JP2006219248A - 郵便物の送込み装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 郵便物を前下がり傾斜で重ね並べることが出来る供給コンベアと、その最前方の郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、放射状に備えた複数のパッドが耐久性のある歯車機構で規定された軌跡に従って次々と連続的に高速送出ししていく装置である。
【選択図】 図1
Description
具体的に例示すれば、郵便物を対象として郵便番号,作業用シーケンス番号,着店番号等、所定のコードに基づいて区分する区分装置、前記コードを読み取って宛名検査や通数検査をする検査装置、また指定したコードのものを抜き取るための抜取装置、その他本願出願人による特許文献1に開示した郵便物の仕分追刷り装置ならびに特許文献2に開示した郵便物追刷装置ならびに当該装置の運用システムに於ける郵便物供給部の供給装置として利用される
例示すれば、封書を上方に積上げ、最下のものにゴムロールやベルトあるいはサクション搬送ベルトを作用させて送出し、その先行端にゲートを備え、該ゲートの間隔調整で重送しないように構成した装置がある。この装置の場合、前記ゲートは封書1部だけが通過できる間隔とし、それ以上の通過を規制する必要があるものの、中身の封入物に大小があって封筒全面に亘って厚さが均等でないもの、あるいは携帯電話の請求書のように封筒毎に中身の枚数が著しく違っているものに対し、時としてゲート下の通過異常や重送という不具合があった。
また、本願出願人による特許文献3で開示したロータリー式封書供給装置は前記問題を解決し、厚さ不同に係らず安定した供給性能を具備するもののその構造が複雑であるため、コスト高であり耐久性の点で難点があった。また供給する封筒を立てて載置する関係からバッファ量も大きく確保できない点、ならびに作業者の熟練を必要とする点に問題があった。
また、本願出願人による特願2005−17209号(郵便物の送込み装置)ならびに特願2005−18824号(郵便物処理装置)で開示した郵便物の送込み装置の下位概念装置に関し、係る装置をより小型軽量化できるよう構成要件を付加して改良を加え、比較的大きな郵便物に対しても、また小さな郵便物に対しても、本発明を実施するうえで設計の自由度を増し、以って上記課題を解決せんとする。
また、回転ドラムに対する吸着駆動軸の偏芯量を、中間軸の偏芯量より大にすることで吸着パッドの運動軌跡を拡大することが出来、小型の装置で大きな郵便物まで送込むことができ、そのように構成すべく中間軸と吸着駆動軸とにタイミングプーリーを備え、両者の回転比率を1:1として同方向回転させるべくベルトを張架して回転連結して構成したことを特徴とする。
また厚さに関する諸問題とは無関係に作動でき、放射状に配置された複数の吸着パッドが次々と連続的に係合していく画期的なメカ式で構成されているので従来技術では達成できない高速運転が可能である。更に、簡素な歯車メカによる構成である為、コスト安にして耐久性に富んでいる。また摩擦に頼らない構成であるので供給タイミングに時間的遅れや、タイミングのズレを起こさない。
更に、噛合する歯車を小さくできる構成によって、大きな郵便物をも送込み対象とすることが出来、装置の小型化、コスト安に貢献できる。また、一つの搬送路に対して複数の本願装置を備え、同時に並列運用できる効果は多大である。
図1は実施例装置の正面図である。図から明らかなように本願郵便物の送込み装置は、供給コンベア1と吸着送込み機構2とから構成されている。そして供給コンベア1上に載置した郵便物3を、搬送テーブル5上にひとつずつ供給するのに用いられ、送込まれた郵便物3はチェーンフィンガー4の回動に従って次々と搬送され、前記した宛名検査や各種コード区分が行われる。
また、前記供給コンベア1にはコンベアベルト1aを、吸着送込み機構2には吸着パッド2aを備えている。前記吸着パッド2aは放射状に4個所設けてあり、運転とともに最前方の郵便物に次々と係合しながら吸着搬送する。尚、図中、18は吸着パッド2aの運動軌跡を図示している。
尚、本例はチェーンフィンガー4の移動方向は紙面右から左へ、また本願送り込み装置も載置された郵便物3を右から左へ、即ち同方向へ送り込むものを図示したが、チェーンフィンガー4が左から右に動く場合であっても、タイミングさえ合わせれば支障なく郵便物3を送り込むことができる。
更に、図2の配置例は搬送路が延在する方向に沿う方向から郵便物3を該搬送路に送込んでいく例であったが、搬送路が延在する方向に対してそれに直交する方向から郵便物3を送込むように実施例装置を配置することもある。
