JP2003198032A - 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア - Google Patents

光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア

Info

Publication number
JP2003198032A
JP2003198032A JP2001396513A JP2001396513A JP2003198032A JP 2003198032 A JP2003198032 A JP 2003198032A JP 2001396513 A JP2001396513 A JP 2001396513A JP 2001396513 A JP2001396513 A JP 2001396513A JP 2003198032 A JP2003198032 A JP 2003198032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
light
laser
receiving element
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001396513A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kono
実 河野
Kiyohide Sakai
清秀 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001396513A priority Critical patent/JP2003198032A/ja
Priority to US10/202,898 priority patent/US20030122061A1/en
Publication of JP2003198032A publication Critical patent/JP2003198032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/023Mount members, e.g. sub-mount members
    • H01S5/02325Mechanically integrated components on mount members or optical micro-benches
    • H01S5/02326Arrangements for relative positioning of laser diodes and optical components, e.g. grooves in the mount to fix optical fibres or lenses
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/02208Mountings; Housings characterised by the shape of the housings
    • H01S5/02216Butterfly-type, i.e. with electrode pins extending horizontally from the housings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/0225Out-coupling of light
    • H01S5/02251Out-coupling of light using optical fibres
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/068Stabilisation of laser output parameters
    • H01S5/0683Stabilisation of laser output parameters by monitoring the optical output parameters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光素子のダイボンディング及びワイヤボン
ディングの容易性を確保しながら、十分なレーザー光の
モニタ電流の値を確保することを達成する光素子を提供
する。 【解決手段】 光素子10はレーザー光を発する半導体
レーザー1と、半導体レーザーからのレーザー光を受け
る受光面48を有する受光素子6とを備える。受光素子
6は受光面48の法線15がレーザー光の出射方向と6
0度以上90度未満の角度で交わるよう半導体レーザー
1に対し相対的に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光を発光
する半導体レーザー及びこのレーザー光をモニタして半
導体レーザーの出力を制御する半導体受光素子の組み合
わせからなる光素子に関する。さらに本発明は、光素子
を有した光素子モジュール、及び光素子を搭載するため
の光素子用キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】図32に関連技術に係る光素子モジュー
ル100の例を示す。この光素子モジュール100にお
いて、パッケージ110内に支持母体であるブロック1
07が搭載され、ブロック107上にヒートシンク10
2を介してレーザー光を発光する半導体レーザー101
が搭載されている。また、ブロック107上には支持ブ
ロック106を介してレーザー光の出力を制御するため
のモニタ用受光素子105が搭載されている。ヒートシ
ンク102と半導体レーザー101間は電気的結合を確
保するために、ワイヤ108により結線されている。ま
た、支持ブロック106とモニタ用受光素子105間も
ワイヤ109により結線されている。半導体レーザー1
01は前方出射光A及び後方出射光Bを出射する。前方
出射光Aはパッケージ110に固定されたレンズ部品1
11により集光され、外部のファイバ等に入射する。
【0003】尚、半導体レーザー101とモニタ用受光
素子105を拡大した斜視図及び側面図を図33(a)
及び図33(b)に示す。
【0004】次に、図34(a)から図34(h)に、
この光素子モジュールの製造工程を示す。図34(a)
から図34(c)に示すように、モニタ用受光素子10
5を支持ブロック106上に半田などにより固定した
後、受光素子105と支持ブロック106間をワイヤ1
09で結線する。図34(d)に示す様に、受光素子1
05が実装されたブロック106の向きを変えた後、図
34(h)に示すように支持ブロック106をブロック
107上に半田により固定する。一方、図34(e)か
ら図34(g)に示すように、半導体レーザー101を
ヒートシンク102上に半田などにより固定した後、半
導体レーザー101とヒートシンク102をワイヤ10
8で結線する。そして、図34(h)に示すようにヒー
トシンク102をブロック107上に半田により固定す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図34(d)
に示すように、受光素子105が実装された支持ブロッ
ク106の向きを変え、半導体レーザー101の端面に
対向するようにしているのは、半導体レーザー101の
後方出射光Bを効率よく受光するためである。言い換え
れば、ブロック106の向きを変えなければ、後方出射
光Bを効率よく受光できないという問題点があった。
【0006】一方、モニタ用受光素子105の支持ブロ
ック106へのダイボンディング(受光素子105の支
持ブロック106への取り付け)及びワイヤボンディン
グは図34(a)から図34(c)に示すように平面上
で行う必要がある。従って、光素子モジュールの製造工
程においては、平面内での受光素子105のダイボンデ
ィング及びワイヤボンディングの後、支持ブロック10
6を90度回転させ、更に半導体レーザー101の後方
出射光Bを受光するための位置合わせを行いながら支持
ブロック106をブロック107上に固定するという工
程を経なければならない。結果的に、この製造工程は作
業効率が悪いという問題点を有していた。
【0007】この問題点を解決するため、図35(a)
及び図35(b)に示したような、半導体レーザー10
1及びモニタ用受光素子105の両方を単一のヒートシ
ンク114の表面上に実装する方法が提案されている。
本構成では、半導体レーザー101の後方出射光Bを受
光素子105の受光層122で受光し、電流に変換す
る。しかしこの構成では、受光層122に対して後方出
射光Bがほぼ平行に照射するため、受光層122が受講
できる受光量が少なく、結果として変換後の電流値が非
常に小さくなり、半導体レーザー101の出力を制御す
るためのモニタ電流が得られないという問題点を有して
いた。
【0008】本発明は、前記の点に鑑み、受光素子のダ
イボンディング及びワイヤボンディングの容易性を確保
しながら、十分なレーザー光のモニタ電流の値を確保す
ることを達成し得る光素子を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
素子は、レーザー光を発する半導体レーザーと、半導体
レーザーからのレーザー光を受ける受光面を有する受光
素子とを備え、受光素子が、その受光面の法線がレーザ
ー光の出射方向と60度以上90度未満の角度で交わる
よう半導体レーザーに対し相対的に配置されている。
【0010】請求項2の発明に係る光素子は、請求項1
の発明に係る光素子において、受光素子の受光面上に形
成され、√(N×N)より小さい屈折率N及び0.
