JP3686838B2 - 紙葉類搬送機及びその紙葉類の搬送方法 - Google Patents

紙葉類搬送機及びその紙葉類の搬送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙葉類を宛先に基づき区分する紙葉類搬送及びその紙葉類の搬送方法に関し、特に区分処理速度の向上、処理対象紙葉類の拡大、紙葉類の損傷防止のための紙葉搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の区分機は、屈曲自在なユニバーサルチェーンと、ユニバーサルチェーンに複数取り付けられ、少なくとも一面が開口となって且つ底板が開閉可能な郵便物搬送用の薄型の搬送箱と、一対のベルトの組み合わせから成る保持部を少なくとも2組直列に配置し、搬送箱の動きに同期して保持部の少なくとも1組がシフトしながら搬送箱に郵便物を投入する同期移載部とから構成し、定形外の大型薄物の紙葉類を搬送・区分する大型薄物郵便物区分機の搬送部が、例えば特公昭63−008824号公報に開示されている。
【0003】
11は従来の大型薄物郵便物区分機の実施例を示す概略図、図12は従来の郵便物区分機の移載部を示す平面図である。
【0004】
11に示すように従来の大型薄物郵便物区分機は、複数の入力部51と、移載部52と、搬送部53と、区分集積部54と、制御部(図示せず)とから構成されている。
【0005】
12に示すように、入力部51は紙葉類55を一通ずつ移載部52へ供給することができる。移載部52には、一対のベルト58と、これを駆動するローラ57類から構成される一時保持部を2つ以上配備している。
【0006】
一時保持部はベルト58の駆動・停止によって紙葉類55を搬送・保持することができる。さらに移載部52の下流には搬送箱56が配置されており、搬送部53内を一定速度で移動する。
【0007】
次に動作について説明する。入力部51に立位状態で載置された紙葉類55は、立位状態のままランダムに移載部52内の一時保持部へ送られる。このとき下流の一時保持部に紙葉類55が保持されていたら、該当紙葉類55はその一時保持部で下流の一時保持部の紙葉類55が送り出されるまで保持される。
【0008】
移載部52は搬送部53内を移動している搬送箱56の動きに一定区間同期しながら揺動し、搬送箱56に隣接する(下流の)一時保持部に保持していた紙葉類55を向かい合う1対のベルト58の摩擦力によって移載する。
【0009】
このようにして一通ずつ立位状態で紙葉類55を搬送箱56に供給する。
【0010】
このように従来の大型薄物郵便物区分機は、入力部51がランダムに移載部52の一時保持部へ紙葉類55を送り出すので、搬送箱56に移載するタイミングを得るために紙葉類55を一時的に保持しなくてはならず、更に、下流の一時保持部に紙葉類55が保持されている場合には、保持されている紙葉類55が搬送箱の供給されるまで、次の紙葉類55の供給ができないので、処理速度が低下する。
【0011】
また、紙葉類55を一時保持するために1対のベルト58に挟み込むため、紙葉類55の形状はベルト58が挟み込むことのできる物に限定される。
【0012】
また、紙葉類55を向かい合う1対のベルト58によって挟み込みながら保持・搬送するため、紙葉類55に負荷がかかり、処理する紙葉類55を破損する恐れがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記郵便物区分機は、次のような問題点があった。
【0015】
第一の問題点は、処理速度が低いということである。
その理由は、入力部51がランダムに移載部52の一時保持部へ紙葉類55を送り出すので、搬送箱56に移載するタイミングを得るために紙葉類55を一時的に保持しなくてはならない。そして下流の一時保持部に紙葉類55が保持されている場合、次の供給ができないことにある。
【0016】
第二の問題点は、処理可能な紙葉類55が制限されてしまうということである。
その理由は、紙葉類55を一時保持するために1対のベルト58に挟み込み必要があるためである。
このため、紙葉類55の形状はベルト58が挟み込むことのできる物に限定されてしまう。
【0017】
第三の問題点は、処理する紙葉類55を破損する恐れがあるということである。
その理由は、紙葉類55を向かい合う対のベルト58によって挟み込みながら保持、搬送することにより紙葉類55に負荷がかかることにある。
【0018】
本発明の目的は、以上の問題点を解決する郵便物搬送及びその紙葉類の搬送方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の紙葉類搬送機は、以下の構成を有することを特徴とする。即ち、紙葉類を収納した状態で搬送するための搬送箱が所定の間隔で複数配列されると共に、該搬送箱を所定速度で移動させる搬送手段と、搬送対象の紙葉類を搬送すると共に、その紙葉類を、移動する該搬送箱に移載する供給手段とを備える紙葉類搬送機であって、
