JP3796289B2 - 小物物品の外観検査装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、錠剤等の小物物品を搬送しつつ外観を撮像して表面の汚れ,疵、印刷の良否等 (以下「傷み」という表現で代表) の有無を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、錠剤や薬用カプセル等小物物品の外観検査は目視で行われていたが、能率,精度上の点から最近になってカメラを使用した自動検査が実施されるようになってきた。
この種の外観検査を行う従来装置としては、例えば、実開昭60−114107号に開示されているように、第1のベルトコンベア上に搬送される小型薄肉物品が、該第1のベルトコンベアの搬出側端部から、それに連なるベルト反転面の全長にわたって接触させている第2のベルトコンベアに挟まれ、第1のベルトコンベアのベルト反転面の終端部から、第2のベルトコンベア上で水平に搬送するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来技術では、2つのベルトコンベアに挟んで物品を反転させて搬送することを特徴としているが、この方式では、搬送される物品を傷めるおそれがある。
また、錠剤等の小物物品をスリットを挟んで設けられる一対の無端ベルトの上に前記スリットを跨がせるようにして載せ、前記スリットを介して負圧を加えて物品を吸着しつつ搬送し、所定の位置で物品を撮像して検査を行い、該無端ベルトの反転部に、反転部を近接させて逆向きに駆動される同様の一対の無端ベルトを設け、前記第1の無端ベルトの反転部から第2の無端ベルトへ物品を上下反転した状態で受渡し、該反転して第2の無端ベルト上を搬送する物品を撮像して検査を行うようにしたものもある (特公平5−65405号公報参照) 。
【0004】
しかしながら、上記従来例にあっては、上下一方の無端ベルトでは、物品をベルト下面に吊り下げて重力に抗して吸着力により支持しつつ搬送する構成となるため、吸引力が弱いと搬送が不安定となったり、その防止のために大きな吸引力を必要とする問題もあり、撮像の精度にも影響してくる。
また、上下の無端ベルトが上下方向に反転部のみで一部が重なるだけであり、大部分は重ならない配置となるので、水平方向に長いスペースが必要であった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、小物物品を傷めることなくドラム部以外は弱い吸引力でも安定状態に搬送させつつ撮像を行えると共に、配置スペースを節約でき水平搬送部では吸引力発生用の負圧発生装置を小型にして省力化できるようにした小物物品の外観検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
略水平に配置された上面に小物物品を吸着力を付勢しつつ列状に搬送する第1の無端ベルトと、
前記第1の無端ベルトの水平な上面を搬送中の小物物品を、その上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、
前記第1の無端ベルトの搬送下流側の反転動作部分の下端部近傍にて前記吸着力の付勢を解除する吸着力解除手段と、
前記第1の無端ベルトの下方に位置して前記第1の無端ベルトとは逆向きに動かされ、前記吸着力解除手段により吸着力の付勢を解除されて第1の無端ベルトから離脱した小物物品を、第1の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で受け取り吸着力を付勢しつつ下流側に列状に搬送する第2の無端ベルトと、
第1の無端ベルト上面の上流端部より水平方向に突出する第2の無端ベルト上面の下流部分において、搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、
を含んで構成され、
前記第1の無端ベルトおよび第2の無端ベルトは、外周面に搬送方向に沿って無端の溝が形成されると共に、該溝の底と無端ベルトの内周面とを貫通する複数の吸引孔が列をなして形成され、小物物品を前記溝を両側に跨ぐように支持する一方、
前記吸着手段は、前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導き、
前記第1の無端ベルトと搬送下流側で係合して回転する下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記無端ベルトの吸引孔に重合するように周方向に沿って周溝が形成されると共に、該周溝の底と円筒内周面とを貫通する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔及び周溝を介して、小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
