JP2018117949A - 錠剤印刷装置 - Google Patents

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中西 啓二
Keiji Nakanishi
啓二 中西
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Abstract

【課題】省スペースで生産性に優れる錠剤印刷装置を提供する。【解決手段】錠剤tを搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送し、コンベアの端部で錠剤を搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側へと搬送する第1搬送コンベア31と、上記第1搬送コンベア31の下側で、錠剤tを搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送する第2搬送コンベア32と、上記第1搬送コンベア31下面側搬送面から上記錠剤tを受け取り、該錠剤tの表/裏面を反転させることなく上記第2搬送コンベア32上面側に載置する中継部33と、上記第1搬送コンベア31の上面側を搬送される上記錠剤tの上面に印刷を行なう第1印刷部34と、上記第2搬送コンベア32の上面側を搬送される上記錠剤tの上面に印刷を行なう第2印刷部35とを具備する錠剤印刷装置。【選択図】図5

Description

本発明は、特に医薬品や食品として製造された錠剤を整列状態で搬送しながら、印刷を行なう錠剤印刷装置に関する。
従来、錠剤等の固形物品の生産において一層の効率化を図るべく、成形(打錠)から梱包に至る一連の生産工程の自動化が進められてきている。また近年、その生産方式も、市場のニーズの多様化に伴い、これまでの大量生産方式から多品種小ロット生産方式へと変化しつつある。
このような多品種小ロット生産の場合、従来の大量生産方式に比較して、小型の設備を使用し、設置台数を増やすことにより対応している。しかしながら、設備の設置場所として十分なスペースを確保するのが困難な場合も多く、限られたスペースに必要な装置を多く設置するためには、装置の省スペース化が重要である。
また、錠剤等の生産工程では、通常、生産ラインを通過する全ての錠剤に対して外観検査、印刷及び包装等の処理が行なわれる。例えば、錠剤の印刷を行なう場合、色彩豊かな印刷を可能とするインクジェット方式が主流になりつつあるが、この方式では印字後にインクを乾燥させるための時間を確保する必要があり、乾燥に必要な搬送距離を確保するために装置が大型化する傾向にある。また、通常、外観検査、印刷及び包装等の工程を有する生産形態においては、各工程を実施するための装置がそれぞれ必要になるが、例えば、外観検査と印刷を一台の装置でまとめて行えれば、生産効率を向上させることができると共に、更なる省スペース化を実現することができる。
錠剤等の印刷装置として、これまでにも様々なものが提案されており、例えば、特開2015−223323号公報(特許文献1)や特開2016−10437号公報(特許文献2)等に記載されているが、更なる省スペース化が望まれている。
特開2015−223323号公報 特開2016−10437号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、省スペースで生産性に優れる錠剤印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の錠剤印刷装置を提供する。
[1]錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送し、コンベアの端部で錠剤を搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側へと搬送する第1搬送コンベアと、
上記第1搬送コンベアの下側で、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送する第2搬送コンベアと、
上記第1搬送コンベア下面側搬送面から上記錠剤を受け取り、該錠剤の表/裏面を反転させることなく上記第2搬送コンベア上面側に載置する中継部と、
上記第1搬送コンベアの上面側を搬送される上記錠剤の上面に印刷を行なう第1印刷部と、
上記第2搬送コンベアの上面側を搬送される上記錠剤の上面に印刷を行なう第2印刷部とを具備し、かつ、
上記第1搬送コンベアと第2搬送コンベアとが搬送方向と直交する方向にずれた位置で平行に配置されていると共に、上記中継部が、上記第1搬送コンベア下面から上記第2搬送コンベア上面へと錠剤を同一姿勢で水平移動させて錠剤の受け渡しを行なう水平受け渡し手段で構成されており、
上記第1搬送コンベアの搬送面に錠剤を吸引保持して搬送し、上記第1印刷部で該錠剤の一面に印刷を施し、該第1搬送コンベアの端部で折り返して該錠剤の表/裏面を反転させ、この錠剤を表/裏反転したまま上記中継部の水平受け渡し手段により上記第2搬送コンベア上面側の搬送面に受け渡して搬送し、上記第2印刷部で該錠剤の他面に印刷を施すことを特徴とする錠剤印刷装置。
[2]上記第1搬送コンベアが、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を第1方向へと搬送し、コンベアの第1方向終端部で錠剤を搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送し、上記第2搬送コンベアが、上記中継部の水平受け渡し手段を介して上記第1搬送コンベア下面側搬送面の上記第2方向終端部から上記錠剤を受け取り、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上側を上記第1方向へと搬送するように構成した[1]の錠剤印刷装置。
[3]上記中継部を構成する上記水平受け渡し手段が、
上面周縁部の一部が上記第1搬送コンベア下面の一部と重なった状態に配置され、上面周縁部に沿って錠剤を吸引保持して回転する水平搬送ディスクと、
下面側搬送面に錠剤を吸引保持して搬送するコンベアであり、下面の搬送始端側が上記水平搬送ディスクの上面周縁部の一部と重なり、下面の搬送終端側が上記第2搬送コンベア上面の搬送始端側の一部と重なった状態に配置された中継コンベアとを具備してなり、
上記第1搬送コンベアの下面から上記水平搬送ディスクの上面周縁部に錠剤を受け取って吸引保持し、回転によりこれを水平搬送して上記中継コンベアに受け渡し、該錠剤を該中継コンベアの下面側搬送面に吸引保持して搬送し上記第2搬送コンベア上面側搬送面に載置するように構成された[1]又は[2]の錠剤印刷装置。
[4]上記第1印刷部及び第2印刷部が、いずれも、
搬送コンベアの上面側に配置され、搬送される錠剤の上面に印刷を行なうインクヘッドと、
搬送コンベアの上面側においてインクヘッドよりも搬送方向上流側に配置され、印刷前に錠剤の上面を撮影する錠剤認識カメラとを具備してなり、
上記錠剤認識カメラで錠剤の搬送位置及び上面の状態を認識し、その認識情報に基づいて上記インクヘッドによる印刷を行なう[1]〜[3]のいずれかの錠剤印刷装置。
[5]印刷対象の錠剤が少なくとも一面に割線を有する割線錠であり、上記錠剤認識カメラにより印刷面における上記割線の有無及び角度を認識し、その認識情報に基づいて上記インクヘッドによる印刷を行なう[4]の錠剤印刷装置。
[6]上記第1搬送コンベア及び上記第2搬送コンベアのそれぞれの錠剤搬送領域において、上記インクヘッドによる印刷位置よりも搬送方向下流側に、印刷インクを強制乾燥させる強制乾燥手段を配設した[5]の錠剤印刷装置。
[7]上記第1搬送コンベア及び上記第2搬送コンベアのそれぞれの錠剤搬送領域において、上記第1印刷部/第2印刷部よりも搬送方向下流側に、印刷状態を検査する印刷検査カメラを配設すると共に、該印刷検査カメラによる検査位置よりも搬送方向下流側において、上記印刷検査カメラを用いた印刷検査の結果に応じて印刷不良錠剤をコンベア上から排除する印刷不良品排出手段を配設した[1]〜[6]のいずれかの錠剤印刷装置。
[8]印刷前の錠剤について、割れ、欠け、変形、汚れなどの外観不良を検出し、外観不良を有する錠剤を除去する検査部を具備し、外観不良のない良品錠剤だけを上記第1搬送コンベアに供給するように構成した[1]〜[7]のいずれかの錠剤印刷装置。
