JPH08305808A - プリペードカード判別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】プリペードカードの残高の有無を自動的に選別
することができ、人件費の節減が図れると共に、人的ミ
スが排除できる。 【構成】プリペードカード１を搬送するカード搬送手段
１１と、回収したプリペードカード１を積み重ねて収納
するカード供給ホッパー４０と、カード供給ホッパー４
０よりプリペードカード１を１枚ずつ保持してカード搬
送手段１１に供給するカード供給手段４５と、残高無し
の部分のパンチ穴の有無を検出するセンサー９３、９５
と、センサー９３、９５の検出によってパンチ穴の有り
と無しのプリペードカード１を選別するカード選別手段
７０とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリペードカード判別装
置に係り、特にパチンコ玉貸し機用に好適なプリペード
カード判別装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ＣＲ機パチンコ台においては、
パチンコ台の横に各パチンコ台に対応して玉貸し機が設
置されている。このようなＣＲ機パチンコ台を使用する
には、お客はプリペードカードを購入する必要がある。
そして、プリペードカードを玉貸し機のカード挿入返却
口に挿入し、玉貸りボタンを押すと、予め決められた一
定量のパチンコ玉がパチンコ台の玉受け部に供給され
る。

【０００３】玉貸し機用のプリペードカードの金種は、
一般に１，０００円、２，０００円、３，０００円、
５，０００円、１０，０００円となっている。また玉貸
りボタンを押した場合に玉貸し機より供給される玉貸し
単位は、３００円分のパチンコ玉が供給されるもの、５
００円分のパチンコ玉が供給されるものなど種々のもの
がある。従って、５００円単位の玉貸し機では、カード
の残高が０になるまで使い切ることができる。しかし、
３００円単位の玉貸し機では、最後に１００円分の残高
が発生する。このように、玉貸し機に設定された玉貸し
単位未満になると、そのカードは自動的にカード挿入返
却口に返却される。この返却されたカードは、別に設置
された１００円単位の玉貸し機より残高分のパチンコ玉
の貸し出しを受けることができる。

【０００４】しかし、ＣＲ機パチンコ台に慣れていない
お客、またはＣＲ機パチンコ台に慣れているお客であっ
ても、普段は５００円単位玉貸し機のパチンコ台を使用
しているお客が３００円単位玉貸し機のパチンコ台を使
用した場合は、カード挿入返却口にカードが自動的に返
却されると、そのカードは使用できなくなったものと思
い、またはうっかりしてカード回収箱に入れている。そ
のことは、残高のあるカードがカード回収箱に非常に多
くあることからも推測される。そこで、パチンコ店ホー
ルでは、回収したプリペードカードを従業員が目視で残
高数字部のパンチ穴の位置を調べて残高があるか否かを
判断して選別している。なお、返却ボタンを押して自分
の意思でプリペードカードを返却させた場合は、お客は
そのプリペードカードをカード回収箱に入れることはな
い。

【０００５】図５は５，０００円のプリペードカードの
裏面を示す。プリペードカード１の一方の側面側には、
カード挿入方向マーク２が表示（このカード挿入方向マ
ーク２は表面にも表示されている）され、他方の側面側
には、プリペードカード１が使用できる玉貸し機の機種
を示す機種マーク３と、この機種マーク３の検出基準位
置を示す検出穴４と、残高位置０、１０、３０、５０を
示す残高数字５とが表示されている。ここで、残高数字
５の０は残高無しの位置、１０、３０、５０はそれぞれ
１，０００円、３，０００円、５，０００円の残高位置
を示す。そして、残高が０の場合には、図６に示すよう
に、残高数字５の０の上方にパンチ穴６が明けられ、残
高が１００円の場合には、残高数字５の０と１０の間の
上方にパンチ穴７が明けられてカード挿入返却口に返却
される。なお、返却ボタンを押してプリペードカード１
を返却させた場合、例えば残高が４，０００円の場合
は、残高数字５の３０と５０の間にパンチ穴が明けられ
てカード挿入返却口に返却される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、回収
したプリペードカードを従業員が目視で残高の有無を判
断して選別するので、非常に非能率的であると共に、人
的選別ミスが生じるという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、プリペードカードの残高
の有無を自動的に選別することができ、人件費の節減が
図れると共に、人的ミスが排除できるプリペードカード
判別装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第１の手段は、プリペードカードを搬送する
カード搬送手段と、このカード搬送手段のカード供給側
に配設され、回収したプリペードカードを積み重ねて収
納するカード供給ホッパーと、このカード供給ホッパー
よりプリペードカードを１枚ずつ保持して前記カード搬
送手段のカード供給側に供給するカード供給手段と、前
記カード搬送手段の部分に配設され、残高無しの部分の
パンチ穴の有無を検出するセンサーと、このセンサーの
検出によって前記パンチ穴の有りと無しのプリペードカ
ードを選別するカード選別手段とからなることを特徴と
する。

