JP3495862B2 - シート包装体の製造方法および製造装置 - Google Patents

シート包装体の製造方法および製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収シート等
のシート状物品を包装したシート包装体の製造方法およ
び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、食品等の製品を密封する包装材
中には、製品の酸化による見映えの低下や品質の劣化を
防止するために酸素吸収剤が封入されているものがあ
る。この酸素吸収剤は、その形態が粉粒体とされている
場合、これを包装する袋の密封が不完全であると袋から
こぼれて製品中に混入し易いこと、酸素吸収を行った表
面部の酸素吸収剤が硬化して内部の酸素吸収剤が機能を
発揮し難くなった場合、その影響が大きいこと、製品の
包装材中において嵩張ること等の問題点がある。
【0003】一方、このような問題点を解決しているも
のとして、シート状に加工された酸素吸収剤、即ち酸素
吸収シートが知られている。この酸素吸収シートは、例
えば、特開昭55−116436号あるいは特開昭62
−234544号に開示されているように、袋状に形成
された被覆シートにより覆われている。上記のように、
酸素吸収シートに成形して被覆シートにより覆う形状
(以下、シート包装体と称する)とした場合には、食品
との判別が容易になり、また、酸素吸収剤が一体となっ
ているから、粒状の場合とは異なり製品中に混入しても
除去が容易である。
【0004】ところで、実際に上記シート包装体を包装
材中に密封する際には、シート包装体を固定しておきた
い用途があり、その場合には、従来、シート包装体に両
面テープを取り付けて、製品を入れる包装材や容器等に
貼り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両面テ
ープによってシート包装体を上記包装材等に固定する場
合、両面テープをシート包装体に貼着する工程やシート
包装体を両面テープによって固定する工程が必要になる
ため、工数の増大を招来するものとなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、発明のシート包装体の製造装置は、帯状のシー
ト状被包装体を第1分断手段に供給するシート状被包装
体供給手段と、回転する一対のローラにより前記シート
状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形成す
る第1分断手段において、一対のローラのうちの一方と
して、シート状被包装体チップを吸着して回転する第1
吸着ローラを備える第1分断手段と、第1吸着ローラに
対向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート
状被包装体チップを吸着して搬送する、第1吸着ローラ
の周速とは異なる周速に設定された第2吸着ローラによ
って、第1分断手段により形成されたシート状被包装体
チップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬
送するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、基材
シートの一面に貼着層が設けられた帯状の下被覆材を、
前記搬送手段の搬送面にこの搬送面と前記基材シート側
の面とが対向するように供給し、さらにシール手段およ
び第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、
帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および
第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前
記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラに
より前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チッ
プが包装されるようにシールするシール手段と、回転す
る一対のローラにより、前記シール手段によって形成さ
れるシール部にて少なくとも前記上被覆材および貼着層
を分断し、シート状被包装体チップの包装体であるシー
ト包装体を形成する第2分断手段とを備えていることを
特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、シート状被包装体供
給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分断手
段の回転する一対のローラにより分断され、シート状被
包装体チップに形成される。このシート状被包装体チッ
プは、搬送手段により位置ずれを防止するために保持さ
れた状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手段に
より帯状の貼着面を有する下被覆材が搬送手段の搬送面
に供給され、このとき下被覆材の貼着面側に上記位置ず
れのない状態でシート状被包装体チップが配され、さら
に、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状
被包装体チップの上に供給される。即ちシート状被包装
体チップは、下被覆材と上被覆材との間に位置ずれを生
じない状態で挟み込まれて、シール手段および第2分断
手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材とは、シ
ート状被包装体チップを包装するようにシール手段によ
りシールされる。次に、このシール部の上被覆材と下被
覆材の貼着層のみとが第2分断手段の回転する一対のロ
ーラにより分断され、シート状被包装体チップの包装体
であるシート包装体が得られる。
