JPH05124719A - バケツトコンベアへの長尺青果物の供給同期装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺青果物の等級別仕分け処理が適確に行え、
作業の省力化及び能率アップを図ることのできる長尺青
果物の供給同期装置を提供する。 【構成】供給同期装置を構成する検出器の検知に基づい
て、バケットコンベアの搬送速度と同期して間欠送りロ
ーラ及び間欠送りコンベアを送り方向に回転させ、同間
欠送りローラの各凹状載置部に載置された胡瓜をバケッ
トコンベアの各バケットと対応する搬送間隔に隔てて間
欠送りコンベアに１本ずつ移載し、同間欠送りコンベア
上に移載された胡瓜を所定間隔に離間した状態のまま搬
送してバケットコンベアの各バケットに対して１本ずつ
移載するので、移載時に於いて胡瓜の載置間隔及び載置
本数を修正する手間が省け、バケットコンベアの各バケ
ットに載置された胡瓜の等級判定及び仕分け処理が１本
ずつ適確に行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、胡瓜、人
参、長芋、長茄子等の長尺青果物を箱詰めするために用
いられるバケットコンベアへの長尺青果物の供給同期装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上述例のような胡瓜を等級別に仕
分け処理する場合、例えば、図４に示すように、生産者
側から持ち込まれる大量の胡瓜Ｋをバケットコンベア３
の各バケット３ａ…に順次移載し、搬送途中に設けた撮
像用カメラ１２でバケットコンベア３の各バケット３ａ
…に載置された各胡瓜Ｋ…を順次撮像し、同撮像用カメ
ラ１２から出力される映像信号を装置本体１３で画像処
理して、同装置本体１３に格納された等級データと比較
して等級を判定すると共に、その等級判定に基づいて各
バケット３ａ…に載置された各胡瓜Ｋ…を等級別に仕分
け処理する方法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述するよう
な長尺形状の胡瓜Ｋをバケットコンベア３の各バケット
３ａ…に移載する場合、生産者側から持ち込まれる大量
の胡瓜Ｋを横向き姿勢に整列載置して整列用コンベア２
で連続搬送するため、バケットコンベア３の各バケット
３ａ…間よりも整列用コンベア２上に載置された各胡瓜
Ｋ…の前後間隔が狭いため、整列用コンベア２から供給
される胡瓜Ｋと、バケットコンベア３の各バケット３ａ
…との位置がズレやすく、バケットコンベア３の各バケ
ット３ａ…に対して胡瓜Ｋを正確に移載することが困難
であり、移載時に於いて待機する作業者が胡瓜Ｋの載置
間隔及び載置本数を手で修正しなければならず、人為的
作業の介入が必要であるという問題点を有している。

【０００４】また、バケットコンベア３の各バケット３
ａ…に載置された胡瓜Ｋを撮像用カメラ１２で平面的に
撮像するので、バケット３ａから胡瓜Ｋの一部が食み出
していたり、バケット３ａとバケット３ａとの間に胡瓜
Ｋが跨がって載置されていると、撮像用カメラ１２が撮
像した画像データと、装置本体１３に格納された等級デ
ータとが一致せず、その胡瓜Ｋが等級外品として誤判定
されてしまうことがあり、高い信頼性が得られないとい
う問題点を有している。

【０００５】この発明は上記問題に鑑み、速度検知手段
による検知に基づいてバケットコンベアの搬送速度に供
給用コンベアの搬送速度を同期調整することにより、バ
ケットコンベアに対して長尺青果物を所定間隔に隔てて
順次供給することができ、等級別仕分け処理に適したバ
ケットコンベアへの長尺青果物の供給同期装置の提供を
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、長尺青果物
を横向き姿勢に載置して搬送するバケットコンベアに、
該バケットコンベアの搬送速度を検知する速度検知手段
を設けると共に、上記バケットコンベアに長尺青果物を
供給する供給用コンベアの搬送速度を、前記速度検知手
段から出力される検知信号に基づいてバケットコンベア
の搬送速度に同期調整する速度制御手段を設けたバケッ
トコンベアへの長尺青果物の供給同期装置であることを
特徴とする。

