JP4391216B2 - 非接触icタグを利用した乱丁検知機、増落丁検知機、製本機、乱丁検知方法、増落丁検知方法 - Google Patents

非接触icタグを利用した乱丁検知機、増落丁検知機、製本機、乱丁検知方法、増落丁検知方法 Download PDF

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本発明は、中綴じや無線綴じ、平綴じ製本の製本ライン丁合工程で発生する乱丁や増落丁を検出する際に適用して好適な乱丁検知機と乱丁検知方法、等に関する。
特に、本発明は折丁に非接触ICタグを付して行う乱丁検知機と増落丁検知機、製本機、乱丁検知方法、等であって、製本工程で生じる乱丁と増落丁を非接触ICタグを用いて検知しようとするものである。したがって、本発明は製本装置や製本工程の技術分野に関する。
近年、データを担持し、外部装置と非接触で交信することができるラベル型の非接触ICタグが出現し、物流管理や生産管理等の各方面で利用されてきている。
そこで、この非接触ICタグを製本前の折丁に付して、検知機で検知することにより製本工程における乱丁や増落丁を防止しようとする考えがある。
そこでまず、本発明の各検知機、等の説明に入る前に、製本技術を理解するために、従来の一般的な製本工程とその工程に適用される製本機等について詳細に説明する。
製本の丁合工程は、折丁をその二つ折りの中心部で分けて、ギャザリングチェーン上に順次鞍掛けして乗せ、最後に折り目の中心で背側から針金綴じする中綴じ製本と、折丁を平面状態に順次重ねて丁合し、当該丁合した丁合本の背部分を糊付けして固める無線綴じ製本と、同様にして重ねた丁合本の背表紙に近い側面部分を表紙側から裏表紙側に向けて針金綴じする平綴じ製本と、の工程がある。無線綴じと平綴じは、丁合の工程としては同一であるため、一緒に説明することができる。以下、順次説明することとする。
1.[中綴じ製本工程]
まず、中綴じ製本から説明する。図5は中綴製本工程の概要を示す斜視図である。
同図において、(1)は丁合工程、(2)は針金綴工程、(3)は断裁工程、(4)は集積工程をそれぞれ示している。本来、中綴製本工程は、・丁合工程(1)・針金綴工程(2)・断裁工程(3)から構成されており、さらにある程度の厚みを有するカタログ等の雑誌類の大量生産の場合には図示する仕様の、・集積工程(4)(後述する駒返し集積仕様)を設ける。なお、各工程においては、後に詳述する検査装置が設けられており、各工程における不良発生の有無をチェックし、必要に応じて不良品を除去している。
各工程の詳細については後述するが、図5中の工程(1)で、Gはギャザリングチェーン、G1は駒、工程(2)で、Hは針金である。S1 はセンター頁の折丁(刷本)、S2 は2鞍目の折丁、S3 は3鞍目の折丁、S4 は表紙の折丁であって、これらを折丁S1〜S4の小口側S1F〜S4Fを開いた状態で落下させ、背側S1H〜S4H側と駒G1との接触側を基準にして丁合をしていく。さらに、針金Hで折丁S1〜S4の重なった状態のもの(以下、折丁集積体SAとする)をその背側から綴じて刷本綴集合体SBとなし、この刷本綴集合体SBの天地・小口を化粧断ちして中綴本(製品本)SCとする。さらに、これを一定冊数集積して製品束SDとし、作業者がこの製品束SDをキャラメル包装して出荷する。なお、実際には、多数の丁合装置により十数枚の折丁を重ねる場合もあるのであるが、理解の容易のため、S1〜S4の折丁の場合について説明している。
次に、中綴製本工程を行う加工機械である製本機の構成を説明する。
図6は、中綴製本機の概略構成を示す斜視図である。この製本機は、前述した駒G1を一定間隔毎に有し、無端状に回転するギャザリングチェーンGに沿って、4つの丁合装置F1〜F4(いずれも実質同一であるので単にFとも記す)と、オブリークシートモニタ(丁合ずれ検知装置)M1、キャリパ(増落丁検知機)M2、ステッチャ(針金綴機)HA、針金検知機M3が配置されており、さらにギャザリングチェーンGとは直交する向きにリジェクト装置R1、トリマ(三方断裁機)T、トリムモニタ(断裁不良検出装置)M4およびリジェクト装置R2が配されており、さらに、スタッカWが最下流に配置された構成を採っている。なお、後述する検査・制御のところで説明するが、丁合装置Fには供給不良検知装置および乱丁検知装置を具備しており、また、折丁の常態をチェックするコピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCを制御系構成として有している。
次に、各部構成を説明する。
図7は、丁合工程(1)を構成するギャザリングチェーンGと丁合装置の関係を示す断面図であって、折丁S3 をギャザリングチェーンG上に供給している3番目の丁合装置F3 (以下、丁合装置Fとも記載する)を示すものである。ここで、丁合装置Fは、上部構造FUと下部構造FBとから構成されており、下部構造FBは駆動・電力・エアー等を上部構造FUに伝達するものであり、上部構造FUは、ギャザリングチェーンGの上に位置してギャザリングチェーンGに折丁S3 (通常は正ラップ状態といって、折丁S3の小口側S3Fの長い方を下側にして積載している)を一部ずつ供給する供給機構である。
かかる丁合装置Fは、集積部10に棒積み状態にスタックされた折丁S3 に対して、まず、吸盤12a付きサッカー12が吸引により折丁S3 の先端(背部S3H側)を引き出し、次にフィーダドラム14のグリッパ14aまたは14bが、その折丁S3の先端(背部S3H側)を把持し、フィーダドラム14の矢印方向の回転によってその折丁S3を引き出して、ガイド16a、16bによってフィーダドラム14の周面に接触した状態でストッパ18に当たるまで搬送される。そして、ストッパ18に当たった位置で、ラップドラム20のグリッパ20aがその折丁S3の下側(小口S3F側)の長い方を把持し、次いで、オープニングドラム22のグリッパ22aがその折丁S3の下側(小口S3F側)の短い方を把持する。なお、折丁S3 の下側の長い方のラップドラム20への誘導と、折丁S3の下側の短い方のオープニングドラム22への誘導は、両ドラム20と22間に設けてある羽根24が図中の矢印の方向にスイングして振り分ける。
また、この時点では、フィーダドラム14のグリッパ14aまたは14bは折丁S3 の把持を解除して、折丁S3はフィーダドラム14に対して押さえコロ26のみで保持されており、ラップドラム20とオープニングドラム22の回転によって、折丁S3は逆V字型に開きながら下方に引き下ろされることになる。そこで、折丁S3は下方に落下していくが、まず一旦、真下にあるガイド28上に乗り、次にその状態で待機していると、手前の丁合装置F1およびF2から供給された折丁S1およびS2を、駒G1で押しつつ搬送してくるギャザリングチェーンGによって、折丁S3は駒G1で押されて折丁S1およびS2と同じ方向にガイド28上を滑っていき、ガイド28の端部からギャザリングチェーンG上の折丁S1 およびS2の上にさらに重なるように落下する。こうして、折丁S3は、その下を走行中のギャザリングチェーンG上の駒G1直前の位置に鞍掛けされる、即ち折丁S1、S2およびS3が丁合される。
