JP2014076842A - 青果物の鮮度保持方法、青果物包装品、青果物包装方法、包装機、包装システム及び青果物用包装資材 - Google Patents

青果物の鮮度保持方法、青果物包装品、青果物包装方法、包装機、包装システム及び青果物用包装資材 Download PDF

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Abstract

【課題】 真空予冷に対応することができる密封包装タイプの青果物包装品を製造することができる青果物包装品を提供する
【解決手段】 筒状に製袋した包装フィルムの両側縁を貼り合わせてセンターシール部41とするとともに、そのセンターシール部と交差方向の両端開口を熱シールして青果物13を包装した青果物包装品40である。センターシール部に、未接着で前記青果物包装品の内外を連通する通気口43を設ける。通気口は、センターシール部に対して斜めに形成し、結露が多いとその結露が溜まって遮断されて密封状態となり、結露が少ない状態では通気が確保されることで青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つように設定される構成とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、青果物の鮮度保持方法、青果物包装品、青果物包装方法、包装機、包装システム及び青果物用包装資材に関するものである。
ニラなどの青果物は、所定量束ねた状態で包装フィルムにて包まれて製造される包装品の状態で出荷され、所定の流通経路を経て店頭に並ぶ。包装された青果物は、その後も呼吸しており、係る呼吸による栄養消費やエチレン老化,蒸発による減耗等で時間の経過に伴い鮮度が著しく低下するため鮮度保持包装は欠かせない。この鮮度保持包装をするための技術として、例えば特許文献1に開示された技術がある。
この特許文献1に開示された技術は、無孔フィルムを熱シールして作る袋の熱シール部の少なくとも一部を、熱シール部の長さ方向に接着部と未接着部とが交互に配置された断続状とし、その未接着部に生じる微細空隙を通じて前記袋内の青果物を呼吸させることにより、前記青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つようにしている。係る鮮度保持を行うための青果物包装品は、無孔フィルムを熱シールして作った袋で青果物を包装し、熱シール部の少なくとも一部が、長さ方向に微細間隔で熱シール短線を平行状に繰り返し施すようにしている。微細間隔の一例として、熱シール短線の幅0.4mm、微細空隙の幅を0.6mmとして交互に断続状熱シールをセンターシール部に施した包装品が開示されている。そして交互に形成する各熱シール短線と微細空隙は、センターシール部の長さ方向に対して直交する方向に伸びるように直線状に形成している。
特許第3259166号公報
上述した特許文献1の青果物包装品の熱シール部は、長手方向に沿って形成されるセンターシール部と、長手方向の両端に形成されるトップシール部があり、密封包装している。青果物に対する包装形態としては、特許文献1に開示された密封包装と、長手方向の一方の端部が開放された開放包装がある。
また、青果物の鮮度を保持する技術として、真空予冷システムがある。この真空予冷システムは、青果物を真空予冷装置の中で一定時間真空状態にさらすことで、その野菜から出る熱を奪い野菜を芯から冷やすようにしている。すなわち、青果物は収穫後も呼吸してエネルギーを消費し、同様に鮮度や栄養分等を低下させる。そこでこの呼吸を抑え、新鮮さと栄養分を保つために野菜を冷やす必要がある。真空予冷システムは、通常の冷蔵庫を利用して冷やすよりも短時間で冷やすことができるため、野菜に負担をかけることなく鮮度と栄養分を維持することができるという特徴を有している。
しかしながら、この真空予冷システムを特許文献1に開示された密封包装の包装形態の青果物包装品を真空予冷装置に供給すると、真空処理時に空気の膨張率で少しでも密封包装された袋内に空気が残存していると暴爆し、袋が破裂してしまう。そのため、従来真空予冷システムが適用できる包装形態は、開封包装の包装品に限られていた。
一方、開封包装の青果物包装品は、乾燥によるしおれその他の要因から長期の保存に適さない。すなわち、出荷箇所から近距離輸送で店頭に並ぶ近郊流通では、比較的低温管理が確保されやすいことも相まって真空予冷システムを適用した開封包装の青果物包装品でも鮮度保持が最終消費者に渡るまでの一定の期間は鮮度保持が保てるものの、例えば、長距離輸送を伴う広域集荷・流通システムでは、特に夏場等の高温期において十分な鮮度保持効果が期待できない。
