各々の光出力をモニターすることができる。すなわち、複数の前記利得領域の各々に対して、個別に光量検出を行うことができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率は、前記第1側面の反射率よりも高く、
前記利得領域は、複数設けられ、
複数の前記利得領域は、少なくとも1つの利得領域対をなし、
前記利得領域対の一方の第1利得領域は、一の方向に向かって設けられ、
前記利得領域対の他方の第2利得領域は、前記一の方向とは異なる他の方向に向かって設けられ、
前記第1利得領域の前記第2側面側の端面と、前記第2利得領域の前記第2側面側の端面とは、重なっていることができる。
このような受発光装置によれば、前記第1利得領域に生じる光の一部は、重なり面において反射して、前記第2利得領域内においても、利得を受けながら進行することができる。また、前記第2利得領域に生じる光の一部に関しても同様である。したがって、光強度の増幅距離を長くすることができ、高い光出力を得ることができる。
本発明に係る受発光装置において、
前記利得領域対は、複数配列され、
隣り合う前記利得領域対の間には、分離溝が形成され、
前記分離溝の底面は、前記吸収層の下面より下方に位置していることができる。
このような受発光装置によれば、発光の高出力化を図ることができる。また、複数の前記利得領域対および前記光吸収層は、前記分離溝によって電気的に分離されているので、複数の前記利得領域対の各々の光出力をモニターすることができる。すなわち、複数の前記利得領域対の各々に対して、個別に光量検出を行うことができる。
第1の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の活性層を第1側面側から平面的にみた図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る受発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の第1変形例に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の第2変形例に係る受発光装置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態の第2変形例に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る受発光装置を模式的に示す断面図。 第2の実施形態の変形例に係る受発光装置を模式的に示す平面図。 第2の実施形態の変形例に係る受発光装置を模式的に示す断面図。
1. 第1の実施形態
1.1. 第1の実施形態に係る受発光装置
まず、第1の実施形態に係る受発光装置100について、図面を参照しながら説明する。図1は、受発光装置100を模式的に示す平面図である。図2は、受発光装置100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。図3は、受発光装置100を模式的に示す図1のIII−III線断面図である。図4は、受発光装置100を模式的に示す図1のIV−IV線断面図である。なお、図1では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。
以下では、受発光装置100の構成、発光の動作原理、受光の動作原理の順に説明する。
(1) 構成
受発光装置100は、図1〜図3に示すように、光吸収層103と、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、を含む。受発光装置100は、さらに、基板101と、第3クラッド層102と、コンタクト層110と、第1電極112と、第2電極114と、第3電極115と、絶縁部116と、を有することができる。
また、受発光装置100は、第1領域10と、平面視において第1領域10と隣接する第2領域20と、を含む。図示の例では、第1領域10には、基板101、第3クラッド層102、光吸収層103、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、コンタクト層110および絶縁部116が積層されている。第2領域20には、基板101、第3クラッド層102、光吸収層103および第1クラッド層104が積層されている。第1領域10および第2領域20は、少なくとも1つずつ設けられている。図示の例では、第2領域20は2つ設けられており、第1領域10は2つの第2領域20の間に配置されている。第2領域20の平面形状は、図1の例では、矩形であるが、特に限定されない。
第1領域10と第2領域20との境界には、図1〜図3に示すように、段差側面145,147が形成されている。すなわち、第1領域10と第2領域20とは、段差側面145,147によって区画されている。段差側面145,147は、活性層106の側面105,107をエッチングにより露出させる工程で形成され、平坦な面であることができる。図示の例では、段差側面145,147は、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、コンタクト層110、絶縁部116および第2電極114の側面によって構成されている。また、図2に示すように、段差側面145は、利得領域160の第1端面170を有し,段差側面147は、利得領域160の第2端面172を有することができる。
基板101は、図2および図3に示すように、第1領域10および第2領域20に形成されている。基板101としては、例えば、第1導電型(例えばp型)のGaAs基板などを用いることができる。
第3クラッド層102は、第1領域10および第2領域20の基板101上に形成されている。第3クラッド層102としては、例えば、p型のAlGaAs層などを用いることができる。
光吸収層103は、第1領域10および第2領域20の第3クラッド層102上に形成されている。光吸収層103としては、例えば、GaAs層などを用いることができる。光吸収層103は、後述するように、利得領域160に生じる光の一部を、吸収することができる。
