JP3529379B1 - 微小物体の外観検査装置 - Google Patents

微小物体の外観検査装置

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JP3529379B1
JP3529379B1 JP2003274159A JP2003274159A JP3529379B1 JP 3529379 B1 JP3529379 B1 JP 3529379B1 JP 2003274159 A JP2003274159 A JP 2003274159A JP 2003274159 A JP2003274159 A JP 2003274159A JP 3529379 B1 JP3529379 B1 JP 3529379B1
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Abstract

【要約】 【課題】 フィーダから微小物体が連結状態で搬送され
てきた場合でも、微小物体と微小物体の間隔を開けて搬
送することにより、一つずつ正確に撮影する。 【解決手段】 無振動中継台5と回転インデクサIDと
の間に位置して、整列搬送されて来る微小物体Cを吸引
しながら回転インデクサIDの収納溝6に向かって搬送
する回転搬送手段NR,21を備える。回転搬送手段N
Rは、各微小物体Cが入る幅のネジ山を所定ピッチで有
するネジ送り機構により構成され、回転搬送手段21
は、円板状の外周を有し回転軸22により回転する供給
ローラ24として構成される。

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】本発明は、ICチップやチップ型コンデン
サ等の超微小な電子素子などの微小物体の傷や寸法等の
外観検査を行い、良品と不良品に選別する微小物体の外
観検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】ICチップやチップ型コンデンサ等の電子
素子(チップ部品)は、小型化が進んでおり、小型・薄
型化が進む携帯電話や携帯情報端末等に広く搭載される
ようになっている。このような精密小型の電子素子は、
その性能(ICチップでは電気特性等であり、チップ型
コンデンサでは電気容量等)の検査、外周の傷の検査
や、その種類や大きさを選別するための測定が行われ
る。このような精密小型の電子素子の外観検査として
は、電子素子を吹き飛ばしながら外周側面を多角度的に
撮像する方法が開発されている(例えば特開2000−
157935号公報参照)。撮像手段としては、イメー
ジセンサ(一次元又は二次元以上の光学情報を時系列の
電気信号に変換する一種の光センサ)や、イメージセン
サと発光ダイオードとを組み合わせた光学式外径測定器
の他、高感度カメラ(CCDカメラ)等が使用される。
例えば、図8に示すように、固定ブラケットBK1の先
端側に、プリズム、LED等の照明装置Saが配され、
固定ブラケットBK1の後方側に高感度カメラ(CCD
カメラ)Scが配された照明装置付きの撮像手段S1…
S6が使用されている。
【0003】しかし、微小物体を吹き飛ばしながら撮像
する方法は、微小物体が空気抵抗等でぶれて撮像が正確
に行えないこと、微小物体が直方体形状の電子素子であ
る場合は、その外周側面の四面の撮像が行われるにすぎ
ず、上記電子素子の外周六面のすべてを撮像することは
できない欠点がある。このため、外周側面に微小物体を
収納する収納溝が形成され回転する円盤状の回転インデ
クサに、微小物体をその収納溝に収納させた状態で外観
検査するものや、微小物体を回転インデクサの収納溝に
収納させた状態とその前の搬送途中での外観検査とを併
用して行うものが開発されている(例えば特開2000
−213922号公報参照)。図15乃至図16に示す
微小物体の外観検査装置は、検査対象である微小物体を
整列搬送する直進フィーダF2と、外周側面に微小物体
である電子素子Cを収納する収納溝56が形成され回転
する円盤状の回転インデクサID5と、直進フィーダF
2と回転インデクサID5との間に位置して直進フィー
ダF2から整列搬送される微小物体Cを回転インデクサ
ID5の収納溝56に搬送する無振動中継台55と、無
振動中継台55に移行した微小物体Cを吸引する第1の
吸引手段Q51とを備えた装置である。第1の吸引手段
Q51は、回転インデクサID5側に配されるバックゲ
ージ内に配され、回転インデクサIDの収納溝56に電
子素子Cを移動させる。そして、微小物体Cを回転イン
デクサID5の収納溝56に収納させた状態で撮像手段
により撮像するとともに、その前の無振動中継台55の
位置でも撮像手段S1,S2により撮像して、外観検査
を行う。
【0004】直進フィーダF2は、図示しない円筒フィ
ーダから送られてくる微小物体Cを振動させながら無振
動中継台55に搬送し、この無振動中継台55から回転
インデクサID5の収納溝56に収納させる。無振動中
継台55は、上方に搬送溝55aが形成された振動しな
い中継台であり、上記搬送溝55aは水平状態に形成さ
れ、縦型の回転インデクサID5と垂直な位置関係で配
置されている(図16)。無振動中継台55の位置に
は、電子素子Cの外周側面を撮像する2つの第1の位置
の撮像手段S1,S2が配置されている。電子素子Cは
直進フィーダF2から整列搬送されて無振動中継台55
の搬送溝55aに至ると、無振動中継台55に横付けさ
れた第1の吸引手段Q51により吸引されて回転インデ
クサID5の収納溝56に収納されるとともに、回転イ
ンデクサID5に形成されている吸引溝M2aを介して
