JP2001130506A - シート包装体の製造装置 - Google Patents

シート包装体の製造装置

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JP2001130506A JP31400399A JP31400399A JP2001130506A JP 2001130506 A JP2001130506 A JP 2001130506A JP 31400399 A JP31400399 A JP 31400399A JP 31400399 A JP31400399 A JP 31400399A JP 2001130506 A JP2001130506 A JP 2001130506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート包装体の生産能力を高める。 【解決手段】 帯状の帯状通気層シート6を第2磁力吸
着搬送路9上に供給して搬送方向へ移動させる手段と、
帯状カバーフィルム7を第2磁力吸着搬送路9上のシー
ト状被包装体チップ上に供給して搬送方向へ移動させる
手段と、磁性を示す材料を含むシート状被包装体チップ
を第2磁力吸着搬送路9の搬送面上の帯状通気層シート
6上に供給するシート状被包装体チップ供給手段と、シ
ート状被包装体チップを帯状通気層シート6と共に移動
可能な状態で、磁力により吸着する第2磁力吸着搬送路
9と、帯状通気層シート6と帯状カバーフィルム7とを
シート状被包装体チップが包装されるようにシールする
シール装置12と、シール部分からシート包装体を分断
する製品打抜き装置13を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収シート等
のシート状物品を包装したシート包装体の製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、食品等の製品を密封する包装材
中には、製品の保存のために酸素吸収剤が封入されてい
る。この酸素吸収剤は、粉粒体である場合、これを包装
する袋の密封が不完全であると袋からこぼれて製品中に
混入し易いこと、酸素吸収を行った表面部の酸素吸収剤
が硬化して内部の酸素吸収剤が機能を発揮し難くなった
場合、その影響が大きいこと、製品の包装材中において
嵩張ること等の問題点を有している。
【0003】一方、このような問題点を解決しているも
のとして、シート状に加工された酸素吸収剤、即ち酸素
吸収シートが知られている。この酸素吸収シートは、例
えば、特開昭55−116436号あるいは特開昭62
−234544号に開示されているように、袋状に形成
された被覆シートにより覆われている。
【0004】上記のような例えば酸素吸収シートを被覆
シートによって覆った製品、即ちシート包装体を製造す
る場合には、粉粒体状の例えば酸素吸収剤を袋に充填し
た製品を製造する場合とは異なった装置が必要となる。
【0005】即ち、上記粉粒体を袋に充填した製品の製
造装置は、例えば特開昭59−163175号に開示さ
れているように、両側から供給される被覆シート間に粉
粒体を充填し、この粉粒体を包むように被覆シートをシ
ールした後、被覆シートを分断して製品を得るという簡
単かつ一般的な構成でよい。
【0006】これに対し、シート包装体の製造装置の場
合には、包装されるのがシート状被包装体であるため、
これに適した搬送、包装および分断といった処理のため
の構成が求められる。
【0007】この種のシート包装体の製造装置として
は、特開平8−26223号に開示されたものが開発さ
れている。このシート包装体の製造装置は、図14(上
記出願公開公報の図8)に示すように、酸素吸収シート
チップ101を下被覆材102と上被覆材103との間
に配するために、第1〜第3の吸着ベルト装置104〜
105を備えている。これら第1〜第3吸着ベルト装置
104〜105は、空気の吸引によって吸着するもので
ある。これらの吸着搬送面は、第1および第3吸着ベル
ト装置104が上方を向いており、第2吸着ベルト装置
105が下方を向いている。
【0008】上記シート包装体の製造装置において、帯
状酸素吸収シート107から打ち抜かれた酸素吸収シー
トチップ101は、まず第1吸着ベルト装置104に吸
着されて搬送され、その後、第2吸着ベルト装置105
に渡され、さらに第3吸着ベルト装置106に渡され
る。このとき、第3吸着ベルト装置106上には、下被
覆材102が先に吸着されており、酸素吸収シートチッ
プ101はこの下被覆材102上に載置される。その
後、下被覆材102上の酸素吸収シートチップ101の
上に上被覆材103が配され、酸素吸収シートチップ1
01が下被覆材102と上被覆材103との間に配され
た状態となる。その後、下被覆材102と上被覆材10
3とが酸素吸収シートチップ101の周りにおいてシー
ルされ、さらに下被覆材102および上被覆材103が
上記シール部において打ち抜かれることにより、酸素吸
収シートチップ101を下被覆材102と上被覆材10
3とによって包装したシート包装体が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シート包装体の製造装置では、酸素吸収シートチップ1
01を下被覆材102と上被覆材103との間に配する
ために、第3吸着ベルト装置106にまず下被覆材10
2を配し、この上に酸素吸収シートチップ101を載置
している。このため、下被覆材102がたとえ通気性シ
ートであっても、下被覆材102上の酸素吸収シートチ
ップ101には空気の吸引による吸着力が作用し難く、
下被覆材102上において酸素吸収シートチップ101
が移動し易くなっている。これにより、装置の処理速
度、即ち下被覆材102の移動速度を高速にした場合
に、酸素吸収シートチップ101の位置ずれが生じ易く
なる。
【0010】したがって、上記従来のシート包装体の製
造装置では、処理速度(例えば40枚/分程度)が低速
である場合には、不良品の発生率が低いものの、処理速
度を高速(例えば100枚/分程度)にした場合に不良
品の発生率が増大し、装置の信頼性が著しく低下するこ
とになる。この結果、高速での処理を行なうことができ
ないという問題点を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のシート包装体の製造装置は、帯状の第1
被覆材、例えば帯状通気層シートを磁力吸着搬送路の搬
送面上に供給し、かつ所定の搬送方向へ移動させる第1
被覆材供給手段と、帯状の第2被覆材、例えば帯状カバ
ーフィルムを前記磁力吸着搬送路上におけるシート状被
包装体チップの上に供給し、かつ前記搬送方向へ移動さ
せる第2被覆材供給手段と、磁性を示す材料を含むシー
ト状被包装体チップ、例えば酸素吸収シートチップを前
記磁力吸着搬送路の搬送面上における第1被覆材上に供
給するシート状被包装体チップ供給手段と、前記シート
状被包装体チップを、第1被覆材と共に移動可能な状態
で、磁力により搬送面に吸着する磁力吸着搬送路と、前
記磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けられ、第1被覆材
と第2被覆材とをシート状被包装体チップが包装される
ようにシールするシール手段と、このシール手段による
シール部分から第1および第2被覆材を分断して、シー
ト状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る
