JP2000144067A - 粘着性シートの製造装置 - Google Patents

粘着性シートの製造装置

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JP2000144067A
JP2000144067A JP10327051A JP32705198A JP2000144067A JP 2000144067 A JP2000144067 A JP 2000144067A JP 10327051 A JP10327051 A JP 10327051A JP 32705198 A JP32705198 A JP 32705198A JP 2000144067 A JP2000144067 A JP 2000144067A
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cut
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Takeshi Ikeda
武司 池田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 離型紙原反とシート原反との重ね合わせ工程
から粘着シート片の加工工程までを連続して行う製造装
置を提供する。 【解決手段】 長尺状の離型紙原反10に、長尺状のシ
ート原反11が粘着剤2を介して剥離可能に貼着され、
両方の原反10,11を移送させるメインドラム25が
回転自在に設けられ、貼着シート片形成するハーフカッ
ト装置32と、シート貼着体を形成する全カット装置3
5と、受取装置37とを備えた粘着性シートの製造装置
において、前記ハーフカット装置32よりも原反の移送
方向上流位置には、前記シート原反11の所定部分をメ
インドラム25側に押圧する型押装置30が設けられ、
該型押装置30により押圧された部分を、ハーフカット
装置32で切り込む構成にしてなることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば顔面等に張
り付ける化粧用シートを貼付した貼着シートの製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば化粧用シート(貼着シート
片)5として、図7に示す如く肌に保湿性等を与えるた
めに眼もとやひたい等の所定の部位に貼着するものがあ
る。かかる化粧用シート5は、図6に示す如く剥離紙3
にペースト状の膏体(粘着剤)を介して剥離可能に貼着
されたもので、化粧用シート5は、一対の包装シート7
a,7bにより包装されている。
【0003】そして、上記化粧用シートを製造する手段
は、先ず、長尺状の離型紙原反と長尺状のシート原反と
の間に、粘着剤(保湿剤を含有するペースト状の膏体
等)を供給して塗布し、両方の原反を一体的に形成す
る。そして、粘着剤が介在された両方の原反の内、シー
ト原反のみをハーフカット装置のハーフカット刃で切り
込んで所定形状のシート片を形成するのであるが、両方
の原反を重ね合わせた直後は、粘着剤が柔らかくなって
いるため、切り込み時に粘着剤がシート片の外周縁から
はみ出てしまう。
【0004】そこで、両方の原反の重ね合わせ作業が終
了した後、原反を所定時間(約1日)放置しておく必要
がある。そして、粘着剤が若干硬くなってから、シート
原反のハーフカット作業を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の手段は、前記離型紙原反とシート原反とを重ね合わ
せた後に、所定の時間放置しなければならないため、そ
の保管場所と作業性に問題があった。
【0006】そこで、本発明はこのような問題を解決す
べくなされたものであり、離型紙原反とシート原反との
重ね合わせ工程から粘着シート片の加工工程までを連続
して行うことができる粘着性シートの製造装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべくなされたものであり、本発明に係る粘着性シート
の製造装置としての特徴は、長尺状の離型紙原反10
に、長尺状のシート原反11が粘着剤2を介して剥離可
能に貼着され、両方の原反10,11を移送させるメイ
ンドラム25が回転自在に設けられ、該メインドラム2
5上のシート原反11を所定形状に切り込んで貼着シー
ト片5形成するハーフカット装置32と、前記貼着シー
ト片5が貼着された離型紙原反10を所定形状に切断し
てシート貼着体6を形成する全カット装置35と、該シ
ート貼着体6をメインドラム25から受け取る受取装置
37とを備え、前記ハーフカット装置32、全カット装
置35及び受取装置37は、メインドラム25の周方向
に順次設けられた粘着性シートの製造装置において、前
記ハーフカット装置32よりも原反の移送方向上流位置
には、前記シート原反11の所定部分をメインドラム2
5側に押圧する型押装置30が設けられ、該型押装置3
0により押圧された部分を、ハーフカット装置32で切
り込む構成にしてなることにある。
【0008】上記構成からなる製造装置にあっては、離
型紙原反10とシート原反11が繰り出されながら粘着
剤2を介して重ね合わされる。更に、シート原反11の
所定の部分は、型押装置30によりメインドラム25側
に押圧されるため、押圧部分の粘着剤2は少なくなる
か、ほとんどなくなる。
【0009】そして、粘着剤2のほとんどない部分を、
ハーフカット装置32が切り込むため、粘着剤2がシー
ト原反11の切り込み縁からはみ出すことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態として、図1