なお、フィーダドラム14は、円筒状のドラムではなく、数枚の円板を間隔をおいて配置して組み立てた構造からなり空間部を多く有している(次図、図8参照)。その空間部にグリッパ14a,14bを組み込みでき、サッカー12がフィーダドラム14の回転に同期して、ドラムの内側に入って動作できる構造になっている。
折丁S3の小口S3F側がグリッパ20aあるいは22aでくわえる方式では把持できない仕様(例えば、小口S3F側の一方が長くなっておらず、羽根24で振り分けることができないような形態)の場合に適用するフィーダとしては、羽根24を取り外し、さらにグリッパ20a、22aに代えてサッカーを装着して、吸着する方式で折丁S3 の表裏の小口S3F側を把持して逆V字型に開くようにするものもある。
図8は、図7の丁合装置F3の上部構造FUおよびギャザリングチェーンGを斜め前方から俯瞰した斜視図である。ギャザリングチェーンGは、無端状に掛け渡されたチェーン(図示せず)に黒羽G2と駒に当たる赤羽G1を取り付けたものであり、赤羽G1(駒)は集積中の折丁S1、S2さらに折丁S3を押していく役割を果たしており、黒羽G2は折丁S1〜S3のうちの最内側の折丁S1がギャザリングチェーンGと接触した状態で、駆動チェーンと接触して汚れないように油汚れのない接触面を形成すると共に、搬送中の折丁S1〜S3の集積体を逆V字型に開いた状態に保持する役割も果たしている。
また、丁合装置Fの最上部には、前述した集積部10が外部に露出して形成されており、これは3番目の丁合装置なので、作業員が折丁S3を手載せできるようになっている。さらに、フィーダドラム14、ラップドラム20およびオープニングドラム22は、一対のフレーム30、32間に回転自在に支持され、しかも後述するように、これら3本のドラム14、20、22は1本のチェーンで駆動されており、それぞれの位相の関係は常に一定の状態を保つようになっている。
図9は、図8の丁合装置F3の最上部構造である集積部10およびサッカー12の構成を抽出して示す概略斜視図である。
丁合装置Fの最上部構造は、前述したように、集積部10とサッカー12の組み合わせにより形成された刷本の集積・分離機能を果たすものであって、集積部10は集積機能を果たす一方、サッカー12は分離機能を果たしている。
ここで、集積部10は集積機能を果たすべく、図に示すように、底板10aの一部(主に前方)と前当て10bのL字面の一部とから、集積空間の底面を形成しており、さらに、前当て10bより横方向外側に配置された2個のガイド板10c、10d、前当て10bと対向して配置された後方板10e、および、前当て10bのL字面の一部とから集積空間の側面を形成している。
ここで、底板10aと前当て10bで形成する集積空間の底面は、サッカー12が最下層の折丁S3の一端(背部S3H側)を捲り出して該折丁S3のみを分離することを可能にするよう、折丁S3の束を保持する必要があるので、次の仕様からなる。
まず、その集積空間の底面は完全なものではなく、図9に示すように、前当て10bの近辺にて底面の一部が欠落しており、その欠落部分からサッカー12の吸盤12aが、集積空間内に保持された折丁S3の束の最下層の折丁S3と接触可能になっている。
また、その集積空間の底面の前側(前当て10bの形成する底面)は、常時固定されているのではなく、前当て10bが矢印の方向に往復回転動作を行うことにより、一時的に前側の底面を無い状態にすることを可能にしている。具体的に説明すると、サッカー12が最下層の折丁S3 の一端(背部S3H側)を捲り出して分離する際、即ち最下層の折丁S3 の一端である背部S3H側をサッカー12の吸盤12aで吸着した状態で、該サッカー12が反時計方向Yに回転して背部S3H側の部分で分離する際には、前当て10bは、時計方向Xに回転して最下層の折丁S3の一端(背部S3H側)を解放するといった回避動作を行うことができるようになっている。さらに、その集積空間の底面の後側(底板10aの形成する底面)は、折丁S3の束から最下層の折丁S3を引き抜く際に、摩擦により折丁S3に傷が着くものであってはならないために、その表面は平滑性を具備して形成されている。
次に、2個のガイド板10c、10dと後方板10e、および前当て10bで形成される集積空間の左右方向(ガイド板10c、10dを貫通する一点鎖線で描いたシャフトの方向)側面は、折丁S3のサイズに応じて集積空間のサイズを調節する機能と、折丁S3の左右方向の位置合わせをする機能を果たすものである。
後方板10eは前後に移動可能であり、2個のガイド板10c、10dは左右に中心対称に移動可能である。こうして折丁S3のサイズが品目切替えで変わる毎に、2個のガイド板10c、10dと後方板10eを移動させるだけで最適サイズの収納空間を設定することができるようになっている。
サッカー12は、分離機能を果たすべく、吸盤12aが集積保存された状態の最下層の折丁S3の一端(背部S3H側)と接触する位置(集積空間の底面のレベル)とフィーダドラム14との受け渡しを行う位置との間を往復回転動作が可能になっている。また、一方で、その先端に具備された吸盤12aを介して折丁S3 の束の最下層の折丁S3 の一端(背部S3H側)を吸着保持した状態のまま、受け渡しを行う位置まで反時計方向Yに回転し、フィーダドラム14との受け渡しの際には吸着を停止し、その一端を解放するために、前記往復回転動作機能と連動して真空吸着を入切することが可能になっている。
そのため、サッカー12には、図示しないがバキュームホースを介して真空発生機器に接続されており、配管類の途中に設けられた電磁弁あるいはカム式の弁により、真空配管経路を適宜開閉制御することができるようになっている。
なお、前記オブリークシートモニタ(丁合ずれ検知装置)M1およびキャリパ(増落丁検知機)M2は、前記丁合工程(1)の途中に配置されているが、これらについては後述する。
図10は、前記図5の針金綴工程(2)に適用する、前記図6におけるステッチャHAを拡大して示す概略斜視図である。
ここでステッチャ(針金綴機)HAは、図示するように、ギャザリングチェーンGの上に位置するステッチャ部材B1によって、針金Hをコの字型に成形した上で、折丁集積体SAの背部SAHに対して表紙側からこの針金Hを突き刺し、さらに、ギャザリングチェーンGの下に位置するクリンチャB2をコネクティングロッドB3を介して作動させ、センター頁側に突き出てきた針金Hの先端をクリンチャB2の周面を押し付けることにより、針金Hの先端を内側に折り曲げている。針金綴じ後の折丁集積体は、刷本綴集合体SBとなる。
なお、前記図6に示した針金検知機M3とリジェクト装置R1は、針金綴工程(2)のステッチャ(針金綴機)HAの下流に設けられており、針金検知機M3は針金綴じ不良を検出する装置であり、リジェクト装置R1は上流(フィーダ側)にて検出された不良をまとめて除去する装置であるがこれらについては後述する。
トリマ(三方断裁機)Tは、前記図6に概念的に示したように、刷本綴集合体SBの天地、次いで小口の化粧断ちを行う装置である。図6に示すT1は天地断裁刃、T2は小口断裁刃である。なお、詳細の図示は省略するが、トリマ(三方断裁機)Tの基本構成は、断裁刃T1、T2と、断裁刃へ刷本綴集合体SBを送り込むコンベアと、断裁する位置に送り込まれた刷本綴集合体SBを適宜の位置で止めるストッパとから構成されている。
