JP2006205014A - 郵便物処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 郵便物3を前下がり傾斜で重ね並べることが出来る供給コンベア1と、その最前方の郵便物3に係合して吸着搬送する吸着送込み機構2とから成り、放射状に備えた複数の吸着パッド2aが耐久性のある歯車機構で規定された軌跡に従って次々と連続的に高速送出ししていく郵便物の各種処理装置である。
【選択図】 図1
Description
具体的に例示すれば、宛名部に記載された郵便番号,カスタマーバーコード,作業シーケンス番号ならびに住所等の記載事項を読取って、検査,区分,抜取り,追刷りならびに記録等の処理を行う装置に関する。
例えば、大量の郵便物を製造する際、宛名部の記載事項各項目について種々の要求がある。即ち、宛名自体の有無検査、郵便番号別の区分、作業シーケンス番号の連続性確認、それら検査をした記録の保管ならびに提出、特定番号のものを抜取り除去、郵便区内特別等の表示や配達業者を表示するための捺印あるいはインクジェト印字(追刷り)などである。そして、これらは主として宛名部を撮像カメラで画像入力し、OCR処理等の画像処理を施して認識し、以って所要の処理が行われる。
また、本願出願人による特許文献1に開示の郵便物の仕分追刷り装置、並びに特許文献2に開示の郵便物追刷装置ならびに当該装置の運用システムは新しい概念の処理を施す装置であるが、上記した従前の処理装置と同様に本願発明を実施することができる。
そして、上記したような各種の処理を同時に行うことができる複合処理の需要も高まりつつあり、本発明はそうした複合処理装置においても実施される。
尚、本願で言う郵便物とは現行郵便法で規定される定形郵便物、定形外郵便物、第1種郵便物、第2種郵便物、第3種郵便物、第4種郵便物を指すだけでなく、民間宅配業者が扱うメール便の対象物、ポスティング業者が扱う宅配物、あるいはそれに類似する形状のものも包含する。
例えば、郵便局に多数設備されている郵便区分機や消印押印機。これら装置は、その供給部に於いてサクション搬送ベルトが用いられている。郵便物の平面部に吸着作用させて送出し、その先行端にゲートを備え、該ゲートの間隔調整で重送しないように構成した装置である。この装置の場合、前記ゲートは封書1部だけが通過できる間隔とし、それ以上の通過を規制する必要があるものの、中身の封入物に大小があって封筒全面に亘って厚さが均等でないもの、あるいは携帯電話の請求書のように封筒毎に中身の枚数が著しく違っているものに対し、時としてゲート下の通過異常や重送という不具合があった。
また、本願出願人による特許文献3に開示のロータリー式封書供給装置は前記問題を解決し、厚さ不同に係らず安定した供給性能を具備するものの、供給する封筒を立てて載置する関係からバッファ量も大きく確保できない点、ならびに作業者の熟練を必要とする点に問題があった。
また厚さに関する諸問題とは無関係に作動でき、放射状に配置された複数の吸着パッドが次々と連続的に係合していく画期的なメカ式で構成されているので従来技術では達成できない高速運転が可能である。更に、簡素な歯車メカによる構成である為、コスト安にして耐久性に富んでいる。また摩擦に頼らない構成であるので供給タイミングに時間的遅れや、タイミングのズレを起こさない。以って、郵便番号に基づく区分やシケーケンス番号に基づく検査/抜取り、あるいは重量に係る計測/仕分け処理など、多方面に渡って生産性向上に寄与すること多大である。
図1ならびに図2は郵便番号に基づいて郵便物を区分する区分機の説明図である。この装置は郵便局で使用されている区分機ではなく、郵便物を製造し郵便局に局出し代行する業界で使用されるタイプの区分機である。従って、供給コンベア1上に載置された郵便物3は概ね郵便番号順に揃っているのが通常で、吸引源であるドライポンプ10に接続された吸着搬送機構2で先頭のものから順に1通ずつ次工程の搬送テーブル5上へ送り込む送込み装置を備えている。送り込まれた郵便物3はチェーンコンベア4のフィンガー4aでテーブル5上を押され、紙面左方へ順次と搬送される。