第1クラッド層104は、第1領域10および第2領域20の光吸収層103上に形成されている。第1クラッド層104としては、例えば、第2導電型(例えばn型)のAlGaAs層などを用いることができる。図3に示すように、第1領域10の第1クラッド層104の上面は、第2領域20の第1クラッド層104の上面より上方に位置している。すなわち、第2領域20の第1クラッド層104の一部は、活性層106の側面105,107を露出する工程でエッチングされる。
図4に示すように、第2領域20の第1クラッド層104は、開口104aを有することができる。開口104a内において、光吸収層103は、露出している。すなわち、開口104aの底面は、光吸収層103の上面となる。開口104aは、図1に示すように平面視において、利得領域160の端面170,172と隣接している。これにより、端面170,172から出射された光の一部は、開口104a内において露出された光吸収層103により、吸収されることができる。なお、図示はしないが、開口104aが形成されておらず、第2領域20の第1クラッド層104の上面は、平坦な面であってもよい。この場合は、出射された光の一部は、第2領域20の第1クラッド層104を透過して光吸収層103に至る。また、図示はしないが、第1電極112の下にのみ第1クラッド層104が設けられ、それ以外の第2領域20においては、第1クラッド層104は設けられていなくてもよい。
活性層106は、図2および図3に示すように、第1領域10の第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、例えば、GaAsウェル層とAlGaAsバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層106は、第1側面105と第2側面107とを有する。第1側面105と第2側面107とは、対向している。図示の例では、第1側面105と第2側面107とは、平行である。
活性層106の一部は、利得領域160を構成している。利得領域160は、図1および図2に示すように、第1側面105に設けられた第1端面170と、第2側面107に設けられた第2端面172と、を有する。利得領域160の平面形状は、例えば図1に示すような平行四辺形などである。図示の例では、利得領域160は、1つ設けられ、第1端面170から第2端面172まで、直線状に第1側面105の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。これにより、利得領域160に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。
なお、図示はしないが、側面105,107を含む段差側面145,147には、反射防止膜が設けられていてもよい。反射防止膜は、例えば、側面105,107側からSiO層、Ta層の順序で10ペア積層した誘電体多層膜ミラーなどを用いることができる。反射防止膜によって、効率良く光40,42を出射することができる。また、反射防止膜は、開口104aに設けられていてもよい。
ここで、図5は、活性層106を第1側面105側から平面的にみた図である。図5に示すように、第1端面170と第2端面172とは、重なっていない。すなわち、第1端面170と第2端面172とのずれ幅xは、正の値となる。これにより、利得領域160に生じる光を第1端面170と第2端面172との間で、直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、利得領域160に生じる光のレーザー発振を、より確実に抑制または防止することができる。したがって、受発光装置100は、レーザー光ではない光を発することができる。
なお、図示はしないが、利得領域160は、第1端面170から第2端面172まで、直線状に、第1側面105の垂線Pと平行となる方向に向かって設けられていてもよい。すなわち、活性層106を第1側面105側から平面的にみたときに、第1端面170と第2端面172とは、完全に重なっていてもよい。この場合には、共振器が構成され、受発光装置100は、レーザー光を発することができる。
第2クラッド層108は、図2および図3に示すように、第1領域10の活性層106上に形成されている。第2クラッド層108としては、例えば、p型のAlGaAs層などを用いることができる。
コンタクト層110は、第1領域10の第2クラッド層108上に形成されている。コンタクト層110としては、第2電極114とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層110によって、前記第2電極の接触抵抗を低減することができる。コンタクト層110としては、例えば、p型のGaAs層などを用いることができる。コンタクト層110と、第2クラッド層108の一部とは、図3に示すように、柱状部111を構成することができる。柱状部111の平面形状は、例えば図1に示すように、利得領域160と同じである。すなわち、例えば、柱状部111の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域160の平面形状が決定される。なお、図示はしないが、柱状部111は、例えば、コンタクト層110、第2クラッド層108および活性層106から構成されていてもよいし、さらに、第1クラッド層104をも含んで構成されていてもよい。また、柱状部111の側面を傾斜させることもできる。
絶縁部116は、図3に示すように、第1領域10の第2クラッド層108上であって、柱状部111の側方に形成されている。絶縁部116は、柱状部111の側面に接していることができる。絶縁部116の上面は、例えば、コンタクト層110の上面と連続している。絶縁部116としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部116としてこれらの材料を用いた場合、電極112,114間の電流は、絶縁部116を避けて、該絶縁部116に挟まれた柱状部111を流れることができる。絶縁部116は、活性層106の屈折率よりも小さい屈折率を有することができる。この場合、絶縁部116を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部116を形成しない部分、すなわち、柱状部116が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向において、利得領域160内に効率良く光を閉じ込めることができる。