は、例えば化粧用シート包装体を製造する装置の概略を
示し、図6は上記装置を使用して製造された化粧用シー
ト包装体を示す。
【0011】化粧用シート包装体1は、剥離紙(セパレ
ータ)3に一対の不織布等からなる貼着用シート片とし
ての化粧用シート(本実施の形態では、2枚)5が粘着
剤(膏体)2を介して剥離可能に貼着されてなるシート
貼着体(包装体本体)6が、一対の包装シート7a,7
bで包装されたものである。尚、同一名称は、従来の化
粧用シート包装体と同一番号を使用する。
【0012】前記製造装置は、機台9に繰り出し自在に
取り付けられ且つロール状に巻回された長尺状の剥離紙
原反10と、同様に繰り出し自在にロール状に巻回され
た長尺状のシート原反11と、繰り出される両方の原反
10、11の間に膏体2を供給するための供給装置13
と、膏体2を介して貼着された両方の原反10、11か
ら前記包装体本体6を製造する型抜き切断部15とを備
えている。
【0013】前記剥離紙原反10は一対の押圧ローラ1
7a,17b間に供給されるようになっている。尚、1
8は剥離紙原反10を案内するガイドローラである。
【0014】一方、前記シート原反11も前記押圧ロー
ラ17a,17b間に供給されるようになっている。
尚、22a〜22dはシート原反11を案内すべるガイ
ドローラ、22eはシート原反11に張力を付与すべ
く、上下に移動するためのダンサーローラである。
【0015】前記膏体供給装置13は、膏体2が充填さ
れたホッパー19と、前記両方の原反10,11間に適
量の軟膏2を供給可能なようにシリンダ21により開閉
するゲート20とを備える。
【0016】前記型抜き切断部15は、図2に示す如く
駆動手段(図示省略)によって回転する移送手段として
のメインドラム25が前記押圧ローラ17a,17bの
下流位置に配備されている。具体的には、メインドラム
25は、円柱形状を呈しており、水平な支持軸26に回
転自在に支持されている。また、メインドラム25の外
周面には、前記原反を解除自在に吸着するための吸引口
(図示省略)が複数形成されている。従って、該吸引口
によって前記原反10,11をメインドラム25に沿っ
て移送することができる。尚、25aは原反10,11
をメインドラム25に巻き掛けるためのガイドローラで
ある。
【0017】前記メインドラム25の周方向には、型押
装置30、ハーフカット装置32、全カット装置35及
び受取装置37が、原反10,11の移送方向の上流か
ら下流に向けて順次配置されている。
【0018】前記型押装置30は、前記重ね合わされた
原反10,11をメインドラム25に押圧すべく、取り
付けブラケット45に回転自在に支持されたローラ状の
型押ロール38を有し、該型押ロール38には、図3
(a)に示す如く、略前記化粧用シート5の形状に相当
する押圧凸部40を有する。押圧凸部40は、図4に示
す如く連続した環状に形成されており、シート原反11
の該押圧凸部40に押圧される部分11aがハーフカッ
ト装置32により切り込まれるようになっている。例え
ば、押圧部分11aの幅は、例えば3mmに設定され、
シート原反11の切り込み線41が略中心となるように
設定されているのが好ましい。
【0019】また、前記型押ロール38はメインドラム
25と連動して回転駆動し、型押ロール38のメインド
ラム25への押圧力は、スプリング43等の弾性手段に
より調整可能となっている。
【0020】前記ハーフカット装置32は前記取り付け
ブラケット45に回転自在に支持されたハーフカットロ
ーラ47を備え、該ローラ47には、前記シートを所定
の形状に切り込むための切込刃48が形成されている
(図3(b)参照)。尚、ハーフカットローラ47も前
記メインドラム25と同期して回転駆動する。また、か
かるハーフカット装置32により切断された余分のスク
ラップ50は、スクラップ巻き取り装置(図示省略)に
より、巻き取られ回収されるようになっている。
【0021】前記全カット装置35は、例えば外周面に
切断刃を有し且つメインドラム25と同期して回転駆動
するダイロール53を備える。尚、本実施の形態は、図
5に示す如く原反10、11の幅方向に4組の包装体本
体6が切断されるようになっており、従って、前記型押
ロール38及びハーフカット装置32もそれぞれ回転中
心方向に、4組の押圧凸部40及び切断刃が設けられて
いる。
【0022】前記受取装置37は、前記全カット装置3
5により切断された包装体本体6を、メインドラム25
から受け取り、下方に設けられた搬送コンベア装置55
に供給する。例えば、吸引孔を有する回転ローラ57を
備えたり、または、吸盤を有する吸着体が放射状に複数
設けられている。
【0023】本実施形態の製造装置は上記構成からなる
が、以下に該装置により化粧用シート包装体1を製造す
る方法について説明する。
【0024】先ず、前記剥離紙原反10及びシートの原
反11が、それぞれ繰り出され、押圧ローラ17a,1
7bに供給される。前記膏体供給装置13から所定量の
膏体2が、両方の原反10,11の間に供給され、更
に、両方の原反10,11は膏体2を介して押圧ローラ
17a,17bで押圧されることにより、互いに貼着さ
れる。
【0025】次に、原反10,11は、シート原反11
が表面側となるように、ローラ18を介してメインドラ
ム25に巻き掛けられる。メインドラム25上の原反1
0,11は、先ず型押装置30により型押しされる(図
3(a)及び図5参照)。このとき、シート原反11は