また、前記図6に示したトリムモニタ(断裁不良検出装置)M4およびリジェクト装置R2は、前記断裁工程(3)に設けられており、トリマ(三方断裁機)Tの下流で不良品を検査・除去する装置であるがこれらについては後述する。
さらに下流にあるスタッカWは、前記図6に示したように、中綴本SCを梱包し易いような形に集積する装置であって、この工程では、中綴本SCがベルトコンベアでニップされて、約45度の傾斜を登って行き、所定高さにて水平方向に転じて、真っ直ぐ進んだ後に、突き当て板等の係止部材W1にて止まって、その真下にある上部ポケット空間W2に送り込まれる。
この上部ポケット空間W2は、後述する駒返当たりの部数の中綴本SCを仮受けして、さらに下の下部ポケット空間W3に送る装置であって、L字型の第1フォーク(爪)W4によって中綴本SCを所定部数まで受け取って集積し、所定部数(例えば、ここでは3部)集積される第1フォークW4を開いて、この上部ポケット空間W2の底面を抜いた状態にして、真下にある下部ポケット空間W3に落とし込むものである。但し、この時もスタッカWには中綴本SCが逐次送り込まれており、それらが下部ポケット空間W3に落ちないように、第2フォークW5を下矢印方向に回転させて差し込んだ後に第1フォークW4を開くことにより、第2フォークW5にて第1フォークW4が開閉する時間に送り込まれる数冊の中綴本SCを仮受けする。さらに、第1フォークW4が閉まる(図6に示した受け取り可能な位置にあること)と第2フォークW5は開いて、仮受けした数冊の中綴本SCを第1フォークW4側に移して、以後は通常通りに第1フォークW4の上部ポケット空間W2にて中綴本SCを仮受けする。
続く下部ポケット空間W3は、上部ポケット空間W2から一定時間毎に所定部数積載された状態で落とし込まれてくる中綴本SCの束を受け取って、梱包する冊数になるまで集積していくものであって、天地・左右方向を規制する枠部材W6、W7、W8、W9および底面を形成するターンテーブルW10とから形成される上面を開いた空間であって、上部ポケット空間W2から落とし込まれてくる中綴本SCの束を散らばらないように受け止め、さらに中綴本SCの厚みにより、常に同じ方向で積載すると荷姿が良くない(中綴本の束は、小口側が背側より膨らんでいるので、全ての中綴本の束を同じ方向で、つまり小口を全て同じ側に揃えて集積すると、片側だけ高くなり、崩れてしまう)ので、所定部数の中綴本SCを受け取る毎に、ターンテーブルを180度ターンさせて、中綴本SCを千鳥状態に集積する。
かかる集積は駒返しと称されており、例えば、ここでは、3部ずつ受け取る毎に、駒返しを行い、5回繰り返して3部5駒で15部/梱包とすれば、かかる部数の中綴本の束SDが集積されれば、プッシャーW11がこの中綴本の束である製品束SDを外に押し出し(この時、上記天地・左右方向を規制する部材の一部が開放されて、ある方向(ここでは矢印の方向)に、押し出し可能となっている)、その後、この製品束SDは、クラフト紙等の梱包材で覆われ紐掛け等されて、梱包された状態で出荷される。
図11は、前記図6に示した製本装置における駆動系を示す概略図である。
主駆動源である直流仕様のモータDMは、トリマTの下部に設置されており、Vベルト、チェーン、タイミングベルト、カム等の伝達手段(図示せず)を介して、断裁刃T1〜T3を矢印方向に駆動させると共に、図示しないベルトコンベア、ストッパを駆動させており、さらに下流の前記トリムモニタM4の駆動部も駆動(主に、ベルトコンベア)させている。
さらに、前記モータDMからドライブシャフトDS1を介して駆動力をステッチャHA方向に伝達し、該ステッチャHAに設けられたギアボックスDGにて直交する2方向に分岐して、一方は軸DA1、チェーンホイールDC1を介してギャザリングチェーンGを回転させ、他方はドライブシャフトDS2を介して丁合装置Fの配列方向に変更した駆動力をフィーダ下部構造FBに伝達するようになっている。
図12は、前記図7に示した丁合装置Fにおける駆動系を示す概略図である。
ここで、丁合装置Fの下部構造FBはギャザリングチェーンGに沿って床面に据え付けられており、かかる下部構造FBに上部構造FUが取り外し可能に載置されている。
前述したように、丁合装置Fの上部構造FUは一対のフレーム30、32(図8参照)間にフィーダドラム14、ラップドラム20、オープニングドラム22のそれぞれの回転軸40、42、44には、フレーム30の外側(図8では、カバー34の中)において、図11と図12に示すように、それぞれチェーンホイール40a、42a、44aが設けられている。また、フレーム30の外側には駆動伝達軸46が回転可能に設けられ、この駆動伝達軸46はチェーンホイール46aとギア46bを保持している。なお、上記チェーンホイール46aはチェーンFCによりチェーンホイール40a、42a、44a(なお、図中符号48はガイド用のチェーンホイール、45はテンショナー用のチェーンホイールである)に駆動連結されている。
一方、丁合装置Fの下部構造FBには、ギャザリングチェーンGと並行にドライブシャフトDS2(但し、このDS2は一方向に連結されたシャフトの集合である)が設けられており、このドライブシャフトDS2には、各丁合装置F毎に、ギア47が取り付けられている。さらに、このギア47上にはギア49が噛み合う位置に取り付けられており、丁合装置Fの上部構造FUを下部構造FBに載置した時、丁合装置Fの上部構造FUの前記ギア46bとも噛み合う位置に設けられている。かくして、丁合装置Fの上部構造FUを下部構造FBに載置するのみで、丁合装置Fの上部構造FUは下部構造FBの駆動と連結し、前記フィーダドラム14、ラップドラム20、オープニングドラム22等は、ドライブシャフトDS2で駆動されることになる。
従って、ギャザリングチェーンGおよびフィーダドラム14、ラップドラム20、オープニングドラム22等は、ドライブシャフトDS2と機械的に同期しており、ギア49(変速ギアでもある)の切替えにより、フィーダドラム14が半回転し、ラップドラム20とオープニングドラム22が1回転して、折丁Sを一部供給する毎に、ギャザリングチェーンGが1ピッチ(駒G1の間隔)進む場合と、ラップドラム20とオープニングドラム22が1回転して折丁Sを一部供給する毎にギャザリングチェーンGが2ピッチ進む場合と、ギア49をニュートラルにしてギャザリングチェーンGが進んでも、これらドラム14、20、22が回転しない場合とを選択できるようになっている。
なお、ギア49の切替えは、丁合装置Fの下部構造FBから延びるレバー38(図8参照)にて操作するようになっている。
また、ステッチャHAやキャリパM2等についても、ドライブシャフトDS1とDS2から適宜分岐して駆動力が与えられている。
なお、スタッカWは、これを製本機のラインから取り出す場合があるので、別にモータを有する仕様になっている。
以上が、中綴製本機の主要なハード構成であるが、検知機の説明に移る前に、かかる中綴製本工程で発生する不良について説明する。
第一に、乱丁不良がある。これは、作業員が折丁(刷本)Sを所定の丁合装置Fに載せなかった場合に発生するものであって、図6を用いて説明すれば、1番目の丁合装置F1 に折丁S2 を載せ、2番目の丁合装置F2に折丁S1を載せる等の作業ミスにより発生するものである。かかる不良の中綴本SCは、途中から頁数が逆転したりする等の不良製品となる。
