JP3473992B2 - シート包装体の製造装置 - Google Patents
シート包装体の製造装置Info
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Description
ート状物品を包装したシート包装体の製造装置に関する
ものである。
中には、製品の保存のために酸素吸収剤が封入されてい
る。この酸素吸収剤は、粉粒体である場合、これを包装
する袋の密封が不完全であると袋からこぼれて製品中に
混入し易いこと、酸素吸収を行った表面部の酸素吸収剤
が硬化して内部の酸素吸収剤が機能を発揮し難くなった
場合、その影響が大きいこと、製品の包装材中において
嵩張ること等の問題点を有している。
のとして、シート状に加工された酸素吸収剤、即ち酸素
吸収シートが知られている。この酸素吸収シートは、例
えば、特開昭55−116436号あるいは特開昭62
−234544号に開示されているように、袋状に形成
された被覆シートにより覆われている。
素吸収シートを被覆シートによって覆った製品、即ちシ
ート包装体を製造する場合には、粉粒体状の例えば酸素
吸収剤を袋に充填した製品を製造する場合とは異なった
装置が必要となる。
造装置は、例えば特開昭59−163175号に開示さ
れているように、両側から供給される被覆シート間に粉
粒体を充填し、この粉粒体を包むように被覆シートをシ
ールした後、被覆シートを分断して製品を得るという簡
単かつ一般的な構成でよい。
合には、包装されるのがシート状被包装体であるため、
これに適した搬送、包装および分断といった処理のため
の構成が求められる。尚、シート包装体の製造装置とし
ては、特開昭55−116434号あるいは特開昭55
−116436号等に開示されているものの、効率よく
良好なシート包装体を得るための構成については、十分
に検討されていない。
めに、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、帯
状のシート状被包装体をシート状被包装体チップ分断形
成手段に供給するシート状被包装体供給手段と、上記シ
ート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形
成するシート状被包装体チップ分断形成手段と、帯状の
下被覆材を第3吸着搬送手段の搬送面上に供給する下被
覆材供給手段と、帯状の上被覆材を第3吸着搬送手段上
におけるシート状被包装体チップの上に供給する上被覆
材供給手段と、上記シート状被包装体チップ分断形成手
段にて形成されたシート状被包装体チップを上面側に設
定された搬送面により吸着して搬送する第1吸着搬送手
段と、この第1吸着搬送手段の搬送方向側に設けられ、
上記下被覆材を上面側に設定された搬送面により吸着し
て搬送する第3吸着搬送手段と、これら第1および第3
吸着搬送手段の上方位置に設けられ、下面側にこれら両
者の搬送面と対向する搬送面を有し、この搬送面下に達
した第1吸着搬送手段の搬送面上のシート状被包装体チ
ップを吸着して搬送するとともに、このシート状被包装
体チップが第3吸着搬送手段の搬送面上における下被覆
材上に達したときに、シート状被包装体チップを第3吸
着搬送手段側に譲り渡す第2吸着搬送手段と、第3吸着
搬送手段の搬送方向側に設けられ、上被覆材と下被覆材
とをシート状被包装体チップが包装されるようにシール
するシール手段と、このシール手段によるシール部分か
ら上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チッ
プの包装体であるシート包装体を得るシート包装体分断
形成手段とを備えており、上記の第1および第2吸着搬
送手段が、搬送面に多数の小孔が形成されて搬送方向へ
移動する搬送ベルトと、この搬送ベルトにおける搬送部
分と対向する壁部に多数の小孔が形成され、内部が負圧
にされる吸着ボックスとを備え、第1吸着搬送手段の吸
着ボックスにおける第2吸着搬送手段の搬送面との対向
位置、および第2吸着搬送手段の吸着ボックスにおける
第3吸着搬送手段の搬送面との対向位置には、上記小孔
を通じての吸着動作を妨げる遮蔽部材が設けられている
ことを特徴としている。
造装置は、上記第3吸着搬送手段の搬送面上に設けら
れ、上記上被覆材供給手段から供給された上被覆材を、
搬送手段上における所定範囲の間で上被覆材と下被覆材
との隙間を漸次狭くしていくことにより下被覆材に圧接
させる被覆材圧接手段を備えていることを特徴としてい
る。
造装置は、上記のシート包装体分断形成手段が、被覆材
における上記シール部分を分断する分断刃と、この分断
刃を受ける受け部材と、この受け部材における上記分断
刃の中心に対してずれた位置を回転中心とし、上記受け
部材を分断動作に応じて所定角度ずつ回転させる受け部
材回転駆動手段とを備えていることを特徴としている。
ップ分断形成手段では、シート状被包装体供給手段から
供給された帯状のシート状被包装体が分断され、シート
状被包装体チップが形成される。このシート状被包装体
チップは、第1吸着搬送手段の搬送面により吸着搬送さ
れ、第2吸着搬送手段の搬送面下に達すると、この第2
吸着搬送手段の搬送面により吸着され、搬送される。
状の下被覆材が供給されており、シート状被包装体チッ
プは、第3吸着搬送手段の搬送面上における下被覆材上
に達したときに、第2吸着搬送手段の搬送面から上記下
被覆材上に譲り渡される。この下被覆材上のシート状被
包装体チップ上には、帯状の上被覆材が上被覆材供給手
段により供給される。従って、下被覆材と上被覆材との
間にシート状被包装体チップが配された3層体は、第3
吸着搬送手段によりシール手段に搬送される。
材とをシート状被包装体チップが包装されるようにシー
ルし、シート包装体分断形成手段は、シール手段による
シール部分から上および下被覆材を分断して、シート状
被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る。
被包装体チップ分断形成手段により形成されたシート状
被包装体チップを、上面側に搬送面を有する第1吸着搬
送手段から、下面側に搬送面を有する第2吸着搬送手段
に移載し、さらに第2吸着搬送手段から、第1吸着搬送
手段と同様、上面側に搬送面を有する第3吸着搬送手段