25以上0.45以下の規格化膜厚xを有する単一最外
層を更に有する。ここで、規格化膜厚xは、x=(N×
d)/λで表され、Nは受光面の屈折率、Nはレー
ザー光が伝搬する空間の屈折率、λはレーザー光の波
長、dは単一最外層の厚さである。
【0011】請求項3の発明に係る光素子は、請求項2
の発明に係る光素子において、単一最外層がSiO
ら形成される。
【0012】請求項4の発明に係る光素子は、請求項1
の発明に係る光素子において、受光素子の受光面上に形
成され、複数の積層された層からなる最外層を更に有す
る。
【0013】請求項5の発明に係る光素子は、請求項4
の発明に係る光素子において、最外層の積層された複数
の層のうち少なくとも一つの層は√(N×N)より
小さい屈折率を有し、積層された複数の層のうち少なく
とも一つの他の層は√(N×N)より大きい屈折率
を有する。ここで、Nは受光面の屈折率、Nはレー
ザー光が伝搬する空間の屈折率である。
【0014】請求項6の発明に係る光素子は、請求項5
の発明に係る光素子において、積層された複数の層のう
ち受光面に近い層がSiにより形成され、積層さ
れた複数の層のうち受光面から遠い他の層がSiO
より形成される。
【0015】請求項7の発明に係る光素子は、請求項5
の発明に係る光素子において、半導体レーザー及び受光
素子が単一基板上に配置される。
【0016】請求項8の発明に係る光素子は、請求項5
の発明に係る光素子において、基板がSiにより形成さ
れる。
【0017】請求項9の発明に係る光素子は、請求項7
の発明に係る光素子において、基板の表面上に形成され
た半田ボールを更に有し、受光素子の第一端を基板の表
面上に直接固定され、受光素子の第二端を半田ボール上
に固定される。
【0018】請求項10の発明に係る光素子は、請求項
7の発明に係る光素子において、基板の表面上に傾斜溝
が形成され、当該傾斜溝の傾斜面に受光素子が配置され
ている。
【0019】請求項11の発明に係る光素子は、請求項
10の発明に係る光素子において、半導体レーザー及び
受光素子が基板に対し、実質的に同一の高さにおいて基
板にワイヤによりボンディングされている。
【0020】請求項12の発明に係る光素子は、請求項
10の発明に係る光素子において、半導体レーザー及び
受光素子の各々が外部のパッケージに直接ワイヤにより
ボンディングされている。
【0021】請求項13の発明に係る光素子は、請求項
10の発明に係る光素子において、傾斜溝が傾斜面及び
傾斜面の一端から基板の表面にかけて形成された立ち上
がり面を有し、受光素子の上端角部が立ち上がり面に突
き当たっている。
【0022】請求項14の発明に係る光素子は、請求項
13の発明に係る光素子において、傾斜面の一端におい
て断面矩形の溝が形成されている。
【0023】請求項15の発明に係る光素子は、請求項
7の発明に係る光素子において、基板上に配置されたレ
ンズを更に有する。
【0024】請求項16の発明に係る光素子は、請求項
1の発明に係る光素子において、受光素子が、受光面の
半導体レーザーに近接する側の端部がレーザー光の最大
強度中心から離れる方向に、受光面の中心がレーザー光
の最大強度中心からオフセットして位置するように、半
導体レーザーに対し相対的に配置されている。
【0025】請求項17の発明に係る光素子は、請求項
1の発明に係る光素子において、受光素子が、受光面の
法線がレーザー光の出射方向と70度以上90度未満の
角度で交わるよう半導体レーザーに対し相対的に配置さ
れている。
【0026】請求項18の発明に係る光素子は、レーザ
ー光を発する半導体レーザーと、半導体レーザーからの
レーザー光を受ける受光面及び当該受光面上に形成され
た最外層を有する受光素子とを備え、受光素子の受光面
に対するレーザー光の入射角が0度より大きく90度よ
り小さい範囲に設定されるよう受光素子が半導体レーザ
ーに対し相対的に配置され、レーザー光の入射角又はそ
の近傍の角度において、レーザー光の反射率が極小値を
示すよう、レーザー光の波長に応じて最外層の屈折率及
び厚みの組み合わせが設定されている。
【0027】請求項19の発明に係る光素子モジュール
は、ケースと、ケースの底面に配置された光素子と、ケ
ースの上面を覆うカバーと、ケースの一側壁に形成され
た貫通口をケースの内部から覆う密封ガラスと、ケース
の一側壁外側における貫通口の周りに取り付けられたレ
ンズホルダと、レンズホルダの内部に収容された第二レ
ンズとを有し、ここで光素子は、ケースの底面に配置さ
れた基板と、基板上に配置されたレーザー光を発する半
導体レーザーと、基板上に配置され、半導体レーザーか
らのレーザー光をモニタしてレーザー光の出力を制御す
る受光素子と、基板上に配置され、半導体レーザーから
のレーザー光を集光するための第一レンズとを有し、受
光素子はレーザー光を受ける受光面を有し、さらに受光
素子は、受光面の法線がレーザー光の出射方向と60度
以上90度未満の角度で交わるよう半導体レーザーに対
し相対的に基板上に配置されている。
【0028】請求項20の発明に係る光素子用キャリア
は、半導体レーザーおよび半導体レーザーからのレーザ
ー光をモニタしてレーザー光の出力を制御する受光素子
をその上に配置するために適用される光素子用キャリア
であって、当該光素子用キャリアは、底面と、当該底面
に対向して形成され、半導体レーザーを配置するために
適用される第一の平坦面と、傾斜面及び立ち上がり面を
有する傾斜溝とを有し、立ち上がり面は第一の平坦面か
ら底面に向かって形成され、当該傾斜面は第一の平坦面
に対して相対的に傾斜した状態で形成され、受光素子を
配置するために適用される。
【0029】請求項21の発明に係る光素子用キャリア
は、請求項20の発明に係る光素子用キャリアにおい
て、第二の平坦面を更に有し、第一の平坦面及び第二の
平坦面の間に傾斜溝が形成されている。
【0030】請求項22の発明に係る光素子用キャリア
は、請求項20の発明に係る光素子用キャリアにおい
て、傾斜溝の傾斜面の上端が、第一の平坦面より底面に
近い位置に位置している。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基づいて説明する。
【0032】図1(a)及び図1(b)に示すように、
本発明の第一実施例に係る光素子10は、半導体レーザ
ー1及びモニタ用受光素子6を少なくとも備える。本実
施例においては、半導体レーザー1及びモニタ用受光素
子6が、単一のヒートシンクとしての基板13上にメタ
ライズプレート77により固定され、各々ワイヤ5、8
により基板13にメタライズプレート77を介して電気
的に結合されている。半導体レーザー1はレーザー光と
しての前方出射光A及び後方出射光Bを出射する。
【0033】本実施例においては、図1(a)、図1(b)
及び図6に示すように、モニタ用受光素子6は当該受光
素子の受光面48の法線15が半導体レーザー1の後方
出射光Bの方向に対し、角度θで交わるように基板13
上に実装されている。即ち、モニタ用受光素子6は、受
光面の法線15がレーザー光(後方出射光B)の出射方
向とθの角度で交わるよう半導体レーザー1に対し相対
的に配置されている。レーザー光の出射方向は半導体レ
ーザー1内の活性層の長手方向を延長した方向に対応す
る。別の観点からは、レーザー光径方向におけるエネル
ギー分布はガウス分布に従うが、このガウス分布下にお
ける最大のエネルギー強度を示す方向がレーザー光の出
射方向に対応する(レーザー光の径方向最大強度中心が
延在する方向)。
【0034】レーザー光の入射角θは、モニタ用受光素
子6の受光面の傾斜を決定する。当該受光素子のダイボ
ンディング、ワイヤボンディングの容易さの観点から、
入射角θは90度に近い方が好ましい。一方、半導体レ
ーザー1の出力を制御するための十分なモニタ電流を得
るという観点からは、入射角θは0度に近い方が好まし
い。モニタ用受光素子6の配置は、これらの相反する条
件の双方を満たす必要がある。以下、これらの条件を両
立することのできる光素子の構成を説明する。
【0035】図2は一般的なInGaAsモニタ用受光
素子6の構成を示す。InGaAsモニタ用受光素子6
は、n型InP基板41、その上に形成された高抵抗真
性半導体層(i層)であるInGaAs光吸収層42、
さらにその上に形成されたn型InGaAs層43、当
該n型InGaAs層43の上面から光吸収層42の内
部にかけて形成されたp型不純物拡散層44を有する。
p型不純物拡散層44はInGaAsに対しZn等のp
型不純物をドーピングすることにより得られる。さら
に、n型InGaAs層43上には最外層としてSi
膜46が形成され、Si膜46上にp側電極
45、n型InP基板41の下面にn側電極40が形成
されている。
【0036】p側電極45及びn側電極40間に所定の
電圧を印加した状態で、p型不純物拡散層44のp側電
極45に囲まれた領域、すなわち受光面48に光が入射
すると、p側電極45及びn側電極40間に電流が流れ
る。本発明の光素子においては、半導体レーザー1の後
方出射光Bがp型不純物拡散層44の受光面48に入射
し電流に変換される。この電流が半導体レーザー1の出
力を制御するためのモニタ電流として用いられる。
【0037】最外層としてのSi膜46はレーザ
ー光が入射する領域、すなわち受光面48の反射率を制