シート包装体分断形成手段とを備えていることを特徴と
している。
【0012】上記の構成によれば、第1被覆材供給手段
の動作により、帯状の第1被覆材が磁力吸着搬送路の搬
送面上に供給され、かつこの第1被覆材が所定の搬送方
向へ移動する。また、シート状被包装体チップ供給手段
により、磁性を示す材料を含むシート状被包装体チップ
が磁力吸着搬送路の搬送面上における第1被覆材上に供
給される。さらに、第2被覆材供給手段の動作により、
帯状の第2被覆材が磁力吸着搬送路上におけるシート状
被包装体チップの上に供給され、かつこの第2被覆材が
前記搬送方向へ移動する。
【0013】第1被覆材上に供給されたシート状被包装
体チップは、磁力吸着搬送路の搬送面に磁力により吸着
された状態で第1被覆材と共に移動し、シール手段に搬
送される。
【0014】その後、シール手段は、第1被覆材と第2
被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるように
シールし、シート包装体分断形成手段は、シール手段に
よるシール部分から上および下被覆材を分断して、シー
ト状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得
る。
【0015】上記のように、本製造装置では、磁力吸着
搬送路上の第1被覆材上に供給されたシート状被包装体
チップが、磁力吸着搬送路の搬送面に磁力により吸着さ
れた状態で第1被覆材と共に移動する。したがって、シ
ート状被包装体チップは、第1被覆材の移動速度を速く
した場合であっても、第1被覆材上において位置ずれを
生じ難くなっている。これにより、本シート包装体の製
造装置は、処理速度を高速化し、シート包装体の生産能
力を高めることができる。
【0016】また、本シート包装体の製造装置におい
て、シート状被包装体チップの搬送手段として磁力吸着
搬送路を使用しているので、非常に簡単かつ小型の構成
とすることができる。これにより、本シート包装体の製
造装置は、長さが短く、かつ小型の構成とすることがで
きる。
【0017】また、本発明のシート包装体の製造装置
は、分断用ベッドを有し、この分断用ベッドに供給され
たシート状被包装体を分断してシート状被包装体チッ
プ、例えば酸素吸収シートチップを形成するシート状被
包装体チップ分断形成手段と、磁性を示す材料を含む帯
状の前記シート状被包装体を前記分断用ベッド上に供給
するとともに、供給するシート状被包装体により分断用
ベッド上のシート状被包装体チップを搬送方向へ押し出
すシート状被包装体供給手段と、前記分断用ベッドの搬
送方向側に設けられ、搬送面が前記分断用ベッドの分断
面との対向方向を向き、かつ分断用ベッド上のシート状
被包装体チップを搬送面に貰い受け可能な状態に配さ
れ、前記シート状被包装体供給手段によるシート状被包
装体の供給動作によりシート状被包装体チップが搬送方
向へ移動可能な状態で、シート状被包装体チップを磁力
により搬送面に吸着する第1磁力吸着搬送路と、帯状の
第1被覆材、例えば帯状通気層シートを第2磁力吸着搬
送路の搬送面上に供給し、かつ所定の搬送方向へ移動さ
せる第1被覆材供給手段と、帯状の第2被覆材、例えば
帯状カバーフィルムを第2磁力吸着搬送路上におけるシ
ート状被包装体チップの上に供給し、かつ前記搬送方向
へ移動させる第2被覆材供給手段と、前記第1磁力吸着
搬送路の搬送方向側に設けられ、搬送面が第1磁力吸着
搬送路の搬送面との対向方向を向き、かつ第1磁力吸着
搬送路のシート状被包装体チップを搬送面に貰い受け可
能な状態に配され、シート状被包装体チップを、第1被
覆材と共に移動可能な状態で、磁力により搬送面に吸着
する第2磁力吸着搬送路と、第2磁力吸着搬送路の搬送
方向側に設けられ、第1被覆材と第2被覆材とをシート
状被包装体チップが包装されるようにシールするシール
手段と、このシール手段によるシール部分から第1およ
び第2被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包
装体であるシート包装体を得るシート包装体分断形成手
段とを備えていることを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、シート状被包装体供
給手段により、磁性を示す材料を含む帯状のシート状被
包装体が、シート状被包装体チップ分断形成手段の分断
用ベッド上に供給される。このシート状被包装体は、シ
ート状被包装体チップ分断形成手段により分断され、シ
ート状被包装体チップが形成される。このシート状被包
装体チップは、シート状被包装体供給手段によりさらに
供給されるシート状被包装体に押されて、所定の搬送方
向へ移動する。
【0019】次に、分断用ベッド上のシート状被包装体
チップは、第1磁力吸着搬送路に渡され、この第1磁力
吸着搬送路の搬送面に吸着された状態で、同様にシート
状被包装体供給手段によるシート状被包装体の供給動作
により、即ちシート状被包装体に押されて所定の搬送方
向へ搬送される。
【0020】その後、第1磁力吸着搬送路のシート状被
包装体チップは、第2磁力吸着搬送路上の第1被覆材上
に渡される。帯状の第1被覆材は、第1被覆材供給手段
の動作により第2磁力吸着搬送路の搬送面上に供給さ
れ、かつ所定の搬送方向へ移動する。また、帯状の第2
被覆材は、第2被覆材供給手段の動作により第2磁力吸
着搬送路上におけるシート状被包装体チップの上に供給
され、かつ前記搬送方向へ移動する。
【0021】第1被覆材上に供給されたシート状被包装
体チップは、第2磁力吸着搬送路の搬送面に磁力により
吸着された状態で第1被覆材と共に移動し、シール手段
に搬送される。
【0022】その後、シール手段は、第1被覆材と第2
被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるように
シールし、シート包装体分断形成手段は、シール手段に
よるシール部分から上および下被覆材を分断して、シー
ト状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得
る。
【0023】上記のように、本シート包装体の製造装置
では、第2磁力吸着搬送路上の第1被覆材上に供給され
たシート状被包装体チップが、第2磁力吸着搬送路の搬
送面に磁力により吸着された状態で第1被覆材と共に移
動する。したがって、シート状被包装体チップは、第1
被覆材の移動速度を速くした場合であっても、第1被覆
材上において位置ずれを生じ難くなっている。これによ
り、本シート包装体の製造装置は、処理速度を高速化
し、シート包装体の生産能力を高めることができる。
【0024】また、本シート包装体の製造装置におい
て、シート状被包装体チップの搬送手段として磁力吸着
搬送路を使用しているので、非常に簡単かつ小型の構成
とすることができる。これにより、本シート包装体の製
造装置は、長さが短く、かつ小型の構成とすることがで
きる。
【0025】また、本製造装置においては、シート状被
包装体チップ分断形成手段の分断用ベッドから第2磁力
吸着搬送路上の第1被覆材上にシート状被包装体チップ
を載せ替えるために、第1磁力吸着搬送路により分断用
ベッド上のシート状被包装体チップを磁力により吸着し
て搬送し、第2磁力吸着搬送路上に載せ替える構成を採
用している。したがって、簡単な構成により、分断用ベ
ッドから第1被覆材上にシート状被包装体チップを供給
することができるようになっている。
