JP3803159B2 - 製袋品用検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製袋品の正常・異常を検査する製袋品用検査装置及び製袋品の送り出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に軟包材と称される基板にフィルムを主材料とする製袋品は、各種のフィルム、他の基材をラミネートして形成したフィルムシートを、製袋機によって折りたたみヒートシールをした上でカットされて生産される。
このような製袋品においては、その形状相違によって多岐にわたる種類があるが、充填内容物が食品や医薬品等であることから、衛生上および安全上、高品質が要求され、従来は検査員による目視確認が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような検査員による目視確認では、製袋品の欠陥の識別が安定して行われるとは言えず、そのため、検査装置を開発し、製袋品の欠陥の識別を安定して行うことを考えた。
そして、このような検査装置を開発するに当って、多量の製袋品を短時間で検査するためには、製袋品を縦方向に集積させて、最下のものから一枚ずつ分離して検査側に送り出す、いわゆるボトムフィーダ方式での送り出しが必要となってくる。これは、集積させた製袋品の最上のものから一枚ずつ分離する、いわゆるトップフィーダ方式を採用すると、一定量集積された製袋品が送り出された後、次の製袋品を集積させるためには一旦装置を停止しなければならず、無停止で多量の製袋品を検査することができないためである。例えば、0.1mm厚の製袋品を400mm集積させ、送出速度15,000枚/時で送った場合には、約8分毎に集積のために検査装置を停止させる必要が生じてしまう。
しかしながら、上記ボトムフィーダ方式での送り出しを採用した場合に、無停止で多量の製袋品を検査することができるものの、製袋品は比重が大きいため最下の製袋品に大きな荷重がかかり、よって、二枚以上の製袋品が重なった状態で一度に送り出される等、円滑な送り出しができないという問題の発生が予想された。
【0004】
したがって、本発明の目的は、製袋品を縦方向に集積させて最下のものから一枚ずつ分離して送り出す際に、円滑に送り出しを行うことができる製袋品用検査装置及び製袋品の送り出し方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、製袋品を縦方向に集積させるとともに集積された製袋品を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す送出部と、該送出部から送り出された製袋品を検査する検査部と、該検査部の検査結果に応じて製袋品を選別する選別部とを有する製袋品用検査装置であって、前記送出部は、製袋品を載置させるとともに、送出方向においては、送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向においては、中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面を有することを特徴としている。そして、上記載置面の形状によって、最下側の製袋品が弓状に撓むことになり、しかも最下側に位置するほど製袋品の曲率半径が小さくなるため、最下側の製袋品には相互間に隙間を生じさせることができる。これにより、荷重を最下の製袋品から複数枚上側の製袋品にまで共有して負担させることができ、その結果、最下の製袋品の負担荷重が低減される。したがって、最下の製袋品を一枚のみ確実に分離させて送り出させることができ、このように円滑に送り出しを行うことができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものに関して、送出部は、傾斜する上面を有する載置台の一対を、傾斜上側が離間し、傾斜下側が近接するように、送出方向を含む鉛直面に対して鏡面対称に配置して、前記上面で前記載置面をなすことを特徴としている。これにより、これら載置台の上面で前記載置面をなすようにすれば、製作容易かつ簡素な構成で実現できる。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のものに関して、前記送出部は、前記一対の載置台の相互の角度が30゜〜70゜であることを特徴としている。
これにより、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のものに関して、前記送出部は、送出方向に対する前記載置面の傾斜角度が、30゜〜60゜であることを特徴としている。
これにより、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のものに関して、前記載置面に振動を生じさせる振動発生手段を具備することを特徴としている。これにより、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