それぞれの回転軸が平行に離間し、少なくとも一方が一方向に回転駆動される一対の回転体と、該一対の回転体に係合して一方向に動かされる無端ベルトと、からなる搬送手段を、前記無端ベルトの上側上面が水平となるように上下に少なくとも1組配置し、
前記上側に位置する搬送手段は、
無端ベルトの上面の上流側で小物物品を間隔を持って受け取って下流側に列状に搬送し、該無端ベルトは小物物品の少なくとも下面中心部と非接触となるように小物物品を支持する構造とし、該無端ベルトの内側から前記無端ベルトと非接触な小物物品の下面に負圧を導いて小物物品を無端ベルトに吸着させる吸着手段と、該吸着手段による負圧の伝達を無端ベルトの上面下流側の回転体に係合する部分の下端部近傍で遮断して吸着力を解除する吸着力解除手段と、を備え、
前記下側に位置する搬送手段は、無端ベルトが前記上側の搬送手段の無端ベルトとは逆向きに動かされ、無端ベルト上面の上流部分が、前記上側の搬送手段の下流端部の直下において水平で、かつ、無端ベルト上面の下流部分が上側の搬送手段の同一側端部より水平方向に突出する長さを有するように形成される一方、前記上側の搬送手段の吸着手段と同様に構成された吸着手段を備え、前記上側の搬送手段の前記下流側回転体の下端近傍で前記吸着手段からの負圧の伝達が断たれて無端ベルトから離脱した小物物品を、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で無端ベルトの上面に受け取り、前記吸着手段により吸着しつつ下流側に列状に搬送し、
かつ、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、前記下側の搬送手段の上側の搬送手段より水平方向に突出する無端ベルト上面下流部分において搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、を備え、
前記各搬送手段の無端ベルトは、外周面に搬送方向に沿って無端の溝が形成されると共に、該溝の底と無端ベルトの内周面とを貫通する複数の吸引孔が列をなして形成され、小物物品を前記溝を両側に跨ぐように支持する一方、
前記吸着手段は、前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導き、
前記上側の搬送手段の前記下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記無端ベルトの吸引孔に重合するように周方向に沿って周溝が形成されると共に、該周溝の底と円筒内周面とを貫通する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔及び周溝を介して、小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記無端ベルトの吸引孔に重合するスリットが形成され、該スリットから前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
略水平に配置された上面に小物物品を吸着力を付勢しつつ列状に搬送する第1の無端ベルトと、
前記第1の無端ベルトの水平な上面を搬送中の小物物品を、その上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、
前記第1の無端ベルトの搬送下流側の反転動作部分の下端部近傍にて前記吸着力の付勢を解除する吸着力解除手段と、
前記第1の無端ベルトの下方に位置して前記第1の無端ベルトとは逆向きに動かされ、前記吸着力解除手段により吸着力の付勢を解除されて第1の無端ベルトから離脱した小物物品を、第1の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で受け取り吸着力を付勢しつつ下流側に列状に搬送する第2の無端ベルトと、
第1の無端ベルト上面の上流端部より水平方向に突出する第2の無端ベルト上面の下流部分において、搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、
を含んで構成され、
前記無端ベルトが小物物品を間隙を跨がせて支持するように平行に配置された一対のタイミングベルトで構成され、
前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記第1の無端ベルトと搬送下流側で係合して回転する下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔を介して小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
