JP3868716B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/10Speed

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類処理装置に係り、特にはがきや封書などの紙葉類を区分する紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類処理装置は、表面に情報が記載される紙葉類を搬送し取り出す紙葉類搬送取り出し部と、表面の情報を読み取る情報読み取り部と、紙葉類を区分けする紙葉類区分部とから構成され、紙葉類搬送取り出し部は紙葉類が置かれる台と、台上の紙葉類を搬送する紙葉類搬送部と、搬送される紙葉類を一葉ずつ取り出す取り出し部とからなる。
【0003】
紙葉類搬送取り出し部は、紙葉類搬送部により立位状態で搬送されてきた複数の紙葉類から一葉ずつ紙葉類を分離して取り出す動作を行っている。紙葉類の取り出しは、取り出し部に搬送された紙葉類表面を押圧可能なピンが取り出し部に突出して設けられており、紙葉類が搬送されることによって取り出し部のピンが押され、このピンの押し付け量を光電センサにより検出し、検出結果をもとに新たな紙葉類を取り出し部に搬送するか否かを決定している。
【0004】
このような構成の従来の紙葉類処理装置では、取り出し部直前の紙葉類の有無のみを検出して、次に取り出し対象になる紙葉類の位置や取り出し部近傍の紙葉類の粗密状態を検出していなかった。そのため、取り出し部に紙葉類が搬送される毎に光電センサが紙葉類の検出を行うため、取り出し部による紙葉類の取り出し動作を安定して行うことができず、処理効率が低いという問題があった。
【0005】
したがって、取り出し部に搬送されてくる複数の紙葉類、紙葉類間の時々刻々変化する状態例えば粗密状態やその時間的推移の様子などを検出しておらず、紙葉類の取り出し動作を安定して効率よく処理することができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した通り従来の紙葉類処理装置では、複数の紙葉類が束状になって取り出し部に搬送される場合に、搬送方向に並んでいる紙葉類の粗密状態を検出することができず、取り出し部直前の紙葉類の有無しか検出していなかったため、時々刻々と変化する搬送される紙葉類の粗密状態に応じた取り出し動作を安定して行うことができず、処理効率を向上させることができなかった。
【0007】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、搬送方向に並ぶ紙葉類の粗密状態を検出して紙葉類搬送部の搬送速度を制御部にて可変するような制御を行うことにより安定した効率よい取り出しを行う紙葉類処理装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の紙葉類処理装置は、情報が表示された複数葉の紙葉類からなる紙葉類束を移送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記移送路端に位置し搬送された前記紙葉類束から一葉ずつ紙葉類を取り出す紙葉類取り出し手段とを有する紙葉類搬送取り出し手段と、前記取り出された紙葉類の表示情報を読み取る情報読み取り手段と、前記読み取られた表示情報に基づいて前記取り出された紙葉類を区分する区分手段とを具備した紙葉類処理装置において、前記紙葉類搬送手段により搬送されて前記紙葉類取り出し手段近傍にある紙葉類束の検出を行う検出手段と、前記検出結果から前記紙葉類取り出し手段近傍の前記紙葉類束の粗密状態を求め、前記紙葉類取り出し手段の紙葉類取り出し速度及び前記粗密状態に応じて前記紙葉類搬送手段による前記紙葉類束を搬送する速度を設定する制御部とを有することを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、紙葉類取り出し手段への紙葉類の供給量、もしくは紙葉類取り出し手段近傍の紙葉類の密度を安定させ、紙葉類を一葉ずつ分離して取り出す際に二葉同時に連れ出されるなどの重送を防止することが容易になり、また処理速度を上げるため紙葉類一葉ずつの取り出し間隔を必要以上に空けること無く間隔のばらつきを低減できる。
【0010】