【０００７】

【作用】この発明は、長尺青果物を横向き姿勢に載置し
て搬送するバケットコンベアの搬送速度を速度検知手段
で検知し、同速度検知手段から出力される検知信号に基
づいて供給用コンベアの搬送速度を速度制御手段で可変
調整して、バケットコンベアの搬送速度に供給用コンベ
アの搬送速度を同期調整するので、同供給用コンベアに
より搬送される長尺青果物をバケットコンベアに対して
所定間隔に隔てて順次供給することができる。

【０００８】

【発明の効果】この発明によれば、速度検知手段による
検知に基づいてバケットコンベアの搬送速度に供給用コ
ンベアの搬送速度を同期調整するので、バケットコンベ
アに対して長尺青果物を所定間隔に隔てて順次供給する
ことができ、移載時に於いて長尺青果物の載置間隔及び
載置本数を修正する手間が省け、胡瓜や人参等の特異形
状を有する長尺青果物の移載作業が機械的に行える。し
かも、バケットコンベアに載置された長尺青果物の前後
間隔が常時一定しているため、バケットコンベア上に載
置された長尺青果物の等級判定及び仕分け処理が適確に
行え、仕分け作業の省力化及び能率アップを図ることが
できる。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は長尺青果物の一例として仕分け量が多い
等級分の胡瓜を箱詰めするために用いられる箱詰め装置
を示し、図１に於いて、この箱詰め装置１は、生産者側
から持込まれる大量の胡瓜Ｋを横一例に整列して搬送す
る整列用コンベア２と、同整列用コンベア２から供給さ
れる胡瓜Ｋを等級別に仕分けする４本の各バケットコン
ベア３…と、これら各バケットコンベア３…の各バケッ
ト３ａ…上に載置された胡瓜Ｋの等級を判定する等級判
定装置４と、等級別に仕分けられる胡瓜Ｋを縦一列に整
列して積込み位置に供給される波形のシートＳａ上に順
次移載する波形コンベア５と、ロール状に巻き取られた
紙製のシートＳａを波形に加圧成形しながら積込み位置
に順次繰出し供給するシート成形機６と、波形に成形さ
れたシートＳａの上面側に合成樹脂製のフィルムＦを被
覆するフィルム包装機７と、連続供給されるシートＳａ
を所定長さに切断するシート切断機８と、所定長さに切
断された波形シートＳにミシン目を形成するミシン目成
形機９と、所定本数分の胡瓜Ｋが包装された波形シート
Ｓをダンボール製又は合成樹脂製の箱体Ｂに箱詰めする
シート箱詰め機１０とから構成される。

【００１０】上述の整列用コンベア２は、同整列用コン
ベア２を構成する第１コンベア２ａと、第２コンベア２
ｂと、第３コンベア２ｃとを搬送方向に順次配設し、こ
れら各コンベア２ａ，２ｂ，２ｃの搬送速度を順次速く
して、生産者側から持込まれる大量の胡瓜Ｋを搬送方向
に順次離間しながら横一列に整列して搬送する。すなわ
ち、生産者側から持込まれるコンテナＣに予め胡瓜Ｋの
向きを揃えて投入しておき、荷受け時に於いて生産者側
から持込まれる各コンテナＣ…を人為的又は機械的に順
次横転して、これら各コンテナＣ…に投入された大量の
胡瓜Ｋを第１コンベア２ａと、第２コンベア２ｂと、第
３コンベア２ｃとに順次移載し、重なり合う胡瓜Ｋを搬
送方向に順次離間しながら横一列に整列して、後述する
４本の各バケットコンベア３…と対応する位置に整列搬
送する。