請求項6記載の発明は、製袋品を縦方向に集積させるとともに集積された製袋品を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す製袋品の送り出し方法であって、送出方向において送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向において中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面に前記製袋品を集積して、最下側の前記製袋品を弓状に撓ませ、前記最下側に行くに従って前記製袋品の曲率半径を小さくすることにより前記製袋品間に隙間を生じさせることを特徴とする。これにより、荷重を最下の製袋品から複数枚上側の製袋品にまで共有して負担させることができ、その結果、最下の製袋品の負担荷重が低減される。よって、送り出される最下の製袋品に引きずられてその上側の製袋品が移動することが防止されることになる。したがって、最下の製袋品が一枚のみ確実に分離されて送り出されることになり、円滑に送り出しを行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態を図面を参照して以下に説明する。
この製袋品用検査装置10は、主として、製袋品11を多数縦方向に集積させるとともに集積された製袋品11を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す送出部12と、該送出部12から送り出された製袋品11を搬送させつつ整列させる整列搬送部(搬送部)13と、該整列搬送部13で整列された製袋品11を搬送しつつ検査する検査部14と、検査部14で検査された製袋品11を搬送する搬送部15と、該搬送部15で搬送される製袋品11を検査部14の検査結果に応じて良品および不良品に選別する選別部16とで構成されている。
ここで、この製袋品用検査装置10で検査される製袋品11は、図7等に示すように、長方形状をなすもので三つの端縁部がヒートシールされヒートシールエッジ部11Aとされた袋状をなしている。
【0011】
まず、送出部12について説明する。
送出部12は、図2に示すように、一方向においては水平方向に対し傾斜しかつ該一方向に直交する方向においては水平方向に延在するようその上面21aが配置された平板状の載置板21と、該載置板21の傾斜下側に該載置板21の上面21aと同一平面をなすようにその上面22aが配置された送出ベルト22と、該送出ベルト22の上側に該送出ベルト22の上面22aと平行をなして配置された非回転のローラ23と、該ローラ23の上側に送出ベルト22の上面22aに垂直をなすよう配置された平板状の先端ガイド板24と、相互に間隔をあけてガイド板24に垂直をなして配置される、図4に示す一対の側ガイド板25,25とを有している。
【0012】
送出ベルト22は、それぞれの軸線が水平配置されるとともにそれぞれの軸線を含む平面が載置板21に平行をなすよう傾斜された一対の同径のローラ26,26と、これらローラ26,26に掛け回されるベルト本体27とを有している。
ローラ23は、全長にわたって送出ベルト22の上面22aとの間で製袋品11の一枚分の厚さに相当する隙間を形成するようにして、その軸線がローラ26,26の軸線と平行に配置されている。
【0013】
先端ガイド板24は、ローラ23の上側に位置した状態で、載置板21の傾斜方向に対し直交する方向に配置されている。
側ガイド板25,25は、相互の間隔を調整可能とされており、先端ガイド板24とで、集積された製袋品11を三方からガイドする。
【0014】
そして、送出ベルト22のローラ26,26の一方がモータ等の駆動力で駆動されることでベルト本体27すなわち送出ベルト22の上面22aが傾斜方向に沿って下方向に移動し、後述するように、その上側に位置する製袋品21を同方向すなわち傾斜方向に沿う一方向に送り出す(以下この方向を送出方向と称す)。
【0015】
この実施の形態においては、載置板21上にそれぞれ載置される同一形状の一対の載置台29,29を有している。これら載置台29,29は、図3に示すように、水平面上に載置された状態で、一の長手方向においては水平方向に対し傾斜しかつ該長手方向に直交する幅方向においては水平方向に延在するよう配置される長方形状の上面29aをそれぞれ有している。
そして、図4に示すように、それぞれの上面29a,29a同士を傾斜下側が相互に近接するように、送出方向を含む鉛直面に対して鏡面対称に配置した状態で載置板21上に載置される。
【0016】
なお、これら載置台29,29は、載置板21に対し着脱自在とされ、しかも、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて位置および相互の角度が変更可能とされている。また、上面29a,29aの角度の異なる載置台29,29を複数種類作成しておき、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて最適な角度の載置台29,29を選択して載置板21に取付可能とされている。
【0017】
両載置台29,29の両上面29a,29aによって、送出方向においては送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向においては中央より両外側が高くなるよう傾斜される載置面が構成されている。