尚、紙葉類取り出し部近傍つまり取り出される直前では、紙葉類は略立位状態となるが、この立位状態とは送付先および送付元の情報が記載されていない紙葉類の側面が例えば紙葉類が置かれる台と接触している状態を指し、このとき情報が記載された紙葉類の面は台と接触せず略垂直状態になっていることをいう。言い換えれば紙葉類の直交する側面の一方の側面(長手方向もしくは短手方向の側面)が台に接触している状態である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の構成を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1乃至図6は第1の実施の形態を示すものである。
【0013】
尚、紙葉類とははがきや封書などの書状や帳票類、有価証券などを指すものとする。
【0014】
図1は第1の実施の形態の構成図であり、紙葉類処理装置は、紙葉類搬送取り出し手段1と、情報読み取り手段2と、区分手段3とから構成される。
【0015】
各構成要素の間は搬送路4a、4bで接続されており、搬送路4bは搬送路4c、4d、4e、4fに分かれている。
【0016】
区分手段3内には紙葉類が貯蔵可能な紙葉類貯蔵部5a、5b、5c、5dが搬送路4c、4d、4e、4fに接続されて設けられている。
【0017】
紙葉類搬送取り出し手段1には、制御部6が設けられている。
【0018】
図2は第1の実施の形態の紙葉類搬送取り出し手段1の平面図および正面図であり、紙葉類搬送取り出し手段1は、複数の紙葉類からなる紙葉類束が置かれる台11と、台11上の紙葉類束から一葉ずつ紙葉類を取り出す紙葉類取り出し手段12と、台11上の紙葉類を搬送する紙葉類搬送手段13と、紙葉類束の最後部の紙葉類を支えるバックアップ板14と、台11に略直交して設けられる側壁15と、台11に置かれる紙葉類側面に離間して設けられる検出手段なる光電センサ16a、16bと、紙葉類のニ葉取りを防止するさばき板17と、摩擦部材からなる分離機構18と、光電センサ16a、16bに接続される制御部6とからなる。なお光電センサ16は、複数の紙葉類からなる紙葉類束の側面つまり台11側(同図(b)参照)または側壁15側(同図(c)参照)から搬送方向の紙葉類の有無を測定するように設けられる。
【0019】
図3(a)、(b)は光電センサの構成図であり、紙葉類が搬送される方向に沿って複数の反射型光電センサS1、S2、S3、S4が略一列状になるように互いに近接して設けられる。同図(a)は一列に配置されたものであり、(b)はセンサを(a)よりも密に配置するよう千鳥状にしたものである。
【0020】
また、紙葉類取り出し手段12は紙葉類束の移送路端に位置しており、より詳しくは吸着孔が一定間隔で穿設された紙葉類取り出しベルト20と、紙葉類取り出しベルト20の内側に設けられるチャンバマスク21と、チャンバマスク21に接続される真空チャンバ22と、真空チャンバ22に接続される真空吸着用エアー管23と、紙葉類取り出しベルト20が巻回される複数の回転ローラ24とからなる。真空吸着用エアー管23はブロアや真空ポンプに接続されている。
【0021】
紙葉類搬送手段13は、台11の一部に巻回され駆動手段(図示しない)によって回転可能な搬送コンベヤなる供給搬送用ベルト30である。供給搬送用ベルト30と紙葉類取り出しベルト20との間の移送路上は、供給搬送用ベルト30から送られた支持されていない紙葉類が取り出しを待つ紙葉類溜まり部となっている。
【0022】
このような構成からなる第1の実施の形態の動作について説明する。
【0023】
紙葉類搬送取り出し手段1によって取り出された一葉の紙葉類は、搬送路4aを通って情報読み取り手段2にて、紙葉類表面に表示される郵便番号や送り先住所などの情報が読み取られる。情報を読み取られた紙葉類は搬送路4bを通過して読み取られた情報によって選択され設定された搬送路4c、4d、4e、4fのいずれかを通って送付先ごとに決められた紙葉類貯蔵部5a、5b、5c、5dのいずれかに送られる。
【0024】
ここで紙葉類搬送取り出し手段1の動作を説明する。
【0025】
まず、作業者によって台11上に紙葉類束を望ましくは立位状態に置く(図4(a)、(b)参照)。このとき各紙葉類は側壁15に接触するように揃えて置く。台11に紙葉類を置いた後バックアップ板14を紙葉類束の最後部の紙葉類に接触するよう移動させて支持する。尚、紙葉類束は積層状態に台11に置くこともできるが、取り出し直前では立位状態であることが取り出し効率の観点から望ましい。
【0026】