【0008】上記のように、本シート包装体の製造装置
では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップ
の切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態で
の下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシ
ート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラ
を備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段
により行っている。したがって、上記の個々の処理を連
続的にかつ高速で行うことが可能となっている。また、
シート状被包装体チップ側に貼着層を有する下被覆材を
使用しているので、シート状被包装体チップが下および
上被覆材により挟み込まれた段階で、この位置ずれのな
い状態が、下被覆材の貼着層によって維持されるから、
シート状被包装体チップが位置ずれを生じることなく、
シート状被包装体チップの高速な搬送が行えることにな
り、高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0009】しかも、本製造装置で製造されるシート包
装体は、一面側に貼着層を有して得られるため、例えば
従来のように、別工程として両面テープ等を取り付ける
ための工程が不要であり、固定する用途に向けたシート
包装体の高速な製造に適している。
【0010】また、上記の構成によれば、第1分断手段
は、一対のローラのうちの一方として、シート状被包装
体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備え、搬
送手段は、この第1吸着ローラに対向して配置され、第
1吸着ローラから渡されたシート状被包装体チップを吸
着して搬送する第2吸着ローラを備えているので、第1
分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チップの受
け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれを生じる
ことなく、連続的かつ高速で行うことができる。
【0011】さらに、上記の構成によれば、第2吸着ロ
ーラの周速は、シート状被包装体チップの所定の搬送ピ
ッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異なるよ
うに設定されているので、例えばシール手段でのシール
部を確保するための隙間を隣り合うシート状被包装体チ
ップ同士の間に設けるためのシート状被包装体チップの
搬送ピッチの設定を容易に行うことができる。
【0012】
【0013】発明のシート包装体の製造方法は、上記
本発明のシート包装体の製造装置を用いて、回転する一
対のローラで帯状のシート状被包装体を分断してシート
状被包装体チップを形成し、このシート状被包装体チッ
プを、基材シートの一面に貼着層が設けられた帯状の下
被覆材における前記貼着層上に配し、帯状の上被覆材
を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップ
の上に供給し、回転する一対のローラで前記上被覆材と
前記下被覆材の貼着層とがシート状被包装体チップを包
装するようにシールし、回転する一対のローラで前記上
被覆材と前記貼着層とのシール部にて少なくとも前記上
被覆材および貼着層を分断し、シート状被包装体チップ
の包装体であるシート包装体を形成することを特徴とし
ている。上記の構成によれば、回転する一対のローラに
より帯状のシート状被包装体からシート状被包装体チッ
プが切り出され、このシート状被包装体チップは、下被
覆材の貼着層によって位置ずれを生じないように保持し
た状態で搬送される。さらに、帯状の上被覆材が下被覆
材上に配されたシート状被包装体チップの上に配され
る。次に、回転する一対のローラにより上被覆材と貼着
層とがシート状被包装体チップを包装するようにシール
される。次に、回転する一対のローラにより前記シール
工程にて形成されたシール部から少なくとも上被覆材と
貼着層分断され、基材シート上に上被覆材と貼着層とに
よって包装されたシート包装体が得られる。
【0014】上記のように、本シート包装体の製造方法
では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップ
の切り出し、シート状被包装体チップのシール、並びに
シール部からのシート包装体の切り出しを、何れも回転
する一対のローラにより行っており、上記の個々の処理
を連続的にかつ高速で行うことが可能となっている。こ
の結果、高速でのシート包装体の製造が可能となってい
る。しかも、予め貼着層を有したシート包装体が得られ
るから、シート包装体を固定する用途に対しては、貼着
層を持たないシート包装体と両面テープをそれぞれ製造
する場合と比べて、製造時の手間が低減するとともに、
貼着層自体がシート状被包装体チップの包装材として作
用するため、材料費も低減できるから、大幅なコスト低
減が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図7に基づいて以下に説明する。本実施の形態におけ
るシート包装体の製造装置は、例えば、図2(a)(b)
に示すように、酸素吸収シートを分断した酸素吸収シー
トチップ30(シート状被包装体)の一面側に粘着剤か
らなる粘着層12a(貼着層)を配し、他面側に酸素を
透過させる通気層シート11aを配することにより、任
意の場所に貼着可能とされたいわゆる脱酸素剤等のよう
なシート包装体100の製造に適用される。
【0016】この製造装置によって製造されたシート包
装体100は、粘着層12a側に粘着層12aとの接着
力が弱くなるように表面に樹脂加工を施した基材シート