【０００９】上記目的を達成するための本発明の第２の
手段は、上記第１の手段において、前記センサーは、カ
ード搬送手段の定位置にプリペードカードがある時にプ
リペードカードの表裏前後方向の状態における前記パン
チ穴の有無を検出する４個のパンチ穴検出用センサーよ
りなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】回収したプリペードカードを収納したカード供
給ホッパーより１枚づつプリペードをカード供給手段で
保持してカード搬送用コンベアに供給する。カード搬送
用コンベアでプリペードカードを搬送する途中で、パン
チ穴検出用センサーで残高無しのパンチ穴の有無を検出
する。そして、パンチ穴検出用センサーで検出した結果
により、カード選別手段によって残高無しと有りのプリ
ペードカードを選別する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図３によ
り説明する。図１及び図２に示すように、架台１０の側
板１０ａには、カード搬送用コンベア１１のコンベア支
持板１２が固定されている。コンベア支持板１２には、
左右にプーリ軸１３、１４が回転自在に支承され、プー
リ軸１３、１４にはそれぞれローラ１５、１６が固定さ
れている。ここで、ローラ１５と１６の距離は、図４に
示すプリペードカード１の長さより充分に長い距離とな
っている。またカード搬送用コンベア１１の下方の側板
１０ａの部分にはコンベア駆動用モータ１７が固定さ
れ、コンベア駆動用モータ１７の出力軸にはプーリ１８
が固定されている。プーリ１８の上方のコンベア支持板
１２の部分には、２個のガイドローラ１９が回転自在に
支承されている。そして、ローラ１５、１６、プーリ１
８、ガイドローラ１９には、搬送ベルト２０がエンドレ
ス状に掛けられている。

【００１２】ローラ１５、１６上にはそれぞれ転動ロー
ラ２５、２６が配設され、転動ローラ２５、２６には搬
送ベルト２７がエンドレス状に掛けられている。転動ロ
ーラ２５、２６はローラ軸２８、２９に回転自在に支承
され、ローラ軸２８、２９はそれぞれ転動ローラ２５、
２６が搬送ベルト２７、２０を介してローラ１５、１６
に圧接するように、図示しないばねで付勢されてコンベ
ア支持板１２に取付けられている。またローラ１５、１
６間には複数個のベルト押えローラ３０が搬送ベルト２
０に当接するように配設され、ベルト押えローラ３０は
コンベア支持板１２に固定されたローラ軸３１に回転自
在に支承されている。転動ローラ２５、２６間にも同様
に、前記ベルト押えローラ３０上に複数個のベルト押え
ローラ３２が搬送ベルト２７に当接するように配設さ
れ、ベルト押えローラ３２はコンベア支持板１２に固定
されたローラ軸３３に回転自在に支承されている。

【００１３】前記カード搬送用コンベアの左側（カード
供給側）の上方部には、上方及び下方が開放し、プリペ
ードカード１を積み重ねて収納するカード供給ホッパー
４０が配設されており、カード供給ホッパー４０の下端
部には、プリペードカード１の四隅を支持する４個の支
持爪４１が設けられている。またカード供給ホッパー４
０の側方には、最下端のプリペードカード１の分離を容
易にするために、エアノズル４２が配設されている。

【００１４】カード供給ホッパー４０の下方には、カー
ド分離手段４１で分離されたプリペードカード１を保持
して前記カード搬送用コンベアに供給するカード供給手
段４５が配設されている。側板１０ａにはポスト４６を
介して支持板４７が固定され、支持板４７に固定された
カード供給用モータ４８の出力軸には突部４９ａを有す
るカム４９が固定されている。支持板４７には上下動用
ロッド５０が上下動可能に設けられ、上下動用ロッド５
０の下端にはカム４９に対応してカムフォロアー５１が
回転自在に支承されている。また支持板４７には支軸５
２が固定され、支軸５２にはＬ字形をしたカード供給用
アーム５３が回転自在に支承されている。カード供給用
アーム５３の一端部には前記カム４９に対応してカムフ
ォロアー５４が回転自在に支承されている。上下動用ロ
ッド５０はカムフォロアー５１がカム４９に圧接するよ
うに、またカード供給用アーム５３はカムフォロアー５
４がカム４９に圧接するように、それぞれ図示しないば
ねで付勢されている。