第1電極112は、図1および図3に示すように、第2領域20の第1クラッド層104上に形成されている。図示の例では、第1電極112は、第1側面105側の第2領域20に設けられている。第1電極112は、図1に示すように平面視において、第1端面170と隣接しないように配置されている。すなわち、第1電極112は、第1端面170から出射された光を遮らないように配置されている。第1電極112は、利得領域160に光を生じさせるための一方の電極であり、かつ、光吸収層103に至った光を受光するための一方の電極でもある。すなわち、第1電極112は、発光用電極としての機能と、受光用電極としての機能と、を有することができる。第1電極112としては、例えば、第1クラッド層104側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1電極112の平面形状は、特に限定されない。例えば、図示はしないが、第2領域20の一部を第1領域10側に突出させ、その突出させた部分に、第1電極112を設けることもできる。これにより、第1電極112の面積を大きくすることができ、第1電極112の電気抵抗を低減することができる。
第2電極114は、図2および図3に示すように、コンタクト層110(柱状部111)上および絶縁部116上に形成されている。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、利得領域160と同じの平面形状を有している。図示はしないが、第2電極114は、絶縁部116上には形成されず、コンタクト層110上にのみ形成されていてもよい。第2電極114は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極114は、利得領域160に光を生じさせるための他方の電極(発光用電極)である。第2電極114としては、例えば、コンタクト層110側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。
第3電極115は、基板101の下の全面に形成されている。第3電極115は、第3電極115とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板101)と接していることができる。第3電極115は、基板101を介して、第3クラッド層102と電気的に接続されている。第3電極115は、利得領域160に生じる光の一部を受光するための他方の電極(受光用電極)である。第3電極115としては、例えば、基板101側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。
(2) 発光の動作原理
p型の第2クラッド層108、不純物がドーピングされていない活性層106、およびn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成されることができる。第1クラッド層104および第2クラッド層108の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104および第2クラッド層108は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
受発光装置100では、第1電極112と第2電極114との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域160において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域160内で光の強度が増幅される。例えば、図1に示すように、利得領域160に生じる光のうち、第1端面170に向かう光30は、利得領域160内で増幅された後、第1端面170から光40として出射されることができる。同様に、利得領域160に生じる光のうち、第2端面172に向かう光32は、利得領域160内で増幅された後、第2端面172から光42として出射されることができる。すなわち、第1端面170および第2端面172は、出射面となることができる。
以上のとおり、受発光装置100は、発光のためのpinダイオードを構成することができる。すなわち、受発光装置100は、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、第1電極112および第2電極114によって、発光素子を構成することができる。
(3) 受光の動作原理
p型の第3クラッド層102、不純物がドーピングされていない光吸収層103、およびn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成されることができる。第1クラッド層104および第3クラッド層102の各々は、光吸収層103よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。光吸収層103は、光を吸収する機能を有する。第1クラッド層104および第3クラッド層102は、光吸収層103を挟んで、光を閉じ込める機能を有する。
端面170,172から出射された光40,42は、図2に示すように、上下方向に拡散し、光40,42の一部は、光吸収層103の上面に至る。すなわち、第2領域20の幅(第1側面105から第2側面107に向かう方向の長さ)は、出射された光40,42の一部が光吸収層103の上面に至る程度の大きさ以上に設計されている。光吸収層103に至った光は、光吸収層103内に電子と正孔とを生成する。そして、第1電極112と第3電極115との間にpinダイオードの逆バイアス電圧を印加すると、光40,42の一部によって光吸収層103に生成された電子−正孔対が加速され、電流として取り出すことができる。さらに、第1クラッド層104および第3クラッド層102によって、光吸収層103から光が漏れることを抑制または防止することができ、効率良く光を吸収することができる。
以上のとおり、受発光装置100は、受光のためのpinフォトダイオードを構成することができる。すなわち、受発光装置100は、第1クラッド層104、第3クラッド層102、光吸収層103、第1電極112および第3電極115によって、受光素子を構成することができる。
