JPH08259016A - 紙葉類取出装置及び郵便物処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の紙葉類を一部づつ安定して
取り出すことができる紙葉類取出装置を提供する。 【構成】 取り出し部２１が、密着状態に押圧されつつ
供給される複数の紙葉類を最端部の紙葉類が占める位置
においてチャンバ３２の吸引力及び取出ベルト３１によ
る搬送力を付与して順次１部づつ取り出すが、このと
き、取出領域の上部に定の間隔をもって配置された逆転
ローラ４０が、取出ベルト３１の移動方向とは逆向きに
回転して最端部の紙葉類に従属する紙葉類に対して押し
戻し力を付与する。また、エアー吹き出し部はエアーダ
クトからのエアーを前記取出ベルト３１の移動方向とは
逆方向に間欠的に吹き出して各紙葉類間の密着性を低減
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類取出装置及びこ
の紙葉類取出装置を適用した郵便物処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、郵便物のような紙葉類を１枚づつ
取り出す紙葉類取出装置においては、図９に示すよう
に、供給台上を送られる紙葉類Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ…のう
ち、最端部の紙葉類Ｐａをまずサブチャンバ５１に吸着
し、その後、取出ベルト５３とメインチャンバ５２との
穴が一致すると取出ベルト５３に吸着し、取出ベルト５
３の摩擦力によって上方の搬送へ送り出す。このとき、
紙葉類Ｐａ、Ｐｂの間にずれｘが生じ、このずれｘによ
り後続の紙葉類Ｐｂの下端がサブチャンバ５１に吸着さ
れ押えられる。紙葉類Ｐａが搬送された後に後続の紙葉
類Ｐｂがメインチャンバ５２に吸着される。この状態を
繰り返すことにより紙葉類Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ…を一通づ
つ取出している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の紙葉類
取出装置の場合、最端部の紙葉類Ｐａに後続する紙葉類
Ｐｂが静電気や糊等の粘着物によって密着し、図１０に
示すように、最端部の紙葉類Ｐａに後続する紙葉類Ｐｂ
が従属してメインチャンバ５２により吸い付けられ２部
の紙葉類Ｐａ、Ｐｂが一緒にメインチャンバ５２の上部
の図示しない搬送路へ送り出されてしまうという問題が
あった。この結果、紙葉類Ｐａ、Ｐｂが郵便物であるよ
うな場合、２枚目の郵便物に対する処理が正常に行われ
なくなるという事態が生じる。

【０００４】そこで、本発明は、複数の紙葉類を一部づ
つ安定して取り出すことができる紙葉類取出装置及びこ
の紙葉類取出装置を用い複数の郵便物の確実な取り出し
処理を行うことができる郵便物処理装置を提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の紙葉類取
出装置は、密着状態に押圧されつつ供給される複数の紙
葉類を最端部の紙葉類が占める位置において順次１部づ
つ取り出す取出手段と、この取出手段により取り出され
る最端部の紙葉類に対する後続する紙葉類の従属を阻止
する後続紙葉類取出阻止手段とを有することを特徴とす
るものである。

【０００６】請求項２記載の紙葉類取出装置は、密着状
態に押圧されつつ供給される複数の紙葉類を最端部の紙
葉類が占める位置において吸引力及び搬送力を付与して
順次１部づつ取り出す取出手段と、この取出手段の取出
領域の上部に配置され、取出手段により取り出される最
端部の紙葉類に後続する各紙葉類の間に間欠的なエアー
を供給して各紙葉類間の密着性を低減するとともに、最
端部の紙葉類に従属する後続の紙葉類に対して前記取出
手段の搬送力とは逆向きの押し戻し力を付与する後続紙
葉類取出阻止手段とを有することを特徴とするものであ
る。

【０００７】請求項３記載の紙葉類取出装置は、密着状
態に押圧されつつ供給される複数の紙葉類を最端部の紙
葉類が占める位置においてチャンバの吸引力及び取出ベ
ルトによる搬送力を付与して順次１部づつ取り出す取出
手段と、この取出手段の取出領域の上部に取出領域と所
定の間隔をもって配置され前記取出手段の取出ベルトの
移動方向とは逆向きに回転して最端部の紙葉類に従属す
る紙葉類に対して押し戻し力を付与する逆転ローラと、
この逆転ローラの内部にエアーを供給するエアーダクト
及び逆転ローラの外周の一部に設けられエアーダクトか
らのエアーを前記取出ベルトの移動方向とは逆方向に間
欠的に吹き出して各紙葉類間の密着性を低減するエアー
吹き出し機構とを有することを特徴とするものである。