【００１５】上下動用ロッド５０の上端部及びカード供
給用アーム５３の他端部には、それぞれつば部６０ａ、
６１ａを有する駆動ピン６０、６１が固定されている。
カム４９の上方には移動板６２が配設されており、移動
板６２には駆動ピン６０及び６１にそれぞれ遊嵌する横
長穴６２ａ及び縦長穴６２ｂが形成されている。即ち、
横長穴６２ａ及び縦長穴６２ｂは駆動ピン６０及び６１
に沿って摺動可能であると共に、移動板６２の両側面は
駆動ピン６０、６１のつば部６０ａ、６１ａと上下動用
ロッド５０及びカード供給用アーム５３の側面で保持さ
れている。移動板６２には水平に折り曲げられた折曲げ
部６２ｃを有し、折曲げ部６２ｃには前記カード供給ホ
ッパー４０の下方部分に中空よりなるパッド支持部材６
３が固定されている。パッド支持部材６３には上端に吸
着パッド６４が固定され、下端部には図示しないパイプ
を介して真空ポンプ６５に接続されている。

【００１６】カード搬送用コンベア１１の右側には、カ
ード選別手段７０が配設されており、カード選別手段７
０はカード排出用コンベア７１とゲート８５とからなっ
ている。カード排出用コンベア７１は、カード搬送用コ
ンベアの右側にプリペードカード１の長さより短い間隔
をおいて配設され、カード排出用コンベア７１のコンベ
ア支持板７２は架台１０の側板１０ａに固定されてい
る。コンベア支持板７２には、左右にプーリ軸７３、７
４が回転自在に支承され、プーリ軸７３、７４にはそれ
ぞれローラ７５、７６が固定されている。そして、ロー
ラ７５、７６には搬送ベルト７７がエンドレス状に掛け
られている。プーリ軸７３にはプーリ７８が固定され、
また前記プーリ軸１４にもプーリ７９が固定され、プー
リ７８、７９にはベルト８０がエンドレス状に掛けられ
ている。またローラ７５、７６上には、それぞれ転動ロ
ーラ８１が配設され、転動ローラ８１はローラ軸８２に
回転自在に支承されている。ローラ軸８２は、転動ロー
ラ８１がベルト８０を介してローラ７５、７６に圧接す
るように、図示しないばねで付勢されてコンベア支持板
７２に取付けられている。

【００１７】前記ゲート８５は、前記カード搬送用コン
ベア１１と前記カード排出用コンベア７１間に設けられ
ている。ゲート８５の支軸８６は、コンベア支持板７２
に回転自在に支承され、コンベア支持板７２に固定され
た図示しない電磁弁などで揺動させられる。ゲート８５
の下方には、残高有りのプリペードカード１を収納する
良品ストッカー８７が配設され、カード排出用コンベア
７１の右側には、残高無しのプリペードカード１を収納
する不良品ストッカー８８が配設されている。

【００１８】回転自在に支承カード搬送用コンベアのロ
ーラ１５、１６の内側部分には、カード有無検出用セン
サー９０、９１が配設されている。右側のカード有無検
出用センサー９１より左側にはカード先端検出用センサ
ー９２が配設され、このカード先端検出用センサー９２
から左側には２個のパンチ穴検出用センサー９３、９４
が配設され、更にこの２個のパンチ穴検出用センサー９
３、９４の左側には２個のパンチ穴検出用センサー９
５、９６が配設されている。カード先端検出用センサー
９２及びパンチ穴検出用センサー９３乃至９６の配置は
次のようになっている。