それぞれの回転軸が平行に離間し、少なくとも一方が一方向に回転駆動される一対の回転体と、該一対の回転体に係合して一方向に動かされる無端ベルトと、からなる搬送手段を、前記無端ベルトの上側上面が水平となるように上下に少なくとも1組配置し、
前記上側に位置する搬送手段は、
無端ベルトの上面の上流側で小物物品を間隔を持って受け取って下流側に列状に搬送し、該無端ベルトは小物物品の少なくとも下面中心部と非接触となるように小物物品を支持する構造とし、該無端ベルトの内側から前記無端ベルトと非接触な小物物品の下面に負圧を導いて小物物品を無端ベルトに吸着させる吸着手段と、該吸着手段による負圧の伝達を無端ベルトの上面下流側の回転体に係合する部分の下端部近傍で遮断して吸着力を解除する吸着力解除手段と、を備え、
前記下側に位置する搬送手段は、
無端ベルトが前記上側の搬送手段の無端ベルトとは逆向きに動かされ、無端ベルト上面の上流部分が、前記上側の搬送手段の下流端部の直下において水平で、かつ、無端ベルト上面の下流部分が上側の搬送手段の同一側端部より水平方向に突出する長さを有するように形成される一方、前記上側の搬送手段の吸着手段と同様に構成された吸着手段を備え、前記上側の搬送手段の前記下流側回転体の下端近傍で前記吸着手段からの負圧の伝達が断たれて無端ベルトから離脱した小物物品を、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で無端ベルトの上面に受け取り、前記吸着手段により吸着しつつ下流側に列状に搬送し、
かつ、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、前記下側の搬送手段の上側の搬送手段より水平方向に突出する無端ベルト上面下流部分において搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、を備え、
前記無端ベルトが小物物品を間隙を跨がせて支持するように平行に配置された一対のタイミングベルトで構成され、
前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記上側の搬送手段の前記下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔を介して小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6の発明に係る小物物品の外観検査装置は、
前記タイミングベルトを案内するガイドレールを支持板上面に備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1、請求項2の発明に係る小物物品の外観検査装置によれば、
小物物品は、上側及び下側の無端ベルトにおいてそれぞれ略水平に配置された上面に吸着支持されて搬送され、該安定した状態で搬送されている間に撮像されるので、小物物品の上下反転した各状態を弱い吸引力でも安定状態で撮像することができ、該撮像による外観検査を高精度で行うことができる。
【0016】
また、上側の無端ベルト全体が、下側の無端ベルトの上方に重ねて配置されるので、装置全体の水平方向 (搬送方向) 長を短縮することができ、装置の設置スペースを大幅に節約できる。
また、無端の溝を介して小物物品を支持する構成としたことにより、小物物品が搬送方向の任意の位置に置かれても、吸引孔から搬送方向に間欠的に導かれた負圧を、溝によって搬送方向に均等化して小物物品の下面に伝達して安定した吸着力を確保することができる。
また、中空円筒状に形成された下流側円筒体の周壁に形成した周溝と吸引孔とにより、後述する支持板の溝と吸引孔と同様の作用によって、小物物品が円筒体の周りを反転する際にも小物物品の下面に、搬送方向に水平搬送部分よりも大きな負圧をかけて ( この部分では大きな吸引力を必要とするが特公平5−65405号公報に開示の技術より消費エネルギを節約できる ) 均等化した負圧を伝達して安定した吸着姿勢を確保することができる。
【0017】
また、請求項3の発明に係る小物物品の外観検査装置によれば、
支持板に形成されたスリットが常に無端ベルトの吸引孔と溝に重合するため、安定した負圧を小物物品に伝達することができる。
【0018】
また、請求項4、請求項5の発明に係る小物物品の外観検査装置によれば、
小物物品は、上側及び下側の無端ベルトにおいてそれぞれ略水平に配置された上面に吸着支持されて搬送され、該安定した状態で搬送されている間に撮像されるので、小物物品の上下反転した各状態を弱い吸引力でも安定状態で撮像することができ、該撮像による外観検査を高精度で行うことができる。