第二に、フィードミス不良がある。これは、折丁Sがガイド28上に所定のタイミングで落ちてこない現象であって、主に折丁Sを大量に載せたりしてフィーダドラム14が最下層の折丁Sを引っ張り出すことができなかったり、ガイド16aや16bとフィーダドラム14の間に折丁Sが詰まったり、ラップドラム20、オープニングドラム22のグリッパ20a、22aの調整不良にて、折丁Sを把持できなかったり、把持できても押さえコロ26の押圧力が大きすぎて、ラップドラム20とオープニングドラム22では折丁Sを下に引きずり下ろすことができなかったりすることにより発生する。かかる不良の中綴本SCは、所定の折丁が丁合されないことにより、途中から頁数が欠落したりする等の不良製品(いわゆる落丁)となる。
第三に、丁合ズレ不良がある。これは、折丁集積体SAが駒G1側に全て突き揃えられていなかった場合に発生するものであって、例えば、折丁S2のみズレていたとすれば、このまま針金綴・化粧裁ちを行うと、折丁S2の構成する頁のみ天地方向で、一方は途中で頁が切れ、他方は袋頁となる等の不良製品となる。
第四に、増落丁不良がある。これは、折丁集積体SAが折丁S1〜S4を適正に一部ずつ丁合した常態にないものであって、搬送途中で折丁SがギャザリングチェーンGから落下したり、あるいは乱丁不良と連動するが、折丁S1が4頁の折丁で、折丁S2が8頁の折丁であったときに、1番目の丁合装置F1に間違って折丁S2を載せた場合には、4頁分の増丁となる。かかる不良の中綴本SCは、所定の頁がなかったり、同じ頁があったりする。
第五に、針金綴不良がある。これは、折丁綴集積体SBが針金Hが綴じられていなかったり、2箇所の綴じが1箇所のみである状態のものであって、ステッチャHAで針金Hを使い切り、補充しなかった場合等に発生する。
第六に、断裁不良がある。これは、折丁綴集積体SBを斜めに断裁してしまうものであって、トリマTでのコンベアによる搬送不良、ストッパによる位置決めの際の跳ね返り等による位置ズレにより発生する。
次に、検知機について説明する。
(1)乱丁不良の検知
図8は、乱丁検知機の一例を示すものでもあるので、同図を参照して再度説明する。
図8に示すように、乱丁検知機の検出ヘッドMH5は、各丁合装置F毎に装備しており、丁合装置Fの集積空間10を構成するうち、折丁Sの最下層と接触し固定板である底板10aの前方に2箇所丸穴を穿孔して埋め込んでいる。この乱丁検知機M5の仕様には種々のものがあるが、この例では、(1)フォトセンサの集合体であって、検出ヘッドMH5の面内に配置されている。この検出ヘッドが、最下層の折丁Sの印刷面の濃淡を検知して基準値と比較し、許容量を超えた時は乱丁と判定している。この場合、検出ヘッドの複数のフォトセンサ素子のいくつまでが基準値内にあれば、乱丁として検出しないか、を作業内容によって設定できるようにされている。
また、他の例では、(2)小型CCDカメラをフィーダドラムの周囲に設けて、折丁を監視するようにされている。これらの場合、正常であればOK信号を、異常(乱丁発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
(2)フィードミス不良の検知
前記図12に、ギャザリングチェーンGのガイド28に接近して示した符号MH6が、フィードミス検知機が有する検出ヘッドの一例を示すものである。同図に示すように、この検出ヘッドMH6は、各丁合装置F毎に装備しており、ガイド28に対して光を照射する投受光センサであって、該ガイド28の先端近傍には反射面が形成されている。本検知機は、所定のタイミングで折丁Sがガイド28に供給されたかを折丁Sが遮光することにより判定している。この時、正常であればOK信号を、異常(フィードミス発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
(3)丁合ズレ不良の検知
前記図6に示したM1がオブリークシートモニタの一例を示すものである。同図に示すように、検出ヘッドMH1は、全丁合装置F1 〜F4 のない位置にてギャザリングチェーンGの下方に設けられたガイド板MC1に対して、光を照射する投受光センサであって、ガイド板MC1の照射面には反射面が形成されている。
本検知機は、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁集積体SAが通過した際の遮光時間と、ギャザリングチェーンGの速度から折丁集積体SAの天地方向の長さを測定するものであって、基準値と比較して許容量を超えた時は丁合ズレと判定している。また、検出ヘッドMH2のように、裏側にも設けて両側から検査することもある。この時、正常であればOK信号を、異常(丁合ズレ発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
(4)増落丁不良の検知
前記図6に示した符号M2がキャリパ(増落丁検知機)の一例を示すものである。同図に示すように、検出部はボトムローラM21と感度ローラM22にて構成されており、両ローラ間で折丁集積体SAを挟み、この際に感度ローラM22の変位量を測定するものである。本検知機は、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁集積体SAが通過した際の感度ローラ22の変位量から折丁集積体SAの背側の厚みを測定するものであって、基準値と比較して許容量を超えた時は増落丁と判定している。この時、正常であればOK信号を、異常(増落丁発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
(5)針金綴不良の検知
前記図6に示した符号M3が針金検知機の一例を示すものである。同図に示すように、検出ヘッドMH3は、針金綴じ直後の位置に設けられた磁気センサである。本検知機は、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁綴集合体SBが通過した際の磁場の変化にて、針金の有無を判定するものであって、針金の個数の基準値と比較して足りない時は針金綴不良と判定している。この時、異常(針金綴不良)であれば、警報を発して機械停止する。この不良発生は、針金補充ミス等が原因で発生するものであり、かかる不良が発生した場合には針金補充等の措置を採らない限り、不良は続けて発生するからである。
(6)断裁不良の検知
前記図6に示した符号M4がトリムモニタの一例を示すものである。同図に示すように、検出ヘッドMH4a〜4cは、トリマTの下流でスタッカWの上流にて化粧裁ちを終え、搬送されてくる中綴本SCの上側から光を照射する投受光センサであって、搬送部の照射面には反射面が形成されている。ここで、検出ヘッドMH4aとMH4bは、中綴本SCの天地の端部を照射する位置に配置されており、中綴本SCの天地断裁位置の異常を、検出ヘッドMH4cは検出ヘッドMH4aとMH4bから中綴本SCの背側から小口側までの長さだけ距離をおいて設置されており、中綴本SCの小口断裁位置の異常を検出している。この時、正常であればOK信号を、異常(断裁不良発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
