JPH0780416A - 紙葉類供給装置及び郵便物処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取出し不良の発生を防止し、安定した紙葉類
の供給を行う紙葉類供給装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 紙葉類供給装置３５の載置台６３上にはフロ
アベルト６５が備わっている。このフロアベルト６５は
立位状態で載置される紙葉類を矢印Ａ方向に搬送する。
このフロアベルト６５の移動方向側に取出ベルト９５及
び真空チャンバ３７が配置され更に近傍に取出し面側圧
力センサ９９が設置されている。更にこのフロアベルト
６５と同速度で移動するバックアッププレートユニット
６９が配置されており、このバックアッププレートユニ
ット６９には、バックアッププレート８３に加わる圧力
を検知するバックアッププレート側圧力センサ７９が設
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、紙葉類供給装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来の紙葉類供給装置として、バックア
ッププレートを備えるものがる。この紙葉類供給装置
は、大別して載置部と付勢装置と取出装置とからなって
いる。載置部に立位状態で載置された紙葉類は付勢装置
によってこの紙葉類の面と直交する方向へ付勢される。
この付勢装置はバックアッププレートを備えており、紙
葉類の略全面に対して付勢する力を加える。

【０００３】この付勢装置が付勢する方向側に上述した
取出装置が配置されており、紙葉類を順に面に沿う方向
へと取出すようになっている。またこの取出装置には、
圧力検知器が設置されており、この検知結果により付勢
装置及び後述する搬送ベルトを制御する。

【０００４】また載置部には立位状態で載置された紙葉
類の下端を支持して搬送する搬送ベルトが備えられてお
り、付勢装置のバックアッププレートの動きと連動して
駆動する。

【０００５】このような紙葉類供給装置では、以下のよ
うに作用する。すなわち、載置部に載置された紙葉類
は、バックアッププレートにより略全面に対して付勢力
が加えられ、また搬送ベルトの搬送駆動に伴って移動す
る。こうして移動する紙葉類の付勢方向側に配置される
取出装置により順次この紙葉類を面に沿う方向へと取出
す。

【０００６】この際に圧力検知器による検知結果に伴っ
て、紙葉類の取出装置にかかる圧力が所定の範囲になる
ようにバックアッププレート及び搬送ベルトを制御す
る。しかしながら、このような紙葉類供給装置では、載
置部に載置される紙葉類の厚みが様々である場合には、
取出装置による取出速度とバックアッププレート及び搬
送ベルトの移動速度とのバランスが崩れてしまい、例え
ば取出速度が移動速度より速い場合、バックアッププレ
ート側の紙葉類が取出装置側へと倒れてしまう。このよ
うな場合、従来の圧力検知器だけでは制御しきれずに、
この紙葉類の倒れが取出し不良の原因となっていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の紙葉類供給装置では、取出装置側の圧力検知器だけで
は、付勢装置及び搬送ベルトを制御しきれず、様々の厚
みの紙葉類が供給された場合には、紙葉類が倒れ、取出
し不良が生じるという欠点があった。そこでこの発明
は、上記欠点を除去し、取出し不良の発生を防止し、安
定した紙葉類の供給を行う紙葉類供給装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第１の発明では紙葉類を立位状態で載置する載置台
を備えている。搬送手段は、上記載置台上の上記紙葉類
を面方向へと搬送する搬送ベルトとこの搬送ベルトの搬
送動作に伴って搬送方向最後端の紙葉類を支えて移動す
る支持板とからなり搬送速度が可変である。取出手段は
上記搬送手段の搬送方向側に設けられ、上記紙葉類を取
出す。第１の検知手段は、上記取出手段での上記紙葉類
による圧力を検知する。第２の検知手段は上記支持板で
の上記紙葉類による圧力を検知する。制御手段は上記第
１及び第２の検知手段での圧力の検知結果に基づいて、
上記搬送手段の搬送速度を変えることを特徴とする紙葉
類供給装置である。

