JP3660425B2 - シート包装体の製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素吸収シート等のシート状物品を包装したシート包装体の製造方法並びにその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、食品等の製品を密封する包装材中には、製品の保存のために酸素吸収剤が封入されている。この酸素吸収剤は、粉粒体である場合、これを包装する袋の密封が不完全であると袋からこぼれて製品中に混入し易いこと、酸素吸収を行った表面部の酸素吸収剤が硬化して内部の酸素吸収剤が機能を発揮し難くなった場合、その影響が大きいこと、製品の包装材中において嵩張ること等の問題点を有している。
【0003】
一方、このような問題点を解決しているものとして、シート状に加工された酸素吸収剤、即ち酸素吸収シートが知られている。この酸素吸収シートは、例えば、特開昭55−116436号あるいは特開昭62−234544号に開示されているように、袋状に形成された被覆シートにより覆われている。
【0004】
上記のような例えば酸素吸収シートを被覆シートによって覆った製品、即ちシート包装体を製造する場合には、包装されるのがシート状被包装体であるため、粉粒体状の例えば酸素吸収剤を袋に充填した製品を製造する場合とは異なった装置が必要となる。このようなシート包装体の製造装置として、例えば、上記特開昭55−116436号には、上記のシート状被包装体を上下動する分断歯により帯状シートから切り出し、このシート状被包装体を上下方向から供給される両被覆シートにより覆ってシールした後、このシール部分を上下動する分断歯により分断してシート包装体を得る構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構成では、帯状シートからシート状被包装体を切り出す分断手段、およびシート包装体を被覆シートから切り出す分断手段が、何れも上下動する分断歯により構成されているため、製造ラインの処理速度を上げるには限度がある。こため、シート包装体の大量生産には不向きであるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段であって、前記一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備えた第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、前記の搬送手段は、前記の第1分断手段に備えられた第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えており、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっていることを特徴としている。
【0007】
請求項1の構成によれば、シート状被包装体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体チップは、搬送手段により位置ずれを防止するために保持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および第2分断手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール手段によりシールされる。次に、このシール部が第2分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体が得られる。
【0008】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0009】
また、第1分断手段からシール手段および第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態での搬送が可能な搬送手段により行っている。また、シート状被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0010】
また、請求項1の構成によれば、第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップ を吸着して搬送する第2吸着ローラを備えているので、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で行うことができる。
【0011】
また、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、前記の搬送手段が、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっている。
【0012】
したがって、第1吸着ローラから第2吸着ローラに受け渡されたシート状被包装体チップは、上搬送ベルト装置のベルトにより、第2吸着ローラの外周面から引き剥がされ、下搬送ベルト装置上に供給された下被覆材上に配される。この下被覆材上のシート状被包装体チップは、下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持された状態で搬送される。その後、シート状被包装体チップ上には上被覆材が供給され、シート状被包装体チップは、下および上被覆材に挟み込まれた状態でシール手段に搬送される。
【0013】
これにより、本製造装置では、第2吸着ローラから下被覆材上へのシート状被包装体チップの受け渡しをシート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく良好に行うことができる。
【0014】
また、請求項2の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の下搬送ベルト装置は搬送方向側端部が上搬送ベルト装置の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送ベルト装置の搬送方向側位置における下搬送ベルト装置上の位置に、上被覆材を下搬送ベルト装置上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送ベルト装置との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送ベルト装置とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項2の構成によれば、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップは、下搬送ベルト装置上の搬送面上に供給された下被覆材上に配され、下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持された状態で搬送される。シート状被包装体チップは、上搬送ベルト装置を通過すると、ガイドローラと下搬送ベルト装置とにより挟持され、ガイドローラを介して供給される上被覆材により上面が覆われる。
【0016】
このとき、シート状被包装体チップは、後端部が上搬送ベルト装置を通過する前に前端部がガイドローラと下搬送ベルト装置との間に挟み込まれるので、シート状被包装体チップの挟持状態が解除されてシート状被包装体チップが位置ずれする事態は生じない。従って、本製造装置では、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態でシート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とにより挟み込むことができる。
【0017】
また、上記の課題を解決するために、請求項3の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ず れを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、前記の搬送手段は、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項3の構成によれば、シート状被包装体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体チップは、搬送手段により位置ずれを防止するために保持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および第2分断手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール手段によりシールされる。次に、このシール部が第2分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体が得られる。
【0019】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0020】
また、第1分断手段からシール手段および第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態での搬送が可能な搬送手段により行っている。また、シート状被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0021】
また、請求項3の発明のシート包装体の製造装置は、前記の搬送手段が、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段 との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられている。
【0022】
したがって、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップは、下搬送手段上の搬送面上に供給された下被覆材上に配され、下搬送手段と上搬送手段とにより挟持された状態で搬送される。シート状被包装体チップは、上搬送手段を通過すると、ガイドローラと下搬送手段とにより挟持され、ガイドローラを介して供給される上被覆材により上面が覆われる。
【0023】
このとき、シート状被包装体チップは、後端部が上搬送手段を通過する前に前端部がガイドローラと下搬送手段との間に挟み込まれるので、シート状被包装体チップの挟持状態が解除されてシート状被包装体チップが位置ずれする事態は生じない。従って、本製造装置では、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態でシート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とにより挟み込むことができる。
【0024】
また、上記の課題を解決するために、請求項4の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段は、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューは、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動されることを特徴としている。
【0025】
請求項4の構成によれば、シート状被包装体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体チップは、搬送手段により位置ずれを防止するために保持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および第2分断手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール手段によりシールされる。次に、このシール部が第2分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体が得られる。
【0026】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0027】
また、第1分断手段からシール手段および第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態での搬送が可能な搬送手段により行っている。また、シート状被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0028】
また、請求項4の構成によれば、第2分断手段を経て形成されたシート包装体は、搬入手段により寝かされた状態で搬送され、整列搬送手段における一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入される。従って、各シート包装体は一対の整列スクリューの間において面同士が対向しかつ起立した状態となり、整列スクリューが回転することにより、上記の状態を保持して搬送される。
【0029】
これにより、多数のシート包装体を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体の箱詰めが容易となる。
【0030】