【0026】上記のシート包装体の製造装置において、
前記の磁力吸着搬送路は、所定間隔をおいて互いに平行
に、かつ対向する部分同士の極性が互いに異なるように
配された第1磁石と第2磁石とからなり、前記シート状
被包装体チップが、第1磁石と第2磁石とに跨がる状態
で吸着される構成としてもよい。
【0027】上記の構成によれば、磁力によりシート状
被包装体チップを吸着搬送する場合において、シート状
被包装体チップを安定に搬送することができる。
【0028】上記のシート包装体の製造装置において、
前記の第1磁石と第2磁石とは、それぞれ、異なる極性
の磁石を交互に一列状に配して形成されている構成とし
てもよい。
【0029】上記の構成によれば、磁力吸着搬送路を構
成する第1磁石と第2磁石とが、異なる極性の磁石を交
互に一列状に配して形成されているので、市販の磁石を
使用して任意の長さの磁力吸着搬送路を低コストにて形
成することもでき、かつ補修も容易である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図13に基づいて以下に説明する。本実施の形態のシ
ート包装体の製造装置は、図13(a)(b)に示すよ
うに、酸素吸収シートチップ23を包装したシート包装
体25の製造装置として適用されている。このシート包
装体の製造装置は、図2に示すように、酸素吸収シート
繰出し軸1、通気層シート繰出し軸2、カバーフィルム
繰出し軸3、使用済被覆シート巻取り軸4を備えてい
る。酸素吸収シート繰出し軸1、通気層シート繰出し軸
2およびカバーフィルム繰出し軸3は、矢印方向へ回転
自在である。
【0031】酸素吸収シート繰出し軸1、通気層シート
繰出し軸2、カバーフィルム繰出し軸3には、それぞれ
ロール状に巻かれた、シート状被包装体としての帯状酸
素吸収シート5、第1被覆材としての帯状通気層シート
6、第2被覆材としての帯状カバーフィルム7が個別に
取り付けられる。
【0032】帯状酸素吸収シート5は、例えば、粉末状
の鉄系酸素吸収剤と樹脂材料とが混練され、これが帯状
のシート状に形成されたものである。製品化された酸素
吸収シート、即ち酸素吸収シートを含むシート包装体2
5の用途による種類としては、水分依存型と自力反応型
とがある。水分依存型は、水分の存在下で酸素を吸収す
るタイプである(例えば特開平5−237380号およ
び特開平5−318574号参照)。自力反応型は、例
えば水分依存型のものに含水給水シートが貼着されたも
のとなっており、自ら水分を保持するタイプである(例
えば特開平2−203937号参照)。尚、本実施の形
態のシート包装体の製造装置は、水分依存型のものを製
造するものとなっている。
【0033】帯状通気層シート6は、シート状被包装体
となる酸素吸収シートが使用時に酸素を吸収することが
できるようにするため、通気性を有している。一方、帯
状カバーフィルム7は、非通気性のフィルムである。
【0034】使用済被覆シート巻取り軸4は、使用済と
なった上記帯状通気層シート6と帯状カバーフィルム7
とを巻き取るものである。使用済被覆シート巻取り軸4
は、図示しないメインモータとなるサーボモータに駆動
されて矢印方向へ回転する。この回転は間欠動作であ
る。
【0035】本シート包装体の製造装置では、第1磁力
吸着搬送路8と第2磁力吸着搬送路(磁力吸着搬送路)
9との2個の磁力吸着搬送路、および1個の吸着ベルト
装置10によって直線状の1本の搬送路が形成され、こ
の1本の搬送路によって、酸素吸収シートの供給からシ
ート包装体25の完成までの製造ラインが形成されてい
る。第1および第2磁力吸着搬送路8、9は製造ライン
方向において前後位置に設けられ、吸着ベルト装置10
は最後段に設けられている。
【0036】第1磁力吸着搬送路8の前段には酸素吸収
シート切断装置11(シート状被包装体チップ分断形成
手段)が設けられ、第2磁力吸着搬送路9の後段には、
シール装置12(シール手段)と、製品打抜き装置13
(シート包装体分断形成手段)とがこの順序に設けられ
ている。
【0037】酸素吸収シート繰出し軸1、通気層シート
繰出し軸2、カバーフィルム繰出し軸3に取り付けられ
た帯状酸素吸収シート5、帯状通気層シート6、帯状カ
バーフィルム7は、図1に示すように、それぞれ送出し
ベルト装置14…によって送り出される。なお、これら
送出しベルト装置14…の代わりに軸トルク調整装置を
備えてもよい。
【0038】上記の送出しベルト装置14は、ベルト1
5およびプーリ16・17を備え、矢印方向への各ベル
ト15の移動によって、それぞれ、ロール状をなす帯状
酸素吸収シート5、帯状通気層シート6および帯状カバ
ーフィルム7を送り出すものである。この場合、送出し
ベルト装置14は、各ロールに対する圧接状態を維持す
るため、上記送り出し動作による各ロールの小径化に伴
い、駆動側である例えばプーリ16側を中心として対応
するロール方向へ回転可能となっている。送出しベルト
装置14は、例えば、上記サーボモータに駆動され、使
用済被覆シート巻取り軸4と同期した動作を行う。
【0039】酸素吸収シート繰出し軸1は、送出しベル
ト装置14およびニップローラ19と共にシート状被包
装体供給手段を構成し、通気層シート繰出し軸2は、使
用済被覆シート巻取り軸4、送出しベルト装置14およ
びローラ18と共に第1被覆材供給手段を構成し、カバ
ーフィルム繰出し軸3は、使用済被覆シート巻取り軸
4、送出しベルト装置14およびローラ18と共に第2
被覆材供給手段を構成している。また、酸素吸収シート
繰出し軸1、送出しベルト装置14およびニップローラ
19は、酸素吸収シート切断装置11と共にシート状被
包装体チップ供給手段を構成している。
【0040】帯状酸素吸収シート5は、酸素吸収シート
繰出し軸1から巻癖修正装置21、ローラ18、ニップ
ローラ19およびテンション付与装置22を介して酸素
吸収シート切断装置11に供給される。
【0041】上記の巻癖修正装置21は、ロール状に巻
かれている帯状酸素吸収シート5の巻癖を修正して、帯
状酸素吸収シート5を直状にするものである。この巻癖
修正装置21は、図3(a)(側面図)、図3(b)
(正面図)、図3(c)(底面図)に示すように、本製
造装置の前面パネル20と平行に設けられた平板状の支
持パネル31に対して、これと直交する方向に5個のロ
ーラ32〜36が互いに平行に設けられている。このう
ち、ローラ32・34・36とローラ33・35とは、
各々別の列となって左右方向にそれぞれ1列をなし、ロ
ーラ33はローラ32・34間の上方に設けられ、ロー
ラ35はローラ34・36間の上方に設けられている。
また、ローラ33・35はローラ32・34・36の列
に対する離接方向に位置調整可能である。これらローラ
32〜36に対しては、この順に、酸素吸収シート繰出
し軸1から引き出された帯状酸素吸収シート5が、半周
程度ずつ巻き付けられた状態で通される。また、最後部
のローラ36の軸部36aは、支持パネル31の背面方
向へ延びており、カプラ37を介して図示しないモータ
と接続されている。
【0042】テンション付与装置22は、図4(a)
(b)に示すように、上下方向に延びる2本の案内軸4
1・41に案内されて昇降自在の昇降部42を有してい
る。この昇降部42は、上記巻癖修正装置21の各ロー
ラ32〜36と平行、かつこれら各ローラ32〜36と
前面パネル20に対する前後方向の位置が同位置に設定
された回転自在のローラ43を有している。このローラ