また、上側の無端ベルト全体が、下側の無端ベルトの上方に重ねて配置されるので、装置全体の水平方向 ( 搬送方向 ) 長を短縮することができ、装置の設置スペースを大幅に節約できる。
また、負圧が支持板の吸引孔と隣接する無端ベルト間の間隙を介して、小物物品の下面に伝達されるので、支持板には吸引孔を形成すればよいので、支持板を一枚の板で構成することができ、板金等を用いてコスト低減,軽量化を図ることができる。
【0019】
なお、一対の無端ベルトは、丸ベルトより剛性のあるタイミングベルトで構成されているので、それらを同期して動かすことができるため、該一対の無端ベルトの相対動がなく、小物物品の防止できる他、回転体と無端ベルトとのスリップが無くなって、搬送速度を安定させることができ、ひいては小物物品の検査精度を向上させることができる。
【0020】
また、中空円筒状に形成された下流側円筒体の周壁に形成した吸引孔から、一対の無端ベルト間の間隙を介して小物物品下面に負圧が伝達され、小物物品が円筒体の周りを反転する際にも小物物品の下面に、搬送方向に均等化した負圧を伝達して安定した吸着力を確保することができる。
【0021】
また、請求項6の発明に係る小物物品の外観検査装置によれば、
無端ベルトがガイドレールによって搬送方向に案内されるので、横振れが防止でき、小物物品を安定に支持して外観検査精度を高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて説明する。本実施形態は、小物物品として錠剤を搬送しつつ外観検査を行う装置に適用したものである。尚、 ( ) 内に、請求項に記載された対応する構成要件を記す。
本装置の概要を図1に基づいて説明すると、本装置は、錠剤Pの表面を上にして搬送する上側の搬送系 (上側の搬送手段) 1と、該上側の搬送系1の上方に位置して錠剤Pの表面及び周側部を外観検査用に撮像する第1の撮像カメラ (第1の撮像手段) 2と、前記上側の搬送系の下流側の反転部から錠剤Pを受け取り、錠剤Pの裏面 (表裏の区別のないものもあるが、便宜上反転前後で区別する) を上にして搬送する下側の搬送系 (下側の搬送手段) 3と、該下側の搬送系3の上方に位置して錠剤Pの表面及び側面を外観検査用に撮像する第2の撮像カメラ (第2の撮像手段) 4と、を備えて構成される。第2の撮像カメラ4で撮像され外観検査を終了した錠剤Pは、下側の搬送系3を搬送後、選別部5で前記外観検査結果に基づいて良品と不良品とに選別される。
【0023】
前記上側の搬送系1は、一対のプーリ11,12 (回転体) と、該プーリ11,12に係合する無端ベルト (第1の無端ベルト) 13と、を備える。前記図で右側のプーリ12は、モータ等により図で時計周りに回転駆動され、それによって前記無端ベルト13の水平に配置された上面が図で右方向に搬送され、図で左側のプーリ11もプーリ12と同一方向に回転する。
【0024】
前記無端ベルト13は、図2に示すように、中央と左右が外側に突出する3列の凸条13A,13B,13Cを有し、各凸条13A,13B,13Cの外周面中央部に搬送方向に沿って無端の溝13aが形成されると共に、前記溝13aの底と無端ベルト13内周面とを貫通する複数の吸引孔13bが形成されている。なお、該吸引孔13bは、錠剤の幅より狭い間隔で設けて、錠剤が搬送方向のどの位置に置かれても略均一な負圧が付勢されるようにするのが好ましい。
【0025】
一方、前記無端ベルト13の下面を摺動自由に支持する支持板14Aを頂壁とする吸引ボックス (吸着手段) 14が、無端ベルト13の内側に配設され、錠剤の搬送・検査中は該吸引ボックス14内は、内蔵された又は外部に設置されたバキュームポンプにより負圧とされる。前記支持板14Aには、前記無端ベルト13の複数の吸引孔13b列に重合するスリット14aが形成され、これにより、前記負圧が前記スリット14a,吸引孔13b,溝13aを介して、錠剤Pの無端ベルト13と非接触な下面に導かれ、錠剤Pに無端ベルト13上面への吸着力が付勢される。
【0026】
また、搬送方向下流側のプーリ12は、図3,図4に示すように中空円筒状に形成され、錠剤Pを摺動自由に支持する周壁12Aに前記無端ベルト13の複数の吸引孔13b列に重合するように周方向に沿って周溝12aが形成されると共に、該周溝12aの底と円筒内周面とを貫通する複数の吸引孔12bが形成される。また、前記プーリ12の一方の側壁12Bには、中実の回転軸12Cと前記周壁との間に形成される環状の内部空間Sに面した部分に周方向に複数の吸引孔12cが形成される。そして、前記側壁12Bの外側側面に摺動自由に固定されたガイド壁15に、プーリ12の回転によって前記複数の吸引12cと重合する位置に負圧導入孔15aが開口され、該負圧導入孔15aを前記バキュームポンプにホース16あるいはパイプを介して接続する。これにより、前記負圧が該負圧導入孔15a,複数の吸引12c,内部空間S,吸引孔12b,周溝12aを介して錠剤Pの下面に導かれ、錠剤Pは、無端ベルト13から離脱することなく吸着支持されてプーリ12の周りを反転する。
