JP2006247577A - 大型郵便物の小型区分装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定形外郵便物などの大型郵便物を対象とし、主として宛名部に記載されている内容に基づいて検査、抜取り、ならびに区分目的で区分処理する装置であって、従前の大型区分機は区分収納ポケットを多数備えている為に50mにも及ぶ大型で高価なものであった。本願発明はそれ超小型で構成し、安価で耐久性のある装置を提供する。
【解決手段】郵便物を取出す送込み手段、宛名部又は取出すことで露になった次位の郵便物の宛名部を撮像する手段、前記撮像デ−タ−と規定デ−タ−ベ−スとに基づいて区分判定する判定手段、前記判定手段に基づいて当該郵便物に表示処理を行う表示手段を備え、表示処理後に処理済み郵便物を次々と重ね合わせながら搬出する重ね搬出手段を備えて構成した小型区分装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は大型郵便物の小型区分装置に関する。
具体的に例示すれば、定形外郵便物を対象として郵便番号,作業用シーケンス番号,着店コード,各種バーコード等、所定のコードに基づいて区分する区分装置、手書き文字やプリンター印字文字で記載された宛先住所をスキャナー入力して区分する区分装置、上記した入力情報に基づいて宛名検査や通数検査をする検査区分装置、また指定したものを抜き取るための抜取区分装置に関し、それぞれの機能を単独あるいは複合的に同時処理する大型郵便物の小型区分装置に関する。
尚、本願で言う定形外郵便物とは、現行郵便法で規定される定形郵便物を超える大きさ重さのものを指すだけでなく、民間宅配業者が扱うメール便の対象物、ポスティング業者が扱う宅配物、あるいはそれに類似する形状のものも包含する。勿論、紙封筒に封入封緘されたものだけでなくフイルム封筒やフィルムラッピングされたものを処理対象とし、例えば袋に各種チラシが封入された状態であって封緘されずに開口状態のままのものも処理対象とする。
従来、この種の大型郵便物、その多くはA4サイズの印刷物が折らずに封入された角2封筒ものや、同程度の大きさで成るラッピングものについて、郵便番号毎に区分するための大型郵便区分機が公知である。
詳記すれば、その送込み手段は封書を倒立しその平面部にサクション搬送ベルトを作用させて送出し、その先行端にゲートを備え、該ゲートの間隔調整で重送しないように構成した送込み装置を具備している。前記ゲートは郵便物1部だけが通過できる間隔とし、それ以上の通過を規制する必要があるものの、中身の封入物に大小があって封筒全面に亘って厚さが均等でないもの、あるいは携帯電話の請求書のように封筒毎に中身の枚数が著しく違っているものに対し、時としてゲート下の通過異常や重送という不具合があった。
そして、送込まれたものの宛名部をCCDカメラ(スキャナー)で撮像して画像入力するとともに予め規定された郵便番号区分データーベースに鑑み、区分判定、然る後に多数配置された区分ポケットに向けて搬送を継続し、該当するポケットに収納していく構成になっている。従って、100区分とか200区分にもなると、装置全体が50m以上にも及ぶ長大な大型装置になって、設備価格も非常に高価である。
本発明は、大型郵便物用であるにも係らず、それを小型装置に構成するに貢献する技術を提供するもので、新規な送込み装置を具備するとともに、作業実務上許されるであろう範囲を作業者に委ねる半自動型の装置を提供する。
以って、宛先別に高速区分けしたり、品質確保のために検査区分したり、所望の郵便物を抜取り区分するに利用される安価な処理装置を提供せんとする。
即ち、本願大型郵便物の小型区分装置は、郵便物を一通ずつ取出す送込み手段と、取出したものの宛名部又は取出すことで露になった次位の郵便物の宛名部を撮像入力する手段と、前記撮像データーと規定データーベースとに基づいて区分判定する判定手段と、前記判定手段に基づいて当該郵便物に表示処理を行う表示手段と、表示処理後に処理済み郵便物を次々と重ね合わせながら搬出する重ね搬出手段とを具備して構成したことを特徴とする。
また、インクジェットマーカーを備え、常態では視認できないステルスインクを用い、所定の規則に基づいて郵便物に区分マーキングする表示手段を具備して構成した装置、ならびに区分マーキングに加えて通数マーキングも行う表示手段を具備して構成した小型装置を提案する。