【００１１】上述の第３コンベア２ｃの搬送側終端部に
は、図２及び図３に示すように、後述する４本の各バケ
ットコンベア３…と対応する位置に合成ゴム等を外周面
に周設した間欠送りローラ２４を近接して夫々軸受し、
同間欠送りローラ２４の外周面軸方向に１本分の胡瓜Ｋ
を横向き姿勢に載置する大きさの凹状載置部２４ａを形
成し、同凹状載置部２４ａを間欠送りローラ２４の外周
面円周方向に対して所定等間隔に隔てて３箇所形成して
いる。且つ、これら各間欠送りローラ２４…の送り側後
段に、後述するバケットコンベア３の搬送速度と同期回
転する間欠送りコンベア２５を近接して夫々配設してい
る。

【００１２】すなわち、後述する供給同期装置２７で間
欠送りローラ２４の軸端部に直結した減速機付き回転用
モータ２６を駆動制御し、同回転用モータ２６の駆動力
により間欠送りローラ２４を回転して、整列用コンベア
２の第３コンベア２ｃから横一列に整列して搬送される
胡瓜Ｋを間欠送りローラ２４の各凹状載置部２４ａ…に
１本ずつ順次移載すると共に、同間欠送りローラ２４の
各凹状載置部２４ａ…に載置された胡瓜Ｋを送り側後段
に配設した間欠送りコンベア２５上に１本ずつ順次移載
する。

【００１３】前述のバケットコンベア３は、図５にも示
すように、左右に張架した周回用チェーン３ｂ，３ｂ間
に断面Ｌ字形のバケット３ａを前後揺動可能に軸支し、
これら周回用チェーン３ｂ，３ｂの長さ方向に対して多
数台の各バケット３ａ…を所定等間隔に隔てて架設する
と共に、これら各バケット３ａ…の一側端部に水平突設
した各支持棒３ｃ…を、同側下部に架設した走行レール
１１上に係合して周回姿勢を水平ガイドする。すなわ
ち、減速機付きモータ（図示省略）の駆動力により周回
用チェーン３ｂ，３ｂを同期回転して、多数台架設した
各バケット３ａ…を同一方向に周回移動させ、上述する
整列用コンベア２の第３コンベア２ｃから横一列に整列
して搬送される胡瓜Ｋを、バケットコンベア３の搬送側
始端部に回帰する各バケット３ａ…に対して１本ずつ移
載する。

【００１４】前述の供給同期装置２７は、図３に示すよ
うに、バケットコンベア３の搬送側始端部に軸受したス
プロケット３ｄの軸端部に、スリット（図示省略）を外
周縁部に形成した検出板２８を固定し、同検出板２８の
外周縁部に近接してそのスリットを検出する光電センサ
等の検出器２９を位置固定すると共に、同検出器２９と
前述の回転用モータ２６とを制御ユニット３０に接続し
ている。同制御ユニット３０は、検出器２９から出力さ
れる検出信号（回転に比例したパルス信号）に基づいて
バケットコンベア３の搬送速度を算出し、間欠送りロー
ラ２４に直結した回転用モータ２６を駆動制御して、バ
ケットコンベア３の搬送速度と同期して回転用モータ２
６に直結した間欠送りローラ２４を送り方向に回転制御
する。すなわち、回転用モータ２６の駆動力により間欠
送りローラ２４を送り方向に回転させ、整列用コンベア
２の第３コンベア２ｃから横一列に整列して搬送される
胡瓜Ｋを間欠送りローラ２４の各凹状載置部２４ａ…に
１本ずつ順次移載すると共に、同間欠送りローラ２４の
各凹状載置部２４ａ…に載置された胡瓜Ｋをバケットコ
ンベア３の各バケット３ａ…と対応する搬送間隔に隔て
て間欠送りコンベア２５上に１本ずつ順次移載する。