43に対しては、上記巻癖修正装置21を経た帯状酸素
吸収シート5が、下側を通過した後、酸素吸収シート切
断装置11方向に延びている。
【0043】上記案内軸41・41の上方位置における
前面パネル20の前面にはプーリ45が設けられ、背面
にはプーリ46が設けられている。上記昇降部42の上
端部にはワイヤ44の一端部が接続され、このワイヤ4
4の他端部は、上記プーリ45を経て前面パネルを貫通
し、上記プーリ46を経た後、テンション調整錘47と
接続されている。このテンション調整錘47は帯状酸素
吸収シート5に加わるテンションを緩和する方向に作用
するものであり、上記昇降部42の重量に対して適当な
重量のテンション調整錘47を選択することにより、帯
状酸素吸収シート5に加えるテンションが調整される。
このようなテンション付与装置22は、シートの移動距
離が長かったり、シートが間欠的に移動するような場合
に設けると有効である。
【0044】上記の送出しベルト装置14、軸トルク調
整装置およびテンション付与装置22と各繰出し軸1〜
3との対応関係は、これらに限定されるものではなく、
配置スペース等を勘案して適宜選択される。
【0045】上記のニップローラ19は、サーボ駆動さ
れる一対のローラからなり、テンション付与装置22を
経た帯状酸素吸収シート5を酸素吸収シート切断装置1
1のベッド(分断用ベッド)66上へ供給するようにな
っている。この供給動作は、酸素吸収シート切断装置1
1の切断動作に同期し、帯状酸素吸収シート5を所定ピ
ッチ(酸素吸収シートチップ23の製品長さ)で送り出
す間欠動作によるものである。酸素吸収シート切断装置
11により帯状酸素吸収シート5を切断することにより
形成された酸素吸収シートチップ23は、図5に示すよ
うに、後側の酸素吸収シートチップ23あるいは帯状酸
素吸収シート5によって前方へ押し出される。
【0046】また、帯状通気層シート6は、図1に示す
ように、通気層シート繰出し軸2からローラ18、テン
ション付与装置22およびローラ18を介して第2磁力
吸着搬送路9上に供給され、さらに、シール装置12、
製品打抜き装置13、吸着ベルト装置10、ローラ18
およびニップローラ24を経て使用済被覆シート巻取り
軸4により巻き取られる。
【0047】また、帯状カバーフィルム7は、ローラ1
8、テンション付与装置22、3個のローラ18…を介
して第2磁力吸着搬送路9上の酸素吸収シートチップ2
3の上に供給され、さらに、帯状通気層シート6と同
様、シール装置12、製品打抜き装置13、吸着ベルト
装置10、ローラ18およびニップローラ24を経て使
用済被覆シート巻取り軸4により巻き取られる。
【0048】使用済被覆シート巻取り軸4による帯状通
気層シート6および帯状カバーフィルム7の巻き取りピ
ッチは、図5に示すように、第1磁力吸着搬送路8から
第2磁力吸着搬送路9上の帯状通気層シート6上に渡さ
れた隣合う酸素吸収シートチップ23間に、シール装置
12での帯状通気層シート6と帯状カバーフィルム7と
のシール部を確保する間隔を与えるように、ニップロー
ラ19による帯状酸素吸収シート5の送りピッチよりも
大きくなっている。
【0049】酸素吸収シート切断装置11は、帯状酸素
吸収シート5を切断して、図5に示す酸素吸収シートチ
ップ23を形成するものであり、偏心カム61により切
断刃63を上下動させる周知の構成のものである。
【0050】即ち、酸素吸収シート切断装置11は、図
1に示すように、回転する偏心カム61に駆動されてス
ライド軸62が上下動し、このスライド軸62の下端部
に取り付けられた切断刃63により、帯状酸素吸収シー
ト5を切断する。この場合、帯状酸素吸収シート5の幅
が酸素吸収シートチップ23の幅に設定されているの
で、酸素吸収シート切断装置11は、切断刃63として
帯状酸素吸収シート5の幅以上の長さの直線形状のもの
を有し、帯状酸素吸収シート5を所定長さに切断するの
みである。
【0051】なお、切断刃63の周りには、図6(a)
に示すように、切断刃63により帯状酸素吸収シート5
を切断したときに、帯状酸素吸収シート5や酸素吸収シ
ートチップ23が切断刃63の上昇に伴って上昇しない
ようにするためのシート押さえ64が設けれている。こ
のシート押さえ64は、例えば退行可能にスライド軸6
2に弾性支持された周知の構成からなる。
【0052】上記切断刃63の下方には、図6(a)
(b)に示すように、下部機構部65が設けられてい
る。この下部機構部65は、切断刃63による切断動作
の際の支持台となる受け部材としてのベッド66を有し
ている。このベッド66は、切断刃63よりも柔らかい
例えば樹脂材料により形成されている。ベッド66は、
上記切断刃63の中心との対向位置に対しずれた位置を
中心として、回転可能に設けられている。ベッド66の
回転中心には中心軸67が設けられ、この中心軸67に
対して、モータ68の動力がこのモータ68に設けられ
た図示しないプーリ、プーリ69・70およびベルト7
1を介して伝達されることにより、ベッド66が回転す
る。
【0053】上記モータ68は、切断刃63による切断
動作毎にベッド66が所定角度だけ回転するように制御
される。また、上記中心軸67は、ブラケット72の支
持板72aにより支持され、この支持板72aとベッド
66との間における上記切断刃63との対向位置には、
間装部材73が設けられている。この間装部材73は、
切断刃63による切断動作時に、ベッド66を支持板7
2aにて支持させるためのものであり、例えばアクリル
樹脂、ポリエチレン樹脂あるいはポリプロピレン樹脂に
より形成されている。
【0054】第1磁力吸着搬送路8および第2磁力吸着
搬送路9は、図7に示すように、所定の間隔おいて平行
に配された第1および第2磁石列51、52からなる。
これら、第1および第2磁石列51、52は、それぞ
れ、複数個の磁石53を搬送方向へ一列に並べることに
より形成されている。同図において、各磁石53に実線
で付した「S」、「N」は表面(搬送側面)の磁極であ
り、破線で付した「S」、「N」は裏面の磁極である。
【0055】第1磁石列51と第2磁石列52との対向
位置の磁石53同士は、極性の互いに異なるものが配置
されている。また、第1および第2磁石列51、52の
各磁石53は、搬送面側において、隣り合う磁石53同
士で磁極が異なるように、即ちN極の磁石53aとS極
の磁石53bとが交互位置となるように並べられてい
る。
【0056】また、第1磁力吸着搬送路8においては、
第1および第2磁石列51、52における矢印で示す搬
送方向の終端部に、磁石53ではなく、例えば磁石53
と同形状の金属片54が設けられている。そして、図5
に示すように、第1磁力吸着搬送路8は搬送面を下向き
とし、第2磁力吸着搬送路9は搬送面を上向きとして配
され、これら両搬送路8、9は、第1磁力吸着搬送路8
の終端部に位置する金属片54と第2磁力吸着搬送路9
の始端部とが上下方向において重合している。また、第
1磁力吸着搬送路8の始端部はベッド66の終端部と上
下方向において重合している。
【0057】第1磁力吸着搬送路8において、酸素吸収
シートチップ23は、図8に示すように、第1および第
2磁石列51、52に跨がる状態に配され、後続の酸素
吸収シートチップ23あるいは帯状酸素吸収シート5に
押されることにより、第1および第2磁石列51、52
に吸着されながら搬送される。即ち、第1磁力吸着搬送
路8による酸素吸収シートチップ23の吸着力は、酸素