また、前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む手段に於いて、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する中間軸を備え、しかも前記中間軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記ドラムに対して偏芯した位置で中間軸と平行に延在する吸着駆動軸を備えるとともに前記中間軸と回転連結し、前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストローク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成した送込み手段を具備して構成したことを特徴とする。
また、前記送込み手段に於いて、回転ドラムに対する吸着駆動軸の偏芯量を、中間軸の偏芯量より大にすることで吸着パッドの運動軌跡を拡大して構成し、中間軸と吸着駆動軸とにタイミングプーリーを備え、両者の回転比率を1:1とし、同方向に回転させるべくベルトを張架して回転連結して構成した装置を提案する。
本発明に係る大型郵便物の小型区分装置は、全長50mにも及ばんとする従前装置に比べ、区分ポケットを具備しないあるいは必要に応じて具備しない構成であるために極めて超小型に設計することが可能である。区分ポケットに代って郵便物そのものに区分表示する表示手段を具備することで、作業者の視認判断に委ねる半自動要素はあるものの、多くの郵便物が郵便番号順に製造される現実に鑑みれば、はるか遠くのポケットに収納されたものを回収に行くよりは、かえって作業者負荷を軽減できる効果は大きい。また、区分マーキングに加えて通数マークキングを同時実施できるものについては、区分と同時に通数確認できる効果がある。
また、係る送込み手段を具備したものにあっては、重ね並べた郵便物を最前方のものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む形式で構成されているため、供給前の郵便物について必要に応じてバッファ量が十分確保できることが特徴的である。また郵便物の補充作業に熟練を必要としないのも大きな利点で、更に厚さに関する諸問題とは無関係に作動でき、放射状に配置された複数の吸着パッドが次々と連続的に係合していく画期的なメカ式で構成されているので従来技術では達成できない高速運転が可能である。また簡素な歯車メカによる構成であるためコスト安にして耐久性に富んでおり、更に吸着ベルトに頼らない構成であるので供給タイミングに時間的遅れや、タイミングのズレを起こさない。また噛合する歯車を小さくできる構成によって、大きな郵便物をも送込み対象とすることが出来、装置の小型化、コスト安に貢献できる。
以下、図面に例示した実施例装置の説明図に基づき、その詳細を説明する。
図1乃至図3は、それぞれに異なる実施例装置を図示している。図中、3は郵便物で一般的にはA4サイズの書類や冊子が封入されている。
また、2は後述する送込み装置で、放射状に配置した吸着パッド2aが先頭位置の郵便物3に順次と作用することで1通づつ取出し、それに従って供給コンベア1aは郵便物3を紙面右から左へ呼応しつつ搬送する構成になっている。
そして、図1の例にあっては取出した郵便物3を一旦、搬送テーブル5上に載置し搬送チェーンのフィンガー4によって幾分か搬送して後、搬出コンベア1b上へ重ね合わせるように搬出するが、図2ならびに図3の例では、ダイレクトに搬出コンベア1b上に搬出する構成になっている。
そして、図1の例では、CCDカメラ6aをして搬送テーブル5上の郵便物を対象にその宛名記載部を撮像し、図2ならびに図3の例では供給コンベア1aの先頭に位置するものを撮像対象にしている。言い換えると、送込みされた郵便物3を撮像対象にしたり、送込まれることで露になった次位のものを対象にすることもあり、更に必要なら39で指す送り込み経路矢印に従う送込み途上で撮像するよう構成することも可能である。
また、図中、40はインクジェットマーカーである。該マーカーは必要に応じて文字,数字,画像が印字できるインクジェットプリンターに代えることも可能である。いずれにしても、郵便物3へ直接的に書込むため、使用するインクは常態で視認できないステルスインク(インビジアルインクとも称される場合もある)が好ましい。この場合、図4に例示したように発光ランプ42を搬出コンベア1b適位置に設置し、紫外線を照射して発光させ、書込まれたマーク,文字等が視認できるように構成する。
また、マーク表示する場合の例について図5に基づいて好ましい例を説明する。先ず、マーク列は3列。列(A)は同じ区分のものが続いた場合に予め設定した通数毎に付す。例示図面では5通毎に付されている。これは区分に加え通数を計数したり確認したりするのに役立つ。