12bが配されており、使用時にこの基材シート12b
を剥がすことにより、貼着が行えるようになっている。
このようなシート包装体100からなる脱酸素剤は、例
えば食品を入れる容器や密封する包装材の内面などに、
脱酸素剤が食品に触れにくく、かつ、混在しない状態で
固定することができる。
【0017】上記シート包装体の製造装置の構成を図1
ないし図7に基づいて説明する。図1に示すように、上
記シート包装体の製造装置は、酸素吸収シート繰出し軸
1(シート状被包装体供給手段)、通気層シート繰出し
軸2(上被覆材供給手段)、粘着層シート繰出し軸3
(下被覆材供給手段)、不要な通気層シートを巻き取る
通気層シート巻取り軸4、そして、シート包装体100
を粘着剤によって保持した基材シート(以下、シート包
装体と基材シートとを併せて製品シート101と称す
る)を巻き取る製品シート巻取り軸5を備えている。そ
して、製品シート101は、最終の加工状態として、巻
回された製品ロール102として得られるようになって
いる。なお、上記の各軸1〜5は図示しない駆動手段に
よりそれぞれ矢印方向へ回転駆動されるようになってい
る。
【0018】上記の内、酸素吸収シート繰出し軸1、通
気層シート繰出し軸2および粘着層シート繰出し軸3に
は、それぞれロール状に巻かれた、帯状酸素吸収シート
10(シート状被包装体)、帯状通気層シート11(上
被覆材)、および帯状粘着層シート12(下被覆材)が
個別に取り付けられている。
【0019】ここで、帯状酸素吸収シート10は、例え
ば、粉末状の鉄系酸素吸収剤と樹脂材料とを混練し、こ
れを帯状のシート状に形成したものである。製品化され
た酸素吸収シート、即ち酸素吸収シートを含むシート包
装体の用途による種類としては、水分依存型と自力反応
型とがある。水分依存型は、水分の存在下で酸素を吸収
するタイプである(例えば特開平5−237380号お
よび特開平5−318574号参照)。自力反応型は、
例えば水分依存型のものに含水給水シートが貼着された
ものとなっており、自ら水分を保持するタイプである
(例えば特開平2−203937号参照)。なお、本発
明の実施の形態のシート包装体の製造装置は、水分依存
型のものを製造するものとなっている。
【0020】また、帯状通気層シート11は、シート状
被包装体となる酸素吸収シートが使用時に酸素を吸収す
ることができるようにするため、通気性を有している。
そして、帯状粘着層シート12は、粘着剤による粘着層
12aと表面に粘着剤が剥がれやすいように樹脂加工を
施した基材シート12bとの2層構造になっており、粘
着層12aが帯状通気層シート11と対向する状態で使
用される。上記シート包装体の製造装置において、帯状
酸素吸収シート10は、酸素吸収シート繰出し軸1から
ガイドローラ13を経て繰り出され、ニップローラ14
・15を経て供給される。帯状通気層シート11は、通
気層シート繰出し軸2からガイドローラ16・17を経
て繰り出される一方、帯状粘着層シート12は、粘着層
シート繰出し軸3からガイドローラ18を経て繰り出さ
れる。
【0021】さらに、本シート包装体の製造装置では、
第1ロータリダイカット装置21(第1分断手段)、受
渡しドラム装置22(第2吸着ローラ)、第1搬送ベル
ト装置23、ロータリシール装置24、第2ロータリダ
イカット装置25(第2分断手段)を備えており、これ
ら各装置21〜25は、1列のライン状に配置されてい
る。なお、受渡しドラム装置22および第1搬送ベルト
装置23は搬送手段を構成している。
【0022】上記の第1ロータリダイカット装置21
は、僅かの間隙をおいて上下に対向配置された切断ロー
ラ27とアンビルローラ28(第1吸着ローラ)とを備
え、回転するこれら両ローラ27・28の間に供給され
た帯状酸素吸収シート10から酸素吸収シートチップ3
0を切り出すものである。このような第1ロータリダイ
カット装置21の機能は、例えば特公昭52−2071
8号、特公平6−57373号あるいは特公平6−41
070号に開示されており、従来周知のものである。本
発明の実施の形態の第1ロータリダイカット装置21で
は、帯状酸素吸収シート10から酸素吸収シートチップ
30を回転方向に不要部分を生じることなく、連続的に
切り出している。
【0023】また、アンビルローラ28は、図3に示す
ように、回転ドラム部31とこの回転ドラム部31の両
側に設けられたブローリング部32・32とを有してい
る。回転ドラム部31は、図示しない駆動手段により回
転駆動される回転軸33に取り付けられ、この回転軸3
3は、軸受34・35を介して固定部材36・37によ
り支持されている。また、両ブローリング部32・32
は、固定部材36・37とブローリング部32・32と
の間に設けられた複数の連結部材38…により、回転し
ない状態に保持されている。
【0024】回転ドラム部31には各々独立した多数の
吸引部39…が形成されている。これら吸引部39…
は、回転ドラム部31の円形の外周部に沿い、一定ピッ
チで回転ドラム部31の全周に渡って形成されている。
また、吸引部39は回転ドラム部31の周方向に2列を
なして形成されている。吸引部39は円形穴部39aと
2本のノズル部39b・39bからなる。円形穴部39
aは、回転ドラム部31の側面から内方へ延びている。
ノズル部39b・39bは、円形穴部39aよりも小径
の穴状をなし、円形穴部39aから回転ドラム部31の
外周面に達している。これらノズル部39b・39b
は、図4に示すように、回転ドラム部31の側面から見
てV字形をなすように形成されている。回転ドラム部3
1の外周面の幅方向における各ノズル部39bの開口位
置は、図3に示すように、回転ドラム部31の幅方向に
おける中央部を搬送される酸素吸収シートチップ30の
幅内に収まる位置である。
【0025】各ブローリング部32には、吸引部39へ
の負圧供給通路となる負圧領域設定溝40と、吸引部3
9への正圧供給通路となる正圧供給穴41とが形成され