前記供給手段は、
(i)前記紙葉類の搬送方向に向かって延設されると共に、その搬送方向に延びるベルト面の左右方向を、水平面から鋭角をなした姿勢で傾斜配置した第1搬送ベルトと、
(ii)水平面から前記第1搬送ベルトを見込んで鈍角をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を設けた第2搬送ベルトとを有する搬送装置を備え、
前記搬送装置は、
上流側より一通ずつ搬送されて来る紙葉類を前記第1及び第2搬送ベルトの回転によって立位状態で搬送する過程において、前記第2搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記桟を当接させ、これにより該紙葉類の移動速度を補正する
ことを特徴とする。
【0020】
また、例えば前記搬送装置は、
前記第1搬送ベルトを所定速度で回転させる一方で、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記搬送装置よりも上流側の所定距離を前記紙葉類が通過するのに要した実時間と、予め設定した所定時間とを比較した結果に応じて調整すると良い
【0021】
好適な実施形態において、前記供給手段は、
前記第1及び第2搬送ベルトによって搬送されて来る紙葉類を、前記搬送手段による搬送箱の移動動作に同期して揺動しながら、その搬送箱に移載する移載装置を備えており、
前記移載装置は、
(i)水平面から前記第1搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で傾斜配置すると共に、搬送方向に向かって延設された第3搬送ベルトと、
(ii)水平面から前記第2搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を有する第4搬送ベルトとを有する移載装置を有しており、
前記第3搬送ベルトを所定速度(例えば、前記第1搬送ベルトの回転速度と同一速度)にて回転させる一方で、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記第4搬送ベルトの桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を補正することにより、揺動によって前記搬送箱の通過タイミングに同期して前記搬送箱に前記紙葉類を移載するタイミングを調整することを特徴とする。
【0022】
上記の装置構成において、例えば前記移載装置は、
所定の搬送経路を搬送する前記搬送箱の通過タイミングを、その搬送経路上の搬送方向前後の異なる複数位置において検出した結果に基づいて、前記搬送箱の実移動速度を算出すると共に、算出した実移動速度に応じて、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することを特徴とする。
【0023】
また、上記同目的を達成する本発明の他の検知は、紙葉類を収納した状態で搬送するための搬送箱が所定の間隔で複数配列されると共に、該搬送箱を所定速度で移動させる搬送手段と、搬送対象の紙葉類を搬送すると共に、その紙葉類を、移動する該搬送箱に移載する供給手段とを備える紙葉類搬送機における紙葉類の搬送方法であって、
(i)前記紙葉類の搬送方向に向かって延設されると共に、その搬送方向に延びるベルト面の左右方向を、水平面から鋭角をなした姿勢で傾斜配置した第1搬送ベルトと、(ii)水平面から前記第1搬送ベルトを見込んで鈍角をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を設けた第2搬送ベルトとを有する搬送装置を利用することにより、前記供給手段において、上流側より一通ずつ搬送されて来る紙葉類を前記第1及び第2搬送ベルトの回転によって立位状態で搬送すると共に、
前記搬送装置によって搬送する過程において、前記第2搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記桟を当接させ、これにより該紙葉類の移動速度を補正することを特徴とする。
【0024】
また、例えば前記搬送装置において、
前記第1搬送ベルトを所定速度で回転させる一方で、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記搬送装置よりも上流側の所定距離を前記紙葉類が通過するのに要した実時間と、予め設定した所定時間とを比較した結果に応じて調整することを特徴とする。
【0025】