【００１９】本実施例においては、プリペードカード１
が表裏前後方向の４つのどの状態でカード搬送用コンベ
ア１１によって送られてきても残高無しのパンチ穴６の
有無を検出できるようになっている。図３において、Ｂ
はカード搬送用コンベア１１による搬送方向を示す。ま
た残高無しのパンチ穴６は中央より後側方向にあるの
で、プリペードカード１の長さをＨとし、後側の端面よ
りパンチ穴６までの長さをＨ１とすると、前側の端面よ
りパンチ穴６までの長さＨ２は、Ｈ２＝Ｈ−Ｈ１とな
る。（ａ）（ｂ）はプリペードカード１の後側がカード
搬送方向Ｂで、（ａ）は裏面が上、（ｂ）は表面が上の
場合を示す。（ｃ）（ｄ）はプリペードカード１の前側
がカード搬送方向Ｂで、（ｃ）は表面が上、（ｄ）は裏
面が上の場合を示す。そこで、図２に示すカード先端検
出用センサー９２からパンチ穴検出用センサー９３、９
４までの距離がＨ１になるように、またカード先端検出
用センサー９２からパンチ穴検出用センサー９５、９６
までの距離がＨ２になるように、更にプリペードカード
１が搬送される時にパンチ穴６に対応するようにパンチ
穴検出用センサー９３乃至９６を配置する。

【００２０】次に作用について説明する。カード供給ホ
ッパー４０に回収したプリペードカード１を積み重ねて
セットし、コンベア駆動用モータ１７及びカード供給用
モータ４８を始動させる。カード供給用モータ４８が始
動するとカム４９が矢印Ｃ方向に１回転する。コンベア
駆動用モータ１７が始動するとプーリ１８によって搬送
ベルト２０が矢印Ｂ方向（カード搬送方向Ｂ）に移動す
る。この搬送ベルト２０の矢印Ｂ方向の移動によってロ
ーラ１５、１６及びベルト押えローラ３０が回転すると
共に、搬送ベルト２７も矢印Ｂ方向に移動して転動ロー
ラ２５、２６及びベルト押えローラ３２が回転する。ま
たローラ１６と共にプーリ軸１４及びプーリ７９が回転
し、ベルト８０を介してローラ７５が回転する。ローラ
７５と共にプーリ軸７３及びローラ７５が回転し、搬送
ベルト７７も矢印Ｂ方向に移動する。

【００２１】まずカム４９の９０°回転によってカム４
９の突部４９ａがカムフォロアー５１を介して上下動用
ロッド５０を上方に押し上げると共に、真空ポンプ６５
が作動する。上下動用ロッド５０に固定された駆動ピン
６０は移動板６２の横長穴６２ａに挿入されているの
で、上下動用ロッド５０が上昇すると、移動板６２の縦
長穴６２ｂがカード供給用アーム５３に固定された駆動
ピン６１にガイドされ、移動板６２は駆動ピン６０によ
って押し上げられる。これにより、吸着パッド６４はカ
ード供給ホッパー４０に収納された最下端のプリペード
カード１に当接して該プリペードカード１を吸着保持す
る。更にカム４９が９０°回転すると、突部４９ａはカ
ムフォロアー５１から離れ、上下動用ロッド５０は下降
する。これにより、移動板６２は前記と逆に下降し、吸
着パッド６４は１枚のプリペードカード１を吸着して下
降する。この場合、吸着パッド６４に吸着保持されたプ
リペードカード１の四隅は支持爪４１で支持されている
ので、前記したように吸着パッド６４の下降により、該
吸着パッド６４に吸着保持されたプリペードカード１は
たわんで支持爪４１から離れてその上のプリペードカー
ド１から分離される。またエアノズル４２から吹き出す
えあによって容易に分離される。

【００２２】更にカム４９が９０°回転すると、今度は
突部４９ａによってカムフォロアー５４が押し下げら
れ、カード供給用アーム５３は支軸５２を中心として矢
印Ｄ方向に回動する。カード供給用アーム５３に固定さ
れた駆動ピン６１は移動板６２の縦長穴６２ｂに挿入さ
れているので、カード供給用アーム５３が矢印Ｄ方向に
回動すると、移動板６２の縦長穴６２ｂが上下動用ロッ
ド５０に固定された駆動ピン６０にガイドされ、移動板
６２は駆動ピン６１によって右方向（カード搬送用コン
ベア方向１１）に移動させられる。また移動板６２が右
方向に移動する直後に真空ポンプ６５は停止する。移動
板６２が右方向に移動すると、吸着パッド６４に保持さ
れたプリペードカード１の先端部は、ローラ１５と転動
ローラ２５部の搬送ベルト２０、２７間に挿入され、搬
送ベルト２０、２７によって矢印Ｂ方向に送られる。更
にカム４９が９０°回転すると、突部４９ａはカムフォ
ロアー５１から離れ、カード供給用アーム５３は前記と
逆方向に回動し、移動板６２は左方向に移動し、吸着パ
ッド６４はカード供給ホッパー４０の下方である初期状
態（図１の状態）となる。