(7)コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MC
コピーコントローラMCは、各丁合装置F毎に設けられた前記乱丁検知機M5とフィードミス検知機MH6、さらに、オブリークシートモニタM1、キャリパM2のいずれかからNG信号を受け取ったときは、そのNG信号出力の原因を有する折丁集積体SAがステッチャHAに搬送されたときは、該折丁集積体SAの背側を綴じないでリジェクト装置R1に到達した時点で、該リジェクト装置R1を起動させ、搬送ランから不良の折丁集積体SAを排出する。なお、当然のことではあるが、上記全ての検知機からOK信号を受け取った場合は、通常通り、ステッチャHAで針金綴じを行いリジェクト装置R1も起動させずに正常な折丁綴集合体SBをトリマTに送る。
なお、トリムモニタM4からNG信号を受け取ったときは、そのNG信号を出力させた中綴本SCが、リジェクト装置R2に到達した時点でリジェクト装置R2を起動させ、搬送ラインから不良の中綴本SCを排出する。当然に、トリムモニタM4からOK信号を受け取った場合は、正常な中綴本SCをスタッカWに送る。
以上の中綴じ製本工程の説明は、後述する特許文献1にも準拠するものである。
2.[無線綴じ・平綴じ製本工程]
次に、無線綴じ・平綴じ製本工程について説明する。
無線綴じ製本の工程は、(1)丁合工程、(2)ミーリング工程、(3)ラフニング工程、(4)ホットメルト接着工程、(5)表紙貼り工程、(6)断裁工程、等から構成されている。上製本等の針金を用いないでする厚みのある本の製本用途のものである。
また、平綴じ製本の工程は、(1)丁合工程、(2)針金綴工程、(3)ラフニング工程、(4)ホットメルト接着工程、(5)表紙貼り工程、(6)断裁工程、等から構成されている。
無線綴じ製本の、(2)ミーリング工程は、丁合された折丁集積体SAの各折丁Sの背側袋綴じ部分を切断して一様な平面にする工程であり、(3)ラフニング工程は、切断した面を鋸歯状に削って接着し易くする工程である。(4)ホットメルト接着工程は、ラフニングした面をホットメルト接着剤で固める工程である。その後、(5)表紙貼りし、三方仕上げ断裁する工程は、中綴じと同様である。
平綴じ製本の場合は、(3)のラフニング工程の前に、(2)針金綴工程を行う。この場合は、背部に近いのど部分を表紙側から背表紙側に向けて針金綴じする工程を行う。その後、(3)ラフニング工程以降を行うのは無線綴じの場合と同様である。
無線綴じも平綴じ製本の場合も、本発明の非接触ICタグを利用した乱丁検知機や検知方法は、上記(1)の丁合工程で用いられるので、当該工程で用いる丁合装置について説明する。
無線綴じまたは平綴じのための丁合装置には、各種装置があるが、後述する特許文献4記載の記載に準拠して説明する。なお、装置の各部の名称は、上記中綴じ用丁合装置において説明したものと同一の働きをする部分は、できるかぎり同一の用語、符号を用いて統一するようにしている。
図13は、無線綴じ・平綴じ製本工程で用いる丁合装置FMを示す側面図、図14は、図13の丁合装置の動作説明図である。
図13は、一つのステーションの丁合装置を示している。この丁合装置は、供給台50と、この供給台50を昇降させてその高さを調整する供給台昇降機構51と、フィーダドラム14と、このフィーダドラム14を回転駆動するドラム回転機構53とをフレーム54に装着している。側面図は図示していないが、フィーダドラム14は軸56により左右のフレーム54に支承されているものである。
供給台50は、多数の折丁Sを前後に重ねて背側が上になる起立姿勢として載せられるように、前下がりに傾斜した底板50aの前端に、前板50bを直角に設け、この前板50bに吸盤付きサッカー12を装着している。サッカー12は、従来のロータリー式丁合装置と同じような機構で反復回動されるスイングアーム57の先端(上端)に取り付けられている。そして、サッカー12は、供給台50上の最前位置の折丁Sの上端部(背側の前面)を図14の鎖線で示すように吸着してから、スイングアーム57の前方回動により実線で示すよう前方へ変位して、最前位置の折丁Sをフィーダドラム14の周面の上周部、詳細には、フィーダドラム14の周面の最も高い頂部よりやや下方で供給台50側に面した部分まで前方へ折り曲げるようになっている。
供給台50の底板50aには、それに載せられた折丁Sを前方へ推進する折丁推進機構58が装着されている。この折丁推進機構58は、底板50aの下面前端部に軸受けされた前側の駆動スプロケットホイール59と、下面後端部に軸受けされた案内スプロケットホイール60との間にチェーン61を掛け回し、案内スプロケットホイール60をモータ62で回転駆動するようにしたもので、チェーン61は、底板50aに設けられたスリット(不図示)に沿って循環し、底板50a上の折丁Sを前方に推進する。チェーン61の速度は、チェーン速度調整器63で調整できるようになっている。
供給台昇降機構51は、モータ64によりスクリュウ65を回転させて、供給台50を前傾姿勢のまま折丁推進機構58およびサッカー12と共に昇降させる。供給台昇降機構51は、供給台50上に載せる折丁Sのサイズに応じて供給台50の高さを調整するためのものであるが、一定サイズの折丁Sのみしか扱わない場合には、供給台50の高さが固定されるので、不要である。
フィーダドラム14は、前記のように、左右のフレーム54に軸56により支承され、ドラム回転用モータ67により、図13において時計方向に回転駆動される。フィーダドラム14には、1または2以上(図13では2個)のグリッパ78が装着され、各グリッパ78は、フィーダドラム14に装着されたカムフォロア79がフィーダドラム14の回動に伴いカム溝70に沿って回動することにより開閉動作される。
各グリッパ78は、図14に示すように、フィーダドラム14の周面の頂部よりやや下方で供給台50側に面したA位置で閉じ、フィーダドラム14の周面の下周部でA位置とは反対側になるB位置で開き、A位置からB位置までの間は閉じた状態を保持し、B位置からA位置の間は開いたままとなる。
従って、上記のようにサッカー12によりフィーダドラム14の上周部まで折り曲げられてきた折丁Sは、その背の部分を、A位置においてグリッパ78によりくわえられ、フィーダドラム14の回転に伴い下方へ回送されて反転し、B位置においてグリッパ78のくわえを解除される。そして、フィーダドラム14の下方に設置されている各ステーション毎のトレイ71上に落下し、送り棒72により次のステーションのトレイ71へと順次搬送される。
トレイ71は、トレイ71aとトレイ71bの2段構造となっていて、上段のトレイ71aは、搬送した当該ステーションの折丁Sを一時的に載せるだけの幅と長さにされ、下段のトレイ71bは段差なく接続されているものである。トレイ71aとトレイ71bは、送り棒72が通過できる構造にされている。したがって、トレイ71bには前段階のステーションで供給された折丁Sが積載されて進行してくる。トレイ71a上に落下した、当該フィーダドラムからの折丁Sは送り棒72により押されて、トレイ71b上に落下して前段階で積載された折丁Sと一緒に積み上げられ、さらに次のステーションの丁合装置へ進む。なお、トレイ71aもトレイ71bも固定されていて回転はしない。