上の下被覆材上に移載することにより、下被覆材上にシ
ート状被包装体チップが配されるようにしている。従っ
て、1本の搬送路を中心としてシート状被包装体チップ
の形成からシート包装体の完成までの製造ラインを形成
可能となっている。これにより、シート状被包装体チッ
プを別の搬送路により別の方向から移送してシート包装
体を形成するような構成と比較して、装置に必要なスペ
ースを小さくすることができ、装置の小型化が可能とな
っている。
チップ分断形成手段により形成されたシート状被包装体
チップを下被覆材上に移載する構成として、第1なしい
第3の吸着搬送手段を備えているので、シート状被包装
体チップの位置ずれを防止した効率の良い移載が可能と
なる。
送面に多数の小孔が形成された搬送ベルトと、この搬送
ベルトにおける搬送部分と対向する壁部に多数の小孔が
形成され、内部が負圧にされる吸着ボックスとを備えた
ものである。そして、第1および第2吸着搬送手段は、
上記小孔を通じての吸着動作を妨げる遮蔽部材にて、上
記搬送ベルト表面における吸引力を部分的に調節するこ
とにより、即ち部分的に消失させることにより、シート
状被包装体チップについての第1吸着搬送手段から第2
吸着搬送手段への移載、および第2吸着搬送手段から第
3吸着搬送手段側への移載を行うようになっている。従
って、上記シート状被包装体チップの移載を簡単かつ低
コストの構成で行うことができる。
体チップ供給手段から供給されたシート状被包装体チッ
プは、吸着搬送手段の搬送面により吸着搬送され、搬送
手段の搬送面上に上被覆材供給手段により供給された帯
状の下被覆材上に配される。この下被覆材上のシート状
被包装体チップ上には、帯状の上被覆材が上被覆材供給
手段により供給される。この上被覆材は、上被覆材と下
被覆材との隙間を漸次狭くしていく被覆材圧接手段の動
作により、下被覆材に圧接される。その後、シール手段
は、上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが
包装されるようにシールし、シート包装体分断形成手段
は、シール手段によるシール部分から上および下被覆材
を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシ
ート包装体を得る。
と下被覆材との隙間を漸次狭くしていくことにより、上
被覆材を下被覆材に圧接させているので、下被覆材と上
被覆材との間の急激な空隙の変化による下被覆材上のシ
ート状被包装体チップの位置ずれが防止されている。従
って、その後のシール手段によるシール処理において、
シールすべき位置にシート状被包装体チップが移動して
シール不良を生じるといったことがなく、効率よく良好
なシート包装体を製造することができる。
断形成手段により、シール手段によるシール部分から被
覆材を分断してシート包装体を得るとき、分断刃を受け
る受け部材が、分断動作に応じ、分断刃の中心に対して
ずれた位置を回転中心として、所定角度ずつ回転する。
従って、分断刃よりも柔らかい例えば樹脂材料にて形成
された受け部材に分断動作によって凹部状の刃形が形成
された場合に、これによって分断不良を生じる事態を回
避することができ、効率の良いシート包装体の製造が可
能となる。
明する。
素吸収シートを包装したシート包装体の製造装置として
適用されている。このシート包装体の製造装置は、図1
に示すように、酸素吸収シート繰出し軸1、使用済酸素
吸収シート巻取り軸2、通気層シート繰出し軸3、剥離
紙巻取り軸4、カバーフィルム繰出し軸5、使用済被覆
シート巻取り軸6および送出しベルト7〜9を備えてい
る。
繰出し軸3およびカバーフィルム繰出し軸5は、矢印方
向へ回転自在である。本実施例においては繰出し軸1・
3・5に対して送出しベルト7〜9を備えているが、こ
れら送出しベルト7〜9の代わりに軸トルク調整装置を
備えてもよい。一方、酸素吸収シート繰出し軸1には後
述のテンション付与装置36が設けられている。このテ
ンション付与装置36は、シートの移動距離が長かった
り、シートが間欠的に移動するような場合に設けると有
効である。これら送出しベルト、軸トルク調整装置およ
びテンション付与装置と各繰出し軸1・3・5との対応
関係は、これらに限定されるものではなく、配置スペー
ス等を勘案して適宜選択される。
繰出し軸3およびカバーフィルム繰出し軸5には、それ
ぞれロール状に巻かれた、シート状被包装体としての帯
状酸素吸収シート10、下被覆材としての帯状通気層シ
ート11、および上被覆材としての帯状カバーフィルム
12が個別に取り付けられる。
吸収シート繰出し軸1から繰り出されて使用済となった
帯状酸素吸収シート10を巻き取るものである。剥離紙
巻取り軸4は、通気層シート繰出し軸3から繰り出され
た帯状通気層シート11と分離された剥離紙13を巻き
取るものである。使用済被覆シート巻取り軸6は、使用
済となった上記帯状通気層シート11と帯状カバーフィ
ルム12とを巻き取るものである。これら巻取り軸2・
4・6は、図示しないメインモータとなるサーボモータ
に駆動されて矢印方向へ回転する。この回転は間欠動作
である。
14およびプーリ15・16を備え、矢印方向への各ベ
ルト14の移動によって、それぞれ、ロール状をなす帯
状酸素吸収シート10、帯状通気層シート11および帯
状カバーフィルム12を送り出すものである。この場
合、送出しベルト7〜9は、各ロールに対する圧接状態
を維持するため、上記送り出し動作による各ロールの小
径化に伴い、駆動側であるプーリ16側を中心として対
応するロール方向へ回転可能となっている。送出しベル
ト7〜9は、上記サーボモータに駆動され、巻取り軸2
・4・6と同期した動作を行う。
1および使用済酸素吸収シート巻取り軸2と共にシート
状被包装体供給手段を構成し、送出しベルト8は通気層
シート繰出し軸3および使用済被覆シート巻取り軸6と
共に下被覆材供給手段を構成し、送出しベルト9はカバ
ーフィルム繰出し軸5および使用済被覆シート巻取り軸
6と共に上被覆材供給手段を構成している。また、上記
送出しベルト7、酸素吸収シート繰出し軸1および使用
済酸素吸収シート巻取り軸2は、後述の酸素吸収シート
打抜き装置61と共にシート状被包装体チップ供給手段
を構成している。
ば、粉末状の鉄系酸素吸収剤と樹脂材料とが混練され、