吸収シートチップ23が、第1磁力吸着搬送路8に吸着
されて第1磁力吸着搬送路8から落下することなく、ニ
ップローラ19による帯状酸素吸収シート5の押し出し
力によって移動できるように設定されている。
【0058】また、第2磁力吸着搬送路9において、酸
素吸収シートチップ23は、同様に第1および第2磁石
列51、52に跨がる状態に配されるものの、第2磁力
吸着搬送路9に吸着されながら、図5に示すように、帯
状通気層シート6と共に移動する。この場合、帯状通気
層シート6上における酸素吸収シートチップ23の位置
は変化しない。即ち、第2磁力吸着搬送路9による酸素
吸収シートチップ23の吸着力は、酸素吸収シートチッ
プ23が、第2磁力吸着搬送路9に吸着されながら、か
つ帯状通気層シート6の移動に伴って帯状通気層シート
6上での所定位置を維持しながら移動できるように設定
されている。
【0059】ここで、図9に示す単列磁力吸着搬送路5
5では、各部において磁力の強弱の変化が大きくなる。
このため、酸素吸収シートチップ23をこの単列磁力吸
着搬送路55にて搬送する場合、酸素吸収シートチップ
23の間欠移動において、酸素吸収シートチップ23
は、停止した位置によっては、特に次の移動開始時に同
図に矢印で示す方向に回転してずれることがある。この
ずれは、単列磁力吸着搬送路55を第2磁力吸着搬送路
9の位置に使用した場合、即ち酸素吸収シートチップ2
3が帯状通気層シート6上において所定の間隔をおいて
配された状態で搬送される場合に、特に顕著となる。
【0060】そこで、酸素吸収シートチップ23を安定
に搬送することができる磁力吸着搬送方式についての研
究を重ねた結果、2列の磁力吸着搬送路、即ち第1およ
び第2磁力吸着搬送路8、9を採用するに至った。
【0061】これら第1および第2磁力吸着搬送路8、
9では、第1および第2磁石列21、22の間隔Dが狭
いと、図8に示すように、単列磁力吸着搬送路55と同
様、各部において磁力の強弱の変化が大きくなる。しか
しながら、上記の間隔Dを適当に設定してやれば、各部
における上記磁力の強弱の変化を小さくでき、酸素吸収
シートチップ23の安定な搬送が可能となる。
【0062】なお、酸素吸収シートチップ23を安定に
搬送するための酸素吸収シートチップ23に対する適当
な吸引力(磁力)を作用させる構成としては、図10に
示すように、例えば第2磁力吸着搬送路9において、第
2磁力吸着搬送路9と帯状通気層シート6との間にシー
ト状の非磁性材56を配し、この非磁性材56の厚さを
調整することにより、酸素吸収シートチップ23に作用
する磁力の強さを調整するものとしてもよい。このよう
な構成は、搬送面が下向きの第1磁力吸着搬送路8に対
しても、第1磁力吸着搬送路8の搬送面に上記非磁性材
56を貼着することにより当然適用可能である。
【0063】シール装置12は、帯状通気層シート6と
帯状カバーフィルム7とを、これらの内方に酸素吸収シ
ートチップ23が挟み込まれた状態で帯状通気層シート
6と帯状カバーフィルム7との熱溶着により貼り合わせ
るものである。このシール装置12は、切断刃63がな
い前記酸素吸収シート切断装置11と略同様の構成とな
り、上記貼り合わせ動作は、前記シート押さえ64によ
って行われる。この場合、シート押さえ64は、図11
に示すように、帯状通気層シート6と帯状カバーフィル
ム7とのシール領域に対応した枠形状部74aを有する
シート押さえ74となり、このシート押さえ74とベッ
ド66との間に帯状通気層シート6と帯状カバーフィル
ム7が挟み込まれ、これら両者が熱溶着される。
【0064】なお、帯状通気層シート6と帯状カバーフ
ィルム7との貼着は、上記熱溶着に限らず、例えば帯状
通気層シート6と帯状カバーフィルム7との少なくとも
一方に粘着層を設け、この粘着層により両者を貼着する
構成としてもよい。この場合、上記粘着層にはこれを覆
う剥離紙が予め貼着されており、粘着層が設けられた状
通気層シート6または帯状カバーフィルム7を装置に供
給する際に、上記剥離紙を例えば巻き取って剥離する簡
単な構成を周知の技術を用いて追加すればよい。
【0065】製品打抜き装置13は、酸素吸収シート切
断装置11と略同様の構成を有するものの、図12に示
すように、スライド軸62に切断刃63に代えて、打抜
き刃支持体75を介して打抜き刃76が設けられたもの
となっている。製品打抜き装置13は、上記シール装置
12にて貼り合わされ、内方に酸素吸収シートチップ2
3を挟み込んだ状態の帯状通気層シート6と帯状カバー
フィルム7とを、図11に示すように、シール部から上
記打抜き刃76により打ち抜き、シート包装体25とす
る。
【0066】打抜き刃76の内方には、シート包装体押
さえ77が設けられている。このシート包装体押さえ7
7は、打抜き刃76によりシート包装体25を打ち抜い
たときに、このシート包装体25が打抜き刃76の上昇
に伴って上昇しないようにするためのものである。シー
ト包装体押さえ77は、打抜き刃支持体75により、上
方へ退行可能に弾性支持されている。
【0067】吸着ベルト装置10は、図1に示すよう
に、3個のベルト支持ローラ81…、およびこれらベル
ト支持ローラ81…に掛けられた搬送ベルト82を備え
ている。この搬送ベルト82には吸引用の多数の小孔が
形成され、図示しない吸引装置により、上記小孔を通じ
て搬送ベルト82の表面が負圧とされる。これにより、
吸着ベルト装置10は搬送ベルト82の表面にシート包
装体25を吸着しながら搬送するようになっている。
【0068】ニップローラ24は、一対のローラからな
り、使用済被覆シート巻取り軸4での使用済の帯状通気
層シート6および帯状カバーフィルム7の巻き取り動作
に負荷をかけ、この巻取り軸4での巻き取り動作を良好
に行わせるためのものである。
【0069】上記の構成において、酸素吸収シート繰出
し軸1から送出しベルト装置14によって送り出された
帯状酸素吸収シート5は、巻癖修正装置21にて巻癖が
修正された後、テンション付与装置22によってテンシ
ョンが加えられ、ニップローラ19により酸素吸収シー
ト切断装置11に送られる。
【0070】酸素吸収シート切断装置11では、図5に
示すように、ベッド66上において帯状酸素吸収シート
5が所定長さに切断され、酸素吸収シートチップ23が
形成される。この酸素吸収シート切断装置11での切断
処理においては、切断動作後の切断刃63の上昇に伴う
帯状酸素吸収シート5および酸素吸収シートチップ23
の上昇や位置ずれが、図6(a)に示したシート押さえ
64により防止される。したがって、切断により形成さ
れた酸素吸収シートチップ23は、酸素吸収シート切断
装置11のベッド66上において、一列に並んだ状態を
維持し易くなる。また、下部機構部65の動作により、
1回の打ち抜き動作毎に上記ベッド66が所定角度だけ
回転する。なお、切断により形成された酸素吸収シート
チップ23は、図8に示すように、第1磁力吸着搬送路
8に吸着されるので、ベッド66の回転により搬送方向
に並んだ状態を乱されることがない。
【0071】上記ベッド66上の酸素吸収シートチップ
23は、ニップローラ19によって搬送方向へ押し出さ
れる帯状酸素吸収シート5に押されて第1磁力吸着搬送
路8方向へ移動する。
【0072】第1磁力吸着搬送路8に到達した酸素吸収
シートチップ23は、第1磁力吸着搬送路8の下面、即
ち搬送面に、図8に示したように、第1および第2磁石
列51、52に跨がった状態で吸着される。
【0073】第1磁力吸着搬送路8に吸着された酸素吸