第2の吸引手段Q52によって吸引される。縦型の回転
インデクサID5は、その横方向に配されているモータ
7により回転され、所定位置まで回転搬送されると、第
2の位置の撮像手段S3,S4,S5,S6により、上
記第1の位置の撮像手段S1,S2により撮像されなか
った他の四側面が撮像される(図15)。これにより直
方体形状の六側面すべてが撮像され、更に回転搬送され
て所定位置(上方)まで搬送されると、撮像手段により
撮像された検査結果により良品と不良品とが選別されて
取り出される。取り出しに際しては、送風手段(図示せ
ず)により第2の吸引手段Q52による吸引力よりも大
きな力のエアーを送ることにより取り出される。無振動
中継台55の位置には、無振動中継台55を通過したこ
とを検知する第1の光センサ(トリガーセンサ)L11
が配されるとともに、第2の光センサ(トリガーセン
サ)L12が配され、第1の光センサL11により第1
の位置の撮像手段S1,S2の撮像動作が行われ、第2
の光センサL12により回転インデクサID5の収納溝
56に収納されたことが検知され、円盤状の回転インデ
クサID5を回転させ、次の位置の収納溝56を無振動
中継台55の取り出し口まで回転して停止する。このよ
うな寸動回転と寸動停止を高速に繰り返して、電子素子
Cを排出側まで回転搬送する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】ところで、直進フィーダF2からの微小物
体Cは振動されながら搬送されてくるが、直進フィーダ
F2からの微小物体C群に押されて連結状態で、無振動
中継台55の搬送溝55aに至る場合があり、このため
に、円盤状の回転インデクサID5の収納溝56に収納
されるときに目詰まりする問題を有していた。また、微
小物体Cが連結状態で搬送溝55aに沿って搬送される
と、第1の位置の撮像手段S1,S2により撮像すると
き連結状態で撮像されてしまう問題や、無振動中継台5
5を通過したことを検知する第1の光センサL11が誤
動作する問題を有していた。
【0006】また、直進フィーダF2から搬送されてく
る微小物体Cは高速に搬送されてくる。そのスピード
は、例えば、直進フィーダF2より1100個/分以上
の速度で微小物体Cが搬送されてくる。そして、無振動
中継台55に移行した微小物体Cは、第1の吸引手段Q
51により、上記速度よりも高速に吸引されて回転イン
デクサID5の収納溝56に収納される。このように、
無振動中継台55に至ると、微小物体Cの搬送速度の制
御は、第1の吸引手段Q51によるしかないが、微小物
体Cが高速搬送されると、バックゲージへの衝突ダメー
ジが大きく、微小物体Cである電子素子の衝突による表
面剥離が生じる問題を有する。
【0007】回転インデクサID5の収納溝56に収納
されるときの衝突ダメージを緩和するためには、無振動
中継台55での搬送距離をできるだけ短くして、つま
り、無振動中継台55の幅を薄くすると、第1の吸引手
段Q51による吸引力を弱くすることができる。しか
し、微小物体Cの搬送速度の制御は第1の吸引手段Q5
1によるしかない点では同じで、その調整は難しい。さ
らに、無振動中継台55と回転インデクサIDとの距離
が近すぎるために、照明装置付き撮像手段S1,S2を
無振動中継台5の上方位置に配置するとき、撮像手段S
1,S2の照明装置Saが邪魔になり、このため回転イ
ンデクサID5を一部切り欠いたり、照明装置Sa部分
を切り欠く等の加工をして径を細くしたりしていた。し
かし、このように切り欠くような細い径に加工すると、
微小物体Cの側面に確実に照明が当たらずに、照明不足
により撮像不良となるような事態が生じていた。特に、
微小物体のコーナ部が照明不足により撮像不良となるよ
うな事態が生じていた。
【0008】そこで本発明の目的は、フィーダから微小
物体が連結状態で無振動中継台に搬送されてきた場合で
も、微小物体と微小物体の間隔を開けて搬送することに
より、一つずつ正確に撮影することができ、しかも、無
振動中継台から回転インデクサの収納溝までの搬送速度
を調節することが可能な微小物体の外観検査装置を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】上記課題を解決するために、本発明の請求
項1記載の微小物体の外観検査装置は、検査対象である
微小物体を整列搬送するフィーダと、外周側面に微小物
体を収納する収納溝が形成されて回転搬送する円盤状の
回転インデクサと、フィーダから整列搬送される微小物
体を搬送する搬送溝を有する無振動中継台と、無振動中
継台に組み込まれるように取り付けられて、整列搬送さ
れて来る微小物体を吸引しながら回転インデクサの収納
溝に向かって搬送する回転搬送手段と、回転搬送手段を
駆動させる駆動手段と、回転搬送手段の上方に配置され
る撮像手段を備え、前記回転搬送手段は、各微小物体が
入る幅のネジ山を所定ピッチで有するネジ送り機構によ
り構成されるとともに、このネジ送り機構を囲むように
開口溝が無振動中継台に設けられ、この開口溝を介して
微小物体の底部側を吸引する吸引手段が設けられている
ことを特徴とする
【0010】この発明によれば、検査対象である微小物
体がフィーダから整列搬送されて、後ろから押されるよ
うに連結状態で無振動中継台に搬送されてきた場合で
も、この微小物体を回転搬送手段が引き継ぐときの吸引
により先の微小物体が後の微小物体と引き離された後、
回転搬送手段により回転インデクサの収納溝に向かって
搬送する。したがって、この引き離される位置の上方に
照明装置付き撮像手段を配置することにより、微小物体