また、好適な実施形態においては、(i)水平面から前記第1搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で傾斜配置すると共に、搬送方向に向かって延設された第3搬送ベルトと、(ii)水平面から前記第2搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を有する第4搬送ベルトとを有する移載装置により、前記第1及び第2搬送ベルトによって搬送されて来る紙葉類を、前記搬送手段による搬送箱の移動動作に同期して揺動しながら、その搬送箱に移載すると共に、
前記搬送箱に前記紙葉類を移載する過程において、前記第3搬送ベルトを所定速度(例えば、前記第1搬送ベルトの回転速度と同一速度)にて回転させる一方で、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記第4搬送ベルトの桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を補正することにより、揺動によって前記搬送箱の通過タイミングに同期して前記搬送箱に前記紙葉類を移載するタイミングを調整することを特徴とする。
【0026】
また、上記方法において、例えば前記搬送箱に前記紙葉類を移載する過程において、所定の搬送経路を搬送する前記搬送箱の通過タイミングを、その搬送経路上の搬送方向前後の異なる複数位置において検出した結果に基づいて、前記搬送箱の実移動速度を算出すると共に、算出した実移動速度に応じて、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の郵便物区分機の実施例を示す概略図、図2は本発明の郵便物区分機の供給部の実施例を示す平面図、図3は本発明の郵便物区分機の供給部の実施例を示す概略図である。
【0031】
最初に図1を参照し、本発明の構成について説明する。
【0032】
図1を参照すると、本発明の郵便物区分機は、複数の供給部1と、供給された紙葉類を集積箱3に搬送して区分する区分集積部2から構成されている。
【0033】
また、図2、図3を参照すると、供給部1は立位状態で載置された紙葉類4を立位状態のまま吸着ベルト14によって自動で一通ずつ下流に送り出す一通送り部5と、紙葉類4を搬送部底面ベルト20と搬送部側面ベルト21によって支持して搬送する搬送部6と、搬送中の紙葉類4に記載されている情報(宛名や郵便番号やバーコードなど)を非接触で読み取る読取部10と、搬送経路を切り替えることで紙葉類4を排除する排除部7と、側面に配置された補正部用桟付ベルト25を制御することで搬送中に乱れた紙葉類4の搬送時間を補正する補正部8と、紙葉類4の搬送方向に対しほぼ直角に水平方向に移動している搬送箱11に同期して揺動し、かつ紙葉類4の搬送時間を移載部桟付ベルト側面27によって補正しながら搬送箱11に移載させる移載部9を備えている。
【0034】
一通送り部5、搬送部6、排除部7、補正部8、移載部9は、それぞれブロック化され、且つ紙葉類を搬送するための駆動源を備え、これらを直列に連結することにより供給部1を構成する。
【0035】
排除部7には排除部紙葉類位置検知器15が、補正部8には補正部紙葉類位置検知器16が、移載部9には移載部紙葉類位置検知器17がそれぞれ配設されている。
【0036】
排除部紙葉類位置検知器15および補正部紙葉類位置検知器16は、搬送されてくる紙葉類4の到達を検出するために、排除部7および補正部8それぞれの入り口付近の所定の位置に配設されている。
【0037】
移載部紙葉類位置検知器17は、区分集積部2の搬送箱11が移載揺動トリガー用搬送箱検知器19を通過してから一定時間後に、供給部1内を移動している紙葉類4が移載部紙葉類位置検知器17を通過すると、紙葉類4を加減速することなく搬送箱11に移載できるよう所定の位置に配設されている。
【0038】
供給部1内には、この外に制御部(図示せず)が搬送中の紙葉類の位置を常時監視可能なように複数の紙葉類位置検知器(図示せず)が所定の位置に配設されている。
【0039】
区分集積部2は移載部9によって移載された紙葉類4を運ぶ搬送箱11と、区分先ごとに紙葉類4を集積する複数の集積箱3を備えている。
【0040】
複数の搬送箱11は互いに屈曲可能なユニバーサルチェーン12に等間隔に繋がれており、ガイドレール13に沿って区分集積部2内をほぼ一定速度で移動(回周)する。
【0041】
搬送箱11の移動経路(回周経路)上には供給部1ごとに、供給開始トリガー用搬送箱検知器18と移載揺動トリガー用搬送箱検知器19が所定の位置に配設されている。
【0042】
供給開始トリガー用搬送箱検知器18は、紙葉類4が一通送り部5から供給されてから移載開始位置である移載部9の搬出口(移載口)に到達するまでの時間と、搬送箱11が供給開始トリガー用搬送箱検知器18を通過して移載開始位置である移載部9の搬出口(移載口)に対向する位置に到達するまでの時間が等しくなるように所定の位置に配設されている。