収シートチップ23は、後方側の酸素吸収シートチップ
23に押されて前方へ移動し、金属片54の位置に到達
すると、第1磁力吸着搬送路8の吸着力が弱まりあるい
は解除されること、および第2磁力吸着搬送路9の吸着
力が働くことにより、第2磁力吸着搬送路9に移る。こ
のとき、第2磁力吸着搬送路9上には帯状通気層シート
6が供給されており、酸素吸収シートチップ23は帯状
通気層シート6に配される。
【0074】第2磁力吸着搬送路9に移った酸素吸収シ
ートチップ23は、第1磁力吸着搬送路8に吸着されて
いた場合と同様、第2磁力吸着搬送路9の第1および第
2磁石列51、52に跨がった状態で第2磁力吸着搬送
路9に吸着される。
【0075】そして、帯状通気層シート6が使用済被覆
シート巻取り軸4に巻き取られて移動すると、酸素吸収
シートチップ23は、第2磁力吸着搬送路9の吸着力に
より帯状通気層シート6上において所定の位置を維持し
ながら、帯状通気層シート6と共に移動する。
【0076】この場合、帯状通気層シート6、即ち第2
磁力吸着搬送路9上での酸素吸収シートチップ23の移
動ピッチは、第1磁力吸着搬送路8での酸素吸収シート
チップ23よりも大きくなっており、帯状通気層シート
6上において隣り合う酸素吸収シートチップ23同士に
は、図5に示すように、シール装置12でのシールに必
要な所定の間隔が与えられる。
【0077】また、第2磁力吸着搬送路9の中途位置に
おいて、酸素吸収シートチップ23上には帯状カバーフ
ィルム7が供給され、その位置から、酸素吸収シートチ
ップ23は帯状カバーフィルム7と帯状通気層シート6
とにより上下面が覆われた状態となる。帯状カバーフィ
ルム7は帯状通気層シート6と同様、使用済被覆シート
巻取り軸4に巻き取られ、帯状通気層シート6と共に移
動する。使用済被覆シート巻取り軸4による帯状通気層
シート6と帯状カバーフィルム7との巻き取り動作は、
ニップローラ24によて加えられる負荷により良好に行
われる。
【0078】次に、帯状カバーフィルム7と酸素吸収シ
ートチップ23と帯状通気層シート6との3層体は、シ
ール装置12に送られ、酸素吸収シートチップ23の外
周側における帯状カバーフィルム7と帯状通気層シート
6とが熱溶着により貼着される。
【0079】次に、上記3層体は、帯状カバーフィルム
7と帯状通気層シート6とのシール部から、製品打抜き
装置13にて打ち抜かれ、シート包装体25が得られ
る。このとき、製品打抜き装置13での打抜き処理にお
いては、打抜き動作後の打抜き刃76の上昇に伴う酸素
吸収シートチップ23の上昇が、シート包装体押さえ7
7にて阻止される。また、製品打抜き装置13のベッド
66も1回の打抜き動作毎に所定角度回転する。
【0080】次に、打ち抜かれたシート包装体25は、
使用済み被覆シート、即ち帯状通気層シート6および帯
状カバーフィルム7と共に、吸着ベルト装置10の搬送
ベルト82に吸着された状態で搬送される。
【0081】その後、上記使用済み被覆シートは、吸着
ベルト装置10の終端部付近に設けられたローラ18、
およびニップローラ24を経て使用済被覆シート巻取り
軸4に巻き取られる。一方、シート包装体25は、上記
ローラ18の位置で、上記使用済み被覆シートと分離さ
れ、さらに吸着ベルト装置10により搬送された後、例
えばエア吹き出しによる搬送にて、図示しない製品受け
箱内に収容される。
【0082】上記のように、シート包装体の製造装置で
は、直線状の1本の搬送路によって、酸素吸収シートチ
ップ23の形成からシート包装体25の完成までの製造
ラインが形成されているので、酸素吸収シートチップ2
3を別の搬送路により別の方向から移送してシート包装
体25を形成するような構成と比較して、装置に必要な
スペースを小さくすることができ、装置の小型化が可能
である。
【0083】上記のような1本の搬送路による製造ライ
ンを実現するために、本製造装置においては、酸素吸収
シート切断装置11のベッド66から帯状通気層シート
6が配された第2磁力吸着搬送路9へ酸素吸収シートチ
ップ23を所定方向へ搬送しながら載せ替えている。そ
して、この載せ替えを行うために、第1磁力吸着搬送路
8により上記ベッド66上の酸素吸収シートチップ23
を磁力により吸着して搬送し、第2磁力吸着搬送路9上
に載せ替える構成を採用している。したがって、簡単な
構成により、帯状通気層シート6上に酸素吸収シートチ
ップ23を供給することができるようになっている。
【0084】また、第2磁力吸着搬送路9上の帯状通気
層シート6上に供給された酸素吸収シートチップ23
は、第2磁力吸着搬送路9の磁力による吸着作用によ
り、帯状通気層シート6上において所定位置を維持しな
がら、移動する帯状通気層シート6と共に搬送される。
したがって、帯状通気層シート6の移動速度を速くした
場合であっても、帯状通気層シート6上において酸素吸
収シートチップ23は位置ずれを生じ難くなっている。
これにより、本シート包装体の製造装置は、処理速度を
高速化し、シート包装体25の生産能力を高めることが
できる。
【0085】このシート包装体25の生産能力に関し、
先述の従来のシート包装体の製造装置(特開平8−26
223号に開示のもの)では、40枚/分程度であった
が、本シート包装体の製造装置では、100枚/分程度
まで高めることができた。
【0086】また、本シート包装体の製造装置におい
て、酸素吸収シートチップ23の搬送手段は、磁石から
なる第1および第2磁力吸着搬送路8、9により形成さ
れているので、非常に簡単かつ小型の構成となってい
る。これにより、シート包装体の製造装置は、長さが短
く、かつ小型の構成とすることができる。
【0087】また、帯状酸素吸収シート5の幅は予め酸
素吸収シートチップ23の幅に設定されており、酸素吸
収シートチップ23は帯状酸素吸収シート5を単に切断
することによって形成することができるので、帯状酸素
吸収シート5を打ち抜いて酸素吸収シートチップ23を
形成する場合と比較して、ロスがなく、シート包装体2
5の材料コストを低減することができる。
【0088】また、上記のように、第2磁力吸着搬送路
9上の帯状通気層シート6上において、酸素吸収シート
チップ23は帯状通気層シート6に対してすべり等によ
るずれを生じ難くなっているので、少なくとも使用済被
覆シート巻取り軸4による帯状通気層シート6および帯
状カバーフィルム7の巻き取り動作と、シール装置12
および製品打抜き装置13の動作とを同期させることが
できる。これにより、本製造装置は、多数のセンサ等を
使用した複雑な制御を必要とする構成とは異なり、部品
点数の減少および制御の簡略化を図ることができ、低コ
ストの構成とすることができる。
【0089】また、第1磁力吸着搬送路8においては、
搬送方向の終端部に、磁石53ではなく、金属片54が
設けられている。したがって、このような簡単な構成に
より、第1磁力吸着搬送路8から第2磁力吸着搬送路9
の酸素吸収シートチップ23の移載を容易に行い得るよ
うになっている。
【0090】なお、本実施の形態においては、水分依存
型の帯状酸素吸収シート5を使用した例について説明し
たが、自力反応型の帯状酸素吸収シート5を使用する場
合には、水分を保持可能な含水シートを帯状酸素吸収シ
ート5と共に第2磁力吸着搬送路9上に供給し、帯状カ
バーフィルム7の供給位置の前段側に上記含水シートに
水分を供給する手段を設ければよい。
【0091】また、本シート包装体の製造装置において