のコーナ部の撮影が陰になることなく良好に撮像するこ
とが可能になる。また、この発明によれば、回転搬送手
段の搬送速度を調節することでき、従来のように吸引の
みによる回転インデクサの収納とは異なり、その吸引力
は小さな吸引力で済むとともに、回転インデクサの収納
溝に収納されるときの衝突ダメージも緩和される。すな
わち、検査対象である微小物体はフィーダから整列搬送
されて無振動中継台に至り、微小物体は後ろから押され
るように連結状態で搬送されてきた場合、ネジ送り機構
のネジ山とネジ山との間に各微小物体が入り、連結状態
の微小物体を切り離して、一つずつ一定の間隔に揃えて
回転インデクサの収納溝の方向に向かって微小物体を搬
送する。このときの搬送状態は、ネジ送り機構を囲むよ
うに開口溝が無振動中継台に設けられ、この開口溝を介
して微小物体の底部側を吸引する吸引手段が設けられて
いることから、微小物体の搬送の際のブレを抑制しなが
ら搬送されることとなる。
【0011】
【0012】
【0013】本発明の請求項記載の微小物体の外観検
査装置は、検査対象である微小物体を整列搬送するフィ
ーダと、外周側面に微小物体を収納する収納溝が形成さ
れて回転搬送する円盤状の回転インデクサと、フィーダ
から整列搬送される微小物体を搬送する搬送溝を有する
無振動中継台と、無振動中継台と回転インデクサとの間
に位置して、又は、無振動中継台に組み込まれるように
取り付けられて、整列搬送されて来る微小物体を吸引し
ながら回転インデクサの収納溝に向かって搬送する回転
搬送手段と、回転搬送手段を駆動させる駆動手段と、回
転搬送手段の上方に配置される撮像手段を備え、前記回
転搬送手段は、円板状の外周を有し回転軸により回転す
とともに、無振動中継台の搬送溝の高さ位置からやや
高く円弧を描くように回転する供給ローラと、吸引用の
隙間が供給ローラとの間で外周上の所定の範囲で形成さ
れるサクションリングを有し、所定の範囲に形成される
吸引用の隙間が供給ローラの外周に形成された吸引口と
連続しており、これにより吸引手段により微小物体の底
部側を吸引することを特徴とする
【0014】この発明によれば、検査対象である微小物
体がフィーダから整列搬送されて、後ろから押されるよ
うに連結状態で無振動中継台に搬送されてきた場合で
も、この微小物体を回転搬送手段が引き継ぐときの吸引
により先の微小物体が後の微小物体と引き離された後、
回転搬送手段により回転インデクサの収納溝に向かって
搬送する。したがって、この引き離される位置の上方に
照明装置付き撮像手段を配置することにより、微小物体
のコーナ部の撮影が陰になることなく良好に撮像するこ
とが可能になる。また、この発明によれば、回 転搬送手
段の搬送速度を調節することでき、従来のように吸引の
みによる回転インデクサの収納とは異なり、その吸引力
は小さな吸引力で済むとともに、回転インデクサの収納
溝に収納されるときの衝突ダメージも緩和される。すな
わち、検査対象である微小物体はフィーダから整列搬送
されて無振動中継台に至り、微小物体は後ろから押され
るように連結状態で搬送されてきた場合、円筒状の供給
ローラの外周の吸引口に微小物体の底部が吸引された状
態で回転して回転インデクサの収納溝の方向に向かって
微小物体を搬送する。このときの搬送状態は、吸引口を
介して微小物体の底部側が吸引された状態で円筒状の供
給ローラが回転して回転インデクサの収納溝の方向に向
かって搬送することから、微小物体の搬送の際のブレを
生じさせることなく搬送されることとなる。また、無振
動中継台の搬送溝の高さ位置からやや高く円弧を描くよ
うに回転するので、斜め上方に持ち上げるようになって
回転インデクサの収納溝の方向に向かって搬送される。
【発明の効果】
【0015】本発明の微小物体の外観検査装置によれ
ば、検査対象である微小物体はフィーダから整列搬送さ
れて無振動中継台の搬送溝に至り、微小物体は後ろから
押されるように連結状態で搬送されてきた場合でも、そ
の連結状態を回転搬送手段が切り離し、微小物体の間隔
を一定の間隔に揃えて搬送させることができ、一つずつ
確実に回転インデクサの収納溝に収納されることとな
り、目詰まりを生じさせることがなくなった。また、連
結状態で搬送されてきた微小物体を切り離すために、無
振動中継台を通過したことを検知する第1の光センサの
誤動作を防止することが可能になった。
【0016】また、本発明によれば、回転搬送手段によ
る搬送速度は、駆動手段により任意に設定可能になり、
フィーダから整列搬送される微小物体の搬送速度よりも
遅くしたり早くしたり設定することが可能になる。そし
て、従来のようにフィーダによる搬送速度や回転インデ
クサの収納溝に収納させるための吸引手段に依存される
ようなことがなくなり、回転インデクサの収納溝に収納
されるときの衝突ダメージも緩和され、電子素子の衝突
による剥離を防止することとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】以下、本発明の一実施の形態を図面にもと
づいて説明する。
【実施例1】
【0018】本実施例は、ICチップやチップ型抵抗等
の超微小物体である電子素子の外観を測定する外観測定
装置に本発明を適用した微小物体の外観検査装置1であ
る。この微小物体の外観検査装置1は、図1乃至図4に
示すように、超微小物体である電子素子Cを供給する円
筒フィーダ(ボールフィーダ)F1と直進フィーダF2
と、外周に多数の収納溝6が形成された円盤状の回転イ
ンデクサIDと、直進フィーダF2と回転インデクサI
Dとの間に配される無振動中継台5を備えている。ネジ