本実施形態に係る受発光装置100の一例として、GaAs系の場合について説明したが、受発光装置100は、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、InGaAlP系、AlGaN系、InGaN系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。
本実施形態に係る受発光装置100は、例えば、プロジェクター、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。
本実施形態に係る受発光装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
受発光装置100によれば、受光素子を構成する光吸収層103の上方に、発光素子を構成する活性層106を形成することができる。そして、第1領域10における活性層106の利得領域160に生じる光の一部は、第2領域20における光吸収層103に至り、受光されることができる。すなわち、受発光装置100では、発光素子および受光素子をモノリシックに集積することができる。これにより、例えば、別途、受光素子を設置する場合と比較して、部品点数の削減および製造コストの削減が可能となる。
受発光装置100によれば、利得領域160に生じる光の一部を受光することによって、利得領域160の光出力をモニターすることができる。したがって、モニターされた光出力に基づいて、第1電極112および第2電極114に印加する電圧値を調整することができる。これにより、受発光装置100では、輝度むらを低減し、また、明るさを自動調整することができる。なお、利得領域160の光出力を、印加する電圧値にフィードバックする制御は、例えば、外部電子回路(図示せず)を用いて行うことができる。
受発光装置100によれば、第2領域20の幅によって、受光に利用する光量を調整することができる。例えば、第2領域20の幅が大きいほど、光吸収層103に吸収される光量は大きくなる。すなわち、受発光装置100は、第2領域20の幅を変えるだけで、容易に光量調整ができる。
受発光装置100によれば、端面170,172から出射された光の一部は、開口104a内において露出された光吸収層103により、吸収されることができる。そのため、受発光装置100は、効率良く光を吸収することができ、受光素子の検出能力を向上させることができる。例えば、開口が設けられていない場合は、第1クラッド層の上面で光の一部が反射することがあり、効率良く光を吸収できないことがある。
受発光装置100によれば、利得領域160は、第1側面105の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられていることができる。さらに、利得領域160では、第1側面105側から平面的にみて、第1端面170と第2端面172とは、重なっていないことができる。これにより、上述したとおり、利得領域160に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。したがって、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、受発光装置100では、利得領域160に生じる光は、利得領域160内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。したがって、従来の一般的なLED(Light Emitting Diode)よりも高い出力を得ることができる。以上のように、受発光装置100では、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力化を図ることができる。
受発光装置100によれば、第2領域20は2つ設けられ、第1領域10は、2つの第2領域20の間に配置されていることができる。そのため、2箇所で出射光の一部を吸収することができるので、受発光装置100では、受光素子の検出能力を向上させることができる。
1.2. 第1の実施形態に係る受発光装置の製造方法
次に、第1の実施形態に係る受発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図6〜図13は、受発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。なお、図6〜図13は、図3に対応している。
図6に示すように、基板101上に、第3クラッド層102、光吸収層103、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108およびコンタクト層110を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図7に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108をパターニングする。パターニングは、活性層106の上面を露出しないように行う。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部111を形成することができる。
図8に示すように、柱状部111の側面を覆うように絶縁部116を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などにより、第2クラッド層108の上方(コンタクト層110上を含む)に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層110の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部116を形成することができる。
図9に示すように、絶縁部116をパターニングする。より具体的には、第2領域20の絶縁部116をエッチングして、第2クラッド層108の上面を露出させる。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。
図10に示すように、全面に導電層114aを形成する。コンタクト層110および絶縁部116上の導電層114a(第1領域10の導電層114a)は、第2電極114となる。導電層114aは、例えば、真空蒸着法により形成される。
