JP2006205014A - 郵便物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 郵便番号区分やシーケンス番号検査などの郵便物処理装置の場合、厚いものと薄いものが混在しており厚さの影響を受ける方式のものは不安定であった。処理の高速化や多様化に対応すべく厚さの影響を受けない方式で確実に1通ずつ供給でき安価で耐久性のある装置を提供する。
【解決手段】 郵便物3を前下がり傾斜で重ね並べることが出来る供給コンベア1と、その最前方の郵便物3に係合して吸着搬送する吸着送込み機構2とから成り、放射状に備えた複数の吸着パッド2aが耐久性のある歯車機構で規定された軌跡に従って次々と連続的に高速送出ししていく郵便物の各種処理装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は郵便物処理装置に関する。
具体的に例示すれば、宛名部に記載された郵便番号,カスタマーバーコード,作業シーケンス番号ならびに住所等の記載事項を読取って、検査,区分,抜取り,追刷りならびに記録等の処理を行う装置に関する。
例えば、大量の郵便物を製造する際、宛名部の記載事項各項目について種々の要求がある。即ち、宛名自体の有無検査、郵便番号別の区分、作業シーケンス番号の連続性確認、それら検査をした記録の保管ならびに提出、特定番号のものを抜取り除去、郵便区内特別等の表示や配達業者を表示するための捺印あるいはインクジェト印字(追刷り)などである。そして、これらは主として宛名部を撮像カメラで画像入力し、OCR処理等の画像処理を施して認識し、以って所要の処理が行われる。
また、郵便物1通毎の重量を計測し、封入物が正しく入っているかどうか、規定された料金体系に適合する重量であるかどうか、あるいは所定重量毎の通数集計や区分、ならびにそれら記録の保管や提出を要求されており、また、郵便局にあっては、郵便物に消印等押印を行うのに本願発明処理装置が利用される。
また、本願出願人による特許文献1に開示の郵便物の仕分追刷り装置、並びに特許文献2に開示の郵便物追刷装置ならびに当該装置の運用システムは新しい概念の処理を施す装置であるが、上記した従前の処理装置と同様に本願発明を実施することができる。
そして、上記したような各種の処理を同時に行うことができる複合処理の需要も高まりつつあり、本発明はそうした複合処理装置においても実施される。
尚、本願で言う郵便物とは現行郵便法で規定される定形郵便物、定形外郵便物、第1種郵便物、第2種郵便物、第3種郵便物、第4種郵便物を指すだけでなく、民間宅配業者が扱うメール便の対象物、ポスティング業者が扱う宅配物、あるいはそれに類似する形状のものも包含する。
従来、この種の処理装置として次ぎのようなものが公知である。
例えば、郵便局に多数設備されている郵便区分機や消印押印機。これら装置は、その供給部に於いてサクション搬送ベルトが用いられている。郵便物の平面部に吸着作用させて送出し、その先行端にゲートを備え、該ゲートの間隔調整で重送しないように構成した装置である。この装置の場合、前記ゲートは封書1部だけが通過できる間隔とし、それ以上の通過を規制する必要があるものの、中身の封入物に大小があって封筒全面に亘って厚さが均等でないもの、あるいは携帯電話の請求書のように封筒毎に中身の枚数が著しく違っているものに対し、時としてゲート下の通過異常や重送という不具合があった。
同様に封書を上方に積上げ、最下のものにゴムロールやベルトあるいは前記したサクション搬送ベルトを作用させて送出し、その先行端にゲートを備え、該ゲートの間隔調整で重送しないように構成した装置がある。しかし、前記郵便区分機と同じような支障があり未だ未完成要素を残している。
また、本願出願人による特許文献3に開示のロータリー式封書供給装置は前記問題を解決し、厚さ不同に係らず安定した供給性能を具備するものの、供給する封筒を立てて載置する関係からバッファ量も大きく確保できない点、ならびに作業者の熟練を必要とする点に問題があった。
特開2003−225619号公報 特開2003−248712号公報 特開2004−83189号公報
本発明は、このような問題を打開する新規な技術を提供するもので、郵便物厚さに関する影響を根本的に払拭すると同時に、作業の熟練を必要とせず、加えて十分なバッファ量が確保でき、以って高速処理が可能、簡単かつ無調整で運転出来、しかもコスト安で耐久性のある構造を有した郵便物処理装置を提供する。