御することに利用されている。Si膜46の屈折
率をn、レーザー光の波長をλとすると、Si
46の膜厚がλ/(4n)のときに、受光面の法線方向
からのレーザー光に対して反射率は最も低くなり、反射
率はほぼ0%になる。一方、受光面の屈折率をN、レ
ーザーが伝搬する空間の屈折率をNとしたとき、最外
層の屈折率を√(N × N)とすると、受光面の
法線方向からのレーザー光に対して反射率は最も低くな
り、反射率はほぼ0%になる。ここで、受光面48の屈
折率はp型不純物拡散層44の屈折率、すなわちInG
aAsの屈折率であって、N=約3.4である。ま
た、レーザーが伝搬する空間の屈折率は空気の屈折率で
あって、N=約1.0である。従って、最外層の最適
屈折率は計算上、√(3.4 × 1.0)= 1.8
4となる。ここで、InGaAsからなるp型不純物拡
散層44の屈折率は約3.4であり、最適屈折率に比べ
大きい。一方、Si膜の屈折率は約2.0であっ
て最適屈折率に近い。故に、一般的なInGaAsモニ
タ用受光素子6においては、最適屈折率に近い屈折率を
有するSi膜46がその最外層として用いられ、
この最外層は、受光面の法線方向からのレーザー光に対
して反射率を下げる役割を果たす。
【0038】図3はレーザー光の波長を1310nm、
受光面の屈折率を3.4(InGaAsに相当)、レー
ザーが伝搬する空間の屈折率を1.0(空気)、モニタ
用受光素子の最外層屈折率を反射率が最低になる1.8
4(= √(3.4 × 1.0))、膜厚を同じく反
射率が最低になる178nm(λ/(4n)相当)と設
定したときの、入射角θと計算された反射率の間の関係
を示すグラフである。ここで入射角θは、図6に示すよ
うに受光素子の受光面法線とレーザーの入射方向とがな
す角度である。また、反射率は、次の一般的な基板上薄
膜の反射率Rの式(1)により計算することができる
(例えば、「光デバイスのための光結合系の基礎と応
用」(現代工学社)参照)。
【0039】 R={r 12+r 23+2r1223cos(2β)}/{1+r 12 23+2r1223cos(2β)} (1) β: 薄膜の前面と後面による2つの反射波間の(外部
の媒質内での)位相差 r12: 媒質と薄膜間の振幅反射率 r23: 薄膜と基板間の振幅反射率
【0040】図3のグラフでは境界面に平行な電解成分
を持つS波と境界面に平行な磁界成分を持つP波の2種
類の電磁波について反射率が示されている。半導体レー
ザー端面からの出射光は半導体レーザーの端面反射率の
大小よりS波となることから、S波についてのみ反射率
を検討すれば良い。以後、S波についてレーザー光の反
射率を検討する。
【0041】入射角度が0度すなわち受光素子の受光面
に直角に光が入射するとき、反射率は0%となる。入射
角が大きくなるに従い反射率は急増し、入射角θ=70
°、80°では各々約20%、46%となり、受光面で
反射される割合が大きくなり、レーザー光を受光できる
割合が減少する。
【0042】図1に示した第一実施例に係る光素子にお
いて、受光素子モニタ用受光素子6の基板13上へのダ
イボンディング及びワイヤボンディングを容易にする必
要がある場合、受光素子6の実装面の傾斜角は60度か
ら70度付近に設定される。このとき、モニタ用受光素
子6の受光面での反射率を下げるために通常行う手法で
ある最外層屈折率(=√(N×N))と膜厚(=λ
/(4n))の設計では、図3に示したように受光面で
の反射が著しく大きくなるため、モニタ電流が小さな値
しかとれず、結果としてダイボンディング及びワイヤボ
ンディングの容易性並びにモニタ電流の確保の両立がで
きないことがわかる。この結果は最外層の膜厚を変えた
場合でも同じである。
【0043】ここで受光素子の最外層の屈折率を通常考
えられている最適値(=√(N×N))より小さい
値Nとし、膜厚を通常考えられる最適値(=λ/(4√
(N ×N)))より厚くした場合の反射率を検討す
る。
【0044】図4はレーザー光の波長を1310nm、
受光面の屈折率を3.4nm(InGaAsに相当)、
レーザーが伝搬する空間の屈折率を1.0(空気)、モ
ニタ用受光素子の最外層の屈折率を1.84(= √
(3.4 × 1.0))より小さいN=1.45、膜
厚を178nm(λ/(4√(3.4 × 1.
0)))より厚い300nmに設定したときの、入射角
θと計算された反射率の間の関係を示すグラフである。
この反射率は、上述した式(1)により計算することが
できる。
【0045】図4より入射角θ=70°のときの反射率
は0.3%であり、図3で示された反射率20%と比較
し、反射率20%程度に相当するモニタ電流の改善が見
込まれる。また、入射角θ=80°のときの反射率は1
2%であり、図3で示された反射率46%と比較し反射
率34%程度に相当するモニタ電流の改善が見込まれ
る。
【0046】以上の結果に基づき、図5に本発明に適用
されるモニタ用受光素子6の例を示す。モニタ用受光素
子6は、n型InP基板41、その上に形成された高抵
抗真性半導体層(i層)であるInGaAs光吸収層4
2、さらにその上に形成されたn型InGaAs層4
3、当該n型InGaAs層43の上面から光吸収層4
2の内部にかけて形成されたp型不純物拡散層44を有
する。p型不純物拡散層44はInGaAsに対しZn
等のp型不純物をドーピングすることにより得られる。
【0047】さらに、n型InGaAs層43上には最
外層として誘電体SiO膜47が形成され、SiO
膜47上にp側電極45、n型InP基板41の下面に
n側電極40が形成されている。SiO膜47は屈折
率1.45、膜厚300nmを有する。
【0048】SiO膜47を最表面に形成したモニタ
用受光素子6を、例えば図1(a)及び図1(b)に示
したような、入射角θ=70°を実現する基板13の傾
斜溝76に実装する。この傾斜溝76は半導体レーザー
1が実装される平坦面の端部から実質的に垂直方向に基
板13の底面に向かって延びる立ち上がり面74と、他
の平坦面の端部から斜め方向に基板13の底面に向かっ
て延びる傾斜面75から構成される。この傾斜面75の
傾斜角度を正確に設定することにより、モニタ用受光素
子6を傾斜角度の観点から正確に配置することができ
る。
【0049】本例においてはモニタ用受光素子6のワイ
ヤボンディング面と基板13のワイヤボンディング面が
平行に近い。この結果、モニタ用受光素子6の基板13
上へのダイボンディング及びワイヤボンディングの容易
性を確保しながら、図4に示されたようにレーザー光の
反射率を下げ、モニタ電流の値を改善することができ
る。また、光素子の薄型化を達成することもできる。
【0050】さらに入射角θ=60°となるように、基
板13の傾斜面を形成してもよい。この場合、図4の例
においては、ダイボンディング及びワイヤボンディング
の容易性確保並びにモニタ電流の値改善の双方の点にお
いて、θ=70°の場合と比較して不利であるが、それ
でもθ=50°、40°の場合に比べ、より大きなモニ
タ電流を得ることができるからである。また、後に説明
する図17から図19の例ではθが60度付近の値でよ
い反射特性が得られるからである。
【0051】さらにワイヤボンディングの容易性を具体
的に表現したものが、図1に示された仮想平面P及び
である。半導体レーザー1及びモニタ用受光素子6
が、基板13に対し、実質的に同一の高さにおいて各々
ワイヤ5、8によりボンディングされている。言い換え
ると、一つの平面P又は一つのP内において半導体
レーザー1及びモニタ用受光素子6の双方のワイヤボン
ディングを同時に行うことができる。結果的に、本構成
はワイヤボンディング工程を容易化するという効果を有
する。
【0052】また、本実施例では、半導体レーザー1及
びモニタ用受光素子6が、単一基板13上に配置されて
いる。この構成を採用することにより、関連技術で述べ
たようなブロックを省略することができる。この基板の
材料は特に限定されないが、Siを採用することができ
る。半導体レーザー1及びモニタ用受光素子6を基板1
3上に配置する際、位置決め用マーカーを基板13上に
形成する必要がある。このような位置決めマーカーは化
学エッチングによりSi基板上に容易に形成することが
できる。
【0053】以下、さらに最外層の特性を詳細に検討す
る。
【0054】最外層の膜厚と屈折率は互いに独立した値
であり、双方独立して任意の値をとり得る。そこで、双
方の値を一つの概念にまとめ、最外層の特性検討を容易
化する。本発明においては最外層の規格化膜厚xを検討
する。dを最外層の膜厚、Nを最外層の屈折率、λをレ
ーザー光の波長とすると、規格化膜厚xは、x=d/
(λ/N)=(N×d)/λにより求められる。すなわ
ち、レーザー光の波長を最外層の屈折率により補正し、
当該補正された波長に対する膜厚の比が規格化膜厚xで
表される。これにより、最外層の光学的性質を、規格化
膜厚という一つの値に基づいて評価することができる。
【0055】図7は、規格化膜厚xと計算されたレーザ
ー光の反射率を示したグラフである。反射率は、上述し
た(1)式によって計算することができる。本例におい
ては、最外層はSiO膜との仮定の下、N=1.45
と設定した。また、レーザー光の入射角を0度から80
度の範囲で10度おきに変化させた受光素子各々の反射
率を計算により求めた。
【0056】このグラフから、xが約0.2から約0.