【００２３】前記したようにプリペードカード１の先端
部がローラ１５と転動ローラ２５部の搬送ベルト２０、
２７間に挿入されると、搬送ベルト２０と搬送ベルト２
７によってプリペードカード１は矢印Ｂ方向に送られ
る。この場合、カード有無検出用センサー９０がプリペ
ードカード１を検出しないと、カード供給手段４５によ
ってプリペードカード１がカード搬送用コンベア１１に
供給されていないことになる。即ち、カード供給ホッパ
ー４０にプリペードカード１が無い場合、またはカード
供給ホッパー４０からの分離及び供給ミスが生じたこと
になり、本装置は停止する。カード有無検出用センサー
９０がプリペードカード１を検出し、カード先端検出用
センサー９２がプリペードカード１の先端を検出する
と、その時におけるプリペードカード１の残高無しのパ
ンチ穴６をパンチ穴検出用センサー９３乃至９６によっ
て検出する。ここで、残高無しのパンチ穴６を有するプ
リペードカード１が図３（ａ）のように、裏面が上で後
側がカード搬送方向Ｂの場合は、パンチ穴検出用センサ
ー９３がパンチ穴６を検出する。図３（ｂ）のように、
表面が上で後側がカード搬送方向Ｂの場合は、パンチ穴
検出用センサー９４がパンチ穴６を検出する。図３
（ｃ）のように、表面が上で前側がカード搬送方向Ｂの
場合は、パンチ穴検出用センサー９５がパンチ穴６を検
出する。図３（ｄ）のように、裏面が上で前側がカード
搬送方向Ｂの場合は、パンチ穴検出用センサー９６がパ
ンチ穴６を検出する。

【００２４】パンチ穴検出用センサー９３乃至９６のい
ずれかがパンチ穴６有りを検出すると、図１の状態にあ
るゲート８５は、前記検出信号によって回動して水平状
態になり、ゲート８５の上面は搬送ベルト２０、７７の
上方部の上面より下方に位置する。従って、カード搬送
用コンベア１１より排出されたプリペードカード１は、
カード排出用コンベア７１によって搬送されて不良品ス
トッカー８８に収納される。またパンチ穴検出用センサ
ー９３乃至９６のいずれもパンチ穴６を検出しないと、
ゲート８５は図１のようにカード搬送用コンベア１１側
が上方に回動した状態を維持する。従って、カード搬送
用コンベア１１より排出されたプリペードカード１は、
ゲート８５によって良品ストッカー８７に収納される。
またカード有無検出用センサー９０がプリペードカード
１の通過を検出したが、一定時間後にカード有無検出用
センサー９１がプリペードカード１を検出しない場合
は、カード搬送用コンベア１１によってプリペードカー
ド１が正常に送られなく、プリペードカード１はカード
搬送用コンベア１１に留まっているので、搬送トラブル
として本装置は停止する。

【００２５】カード有無検出用センサー９１がプリペー
ドカード１の通過を検出すると、カード供給用モータ４
８は再び始動する。そして、前記した一連の動作により
カード供給ホッパー４０内のプリペードカード１のパン
チ穴６の有無が自動的に検出されて選別され、残高有り
のプリペードカード１は良品ストッカー８７に、残高無
しのプリペードカード１は不良品ストッカー８８に収納
される。

【００２６】なお、上記実施例は、カード先端検出用セ
ンサー９２でプリペードカード１の先端部を検出する時
におけるプリペードカード１の位置を検出時の定位置と
し、パンチ穴検出用センサー９３乃至９６でパンチ穴６
の有無を検出した。しかし、カード先端検出用センサー
９２に代えてプリペードカード１の先端を位置決めする
上下動駆動されるストッパーを設け、このストッパーで
位置決めされたプリペードカード１のパンチ穴６の有無
を検出してもよい。