また、請求項5の発明のシート包装体の製造装置は、請求項3または4の発明の装置において、前記の第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えていることを特徴としている。
【0031】
請求項5の構成によれば、請求項3または4の構成による作用に加え、第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えているので、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で行うことができる。
【0032】
また、請求項6の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1または5の発明の装置において、前記の第2吸着ローラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されていることを特徴としている。
【0033】
請求項6の構成によれば、請求項1または5の構成による作用に加え、第2吸着ローラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されているので、例えばシール手段でのシール部を確保するための隙間を隣り合うシート状被包装体チップ同士の間に設けるためのシート状被包装体チップの搬送ピッチの設定を容易に行うことができる。
【0034】
請求項7の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1、3、4の何れか1項の発明のシート包装体の製造装置において、前記シート包装体を形成するための前記材料についての不良を検出する第1不良検出手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包装体を排除する第1排除手段と、この第1排除手段の後段に設けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良検出手段と、この第2不良検出手段にて不良が検出されたシート包装体を排除する第2排除手段とを備えていることを特徴としている。
【0035】
請求項7の構成によれば、第1不良検出手段にてシート包装体を形成するための材料についての不良が検出されたとき、第2分断手段を経ることにより形成されたシート包装体のうち、前記不良に起因する不良を含むシート包装体が第1排除手段にて排除される。さらに、前記第1排除手段を経たシート包装体について、第2不良検出手段により不良が検出されたとき、この不良を含むシート包装体が第2排除手段にて排除される。
【0036】
このように、本シート包装体の製造装置では、シート包装体の材料段階での不良の検出動作、および製造されたシート包装体、即ち製品段階での不良の検出動作の2段の検出動作を行っているので、高速でのシート包装体の製造が可能な本装置において、各不良検出手段での負担を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うことができる。
【0037】
請求項8の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1または3の発明のシート包装体の製造装置において、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動されることを特徴としている。
【0038】
請求項8の構成によれば、第2分断手段を経て形成されたシート包装体は、搬入手段により寝かされた状態で搬送され、整列搬送手段における一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入される。従って、各シート包装体は一対の整列スクリューの間において面同士が対向しかつ起立した状態となり、整列スクリューが回転することにより、上記の状態を保持して搬送される。
【0039】
これにより、多数のシート包装体を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体の箱詰めが容易となる
【0040】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕
本発明の実施の一形態を図1ないし図10に基づいて以下に説明する。
本シート包装体の製造装置は、酸素吸収シートを包装したシート包装体の製造装置として適用されている。このシート包装体の製造装置は、図1に示すように、酸素吸収シート繰出し軸1、この酸素吸収シート繰出し軸1と共にシート状被包装体供給手段を構成する使用済酸素吸収シート巻取り軸2、使用済被覆シート巻取り軸5と共に下被覆材供給手段を構成する通気層シート繰出し軸3、使用済被覆シート巻取り軸5と共に上被覆材供給手段を構成するカバーフィルム繰出し軸4、および使用済被覆シート巻取り軸5を備えている。これらの軸1〜5は図示しない駆動手段により矢印方向へ回転駆動される。
【0041】
酸素吸収シート繰出し軸1、通気層シート繰出し軸3およびカバーフィルム繰出し軸4には、それぞれロール状に巻かれた、シート状被包装体としての帯状酸素吸収シート6、下被覆材としての帯状通気層シート7、および上被覆材としての帯状カバーフィルム8が個別に取り付けられる。帯状酸素吸収シート6は、酸素吸収シート繰出し軸1からニップローラ9を経て繰り出され、ガイドローラ10・11を経て使用済酸素吸収シート巻取り軸2により巻き取られる。帯状通気層シート7は、通気層シート繰出し軸3からガイドローラ12を経て繰り出される一方、帯状カバーフィルム8は、カバーフィルム繰出し軸4からガイドローラ13を経て繰り出され、これらは共にガイドローラ14を経て使用済被覆シート巻取り軸5により巻き取られる。
【0042】
ここで、帯状酸素吸収シート6は、例えば、粉末状の鉄系酸素吸収剤と樹脂材料とが混練され、これが帯状のシート状に形成されたものである。製品化された酸素吸収シート、即ち酸素吸収シートを含むシート包装体の用途による種類としては、水分依存型と自力反応型とがある。水分依存型は、水分の存在下で酸素を吸収するタイプである(例えば特開平5−237380号および特開平5−318574号参照)。自力反応型は、例えば水分依存型のものに含水給水シートが貼着されたものとなっており、自ら水分を保持するタイプである(例えば特開平2−203937号参照)。尚、本発明の実施の形態のシート包装体の製造装置は、水分依存型のものを製造するものとなっている。
【0043】
帯状通気層シート7は、シート状被包装体となる酸素吸収シートが使用時に酸素を吸収することができるようにするため、通気性を有している。一方、帯状カバーフィルム8は、非通気性のフィルムである。上記帯状酸素吸収シート6、帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8は、本発明の実施の形態において100mm幅となっている。
【0044】
また、本シート包装体の製造装置は、第1分断手段としての第1ロータリダイカット装置21、第2吸着ローラとしての受渡しドラム装置22、第1搬送ベルト装置23、シール手段としてのロータリシール装置24、第2分断手段としての第2ロータリダイカット装置25および第2搬送ベルト装置26を備えている。これら各装置21〜26は、1列のライン状に配置されている。尚、受渡しドラム装置22および第1搬送ベルト装置23は搬送手段を構成している。
【0045】
上記の第1ロータリダイカット装置21は、僅かの間隙をおいて上下に対向配置された切断ローラ27と第1吸着ローラとしてのアンビルローラ28とを備え、回転するこれら両ローラ27・28の間に供給された帯状酸素吸収シート6からシート状被包装体チップとしての酸素吸収シートチップ30を切り出すものである。このような第1ロータリダイカット装置21の機能は、例えば特公昭52−20718号、特公平6−57373号あるいは特公平6−41070号に開示されており、従来周知のものである。一方、本発明の実施の形態の第1ロータリダイカット装置21は、さらに以下のような構成を備えている。
【0046】
第1ロータリダイカット装置21は、帯状酸素吸収シート6から直径50mmの酸素吸収シートチップ30を回転方向に不要部分を生じることなく、連続的に切り出している。
【0047】
また、アンビルローラ28は、図2に示すように、回転ドラム部31とこの回転ドラム部31の両側に設けられたブローリング部32・32とを有している。
回転ドラム部31は、図示しない駆動手段により回転駆動される回転軸33に取り付けられ、この回転軸33は、軸受34・35を介して固定部材36・37により支持されている。また、両ブローリング部32・32は、固定部材36・37とブローリング部32・32との間に設けられた複数の連結部材38…により、回転しない状態に保持されている。
【0048】
回転ドラム部31には各々独立した多数の吸引部39…が形成されている。これら吸引部39…は、回転ドラム部31の円形の外周部に沿い、一定ピッチで回転ドラム部31の全周に渡って形成されている。また、吸引部39は回転ドラム部31の周方向に2列をなして形成されている。吸引部39は円形穴部39aと2本のノズル部39b・39bからなる。円形穴部39aは、回転ドラム部31の側面から内方へ延びている。ノズル部39b・39bは、円形穴部39aよりも小径の穴状をなし、円形穴39aから回転ドラム部31の外周面に達している。これらノズル部39b・39bは、図3に示すように、回転ドラム部31の側面から見てV字形をなすように形成されている。回転ドラム部31の外周面の幅方向における各ノズル部39bの開口位置は、図2に示すように、回転ドラム部31の幅方向における中央部を搬送される酸素吸収シートチップ30の直径内に収まる位置である。
【0049】
各ブローリング部32には、吸引部39への負圧供給通路となる負圧領域設定溝40と、吸引部39への正圧供給通路となる正圧供給穴41とが形成されている。負圧領域設定溝40には図示しない空気吸引装置が接続され、正圧供給穴41には図示しない空気吹出し装置が接続されている。負圧領域設定溝40および正圧供給穴41は、回転ドラム部31側の側面から反対側の側面方向へ延びている。本発明の実施の形態における負圧領域設定溝40の範囲は、図3に示すように、アンビルローラ28に対する帯状酸素吸収シート6の接点Aからアンビルローラ28の回転方向へ若干移動した位置を起点とするアンビルローラ28の回転方向へ約142°の範囲である。従って、この負圧領域設定溝40の範囲におけるアンビルローラ28の外周面には、吸引力が作用する。
【0050】
また、正圧供給穴41は、円形穴状をなし、1個の吸引部39における円形穴部39aとのみ連結可能である。この正圧供給穴41の設定位置は、図3に示すように、回転ドラム部31における受渡しドラム装置22との対向中心位置を起点とする回転ドラム部31の回転方向側位置である。
【0051】
受渡しドラム装置22は、図4に示すように、固定ローラ51とこの固定ローラ51の外周側に設けられた回転ローラ52とを有している。固定ローラ51は軸部51aが固定部材53に固定され、回転しない状態となっている。回転ローラ52は、軸受54・55を介して固定ローラ51に設けられ、その軸部52aが軸受56を介して固定部材57により支持されている。上記軸部52aは図示しない駆動手段により回転駆動される。
【0052】
回転ローラ52には、前記回転ドラム部31と同様、図3に示すように、各々独立した多数の吸引部58…が形成されている。これら吸引部58…は、回転ローラ52の円形の外周部に沿い、一定ピッチで回転ローラ52の全周に渡って形成されている。吸引部58は回転ローラ52の周方向に2列をなして形成されている。吸引部58は円形穴部58aとノズル部58bからなる。ノズル部58bは、円形穴部58aよりも小径の穴状をなし、円形穴58aから回転ローラ52の外周面に達している。回転ローラ52の外周面の幅方向における各ノズル部58bの開口位置は、図4に示すように、回転ローラ52の幅方向における中央部を搬送される酸素吸収シートチップ30の直径内に収まる位置である。
【0053】
固定ローラ51および回転ローラ52の内部には、吸引部58への負圧供給通路59が設けられている。この負圧供給通路59は、一端部が図示しない空気吸引装置と接続され、他端部が上記吸引部58まで達している。この負圧供給通路59の他端部は負圧供給穴59aとなっている。この負圧供給穴59aの設定位置は、図10に示すように、回転ローラ52の全周に渡る範囲である。従って、回転ローラ52、即ち受渡しドラム装置22の外周面の全周には、吸引力が作用する。
【0054】
上記回転ローラ52の外周面の幅は、酸素吸収シートチップ30の直径50mmよりも狭くなっている。また、回転ローラ52の周速は、アンビルローラ28の周速よりも速くなっている。従って、図1に示すように、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に酸素吸収シートチップ30が受け渡されるとき、受渡しドラム装置22上の各酸素吸収シートチップ30は互いに所定の間隔をおいて搬送される。
【0055】