図11に示すように、第2電極114上にレジストR1を形成する。次に、レジストR1をマスクとして、第2領域20の導電層114a、第2クラッド層108、活性層106、および第1クラッド層104をエッチングする。エッチングは、光吸収層103の上面が露出しないように行う。このエッチングにより、活性層106の側面105,107が露出され、第1領域10と第2領域20との境界に、段差側面145,147が形成される。次に、レジストR1を除去する。なお、図4に示すように、次に、パターニングによって開口104aを形成することができる。
図12に示すように、第1電極112が形成される領域以外に、レジストR2を形成する。次に、全面に導電層112aを形成する。第1クラッド層104上の導電層112aは、第1電極112となる。導電層112aは、例えば、真空蒸着法により形成される。
図13に示すように、レジストR2を除去することにより、レジストR2上の導電層112aをリフトオフする。リフトオフは、公知の方法により行われる。
図3に示すように、基板101の下面下に第3電極115を形成する。第3電極115は、例えば、真空蒸着法により形成される。次に、図示はしないが、段差側面145,147の側方に、反射防止膜を形成してもよい。反射防止膜は、例えば、CVD法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着(Ion Assisted Deposition)法などにより形成されることができる。
以上の工程により、受発光装置100を製造することができる。
受発光装置100の製造方法によれば、エッチングによって、段差側面145,147を形成することができる。すなわち、エッチングによって、出射面となる利得領域160の端面170,172を形成することができる。そのため、例えば劈開によって出射面を形成する場合に比べて、出射面の位置精度の向上を図ることができる。また、反射防止膜の形成を容易に行うことができる。
1.3. 第1の実施形態の第1変形例に係る受発光装置
次に、第1の実施形態の第1変形例に係る受発光装置200について、図面を参照しながら説明する。図14は、受発光装置200を模式的に示す断面図であり、受発光装置100を模式的に示した図3に対応している。以下、第1の実施形態の第1変形例に係る受発光装置200において、第1の実施形態に係る受発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
受発光装置100の例では、絶縁部116と、絶縁部116とが形成されていない領域、すなわち柱状部111を形成している領域に屈折率差を設けて、光を閉じ込める屈折率導波型について説明した。これに対し、受発光装置200は、柱状部111を形成することによって屈折率差を設けず、利得領域160がそのまま導波領域となる、利得導波型であることができる。
すなわち、受発光装置200では、図14に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108は、柱状部を構成せず、その側方に絶縁部116は形成されない。絶縁部116は、利得領域160の上方以外のコンタクト層110上に形成されている。つまり、絶縁部116は利得領域160の上方に開口を有し、該開口ではコンタクト層110の上面が露出している。第2電極114は、その露出しているコンタクト層110上および絶縁部116上に形成されている。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、利得領域160と同じ平面形状を有している。図示の例では、第2電極114とコンタクト層110との接触面の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域160の平面形状が決定されることができる。なお図示はしないが、第2電極114は、接縁部116上には形成されず、利得領域160の上方のコンタクト層110上にのみ形成されていてもよい。
受発光装置200によれば、受発光装置100と同様に、発光素子および受光素子をモノリシックに集積することができる。
1.4. 第1の実施形態の第2変形例に係る受発光装置
次に、第1の実施形態の第2変形例に係る受発光装置300について、図面を参照しながら説明する。図15は、受発光装置300を模式的に示す平面図である。図16は、受発光装置300を模式的に示す図15のXVI−XVI線断面図である。なお、図15では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。以下、第1の実施形態の第2変形例に係る受発光装置300において、第1の実施形態に係る受発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
受発光装置300では、図15および図16に示すように、複数の利得領域160が配列されている。複数の利得領域160の各々に対応して、第1電極112が設けられている。隣り合う利得領域160の間には、分離溝380が形成されている。分離溝380は、隣り合う第1電極112の間に形成されているともいえる。分離溝380の底面は、図16に示すように、光吸収層103の下面より下方に位置している。図示の例では、分離溝380の底面は、第3クラッド層102の上面と下面との間に位置している。なお、溝部380は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などにより形成される。
受発光装置300によれば、受発光装置100の場合に比べて、発光の高出力化を図ることができる。また、受発光装置300によれば、複数の利得領域160、および光吸収層103は、分離溝380によって電気的に分離されている。そのため、複数の利得領域160の各々の光出力をモニターすることができる。すなわち、複数の利得領域160の各々に対して、個別に光量検出を行うことができる。
2. 第2の実施形態
2.1. 第2の実施形態に係る受発光装置
次に、第2の実施形態に係る受発光装置400について、図面を参照しながら説明する。図17は、受発光装置400を模式的に示す平面図である。図18は、受発光装置400を模式的に示す図17のXVIII−XVIII線断面図である。なお、図17では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。以下、第2の実施形態に係る受発光装置400において、第1の実施形態に係る受発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