本発明の錠剤印刷装置は、錠剤の搬送機構を見直すことにより、省スペースであっても印刷に必要な搬送路長を確保することができるものであり、省スペースで生産性に優れるものである。即ち、第1搬送コンベアの下面から第2搬送コンベア上面へと錠剤を移行させる中継部として錠剤を水平移動させる水平受け渡し手段を用いたことにより、両搬送コンベアを搬送方向と直交する方向にずらして配置し、第2搬送コンベアの上方に印刷機構を配置するスペースを確保し得ると共に、両コンベアを搬送方向に沿って前後に並べることなく、上下に配置することができ、両コンベアにインク乾燥のために所定の搬送長さを確保した場合でも設置面積の長大化を招くことがなく、省スペース化を達成することができるものである。
また、錠剤の外観検査機構を追加することも可能であり、この場合は、外観検査と印刷を連続して実施することができるため、1台分の設置面積で両工程の作業をより効率的に行なうことができるようになる。更には、印刷に先立って錠剤の外観検査を実施することによって、不良品錠剤を事前に系外へと排出することも可能であり、この場合は無駄な印刷を実施する必要がなくなり、より効率が良くなる。この場合、本発明の装置では、後述する実施例のように、外観検査機構を上記第1搬送コンベアの上側に追加設置することができ、設置面積を増加させることなく、外観検査と印刷の両工程を行なうことができ、更なる省スペース化と効率化を図ることができる。
本発明の錠剤印刷装置は、省スペースで生産性に優れるものである。また、この本発明の印刷装置を用いて構成された外観検査機構付き錠剤印刷装置は、錠剤の外観検査と印刷を1台分のスペースで連続して実施することができ、より生産性を向上させることができるものであると共に、より安価に両機能を備えた装置を同時に提供することができる。
本発明の実施例にかかる錠剤印刷装置を示す概略斜視図である。 同印刷装置の供給手段の一部を拡大した概略図である。(A)はその上面図であり、(B)はその側面図である。 同印刷装置の検査部を示した概略側面図である。 同印刷装置の垂直受け渡し手段を拡大した概略側面図である。 同印刷装置の印刷部を示した概略側面図である。(A)は第1印刷部、(B)は第2印刷部の概略側面図である。 同印刷装置の中継部を拡大した概略図である。(A)はその上面図であり、(B)は(A)の矢示X方向から見た側面図である
以下、本発明の実施例にかかる錠剤の印刷装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例にかかる錠剤印刷装置について説明する。ここでは、本発明の錠剤印刷装置に外観検査機構を組み合わせて、錠剤の外観検査と印刷を連続して実施することができる外観検査機構付き錠剤印刷装置を例に挙げて説明する。なお、本例装置は、同一の機構2機を左右(図1では前後)に並設し、1つのホッパーF1で両機構に錠剤を供給するようになっているが、並設した2機は全く同じものであるので、一方の機構のみについて詳細を説明する。
図1は、本発明の印刷装置の一例を示すもので、この印刷装置1は、供給される錠剤tを整列状態で搬送し、搬送中に錠剤tを撮影して、得られた画像から割れ、欠け、変形、汚れなどの有無を検査して外観の良否を判定する検査部2と、上記検査部2から供給される外観検査後の錠剤tを受け取り、その表/裏面に印刷を施す印刷部3とを備えるものである。
上記検査部2は、検査部本体20と、該検査部本体20に錠剤tを供給するための供給手段Fとで構成されている。
上記供給手段Fは、投入された錠剤tを貯留するホッパーF1、該ホッパーから供給された錠剤を直線的に搬送する直進フィーダーF2、該直進フィーダーF2から錠剤tの供給を受け、該錠剤tを整列状態で出口から排出するボウルフィーダーF3、該ボウルフィーダーF3から錠剤tを受け取り、所定の速度で連続的に検査部本体20へと供給する供給ドラムF4とで構成されている。
上記直進フィーダーF2は、公知の振動フィーダーやコンベア等の錠剤を直線的に搬送できるものを使用することができ、この直進フィーダーF2がホッパーF1内に投入された錠剤tを所定速度でボウルフィーダーF3へと送出するようになっている。
上記ボウルフィーダーF3は、図2(A)に示したとおりの回転式ボウルフィーダーであり、図中時計回りに所定速度で回転する回転テーブルF31を有し、その上面に、上記直進フィーダーF2から供給された錠剤tが、回転テーブルF31の回転による遠心力によって周縁側へと移動し、周縁部に沿って図中時計回りに移動するようになっている。また、図2(A)に示されているように、この回転テーブルF31の図中下側の周縁部には、台形ブロック状の案内ガイドF32及びガイドブロックF33が配置されており、その間には錠剤tが平伏状態で一列に進入し得る出口通路F34が形成されており、この出口通路F34に回転テーブルF31周縁部を移動する錠剤tが進入するようになっている。一方、この出口通路F34に進入しなかった錠剤tは、ガイドブロックF33により再び内側へと押し戻され、上記回転テーブルF31により再び整列し直されるようになっている。
なお、上記ボウルフィーダーF3は、公知のものを使用することができ、回転式ボウルフィーダーに限られず、例えば、振動式ボウルフィーダー等も使用し得る。
上記供給ドラムF4は、その外周面に錠剤tを吸引保持できる多数の吸引孔sが周方向に沿って連設された外筒体F41と、吸引機構(図示しない)を備える内筒体F42とで構成されている。上記外筒体F41は、図中反時計回りに回転し、吸引孔sを挟んで装着されたゴムバンドF43上に錠剤tを吸着し、自身の回転に伴って錠剤tをその回転方向に吸着搬送するものである。また、内筒体F42は、図2(B)中、12時位置から反時計回りに6時位置までの破線で示した区間を吸引している。
図2に示したように、上記ボウルフィーダーF3の出口から供給される錠剤tは、供給ドラムF4の外筒体F41外周面の12時位置に載置され、外筒体F41の外周面に吸引保持される。この外筒体F41の外周面に吸引保持された上記錠剤tは、外筒体F41の回転により、図中反時計回りに6時位置まで吸着搬送され、破線で示した吸引区間を過ぎたところで吸引が解除され検査部2の第1検査コンベア21の上面一端側(上流端部)に載置されるようになっている。なお、特に図示していないが、上記内筒体F42内部の上記吸引区間を過ぎたところに、上記吸引孔sを通じて内側から圧空を噴射する圧空噴射ノズルを配置し、上記吸引口sから圧空を噴射するようにしてもよい(例えば、後述の図4に示した垂直受け渡し手段Bを参照)。これにより、上記供給ドラムF4から上記第1検査コンベア21への錠剤tの移行をよりスムーズに行なうことができるようになる。
図1及び図3中、21は第1検査コンベアであり、この第1検査コンベア21は、その上面の上流端部が上記供給ドラムF4下端に近接して水平に配置されており、この供給ドラムF4下端と第1検査コンベア21上面との間には錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。また、図中22は第2検査コンベアであり、この第2検査コンベア22は、その下面の上流端部が上記第1検査コンベア21上面の下流端部の上側に重なるように水平に配置され、この第2検査コンベア22下面と第1検査コンベア21上面との間にも錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。
なお、上記供給手段Fは、本発明の装置に錠剤を定量的に供給できるものであればよく、上記構成のものに制限されるものではない。また、上記ホッパーF1、振動フィーダーF2、ボウルフィーダーF3及び供給ドラムF4は、装置の規模や処理能力等に応じて公知のものを適宜選択すればよい。
検査部2では、上記供給手段Fから整列状態で供給される錠剤tを受け取り、搬送する間に錠剤tの外観を検査する。