45の範囲で反射率が極小値を示し、当該xの範囲にお
いて、少ない反射という観点から良好な最外層が得られ
得ると推測される。そこで、この範囲近傍での反射率を
さらに詳細に検討した。
【0057】図8から図13は、規格化膜厚xを各々
0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.4
5と設定した受光素子の入射角θと計算された反射率の
関係を示したグラフである。また、各規格化膜厚xを有
する受光素子において、屈折率Nを1.3、1.4、
1.45、1.5、1.8、2、0、2.4と変化させ
たものについての反射率をそれぞれ計算した。
【0058】更に、各グラフにおいて入射角θ=0°の
とき、すなわち受光素子の受光面の法線方向からレーザ
ー光が入射する条件下において、通常行われる手法によ
り得られる最適最外層を有する受光素子の反射率を、基
準曲線により示した。上述の通り屈折率は1.84であ
り、膜厚は178nmである。入射角θが大きな範囲に
おいて当該基準曲線より低い反射率が得られるという条
件下で、受光素子のダイボンディング、ワイヤボンディ
ングの容易さを確保しつつ、半導体レーザーの出力を制
御するための十分なモニタ電流を得ることができると考
えられる。
【0059】図8より、x=0.2では、基準曲線より
小さい反射率を得ることのできる受光素子はない。
【0060】図9より、x=0.25では、屈折率N=
1.5、1.8の各最外層を有する各受光素子は、所定
の入射角以上の範囲において基準曲線より小さい反射率
を示す。
【0061】図10より、x=0.3では、屈折率N=
1.3、1.4、1.45、1.5、1.8の各最外層
を有する各受光素子は、所定の入射角以上の範囲におい
て基準曲線より小さい反射率を示す。
【0062】図11より、x=0.35では、屈折率N
=1.3、1.4、1.45、1.5、の各最外層を有
する各受光素子は、所定の入射角以上の範囲において基
準曲線より小さい反射率を示す。
【0063】図12より、x=0.4では、屈折率N=
1.3、1.4、1.45、1.5の各最外層を有する
各受光素子は、所定の入射角以上の範囲において基準曲
線より小さい反射率を示す。
【0064】図13より、x=0.45では、屈折率N
=1.3の最外層を有する受光素子は、所定の入射角以
上の範囲において基準曲線より小さい反射率を示す。x
=0.45においては、θが70度のとき、反射率は基
準曲線より小さい値をとらないが、θを72度程度に増
加することにより、基準曲線より小さい反射率を得るこ
とができる。
【0065】従って、規格化膜厚xが0.25以上0.
45以下においては、受光素子のレーザー光受光量の割
合を大きくすることができ、半導体レーザーの出力を制
御するためのモニタ電流を大きくすることができる。こ
の結果、半導体レーザーの出力制御を精度よく行うこと
ができる。θを70度に設定する場合は、規格化膜厚x
を0.25以上0.4以下に調整することで、モニタ電
流を大きくすることができる。
【0066】ところで、上述したように、一般的なIn
GaAsモニタ用受光素子6で使用されている最外層と
してのSi膜は、受光面の法線方向からのレーザ
ー光に対して最適屈折率に近い屈折率を有する。しかし
ながら、本発明が適用されるようなθの範囲において
は、その屈折率は大きすぎると考えられる。一方、最外
層としてのSi膜は、パッシベーション効果を有
する観点から有効である。すなわち、Si膜は、
受光素子の製造工程中の高温処理において、As等の原
子が素子表面から抜け出るのを防ぐ役割を果たす。この
ような有用な膜を採用するため、Si膜と同時
に、他の種類の膜も最外層として使用しつつ、本願の目
的を達成することのできる受光素子を考察する。すなわ
ち、最外層が多層構造をとる場合についてさらに考察す
る。
【0067】図14は最外層47が第一層47a及び第
二層47bから構成された受光素子6を示す。また、図
15は最外層47が第一層47a、第二層47b及び第
三層47cから構成された受光素子6を示す。
【0068】Si膜のように大きな屈折率を有す
る物質を多層のうちの一つとして採用した場合、他の層
としてより小さな屈折率を有する物質を採用することが
考えられる。すなわち、一の層が上述した通常考えられ
ている最適値√(N×N)より大きい屈折率を有す
る場合、他の一の層は、√(N×N)より小さい屈
折率を有する構造を採用する。
【0069】この条件の下、最外層が多層構造をとる受
光素子について考察した。特に複数の誘電体層が積層さ
れた構成を有する最外層を検討した。
【0070】図16は、図14の構成において、第一層
47aをSi膜(屈折率2.0)により形成し、
第二層47bをSiO膜(屈折率1.45)により形
成した受光素子6の入射角θと計算された反射率の関係
を示したグラフである。この計算は上述の(1)の式を
応用することによって行うことができる。Si
のパッシベーション効果を有効に利用するため、Si
膜を受光面に近い側に配置し、SiO膜を最表面
に近い側に配置した。本例の受光素子6において、第一
層47aの規格化膜厚xは0.65と設定し、第二層4
7bの規格化膜厚xは0.3と設定した。
【0071】図17は、第一層47aをSi膜、
第二層47bをSiO膜によりそれぞれ形成した受光
素子6の入射角θと計算された反射率の関係を示したグ
ラフである。本例の受光素子6において、第一層47a
の規格化膜厚xは0.45と設定し、第二層47bの規
格化膜厚xは0.38と設定した。
【0072】図18は、第一層47aをSi膜に
より形成し、第二層47bをAl膜(屈折率1.