受発光装置100の例では、第2領域20は2つ設けられ、第1領域10は、2つの第2領域20の間に配置されていた。これに対し、受発光装置400では、図17に示すように、第2領域20は、第1側面105側に設けられており、第2側面107側には設けられていない。すなわち、受発光装置400は、1つの段差側面145を有している。
受発光装置400では、複数の利得領域160(第1利得領域160aおよび第2利得領域160b)を有し、これらが利得領域対462を構成している。第1利得領域160aは、第1側面105に設けられた第1端面170aと、第2側面107に設けられた第2端面172aと、を有する。第2利得領域160bは、第1側面105に設けられた第1端面170bと、第2側面107に設けられた第2端面172bと、を有する。第1利得領域160aと第2利得領域160bとは、異なる方向に向かって設けられている。図示の例では、第1利得領域160aは、第1側面105の垂線Pに対して一方の側に傾いており、角度θの傾きを有する一の方向に向かって設けられている。また、第2利得領域160bは、垂線Pに対して他方の側(上記一方の側の反対側)に傾いており、角度θの傾きを有する他の方向に向かって設けられている。図示の例では、第1利得領域160aの第2端面172aと、第2利得領域160bの第2端面172bとは、重なり面474において完全に重なっている。第1利得領域160aと第2利得領域160bとは、例えば図17に示すように平面視において、重なり面474の中心を通る垂線Pに対して、線対称の関係にある。
利得領域160a,160bに生じる光の波長帯において、第2側面107の反射率は、第1側面105の反射率よりも高い。例えば、図17および図18に示すように、第2側面107を反射膜430によって覆うことにより、高い反射率を得ることができる。反射膜430は、例えば誘電体多層膜ミラーなどである。具体的には、反射膜430としては、第2側面107側からSiO層、Ta層の順序で10ペア積層したミラーなどを用いることができる。第2側面107の反射率は、100%、あるいはそれに近いことが望ましい。これに対し、第1側面105の反射率は、0%、あるいはそれに近いことが望ましい。例えば、第1側面105を反射防止膜(図示せず)によって覆うことにより、低い反射率を得ることができる。すなわち、受発光装置400では、第1端面170a,170bは出射面となり、第2端面172a,172bは反射面となる。なお、反射膜430としては、上述した例に限定されるわけではなく、例えば、Al層、TiO層、SiN層や、これらの多層膜などを用いることができる。反射膜430は、例えば、CVD法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着法などにより形成されることができる。
図17に示すように、例えば、第1利得領域160aに生じる光の一部32は、第1利得領域160a内で増幅された後、重なり面474において反射して、第2利得領域160bの第1端面170bから出射光40として出射されるが、反射後の第2利得領域160b内においても光強度が増幅される。同様に、第2利得領域160bに生じる光の一部は、第2利得領域160b内で増幅された後、重なり面474において反射して、第1利得領域160aの第1端面170aから出射光40として出射されるが、反射後の第1利得領域160a内においても光強度が増幅される。なお、第1利得領域160aに生じる光には、直接、第1利得領域160aの第1端面170aから出射光40として出射されるものもある。同様に、第2利得領域160bに生じる光には、直接、第2利得領域160bの第1端面170bから出射光40として出射されるものもある。これらの光も同様に各利得領域160a,160b内において増幅される。
受発光装置400によれば、上述のとおり、第1利得領域160aに生じる光の一部10は、重なり面474において反射して、第2利得領域160b内においても、利得を受けながら進行することができる。また、第2利得領域160bに生じる光の一部に関しても同様である。したがって、受発光装置400では、例えば、重なり面474において積極的に反射させないような場合に比べ、光強度の増幅距離が長くなるため、高い光出力を得ることができる。
2.2. 第2の実施形態の変形例に係る受発光装置
次に、第2の実施形態の変形例に係る受発光装置500について、図面を参照しながら説明する。図19は、受発光装置500を模式的に示す平面図である。図20は、受発光装置500を模式的に示す図19のXX−XX線断面図である。なお、図19では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。以下、第2の実施形態の変形例に係る受発光装置500において、第2の実施形態に係る受発光装置400の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
受発光装置500では、図19に示すように、複数の利得領域対462が配列されている。複数の利得領域対462の各々に対応して、第1電極112が設けられている。隣り合う利得領域対462の間には、分離溝580が形成されている。分離溝580は、隣り合う第1電極112の間に形成されているともいえる。図20に示すように、分離溝580の底面は、光吸収層103の下面より下方に位置している。図示の例では、分離溝580の底面は、第3クラッド層102の上面と下面との間に位置している。なお、溝部580は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などにより形成される。
受発光装置500によれば、受発光装置400の場合に比べて、発光の高出力化を図ることができる。また、受発光装置500によれば、複数の利得領域対462、および光吸収層103は、分離溝580によって電気的に分離されている。そのため、複数の利得領域対462の各々の光出力をモニターすることができる。すなわち、複数の利得領域対462の各々に対して、個別に光量検出を行うことができる。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