ている。負圧領域設定溝40には図示しない空気吸引装
置が接続され、正圧供給穴41には図示しない空気吹出
し装置が接続されている。負圧領域設定溝40および正
圧供給穴41は、回転ドラム部31側の側面から反対側
の側面方向へ延びている。本発明の実施の形態における
負圧領域設定溝40の範囲は、図4に示すように、アン
ビルローラ28に対する帯状酸素吸収シート10の接点
Aからアンビルローラ28の回転方向へ若干移動した位
置を起点とするアンビルローラ28の回転方向へ約14
2°の範囲である。したがって、この負圧領域設定溝4
0の範囲におけるアンビルローラ28の外周面には、吸
引力が作用する。
【0026】また、正圧供給穴41は、方形穴状をな
し、1個の吸引部39における円形穴部39aとのみ連
結可能である。この正圧供給穴41の設定位置は、図4
に示すように、回転ドラム部31における受渡しドラム
装置22との対向中心位置を起点とする回転ドラム部3
1の回転方向側位置である。
【0027】受渡しドラム装置22は、図5に示すよう
に、固定ローラ51とこの固定ローラ51の外周側に設
けられた回転ローラ52とを有している。固定ローラ5
1は軸部51aが固定部材53に固定され、回転しない
状態となっている。回転ローラ52は、軸受54・55
を介して固定ローラ51に設けられ、その軸部52aが
軸受56を介して固定部材57により支持されている。
上記軸部52aは図示しない駆動手段により回転駆動さ
れる。
【0028】回転ローラ52には、前記回転ドラム部3
1と同様、図5に示すように、各々独立した多数の吸引
部58…が形成されている。これら吸引部58…は、回
転ローラ52の円形の外周部に沿い、一定ピッチで回転
ローラ52の全周に渡って形成されている。吸引部58
は回転ローラ52の周方向に2列をなして形成されてい
る。吸引部58は円形穴部58aとノズル部58bから
なる。ノズル部58bは、円形穴部58aよりも小径の
穴状をなし、円形穴部58aから回転ローラ52の外周
面に達している。回転ローラ52の外周面の幅方向にお
ける各ノズル部58bの開口位置は、図5に示すよう
に、回転ローラ52の幅方向における中央部を搬送され
る酸素吸収シートチップ30の幅内に収まる位置であ
る。
【0029】固定ローラ51および回転ローラ52の内
部には、吸引部58への負圧供給通路59が設けられて
いる。この負圧供給通路59は、一端部が図示しない空
気吸引装置と接続され、他端部が上記吸引部58まで達
している。この負圧供給通路59の他端部は負圧供給穴
59aとなっている。この負圧供給穴59aは回転ロー
ラ52の全周に渡って形成されており、回転ローラ5
2、即ち受渡しドラム装置22の外周面の全周には、吸
引力が作用する。
【0030】上記回転ローラ52の外周面の幅は、酸素
吸収シートチップ30の幅よりも狭くなっている。ま
た、回転ローラ52の周速は、アンビルローラ28の周
速よりも速くなっている。したがって、図1に示すよう
に、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に酸
素吸収シートチップ30が受け渡されるとき、受渡しド
ラム装置22上の各酸素吸収シートチップ30は互いに
所定の間隔をおいて搬送されることになる。
【0031】第1搬送ベルト装置23は、図6に示すよ
うに、上方側に丸ベルト装置61を、下方側に平ベルト
装置62を備えている。丸ベルト装置61は、図7に示
すように、平行に配された2本の丸ベルト61a・61
aを移動させるものである。これら丸ベルト61a・6
1aは、図6に示す丸ベルト装置61の搬送始端側にお
いて、回転ローラ52の両側に位置している。即ち、両
丸ベルト61a・61a同士の間隔は、前記回転ローラ
52の幅よりも広く、かつ酸素吸収シートチップ30の
幅よりも小さくなっている。丸ベルト装置61は、上記
丸ベルト61a・61aを、駆動ローラ61b、搬送始
端位置に設けられた始端部支持ローラ61c、搬送終端
位置に設けられた終端部支持ローラ61d、および2個
のガイドローラ61e・61fにより回転駆動するもの
である。
【0032】平ベルト装置62は、図7に示すように、
平行に配された2本の平ベルト62a・62aを移動さ
せるものである。平ベルト装置62は、上記平ベルト6
2a・62aを、駆動ローラ62b、始端部支持ローラ
62c、終端部支持ローラ62d、および2個のガイド
ローラ62e・62fにより回転駆動するものである。
酸素吸収シートチップ30の搬送方向において、始端部
支持ローラ62cの位置は丸ベルト装置61の始端部支
持ローラ61cの位置と一致する一方、終端部支持ロー
ラ62dの位置は丸ベルト装置61の終端部支持ローラ
61dの位置よりも搬送方向側に位置している。
【0033】上記丸ベルト装置61の終端部支持ローラ
61dにおける搬送方向側位置であって、平ベルト装置
62の終端部支持ローラ62dとの対向位置には、ガイ
ドローラ63が設けられている。このガイドローラ63
は、通気層シート繰出し軸2から繰り出された帯状通気
層シート11を帯状粘着層シート12に配された酸素吸
収シートチップ30上に案内する機能を有している。こ
の結果、図2(c)に示すように、帯状通気層シート1
1と帯状粘着層シート12との間に酸素吸収シートチッ
プ30が上記所定の間隔を開けて配された半製品シート
101aが形成される。この所定の間隔は、製品シート
101となったときの基材シート12b上において、隣
り合う各シート包装体100中の酸素吸収シートチップ
30間の間隔である。
【0034】次に、ロータリシール装置24は、図1に
示すように、押圧ローラ71と受けローラ72とを備え
ている。ロータリシール装置24では、これら両ローラ
71・72にて、帯状通気層シート11と帯状粘着層シ
ート12とをこれら両者間に酸素吸収シートチップ30
が配された状態で挟み込む。これにより、通気層シート
11aと帯状粘着層シート12上の粘着層12aとによ