次に、紙葉類処理装置に電源を入れて運転を開始する。回転ローラ24が回転されるとその回転にあわせて紙葉類取り出しベルト20が回転する。ここで真空ポンプが吸引することによって真空チャンバ23はチャンバマスク21の貫通孔から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を真空吸着用エアー管23から外部へ排気している。紙葉類取り出しベルト20の一部に穿設された吸着孔がこの貫通孔と略一致して移送路に沿って搬送された紙葉類に接触した時真空吸着および摩擦力により紙葉類取り出しベルト20に一葉の紙葉類が吸着される。吸着孔に吸着した紙葉類はそのまま紙葉類取り出しベルト20の回転にあわせて台11から離れて搬送路4aに導かれる。真空吸着された紙葉類はさばき板17、分離機構18で紙葉類のニ葉連れ出しが防止されている。
【0027】
上述したような手順によって台11に置かれている紙葉類が、搬送方向に並ぶ順番に一葉ずつ紙葉類取り出しベルト20によって取り出されていく。一葉の紙葉類が取り出された後で、紙葉類取り出しベルト20の紙葉類の取り出し速度に応じて供給搬送用ベルト30が紙葉類取り出しベルト20が設けられる方向(矢印41方向)に移動され、残りの紙葉類を紙葉類取り出しベルト20に近づける。供給搬送用ベルト30が移動するに合わせてバックアップ板14も動かされ常に紙葉類束の最後部の紙葉類を支持している。
【0028】
この供給搬送用ベルト30の矢印41方向への移動は、光電センサ16a、16bが検出した台11に置かれた紙葉類取り出しベルト20近傍の搬送方向の複数の紙葉類の有無をもとにして粗密状態を推定して制御されている。検出された紙葉類の有無は信号として供給搬送用ベルト30の搬送速度を制御する制御部(図5にて説明)に送られる。制御部6はこの信号から紙葉類束の粗密状態つまり光電センサの検出範囲上の紙葉類の有無を求め、紙葉類取り出しベルト20の取り出し速度に応じた搬送速度を決め、決められた搬送速度になるような信号を供給搬送用ベルト30を駆動している駆動モータ(図示しない)に送っている。駆動モータは送られた信号にそって供給搬送用ベルト30の搬送速度を調整するよう動作する。
【0029】
例えば制御部にて粗密状態が粗であると判定された場合には供給搬送用ベルト30の搬送速度を増加させるような信号を駆動モータに送り、逆に密であると判定された場合には搬送速度を低速、もしくは停止させるような信号を駆動モータに送っている。つまり、紙葉類取り出しベルト20に送られる紙葉類の供給量もしくは光電センサ16が設けられた位置の紙葉類の密度が略一定に保持されるように供給搬送用ベルト30の搬送速度が制御され動作されている。
【0030】
なお、図2(c)は紙葉類搬送取出し手段1の別の構成図であり、バックアップ板14で生類を支持せず、側壁15に突出して一定間隔で複数設けられる供給ピンによって紙葉類が倒れないように支持している。当然供給ピンの移動は供給搬送用ベルト30の移動に同期しているものとする。
【0031】
また、紙葉類の連れ出しを防止するために台11近傍にサブチャンバ25を設けることもできる。サブチャンバ25は紙葉類取り出しベルト20によって取り出されている紙葉類の次に置かれている紙葉類(次に取り出される紙葉類)を最前部の紙葉類が真空吸着され取り出されはじめると真空吸着する。尚、サブチャンバ25にはブロアや真空ポンプなどが接続されている。
【0032】
また、制御部6は紙葉類取り出しベルト20の回転速度または紙葉類を取り出すタイミング(真空吸着するタイミング)を制御するような指示を回転ローラ24に送ることもできる。回転ローラ24は制御部6からの指示に沿って動作する。
【0033】
ここで、供給搬送用ベルト30の搬送速度の制御について説明する。
【0034】
図5は供給搬送ベルトの搬送速度を制御する制御部の構成図であり、光電センサ16a、16bは紙葉類取り出しベルト20に搬送されてきた紙葉類に光を照射しその反射光を受けて、紙葉類の有無を高速なサンプリング間隔で検出している。光電センサ16a、16bは複数のセンサS1〜S4からなり、各センサに入射する反射光を検出し、検出すればONのデータ、検出しなければOFFのデータとしてON/OFFデータを得ている。
【0035】
ここで光電センサ16a、16bは検出する微小位置間隔に応じて小径のセンサが選択され、光の反射検出感度も設置条件に応じて調整されている。
【0036】