10 第1領域、20 第2領域、30 光、32 光、40 光、42 光、
100 受発光装置、101 基板、102 第3クラッド層、103 光吸収層、
104 第1クラッド層、105 第1側面、106 活性層、107 第2側面、
108 第2クラッド層、110 コンタクト層、111 柱状部、112 第1電極、
114 第2電極、115 第3電極、116 絶縁部、160 利得領域、
170 第1端面、172 第2端面、200 受発光装置、300 受発光装置、
380 分離溝、400 受発光装置、430 反射膜、462 利得領域対、
474 重なり面、500 受発光装置、580 分離溝

Claims (8)

  1. 第1領域と、平面視において前記第1領域と隣接する第2領域と、を含む受発光装置であって、
    前記第1領域および前記第2領域に形成された光吸収層と、
    前記光吸収層の上方に形成された第1クラッド層と、
    前記第1領域の前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
    を含み、
    前記活性層の少なくとも一部は、利得領域を構成し、
    前記第1領域と前記第2領域との境界には、前記利得領域の端面を有する段差側面が構成され、
    前記利得領域に生じる光は、前記利得領域の端面から出射され、
    出射された光の一部は、前記第2領域の前記光吸収層に至り、受光される、受発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2領域の前記第1クラッド層の上方に形成された第1電極と、
    前記第2クラッド層の上方に形成されたコンタクト層と、
    前記コンタクト層の上方に形成された第2電極と、
    前記光吸収層の下方に形成された第3電極と、
    を、さらに含み、
    前記利得領域の平面形状は、前記コンタクト層と前記第2電極との接触面の平面形状と等しく、
    前記第1電極および前記第2電極は、前記利得領域に光を生じさせるための電極であり、
    前記第1電極および前記第3電極は、前記光吸収層に至った光を受光するための電極である、受発光装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2領域の前記第1クラッド層は、開口を有し、
    前記開口内において、前記光吸収層は、露出しており、
    前記出射された光の一部は、前記開口内において露出している前記光吸収層に至り、受光される、受発光装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記利得領域は、前記活性層の第1側面側の端面から、前記活性層の前記第1側面と対向する第2側面側の端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いた方向に向かって設けられ、
    前記第1側面側から平面的にみて、前記第1側面側の端面と、前記第2側面側の端面とは、重なっておらず、
    少なくとも前記第1側面側の端面は、前記段差側面を構成している、受発光装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第2領域は、2つ設けられ、
    前記第1領域は、2つの前記第2領域の間に配置されている、受発光装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記利得領域は、複数配列され、
    隣り合う前記利得領域の間には、分離溝が形成され、
    前記分離溝の底面は、前記吸収層の下面より下方に位置している、受発光装置。
  7. 請求項4において、
    前記利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率は、前記第1側面の反射率よりも高く、
    前記利得領域は、複数設けられ、
    複数の前記利得領域は、少なくとも1つの利得領域対をなし、
    前記利得領域対の一方の第1利得領域は、一の方向に向かって設けられ、
    前記利得領域対の他方の第2利得領域は、前記一の方向とは異なる他の方向に向かって設けられ、
    前記第1利得領域の前記第2側面側の端面と、前記第2利得領域の前記第2側面側の端面とは、重なっている、受発光装置。
  8. 請求項7において、
    前記利得領域対は、複数配列され、
    隣り合う前記利得領域対の間には、分離溝が形成され、
    前記分離溝の底面は、前記吸収層の下面より下方に位置している、受発光装置。
JP2009120599A 2009-05-19 2009-05-19 受発光装置 Withdrawn JP2010272558A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120599A JP2010272558A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 受発光装置
US12/781,257 US8194714B2 (en) 2009-05-19 2010-05-17 Light emitting and receiving device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120599A JP2010272558A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 受発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010272558A true JP2010272558A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43124000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009120599A Withdrawn JP2010272558A (ja) 2009-05-19 2009-05-19 受発光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8194714B2 (ja)
