JPH11227358A - 乱丁検知機 - Google Patents

乱丁検知機

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JPH11227358A
JPH11227358A JP3482098A JP3482098A JPH11227358A JP H11227358 A JPH11227358 A JP H11227358A JP 3482098 A JP3482098 A JP 3482098A JP 3482098 A JP3482098 A JP 3482098A JP H11227358 A JPH11227358 A JP H11227358A
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feeder
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book
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sensor
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JP3482098A
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English (en)
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Hiroshi Sato
博 佐藤
Koichiro Kojima
幸一郎 児島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷絵柄を取込む画像入力部が小型であるに
も拘らず、高精度で乱丁を検知できる乱丁検知機を提供
する。 【解決手段】 フィーダ(丁合機)Fから供給される刷
本を丁合する工程で、該刷本の絵柄を画像入力し、その
入力画像に基づいて乱丁を検知する乱丁検知機におい
て、前記刷本の絵柄を画像入力する検出ヘッド(画像入
力部)60として、該刷本の搬送に同期する密着ライン
センサをフィーダFの集積部10を構成するフェイスプ
レート10aに埋設して設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製本ラインの丁合
工程で発生する乱丁を検出する際に適用して好適な、乱
丁検知機に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、製本技術を理解するために、一般
的な製本工程とその工程に適用される製本機等について
詳細に説明する。
【0003】図8は中綴製本工程の概要を示す斜視図で
ある。
【0004】同図においては丁合工程、は針金綴工
程、は断裁工程、は集積工程をそれぞれ示してお
り、本来、中綴製本工程は、丁合工程・針金綴工程
・断裁工程から構成されており、更にある程度の厚み
を有するカタログ等の雑誌類の大量生産の場合には図示
する仕様の集積工程(後述する駒返し集積仕様)を設
ける。なお、各工程においては、後に詳述する検査装置
が設けられており、各工程における不良発生の有無をチ
ェックし、必要に応じて不良品を除去している。
【0005】各工程の詳細については後述するが、図8
中の工程でGはギャザリングチェーン、G1は駒、工
程でHは針金である。S1 はセンター頁の折丁(刷
本)、S2 は2鞍目の折丁、S3 は3鞍目の折丁、S4
は表紙の折丁であって、これらを折丁S1 〜S4 の小口
側S1F〜S4Fを開いた状態で落下させ、背側S1H〜S4H
側と駒G1との接触側を基準にして丁合をしていく。更
に、針金Hで折丁S1 〜S4 の重なった状態のもの(以
下、刷本集合体SAとする)をその背側から綴じて刷本
綴集合体SBとなし、この刷本綴集合体SBの天地・小
口を化粧断ちして中綴本(製品本)SCとなす。更に、
これを一定冊数集積して製品束SDとし、作業者がこの
製品束SDをキャラメル包装して出荷する。
【0006】次に、中綴製本工程を行う加工機械である
製本機の構成を説明する。
【0007】図9は、中綴製本機の概略構成を示す斜視
図である。この製本機は、前述した駒G1を一定間隔毎
に有し、無端状に回転するギャザリングチェーンGに沿
って、4つのフィーダF1 〜F4 (いずれも実質同一で
あるので単にFとも記す)と、オブリークシートモニタ
(丁合ずれ検知装置)M1、キャリパ(増落丁検知器)
M2、ステッチャ(針金綴機)HA、針金検知器M3が
配置されており、更にギャザリングチェーンGとは直交
する向きにリジェクト装置R1、トリマ(三方断裁機)
T、トリムモニタ(断裁不良検出装置)M4及びリジェ
クト装置R2が配されており、更に、スタッカWが最下
流に配置された構成を採っている。なお、後述する検査
・制御のところで説明するが、フィーダFには供給不良
検知装置及び乱丁検知装置を具備しており、又、折丁の
常態をチェックするコピーコントローラ(折丁監視制御
装置)MCを制御系構成として有している。
【0008】次に、各部構成を説明する。
【0009】図10は、丁合工程を構成するギャザリ
ングチェーンGとフィーダ(丁合機)の関係を示す断面
図であって、折丁S3 をギャザリングチェーンG上に供
給している3番目のフィーダF3 (以下、フィーダFと
も記載する)を示すものである。ここで、フィーダF
は、上部構造FUと下部構造FBとから構成されてお
り、下部構造FBは駆動・電力・エアー等を上部構造F
Uに伝達するものであり、上部構造FUは、ギャザリン
グチェーンGの上に位置してギャザリングチェーンGに
折丁S3 (通常は正ラップ状態といって、折丁S3 の小
口側S3Fの長い方を下側にして積載している)を一部ず
つ供給する供給機構である。
【0010】かかるフィーダFは、集積部10に棒積み
状態にスタックされた折丁S3 に対して、まずサッカー
12が吸引により折丁S3 の先端(背部S3H側)を引き