これが帯状のシート状に形成されたものである。製品化
された酸素吸収シート、即ち酸素吸収シートを含むシー
ト包装体の用途による種類としては、水分依存型と自力
反応型とがある。水分依存型は、水分の存在下で酸素を
吸収するタイプである(例えば特開平5−237380
号および特開平5−318574号参照)。自力反応型
は、例えば水分依存型のものに含水給水シートが貼着さ
れたものとなっており、自ら水分を保持するタイプであ
る(例えば特開平2−203937号参照)。尚、本実
施例のシート包装体の製造装置は、水分依存型のものを
製造するものとなっている。
体となる酸素吸収シートが使用時に酸素を吸収すること
ができるようにするため、通気性を有している。一方、
帯状カバーフィルム12は、非通気性のフィルムであ
る。上記帯状酸素吸収シート10、帯状通気層シート1
1および帯状カバーフィルム12は、本実施例において
100mm幅となっている。
個の吸着ベルト装置21〜25によって直線状の1本の
搬送路が形成され、この1本の搬送路によって、酸素吸
収シートの供給からシート包装体の完成までの製造ライ
ンが形成されている。上記吸着ベルト装置21〜25の
うち、吸着ベルト装置21は上記搬送路の最前部に設け
られ、吸着ベルト装置25は上記搬送路の最後部に設け
られ、第1吸着搬送手段および吸着搬送手段としての吸
着ベルト装置22と、第2吸着搬送手段および吸着搬送
手段としての吸着ベルト装置23と、第3吸着搬送手段
および搬送手段としての吸着ベルト装置24は上記搬送
路の略中間位置に設けられている。このうち、吸着ベル
ト装置22・24は搬送方向に隣接する一方、吸着ベル
ト装置23は、上下逆の状態で、前部が吸着ベルト装置
22の後部と上下方向で重合し、後部が吸着ベルト装置
24の前部と上下方向で重合している。
(a)(b)に示すように、吸着ボックス26、3個の
ベルト支持ローラ27〜29、およびこれらベルト支持
ローラ27〜29に掛けられた搬送ベルト30を備えて
いる。
対向面が平坦な吸引面26aとなり、密閉状に形成さ
れ、吸引ダクト31を介して図示しないブロアと接続さ
れている。上記吸引面26aには、幅方向の中央部を中
心として、搬送ベルト30表面を負圧とするための多数
の小孔(図示せず)が形成されている。また、吸着ボッ
クス26の後端部には、上記吸引面26aの小孔を塞い
で上記負圧を消失させることにより、後述のように、吸
着ベルト装置22から吸着ベルト装置23への酸素吸収
シートの載せ替えを可能とするための遮蔽部材であるシ
ャッタ32が設けられている。このシャッタ32は、例
えば搬送方向への伸縮構造を有することにより、吸引面
26aの閉塞範囲を調整可能となっている。
持ローラ27が吸着ボックス26の前方位置に設けら
れ、ベルト支持ローラ28が吸着ボックス26の後方位
置に設けられ、ベルト支持ローラ29がベルト支持ロー
ラ27寄りの吸着ボックス26の下方位置に設けられて
いる。ベルト支持ローラ28は、本前面パネル20を貫
通して背面側に延びる軸部28aを有し、この軸部28
aの後端部にはギヤ33が設けられている。このギヤ3
3には、タイミングベルト34により前記サーボモータ
の駆動力が伝達される。従って、搬送ベルト30は、前
記巻取り軸2・4・6の回転、および送出しベルト7〜
9の作動と同期した間欠移動を行う。ベルト支持ローラ
29は、搬送ベルト30のテンションを調整するため、
前面パネル20に対して位置調整可能に設けられてい
る。
らの吸引動作によって表面に負圧を得るため、吸着ボッ
クス26の吸引面26aと同様、幅方向の中央部を中心
として、多数の小孔(図示せず)が形成されている。搬
送ベルト30の幅は本実施例において120mmに設定さ
れている。
ルト装置21・23〜25は、吸着ベルト装置22と同
様の構成となっている。但し、吸着ベルト装置21・2
4・25はシャッタ32を備えておらず、吸着ボックス
26の後部にシャッタ32を備えているのは、吸着ベル
ト装置22と吸着ベルト装置23のみである。
正装置35とテンション付与装置36とが設けられてい
る。巻癖修正装置35は、ロール状に巻かれている帯状
酸素吸収シート10の巻癖を修正して、帯状酸素吸収シ
ート10を直状にするものである。この巻癖修正装置3
5は、図3(a)(b)(c)に示すように、本製造装
置の前面パネル20と平行に設けられた平板状の支持パ
ネル37に対して、これと直交する方向に5個のローラ
38〜42が互いに平行に設けられている。このうち、
ローラ38・40・42とローラ39・41とは、各々
別の列となって上下方向にそれぞれ1列をなし、ローラ
39はローラ38・40間の側方に設けられ、ローラ4
1はローラ40・42間の側方に設けられている。ま
た、ローラ39・41はローラ38・40・42の列に
対する離接方向に位置調整可能である。これらローラ3
8〜42に対しては、この順に、酸素吸収シート繰出し
軸1から引き出された帯状酸素吸収シート10が、半周
程度ずつ巻き付けられた状態で通される。また、最後部
のローラ42の軸部42aは、支持パネル37の背面方
向へ延びており、カプラ43を介して図示しないモータ
と接続されている。このモータは、前記巻取り軸2・4
・6を駆動するサーボモータと同期して作動する。
(b)に示すように、上下方向に延びる2本の案内軸5
1・51に案内されて昇降自在の昇降部52を有してい
る。この昇降部52は、上記巻癖修正装置35の各ロー
ラ38〜42と平行、かつこれら各ローラ38〜42と
前面パネル20に対する前後方向の位置が同位置に設定
された回転自在のローラ53を有している。このローラ
53に対しては、上記巻癖修正装置35を経た帯状酸素
吸収シート10が、下側を通過した後、吸着ベルト装置
21方向に延びている。上記案内軸51・51の上方位
置における前面パネル20の前面にはプーリ55が設け
られ、背面にはプーリ56が設けられている。上記昇降
部52の上端部にはワイヤ54の一端部が接続され、こ
のワイヤ54の他端部は、上記プーリ55を経て前面パ
ネルを貫通し、上記プーリ56を経た後、テンション調
整錘57と接続されている。このテンション調整錘57
は帯状酸素吸収シート10に加わるテンションを緩和す
る方向に作用するものであり、上記昇降部52の重量に