以上の説明から明らかなように、無線綴じまたは平綴じの場合の丁合装置FMは、折丁を単に平面状態に積み上げすればよく、中綴じの場合のように、折丁Sの中央で開いてからギャザリングチェーンG上に積み上げる必要はない。従って、丁合装置FMは、フィーダドラム14のみからなり、中綴じの場合のラップドラム20やオープニングドラム22を備えない構成からなるものと原理的には同様のものである。
無線綴じの場合は、厚みのある本を製本するので、中綴じよりも丁合装置FMを多数連結して丁合する場合が多い。
フィーダドラム14も中綴じの場合と同様に、円筒状のドラムではなく、数枚の円板を間隔をおいて配置して組み立てた構造からなり、その空間部にグリッパ78を組み込みし、サッカー12がドラム内側の溝に入って動作できる構造になっている。
ただし、無線綴じ・平綴じの場合の丁合装置には異なる構造の装置もある。例えば、ミューラー・マルチニ社の丁合装置(パイルフィーダー)は、フィーダドラムを備えるが、折丁Sを回転する2本のベルト間に挟持して、トレイに搬送する構造を採用している。
無線綴じ・平綴じ丁合装置の場合の乱丁検知は、中綴じの場合と同様に、供給台50の前板50bに開けた開口部にフォトセンサを装着するか、その他の部分にCCDカメラを設置して検知している。
中綴じ製本の乱丁検知機や製本装置に関する先行技術には、特許文献1「乱丁検知機」や特許文献2「中綴じ製本機および乱丁検知器」がある。また、特許文献3には、画像データを抽出することによる「乱丁検査方法およびその装置」が記載されている。特許文献4「折丁の丁合方法および丁合装置」は、無線綴じまたは平綴じの場合の丁合方法、装置に関するものである。
ただし、折丁に付した非接触ICタグを読み取りして乱丁や増落丁を検知する本願関連の先行文献は検出されない。
特開平11−227358号公報(DNP) 特開2000−272267号公報(DNP) 特開平11−53552号公報(凸版) 特開平10−316260号公報(芳野)
しかしながら、上記したような丁合装置にフォトセンサを用いた従来の乱丁検知機は、小型化できる利点はあるものの、画像入力用のセンサ素子の数が少ないために画像の情報量が少ないことから、乱丁検知能力が著しく劣るという問題があった。
折丁には、特別な検知マークが設けられるものではなく、絵柄が伴うものばかりでもなく、活字文字のみからなる頁も多いので、そのような場合は特に検知精度が低下し誤動作が多くなるという問題があった。
また、前記CCDカメラを用いた乱丁検知機は、高精細の画像入力が可能であるという利点があるものの、カメラやレンズが大きいために画像入力部が大型になることから、設置できる丁合装置が限定されると共に、絵柄を取り込む面積を広く採れないために、品目によっては検知できない場合があるという問題がある。
従来の増落丁検知機は、ボトムローラMと感度ローラMからなる検出部を備えたキャリパにより行われていたが、折丁集積体の厚みさえ基準値内であれば、合格品と判定することがあり、予期しない品質事故を生じる問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するべくなされたもので、非接触ICタグのリーダ部を小型化できるとともに、誤りのない乱丁検知や増落丁検知できる乱丁検知機、増落丁検知機、等を提供することを課題とするものである。
本発明の要旨の第2は、丁合終了後の折丁集積体の増落丁検知機であって、各折丁に付した非接触ICタグの情報を読み取る非接触ICタグリーダを最終丁合装置後段の折丁集積体搬送部に備え、該非接触ICタグリーダで読み取った非接触ICタグ書き込み情報に基づいて増落丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した増落丁検知機、にある。
本発明の要旨の第3は、中綴じ本の製本機であって、丁合装置のフィーダドラム周囲に備える非接触ICタグリーダにより折丁に付した非接触ICタグ書き込み情報を読み取って乱丁を検知する複数の乱丁検知機と、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部に備える非接触ICタグリーダにより情報を読み取って増落丁を検知する増落丁検知機と、を構成部として含むことを特徴とする非接触ICタグを利用した製本機、にある。
本発明の要旨の第4は、無線綴じまたは平綴じ本の製本機であって、丁合装置のフィーダドラム周囲に備える非接触ICタグリーダにより折丁に付した非接触ICタグ書き込み情報を読み取って乱丁を検知する複数の乱丁検知機と、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部に備える非接触ICタグリーダにより情報を読み取って増落丁を検知する増落丁検知機と、を構成部として含むことを特徴とする非接触ICタグを利用した製本機、にある。
本発明の要旨の第5は、丁合装置から非接触ICタグ付き折丁を供給し、乱丁を検知しながら丁合する乱丁検知方法において、折丁に付した非接触ICタグから当該折丁の品名と号数、折番号を、丁合装置のフィーダドラム周囲に設けた非接触ICタグリーダによって読み取り、品名と号数、折番号の一致を確認して、乱丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した乱丁検知方法、にある。
本発明の要旨の第6は、丁合終了後の折丁集積体から増落丁を検知する検知方法において、各折丁に付した非接触ICタグから当該折丁の品名と号数、折番号を、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部周囲に設けた非接触ICタグリーダによって読み取り、全ての折丁の品名、号数の一致と全折番号の揃っていることを確認して、増落丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した増落丁検知方法、にある。
(1)本発明の乱丁検知機によれば、フィーダから供給される折丁には、非接触ICタグが付されており、当該非接触ICタグには、所定のデータが書き込まれているので、当該書き込み情報を、丁合装置のフィーダドラム周辺に備えた非接触ICタグリーダが読み取りすることで、当該読み取り情報とあらかじめ設定したデータとの一致を確認することができ、乱丁を見逃すことが少なくなる。
(2)本発明の増落丁検知機によれば、丁合終了後の折丁集積体から各折丁に付した非接触ICタグから当該折丁の品名と号数の一致と、折番号の全セットの有無を、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部周囲に設けた非接触ICタグリーダによって読み取りし確認するので、不足や間違いの折丁、あるいは余分の折丁を直ちに検出することができ、増落丁を見逃すことがない。
(3)本発明の製本機によれば、各丁合装置には、非接触ICタグリーダが備えられているので、乱丁を確実に検知でき、また、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部に備える非接触ICタグリーダにより増落丁を確実に検知できるので、全体として品質事故の少ない製本作業を効率的に行うことができる。
(4)本発明の乱丁検知方法や増落丁検知方法は、上記(1)、(2)に記載と同様の効果を奏する。