【００２７】このように、回収したプリペードカード１
を収納するカード供給ホッパー４０よりプリペードカー
ド１をカード供給手段４５で保持してカード搬送用コン
ベア１１に供給する。カード搬送用コンベア１１でプリ
ペードカード１を搬送する途中で、パンチ穴検出用セン
サー９３乃至９６で残高無しのパンチ穴６の有無を検出
する。そして、パンチ穴検出用センサー９３乃至９６で
検出された結果により、カード選別手段７０によって残
高無しのパンチ穴６の有りと無しとを選別する。このよ
うに、プリペードカード１の残高の有無を自動的に選別
することができ、人件費の節減が図れる。

【００２８】図４は本発明のプリペートカード判別装置
の他の実施例を示す。前記実施例は、プリペートカード
１を水平に搬送する横型であるが、本実施例は、プリペ
ートカード１を垂直に搬送する縦型である。なお、前記
実施例と同じ又は相当部材には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。本実施例においては、前記実施例
に示すカード搬送用コンベア１１、カード供給部４５及
びカード搬送用コンベア１１内に配置された各センサ９
０乃至９６は全く同じ構成で、そのまま９０度回転させ
た配置となっている。またカード供給ホッパー４０は、
上方及び左右が開放したシュート状で、供給口が下方に
なるように傾斜して配設されており、カード供給ホッパ
ー４０には、プリペートカード１の長さ方向を縦にして
横方向に積み重ねて収納される。従って、カード搬送用
コンベア１１へのプリペートカード１の供給、残高有無
の検出及びカード搬送用コンベア１１によるプリペート
カード１の搬送動作は、前記実施例と同じである。

【００２９】本実施例においては、カード選別手段７０
が前記実施例と異なっている。カード搬送用コンベア１
１の直下には、プリペートカード１の両側端部をガイド
するコ字状のガイドレール１００が相対向して垂直に配
設されており、ガイドレール１００の下方にはストッパ
１０１が設けられている。ガイドレール１００の一方側
には残高有りのプリペートカード１を収納する良品スト
ッカー８７と、残高無しのプリペートカード１を収納す
る不良品ストッカー８８とが配設されている。良品スト
ッカー８７及び不良品ストッカー８８は、前記したカー
ド供給ホッパー４０とほぼ同じ構造となっている。即
ち、上方及び左右が開放したシュート状で、ガイドレー
ル１００側が下方になるように傾斜して配設されてい
る。また良品ストッカー８７及び不良品ストッカー８８
には、それぞれプリペートカード１の四隅を支持する支
持爪１０２及び１０３が設けられている。ガイドレール
１００の他方側には、良品ストッカー８７及び不良品ス
トッカー８８に対向してシリンダ１０４及び１０５が設
けられている。シリンダ１０４及び１０５の作動ロッド
には、相対向して配設されたガイドレール１００間を通
過できる幅を有するプッシャ１０６及び１０７が固定さ
れており、プッシャ１０６の下端部には、プリペートカ
ード１を支持するストッパ１０８が設けられている。

【００３０】プッシャ１０６及び１０７は、常時図示の
状態にある。そこで、パンチ穴検出用センサ９３乃至９
６のいずれかがパンチ穴６有りを検出し、そのプリペー
トカード１がカード搬送用コンベア１１よりガイドレー
ル１００の溝に落下されてストッパ１０１に支持される
と、シリンダ１０５が作動してプッシャ１０７が往復動
する。このストッパ１０１に支持されたプリペートカー
ド１は、ガイドレール１００に両側端部がガイドされて
いるので、プッシャ１０７が前進すると、該プッシャ１
０７に押されて両側端部がたわんでガイドレール１００
から離れる。不良品ストッカー８８には支持爪１０３が
設けられているので、更にプッシャ１０７が前進する
と、プッシャ１０７で押されたプリペートカード１は、
支持爪１０３に対応した部分がたわんで不良品ストッカ
ー８８内に位置する。そして、プッシャ１０７が後退す
ると、そのプリペートカード１は支持爪１０３で支持さ
れて不良品ストッカー８８内に収納される。