送り機構NRは、無振動中継台5には、ネジ送り機構N
Rが組み込まれているが、このネジ送り機構NRは、無
振動中継台5と回転インデクサIDとの間に位置して無
振動中継台とは別に設けられるものでも良い。
【0019】円筒フィーダF1は、振動により大量に投
入された電子素子Cを外周壁面に順序よく整列させて、
一つずつその排出口から直進フィーダF2に移動させ
る。直進フィーダF2は、円筒フィーダF1の排出口か
ら取り出された電子素子Cを振動させながら送り出すも
ので、円筒フィーダF1の排出口と連続された直線状の
溝3が形成されており(図1)、この溝3から無振動中
継台5の搬送溝5cへと微小物体である電子素子Cを送
り出す。
【0020】無振動中継台5は、直進フィーダF2と縦
型の回転インデクサIDとの間に位置して直進フィーダ
F2から整列搬送される電子素子Cを回転インデクサI
Dの収納溝6に搬送する中継台である。無振動中継台5
の上面5bに、片側に傾斜面5aを有する一対の上方ベ
ース盤5A,5Bが傾斜面5aを対向させて取り付けら
れることにより、断面V字形状の搬送溝5cが形成され
ている。また、上方ベース盤5A,5Bには、傾斜面5
aよりも傾斜角度の大きなカメラ用切り欠き部5hが形
成されている(図4)。カメラ用切り欠き部5hは、第
1の位置の撮像手段S1,S2による撮像の際に、断面
V字状の搬送溝5cの左右の側壁が撮像の障壁にならな
いようにするために形成されている。カメラ用切り欠き
部5hの位置には、第1の光センサ(トリガーセンサ)
L1を配設するためのセンサ用の孔Ssが形成されてい
る。
【0021】無振動中継台5の上方には、断面が円形状
の開口溝M5が設けられ、この開口溝M5により上面5
bに開口5dが設けられている(図3)。開口溝M5
は、ネジ送り機構NRを配設するとともに、第3の吸引
手段Q3を配設するために設けられるもので、無振動中
継台5の上方に形成されている。ネジ送り機構NRは、
その直径が0.4mm程度の軸NRjの外周に螺旋状
(スクリュー状)のネジ山NRaが形成された金属製の
ものである。ネジ山NRaを所定方向に形成し(右ネジ
或いは左ネジ)、これを駆動手段で所定方向に回転させ
ることにより、回転インデクサIDの収納溝6の方向に
向かって搬送する。ネジ送り機構NRの軸NRjは、無
振動中継台5の直進フィーダF2側とモータ5MM側に
各々配される軸受け5eに回転可能に支持されている
(図4)。ネジ送り機構NRを駆動する駆動手段である
モータ5MMは、カップリング5MCを介して連結さ
れ、搬送溝5cに搬送されてくる電子素子Cを搬送方向
に搬送する。
【0022】ネジ送り機構NRのネジ山NRaは、無振
動中継台5の直進フィーダF2側から縦型の回転インデ
クサIDの収納溝6の直前の位置まで等間隔(所定ピッ
チ)に設けられている。すなわち、ネジ山NRaの終端
NRzは、無振動中継台の水平な搬送溝5cと垂直な位
置関係で配される回転インデクサIDの収納溝6の直前
の位置とされている。したがって、直進フィーダF2か
ら無振動中継台5へ送られてきた電子素子Cは、その一
つずつが順にネジ山NRaとネジ山NRaとの間に配さ
れて、縦型の回転インデクサIDの収納溝6の直前の位
置まで搬送溝5cに沿うように搬送する。ネジ送り機構
NRのネジ山NRaとネジ山NRaとの間隔(ピッチ)
は、電子素子Cの大きさによって調整可能であるが、本
実施例では、約4mmに設定され、例えば、「241
2」、「3016」呼ばれる電子素子Cをネジ山NRa
とネジ山NRaとの間に一つずつ配することができるよ
うになっている。符号5Eeは、モータ5MMの軸の回
転数を検出する検出センサー5Eeである。なお、ネジ
送り機構NRのネジ山NRaのピッチは、その間隔が違
うネジ送り機構NRを交換することで、電子素子Cの種
類や大きさに対応させることが可能である。
【0023】ネジ送り機構NRのネジ山NRaとネジ山
NRaの間のネジ底NRbは、図5に示すように、V字
状の搬送溝5cの底部(最深部)5bよりも低くなるよ
うに配されることで、電子素子Cの角部が沈み込み、ネ
ジ山NRaに電子素子Cの角部が接して移動するように
なっている。しかし、無振動中継台5の上方には、ネジ
送り機構NRを囲むように開口溝M5が形成され、この
開口溝M5の上方の開口5dから、ネジ送り機構NRの
最外周のネジ山NRaが若干突出するように配すること
も可能である。すなわち、ネジ送り機構NRのネジ底N
RbがV字状の搬送溝5cの底部(最深部)5bよりも
高くなるように配され、電子素子Cの底部を持ち上げる
ように搬送させることも可能である。そして、無振動中
継台5の排出口側に第1の吸引手段Q1が横付けされて
いる。第1の吸引手段Q1は、ネジ送り機構NRのネジ
山NRaの終端NRzまで搬送溝5cに沿って搬送され
た電子素子Cを吸引して回転インデクサIDの収納溝6
に導くもので、吸引溝M1を介して吸引手段である真空
ポンプ(図示せず)と連結されている。
【0024】無振動中継台5には、真空ポンプ(図示せ
ず)と連結されている連結管Q3aと連続する第3の吸
引手段Q3が吸引孔M3を介して設けられている。すな
わち、無振動中継台5の開口溝M5の底部側と連続する
垂直な吸引孔M3が複数設けられ、各吸引孔M3は水平
方向に形成される第3の吸引手段Q3から連結管Q3a
へと連続している。したがって、電子素子Cは、その底
部側を吸引されながら上記ネジ送り機構NRにより搬送
される。ネジ送り機構NRは、開口溝M5に配設された
後、前後の蓋体Fa,Fbにより開口溝M5の前後が塞
がれるようになっている。
【0025】ここで、ネジ送り機構NRの位置における