各センサS1〜S4による検出データは制御部6のデータ読み込み部31に送られ取り込まれる。取り込まれた検出データはデータ演算部32に送られて送られた検出データにより取り出しローラ30直前(近傍)の紙葉類の粗密状態の推定を行う。紙葉類の粗密状態は、紙葉類一葉とこの紙葉類の隣に存在する紙葉類一葉との間の搬送方向の大きさにより推定され、この大きさは光電センサによって検出され、検出された結果ONデータが基準値よりも多ければ密とし、少なければ粗と推定する。
【0037】
推定した結果はアクチュエータ制御部33に送られ、アクチュエータ制御部33は送られた結果に基づいて駆動モータ34(供給搬送用ベルト駆動アクチュエータ)を駆動させて供給搬送ローラ30の搬送速度を制御し、またバックアップ板14もしくは供給ピン19を移動させる駆動モータ35(取り出しベルト駆動アクチュエータ)の搬送速度を制御する。
【0038】
ここで、推定した結果が密と推定された場合には紙葉類取り出しベルト20への紙葉類の供給が過多となっており供給搬送ローラ30の搬送速度を低速もしくは0にし、逆に粗であれば紙葉類取り出しベルト20への紙葉類の供給が少ない状態であるため搬送速度を増加させる。
【0039】
なお、駆動モータ35は駆動モータ34を兼用して動作させることもできる。
【0040】
図6は制御部の制御方法のフローチャートであり、取り出しローラ30直前(近傍)の台11上に反射型光電センサ16(S1、S2、・・・Sm)がm個、紙葉類が搬送される方向に直列に配置された場合を説明するものである。
【0041】
まず、データ計測としてサンプリング間隔毎に各センサが測定する部分に存在する紙葉類に応じた光の反射光を受け、反射光の強度に応じて検出されるON/OFFデータを、例えば反射光量が閾値よりも多いとON(1)とし、少ないとOFF(0)として読み込む。紙葉類とこの紙葉類の隣に存在する紙葉類との間隔が小さければ(密な状態)ONデータが多くなり、逆に間隔が広ければ(疎な状態)OFFデータが多くなる。
【0042】
サンプリング回数N回を1サイクルとして、1サイクル毎に各光電センサのON(1)の回数をカウントデータC1、C2、・・・Cmとして読み込む。従って、光電センサ16上に依存する紙葉類の厚さが薄く詰まっているような密の状態である場合には最大Ci=N(1≦i≦m)とカウントされ、逆に紙葉類の束に隙間があり1サイクルの間で紙葉類が一度も検出されない場合にはCi=0とカウントされる。
【0043】
ここで1サイクルの時間は紙葉類が一葉あたり取り出されるために必要とされる時間に比べて2倍以上の早い間隔としている。データ演算部33では1サイクル毎に計測されたデータC1、C2、・・・Cmを読み込んで、このサイクル間での紙葉類の粗密状態を推定するための演算を実行する。粗密状態を推定するための演算は供給搬送用ベルト30の搬送速度を例えば4つのモード、具体的にはモード0:供給停止、モード1:低速送り、モード2:標準送り、モード3:高速送り、と設定しておき、より詳しくはモード番号0−3を次のように設定する。
【0044】
モード0が紙葉類の粗密状態が最も密であるような状態であり、モード3が最も粗であるような状態である。
【0045】
全てのC1、C2、・・・CmにおいてCi=20→モード0
全てのC1、C2、・・・Cmにおいて15≦Ci<20→モード1
C1、C2、・・・Cmのうち3つ以上がCi≦10→モード3
モード0、1、3以外の場合→モード2
決定されたモード番号に応じてあらかじめモード毎に設定された搬送速度に供給搬送用ベルト30、バックアップ板14もしくは供給ピンの搬送速度を可変させて切り替え、これをサイクル毎に繰り返して制御部31が供給搬送ローラ30などの搬送速度を制御する。
【0046】
このような方法によれば光電センサ16がサンプリング時にノイズのため誤検出した影響をほとんど受けることなく、時々刻々状態が変化する紙葉類の時間的推移も含めて供給量、密度を常に安定させ一定に保つことができる。
【0047】
また、紙葉類取り出しベルト20の駆動に関しても計測データC1、C2、・・・Cmを用いてサイクル毎に例えば、
全てのC1、C2、・・・CmでCi≦1→取り出しベルト30の駆動停止
という条件判定を用いれば、取り出し直前に紙葉類が無いか、あるいは一定以上傾き倒れかかった立位姿勢の状態では取り出しを待って不十分な状態での取り出しを回避することができる。これにより取り出し遅れを防ぎ取り出した紙葉類間のギャップのばらつきを防ぐことができる。なお、図6における推定演算は一例であり、光電センサ16の設置個所や採用している搬送機構に応じて判定条件等は種々変更される。
【0048】