ここで、一対の載置台29,29の相互の角度θ2は、30゜〜70゜とするのが好ましい。
【0018】
また、両載置台29,29の両上面29a,29aの送出方向に対する傾斜角度は、30゜〜60゜とするのが好ましい。
なお、載置板21の下面21bには、該載置板21を介して載置台29,29の上面29a,29aに振動を生じさせる振動発生手段としてのバイブレータ30が取り付けられている。
【0019】
次に、整列搬送部13について説明する。
整列搬送部13は、送出部12の送出方向側に設けられるもので、送出部12から送り出されてきた製袋品11を順次搬送させながら整列させる。該整列搬送部13は、図5に示すように、送出方向に直交する水平方向に互いに平行に配置され、送出方向に沿う水平方向に延在して製袋品11を下側から支持する搬送面としての上面32aをそれぞれ有する一対の搬送ベルト32,32を具備しており、後述するように、これら搬送ベルト32,32の上面32a,32aが送出部12に対し反対方向に移動し、その上側に位置する製袋品11を同方向に送り出す(以下この方向を搬送方向と称す)。
【0020】
各搬送ベルト32,32は、それぞれ、複数の同径のローラ33,33,…と、これらローラ33,33,…に掛け回されるベルト本体34とを有している。なお、ローラ33,33,…は、それぞれ軸線が搬送方向に直交しかつ水平配置されるとともに、上側の二つが、それぞれの軸線を含む平面が水平配置されている。
【0021】
両搬送ベルト32,32の搬送方向における同側に配置されたローラ33,33同士は共用の回転軸35で軸支されており、これら回転軸35,35,…のいずれかがモータ等の駆動力で駆動されることでベルト本体34すなわち搬送ベルト32の搬送面としての上面32aが搬送方向に移動し、後述するように、その上側に位置する製袋品11を搬送方向に移動させる。
なお、両搬送ベルト32,32の上面32a,32aには、それぞれ、製袋品11の搬送方向における長さより広い一定間隔で凸部32b,32b,…が複数形成されている。ここで、両搬送ベルト32,32はそれぞれの凸部32b,32b,…の搬送方向における位置を一致させている。
搬送方向において隣り合う凸部32b,32b間に製袋品11を送り出すように送出部12は制御されるようになっており、このように凸部32b,32b間に送り出された製袋品は後方から凸部32b,32bで押されることになる。
これにより、製袋品11を後述する整列手段の基準面に当接させて左右方向に位置決めする際の摩擦抵抗等に対し、凸部32b,32b,…が後方から製袋品11を押して搬送を補助することができる。また、凸部32b,32b,…を一定間隔とすることにより、検査部14への製袋品11の送り込みを一定間隔にすることができる。
また、これらの搬送ベルト32,32は、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて搬送方向に直交する水平方向の位置が変更可能とされている。
【0022】
そして、各搬送ベルト32,32の上側には、それぞれ、上面32aに平行をなして浮上防止手段としてのエアノズルパイプ37が配置されている。
これらエアノズルパイプ37,37は、それぞれの搬送ベルト32側に、搬送方向における搬送ベルト32の上面32aの範囲内において、多数の図示せぬ噴出口が設けられている。
【0023】
これら噴出口からは、対向する搬送ベルト32の方向に向けてエアが噴出されるようになっており、これにより、搬送ベルト32の上面32aの製袋品11にエアを吹き付けて該製袋品11を上面32aに押し付け該上面32aからの浮き上がりを防止する。
なお、これらのエアノズルパイプ37,37も、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて搬送方向に直交する水平方向の位置が変更可能とされている。
【0024】
ここで、整列搬送部13には、図示は略すが搬送中の製袋品11を搬送方向に直交する水平方向において位置決めし整列させる整列手段が設けられている。この整列手段としては、例えば相互に水平方向において対向しかつ搬送方向に沿って延在する基準面およびガイド面を両搬送ベルト32,32の両側方に設け、基準面を搬送方向に完全に沿う直線状とし、ガイド面を搬送方向に沿って基準面との間の距離を狭めるよう傾斜する形状として、搬送ベルト32,32上で搬送される製袋品11をガイド面で基準面方向に移動させ、その基準となる一のヒートシールエッジ部11Aの端縁を最終的に基準面に当接させる構成のもの等が採用される。
【0025】
次に、検査部14について説明する。
検査部14は、整列搬送部13の搬送方向側に設けられ、該整列搬送部13で搬送されてきた製袋品11を、整列された状態を維持しつつ下側から吸着しながらそのまま同方向に連続的に搬送させるサクションベルト(第1の吸着搬送手段)40と、該サクションベルト40の搬送方向側に設けられ、該サクションベルト40で搬送されてきた製袋品11を、整列された状態を維持しつつ上側から吸着しながらそのまま同じ方向に連続的に搬送させるサクションベルト(第2の吸着搬送手段)41とを有している。
【0026】