そして、真空予冷システムを密封包装した包装品に適用するためには、(1)真空予冷処理時の真空引き,気化水分の通路を確保すること、(2)真空予冷処理後に包装品が密封されること、という矛盾した処理を行う必要があり、これを手作業で行うことはできない。
上述した課題を解決するために、本発明の青果物包装品は、(1)筒状に製袋した包装フィルムの両側縁を貼り合わせてセンターシール部とするとともに、そのセンターシール部と交差方向の両端開口を熱シールして青果物を包装した青果物包装品であって、前記センターシール部に、未接着で前記青果物包装品の内外を連通する通気口を設け、その通気口は、前記センターシール部に対して斜めに形成し、結露が多いとその結露が溜まって遮断されて密封状態となり、結露が少ない状態では通気が確保されることで前記青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つように設定される構成とした。
センターシール部のシール幅は、例えば数mmと短いが、通気口を斜めに形成したことで、通気口の全長を長くかつ面積を大きく採ることができる。また、青果物は包装処理後も呼吸をしており水分を発する。保存時の温度環境や呼吸量などにより適宜の量の結露が生じる。この結露の水が通気口内に入り込むが、上述のように通気口は斜めにして通気道を長くしているため、結露の水が通気口内に留まる。よって、通気遮断されやすくなる。そして、結露の量が多いと完全に通気遮断され、結露の量が少ないと通気口が部分的に遮断され、通気量が抑制・制限される。
このように、本発明の青果物包装品は、青果物の呼吸にあわせて通気口の通気量を制御できる。特に、通気口内に結露が溜まった高気密環境では鮮度保持に効果のある「低酸素+高炭酸ガス」条件になりやすいが,振動や軽い圧力による包装内圧でガス交換が起こりやすい。また、静置すれば結露によって密封化しやすい。よって、本発明の青果物包装品は、例えば真空引きが可能で真空予冷に対応できる。そして、真空予冷処理に伴い起こりがちな先端の萎れはフィルムの減圧密着によって抑制できる。また、真空予冷により冷却した青果物は流通過程で結露しやすいが、その結露が逆に適度に密封化を促して鮮度保持包装化する。また、結露の量や、包装品に加わる流通過程での振動や圧力により通気口から適度なガス交換が起こるので、鮮度が維持され、嫌気呼吸を回避することができる。
(2)前記通気口の一端側の開口部の位置と他端側の開口部の位置は、前記センターシール部の長手方向において重ならないように設定されるとよい。このようにすると、通気口の一端側と他端側の間でシール幅方向に直進する通路がなくなり、通気口の全長を長くすることができる。
(3)前記通気口の幅は、3から7mmとするとよい。より好ましくは、5から6mmとすることである。この範囲とすると、例えば真空予冷処理時に包装体内の空気がスムーズに外部に逃げて袋の破裂を抑止できるとともに、その後の保管・流通過程において毛細管現象を利用した結露水による通気口の遮断・密封効果が期待できる。特に、5乃至6mmとすることで、かかる効果がより適切に発揮する。
(4)本発明の青果物包装方法は、帯状の包装フィルムを連続して供給し、その包装フィルムにて青果物を筒状に包み込み、進行方向両側縁を重ね合わせた重合端をシールしてセンターシール部を形成し、そのシールされて形成された筒状フィルムを所定長さごとに横方向にシール・カットして青果物包装品を製造する青果物包装方法であって、前記重合端をシールするに際し、センターシール部に斜めの通気口を形成するものであり、その通気口は、青果物からの結露の発生量に応じて密封されたり通気が確保されたりするように形成する。
(5)前記青果物包装品に対して真空予冷処理を行うとよい。真空予冷を行うことで、青果物は短時間で冷却される。通気口を設けているため、真空予冷処理により包装品の内部の空気が膨張しようとしても係る通気口から外部に抜けることができ、破裂しない。
(6)本発明に係る包装機は、帯状の包装フィルムを筒状にする製袋器と、その製袋器のフィルム進行方向下流側に配置され、フィルム重合端をシールするセンターシール装置と、そのセンターシール装置のフィルム進行方向下流側に配置され、前記センターシール装置でシールされて形成された筒状フィルムを横方向にシール・カットするトップシール装置と、を備え、前記センターシール装置は、前記センターシール部に対して斜めに通気口を形成するものであり、その通気口は青果物からの結露の発生量に応じて密封されたり通気が確保されたりするように設定されるようにした。この包装機を用いることで、上記の青果物包装品を製造することができる。
(7)前記センターシール装置は、回転式の一対のセンターシーラを備え、少なくとも一方のセンターシーラのシール面に、周方向に対して斜めに溝が形成されるようにするとよい。このようにすると、既存のピロー包装機(逆ピロー包装機を含む)を用い、センターシーラを交換するだけで対応することもできるので好ましい。