【０００９】上記目的を達成するために、第２の発明で
は検知対象物が貼付された郵便物を供給する供給手段を
備えている。検知手段は、上記供給手段によって供給さ
れた上記郵便物の上記検知対象物を有無を検知する。押
印部は、上記検知手段によって検知された上記検知対象
物に対して押印を行う郵便物処理装置であって、更に郵
便物を立位状態で載置する載置台と、この載置台上の上
記郵便物を面方向へと搬送する搬送ベルトとこの搬送ベ
ルトの搬送動作に伴って、搬送方向最後端の郵便物を支
えて移動する支持板とからなる搬送速度が可変な搬送手
段と、この搬送手段の搬送方向側に設けられ、上記郵便
物を取出す取出手段と、この取出手段での上記郵便物に
よる圧力を検知する第１の検知手段と、上記支持板での
上記郵便物による圧力を検知する第２の検知手段と、上
記第１及び第２の検知手段での圧力の検知結果に基づい
て、上記搬送手段の搬送速度を変える制御手段とを具備
することを特徴とする郵便物処理装置である。

【００１０】上記目的を達成するために、第３の発明で
は紙葉類を立位状態で載置する載置台を備えている。搬
送手段は、上記載置台上の上記紙葉類を面に対して垂直
な方向へと搬送する搬送ベルトとこの搬送ベルトの搬送
動作に伴って搬送方向最後端の紙葉類を支えて移動する
バックアッププレートとからなり搬送速度が可変であ
る。取出手段は上記搬送手段の搬送方向側に設けられ、
上記紙葉類を取出す。第１の検知手段は、上記取出手段
での上記紙葉類による圧力が所定の圧力以上か否かを検
知する。第２の検知手段は上記バックアッププレートで
の上記紙葉類による圧力が所定の圧力以上か否かを検知
する。制御手段は上記第１及び第２の検知手段での圧力
の検知結果に基づいて、上記搬送手段の搬送速度を変え
ることを特徴とする紙葉類供給装置である。

【００１１】上記目的を達成するために、第４の発明で
は紙葉類を立位状態で載置する載置台を備えている。搬
送手段は、上記載置台上の上記紙葉類を支持し、この紙
葉類を面方向へと搬送せしめ搬送速度が可変である。取
出手段は、上記搬送手段の搬送方向側に設けられ、上記
紙葉類を取出す。第１の検知手段は、上記取出手段での
上記紙葉類によって加圧される圧力が所定の圧力以上か
否かを検知する。第２の検知手段は、上記搬送手段での
上記紙葉類によって加圧される圧力が所定の圧力以上か
否かを検知する。制御手段は、上記第１及び第２の検知
手段での検知の結果、所定以上の圧力が上記取出手段に
加わり且つ所定以上の圧力が上記搬送手段に加わってい
る場合と上記第１及び第２の検知手段での検知の結果、
所定以上の圧力が上記取出手段に加わり且つ所定以下の
圧力が上記搬送手段に加わっている場合とで、上記搬送
手段の搬送速度を変える。ことを特徴とする紙葉類供給
装置である。

【００１２】

【作用】このように構成された本発明の紙葉類供給装置
及び郵便物処理装置では、立位状態で載置された紙葉類
を搬送手段によって移動せしめる。この搬送手段の移動
は、搬送方向側に設けられる取出手段での上記紙葉類に
よる圧力を検知する第１の検知手段及び上記支持板での
上記紙葉類による圧力を検知する第２の検知手段の検知
結果に伴って制御される。

【００１３】

【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。まず、図２及び図３を参照して本実施例の
紙葉類供給装置が設置される郵便物自動選別取揃え押印
機の構成を説明する。図２は、本実施例の郵便物自動選
別取揃え押印機の外観斜視図であり、図３は、本実施例
の郵便物自動選別取揃え押印機の上面図である。

【００１４】郵便物自動選別取揃え押印機１は、多様な
厚さ、幅を有する大量の郵便物Ｐを受け入れ、次段へと
供給する供給部３を備えているが、この供給部３はホッ
パー部５を有している。更に後述する厚さ選別部９へと
郵便物Ｐを搬送する供給コンベア７が備わっている。厚
さ選別部９は、郵便物Ｐの厚さ選別を行い、所定の厚さ
を有する郵便物と所定外の厚さを有する郵便物とに選別
する。厚さ選別部９によって選別された所定の厚さの郵
便物Ｐは、滑降路（図示しない）を介してコンベア１１
へ落とされ、所定の厚さ以外の郵便物Ｐは、リジェクト
部１３に排出される。