剥離紙原反12に押圧され、型押ロール38の押圧部4
0に対応する部分11aの膏体2は、他の部分に押され
少なくなる。
【0026】更に、型押しされた両方の原反10,11
は、メインドラム25によって移送され、ハーフカット
装置32に到達する。ハーフカット装置32の切込刃4
8は、シート原反11の押圧された部分11aを切り込
む(図3(b)参照)。このとき、余分なスクラップ5
0は巻き取られて回収される。
【0027】ハーフカットされた原反10,11は、全
カット装置35に到達すると、全カット装置35は、シ
ート5が貼着された原反10を切断し、複数の包装体本
体6を製造する(図5参照)。
【0028】更に、複数の包装体本体6はメインドラム
25に吸着された状態で移送され、受取装置37に達す
ると、メインドラム25の吸着が解除されると共に、包
装体本体6は、受取装置37に吸引される。包装体本体
6は受取装置37側に受け渡された後に、搬送装置55
の上方に到達すると、吸引が解除され搬送装置55に受
け渡される。
【0029】更に、各包装体本体6は、図示省略の上下
二つの包装シート原反の間に送られ、包装体本体6が収
容された状態で包装シート原反がヒートシールされると
共に切断されることにより、密封状の包装体1が製造さ
れる。
【0030】以上のように、本実施形態に係る製造装置
は、原反から包装体の製造工程までの一連の工程を連続
運転できる。しかも、シート原反11をハーフカットす
る以前に、予めシート原反11の所定の部分(シート原
反11の切り込まれる全周にわたる環状部分)を押圧し
ておくので、化粧用シート5の縁から膏体2がはみ出す
ことはなく(図3(c)参照)、高速運転が可能とな
る。
【0031】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のでなく、例えば、シート5は任意の形状に設定でき、
しかも、貼着部分は顔面以外に部位であっても良い。ま
た、シート5の用途も化粧用以外に、シップ用のものや
冷却用のもの等であっても良く、特に限定されるもので
はない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る粘着性シー
トの製造装置は、ハーフカット装置よりも原反の移送方
向上流位置には、前記シート原反の所定部分をメインド
ラム側に押圧する型押装置が設けられ、該型押装置によ
り押圧された部分を、ハーフカット装置で切り込む構成
なので、粘着剤がシート片からはみ出すのを防止でき
る。しかも、ハーフカット以前に予めシート原反の所定
の部分を押圧しておくので、従来のように粘着剤を介し
て重ね合わされた両方の原反を保管する場所と時間が不
用となり、一連の工程を連続して行うことが可能とな
り、生産性の向上が図れ、高速運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着性シートの製造装置の一実施
形態の全体概略図。
【図2】同型抜き切断部の概略図。
【図3】同化粧用シートの製造工程を示し、(a)は型
押ロールで両方の原反を押圧する状態の要部断面図、
(b)はハーフカットローラでシート原反を切断する状
態の要部断面図、(c)は包装体本体の要部断面図。
【図4】同型押ロールでシート原反を押圧した状態の要
部を示す平面図。
【図5】同化粧用シートの製造工程を示す概略図。
【図6】従来例を示し、(a)は化粧用シート体の平面
図、(b)は包装体の断面図。
【図7】同化粧用シート体の使用状態を示す図。
【符号の説明】
1…化粧用シート包装体、2…膏体(粘着剤)、5…化
粧用シート(貼着シート片)、6…包装体本体(シート
貼着体)、10…離型紙原反、11…シート原反、25
…メインドラム、30…型押装置、32…ハーフカット
装置、35…全カット装置、37…受取装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の離型紙原反(10)に、長尺状
    のシート原反(11)が粘着剤(2)を介して剥離可能
    に貼着され、両方の原反(10),(11)を移送させ
    るメインドラム(25)が回転自在に設けられ、該メイ
    ンドラム(25)上のシート原反(11)を所定形状に
    切り込んで貼着シート片(5)形成するハーフカット装
    置(32)と、前記貼着シート片(5)が貼着された離
    型紙原反(10)を所定形状に切断してシート貼着体
    (6)を形成する全カット装置(35)と、該シート貼
    着体(6)をメインドラム(25)から受け取る受取装
    置(37)とを備え、前記ハーフカット装置(32)、
    全カット装置(35)及び受取装置(37)は、メイン
    ドラム(25)の周方向に順次設けられた粘着性シート
    の製造装置において、前記ハーフカット装置(32)よ
    りも原反の移送方向上流位置には、前記シート原反(1
    1)の所定部分をメインドラム(25)側に押圧する型
    押装置(30)が設けられ、該型押装置(30)により
    押圧された部分を、ハーフカット装置(32)で切り込
    む構成にしてなることを特徴とする粘着性シートの製造
    装置。
  2. 【請求項2】 前記メインドラム(25)は両方の原反
    を吸引可能に構成されている請求項1に記載の粘着性シ
    ートの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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