【０００８】請求項４記載の郵便物処理装置は、複数の
郵便物を順次供給台から取り出し郵便番号若しくは住所
に応じて区分処理する郵便物処理装置において、供給台
上を密着状態に押圧されつつ供給される複数の郵便物を
最端部の郵便物が占める位置において順次１部づつ取り
出す取出手段と、この取出手段により取り出される最端
部の郵便物に対する後続する郵便物の従属を阻止する後
続紙葉類取出阻止手段とを設けたことを特徴とするもの
である。

【０００９】請求項５記載の郵便物処理装置は、複数の
郵便物を順次供給台から取り出し郵便番号若しくは住所
に応じて区分処理する郵便物処理装置において、供給台
上を密着状態に押圧されつつ供給される複数の郵便物を
最端部の郵便物が占める位置において吸引力及び搬送力
を付与して順次１部づつ取り出す取出手段と、この取出
手段の取出領域の上部に配置され、取出手段により取り
出される最端部の郵便物に後続する各郵便物の間に間欠
的なエアーを供給して各郵便物間の密着性を低減すると
ともに、最端部の郵便物に従属する後続の郵便物に対し
て前記取出手段の搬送力とは逆向きの押し戻し力を付与
する後続紙葉類取出阻止手段とを有することを特徴とす
るものである。

【００１０】

【作用】以下に本発明の作用を説明する。

【００１１】請求項１記載の紙葉類取出装置によれば、
取出手段が密着状態に押圧されつつ供給される複数の紙
葉類を最端部の紙葉類が占める位置において順次１部づ
つ取り出すが、このとき、後続紙葉類取出阻止手段は、
取出手段により取り出される最端部の紙葉類に対する後
続する紙葉類の従属を阻止する。これにより、密着状態
に押圧されつつ供給される複数の紙葉類のうち最端部に
位置するものを一部づつ安定して取り出すことができ、
２部取りを防止できる。

【００１２】請求項２記載の紙葉類取出装置によれば、
取出手段が密着状態に押圧されつつ供給される複数の紙
葉類を最端部の紙葉類が占める位置において吸引力及び
搬送力を付与して順次１部づつ取り出すが、このとき、
後続紙葉類取出阻止手段は、取出手段の取出領域の上部
においてこの取出手段により取り出される最端部の紙葉
類に後続する各紙葉類の間に間欠的なエアーを供給して
各紙葉類間の密着性を低減するとともに、最端部の紙葉
類に従属する後続の紙葉類に対して前記取出手段の搬送
力とは逆向きの押し戻し力を付与する。このような作用
により、密着状態に押圧されつつ供給される複数の紙葉
類間の密着性が低減するとともに、２部取りが行われよ
うとするとき後続の紙葉類が押し戻されるので、最端部
に位置する紙葉類を一部づつ安定して取り出すことがで
き、２部取りを確実に防止できる。

【００１３】請求項３記載の紙葉類取出装置によれば、
取出手段が、密着状態に押圧されつつ供給される複数の
紙葉類を最端部の紙葉類が占める位置においてチャンバ
の吸引力及び取出ベルトによる搬送力を付与して順次１
部づつ取り出すが、このとき、取出手段の取出領域の上
部に取出領域と所定の間隔をもって配置された逆転ロー
ラが、取出手段の取出ベルトの移動方向とは逆向きに回
転して最端部の紙葉類に従属する紙葉類に対して押し戻
し力を付与する。また、エアー吹き出し部はエアーダク
トからのエアーを前記取出ベルトの移動方向とは逆方向
に間欠的に吹き出して各紙葉類間の密着性を低減する。
これにより、２部取りが行われようとするとき後続の紙
葉類が押し戻され、また、密着状態に押圧されつつ供給
される複数の紙葉類間の密着性が低減して、最端部に位
置する紙葉類を一部づつ安定して取り出すことができ、
２部取りを確実に防止できる。