63)により形成した受光素子6の入射角θと計算され
た反射率の関係を示したグラフである。本例の受光素子
6において、第一層47aの規格化膜厚xは0.5と設
定し、第二層47bの規格化膜厚xは0.35と設定し
た。
【0073】図19は、第一層47aをSi膜に
より形成し、第二層47bをAl膜により形成し
た受光素子6の入射角θと計算された反射率の関係を示
したグラフである。本例の受光素子6において、第一層
47aの規格化膜厚xは0.6と設定し、第二層47b
の規格化膜厚xは0.28と設定した。
【0074】図20は、図15の構成において、第一層
47aをSi膜により形成し、第二層47bをA
膜により形成し、第三層47cをSiO膜に
より形成した受光素子6の入射角θと計算された反射率
の関係を示したグラフである。 本例の受光素子6にお
いて、第一層47aの規格化膜厚xは0.05と設定
し、第二層47bの規格化膜厚xは0.6と設定し、第
三層47cの規格化膜厚xは0.28と設定した。
【0075】図21は、第一層47aをSi膜に
より形成し、第二層47bをAl膜により形成
し、第三層47cをSiO膜により形成した受光素子
6の入射角θと計算された反射率の関係を示したグラフ
である。本例の受光素子6において、第一層47aの規
格化膜厚xは0.1と設定し、第二層47bの規格化膜
厚xは0.5と設定し、第三層47cの規格化膜厚xは
0.35と設定した。
【0076】図16から図21に示されているように、
反射率は60度から70度の大きなビーム光の入射角に
おいて極小値を有することがわかる。このような反射率
の値をとるためには、最外層の積層された複数の層のう
ち少なくとも一つの層は√(N×N)より小さい屈
折率を有し、積層された複数の層のうち少なくとも一つ
の他の層は√(N×N)より大きい屈折率を有する
ことが条件となる。また、積層された複数の層のうち前
記受光面に近い層がSiにより形成され、積層さ
れた複数の層のうち前記受光面から遠い他の層がSiO
により形成されることが好ましい。この構成下、大き
なθの範囲において、受光素子のダイボンディング、ワ
イヤボンディングの容易さを確保しつつ、半導体レーザ
ーの出力を制御するための十分なモニタ電流を得ること
ができると考えられる。さらに、Si膜の如き大
きい反射率を有しながらもパッシベーション効果を有す
る層を受光面上に近い位置にもしくは直接受光面上に形
成することが可能となる。
【0077】また、別の観点から考察した場合、図14
に示したような二層構造を有する最外層は、受光素子の
受光面に最も近い層が屈折率Nを有し、最外側の層が
屈折率Nを有し、N < N < N < N
を満たす。具体的には、屈折率Nを有する層をS
により形成し、屈折率Nを有する層をSiO
又はAlにより形成することができる。同様
に、図15に示したような三層構造を有する最外層は、
受光素子の受光面に最も近い層が屈折率Nを有し、中
間の層が屈折率Nを有し、最外側の層が屈折率N
有し、N <N < N < N < N
を満たす。具体的には、屈折率Nを有する層をSi
により形成し、屈折率Nを有する層をAl
により形成し、屈折率Nを有する層をSiOによ
り形成することができる。
【0078】また、以上の考察により、60度、70度
というような所定大きさ以上のθが必須でない場合、別
の観点から発明を捉えることができる。
【0079】図4、図10から図13では、入射角が0
度より大きく90度より小さい範囲において、反射率が
すくなくとも一つの極小値を有する。すなわち、所定の
波長を有するレーザー光の入射角θに応じて、最外層の
規格化膜厚(屈折率及び厚さの組み合わせ)を適宜調節
することにより、レーザー光の反射を最低に抑えること
が可能となる。たとえばθを50度に設定することが光
素子の製造工程上許容される場合若しくは強制される場
合、θ=50°において反射率が最低値をとるような最
外層を適宜選択すればよい。このような調整により、半
導体レーザーの出力を制御するための十分なモニタ電流
を得ることができる。言い換えれば、光素子の設計上の
自由度が低い場合であっても、このような調整により、
半導体レーザーの出力を制御するための十分なモニタ電
流を得ることができる。尚、レーザー光の入射角が所定
の値をとる場合においてレーザー光の反射率が極小値を
示すよう、レーザー光の波長に応じて最外層の屈折率及
び厚みの組み合わせが設定されると考えられる。しかし
ながら、当該所定入射角の近傍の角度において、レーザ
ー光の反射率が極小値を示すよう前記組み合わせを設定
しても良い。言い換えれば、入射角が0度より大きく9
0度より小さい範囲において、反射率が絶対的な最低値
をとらなければいけないわけではなく、反射率が最低値
に近い値を示すよう、前記組み合わせを設定しても良
い。
【0080】さらに別の観点から受光素子の配置調整を
考察した。
【0081】図22にモニタ用受光素子6の受光割合を
示す例として、波長λ=1310nm、モニタ用受光素
子6の最表面にSiO膜47(膜厚300nm)を形
成し、モニタ用受光素子6の受光面を直径300μmの
円形、半導体レーザー1とモニタ用受光素子6の受光面
中心との間隔を330μmとしたときの、モニタ用受光
素子6による半導体レーザー1からの後方出射光Bの計
算された受光割合を示す。
【0082】図22は、受光面の法線とレーザー光の入
射方向とがなす角度θをパラメータとしている。横軸は
受光素子の受光面中心位置を半導体レーザーの発光点高
さと一致させたときの高さ方向に関する受光素子の位置
ずれ量、縦軸は受光素子の受光割合をそれぞれ示す。
【0083】図22からわかるように、θが80度にお
いても受光割合は最大で37%が得られており、モニタ
用受光素子の最表面が従来反射率に関し最適と考えられ
ていた屈折率1.84、膜厚178nmのときの27%
に比較し、10%程度改善されている。モニタ電流に関
しても、受光割合に対応して10%程度改善することが
できる。
【0084】また、図22において、θが75度、80
度、90度のときでは、受光割合が最大となるモニタ用
受光素子の位置がマイナス方向に移動している。例えば
80度のときでは−20μmのときに最大受光割合が得
られることがわかる。この現象は受光面での反射率の入
射角依存性から生じるものである。従来例のようにモニ
タ用受光素子の受光面を半導体レーザーに対向するよう
に設置した(すなわちθ=0°)場合にはこの現象が発
生せず、本発明のようにモニタ用受光素子の受光面を傾
けた(例えばθ=70°の大きな傾き)とした場合に現
れる特異な現象である。本発明においては、モニタ用受
光素子の受光面の半導体レーザーに近接する側の端部
が、レーザー光の最大強度中心から離れる方向に受光面
の中心がレーザー光の最大強度中心からオフセットして
位置されるよう、モニタ用受光素子が半導体レーザーに
対し相対的に配置される、この構成により、最大受光割
合すなわち最大モニタ電流を得ることができる。
【0085】図23(a)及び図23(b)は本発明の第
二実施例に係る光素子10を示す。本実施例において
は、モニタ用受光素子6の一端が半田ボール51によっ
て基板13上に固定され、かつモニタ用受光素子6の受
光面が所定の傾斜角をもつように設計されている。言い
換えると、モニタ用受光素子6の第一端を基板13の表
面上に直接固定し、第二端を半田ボール1上に固定す
る。これにより第一実施例で示されたような基板13上
の溝の形成を省略することができる。
【0086】図24(a)及び図24(b)は本発明の
第三実施例に係る光素子10を示す。本実施例において
は、半導体レーザー1及びモニタ用受光素子6が各々、
別々の基板2、7に実装されている。別々の基板に実装
しても既述の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0087】図25は本発明の第四実施例に係る光素子
10を示す。モニタ用受光素子6の基板13への取り付
けの際、モニタ用受光素子6の位置決めは一般的な光学
的処理を用いて行われる。すなわち、基板上に受光素子
位置決め用のマーカーを形成し、このマーカーを基準と
して受光素子を基板上に配置する。この処理に先立っ
て、モニタ用受光素子6を傾斜面75に実装する際に、
図25に示すように立ち上がり面74にモニタ用受光素
子6の上端角部が突き当てられる。突き当てによりモニ
タ用受光素子6の傾斜面75の傾斜方向での位置が決ま
る。その後の光学的処理においては、傾斜面75の幅方
向のみ受光素子6の位置合わせをすれば良い。従って、
受光素子6の位置決めが容易となる。
【0088】図26(a)は本発明の第五実施例に係る
光素子10を示す。ダイサ等により受光素子を実装する
溝の傾斜面を基板に形成した場合、図26(b)に示す
ように、一般的に傾斜面のエッジ部には曲率Rの丸みが
形成される。この丸みの領域に受光素子が実装される
と、浮きが生じて素子の固定強度に問題が発生する。こ
れを解決するため基板としての基板13に形成した傾斜
面の端部で、かつ立ち上がり面74の延長方向に断面矩
形の深溝18を形成する。すなわち、傾斜面75の一端
において、基板13内部に深く断面矩形の溝18を形成
形成する。これにより、エッジ部の丸みが除去され、素
子浮きの問題が解決するという効果がもたらされる。
【0089】図27は本発明の第六実施例を示す。本実
施例は光素子10がパッケージ52にワイヤボンディン
グにより結合された構成を示す。具体的には、光素子1
0の半導体レーザー1、モニタ用受光素子6にボンディ
ングされたワイヤ54を、パッケージ52の通孔52a
中に挿入する。そして、ワイヤ54をパッケージ52に
固定されたリード線53にボンディングする。
【0090】図28は本発明の第七実施例を示す。本実