【００１５】幅選別部１５は、コンベア１１から送られ
てきた郵便物Ｐを立位状態にする立位変換部１７とこの
立位変換部１７により立位状態にされた郵便物Ｐを搬送
する搬送路１９とこの搬送路１９によって搬送される郵
便物Ｐから所定幅以外の郵便物Ｐを選別する選別部２１
ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄと郵便物Ｐの縦、横の向き
を揃える向き揃え部２３とを備えている。選別部２１
ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄにより選別された所定幅外
の郵便物Ｐは、図示しない排除用搬送路及びシュータを
介してリジェクト部に排除される。

【００１６】幅選別部１５によって幅選別された定型の
郵便物Ｐは、搬送路２５へと送出される。この搬送路２
５は、向き揃え部２３にて縦横が取揃えられた郵便物Ｐ
をバッファ部２７に供給する。

【００１７】バッファ部２７は、受け入れた郵便物Ｐを
一通づつ等間隔で送出するものである。この郵便物Ｐの
送出は、バッファ部２７に備わる真空チャンバ２９によ
って郵便物Ｐが吸着されベルト搬送されることでなされ
る。郵便物Ｐは、バッファ部２７からサイクル部３１へ
と送出される。尚、このバッファ部２７の近傍にはバッ
ファ部２７において郵便物Ｐが満杯である場合に、幅選
別部１５からの郵便物Ｐを一時的に集積する補助集積部
３３が配置されている。また、供給部３、厚さ選別部
９、幅選別部１５を介することなく直接定型の郵便物Ｐ
を集積、供給する紙葉類供給装置３５が配置されてい
る。この紙葉類供給装置３５は真空チャンバ３７を有
し、紙葉類供給装置３５に集積される郵便物Ｐを一通づ
つ等間隔で送出するものである。

【００１８】サイクル部３１は、ここでは図示しないが
ゲートを備えており、搬送状態によって郵便物Ｐを後述
する検知部３９若しくは幅選別部１５に選択的に送出す
るものである。尚、ここで言うサイクルとは、郵便物Ｐ
が上流にある幅選別部１５へと搬送されることとする。

【００１９】サイクル部３１の後に郵便物Ｐは検知部３
９のうち第１読取部４１へと送出されるが、この第１読
取部４１は、第１乃至第３の検知部４３ａ、４３ｂ、４
３ｃを有し、郵便物Ｐの所定の位置に添着若しくは記載
される郵便切手やコントラストバーの検知対象物を読取
る。第１読取部４１の上流に反転部４５が配置されてい
るが、反転部４５は、第１読取部４１で検知対象物が読
取れなかった場合、検知対象物を検知できなかった郵便
物を上下方向が逆になるように反転する役目をもつ。こ
の反転動作は、第１読取部４１で検知対象物が検知され
ると行われない。反転部４５から送出される郵便物Ｐ
は、第２読取部４７へと供給される。第２読取部４７
は、第１乃至第３の検知部４９ａ、４９ｂ、４９ｃを有
し、前述した第１読取部４１と同様に郵便物Ｐの検知対
象物を読取る。第２読取部４７から送出された郵便物Ｐ
は、押印部５１でスタンプ押印がなされる。この押印部
５１でスタンプ押印がなされた郵便物Ｐは、スタッカー
部５３に供給される。スタッカー部５３は、第１若しく
は第２読取部４１、４７によって読取られた情報に応じ
て駆動される複数のゲート５５、５５とこれらのゲート
５５、５５に対応して設置される複数の区画部５７によ
って構成されており、郵便物Ｐを例えば速達や普通郵便
等に分類、集積する。

【００２０】押印部５１とスタッカー部５３との間に
は、表示装置５９が設置されており、この郵便物自動選
別取揃え押印機１の状態を表示する。更に主操作部６１
が紙葉類供給装置３５の近傍に設置されており、この郵
便物自動選別取揃え押印機１の操作を行う。