本発明に係る郵便物処理装置は、宛名部に記載された郵便番号,カスタマーバーコード,作業シーケンス番号ならびに住所等の記載事項を読取って、検査,区分,抜取り,追刷りならびに記録等の処理を行ったり、郵便物の重量を計量して検査,区分,抜取り,追刷ならびに記録等の処理を行ったり、郵便物に消印等の押印を行う郵便物処理装置に於いて、前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む郵便物の送込み装置を備え、該送込み装置は、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする送り手段を具備した供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、更に、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する吸着駆動軸を備え、しかも前記吸着駆動軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストローク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る郵便物処理装置は、前記した特徴を有し、更に外歯車と内歯車の歯数比が3:4,4:5,5:6または6:7で構成し、吸着パッドを放射状に、3:4の場合は3ヶ所,4:5の場合は4ヶ所,5:6の場合は5ヶ所、ならびに6:7の場合は6ヶ所備えて構成したことを特徴とする。
本発明に係る郵便物の処理装置は、前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を最前方のものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む形式で構成されているため、供給前の郵便物について必要に応じてバッファ量が十分確保できることが特徴的効果である。また郵便物の補充作業に熟練を必要としないのも大きな利点である。
また厚さに関する諸問題とは無関係に作動でき、放射状に配置された複数の吸着パッドが次々と連続的に係合していく画期的なメカ式で構成されているので従来技術では達成できない高速運転が可能である。更に、簡素な歯車メカによる構成である為、コスト安にして耐久性に富んでいる。また摩擦に頼らない構成であるので供給タイミングに時間的遅れや、タイミングのズレを起こさない。以って、郵便番号に基づく区分やシケーケンス番号に基づく検査/抜取り、あるいは重量に係る計測/仕分け処理など、多方面に渡って生産性向上に寄与すること多大である。
以下、図面に例示した実施例装置の説明図に基づき、その詳細を説明する。
図1ならびに図2は郵便番号に基づいて郵便物を区分する区分機の説明図である。この装置は郵便局で使用されている区分機ではなく、郵便物を製造し郵便局に局出し代行する業界で使用されるタイプの区分機である。従って、供給コンベア1上に載置された郵便物3は概ね郵便番号順に揃っているのが通常で、吸引源であるドライポンプ10に接続された吸着搬送機構2で先頭のものから順に1通ずつ次工程の搬送テーブル5上へ送り込む送込み装置を備えている。送り込まれた郵便物3はチェーンコンベア4のフィンガー4aでテーブル5上を押され、紙面左方へ順次と搬送される。
そして、宛名部を撮像するカメラ6aならびに照明6bを備えた画像入力装置6で前記した郵便物3の宛名部分を撮像しその画像をPCへ入力する。
また、その下流側には搬送テーブル5の下部に備えられたリジェクトシリンダー7aと、その上方に設置された一対の搬送ベルトから成るリジェクト装置7を備えており、必要に応じて発動される排出信号に基づいて対象郵便物をその搬送中に自動排出する。例えば、宛名部に所定の記載が無い不良品、宛名はあるものの前記画像入力後のOCR処理で認識できなかった読取り不良品、そういう類の不良品について、図2の区分(1)で不良品yesの判定に基づき作動機構を発動する。具体的に述べると、前記リジェクトシリンダー7aのロッドがタイミングよく突出し、チェーンフィンガー4aで押されながら搬送されている該当品を、その傾斜したロッドで一対のベルト間へ案内し、然るのちロッドを復帰させるも一旦挟持された郵便物は排出ポケットへと排出されていく。尚、図中3aは不良品郵便物を指す。