JP (1) JP2010272558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109801985A (zh) * 2018-12-25 2019-05-24 深圳市芯思杰智慧传感技术有限公司 正入射式光电芯片及其制备方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4962743B2 (ja) * 2008-12-19 2012-06-27 セイコーエプソン株式会社 発光装置
JP5447799B2 (ja) * 2009-06-18 2014-03-19 セイコーエプソン株式会社 発光装置およびその駆動方法、並びに、プロジェクター
DE102010015197A1 (de) 2010-04-16 2012-01-19 Osram Opto Semiconductors Gmbh Laserlichtquelle
JPWO2013129611A1 (ja) * 2012-02-29 2015-07-30 昭和電工株式会社 エレクトロルミネッセント素子の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5978401A (en) * 1995-10-25 1999-11-02 Honeywell Inc. Monolithic vertical cavity surface emitting laser and resonant cavity photodetector transceiver
JPH103691A (ja) 1996-04-18 1998-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置
DE19812199C1 (de) * 1998-03-19 1999-11-04 Siemens Ag Verfahren zur Herstellung einer Halbleiteranordnung und eine mindestens zwei Halbleiterelemente umfassende Halbleiteranordnung
KR100317576B1 (ko) * 1999-11-08 2001-12-24 윤덕용 모니터용 광검출기 일체형 표면광 레이저장치
US6643308B2 (en) * 2001-07-06 2003-11-04 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser device and method for suppressing injection current
US20030064537A1 (en) * 2001-09-28 2003-04-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser device and method for effectively reducing facet reflectivity
US6638773B1 (en) * 2002-05-31 2003-10-28 Applied Optoelectronics, Inc. Method for fabricating single-mode DBR laser with improved yield
US6927412B2 (en) * 2002-11-21 2005-08-09 Ricoh Company, Ltd. Semiconductor light emitter
JP4602685B2 (ja) * 2004-04-14 2010-12-22 株式会社リコー 垂直共振器型面発光半導体レーザ素子および発光装置および光伝送システム
JP4983346B2 (ja) * 2007-04-02 2012-07-25 ソニー株式会社 半導体発光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109801985A (zh) * 2018-12-25 2019-05-24 深圳市芯思杰智慧传感技术有限公司 正入射式光电芯片及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8194714B2 (en) 2012-06-05
US20100295065A1 (en) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5196179B2 (ja) 発光装置
JP5447794B2 (ja) 発光装置
JP4962743B2 (ja) 発光装置
JP2010263109A5 (ja)
US8467427B2 (en) Light emitting and receiving device
JP5187525B2 (ja) 発光装置
JP2010003833A (ja) 発光装置
JP5088499B2 (ja) 発光装置
JP2010272558A (ja) 受発光装置
JP5429471B2 (ja) プロジェクター
JP5411440B2 (ja) 発光装置
US20100237358A1 (en) Light-emitting device and light-emitting module
JP2010212347A (ja) 受発光装置
JP5168476B2 (ja) 発光装置
JP2009238846A (ja) 発光装置
JP2010219199A (ja) 受発光装置
JP5534259B2 (ja) 発光装置
JP5403305B2 (ja) 発光装置
JP2007103811A (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP5445803B2 (ja) 発光装置
JP5494991B2 (ja) 発光装置
JP2009238844A (ja) 発光装置
JP2010267642A (ja) 発光装置
JP2012089890A (ja) 発光装置
JP2009238827A (ja) 発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120807