は、少なくとも第2磁力吸着搬送路9が磁力吸引式のも
のであればよく、第1磁力吸着搬送路8に代えて、例え
ば空気吸引式の搬送装置を設けた場合にも、装置の生産
能力を高めることが可能である。
【0092】また、第1および第2磁力吸着搬送路8、
9は、第1および第2磁石列51、52を複数個の分割
された磁石53ではなく、第1および第2磁力吸着搬送
路8、9としての長さの各1本の磁石によって形成する
ことも可能である。しかしながら、複数個の磁石53で
形成しているので、市販の磁石を使用して任意の長さの
第1および第2磁力吸着搬送路8、9を低コストにて形
成することもでき、かつ補修も容易である。
【0093】
【発明の効果】本発明のシート包装体の製造装置は、帯
状の第1被覆材を磁力吸着搬送路の搬送面上に供給し、
かつ所定の搬送方向へ移動させる第1被覆材供給手段
と、帯状の第2被覆材を前記磁力吸着搬送路上における
シート状被包装体チップの上に供給し、かつ前記搬送方
向へ移動させる第2被覆材供給手段と、磁性を示す材料
を含むシート状被包装体チップを前記磁力吸着搬送路の
搬送面上における第1被覆材上に供給するシート状被包
装体チップ供給手段と、前記シート状被包装体チップ
を、第1被覆材と共に移動可能な状態で、磁力により搬
送面に吸着する磁力吸着搬送路と、前記磁力吸着搬送路
の搬送方向側に設けられ、第1被覆材と第2被覆材とを
シート状被包装体チップが包装されるようにシールする
シール手段と、このシール手段によるシール部分から第
1および第2被覆材を分断して、シート状被包装体チッ
プの包装体であるシート包装体を得るシート包装体分断
形成手段とを備えている構成である。
【0094】上記の構成によれば、本シート包装体の製
造装置では、磁力吸着搬送路上の第1被覆材上に供給さ
れたシート状被包装体チップが、磁力吸着搬送路の搬送
面に磁力により吸着された状態で第1被覆材と共に移動
する。したがって、シート状被包装体チップは、第1被
覆材の移動速度を速くした場合であっても、第1被覆材
上において位置ずれを生じ難くなっている。これによ
り、本シート包装体の製造装置は、処理速度を高速化
し、シート包装体の生産能力を高めることができる。
【0095】また、本シート包装体の製造装置におい
て、シート状被包装体チップの搬送手段として磁力吸着
搬送路を使用しているので、非常に簡単かつ小型の構成
とすることができる。これにより、本シート包装体の製
造装置は、長さが短く、かつ小型の構成とすることがで
きる。
【0096】また、本発明の他のシート包装体の製造装
置は、分断用ベッドを有し、この分断用ベッドに供給さ
れたシート状被包装体を分断してシート状被包装体チッ
プを形成するシート状被包装体チップ分断形成手段と、
磁性を示す材料を含む帯状の前記シート状被包装体を前
記分断用ベッド上に供給するとともに、供給するシート
状被包装体により分断用ベッド上のシート状被包装体チ
ップを搬送方向へ押し出すシート状被包装体供給手段
と、前記分断用ベッドの搬送方向側に設けられ、搬送面
が前記分断用ベッドの分断面との対向方向を向き、かつ
分断用ベッド上のシート状被包装体チップを搬送面に貰
い受け可能な状態に配され、前記シート状被包装体供給
手段によるシート状被包装体の供給動作によりシート状
被包装体チップが搬送方向へ移動可能な状態で、シート
状被包装体チップを磁力により搬送面に吸着する第1磁
力吸着搬送路と、帯状の第1被覆材を第2磁力吸着搬送
路の搬送面上に供給し、かつ所定の搬送方向へ移動させ
る第1被覆材供給手段と、帯状の第2被覆材を第2磁力
吸着搬送路上におけるシート状被包装体チップの上に供
給し、かつ前記搬送方向へ移動させる第2被覆材供給手
段と、前記第1磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けら
れ、搬送面が第1磁力吸着搬送路の搬送面との対向方向
を向き、かつ第1磁力吸着搬送路のシート状被包装体チ
ップを搬送面に貰い受け可能な状態に配され、シート状
被包装体チップを、第1被覆材と共に移動可能な状態
で、磁力により搬送面に吸着する第2磁力吸着搬送路
と、第2磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けられ、第1
被覆材と第2被覆材とをシート状被包装体チップが包装
されるようにシールするシール手段と、このシール手段
によるシール部分から第1および第2被覆材を分断し
て、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装
体を得るシート包装体分断形成手段とを備えている構成
である。
【0097】上記の構成によれば、本シート包装体の製
造装置では、磁力吸着搬送路上の第1被覆材上に供給さ
れたシート状被包装体チップが、磁力吸着搬送路の搬送
面に磁力により吸着された状態で第1被覆材と共に移動
する。したがって、シート状被包装体チップは、第1被
覆材の移動速度を速くした場合であっても、第1被覆材
上において位置ずれを生じ難くなっている。これによ
り、本シート包装体の製造装置は、処理速度を高速化
し、シート包装体の生産能力を高めることができる。
【0098】また、本シート包装体の製造装置におい
て、シート状被包装体チップの搬送手段として磁力吸着
搬送路を使用しているので、非常に簡単かつ小型の構成
とすることができる。これにより、本シート包装体の製
造装置は、長さが短く、かつ小型の構成とすることがで
きる。
【0099】また、本製造装置においては、シート状被
包装体チップ分断形成手段の分断用ベッドから第2磁力
吸着搬送路上の第1被覆材上にシート状被包装体チップ
を載せ替えるために、第1磁力吸着搬送路により分断用
ベッド上のシート状被包装体チップを磁力により吸着し
て搬送し、第2磁力吸着搬送路上に載せ替える構成を採
用している。したがって、簡単な構成により、分断用ベ
ッドから第1被覆材上にシート状被包装体チップを供給
することができるようになっている。
【0100】上記のシート包装体の製造装置において、
前記の磁力吸着搬送路は、所定間隔をおいて互いに平行
に、かつ対向する部分同士の極性が互いに異なるように
配された第1磁石と第2磁石とからなり、前記シート状
被包装体チップが、第1磁石と第2磁石とに跨がる状態
で吸着される構成としてもよい。
【0101】上記の構成によれば、磁力によりシート状
被包装体チップを吸着搬送する場合において、シート状
被包装体チップを安定に搬送することができる。
【0102】上記のシート包装体の製造装置において、
前記の第1磁石と第2磁石とは、それぞれ、異なる極性
の磁石を交互に一列状に配して形成されている構成とし
てもよい。
【0103】上記の構成によれば、磁力吸着搬送路を構
成する第1磁石と第2磁石とが、異なる極性の磁石を交
互に一列状に配して形成されているので、市販の磁石を
使用して任意の長さの磁力吸着搬送路を低コストにて形
成することもでき、かつ補修も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるシート包装体の
製造装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1に示したシート包装体の製造装置の全体構
成を示す正面図である。
【図3】図3(a)は図1に示した巻癖修正装置の側面
図、図3(b)は同正面、図3(c)は底面図である。
【図4】図4(a)は図1に示したテンション付与装置
の側面図、図4(b)は同正面図である。