【００１４】請求項４記載の郵便物処理装置によれば、
取出手段が供給台上を密着状態に押圧されつつ供給され
る複数の郵便物を最端部の紙葉類が占める位置において
順次１部づつ取り出すが、このとき、後続紙葉類取出阻
止手段は、取出手段により取り出される最端部の郵便物
に対する後続する郵便物の従属を阻止する。これによ
り、密着状態に押圧されつつ供給される複数の郵便物の
うち最端部に位置するものを２部取りを防止しつつ一部
づつ安定して取り出すことができ、各郵便物の郵便番号
若しくは住所に応じた区分処理を支障なく行うことが可
能となる。

【００１５】請求項５記載の郵便物処理装置によれば、
取出手段が供給台上を密着状態に押圧されつつ供給され
る複数の郵便物を最端部の紙葉類が占める位置において
吸引力及び搬送力を付与して順次１部づつ取り出すが、
このとき、取出手段の取出領域の上部に配置された後続
紙葉類取出阻止手段は、取出手段により取り出される最
端部の郵便物に後続する各郵便物の間に間欠的なエアー
を供給して各郵便物間の密着性を低減するとともに、最
端部の郵便物に従属する後続の郵便物に対して前記取出
手段の搬送力とは逆向きの押し戻し力を付与する。これ
により、密着状態に押圧されつつ供給される複数の郵便
物間の密着性が低減し、かつ、２部取りが確実に防止さ
れ、複数の郵便物のうち最端部に位置するものを一部づ
つ安定して取り出すことができ、各郵便物の郵便番号若
しくは住所に応じた区分処理を支障なく行うことが可能
となる。

【００１６】

【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１７】図１は本発明の紙葉類取出装置を適用した
郵便物処理装置１を示すものであり、この郵便物処理装
置１は、大型の箱型状の装置本体１ａを具備し、この装
置本体１ａの図１において左側には紙葉類である通常郵
便物Ｐや書留郵便物等を積載し、送り出す供給系２を設
け、この装置本体１ａの図１において中央部には区分部
３を設けている。

【００１８】前記供給系２から区分部３の下部を経てこ
の区分部３の端部に至る領域には、書留郵便物Ｐを搬送
する搬送手段としてベルト及びローラを多数用いた搬送
系６を設けている。

【００１９】前記供給系２は、大量の通常郵便物Ｐや書
留郵便物を積載する供給台２０と、この供給台２０から
通常郵便物Ｐや書留郵便物を一部ずつ取り出し搬送系６
に送り出す紙葉類取出装置としての取り出し部２１と、
この取り出し部２１により取り出される各通常郵便物Ｐ
や書留郵便物に包含されるコインのような金属物を検知
する金属物検知手段７と、この取り出し部２１により取
り出される各通常郵便物Ｐや書留郵便物に包含される例
えば印鑑等の異物を検出する異物検知部８と、前記取り
出し部２１により取り出される各通常郵便物書Ｐ等に包
含される例えば鉄板等所定の剛性を有する固物を検知す
る固さ検知部２２と、前記取り出し部２１により取り出
される各通常郵便物書等のスキューを検出するスキュー
検知部９と、前記異物検知部８、金属物検出手段７、固
さ検知部２２及びスキュー検知部９により異物、金属
物、所定以上の硬さの固物若しくはスキューが検知され
た通常郵便物Ｐや書留郵便物を前記搬送系６から排除す
る第１の排除ゲート部１０と、この第１の排除ゲート部
１０により前記搬送系６から排除された通常郵便物Ｐ等
を収納する第１の排除箱１１と、前記搬送系６により搬
送される通常郵便物Ｐ等の整位を行う整位部１２と、前
記搬送系６により搬送される各通常郵便物等の長さが所
定長以上か否かを検知する長さ検知部２３と、前記整位
部１２、長さ検知部２３によって整位された姿勢が不十
分であったり、長さが所定長以上である各通常郵便物Ｐ
等を前記搬送系６から排除する第２の排除ゲート部１３
と、この第２の排除ゲート部１３により前記搬送系６か
ら排除された通常郵便物Ｐ等を収納する第２の排除箱１
４と、通常郵便物Ｐ等に付された郵便番号を読取る郵便
番号読取部１５とを具備している。