施例は前述の第六実施例の変形例である。具体的には、
半導体レーザー1、モニタ用受光素子6にボンディング
されたワイヤ55を直接リード線53にボンディングす
る。この構成によりボンディング工程を簡略化すること
ができる。他の部分の構成は第六実施例のものと同様で
ある。
【0091】図29は本発明の第八実施例に係る光素子
10を示す。本例においてはレンズ56が基板57上に
固定され、レーザー光(図1の前方出射光A)の集光機
能を基板内に一体的に追加することが可能となる。この
構成により製造コストの低減を達成することができる。
【0092】図30(a)及び図30(b)は本発明の
第九実施例を示す。本実施例は、本発明に係る光素子1
0をケース(パッケージ)59に収容した光素子モジュ
ール58を示したものである。光素子モジュール58
は、光素子10、ケース59、カバー60、密封ガラス
62、第二レンズ63、レンズホルダ64から構成され
る。また、ケース59の底面には外部との接続を確保す
るためのリード線68が取り付けられている。尚、図3
0(a)では、簡略化のため、カバー60を省略し、ケ
ース59の一部を取り除いた状態が図示されている。
【0093】光素子10はケース59の底面に固定さ
れ、ケース59の上面はカバー60で密閉されている。
ケース59の一側壁には貫通口69が形成され、当該貫
通口69のケース59の内部側には密封ガラス62が配
置され、ケース59の内部は密閉されている。さらにケ
ース59の当該一側壁外側における貫通口69の周りに
はレンズホルダ64が取り付けられ、レンズホルダ64
の内部には第二レンズ63が収容されている。
【0094】この光素子モジュール58は、ファイバホ
ルダ65を介して光ファイバ67に接続され得る。ま
た、光ファイバ67の端部にはフェルール66が取り付
けられ、このフェルール66を介して光ファイバ67
が、ファイバホルダ65に取り付けられている。
【0095】光素子モジュール58から光ファイバ67
へのレーザー光の出射は次の様な過程を経て行われる。
半導体レーザー1から出射された、レーザー光(図1の
前方出射光A)は、第一レンズ61により集光され、密
封ガラス62及び開口69を通過し、第二レンズ63に
達する。そして当該レーザー光は第二レンズ63により
さらに集光され、光ファイバ67に入射する。
【0096】本光素子モジュール58に対しては、本発
明に係る全ての型の光素子が適用され得る。そして上述
したような効果を得ることができる。
【0097】また、本発明の主題を更に別の観点から捕
らえた場合、受光素子を傾斜配置するための基板という
観点から把握することもできる。すなわち、本発明にお
いては、受光素子を傾斜配置するため、当該基板には傾
斜溝が形成される。この特殊形状は本発明の思想そのも
のである。尚、この基板は一般的にキャリアとも呼ばれ
ているため、以下キャリアという用語を用いる。
【0098】図31(a)及び31(b)に本発明に係
る光素子用キャリア70、71を示す。図31(a)に
示した光素子用キャリア70は、上述した基板13(ヒ
ートシンク)と類似の形状を有する。すなわち、キャリ
ア70の上面には半導体レーザーをその上に配置するた
めの第一の平坦面72、及び外部との接続等のために用
いられる第二の平坦面73が形成されている。さらに第
一の平坦面72及び第二の平坦面73の間には、受光素
子をその上に配置するための傾斜溝76が形成されてい
る。この傾斜溝76は第一の平坦面72の端部から実質
的に垂直方向にキャリア70の底面78に向かって延び
る立ち上がり面74および第二の平坦面73の端部から
斜め方向にキャリア70の底面78に向かって延びる傾
斜面74から構成される。尚、立ち上がり面74は、必
ずしも第一の平坦面72から垂直方向に形成する必要は
なく、斜め方向に形成しても良い。
【0099】図31(a)に示した光素子用キャリア7
1では、第二の平坦面73の形成が省略されている。
【0100】また、図31(a)及び図31(b)の点
線で示されているように、傾斜面74の上端が、第一の
平坦面より下方に位置して底面78に近いようにキャリ
アを加工しても良い。これにより光素子の高さを小さく
し、小型化を達成することができる。
【0101】本発明を詳細にまた特定の実施例を参照し
て説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく
様々な変更や修正を加えることができることは当業者に
とって明らかである。
【0102】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明により、受
光素子のダイボンディング及びワイヤボンディングの容
易性を確保しながら、十分なレーザー光のモニタ電流の
値を確保することを達成し得る光素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び図1(b)は本発明の第一実施
例に係る光素子の斜視図及び側面図を示す。
【図2】図2は一般的なInGaAsモニタ用受光素子
の断面図を示す。
【図3】図3は一般的なInGaAsモニタ用受光素子
における、レーザー入射角と計算されたレーザー光反射
率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図4】図4は本発明に適用されるInGaAsモニタ
用受光素子における、レーザー入射角と計算されたレー
ザー光反射率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図5】図5は本発明に適用されるInGaAsモニタ
用受光素子の断面図を示す。
【図6】図6は受光素子、入射レーザー光、入射角及び
受光面の法線の関係を模式的に示す。
【図7】図7は規格化膜厚と計算されたレーザー光反射
率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図8】図8は規格化膜厚x=0.2におけるレーザー
入射角と計算されたレーザー光反射率の間の関係を図示
したグラフを示す。
【図9】図9は規格化膜厚x=0.25におけるレーザ
ー入射角と計算されたレーザー光反射率の間の関係を図
示したグラフを示す。
【図10】図10は規格化膜厚x=0.3におけるレー
ザー入射角と計算されたレーザー光反射率の間の関係を
図示したグラフを示す。
【図11】図11は規格化膜厚x=0.35におけるレ
ーザー入射角に対する計算されたレーザー光の反射率の
グラフを示す。
【図12】図12は規格化膜厚x=0.4におけるレー
ザー入射角と計算されたレーザー光反射率の間の関係を
図示したグラフを示す。
【図13】図13は規格化膜厚x=0.45におけるレ
ーザー入射角と計算されたレーザー光反射率の間の関係
を図示したグラフを示す。
【図14】図14は二層構成の最外層を有するInGa
Asモニタ用受光素子の断面図を示す。
【図15】図15は三層構成の最外層を有するInGa
Asモニタ用受光素子の断面図を示す。
【図16】図16は図14の構成において、第一層をS
膜により形成し、第二層をSiO膜より形成
した受光素子の、レーザー入射角と計算されたレーザー
光反射率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図17】図17は、図14の構成において、第一層を
Si膜により形成し、第二層をSiO膜により
形成した受光素子の、レーザー入射角と計算されたレー
ザー光反射率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図18】図18は、図14の構成において、第一層を
Si膜により形成し、第二層をAl膜によ
り形成した受光素子の、レーザー入射角と計算されたレ
ーザー光反射率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図19】図19は、図14の構成において、第一層を
Si膜により形成し、第二層をAl膜によ
り形成した受光素子の、レーザー入射角と計算されたレ
ーザー光反射率の間の関係を図示したグラフを示す。
【図20】図20は、図15の構成において、第一層を
Si膜により形成し、第二層をAl膜によ
り形成し、第三層をSiO膜により形成した受光素子
の、レーザー入射角と計算されたレーザー光反射率の間
の関係を図示したグラフを示す。
【図21】図21は、図15の構成において、第一層を
Si膜により形成し、第二層をAl膜によ
り形成し、第三層をSiO膜により形成した受光素子
の、レーザー入射角と計算されたレーザー光反射率の間
の関係を図示したグラフを示す。
【図22】図22は受光素子の位置ずれ量と受光素子の
レーザー光受光割合の間の関係を図示したグラフを示
す。
【図23】図23(a)及び図23(b)は本発明の第
二実施例に係る光素子の斜視図及び側面図を示す。
【図24】図24(a)及び図24(b)は本発明の第
三実施例に係る光素子の斜視図及び側面図を示す。
【図25】図25は本発明の第四実施例に係る光素子の
側面図を示す。
【図26】図26(a)は本発明の第五実施例に係る光
素子の側面図を示し、図26(b)は基板上に形成され
た丸みを示す。
【図27】図27は光素子がパッケージにワイヤボンデ
ィングにより結合された本発明の第六実施例を示す。
【図28】図28は光素子がパッケージに直接ワイヤボ
ンディングにより結合された本発明の第七実施例を示
す。
【図29】図29は本発明の第八実施例に係る光素子の
斜視図を示す。
【図30】図30(a)及び図30(b)は光素子をケ
ースに収容し光素子モジュールを構成した本発明の第九
実施例を示す。
【図31】図31(a)及び31(b)は本発明に係る
光素子用キャリアの側面図を示す。