(8)本発明の包装システムは、(6)または(7)に記載の包装機と、真空予冷装置を備えるようにした。
(9)本発明に係る青果物の鮮度保持方法は、青果物を包装フィルムで覆うとともに熱シールして製造されるピロー包装体のセンターシール部に、未接着でピロー包装体の内外を連通する通気口を設け、その通気口は、センターシール部に対して斜めに形成し、前記青果物から発生する結露が多いと前記通気口内に結露が溜まって遮断されて密封状態となり、結露が少ない状態(例えば呼吸が活発でない低温状態)では前記通気口による通気が確保されることで前記青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つようにした。
(10)前記ピロー包装体に対して真空予冷処理を行い、前記青果物を冷却し、そのピロー包装体内の空気は前記通気口から外部に逃がすようにするとよい。
(11)本発明の青果物用包装資材は、長尺帯状の包装フィルムを幅方向に折り返して幅方向両縁を重ね合わせて長さ方向に熱シールしてなる長尺筒状の青果物用包装資材であって、前記長さ方向に熱シールされる熱シール部には、未接着で前記青果物包装品の内外を連通する通気口を設け、その通気口は、前記熱シール部に対して斜めに形成されるようにするとよい。
本発明では、真空予冷に対応することができる密封包装タイプの青果物包装品を製造することができる。よって、真空予冷処理をすると、係る真空予冷処理に伴い品質保持効果と、密封包装に基づく品質保持効果の両方が相乗的に作用するためよい。また本発明の青果物包装品は、真空予冷しない場合にも適用することができる。つまり、同じ構成で、真空予冷と真空予冷内の両方に対応できる。
本発明に係る包装機の一実施形態を示す図である。 センターシール装置を構成するセンターシーラの一例を示す図である。 本発明に係る青果物包装品の実施形態を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。 実験結果を示す図である。
図1は、本発明に係る青果物包装品を製造する包装システムの一部を構成する包装機の好適な一実施形態を示している。本実施形態の包装機は、逆ピロー包装機10である。この逆ピロー包装機10は、包装機本体11と、その包装機本体11に対して帯状の包装フィルムを連続して供給するフィルム供給装置12と、包装機本体11の上流側に配置され、その包装機本体11に対して被包装物13を所定間隔毎に供給する被包装物搬送供給装置14とを備えている。
被包装物13は、ニラなどの青果物である。本実施形態では、所定量(例えば100g)のニラを結束したものとしているが、ニラに限ることはなく、三つ葉、大葉等、各種の青果物に適用できる。
フィルム供給装置12は、帯状フィルム15をロール状に巻き取った原反ロール16に対し、図示省略する駆動モータ(サーボモータ等の速度制御可能なモータ)の出力を連係し、原反ロール16の回転速度を適宜制御しながら一定速度で包装機本体11に供給する。また、原反ロール16から包装機本体11に至る所定位置に各種のローラ17を配置し、原反ロール16から送り出された帯状フィルム15は、そのローラ17に掛け渡されることで、所定の経路を通って包装機本体11に導かれる。帯状フィルム15は、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム(以下「OPP」と記す)を用いる。
本発明では、必ずしも原反ロール16に駆動モータを連係する必要はなく、包装フィルムの搬送経路上にフィードローラを設け、引き出すようにしても良い。また、本実施形態では、フィルム供給装置12は、包装機本体11の下方に配置した逆ピロー包装機の態様を採っているが、本発明は、フィルム供給装置を包装機本体の上方に配置する通常のタイプでも良い。
被包装物搬送供給装置14は、押板式のローラーコンベア18と、そのローラーコンベア18に配置されたサイドコンベア19を備えている。ローラーコンベア18は、搬送方向に沿って左右両側に配置されるエンドレスチェーン18bに掛け渡すように多数のローラを装着する。ローラは、その軸が搬送方向と直交する方向に伸びるように配置され、搬送方向に沿って前後に並ぶ複数のローラにより被包装物の搬送面が形成される。また、ローラは、フリー状態で自己の軸回りに回転自在となっている。よって、ローラ上に置かれた被包装物は、ローラに対して相対的な前後進移動が容易に行われる。これにより、ローラはエンドレスチェーン18bの回転移動に伴い前進移動し、そのローラ上に置かれた被包装物は、ローラの移動とともに前進移動するが、物品群に前方あるいは後方に付勢力が加わるとローラの搬送面に対して相対的に前後進移動する。