出して、次にフィーダドラム14のグリッパ14a又は
14bが、その折丁S3 の先端(背部S3H側)を把持
し、フィーダドラム14の矢印方向の回転によってその
折丁S3 を引き出し、ガイド16a、16bによってフ
ィーダドラム14の周面に接触した状態でストッパ18
に当たるまで搬送される。そして、ストッパ18に当た
った位置で、ラップドラム20のグリッパ20aがその
折丁S3 の下側(小口S3F側)の長い方を把持し、次い
で、オープニングドラム22のグリッパ22aがその折
丁S3 の下側(小口S3F側)の短い方を把持する。な
お、折丁S3の下側の長い方のラップドラム20への誘
導と、折丁S3 の下側の短い方のオープニングドラム2
2への誘導は、両ドラム20と22間に設けてある羽根
24が図中の矢印の方向にスイングして振り分ける。
【0011】又、この時点では、フィーダドラム14の
グリッパ14a又は14bは折丁S3 の把持を解除し
て、折丁S3 はフィーダドラム14に対して押さえコロ
26のみで保持されており、ラップドラム20とオープ
ニングドラム22の回転によって、折丁S3 は逆V字型
に開きながら下方に引き下ろされることになる。そこ
で、折丁S3 は下方に落下していくが、まず一旦、真下
にあるガイド28上に乗り、次にその状態で待機してい
ると、手前のフィーダF1及びF2から供給された折丁
S1 及びS2 を、駒G1で押しつつ搬送してくるギャザ
リングチェーンGによって、折丁S3 は駒G1で押され
て折丁S1 及びS2 と同じ方向にガイド28上を滑って
いき、ガイド28の端部からギャザリングチェーンG上
の折丁S1 及びS2 の上に更に重なるように落下する。
こうして、折丁S3 は、その下を走行中のギャザリング
チェーンG上の駒G1直前の位置に鞍掛けされる、即ち
折丁S1 、S2 及びS3 が丁合される。
【0012】なお、折丁S3 の小口S3F側がグリッパ2
0aあるいは22aでくわえる方式では把持できない仕
様(例えば、小口S3F側の一方が長くなっておらず、羽
根24で振り分けることができないような形態)の場合
に適用するフィーダとしては、羽根24を取り外し、更
にグリッパ20a、22aに代えてサッカーを装着し
て、吸着する方式で折丁S3 の表裏の小口S3F側を把持
して逆V字型に開くようにするものもある。
【0013】図11は、図10のフィーダF3 の上部構
造FU及びギャザリングチェーンGを斜め前方から俯瞰
した斜視図である。ギャザリングチェーンGは、無端状
に掛け渡されたチェーン(図示せず)に黒羽G2と駒に
当たる赤羽G1を取り付けたものであり、赤羽G1
(駒)は集積中の折丁S1 、S2 更に折丁S3 を押して
いく役割を果たしており、黒羽G2は折丁S1 〜S3 の
うちの最内側の折丁S1 がギャザリングチェーンGと接
触した状態で、駆動チェーンと接触して汚れないように
油汚れのない接触面を形成すると共に、搬送中の折丁S
1 〜S3 の集積体を逆V字型に開いた状態に保持する役
割も果たしている。
【0014】又、フィーダFの最上部には、前述した集
積部10が外部に露出して形成されており、これは3番
目のフィーダなので、作業員が折丁S3 を手載せできる
ようになっている。更に、フィーダドラム14、ラップ
ドラム20及びオープニングドラム22は、一対のフレ
ーム30、32間に回転自在に支持され、しかも後述す
るようにこれら3本のドラム14、20、22は1本の
チェーンで駆動されており、それぞれの位相の関係は常
に一定の状態を保つようになっている。
【0015】図12は、図11のフィーダF3 の最上部
構造である集積部10及びサッカー12の構成を抽出し
て示す概略斜視図である。
【0016】フィーダFの最上部構造は、前述したよう
に、集積部10とサッカー12の組み合わせにより形成
された刷本の集積・分離機能を果たすものであって、集
積部10は集積機能を果たす一方、サッカー12は分離
機能を果たしている。
【0017】ここで、集積部10は集積機能を果たすべ
く、図に示すように、底板10aの一部(主に前方)と
前当て10bのL字面の一部とから、集積空間の底面を
形成しており、更に、前当て10bより横方向外側に配
置された2個のガイド板10c、10d、前当て10b
と対向して配置された後方板10e、及び、前当て10
bのL字面の一部とから集積空間の側面を形成してい
る。
【0018】ここで、底板10aと前当て10bで形成
する集積空間の底面は、サッカー12が最下層の折丁S
3 の一端(背部S3H側)を捲り出して該折丁S3 のみを
分離することを可能にするよう、折丁S3 の束を保持す
る必要があるので、次の仕様からなる。
【0019】まず、その集積空間の底面は完全なもので
はなく、図12に示すように、前当て10bの近辺にて
底面の一部が欠落しており、その欠落部分からサッカー
12の吸盤12aが、集積空間内に保持された折丁S3
の束の最下層の折丁S3 と接触可能になっている。
【0020】又、その集積空間の底面の前側(前当て1
0bの形成する底面)は、常時固定されているのではな
く、前当て10bが矢印の方向に往復回転動作を行うこ
とにより、一時的に前側の底面を無い状態にすることが
可能であり、サッカー12が最下層の折丁S3 の一端
(背部S3H側)を捲り出して分離する際、即ち最下層の
折丁S3 の一端である背部S3H側をサッカー12の吸盤
12aで吸着した状態で、該サッカー12が反時計方向
Yに回転して背部S3H側の部分で分離する際には、時計
方向Xに回転して最下層の折丁S3 の一端(背部S3H
側)を解放するといった回避動作を行うことができるよ
うになっている。更に、その集積空間の底面の後側(底
板10aの形成する底面)は、折丁S3 の束から最下層
の折丁S3 を引き抜く際に、摩擦により折丁S3 に傷が
着くものであってはならないために、その表面は平滑性
を具備して形成されている。
【0021】次に、2個のガイド板10c、10dと後