電子素子Cの搬送速度は、直進フィーダF2から整列搬
送される電子素子Cの搬送速度よりも遅くなるようにネ
ジ送り機構NRの回転速度が設定されている。ネジ送り
機構NRの回転速度は、モータ5MMの回転数を変える
ことにより、任意に、つまり直進フィーダF2から搬送
される速度や第1の吸引手段Q1による搬送速度よりも
早くしたり遅くしたり調整可能であるが、本実施例で
は、回転インデクサIDの収納溝6に収納されるときの
衝突ダメージを緩和するために、これらの搬送速度より
も遅くなるようにネジ送り機構NRの回転速度が設定さ
れている。また、撮像手段S1,S2による撮影スピー
ドに合わせた速度に設定することも可能になる。モータ
5MMの軸の回転数は、検出センサー5Eeにより検出
される。
【0026】また、本実施例では、無振動中継台5の搬
送溝5cは、水平であるが、回転インデクサIDの収納
溝6に向かって下方傾斜させるものでも良い。このよう
に下方傾斜させる場合は、ネジ送り機構NRも傾斜させ
て配することとなるが、ネジ山NRaが形成されている
ので、電子素子Cの間隔は常に一定に維持される。ま
た、ネジ送り機構NRは、第1の位置の撮像手段S1,
S2による撮像の観点から、透明な合成樹脂製のものと
して形成しても良い。すなわち、螺旋状のネジ山NRa
に電子素子Cの端部が隠れるようなことがあっても撮像
可能にするためである。
【0027】回転インデクサIDは、電子素子Cを多数
収納して高速回転搬送させる円盤状のもので、外周に電
子素子Cを多数収納する収納溝6が所定間隔をおいて形
成されている。回転インデクサIDは、縦型に配され、
その横方向に配される駆動手段であるモータ(ステッピ
ングモータ)7により回転駆動される。モータ7の駆動
軸にはカップリング5MCが配設されるとともに、エン
コーダ(図示せず)がロッドを介して配設されている。
【0028】回転インデクサIDの外周には、収納溝6
が等間隔で複数形成されている。各収納溝6は、断面V
字形状に形成され、その角部中央に第2の吸引溝Q2と
連続する第2の吸引溝M2が設けられ、図示しない吸引
手段である真空ポンプを介して接続されている。なお、
図4において、回転インデクサIDの収納溝6に吸引手
段Q2を介して収納された状態の電子素子Cが示されて
いる。
【0029】電子素子Cの外周側面を撮像する撮像手段
S1,S2,S3,S4,S5,S6は、無振動中継台
5の位置と回転インデクサIDの回転の途中の位置に各
々配されている(図6)。各撮像手段S1,S2,S
3,S4,S5,S6は、イメージセンサや、イメージ
センサと発光ダイオードとを組み合わせた光学式外径測
定器の他、高感度カメラ(CCDカメラ)等であり、立
方体形状の電子素子Cの外周側面(6面)の各々の側面
を撮像する。その結果は、図示しない制御部により、各
々の面の長さ・幅や面積を撮像したり、傷の有無が検査
される。
【0030】無振動中継台5の位置には、電子素子Cの
外周側面を撮像する第1の位置の撮像手段S1,S2が
配設されている。第1の位置の撮像手段S1,S2は、
無振動中継台5の搬送溝5cを搬送される電子素子Cの
二側面を撮像するもので、斜め上方に2個配置され、先
端のカメラが電子素子Cに向けて配設されている(図
6)。第1の位置の撮像手段S1,S2の撮像動作は、
無振動中継台5の位置に配される第1の光センサ(トリ
ガーセンサ)L1が無振動中継台5を通過したことを検
知して、その信号を制御部に送り、第1の位置の撮像手
段S1,S2の撮像動作が行われる。
【0031】縦型の回転インデクサIDの回転途中、つ
まり収納溝6に収納された電子素子Cが上方に向かって
回転する途中に、電子素子Cの外周側面を撮像する第2
の位置の撮像手段S3,S4,S5,S6が4個配置さ
れている(図6)。これら4個の撮像手段S3,S4,
S5,S6は、下方側から撮像する撮像手段S3,S
4,S5と、やや斜め上方(回転インデクサIDの横方
向)から撮像する撮像手段S6との4個が配設され、各
々の先端に搭載されるカメラが立方体形状の4側面を同
時に撮像する。
【0032】撮像手段S1…S6は、図8に示すよう
に、固定ブラケットBK2の先端側に、プリズム、LE
D等の照明装置Saが配され、固定ブラケットBK2の
後方側に高感度カメラ(CCDカメラ)Scが配された
照明装置装置付きの撮像手段S1…S6である。照明装
置Saは、光源Sdと光ファイバーSbと連結され、光
ファイバーSbが連結される固定ガイドBK1と固定ブ
ラケットBK2の間には、鏡筒(拡大レンズ等)Sgが
配されている。
【0033】無振動中継台5の位置には、無振動中継台
5を通過したことを検知する第1の光センサ(トリガー
センサ)L1が配されるとともに、第2の光センサ(ト
リガーセンサ)L2が配され、第1の光センサL1によ
り第1の位置の撮像手段S1,S2の撮像動作が行わ
れ、第2の光センサL2により回転インデクサIDの収
納溝6に収納されたことが検知され、円盤状の回転イン
デクサIDを回転させ、次の位置の収納溝6を無振動中
継台5の取り出し口まで回転して停止する。このような
寸動回転と寸動停止を高速に繰り返して、電子素子Cを
排出側まで回転搬送する。
【0034】次に、本実施例の微小物体の外観検査装置
1を実際に使用して微小物体(電子素子)Cの外観検査
する場合の動作について説明する。
【0035】円筒フィーダF1内の微小物体である電子
素子Cは、直進フィーダF2に向けて振動されながら送
られ、直進フィーダF2はその電子素子Cを受け取り直
進方向、つまり無振動中継台5の搬送溝5cに向けて搬