【００２０】前記区分部３は、通常郵便物Ｐ等を郵便番
号に応じて振り分ける振り分けゲート部５と、この振り
分けゲート部５により振り分けられる通常郵便物Ｐ等を
各々収納する収納手段としての多数の収納ポケット１６
とを具備している。また、区分部３の筐体の上部には各
種の稼働情報等を表示するドットマトリックスディスプ
レイ等からなる表示部１７を設けている。

【００２１】次に、前記取り出し部２１の詳細を図２乃
至図５を参照して説明する。

【００２２】この取り出し部２１は、図２、図３に示す
ように、通常郵便物Ｐを矢印方向に取出す取出ベルト３
１と、通常郵便物Ｐを吸引するメインチャンバ３２及び
サブチャンバ３３と、ピンホッパ３７によって送り出さ
れる複数の通常郵便物Ｐのメインチャンバ３２に対する
押圧力を検知する圧力検知バー３４と、前記取出ベルト
３１を矢印方向に駆動するプーリ３６と、前記メインチ
ャンバ３２及びサブチャンバ３３から各々エアを吸引す
るためのエアホース３８、３９と有し、前記取出ベルト
３１が形成する取出領域の上部に例えば取出ベルト３１
に対して約４ｍｍの間隔をもって外周が対峙する後続紙
葉類取出阻止手段を構成する逆転ローラ４０を配置して
いる。この逆転ローラ４０は摩擦力が取出ベルト３１よ
り小さくなるように合成樹脂製としている。

【００２３】前記取出ベルト３１には、一定間隔で穴が
開けられており、一定の速さで矢印方向に駆動されてい
る。メインチャンバ３２及びサブチャンバ３３は常にエ
アを吸い込んでおり、このとき取出ベルト３１の穴とメ
インチャンバ３２の穴が一致すると、ピンホッパ３７に
よって送り出された通常郵便物Ｐが取出ベルト３１に吸
着し、取出ベルト３１の搬送力によって上部の搬送路を
構成する搬送ベルト２７へ送られるようになっている。

【００２４】前記逆転ローラ４０は、中空状で筐体に固
定された固定板４１に取り付けた軸受４２を貫通した軸
体４３にナット４４を用いて固着され、回転可能に支持
されるとともに、外周の一部に長穴状のエアー吹き出し
口４０ａを備えている。また、この逆転ローラ４０は、
軸体４３に取り付けた駆動プーリ４５及び駆動ベルト４
６により、前記取出ベルト３１の移動方向と逆方向に回
転駆動されるようになっている。また、逆転ローラ４０
の内部に臨ませて、前記固定板４１に取り付けた固定配
置のエアーダクト４７が配置され、このエアーダクト４
７にはエアーホース４８からエアーが供給されるように
なっている。即ち、逆転ローラ４０が回転駆動されると
き、エアーダクト４７の開口部４７ａが吹き出すエアー
は逆転ローラ４０のエアー吹き出し口４０ａがエアーダ
クト４７の開口部４７ａと一致するタイミングで間欠的
に下側（サブチャンバ３２側）に吹き出されるようにな
っている。

【００２５】次に、図６乃至図９を参照して前記取り出
し部２１及び逆転ローラ４０による通常郵便物Ｐの取出
動作を説明する。

【００２６】前記ピンホッパ３７により多数の通常郵便
物Ｐが前記取り出し部２１に密着状態に押圧されて供給
され、取出ベルト３１の搬送力によって上部の搬送ベル
ト２７側へ一部づつ取り出される。いま、最も取出ベル
ト３１側から順に通常郵便物Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 …とする
と、最端部の通常郵便物Ｐ1 と後続する２番目の通常郵
便物Ｐ2 とが何等静電気や糊等による密着要因がなく分
離した状態であれば、図６に示すように、メインチャン
バ３２により吸い付けられた最端部の通常郵便物Ｐ1 の
みが前記取り出し部２１により矢印方向に一部だけ支障
なく取り出される。

【００２７】一方、仮に通常郵便物Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 …
に静電気や糊等による密着要因がある場合でも、前記逆
転ローラ４０が回転駆動されるとき、エアーダクト４７
の開口部４７ａが吹き出すエアーは逆転ローラ４０のエ
アー吹き出し口４０ａがエアーダクト４７の開口部４７
ａと一致するタイミングで図７に示すように間欠的に下
側に吹き出され、通常郵便物Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 …の間
に、図７に示すように、エアーが入り込み、静電気や糊
等による通常郵便物Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 …の間の密着性を
減少させる。