【0043】
移載揺動トリガー用搬送箱検知器19は、搬送箱11の移動と移載部9の揺動が同期するように、すなわち搬送箱11が移載揺動トリガー用搬送箱検知器19を通過したと同時に移載部9が揺動を開始するよう所定の位置に配設されている。
【0044】
次に、第1の実施例の搬送部6・排除部7・補正部8・移載部9について詳細に説明する。
【0045】
搬送部6は、一通送り部5から吸着ベルト14により立位状態のまま一通ずつ送出される紙葉類4を、水平に対し一定の角度(例えば30°)を持つ搬送部底面ベルト20と、搬送部底面ベルト20に対し垂直に配設された搬送部側面ベルト21によって支持し搬送する。搬送部底面ベルト20と搬送部側面ベルト21は同一の駆動源(図示せず)によって一定の速度で常時に回転している。
【0046】
従って、紙葉類は1つの端面が搬送部底面ベルトと当接し、1面(宛先記載面の裏側)が搬送部側面ベルトに支えられ、30°傾斜した状態で搬送部底面ベルトと搬送部側面ベルトの回転速度で搬送されることになる。
【0047】
排除部7は搬送部6同様、紙葉類4を水平に対し一定の角度(例えば30°)を持つ排除部底面ベルト22と、排除部底面ベルト22に対し垂直に配置された排除部側面ベルト23によって支持し搬送する。搬送部底面ベルト20と搬送部側面ベルト21は同一の駆動源(図示せず)によって搬送部底面ベルト、搬送部側面ベルトと同一速度で常時に回転している。
【0048】
紙葉類は搬送部と同様に、排除部底面ベルトと排除部側面ベルトに支えられ、30°傾斜した状態で搬送部と同様な回転速度で搬送されることになる。
【0049】
また、搬送部6から搬送されてきた紙葉類4を下流の補正部8へ搬送することなく、搬送経路を変更して所定の排除箱(図示せず)へ収納するための排除機構28を有している。
【0050】
補正部8は搬送部6、排除部7と同様、水平に対し一定の角度(例えば30°)を持つ補正部底面ベルト24と、補正部底面ベルト24に対し垂直に配設され、紙葉類の搬送方向に対し所定の間隔で2つの桟を取り付けてある補正部桟付側面ベルト25とを有する。
【0051】
補正部底面ベルト24は、搬送部底面ベルト、排除部底面ベルトと同一速度で常時に回転しており、補正部桟付側面ベルト25は補正部底面ベルト24とは別の駆動源(図示せず)によって回転する。
【0052】
移載部9も補正部8と同様、水平に対し一定の角度(例えば30°)を持つ移載部底面ベルト26と、移載部底面ベルト26に対し垂直に配置され、紙葉類の搬送方向に対し所定の間隔で2つの桟を取り付けてある移載部桟付側面ベルト27を有する。
【0053】
移載部底面ベルト26は、搬送部底面ベルト、排除部底面ベルト、補正部底面ベルトと同一速度で常時に回転しており、移載部桟付側面ベルト27は移載部底面ベルト26とは別の駆動源(図示せず)によって回転する。
【0054】
これら移載部底面ベルト26と移載部桟付側面ベルト27は同一のベースプレート29上に配置されており、ベースプレート29は搬送箱11の移動に同期して所定の位置を支点に紙葉類の搬送方向に対し左右方向に所定の幅揺動し、再び元の位置へ戻る。
【0055】
次に、図1・図2・図3を併せて参照し動作について説明する。
【0056】
図2に示すように、区分集積部2内を移動している搬送箱11が供給開始トリガー用搬送箱検知器18を通過すると、供給開始トリガー用搬送箱検知器18が搬送箱11を検知して検知信号を制御部(図示せず)に送る。
【0057】
制御部は供給開始トリガー用搬送箱検知器18からの検知信号を受け、一通送り部5の吸着ベルト14を一定距離回転させた後再度停止させる。このようにして一通送り部5に載置された紙葉類4は一通のみ搬送部6に供給される。
【0058】
図3に示すように、一通送り部5から搬送部6に供給された紙葉類4は一定速度で回転している搬送部底面ベルト20と搬送部側面ベルト21に支持されながら、ベルトの回転速度と同速度で移動する。
【0059】
搬送部6の搬送部側面ベルト21と並行して所定の間隔で配設されている読取部10は、搬送部底面ベルト20と搬送部側面ベルト21に支持され搬送中の紙葉類4に記載されている情報(宛名や郵便番号やバーコードなど)を非接触で読み取る。読み取りを非接触で行う事により、紙葉類4に負荷を与えないため紙葉類4を傷めることがなく、移動速度や搬送時間を乱すこともない。
【0060】
排除部7の排除部紙葉類位置検知器15は、搬送部6によって搬送された紙葉類4の到達を検出すると、制御部へ検知信号を送出する。制御部は、排除部紙葉類位置検知器15からの検知信号を基に、一通送り部5から紙葉類4が供給され排除部紙葉類位置検知器15に到達するまでの時間を測定する。