上述したような制御方法を用いて発明者らが実験した結果を図7は表しており、図6に示す制御方法において光電センサ16を6個用いた場合を複数のはがきからなるはがき束(同図(a))と封書とはがきが混在する紙葉類束(同図(b))とを用いて処理したものである。
【0049】
搬送された紙葉類の厚みの違いに応じてモード番号が変化している様子を示しており、このモード番号に応じ供給搬送ローラ30などの搬送速度を可変することで取り出し部直前での紙葉類の密度を一定に保つことができ、安定な高速取り出しが実現できる。
【0050】
次に、本発明の紙葉類処理装置の第2の実施の形態の構成について図8を参照して説明する。
【0051】
尚、以下の第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一構成要素は同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0052】
第2の実施の形態の特徴は、検出手段としてリニアCCD(Charge Coupled Device)センサもしくはCCDカメラを用いたことである。
【0053】
図8(a)は第2の実施の形態の紙葉類取り出し手段近傍の構成図であり、第1の実施の形態で光電センサが取り付けられていた位置にリニアCCDセンサ51a、51bが設けている。
【0054】
また図8(b)は第2の実施の形態の紙葉類取り出し手段近傍の別の構成図であり、複数の紙葉類の上方にCCDカメラ52を設けている。
【0055】
紙葉類取り出しベルト20近傍に置かれる複数の紙葉類からなる紙葉類束の検出範囲を第1の実施の形態に比べてより広くすることにより供給搬送されてきた紙葉類の厚さによる粗密や立位姿勢の状態を紙葉類一葉ずつの取り出し時間に比べ充分早いサンプリング間隔でモニタすることができる。
【0056】
設置されたリニアCCDセンサ51a、51bあるいはCCDカメラ52から得られた搬送される紙葉類束の1次元あるいは2次元の画像データは画像処理専用のハードウェア(図示しない)を介して制御部31内に取り込まれる。モニタ領域における紙葉類の粗密状態は、リニアCCDセンサ51a、51bでは1次元の画素ごとの光量の濃淡情報として、またCCDカメラ52では2次元の画像データから輝度や色度情報よりエッジ検出によって紙葉類が占める領域を切り出して光量の濃淡情報としてそれぞれ検出される。例えば濃淡情報の濃(紙葉類間の間隔が大きい場合)領域が多ければ、粗であると推定して紙葉類の搬送速度を増加させ、また淡(紙葉類の間隔が小さい場合)領域が多ければ、密であると推定して紙葉類の搬送速度を減少もしくは停止させるような動作が行われる。
【0057】
紙葉類取り出しベルト20などの制御方法は前述したとおり(図6参照方)の処理手順である。ただし第2の実施の形態では、1回のサンプリング毎に検出した結果に基づき推定演算が実施されて搬送モードが算出され、あらかじめモード毎に設定した搬送速度に順次切り替えて行くことで制御を行う。
【0058】
また紙葉類取り出しベルト20の駆動も検出結果に応じて停止、再開などの条件判定が行われ制御される。
【0059】
リニアCCDセンサ51a、51bあるいはCCDカメラ52を用いた場合も紙葉類の取り出し直前近傍での紙葉類の粗密状態が重要視され搬送、取り出しの制御が行われるが、光電センサ16などを複数利用する場合に比べて状態推定のためのデータ処理、演算は複雑となるが検出精度が充分高く、より広い検出範囲に対し時間的にもより早い段階から推定が行えるのでさらに精度よく安定して紙葉類取り出しベルト20近傍での紙葉類の供給量や密度を一定に保つことが可能となる。
【0060】
なお、本発明は上記各実施の形態には限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形し実施できることは言うまでも無い。例えば、検出手段は光電船さ、リニアCCDセンサまたはCCDカメラを混合して設けても良い。
【0061】
また、紙葉類の状態を検出する検出範囲は紙葉類の取り出し速度に深くかかわっているため、装置ごとに検出範囲、設置位置を変更できることは言うまでもない。
【0062】
また、紙葉類束は作業者によって台上に置かなくとも機械的に自動で紙葉類束を台上に置くこともできる。
【0063】