第1搬送ベルト装置23は、図5に示すように、上搬送ベルト装置および上搬送手段としての上側の丸ベルト装置61と下搬送ベルト装置および下搬送手段としての下側の平ベルト装置62とを備えている。丸ベルト装置61は、図7に示すように、平行に配された2本の丸ベルト61a・61aを移動させるものである。これら丸ベルト61a・61aは、図5に示す丸ベルト装置61の搬送始端側において、回転ローラ52の両側に位置している。即ち、両丸ベルト61a・61a同士の間隔は、前記回転ローラ52の幅よりも広く、かつ酸素吸収シートチップ30の直径よりも小さくなっている。丸ベルト装置61は、上記丸ベルト61a・61aを、駆動ローラ61b、搬送始端位置に設けられた始端部支持ローラ61c、搬送終端位置に設けられた終端部支持ローラ61d、および2個のガイドローラ61e・61fにより回転駆動するものである。
【0056】
平ベルト装置62は、図7に示すように、平行に配された2本の平ベルト62a・62aを移動させるものである。平ベルト装置62は、上記平ベルト62a・62aを、駆動ローラ62b、始端部支持ローラ62c、終端部支持ローラ62d、および2個のガイドローラ62e・62fにより回転駆動するものである。酸素吸収シートチップ30の搬送方向において、始端部支持ローラ62cの位置は丸ベルト装置61の始端部支持ローラ61cの位置と一致する一方、終端部支持ローラ62dの位置は丸ベルト装置61の終端部支持ローラ61dの位置よりも搬送方向側に位置している。
【0057】
上記丸ベルト装置61の終端部支持ローラ61dにおける搬送方向側位置であって、平ベルト装置62の終端部支持ローラ62dとの対向位置には、ガイドローラ63が設けられている。このガイドローラ63は、カバーフィルム繰出し軸4から繰り出された帯状カバーフィルム8を帯状通気層シート7に配された酸素吸収シートチップ30上に案内する機能を有している。さらに、ガイドローラ63は、丸ベルト装置61の終端部支持ローラ61dと共に、酸素吸収シートチップ30を帯状通気層シート7上に位置決めした状態で搬送する機能を有している。即ち、終端部支持ローラ61dとガイドローラ63との距離は、酸素吸収シートチップ30の直径以下に設定されている。本発明の実施の形態において、図8に示すように、酸素吸収シートチップ30の直径50mmに対し、上記終端部支持ローラ61dとガイドローラ63との距離は、45mmに設定されている。これにより、終端部支持ローラ61d、即ち丸ベルト61aからガイドローラ63に渡される酸素吸収シートチップ30は、常に、丸ベルト61aまたはガイドローラ63により帯状通気層シート7に押さえつけられた状態となる。
【0058】
ロータリシール装置24は、図1に示すように、ヒートローラ71と受けローラ72とを備えている。ロータリシール装置24は、これら両ローラ71・72にて、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8とを挟み込むことにより、これら両者間に酸素吸収シートチップ30が配された状態で、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8とを熱と圧接力とによりシールするものである。図10に示すように、このロータリシール装置24による帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8とのシール部100aは、その搬送方向において、隣接するもの同士が隙間なく連続するようになっている。
【0059】
第2ロータリダイカット装置25は、僅かの間隙をおいて上下に対向配置された切断ローラ81とアンビルローラ82とを備えている。第2ロータリダイカット装置25は、回転するこれら両ローラ81・82の間に供給された、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8とにより酸素吸収シートチップ30をシールした帯状のシール済シートから、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8により覆われた状態の酸素吸収シートチップ30、即ち図1に示すシート包装体100を切り出すものである。
【0060】
本発明の実施の形態において、第2ロータリダイカット装置25は、上記シール済シートから直径70mmのシート包装体100を回転方向に不要部分を生じることなく切り出している。
【0061】
第2搬送ベルト装置26は、図6に示すように、上側の丸ベルト装置91と下側の平ベルト装置92とを備えている。丸ベルト装置91は、図9に示すように、平行に配された2本の丸ベルト91a・91aを移動させるものである。これら両丸ベルト91a・91a同士の間隔は、シート包装体100の直径よりも小さくなっている。丸ベルト装置91は、上記丸ベルト91a・91aを、駆動ローラ91b、搬送始端位置に設けられた始端部支持ローラ91c、搬送終端位置に設けられた終端部支持ローラ91d、および2個のガイドローラ91e・91fにより回転駆動するものである。
【0062】
平ベルト装置92は、図9に示すように、平行に配された2本の平ベルト92a・92aを移動させるものである。平ベルト装置92は、上記平ベルト92a・92aを、駆動ローラ92b、始端部支持ローラ92c、終端部支持ローラ92d、および2個のガイドローラ92e・92fにより回転駆動するものである。
【0063】
以上のような各手段を備えた構成において、酸素吸収シート繰出し軸1に取り付けられた帯状酸素吸収シート6は、ニップローラ9および第1ロータリダイカット装置21を経た後、ガイドローラ10・11を介して使用済酸素吸収シート巻取り軸2に達している。通気層シート繰出し軸3に取り付けられた帯状通気層シート7は、第1搬送ベルト装置23、ロータリシール装置24および第2ロータリダイカット装置25を経た後、ガイドローラ14を介して使用済被覆シート巻取り軸5に達している。また、カバーフィルム繰出し軸4に取り付けられた帯状カバーフィルム8は、ガイドローラ13、ガイドローラ63、ロータリシール装置24および第2ロータリダイカット装置25を経た後、ガイドローラ14を介して使用済被覆シート巻取り軸5に達している。
【0064】
上記の構成において、酸素吸収シート繰出し軸1から繰り出された帯状酸素吸収シート6は、第1ロータリダイカット装置21の切断ローラ27とアンビルローラ28との間に送られる。第1ロータリダイカット装置21では、切断ローラ27とアンビルローラ28との回転により、帯状酸素吸収シート6から酸素吸収シートチップ30を連続的に切り出す。切り出された酸素吸収シートチップ30は、アンビルローラ28により吸着され、アンビルローラ28の回転に伴って搬送される。一方、第1ロータリダイカット装置21を経た帯状酸素吸収シート6は、使用済酸素吸収シートとなって使用済酸素吸収シート巻取り軸2により巻き取られる。上記切り出し動作においては、酸素吸収シートチップ30が連続して、隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間にほぼ隙間なく切り出される。従って、アンビルローラ28により搬送される酸素吸収シートチップ30は、隣り合うもの同士がほぼ接した状態となっている。
【0065】
アンビルローラ28により受渡しドラム装置22との対向位置まで搬送された酸素吸収シートチップ30は、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に受け渡される。このとき、図3に示すように、酸素吸収シートチップ30の位置に対応するアンビルローラ28の吸引部39は、負圧領域設定溝40から外れることになる。従って、この吸引部39からは酸素吸収シートチップ30に吸着力が作用しない。また、吸引部39の残留負圧による酸素吸収シートチップ30に対する吸着作用を阻止するため、吸引部39が正圧供給穴41に達したとき、正圧供給穴41から吸引部39へ強制的に圧縮空気が吹き込まれる。これにより、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22への酸素吸収シートチップ30の受渡しが確実に行われる。
【0066】
また、受渡しドラム装置22の周速はアンビルローラ28の周速よりも速くなっている。従って、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に受け渡された場合、各酸素吸収シートチップ30は、所定の間隔をおいて受渡しドラム装置22の外周面に並ぶことになる。隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間の上記間隔は、ロータリシール装置24での処理によって形成される、図10に示す隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間のシール部100aの幅に相当する。
【0067】
受渡しドラム装置22により第1搬送ベルト装置23の位置に搬送された各酸素吸収シートチップ30は、酸素吸収シートチップ30上に位置する丸ベルト装置61の丸ベルト61a・61aにより受渡しドラム装置22から強制的に引き剥がされ、平ベルト装置62の平ベルト62a・62a上における帯状通気層シート7上に配される。その後、酸素吸収シートチップ30は、丸ベルト61a・61aと平ベルト62a・62aとの間に挟み込まれた状態で搬送される。
【0068】
丸ベルト装置61の終端部支持ローラ61dの位置まで搬送された酸素吸収シートチップ30は、終端部支持ローラ61d、即ちこの位置の丸ベルト61a・61aとガイドローラ63とにより同時に押さえ込まれた状態で丸ベルト装置61からガイドローラ63に受け渡される。従って、この受渡し時においても、酸素吸収シートチップ30の位置決め状態が維持される。
【0069】
ガイドローラ63側に達した酸素吸収シートチップ30は、ガイドローラ63の位置において上方から供給される帯状カバーフィルム8により上面が覆われる。従って、この位置から、酸素吸収シートチップ30は下側の帯状通気層シート7と上側の帯状カバーフィルム8との間に挟み込まれ、これらにより位置決めされた状態で搬送される。
【0070】
その後、帯状カバーフィルム8、酸素吸収シートチップ30および帯状通気層シート7の重合体がロータリシール装置24に達すると、各酸素吸収シートチップ30の周りがロータリシール装置24によりシールされる。次に、このシール済シート体は第2ロータリダイカット装置25に達すると、第2ロータリダイカット装置25により酸素吸収シートチップ30の周りのシール部100aから切断される。これによりシート包装体100が得られる。この第2ロータリダイカット装置25での切断処理は、隣り合うシート包装体100・100間に隙間が生じないように行われる。
【0071】
その後、処理済の帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8は、ガイドローラ14を経て使用済被覆シート巻取り軸5により巻き取られる。一方、シート包装体100は、第2搬送ベルト装置26により上下から押さえつけられ、位置決めされた状態でさらに搬送された後、例えば図示しない収容部に収容される。
【0072】
上記のように、本製造装置では、直線状の1本の搬送路によって、酸素吸収シートチップ30の形成からシート包装体100の完成までの製造ラインが形成されているので、酸素吸収シートチップ30を別の搬送路により別の方向から移送してシート包装体100を形成するような構成と比較して、装置に必要なスペースを小さくすることができ、装置の小型化が可能である。
【0073】
これにより、本製造装置は、多数のセンサ等を使用した複雑な制御を必要とする構成とは異なり、部品点数の減少および制御の簡略化を図ることができ、低コストの構成とすることができる。
【0074】
また、本製造装置では、帯状酸素吸収シート6からの酸素吸収シートチップ30の切り出し、酸素吸収シートチップ30を内包した状態での帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8のシール、並びにこのシール部からのシート包装体100の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1ロータリダイカット装置21、ロータリシール装置24並びに第2ロータリダイカット装置25により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0075】
また、第1ロータリダイカット装置21から第2ロータリダイカット装置25までの一連の処理を高速で行うために、酸素吸収シートチップ30の搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態で行っているので、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0076】
また、第1ロータリダイカット装置21で形成された酸素吸収シートチップ30をアンビルローラ28により吸着して受渡しドラム装置22に渡し、受渡しドラム装置22で吸着しながらさらに搬送して第1搬送ベルト装置23に渡すようにしているので、酸素吸収シートチップ30の形成後から帯状通気層シート7上に供給するまでの間において、酸素吸収シートチップ30を位置ずれすることなく、連続的にかつ高速で搬送し得るようになっている。