【図5】図5は、図1に示した第1および第2磁力吸着
搬送路付近の拡大図である。
【図6】図6(a)は図1に示した酸素吸収シート切断
装置を示す概略の正面図、図6(b)は同側面図であ
る。
【図7】図1に示した第1および第2磁力吸着搬送路の
構成の説明図である。
【図8】図7に示した第1および第2磁力吸着搬送路に
よる酸素吸収シートチップの搬送動作を示す説明図であ
る。
【図9】単列磁力吸着搬送路の例とそれによる酸素吸収
シートチップの搬送動作を示す説明図である。
【図10】図7に示した第2磁力吸着搬送路において酸
素吸収シートチップに作用する磁力の強さを調整するた
めの構成を示す説明図である。
【図11】図1に示したシール装置によるシール動作と
製品打抜き装置による打ち抜き動作との説明図である。
【図12】図1に示した製品打抜き装置の打抜き刃を示
す縦断面図である。
【図13】図13(a)は図1に示したシート包装体の
製造装置が製造するシート包装体の平面図、図13
(b)は同断面図である。
【図14】従来のシート包装体の製造装置における酸素
吸収シートチップの搬送動作の説明図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収シート繰出し軸(シート状被包装体供給
手段) 2 通気層シート繰出し軸(第1被覆材供給手段) 3 カバーフィルム繰出し軸(第2被覆材供給手段) 4 使用済被覆シート巻取り軸(第1被覆材供給手
段、第2被覆材供給手段) 5 帯状酸素吸収シート
(シート状被包装体) 6 帯状通気層シート(第1被覆材) 7 帯状カバーフィルム(第2被覆材) 8 第1磁力吸着搬送路(シート状被包装体チップ供
給手段) 9 第2磁力吸着搬送路(磁力吸着搬送路) 10 吸着ベルト装置 11 酸素吸収シート切断装置(シート状被包装体チ
ップ分断形成手段、シート状被包装体チップ供給手段) 12 シール装置(シール手段) 13 製品打抜き装置(シート包装体分断形成手段) 14 送出しベルト装置(シート状被包装体供給手
段、第1被覆材供給手段、第2被覆材供給手段) 18 ローラ(第1被覆材供給手段、第2被覆材供給
手段) 19 ニップローラ(シート状被包装体供給手段、シ
ート状被包装体チップ供給手段) 23 酸素吸収シートチップ(シート状被包装体チッ
プ) 25 シート包装体 51 第1磁石列(第1磁石) 52 第2磁石列(第2磁石) 66 ベッド(分断用ベッド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の第1被覆材を磁力吸着搬送路の搬送
    面上に供給し、かつ所定の搬送方向へ移動させる第1被
    覆材供給手段と、 帯状の第2被覆材を前記磁力吸着搬送路上におけるシー
    ト状被包装体チップの上に供給し、かつ前記搬送方向へ
    移動させる第2被覆材供給手段と、 磁性を示す材料を含むシート状被包装体チップを前記磁
    力吸着搬送路の搬送面上における第1被覆材上に供給す
    るシート状被包装体チップ供給手段と、 前記シート状被包装体チップを、第1被覆材と共に移動
    可能な状態で、磁力により搬送面に吸着する磁力吸着搬
    送路と、 前記磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けられ、第1被覆
    材と第2被覆材とをシート状被包装体チップが包装され
    るようにシールするシール手段と、 このシール手段によるシール部分から第1および第2被
    覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であ
    るシート包装体を得るシート包装体分断形成手段とを備
    えていることを特徴とするシート包装体の製造装置。
  2. 【請求項2】分断用ベッドを有し、この分断用ベッドに
    供給されたシート状被包装体を分断してシート状被包装
    体チップを形成するシート状被包装体チップ分断形成手
    段と、 磁性を示す材料を含む帯状の前記シート状被包装体を前
    記分断用ベッド上に供給するとともに、供給するシート
    状被包装体により分断用ベッド上のシート状被包装体チ
    ップを搬送方向へ押し出すシート状被包装体供給手段
    と、 前記分断用ベッドの搬送方向側に設けられ、搬送面が前
    記分断用ベッドの分断面との対向方向を向き、かつ分断
    用ベッド上のシート状被包装体チップを搬送面に貰い受
    け可能な状態に配され、前記シート状被包装体供給手段
    によるシート状被包装体の供給動作によりシート状被包
    装体チップが搬送方向へ移動可能な状態で、シート状被
    包装体チップを磁力により搬送面に吸着する第1磁力吸
    着搬送路と、 帯状の第1被覆材を第2磁力吸着搬送路の搬送面上に供
    給し、かつ所定の搬送方向へ移動させる第1被覆材供給
    手段と、 帯状の第2被覆材を第2磁力吸着搬送路上におけるシー
    ト状被包装体チップの上に供給し、かつ前記搬送方向へ
    移動させる第2被覆材供給手段と、 前記第1磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けられ、搬送
    面が第1磁力吸着搬送路の搬送面との対向方向を向き、
    かつ第1磁力吸着搬送路のシート状被包装体チップを搬
    送面に貰い受け可能な状態に配され、シート状被包装体
    チップを、第1被覆材と共に移動可能な状態で、磁力に
    より搬送面に吸着する第2磁力吸着搬送路と、 第2磁力吸着搬送路の搬送方向側に設けられ、第1被覆
    材と第2被覆材とをシート状被包装体チップが包装され
    るようにシールするシール手段と、 このシール手段によるシール部分から第1および第2被
    覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体であ
    るシート包装体を得るシート包装体分断形成手段とを備
    えていることを特徴とするシート包装体の製造装置。
  3. 【請求項3】前記の磁力吸着搬送路は、所定間隔をおい
    て互いに平行に、かつ対向する部分同士の極性が互いに
    異なるように配された第1磁石と第2磁石とからなり、
    前記シート状被包装体チップは、第1磁石と第2磁石と
    に跨がる状態で吸着されることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のシート包装体の製造装置。
  4. 【請求項4】前記の第1磁石と第2磁石とは、それぞ
    れ、異なる極性の磁石を交互に一列状に配して形成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のシート包装体
    の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017105501A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 大森機械工業株式会社 包装装置
WO2022176429A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 富士フイルム株式会社 ヒートシール装置

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