方板10e、及び前当て10bで形成される集積空間の
左右方向(ガイド板10c、10dを貫通する一点鎖線
で描いたシャフトの方向)側面は、折丁S3 のサイズに
応じて集積空間のサイズを調節する機能と、折丁S3 の
左右方向の位置合わせをする機能を果たすものである。
後方板10eは前後に移動可能であり、2個のガイド板
10c、10dは左右に中心対象に移動可能であり、こ
うして折丁S3 のサイズが品目切替えで変わる毎に、2
個のガイド板10c、10dと後方板10eを移動させ
るだけで最適サイズの収納空間を設定することができる
ようになっている。
【0022】サッカー12は、分離機能を果たすべく、
吸盤12aが集積保存された状態の最下層の折丁S3 の
一端(背部S3H側)と接触する位置(集積空間の底面の
レベル)とフィーダドラム14との受け渡しを行う位置
との間を往復回転動作が可能になっている。又、一方
で、その先端に具備された吸盤12aを介して折丁S3
の束の最下層の折丁S3 の一端(背部S3H側)を吸着保
持した状態のまま、受け渡しを行う位置まで反時計方向
Yに回転し、フィーダドラム14との受け渡しの際には
吸着を停止し、その一端を解放するために、前記往復回
転動作機能と連動して真空吸着を入切することが可能に
なっている。そのため、サッカー12には、図示しない
がバキュームホースを介して真空発生機器に接続されて
おり、配管類の途中に設けられた電磁弁あるいはカム式
の弁により、真空配管経路を適宜開閉制御することがで
きるようになっている。
【0023】なお、前記オブリークシートモニタ(丁合
ずれ検知装置)M1及びキャリパ(増落丁検知器)M2
は、前記丁合工程の途中に配置されているが、これら
については後述する。
【0024】図13は、前記図1の針金綴工程に適用
する、前記図2におけるステッチャを示す概略斜視図で
ある。
【0025】ここでステッチャ(針金綴機)HAは、図
示するように、ギャザリングチェーンGの上に位置する
ステッチャ部材B1によって、針金Hをコの字型に成形
した上で、丁合集合体SAの背部SAH に対して表紙側
からこの針金Hを突き刺し、更に、ギャザリングチェー
ンGの下に位置するクリンチャB2をコネクティングロ
ッドB3を介して作動させ、センター頁側に突き出てき
た針金Hの先端をクリンチャB2の周面を押し付けるこ
とにより、針金Hの先端を内側に折り曲げている。
【0026】なお、前記図9に示した針金検知器M3と
リジェクト装置R1は、針金綴工程のステッチャ(針
金綴機)HAの下流に設けられており、針金検知器M3
は針金綴じ不良を検出する装置であり、リジェクト装置
R1は上流(フィーダ側)にて検出された不良をまとめ
て除去する装置であるがこれらについては後述する。
【0027】トリマ(三方断裁機)Tは、前記図9に概
念的に示したように、刷本綴集合体SBの天地、次いで
小口の化粧断ちを行う装置であって、図9に示すT1は
天地断裁刃、T2は小口断裁刃である。なお、詳細の図
示は省略するが、トリマ(三方断裁機)Tの基本構成
は、断裁刃T1、T2と、断裁刃へ刷本綴集合体SBを
送り込むコンベアと、断裁する位置に送り込まれた刷本
綴集合体SBを適宜の位置で止めるストッパとから構成
されている。
【0028】又、前記図9に示したトリムモニタ(断裁
不良検出装置)M4及びリジェクト装置R2は、前記断
裁工程に設けられており、トリマ(三方断裁機)Tの
下流で不良品を検査・除去する装置であるがこれらにつ
いては後述する。
【0029】更に下流にあるスタッカWは、前記図9に
示したように、中綴本SCを梱包し易いような形に集積
する装置であって、この工程では、中綴本SCがベルト
コンベアでニップされて、約45度の傾斜を登って行
き、所定高さにて水平方向に転じて、真っ直ぐ進んだ後
に、突き当て板等の係止部材W1にて止まって、その真
下にある上部ポケット空間W2に送り込まれる。
【0030】この上部ポケット空間W2は、後述する駒
返当たりの部数の中綴本SCを仮受けして、更に下の下
部ポケット空間W3に送る装置であって、L字型の第1
フォーク(爪)W4によって中綴本SCを所定部数まで
受け取って集積し、所定部数(例えば、ここでは3部)
集積される第1フォークW4を開いて、この上部ポケッ
ト空間W2の底面を抜いた状態にして、真下にある下部
ポケット空間W3に落とし込むものである。但し、この
時もスタッカWには中綴本SCが逐次送り込まれてお
り、それらが下部ポケット空間W3に落ちないように、
第2フォークW5を下矢印方向に回転させて差し込んだ
後に第1フォークW4を開くことにより、第2フォーク
W5にて第1フォークW4が開閉する時間に送り込まれ
る数冊の中綴本SCを仮受けする。更に、第1フォーク
W4が閉まる(図9に示した受け取り可能な位置にある
こと)と第2フォークW5は開いて、仮受けした数冊の
中綴本SCを第1フォークW4側に移して、以後は通常
通りに第1フォークW4の上部ポケット空間W2にて中
綴本SCを仮受けする。
【0031】続く下部ポケット空間W3は、上部ポケッ
ト空間W2から一定時間毎に所定部数積載された状態で
落とし込まれてくる中綴本SCの束を受け取って、梱包
する冊数になるまで集積していくものであって、天地・
左右方向を規制する枠部材W6、W7、W8、W9及び
底面を形成するターンテーブルW10とから形成される
上面を開いた空間であって、上部ポケット空間W2から
落とし込まれてくる中綴本SCの束を散らばらないよう
に受け止め、更に中綴本SCの厚みにより、常に同じ方
向で積載すると荷姿が良くない(中綴本の束は、小口側
が背側より膨らんでいるので、全ての中綴本の束を同じ
方向で、つまり小口を全て同じ側に揃えて集積すると、
片側だけ高くなり、崩れてしまう)ので、所定部数の中
綴本SCを受け取る毎に、ターンテーブルを180度タ
ーンさせて、中綴本SCを千鳥状態に集積する。かかる
集積は駒返しと称されており、例えば、ここでは、3部
ずつ受け取る毎に、駒返しを行い、5回繰り返して3部