【００１５】前述の等級判定装置４は、図４に示すよう
に、上述のバケットコンベア３の始端側搬送経路上に胡
瓜Ｋを撮像するための撮像位置を設定し、同撮像位置上
方にバケット３ａの上面側と対向して撮像用カメラ１２
を配設すると共に、同撮像用カメラ１２に胡瓜Ｋの等級
を判定する装置本体１３と、胡瓜Ｋの映像を写し出すモ
ニタ１４とを接続している。同撮像位置下方には、上述
の撮像用カメラ１２によるサイズ読取りと対応して胡瓜
Ｋが載置されたバケット３ａを検知する番地用センサ１
５を配設し、これら各バケット３ａ…にはスタート開始
時から順次番地が設定され、番地用センサ１５がバケッ
ト３ａを検知することに対応して、そのバケット３ａの
番地が判定される。且つ、バケット３ａと、番地と、サ
イズデータとが対応して装置本体１３に記憶される。

【００１６】上述の装置本体１３は、撮像用カメラ１２
が撮像した胡瓜Ｋの映像信号を増幅・ノイズ除去・２値
化して画像処理し、モニタ１４の画面上に写し出され白
黒画像の面積値を演算処理して、胡瓜Ｋのみの面積を算
出し、装置本体１３に格納されたサイズデータと、撮像
した胡瓜Ｋの画像データとを比較して、一つのバケット
３ａに載置された胡瓜ＫがＬ、Ｍ、Ｓの何れのサイズデ
ータと対応するかを判定する。

【００１７】前述のバケットコンベア３の後端側搬送経
路上には、例えば、Ｌ、Ｍ、Ｓの等級別に胡瓜Ｋを仕分
けるための各等級別仕分け部ａ…を夫々設定し、これら
各等級別仕分け部ａ…の下部直前にバケット３ａの通過
台数を計数するカウンタ１６を夫々配設して、これら各
カウンタ１６…の歩進値を各バケット３ａ…の番地と対
応させている。且つ、図５に示すように、これら各等級
別仕分け部ａ…と対応する走行レール１１の各離間端部
１１ａ…にＴ字形のガイド棒１７を夫々架設し、同側下
部に配設した各ソレノイド１８…を各ガイド棒１７…の
基端部に夫々連結して、上述の等級判定装置４による判
定に基づいて各ソレノイド１８…を夫々作動させ、バケ
ット３ａに突設した支持棒３ｃを水平ガイドする前進位
置と、バケット３ａに突設した支持棒３ｃを脱落する後
退位置とに前後移動する。

【００１８】前述の波形コンベア５は、上述の各等級別
仕分け部ａ…と対応する下部位置にバケットコンベア３
の搬送方向と直交して波形コンベア５を夫々配設し、こ
れら各波形コンベア５…の搬送面長さ方向に胡瓜Ｋを縦
一列に載置する複数本の各凹状搬送面５ａ…を夫々形成
している。すなわち、バケットコンベア３の各バケット
３ａから落下供給される胡瓜Ｋを波形コンベア５の各凹
状搬送面５ａ…上に順次移載し、同波形コンベア５の各
凹状搬送面５ａ…上に移載された胡瓜Ｋを縦一列に整列
して搬送する。

【００１９】上述の各波形コンベア５…の搬送側終端部
には、合成ゴム等を外周面に周設した２本の送りローラ
１９，２０を近接して夫々軸受し、同送りローラ１９，
２０の繰出し側に波形コンベア５の搬送方向と直交して
送り用コンベア２１を配設すると共に、同送り用コンベ
ア２１上に設定した積込み位置に送りローラ１９，２０
の繰出し方向と対向してストッパ２２を立設している。
すなわち、波形コンベア５の搬送速度よりも送りローラ
１９，２０の回転速度を速くして、波形コンベア５から
供給される胡瓜Ｋを送りローラ１９，２０で加速搬送
し、これら送りローラ１９，２０から供給される胡瓜Ｋ
を積込み位置に立設したストッパ２２で規制して、同位
置下部に供給されるシートＳａの各凹状載置部Ｓｂ…に
向けて胡瓜Ｋを順次落下投入する。且つ、シートＳａの
各凹状載置部Ｓｂ…に収納されなかった胡瓜Ｋは、同位
置に待機する作業者が手で修正する。