また、その下流側には搬送テーブル5の下部に備えられたリジェクトシリンダー7aと、その上方に設置された一対の搬送ベルトから成るリジェクト装置7を備えており、必要に応じて発動される排出信号に基づいて対象郵便物をその搬送中に自動排出する。例えば、宛名部に所定の記載が無い不良品、宛名はあるものの前記画像入力後のOCR処理で認識できなかった読取り不良品、そういう類の不良品について、図2の区分(1)で不良品yesの判定に基づき作動機構を発動する。具体的に述べると、前記リジェクトシリンダー7aのロッドがタイミングよく突出し、チェーンフィンガー4aで押されながら搬送されている該当品を、その傾斜したロッドで一対のベルト間へ案内し、然るのちロッドを復帰させるも一旦挟持された郵便物は排出ポケットへと排出されていく。尚、図中3aは不良品郵便物を指す。
また、入力データーベース11に、郵便物に記載されている郵便番号(通常7桁)に対し上3桁毎に区分するとか、5桁毎とか、あるいは7桁毎の区分をするなど、区分したい区分情報を格納し、PC内ソフトの照合用基礎データーを提供する。
また、OCR認識に関して、同じ郵便番号区分をするにしても、数字で記載された郵便番号をしてOCR認識の対象にするか、あるいは通常併記されているカスタマーバーコードをして認識対象にするか、いずれを対象にしてもよいことは言うまでもない。同様に、区分(1)ならびに区分(2)の判定論理は、前記した不良品と切替わり目以外に、所望の論理を以ってソフト構築可能である。例えば、区分(2)に同じ郵便番号が継続した場合、20通毎にキッカーを作動させるということを加えることも作業効率を上げる有効な手段である。そうすることで、作業者が次工程で把捉処理するに、計数することなく一定通数づつ区切りよく作業が出来る。
即ち、郵便物を製造する業界で汎用されている作業用シーケンス番号をして郵便物3の宛名検査をする運用についてである。該シーケンス番号は大量の郵便物に対しミスを撲滅する目的で付され、一般的には一連の連続番号が宛名印刷部の余白部に印字される。従って、該番号の連続性をチェックすることが検査の主体となる。
この場合、画像入力装置6は当該番号を撮像するとともに、PCでOCR認識され、入力データーベース11から入力された情報に基づいて区分(1)ならびに区分(2)の判定論理で処理される。例えば、区分(1)では前記同様不良品を判定し、区分(2)では所定通数毎にキックすることで把捉処理の効率を上げる。そして、検査結果について、検査日時をひも付けした形式で出力データーベース10に記録する。また、連続番号に飛びがあった場合、あるいは前記した不良品判定が成された場合は、装置を一時的に停止して目視によるリカバリー処理が成される。
更に、一連のシーケンス番号の内、郵便番号の切り変り目に該当するもののみリストアップして、そのファイルを入力データーベース11に格納し、その情報を区分(2)の判定データーとすれば、シーケンス番号検査を行いながら郵便番号区分も同時処理することができる。
尚、上記の実施例装置は、郵便物3の搬送路中、1箇所にリジェクト装置7を備えたものであるが、必要に応じて任意複数箇所設備し、それぞれに所望の区分機能を割り付けて本願発明を実施すること可能である。
この実施例装置は前記した実施例装置とその上流部は同じである。従って、1乃至6ならびに10で指す各々についての詳しい説明は省略するが、本例装置の場合は、1通ずつ送り込まれた郵便物3を搬送するチェーンコンベア4は画像入力装置6を通過したところで搬送を終え、次位の区分セクション20へ郵便物3を受け渡す。
区分セクション20は例示装置だと7つのポケットを具備し、次々と搬入されてくる郵便物3を、ベルト20bとリフレクター20aで形成される搬送路上をして搬送を継続する。尚、安定した搬送を行うために全域に亘って郵便物を上から押圧しながらベルト20bと同期運転される上ベルトの図示は省略した。
また、それぞれのリフレクター20aは、区分(1)乃至区分(6)の判定yesに基づいてその作動機構が発動され、その区分に係る論理は入力データーベース13に格納された情報に基づいて行われ、更に区分した各通数データー等諸情報について、出力データーベース12に記録される。
尚、区分ポケット数は必要に応じて多数化できることは、郵便局に設置されている公知の郵便区分機からも明らかである。
図5は実施例装置の正面図である。図から明らかなように本願郵便物処理装置の送込み装置は、供給コンベア1と吸着送込み機構2とから構成されている。そして供給コンベア1上に載置した郵便物3を、搬送テーブル5上にひとつずつ供給する。送込まれた郵便物3はチェーンコンベア4のフィンガー4aの回動に従って矢示方向へ次々と搬送され、前記した通りの各種の処理が行われる。