【００２８】また、仮に通常郵便物Ｐ1 に従属して２番
目の通常郵便物Ｐ2 が一緒に取り出されようとするに場
合においても、図８に示すように、前記逆転ローラ４０
の取出ベルト３１とは逆向きの回転により２番目の通常
郵便物Ｐ2 が下側に押し戻され通常郵便物Ｐ1 がメイン
チャンバ３２を通過するまでサブチャンバ３３によって
押え付けれる。以下後続の通常郵便物Ｐ3 …に対しても
同様な動作が繰り返される。

【００２９】以上のように前記逆転ローラ４０を取出領
域に設置することで通常郵便物Ｐ1、Ｐ2 、Ｐ3 …を一
部づつ安定した状態で取り出すことが可能となる。

【００３０】次に、前記取り出し部２１及び逆転ローラ
４０を用いた郵便物処理装置１の動作を説明する。

【００３１】前記供給台２０上に積載した多数の通常郵
便物Ｐは、取り出し部２１により取り出されが、このと
き、逆転ローラ４０の図７、図８に示すような動作で、
静電気や糊等による密着要因がある場合においてもこれ
らの要因が排除され、一部づつ安定した状態で搬送系６
に送り出される。

【００３２】そして、前記異物検知部８、金属物検出手
段７、固さ検知部２２及びスキュー検知部９により異
物、金属物、所定以上の硬さ若しくはスキューが検知さ
れ、第１の排除ゲート部１０、第２の排除ゲート部１３
により搬送系６から排除される通常郵便物Ｐ以外の通常
郵便物Ｐが郵便番号読取部１５に至り郵便番号が読取ら
れた後、前記振り分けゲート部５が郵便番号の情報に応
じて各通常郵便物Ｐを分岐し区分部３の各収納ポケット
１６に区分集積される。

【００３３】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。

【００３４】例えば、上述した実施例では、前記逆転ロ
ーラ４０の取出ベルト３１に対する間隔は一定なものと
して説明したが、取り扱う通常郵便物等の厚さに応じて
両者の間隔を調整可能とすることももちろん可能であ
る。

【００３５】

【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。

【００３６】請求項１記載の発明によれば、密着状態に
押圧されつつ供給される複数の紙葉類のうち最端部に位
置するものを一部づつ安定して取り出すことができ、２
部取りを防止できる紙葉類取出装置を提供することがで
きる。

【００３７】請求項２記載発明によれば、密着状態に押
圧されつつ供給される複数の紙葉類間の密着性が低減す
るとともに、２部取りが行われようとするとき後続の紙
葉類が押し戻されるので、最端部に位置する紙葉類を一
部づつ安定して取り出すことができ、２部取りを確実に
防止できる紙葉類取出装置を提供することができる。

【００３８】請求項３記載発明によれば、２部取りが行
われようとするとき後続の紙葉類が押し戻され、かつ、
各紙葉類間の密着性が低減するので、最端部に位置する
紙葉類を一部づつ安定して取り出すことができ、２部取
りを確実に防止できる紙葉類取出装置を提供することが
できる。

【００３９】請求項４記載の発明によれば、密着状態に
押圧されつつ供給される複数の郵便物のうち最端部に位
置するものを２部取りを防止しつつ一部づつ安定して取
り出すことができ、各郵便物の郵便番号若しくは住所に
応じた区分処理を支障なく行うことが可能な郵便物処理
装置を提供することができる。

【００４０】請求項５記載の発明によれば、密着状態に
押圧されつつ供給される複数の郵便物間の密着性をエア
ーの吹き出しで低減し、かつ、最端部の郵便物に従属す
る後続の郵便物に対して前記取出手段の搬送力とは逆向
きの押し戻し力を付与することにより、２部取りが確実
に防止され、複数の郵便物のうち最端部に位置するもの
を一部づつ安定して取り出すことができ、各郵便物の郵
便番号若しくは住所に応じた区分処理を支障なく行うこ
とが可能な郵便物処理装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の郵便物処理装置に実施例を示す概略図
である。