【００２１】次に図１、図４及び図５を参照して紙葉類
供給装置３５の構成を説明する。図１は、本実施例の紙
葉類供給総理の上面図であり、図４は、図１に示す紙葉
類供給装置を一部分解した模式図である。また図５は図
１で示す紙葉類供給装置のα方向の一部側面図である。

【００２２】紙葉類供給装置３５の載置台６３上にはフ
ロアベルト６５が備わっており、立位状態の郵便物Ｐを
所定の速度で矢印Ａ方向へと搬送する。また図示しない
スプロチット及び駆動モータによってこのフロアベルト
６５と同速度でＡ方向に移動するチェーンベルト６７が
載置台６３上に配置されている。このチェーンベルト６
７にはバックアッププレートユニット６９のストッパー
７１がかかっており、チェーンベルト６７の移動に伴っ
てバックアッププレートユニット６９がＡ方向へと移動
することとなる。

【００２３】バックアッププレートユニット６９には、
Ａ方向に円筒状の貫通孔７３が設けられており、貫通孔
７３内部にはスライドベアリング７５が配設されてい
る。この貫通孔７３にはガイドシャフト７７が挿入され
ており、バックアッププレートユニット６９は、このガ
イドシャフト７９に沿ってスムーズに移動可能である。

【００２４】またバックアッププレートユニット６９の
上部には、少なくとも１組の光学センサを備えたバック
アッププレート側圧力センサ７９が配設されている。こ
のバックアッププレート側圧力センサ７９での検知結果
は、前述したフロアベルト６５及びチェーン６７の移動
速度の制御に用いらられる。

【００２５】バックアッププレートユニット６９には更
に孔８１が設けられており、孔８１には、バックアップ
プレート８３のシャフト８５が挿入される。バックアッ
ププレート８３は、郵便物Ｐの略全面を押すが、バック
アッププレートユニット６９の移動に伴ってＡ方向へと
郵便物Ｐを移動せしめる。シャフト８５の孔８１挿入側
には、圧縮バネ８７が取り付けられている。この圧縮バ
ネ８７によってバックアッププレート８３は郵便物Ｐへ
所定の付勢力をかける。

【００２６】更にバックアッププレート８３には圧力検
知シャッタ８９が設けられている。この圧力検知シャッ
タ８９は、バックアッププレート側圧力センサ７９の光
路を遮断するものである。ここでこの光路が遮断された
時、バックアッププレート側圧力センサ７９は、オンで
ある旨の符号を出力する。また立位状態の郵便物Ｐと直
交する方向にガイドシャフト７７に沿ってガイド板９１
が設けられている。

【００２７】真空チャンバ３７付近には、複数のローラ
９３…に取出ベルト９５が掛渡されている。この取出ベ
ルト９５には図示しないが複数の穴が設けられている。
取出ベルト９５は複数のローラ９３…が回転することで
矢印方向へ移動するが、この際に真空チャンバ３７にて
郵便物Ｐは取出し面９７に吸着されているので、取出ベ
ルト９５との摩擦によって図１の矢印方向へと取出され
る。

【００２８】取出し面側圧力センサ９９が取出し面９７
の近傍に配置されている。この取出し面側圧力センサ９
９は、前述したバックアッププレート側圧力センサ７９
と同様に少なくとも１組の光学センサを備えている。こ
の取出し面側圧力センサ９９での検知結果は、バックア
ッププレート側圧力センサ７９と同様にフロアベルト６
５及びチェーン６７の移動速度の制御に用いられる。

【００２９】この取出し面側圧力センサ９９で形成され
る光路を遮断するように圧力検知シャッタ１０１が配置
されている。この圧力検知シャッタ１０１は、固定部１
０３を備えており、この固定部１０３は載置台６３に固
着されている。この固定部１０３には、圧力検知シャッ
タ１０１が挿入される貫通孔を備え、この貫通孔には図
示しないがスライドベアリングが配設されている。

【００３０】圧力検知シャッタ１０１には、スプリング
１０５の一端が接続されている。このスプリング１０５
の他端は載置台６３に接続されており、圧力検知シャッ
タ１０１に付勢力を与えている。