【0027】
また、前記プーリ12の無端ベルト13と係合していない周壁12A部分の外周面を覆って内部空間Sからの負圧の漏れを遮断しつつ高い吸着力を維持すると共に、無端ベルト13との係合が外れるプーリ12の下端部近傍で錠剤Pへの負圧の伝達を遮断して吸着力の付勢を解除するための遮蔽板 (吸着力解除手段) 17が設けられる。該遮蔽板17により吸着力の付勢が解除された錠剤Pは、前記プーリ12の下端部近傍にて無端ベルト13から離脱する。
【0028】
一方、前記下側の搬送系3は、図で反時計周り方向つまり前記上側の搬送系1とは逆向きに回転する一対のプーリ31,32 (回転体) と、該プーリ31,32に係合して水平に配置された上面が図で左方向に搬送される無端ベルト (第2の無端ベルト) 33と、を備え、また、上側の搬送系と同様に前記無端ベルト33の下面を摺動自由に支持しつつ錠剤に吸着力を付勢する吸引ボックス (吸着手段) 34が、無端ベルト33の内側に配設される。
【0029】
前記無端ベルト33は、上側の搬送系1の無端ベルト13と同種 (同一断面構造) のものが用いられるが、プーリ31,32をプーリ11,12より搬送方向外側に位置させて、無端ベルト33上面の搬送上流部分が前記プーリ12の下端部の直下において水平で、かつ、上側の無端ベルト13の下端面に対して錠剤Pが間隙を有して介在できる程度に近接させ、無端ベルト33の搬送下流部分は上側の搬送系1の同一側端部より水平方向に大きく突出するようにしてある。
【0030】
また、前記上側の搬送系の無端ベルト13と下側の搬送系の無端ベルト33とは、各錠剤の搬送列が上下方向に重なるべく、それぞれの外周面に形成された周溝同士が上下方向に正確に重なるように配置してある。
したがって、前記したように上側の搬送系1のプーリ12の下端部近傍にて無端ベルト13から離脱した錠剤は、無端ベルト13上面を搬送中とは上下反転して裏面が上向きの状態で、下方に近接している下側の無端ベルト33の上面の溝上にスムースに受け取られ、吸引ボックス34から導かれた負圧により、無端ベルト33上面に吸着しつつ安定に支持された状態で下流側に搬送される。
【0031】
次に、撮像カメラについて説明する。第1の撮像カメラ2は、前記上側の無端ベルト13の上面の水平部分の上方に位置し、図5に示すように、撮像素子としてのラインセンサ21を錠剤の搬送方向に対して水平面内45°の方向に向け、その下方にレンズ22をセットして無端ベルト13の所定位置を通過する錠剤を上方から撮像するように配置する。また、前記レンズ22の下方にあって無端ベルト13上の錠剤より少し上方にあって、前記所定の位置にある錠剤を前記ラインセンサ21と同方向に挟む両側の位置にプリズム23,24が対向してセットされるように配置してある。
【0032】
そして、無端ベルト13上の錠剤が前記所定位置に搬送されると、該錠剤を真上から捉えた表面 (上面) の画像B’は、そのままレンズ22を通ってラインセンサ21の中心部に結像し、錠剤をラインセンサ21方向に挟む両側の斜め上方から捉えた周側部の画像A’,C’は、それぞれラインセンサ21の両端部に結像する。
このようにして、無端ベルト13上面に吸着支持されて列状に搬送される各錠剤Pの表面及び周側部の画像が第1の撮像カメラ2で撮像され、該撮像結果が順次画像処理により外観検査を行う検査部 (図示せず) に送られ、外観検査が行われる。
【0033】
第2の撮像カメラ4も、無端ベルト33の上面下流部分の上方に位置して、前記第1の撮像カメラ2と全く同様にラインセンサ,プリズムが同一方向,位置関係となるようにセットされる。
したがって、前記したように下側の無端ベルト33の上面に吸着支持されて搬送されてくる錠剤は、上側の無端ベルト13の上面を搬送中とは上下反転しているので、下流部分の所定位置にて前記第2の撮像カメラ4により、該錠剤の裏面の画像と2つの周側部の画像が撮像される。ここで、前記2つの周側部の画像は、錠剤が搬送方向に対して左右には反転していないので、前記第1の撮像カメラで撮像される周側部の画像の撮像方向に対して、錠剤の中心軸周りに90°回転した方向で撮像された画像となる。表面撮像時の図5を基準とすると、ラインセンサ方向に対して90°回転した方向で錠剤を挟む両側の斜め下方から捉えた周側部の画像が撮像されることとなり、これにより、錠剤の全面を略一様に、高精度に撮像することができる。