対して適当な重量のテンション調整錘57を選択するこ
とにより、帯状酸素吸収シート10に加えるテンション
が調整される。上記のテンション付与装置36は、剥離
紙13を巻き取る剥離紙巻取り軸4の前段にも設けられ
ている。
1と吸着ベルト装置22との間には、シート状被包装体
チップ分断形成手段としての酸素吸収シート打抜き装置
61が設けられ、吸着ベルト装置24と吸着ベルト装置
25との間には、シール手段としてのシール装置62
と、シート包装体分断形成手段としての製品打抜き装置
63とが設けられている。
素吸収シート10から、図8に示すシート状被包装体チ
ップとしての酸素吸収シートチップ60を打ち抜くもの
であり、周知のエアプレスを使用している。即ち、酸素
吸収シート打抜き装置61は、図5に示すように、エア
シリンダ64に駆動されてスライド65が上下動し、ス
ライド65に取り付けられた分断刃としての打抜き刃6
6により、帯状酸素吸収シート10から例えば円形の酸
素吸収シートチップ60を打ち抜くものである。
は、帯状酸素吸収シート10を完全に打ち抜くのではな
く、刃の極一部を欠いた打抜き刃を用いて、打抜き処理
済の帯状酸素吸収シート10を巻き取る際に、巻き取り
力と吸着ベルト装置22の吸着力で酸素吸収シートチッ
プ60が打抜き処理済の帯状酸素吸収シート10から離
れる程度に打ち抜くのが良い。このことによって、酸素
吸収シートチップ60のずれを防止し、より確実な移送
が可能となる。
え69が設けられている。このシート押さえ69は、中
心部に打抜き刃66の径に対応した径の開口部を有して
いる。シート押さえ69は、打抜き刃66により酸素吸
収シートチップ60を打ち抜いたときに、周りの帯状酸
素吸収シート10が打抜き刃66の上昇に伴って上昇し
ないようにするためのものである。シート押さえ69
は、スライド65に対して、上方へ退行可能に弾性支持
されたシート押さえ取付け座70に取り付けられてい
る。
示すように、間装板67を介して上記スライド65に取
り付けられた打抜き刃支持体68により支持されてい
る。尚、同図(a)は、本実施例において、最小径、例
えば直径8mmの酸素吸収シートチップ60を得るための
打抜き刃66を示し、同図(b)は、最大径、例えば直
径68mmの酸素吸収シートチップ60を得るための打抜
き刃66を示している。
さえ72が設けられている。このシートチップ押さえ7
2は、打抜き刃66により酸素吸収シートチップ60を
打ち抜いたときに、この酸素吸収シートチップ60が打
抜き刃66の上昇に伴って上昇しないようにするための
ものである。このシートチップ押さえ72は、打抜き刃
支持体68に対して、上方へ退行可能に弾性支持されて
いる。
ように、打抜き刃66による打ち抜き動作の際の支持台
となる受け部材としてのベッド73が設けられている。
このベッド73は、打抜き刃66よりも柔らかい例えば
樹脂材料により形成されている。ベッド73は、上記打
抜き刃66の中心との対向位置に対しずれた位置を中心
として、回転可能に設けられている。ベッド73の回転
中心には中心軸74が設けられ、この中心軸74に対し
て、モータ75の動力がこのモータ75に設けられた図
示しないプーリ、プーリ76・77およびベルト78を
介して伝達されることにより、ベッド73が回転する。
これらモータ75、図示しないプーリ、プーリ76・7
7およびベルト78は受け部材回転駆動手段を構成して
いる。上記モータ75は、打抜き刃66による打ち抜き
動作毎にベッド73が所定角度だけ回転するように、制
御される。また、上記中心軸74は、ブラケット79の
支持板79aにより支持され、この支持板79aとベッ
ド73との間における上記打抜き刃66との対向位置に
は、間装部材80が設けられている。この間装部材80
は、打抜き刃66による打ち抜き動作時に、ベッド73
を支持板79aにて支持させるためのものであり、例え
ばアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂あるいはポリプロピ
レン樹脂により形成されている。
気層シート11と帯状カバーフィルム12とを、これら
の内方に酸素吸収シートチップ60が挟み込まれた状態
で押しつけ、貼り合わせるものである。このシール装置
62は、打抜き刃66がない上記酸素吸収シート打抜き
装置61と略同様の構成となり、上記貼り合わせ動作
は、前記シート押さえ69によって行われる。この場
合、シート押さえ69の開口部は、酸素吸収シートチッ
プ60の径に対応して設定される。
2にて貼り合わされ、内方に酸素吸収シートチップ60
を挟み込んだ状態の帯状通気層シート11と帯状カバー
フィルム12とを、貼着部の外側から打ち抜き、シート
包装体とするものである。この製品打抜き装置63の構
成は、酸素吸収シート打抜き装置61の構成と略同様で
ある。但し、打抜き刃66の径と、シート押さえ69お
よびシートチップ押さえ72に相当する部材の径とは、
帯状通気層シート11と帯状カバーフィルム12との貼
着部の径に合わせて、酸素吸収シート打抜き装置61の
場合よりも大きく設定される。
ル装置62および製品打抜き装置63は、送出しベルト
7〜9、巻取り軸2・4・6および吸着ベルト装置21
の間欠動作における送り動作の停止時に、各々同期して
作動する。
打抜き装置61への帯状酸素吸収シート10の搬入位置
にはガイドプレート81が設けられ、酸素吸収シート打
抜き装置61からの帯状酸素吸収シート10の搬出位置
にはガイドローラ82とガイドプレート81とがこの順
に設けられている。ガイドローラ81は、巻癖修正装置
35によっても帯状酸素吸収シート10の巻癖が修正さ
れなかった場合に、酸素吸収シート打抜き装置61での
打ち抜き処理の直前において、巻癖を矯正するものであ
る。また、酸素吸収シート打抜き装置61で打ち抜かれ
た酸素吸収シートチップ60は巻癖により湾曲し易くな
り、その後の搬送、およびシール装置62等での処理に
おいて搬送不良および処理不良等が生じ易くなる。そこ
で、ガイドローラ82は、酸素吸収シートチップ60お
よび打抜き処理済の帯状酸素吸収シート10の巻癖を矯
正している。また、その後段のガイドプレート81も同
様の目的で設けられている。
前段には、図1に示すように、一対のテンションローラ