そして、不良品を除く正常品郵便物3は、搬送が継続され次位の9で指すキッカー設置箇所を通過して、搬出コンベア8へと搬出される。前記キッカー9は必要に応じて発動され、郵便物を紙面上方から下方(図2参照)へキックすることで搬出コンベア8上に並んだ時、該当品のみ飛び出した形で視認できる状態を作りだす。具体的に説明すれば、図2に於いて区分(2)yesの判定でエアーシリンダーで成るキッカー9を所定短時間のみ突出させて、該当品のみイレギュラー姿勢にして区分する構成になっている。尚、本実施例装置は郵便番号を区分する区分機であるため、該キッカー9は郵便番号が切替わった最初の一通目をして発動されるか、あるいは逆に切替わり最後のものに対して作動される。
このように本実施例装置は、不良品を自動排出し郵便番号の切り変わり目をして簡易的に郵便番号区分することができる。そして、必要に応じて、図2に図示した出力データーベース10に対して不良品の通数や郵便番号毎の通数を記録する。
また、入力データーベース11に、郵便物に記載されている郵便番号(通常7桁)に対し上3桁毎に区分するとか、5桁毎とか、あるいは7桁毎の区分をするなど、区分したい区分情報を格納し、PC内ソフトの照合用基礎データーを提供する。
また、OCR認識に関して、同じ郵便番号区分をするにしても、数字で記載された郵便番号をしてOCR認識の対象にするか、あるいは通常併記されているカスタマーバーコードをして認識対象にするか、いずれを対象にしてもよいことは言うまでもない。同様に、区分(1)ならびに区分(2)の判定論理は、前記した不良品と切替わり目以外に、所望の論理を以ってソフト構築可能である。例えば、区分(2)に同じ郵便番号が継続した場合、20通毎にキッカーを作動させるということを加えることも作業効率を上げる有効な手段である。そうすることで、作業者が次工程で把捉処理するに、計数することなく一定通数づつ区切りよく作業が出来る。
さて、図1ならびに図2に係る実施例装置について、郵便番号区分とは異なる処理を施す例について説明する。
即ち、郵便物を製造する業界で汎用されている作業用シーケンス番号をして郵便物3の宛名検査をする運用についてである。該シーケンス番号は大量の郵便物に対しミスを撲滅する目的で付され、一般的には一連の連続番号が宛名印刷部の余白部に印字される。従って、該番号の連続性をチェックすることが検査の主体となる。
この場合、画像入力装置6は当該番号を撮像するとともに、PCでOCR認識され、入力データーベース11から入力された情報に基づいて区分(1)ならびに区分(2)の判定論理で処理される。例えば、区分(1)では前記同様不良品を判定し、区分(2)では所定通数毎にキックすることで把捉処理の効率を上げる。そして、検査結果について、検査日時をひも付けした形式で出力データーベース10に記録する。また、連続番号に飛びがあった場合、あるいは前記した不良品判定が成された場合は、装置を一時的に停止して目視によるリカバリー処理が成される。
また、この種シーケンス番号検査を行う場合、指定されたシーケンス番号の郵便物を抜取るという抜取り処理を同時に行うこともある。勿論、シーケンス番号の連続性チェックをせずに、単に抜取り処理だけの運用も可能であって、その場合は、入力データーベース11に対象となるシーケンス番号リストを登録し、該情報に基づいて、区分(1)判定し、係る郵便物3を自動排出する。
更に、一連のシーケンス番号の内、郵便番号の切り変り目に該当するもののみリストアップして、そのファイルを入力データーベース11に格納し、その情報を区分(2)の判定データーとすれば、シーケンス番号検査を行いながら郵便番号区分も同時処理することができる。
その他、画像処理装置6にカメラ6aを複数台装備して、それぞれに郵便番号やシーケンス番号、あるいは文字印字された住所部を漢字文字認識する等、マルチ的に総合処理する装置を構成することも可能である。
尚、上記の実施例装置は、郵便物3の搬送路中、1箇所にリジェクト装置7を備えたものであるが、必要に応じて任意複数箇所設備し、それぞれに所望の区分機能を割り付けて本願発明を実施すること可能である。
次に、図3ならびに図4に基づいて多ポケット型区分処理装置について説明する。
この実施例装置は前記した実施例装置とその上流部は同じである。従って、1乃至6ならびに10で指す各々についての詳しい説明は省略するが、本例装置の場合は、1通ずつ送り込まれた郵便物3を搬送するチェーンコンベア4は画像入力装置6を通過したところで搬送を終え、次位の区分セクション20へ郵便物3を受け渡す。
区分セクション20は例示装置だと7つのポケットを具備し、次々と搬入されてくる郵便物3を、ベルト20bとリフレクター20aで形成される搬送路上をして搬送を継続する。尚、安定した搬送を行うために全域に亘って郵便物を上から押圧しながらベルト20bと同期運転される上ベルトの図示は省略した。