上記検査部本体20は、図1、図2(B)及び図3に示したように、上記供給ドラムF4より整列状態に所定間隔で供給される錠剤tの下面を図示しない吸引手段を用いて吸引して吸着搬送する上記第1検査コンベア21と、該第1検査コンベア21から錠剤tを受け取り、該錠剤tの上面を図示しない吸引手段を用いて吸引して吸着搬送する上記第2検査コンベア22とからなる搬送手段を具備する。そして、上記第1検査コンベア21の上側には、錠剤の上面及び側面を撮像する第1二次元カメラ231と、錠剤の上面側から三次元形状を撮像する第1三次元カメラ232とで構成される上面撮像手段が配置され、上記第2検査コンベア22の下側には、錠剤の下面及び側面を撮像する第2二次元カメラ241と、錠剤の下面側から三次元形状を撮像する第2三次元カメラ242とからなる撮像手段が配置されている。そして、上記搬送手段により搬送中の錠剤tを上記各撮像手段(カメラ)で撮影して、錠剤tの上面、下面、側面全周の画像(二次元及び三次元)を取り込み、錠剤tの割れ、欠け、変形、汚れなどの有無を検査する外観検査を行なうようになっている。
なお、上記検査部2においては、ホッパーF1に投入された錠剤tは、2カ所の出口から2機のボウルフィーダーにより整列されて、図1中、手前側と奥側に設けられた二列の搬送路へと均等に受け渡される。そして、これら両搬送路で同時に検査処理を行なうことができるようになっている。以下の説明においては、図1中手前側の搬送路について詳述する。
上記検査部本体20について更に詳述すると、搬送手段を構成する第1検査コンベア21及び第2検査コンベア22は、複数のプーリー(図1及び図3では両端のプーリーのみを示し、張力調整等のその他のプーリーは省略した)によって張架されており、図示しない駆動源により駆動され、第1検査コンベア21は図1中時計回りに、第2検査コンベア22は図1中反時計回りに所定速度で回転するようになっている。これら両検査コンベア21,22はそれぞれ一対の平形タイミングベルトを互いに所定間隔離間して平行に張架したものであり、錠剤tがタイミングベルト間に跨った状態で両タイミングベルト間から吸引されて保持されるようになっている。なお、ここでは特に図示しないが、タイミングベルトの裏面とプーリー表面は互いに歯合しており、両者の回転が同期するようになっている。タイミングベルトを採用することにより、検査時における錠剤tの位置決めを正確に行なうことができるようになるため、検査精度を向上させることができる。
図1及び図2(B)に示されているように、上記第1検査コンベア21は、その一端部上面で上記供給手段の供給ドラムF4の下端(図中、6時位置)から錠剤tを受け取れるように水平に配置され、この第1検査コンベア21の上面と供給ドラムF4下端との間には、錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。また、上記第2検査コンベア22は、その一端部下面が上記第1検査コンベア21の他端部(下流端部)上面の上側に重なるように水平に配置され、この第2検査コンベア22下面と第1検査コンベア21上面との間にも錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。
上記第1二次元カメラ231及び第1三次元カメラ232は、上記第1検査コンベア21の上側に配置され、該第1検査コンベア21の上面に吸引保持された錠剤tを撮影するようになっており、また第2二次元カメラ241及び第2三次元カメラ242は、上記第2検査コンベア22の上流側の下側に配置され、該第2検査コンベア22の下面に吸引保持された錠剤tを撮影するようになっている。ここで、上記第1二次元カメラ231及び第2二次元カメラ241は、平伏状態の錠剤tに対して、その上面又は下面と共にプリズムを用いて錠剤tの側面を上方又は下方から撮影し得るようになっている。なお、上記二次元カメラ及び三次元カメラは、公知のラインセンサーカメラ、CMOSカメラ、CCDカメラ、三次元カメラ等を適宜選択し、使用することができる。
図1及び図3に示されているように、上記検査部2では、まず錠剤tは、上記第1検査コンベア21の上面に負圧吸引され保持されて搬送される。そして、この錠剤tが、第1二次元カメラ231の配置箇所を通過する際に、錠剤tの上面及び側面が上記第1二次元カメラ231で撮影され、その上面及び側面全周の二次元画像が二次元画像処理部(図示せず)に取り込まれる。次いで、この錠剤tが、第1三次元カメラ232の配置箇所を通過する際に、錠剤tが上面側から上記第1三次元カメラ232で撮影され、その上面の三次元画像が三次元画像処理部(図示せず)に取り込まれる。そして、更に下流へと搬送されて第2検査コンベア22へと受け渡される。
上記第1検査コンベア21から第2検査コンベア22への錠剤tの受け渡しは、両コンベア21,22の重なり合い部分において、第1検査コンベア21の負圧吸引が解除され、第2検査コンベア22の負圧吸引により錠剤tが第2検査コンベア22の下面へと移行して吸引保持されることによりスムーズに行なわれる。なお、図1及び図3では特に図示していないが、上記第1検査コンベア21の搬送方向下流側には、錠剤回収シュートが配設されており、上記受け渡し動作が良好に完了せずに落下した錠剤tをこの錠剤回収シュートを介して錠剤回収ボックス(図示せず)へと回収するようになっている。
第1検査コンベア21から第2検査コンベア22に受け渡された錠剤tは、第2検査コンベア22の下面に負圧吸引により保持され搬送される。そして、第2検査コンベア22下面に吸引保持されて搬送される錠剤tは、第2二次元カメラ241の配置箇所を通過する際に、錠剤tの下面及び側面が上記第2二次元カメラ241で撮影され、その下面及び側面全周の二次元画像が二次元画像処理部(図示せず)に取り込まれる。そして、この錠剤tが、第2三次元カメラ242の配置箇所を通過する際に、その下面の三次元画像が三次元画像処理部(図示せず)に取り込まれる。そして、錠剤tは更に下流へと搬送され、図3中、破線で示した不良品排出ノズル251が配設(図3中では1つ)された不良品排出部25を通過する。
上記各カメラで取り込まれた二次元及び三次元画像は、画像処理部(図示せず)でその都度又は一括して画像処理され、その画像処理部で若しくは別途設けられた良否判定部(図示せず)で割れ、欠け、変形、汚れなどの外観不良の有無が判定される。そして、外観不良が検出された不良品錠剤tには、上記不良品排出部25を通過する際に上記不良品排出ノズル251から圧空が噴射され、不良品錠剤tは不良品排出シュート252へと除去され、図示しない不良品回収ボックスに回収される。
更に、錠剤tは、不良品排出シュート252の下流側へと搬送され、図3中、破線で示した系外排出ノズル261が所定数配設(図3中では5つ)された系外排出部26を通過する。この系外排出部26では、第1検査コンベア21から第2検査コンベア22への受け渡し時に位置ズレを生じた錠剤や、上記不良品排出部25で排出し損ねた錠剤を排出する。錠剤tの移動位置は、上記検査コンベア21,22に取り付けられている図示しないロータリーエンコーダーによって把握できるようになっている。搬送中の錠剤tの位置を把握することにより、第1検査コンベア21から第2検査コンベア22への受け渡し時の位置ズレや不良品錠剤tの位置等を精度良く検知できるようになっている。
例えば、第1検査コンベア21から第2検査コンベア22へ錠剤tを受け渡す際に位置ズレが発生した場合、系外排出部26を通過する間に系外排出ノズル261から圧空が噴射され、位置ズレが検知された錠剤及びその前後の所定範囲の錠剤を系外排出シュート262へ吹き飛ばし、図示しない系外排出品回収ボックスに回収される。また、外観不良が検出された不良品錠剤tが、上記不良品排出部25で除去されることなく通過してしまった場合でも、不良品錠剤t及びその前後の所定範囲の錠剤を上記系外排出部26で系外排出シュート262へと除去することができるようになっている。
一方、位置ズレや外観不良が検出されなかった良品錠剤tは、この系外排出部26を通過し、第2検査コンベア22をそのまま搬送され、下流端部において吸引区間(図示せず)を過ぎたところで吸引を解かれ、垂直受け渡し手段Bを介して後述する印刷部3へと受け渡される。
上記垂直受け渡し手段Bは、図4に示したように、第1〜第3受け渡しドラムB1,B2,B3で構成されている。これら受け渡しドラムB1〜B3は、その外周面に錠剤tを吸引保持できる多数の吸引孔sが周方向に沿って連設された外筒体B11,B21,B31と、吸引機構(図示しない)を備える内筒体B12,B22,B32と、上記各ドラムの内側から上記吸引孔sを通じて圧空を噴射する圧空噴射ノズルB13,B23,B33(いずれも破線で示した)とで構成されている。そして、いずれのドラムでも吸引孔sを挟んで装着された一対のゴムバンド上に錠剤tを吸引保持し、自身の回転に伴って錠剤tをその回転方向に吸着搬送するようになっている。