【0061】
測定した実到達時間と予め設定した理論上の到達時間(理論到達時間)とを比較し、実到達時間が理論到達時間に対して所定の誤差以上であった場合、排除部7の排除機構28を制御して搬送経路を排除箱側に変更することで該当紙葉類4を排除する。
【0062】
この排除機構は、排除完了後直ちに通常の搬送経路に戻るため次の紙葉類4の搬送には影響がない。
【0063】
補正部8の補正部紙葉類位置検知器16は、排除部7を通過した紙葉類4の到達を検出すると、制御部へ検知信号を送出する。制御部は補正部紙葉類位置検知器16からの検知信号を基に、一通送り部5から紙葉類4が供給され補正部紙葉類位置検知器16に到達するまでの時間を測定する。
【0064】
測定した実到達時間と予め設定した理論上の到達時間(理論到達時間)とを比較し、比較結果に応じて補正部桟付側面ベルト25の動きを次のように制御する。
【0065】
紙葉類4が理論値(理論到達時間)に比べ早く到達した場合(実到達時間が理論到達時間より短い場合)、補正部桟付側面ベルト25の桟により紙葉類4の先端部分を押さえて減速させながら搬送することで搬送時間の調整を行う。
【0066】
紙葉類4が理論値に比べ遅く到達した場合(実到達時間が理論到達時間より長い場合)、補正部桟付側面ベルト25の桟により紙葉類4の末端部分を押して加速させながら搬送することで搬送時間の調整を行う。
【0067】
紙葉類4が理論値通りの搬送時間(理論到達時間)で到達した場合、補正部桟付側面ベルト25の桟は紙葉類4に接触しないように搬送速度と同速度で回転する。
【0068】
次に補正部桟付側面ベルト25による搬送時間の補正について図5,図6,図7、図8、図9、図10を参照し、詳細に説明する。図5は補正部の構成を示す図、図6は補正部桟付側面ベルトの概略を示す図、図7は補正部桟付側面ベルトによる搬送時間補正の具体例を示す図、図は実到達時間と理論到達時間が等しい場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図、図9は実到達時間が理論到達時間より短い(紙葉類4が論理到達時間より早く到達した)場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図、図10は実到達時間が理論到達時間より長い(紙葉類4が論理到達時間より遅れて到達した)場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図である。
【0069】
補正部8は、図5に示すように、紙葉類を誘導するための第1のガイドと第2のガイドとを紙葉類4の搬送方向に対し所定の間隔で上下に備え、補正部桟付側面ベルト25はガイドの裏側に配設され、紙葉類は第1および第2のガイドに支えられ補正部桟付側面ベルト25とは接触せずに搬送される。
【0070】
通常補正部桟付側面ベルト25には、第1の桟と第2の桟が所定の間隔(以下1ピッチ)で配設され、第1および第2の桟は所定の間隔で配設された第1および第2のガイドの間を通過する。
【0071】
補正部桟付側面ベルト25は、図6に示すように矢印の方向(搬送方向)に回転するため、第1および第2の桟が1ピッチの距離を保ちながら同時に回転する。
【0072】
紙葉類4の実到達時間が理論到達時間と等しい場合の紙葉類4と補正部桟付側面ベルトとの関係を図8を参照して説明する。
【0073】
紙葉類4が補正部8に到達する前は図8(A)に示すように待機状態▲1▼で補正部桟付側面ベルト25は停止し、図7(A)の▲1▼に示すように補正部底面ベルト24のみが回転している。
【0074】
紙葉類4が補正部8に到達し補正部紙葉類位置検知器16が紙葉類4の到達を検出すると検知信号を制御部へ送出し、制御部はこの検知信号を受けると駆動源を制御して図8(B)の運転開始状態▲2▼となり、図7(A)の▲2▼に示すように補正部桟付側面ベルト25が始動する。このとき補正部桟付側面ベルト25は補正部底面ベルト24の速度と等しい。
【0075】
紙葉類4は図8(C)の▲3▼、▲4▼のように、第1の桟に当接することなく第1および第2のガイドに支えられ補正部底面ベルト24の回転速度(定速)で、図7(A)の▲3▼、▲4▼に示す搬送時間で搬送される。
【0076】
紙葉類の搬送が終了して補正部桟付側面ベルト25が1ピッチ分の距離回転すると、補正部桟付側面ベルト25が停止し図8(E)の▲5▼に示すように待機状態になる。このとき補正部桟付側面ベルト25の第1の桟と第2の桟の位置が入れ替わる。従って図7(A)の▲5▼に示すように補正部底面ベル24のみの回転状態になる。
【0077】
次に紙葉類4の実到達時間が理論到達時間より短い(紙葉類4が理論到達時間に比べ早く到達した)場合の紙葉類4と補正部桟付側面ベルト25との関係を図9を参照して説明する。