5駒で15部/梱包とすれば、かかる部数の中綴本の束
SDが集積されれば、プッシャーW11がこの中綴本の
束である製品束SDを外に押し出し(この時、上記天地
・左右方向を規制する部材の一部が開放されて、ある方
向(ここでは矢印の方向)に、押し出し可能となってい
る)、その後、この製品束SDは、クラフト紙等の梱包
材で覆われ、紐掛け等されて、梱包された常態で出荷さ
れる。
【0032】図14は、前記図9に示した製本装置にお
ける駆動系を示す概略図である。
【0033】主駆動源である直流仕様のモータDMは、
トリマTの下部に設置されており、Vベルト、チェー
ン、タイミングベルト、カム等の伝達手段(図示せず)
を介して、断裁刃T1〜T3を矢印方向に駆動させると
共に、図示しないベルトコンベア、ストッパを駆動させ
ており、更に下流の前記トリムモニタM4の駆動部も駆
動(主に、ベルトコンベア)させている。
【0034】更に、前記モータDMからドライブシャフ
トDS1を介して駆動力をステッチャHA方向に伝達
し、該ステッチャHAに設けられたギアボックスDGに
て直交する2方向に分岐して、一方は軸DA1、チェー
ンホイールDC1を介してギャザリングチェーンGを回
転させ、他方はドライブシャフトDS2を介してフィー
ダFの配列方向に変更した駆動力をフィーダ下部構造F
Bに伝達するようになっている。
【0035】図15は、前記図10に示したフィーダF
における駆動系を示す概略図である。
【0036】ここで、フィーダFの下部構造FBはギャ
ザリングチェーンGに沿って床面に据え付けられてお
り、かかる下部構造FBに上部構造FUが取り外し可能
に載置されている。前述したように、フィーダFの上部
構造FUは、一対のフレーム30、32間にフィーダド
ラム14、ラップドラム20、オープニングドラム22
のそれぞれの回転軸40、42、44には、フレーム3
0の外側(図11では、カバー34の中)において、図
14と図15に示すように、それぞれチェーンホイール
40a、42a、44aが設けられている。又、フレー
ム30の外側には駆動伝達軸46が回転可能に設けら
れ、この駆動伝達軸46はチェーンホイール46aとギ
ア46bを保持している。なお、上記チェーンホイール
46aはチェーンFCによりチェーンホイール40a、
42a、44a(なお、図中符号48はガイド用のチェ
ーンホイール、50はテンショナー用のチェーンホイー
ルである)に駆動連結されている。
【0037】一方、フィーダFの下部構造FBには、ギ
ャザリングチェーンGと並行にドライブシャフトDS2
(但し、このDS2は一方向に連結されたシャフトの集
合である)が設けられており、このドライブシャフトD
S2には、各フィーダF毎に、ギア52が取り付けられ
ている。更に、このギア52上にはギア54が噛み合う
位置に取り付けられており、フィーダFの上部構造FU
を下部構造FBに載置した時、フィーダFの上部構造F
Uの前記ギア46Bとも噛み合う位置に設けられてい
る。かくして、フィーダFの上部構造FUを下部構造F
Bに載置するのみで、フィーダFの上部構造FUは下部
構造FBの駆動と連結し、前記フィーダドラム14、ラ
ップドラム20、オープニングドラム22等は、ドライ
ブシャフトDS2で駆動されることになる。
【0038】従って、ギャザリングチェーンG及びフィ
ーダドラム14、ラップドラム20、オープニングドラ
ム22等は、ドライブシャフトDS2と機械的に同期し
ており、ギア54(変速ギアでもある)の切替えによ
り、フィーダドラム14が半回転し、ラップドラム20
とオープニングドラム22が1回転して、折丁Sを一部
供給する毎に、ギャザリングチェーンGが1ピッチ(駒
G1の間隔)進む場合と、ラップドラム20とオープニ
ングドラム22が1回転して折丁Sを一部供給する毎に
ギャザリングチェーンGが2ピッチ進む場合と、ギア5
4をニュートラルにしてギャザリングチェーンGが進ん
でも、これらドラム14、20、22が回転しない場合
とを選択できるようになっている。なお、ギア54の切
替えは、フィーダFの下部構造FBから延びるレバー3
8(図11参照)にて操作するようになっている。
【0039】又、ステッチャHAやキャリパM2等につ
いても、ドライブシャフトDS1とDS2から適宜分岐
して駆動力が与えられている。
【0040】なお、スタッカWは、これを製本機のライ
ンから取り出す場合があるので、別にモータを有する仕
様になっている。
【0041】以上が、中綴製本機の主要なハード構成で
あるが、検知器の説明に移る前に、かかる中綴製本工程
で発生する不良について説明する。
【0042】第一に、乱丁不良がある。これは、作業員
が折丁(刷本)Sを所定のフィーダFに載せなかった場
合に発生するものであって、図9を用いて説明すれば、
1番目のフィーダF1 に折丁S2 を載せ、2番目のフィ
ーダF2 に折丁S1 を載せる等の作業ミスにより発生す
るものである。かかる不良の中綴本SCは、途中から頁
数が逆転したりする等の不良製品となる。
【0043】第二に、フィードミス不良がある。これ
は、折丁Sがガイド28上に所定のタイミングで落ちて
こない現象であって、主に折丁Sを大量に載せたりして
フィーダドラム14が最下層の折丁Sを引っ張り出すこ
とができなかったり、ガイド16aや16bとフィーダ
ドラム14の間に折丁Sが詰まったり、ラップドラム2
0、オープニングドラム22のグリッパ20a、22a
の調整不良にて、折丁Sを把持できなかったり、把持で
きても押さえコロ26の押圧力が大きすぎて、ラップド
ラム20とオープニングドラム22では折丁Sを下に引
きずり下ろすことができなかったりすることにより発生
する。かかる不良の中綴本SCは、所定の折丁が丁合さ
れないことにより、途中から頁数が欠落したりする等の
不良製品(いわゆる落丁)となる。
【0044】第三に、丁合ズレ不良がある。これは、折
丁集積体SAが駒G1側に全て突き揃えられていなかっ
た場合に発生するものであって、例えば、折丁S2 のみ