【0077】
また、アンビルローラ28と受渡しドラム装置22との周速差によって、隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間に必要な間隔を設定しているので、この設定が容易になっている。
【0078】
また、受渡しドラム装置22から第1搬送ベルト装置23への酸素吸収シートチップ30の受け渡しでは、第1搬送ベルト装置23の丸ベルト装置61により受渡しドラム装置22から酸素吸収シートチップ30を引き剥がして平ベルト装置62上に配し、この平ベルト装置62と丸ベルト装置61とにより酸素吸収シートチップ30を挟持して搬送するようにしている。従って、受渡しドラム装置22から第1搬送ベルト装置23への酸素吸収シートチップ30の受け渡しを、酸素吸収シートチップ30の位置ずれを生じることなく、良好に行うことができる。
【0079】
また、酸素吸収シートチップ30上に帯状カバーフィルム8が配されるときには、酸素吸収シートチップ30に対する丸ベルト装置61と平ベルト装置62とによる挟み込みが解除される一方、ガイドローラ63と平ベルト装置62とによる挟み込みが行われる。このときの丸ベルト装置61からガイドローラ63への酸素吸収シートチップ30の受け渡しの際には、酸素吸収シートチップ30の後端部が丸ベルト装置61を通過する前に、酸素吸収シートチップ30の前端部がガイドローラ63と平ベルト装置62との間に挟み込まれる。従って、酸素吸収シートチップ30の挟持状態が解除されて酸素吸収シートチップ30が位置ずれする事態は生じない。
【0080】
また、本製造装置では、第1ロータリダイカット装置21および第2ロータリダイカット装置25において、回転方向に不要部分が生じないように分断を行い、それぞれ、酸素吸収シートチップ30およびシート包装体100を得るとともに、アンビルローラ28と受渡しドラム装置22との周速差により、隣合う酸素吸収シートチップ30・30間にロータリシール装置24にて形成されるシール部100aに相当する隙間が生じるようにしているので、材料を無駄なく使用しながら、高速でのシート包装体100の製造が可能となっている。
【0081】
尚、以上の説明において、本製造装置により製造されるシート包装体100は、酸素吸収シートを包装したものとなっているが、これに限定されることなく、その他のシート状のもの、例えば、酸素吸収シートに代えて、薬効成分を放出する薬剤シートを包装したものであってもよい。
【0082】
また、本発明の実施の形態においては、第1搬送ベルト装置23に丸ベルト装置61を使用しているが、この丸ベルト装置61に代えて平ベルト装置62と同様の平ベルト装置を使用してもよい。この場合には、平ベルトの幅に制限を受けやすいものの、酸素吸収シートチップ30に対して大きい摩擦力が得られ、酸素吸収シートチップ30のさらに良好な搬送が可能となる。
【0083】
また、上記例のシート包装体の製造装置において、製造速度を規制する要因となるのは、ロータリシール装置24でのヒートシールと考えられる。従って、さらに製造速度を高めるには、帯状カバーフィルム8あるいは帯状カバーフィルム8と帯状通気層シート7との両者を予熱しておくようにしてもよい。
【0084】
また、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8とをヒートシールせずに、例えば接着剤により貼着する構成としてもよい。このような構成としては、例えば、帯状通気層シート7の帯状カバーフィルム8との対向面が糊面となっており、帯状通気層シート7をこの糊面を覆う剥離紙を剥離しながら供給するものが考えられる。この場合、ロータリシール装置24は圧接力のみを付与するものとなる。
〔発明の実施の形態2〕
本発明の実施の他の形態を図11ないし図19に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の発明の実施の形態1に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0085】
本実施の形態のシート包装体の製造装置の概略の構成は、図11に示すものとなっている。このシート包装体の製造装置は、その前段部に前記実施の形態1に示したシート包装体の製造装置をほぼ含んでいる。但し、本シート包装体の製造装置は、前記の使用済被覆シート巻取り軸5に代えて使用済被覆シート切断回収装置211を備えている。
【0086】
上記の使用済被覆シート切断回収装置211は、一対のガイドローラ221、一対のガイドローラ222、カットブロア223および回収箱224を備えている。この使用済被覆シート切断回収装置211において、処理済の帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8は、ガイドローラ222・222を経てカットブロア223に取り込まれ、このカットブロア223にて小さく切断された後、回収箱224内に回収される。
【0087】
また、本シート包装体の製造装置では、図11に示すガイドローラ221よりも後の構成が後段部となっている。この後段部は、シート包装体100の搬送方向に沿って、第1不良品回収部212、第2不良検出手段としての透過式不良品検出部213、第2不良品回収部214、整列搬送手段としての整列搬送部215および箱詰部216を備えている。この後段部の具体的な構成は、図12にも示す。
【0088】
第1不良品回収部212は、第2搬送ベルト装置231、回収箱232、第1不良検出手段としてのカラーセンサ233a〜233d、および第1不良検出手段としての光電センサ234a・234bを備えている。但し、カラーセンサ233a〜233dおよび光電センサ234a・234bについては、各不良を予め検出するために、前段部に設けられている。
【0089】
上記第2搬送ベルト装置231は、図14に示すように、上ベルト装置235、下ベルト装置236およびシリンダ237を備えている。上ベルト装置235および下ベルト装置236は、これらの間にシート包装体100を挟持して搬送するものである。
【0090】
上ベルト装置235は、前ベルト装置238および後ベルト装置239を備えている。前ベルト装置238は、ベルト238a、駆動ローラ238b、2個の支持ローラ238c・238dおよびガイドローラ238e・238fから構成されている。後ベルト装置239は、ベルト239a、支持ローラ239bおよび上記支持ローラ238dにより構成されている。上記のベルト238aは、駆動ローラ238bに駆動されて同図に矢印で示す方向へ移動する。ベルト239aは、上記のベルト238aの移動により支持ローラ238dが回転し、この回転により移動する。
【0091】
同様に、下ベルト装置236は、前ベルト装置240および後ベルト装置241を備えている。前ベルト装置240は、ベルト240a、駆動ローラ240b、2個の支持ローラ240c・240dおよびガイドローラ240e・240fから構成されている。後ベルト装置241は、ベルト241a、支持ローラ241bおよび上記支持ローラ240dにより構成されている。上記のベルト240aは、駆動ローラ240bに駆動されて同図に矢印で示す方向へ移動する。ベルト241aは、上記のベルト240aの移動により支持ローラ240dが回転し、この回転により移動する。
【0092】
上記両方の後ベルト装置239・241は、支持ローラ238d・240d側を中心として、上下の位置、即ち同図に二点鎖線にて示す搬送位置と実線にて示す回収位置とに一体的に回動可能である。上記搬送位置は、シート包装体100をさらに次段の装置に搬送するための位置であり、回収位置は、不良品であるシート包装体100を回収箱232に投入するための位置である。後ベルト装置239・241の上記回動は、シリンダ237に駆動されて行われる。従って、後ベルト装置239・241およびシリンダ237は第1排除手段を構成している。
【0093】
カラーセンサ233aは帯状酸素吸収シート6の、カラーセンサ233bは帯状通気層シート7の、カラーセンサ233cは帯状カバーフィルム8のそれぞれつなぎ目を検出するものである。
【0094】
上記つなぎ目とは、例えば、帯状酸素吸収シート6において、帯状酸素吸収シート6の後端部と次の帯状酸素吸収シート6の前端部とのつなぎ目である。本シート包装体の製造装置では、前述のように、帯状の帯状酸素吸収シート6、帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8を連続的に供給することにより、高速にてシート包装体を製造可能となっている。従って、ロール状に巻かれた例えば帯状酸素吸収シート6が使用されることにより無くなった場合に、その帯状酸素吸収シート6の後端部を次に使用するロール状の帯状酸素吸収シート6の前端部と接続している。これにより、帯状酸素吸収シート6の供給を迅速に再開し、高い生産性を維持することが可能となる。このようなことから、上記つなぎ目が発生し、このつなぎ目の部分がシート包装体の製造装置に供給される。これは、他の帯状通気層シート7および帯状カバーフィルム8においても同様である。
【0095】
上記つなぎ目がシート包装体の製造に使用された場合、その製品は不良品となり、排除しなければならない。そこで、カラーセンサ233a〜233cにて、色が変化する上記つなぎ目を検出している。
【0096】
また、光電センサ234aは帯状通気層シート7の、また光電センサ234bのそれぞれ蛇行を検出している。例えば光電センサ234aは帯状通気層シート7の両端部に対向して一対設けられており、反射光量の変化により帯状通気層シート7の蛇行を検出する。光電センサ234bと帯状カバーフィルム8との関係もこれと同様である。
【0097】
帯状通気層シート7または帯状カバーフィルム8が蛇行状態で送られた場合、酸素吸収シートチップ30をこれらにより良好に被覆できない事態や、シート包装体100の内部において酸素吸収シートチップ30が偏る事態が生じる。このようなシート包装体100は、製品として価値が低いものとなり、排除しなければならない。そこで、光電センサ234a・234bにて上記蛇行の検出を行っている。
【0098】
カラーセンサ233dは、第1搬送ベルト装置23にて搬送される酸素吸収シートチップ30の表裏およびピッチ検出を行っている。帯状酸素吸収シート6、即ち酸素吸収シートチップ30は、その吸着面が帯状通気層シート7と対向する必要があり、これが逆になっていると所定の酸素吸収機能を発揮しないことになる。また、酸素吸収シートチップ30は、表裏で色や光沢が異なっている。従って、カラーセンサ233dにて酸素吸収シートチップ30の表裏検出を行っている。尚、この検出は、1個のロール状の帯状酸素吸収シート6に対して1回検出すればよい。
【0099】
また、隣り合う上記酸素吸収シートチップ30・30同士のピッチが所定ピッチに対して変化していた場合、ロータリシール装置24でのシール工程、および第2ロータリダイカット装置25での切り出し工程にて、不良品が発生する。そこで、このような不良品を排除するために、カラーセンサ233dにて酸素吸収シートチップ30のピッチを検出している。
【0100】
上記カラーセンサ233a〜233dおよび光電センサ234a・234bにて各不良が検出された場合、その不良を有するシート包装体100は第1不良品回収部212にて排除される。このために、本シート包装体の製造装置は、図13に示す制御装置217を備えている。この制御装置217は、例えばマイクロコンピュータにて構成されており、上記カラーセンサ233a〜233dおよび光電センサ234a・234bからの検出信号に基づいて、不良であるか否かを判定する。さらに、制御装置217は、何れかのセンサによる前記不良の検出に応じて、第2搬送ベルト装置231における後ベルト装置239・241が回収位置へ移動するように、シリンダ237を制御する。これにより、不良品であるシート包装体100は回収箱232内へ投入される。
【0101】
制御装置217は、シリンダ237の駆動のタイミングを、各センサの位置とシート包装体100等の搬送速度とに基づいて演算し、シリンダ237を制御する。この場合、第1不良品回収部212の位置での不良品の正確な特定が困難であれば、その不良品と判定される前後のいくつかのシート包装体100も排除するように制御してもよい。
【0102】
透過式不良品検出部213は、図15に示す光源251、撮像部252、ガラス板254および搬送用ブロア255を備え、さらに図13に示す画像処理部253を備えている。ガラス板254は、第1不良品回収部212と第2不良品回収部214との間におけるシート包装体100の搬送経路に設けられている。光源251は、ガラス板254の下方位置に設けられ、ガラス板254上のシート包装体100に光を照射する。撮像部252は、ガラス板254を介して上記光源251と対向するように設けられ、シート包装体100を撮像し、その画像を画像データに変換する。画像処理部253は、撮像部252から得られた上記画像データに対して画像処理を行い、そのシート包装体100が良品であるか否かを判定する。搬送用ブロア255は、ガラス板254上に、シート包装体100をガラス板254と非接触の状態で搬送するための空気層を形成する。