【図32】図32は関連技術に係る光素子モジュールの
側面図を示す。
【図33】図33(a)及び図33(b)は関連技術に
係る光素子モジュールの半導体レーザーとモニタ用受光
素子を拡大した斜視図及び側面図を示す。
【図34】図34(a)から図34(h)は関連技術に
係る光素子モジュールの製造工程を示す。
【図35】図35(a)及び図35(b)は他の関連技
術に係る光素子の斜視図及び側面図を示す。
【符号の説明】
1,101 半導体レーザー 2,7,13,57 基板 6,105 受光素子 10 光素子 15 受光面の法線 48 受光面 58,100 光素子モジュール 70,71 光素子用キャリア
フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA03 BA12 DA03 DA11 5F073 FA02 FA04 FA06 FA13 FA30 5F088 BA16 BB10 EA09 JA03 JA14 JA20 5F089 AC10 AC17 AC20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を発する半導体レーザーと、 前記半導体レーザーからの前記レーザー光を受ける受光
    面を有する受光素子とを備え、 前記受光素子は、前記受光面の法線が前記レーザー光の
    出射方向と60度以上90度未満の角度で交わるよう前
    記半導体レーザーに対し相対的に配置された光素子。
  2. 【請求項2】 前記受光素子の前記受光面上に形成さ
    れ、√(N×N)より小さい屈折率N及び0.25
    以上0.45以下の規格化膜厚xを有する単一最外層を
    更に有し、 ここで、前記規格化膜厚xは、x=(N×d)/λで表
    され、Nは前記受光面の屈折率、Nは前記レーザー
    光が伝搬する空間の屈折率、λは前記レーザー光の波
    長、dは前記単一最外層の厚さである請求項1に記載の
    光素子。
  3. 【請求項3】 前記単一最外層がSiOからなる請求
    項2に記載の光素子。
  4. 【請求項4】 前記受光素子の前記受光面上に形成さ
    れ、複数の積層された層からなる最外層を更に有する請
    求項1に記載の光素子。
  5. 【請求項5】 前記最外層の積層された複数の層のうち
    少なくとも一つの層は√(N×N)より小さい屈折
    率を有し、前記積層された複数の層のうち少なくとも一
    つの他の層は√(N×N)より大きい屈折率を有
    し、ここでNは前記受光面の屈折率、Nは前記レー
    ザー光が伝搬する空間の屈折率である請求項4に記載の
    光素子。
  6. 【請求項6】 前記積層された複数の層のうち前記受光
    面に近い層がSiにより形成され、前記積層され
    た複数の層のうち前記受光面から遠い他の層がSiO
    により形成された請求項5に記載の光素子。
  7. 【請求項7】 前記半導体レーザー及び受光素子が、単
    一基板上に配置された請求項1に記載の光素子。
  8. 【請求項8】 前記基板がSiにより形成された請求項
    7に記載の光素子。
  9. 【請求項9】 前記基板の表面上に形成された半田ボー
    ルを更に有し、ここで前記受光素子の第一端を前記基板
    の前記表面上に直接固定し、前記受光素子の第二端を前
    記半田ボール上に固定した請求項7に記載の光素子。
  10. 【請求項10】 前記基板の表面上に傾斜溝が形成さ
    れ、当該傾斜溝の傾斜面に前記受光素子が配置されてい
    る請求項7に記載の光素子。
  11. 【請求項11】 前記半導体レーザー及び前記受光素子
    が前記基板に対し、実質的に同一の高さにおいて前記基
    板にワイヤによりボンディングされている、請求項10
    に記載の光素子。
  12. 【請求項12】 前記半導体レーザー及び前記受光素子
    の各々が外部のパッケージに直接ワイヤによりボンディ
    ングされている、請求項10に記載の光素子。
  13. 【請求項13】 前記傾斜溝が前記傾斜面及び当該傾斜
    面の一端から前記基板の前記表面にかけて形成された立
    ち上がり面を有し、前記受光素子の上端角部が前記立ち
    上がり面に突き当たっている請求項10に記載の光素
    子。
  14. 【請求項14】 前記傾斜面の前記一端において、断面
    矩形の溝が形成された請求項13に記載の光素子。
  15. 【請求項15】 前記基板上に配置されたレンズを更に
    有する請求項7に記載の光素子。
  16. 【請求項16】 前記受光素子は、前記受光面の前記半
    導体レーザーに近接する側の端部が前記レーザー光の最
    大強度中心から離れる方向に、前記受光面の中心が前記
    レーザー光の最大強度中心からオフセットして位置する
    ように、前記半導体レーザーに対し相対的に配置された
    請求項1に記載の光素子。
  17. 【請求項17】 前記受光素子は、前記受光面の法線が
    前記レーザー光の出射方向と70度以上90度未満の角
    度で交わるよう前記半導体レーザーに対し相対的に配置
    された請求項1に記載の光素子。
  18. 【請求項18】 レーザー光を発する半導体レーザー
    と、 前記半導体レーザーからの前記レーザー光を受ける受光
    面及び当該受光面上に形成された最外層を有する受光素
    子とを備え、 前記受光素子の前記受光面に対する前記レーザー光の入
    射角が0度より大きく90度より小さい範囲に設定され
    るよう前記受光素子が前記半導体レーザーに対し相対的
    に配置され、 前記レーザー光の前記入射角又はその近傍の角度におい
    て、前記レーザー光の反射率が極小値を示すよう、前記
    レーザー光の波長に応じて前記最外層の屈折率及び厚み
    の組み合わせが設定されている光素子。
  19. 【請求項19】 ケースと、 前記ケースの底面に配置された光素子と、 前記ケースの上面を覆うカバーと、 前記ケースの一側壁に形成された貫通口をケースの内部
    から覆う密封ガラスと、 前記ケースの前記一側壁外側における前記貫通口の周り
    に取り付けられたレンズホルダと、 前記レンズホルダの内部に収容された第二レンズとを有
    し、 前記光素子は、 前記ケースの前記底面に配置された基板と、 前記基板上に配置されたレーザー光を発する半導体レー
    ザーと、 前記基板上に配置され、前記半導体レーザーからのレー
    ザー光をモニタして前記レーザー光の出力を制御する受
    光素子と、 前記基板上に配置され、前記半導体レーザーからのレー
    ザー光を集光するための第一レンズとを有し、 前記受光素子は前記レーザー光を受ける受光面を有し、
    さらに前記受光素子は、前記受光面の法線が前記レーザ
    ー光の出射方向と60度以上90度未満の角度で交わる
    よう前記半導体レーザーに対し相対的に前記基板上に配
    置された光素子モジュール。
  20. 【請求項20】 半導体レーザーおよび前記半導体レー
    ザーからのレーザー光をモニタして前記レーザー光の出
    力を制御する受光素子をその上に配置するために適用さ
    れる光素子用キャリアであって、当該光素子用キャリア
    は、 底面と、 当該底面に対向して形成され、前記半導体レーザーを配
    置するために適用される第一の平坦面と、 傾斜面及び立ち上がり面を有する傾斜溝とを有し、 前記立ち上がり面は前記第一の平坦面から前記底面に向
    かって形成され、当該傾斜面は前記第一の平坦面に対し
    て相対的に傾斜した状態で形成され、前記受光素子を配
    置するために適用される光素子用キャリア。
  21. 【請求項21】 第二の平坦面を更に有し、前記第一の
    平坦面及び第二の平坦面の間に前記傾斜溝が形成された
    請求項20に記載の光素子用キャリア。
  22. 【請求項22】 前記傾斜溝の前記傾斜面の上端が、前
    記第一の平坦面より前記底面に近い位置に位置する請求
    項20に記載の光素子用キャリア。
JP2001396513A 2001-12-27 2001-12-27 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア Pending JP2003198032A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396513A JP2003198032A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア
US10/202,898 US20030122061A1 (en) 2001-12-27 2002-07-26 Optical device, optical device module and carrier for optical device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396513A JP2003198032A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003198032A true JP2003198032A (ja) 2003-07-11

Family

ID=19189096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001396513A Pending JP2003198032A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030122061A1 (ja)