次に列(B)と列(C)についてであるが、例えば郵便番号が変わった時に列を移行してマーキングされる。列(B)から列(C)に移行する場合と、その逆の場合があるが、いずれも同じ列に継続してマーキングされているものについては同一区分であることが判る。そして列移行した箇所がその境目である。尚、3aで図示したものは無印である。マーキング無しをカメラでの読取り不良や、宛名部の印字不良など、NG品を表示するという規則に基づいた場合の表現例である。
このように、マーキングによる表示手段を具体的に設計する場合、視認することで内容が認識できる簡素なルールを決め、それに基づいて列の数や、マークの大きさ、有無をもって表現する。
勿論、図6に例示したように付箋41をして表示することも出来る。この場合、何も印字しない単なる付箋で構成する場合は前記マーキングと同じような表示手段のひとつであるが、プリンターで印字した付箋を使用する場合は、非常に精緻な内容で表示する手段となる。具体的にはプリンター付ラベラー等を組込むことで区分内容を印字したラベルをして付箋とする。同様に付箋を使用することなく、文字印字できるIJP(インクジェットプリンター)を備え、必要に応じて前記ステルスインクで印字することもある。
さて、次に本願でいう区分について図7に基づいて詳記する。
図中、撮像手段とあるのは具体的にはスキャナー、カメラ、CCD、バーコードリーダーと称される画像入力機器で構成されるものであり、それらで撮像入力される対象例を列記している。即ち、手書き文字や印刷文字で成る宛名や住所、郵便で規定されたカスタマーバーコードやその他の目的で付されているNW7等の一般的な各種バーコード、数字で印字された郵便番号、当該郵便物の宛名人にコード化して付されたID番号、作業の正確性を確保するために一連の連続番号が付される作業用シーケンス番号、並びに宅配業者等民間会社が独自に決めた配達店を表す着店コードなどを撮像対象にし、区分目的に応じてどれかひとつ、あるいは同時複数をして入力される。
例えば、検査目的を主体とする区分の場合、シーケンス番号の連続性や欠落をチェックするので、入力対象はシーケンス番号であり、区分結果を表示する手段はOK品のみを対象としてマーキングするか、あるいはその逆で足りる。また、仮にNG品と判定された場合、装置を一時停止することで区分表現することもある。
同様に、予め指定したシーケンス番号のものを抜取り処理したい場合、13で指す規定データーベースに予め該当番号データーを収納しておき、撮像入力された番号と一致するかどうかを判定手段45で判定し、一次停止したり、前記表示手段を発動する。
また、郵便番号毎に区分する場合、7桁区分するか、5桁区分するか、3桁区分するか、あるいは番号毎に複合した状態で区分する等、予め所定の区分データーを規定データーベース13に収納しておき、撮像手段で順次と入力されてくるデーターに対し、その都度、判定手段45で判定することは言うまでもない。
尚、判定手段は、具体的にはパソコンを中心とするハードウエアとソフトウエアで構成されることは常道通りであり、同様に12で図示した作業記録データーベースについても、係る区分処理に関する作業履歴を保存する内容のソフトウエアで具現化される。
さて、本願発明の解決課題は装置の小型化安価化であることは前記した通りである。係る課題に対して、有力な郵便物の送込み手段について以下、詳記する。
図1乃至図3は実施例送込み手段の正面図を含んでいる。図から明らかなように該手段は、供給コンベア1aと送込み機構2とから構成されている。また、前記吸着送込み機構2には吸着パッド2aを備えている。そして吸着パッド2aは放射状に4個所設けてあり、運転とともに最前方の郵便物3に次々と係合しながら吸着搬送する。
そして、ここで注目すべきは、郵便物3が載置されている態様である。本願では、前下がり傾斜で重ね並べるという表現をするが、この置き方は、郵便物3の補充作業が極めて簡単であり、高速運転した場合に必要とされるバッファ量がコンベアベルト1aの搬送領域全域に亘って確保できる利点がある。例えば、1mでも2mでも次位の郵便物を連続的に追加補充でき、またそれによる郵便物自体の重量負荷が最前方の郵便物には及ばないという特徴がある。