【0103】
透過式不良品検出部213では、先ず、シート包装体100内での酸素吸収シートチップ30の有無を検出する。さらに、透過式不良品検出部213では、シート包装体100の外形寸法等が規定寸法内に収まっているか否か等を検出する。
【0104】
上記画像処理部253での判定方法は、従来周知の図形解析のためのアルゴリズムにより行うことができる。さらに、他の判定方法としては、原画像の特徴抽出により、原画像のデータ量を少なくし、高速に処理する方法がある。即ち、原画像についてのエッジ等の特徴点のみの抽出を行うことにより、面(二次元)である原画像を図形データ、即ち線(一次元)として扱い、画像データの数を低減する方法である。
【0105】
また、シート包装体100の照明においては、光源251として高輝度のものを使用し、背景画像に影響を受けない方法で照射することにより、シート包装体100の輪郭とその内容物、即ち酸素吸収シートチップ30の影のみを撮像可能としている。
【0106】
ここで、透過式不良品検出部213、並びに前記カラーセンサ233a〜233dおよび光電センサ234a・234bでの主な検出項目について、表1にまとめておく。
【0107】
【表1】
【0108】
第2不良品回収部214は、図12に示すように、第3搬送ベルト装置261の前部、および第2排除手段としての不良品排出装置262によって構成されている。第3搬送ベルト装置261は、下搬送ベルト装置263、上前搬送ベルト装置264および上後搬送ベルト装置265を備えている。第3搬送ベルト装置261の前部では、シート包装体100を下搬送ベルト装置263の前部と上前搬送ベルト装置264とにより挟持して搬送する。また、第3搬送ベルト装置261の後部では、シート包装体100を下搬送ベルト装置263の後部と上後搬送ベルト装置265とにより挟持して搬送する。上記の各搬送ベルト装置263〜265は、前記の他の搬送ベルト装置と同様、ローラによりベルトを支持し、ベルトを移動させるものである。
【0109】
不良品排出装置262は、下搬送ベルト装置263上における上前搬送ベルト装置264と上後搬送ベルト装置265との間に設けられている。不良品排出装置262は、図16に示すように、ベルト262aと、このベルトを支持する支持ローラ262b・262cと、ベルト昇降装置262dとを備えている。
【0110】
上記のベルト262aは、下搬送ベルト装置263のベルト263aによるシート包装体100の搬送方向と直交する方向に配されている。支持ローラ262bは位置が固定である。一方、支持ローラ262cは、ベルト昇降装置262dに駆動されて、同図に実線で示す退避位置と、二点鎖線で示す、ベルト262aがシート包装体100と接触する作動位置とに移動する。ベルト262aが回転している状態において支持ローラ262cが作動位置に移動したときには、前記ベルト263a上のシート包装体100がベルトによって同図に矢印で示す方向へ撥ね飛ばされ、前記ベルト263a上から排除される。排除されたシート包装体100は、図11に示す回収箱266内に投入される。尚、支持ローラ262b・262cは何れが駆動側であってもよい。
【0111】
上記ベルト昇降装置262dの動作は、図13に示した制御装置217により制御される。即ち、制御装置217は、透過式不良品検出部213の画像処理部253にてシート包装体100が不良であると判定されたときに、このシート包装体100が排除されるように、ベルト昇降装置262dを制御する。制御のタイミングは、透過式不良品検出部213と不良品排出装置262との距離、およびシート包装体100の搬送速度とに基づいて、制御装置217が演算する。
【0112】
尚、第2搬送ベルト装置231にも、前記後ベルト装置239・241およびシリンダ237からなる構成に代えて、上記不良品排出装置262を備えていてもよい。
【0113】
整列搬送部215は、第3搬送ベルト装置261の後部、即ち上後搬送ベルト装置265と下搬送ベルト装置263の後部、整列スクリュー装置271、包装体前支持装置272および数量分け搬送装置273を備えている。
【0114】
上記の上後搬送ベルト装置265における後端部の支持ローラ265bは、図17に示すように、下搬送ベルト装置263の支持ローラ263bの後方位置に近接して設けられ、かつ軸心が上記支持ローラ263bの軸心とほぼ同じ高さ位置となっている。また、上後搬送ベルト装置265のベルト265aは、上記支持ローラ263bの外周面上において、下搬送ベルト装置263のベルト263aの上に重なるように配されている。従って、上記の両ベルト265a・263a間に挟持されて搬送されるシート包装体100は、上後搬送ベルト装置265と下搬送ベルト装置263との後端部において、下方へ搬送される。
【0115】
上記支持ローラ265bの下方には、シート包装体100をさらに下方へ案内する一対のガイドローラ274が設けられている。このガイドローラ274、前記下搬送ベルト装置263および上後搬送ベルト装置265は搬入手段を構成している。上記ガイドローラ274のさらに下方には、前記整列スクリュー装置271が設けられている。シート包装体100は、ガイドローラ274から整列スクリュー装置271へ起立状態で落下する。
【0116】
整列スクリュー装置271は下ガイド板275の上に設けられている。整列スクリュー装置271は、図18に示すように、一対の整列スクリュー276・277を備えている。各整列スクリュー276・277は、螺旋状に連続する羽根部276a・277aを有し、図示しない駆動機構により回転駆動される。整列スクリュー装置271に落下したシート包装体100は、上記の両整列スクリュー276・277間に保持され、これら整列スクリュー276・277の回転により、同図に示す矢印方向へ前記下ガイド板275上を移動する。この場合、シート包装体100は、上記羽根部276a・277aの軸方向の前後に位置する羽根の間に側部が保持される。整列スクリュー276・277の終端部を通過したシート包装体100は、図18に示す側部ガイド278により両側部が案内される。
【0117】
上記下ガイド板275上でのシート包装体100の搬送においては、最前部のシート包装体100の上部が包装体前支持装置272により支持される。包装体前支持装置272は、図17に示すように、シート包装体100の搬送方向に移動する例えばベルト272aを備え、このベルト272aに支持部材272bが設けられたものとなっている。支持部材272bは下ガイド板275上に起立状態で保持されたシート包装体100の上部に当接可能である。また、上記支持部材272bは、整列スクリュー装置271の搬送動作によるシート包装体100の移動に伴って、搬送方向へ移動する。これにより、シート包装体100は、前方への倒れ込みを防止するように支持される。
【0118】
数量分け搬送装置273は、図12に示すように、シート包装体センサ279、搬送装置280および仕切り部材駆動装置281を備えている。搬送装置280および仕切り部材駆動装置281は仕切り手段を構成している。シート包装体センサ279は、図19に示すように、整列スクリュー装置271に搬送されるシート包装体100を計数するために、下搬送ベルト装置263上を通過するシート包装体100を検出するものである。上記シート包装体100の計数は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて、制御装置217により行われる。従って、シート包装体センサ279と制御装置217とにより計数手段が構成されている。
【0119】
搬送装置280は、図12に示すように、シート包装体100の搬送方向に移動する例えばベルト280cを備え、このベルト280cに前仕切り部材280aと後仕切り部材280bとが複数対設けられたものとなっている。前仕切り部材280aと後仕切り部材280bとは、シート包装体100の搬送方向に所定間隔をおいて並んでいる。この所定間隔は、箱詰部216において1箱に収納されるシート包装体100を重ね合わせた場合の厚さに応じて設定されている。
【0120】
後仕切り部材280bは、図17に示す状態から図19に示す状態に傾動可能である。また、前仕切り部材280aは、図12における整列スクリュー装置271の手前に位置する前仕切り部材280aにて示すように、進行方向の後方側へ傾動可能である。前仕切り部材280aは、整列スクリュー装置271を通過する手前において上記のように傾動され、整列スクリュー装置271を通過後、正規の状態に起立するようになっている。
【0121】
仕切り部材駆動装置281は、図19に示すように、例えばソレノイドにて構成され、進退可能なロッド部281aを備えている。このロッド部281aは、進出時に後仕切り部材280bの下部を押し上げ、後仕切り部材280bを図19に示す状態に回転させるようになっている。仕切り部材駆動装置281の作動は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて制御装置217により制御される。即ち、制御装置217は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて、整列スクリュー装置271に投入されるシート包装体100の数を計数し、この数が箱詰部216において1箱に収納されるシート包装体100の数に達したときに、ロッド部281aが進出するように仕切り部材駆動装置281を制御する。これにより、シート包装体100に対しての1箱に収納される数量毎の数量分けを行うことができる。尚、図19においては、包装体前支持装置272と整列スクリュー装置271との記載を省略している。
【0122】
箱詰部216は、図12に示す搬送装置280とプッシャ282とにより構成されている。プッシャ282は、搬送装置280による搬送方向と直交する方向に移動するものである。即ち、プッシャ282は、プッシャ282の位置に到達した前仕切り部材280aと後仕切り部材280bとの間のシート包装体100を、搬送装置280を介してプッシャ282と対向配置された箱に押し込むようになっている。このプッシャの動作は、制御装置217により制御される。
【0123】
上記の構成において、第2ロータリダイカット装置25にて切り出されたシート包装体100は第1不良品回収部212に搬送され、シート包装体100が切り出された後の使用済被覆シートは、使用済被覆シート切断回収装置211にて回収される。
【0124】
第1不良品回収部212に到達したシート包装体100のうち、カラーセンサ233a〜233dおよび光電センサ234a・234bでの検出に基づいて制御装置217により不良品と判断されたものは、ここで排除される。この排除は、図14に示したように、第2搬送ベルト装置231の後ベルト装置239・241が回収位置へ移動することにより行われる。
【0125】
第1不良品回収部212を経たシート包装体100は透過式不良品検出部213に搬送される。この搬送は、第2搬送ベルト装置231にて行われる。透過式不良品検出部213では、表1に示したように、製品、即ちシート包装体100の寸法、シート包装体100の酸素吸収シートチップ30の寸法、酸素吸収シートチップ30の有無を検出する。この検出結果に基づき、制御装置217は、シート包装体100が不良品であるか否かを判定する。不良品と判定されたシート包装体100は、第2不良品回収部214に達したときに排除される。
【0126】
透過式不良品検出部213において、シート包装体100は、搬送用ブロア255にて形成される気流により、ガラス板254上を浮上した状態で搬送される。シート包装体100が上記ガラス板254上を通過するときに光源251からの光がシート包装体100に照射され、その像が撮像部252にて撮像される。
【0127】
上記ガラス板254上を通過したシート包装体100は、第2不良品回収部214の下搬送ベルト装置263と上前搬送ベルト装置264とにより搬送され、不良品排出装置262の下方位置に達する。この位置において、シート包装体100は下搬送ベルト装置263のみにより搬送される。不良品排出装置262では、その下方位置に不良品と判定されたシート包装体100が到達するときに、ベルト262aがシート包装体100上に降下し、このシート包装体100を下搬送ベルト装置263上から撥ね飛ばす。
【0128】
不良品排出装置262を経たシート包装体100は、下搬送ベルト装置263と上後搬送ベルト装置265とにより搬送され、整列搬送部215の整列スクリュー装置271に供給される。
【0129】
この場合、シート包装体100は、下搬送ベルト装置263と上後搬送ベルト装置265との後端部において、両ベルト265a・263a間に挟持されて下方へ搬送され、さらにガイドローラ274に案内されて、整列スクリュー装置271における一対の整列スクリュー276・277間に落下する。
【0130】