JP (1) JP2003198032A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003303975A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Opnext Japan Inc モニタ用フォトダイオード付光モジュール。
JP2007123464A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Kyocera Corp サブキャリアおよび半導体装置
WO2018163513A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 住友電気工業株式会社 光モジュール

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7728697B2 (en) * 2006-09-26 2010-06-01 Mg Materials Corporation Systems and methods for electrically reducing ferroelectric materials to increase bulk conductivity
JP5197978B2 (ja) * 2007-03-29 2013-05-15 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 光半導体モジュール
US9781362B1 (en) * 2016-03-22 2017-10-03 Omnivision Technologies, Inc. Flare-reducing imaging system and associated image sensor
US11145602B2 (en) * 2020-02-10 2021-10-12 United Microelectronics Corp. Alignment mark structure and method of fabricating the same

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611064A (ja) * 1984-05-31 1986-01-07 Fujitsu Ltd 半導体受光装置
JPS6215878A (ja) * 1985-07-12 1987-01-24 Sharp Corp 半導体レ−ザ装置
JPS62260384A (ja) * 1986-05-06 1987-11-12 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
US5557116A (en) * 1992-12-24 1996-09-17 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device and resin layer
JPH0818152A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Sony Corp 光半導体装置及びその製造方法
US5677538A (en) * 1995-07-07 1997-10-14 Trustees Of Boston University Photodetectors using III-V nitrides
JP3489323B2 (ja) * 1996-03-25 2004-01-19 三菱電機株式会社 レーザダイオードモジユール、集光部品並びに光結合方法
JP3934828B2 (ja) * 1999-06-30 2007-06-20 株式会社東芝 半導体レーザ装置
JP2002151781A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Mitsubishi Electric Corp 光素子モジュール
US6527460B2 (en) * 2001-06-27 2003-03-04 International Business Machines Corporation Light emitter control system
US20030080276A1 (en) * 2001-10-25 2003-05-01 Brown Dale M. Solar blind detector using SiC photodiode and rugate filter

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003303975A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Opnext Japan Inc モニタ用フォトダイオード付光モジュール。
JP2007123464A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Kyocera Corp サブキャリアおよび半導体装置
JP4688632B2 (ja) * 2005-10-27 2011-05-25 京セラ株式会社 サブキャリアおよび半導体装置
WO2018163513A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 住友電気工業株式会社 光モジュール
JPWO2018163513A1 (ja) * 2017-03-06 2020-01-16 住友電気工業株式会社 光モジュール
US11060907B2 (en) 2017-03-06 2021-07-13 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical module having structure to reduce stray light

Also Published As

Publication number Publication date
US20030122061A1 (en) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200127161A1 (en) Semiconductor light emitting device comprising finger electrodes
US9236524B2 (en) Method of manufacturing semiconductor light emitting device
US9530941B2 (en) Semiconductor light emitting device
US20180145224A1 (en) Light emitting diode, method for manufacturing the same, and light emitting device module having the same
US10249798B2 (en) Light emitting device
KR102100922B1 (ko) 면 조명용 렌즈 및 발광 모듈
KR101368720B1 (ko) 반도체 발광소자
US9691944B2 (en) Semiconductor light-emitting device and method for manufacturing the same
US20060227832A1 (en) Semiconductor laser apparatus and production method thereof
US9466768B2 (en) Semiconductor light emitting device with a light-reflecting face
US20060162104A1 (en) High speed optical sub-assembly with ceramic carrier
TW201126211A (en) Improved high reflectivity mirrors and method for making same
US10270008B2 (en) Light emitting element including metal bulk
US5793785A (en) Semiconductor laser device
WO2021200550A1 (ja) 量子カスケードレーザ素子、量子カスケードレーザ装置及び量子カスケードレーザ装置の製造方法
JP2006303495A (ja) 表面実装可能な光電子式の構成素子
JP2003198032A (ja) 光素子、光素子モジュール及び光素子用キャリア
EP1983571B1 (en) Light emission device
US11011688B2 (en) Light emitting element, light emitting device, and method of manufacturing light emitting element
TWI435132B (zh) 發光裝置與光耦合模組
KR101378948B1 (ko) 반도체 발광소자
CA2186575C (en) High output semiconductor laser element having robust electrode structure
KR20190060416A (ko) 광디바이스용 기판 및 이를 구비하는 광디바이스 패키지
KR101403641B1 (ko) 반도체 발광소자
KR101378950B1 (ko) 반도체 발광소자

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040709