また、検査部14は、サクションベルト40の製袋品11に対し反対側すなわち上側に、該製袋品11の方向すなわち下方向に撮像方向を向けて配置された撮像手段としてのCCDカメラ42と、サクションベルト41の製袋品11に対し反対側すなわち下側に、該製袋品11の方向すなわち上方向に撮像方向を向けて配置された撮像手段としてのCCDカメラ43と、これらCCDカメラ42,43で撮像された製袋品11からの反射光の撮像信号から製袋品11の良否を判定する良否判定手段としての判定部44とを有している。
【0027】
各サクションベルト40,41は、それぞれ、複数の同径のローラ46,46,…と、これらローラ46,46,…に掛け回されるベルト本体47とを有している。なお、ローラ46,46,…は、それぞれ軸線が搬送方向に直交しかつ水平配置されるとともに、上側の二つがそれぞれの軸線を含む平面が水平配置されている。
【0028】
ここで、製袋品11は、長方形状をなすウェブが重なり合った状態で端縁部がヒートシールされて袋状をなしており、図6に示すように、サクションベルト40では搬送時における下側のウェブ11bを吸着する。このとき上側のウェブ11aは、ヒートシールエッジ部11Aを介して自由状態にある。また、図示は略すが、サクションベルト41では搬送時における上側のウェブ11aを吸着する。このとき下側のウェブ11bは、ヒートシールエッジ部11Aを介して自由状態とされる。
そして、サクションベルト40で吸着された状態で搬送される製袋品11がその視野範囲を通過するようにCCDカメラ42は配置され、サクションベルト41で吸着された状態で搬送される製袋品11がその視野範囲を通過するようにCCDカメラ43も配置されている。
【0029】
判定部44には、CCDカメラ42,43で撮像された製袋品11の良品の撮像信号がマスタデータとして記憶されている。そして、CCDカメラ42で撮像された製袋品11からの反射光の撮像信号をそのマスタデータとリアルタイムのパターンマッチング処理で比較して上ウェブ11a側の欠陥を抽出し、CCDカメラ43で撮像された製袋品11からの反射光の撮像信号をそのマスタデータとリアルタイムのパターンマッチング処理で比較して下ウェブ11b側の欠陥を抽出する。
【0030】
ここで、製袋品11には、不良である急激な角度をもつ形状のシワ等の欠陥の他に、該シワに類似するが不良ではない緩やかな角度をもつ形状のウエーブWが、図7に示すように、ヒートシールエッジ部11Aを起点として生じている可能性がある。このため、判定部44では、ウエーブWとシワ等の欠陥とを識別するようになっている。ここで、ウエーブWとしては、例えば、図8に示すように、ピッチ10mm、深さ0.5mm程度のものが一般的である。
そして、急激な角度をもつ形状のシワ等の欠陥の撮像信号の場合には、図9にXで示すように信号のレベルにも比例的に急激な変化勾配が発生することになり、他方、緩やかな角度をもつ形状のウエーブWの撮像信号の場合には、図9にYで示すように信号のレベルの変化勾配も比例的に比較的緩やかとなる。
【0031】
よって、判定部44では、まず、撮像信号のマスタデータとの信号のレベルの差が予め設定された所定値以上であると、該部分についての信号レベルの変化勾配があらかじめ定められた所定値以上である場合に、図9にZで示すように2値信号をONさせ、該部分についての信号レベルの変化勾配があらかじめ定められた所定値未満である場合は2値信号をONせずOFF状態とする。
【0032】
そして、判別部44では、CCDカメラ42,43の少なくともいずれか一方の撮像信号の検査に対し2値信号がONされた製袋品11については、不良であると判定して、該製袋品11が後述する選別部16に至る直前のタイミングで該選別部16に不良であることを示す信号を所定時間のみ出力する。他方、CCDカメラ42,43の両方の撮像信号の検査に対し2値信号がONされなかった製袋品11については、良品であると判定して、該製袋品11が後述する選別部16を通過するタイミングでも不良であることを示す信号は出力しない。
【0033】
なお、製袋品11に印刷が施されている場合、印刷部分には、上記シワ等の欠陥の場合に比して同等以上の変化勾配が生じることになるため、シワ等の欠陥の場合と同様に2値信号がONされることになる。したがって、例えば、表裏の印刷が異なる場合には、判定部44において、製袋品11の良品の表面側の撮像信号に基づく2値信号のマスタデータと、製袋品11の良品の裏面側の撮像信号に基づく2値信号のマスタデータとをそれぞれ記憶しておき、これらマスタデータと各CCDカメラ42,43による撮像信号に基づく2値信号とを比較することで、シワ等のの無有に加えて印刷不良の無有による良否をも判定することができる。
【0034】
この場合、例えば、判別部44では、各CCDカメラ42,43の撮像信号に対する2値信号データをそれぞれ対応するマスタデータと比較し、一方でも一致しない部分があった製袋品11については、シワ等の欠陥または印刷不良等の不良があると判定して、該製袋品11が選別部16に至る直前のタイミングで該選別部16に不良であることを示す信号を所定時間のみ出力する。他方、各CCDカメラ42,43の撮像信号に対する2値信号データをそれぞれ対応するマスタデータと比較し、共に一致した製袋品11については、良品であると判定して選別部16への信号の出力は行わない。