ズレていたとすれば、このまま針金綴・化粧裁ちを行う
と、折丁S2 の構成する頁のみ天地方向で、一方は途中
で頁が切れ、他方は袋頁となる等の不良製品となる。
【0045】第四に、増落丁不良がある。これは、折丁
集積体SAが折丁S1 〜S4 を適性に一部ずつ丁合した
常態にないものであって、搬送途中で折丁Sがギャザリ
ングチェーンGから落下したり、あるいは乱丁不良と連
動するが、折丁S1 が4頁の折丁で、折丁S2 が8頁の
折丁であったときに、1番目のフィーダF1 に間違って
折丁S2 を載せた場合には、4頁分の増丁となる。かか
る不良の中綴本SCは、所定の頁がなかったり、同じ頁
があったりする。
【0046】第五に、針金綴不良がある。これは、折丁
綴集積体SBが針金Hが綴じられていなかったり、2箇
所の綴じが1箇所のみである状態のものであって、ステ
ッチャHAで針金Hを使い切り、補充しなかった場合等
に発生する。
【0047】第六に、断裁不良がある。これは、折丁綴
集積体SBを斜めに断裁してしまうものであって、トリ
マTでのコンベアによる搬送不良、ストッパによる位置
決めの際の跳ね返り等による位置ズレにより発生する。
【0048】次に、検知器について説明する。 (1)乱丁不良の検知 図16は、乱丁検知器M5(明示せず)の一例を示すも
のである。同図に示すように、乱丁検知器M5の検出ヘ
ッドMH5は、各フィーダF毎に装備しており、フィー
ダFの集積空間10を構成するうち、折丁Sの最下層と
接触し固定である底板10aの前方に2箇所丸穴を穿孔
して埋め込んでいる。この乱丁検知器M5の仕様には種
々のものがあるが、これは、例えばフォトセンサの集合
体であって、検出ヘッドMH5によって最下層の折丁S
の印刷面の濃淡を基準値と比較して許容量を超えた時は
乱丁と判定している。この時、正常であればOK信号
を、異常(乱丁発生)であればNG信号を、コピーコン
トローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
【0049】(2)フィードミス不良の検知 前記図15に示した符号MH6がフィードミス検知器が
有する検出ヘッドの一例を示すものである。同図に示す
ように、この検出ヘッドMH6は、各フィーダF毎に装
備しており、ガイド28に対して光を照射する投受光セ
ンサであって、該ガイド28の先端近傍には反射面が形
成されている。本検知器は、所定のタイミングで折丁S
がガイド28に供給されたかを折丁Sが遮光することに
より判定している。この時、正常であればOK信号を、
異常(フィードミス発生)であればNG信号を、コピー
コントローラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
【0050】(3)丁合ズレ不良の検知 前記図9に示したM1がオブリークシートモニタの一例
を示すものである。同図に示すように、検出ヘッドMH
1は、全フィーダF1 〜F4 のない位置にてギャザリン
グチェーンGの下方に設けられたガイド板MC1に対し
て、光を照射する投受光センサであって、ガイド板MC
1の照射面には反射面が形成されている。本検知器は、
ギャザリングチェーンGで搬送される折丁集合体SAが
通過した際の遮光時間と、ギャザリングチェーンGの速
度から折丁集合体SAの天地方向の長さを測定するもの
であって、基準値と比較して許容量を超えた時は丁合ズ
レと判定している。又、検出ヘッドMH2のように、裏
側にも設けて両側から検査することもある。この時、正
常であればOK信号を、異常(丁合ズレ発生)であれば
NG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制御装置)
MCに出力する。
【0051】(4)増落丁不良の検知 前記図9に示した符号M2がキャリパ(増落丁検知器)
の一例を示すものである。同図に示すように、検出部は
ボトムローラM21と感度ローラM22にて構成されて
おり、両ローラ間で折丁集合体SAを挟み、この際に感
度ローラM22の変位量を測定するものである。本検知
器は、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁集合体
SAが通過した際の感度ローラ22の変位量から折丁集
合体SAの背側の厚みを測定するものであって、基準値
と比較して許容量を超えた時は増落丁と判定している。
この時、正常であればOK信号を、異常(増落丁発生)
であればNG信号を、コピーコントローラ(折丁監視制
御装置)MCに出力する。
【0052】(5)針金綴不良の検知 前記図9に示した符号M3が針金検知器の一例を示すも
のである。同図に示すように、検出ヘッドMH3は、針
金綴じ直後の位置に設けられた磁気センサである。本検
知器は、ギャザリングチェーンGで搬送される折丁綴集
合体SBが通過した際の磁場の変化にて、針金の有無を
判定するものであって、針金の個数の基準値と比較して
足りない時は針金綴不良と判定している。この時、異常
(針金綴不良)であれば、警報を発して機械停止する。
この不良発生は、針金補充ミス等が原因で発生するもの
であり、かかる不良が発生した場合には針金補充等の措
置を採らない限り、不良は続けて発生するからである。
【0053】(6)断裁不良の検知 前記図9に示した符号M4がトリムモニタの一例を示す
ものである。同図に示すように、検出ヘッドMH4a〜
4cは、トリマTの下流でスタッカWの上流にて化粧裁
ちを終え、搬送されてくる中綴本SCの上側から光を照
射する投受光センサであって、搬送部の照射面には反射
面が形成されている。ここで、検出ヘッドMH4aとM
H4bは、中綴本SCの天地の端部を照射する位置に配
置されており、中綴本SCの天地断裁位置の異常を、検
出ヘッドMH4cは検出ヘッドMH4aとMH4bから
中綴本SCの背側から小口側までの長さだけ距離をおい
て設置されており、中綴本SCの小口断裁位置の異常を
検出している。この時、正常であればOK信号を、異常
(断裁不良発生)であればNG信号を、コピーコントロ