送される。このとき、電子素子Cは、直進フィーダF2
の微小物体C群に押されて振動されながら搬送されてく
る。無振動中継台5の位置に至ると、無振動中継台5に
はネジ送り機構NRが配設されているために、ネジ送り
機構NRのネジ山NRaとネジ山NRaとの間に電子素
子Cを配して搬送溝5cに沿って電子素子Cを搬送する
(図4)。すなわち、ネジ山NRaとネジ山NRaとの
間に電子素子Cを引き離して(分離して)一定の間隔に
して回転インデクサIDの収納溝6の下方側に搬送させ
る。
【0036】ここで、ネジ送り機構NRによる搬送によ
り、直進フィーダF2から連結状態の整列状態で電子素
子Cが搬送されてきた場合でも、一つ一つネジ山NRa
とネジ山NRaとの間に電子素子Cを引き離する(分離
する)。すなわち、ネジ送り機構NRの回転により直進
フィーダF2から直進搬送されて来た電子素子Cに対し
て垂直方向のブレ(ネジ送り機構NRの回転)を付与し
て、連結状態の整列状態で電子素子Cと電子素子Cとを
確実に分離する。このため、静電気等により連結状態の
強い電子素子Cと電子素子Cであっても確実に分離す
る。分離された電子素子Cは、各電子素子Cが入る幅の
ネジ山NRaとネジ山NRaの間に入るが、直進フィー
ダF2からの次の連結状態の電子素子Cは、ネジ山NR
aにより停止状態に一旦おかれた後同じようにネジ山N
Raとネジ山NRaの間に入れられる。そして、分離さ
れた電子素子Cの底部側が搬送溝5cに沿うように搬送
されるので、搬送のブレは抑制される。また、吸引手段
Q3が電子素子Cの底部側を吸引することから、搬送の
ブレを抑制して安定して搬送させることとなる。電子素
子Cの底部側とは、断面V字形状の搬送溝5cの左右の
二面と接触する二面をいう(図7(a))。本実施例で
は、無振動中継台5の幅H1が長いものであっても(図
4)、上記構成のネジ送り機構NRにより電子素子Cを
安定して確実に一つずつ搬送することとなり、第1の吸
引手段Q1の吸引力に依存するようなことがなくなると
ともに、従来のようにトンネル構造を採用する必要もな
くなる。また、第3の吸引手段Q3の吸引は、ネジ送り
機構NRのネジ山NRaがなくなる回転インデクサID
の収納溝6の直前から回転インデクサIDの収納溝6ま
での短い距離を吸引するので、従来の場合よりも距離が
短く吸引も小さな吸引力で良い。
【0037】このようにして、分離され搬送された電子
素子Cは、V字形状の搬送溝5cに沿ってネジ送り機構
NRにより一つずつ切り離して搬送され、無振動中継台
5の位置の斜め上方に配される第1の位置の撮像手段S
1とS2によりその断面菱形状の上方側の二側面が撮像
される(図4)。すなわち、光センサL1が通過したこ
とを検知して、第1の位置の撮像手段S1とS2の撮像
動作させて、電子素子Cの二側面が撮像される。これを
図7に示す直方体形状の電子素子Cで説明すると、丸の
1面と丸の2面が撮像される。第1の位置の撮像手段S
1,S2は、カメラ用切り欠き部5hを介して電子素子
Cの二側面全体を撮像可能である。この二側面の測定が
終了した後も、ネジ送り機構NRによりネジ送りされ
て、ネジ山NRaの終端NRzまで搬送され、第1の吸
引手段Q1により電子素子Cが回転インデクサIDの収
納溝6に吸引収納させる。回転インデクサIDの収納溝
6に吸引収納されると、微小物体Cを第2の吸引手段Q
2が電子素子Cを吊り下げるように吸引する。
【0038】縦型回転インデクサIDが回転して、第2
の位置の撮像手段S3,S4,S5,S6の位置にくる
と、回転インデクサIDのステッピング停止時に第2の
位置の撮像手段S3,S4,S5,S6を撮像動作させ
て、電子素子Cの四側面が撮像される。これを図7に示
す電子素子Cで説明すると、第3乃至第6の撮像手段S
3,S4,S5,S6により四角で囲む3面と4面と5
面と6面とが撮像される(図7(b))。その結果、立
方体形状の電子素子Cの外周六面をすべて撮像すること
ができる。外周六面の撮像結果は、制御部で蓄積データ
と照合されて、良品であるか、不良品であるか、更には
再検査品であるか検査不可能品であるか等の選別が行わ
れ、排出側に回転搬送された後、送付手段により選別排
出される。
【実施例2】
【0039】本実施例は、図9乃至図12に示すよう
に、直進フィーダF2と回転インデクサIDとの間に位
置して、無振動中継台5を有する回転搬送手段21が配
されている。回転搬送手段21は、筐体20内に配置さ
れ、筐体20の上部に無振動中継台5が部分的に取り付
けられている。すなわち、無振動中継台5にV字状の搬
送溝5gが形成されているが、この搬送溝5gの距離
は、従来例よりも短くなっている。なお、この回転搬送
手段21は、実施例1のように幅広の無振動中継台5の
回転インデクサID側に組み込まれるようにしたり、無
振動中継台5と回転インデクサIDとの間に位置して無
振動中継台5とは別に設けられるようにすることも可能
である。
【0040】回転搬送手段21は、筐体20に円板状の
供給ローラ24と、この供給ローラ24を回転させる回
転軸22と、供給ローラ24と一体となっているサクシ
ョンリング27と、回転軸22をカップリング22cを
介して連結される駆動手段23であるモータ等により構
成されている。円板状の供給ローラ24の外周には、V
字状の溝が形成され、V字状の溝の底部に電子素子Cの
底部側を吸引する吸引口24aと、この吸引口24aと
連続してこれよりも大きな吸引孔24bが形成されてい
る。吸引口24aと吸引孔24bは所定間隔で設けられ
ている。吸引口24aは、それよりも大きな径の吸引孔
24bと連結されるとともに、吸引手段である真空ポン