【0035】
次に、搬送部15について説明する。なお、この搬送部15は、上記した整列搬送部13から整列手段を除いた構成とされている。
搬送部15は、検査部14の搬送方向側に設けられ、該検査部14で検査後に搬送されてきた製袋品11を、そのまま同じ方向に連続的に搬送させるもので、図10に示すように、搬送方向に直交する水平方向に互いに平行に配置され、搬送方向に沿って延在して製袋品を下側から支持する一対の搬送ベルト49,49を有している。
各搬送ベルト49,49は、それぞれ、複数の同径のローラ50,50,…と、これらローラ50,50,…に掛け回されるベルト本体51とを有している。なお、ローラ50,50,…は、それぞれ軸線が搬送方向に直交しかつ水平配置されるとともに、上側の二つがそれぞれの軸線を含む平面が水平配置されている。
【0036】
両搬送ベルト49,49の搬送方向における同側に配置されたローラ50,50同士は共用の回転軸52で軸支されており、これら回転軸52,52,…のいずれかがモータ等の駆動力で駆動されることでベルト本体51,51すなわち搬送ベルト49,49の搬送面としての上面49a,49aが検査部14に対し反対側に水平に、すなわち搬送方向に移動し、後述するように、その上側に位置する製袋品11を搬送方向に移動させる。なお、これらの搬送ベルト49,49は、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて搬送方向に直交する水平方向の位置が変更可能とされている。
【0037】
そして、各搬送ベルト49,49の上側には、それぞれ、上面49aに平行をなして浮上防止手段としてのエアノズルパイプ54が配置されている。
これらエアノズルパイプ54,54は、それぞれの対向する搬送ベルト49側に、搬送方向における搬送ベルト49の上面49aの範囲内において、多数の図示せぬ噴出口が設けられている。
これら噴出口からは、対向する搬送ベルト49の方向に向けてエアが噴出されるようになっており、これにより、搬送ベルト49の上面49aの製袋品11にエアを吹き付けて該製袋品11を上面49aに押し付け該上面から49aの浮き上がりを防止する。
なお、これらのエアノズルパイプ54,54も、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて搬送方向に直交する水平方向の位置が変更可能とされている。
【0038】
次に、選別部16について説明する。
選別部16は、搬送部15の搬送方向側に設けられるもので、その上面56aが搬送方向に平行に水平延在して製袋品11を下側から支持する搬送ベルト56と、検査部14の判定部44からの信号により揺動される選別ガイド57とを有している。
【0039】
選別ガイド57は、搬送部15で搬送されてきた製袋品11を搬送ベルト56の上面56a上に案内する良品案内状態と、搬送ベルト56と搬送部15の搬送ベルト32との間の隙間から下方に落下させるよう案内する不良品案内状態とで位置が切り換えられるようになっており、常時は良品案内状態とされ、判定部44から出力される信号で不良品案内状態とされる。
搬送ベルト56は、それぞれ軸線が搬送方向に直交しかつ水平配置されるとともに、それぞれの軸線を含む平面が水平配置された一対の同径のローラ59,59と、これらローラ59,59に掛け回されるベルト本体60とを有している。
【0040】
以上のような構成の製袋品用検査装置10の作動について説明する。
検査作動開始に先立って、送出部12においては、取り扱う製袋品11の大きさ等に応じて両載置台29,29の種類(すなわち上面の角度θ1)、位置および相互の角度θ2を、最下側の製袋品11が良好に撓みかつ円滑に送り出されるように調整して取り付け等を行う。例えば、一対の側ガイド板25,25間の距離を製袋品11に合わせた状態で、これら側ガイド板25,25とガイド板24とにより案内するように製袋品11を集積させると、最下の製袋品11は、送出側に対し反対側の端部を載置台29,29の上面29a,29aの途中位置に配置させるとともに、送出方向に直交する水平方向の中央位置を載置台29,29間の中央位置に位置させる等の調整を行う。
【0041】
そして、この状態で、送出ベルト22、載置板21および載置台29,29の上に略長方形状の製袋品11を縦方向に集積させる。このとき、これらの傾斜で集積された製袋品11,11,…はガイド板24に当接し、送出側の位置が決められるとともに、上記したように送出方向に直交する水平方向における両側に配置された側ガイド板25,25でこの方向の位置もほぼ決められる。なお、下流側の整列搬送部13で整列させる際の基準となるヒートシールエッジ部11Aのいずれか同じ部分を同じ側に位置させた状態で製袋品11は集積される。また、表裏異なる印刷が施されている場合は、その方向を一定させた状態で集積させる。
【0042】
また、整列搬送部13においては、取り扱う製袋品11の幅に応じて図示せぬ整列手段を調整するとともに、整列手段の基準面に対する両搬送ベルト32,32の位置を調整し、これら搬送ベルト32,32の直上に位置するよう各エアノズルパイプ37,37の位置を調整する。