って、酸素吸収シートチップ30の周りがシールされ、
図2(d)に示す半製品シート101bが形成されるこ
とになる。
【0035】第2ロータリダイカット装置25は、僅か
の間隙をおいて上下に対向配置された切断ローラ81と
アンビルローラ82とを備えている。第2ロータリダイ
カット装置25では、回転するこれら両ローラ81・8
2の間に供給された上記半製品シート101bをハーフ
カットする。このハーフカットは、酸素吸収シートチッ
プ30の周りの帯状通気層シート11と粘着層12aと
の接着部において、基材シート12bを除く、帯状通気
層シート11と粘着層12aのみを分断する処理をして
いる。これにより、図2(b)に示す製品シート101
が製造される。
【0036】この製品シート101は通気層シート11
aと粘着層12aとにより覆われた状態の酸素吸収シー
トチップ30を基材シート12b上に保持したもの、即
ち基材シート12b上にシート包装体100が切り出さ
れたものとなっている。第2ロータリダイカット装置2
5の処理で不要となった帯状通気層シート11とこれに
貼着する粘着層12aは、ガイドローラ19を経て、通
気層シート巻取り軸4に巻き取られる。一方、製品シー
ト101は、ガイドローラ20を経て、製品シート巻取
り軸5に巻き取られるようになっている。
【0037】以上のような各手段を備えた構成におい
て、酸素吸収シート繰出し軸1に取り付けられた帯状酸
素吸収シート10は、ガイドローラ13およびニップロ
ーラ14・15を経た後、第1ロータリダイカット装置
21に供給されている。また、通気層シート繰出し軸2
に取り付けられた帯状通気層シート11は、ガイドロー
ラ16・17、ガイドローラ63、ロータリシール装置
24および第2ロータリダイカット装置25を経た後、
ガイドローラ19を介して、通気層シート巻取り軸4に
達している。このとき、粘着層シート繰出し軸3に取り
付けられた帯状粘着層シート12は、同様に、第1搬送
ベルト装置23、ロータリシール装置24および第2ロ
ータリダイカット装置25を経た後、不要となった粘着
層12aのみが、不要となった上記帯状通気層シート1
1とともに、通気層シート巻取り軸4に達することにな
る。上記粘着層12aおよび通気層シート11の形状
は、図2(a)における基材シート12bの露出部分に
相当する。
【0038】上記の構成において、酸素吸収シート繰出
し軸1から繰り出された帯状酸素吸収シート10は、第
1ロータリダイカット装置21の切断ローラ27とアン
ビルローラ28との間に送られる。第1ロータリダイカ
ット装置21では、切断ローラ27とアンビルローラ2
8との回転により、帯状酸素吸収シート10から酸素吸
収シートチップ30を連続的に切り出す。切り出された
酸素吸収シートチップ30は、アンビルローラ28によ
り吸着され、アンビルローラ28の回転に伴って搬送さ
れる。上記切り出し動作においては、酸素吸収シートチ
ップ30が連続して、隣り合う酸素吸収シートチップ3
0・30間にほぼ隙間なく切り出されており、アンビル
ローラ28により搬送される酸素吸収シートチップ30
は、隣り合うもの同士がほぼ接した状態となっている。
【0039】アンビルローラ28により受渡しドラム装
置22との対向位置まで搬送された酸素吸収シートチッ
プ30は、アンビルローラ28から受渡しドラム装置2
2に受け渡される。このとき、図4に示すように、酸素
吸収シートチップ30の位置に対応するアンビルローラ
28の吸引部39は、負圧領域設定溝40から外れるこ
とになる。したがって、この吸引部39からは酸素吸収
シートチップ30に吸着力が作用しない。また、吸引部
39の残留負圧による酸素吸収シートチップ30に対す
る吸着作用を阻止するため、吸引部39が正圧供給穴4
1に達したとき、正圧供給穴41から吸引部39へ強制
的に圧縮空気が吹き込まれる。これにより、アンビルロ
ーラ28から受渡しドラム装置22への酸素吸収シート
チップ30の受渡しが確実に行われる。
【0040】また、受渡しドラム装置22の周速はアン
ビルローラ28の周速よりも速くなっている。したがっ
て、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に受
け渡された場合、各酸素吸収シートチップ30は、所定
の間隔をおいて受渡しドラム装置22の外周面に並ぶこ
とになる。隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間
の上記間隔は、最終的に製造される製品シート101上
のシート包装体100中の酸素吸収シートチップ30・
30間の間隔となる。
【0041】受渡しドラム装置22により第1搬送ベル
ト装置23の位置に搬送された各酸素吸収シートチップ
30は、酸素吸収シートチップ30上に位置する丸ベル
ト装置61の丸ベルト61a・61aにより受渡しドラ
ム装置22から強制的に引き剥がされ、平ベルト装置6
2の平ベルト62a・62a上における帯状粘着層シー
ト12上に配され、その粘着層12aに貼着される。そ
の後、酸素吸収シートチップ30および帯状粘着層シー
ト12が、丸ベルト61a・61aと平ベルト62a・
62aとの間に挟み込まれた状態で搬送され、丸ベルト
装置61の終端部支持ローラ61dからガイドローラ6
3に受け渡される。
【0042】ガイドローラ63側に達した酸素吸収シー
トチップ30は、ガイドローラ63の位置において上方
から供給される帯状通気層シート11により上面が覆わ
れる。したがって、この位置から、酸素吸収シートチッ
プ30は下側の帯状粘着層シート12と上側の帯状通気
層シート11との間に挟み込まれた状態となって、即ち
図2(c)に示す半製品シート101aとなって搬送さ
れる。
【0043】その後、半製品シート101aは、ロータ
リシール装置24に達すると、各酸素吸収シートチップ
30の配置領域以外の、帯状通気層シート11と帯状粘
着層シート12の粘着層12aとの直接対向面が粘着層