また、一つの紙葉類束の取り出し作業が終わった後に新たな紙葉類束を台上に置いて処理を行っているが、紙葉類束間にバックアップ板を挿入して連続的に処理を行うこともできる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したような本発明では、紙葉類取り出しベルト近傍での紙葉類の供給量もしくは密度をほぼ一定に保つことにより、安定した取り出し動作を行い処理速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の構成図。
【図2】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の紙葉類取り出し手段の正面図と側面図。
【図3】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の検出手段の構成図。
【図4】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の紙葉類の立位状態の説明図。
【図5】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の制御部の構成図。
【図6】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の制御方法のフローチャート。
【図7】 本発明の紙葉類処理装置の第1の実施の形態の検出手段の実験データ。
【図8】 本発明の紙葉類処理装置の第2の実施の形態の正面図と側面図。
【符号の説明】
1 紙葉類搬送取り出し手段
2 情報読み取り手段
3 区分手段
4a、4b、4c、4d、4e、4f 搬送路
5a、5b、5c、5d 紙葉類貯蔵部
6 制御部
11 台
12 紙葉類取り出し手段
13 紙葉類搬送手段
14 バックアップ板
15 側壁
16、16a、16b 光電センサ
17 さばき板
18 分離機構
19 供給ピン
20 紙葉類取り出しベルト
21 チャンバマスク
22 真空チャンバ
23 真空吸着用エアー管
24 回転ローラ
25 サブチャンバ
30 供給搬送用ベルト
31 データ取り込み部
32 データ演算部
51a、51b リニアCCDセンサ
52 CCDカメラ

Claims (5)

  1. 情報が表示された複数葉の紙葉類からなる紙葉類束を移送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記移送路端に位置し搬送された前記紙葉類束から一葉ずつ紙葉類を取り出す紙葉類取り出し手段とを有する紙葉類搬送取り出し手段と、前記取り出された紙葉類の表示情報を読み取る情報読み取り手段と、前記読み取られた表示情報に基づいて前記取り出された紙葉類を区分する区分手段とを具備した紙葉類処理装置において、
    前記紙葉類搬送手段により搬送されて前記紙葉類取り出し手段近傍にある紙葉類束に対し、搬送方向に沿って設けられた複数のセンサによって紙葉類束に照射した光の紙葉類束からの反射光を受けて、当該反射光の強度に応じてON/OFFデータを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出したON/OFFデータに基づいて、紙葉類と隣に存在する紙葉類との厚みの違いによる前記紙葉類取り出し手段近傍の紙葉類束の粗密状態を求め、この粗密状態に応じて前記紙葉類搬送手段による前記紙葉類束を搬送する速度を設定する制御部と
    を具備したことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記検出手段は、前記搬送される紙葉類束の側面に、前記紙葉類の搬送方向に沿って設けられ、サンプリング間隔毎に各センサが反射光の強度によりONとなる回数をカウントすることで前記ON/OFFデータを検出することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記検出手段のセンサは、光電センサ、リニアCCDセンサもしくはCCDカメラであることを特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記紙葉類取り出し手段は紙葉類取り出しベルトを有し、このベルトの速度を前記制御部がさらに制御することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記紙葉類搬送手段は搬送コンベアを有し、前記移送路はこのコンベヤ端と前記紙葉類取り出し手段との間に紙葉類溜まり部を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
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