【００３１】またパンチ穴検出用センサ９３乃至９６の
いずれもパンチ穴６を検出しないと、シリンダ１０４が
第１の前進作動をし、ストッパ１０８が相対向したガイ
ドレール１００間に位置する。これにより、カード搬送
用コンベア１１よりガイドレール１００に落下されたプ
リペートカード１は、ストッパ１０８に支持される。そ
の後、シリンダ１０４が第２の前進作動をし、前記不良
品ストッカー８８へのカード収納と同じ作用によって、
ストッパ１０８に支持されたプリペートカード１を良品
ストッカー８７に収納し、プッシャ１０６は後退する。
このよに構成しても、前記実施例と同様の効果が得られ
る。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、プリペードカードを搬
送するカード搬送手段と、このカード搬送手段のカード
供給側に配設され、回収したプリペードカードを積み重
ねて収納するカード供給ホッパーと、このカード供給ホ
ッパーよりプリペードカードを１枚ずつ保持して前記カ
ード搬送手段のカード供給側に供給するカード供給手段
と、前記カード搬送手段の部分に配設され、残高無しの
部分のパンチ穴の有無を検出するセンサーと、このセン
サーの検出によって前記パンチ穴の有りと無しのプリペ
ードカードを選別するカード選別手段とからなるので、
プリペードカードの残高の有無を自動的に選別すること
ができ、人件費の節減が図れると共に、人的ミスが排除
できる。

【００３３】また前記センサーを、カード搬送手段の定
位置にプリペードカードがある時にプリペードカードの
表裏前後方向の状態における前記パンチ穴の有無を検出
する４個のパンチ穴検出用センサーとすることにより、
カード供給ホッパーには、カードの方向を揃えてセット
する必要がなく、更に作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ玉貸し機用プリペードカード
判別装置の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】残高無しプリペードカードの表裏前後方向の状
態を示し、（ａ）は裏面が上で後側がカード搬送方向の
場合を示す平面図、（ｂ）は表面が上で後側がカード搬
送方向の場合を示す平面図、（ｃ）は表面が上で前側が
カード搬送方向の場合を示す平面図、（ｄ）は裏面が上
で前側がカード搬送方向の場合を示す平面図である。

【図４】本発明のパチンコ玉貸し機用プリペードカード
判別装置の他の実施例を示す正面図である。

【図５】未使用プリペードカードの裏面の平面図であ
る。

【図６】使用済プリペードカードの裏面を示し、（ａ）
は残高無しの場合の平面図、（ｂ）は残高有りの場合の
平面図である。

【符号の説明】

１ プリペードカード ６ パンチ穴 １１ カード搬送用コンベア ４０ カード供給ホッパー ４５ カード供給手段 ４９ カム ５０ 上下動用ロッド ５３ カード供給用アーム ６２ 移動板 ６４ 吸着パッド ７０ カード選別手段 ７１ カード排出用コンベア ８５ ゲート ８７ 良品ストッカー ８８ 不良品ストッカー ９２ カード先端検出用センサー ９３乃至９６ パンチ穴検出用センサー １０６、１０７ プッシャ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリペードカードを搬送するカード搬送
   手段と、このカード搬送手段のカード供給側に配設さ
   れ、回収したプリペードカードを積み重ねて収納するカ
   ード供給ホッパーと、このカード供給ホッパーよりプリ
   ペードカードを１枚ずつ保持して前記カード搬送手段の
   カード供給側に供給するカード供給手段と、前記カード
   搬送手段の部分に配設され、残高無しの部分のパンチ穴
   の有無を検出するセンサーと、このセンサーの検出によ
   って前記パンチ穴の有りと無しのプリペードカードを選
   別するカード選別手段とからなることを特徴とするパチ
   ンコ玉貸し機用プリペードカード判別装置。
2. 【請求項２】 前記センサーは、カード搬送手段の定位
   置にプリペードカードがある時にプリペードカードの表
   裏前後方向の状態における前記パンチ穴の有無を検出す
   る４個のパンチ穴検出用センサーよりなることを特徴と
   する請求項１記載のパチンコ玉貸し機用プリペードカー
   ド判別装置。
3. 【請求項３】 前記カード搬送手段のカード定位置は、
   プリペードカードの先端を検出するカード先端検出用セ
   ンサーよりなることを特徴とする請求項２記載のパチン
   コ玉貸し機用プリペードカード判別装置。
4. 【請求項４】 前記カード搬送手段のカード定位置は、
   プリペードカードの先端を位置決めする上下動駆動され
   るストッパーよりなることを特徴とする請求項２記載の
   パチンコ玉貸し機用プリペードカード判別装置。