シート包装体100は、整列スクリュー276・277間において、両側部が整列スクリュー276・277に支持されて、起立した状態となる。シート包装体100の一方の側部は、一方の整列スクリュー276の螺旋状の羽根部276aの間に位置し、同様に他方の側部は、他方の整列スクリュー277の羽根部277aの間に位置している。従って、両整列スクリュー276・277の回転により、箱詰部216方向へ搬送される。
【0131】
整列スクリュー276・277の終端部を通過したシート包装体100は、図18に示す側部ガイド278により両側部が案内される。また、最前部のシート包装体100は上部が包装体前支持装置272の支持部材272bにより支持される。この支持部材272bは、シート包装体100の進行に伴ってその進行方向へ移動する。これにより、前方へのシート包装体100の倒れ込みが防止される。
【0132】
また、整列スクリュー装置271によるシート包装体100の搬送時において、搬送方向の前方には、数量分け搬送装置273における搬送装置280の前仕切り部材280aが位置し、搬送方向の後方である整列スクリュー276・277の前端部付近には、後仕切り部材280bが位置している。
【0133】
一方、制御装置217は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて、整列スクリュー装置271に投入されるシート包装体100の枚数を計数している。そして、この計数値が所定値、例えば300枚に達すると、制御装置217は、仕切り部材駆動装置281を作動させる。これにより、図19に示すように、後仕切り部材280bが整列スクリュー装置271に投入されているシート包装体100側に倒れ込む。従って、後仕切り部材280bの傾倒後に整列スクリュー装置271に投入されるシート包装体100は、後仕切り部材280bの後方側に投入される。これにより、一対の前仕切り部材280aと後仕切り部材280bとの間に保持されるシート包装体100の枚数は、上記300枚となる。
【0134】
上記傾倒動作後、その後仕切り部材280bおよびこれと対をなす前仕切り部材280aは、ベルト280cの移動に伴って、図12に示す整列スクリュー装置271側位置から、例えば整列スクリュー装置271とプッシャ282との間の位置に移動して、停止する。このように、ベルト280c、即ち搬送装置280の動作は、間欠動作である。
【0135】
また、上記搬送装置280の動作により、上記一対の前および後仕切り部材280a・280bの後方側の前および後仕切り部材280a・280bが整列スクリュー装置271に対する所定位置に移動する。この場合、上記後方側の前仕切り部材280aは、図12に示すように、搬送方向の後方側へ傾倒状態となっており、この状態のまま、整列スクリュー271a・271bを通過し、その後、起立状態となる。
【0136】
さらに、先に、整列スクリュー装置271とプッシャ282との間の位置に配されていた一対の前および後仕切り部材280a・280bは、上記搬送装置280の動作により、図12に示すように、プッシャ282の位置に到達する。従って、プッシャ282が作動すると、プッシャ282との対向位置に配された箱内に、前および後仕切り部材280a・280b間の例えば300枚のシート包装体100が押し込まれる。即ち、シート包装体100の箱詰めが行われる。
【0137】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、カラーセンサ233a〜233cおよび光電センサ234a・234bでの不良品の検出動作と、透過式不良品検出部213での不良品の検出動作との2段の不良品検出動作を行っているので、高速でのシート包装体の製造が可能な本装置において、各不良品検出部の負担を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うことができる。
【0138】
特に、シート包装体100についての最も重要な検出項目の一つであるシート包装体100内の酸素吸収シートチップ30の有無検出については、カラーセンサ233dにて酸素吸収シートチップ30のピッチを検出し、これに基づいてシート包装体100内における酸素吸収シートチップ30の有無を予め判定している。これにより、透過式不良品検出部213での酸素吸収シートチップ30の有無の検出における負担を軽減でき、酸素吸収シートチップ30の正確な有無検出が可能となっている。
【0139】
また、本シート包装体の製造装置では、第2ロータリダイカット装置25にて切り出されたシート包装体100を、整列搬送部215において整列スクリュー装置271に搬入し、面同士が対向するように起立状態に整列させて搬送している。従って、多数のシート包装体100を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体100の箱詰めが容易となっている。
【0140】
以上のように、上記したシート包装体の製造装置は、例えば、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被 覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えている構成である。
【0141】
上記の構成を有する第1のシート包装体の製造装置によれば、シート状被包装体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体チップは、搬送手段により位置ずれを防止するために保持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および第2分断手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール手段によりシールされる。次に、このシール部が第2分断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体が得られる。
【0142】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0143】
また、第1分断手段からシール手段および第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態での搬送が可能な搬送手段により行っている。また、シート状被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0144】
また、第2のシート包装体の製造装置は、例えば、上記第1のシート包装体の製造装置において、前記の第1分断手段が、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段が、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えている構成である。
【0145】
上記の構成によれば、第1のシート包装体の製造装置の構成による作用に加え、第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えているので、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で行うことができる。
【0146】
また、第3のシート包装体の製造装置は、例えば、第2のシート包装体の製造装置において、前記の第2吸着ローラの周速が、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されている構成である。
【0147】
上記の構成によれば、第2のシート包装体の製造装置の構成による作用に加え、第2吸着ローラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されているので、例えばシール手段でのシール部を確 保するための隙間を隣り合うシート状被包装体チップ同士の間に設けるためのシート状被包装体チップの搬送ピッチの設定を容易に行うことができる。
【0148】
また、第4のシート包装体の製造装置は、例えば、第2のシート包装体の製造装置において、前記の搬送手段が、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっている構成である。
【0149】
上記の構成によれば、第2のシート包装体の製造装置の構成による作用に加え、第1吸着ローラから第2吸着ローラに受け渡されたシート状被包装体チップは、上搬送ベルト装置のベルトにより、第2吸着ローラの外周面から引き剥がされ、下搬送ベルト装置上に供給された下被覆材上に配される。この下被覆材上のシート状被包装体チップは、下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持された状態で搬送される。その後、シート状被包装体チップ上には上被覆材が供給され、シート状被包装体チップは、下および上被覆材に挟み込まれた状態でシール手段に搬送される。
【0150】
これにより、本製造装置では、第2吸着ローラから下被覆材上へのシート状被包装体チップの受け渡しをシート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく良好に行うことができる。
【0151】
また、第5のシート包装体の製造装置は、例えば、第1のシート包装体の製造装置において、前記の搬送手段が、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられている構成である。
【0152】
上記の構成によれば、第1のシート包装体の製造装置の構成による作用に加え、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップは、下搬送手段上の搬送面上に供給された下被覆材上に配され、下搬送手段と上搬送手段とにより挟持された状態で搬送される。シート状被包装体チップは、上搬送手段を通過すると、ガイドローラと下搬送手段とにより挟持され、ガイドローラを介して供給される上被覆材により上面が覆われる。
【0153】
このとき、シート状被包装体チップは、後端部が上搬送手段を通過する前に前端部がガイドローラと下搬送手段との間に挟み込まれるので、シート状被包装体チップの挟持状態が解除されてシート状被包装体チップが位置ずれする事態は生じない。従って、本製造装置では、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態でシート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とにより挟み込むことができる。
【0154】
また、第6のシート包装体の製造装置は、例えば、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成 するとともに、前記一対のローラのうちの一方がシート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラとなっている第1分断手段と、前記第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送し、搬送手段に渡すとともに、第1吸着ローラとの周速差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるように回転する第2吸着ローラと、この第2吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを位置ずれを防止するために保持した状態でシール手段方向へ搬送する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段による搬送方向側に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えている構成である。
【0155】
上記の構成によれば、シート状被包装体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手段の回転する一対のローラにより回転方向に不要部分が生じないように分断され、シート状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体チップは、前記一対のローラのうちの一方である第1吸着ローラに吸着され、この第1吸着ローラの回転に伴って移動する。このとき、各シート状被包装体チップ間には、隙間が生じていない。
【0156】
次に、前記シート状被包装体チップは、第1吸着ローラから第2吸着ローラに渡され、第2吸着ローラの回転に伴って移動する。このとき、第2吸着ローラは、第1吸着ローラとの周速差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるように回転するので、第1吸着ローラから第2吸着ローラへのシート状被包装体チップの受け渡し時において、隣合うシート状被包装体チップ間には、シール手段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じる。
【0157】
次に、シート状被包装体チップは、第2吸着ローラから搬送手段に渡され、搬送手段により位置ずれを防止するために保持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および第2分断手段に搬送される。