図8並びに図9では、供給コンベア1a上に並べられた郵便物3についてその最前部を図示している。図中、6は反射型光センサーで最前部郵便物の下部エッジを検出している。そして図示は略したが供給コンベア1aのコンベアベルトは、該センサーの検出信号に基づいて制御される。例えば、検出中の郵便物3が搬出されて非検出状態になると次位のものが検出されるまで起動され、常に最前部のものが同じ位置になるように制御される。 同様に、図9の場合は、透過型光センサー7を用いて構成した例で、最前部の幾つかが上方に重なった状態を図示している。これはストッパー8を設け、意図的に何通かがせり上げるような状態を形成して最前部の位置決めを行う場合の例である。勿論、センサーの種類は豊富にあり、静電容量型の近接スイッチや距離計測センサーなどから適宜選択し、同時にストッパーの設置有無、形状等を勘案して装備する。
図11は最前部の封筒3に対して、吸着パッド2aが係合する位置について前記した例とは異なる例を図示している。即ち、コンベア1aに近い下端部で係合しているのに比べ、本例は郵便物3の中寄り位置で吸着パッド2aが係合している。勿論、いずれも本願実施例であるが、前記供給コンベア1aの位置決め基準が下端部であれば下端部に、また中よりの中央部が位置決めポイントであるなら係合位置もそれに合わせるように構成するのが望ましい。
また、図10では郵便物3の傾斜具合について図示している。図中、9はコンベア1aに対する載置角度を指しているが、概ね15〜60°、なかでも25〜50°程度が適度である。そして作業実務で幾分かの角度変化が伴うことを考慮して本願装置を構成するのが望ましい。例えば、パッド2aの構造をジャバラ形状にしたりして、その吸着面が郵便物3に対して角度的に従動するような構成にする。尚、パッド2aの材料はゴム等の弾性体が一般的であるし郵便物自体も変形容易であるため前記係合関係は必ずしも厳密である必要はない。
次に、図12乃至図14に基づいて吸着送込み機構2について詳記する。
図12に於いて、図中、12は原動機(図示せず)から駆動されるタイミングプーリー13を備えた回転ドラム、10は機構の機体(筐体)である。そして前記回転ドラム12はベアリング14を介して回転自在に支持されている。また該ドラム12内の偏芯した位置に中心線が該ドラム12と平行に延在する中間軸20aをニードルベアリング25を介して備えている。更に該中間軸20aの右端に外歯車19を設け、右側面図である図13で図示した通り、前記機体10に固定された内歯車11と噛合させている。更に該中間軸20aの左端にはタイミングプーリー32が固定され、図中、26で指すスラストベアリングでスラスト負荷を規制している。
一方、吸着駆動軸20bは、前記中間軸20aと同様にニードルベアリングを介して回転ドラム12に設けられ、タイミングプーリー33を備えて、左側面図である図14に図示した通り、タイミングベルト34を介して前記中間軸20aのタイミングプーリー32と回転連結されている。尚、両者のプーリー比は1:1であり、必要に応じて5:4,4:3,2:1あるいは4:5,3:4,1:2,・・・・等の整数比を採用することもある。
一方、前記吸着駆動軸20bの左端には、十字形のパッドホルダー27を備え、放射状に4ヶ所、1ケ所あたり2個の吸着パッド2aを備えている。即ち、1本のパッドピン28に2個のパッド駒29を備え、それぞれの駒に吸着パッド2aを装着して図11に図示した通り、吸着のための気孔路を形成し、一点鎖線で図示した二次側チューブ30を経由して後述するバルブ機構に接続している。
前記バルブ機構は、本例ではメカニカル方式のものを図示している。即ちステーター21とローター23で切替弁(バルブ)を構成しているもので、前記ステーター21はベアリングを介して駆動軸20b上に設けられ、回転止め棒24をして回転しないようになっている。言い換えると、機体10に固定されたハウジング15により、ベアリング16並びにスライドベアリング17を介して回転止め棒24の動きを拘束保持することでステーター21を回転規制しているものである。またこのステーター21には一時側チューブ22が配管され、吸引源(図示せず)に接続されている。
一方、ローター23は、駆動軸20bと共に回転すべく軸上に固定され、二次側チューブ30の一端を接続するとともに他端は前記した4箇所のパッドピン28に接続されている。即ち、ステーター21に対するローター23の気孔設計を適切に行い、前記した吸着パッド2aへの吸引作動をメカ的に規定しているのである。尚、バルブ機構は本例以外にも電気制御式等公知の手段で適宜構成すること可能である。要は前記した図1並びに図2の実施例の場合、図14に図示したパッド2aの運動軌跡18のうち、概ねポイント18a乃至18bの区間をして、それぞれの吸着パッド2aが吸引作動するように設計する。また、前記運動軌跡18は回転ドラム12の回転中心を中心にして、右回りまたは左回りの方向へ相対的にずらせて同様な軌跡ができるように調整することも可能である。従って、郵便物3の配置レイアウトが図3のような実施例にあっては、その運動軌跡をそれに適合するように調整するとともに吸着パッド2aの吸引区間についても適切に位置調整する。