上記第1受け渡しドラムB1は、図4に示したように、検査部2の第2検査コンベア22下面の下流端部の下側に配置され、図中時計回りに所定速度で回転しており、12時位置から時計回りに4時位置までの破線で示した区間を吸引している。この受け渡しドラムB1上端(12時位置)と第2検査コンベア22下面との間には、錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっており、上記検査部2で検査を終えた良品錠剤tをその12時位置で受け取るようになっている。
また、上記内筒体B12内部の吸引区間を過ぎたところには、圧空噴射ノズルB13が配置されており、上記外筒体B11の吸引孔sを通じて圧空を噴射するようになっている。
上記第2受け渡しドラムB2は、上記第1受け渡しドラムB1の右下側に近接して配置され、図中反時計回りに所定速度で回転しており、10時位置から反時計回りに8時位置までの破線で示した区間を吸引している。この吸引区間の始端部は、所定範囲で上記第1受け渡しドラムB1の吸引区間の終端部と重なっており、錠剤tが搬送中に脱落しないようになっている。この第2受け渡しドラムB2の10時位置と上記第1受け渡しドラムB1の4時位置との間には、錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっており、この近接位置で上記第1受け渡しドラムB1を搬送される錠剤tを受け取るようになっている。錠剤tの受け渡しは、上記吸引区間の重なり合い部分において行われ、上記第1受け渡しドラムB1の吸引区間の通過と上記圧空噴射ノズルB13からの圧空噴射によって上記第1受け渡しドラムB1の吸引が解除されると同時に、上記第2受け渡しドラムB2の外周面へ吸引保持することにより行なわれる。
また、上記内筒体B22内部の吸引区間を過ぎたところには、圧空噴射ノズルB23が配置されており、上記外筒体B21の吸引孔sを通じて圧空を噴射するようになっている。
上記第3受け渡しドラムB3は、上記第2受け渡しドラムB2の左下側に近接して配置され、図中時計回りに所定速度で回転しており、2時位置から時計回りに6時位置までの破線で示した区間を吸引している。この吸引区間の始端部は、所定範囲で上記第2受け渡しドラムB2の吸引区間の終端部と重なっており、錠剤tが搬送中に脱落しないようになっている。この第3受け渡しドラムB3の2時位置と上記第2受け渡しドラムB2の8時位置との間には、錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっており、この近接位置で上記第2受け渡しドラムB2を搬送される錠剤tを受け取るようになっている。錠剤tの受け渡しは、上記吸引区間の重なり合い部分において行われ、上記第2受け渡しドラムB2の吸引区間の通過と上記圧空噴射ノズルB23からの圧空噴射によって上記第2受け渡しドラムB2の吸引が解除されると同時に、上記第3受け渡しドラムB3の外周面へ吸引保持することにより行なわれる。
また、上記内筒体B32内部の上記吸引区間を過ぎたところには、圧空噴射ノズルB33が配置されており、上記外筒体B31の吸引孔sを通じて圧空を噴射するようになっている。
また、上記第3受け渡しドラムB3の下側には、印刷部3の第1搬送コンベア31が水平に配設されると共に、上記第3受け渡しドラムB3の下端と上記第1搬送コンベア31上面との間には、錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。上記
第3受け渡しドラムB3の外周面に吸引保持された錠剤tは、外筒体B33の回転により、図中時計回りに6時位置まで吸着搬送され、上記第3受け渡しドラムB3の吸引区間の通過と上記圧空噴射ノズルB33からの圧空噴射によって吸引が解除され、印刷部3の第1搬送コンベア31の上面一端側(上流端部)に載置(吸引保持)されるようになっている。
本例では、検査部2から印刷部3へ錠剤tを受け渡す手段として、上記のように検査部2の第2検査コンベア下面22の下流端部から上記印刷部3の第1搬送コンベア31上面の上流端部へと垂直方向に錠剤tを受け渡す垂直受け渡し手段Bを採用したが、当該錠剤tの受け渡し手段はこれに限定されるものではなく、検査部2からの錠剤tを例えばホッパーを備えた公知の錠剤供給機構を用いて印刷部3へと供給するなど、適宜な手段を採用して差し支えない。そして、このようなホッパーを備えた錠剤供給機構を受け渡し手段とした場合には、例えば検査部2を着脱可能にユニット化し、要否に応じて検査部2を取り外してこの錠剤供給機構を介し錠剤tを直接印刷部3へと供給することもでき、これにより印刷後に外観検査を行なう製造ラインや、既に外観検査を完了した錠剤についても容易に適用することができる。
印刷部3は、図1、図5(A)及び(B)に示したように、平伏状態で搬送される錠剤tの表/裏面に印刷を施すものであり、錠剤tを搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送し、コンベアの端部で錠剤tを搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側を更に搬送する第1搬送コンベア31と、上記第1搬送コンベア31の下側で、同じく錠剤tを搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送し、コンベアの端部で錠剤tを搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側を更に搬送する第2搬送コンベア32と、上記第1搬送コンベア31下面側搬送面から上記錠剤tを受け取り、該錠剤tの表/裏面を反転させることなく上記第2搬送コンベア32上面側に載置する中継部33と、上記第1搬送コンベア31の上面側を搬送される上記錠剤tの上面に印刷を行なう第1印刷部34と、上記第2搬送コンベア32の上面側を搬送される上記錠剤tの上面に印刷を行なう第2印刷部35とを具備している。そして、上記第1搬送コンベア31と上記第2搬送コンベア32とは搬送方向と直交する方向にずれた位置で平行に配置されており、上記中継部33は、上記第1搬送コンベア31下面から上記第2搬送コンベア32上面へと錠剤tを同一姿勢で水平移動させて錠剤tの受け渡しを行なう水平受け渡し手段として構成されている。そして、この印刷部3では、上記第1搬送コンベア31の搬送面に錠剤tを吸引保持して搬送し、上記第1印刷部34で該錠剤tの一面(表面)に印刷を施し、該第1搬送コンベア31の第1方向終端部で上面側から下面側へと折り返して該錠剤tの表/裏面を反転させ、この錠剤tを表/裏反転したまま上記中継部33の水平受け渡し手段により上記第2搬送コンベア32上面側の搬送面に受け渡して搬送し、上記第2印刷部35で該錠剤tの他面(裏面)に印刷を施すようになっている。
図1、図5(A)及び(B)では、上記第1搬送コンベア31が、上記受け渡しドラムB3下端から錠剤tを受け取り、該搬送コンベア31の搬送面に錠剤tを吸引保持してコンベアの上面側を第1方向(図中、左方向。以下、同様。)へと搬送し、該コンベア31の第1方向終端部で錠剤tを搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベア31の下面側を上記第1方向と逆行する第2方向(図中、右方向。以下、同様。)へと搬送し、上記第2搬送コンベア32が、上記中継部33の水平受け渡し手段を介して上記第1搬送コンベア31下面側搬送面の上記第2方向終端部から上記錠剤tを受け取り、搬送面に錠剤tを吸引保持して第2搬送コンベア32の上側を上記第1方向へと搬送するように構成されている。
上記第1搬送コンベア31及び第2搬送コンベア32は、複数のプーリー(図1及び5では両端のプーリーのみを示し、張力調整等のその他のプーリーは省略した)によって張架されており、図示しない駆動源により駆動されている。搬送コンベア31,32は、いずれも図1及び図5中反時計回りに所定速度で回転するようになっている。これら搬送コンベア31,32はそれぞれ一対の平形タイミングベルトを互いに所定間隔離間して平行に張架したものであり、錠剤tがタイミングベルト間に跨った状態で両タイミングベルト間から吸引されて保持されるようになっている。なお、ここでは特に図示しないが、タイミングベルトの裏面とプーリー表面は互いに歯合しており、両者の回転が同期するようになっている。タイミングベルトを採用することにより、印刷時における錠剤tの位置決めを正確に行なうことができるようになるため、印刷精度を向上させることができる。