【００２０】前述のシート成形機６は、図１に示すよう
に、上面全体が樹脂コーティングされた紙製のシートＳ
ａをロール状に巻回してシート装填部６ａに軸受し、同
ロール状に巻回された紙製のシートＳａを３本の各ロー
ラ６ｂ…に張架して、同シートＳａを適度に緊張しなが
ら成形機本体６ｃに順次供給すると共に、長尺寸法に形
成されたシートＳａの上面側幅方向に１本分の胡瓜Ｋを
横向き姿勢に収納する大きさの凹状載置部Ｓｂを成形
し、同凹状載置部ＳｂをシートＳａの上面側長さ方向に
対して所定等間隔に隔てて連続成形する。且つ、上述の
波形コンベア５の搬送方向と直交して配設した送り用コ
ンベア２１にシートＳａを順次供給する。

【００２１】前述のフィルム包装機７は、透明又は半透
明に形成された合成樹脂製のフィルムＦをロール状に巻
回してフィルム装填部７ａに軸受し、同ロール状に巻き
取られたフィルムＦを適度に緊張しながら包装機本体７
ｂに順次供給して、上述の送り用コンベア２１より搬送
供給されるシートＳａの上面側にフィルムＦを溶着又は
接着しながら真空包装又はシュリンク包装する。同包装
位置後段の送り用コンベア２１上に配設したシート切断
機８は、連続供給される長尺寸法のシートＳａを箱詰め
サイズと対応する長さに回転カッタ等で順次切断する。
同切断位置後段の搬送用コンベア２３上に配設したミシ
ン目成形機９は、波形シートＳに形成された各凹状載置
部Ｓｂ…の連結部分にミシン目を形成する。

【００２２】前述のシート箱詰め機１０は、前述の送り
用コンベア２１の搬送方向と直交して搬送用コンベア２
３を配設し、同搬送用コンベア２３の終端側搬送経路上
に設定した吸着位置上方に吸着ユニット１０ａを配設
し、同吸着位置上方から箱詰め位置上方に向けて架設し
た走行レール１０ｂ，１０ｂ間に吸着ユニット１０ａを
取付け、エアシリンダ又は駆動モータ等で吸着位置上方
と箱詰め位置上方とに吸着ユニット１０ａを水平移動
し、エアシリンダ又は駆動モータ等で吸着位置と箱詰め
位置とで吸着ユニット１０ａを垂直昇降する。すなわ
ち、図５にも示すように、吸着位置に搬送された波形シ
ートＳ上に吸着ユニット１０ａの下面側に垂設した各吸
着子１０ｃ…を押付け、吸引用ブロワ（図示省略）の負
圧で波形シートＳを吸着保持する。且つ、箱詰め位置に
搬送されるダンボール製又は合成樹脂製の箱体Ｂ内部に
予めビニール袋Ｂａを敷設しておき、同箱体Ｂ内部に敷
設したビニール袋Ｂａに波形シートＳを収納したとき、
吸引用ブロワ（図示省略）による負圧を遮断して波形シ
ートＳの吸着保持を解除する。

【００２３】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、例えば、箱詰め装置１により仕分け量の多い等級の
胡瓜Ｋを箱詰めするときの動作を説明する。先ず、図１
に示すように、生産者側から持込まれる各コンテナＣ…
を順次横転して、これら各コンテナＣ…に投入された大
量の胡瓜Ｋを整列用コンベア２上に移載し、同整列用コ
ンベア２を構成する第１コンベア２ａと、第２コンベア
２ｂと、第３コンベア２ｃとに胡瓜Ｋを順次移載して、
重なり合う胡瓜Ｋを搬送方向に順次離間しながら横一列
に整列して４本の各バケットコンベア３…と対応する位
置に整列搬送する。同時に、供給同期装置２７を構成す
る検出器２９でバケットコンベア３のスプロケット３ｄ
と同軸上に固定した検出板２８の回転速度を検知し、同
検出器２９から出力される回転速度に対応した検出信号
に基づいて制御ユニット３０で回転用モータ２６を駆動
制御し、各バケットコンベア３…の搬送速度と同期して
回転用モータ２６に直結した各間欠送りローラ２４…を
送り方向に回転する。