尚、吸着開始位置や終了位置について調整可能にしておくことは設計上の工夫で可能であるし、必要に応じて吸着パッド2aから吸着した郵便物3を切れ良く開放するに、真空破壊と称される概念を具備することもある。言い換えると、真空源から気孔経路を遮断するだけでなく、遮断と同時に大気が流入するようにしたり、あるいは加圧エアーに切替わるようにすることで、郵便物の吸着開放を瞬時に終えるのである。また、ステーター21とローター23との摺動面密閉度を確実にするために両者をバネで押圧する構成についても図12に図示している。
次に、これら実施例装置に於いて、吸着パッド2aの運動軌跡について詳述する。図12の実施例装置に於ける吸着パッド2aの運動軌跡は概ね図14の18で指した通りである。また、図中、35で指したものは仮想軌跡であって、仮に中間軸20aをして吸着駆動軸とした場合を仮定し、内歯車11のピッチ円上に吸着パッド2aが位置するようにした場合を想定した軌跡を図示している。即ち、中間軸20aをして吸着駆動軸とすることも本願実施例のひとつであるが、その場合に比べ、吸着パッド2aを取付ける位置をドラム12の回転中心から大きく離隔することが出来、以って大型郵便物に対応できる大ストロークの運動軌跡が得られるものである。
本来、回転ドラム12に対する中間軸20aの偏芯量は、噛合する2つの歯車によって規定される。例示したものは4:5の比率であり、具体的に例示するなら、モジュール2.5、歯数100の内歯車11と歯数80の外歯車19で構成する場合、中間軸20aの偏芯量は25mmに規定される。それに対して、本実施例の吸着駆動軸20bは、そうした歯車寸法に規定されることなく任意の偏芯量で設置することが可能である。偏芯量を25mmにした場合を境に、それ以上にすれば拡大され、以下にすれば縮小することができる。このことからも明らかなように、中間軸20aを介在させることで、装置の小型化、設計の自由度が著しく向上する。
尚、歯車19,11の噛合によって得られる拘束回転運動を中間軸20aから吸着駆動軸20bへ忠実に伝えるために、タイミングプーリーによるベルト伝動機構をして連結している。勿論、ベルト駆動に限らず任意の歯車機構をして代用することも可能であるが、その回転比率を1:1とするのが好ましい。勿論、1:2にして増速連結したり、2:1にして減速連結することもあるが、この場合、運動軌跡の元となる中間軸20aの仮想軌跡形状を変更する要素を伴う。
言い換えると、4:5の場合は中心角72°の循環軌跡であり5角形状の曲線となり、歯車比を3:4にすれば、図示は略したが中心角90度の循環軌跡になり4角形状の曲線、同様に歯車比を5:6にした場合は中心角60°の6角形状、また6:7にした場合は中心角51.428°の7角形状になる。
さて、次に図15乃至図17に例示した実施例について説明する。
これらはいずれも、郵便物3の配置レイアウトを種々変更しても本願発明が実施できることを明示している。即ち、図15の実施例は、あたかも本の頁をめくるような形式で郵便物3をひとつずつ送り込むような送込み手段で構成している。また、図16で図示したものはアップダウンリフターを備えて、ブロック積みされたものをひとつの単位とし、先頭ブロックを該リフター上に供給して、最上層のものから順番はひとつずつ送込む手段を備えて構成したものである。そして、送込まれた側にも同様なリフターを備えて一つずつ郵便物を受取り、所定数のブロックに至った時点で紙面左側に移送される。また、図17の実施例については、供給側は図16の例と同様にブロック化してハンドリングするも、搬出側は連続性のある傾斜重ね合わせ方式で搬出する構成になっている。
いずれにしても、図2ならびに図3に基づいて詳記した通り、撮像手段は送り込まれる直前のもの、あるいは送込み途上にあるものを対象として画像入力できる撮像手段を具備し、判定手段による判定結果を表示する表示手段についても図4乃至図7に基づいて説明した通り、各種機器から選択して具備することが可能である。尚、表示手段で郵便物3へ何らかの区分結果を付すタイミングは、判定完了後であることは当然であるが、送込み手段による送込み途上に実施してもいいし搬出途上で行うことも可能である。
また、本発明は郵便物そのものに区分結果を表示することで従来設備で多用されている区分収納ポケットを不要化することが小型化の主たる要件であるが、必ずしも全く具備しないというものではなく、必要に応じて、適当数のポケットを備えることも出来る。また、原則的に大型郵便物という文言は定形外郵便物を指すものの必ずしも定形郵便物を対象として本発明を実施することを否定するものではない。