83・83が設けられている。これらテンションローラ
83・83は、打抜き処理済の帯状酸素吸収シート10
を介して互いに圧接することにより使用済酸素吸収シー
ト巻取り軸2での巻き取り動作に負荷をかけ、この巻取
り軸2での巻き取り動作を良好に行わせるためのもので
ある。同様の目的で、使用済被覆シート巻取り軸6の前
段には、打抜き処理済の帯状通気層シート11および帯
状カバーフィルム12を介して互いに圧接するテンショ
ンローラ83・83が設けられている。
ベルト装置24上には被覆材圧接手段としてのプレスロ
ーラ84が設けられている。このプレスローラ84は吸
着ベルト装置24による搬送方向に並んだ例えば4個の
ローラを有している。これら各ローラは、上下方向の位
置を調整可能であり、後方側のローラ程吸着ベルト装置
24との間隔が狭くなっている。このような構造によ
り、プレスローラ84は、帯状通気層シート11上の酸
素吸収シートチップ60を帯状通気層シート11と酸素
吸収シートチップ60上に配される帯状カバーフィルム
12とにより挟み込む場合に、急な挟み込み動作で酸素
吸収シートチップ60が移動することがないように、帯
状通気層シート11と帯状カバーフィルム12との空間
を徐々に絞り込ませるものとなっている。
て、酸素吸収シート繰出し軸1に取り付けられた帯状酸
素吸収シート10は、巻癖修正装置35、テンション付
与装置36、吸着ベルト装置21および酸素吸収シート
打抜き装置61を経た後、吸着ベルト装置22の中程か
ら、ローラ85およびテンションローラ83・83を経
て使用済酸素吸収シート巻取り軸2に達している。通気
層シート繰出し軸3に取り付けられている帯状通気層シ
ート11は、剥離紙13が剥離された後、貼着層を上に
して吸着ベルト装置24、プレスローラ84、シール装
置62および製品打抜き装置63を経た後、吸着ベルト
装置25の中程から、ローラ86およびテンションロー
ラ83・83を経て使用済被覆シート巻取り軸6に達し
ている。また、帯状通気層シート11から剥離された剥
離紙13は、複数のローラ87…およびテンション付与
装置36を経た後、剥離紙巻取り軸4に達している。ま
た、カバーフィルム繰出し軸5に取り付けられた帯状カ
バーフィルム12は、複数のローラ87…を経た後、吸
着ベルト装置23の後方から吸着ベルト装置24上に配
され、帯状通気層シート11と共にさらにプレスローラ
84を経て帯状通気層シート11と一体となり、帯状通
気層シート11と同様の経路で使用済被覆シート巻取り
軸6に達している。
から、前面パネル20の前面側に3個の操作盤88…が
配され、制御盤(図示せず)は前面パネル20の背面側
に配されている。
し軸1から送出しベルト7によって送り出された帯状酸
素吸収シート10は、巻癖修正装置35にて巻癖が修正
された後、テンション付与装置36によってテンション
が加えられ、吸着ベルト装置21により吸着されて酸素
吸収シート打抜き装置61に送られる。
酸素吸収シート10から酸素吸収シートチップ60が打
ち抜かれる。このとき、巻癖修正装置35によっても修
正されなかった帯状酸素吸収シート10の巻癖が、酸素
吸収シート打抜き装置61での処理に先立ってガイドプ
レート81により矯正される。また、酸素吸収シートチ
ップ60および打抜き処理後の帯状酸素吸収シート10
の巻癖による湾曲が、ガイドローラ82およびガイドプ
レート81により矯正される。さらに、酸素吸収シート
打抜き装置61での打抜き処理においては、打抜き動作
後の打抜き刃66の上昇に伴う帯状酸素吸収シート10
および酸素吸収シートチップ60の上昇が、シート押さ
え69およびシートチップ押さえ72により阻止され、
酸素吸収シートチップ60は打抜き処理済の帯状酸素吸
収シート10に保持された状態を維持する。また、1回
の打ち抜き動作毎に酸素吸収シート打抜き装置61のベ
ッド73が所定角度だけ回転する。
60と処理済の帯状酸素吸収シート10とは、図8に示
すように、共に吸着ベルト装置22によりその中程まで
搬送される。その後、処理済の帯状酸素吸収シート10
は、ローラ85を経て使用済酸素吸収シート巻取り軸2
により巻き取られる。この巻き取り動作は、テンション
ローラ83・83により加えられる荷重により、良好に
行われる。
ラ85の位置で処理済の帯状酸素吸収シート10と分離
され、吸着ベルト装置22の吸着動作により所定の位置
を維持したまま、さらに吸着ベルト装置22により搬送
される。
ベルト装置22の後部に達し、シャッタ32によって搬
送ベルト30表面の吸着力が消失すると酸素吸収シート
チップ60は、吸着ベルト装置23に吸着され、これに
よって搬送される。
ベルト装置23の後部に達し、シャッタ32によって搬
送ベルト30表面の吸着力が消失すると、酸素吸収シー
トチップ60は、吸着ベルト装置24上に配された帯状
通気層シート11上に落下し、帯状通気層シート11と
共に吸着ベルト装置24により搬送される。
ト8によって通気層シート繰出し軸3から送り出されて
いる。この帯状通気層シート11からは貼着層を保護し
ている剥離紙13が分離され、この剥離紙13は、テン
ション付与装置36を経て剥離紙巻取り軸4により巻き
取られる。
収シートチップ60上が吸着ベルト装置24の中程に達
すると、カバーフィルム繰出し軸5から送出しベルト9
によって送りだされた帯状カバーフィルム12が酸素吸
収シートチップ60上に配される。上記帯状カバーフィ
ルム12は、プレスローラ84の動作により、酸素吸収
シートチップ60との間隔を徐々に狭めていく状態で酸
素吸収シートチップ60と帯状通気層シート11とに押
し付けられていき、帯状通気層シート11と帯状カバー
フィルム12との間の空気層が除去される。
シートチップ60と帯状通気層シート11との3層体
は、シール装置62に送られ、酸素吸収シートチップ6
0の外周側における帯状カバーフィルム12と帯状通気
層シート11とが帯状通気層シート11の貼着層により
貼着される。次に、上記3層体は、帯状カバーフィルム
12と帯状通気層シート11との貼着部の周りから、製
品打抜き装置63にて打ち抜かれ、シート包装体が得ら
れる。このとき、製品打抜き装置63での打抜き処理に
おいては、酸素吸収シート打抜き装置61での打抜き処
理と同様、打抜き動作後の打抜き刃66の上昇に伴う帯