【0034】
このようにして得られた錠剤の裏面及び周側部の撮像結果も、前記検査部に送られて外観検査が行われる。
以上のように錠剤の全面の撮像による外観検査によって良品と不良品とが判別され、該判別結果に基づいて錠剤は無端ベルト33を搬送後、選別部5において良品と不良品とに選別される。
【0035】
図6は、本発明の別の実施形態の要部を示す。
本実施形態では、無端ベルトを内周面に歯が付けられたタイミングベルトによって構成する。また、前記実施形態では、1つの無端ベルトで錠剤を複数列 (3列) 搬送するものを示したが、本実施形態では、各列毎に1対ずつの無端ベルト61を設ける。
【0036】
以下詳細に説明すると、前記各列毎の一対の無端ベルト61は、間隙cをおいて錠剤搬送方向と平行に並べて設けられ、前記間隙cを跨がせて両側の無端ベルト61の縁部で錠剤を支持する。
第1の実施形態と同様に配置される吸引ボックス62の頂壁を構成する支持板62Aの上面には、ガイドレール63が固定され、無端ベルト61には、下面中央部に搬送方向に沿って溝61aが形成されている。そして、該無端ベルト61の溝61aを前記ガイドレール63に係合させて案内することにより、前記間隙cを一定に保持しつつ、無端ベルト61を横振れなく安定して動作させる。
【0037】
また、前記支持板62Aには、前記間隙cと重合して複数の吸引孔62aが形成される。これにより、吸引ボックス62内から負圧が吸引孔62a,間隙cを介して錠剤Pの下面中心部に伝達され、吸着力が付勢される。なお、支持板62Aは、搬送方向に長いスリットでなく吸引孔62aを開口すればよいので、ボックス本体62Bとは別体の板金等を用いて容易に加工することができ、コスト低減,軽量化を図れる。
【0038】
また、上側の搬送系の搬送下流側のプーリについては、第1の実施形態のプーリ12の外周壁をタイミングベルトと係合するように歯付とする。なお、間隙cに面した外周面の周溝の形成は不要であり、間隙cに面した部分に複数の吸引孔を列状に形成するだけでよい。
このように、無端ベルト61をタイミングベルトで構成しているので、錠剤Pを支持する一対の無端ベルトを同期させて動かすことができ、相対移動による錠剤Pの振動を防止できる他、プーリとベルトとのスリップが無くなって、搬送速度を安定させることができ、ひいては錠剤Pの検査精度を向上させることができる。したがって、第1の実施形態においても安定した搬送速度が得られるように、無端ベルトをタイミングベルトで構成してもよい。
【0039】
以上のように、錠剤Pの上下反転した2つの状態での撮像を、共に錠剤Pが水平に配置された無端ベルト上面を搬送中に行うことができるため、安定した状態の錠剤を撮像することができ、外観検査精度が大きく向上する。
また、上側の搬送系全体を下側の搬送系に上下方向に重ねるように配置することができるため、装置全体の水平方向長を大きく短縮することができ、装置の設置スペースを大幅に節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る錠剤の外観検査装置のシステム構成図。
【図2】同上装置のX−X断面図
【図3】同上装置の一部断面図。
【図4】同上装置の一部拡大断面図。
【図5】同上装置の撮像カメラの概略内部構成を示す図。
【図6】本発明の別の実施形態に係る錠剤の外観検査装置の一部断面図。
【符号の説明】
1 上側の搬送系
2 第1の撮像カメラ
3 下側の搬送系
4 第2の撮像カメラ
11,12 プーリ
12a 周溝
12b 吸引孔
13 無端ベルト
13a 溝
13b 吸引孔
14 吸引ボックス
14A 支持板
31,32 プーリ
33 無端ベルト
34 吸引ボックス
61 無端ベルト
62 プーリ
62A 周壁
62a 吸引孔
63 ガイドレール
S 内部空間
c 間隙
Claims (6)
- 略水平に配置された上面に小物物品を吸着力を付勢しつつ列状に搬送する第1の無端ベルトと、
前記第1の無端ベルトの水平な上面を搬送中の小物物品を、その上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、
前記第1の無端ベルトの搬送下流側の反転動作部分の下端部近傍にて前記吸着力の付勢を解除する吸着力解除手段と、
前記第1の無端ベルトの下方に位置して前記第1の無端ベルトとは逆向きに動かされ、前記吸着力解除手段により吸着力の付勢を解除されて第1の無端ベルトから離脱した小物物品を、第1の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で受け取り吸着力を付勢しつつ下流側に列状に搬送する第2の無端ベルトと、