加えて、搬送部15においても、取り扱う製袋品11の幅に応じて図示せぬ整列手段の基準面に対する両搬送ベルト49,49の位置を調整し、これら搬送ベルト49,49の直上に位置するよう各エアノズルパイプ54,54の位置を調整する。
【0043】
そして、検査開始を指示する図示せぬスタートボタンの操作により、送出部12においては、載置板21に付設されたバイブレータ30で載置台29,29の上面29a,29aに振動を生じさせ、送出ベルト22の上面22aを送出方向に移動させるように駆動を開始させることになり、整列搬送部13では、搬送ベルト32,32の駆動を開始させるとともにエアノズルパイプ37,37からのエアの噴出を開始させる。同様に、搬送部15においても、搬送ベルト49,49の駆動を開始させるとともにエアノズルパイプ54,54からのエアの噴出を開始させる。加えて、検査部14では、サクションベルト40,41の回転駆動を開始させるとともにサクションベルト40,41に吸引圧を付与することになり、選別部16は搬送ベルト56の駆動を開始させる。
【0044】
すると、送出部12においては、送出ベルト22の上面22aに接触する、集積された製袋品11,11,…の最下のものがその摩擦力で該上面22aとともに移動し送り出される。このとき、その上側に位置する製袋品11は、送出ベルト22との間に製袋品一枚分の隙間のみあけている停止状態のローラ23で移動が規制されてその場所に止まることになる。このようにして、最下の製袋品11のみが分離されて送り出される。
【0045】
このようにして送出部12から一枚ずつ送り出された製袋品11が、順次、整列搬送部13において、両搬送ベルト32,32の同時駆動による両上面32a,32aの移動で検査部14の方向に水平搬送されながら搬送方向に直交する水平方向の位置決めが図示せぬ整列手段により行われる。このとき、両エアノズルパイプ37,37が搬送ベルト32,32の上面32a,32a上の製袋品11にエアを吹き付けて該製袋品11の上面32a,32aからの浮き上がりを防止する。
【0046】
このように整列搬送部13で製袋品11が整列され搬送されてくると、その搬送の末端位置で、検査部14が、まず、サクションベルト40で該製袋品11を整列状態のまま吸着して受け取り、該吸着状態のまま移動させ、この移動中に該製袋品11の上面11aをCCDカメラ42で撮像しながら撮像信号とマスタデータとの比較を判定部44で行う。続いて、サクションベルト40の吸着が解除される時点で該製袋品11を整列状態のままサクションベルト41で吸着して受け取り、該吸着状態のまま移動させ、この移動中に該製袋品11の下面11bをCCDカメラ43で撮像しながら撮像信号とマスタデータとの比較を判定部44で行って良否の判定を行う。
【0047】
そして、サクションベルト41で吸着が解除される時点で、製袋品11が、搬送部15に乗り移って、両搬送ベルト49,49の同時駆動による両上面49a,49aの移動で選別部16の方向に水平搬送される。このとき、両エアノズルパイプ54,54が搬送ベルト49,49の上面49a,49a上の製袋品11にエアを吹き付けて該製袋品11の上面49a,49aからの浮き上がりを防止する。
【0048】
このようにして搬送部15で搬送されてきた製袋品11が、搬送部15の末端位置に位置するタイミング、すなわち選別部16に至る直前のタイミングで、該製袋品11が検査部14で不良品と判定されている場合には検査部14の判定部44が選別部16の選別ガイド57に信号を出力し選別ガイド57を不良品選別状態になるよう揺動させる。すると、該製袋品11は、搬送部15と選別部16の搬送ベルト56との間の空隙に落下され、下方に配置された不良品収納箱等に収納される。
【0049】
他方、該製袋品11が検査部14で良品と判定されていると検査部14の判定部44が選別部16の選別ガイド57に信号を出力せず選別ガイド57を良品選別状態に維持する。すると、該製袋品11は、選別部16の搬送ベルト56に移載され、その搬送末端の下方に配置された良品収納箱に収納される。
このようにして、送出部12に集積された多数の製袋品11が一枚ずつ順次自動的に検査されて良否の判定および選別が行われることになる。
【0050】
以上に述べたように、この製袋品用検査装置10によれば、製袋品11の良否の選別を自動的に安定して行うことができる。
また、その送出部12では、集積された製袋品11,11,…が、載置台29,29の上面29a,29aの形状により、最下側の製袋品11,11,…が弓状に撓むことになり、しかも最下側に位置するほどその曲率半径が小さくなるため、最下側の製袋品11,11,…には相互間に隙間を生じさせることができることになる。
【0051】
これにより、荷重を最下の製袋品11から複数枚上側の製袋品にまで共有して負担させることができ、その結果、最下の製袋品11の負担荷重が低減される。さらには、載置台29,29の上面29a,29aを振動させることになるため、最下側の製袋品11,11間の分離が容易となる。これによって、送り出される最下の製袋品11に引きずられてその上側の製袋品11が移動することが防止されることになり、よって、最下の製袋品11が一枚のみ確実に分離されて送り出されることになり、このように円滑に送り出しを行うことができる。