【0078】
紙葉類4が補正部8に到達する前は図9(A)に示すように待機状態▲1▼で補正部桟付側面ベルト25は停止し、図7(B)の▲1▼に示すように補正部底面ベルト24のみが回転している。
【0079】
紙葉類4が補正部8に到達し補正部紙葉類位置検知器16が紙葉類4の到達を検出すると検知信号を制御部へ送出し、制御部はこの検知信号を受けると駆動源を制御して図9(B)の運転開始状態▲2▼となり、図7(B)の▲2▼に示すように補正部桟付側面ベルト25が始動する。
【0080】
制御部は実到達時間と理論到達時間との差分に対応する回転速度で補正部桟付側面ベルト25を減速回転させ、図9(C)に示すように減速運転状態▲3▼とすることにより、第1の桟および第2の桟の移動を遅らせる。
【0081】
紙葉類4は最初、第1および第2のガイドに支えられ補正部底面ベルト24の回転速度で搬送されるが、図9(C)の▲3▼に示すように補正部桟付側面ベルト25が減速運転状態となり、第1および第2に桟の移動が遅れるので、紙葉類4は移動が遅れた第1の桟に当接することにより、図7(B)の▲3▼に示す補正距離分減速される。
【0082】
制御部は実到達時間と理論到達時間との差分時間の減速運転が終了すると、図9(D)の▲4▼のように補正部桟付側面ベルト25を補正部底面ベルト24の回転速度と同速の定速回転に戻し、紙葉類4を第1の桟に当接したまま第1および第2のガイドに支えられ、図7(B)の▲3▼、▲4▼に示す搬送時間で搬送される。
【0083】
紙葉類の搬送が終了して補正部桟付側面ベルト25が1ピッチ分の距離回転すると、補正部桟付側面ベルト25が停止し図9(E)の▲5▼に示すように待機状態になる。このとき補正部桟付側面ベルト25の第1の桟と第2の桟の位置が入れ替わる。従って図7(B)の▲5▼に示すように補正部底面ベル24のみの回転状態になる。
【0084】
次に紙葉類4の実到達時間が理論到達時間より長い(紙葉類4が理論到達時間に比べ遅れて到達した)場合の紙葉類4と補正部桟付側面ベルトとの関係を図10を参照して説明する。
【0085】
紙葉類4が補正部8に到達する前は図10(A)に示すように待機状態▲1▼で補正部桟付側面ベルト25は停止し、図7(C)の▲1▼に示すように補正部底面ベルト24のみが回転している。
【0086】
紙葉類4が補正部8に到達し補正部紙葉類位置検知器16が紙葉類4の到達を検出すると検知信号を制御部へ送出し、制御部はこの検知信号を受けると駆動源を制御して図10(B)の運転開始状態▲2▼となり、図7(C)の▲2▼に示すように補正部桟付側面ベルト25が始動する。このとき補正部桟付側面ベルト25の速度は補正部底面ベルトの速度と等しい。
【0087】
紙葉類4は最初、第1および第2のガイドに支えられ補正部底面ベルト24の回転速度(定速)で搬送され、図10(C)の▲3▼に示すように紙葉類4が補正部紙葉類位置検知器16を通過するまでは、図7(C)の▲3▼に示すように補正部底面ベルト24の回転速度と同速度の定速で搬送される。
【0088】
補正部紙葉類位置検知器16が紙葉類4の通過を検出すると、図10(D)に示すように加速運転状態▲4▼となり、第2の桟が紙葉類4の後端部に追いつくよう加速される。
【0089】
上流の搬送部6には紙葉類4の搬送方向に対する長さを検出するための紙葉類長検知器(図示せず)が配設されており、この紙葉類長検知器の検知信号により制御部は補正部に到達した紙葉類の長さを演算し、第2の桟が紙葉類の後端に追いつくための加速分を演算し、更に補正部紙葉類位置検知器16が検出した実到達時間と論理到達時間の差分を補うための加速分を演算し、この2つの加速の加算(合計)により補正部桟付側面ベルト25の加速回転速度を決定する。
【0090】
このように、図10(C)に示すように補正部紙葉類位置検知器16を紙葉類4が通過した時点で、紙葉類長検知器で検出した紙葉類の搬送方向の長さと紙葉類の遅れを補正するための回転速度で補正部桟付側面ベルト25を加速し、図10(D)の加速状態▲4▼に示すように第2の桟で紙葉類4の後端を押して、図7(C)▲3▼に示す加速距離分加速する。
【0091】
加速運転を終了すると図10(E)に示すように定速運転状態に戻り第2の桟に紙葉部4の後端部が当接したまま補正部底面ベルト24と同速の定速運転状態▲5▼に戻り、図7(C)▲5▼に示すように補正部底面ベルトと同速の定速で搬送される。
【0092】
紙葉部4の搬送が終了して補正部桟付側面ベルト25が2ピッチ分の距離回転すると、補正部桟付側面ベルト25は停止、図10(F)に示すように待機状態▲6▼に成る。このとき補正部桟付側面ベルト25の第1および第2の桟の元の位置に戻る。
【0093】