12aの粘着力によって貼着される。この結果、各酸素
吸収シートチップ30がシールされ、図2(d)に示す
半製品シート101bが得られる。次に、この半製品シ
ート101bは、第2ロータリダイカット装置25によ
り酸素吸収シートチップ30の周りに位置するシール部
100aにおいてハーフカットされる。このハーフカッ
トにより、最終的なシート包装体100の大きさが決定
され、帯状の基材シート12b上に、粘着層12aによ
って貼着された状態の複数のシート包装体100が得ら
れる。上記ハーフカットは、帯状通気層シート11と粘
着層12aとの不要部分を除去後に、隣り合うシート包
装体100・100間に所定の隙間が生じるように行わ
れる。この所定の隙間は、シート包装体100の使用時
に、シート包装体100を基材シート12bから剥がし
やすくするとともに、製品シート巻取り軸5による円滑
な巻き取りが行えるように設けられている。
【0044】その後、処理済の帯状通気層シート11お
よび粘着層12aは、ガイドローラ15を経て通気層シ
ート巻取り軸4により巻き取られ、基材シート12b上
から除去される。これにより、図2(a)(b)に示す製
品シート101が得られる。さらに、この製品シート1
01は、ガイドローラ20を経て製品巻き取り軸5に巻
き取られ、製品ロール102となる。
【0045】上記のように、本製造装置では、直線状の
1本の搬送路によって、酸素吸収シートチップ30の形
成からシート包装体100の完成までの製造ラインが形
成されているので、酸素吸収シートチップ30を別の搬
送路により別の方向から移送してシート包装体100を
形成するような構成と比較して、装置に必要なスペース
を小さくすることができ、装置の小型化が可能である。
【0046】しかも、最終工程において、シート包装体
100が製品ロール102として得られるので、食品の
包装材等へのシート包装体100の貼着工程に既存のシ
ール貼着装置を応用すれば、シート包装体100の自動
貼着が実現できる。
【0047】また、本製造装置では、帯状酸素吸収シー
ト10からの酸素吸収シートチップ30の切り出し、酸
素吸収シートチップ30を内包した状態での帯状通気層
シート11および帯状粘着層シート12のシール、並び
にこのシール部からのシート包装体100の切り出し
を、何れも回転する一対のローラを備えた第1ロータリ
ダイカット装置21、ロータリシール装置24並びに第
2ロータリダイカット装置25により行っている。した
がって、上記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うこ
とが可能となっている。
【0048】また、第1ロータリダイカット装置21で
形成された酸素吸収シートチップ30をアンビルローラ
28により吸着して受渡しドラム装置22に渡し、受渡
しドラム装置22で吸着しながらさらに搬送して第1搬
送ベルト装置23に渡すようにしているので、酸素吸収
シートチップ30の形成後から帯状粘着層シート12上
に供給するまでの間において、酸素吸収シートチップ3
0が位置ずれすることなく、連続的にかつ高速で搬送し
得るようになっている。
【0049】また、アンビルローラ28と受渡しドラム
装置22との周速差によって、隣り合う酸素吸収シート
チップ30・30間に必要な間隔を設定しているので、
この設定が容易になっている。
【0050】また、受渡しドラム装置22から第1搬送
ベルト装置23への酸素吸収シートチップ30の受け渡
しにおいて、第1搬送ベルト装置23上の帯状粘着層シ
ート12における粘着層12a上に酸素吸収シートチッ
プ30が配されるので、上記受け渡しに伴う酸素吸収シ
ートチップ30の位置ずれを生じない。
【0051】また、本製造装置において、第1ロータリ
ダイカット装置21では、回転方向に不要部分が生じな
いように分断を行って、酸素吸収シートチップ30を得
ており、材料を無駄なく使用しながら、高速でのシート
包装体100の製造が可能となっている。
【0052】なお、以上の説明において、本製造装置に
より製造されるシート包装体100は、酸素吸収シート
チップ30を包装したものとなっているが、これに限定
されることなく、例えば、酸素吸収シートチップ30を
包装する通気層シート11aに活性炭を混入させて脱臭
の機能を持たせるようにしても良い。また、その他のシ
ート状のもの、例えば、酸素吸収シートチップ30に代
えて、薬効成分を放出する薬剤シートチップを包装した
ものであってもよい。もちろん、この薬剤シートチップ
も、帯状酸素吸収シート10と同様にロール状で与えら
れる。
【0053】また、上記の例では、半製品シート101
bをハーフカットして、基材シート12b上に多数のシ
ート包装体100が貼着された製品シート101が製造
されるものとしたが、半製品シート101bを完全に分
断して、独立したシート包装体100を得るようにして
もよい。さらに、上記の例では、最終的に得られる製品
の形態を製品ロール102としているが、これに代え
て、製品シート101が所定の個数のシート包装体10
0毎に基材シート12bの部分で折り畳まれたものとし
てもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、発明のシート包装体の
製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に
供給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対の
ローラにより前記シート状被包装体を分断してシート状
被包装体チップを形成する第1分断手段において、一対
のローラのうちの一方として、シート状被包装体チップ
を吸着して回転する第1吸着ローラを備える第1分断手
段と、第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ロ
ーラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬
送する、第1吸着ローラの周速とは異なる周速に設定さ
れた第2吸着ローラによって、第1分断手段により形成
されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止する
ために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に
配する搬送手段と、基材シートの一面に貼着層が設けら
れた帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面にこの搬
送面と前記基材シート側の面とが対向するように供給
し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に
導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被
覆材上に配されたシート状被包装体チップの上に供給
し、さらにシール手段および第2分断手段を経た位置に
導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の後段に設けら
れ、回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆
材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシー
ルするシール手段と、回転する一対のローラにより、前
記シール手段によって形成されるシール部にて少なくと
も前記上被覆材および貼着層を分断し、シート状被包装
体チップの包装体であるシート包装体を形成する第2分
断手段とを備えている構成である。
【0055】これにより、シート状被包装体からのシー
ト状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チッ
プを内包した状態での下および上被覆材のシール、並び
にシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、お
よびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うこと
が可能である。しかも、下被覆剤側に貼着層が設けられ
ており、シート状被包装体チップは下被覆剤に付着した
状態で搬送されるので、搬送時の位置ずれがなく、シー
ト包装体を高速で製造可能となる。特に、本製造装置で
製造されるシート包装体は、一面側に貼着層を有して得
られるため、別工程として両面テープ等を取り付けるた
めの工程が不要な、固定する用途に向けたシート包装体
の高速な製造が容易に行えるという効果を奏する。
【0056】さらに、第1分断手段から搬送手段へのシ
ート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被包装体
チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ高速で
行うことができるという効果を奏する。
【0057】また、例えばシール手段でのシール部を確
保するための隙間を隣り合うシート状被包装体チップ同
士の間に設けるためのシート状被包装体チップの搬送ピ
ッチの設定を容易に行うことができるという効果を奏す
る。
【0058】
【0059】発明のシート包装体の製造方法は、上記
本発明のシート包装体の製造装置を用いて、回転する一
対のローラで帯状のシート状被包装体を分断してシート
状被包装体チップを形成し、このシート状被包装体チッ
プを、基材シートの一面に貼着層が設けられた帯状の下
被覆材における前記貼着層上に配し、帯状の上被覆材
を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チップ
の上に供給し、回転する一対のローラで前記上被覆材と
前記下被覆材の貼着層とがシート状被包装体チップを包
装するようにシールし、回転する一対のローラで前記上
被覆材と前記貼着層とのシール部にて少なくとも前記上
被覆材および貼着層を分断し、シート状被包装体チップ
の包装体であるシート包装体を形成する構成である。こ
れにより、シート状被包装体からのシート状被包装体チ
ップの切り出し、シート状被包装体チップのシール、並
びにシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、
並びにこれら一連の処理を連続的にかつ高速で行うこと
が可能である。しかも、予め貼着層を有したシート包装
体が得られるため、貼着層を持たないシート包装体と両
面テープをそれぞれ製造する場合と比べると、製造時の
手間および材料費が低減でき、大幅なコスト低減が可能
となる。その結果、固定する用途に向けたシート包装体
を高速にかつ安価に製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のシート包装体の製造装
置における概略の全体構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す製造装置で製造されるシート包装体
および製造過程の状態を示す概略図であり、同図(a)
は製品シートの上面図であり、同図(b)は同図(a)
の断面図であり、同図(c)(d)はそれぞれ製造過程
における半製品シートの断面図である。
【図3】図1に示したアンビルローラの縦断面図であ
る。
【図4】図3に示したアンビルローラの回転ドラム部付
近の構成を示す概略の正面図である。
【図5】図1に示した受渡しドラム装置の縦断面図であ
る。
【図6】図1に示した第1搬送ベルト装置の概略の正面
図である。
【図7】図6に示した丸ベルト装置における丸ベルトの
位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部
の平面図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収シート繰出し軸(シート状被包装体供給