【0158】
次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール手段によりシールされる。次に、第2分断手段は、回転する一対のローラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート包装体を得る。
【0159】
上記のように、本シート包装体の製造装置では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラを備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0160】
また、第1分断手段からシール手段および第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの搬送を、位置ずれを防 止するために保持した状態で行っている。また、シート状被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0161】
また、第1および第2分断手段においては、回転方向に不要部分が生じないように分断を行って、それぞれ、シート状被包装体チップおよびシート包装体を得るとともに、第1および第2吸着ローラの周速差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるようにしているので、材料を無駄なく使用しながら、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0162】
また、第7のシート包装体の製造装置は、例えば、第1または第6のシート包装体の製造装置において、前記シート包装体を形成するための前記材料についての不良を検出する第1不良検出手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包装体を排除する第1排除手段と、この第1排除手段の後段に設けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良検出手段と、この第2不良検出手段にて不良が検出されたシート包装体を排除する第2排除手段とを備えている構成である。
【0163】
上記の構成によれば、第1不良検出手段にてシート包装体を形成するための材料についての不良が検出されたとき、第2分断手段を経ることにより形成されたシート包装体のうち、前記不良に起因する不良を含むシート包装体が第1排除手段にて排除される。さらに、前記第1排除手段を経たシート包装体について、第2不良検出手段により不良が検出されたとき、この不良を含むシート包装体が第2排除手段にて排除される。
【0164】
このように、本シート包装体の製造装置では、シート包装体の材料段階での不良の検出動作、および製造されたシート包装体、即ち製品段階での不良の検出動作の2段の検出動作を行っているので、高速でのシート包装体の製造が可能な本装置において、各不良検出手段での負担を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うことができる。
【0165】
また、第8のシート包装体の製造装置は、例えば、第1または第6のシート包装体の製造装置において、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動される構成である。
【0166】
上記の構成によれば、第2分断手段を経て形成されたシート包装体は、搬入手段により寝かされた状態で搬送され、整列搬送手段における一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入される。従って、各シート包装体は一対の整列スクリューの間において面同士が対向しかつ起立した状態となり、整列スクリューが回転することにより、上記の状態を保持して搬送される。
【0167】
これにより、多数のシート包装体を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体の箱詰めが容易となる。
【0168】
また、前記したシート包装体の製造方法は、例えば、回転する一対のローラにより帯状 のシート状被包装体からシート状被包装体チップを切り出す工程と、前記シート状被包装体チップを、位置ずれを生じないように保持した状態で搬送するとともに、帯状の下被覆材上に配する工程と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給する工程と、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールする工程と、回転する一対のローラにより前記シール工程にて形成されたシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る工程とを備えている方法である。
【0169】
上記の方法によれば、回転する一対のローラにより帯状のシート状被包装体からシート状被包装体チップが切り出され、このシート状被包装体チップは、位置ずれを生じないように保持した状態で搬送され、帯状の下被覆材上に配される。さらに、帯状の上被覆材が下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に配される。次に、回転する一対のローラにより上被覆材と下被覆材とがシート状被包装体チップを包装するようにシールされる。次に、回転する一対のローラにより前記シール工程にて形成されたシール部から上および下被覆材が分断され、シート包装体が得られる。
【0170】
上記のように、本シート包装体の製造方法では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラにより行っている。従って、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0171】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段であって、前記一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備えた第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、前記の搬送手段は、前記の第1分断手段に備えられた第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えており、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっている構成である。
【0172】
これにより、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、およびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能である。この結果、シート包装体を高速で製造可能であるという効果を奏する。
【0173】
また、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、前記の第1分断手段が、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段が、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えていることで、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で行うことができるという効果を奏する。
【0174】
また、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、前記の搬送手段が、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっているので、第2吸着ローラから下被覆材上へのシート状被包装体チップの受け渡しをシート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく良好に行うことができるという効果を併せて奏する。
【0175】
また、請求項2の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の下搬送ベルト装置は搬送方向側端部が上搬送ベルト装置の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送ベルト装置の搬送方向側位置における下搬送ベルト装置上の位置に、上被覆材を下搬送ベルト装置上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送ベルト装置との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送ベルト装置とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられている構成である。
【0176】
これにより、請求項1の発明の効果に加え、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態で、シート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とにより挟み込むことができるという効果を奏する。
【0177】
また、以上のように、請求項3の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、前記の搬送手段は、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は 下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられている構成である。
【0178】
これにより、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、およびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能である。この結果、シート包装体を高速で製造可能であるという効果を奏する。
【0179】
また、請求項3の発明のシート包装体の製造装置は、前記の搬送手段が、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられているので、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態で、シート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とにより挟み込むことができるという効果を併せて奏する。
【0180】
また、以上のように、請求項4の発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段は、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューは、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動される構成である。
【0181】
これにより、シート状被包装体からのシート状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態での下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、およびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能である。この結果、シート包装体を高速で製造可能であるという効果を奏する。
【0182】
また、請求項4の発明のシート包装体の製造装置は、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動されることで、多数のシート包装体を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体の箱詰めが容易であるという効果を併せて奏する。
【0183】
また、請求項5の発明のシート包装体の製造装置は、請求項3または4の発明の装置において、前記の第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えている構成である。
【0184】
これにより、請求項3または4の発明の効果に加え、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で行うことができるという効果を奏する。
【0185】
また、請求項6の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1または5の発明の装置において、前記の第2吸着ローラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されている構成である。
【0186】