さらにエンドレスチェーン18bは、被包装物搬送供給装置14の前後並びに適宜位置に配置されたスプロケット18aに掛け渡され、スプロケット18aの回転に追従して回転移動する。そして、図示省略するが、搬送方向に沿って移動する上側に位置するエンドレスチェーン18aは、その下側にてガイドレールに支えられ、水平平面上を安定して前進移動する。よって、左右一対のエンドレスチェーン18bに掛け渡されたローラ31は、当該水平平面内を移動し、水平な搬送面を形成する。
搬送方向に沿って所定ピッチ間隔で、図示省略する押し板が配置される。この押し板は、その左右の両端がそれぞれ左右のエンドレスチェーン18bに連携され、エンドレスチェーン18bの回転移動に伴い前進移動する。押し板は、搬送面の上方に突出し、ローラで形成される搬送面上の被包装物13の後面に接触した状態で移動することで、各被包装物13の位置決めをしつつ、当該被包装物13を前方に押送し、次段の包装機本体11の製袋器20内に所定間隔毎に順次供給する。また、本実施形態に用いるローラーコンベア18における押し板は、製袋器手前で前方に倒れ、被包装物13を製袋器20内に押し込む動作をする。
包装機本体11は、供給される帯状フィルム15を筒状フィルム21に製袋する製袋器20と、その製袋器20の下流側に配置された筒状フィルム21を搬送するベルトコンベア23と、ベルトコンベア23の上方所定位置に設置されたセンターシール装置24と、ベルトコンベア23の上方であってセンターシール装置24の下流側に配置された上側抑えベルト25と、ベルトコンベア23の下流側に配置されたトップシール装置30と、トップシール装置30の下流側に配置された搬出コンベア26と、を備えている。
製袋器20は、フィルム供給装置12から連続して供給される帯状フィルム15を通過させることで、帯状フィルム15の両側端縁部15a同士を接触(重合)させるとともに、筒状となった筒状フィルム21に製袋するものである。また、被包装物搬送供給装置14から包装機本体11に対して順次供給される被包装物13は、製袋器20内に挿入される。これにより、製袋器20に供給された被包装物13は、筒状フィルム21内に所定間隔ごとに配置されることになる。また、本実施形態では、フィルム供給装置12を包装機本体11の下方に配置したことから、帯状フィルム15の両側端縁部15a同士は、筒状フィルム21の上側に位置する。
センターシール装置24は、重合された帯状フィルム15の両側端縁部15aをシールする。すなわち、本実施形態では、製袋器20を通過することで帯状フィルム15の両側端縁部15aは、筒状フィルム21の上側に突出するように形成される。そこで、センターシール装置24は、筒状フィルム21の上方の所定位置に設置される。このセンターシール装置24は、両側端縁部15aに対して予熱を与える一対の直方体状のバーシーラ35と、そのバーシーラ35の下流側に配置された一対の偏平なローラ状のセンターシーラ34を備える。この一対のセンターシーラ34にて帯状フィルム15の両側端縁部15a(バーシーラ35で予熱された部分)を両側から挟み込んだ状態で加熱・加圧することで、挟み込まれたフィルム部位(側端縁部15a)は、接触状態で互いに溶融され、熱シールされて一体化されセンターシール部21aとなる。なお、本実施形態では、センターシーラ34の上流側にバーシーラ35を配置してフィルムを予熱したが、バーシーラ35を設けない構成を採っても良い。
また、このセンターシール装置24(バーシーラ35,センターシーラ34)の上流側であって、製袋器20との間には、左右一対のピンチローラ33が設けられる。このピンチローラ33には、図示省略する駆動モータからの駆動力が伝達され、このピンチローラ33にて、帯状フィルム15の両側端縁部15aを挟み込むとともに搬送力を与え、その両側端縁部15aを次段のセンターシーラ34へ安定して導くようになっている。さらに、ピンチローラ33,バーシーラ35,センターシーラ34の下端面の下方に、2枚の上板36を搬送方向に沿うように平行に配置する。つまり2枚の上板36は、一方の長辺同士を接近させるとともに、所定の隙間を確保する構成とする。そして、2枚の上板36の長辺間の隙間から、帯状フィルム15の両側端縁部15aを上方に突出させ、その突出した部分をピンチローラ33,バーシーラ35,センターシーラ34でそれぞれ挟む。
センターシーラ34の回転速度(フィルムに接触する外周面の速度)を、ピンチローラ33の回転速度(フィルムに接触する外周面の速度)と同じか若干早くなるようにすることで、バーシーラ35,センターシーラ34内を両側端縁部15aが重合した状態でピンと張った状態のまま通過させることができる。ピンチローラ33は、本実施形態ではセンターシーラ34の上流側に配置したが、下流側に配置しても良いし、両方に配置しても良い。
上側抑えベルト25は、トップシール装置30の上流側の直近に配置されており、筒状フィルム21内の被包装物13が上方に持ち上がるのを抑制し、水平状態を保持しながら搬送できるようにしている。