補正部8によって補正された紙葉類4が下流の移載部9に到達すると、移載部紙葉類位置検知器17は紙葉類4が移載部9に到達したことを検知する。
【0094】
理論的には、搬送箱11が移載揺動トリガー用搬送箱検知器19を通過して一定時間後、紙葉類4が移載部紙葉類位置検知器17を通過すると加減速なく紙葉類4を搬送箱11に移載することができるが、実際に紙葉類が移載部紙葉類位置検知器17を通過するタイミングは、搬送箱11の移動速度や補正部8から移載部9への移動時に発生する紙葉類4の遅れにより多少の誤差を生じることがある。
【0095】
従って、移載部9は補正部8で行った紙葉類4の補正と同様に、移載部桟付側面ベルト27によって誤差を補正することで、確実に搬送箱11に紙葉類4を移載する。
【0096】
制御部は、移載揺動トリガー用搬送箱検知器19の検知信号に基づき、紙葉類4の実到達時間を測定し、搬送箱11が移載揺動トリガー用搬送箱検知器19を通過し予め設定した所定時間経過したときの搬送箱11の論理移動時間と比較し、その比較結果に応じて移載部桟付側面ベルト27の動きを次のように制御する。
【0097】
紙葉類4が理論値(理論到達時間)に比べ早く到達した場合(実到達時間が理論到達時間より短い場合)、移載部桟付側面ベルト27の桟により紙葉類4の先端部分を押さえて減速させながら搬送することで搬送時間の調整を行う。
【0098】
紙葉類4が理論値に比べ遅く到達した場合(実到達時間が理論到達時間より長い場合)、移載部桟付側面ベルト27の桟により紙葉類4の末端部分を押して加速させながら搬送することで搬送時間の調整を行う。
【0099】
紙葉類4が理論値通りの搬送時間(理論到達時間)で到達した場合、移載部桟付側面ベルト27の桟は紙葉類4に接触しないように搬送速度と同速度で回転する。
【0100】
このように、移載部桟付側面ベルト27の動きは、補正部桟付側面ベルト25と同じように、実到達時間と論理到達時間の比較により制御される。
【0101】
移載部桟付側面ベルト27の桟は、補正部桟付側面ベルト25と同様2つの桟(第1の桟と第2の桟)が所定の間隔で配設されているものとして説明したが、第1の桟と第2の桟との間に第3の桟と第4の桟を配設してもよい。
【0102】
移載部9は、搬送箱11が移載揺動トリガー用搬送箱検知器19を通過すると搬送箱11の移動に同期してベースプレート29が所定の位置を支点として左右方向に所定の振幅揺動する。移載部9と搬送箱11が同期して揺動することにより、移載する紙葉類4と移動する搬送箱11の投入部分の相対速度は0となり、この間に紙葉類4を搬送箱11に移載する。
【0103】
以上のように、第1の実施例は、搬送箱11が区分集積部2に配置された供給開始トリガー用搬送箱検知器18によって検出されてから移載開始位置である移載口に対向する位置に到達する時間と、紙葉類4が供給されてから移載開始位置である移載口に到達するまでの時間が等しくなるように配置されているため、供給部1の一通送り部5に載置された紙葉類4は、供給開始トリガー用搬送箱検知器18から検出される搬送箱11の通過情報をもとに一通ずつ供給され、且つ紙葉類4の搬送の流れを止めることなく供給部1の中を一定の速度で搬送され、供給開始トリガー用搬送箱検知器18を通過した搬送箱11に、移載部9によって移載されるので、紙葉類の搬送処理速度が向上する。
【0104】
また、搬送途中に紙葉類4の搬送時間が乱れた場合、補正部8によって補正することができるので、紙葉類4が搬送途中で止まることがなく紙葉類の搬送処理速度が向上する。
【0105】
また、紙葉類4が移載部紙葉類位置検知器17を通過するタイミングのずれを補正部8と同様な方法で補正するので、紙葉類4の搬送箱11への移載をより確実に行うことができる。
【0106】
また、供給部1内の搬送部6、排除部7、補正部8、移載部9は、搬送中に紙葉類4の流れを止める必要がないため、従来のようにピンチローラなどの紙葉類4を保持する機構を必要としない。
【0107】
また、ブロック化された搬送部6、排除部7、補正部8、移載部9はそれぞれ底面ベルトと側面ベルトを備え、それぞれの底面ベルトは水平方向に対し所定の角度傾斜しては配設され、またそれぞれの側面ベルトはそれぞれの底面ベルトに対し垂直に配設されており、紙葉類4の1端辺が底面ベルトに当接し、紙葉類4の1面を側面ベルトによって支持して搬送するため、幅広い種類(厚さ・硬さ・形状など)の紙葉類4や大きさ(高さ、幅)の異なる紙葉類を処理することができる。従って、紙葉類の外に、例えばケースに収納したCDや、本、カタログ等も搬送可能になる。
【0108】
また、従来のようにピンチローラなどにより紙葉類4を保持しながら停止・供給することがないので、紙葉類4に負荷をかけることがなく損傷の恐れがない。
【0109】
次に、本発明の第2の実施例について図4を参照して詳細に説明する。