また、図5では郵便物3の傾斜具合について図示している。図中、9はコンベアベルトに対する角度を指しているが、概ね15°〜60°、なかでも25°〜40°程度が適度である。そして作業実務で幾分かの角度変化が伴うことを考慮して本願装置を構成するのが望ましい。例えば、パッド2aの構造をジャバラ形状にしたりして、その吸着面が郵便物3に対して角度的に従動するような構成にする。尚、パッド2aの材料はゴム等の弾性体が一般的であるし郵便物自体も変形容易であるため前記係合関係は必ずしも厳密である必要はない。
図7に於いて、図中、12は原動機(図示せず)から駆動されるタイミングプーリー13を備えた回転ドラム、10は機構の機体(筐体)である。そして前記回転ドラム12はベアリング14を介して回転自在に支持されている。また該ドラム12内の偏芯した位置に中心線が該ドラム12と平行に延在する中間軸20aをニードルベアリング25を介して備えている。更に該中間軸20aの右端に外歯車19を設け、右側面図である図8で図示した通り、前記機体10に固定された内歯車11と噛合させている。更に該中間軸20aの左端にはタイミングプーリー32が固定され、図中、26で指すスラストベアリングでスラスト負荷を規制している。
一方、前記吸着駆動軸20bの左端には、十字形のパッドホルダー27を備え、放射状に4ヶ所、1ケ所あたり2個の吸着パッド2aを備えている。即ち、1本のパッドピン28に2個のパッド駒29を備え、それぞれの駒に吸着パッド2aを装着して図7に図示した通り、吸着のための気孔路を形成し、一点鎖線で図示した二次側チューブ30を経由して後述するバルブ機構に接続している。
本来、回転ドラム12に対する中間軸20aの偏芯量は、噛合する2つの歯車によって規定される。例示したものは4:5の比率であり、具体的に述べるなら、モジュール2.5、歯数100の内歯車11と、同じモジュールで歯数80の外歯車19で構成する場合、中間軸20aの偏芯量は25mmに規定される。
尚、歯車19,11の噛合によって得られる拘束回転運動を中間軸20aから吸着駆動軸20bへ忠実に伝えるために、本実施例装置ではタイミングプーリー32,33によるベルト伝動機構をして回転連結している。勿論、ベルト駆動に限らず任意の歯車機構をして代用することも可能である。その場合、回転数比率を1:1とするのが好ましいが、必要に応じて1:2にして増速連結したり、2:1にして減速連結することもある。そうした場合、運動軌跡の元となる中間軸20aの仮想軌跡形状が変換されて吸着駆動軸20bの軌跡形状を形成する。
Claims (4)
- 前下がり傾斜で重ね並べた郵便物を前方ものから順番に1通ずつ次工程へ送り込む装置であって、前記郵便物の前方先端部を定位置に位置決めする送り手段を具備した供給コンベアと、前記供給コンベア上の最前方に位置する郵便物に係合して吸着搬送する吸着送込み機構とから成り、前記吸着送込み機構は、機体に回転ドラムを備え、該ドラムに対して偏芯した位置で中心線と平行に延在する中間軸を備え、しかも前記中間軸に外歯車を固定するとともに前記機体に固定した内歯車と噛合させ、更に前記ドラムに対して偏芯した位置で中間軸と平行に延在する吸着駆動軸を備えるとともに前記中間軸と回転連結し、前記吸着駆動軸に複数の吸着パッドを放射状に設けるとともに前記回転ドラムの回転に伴って形成される吸着パッドの運動軌跡に於いて所定のストロ−ク区間のみ該吸着パッドが吸引作動するバルブ機構を備えて構成したことを特徴とする郵便物の送込み装置。
- 送込み装置を搬送路に対して複数備え、送込みタイミングを前記搬送路の搬送と関連付けて構成したことを特徴とする請求項1に記載した郵便物の送込み装置。
- 回転ドラムに対する吸着駆動軸の偏芯量を、中間軸の偏芯量より大にすることで吸着パッドの運動軌跡を拡大して構成したことを特徴とする請求項1ならびに請求項2に記載した郵便物の送込み装置。
- 中間軸と吸着駆動軸とにタイミングプ−リ−を備え、両者の回転比率を1:1とし、同方向に回転させるべくベルトを張架して回転連結して構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した郵便物の送込み装置。
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JP2007126166A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Samu Giken:Kk | 封入済み郵便物の走行検査方法ならびに該方法による検査装置 |
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