トップシール装置30は、筒状フィルム21に対し、進行方向と直交する方向、つまり、横断する方向にシールすると共にカットするものである。そのシール・カットするフィルム部位は、前後の被包装物13の間の所定位置である。これにより、トップシール装置30を通過することで、筒状フィルム21の先頭部分は、後続から分離され、ピロー包装された中間包装体27が製造される。
本実施形態のセンターシール装置24は、図2に拡大して示すように、一対のセンターシーラ34の周面に形成されるシール面34aを改良している。まず、シール面34aには、その全面に渡って所定のシール目(例えばゴザ目)を形成する。そして、周面のシール面34aの一部にし、溝34bを形成する。溝34bは、センターシーラ34の周面を軸方向に斜めに横断する帯状のパターンとする。周方向に対する溝34bの傾斜角度αは、例えば30度としている。斜めに形成することで、溝34bの全長Lは、シール幅に対応するシール面34aの軸方向の長さWに比べて長くなる。傾斜角度αを小さくするほど、軸方向の長さ(シール幅)Wに対する溝34b(未シール部)の全長Lの比が大きくなる。
さらに溝34bの形成位置は、180度間隔で合計二箇所に設ける。溝34bの形成部分には、シール目がないとともに、センターシーラ34の周面から一段低く(センターシーラ34の回転中心に向けて窪む)なっていてフィルム面に接触しないため、シールされない。これにより、センターシーラ34が180度回転、すなわち、1/2回転するたびに斜めの溝34bが両側端縁部15aに対向するため、溝34bのないシール面34aに接触している半周部分に対応するフィルム部位はしっかりと熱シールされ、溝34bに対向する部位は未シール部となる。
よって、センターシーラ34の周面の半周分の長さが、中間包装体の搬送方向の長さ、すなわちセンターシール部の全長より短い設定すると、一つの中間包装体のセンターシール部には、少なくとも1個の未シール部が形成される。例えば、センターシーラ34の直径が110mm程度とすると、半周分の長さは約170mm程度となる。そして、被包装物である青果物としてニラを用いた場合、通常、中間包装体の全長は例えば約500 mm〜600mm程度となる。従って、1つの中間包装体のセンターシール部には、1乃
至3個の未シール部が形成される。
さらに、本実施形態では一対のセンターシーラ34の両方に溝34bをそれぞれ設けている。各センターシーラ34bに形成した溝34bは、同一パターンの寸法形状としており、一対のセンターシーラ34に設けた溝34b同士は同一タイミングで互いに対向する設定とした。よって、センターシール部に形成される未シール部の幅は溝34bの幅と等しく、傾斜角度も一致する。
図3は、中間包装体37並びに真空予冷処理された最終製品の青果物包装品40の概略外観図を示している。真空予冷処理を行うことで被包装物であるニラ等の青果物の状態は変化するとともに、袋体内の空気も抜けているものの図示する平面図の外観はほぼ同様となる。図示するように長手方向に全長にわたって延びるように形成されたセンターシール部41を有し、長手方向の両端はそれぞれ短手方向に横断するように形成されたトップシール部42を有する。トップシール部42は、ヨコ目シールがされてシール部位でしっかりとフィルムが溶着し気密性が保たれる。またセンターシール部41はゴザ目シールが施されている。
トップシール部42はその全長に渡ってシールされるが、センターシール部41には未シール部が形成される。この未シール部の両端は、センターシール部41の幅方向両端に開口する。つまり、未シール部の両端がそれぞれ包装体の内部空間と外部に繋がっており、この未シール部が包装体の内外に連通する通気口43となる。上述したように、通気口43を構成する未シール部は、センターシーラ34の周面に斜めに形成された溝34bにより形成されるため、通気口43は、センターシール部41の形成方向(包装体の長手方向)に対して所定角度α(例えば30度)で斜めに配置されるレイアウトとなる。このように通気口43を斜めに形成したため、通気口43の全長Lは、センターシール部41のシール幅Wよりも長くなる。また、この通気口43の幅w1は、本実施形態では5mmあるいは6mmとしている。本実施形態における幅w1は、図示するように通気口43の延びる方向と直交する方向の長さとしている。この幅w1は、センターシーラ34に形成する溝34bの幅と等しい。
さらに、通気口43の包装体の内部に臨む開口部位43aと、包装体の外部に臨む開口部位43bは、センターシール部41の配置方向(長手方向)の位置が完全にずれており重ならない設定としている。これは図2に示すように、センターシーラ34の周面に形成する溝34bの上端側開口部と下端側開口部が、周方向で重ならないようなレイアウトとすることで実現できる。