状酸素吸収シート10および酸素吸収シートチップ60
の上昇が、酸素吸収シート打抜き装置61のシート押さ
え69およびシートチップ押さえ72に相当する部材に
て阻止される。また、製品打抜き装置63のベッド73
も1回の打抜き動作毎に所定角度回転する。
は、ローラ86を経て使用済被覆シート巻取り軸6によ
り巻き取られる。一方、シート包装体は、ローラ86の
位置で処理済の帯状通気層シート11と分離され、吸着
ベルト装置25により搬送された後、さらにエア吹き出
しによる搬送にて、図示しない製品受け箱内に収容され
る。
1本の搬送路によって、酸素吸収シートチップ60の形
成からシート包装体の完成までの製造ラインが形成され
ているので、酸素吸収シートチップ60を別の搬送路に
より別の方向から移送してシート包装体を形成するよう
な構成と比較して、装置に必要なスペースを小さくする
ことができ、装置の小型化が可能である。
製造ラインを実現するために、本製造装置においては、
吸着ベルト装置22から帯状通気層シート11が配され
た吸着ベルト装置24への吸着ベルト装置23による酸
素吸収シートチップ60の載せ替え機構、即ち酸素吸収
シートチップ60を所定方向へ搬送しながら載せ替える
載せ替え機構を採用している。
着ベルト装置21〜25を採用しているので、搬送中に
おける酸素吸収シートチップ60等の位置ずれを防止す
ることができる。従って、本製造装置では、帯状酸素吸
収シート10、帯状通気層シート11および帯状カバー
フィルム12の送出しベルト7〜9による送り出しおよ
び巻取り軸2・4・6による巻き取り動作と、吸着ベル
ト装置21〜25による間欠搬送動作とを同期させ、か
つ酸素吸収シート打抜き装置61、シール装置62およ
び製品打抜き装置63の動作とを同期させることができ
る。これにより、本製造装置は、多数のセンサ等を使用
した複雑な制御を必要とする構成とは異なり、部品点数
の減少および制御の簡略化を図ることができ、低コスト
の構成とすることができる。
から吸着ベルト装置23への酸素吸収シートチップ60
の移載、および吸着ベルト装置23から吸着ベルト装置
24への酸素吸収シートチップ60の移載を、吸着ベル
ト装置22の後部と吸着ベルト装置23の後部とにシャ
ッタ32を設けて、この部分の搬送ベルト30における
吸引力を消失させることにより行う構成である。従っ
て、簡単な構成により吸着ベルト装置22・23の吸引
力を部分的に調整することが可能となっている。
ート11として一方の面に貼着層を有するものが使用さ
れている。従って、この帯状通気層シート11上に吸着
ベルト装置23から酸素吸収シートチップ60を配した
際に、酸素吸収シートチップ60を確実に固定して、酸
素吸収シートチップ60の位置精度を高めることができ
るので、その後のシール装置62でのシール処理におい
て、シール不良の発生を確実に防止することができる。
着層を有する帯状通気層シート11を使用しているの
で、帯状通気層シート11と帯状カバーフィルム12と
のシール装置62でのシールにおいては、加熱溶着が不
要であり、単に押し付け動作によりシールが可能であ
る。従って、本製造装置では、シール装置62でのシー
ル時間を短縮することができ、その分、処理速度を向上
することができるとともに、シール装置62の構造を簡
単なものとすることができる。
の無いものも使用することができる。この場合、剥離紙
巻取り軸4およびテンション付与装置36、並びに剥離
紙13を案内する各ローラ87…は不要である。また、
帯状通気層シート11と帯状カバーフィルム12とは熱
溶着可能なものを使用し、シール装置62は熱溶着機能
を有するものを使用すればよい。
尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の
機能を有する手段には、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
素吸収シートを自力反応型として包装したシート包装体
の製造装置として適用されている。このシート包装体の
製造装置は、図9に示すように、図1に示した酸素吸収
シート繰出し軸1が設けられていた位置に、含水シート
繰出し軸91が設けられ、酸素吸収シート繰出し軸1が
含水シート繰出し軸91の側方位置、即ち同図において
左側位置に設けられたものとなっている。上記含水シー
ト繰出し軸91にはロール状の帯状含水シート92が取
り付けられ、この帯状含水シート92は前記送出しベル
ト7と同一構成の送出しベルト93にて送りだされる。
尚、この帯状含水シート92は未だ水分を含んでいない
ものである。
た帯状酸素吸収シート10は、前述の場合と同様、巻癖
修正装置35およびテンション付与装置36を経て吸着
ベルト装置21〜25に達する。一方、帯状含水シート
92は、吸着ベルト装置21上においてプレスローラ8
4により帯状酸素吸収シート10と重ね合わせられる。
従って、酸素吸収シート繰出し軸1と帯状含水シート9
2とは、帯状含水シート92が上側に配された2層体と
なって酸素吸収シート打抜き装置61に供給される。
尚、酸素吸収シート繰出し軸1と帯状含水シート92と
は、例えば帯状含水シート92に塗布さた貼着層、ある
いは上記プレスローラ84の前段において両者間に付与
される貼着剤により酸素吸収シート打抜き装置61での
処理の前に互いに貼着される。
体を打ち抜くものであり、これにより得られた2層体チ
ップ、即ち前記の酸素吸収シートチップ60上に帯状含
水シートチップが貼着されたものは、前述の場合と同様
にして、吸着ベルト装置23により、吸着ベルト装置2
4上の帯状通気層シート11の上に移載される。この2
層体チップの含水シートチップに対しては、給水装置9
5から一定量の水が滴下される。これにより、含水シー
トチップは水分を含んだ状態となる。
吸収シートチップ60からなる2層体チップは、前述の
場合と同様の処理を経てシート包装体とされる。尚、給
水装置95の位置は、帯状酸素吸収シート10上に帯状
含水シート92が配された後の位置と、さらに帯状カバ
ーフィルム12が配される前の位置との間において、適
宜選択することができる。また、図9に示されていない
本製造装置における他の構成は、図1に示した製造装置
の構成と同様である。
包装したシート包装体を得るための他の構成としては、