さて、前記した区分セクション20での区分動作についてであるが、図4で図示した通り、リフレクター20aをタイミングよく開動作させ、然る後閉復帰させるこで該当郵便物を下部ポケットへ区分収納されることは図から明らかである。
また、それぞれのリフレクター20aは、区分(1)乃至区分(6)の判定yesに基づいてその作動機構が発動され、その区分に係る論理は入力データーベース13に格納された情報に基づいて行われ、更に区分した各通数データー等諸情報について、出力データーベース12に記録される。
尚、区分ポケット数は必要に応じて多数化できることは、郵便局に設置されている公知の郵便区分機からも明らかである。
次に、本発明の特徴的な構成についてより詳細に説明する。
図5は実施例装置の正面図である。図から明らかなように本願郵便物処理装置の送込み装置は、供給コンベア1と吸着送込み機構2とから構成されている。そして供給コンベア1上に載置した郵便物3を、搬送テーブル5上にひとつずつ供給する。送込まれた郵便物3はチェーンコンベア4のフィンガー4aの回動に従って矢示方向へ次々と搬送され、前記した通りの各種の処理が行われる。
また、前記供給コンベア1にはコンベアベルト1aを、吸着送込み機構2には吸着パッド2aを備えている。前記吸着パッド2aは放射状に4個設けてあり、運転とともに最前方の郵便物に次々と係合しながら吸着搬送する。そして、前記チェーンフィンガー4aの回動と同期して1区間に付き1通ずつ供給していく。
さて、ここで注目すべきは、郵便物3が載置されている態様である。本願では、前下がり傾斜で重ね並べるという表現をするが、この置き方は、郵便物3の補充作業が極めて簡単であり、高速運転した場合に必要とされるバッファ量がコンベアベルト1aの搬送領域全域に亘って確保できる利点がある。例えば、1mでも2mでも次位の郵便物を連続的に追加補充でき、またそれによる郵便物自体の重量負荷が最前方の郵便物には及ばないという特徴がある。
図6並びに図7では、供給コンベア上に並べられた郵便物3についてその最前部を図示している。図中、26は反射型光センサーで最前部郵便物の下部エッジを検出している。 そして図示は略したが供給コンベア1のコンベアベルトは、該センサーの検出信号に基づいて制御される。例えば、検出中の郵便物3が搬出されて非検出状態になると次位のものが検出されるまで起動され、常に最前部のものが同じ位置になるように制御される。同様に、図7の場合は、透過型光センサー27を用いて構成した例で、最前部の幾つかが上方に重なった状態を図示している。これはストッパー28を設け、意図的に何通かをせり上げるような状態を形成して最前部の位置決めを行う場合の例である。勿論、センサーの種類は豊富にあり、静電容量型の近接スイッチや距離計測センサーなどから適宜選択し、同時にストッパーの設置有無、形状等を勘案して装備する。尚、供給コンベア1はコンベアベルト1aを具備して構成するのが簡素であるが、それに相当する送り手段で代用することも可能である。
図9は最前部の封筒に対して、吸着パッド2aが係合する位置について、図5の例とは異なる例を図示している。即ち、コンベアベルト1aに近い下端部で係合している図5の例に比べ、本例は郵便物3の中寄り位置で吸着パッド2aが係合している。勿論、いずれも本願実施例装置ではあるが、前記供給コンベアの位置決め基準が下端部であれば下端部に、また中よりの中央部が位置決めポイントであるなら係合位置もそれに合わせるように構成するのが望ましい。
また、図8では郵便物3の傾斜具合について図示している。図中、29はコンベアベルトに対する角度を指しているが、概ね15〜60°、なかでも25〜40°程度が適度である。そして作業実務で幾分かの角度変化が伴うことを考慮して本願装置を構成するのが望ましい。例えば、パッド2aの構造をジャバラ形状にしたりして、その吸着面が郵便物3に対して角度的に従動するような構成にする。尚、パッド2aの材料はゴム等の弾性体が一般的であるし郵便物自体も変形容易であるため前記係合関係は必ずしも厳密である必要はない。
次に、図10乃至図13に基づいて吸着送込み機構2について詳記する。