【００３１】ここで郵便物Ｐによって圧力検知シャッタ
１０１に圧力がかかると、スプリング１０５の付勢力に
抗し、取出し面側圧力センサ９９で形成される光路を遮
断することになる。バックアッププレート側圧力センサ
７９と同様に光路が遮断された時にオンである旨の信号
をこの取出し面側圧力センサ９９は出力する。

【００３２】このような紙葉類供給装置３５は図示しな
い制御部と接続されて各種制御がなされる。次に図１及
び図７を参照して紙葉類供給装置３５のフロアベルト６
５及びバックアッププレートユニット６９の移動制御の
説明をする。図６は、本実施例の、紙葉類供給装置のフ
ロアベルト及びバックアッププレートユニットの制御を
示すフローチャートであり、図７は、本実施例の、紙葉
類供給装置のセンサによるフロアベルト及びバックアッ
ププレートユニットの移動速度を示す図である。

【００３３】まず載置台６３上に郵便物Ｐを立位状態で
載置する（ステップ１）。具体的には、郵便物Ｐは、バ
ックアッププレート８３と取出し面９７との間であり且
つフロアベルト６５上に載置される。この載置はオペレ
ータによってなされてもよい。

【００３４】次に取出し面９７及びバックアッププレー
ト８３夫々に対して郵便物Ｐが余裕をもって配置されて
いるか判断する（ステップ２）。すなわち、取出し面９
７及びバックアッププレート８３夫々に対して郵便物Ｐ
による所定の圧力が与えられないか否かであるが、これ
を、取出し面側圧力センサ９９及びバックアッププレー
ト側圧力センサ７９双方がオフ状態であるか否かで判断
する。ここでオフ状態というのは、上述した圧力センサ
９９あるいは７９が形成する光路が遮断されない状態を
いう。

【００３５】ステップ２での判断の結果、郵便物Ｐが余
裕をもって配置されている、すなわち取出し面側圧力セ
ンサ９９及びバックアッププレート側圧力センサ７９双
方がオフ状態であると、図７のようにバックアッププレ
ートユニット６９及びフロアベルト６５をＡ方向に高速
移動させる（ステップ３）。この高速移動は、取出し面
９７側及びバックアッププレート８３側共に圧力がかか
っていないと、郵便物Ｐがまばらに配置されていること
が考えられ、このため郵便物Ｐの立位状態からの倒れ等
による取出し不良を防止するため行う。

【００３６】ステップ３の後、取出し面９７側の郵便物
Ｐのみがつまって配置されているか判断する（ステップ
４）。すなわち、取出し面９７に対して郵便物Ｐによる
圧力が与えられているか否かであるか、これは取出し面
側圧力センサ９９がオン状態であり、バックアッププレ
ート側圧力センサ７９がオフ状態であるか否かで判断す
る。尚、ここでいうオン状態というのは、圧力センサ９
９あるいは７９が形成する光路が遮断される状態をい
う。

【００３７】ステップ４での判断の結果、取出し面９７
側の郵便物Ｐのみがつまって配置されている、すなわ
ち、取出し面側圧力センサ９９がオン状態であり、バッ
クアッププレート側圧力センサ７９がオフ状態である
と、図７のようにバックアッププレートユニット６９及
びフロアベルト６５をＡ方向に中速移動させる（ステッ
プ５）。この中速移動は、取出し面９７にのみ郵便物Ｐ
がつまっており、二枚取りが生じやすくなるため行う。

【００３８】ステップ５の後、郵便物Ｐが載置台６３上
にないか否かを判断する（ステップ６）。この判断は例
えばバックアッププレート８３と取出し面９７とで光路
を形成するセンサを設置し、この光路が郵便物Ｐによっ
て遮断されるか否かによってなされる。ここで郵便物Ｐ
が載置台６３上にないと判断されると終了するが、載置
台６３上にあると判断されると再びステップ２に戻って
処理を続行する。