これにより、請求項1または5の発明の効果に加え、例えばシール手段でのシール部を確保するための隙間を隣り合うシート状被包装体チップ同士の間に設けるためのシート状被包装体チップの搬送ピッチの設定を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0187】
また、請求項7の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1、3、4の何れか1項の発明のシート包装体の製造装置において、前記シート包装体を形成するための前記材料についての不良を検出する第1不良検出手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包装体を排除する第1排除手段と、この第1排除手段の後段に設けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良検出手段と、この第2不良検出手段にて不良が検出されたシート包装体を排除する第2排除手段とを備えている構成である。
【0188】
これにより、本シート包装体の製造装置では、請求項1、3、4の何れか1項の発明の効果に加えて、シート包装体の材料段階での不良の検出動作、および製造されたシート包装体、即ち製品段階での不良の検出動作の2段の検出動作を行っているので、高速でのシート包装体の製造が可能な本装置において、各不良検出手段での負担を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うことができるという効果を奏する。
【0189】
また、請求項8の発明のシート包装体の製造装置は、請求項1または3の発明のシート包装体の製造装置において、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動される構成である。
【0190】
これにより、本シート包装体の製造装置では、請求項1または3の発明の効果に加えて、多数のシート包装体を容易に整列させることができるとともに、その後のシート包装体の箱詰めが容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態のシート包装体の製造装置における概略の全体構成を示す模式図である。
【図2】 図1に示したアンビルローラの縦断面図である。
【図3】 図2に示したアンビルローラの回転ドラム部付近の構成を示す概略の正面図である。
【図4】 図1に示した受渡しドラム装置の縦断面図である。
【図5】 図1に示した第1搬送ベルト装置の概略の正面図である。
【図6】 図1に示した第2搬送ベルト装置の概略の正面図である。
【図7】 図5に示した丸ベルト装置における丸ベルトの位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部の平面図である。
【図8】 図5に示した丸ベルト装置に対するガイドローラの位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部の正面図である。
【図9】 図5に示した丸ベルト装置における丸ベルトの位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部の平面図である。
【図10】 図1に示した各主要手段とシート包装体の製造工程との関係を示す説明図である。
【図11】 本発明の実施の他の形態のシート包装体の製造装置における概略の全体構成を示す模式図である。
【図12】 図11に示したシート包装体の製造装置における後段部の構成をさらに詳細に示す構成図である。
【図13】 図11に示したシート包装体の製造装置が備える制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】 図12に示した第2搬送ベルト装置の拡大図である。
【図15】 図12に示した透過式不良品検出部付近の拡大図である。
【図16】 図12に示した第2不良品回収部を拡大して示す正面図である。
【図17】 図12に示した整列スクリュー装置付近の拡大図である。
【図18】 図12に示した整列スクリュー装置における整列スクリューの平面図である。
【図19】 図18に示した数量分け搬送装置の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収シート繰出し軸(シート状被包装体供給手段)
2 使用済酸素吸収シート巻取り軸(シート状被包装体供給手段)
3 通気層シート繰出し軸(下被覆材供給手段)
4 カバーフィルム繰出し軸(上被覆材供給手段)
5 使用済被覆シート巻取り軸(下被覆材供給手段、上被覆材供給手段)
6 帯状酸素吸収シート(シート状被包装体)
7 帯状通気層シート(下被覆材)
8 帯状カバーフィルム(上被覆材)
21 第1ロータリダイカット装置(第1分断手段)
22 受渡しドラム装置(搬送手段、第2吸着ローラ)
23 第1搬送ベルト装置(搬送手段)
24 ロータリシール装置(シール手段)
25 第2ロータリダイカット装置(第2分断手段)
26 第2搬送ベルト装置
27 切断ローラ
28 アンビルローラ(第1吸着ローラ)
30 酸素吸収シートチップ(シート状被包装体チップ)
61 丸ベルト装置(上搬送ベルト装置、上搬送手段)
62 平ベルト装置(下搬送ベルト装置、下搬送手段)
63 ガイドローラ(上被覆材供給手段)
100 シート包装体
213 透過式不良品検出部(第2不良検出手段)
215 整列搬送部(整列搬送手段)
233a カラーセンサ(第1不良検出手段)
233b カラーセンサ(第1不良検出手段)
233c カラーセンサ(第1不良検出手段)
233d カラーセンサ(第1不良検出手段)
234a 光電センサ(第1不良検出手段)
234b 光電センサ(第1不良検出手段)
237 シリンダ(第1排除手段)
239 後ベルト装置(第1排除手段)
241 後ベルト装置(第1排除手段)
262 不良品排出装置(第2排除手段)
263 下搬送ベルト装置(搬入手段)
265 上後搬送ベルト装置(搬入手段)
274 ガイドローラ(搬入手段)
276 整列スクリュー
277 整列スクリュー

Claims (8)

  1. 帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、
    回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段であって、前記一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備えた第1分断手段と、
    この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、
    帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、
    帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、
    前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、
    回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、
    前記の搬送手段は、前記の第1分断手段に備えられた第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えており、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっていることを特徴とするシート包装体の製造装置。
  2. 前記の下搬送ベルト装置は搬送方向側端部が上搬送ベルト装置の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送ベルト装置の搬送方向側位置における下搬送ベルト装置上の位置に、上被覆材を下搬送ベルト装置上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送ベルト装置との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送ベルト装置とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート包装体の製造装置。
  3. 帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、
    回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、
    この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、
    帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、
    帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、
    前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、
    回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、
    前記の搬送手段は、上下に対向配置されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に設けられていることを特徴とするシート包装体の製造装置。
  4. 帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、
    回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、
    この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、
    帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、
    帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、
    前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシールするシール手段と、
    回転する一対のローラにより前記シール手段によるシール部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているシート包装体の製造装置であって、
    所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、
    前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、
    前記整列搬送手段は、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、
    前記一対の整列スクリューは、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動されることを特徴とするシート包装体の製造装置。
  5. 前記の第1分断手段は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えていることを特徴とする請求項3または4に記載のシート包装体の製造装置。
  6. 前記の第2吸着ローラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるように設定されていることを特徴とする請求項1または5に記載のシート包装体の製造装置。
  7. 前記シート包装体を形成するための前記材料についての不良を検出する第1不良検出手段と、
    前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包装体を排除する第1排除手段と、
    この第1排除手段の後段に設けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良検出手段と、
    この第2不良検出手段にて不良が検出されたシート包装体を排除する第2排除手段とを備えていることを特徴とする請求項1、3、4の何れか1項に記載のシート包装体の製造装置。
  8. 所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送手段と、
    前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、
    前記整列搬送手段は、前記シート包装体の一方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、
    前記一対の整列スクリューは、シート包装体を搬送する方向へ回転駆動されることを特徴とする請求項1または3に記載のシート包装体の製造装置。
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