図10に於いて、図中、32は原動機(図示せず)から駆動されるタイミングプーリー33を備えた回転ドラム、30は機構の機体(筐体)である。そして前記回転ドラム32はベアリング34を介して回転自在に支持されている。また該ドラム32内の偏芯した位置に中心線が該ドラム32と平行に延在する吸着駆動軸40をニードルベアリング45を介して備えている。更に該吸着駆動軸40の右端に外歯車39を設け、右側面図である図11で図示した通り、前記機体30に固定された内歯車31と噛合させている。尚、図中、46はスラストベアリングであって吸着駆動軸40のスラスト負荷を規制している。
一方、前記吸着駆動軸40の左端には、十字形のパッドホルダー47を備え、放射状に4ヶ所、1ケ所あたり2個の吸着パッド2aを備えている。即ち、1本のパッドピン48に2個のパッド駒49を備え、それぞれの駒に吸着パッド2aを装着して図10に図示した通り、吸着のための気孔路を形成し、一点鎖線で図示した二次側チューブ50を経由して後述するバルブ機構に接続している。
前記バルブ機構は、本例ではメカニカル方式のものを図示している。即ちステーター41とローター43で切替弁(バルブ)を構成しているもので、前記ステーター41はベアリングを介して駆動軸40上に設けられ、回転止め棒44をして回転しないようになっている。言い換えると、機体30に固定されたハウジング35により、ベアリング36並びにスライドベアリング37を介して回転止め棒44の動きを拘束保持することでステーター41を回転規制しているものである。またこのステーター41には一時側チューブ42が配管され、吸引ポンプ10(図示せず)に接続されている。
一方、ローター43は、駆動軸40と共に回転すべく軸上に固定され、二次側チューブ50の一端を接続するとともに他端は前記した4個のパッドピン48に接続されている。即ち、ステーター41に対するローター43の気孔設計を適切に行い、前記した吸着パッド2aへの吸引作動をメカ的に規定しているのである。尚、バルブ機構は本例以外にも電気制御式等公知の手段で適宜構成することが可能である。要は図12ならびに図13に図示したパッド2aの運動軌跡38のうち、ポイント38a乃至38bの区間をして、それぞれの吸着パッド2aが吸引作動するように設計する。
また、ポイント38aに至る少し手前位置から吸着を開始したり、あるいは幾分遅れて開始するなど調整可能にしておくこともある。同様に、吸着パッド2aの吸着を終える位置についても、本例では38bとしているものの、必要に応じてその前後、あるいはポイント38c乃至38dまで延長することも自由である。尚、吸引終了位置に於いて、吸着パッド2aから吸着した郵便物3を切れ良く開放するに、真空破壊と称される概念を具備することもある。言い換えると、真空源から気孔経路を遮断するだけでなく、遮断と同時に大気が流入するようにしたり、あるいは加圧エアーに切替わるようにすることで、郵便物の吸着開放を瞬時に終えるのである。また、ステーター41とローター43との摺動面密閉度を確実にするために両者をバネで押圧する構成についても図示している。
次に図14に基づいて、他の実施例装置について詳記する。
本例は郵便物3を2列同時に送り込みする場合の実施例である。従って、前記実施例装置と同様な機構で成るも、機体30にベアリング34を介して回転自在に保持される回転ドラム32は左右に2個備えられている。そして、両者の偏芯した位置に吸着駆動軸40を挿通し、ニードルベアリング45で軸支するとともに両端に外歯車39を備え、機体に固定された内歯車31と噛合させている。そして、2列用であるため、前記吸着駆動軸40には2個のパッドホルダー47を備え、それぞれに吸着パッド2aを装着している。尚、本例のバルブ機構についてであるが、前記した機構と同様であるものの2次側配管をチューブ配管から直接取付け方式に変更したものを例示している。即ち、パッドホルダー47そのものに気孔を形成し、該ホルダー47をメカバルブのローター43に直接取付けて気孔経路を簡潔化している。
このように、図14の実施例装置にあっては2列同時に郵便物3を送込みすることができる。また、本例では吸着ピン48に対してパッド2aを1個装備しただけであるが、その数は対象とする郵便物の重量に応じて増減、あるいはパッド2aの大きさについても適宜変更することができる。尚、3列、4列など任意複数列用についても、同様にして構成できることは言うまでもない。また、このような多列で前記したような各種の処理を行うことは生産性を飛躍的に大きくすることができる。
