JPS6235834B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は区分集積された複数の紙葉類の搬送過
程に於いて、集積不良物の取り揃え選別機能を有
する搬送機構に関する。

この種の装置は、例えば郵便物の区分及び結束
作業の自動化装置に使われる。この種のシステム
としては、第１図に示す如く郵便物４に記載され
た郵便番号を光学的に読み取り、その結果に基い
て郵便物４を所定の集積箱５に自動的に区分集積
すると共に、集積された郵便物４を自動的に搬送
コンベヤ３上に取り出し排出する為の自動取出付
区分機１、区分集積された郵便物４を自動的に結
束する為の自動結束機２、および自動取出付区分
機１ら自動結束機２へ集積郵便物を順次搬送する
為の搬送コンベヤ３で構成されるシステムがあ
る。

しかるに、上記システムには、自動取出付区分
機１に於いて区分集積された郵便物をそのまま搬
送コンベヤ３に積載して自動結束機２へ供給する
為、自動取出付区分機１の集積箱５に於いて崩れ
等の集積不良を生じた郵便物、さらに集積箱５か
らの取り出し時、或は自動結束機２への搬送途中
で崩れ等を生じた郵便物が自動結束機２へ、その
まま供給される為、自動結束機２での結束に際し
崩れた郵便物によるジヤム結束の破断等の結束不
良や結束された郵便物の破損等の問題を生じ、結
束作業の安定性及び作業効率を著しく損なつてい
た。又、自動取出区分機１から搬送されて来る集
積郵便物の集積量は必ずしも一定では無い為、集
積量の少ない郵便物は自動結束機２への投入不良
や結束内での折れ曲がり等を生じ結束作業の中断
を余儀無くされていた。

本発明は、自動取出付区分機から取り出された
集積紙葉類を自動結束機へ搬送する過程に於い
て、集積紙葉類の崩れを修正すると共に、崩れを
修正しきれなかつた紙葉類を選別排除し、さら
に、集積紙葉類の集積状態、集積量等を検出する
ことにより、自動結束機へ供給される集積紙葉類
を結束作業に支障の無い正常な状態の紙葉類のみ
に限定し、結束時に於けるジヤム、結束不良等の
問題を解決すると共に、排除された紙葉類を再処
理工程へと搬送する装置を実現するものである。

次に、本発明の一実施例を示す第２図〜第４図
を参照して本発明を詳細に説明する。

図に於いて、自動取出付区分機１の構造、機能
は従来例の説明と同じであり省略する。搬送コン
ベヤ３は側面方向に開放された複数の仕切板６を
有し、図示しない駆動モータによりチエイン等を
介して垂直面に沿つて終端部１０に於いて反転す
る様水平方向に間欠点に循環駆動される。尚、こ
こで搬送コンベヤ３の側面方向の幅はコンベア上
の郵便物の幅より小さくなつている。これはコン
ベア上の郵便物に対して取揃え作用を加えたり、
はみ出し検出を可能とするためである。又搬送コ
ンベヤ３停止位置の両側面には、モータ等によつ
て駆動されるカム機構１１を介して、可変な所定
の速度で搬送コンベヤ側面に対し平行を保つて揺
動可能なガイドプレート７が設けられると共に、
ガイドプレート７部分の出口側には、搬送コンベ
ヤ３側方に上下方向に設けられたはみ出し検出用
の光電スイツチ１２及び搬送コンベヤ３の積載面
上方の所定の位置に搬送コンベヤ３と交差する様
設けられた集積量検出用の光電スイツチ１３が設
置されている。

さらに搬送コンベヤ３の自動結束機移載部分に
於ける停止位置には搬送コンベヤ３上の集積郵便
物４を前記検出結果に基づいて結束機２側へ押し
出す為のエアシリンダ等により間欠駆動される移
載機構１４が設置される。

又、搬送コンベヤ３下方には自動結束機２へ供
給されなかつた郵便物４を積載して再処理の為自
動取出付区分機１側へ送り帰す為の排除コンベヤ
８及び排送コンベヤ３から排除された郵便物４を
排除コンベヤ８上へ導く為のシエータ９が設置さ
れている。