ここで、上記第1搬送コンベア31の下面と、その下側に配置された第2搬送コンベア32の上面との間には、錠剤受け渡しに必要なスペースのみを確保した小さい高低差しか存在しないが、上記のように両搬送コンベア31,32は互いに搬送方向と直交する方向にずれた状態となっており、第2搬送コンベア32の上方には上記第2印刷部35の構成機材等を配設するに十分なスペースが確保されている。また、図1に示されているように、両搬送コンベア31,32の搬送方向の配設位置については、ほとんど同じ位置で上下に積み重ねた状態となっており、搬送方向に装置が長大化することのないようになっている。
上記中継部33を構成する上記水平受け渡し手段は、図5、図6(A)及び(B)に示したように、上面周縁部の一部が上記第1搬送コンベア31下面の一部(図中では、下面の搬送終端側の一部)と重なった状態に配置され、上面周縁部に沿って錠剤tを吸引保持して回転する水平搬送ディスク331と、下面側搬送面に錠剤tを吸引保持して搬送するコンベアであり、下面の搬送始端側が上記水平搬送ディスクの上面周縁部の一部と重なり、下面の搬送終端側が上記第2搬送コンベア32上面の搬送始端側の一部と重なった状態に配置された中継コンベア332とを具備しており、上記第1搬送コンベア31の下面から上記水平搬送ディスク331の上面周縁部に錠剤tを受け取って吸引保持し、回転によりこれを水平搬送して上記中継コンベア332に受け渡し、該錠剤tを該中継コンベア332の下面側搬送面に吸引保持して搬送し上記第2搬送コンベア32上面側搬送面に載置するように構成されている。
上記水平搬送ディスク331は、周縁部に錠剤を吸引保持する多数の吸引孔sが周方向に沿って連設された円板であり、図6(A)中、時計回りに所定の速度で回転している。そして、図中、12時位置から時計回りに6時位置までの範囲を図示しない吸引手段により吸引し、錠剤tをその上面周縁部に吸着して搬送するようになっている。
中継コンベア332は、一対の平形タイミングベルトを互いに所定間隔離間して平行に張架したものであり、錠剤tがタイミングベルト間に跨った状態で両タイミングベルト間から吸引されて保持されるようになっている。なお、ここでは特に図示しないが、タイミングベルトの裏面とプーリー表面は互いに歯合しており、両者の回転が同期するようになっている。タイミングベルトを採用することにより、その動作を上記水平搬送ディスク331及び第2搬送コンベア32と容易に同期させることができるようになるため、錠剤tの受け渡しの精度を向上させることができる。
上記中継コンベア332の下面側搬送面を吸着搬送される錠剤tは、第2搬送コンベア32上面側搬送面との重なり合い部分において負圧吸引が解除された後、第2搬送コンベア32の負圧吸引により錠剤tが第2搬送コンベア32の上面へと移行して吸引保持されることにより、錠剤tの移行はスムーズに行なわれる。
また、上記第1搬送コンベア31、第2搬送コンベア32、水平搬送ディスク331及び中継コンベア332は、同期して動いており(通常は、受け取り側が、受け渡し側の速度に対して同速度以上で動いている)、錠剤tをスムーズに受け渡すことができるようになっている。
上記印刷部3は、図1、図5(A)及び(B)に示したように、上記第1搬送コンベア31の上方に配置され、第1搬送コンベア31上面を搬送される錠剤tの一面(表面)に印刷を施すための第1印刷部34と、第2搬送コンベア32の上方に配置され、上記第2搬送コンベア32上面を搬送される錠剤tの他面(裏面)に印刷を施すための第2印刷部35とで構成されている。そして、第1印刷部34は、第1錠剤認識カメラ341、第1インクヘッド342、第1印刷検査カメラ343及び第1強制乾燥手段344を備え、第2印刷部35も同様に、第2錠剤認識カメラ351、第2インクヘッド352、第2印刷検査カメラ353及び第2強制乾燥手段354を備えている。
図1及び図5(A)に示されているように、上記第1印刷部34では、錠剤tが上記第1搬送コンベア31の上面に負圧吸引され保持されて搬送される。そして、この錠剤tが、第1印刷部34の第1錠剤認識カメラ341の配置箇所を通過する際に、錠剤tが上面側から上記第1錠剤認識カメラ341で撮影され、その錠剤tの位置情報及び上面(表面)の画像が印刷制御部(図示しない)へと取り込まれる。上記印刷制御部では、取り込まれた画像に基づいて錠剤tの搬送位置を正確に捕捉するとともに、上記錠剤認識カメラ341で撮影した画像に基づいて錠剤tの形状や割線の有無を確認する。
上記第1錠剤認識カメラ341の搬送方向下流側には、上記第1インクヘッド342が配置されており、第1錠剤認識カメラ341により印刷制御部(図示せず)に取り込まれた錠剤tの認識情報(錠剤tの位置情報、形状、及び割線の有無等)に基づいて、錠剤tの所定位置に予め設定された文字等を印刷する。印刷を施された錠剤tは更に下流へと搬送され、第1印刷検査カメラ343の配置箇所を通過する際に錠剤tの印刷後の表面が撮影され、その画像が画像処理部(図示せず)へと取り込まれる。上記第1印刷検査カメラ343で取り込まれた画像は、画像処理部(図示せず)で画像処理され、その画像処理部で若しくは別途設けられた印刷良否判定部(図示せず)で印刷不良の有無が判定される。
第1印刷検査カメラ343の配置箇所の更に下流側には、上記第1強制乾燥手段344が配置されており、印刷面のインクを強制的に乾燥させるようになっている。ここでは上記強制乾燥手段344として、ヒーターを配置しているが、インクを乾燥し得るものであればこれに制限されるものではない。例えば、ヒーターの他にも、ブロワー等を使用することができる。
第1強制乾燥手段344配置箇所を通過した後、錠剤tは、上記第1搬送コンベア31の第1方向終端部で搬送面に吸引保持されたまま上面側から下面側へと折り返して姿勢を反転され、上記第1搬送コンベア31の下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送される。
上記第1搬送コンベア31下面側の第2方向上流側には、図5(A)に示したように、第1印刷不良品排出ノズル361(破線で示した)と第1印刷不良品排出シュート362とで構成される第1印刷不良品排出部36が配置されている。そして、上記印刷良否判定部で印刷不良が検出された不良品錠剤tには、上記第1印刷不良品排出部36を通過する際に上記第1印刷不良品排出ノズル361から圧空が噴射され、不良品錠剤tは第1印刷不良品排出シュート362へと除去され、図示しない印刷不良品回収ボックスに回収される。
上記印刷良否判定部で印刷不良が検出されず、上記第1印刷不良品排出部36を通過した良品錠剤tは、上記第1搬送コンベア31の下面側を更に第2方向へと搬送され、搬送方向終端部で上記中継部33の水平搬送ディスク331の上面周縁部へと受け渡される。
上記第2印刷部35では、上記中継コンベア332から上記第2搬送コンベア32上面側搬送面へと受け渡された錠剤tが、上記第2搬送コンベア32の上面に負圧吸引され、第1方向へ吸着搬送される。そして、この錠剤tが、第2印刷部35の第2錠剤認識カメラ351の配置箇所を通過する際に、錠剤tが上面側から上記第2錠剤認識カメラ351で撮影され、その錠剤tの位置情報及び上面(裏面)の画像が印刷制御部(図示しない)へと取り込まれる。上記印刷制御部では、取り込まれた画像に基づいて錠剤tの搬送位置を正確に捕捉するとともに、上記第2錠剤認識カメラ351で撮影した画像に基づいて錠剤tの形状や割線の有無を確認する。
上記第2錠剤認識カメラ351の搬送方向下流側には、上記第2インクヘッド352が配置されており、第2錠剤認識カメラ351により印刷制御部(図示せず)に取り込まれた錠剤tの認識情報(錠剤tの位置情報、形状、及び割線の有無等)に基づいて、錠剤tの所定位置に予め設定された文字等を印刷する。印刷を施された錠剤tは更に下流へと搬送され、第2印刷検査カメラ353の配置箇所を通過する際に錠剤tの印刷後の表面が撮影され、その画像が画像処理部(図示せず)へと取り込まれる。上記第2印刷検査カメラ353で取り込まれた画像は、画像処理部(図示せず)で画像処理され、その画像処理部で若しくは別途設けられた印刷良否判定部(図示せず)で印刷不良の有無が判定される。