【0052】
しかも、一対の同形状の載置台29,29を上記のように配置させることにより、上記した上面29a,29aを合わせた形状を得ることができるため、製作容易かつ簡素な構成で実現できる。
加えて、この場合、ボトムフィーダ方式であるため、当然のことながら、所定時間(例えば4〜5分程度)毎の補充集積で、無停止での多量の製袋品11,11,…の検査が行えることになる。
【0053】
また、整列搬送部13および搬送部15において、エアノズルパイプ37,54はエアを製袋品11に吹き付けるものであるため、製袋品11に接触することがなく、傷を付けることがない。よって、製袋品11に傷を付けることなく、該製袋品11の搬送中の浮き上がりを防止し安定して搬送を行うことができる。
【0054】
なお、エアノズルパイプ37,37は、それぞれの、搬送方向における搬送ベルト32,32の上面32a,32aの範囲内において噴出口が設けられているため、整列搬送部13と検査部14との間位置で製袋品11がエアを受けることはない。したがって、整列搬送部13と検査部14との間位置で製袋品11に変形を生じることがないため、整列状態に影響を及ぼすことなく検査部14に製袋品を移載させることができる。
【0055】
さらに、その検査部14において、判定部44が、検出された撮像信号の変化勾配があらかじめ定められた所定値以上である場合に不良と判定することにより、不良ではない緩やかなウエーブWと不良である急激なシワ等の欠陥とを識別することができる。
【0056】
また、製袋品11を一側から吸着して搬送するサクションベルト40と、製袋品11を他側から吸着して搬送するサクションベルト41とを有するとともに、CCDカメラ42,43をこれらのそれぞれの製袋品11に対し反対側に設けているため、サクションベルト40およびサクションベルト41により製袋品11を固定状態とすることができ、検査時に、製袋品11にサクションベルト40およびサクションベルト41に対する位置ずれ等を生じさせることがなく正確に検査することができる上、製袋品11の表裏両面を一度の流れで検査することができる。
なお、検査部14において、検査作動の開始当初に良品を複数流してこれらのCCDカメラ42,43による撮像信号をマスタデータとしてもよい。
【0057】
ここで、上記の製袋品用検査装置10において、製袋品11のウェブの欠陥の他にカットズレによる形状異常を検出することもでき、この場合は、整列搬送部13と検査部14との間の隙間に、これらの間の乗り移りの間に、CCDカメラと光源との間で製袋品11を透過させてその全体の輪郭を認識させ、これを良品のマスタデータと比較して、その差が許容範囲内にない場合に不良品と判定し、その差が許容範囲内にある場合に良品と判定することになる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明および請求項6記載の発明によれば、製袋品を載置させるとともに、送出方向においては、送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向においては、中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面を有するため、この載置面の形状によって、最下側の製袋品が弓状に撓むことになり、しかも最下側に位置するほど製袋品の曲率半径が小さくなるため、最下側の製袋品には相互間に隙間を生じさせることができる。これにより、荷重を最下の製袋品から複数枚上側の製袋品にまで共有して負担させることができ、その結果、最下の製袋品の負担荷重が低減される。したがって、最下の製袋品を一枚のみ確実に分離させて送り出させることができ、このように円滑に送り出しを行うことができる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、傾斜する上面を有する載置台の一対を、傾斜上側が離間し、傾斜下側が近接するように、送出方向を含む鉛直面に対して鏡面対称に配置して、前記上面で前記載置面をなすことにより、これら載置台の上面で前記載置面をなすようにすれば、製作容易かつ簡素な構成で実現できる。
【0060】
請求項3記載の発明によれば、一対の載置台の相互の角度を30゜〜70゜としているため、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、送出方向に対する前記載置面の傾斜角度を30゜〜60゜としているため、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
【0062】