(5)非接触ICタグの他に、バーコードや2次元バーコードを折丁に印刷して検知することも考えられているが、バーコードや2次元バーコードの読み取りには、安定した読み取り条件が必要であり、非接触ICタグよりも読み取りミスによる検知ミスが多発することが考えられる。また、バーコードや2次元バーコードは増落丁検知のように折丁集積体から読み取りすることはできないが、非接触ICタグは、積み重なった状態でも読み取りができる利点がある。
本発明の乱丁検知機、増落丁検知機、製本機、等について以下、図面を参照して順次説明する。なお、図中の符号は記述のものに、それぞれ対応するものである。
図1は、本発明の乱丁検知機(中綴じ機用)の概略構成を示す断面図、図2は、本発明の乱丁検知機(無線綴じまたは平綴じ機用)の概略構成を示す図、図3は、本発明の製本機の概略構成を示す図、図4は、非接触ICタグ付き折丁を示す斜視図、である。
なお、各装置の概略の構成、動作は上記した従前のものと共通する部分が多いので、随時前記図面、説明を参照し、重複した説明を省略する部分もあるものとする。
本発明の乱丁検知機(中綴じ機用)1は、図1のように、従来の丁合装置Fの構成の殆どを備えるものであるが、非接触ICタグリーダRWを備える特徴がある。非接触ICタグリーダRWは書き込み機能を備える非接触ICリーダライタであってもよいが、書き込みの必要性はほとんど生じないと考えられる。
丁合装置Fは、集積部10に折丁Sを棒積み状態に従来と同様にスタックする。サッカー12が吸引により折丁Sの先端SHを引き出して、次にフィーダドラム14のグリッパ14aまたは14bが、その折丁Sの先端SHを把持し、フィーダドラム14の矢印方向の回転によってその折丁Sを引き出し、ガイド16a、16bによってフィーダドラム14の周面に接触した状態でストッパ18に当たるまで搬送する。
非接触ICタグリーダRWは、フィーダドラム14のコロ26とオープニングドラム22の間であって、ガイド16bの外面等に設置される。ただし、設置位置は、フィーダドラム14を介して、図1とは反対側位置であってもよい。折丁集積部10やギャザリングチェーンG上では、複数の折丁の非接触ICタグを同時に読み取りしてしまうので適切でない。折丁Sの非接触ICタグと非接触ICタグリーダRWのアンテナ間は、数十mmの範囲内であれば読み取りできるが、確実な読み取りのためには、5〜30mm程度となるのが好ましい。ただし、接近し過ぎては折丁Sとの接触が生じる問題がある。
丁合装置の機械速度は、15,000〜18,000折丁/時(5折丁/秒程度)であり、非接触ICタグRWの読み取りのためには、十分な時間が得られる。
非接触ICタグリーダRWは、折丁Sの非接触ICタグ取り付け位置に応じて移動できるようにするのが好ましい。非接触ICタグリーダRWは、アンテナ板と受発信回路部とに分かれていることが多いが、アンテナ板のみの移動が可能であり、折丁に接近できる位置に設置すればよい。通常、アンテナ板は、札入れサイズカード程度の大きさで、厚みも5〜20mm程度であるから、適宜の箇所に設置することができる。
非接触ICタグリーダRWは、各種のものが市販されている。通信周波数には、13.56MHzが通常使用される。
ラップドラム20のグリッパ20aとオープニングドラム22の動作は、従来の装置と同様であり、折丁Sは逆V字型に開きながら下方に引き下ろされ、真下にあるガイド28上に乗り、次にその状態で待機していると、手前の丁合装置Fから供給された折丁Sを、駒G1で押しつつ搬送してくるギャザリングチェーンGによって、折丁Sは駒G1で押されて、前段階の折丁Sと同じ方向にガイド28上を滑っていき、ガイド28の端部からギャザリングチェーンG上の折丁S上にさらに重なるように落下する。
なお、従来のフィードミス検知機MH6は、従来どおり丁合装置Fに備えておいてもよい(図12参照)。
非接触ICタグリーダRWが読み取った情報(品名、号数、折番号等のデータ)が不一致の場合、あるいは読み取りできない場合は、コピーコントローラMCに当該情報が送信され、その折丁集積体SAがステッチャHAに搬送されたときは、該折丁集積体SAの背側を綴じないでリジェクト装置R1に到達した時点で、該リジェクト装置R1を起動させ、搬送ランから不良の折丁集積体SAを排出する。
本発明の乱丁検知機(無線綴じまたは平綴じ用)2は、図2のように、従来の丁合装置の構成の殆どを備えるものであるが、非接触ICタグリーダRWを備える特徴がある。 非接触ICタグリーダRWの取り付け位置もフィーダドラム14の周囲とし、中綴じ用丁合装置と同様位置とする。供給台50の底板50a面やトレイ71面では、複数の非接触ICタグ4を同時に読み取りすることになるので適切でない。ただし、折丁をベルトで搬送するような丁合装置の場合は、搬送ベルトに近い位置であってもよい。
読み取りした情報(データ)をコピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに送信し、不良の折丁集合体を排出するするのも、中綴じの場合と同様である。
本発明の製本機3は、図3のように、従来の製本装置(図6に図示)の構成の殆どを備えるものであるが、F1,F2,F3,F4の丁合装置に、それぞれ非接触ICタグリーダRW1,RW2,RW3,RW4を備え、かつ、折丁集積体SAの非接触ICタグを読み取りする非接触ICタグリーダRSを備えている特徴がある。
非接触ICタグリーダRSは、丁合ズレ不良検知の検出ヘッドMH1とMH2の前段に設置しても後段に設置しても構わない。このオブリークシートモニタM1の構成は、前述した従来例と同様にする。
非接触ICタグリーダRSは、折丁集積体SAの各折丁が有している全ての非接触ICタグの情報を読み取りし、品名、号数が全て一致することと、折番号の全てが揃っていることの確認を行う。不良の折丁集積体SAは針金綴じしないで排出する。
増落丁不良の検知は増落丁検知機M2のセクションにおいて、非接触ICタグリーダRSにより行われるが、ボトムローラM21と感度ローラM22にて構成する従来装置のキャリパを併用してもよい。後者の場合の増落丁検知は、既述のように、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁集積体SAが通過した際の感度ローラ22の変位量から折丁集積体SAの背側の厚みを測定する。2種類の増落丁不良の検知機を備えることで高い精度の検知を行うことができる。
非接触ICタグリーダRSによる検知は、あらかじめ設定した品名、号数と折番号のセットと比較して、品名、号数の不一致の時は増落丁と判定し、正常であればOK信号を、異常(増落丁発生)であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
<コピーコントローラ(折丁監視制御装置)について>
コピーコントローラMCは、各丁合装置F毎に設けられた前記非接触ICタグリーダRW1〜RW4とフィードミス検知機MH6、さらに、オブリークシートモニタM1、セクションM2の非接触ICタグリーダRS(およびキャリパM21,M22)のNG信号を受け取ったときは、そのNG信号出力の原因を有する折丁集積体SAがステッチャHAに搬送された際、該折丁集積体SAの背側を針金綴じしないでリジェクト装置R1に到達した時点で、該リジェクト装置R1を起動させ、搬送ランから不良の折丁集積体SAを排出する。