また、第2印刷検査カメラ353の配置箇所の更に下流側には、上記第2強制乾燥手段354が配置されており、印刷面のインクを強制的に乾燥させるようになっている。上記強制乾燥手段354としては、公知のヒーターやブロワー等を使用することができる。
強制乾燥手段354配置箇所を通過した後、錠剤tは、上記第2搬送コンベア32の第1方向終端部で搬送面に吸引保持されたまま折り返して姿勢を反転され、上記第2搬送コンベア32の下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送される。
上記第2搬送コンベア32下面側の第2方向上流側には、図5(B)に示したように、第2印刷不良品排出ノズル371(破線で示した)と第2印刷不良品排出シュート372とで構成される第2印刷不良品排出部37が配置されている。そして、上記印刷良否判定部で印刷不良が検出された不良品錠剤tには、上記第2印刷不良品排出部37を通過する際に上記第2印刷不良品排出ノズル371から圧空が噴射され、不良品錠剤tは第2印刷不良品排出シュート372へと除去され、図示しない印刷不良品回収ボックスに回収される。錠剤tは、上記印刷不良品排出シュート372の配置個所を通過した後、上記第2搬送コンベア32の下面側を第2方向へと更に吸着搬送される。
上記第2搬送コンベア32下面側の第2方向下流側には、図1及び図5(B)に示したように、上記第1印刷部34及び第2印刷部35で印刷を施された良品錠剤tを印刷装置1から排出・回収するための良品錠剤排出コンベア38が配置されている。上記良品錠剤排出コンベア38は、その搬送方向上流側上面が上記第2搬送コンベア32の第2方向終端部(下流端部)下面の下側に重なるように水平に配置され、この第2搬送コンベア32下面と第2搬送コンベア32下面との間に錠剤tの厚さに応じた適宜な間隙が形成されるようになっている。
上記良品錠剤排出コンベア38は、一本の平ベルトが複数のプーリー(図1及び図5(B)では両端のプーリーのみを示し、張力調整等のその他のプーリーは省略した)によって張架されたものであり、図示しない駆動源により駆動され、図1中時計回りに所定速度で回転するようになっている。なお、図5(B)では特に図示していないが、上記良品錠剤排出コンベア38は、その搬送面(上面)の幅方向両側に錠剤tの落下を防止するための適宜な側壁を有するものが好ましい。
上記良品錠剤排出コンベア38は、上記第2搬送コンベア32との重なり合い部分で錠剤を受け取り、更に第2方向へと搬送し、その終端(下流端)で錠剤tを装置から排出するようになっている。なお、両コンベア間の錠剤tの受け渡しは、コンベア32下面側の搬送方向下流側終端部において吸引が解除された後、良品錠剤tが自重で上記良品錠剤排出コンベア38の搬送面へと落下することにより行なわれる。
上記良品錠剤排出コンベア38終端から装置外へと排出された錠剤tは、適宜な回収手段(図示しない)により回収するようになっている。また、図1に示したように、本実施例では、手前側と奥側に配置された良品錠剤排出コンベア38,38の両方から良品錠剤tが排出されるが、それぞれのコンベアに回収シュート及び回収ボックスを配置して2箇所で回収するようにしてもよいし、Y字型の回収シュートを配置して、両コンベア38,38から排出される錠剤tを1箇所の出口にまとめて回収するようにしてもよい。また、両良品錠剤排出コンベア38,38をそれぞれ本印刷装置1の中心側に向けて、1つの回収シュートに排出するようにしてもよい。
更には、必ずしも第2搬送コンベア32の下面側を搬送方向(第2方向)終端部まで搬送する必要はなく、上記コンベア32下面の任意の位置で適宜な手段により回収する構成としてもよい。例えば、上記第2印刷不良品排出部37を通過した直後に回収する構成としてもよい。また、上記第2印刷不良品排出部37を第1搬送コンベア32の下面側でなく、上面側の上記第2強制乾燥手段354の搬送方向(第1方向)下流側の適宜な位置に配置し、錠剤tを上記第2搬送コンベア32の第1方向終端部でコンベア下面側へと折り返さずに、上記第2搬送コンベア32の第1方向終端部から自重により自然落下させて回収するようにしてもよい。
また、上記第1搬送コンベア31から第2搬送コンベア32へ錠剤tを受け渡す位置についても適宜変更することができる。例えば、錠剤tを必ずしも第1搬送コンベア31の下面側の第2方向終端部まで搬送する必要はなく、上記コンベア31下面の任意の位置に適宜な水平受け渡し手段を設けて第2搬送コンベア32に錠剤tを受け渡す構成とすることもできる。例えば、上記第1印刷不良品排出部36を通過した直後に適宜な水平受け渡し手段(例えば、スロープやコンベア等)を設けて第2搬送コンベア32へと受け渡す構成としてもよい。更には、上記第1印刷不良品排出部36を第1搬送コンベア31の下面側でなく、上面側の上記第1強制乾燥手段344配置個所の下流側の適宜な位置に配置し、錠剤tが第1搬送コンベア31の搬送面を第1方向終端部で下面側へと折り返した直後に第2搬送コンベア32へと受け渡す構成とすることもできる。これらの場合、錠剤tは、第1搬送コンベア31下面の第2方向始端部(図5(A)では左側端部)から第2搬送コンベア32上面の第2方向始端部(図5(B)では左側端部)へと受け渡されることになる。そのため、上記第2印刷部35の構成機材等は、上記第2搬送コンベア32の回転方向(搬送方向)を図5等に示した方向とは逆にした上で、第2搬送コンベア32の第2方向始端側から終端側(図5(B)中、左側から右側)に向かって順次配置することとなる。
本発明の印刷装置1では、特に上記第1搬送コンベア31と第2搬送コンベア32とを搬送方向と直交する方向にずれた位置で平行に配置すると共に、上記中継部33(水平受け渡し手段)を介して上記第1搬送コンベア31下面から上記第2搬送コンベア32上面へと錠剤tを同一姿勢で水平移動させて錠剤tの受け渡しを行なう構成とすることにより、錠剤tの印刷面に摩擦や衝撃を加えることなくその姿勢を反転させることができると共に、上述したように印刷面のインクを乾燥させるのに十分な搬送経路を小さなスペースで確保することができる。
上記各部構成において、随時その動作について説明しているが、本例印刷装置による錠剤印刷を連続する一連の動作として説明する。
図1、図2(A)及び(B)に示されるように、上記供給手段FのホッパーF1に投入された錠剤tは、上記直進フィーダーF2上を所定の速度で直線的に搬送され、ボウルフィーダーF3の回転テーブルF31上へと供給される。上記直進フィーダーF2から供給された錠剤tは、ターンテーブルF31上をその回転による遠心力で周縁側へと移動して、案内ガイドF32及びガイドブロックF33の間に形成される搬送路(出口通路F34)へと整列状態で送り込まれ、供給ドラムF4外周面上に載置され、吸引孔sにより吸引保持される。供給ドラムF4外周面に吸引保持された錠剤tは、供給ドラムF4の回転によって図2(B)中12時位置から反時計回りに6時位置まで吸着搬送された後、吸引を解かれ、検査部2の第1検査コンベア21の上面一端側(上流端部)に載置される。
ここで、検査部2の説明において、扁平錠剤等の通常の錠剤に表裏の別はないが、ここでは、検査部2内を平伏状態で移動する間に下方向から撮影される面を「下面」、上方向から撮影される面を「上面」、そして錠剤の外周面を「側面」という。また、「扁平錠剤」とは、上記上下面が曲面に形成されたものだけでなく、上下面が平面に形成された平板状の錠剤も含むものとし、またその外周形状は、特に記載のない限り、円形以外にも楕円やその他の形状の異形錠も含むものである。
図3に示されているように、上記検査部2では、まず、供給手段Fの供給ドラムF4により吸着搬送される錠剤tが、受け渡し位置(図中6時位置)で吸引を解かれると共に、上記第1検査コンベア21の上面に負圧吸引され保持されることにより供給ドラムF4から該第1検査コンベア21へと受け渡され、該第1検査コンベア21の上面に吸引保持されて搬送される。そして、この錠剤tは、第1二次元カメラ231設置(上面及び側面撮像)位置、及び第1三次元カメラ232設置位置を通過する際に、錠剤tの上面及び側面の二次元画像、及び上面側の三次元画像がそれぞれ撮影され、これらの画像が画像処理部(図示せず)に取り込まれる。そして、更に下流へと搬送されて第2検査コンベア22へと受け渡される。