尚、搬送コンベヤ３側方には、搬送される集積
郵便物４の崩れを防止する為の図示しないガイド
等が設置されている。

次に動作に関し、更に第５図〜第７図を参照し
て説明する。自動取出付区分機１から搬送コンベ
ヤ２上に積載されて搬送されて来た集積郵便物４
が揺動可能なガイドプレート７の部分で停止する
と、ガイドプレート７のカム機構１１を駆動して
いるモータが回転し、ガイドプレート７は最初
0.1m／ｓ以上の所定の速度で搬送コンベヤ３側
面に対し所定の隙間を生じる様に揺動し、集積郵
便物４の崩れかかつた部分を修正すると共に、搬
送コンベヤ３の側面側に略水平に立つてしまつた
修正不能な郵便物４を搬送コンベヤ３の両側面に
設けたシユータ９を介して、排除コンベヤ８上へ
選別排除する。第５図は、搬送コンベヤ３を進行
方向にむかつてみた概略図である。

郵便物１７は、「搬送コンベヤの側面側に立つ
てしまつた修正不能な郵便物」を示す。郵便物の
厚みにかたよりがある場合、搬送中に集積がくず
れて、郵便物１７の様に搬送コンベヤ３の側面に
倒れて立位状態になる。これはガイドプレート７
の揺動によつても修正不能である。

本出願の第４図においてこのような郵便物は、
ガイドプレート７の揺動によつて搬送コンベヤ３
の側面から自重で滑り落ちる。搬送コンベヤ３か
ら下にこぼれた郵便物は、シユータ９に沿つて滑
り落ち、排除コンベヤ８へ排除される。その後ガ
イドプレート７が0.1m／ｓ以下の低速で搬送コ
ンベヤ３側へ復帰し、集積郵便物４を搬送コンベ
ヤ３の巾に取り揃えると、搬送コンベヤ３は移動
を再開し、ガイドプレート７の出口に設けられた
はみ出し検出用の光電スイツチ１２によつて、集
積郵便物４が搬送コンベヤ３の巾以内に取り揃え
られたか否かをチエツクすると共に、集積量検出
用の光電スイツチ１３によつて、郵便物４の集積
量が結束可能な範囲か否かをチエツクした後、集
積郵便物４を自動結束機２側へと搬送する。

第６図は、本発明の紙葉類の選別搬送装置の平
面図の概略図、第７図は、側面図の概略図であ
る。図ではみ出し検出用の光電スイツチ１２は、
搬送コンベヤ３の側方に、光軸が搬送コンベヤか
ら15〜20mm程度の位置を鉛直に通る様に、図示さ
れない取付金具によつて搬送コンベヤ３の架台に
取付けられている。集積量検出用の光電スイツチ
１３は、光軸が搬送コンベヤ３を交差して搬送コ
ンベヤ３上で移動する郵便物４の高さを検出でき
る位置に、図示されない取付金具を介して搬送コ
ンベヤ３の架台に取付けられている。

搬送コンベヤ３は、矢印Ａ方向に郵便物を搬送
する。

今、郵便物４が第６図の取揃え位置Ｂで、ガイ
ドプレート７の揺動によつて取揃えられると、搬
送コンベヤ３は矢印Ａ方向に移動する。通常の場
合、郵便物４は、搬送コンベヤ３の範囲内に揃え
られているため、搬送コンベヤ３の移動中に、光
電スイツチ１２を遮ることはない。しかし、郵便
物１５の様に、集積が悪く、取揃えた後も搬送コ
ンベヤ３の幅より、外側に角が出る場合、搬送コ
ンベヤの移動中に、郵便物１５は光電スイツチ１
２の光軸を遮る。光軸スイツチ１２は、このよう
なはみ出した郵便物を検出し、その郵便物を載せ
た箱に排除コードを与える。