ーラ(折丁監視制御装置)MCに出力する。
【0054】(7)コピーコントローラ(折丁監視制御
装置)MC コピーコントローラMCは、各フィーダF毎に設けられ
た前記乱丁検知器M5とフィードミス検知器M6、更
に、オブリークシートモニタM1、キャリパM2のいず
れかからNG信号を受け取ったときは、そのNG信号出
力の原因を有する折丁集合体SAがステッチャHAに搬
送されたときは、該折丁集合体SAの背側を綴じないで
リジェクト装置R1に到達した時点で、該リジェクト装
置R1を起動させ、搬送ランから不良の折丁集合体SA
を排出する。なお、当然のことではあるが、上記全ての
検知器からOK信号を受け取った場合は、通常通り、ス
テッチャHAで針金綴じを行いリジェクト装置R1も起
動させずに正常な折丁綴集合体SBをトリマTに送る。
【0055】なお、トリムモニタM4からNG信号を受
け取ったときは、そのNG信号を出力させた中綴本SC
が、リジェクト装置R2に到達した時点でリジェクト装
置R2を起動させ、搬送ラインから不良の中綴本SCを
排出する。当然に、トリムモニタM4からOK信号を受
け取った場合は、正常な中綴本SCをスタッカWに送
る。
【0056】以上、製本技術について詳細に説明した
が、従来の乱丁検知器では、刷本の絵柄の入力に、前記
図16に示したように、フォトダイオードが、画像入力
部を小型にできるので、狭い場所でも設置可能であると
いうことから、広く用いられている。又、図示は省略す
るが、刷本の絵柄の入力に、高精細な画像を入力できる
CCDカメラを用いることも行われている。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ォトダイオード(フォトセンサ)は、小型化できる利点
はあるものの、画像入力用のセンサ素子の数が少ないた
めに画像の情報量が少ないことから、乱丁検知能力が著
しく劣るという問題がある。
【0058】又、前記CCDカメラは、高精細の画像入
力が可能であるという利点があるものの、カメラやレン
ズが大きいために画像入力部が大型になることから、設
置できる丁合機が限定されると共に、絵柄を取り込む面
積を広く採れないために、品目によっては検知できない
場合があるという問題がある。
【0059】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、画像入力部を小型にできるにも拘ら
ず、高精細な画像を入力して乱丁を検知することができ
る乱丁検知機を提供することを課題とする。
【0060】
【課題を解決するための手段】本発明は、丁合機から供
給される刷本を丁合する工程で、該刷本の絵柄を画像入
力し、その入力画像に基づいて乱丁を検知する乱丁検知
機において、前記刷本の絵柄を画像入力する手段とし
て、該刷本の搬送に同期するラインセンサを設置したこ
とにより、前記課題を解決したものである。
【0061】即ち、本発明においては、丁合工程で搬送
される刷本の動きに同期させてラインセンサを走査して
画像入力するようにしたので、画像入力部を小型にでき
る上に、搬送方向の広範囲に渡って刷本の絵柄を画像入
力することができるようになるため、高精度で乱丁を検
知することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0063】図1は、本発明に係る第1実施形態の乱丁
検知機が備えている画像入力部(画像入力手段)である
密着ラインセンサの設置状態を概念的に示した、前記図
11に相当する概略斜視図である。
【0064】本実施形態の乱丁検知機では、ラインセン
サが収容されている検出ヘッド(密着ラインセンサ)6
0が、前記集積部10のフェイスプレート(底板)10
aに埋設されている。図2は、この検出ヘッド60が埋
設されている様子を拡大して示した前記図12に相当す
る概略斜視図である。
【0065】この検出ヘッド60、即ち密着ラインセン
サは、図3(A)、(B)にそれぞれ平面図、横断面図
を概念的に示したように、例えば長さが10cm程度の1
次元CCD等からなるラインセンサ60aと、これに平
行にライン状に配設されたLED(光源)60bとを備
えており、ラインセンサ60aは、その光軸がフェイス
プレート10aの上に位置する被検体(刷本)における
LED60bによる照射位置に一致するようになってい
る。この乱丁検知機の検出ヘッド60は、各フィーダF
毎に装備されており、各フィーダFの集積空間10を構
成し、折丁(刷本)Sの最下層と接触する固定されたフ
ェイスプレート10aの開口部に近い方に、図のような
長方形に穿孔した穴に埋め込んである。
【0066】この検出ヘッド60に内蔵されているライ
ンセンサ60aは、センサ部分を通過する刷本の動きに
同期して走査され、該刷本から所定範囲の絵柄が画像入
力できるようになっている。この同期に用いられる同期
信号を取得する方法としては、以下の3種類がある。
【0067】第一の方法は、原動軸の回転を読み取る方
法である。前記図7の一部を拡大した図に相当する図4
に示したように、原動軸(ドライブシャフト)DS1 あ
るいはDS2 の回転を、ロータリーエンコーダ62で読
み取る方法である。この場合、ロータリーエンコーダ6
2の代わりに、図5に模式的に示したような、原動軸D
Sと同期して回転する歯車状のプレート62aを設け、
その凹凸を近接スイッチ又は光電センサ等のセンサ62
bで読み取る方法としてもよい。このような構成を採る
ことにより、ロータリーエンコーダ62だけでなく、近
接スイッチ、光電センサでも原動軸の回転に応じたパル
スを発生させることが可能となる。但し、この第一の方
法の場合は、原動軸DS1 とフィーダドラム14とは回
転の位相がずれる可能性があるため、画像入力を開始す
る絵柄の先頭がセンサを通過するタイミングを知るため
の先頭検出センサが別途必要となる。
【0068】このような同期信号を利用して、画像を入
力する方法について前記図10を参照しながら説明す
る。今、フィーダFのフィーダドラム14の周長を10