上記第1検査コンベア21から第2検査コンベア22への錠剤tの受け渡しは、両コンベア21,22の重なり合い部分において、第1検査コンベア21の負圧吸引が解除された後、第2検査コンベア22の負圧吸引により錠剤tが第2検査コンベア22の下面へと移行して吸引保持されることによりスムーズに行なわれる。この場合、図1及び図3では特に図示していないが、上記第1検査コンベア21の搬送方向下流側には錠剤回収シュート(図示せず)が配設されており、上記受け渡し動作が良好に完了せずに落下した錠剤tをこの錠剤回収シュートを介して錠剤回収ボックス(図示せず)へと回収する。
第1検査コンベア21から第2検査コンベア22に受け渡された錠剤tは、第2検査コンベア22の下面に負圧吸引により保持され吸着搬送される。そして、第2検査コンベア22下面に吸引保持されて搬送される錠剤tは、第2二次元カメラ241設置(下面及び側面撮像)位置、及び第2三次元カメラ242設置位置を通過する際に、錠剤tの下面及び側面の二次元画像、及び下面側の三次元画像がそれぞれ撮影され、これらの画像が画像処理部(図示せず)に取り込まれる。そして、更に下流へと搬送されて上記不良品排出ノズル251が配設された不良品排出部25を通過する。
上記各二次元カメラ及び三次元カメラ(231,232,241,242)で取り込まれた下面画像、上面画像及び側面画像の二次元画像、上面側及び下面側の3次元画像は、画像処理部(図示せず)でその都度又は全画像まとめて画像処理され、その画像処理部で若しくは別途設けられた良否判定部(図示せず)で割れ、欠け、変形、汚れなどの外観異常の有無が判定される。そして、外観不良が検出されて不良錠剤と判定された錠剤tには、上記不良品排出部25を通過する際に上記不良品排出ノズル251から圧空が噴射され、不良錠剤tは不良品排出シュート252へと除去され、図示しない不良品回収ボックスに回収される。
不良品排出部25を通過した錠剤tは、更に下流側へと搬送され、系外排出ノズル261が所定数配設(図3中では5つ)された系外排出部26を通過する。第1検査コンベア21から第2検査コンベア22への受け渡し時に位置ズレを生じた錠剤や、上記不良品排出部25で排出し損ねた錠剤tには、上記系外排出部26を通過する際に、上記系外排出ノズル261から圧空が噴射され、位置ズレ錠剤又は不良品錠剤、及びその前後の所定範囲の複数の錠剤が系外排出シュート262へと除去され、図示しない系外排出ボックスに回収される。
受け渡し時の位置ズレもなく、外観不良も検出されなかった良品錠剤tは、この系外排出部26の配置箇所を通過し、上記第2検査コンベア22の搬送方向下流端で吸引を解かれるとともに自重で落下し、上記垂直受け渡し手段Bの第1受け渡しドラムB1の外周面に載置され、吸引孔sにより吸引保持される。
第1受け渡しドラムB1外周面に吸引保持された錠剤tは、第1受け渡しドラムB1の回転によって図4中12時位置から時計回りに4時位置まで吸着搬送された後、吸引を解かれ、第2受け渡しドラムB2外周面の10時位置へと受け渡される。第2受け渡しドラムB2外周面へと受け渡された錠剤tは、その回転によって図4中10時位置から反時計回りに8時位置まで吸着搬送された後、吸引を解かれ、第3受け渡しドラムB3外周面の2時位置へと受け渡される。第3受け渡しドラムB3外周面へと受け渡された錠剤tは、その回転によって図4中2時位置から時計回りに6時位置まで吸着搬送された後、吸引を解かれ、印刷部3の上記搬送コンベア31上面の搬送方向上流端部へと載置され、印刷部3による印刷工程に供される。
以下、印刷部3の説明において、錠剤tの最初に印刷を施される面を第1面(表面)とし、該第1面とは反対側の面を第2面(裏面)とする。また、片面に割線が形成された非対称の錠剤についても、割線の有無で区別することなく、最初に印刷を施される面を第1面とし、該第1面とは反対側の面を第2面とする。
図5(A)に示されているように、上記印刷部3では、まず、上記垂直受け渡し手段Bの第3受け渡しドラムB3により吸着搬送される錠剤tが、受け渡し位置(図中6時位置)で吸引を解かれると共に、上記第1搬送コンベア31の上面に負圧吸引され保持されることにより第3受け渡しドラムB3から第1搬送コンベア31へと受け渡され、該第1搬送コンベア31の上面に吸引保持されて第1方向へと搬送される。
そして、第1印刷部34において、この錠剤tが、第1錠剤認識カメラ341設置位置を通過する際に、錠剤tの第1面(表面)が上側から撮影され、錠剤tの位置情報及び第1面(表面)の画像が印刷制御部(図示せず)に取り込まれる。錠剤tは、更に上記第1搬送コンベア31上を第1方向へと搬送され、第1インクヘッド342設置位置を通過する際に、上記印刷制御部(図示せず)に取り込まれた錠剤tの認識情報(錠剤tの位置情報、形状、及び割線の有無等)に基づいて、錠剤tの所定位置に予め設定された文字等が印刷される。
第1面(表面)に所定の印刷を施された錠剤tは、更に上記第1搬送コンベア31上を第1方向へと搬送され、第1印刷検査カメラ343の配置箇所を通過する際に印刷後の第1面(表面)が撮影され、その画像が画像処理部(図示せず)へと取り込まれる。上記第1印刷検査カメラ343で取り込まれた画像は、画像処理部(図示せず)で画像処理され、その画像処理部で、若しくは別途設けられた印刷良否判定部(図示せず)で印刷不良の有無が判定される。
第1印刷検査カメラ343配置個所を通過した錠剤tは、第1方向へ搬送され第1強制乾燥手段344配置箇所を通過する際に、印刷面のインクが強制的に乾燥される。上記強制乾燥手段344で印刷面のインクが乾燥された錠剤tは、上記第1搬送コンベア31上面を更に第1方向へ搬送され、第1方向終端部で搬送面に吸引保持されたまま上面側から下面側へと折り返して姿勢を反転され、上記第1搬送コンベア31の下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送される。
上記第1搬送コンベア31の下面側を第2方向へ吸着搬送される錠剤tは、上記第1印刷不良品排出ノズル361が配設された第1印刷不良品排出部36を通過する。この時、上記印刷良否判定部で印刷不良が検出されて印刷不良錠剤と判定された錠剤tには、上記第1印刷不良品排出部36を通過する際に上記不良品排出ノズル361から圧空が噴射される。これにより、印刷不良錠剤tは、第1印刷不良品排出シュート362へと除去され、図示しない印刷不良品回収ボックスに回収される。
上記第1印刷不良品排出部36配置箇所を通過した上記錠剤tは、上記第1搬送コンベア31下面を第2方向終端部まで搬送されて、上記中継部33の水平搬送ディスク331の上面周縁部へと受け渡され、回転により水平搬送されて上記中継コンベア332下面へと受け渡され、上記中継コンベア332の下面側を吸着搬送された後、第2印刷部35の上記第2搬送コンベア32の上面側搬送面へと載置される。
上記第2印刷部35において、この錠剤tが、第2錠剤認識カメラ351設置位置を通過する際に、錠剤tの第2面(裏面)が上側から撮影され、錠剤tの位置情報及び第2面(裏面)の画像が印刷制御部(図示せず)に取り込まれる。錠剤tは、更に上記第2搬送コンベア32上を第1方向へと搬送され、第2インクヘッド352設置位置を通過する際に、上記印刷制御部(図示せず)に取り込まれた錠剤tの認識情報(錠剤tの位置情報、形状、及び割線の有無等)に基づいて、錠剤tの所定位置に予め設定された文字等が印刷される。
第2面(裏面)に所定の印刷を施された錠剤tは、更に上記第2搬送コンベア32上を第1方向へと搬送され、第2印刷検査カメラ353の配置箇所を通過する際に印刷後の第2面(裏面)が撮影され、その画像が画像処理部(図示せず)へと取り込まれる。上記第2印刷検査カメラ353で取り込まれた画像は、画像処理部(図示せず)で画像処理され、その画像処理部で若しくは別途設けられた印刷良否判定部(図示せず)で印刷不良の有無が判定される。