請求項5記載の発明によれば、振動発生手段で載置面に振動を生じさせることにより、さらに円滑な送り出しを行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、製袋品を縦方向に集積させるとともに集積された製袋品を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す製袋品の送り出し方法であって、送出方向において送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向において中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面に前記製袋品を集積して、最下側の前記製袋品を弓状に撓ませ、前記最下側に行くに従って前記製袋品の曲率半径を小さくすることにより前記製袋品間に隙間を生じさせるため、荷重を最下の製袋品から複数枚上側の製袋品にまで共有して負担させることができ、その結果、最下の製袋品の負担荷重が低減される。したがって、最下の製袋品を一枚のみ確実に分離させて送り出させることができ、このように円滑に送り出しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態を概略的に示す側面図である。
【図2】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の送出部を示す側面図である。
【図3】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の送出部の載置台を示す斜視図である。
【図4】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の送出部を示すもので、(a)は送出方向に対し反対方向から見た図、(b)は(a)を上から見た図である。
【図5】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の整列搬送部を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)を上から見た図、(c)は(b)を左から見た図である。
【図6】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の検査部を示す側面図である。
【図7】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態で取り扱う製袋品を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)を右から見た図である。
【図8】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態で取り扱う製袋品のウエーブの形状を示す図である。
【図9】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の検査部の撮像信号等を示す図である。
【図10】 本発明の製袋品用検査装置の一の実施の形態の搬送部を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)を上から見た図、(c)は(b)を左から見た図である。
【符号の説明】
10 製袋品用検査装置
11 製袋品
12 送出部
14 検査部
16 選別部
29 載置台
29a 上面(載置面)
30 バイブレータ(振動発生手段)

Claims (6)

  1. 製袋品を縦方向に集積させるとともに集積された製袋品を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す送出部と、該送出部から送り出された製袋品を検査する検査部と、該検査部の検査結果に応じて製袋品を選別する選別部とを有する製袋品用検査装置であって、
    前記送出部は、製袋品を載置させるとともに、送出方向においては、送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向においては、中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面を有することを特徴とする製袋品用検査装置。
  2. 前記送出部は、傾斜する上面を有する載置台の一対を、傾斜上側が離間し、傾斜下側が近接するように、送出方向を含む鉛直面に対して鏡面対称に配置して、前記上面で前記載置面をなすことを特徴とする請求項1記載の製袋品検査装置。
  3. 前記送出部は、前記一対の載置台の相互の角度が30°〜70°であることを特徴とする請求項2記載の製袋品用検査装置。
  4. 前記送出部は、送出方向に対する前記載置面の傾斜角度が、30°〜60°であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の製袋品用検査装置。
  5. 前記載置面に振動を生じさせる振動発生手段を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の製袋品用検査装置。
  6. 製袋品を縦方向に集積させるとともに集積された製袋品を最下のものから一枚ずつ分離して送り出す製袋品の送り出し方法であって、
    送出方向において送出側に対し反対側が高くなるよう傾斜され、かつ、送出方向に直交する方向において中央より両外側に行くに従って高くなるよう傾斜される載置面に前記製袋品を集積して、最下側の前記製袋品を弓状に撓ませ、前記最下側に行くに従って前記製袋品の曲率半径を小さくすることにより前記製袋品間に隙間を生じさせることを特徴とする製袋品の送り出し方法。
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