【図２】本発明の実施例における取り出し部を示す正面
図である。

【図３】本発明の実施例における取り出し部を示す側面
図である。

【図４】本発明の実施例における逆転ローラを示す拡大
断面図である。

【図５】本発明の実施例における逆転ローラを示す拡大
断面図である。

【図６】本発明の実施例における取り出し部及び逆転ロ
ーラの動作説明図である。

【図７】本発明の実施例における取り出し部及び逆転ロ
ーラの動作説明図である。

【図８】本発明の実施例における取り出し部及び逆転ロ
ーラの動作説明図である。

【図９】従来の紙葉類取出装置の動作を示す概略側面図
である。

【図１０】従来の紙葉類取出装置の動作を示す概略側面
図である。

【符号の説明】

１ 郵便物処理装置 ２１ 取り出し部 ３１ 取出ベルト ３２ メインチャンバ ３３ サブチャンバ ４０ 逆転ローラ ４０ａ エアー吹き出し口 ４７ エアーダクト Ｐ 通常郵便物

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 密着状態に押圧されつつ供給される複数
   の紙葉類を最端部の紙葉類が占める位置において順次１
   部づつ取り出す取出手段と、この取出手段により取り出
   される最端部の紙葉類に対する後続する紙葉類の従属を
   阻止する後続紙葉類取出阻止手段とを有することを特徴
   とする紙葉類取出装置。
2. 【請求項２】 密着状態に押圧されつつ供給される複数
   の紙葉類を最端部の紙葉類が占める位置において吸引力
   及び搬送力を付与して順次１部づつ取り出す取出手段
   と、この取出手段の取出領域の上部に配置され、取出手
   段により取り出される最端部の紙葉類に後続する各紙葉
   類の間に間欠的なエアーを供給して各紙葉類間の密着性
   を低減するとともに、最端部の紙葉類に従属する後続の
   紙葉類に対して前記取出手段の搬送力とは逆向きの押し
   戻し力を付与する後続紙葉類取出阻止手段とを有するこ
   とを特徴とする紙葉類取出装置。
3. 【請求項３】 密着状態に押圧されつつ供給される複数
   の紙葉類を最端部の紙葉類が占める位置においてチャン
   バの吸引力及び取出ベルトによる搬送力を付与して順次
   １部づつ取り出す取出手段と、この取出手段の取出領域
   の上部に取出領域と所定の間隔をもって配置され前記取
   出手段の取出ベルトの移動方向とは逆向きに回転して最
   端部の紙葉類に従属する紙葉類に対して押し戻し力を付
   与する逆転ローラと、この逆転ローラの内部にエアーを
   供給するエアーダクト及び逆転ローラの外周の一部に設
   けられエアーダクトからのエアーを前記取出ベルトの移
   動方向とは逆方向に間欠的に吹き出して各紙葉類間の密
   着性を低減するエアー吹き出し機構とを有することを特
   徴とする紙葉類取出装置。
4. 【請求項４】 複数の郵便物を順次供給台から取り出し
   郵便番号若しくは住所に応じて区分処理する郵便物処理
   装置において、供給台上を密着状態に押圧されつつ供給
   される複数の郵便物を最端部の郵便物が占める位置にお
   いて順次１部づつ取り出す取出手段と、この取出手段に
   より取り出される最端部の郵便物に対する後続する郵便
   物の従属を阻止する後続紙葉類取出阻止手段とを設けた
   ことを特徴とする郵便物処理装置。
5. 【請求項５】 複数の郵便物を順次供給台から取り出し
   郵便番号若しくは住所に応じて区分処理する郵便物処理
   装置において、供給台上を密着状態に押圧されつつ供給
   される複数の郵便物を最端部の郵便物が占める位置にお
   いて吸引力及び搬送力を付与して順次１部づつ取り出す
   取出手段と、この取出手段の取出領域の上部に配置さ
   れ、取出手段により取り出される最端部の郵便物に後続
   する各郵便物の間に間欠的なエアーを供給して各郵便物
   間の密着性を低減するとともに、最端部の郵便物に従属
   する後続の郵便物に対して前記取出手段の搬送力とは逆
   向きの押し戻し力を付与する後続紙葉類取出阻止手段と
   を有することを特徴とする郵便物処理装置。