このように通気口を斜めに形成することで、例えば袋体内の空気が通気口の開口部位43aから進入し、センターシール部41の幅方向に沿って直進して移動しようとしても、斜めの内面の壁に当たり直進できない。よって、袋体内の空気は、通気口43内を必ずシール幅Wよりも長い距離だけ移動して袋体の外に至るようになる。
本発明に係る包装システムの好適な一実施形態は、図示省略するが、上述した逆ピロー包装機10に加え、この逆ピロー包装機10の後段に配置された箱詰め装置と、真空予冷用の冷却装置を備える。箱詰め装置は、逆ピロー包装機10から順次搬出される中間包装体27を所定数まとめてダンボール等からなる包装箱内に収納し、封緘する。箱詰め装置で製造された包装箱を所定数積み重ねた状態で、真空予冷用の冷却装置にセットし、真空予冷処理を行う。これにより、包装箱内に収納された被包装物(青果物)は、急速に冷却される。
センターシール部41に形成される通気口43は、青果物からの結露の発生量に応じて密封されたり通気が確保されたりするように設定される。すなわち、通気口43は斜めに配置し、その通気道をシール幅Wに比べて全長Lと長くしている。そのため、静置しておくと、被包装物である青果物から発生する結露が多いと通気口内に結露が溜まって遮断されて通気遮断され、密封状態となりやすいが、振動や軽い圧力による包装内圧でガス交換が起こりやすい。よって、真空予冷処理時に中間包装体内に残存していた空気が膨張するが、その膨張時の内部圧力の上昇に伴い通気口が開き、包装体内の空気は通気口を通って外部に出る。よって、袋が破裂することがない。
そして、この真空予冷処理を行うことで、被包装物である青果物は、野菜から出る熱を奪い野菜を芯から冷やすことを短時間で行うことができ、野菜に負担をかけることなく鮮度と栄養分を維持することができる。
真空予冷処理が完了すると、通気口はフィルム同士が静電気により接触する。特に本実施形態で用いたOPPは静電気で帯電しやすくフィルム同士が静電引力で吸着しやすい。そこで通常は静電気防止剤を塗布あるいは混練しているが、完全には防ぎきれない。係る現象を積極的に利用し、シワの出来にくいセンターシール部に通気口を設けることで、乾燥時は静電接着させて弁として機能する。
このように静電気的にフィルム同士が接着しただけでは、微視的に見ると空気が流通する通路があり通気が確保された状態となる。一方、本実施形態では、真空予冷処理をすることで被包装物である青果物が冷却されているため結露を生じやすい。通気口は斜めに縦長に形成したため、係る結露により発生した水分は、毛細管現象により通気口内を進入する。このように毛細管現象を利用して少量の付着水(結露水)で斜めに縦長にとった通気口がシールされ、気密性が高まり、鮮度保持包装化が行われる。すなわち、本実施形態では、センターシール部はゴザ目シールを施しておりシール強度が強いため、通気口以外ではほとんど通気はない。従って、上述のように通気口が結露遮断されると青果物包装品は密封状態となる。
さらに真空冷却は水分の昇華による気化熱で冷却を行うため、青果物は数パーセントの水分を失う。このため、例えばニラ等においては特有の萎れが先端部を中心にでやすいが、本実施形態では真空予冷処理後は袋内の空気が外部に抜かれ真空パック状になって密封されるので、ニラ等の先端部分が袋のフィルム部位で押さえられる。よって、真空予冷処理をして製造される本実施形態の青果物包装品は、萎れ防止効果が発揮するとともに、包装内のエア抜きが行われ包装内空気の総量を減ずることが可能で鮮度保持上も望ましい。
[変形例1](真空予冷処理を行わない)
上述した実施形態では、真空予冷処理を行うようにしたが、本発明は必ずしも真空予冷を行わなくても良い。すなわち、逆ピロー包装機で製造した上述した実施形態でいう中間包装体をそのまま最終の青果物包装品としても良い。
係る構成の青果物包装品は、真空予冷処理を行っていないため、上述した実施形態のものほど青果物が冷却されておらず、結露の発生も少ない。従って、通気口を遮断するに充分な結露水は通気口内に入らず、通気が確保される。真空予冷をしない場合でも、青果物の呼吸が活発でない低温状態に置かれると結露が少ない状態になり、係る場合も通気口を遮断するには至らない。但し、ある程度の水分により通気口の一部が閉じられ、通気口の実質的な幅(空気の通り道の幅)は、通気口の幅w1よりは狭くなり、通気量の制限・抑制効果は発揮する。このように、通気口による通気が適正量確保されることで青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つことができる。
[変形例2](包装機の変形)
上述した実施形態では、逆ピロー包装機に用いられるセンターシール装置の一対のセンターシーラのシール面にそれぞれ斜めに溝を2個ずつ設けた。本発明は、設置数は任意であり、設置数は1個でも良いし3個以上でも良い。