必要に応じて定形郵便物用の本願区分機を提供することも可能であり、郵便物の大きさ次第で係る構成による効果を喪失するものではない。
実施例装置を説明するための説明図。 実施例装置を説明するための説明図。 実施例装置を説明するための説明図。 主として表示手段について説明するための説明図。 主として表示手段について説明するための説明図。 主として表示手段について説明するための説明図。 撮像手段ならびに判定手段について説明するための説明図。 送込み手段の詳細について説明するための説明図。 送込み手段の詳細について説明するための説明図。 送込み手段の詳細について説明するための説明図。 送込み手段の詳細について説明するための説明図。 吸着送込み機構について詳述するための説明図。 吸着送込み機構について詳述するための説明図。 吸着送込み機構について詳述するための説明図。 その他の実施例について説明するための説明図。 その他の実施例について説明するための説明図。 その他の実施例について説明するための説明図。
符号の説明
1a・・供給コンベア、2・・吸着送込み機構、2a・・吸着パッド、3・・郵便物、4・・チューンフィンガー、5・・搬送テーブル、6・・反射型光センサー、6a・・撮像カメラ、7・・透過型光センサー、8・・前ストッパー、10・・機体、11・・内歯車、12・・回転ドラム、13・・タイミングプーリー、14・・ベアリング、16・・ベアリング、17・・スライドベアリング、18・・運動軌跡、19・・外歯車、20・・吸着駆動軸、21・・メカバルブステイター、22・・一次側チューブ、23・・メカバルブローター、24・・メカバルブ回転止め棒、25・・ニードルベアリング、26・・スラストベアリング、27・・吸着パッドホルダー、28・・パッドピン、29・・パッド駒、30・・二次側チューブ、39・・送込み軌跡を指す矢印、40・・インクジェットマーカー。

Claims (6)

  1. 郵便物を一通ずつ取出す送込み手段と、取出したものの宛名部又は取出すことで露になった次位の郵便物の宛名部を撮像入力する手段と、前記撮像デ−タ−と規定デ−タ−ベ−スとに基づいて区分判定する判定手段と、前記判定手段に基づいて当該郵便物に表示処理を行う表示手段を備え、表示処理後に処理済み郵便物を次々と重ね合わせながら搬出する重ね搬出手段を備えて構成したことを特徴とする大型郵便物の小型区分装置。
  2. インクジェットマ−カ−を備え、常態では視認できないステルスインクを用い、所定の規則に基づいて郵便物に区分マ−キングする表示手段を具備して構成したことを特徴とする請求項1に記載した大型郵便物の小型区分装置。
  3. 区分マ−キングに加えて通数マ−キングも行う表示手段を具備して構成したことを特徴とする請求項2に記載した大型郵便物の小型区分装置。
  4. 前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む送込み手段であって、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする送り手段を具備した供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する中間軸を備え、しかも前記中間軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記ドラムに対して偏芯した位置で中間軸と平行に延在する吸着駆動軸を備えるとともに前記中間軸と回転連結し、前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストロ−ク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成した送込み手段を具備して成る請求項1乃至請求項3に記載した大型郵便物の小型区分装置。
  5. 回転ドラムに対する吸着駆動軸の偏芯量を、中間軸の偏芯量より大にすることで吸着パッドの運動軌跡を拡大して構成したことを特徴とする請求項4に記載した大型郵便物の小型区分装置。
  6. 中間軸と吸着駆動軸とにタイミングプ−リ−を備え、両者の回転比率を1:1とし、同方向に回転させるべくベルトを張架して回転連結して構成したことを特徴とする請求項4ならびに請求項5に記載した大型郵便物の小型区分装置。
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