【００３９】次にステップ２での判断の結果、郵便物Ｐ
が余裕をもって配置されていない、すなわち取出し面側
圧力センサ９９及びバックアッププレート側圧力センサ
７９双方がオフ状態であるといえない場合、取出し面９
７及びバックアッププレート８３夫々に対して郵便物Ｐ
がつまって配置されているか判断する（ステップ７）。
すなわち取出し面９７及びバックアッププレート８３夫
々に対して郵便物Ｐによる過度の圧力が与えられている
か否かであるが、これを取出し面側圧力センサ９９及び
バックアッププレート側圧力センサ７９双方がオン状態
であるか否かで判断する。

【００４０】ステップ７での判断の結果、郵便物Ｐがつ
まって配置されている、すなわち取出し面側圧力センサ
９９及びバックアッププレート側圧力センサ７９双方が
オン状態であると、図７のようにバックアッププレート
ユニット６９及びフロアベルト６５をＡ方向に低速移動
させる（ステップ８）。この低速移動は、取出し面９７
及びフロアベルト６５双方で郵便物Ｐがつまっており、
二枚取りが生じやすくなるため行う。

【００４１】ステップ８の後、バックアッププレート８
３側の郵便物Ｐのみがつまって配置されているか判断す
る（ステップ９）。すなわちバックアッププレート８３
に対して郵便物Ｐによる圧力は与えられているか否かで
あるが、これはバックアッププレート側圧力センサ７９
がオン状態であり、取出し面側圧力センサ９９がオフ状
態であるか否かで判断する。

【００４２】ステップ９での判断の結果、バックアップ
プレート８３側の郵便物Ｐのみがつまって配置されてい
る、すなわち、バックアッププレート側圧力センサ７９
がオン状態であり、取出し面側圧力センサ９９がオフ状
態であると、図７のようにバックアッププレートユニッ
ト６９及びフロアベルト６５をＡ方向に高速移動させる
（ステップ１０）。この高速移動は、バックアッププレ
ート８３にのみ郵便物がつまっており、取出し不良が生
じやすくなるため行う。

【００４３】ステップ１０の後、ステップ６に伴って以
下処理がなされる。また、ステップ４での判断の結果、
取出し面９７側の郵便物Ｐがつまって配置されてはいな
い、すなわち取出し面側圧力センサ９９がオン状態であ
り且つバックアッププレート側圧力センサ７９がオフ状
態であると言えない場合は、ステップ９にて処理がなさ
れる。

【００４４】ステップ７での判断の結果、郵便物Ｐがつ
まって配置されていない、すなわち取出し面側圧力セン
サ９９及びバックアッププレート側圧力センサ７９双方
がオン状態であると言えない場合は、ステップ４にて処
理がなされる。

【００４５】ステップ９での判断の結果、バックアップ
プレート８３側の郵便物Ｐのみがつまって配置されてい
る、すなわち、バックアッププレート側圧力センサ７９
がオン状態であり且つ取出し面側圧力センサ９９がオフ
状態であると言えない場合は、ステップ４にて処理がな
される。

【００４６】このように本発明の紙葉類供給装置では、
取出し面９７とバックアッププレート８３夫々に加わる
郵便物Ｐによる圧力に応じて搬送速度を可変すること
で、取出し不良や二枚取りを防止することができる。

【００４７】尚、本発明は上記一実施例と限定されるも
のではない。例えば取出し面側圧力センサ９９及びバッ
クアッププレート側圧力センサ７９に加わる圧力値を算
出し、搬送速度を３種類よりも多く更に細分化して制御
するように構成してもよい。このように本発明の要旨を
変更しない程度に種々変形可能である。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取出し不良の発生を防止し、安定した紙葉類の供給が行
える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の、紙葉類供給装置の上面図である。