手段) 2 通気層シート繰出し軸(上被覆材供給手段) 3 粘着層シート繰出し軸(下被覆材供給手段) 4 通気層シート巻取り軸(上被覆材供給手段・下被
覆材供給手段) 5 製品シート巻取り軸 10 帯状酸素吸収シート(シート状被包装体) 11 帯状通気層シート(上被覆材) 11a 通気層シート(上被覆材) 12 帯状粘着層シート(下被覆材) 12a 粘着層 12b 基材シート 21 第1ロータリダイカット装置(第1分断手段) 22 受渡しドラム装置(搬送手段、第2吸着ロー
ラ) 23 第1搬送ベルト装置(搬送手段) 24 ロータリシール装置(シール手段) 25 第2ロータリダイカット装置(第2分断手段) 27 切断ローラ 28 アンビルローラ(第1吸着ローラ) 30 酸素吸収シートチップ(シート状被包装体チッ
プ) 63 ガイドローラ(上被覆材供給手段) 100 シート包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 孝典 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 茅野 靖宏 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300 株式会社三條機械製作所内 (72)発明者 樋口 富雄 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300 株式会社三條機械製作所内 (56)参考文献 特開 平8−26223(JP,A) 特開 昭55−116434(JP,A) 特開 平2−71814(JP,A) 特開 平3−250299(JP,A) 実公 平2−7768(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 9/02 - 9/04 B65B 43/06 B65D 81/26 B01D 53/14 A23L 3/3436

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状のシート状被包装体を第1分断手段に
    供給するシート状被包装体供給手段と、 回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分
    断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段
    において、一対のローラのうちの一方として、シート状
    被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを備
    える第1分断手段と、 第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラか
    ら渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送す
    る、第1吸着ローラの周速とは異なる周速に設定された
    第2吸着ローラによって、 第1分断手段により形成され
    たシート状被包装体チップを、位置ずれを防止するため
    に保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上に配す
    る搬送手段と、 基材シートの一面に貼着層が設けられた帯状の下被覆材
    を、前記搬送手段の搬送面にこの搬送面と前記基材シー
    ト側の面とが対向するように供給し、さらにシール手段
    および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段
    と、 帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
    被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および
    第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、 前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラ
    により前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チ
    ップが包装されるようにシールするシール手段と、 回転する一対のローラにより、前記シール手段によって
    形成されるシール部にて少なくとも前記上被覆材および
    貼着層を分断し、シート状被包装体チップの包装体であ
    るシート包装体を形成する第2分断手段とを備えている
    ことを特徴とするシート包装体の製造装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシート包装体の製造装置
    を用いて、回転する一対のローラで帯状のシート状被包
    装体を分断してシート状被包装体チップを形成し、 このシート状被包装体チップを、基材シートの一面に貼
    着層が設けられた帯状の下被覆材における前記貼着層上
    に配し、 帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
    被包装体チップの上に供給し、 回転する一対のローラで前記上被覆材と前記下被覆材の
    貼着層とがシート状被包装体チップを包装するようにシ
    ールし、 回転する一対のローラで前記上被覆材と前記貼着層との
    シール部にて少なくとも前記上被覆材および貼着層を分
    断し、シート状被包装体チップの包装体であるシート包
    装体を形成することを特徴とするシート包装体の製造方
    法。
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