【００２４】すなわち、図２及び図３に示すように、各
バケットコンベア３…と対応する位置に軸受した各間欠
送りローラ２４…を回転して、整列用コンベア２の第３
コンベア２ｃから横一列に整列して搬送される胡瓜Ｋを
各間欠送りローラ２４…の各凹状載置部２４ａ…に１本
ずつ順次移載すると共に、これら各間欠送りローラ２４
…の各凹状載置部２４ａ…に載置された胡瓜Ｋを各バケ
ットコンベア３…の各バケット３ａ…と対応する搬送間
隔に隔てて各間欠送りコンベア２５…上に１本ずつ順次
移載し、これら各間欠送りコンベア２５…上に移載され
た胡瓜Ｋを所定間隔に離間した状態のまま順次搬送し
て、４本の各バケットコンベア３…の各バケット３ａ…
に１本ずつ移載する。

【００２５】次に、図４に示すように、バケットコンベ
ア３上に設定した撮像位置通過に於いて、番地用センサ
１５で検知したバケット３ａに対応して、同バケット３
ａに載置された胡瓜Ｋを撮像用カメラ１２で撮像し、同
撮像用カメラ１２が撮像した胡瓜Ｋの映像信号を２値化
して画像処理し、モニタ１４に写し出された白黒画像か
ら胡瓜Ｋのみの面積を算出し、装置本体１３に格納され
たサイズデータと、撮像した胡瓜Ｋの画像データとを比
較して、バケット３ａに載置された胡瓜ＫがＬ、Ｍ、Ｓ
の何れのサイズデータと対応するかを判定し、そのサイ
ズデータとバケット３ａの番地とを対応させて記憶す
る。且つ、判定データと対応する各等級別仕分け部ａ…
にバケット３ａが移動するまでの通過台数をカウンタ１
６で計数する。

【００２６】例えば、「Ｍ」サイズの番地を持ったバケ
ット３ａが等級別仕分け部ａに移動すると同時に、図５
に示すように、同等級別仕分け部ａに配設したソレノイ
ド１８を作動して、同一等級の胡瓜Ｋが載置された各バ
ケット３ａ…を波形コンベア５上の異なる位置で順次横
転させ、同波形コンベア５の各凹状搬送面５ａ…上に移
載された胡瓜Ｋを縦一列に整列して順次搬送する。同時
に、シート成形機６を駆動して、ロール状に巻き取られ
たシートＳａに各凹状載置部Ｓｂ…を加圧成形しながら
積込み位置に順次供給し、波形コンベア５から供給され
る胡瓜Ｋを送りローラ１９，２０で加速搬送して、積込
み位置に供給されるシートＳａの各凹状載置部Ｓｂ…に
向けて胡瓜Ｋを順次移載する。

【００２７】次に、フィルム包装機７を駆動して、連続
供給されるシートＳａの上面側に合成樹脂製のフィルム
Ｆを接合しながら真空包装又はシュリンク包装すると共
に、シート切断機８を駆動して、長尺寸法のシートＳａ
を箱詰めサイズと対応する長さに順次切断して搬送用コ
ンベア２３上に順次移載する。次に、ミシン目成形機９
を駆動して、搬送用コンベア２３により搬送される波形
シートＳにミシン目を形成した後、シート箱詰め機１０
を駆動して、吸着ユニット１０ａに垂設した各吸着子１
０ｃ…を波形シートＳの上面側に押付けて吸着保持し、
同吸着ユニット１０ａを吸着位置から箱詰め位置に移動
して、箱詰め位置に搬送された箱体Ｂ内部のビニール袋
Ｂａに波形シートＳを収納して吸着解除することで、１
枚分の波形シートＳの箱詰め作業が終了する。以下同様
に、図６に示すように、吸着ユニット１０ａを吸着位置
と箱詰め位置とに移動して、箱体Ｂ内部に敷設したビニ
ール袋Ｂａに波形シートＳを１枚ずつ順次収納し、同波
形シートＳを上下方向に順次積重ねて箱体Ｂの前後部に
複数段箱詰めする。なお、仕分け量の少ない等級の胡瓜
Ｋは手作業で箱詰めする。この後、所定枚数分の波形シ
ートＳが箱詰めされた箱体Ｂを自動封函機（図示省略）
で封函処理して出荷する。