【図２】本実施例の、郵便物自動選別取揃え押印機の外
観斜視図である。

【図３】本実施例の、郵便物自動選別取揃え押印機の上
面図である。

【図４】本実施例の、紙葉類供給装置を一部分解した様
式図である。

【図５】本実施例の、紙葉類供給装置のα方向の一部側
面図である。

【図６】本実施例の、紙葉類供給装置のフロアベルト及
びバックアッププレートの制御を示すフローチャートで
ある。

【図７】本実施例の、紙葉類供給装置のセンサによるフ
ロアベルト及びバックアッププレートユニットの移動速
度を示す図である。

【符号の説明】

１ 郵便物自動選別取揃え押印機 ３５ 紙葉類供給装置 ６５ フロアベルト ６９ バックアッププレートユニット ７９ バックアッププレート側圧力センサ ８３ バックアッププレート ８９ 圧力検知シャッタ ９５ 取出しベルト ９７ 取出し面 ９９ 取出し面側圧力センサ １０１ 圧力検知シャッタ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙葉類を立位状態で載置する載置台と、 この載置台上の前記紙葉類を面方向へと搬送する搬送ベ
   ルトとこの搬送ベルトの搬送動作に伴って、搬送方向最
   後端の紙葉類を支えて移動する支持板とからなる搬送速
   度が可変な搬送手段と、 この搬送手段の搬送方向側に設けられ、前記紙葉類を取
   出す取出手段と、 この取出手段での前記紙葉類による圧力を検知する第１
   の検知手段と、 前記支持板での前記紙葉類による圧力を検知する第２の
   検知手段と、 前記第１及び第２の検知手段での圧力の検知結果に基づ
   いて、前記搬送手段の搬送速度を変える制御手段と、 からなることを特徴とする紙葉類供給装置。
2. 【請求項２】 検知対象物が貼付された郵便物を供給す
   る供給手段と、 この供給手段によって供給された前記郵便物の前記検知
   対象物を有無を検知する検知手段と、 この検知手段によって検知された前記検知対象物に対し
   て押印を行う押印部と、からなる郵便物処理装置であっ
   て、 更に郵便物を立位状態で載置する載置台と、 この載置台上の前記郵便物を面方向へと搬送する搬送ベ
   ルトとこの搬送ベルトの搬送動作に伴って、搬送方向最
   後端の郵便物を支えて移動する支持板とからなる搬送速
   度が可変な搬送手段と、 この搬送手段の搬送方向側に設けられ、前記郵便物を取
   出す取出手段と、 この取出手段での前記郵便物による圧力を検知する第１
   の検知手段と、 前記支持板での前記郵便物による圧力を検知する第２の
   検知手段と、 前記第１及び第２の検知手段での圧力の検知結果に基づ
   いて、前記搬送手段の搬送速度を変える制御手段と、 を具備することを特徴とする郵便物処理装置。
3. 【請求項３】 紙葉類を立位状態で載置する載置台と、 この載置台上の前記紙葉類を面に対して垂直な方向へと
   搬送する搬送ベルトとこの搬送ベルトの搬送動作に伴っ
   て、搬送方向最後端の紙葉類を支えてこの搬送ベルトと
   同方向へと移動するバックアッププレートからなる搬送
   速度が可変な搬送手段と、 この搬送手段の搬送方向側に設けられ、前記紙葉類を取
   出す取出手段と、 この取出手段での前記紙葉類による圧力が所定の圧力以
   上か否かを検知する第１の検知手段と、 前記バックアッププレートでの前記紙葉類による圧力が
   所定の圧力以上か否かを検知する第２の検知手段と、 前記第１及び第２の検知手段での圧力の検知結果に基づ
   いて、前記搬送手段の搬送速度を変える制御手段と、 からなることを特徴とする紙葉類供給装置。
4. 【請求項４】 紙葉類を立位状態で載置する載置台と、 この載置台上の前記紙葉類を支持し、この紙葉類を面方
   向へと搬送せしめる搬送速度が可変な搬送手段と、 この搬送手段の搬送方向側に設けられ、前記紙葉類を取
   出す取出手段と、 この取出手段での前記紙葉類によって加圧される圧力が
   所定の圧力以上か否かを検知する第１の検知手段と、 前記搬送手段での前記紙葉類によって加圧される圧力が
   所定の圧力以上か否かを検知する第２の検知手段と、 前記第１及び第２の検知手段での検知の結果、所定以上
   の圧力が前記取出手段に加わり且つ所定以上の圧力が前
   記搬送手段に加わっている場合と前記第１及び第２の検
   知手段での検知の結果、所定以上の圧力が前記取出手段
   に加わり且つ所定以下の圧力が前記搬送手段に加わって
   いる場合とで、前記搬送手段の搬送速度を変える制御手
   段と、 からなることを特徴とする紙葉類供給装置。