また、上述した実施形態では、左右一対のセンターシーラにそれぞれ溝を形成したが、一方にのみ溝を形成してもよい。一方のみに溝を形成した場合、センターシール部に形成される未シール部、すなわち、通気口の幅は溝の幅と等しくなるので、幅の制御が精度良く行える。
なお、上述した実施形態のように、一対のセンターシーラにそれぞれ溝を設けた場合、両方の溝がタイミング良く対向するように設定することで溝の幅と通気口の幅が一致する。また、一対のセンターシーラにそれぞれ設けた溝が、回転方向でずれると溝の幅よりも通気口の幅が広くなる。よって、同じセンターシーラを用いつつ、一対のセンターシーラの回転角度位置を適宜調整することで、通気口の幅を変更・制御することができる。
また、通気口の幅は、上述した実施形態では5mmあるいは6mmの設定とし、この範囲が最も良好であるが、3〜7mm程度の範囲としても良い。
また、上述した実施形態では、センターシーラ34を偏平な一対のローラからなる回転式としたが、本発明はこれに限ることはなく、バー状のシーラを用いてもよい。すなわち、実施形態と同様にフィルムを加熱するバーシーラ35を設けるとともに、センターシーラ34に替えて一対のプレスローラを配置する。プレスローラは、センターシーラと相違してヒータが内蔵されていない。バーシーラ35にて加熱されたフィルム部位を加圧することで熱シールするといった基本構成を採る。そして、このプレスローラの外周面に、上述した実施形態におけるセンターシーラと同様に斜めの溝を設けると良い。
[実験結果1]
サンプル
試料1:真空予冷処理+斜めの通気口+密封包装
試料2:真空予冷処理なし+斜めの通気口+密封包装
試料3:真空予冷+開封包装(長手方向の一方を開放)
センターシール部はいずれもゴザ目とした。
青果物はニラを用い、サンプル数は各試料とも40袋(それぞれ段ボール内に収納)とし、最も包装によるニラの品質劣化の差が出やすい温度である20℃に設定したインキュベータで保存した。
評価は、外観調査と包装体内のガスの残量測定に基づいて行った。外観調査は目視し、しかの基準に従い5段階評価とした。5段階は、「5:収穫時並み,4:やや鮮度低下(光沢・萎れ),3:明確な鮮度低下(黄化・萎れ),2:商品限界(トロケ等),1:商品性なし」で設定した。また、ガスの残量測定については、密封包装した資料1,2についてCO濃度とO濃度を測定した。各ガス濃度は、ジルコニア式ガスセンサー(DANSENSOR O/CO分析計)による直接吸引測定を用いた。
図4は、外観評価を示している。横軸は、製造からの経過日数であり、縦軸は評価値である。この縦軸の評価値は、目視による外観評価として試料毎の評価値(整数)を平均した数値である。図から明らかなように、本発明品に対応する試料1,2は、従来品(試料3)に比べて長期間品質が保持されることが確認できた。また、真空予冷処理の有無では、真空予冷処理をしたほうが、高品質で保持されることも確認できた。
図5は試料1のCOの変化、図6は試料2のCOの変化、図7は試料1のOの変化、図8は試料2のOの変化をそれぞれ示している。横軸は、製造からの経過日数であり、縦軸は各ガスの残量濃度値である。各図において、グラフは測定日における各サンプルの平均値とばらつきを示している。またガス測定を行ったのち、手にて密封包装を処理したため、内部のガス分圧が変化しばらつきが生じたものと思えるが、いずれの試料もOガスは漸減傾向,COガスは漸増傾向であり気密化しやすい構造であることが確認できた。
[実験結果2]
サンプル
試料1:真空予冷処理+斜めの通気口+密封包装
試料2:特許文献1に対応するもの
試料3:真空予冷+開封包装(長手方向の一方を開放)
試料1,3については、センターシール部はゴザ目とした。また、試料2は、センターシール部の長手方向と直交する方向に伸びる熱シール短線と微細空隙を交互に断続状に形成したものをもちいた。
青果物はニラを用い、サンプル数は各試料とも10袋とし、保存温度は5℃で1日馴化して,2日目以降は品質変化の著しい20℃に設定したインキュベータで保存した。評価は実験結果1と同じとした。
図9は、外観評価を示している。横軸は、製造からの経過日数であり、縦軸は評価値である。この縦軸の評価値は、目視による外観評価として試料毎の評価値(整数)を平均した数値である。図から明らかなように、無処理のゴザ目開放包装は既に3日目から急激に品質が低下したが本発明品である試料1、特許文献1に対応する試料2は5日目まで鮮度を保ち,その後の品質低下も緩やかであった。さらに試料1と2を比較すると明らかなように、本発明に対応する試料1の方がより高品質な状態が維持できることも確認できた。