【００２８】以上のように、バケットコンベア３の各バ
ケット３ａ…と対応する搬送速度に、供給同期装置２７
を構成する検知器２９の検知に基づいて間欠送りローラ
２４及び間欠送りコンベア２５の搬送速度を同期調整す
るので、バケットコンベア３の各バケット３ａ…に対し
て胡瓜Ｋを１本ずつ順次供給することができ、移載時に
於いて胡瓜Ｋの載置間隔及び載置本数を修正する手間が
省け、長尺形状を有する胡瓜Ｋの移載作業が機械的に行
える。しかも、バケットコンベア３の各バケット３ａ…
に胡瓜Ｋを１本ずつ移載するため、これら各バケット３
ａ…に載置された各胡瓜Ｋ…の前後間隔が常時一定して
おり、バケットコンベア３の各バケット３ａ…に載置さ
れた胡瓜Ｋの等級判定及び仕分け処理が１本ずつ適確に
行え、仕分け作業の省力化及び能率アップを図ることが
できる。

【００２９】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の長尺青果物は、実施例の胡瓜Ｋと
対応し、以下同様に、供給用コンベアは、間欠送りロー
ラ２４と、間欠送りコンベア２５とに対応し、速度検知
手段は、供給同期装置２７を構成する検出板２８と、検
出器２９と、制御ユニット３０とに対応し、速度制御手
段は、回転用モータ２６と、供給同期装置２７を構成す
る制御ユニット３０とに対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。

【００３０】例えば、間欠送りコンベア５の搬送面上
に、１本分の胡瓜Ｋを横向き姿勢に載置する前後間隔に
隔てて突条（図示省略）を搬送方向に複数本突設した
り、また、間欠送りコンベア５の搬送面上に、１本分の
機胡瓜Ｋを横向き姿勢に載置する大きさの凹状載置部
（図示省略）を搬送方向に複数箇所形成して、同間欠送
りコンベア５の搬送面上に載置された胡瓜Ｋをバケット
コンベア３の各バケット３ａ…と対応する搬送間隔に隔
てて順次搬送するもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】長尺形状の胡瓜を箱詰めする箱詰め装置の平面
構成図。

【図２】バケットコンベアの各バケットに胡瓜を順次供
給する供給同期装置の側面図。

【図３】バケットコンベアの各バケットに胡瓜を順次供
給する供給同期装置の平面図。

【図４】胡瓜の仕分け動作を示すバケットコンベアの側
面構成図。

【図５】胡瓜の載置状態を示すバケットコンベアの一部
拡大平面図。

【図６】波形シートの箱詰め状態を示す箱体の長手側縦
断面図。

【符号の説明】

Ｋ…胡瓜 １…箱詰め装置 ２…整列用コンベア ３…バケットコンベア ３ａ…バケット ２４…間欠送りローラ ２４ａ…凹状載置部 ２５…間欠送りコンベア ２６…回転用モータ ２７…供給同期装置 ２８…検出板 ２９…検出器 ３０…制御ユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｇ 47/84 Ｃ 8010−3Ｆ (72)発明者 下村 孝道 大阪府大阪市北区茶屋町１番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 石井 徹 愛媛県松山市高岡町66番地 石井工業株式 会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】長尺青果物を横向き姿勢に載置して搬送す
   るバケットコンベアに、該バケットコンベアの搬送速度
   を検知する速度検知手段を設けると共に、 上記バケットコンベアに長尺青果物を供給する供給用コ
   ンベアの搬送速度を、前記速度検知手段から出力される
   検知信号に基づいてバケットコンベアの搬送速度に同期
   調整する速度制御手段を設けたバケットコンベアへの長
   尺青果物の供給同期装置。