また、前記供給コンベア1にはコンベアベルト1aを、吸着送込み機構2には吸着パッド2aを備えている。前記吸着パッド2aは放射状に4個設けてあり、運転とともに最前方の郵便物に次々と係合しながら吸着搬送する。そして、前記チェーンフィンガー4aの回動と同期して1区間に付き1通ずつ供給していく。
また、図8では郵便物3の傾斜具合について図示している。図中、29はコンベアベルトに対する角度を指しているが、概ね15〜60°、なかでも25〜40°程度が適度である。そして作業実務で幾分かの角度変化が伴うことを考慮して本願装置を構成するのが望ましい。例えば、パッド2aの構造をジャバラ形状にしたりして、その吸着面が郵便物3に対して角度的に従動するような構成にする。尚、パッド2aの材料はゴム等の弾性体が一般的であるし郵便物自体も変形容易であるため前記係合関係は必ずしも厳密である必要はない。
図10に於いて、図中、32は原動機(図示せず)から駆動されるタイミングプーリー33を備えた回転ドラム、30は機構の機体(筐体)である。そして前記回転ドラム32はベアリング34を介して回転自在に支持されている。また該ドラム32内の偏芯した位置に中心線が該ドラム32と平行に延在する吸着駆動軸40をニードルベアリング45を介して備えている。更に該吸着駆動軸40の右端に外歯車39を設け、右側面図である図11で図示した通り、前記機体30に固定された内歯車31と噛合させている。尚、図中、46はスラストベアリングであって吸着駆動軸40のスラスト負荷を規制している。
一方、前記吸着駆動軸40の左端には、十字形のパッドホルダー47を備え、放射状に4ヶ所、1ケ所あたり2個の吸着パッド2aを備えている。即ち、1本のパッドピン48に2個のパッド駒49を備え、それぞれの駒に吸着パッド2aを装着して図10に図示した通り、吸着のための気孔路を形成し、一点鎖線で図示した二次側チューブ50を経由して後述するバルブ機構に接続している。
本例は郵便物3を2列同時に送り込みする場合の実施例である。従って、前記実施例装置と同様な機構で成るも、機体30にベアリング34を介して回転自在に保持される回転ドラム32は左右に2個備えられている。そして、両者の偏芯した位置に吸着駆動軸40を挿通し、ニードルベアリング45で軸支するとともに両端に外歯車39を備え、機体に固定された内歯車31と噛合させている。そして、2列用であるため、前記吸着駆動軸40には2個のパッドホルダー47を備え、それぞれに吸着パッド2aを装着している。尚、本例のバルブ機構についてであるが、前記した機構と同様であるものの2次側配管をチューブ配管から直接取付け方式に変更したものを例示している。即ち、パッドホルダー47そのものに気孔を形成し、該ホルダー47をメカバルブのローター43に直接取付けて気孔経路を簡潔化している。
Claims (2)
- 宛名部に記載された郵便番号,カスタマーバーコ−ド,作業シーケンス番号ならびに住所等の記載事項を読取って、検査,区分,抜取り,追刷りならびに記録等の処理を行ったり、郵便物の重量を計量して検査,区分,抜取り,追刷ならびに記録等の処理を行ったり、郵便物に消印等の押印を行う郵便物処理装置に於いて、
前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む郵便物の送込み装置を備え、
該送込み装置は、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする送り手段を具備した供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、
更に、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する吸着駆動軸を備え、しかも前記吸着駆動軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストロ−ク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成したことを特徴とする郵便物処理装置。 - 外歯車と内歯車の歯数比が3:4,4:5,5:6または6:7で構成し、吸着パッドを放射状に、3:4の場合は3ヶ所,4:5の場合は4ヶ所,5:6の場合は5ヶ所、ならびに6:7の場合は6ヶ所備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載した郵便物の送込み装置。
Priority Applications (1)
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