光電スイツチ１３は集積した郵便物の量検知を
行う。第７図において郵便物４は、Ｂ位置で取揃
え後、把束機へ移載されるＣ位置へ移動中に、光
電スイツチ１３でチエツクされる。光電スイツチ
１３は、把束可能な集積量の上限を検出する上側
光電スイツチと把束可能な下限を検出する下側光
電スイツチの２組より成り、郵便物４の集積量
が、下側光電スイツチの光軸を遮るほど厚く、上
側光電スイツチの光軸を遮るほど厚くなれば、把
束可能と判断され、Ｃ位置で移載される。

第７図で郵便物１５の様に集積量が多すぎて上
側光電スイツチを遮る場合、郵便物１６の様に集
積量が少なすぎて下側光電スイツチを遮らない場
合は、それぞれ排除コードが付与される。排除コ
ードの与えられた郵便物は、移載されずにコンベ
ヤ終端で仕切り板６の反転により排除コンベヤ８
に排除される。

自動結束機２部分で搬送コンベヤ３が停止する
と、前記のチエツク結果に基ずいて、結束に支障
が無いと判断された集積郵便物４の場合のみ自動
結束機１側への移載機構１４が駆動され搬送コン
ベヤ上の集積郵便物４を自動結束機２へ供給す
る。

又、結束不能と判断された集積郵便物４の場合
には前記移載動作を行なわずに、搬送コンベヤ３
を移動し、搬送コンベヤ３の終端部分１１に於け
る仕切板６の反転によつて、郵便物４を排除コン
ベヤ８上に落下させる。

さらに、排除コンベヤ８上に落下積載された排
除郵便物４は所定の再処理工程、すなわち、本実
施例の場合には自動取出付区分機１の郵便物４再
供給位置へと搬送される。

以上説明した様に本発明は、郵便物の区分処理
装置等から取り出された集積郵便物を、自動結束
機へ搬送する過程に於いて、簡単な構造で集積郵
便物の崩れ、不揃いを有効に修正すると共に、修
正不能な郵便物のみを選別排除して、正常な集積
郵便物のみを結束機へ供給することにより、結束
機でのジヤム、結束不良等のトラブルを無くし、
さらに人手によつて再処理工程へ送られていた排
除郵便物を排除コンベヤにより自動的に搬送する
ことにより、郵便物の区分結束システムの効率化
を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の集積郵便物の搬送システムを
示す概略図、第２図は、本発明の一実施例を示す
概略図、第３図は第２図の主要部分を示す斜視
図、第４図は第３図の選別機構部分を示す断面
図、第５図は実施例において搬送コンベヤを進行
方向に向つてみた図、第６図は実施例の平面図、
第７図は実施例の側面図である。 図に於いて、１……自動取出付区分機、２……
自動結束機、３……搬送コンベヤ、４……郵便
物、５……集積箱、６……仕切板、７……ガイド
プレート、８……排除コンベヤ、９……シユー
タ、１０……選別コンベヤ終端部、１１……カム
機構、１２，１３……光電スイツチ、１４……移
載機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 搬送されてくる紙葉類を区分集積し、この集
   積された紙葉類を取り出し結束等の処理を行なう
   紙葉類の処理装置に於いて、集積紙葉類を積載し
   垂直面に沿つて略水平方向に循環駆動される複数
   の仕切板を有する搬送コンベヤと、前記搬送コン
   ベヤ側面の仕切板開放面に設けられ搬送コンベヤ
   との間に所定の隙間を作る様可変な速度で揺動可
   能なガイドプレートによつて集積郵便物を取揃え
   ると共に集積不良物を搬送コンベヤ外へ落下させ
   る手段と、集積紙葉類の搬送コンベヤからのはみ
   出し及び集積厚さを検出する手段と、搬送コンベ
   ヤの下方に設けられた排除コンベヤと、搬送コン
   ベヤから排除された紙葉類を排除コンベヤ上へガ
   イドする為のシユータとを有することを特徴とす
   る紙葉類の選別搬送装置。