第1の無端ベルト上面の上流端部より水平方向に突出する第2の無端ベルト上面の下流部分において、搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、
を含んで構成され、
前記第1の無端ベルトおよび第2の無端ベルトは、外周面に搬送方向に沿って無端の溝が形成されると共に、該溝の底と無端ベルトの内周面とを貫通する複数の吸引孔が列をなして形成され、小物物品を前記溝を両側にまたぐように支持する一方、
前記吸着手段は、前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導き、
前記第1の無端ベルトと搬送下流側で係合して回転する下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記無端ベルトの吸引孔に重合するように周方向に沿って周溝が形成されると共に、該周溝の底と円筒内周面とを貫通する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔及び周溝を介して、小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする小物物品の外観検査装置。 - それぞれの回転軸が平行に離間し、少なくとも一方が一方向に回転駆動される一対の回転体と、該一対の回転体に係合して一方向に動かされる無端ベルトと、からなる搬送手段を、前記無端ベルトの上側上面が水平となるように上下に少なくとも1組配置し、
前記上側に位置する搬送手段は、
無端ベルトの上面の上流側で小物物品を間隔を持って受け取って下流側に列状に搬送し、該無端ベルトは小物物品の少なくとも下面中心部と非接触となるように小物物品を支持する構造とし、該無端ベルトの内側から前記無端ベルトと非接触な小物物品の下面に負圧を導いて小物物品を無端ベルトに吸着させる吸着手段と、該吸着手段による負圧の伝達を無端ベルトの上面下流側の回転体に係合する部分の下端部近傍で遮断して吸着力を解除する吸着力解除手段と、を備え、
前記下側に位置する搬送手段は、
無端ベルトが前記上側の搬送手段の無端ベルトとは逆向きに動かされ、無端ベルト上面の上流部分が、前記上側の搬送手段の下流端部の直下において水平で、かつ、無端ベルト上面の下流部分が上側の搬送手段の同一側端部より水平方向に突出する長さを有するように形成される一方、前記上側の搬送手段の吸着手段と同様に構成された吸着手段を備え、前記上側の搬送手段の前記下流側回転体の下端近傍で前記吸着手段からの負圧の伝達が断たれて無端ベルトから離脱した小物物品を、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で無端ベルトの上面に受け取り、前記吸着手段により吸着しつつ下流側に列状に搬送し、
かつ、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、前記下側の搬送手段の上側の搬送手段より水平方向に突出する無端ベルト上面下流部分において搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、を備え、
前記各搬送手段の無端ベルトは、外周面に搬送方向に沿って無端の溝が形成されると共に、該溝の底と無端ベルトの内周面とを貫通する複数の吸引孔が列をなして形成され、小物物品を前記溝を両側にまたぐように支持する一方、
前記吸着手段は、前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導き、
前記上側の搬送手段の前記下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記無端ベルトの吸引孔に重合するように周方向に沿って周溝が形成されると共に、該周溝の底と円筒内周面とを貫通する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔及び周溝を介して、小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする小物物品の外観検査装置。 - 前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記無端ベルトの吸引孔に重合するスリットが形成され、該スリットから前記無端ベルトの吸引孔及び溝を介して無端ベルトの内側から負圧を小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の小物物品の外観検査装置。