実施例1の構成と同様、先ず帯状酸素吸収シート10の
みを処理して酸素吸収シートチップ60を得た後、吸着
ベルト装置23と給水装置95との間における吸着ベル
ト装置24上にて、酸素吸収シートチップ60よりも小
さい含水シートチップを酸素吸収シートチップ60上に
配し、この含水シートチップに対して給水装置95より
水を供給する構成としてもよい。さらに他の構成として
は、給水装置95を備えず、吸着ベルト装置23と給水
装置95との間における吸着ベルト装置24上にて、酸
素吸収シートチップ60よりも小さく既に水分を含んだ
含水シートチップを酸素吸収シートチップ60上に配す
る構成としてもよい。このような2例のように、吸着ベ
ルト装置23による移載後に酸素吸収シートチップ60
上に含水シートチップを配する構成では、吸着ベルト装
置23による移載のために、酸素吸収シートチップ60
と含水シートチップとを予め貼着しておく処理が不要と
なる。
記実施例1の製造装置と同様である。
よって製造されるシート包装体は、酸素吸収シートを包
装したものとなっているが、これに限定されることな
く、その他のシート状のもの、例えば、酸素吸収シート
に代えて、薬効成分を放出する薬剤シートを包装したも
のであってもよい。
置は、帯状のシート状被包装体をシート状被包装体チッ
プ分断形成手段に供給するシート状被包装体供給手段
と、上記シート状被包装体を分断してシート状被包装体
チップを形成するシート状被包装体チップ分断形成手段
と、帯状の下被覆材を第3吸着搬送手段の搬送面上に供
給する下被覆材供給手段と、帯状の上被覆材を第3吸着
搬送手段上におけるシート状被包装体チップの上に供給
する上被覆材供給手段と、上記シート状被包装体チップ
分断形成手段にて形成されたシート状被包装体チップを
上面側に設定された搬送面により吸着して搬送する第1
吸着搬送手段と、この第1吸着搬送手段の搬送方向側に
設けられ、上記下被覆材を上面側に設定された搬送面に
より吸着して搬送する第3吸着搬送手段と、これら第1
および第3吸着搬送手段の上方位置に設けられ、下面側
にこれら両者の搬送面と対向する搬送面を有し、この搬
送面下に達した第1吸着搬送手段の搬送面上のシート状
被包装体チップを吸着して搬送するとともに、このシー
ト状被包装体チップが第3吸着搬送手段の搬送面上にお
ける下被覆材上に達したときに、シート状被包装体チッ
プを第3吸着搬送手段側に譲り渡す第2吸着搬送手段
と、第3吸着搬送手段の搬送方向側に設けられ、上被覆
材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装される
ようにシールするシール手段と、このシール手段による
シール部分から上および下被覆材を分断して、シート状
被包装体チップの包装体であるシート包装体を得るシー
ト包装体分断形成手段とを備えており、上記の第1およ
び第2吸着搬送手段が、搬送面に多数の小孔が形成され
て搬送方向へ移動する搬送ベルトと、この搬送ベルトに
おける搬送部分と対向する壁部に多数の小孔が形成さ
れ、内部が負圧にされる吸着ボックスとを備え、第1吸
着搬送手段の吸着ボックスにおける第2吸着搬送手段の
搬送面との対向位置、および第2吸着搬送手段の吸着ボ
ックスにおける第3吸着搬送手段の搬送面との対向位置
には、上記小孔を通じての吸着動作を妨げる遮蔽部材が
設けられている構成である。
ート状被包装体チップの形成からシート包装体の完成ま
での製造ラインを形成可能となっている。従って、シー
ト状被包装体チップを別の搬送路により別の方向から移
送してシート包装体を形成するような構成と比較して、
装置に必要なスペースを小さくすることができ、装置の
小型化が可能となっている。
チップ分断形成手段により形成されたシート状被包装体
チップを下被覆材上に移載する構成として、第1なしい
第3の吸着搬送手段を備えているので、シート状被包装
体チップの位置ずれを防止した効率の良い移載が可能で
あるという効果を奏する。
第1吸着搬送手段から第2吸着搬送手段への移載、およ
び第2吸着搬送手段から第3吸着搬送手段側への移載を
簡単かつ低コストの構成で行うことができるという効果
を奏する。
造装置は、上記第3吸着搬送手段の搬送面上に設けら
れ、上記上被覆材供給手段から供給された上被覆材を、
搬送手段上における所定範囲の間で上被覆材と下被覆材
との隙間を漸次狭くしていくことにより下被覆材に圧接
させる被覆材圧接手段と、上被覆材と下被覆材とをシー
ト状被包装体チップが包装されるようにシールするシー
ル手段と、このシール手段によるシール部分から上およ
び下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装
体であるシート包装体を得るシート包装体分断形成手段
とを備えている構成である。
急激な空隙の変化による下被覆材上のシート状被包装体
チップの位置ずれを防止することができる。従って、そ
の後のシール手段によるシール処理において、シールす
べき位置にシート状被包装体チップが移動してシール不
良を生じるといったことがなく、効率よく良好なシート
包装体を製造することができるという効果を奏する。
造装置は、シート包装体分断形成手段が、被覆材におけ
る上記シール部分を分断する分断刃と、この分断刃を受
ける受け部材と、この受け部材における上記分断刃の中
心に対してずれた位置を回転中心とし、上記受け部材を
分断動作に応じて所定角度ずつ回転させる受け部材回転
駆動手段とを備えている構成である。
樹脂材料にて形成された受け部材に分断動作によって凹
部状の刃形が形成された場合に、これによって分断不良
を生じる事態を回避することができ、効率の良いシート
包装体の製造が可能であるという効果を奏する。
装置の正面図である。
の平面図、同図(b)は同正面図である。
図、同図(b)は同側面図、同図(c)は同正面図であ
る。
の側面図、同図(b)は同正面図である。
き装置の正面図、同図(b)は同側面図である。
を示す縦断面図、同図(b)は他の例の打抜き刃付近の
構成を示す縦断面図である。
に設けられているガイドプレートとガイドローラとを示
す正面図である。
ートチップの移載動作の説明図である。
造装置の正面図である。
手段) 2 使用済酸素吸収シート巻取り軸(シート状被包装