プ(図示せず)と連結されている連結管26aと吸引手
段26bを介して連結されている。サクションリング2
7は、回転軸22を中心に電子素子Cを搬送する上方の
サクションリング27aと筐体20に固定される下方の
サクションリング27bとからなっている。上方のサク
ションリング27aと供給ローラ24との間には、吸引
用の隙間27cが形成され、上記吸引孔24bと連続し
ている。この吸引用の隙間27cは、電子素子Cが無振
動中継台5から供給ローラ24上に乗ったところから回
転インデクサIDの収納溝6に電子素子Cが収納される
までの間形成されている。吸引手段26bは、筐体20
とナット26nを介して着脱自在に取り付けられてい
る。なお、図11において、符号BKはバックゲージで
あり、回転インデクサIDの収納溝6に電子素子Cを移
動させる第1の吸引手段Q1が配されている。
【0041】回転搬送手段21は、供給ローラ24の吸
引口24aにより無振動中継台5の搬送溝5gよりもや
や上方に持ち上がるように電子素子Cを移動させる。す
なわち、供給ローラ24の外周の円弧形状は、径の小さ
な供給ローラ24を使用すれば小さな弧を描き、径の大
きな供給ローラ24を使用すれば大きな弧を描き搬送す
る。このため、径の大きさによっては、ほぼ直線状に搬
送するようにすることも可能である。
【0042】無振動中継台5の位置には、無振動中継台
5を通過したことを検知する第1の光センサ(トリガー
センサ)L1が配されるとともに、第2の光センサ(ト
リガーセンサ)L2が配され、第1の光センサL1によ
り第1の位置の撮像手段S1,S2の撮像動作が行わ
れ、第2の光センサL2により回転インデクサIDの収
納溝6に収納されたことが検知され、円盤状の回転イン
デクサIDを回転させ、次の位置の収納溝6を無振動中
継台5の取り出し口まで回転して停止する。
【0043】したがって、本実施例によれば、無振動中
継台5の搬送溝5gに沿って連結状態で搬送されて来た
電子素子Cは、次の供給ローラ24の吸引口24aによ
り電子素子Cの底面側が吸引されて、円弧状の外周の回
転によって回転インデクサIDの収納溝6の方向に向か
って電子素子Cを搬送する(図11)。電子素子Cの底
面側が吸引口24aを介して吸引されるときに、先頭の
電子素子Cが後続の電子素子Cと切り離される。そし
て、無振動中継台5の搬送溝5cの高さ位置からやや高
く円弧を描くように回転するので、斜め上方に持ち上げ
るようになって回転インデクサIDの収納溝6の方向に
向かって搬送される。
【0044】供給ローラ24の外周を円弧状に搬送され
る電子素子Cは、斜め下方に突出して形成されている回
転インデクサIDの収納溝6にその収納の際の角度を同
じくするように収納される。すなわち、回転インデクサ
IDの収納溝6は、斜め下方に突出して形成されている
ため、この斜め角度に対応するように電子素子Cが収納
される(図11)。
【0045】ここで、供給ローラ24による電子素子C
の搬送は、一つずつ搬送しても2個以上搬送してもよ
い。複数個搬送するときは、回転軸22にエンコーダ等
を取り付け、外周上の電子素子Cの位置を認識して、電
子素子Cがどの収納溝6に収納されたかを記憶するよう
にして、対応付けすると良い。
【0046】また、回転搬送手段21の筐体20の幅
は、撮像手段S1,S2の先端の照明装置Saの径より
も長く形成されている。つまり、供給ローラ24の外周
の搬送溝(V字状の溝)の長さが照明装置Saの径より
も長く形成されている。したがって、照明装置Saを回
転搬送手段21の上方(無振動中継台5の回転搬送手段
21側)に位置させて配しているが、従来のように照明
装置Saを切り欠き加工等することなく、回転搬送手段
21の上方位置に余裕を持って配置することができ、そ
の結果、微小物体のコーナ部が撮像手段により撮影して
も照明不足により撮像不良となるような事態が防止され
る。すなわち、供給ローラ24上に撮像手段S1,S2
が配され、無振動中継台5の上方に撮像手段S1,S2
を撮像動作させる光センサL1が配されているが、整列
搬送されて無振動中継台5の搬送溝5cに至り、電子素
子Cは後ろから押されるように連結状態で搬送されてき
た場合でも、供給ローラ24の回転により連結状態の電
子素子Cが切り離された後に撮像手段S1,S2が電子
素子Cの一つ一つをそのコーナー部に影を生じさせるこ
となく撮像する。なお、第実施例1においても、本実施
例と同じように、無振動中継台5の幅H1を大きくして
(図4)、照明装置Saを供給ローラ24の上方(無振
動中継台5の供給ローラ24側)に位置させて配するこ
とが好ましい。
【0047】また、本実施例によれば、回転搬送手段2
1による搬送速度は、駆動手段23により任意に設定可
能になる。本実施例では、フィーダF2から整列搬送さ
れる電子素子Cの搬送速度よりも早くなるように回転搬
送手段21の回転速度を設定することにより、電子素子
Cが高速搬送されてきた電子素子Cを更に高速にして回
転インデクサIDの収納溝6に収納させる。また、回転
搬送手段21を配置すると、フィーダF1による搬送速
度や回転インデクサIDの収納溝6に収納させるための
第1の吸引手段Q1のみに依存されることがなくなり、
第1の吸引手段Q1の吸引力を弱くすることができると
ともに、収納溝6に収納されるときの衝突ダメージも緩
和される。
【実施例3】
【0048】本実施例は、図13及び図14に示すよう
に、実施例2の回転搬送手段である供給ローラ24を使
用して、縦型の回転インデクサIDの収納溝6に無振動
中継台5から搬送するものである。すなわち、回転搬送