- 略水平に配置された上面に小物物品を吸着力を付勢しつつ列状に搬送する第1の無端ベルトと、
前記第1の無端ベルトの水平な上面を搬送中の小物物品を、その上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、
前記第1の無端ベルトの搬送下流側の反転動作部分の下端部近傍にて前記吸着力の付勢を解除する吸着力解除手段と、
前記第1の無端ベルトの下方に位置して前記第1の無端ベルトとは逆向きに動かされ、前記吸着力解除手段により吸着力の付勢を解除されて第1の無端ベルトから離脱した小物物品を、第1の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で受け取り吸着力を付勢しつつ下流側に列状に搬送する第2の無端ベルトと、
第1の無端ベルト上面の上流端部より水平方向に突出する第2の無端ベルト上面の下流部分において、搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、
を含んで構成され、
前記無端ベルトが小物物品を間隙を跨がせて支持するように平行に配置された一対のタイミングベルトで構成され、
前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記第1の無端ベルトと搬送下流側で係合して回転する下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔を介して小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする小物物品の外観検査装置。 - それぞれの回転軸が平行に離間し、少なくとも一方が一方向に回転駆動される一対の回転体と、該一対の回転体に係合して一方向に動かされる無端ベルトと、からなる搬送手段を、前記無端ベルトの上側上面が水平となるように上下に少なくとも1組配置し、
前記上側に位置する搬送手段は、
無端ベルトの上面の上流側で小物物品を間隔を持って受け取って下流側に列状に搬送し、該無端ベルトは小物物品の少なくとも下面中心部と非接触となるように小物物品を支持する構造とし、該無端ベルトの内側から前記無端ベルトと非接触な小物物品の下面に負圧を導いて小物物品を無端ベルトに吸着させる吸着手段と、該吸着手段による負圧の伝達を無端ベルトの上面下流側の回転体に係合する部分の下端部近傍で遮断して吸着力を解除する吸着力解除手段と、を備え、
前記下側に位置する搬送手段は、
無端ベルトが前記上側の搬送手段の無端ベルトとは逆向きに動かされ、無端ベルト上面の上流部分が、前記上側の搬送手段の下流端部の直下において水平で、かつ、無端ベルト上面の下流部分が上側の搬送手段の同一側端部より水平方向に突出する長さを有するように形成される一方、前記上側の搬送手段の吸着手段と同様に構成された吸着手段を備え、前記上側の搬送手段の前記下流側回転体の下端近傍で前記吸着手段からの負圧の伝達が断たれて無端ベルトから離脱した小物物品を、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中とは上下反転した状態で無端ベルトの上面に受け取り、前記吸着手段により吸着しつつ下流側に列状に搬送し、
かつ、前記上側の搬送手段の無端ベルト上面を搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第1の撮像手段と、前記下側の搬送手段の上側の搬送手段より水平方向に突出する無端ベルト上面下流部分において搬送中の小物物品を上方から外観検査用に撮像する第2の撮像手段と、を備え、
前記無端ベルトが小物物品を間隙を跨がせて支持するように平行に配置された一対のタイミングベルトで構成され、
前記吸着手段は、無端ベルトの上側下面を摺動自由に支持する支持板を備え、該支持板に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記上側の搬送手段の前記下流側回転体は、中空円筒状に形成され、該円筒の周壁に前記一対のタイミングベルト間の間隙に重合する複数の吸引孔が形成され、
前記吸着手段は、負圧を回転体の中空内部から無端ベルトが係合する部分の吸引孔を介して小物物品の前記溝に面した部分に導くことを特徴とする小物物品の外観検査装置。 - 前記タイミングベルトを案内するガイドレールを支持板上面に備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の小物物品の外観検査装置。
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