図10は各試料のCOの変化の平均値、図11は各試料1のOの変化の平均値をそれぞれ示している。横軸は、製造からの経過日数であり、縦軸は各ガスの残量濃度値である。老化抑制には高CO+低O環境が好適で,双方10%前後が最適とされている。 本発明品である試料1と、特許文献1に対応する試料2は、ともにその好環境を長期間維持していることが確認できる。
10 逆ピロー包装機
11 包装機本体
13 被包装物(青果物)
15 帯状フィルム
20 製袋器
24 センターシール装置
30 トップシール装置
34 センターシーラ
34a シール面
34b 溝
37 中間包装体
40 青果物包装品
41 センターシール部
42 トップシール部
43 通気口
43a 開口部位(包装体の内部に臨む側)
43b 開口部位(包装体の外部に臨む側)

Claims (11)

  1. 筒状に製袋した包装フィルムの両側縁を貼り合わせてセンターシール部とするとともに、そのセンターシール部と交差方向の両端開口を熱シールして青果物を包装した青果物包装品であって、
    前記センターシール部に、未接着で前記青果物包装品の内外を連通する通気口を設け、
    その通気口は、前記センターシール部に対して斜めに形成し、結露が多いとその結露が溜まって遮断されて密封状態となり、結露が少ない状態では通気が確保されることで前記青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つように設定される構成としたことを特徴とする青果物包装品。
  2. 前記通気口の一端側の開口部の位置と他端側の開口部の位置は、前記センターシール部の長手方向において重ならないように設定されることを特徴とする請求項1に記載の青果物包装品。
  3. 前記通気口の幅は、3から7mmであることを特徴とする請求項1また2に記載の青果物包装品。
  4. 帯状の包装フィルムを連続して供給し、
    その包装フィルムにて青果物を筒状に包み込み、進行方向両側縁を重ね合わせた重合端をシールしてセンターシール部を形成し、
    そのシールされて形成された筒状フィルムを所定長さごとに横方向にシール・カットして青果物包装品を製造する青果物包装方法であって、
    前記重合端をシールするに際し、センターシール部に斜めの通気口を形成するものであり、
    その通気口は、青果物からの結露の発生量に応じて密封されたり通気が確保されたりするように形成することを特徴とする青果物包装方法。
  5. 前記青果物包装品に対して真空予冷処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の青果物包装方法。
  6. 帯状の包装フィルムを筒状にする製袋器と、
    その製袋器のフィルム進行方向下流側に配置され、フィルム重合端をシールするセンターシール装置と、
    そのセンターシール装置のフィルム進行方向下流側に配置され、前記センターシール装置でシールされて形成された筒状フィルムを横方向にシール・カットするトップシール装置と、
    を備え、
    前記センターシール装置は、前記センターシール部に対して斜めに通気口を形成するものであり、
    その通気口は青果物からの結露の発生量に応じて密封されたり通気が確保されたりするように設定されることを特徴とする包装機。
  7. 前記センターシール装置は、回転式の一対のセンターシーラを備え、
    少なくとも一方のセンターシーラのシール面に、周方向に対して斜めに溝が形成されることを特徴とする請求項6に記載の包装機。
  8. 請求項6または7に記載の包装機と、真空予冷装置を備えることを特徴とする包装システム。
  9. 青果物を包装フィルムで覆うとともに熱シールして製造されるピロー包装体のセンターシール部に、未接着でピロー包装体の内外を連通する通気口を設け、
    その通気口は、センターシール部に対して斜めに形成し、
    前記青果物から発生する結露が多いと前記通気口内に結露が溜まって遮断されて密封状態となり、結露が少ない状態では前記通気口による通気が確保されることで前記青果物を、嫌気状態にならない範囲で低酸素濃度−高二酸化炭素濃度状態に保つことを特徴とする青果物の鮮度保持方法。
  10. 前記ピロー包装体に対して真空予冷処理を行い、前記青果物を冷却し、そのピロー包装体内の空気は前記通気口から外部に逃がすことを特徴とする請求項9に記載の青果物の鮮度保持方法。
  11. 長尺帯状の包装フィルムを幅方向に折り返して幅方向両縁を重ね合わせて長さ方向に熱シールしてなる長尺筒状の青果物用包装資材であって、
    前記長さ方向に熱シールされる熱シール部には、未接着で前記青果物包装品の内外を連通する通気口を設け、その通気口は、前記熱シール部に対して斜めに形成されていることを特徴とする、青果物用包装資材。
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