手段である供給ローラ24は、水平型の回転インデクサ
IDの場合にも縦型の回転インデクサIDの場合にも適
用可能である。本実施例の縦型の回転インデクサIDの
収納溝6は、実施例1のそれとは異なり、斜め下方に突
出したものではなく、供給ローラ24により搬送されて
来る電子素子Cを水平方向から収納する。
【0049】以上、ICチップやチップ型コンデンサ等
の超微小な電子素子を例に明したが、本発明は、電子素
子以外の微小物体の測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例1の微小物体の外観検査装置を
示す斜視図である。
【図2】上記実施例1の微小物体の直進フィーダと無振
動中継台と回転インデクサを示す斜視図である。
【図3】上記実施例1の無振動中継台を示す分解斜視図
である。
【図4】上記実施例1のネジ送り機構の箇所を示す断面
図である。
【図5】上記実施例1の微小物体の搬送状態を示す断面
図である。
【図6】上記実施例1の第2の位置の撮像手段を示す斜
視図である。
【図7】微小物体である電子素子を示す斜視図である。
【図8】照明装置付きの撮像手段を説明する図である。
【図9】本発明の実施例1の微小物体の外観検査装置を
示す斜視図である。
【図10】上記実施例2の微小物体の外観検査装置を示
す断面図である。
【図11】上記実施例2の回転搬送手段である供給ロー
ラを示す断面図である。
【図12】上記実施例2の照明装置付きの撮像手段の配
置状態を説明する断面図である。
【図13】本発明の実施例3の微小物体の外観検査装置
を示す斜視図である。
【図14】上記実施例3の微小物体の外観検査装置を示
す断面図である。
【図15】上記従来の微小物体の外観検査装置を示す斜
視図である。
【図16】上記従来の微小物体の外観検査装置の照明装
置付きの撮像手段の配置状態を説明する図である。
【図17】上記従来の微小物体の外観検査装置の無振動
中継台の搬送溝と回転インデクサの収納溝とを示す断面
図である。
【符号の説明】
【0051】 1 微小物体の外観検査装置、 2 制御台、 5 無振動中継台、 5A,5B 上方ベース盤、 5c,5g 搬送溝、5b 上面、5d 開口、 5MM 駆動手段(モータ)、M5 開口溝、 6 回転インデクサの収納溝、 7 駆動手段(モータ)、 C 微小物体(電子素子)、 M1,M2 吸引溝 M3 吸引孔、 L1…L3 光センサ(トリガセンサ)、 ID 回転インデクサ、 Q1 第1の吸引手段、Q2 第2の吸引手段、 Q3 第3の吸引手段、 S1,S2 第1の位置の撮像手段、 S3…S6 第2の位置の撮像手段、 NR ネジ送り機構(回転搬送手段)、 NRa ネジ山(ネジ送り機構の最外周)、 NRz ネジ山の終端、 21 回転搬送手段、 22 回転軸、24 供給ローラ、24a 吸引
口、23 駆動手段(モータ)、 24b 吸引孔、 26b 吸引手段、 27 サクションリング、 27a 上方のサクションリング、 27b 下方のサクションリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/84 - 21/958 B65G 47/52 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象である微小物体を整列搬送する
    フィーダと、外周側面に微小物体を収納する収納溝が形
    成されて回転搬送する円盤状の回転インデクサと、フィ
    ーダから整列搬送される微小物体を搬送する搬送溝を有
    する無振動中継台と、無振動中継台に組み込まれるよう
    に取り付けられて、整列搬送されて来る微小物体を吸引
    しながら回転インデクサの収納溝に向かって搬送する回
    転搬送手段と、回転搬送手段を駆動させる駆動手段と、
    回転搬送手段の上方に配置される撮像手段を備え、前記
    回転搬送手段は、各微小物体が入る幅のネジ山を所定ピ
    ッチで有するネジ送り機構により構成されるとともに、
    このネジ送り機構を囲むように開口溝が無振動中継台に
    設けられ、この開口溝を介して微小物体の底部側を吸引
    する吸引手段が設けられていることを特徴とする微小物
    体の外観検査装置。
  2. 【請求項2】 検査対象である微小物体を整列搬送する
    フィーダと、外周側面に微小物体を収納する収納溝が形
    成されて回転搬送する円盤状の回転インデクサと、フィ
    ーダから整列搬送される微小物体を搬送する搬送溝を有
    する無振動中継台と、無振動中継台と回転インデクサと
    の間に位置して、又は、無振動中継台に組み込まれるよ
    うに取り付けられて、整列搬送されて来る微小物体を吸
    引しながら回転インデクサの収納溝に向かって搬送する
    回転搬送手段と、回転搬送手段を駆動させる駆動手段
    と、回転搬送手段の上方に配置される撮像手段を備え、
    前記回転搬送手段は、円板状の外周を有し回転軸により
    回転するとともに、無振動中継台の搬送溝の高さ位置か
    らやや高く円弧を描くように回転する供給ローラと、吸
    引用の隙間が供給ローラとの間で外周上の所定の範囲で
    形成されるサクションリングを有し、所定の範囲に形成
    される吸引用の隙間が供給ローラの外周に形成された吸
    引口と連続しており、これにより吸引手段により微小物
    体の底部側を吸引することを特徴とする微小物体の外観
    検査装置。
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