体供給手段) 3 通気層シート繰出し軸(下被覆材供給手段) 5 カバーフィルム繰出し軸(上被覆材供給手段) 6 使用済被覆シート巻取り軸(下被覆材供給手段、
上被覆材供給手段) 7 送出しベルト(シート状被包装体供給手段) 8 送出しベルト(下被覆材供給手段) 9 送出しベルト(上被覆材供給手段) 10 帯状酸素吸収シート(シート状被包装体) 11 帯状通気層シート(下被覆材) 12 帯状カバーフィルム(上被覆材) 21 吸着ベルト装置 22 吸着ベルト装置(第1吸着搬送手段、吸着搬送
手段) 23 吸着ベルト装置(第2吸着搬送手段、吸着搬送
手段) 24 吸着ベルト装置(第3吸着搬送手段、搬送手
段) 25 吸着ベルト装置 26 吸着ボックス 30 搬送ベルト 32 シャッタ(遮蔽部材) 60 酸素吸収シートチップ(シート状被包装体チッ
プ) 61 酸素吸収シート打抜き装置(シート状被包装体
チップ分断形成手段) 62 シール装置(シール手段) 63 製品打抜き装置(シート包装体分断形成手段) 66 打抜き刃(分断刃) 73 ベッド(受け部材) 74 中心軸(回転中心) 75 モータ(受け部材回転駆動手段) 76 プーリ(受け部材回転駆動手段) 77 プーリ(受け部材回転駆動手段) 78 ベルト(受け部材回転駆動手段) 84 プレスローラ(被覆材圧接手段)
Claims (3)
- 【請求項1】帯状のシート状被包装体をシート状被包装
体チップ分断形成手段に供給するシート状被包装体供給
手段と、 上記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チッ
プを形成するシート状被包装体チップ分断形成手段と、 帯状の下被覆材を第3吸着搬送手段の搬送面上に供給す
る下被覆材供給手段と、 帯状の上被覆材を第3吸着搬送手段上におけるシート状
被包装体チップの上に供給する上被覆材供給手段と、 上記シート状被包装体チップ分断形成手段にて形成され
たシート状被包装体チップを上面側に設定された搬送面
により吸着して搬送する第1吸着搬送手段と、 この第1吸着搬送手段の搬送方向側に設けられ、上記下
被覆材を上面側に設定された搬送面により吸着して搬送
する第3吸着搬送手段と、 これら第1および第3吸着搬送手段の上方位置に設けら
れ、下面側にこれら両者の搬送面と対向する搬送面を有
し、この搬送面下に達した第1吸着搬送手段の搬送面上
のシート状被包装体チップを吸着して搬送するととも
に、このシート状被包装体チップが第3吸着搬送手段の
搬送面上における下被覆材上に達したときに、シート状
被包装体チップを第3吸着搬送手段側に譲り渡す第2吸
着搬送手段と、 第3吸着搬送手段の搬送方向側に設けられ、上被覆材と
下被覆材とをシート状被包装体チップが包装されるよう
にシールするシール手段と、 このシール手段によるシール部分から上および下被覆材
を分断して、シート状被包装体チップの包装体であるシ
ート包装体を得るシート包装体分断形成手段とを備えて
おり、 上記の第1および第2吸着搬送手段は、搬送面に多数の
小孔が形成されて搬送方向へ移動する搬送ベルトと、こ
の搬送ベルトにおける搬送部分と対向する壁部 に多数の
小孔が形成され、内部が負圧にされる吸着ボックスとを
備え、第1吸着搬送手段の吸着ボックスにおける第2吸
着搬送手段の搬送面との対向位置、および第2吸着搬送
手段の吸着ボックスにおける第3吸着搬送手段の搬送面
との対向位置には、上記小孔を通じての吸着動作を妨げ
る遮蔽部材が設けられている ことを特徴とするシート包
装体の製造装置。 - 【請求項2】上記第3吸着搬送手段の搬送面上に設けら
れ、上記上被覆材供給手段から供給された上被覆材を、
搬送手段上における所定範囲の間で上被覆材と下被覆材
との隙間を漸次狭くしていくことにより下被覆材に圧接
させる被覆材圧接手段を備えていることを特徴とする請
求項1記載のシート包装体の製造装置。 - 【請求項3】上記のシート包装体分断形成手段は、被覆
材における上記シール部分を分断する分断刃と、この分
断刃を受ける受け部材と、この受け部材における上記分
断刃の中心に対してずれた位置を回転中心とし、上記受
け部材を分断動作に応じて所定角度ずつ回転させる受け
部材回転駆動手段とを備えていることを特徴とする請求
項1または2記載のシート包装体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15458294A JP3473992B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | シート包装体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15458294A JP3473992B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | シート包装体の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826223A JPH0826223A (ja) | 1996-01-30 |
JP3473992B2 true JP3473992B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=15587365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15458294A Expired - Lifetime JP3473992B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | シート包装体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473992B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-06 JP JP15458294A patent/JP3473992B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0826223A (ja) | 1996-01-30 |
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