第2印刷検査カメラ353配置個所を通過した錠剤tは、第1方向へ搬送され第2強制乾燥手段354配置箇所を通過する際に、印刷面のインクが強制的に乾燥される。上記強制乾燥手段354で印刷面のインクが乾燥された錠剤tは、上記第2搬送コンベア32上面を更に第1方向へ搬送され、第1方向終端部で搬送面に吸引保持されたまま上面側から下面側へと折り返して姿勢を反転され、上記第2搬送コンベア32の下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送される。
上記第2搬送コンベア32の下面側を第2方向へ吸着搬送される錠剤tは、上記第2印刷不良品排出ノズル371が配設された第2印刷不良品排出部37を通過する。この時、上記印刷良否判定部で印刷不良が検出されて印刷不良錠剤と判定された錠剤tには、上記第2印刷不良品排出部37を通過する際に上記不良品排出ノズル371から圧空が噴射され、印刷不良錠剤tは第2印刷不良品排出シュート372へと除去され、図示しない印刷不良品回収ボックスに回収される。
上記第2印刷不良品排出部37配置箇所を通過した上記錠剤tは、上記第2搬送コンベア32下面を第2方向終端部まで搬送されて、上記良品錠剤排出コンベア38へと受け渡され、その終端で自然落下することにより排出・回収され、必要に応じて次工程へと供給される。
以上、本発明にかかる錠剤印刷装置の実施例を示したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、各部材の形状や組み合わせなどは本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜変更して差し支えない。例えば、上記実施例の印刷装置では、検査部2を配置して、錠剤の外観検査と印刷を連続して実施する例を示したが、本発明の錠剤印刷装置では、必ずしも検査部2を設ける必要はなく、公知の供給手段を配置して直接印刷部3に錠剤tを供給し、錠剤tへの印刷のみを行なう構成とすることもできる。この場合は、上記印刷部3の第1搬送コンベア31上に上記供給手段F等の適宜な供給手段を設けて直接錠剤tを供給するようにすればよい。
1 印刷装置(供給部)
2 検査部
20 検査部本体
21 第1検査コンベア
22 第2検査コンベア
231 第1二次元カメラ
232 第1三次元カメラ
241 第2二次元カメラ
242 第2三次元カメラ
25 不良品排出部
26 系外排出部
3 印刷部
31 第1搬送コンベア
32 第2搬送コンベア
33 中継部
331 水平搬送ディスク
332 中継コンベア
34 第1印刷部
341 第1錠剤認識カメラ
342 第1インクヘッド
343 第1印刷検査カメラ
344 第1強制乾燥手段
35 第2印刷部
351 第2錠剤認識カメラ
352 第2インクヘッド
353 第2印刷検査カメラ
354 第2強制乾燥手段
36 第1印刷不良品排出部
37 第2印刷不良品排出部
38 良品錠剤排出コンベア
F 供給手段
F1 ホッパー
F2 直進フィーダー
F3 ボウルフィーダー
F4 供給ドラム
B 垂直受け渡し手段
B1 第1受け渡しドラム
B2 第2受け渡しドラム
B3 第3受け渡しドラム
t 錠剤

Claims (8)

  1. 錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送し、コンベアの端部で錠剤を搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側へと搬送する第1搬送コンベアと、
    上記第1搬送コンベアの下側で、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を搬送する第2搬送コンベアと、
    上記第1搬送コンベア下面側搬送面から上記錠剤を受け取り、該錠剤の表/裏面を反転させることなく上記第2搬送コンベア上面側に載置する中継部と、
    上記第1搬送コンベアの上面側を搬送される上記錠剤の上面に印刷を行なう第1印刷部と、
    上記第2搬送コンベアの上面側を搬送される上記錠剤の上面に印刷を行なう第2印刷部とを具備し、かつ、
    上記第1搬送コンベアと第2搬送コンベアとが搬送方向と直交する方向にずれた位置で平行に配置されていると共に、上記中継部が、上記第1搬送コンベア下面から上記第2搬送コンベア上面へと錠剤を同一姿勢で水平移動させて錠剤の受け渡しを行なう水平受け渡し手段で構成されており、
    上記第1搬送コンベアの搬送面に錠剤を吸引保持して搬送し、上記第1印刷部で該錠剤の一面に印刷を施し、該第1搬送コンベアの端部で折り返して該錠剤の表/裏面を反転させ、この錠剤を表/裏反転したまま上記中継部の水平受け渡し手段により上記第2搬送コンベア上面側の搬送面に受け渡して搬送し、上記第2印刷部で該錠剤の他面に印刷を施すことを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 上記第1搬送コンベアが、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上面側を第1方向へと搬送し、コンベアの第1方向終端部で錠剤を搬送面に吸引保持したまま折り返してコンベアの下面側を上記第1方向と逆行する第2方向へと搬送し、上記第2搬送コンベアが、上記中継部の水平受け渡し手段を介して上記第1搬送コンベア下面側搬送面の上記第2方向終端部から上記錠剤を受け取り、錠剤を搬送面に吸引保持してコンベアの上側を上記第1方向へと搬送するように構成した請求項1記載の錠剤印刷装置。
  3. 上記中継部を構成する上記水平受け渡し手段が、
    上面周縁部の一部が上記第1搬送コンベア下面の一部と重なった状態に配置され、上面周縁部に沿って錠剤を吸引保持して回転する水平搬送ディスクと、
    下面側搬送面に錠剤を吸引保持して搬送するコンベアであり、下面の搬送始端側が上記水平搬送ディスクの上面周縁部の一部と重なり、下面の搬送終端側が上記第2搬送コンベア上面の搬送始端側の一部と重なった状態に配置された中継コンベアとを具備してなり、
    上記第1搬送コンベアの下面から上記水平搬送ディスクの上面周縁部に錠剤を受け取って吸引保持し、回転によりこれを水平搬送して上記中継コンベアに受け渡し、該錠剤を該中継コンベアの下面側搬送面に吸引保持して搬送し上記第2搬送コンベア上面側搬送面に載置するように構成された請求項1又は2記載の錠剤印刷装置。
  4. 上記第1印刷部及び第2印刷部が、いずれも、
    搬送コンベアの上面側に配置され、搬送される錠剤の上面に印刷を行なうインクヘッドと、
    搬送コンベアの上面側においてインクヘッドよりも搬送方向上流側に配置され、印刷前に錠剤の上面を撮影する錠剤認識カメラとを具備してなり、
    上記錠剤認識カメラで錠剤の搬送位置及び上面の状態を認識し、その認識情報に基づいて上記インクヘッドによる印刷を行なう請求項1〜3のいずれか1項に記載の錠剤印刷装置。
  5. 印刷対象の錠剤が少なくとも一面に割線を有する割線錠であり、上記錠剤認識カメラにより印刷面における上記割線の有無及び角度を認識し、その認識情報に基づいて上記インクヘッドによる印刷を行なう請求項4記載の錠剤印刷装置。
  6. 上記第1搬送コンベア及び上記第2搬送コンベアのそれぞれの錠剤搬送領域において、上記インクヘッドによる印刷位置よりも搬送方向下流側に、印刷インクを強制乾燥させる強制乾燥手段を配設した請求項5記載の錠剤印刷装置。
  7. 上記第1搬送コンベア及び上記第2搬送コンベアのそれぞれの錠剤搬送領域において、上記第1印刷部/第2印刷部よりも搬送方向下流側に、印刷状態を検査する印刷検査カメラを配設すると共に、該印刷検査カメラによる検査位置よりも搬送方向下流側において、上記印刷検査カメラを用いた印刷検査の結果に応じて印刷不良錠剤をコンベア上から排除する印刷不良品排出手段を配設した請求項1〜6のいずれか1項に記載の錠剤印刷装置。
  8. 印刷前の錠剤について、割れ、欠け、変形、汚れなどの外観不良を検出し、外観不良を有する錠剤を除去する検査部を具備し、外観不良のない良品錠剤だけを上記第1搬送コンベアに供給するように構成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の錠剤印刷装置。
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