00mmとすると、このフィーダドラム14には2箇所
にグリッパ14a、14bがあるので、この場合フィー
ダドラム14の1回転に対して原動軸は2回転する。つ
まり、原動軸の1回転はフィーダドラム14の周長50
0mmに相当する。このフィーダドラム14により引き
抜かれる最下層に積載された刷本Sの搬送速度は、フィ
ーダドラム14の周速と同じであるため、フェイスプレ
ート10aに読み込まれた前記検出ヘッド(密着ライン
センサ)60上を搬送される刷本Sの搬送速度は、フィ
ーダドラム14の周速と同じであり、原動軸の回転に同
期している。
【0069】今、搬送される刷本を搬送方向の分解能1
mmで画像入力する(刷本の1mm移動する毎に密着ラ
インセンサを1走査させる)ことを考えると、原動軸の
1回転は500mmに相当するので、ロータリーエンコ
ーダ62の場合は500パルス/回転のものを設置すれ
ばよく、近接スイッチ、光電センサの場合は、立ち上が
り、立ち下がりの両エッジを走査のトリガにするとすれ
ば、歯数250の歯車状のプレート62aを設置すれば
よい。これにより、刷本の速さによらず、搬送方向の分
解能1mmでの画像入力が可能となる。
【0070】第二の方法は、フィーダドラム14の回転
を直接読み取る方法である。便宜上、前記図4に併せて
示すように、フィーダドラム14の回転を、ロータリー
エンコーダ64で読み取る。この場合も、ロータリーエ
ンコーダ64の代わりにフィーダドラム14の軸と同期
して回転する前記図5に示したような歯車状のプレート
を設け、その凹凸を近接スイッチ又は光電センサ等で読
み取るようにしてもよい。
【0071】このような構成を採ることにより、原動軸
の回転を読み取る場合と同様に、フィーダドラム14の
回転に応じたパルスを発生させることが可能となる。こ
の方法の場合には、絵柄の先頭がラインセンサを通過す
るタイミングを知るためには、先頭タイミング検出用の
センサを別途設置してもよいが、ロータリーエンコーダ
64の場合はZ相を利用することができる。近接スイッ
チ又は光電センサの場合は、図示は省略するが、歯車状
プレートの歯車を実際に刷本が通過する位相の部分にの
み設ければ、最初のパルス信号を絵柄の先頭通過のタイ
ミング信号として利用することもできる。
【0072】第三の方法は、上記第二の方法と同様に、
フィーダドラムの回転を読み取る方法である。この方法
では、前記図1に併せて示したように、光電センサ66
と、読取チャート66aを用いる。この図のように、読
取チャート66aは、フィーダドラム14と共に回転す
る円盤状金属68の外周に張り付けられている。
【0073】この読取チャート66aは、白黒の縞模様
が等間隔に配列されたもので、この縞模様を光電センサ
66で読み取る。例えば、黒でON、白でOFFとなる
ように、光電センサ66を調整すれば、この縞模様チャ
ートにより、フィーダドラム14の回転に応じてパルス
を発生させることが可能となる。この方法において、絵
柄の先頭がセンサを通過するタイミングを知るために
は、先頭タイミング検出用のセンサを別途設置するか、
読取チャートの縞模様を実際に刷本が通過する位相の部
分にのみ設けるようにすればよい。
【0074】本実施形態の乱丁検知装置が備えている密
着ラインセンサを、上述した第1〜第3の同期入力方法
のいずれかにより得られるパルスで駆動することによ
り、ラインセンサにより任意の長さの2次元画像を得る
ことができる。
【0075】従って、本実施形態によれば、画像入力部
が小型であるにも拘らず、高精細に、しかも広範囲に渡
って絵柄画像を入力することができるので、高精度で乱
丁を検知することができる。
【0076】次に、本発明に係る第2実施形態の乱丁検
知機について説明する。
【0077】本実施形態の乱丁検知機は、ラインセンサ
が内蔵された検出ヘッド(密着ラインセンサ)をフィー
ダドラムの周囲近傍に設置した以外は、実質的に前記第
1実施形態と同一である。
【0078】即ち、前記図1に相当する図6に示したよ
うに、フィーダFのフレーム30、32の間にセンサ設
置治具70を延設し、該治具70で支持するようにフィ
ーダドラム14の周囲近傍に検出ヘッド(密着ラインセ
ンサ)72を設置する。この場合、検出ヘッド72の設
置位置は、フィーダドラムの周囲近傍のうち、図6に示
したように、オープニングドラム22に近い方が好まし
い。刷本Sは、前記図10に示したストッパ18までし
か達しないため、センサ72をオープニングドラム22
から離してストッパに近付ければ近付けるほど、刷本S
がセンサを横切る距離が短くなるため、刷本の絵柄を画
像入力する面積が狭くなるからである。
【0079】次に、本発明に係る第3実施形態の乱丁検
知機について説明する。
【0080】本実施形態の乱丁検知機は、ラインセンサ
が内蔵された検出ヘッド(密着ラインセンサ)をギャザ
リングチェーン近傍に設置したものである。
【0081】フィーダとその近傍を拡大した図7に示し
たように、各フィーダF1〜F4に対応する直近のギャ
ザリングチェーンGの近傍に検出ヘッド(密着ラインセ
ンサ)74a〜74dがそれぞれ設置され、刷本集合体
SAのうち一番外側の刷本絵柄が、各センサを通過する
時点でその走行に応じて入力されるようになっている。
つまり、いずれのラインセンサへもセンサ直近のフィー
ダFから供給された刷本の絵柄が入力されるようになっ
ている。
【0082】従って、供給ミスにより、いずれかのフィ
ーダFから刷本がフィードされない(落丁の)場合は、
その1つ上流でフィードされた刷本の絵柄が入力される
ことになるため、本実施形態の乱丁検知機によれば落丁
も検知可能である。
【0083】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0084】例えば、前記実施形態では、ラインセンサ
としてライン状のLED(光源)と一体になっている密
着ラインセンサを示したが、光源は別体の構造であって
もよい。