なお、当然のことではあるが、上記全ての検知機からOK信号を受け取った場合は、通常通り、ステッチャHAで針金綴じを行いリジェクト装置R1も起動させずに正常な折丁綴集合体SBをトリマTに送る。
増落丁不良検知後の、針金綴じ工程、針金綴不良の検知、断裁不良の検知、等は、従来工程と同様に従来装置で行う。
以上の製本装置3は、中綴じ製本の工程図を参照して説明しているが、無線綴じ・平綴じ製本の製造工程にも同様に適用できるのは明らかである。無線綴じ・平綴じ製本では、ギャザリングチェーンGを使用しないで、折丁集積体SAを同様にエンドレスで回転する送り棒によりトレイ上に載せて搬送するが、検知方法に大差を生じないからである。
図4は、非接触ICタグ4を付した折丁Sを示す斜視図である。折丁Sには、各1単位の折丁毎に非接触ICタグ4が付されている。1単位の折丁は、通常、16ページが基本単位で、2ページから48ページの本文部分からなるが、表紙用折丁の場合は、表裏4ページの構成である。
従って、例えば、196ページの無線綴じ本の場合は、13個程度の非接触ICタグ4が含まれることになるが、増落丁検知機の場合は、品名、号数の一致と折番号が全部揃っていることを瞬時に読み取りし確認することができる。
非接触ICタグ4は、人目に付かない部分に付するのが好ましいので、製本した場合にのど部となる部分や表紙用の場合は、裏表紙内面等に付することになる。
非接触ICタグ4は、制御装置およびメモリを備えるICチップ4cが、コイル型アンテナまたはパッチ型アンテナ4aに実装されており、ICチップ4cおよびアンテナ4aを一体にし、粘着剤を設けたラベル形状のものが、各種市販されている。
大きさは、10mm×10mm程度のものが、現状では最小サイズであるが、将来的にはより縮小された形体になると考えられる。通信距離が数mm程度のものは、より小型化の実現が可能である。
アンテナ自体は、折丁に直接、導電性インキで印刷してICチップのみを実装する形体のものであってもよい。将来的には、有機半導体を用いて直接、非接触ICタグを紙面等に印刷することも研究されている。本発明で、「非接触ICタグを付する」とは、このような形態の非接触ICタグを付することも含む趣旨であり、印刷機で折丁の印刷、折加工後に機械的に貼着したり、あるいは人為的に貼着するものであってもよい。
非接触ICタグ4に記録する情報としては、品名、号数、折番号が最小限必要であるが、その他に印刷所、製版所コード、等を記録してもよい。この程度の内容の情報記録は、現状の非接触ICタグ4のメモリ容量で十分可能である。製本工程で、非接触ICタグ4に情報を書き込みする場合は、当該装置で処理を行ったことのフラグや丁合装置の番号、あるいは製本加工日、等となる。
本発明の乱丁検知機(中綴じ機用)の概略構成を示す断面図である。 本発明の乱丁検知機(無線綴じまたは平綴じ機用)の概略構成を示す図である。 本発明の製本機の概略構成を示す図である。 非接触ICタグ付き折丁を示す斜視図である。 中綴製本工程の概要を示す斜視図である。 中綴製本機の概略構成を示す斜視図である。 丁合工程を構成するギャザリングチェーンとフィーダの関係を示す断面図。 フィーダ上部構造とギャザリングチェーンを俯瞰した斜視図。 フィーダの集積部とサッカーの構成を抽出して示す概略斜視図。 ステッチャを拡大して示す概略正面図。 製本装置全体における駆動系の概略を示す説明図。 フィーダにおける駆動系の概略を示す説明図。 無線綴じ・平綴じ製本工程で用いる丁合装置を示す側面図である。 図13の丁合装置の動作説明図である。
符号の説明
1 乱丁検知機(中綴じ機用)
2 乱丁検知機(無線綴じまたは平綴じ機用)
3 製本機
4 非接触ICタグ
10 集積部
12 サッカー
12a 吸盤
14 フィーダドラム
14a,14b グリッパ
16a,16b ガイド
20 ラップドラム
22 オープニングドラム
24 羽根
26 コロ
28 ガイド
30,32 フレーム
40,42,44 回転軸
50 供給台
50a 底板
50b 前板
71、71a、71b トレイ
72 送り棒
B1 ステッチャ部材
G ギャザリングチェーン
G1 駒
H 針金
M1 オブリークシートモニタ(丁合ずれ検知装置)
M2 キャリパ(増落丁検知機)
M3 針金検知機
MH5 検出ヘッド
MH6 フィードミス検知機
DC1、DC2 原動軸
F、F1、F2、F3、F4 丁合装置
RW、RW1、RW2、RW3、RW4、RS 非接触ICタグリーダ
S、S1、S2、S3、S4 折丁
HA ステッチャ(針金綴機)
SA 折丁集積体
SB 刷本綴集合体
SC 中綴本(製品本)
HA ステッチャ
MC コピーコントローラ(折丁監視制御装置)


Claims (5)

  1. 丁合終了後の折丁集積体の増落丁検知機であって、各折丁に付した非接触ICタグの情報を読み取る非接触ICタグリーダを最終丁合装置後段の折丁集積体搬送部に備え、該非接触ICタグリーダで読み取った非接触ICタグ書き込み情報に基づいて増落丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した増落丁検知機。
  2. 中綴じ本の製本機であって、丁合装置のフィーダドラム周囲に備える非接触ICタグリーダにより折丁に付した非接触ICタグ書き込み情報を読み取って乱丁を検知する複数の乱丁検知機と、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部に備える非接触ICタグリーダにより情報を読み取って増落丁を検知する増落丁検知機と、を構成部として含むことを特徴とする非接触ICタグを利用した製本機。
  3. 無線綴じまたは平綴じ本の製本機であって、丁合装置のフィーダドラム周囲に備える非接触ICタグリーダにより折丁に付した非接触ICタグ書き込み情報を読み取って乱丁を検知する複数の乱丁検知機と、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部に備える非接触ICタグリーダにより情報を読み取って増落丁を検知する増落丁検知機と、を構成部として含むことを特徴とする非接触ICタグを利用した製本機。
  4. 丁合装置から非接触ICタグ付き折丁を供給し、乱丁を検知しながら丁合する乱丁検知方法において、折丁に付した非接触ICタグから当該折丁の品名と号数、折番号を、丁合装置のフィーダドラム周囲に設けた非接触ICタグリーダによって読み取り、品名と号数、折番号の一致を確認して、乱丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した乱丁検知方法。
  5. 丁合終了後の折丁集積体から増落丁を検知する検知方法において、各折丁に付した非接触ICタグから当該折丁の品名と号数、折番号を、最終丁合装置の後段の折丁集積体搬送部周囲に設けた非接触ICタグリーダによって読み取り、全ての折丁の品名と号数の一致と全折番号の揃っていることを確認して、増落丁の有無を検知することを特徴とする非接触ICタグを利用した増落丁検知方法。
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