次に、これら実施例装置に於いて、吸着パッド2aの運動軌跡について詳述する。図5の実施例装置の場合、吸着パッド2aの運動軌跡は図12ならびに図13で図示した通りであるが、この軌跡は外歯車39と内歯車31の歯車比で規定される。例示したものは4:5の比率であり、その軌跡は38で指す曲線になる。言い換えると、中心角72°の循環軌跡であり5角形状の曲線となる。そして、ポイント38a乃至38bの区間を郵便物3の送込み区間になるように前記バルブ機構を設計して構成したもを図示している。しかし、本願発明装置では歯車比を3:4にして実施することも可能である。この場合、図示は略したが、パッド2aの運動軌跡は中心角90度の循環軌跡になり4角形状の曲線となって、パッドホルダーは3方に延び、放射状に装着するパッド2aは3ケ所の装置となる。同様に、歯車比を5:6にした場合は、中心角60°の6角形状になりパッド2aの取付けは5ケ所、また6:7にした場合は中心角51.428°の7角形状になりパッド2aの取り付けは6ケ所の装置を構成することができる。尚、いずれの場合についてもバルブ機構の設計によって、運動軌跡のどの区間をして郵便物3の搬送区間とするかを決定すれば足りる。
本願郵便物処理装置を説明するための説明図。 本願郵便物処理装置を説明するための説明図。 本願郵便物処理装置を説明するための説明図。 本願郵便物処理装置を説明するための説明図。 本願郵便物処理装置の正面図。 供給コンベアについて説明するための説明図。 供給コンベアについて説明するための説明図。 郵便物の送込みについて説明するための説明図。 郵便物の送込みについて説明するための説明図。 吸着送込み機構の構成について詳述するための説明図。 吸着送込み機構の構成について詳述するための説明図。 吸着送込み機構の構成について詳述するための説明図。 郵便物の送込み軌跡について説明するための説明図。 吸着送込み機構について他の実施例装置を説明するための説明図。
符号の説明
1・・供給コンベア、2・・吸着送込み機構、2a・・吸着パッド、3・・郵便物、4・・チューンフィンガー、5・・搬送テーブル、6・・画像入力装置、7・・リジェクト装置、8・・搬出コンベア、9・・キッカー、10・・ドライポンプ、11.13・・入力データーベース、10.12・・出力データーベース、20・・区分セクション、26・・反射型光センサー、27・・透過型光センサー、28・・前ストッパー、30・・機体、31・・内歯車、32・・回転ドラム、33・・タイミングプーリー、34・・ベアリング、36・・ベアリング、37・・スライドベアリング、38・・運動軌跡、39・・外歯車、40・・吸着駆動軸、41・・メカバルブステイター、42・・一次側チューブ、43・・メカバルブローター、44・・メカバルブ回転止め棒、45・・ニードルベアリング、46・・スラストベアリング、47・・吸着パッドホルダー、48・・パッドピン、49・・パッド駒、50・・二次側チューブ。

Claims (2)

  1. 宛名部に記載された郵便番号,カスタマーバーコ−ド,作業シーケンス番号ならびに住所等の記載事項を読取って、検査,区分,抜取り,追刷りならびに記録等の処理を行ったり、郵便物の重量を計量して検査,区分,抜取り,追刷ならびに記録等の処理を行ったり、郵便物に消印等の押印を行う郵便物処理装置に於いて、
    前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む郵便物の送込み装置を備え、
    該送込み装置は、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする送り手段を具備した供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、
    更に、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する吸着駆動軸を備え、しかも前記吸着駆動軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストロ−ク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成したことを特徴とする郵便物処理装置。
  2. 外歯車と内歯車の歯数比が3:4,4:5,5:6または6:7で構成し、吸着パッドを放射状に、3:4の場合は3ヶ所,4:5の場合は4ヶ所,5:6の場合は5ヶ所、ならびに6:7の場合は6ヶ所備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載した郵便物の送込み装置。
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