【0085】又、中綴製本工程に適用される乱丁検知機
を示したが、これに限定されるものでなく、平綴製本工
程においても同様に適用可能である。
【0086】又、フィーダは、集積部が刷本を横にして
下から上に積み重ねるようになっている前述した横型の
ものに限定されず、刷本を縦にして前方から後方に並べ
て重ねるようになっている縦型であってもよい。この縦
型フィーダの場合、集積部では刷本が引き出される開口
部側の前方壁面がフェイスプレートになる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
小型の画像入力部により、高精細に、広い面積の絵柄の
入力が可能となるため、画像入力部の設置位置の制約が
少なくなり、高い検知能力で、しかも安定した乱丁検知
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態における検出ヘッド
の設置位置を示す斜視図
【図2】上記検出ヘッドの設置状態を拡大して示す斜視
【図3】上記検出ヘッドの内部構造の概略を示す平面及
び断面図
【図4】ラインセンサを走査する同期をロータリエンコ
ーダにより取る方法を説明するための斜視図
【図5】ロータリーエンコーダに代わるパルス発生手段
の概略構成を示す説明図
【図6】本発明に係る第2実施形態における検出ヘッド
の設置位置を示す斜視図
【図7】本発明に係る第3実施形態における検出ヘッド
の設置位置を示す斜視図
【図8】中綴製本工程の概要を示す斜視図
【図9】中綴製本機の概略構成を示す斜視図
【図10】丁合工程を構成するギャザリングチェーンと
フィーダの関係を示す断面図
【図11】フィーダ上部構造とギャザリングチェーンを
腑瞰した拡大斜視図
【図12】フィーダの集積部とサッカーの構成を抽出し
て示す概略斜視図
【図13】ステッチャを拡大して示す概略正面図
【図14】製本装置全体における駆動系の概略を示す説
明図
【図15】フィーダにおける駆動系の概略を示す説明図
【図16】従来の乱丁検知機の一例を示す概略斜視図
【符号の説明】
10…集積部 10a…フェイスプレート(底板) 12…サッカー 14…フィーダドラム 20…ラップドラム 22…オープニングドラム 60、72、74…検出ヘッド(密着ラインセンサ) 60a…ラインセンサ 60b…LED 62、64…ロータリエンコーダ 66…光電センサ 66a…読取チャート DC1、DC2…原動軸 F…フィーダ(丁合機) S…刷本

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丁合機から供給される刷本を丁合する工程
    で、該刷本の絵柄を画像入力し、その入力画像に基づい
    て乱丁を検知する乱丁検知機において、 前記刷本の絵柄を画像入力する手段として、該刷本の搬
    送に同期するラインセンサを設置したことを特徴とする
    乱丁検知機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ラインセンサが、密着ラインセンサであることを特
    徴とする乱丁検知機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記密着ラインセンサの光源が、該センサに並設された
    LEDであることを特徴とする乱丁検知機。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記ラインセンサが、丁合機のフェイスプレートに埋設
    されていることを特徴とする乱丁検知機。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記ラインセンサが、丁合機のフィーダドラムの周囲近
    傍に配設されていることを特徴とする乱丁検知機。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記ラインセンサが、製本ラインのギャザリングチェー
    ンにより搬送される刷本の外面に近接する位置に配設さ
    れていることを特徴とする乱丁検知機。
  7. 【請求項7】請求項1において、ロータリーエンコー
    ダ、光電センサ又は近接スイッチによりフィーダドラム
    の動きを認識することにより、該フィーダトラムにより
    搬送される刷本の動きとラインセンサの走査とを同期さ
    せて、前記刷本の絵柄を画像入力することを特徴とする
    乱丁検知機。
  8. 【請求項8】請求項1において、ロータリーエンコー
    ダ、光電センサ又は近接スイッチにより製本ラインの動
    きを認識することにより、該製本ラインにより搬送され
    る刷本の動きとラインセンサの走査とを同期させて、前
    記刷本の絵柄を画像入力することを特徴とする乱丁検知
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069577A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社デュプロ 給紙制御装置、および、それを備える丁合装置
JP2018069575A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社デュプロ 画像判定装置、および、それを備える給紙装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069577A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社デュプロ 給紙制御装置、および、それを備える丁合装置
JP2018069575A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社デュプロ 画像判定装置、および、それを備える給紙装置

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