供給開始のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0110】
第1の実施例では、制御部は搬送箱11が供給開始トリガー用搬送箱検知器18を通過したとき供給開始トリガー用搬送箱検知器18から送出される検知信号を基に供給開始信号を生成し、一通送り部5の吸着ベルト14を所定距離回転制御しているが、すなわち供給開始トリガー用搬送箱検知器18の検知信号と吸着ベルト14の起動を制御するための供給開始信号が同相であるが、区分集積部内を移動する搬送箱は、基本的に一定の速度で移動しているが、搬送している紙葉類の量や環境(主に温度)によって搬送速度が変化することが考えられる。
【0111】
この搬送速度に変化がある場合、紙葉類4が移載部9に搬送される時間と搬送箱11が移載部9の移載口に対向する位置まで移動する時間に差が生じてしまうので、移載部用桟付側面ベルト27による紙葉類4の搬送時間の調整量が大きくなってしまう。
【0112】
そこで、例えば搬送箱11が供給開始トリガー用搬送箱検知器18から移載揺動トリガー用搬送箱検知器19まで移動する実移動時間を測定するなどの方法で、予め設定されている理論時間と比較し、その比較結果を供給開始信号にフィードバックをかけることで、搬送箱の速度変化に対応した供給信号を与え、紙葉類4の搬送速度の速度変化を吸収する。
【0113】
このように第2の実施例は、搬送箱11が供給開始トリガー用搬送箱検知器18から移載揺動トリガー用搬送箱検知器19まで移動する実移動時間と、予め設定されている理論時間との時間差を供給開始信号にフィードバックするため、搬送箱の速度変化に対応した供給開始信号により、紙葉類4の搬送速度の速度変化を吸収することができるため、第1の実施例の効果に加え、供給タイミング精度を向上させるという新たな効果を得ることができる。
【0114】
上説明したように本発明の第1の実施例は、次の効果が得られる。
【0115】
第一の効果は、処理速度が向上することである。
その理由は、紙葉類の供給を搬送箱の動きをもとに制御することにより、供給中の紙葉類の流れを止めることなく搬送箱へ移載するからである。
【0116】
第二の効果は、処理対象紙葉類を拡大することである。
その理由は、紙葉類の搬送を水平に対し一定の角度を持つ底面ベルトと、底面ベルトに対し垂直に配置された側面ベルトによって支持し、搬送するためである。
【0117】
第三の効果は、紙葉類への損傷がないことである。
その理由は、紙葉類の流れを止めることがないためピンチローラ等による紙葉類の挟み込みながらの急激な加減速がないためである。
【0118】
第2の実施例は、第1の実施例の効果に加え、新たに次の効果が得られる。
【0119】
紙葉類の供給タイミングの精度が向上することである。
その理由は、搬送箱11の実移動時間と、予め設定されている理論時間との時間差を供給開始信号にフィードバックすることにより、紙葉類の搬送速度の速度変化を吸収することができるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による郵便物区分機の実施例を示す概略図である。
【図2】本発明による郵便物区分機の供給部の実施例を示す平面図である。
【図3】本発明による郵便物区分機の供給部の実施例を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施例の給紙開始のタイムチャートある。
【図5】本発明の補正部の構成を示す図である。
【図6】本発明の補正部桟付側面ベルトの概略を示す図である。
【図7】本発明の補正部桟付側面ベルトによる搬送時間補正の具体例を示す図である。
【図8】紙葉類が補正部に到達する実到達時間が理論到達時間と等しい場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図である。
【図9】紙葉類が補正部に到達する実到達時間が理論到達時間より短い(紙葉類4が論理到達時間より早く到達した)場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図である
【図10】紙葉類が補正部に到達する実到達時間が理論到達時間より長い(紙葉類4が論理到達時間より遅れて到達した)場合の補正部桟付側面ベルトの作動を説明するための図である。
【図11】従来の郵便物区分機の実施例を示す概略図である。
【図12】従来の郵便物区分機の供給部の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 供給部
2 区分集積部
3 集積箱
4 紙葉類
5 一通送り部
6 搬送部
7 排除部
8 補正部
9 移載部
10 読取部
11 搬送箱
12 ユニバーサルチェーン
13 ガイドレール
14 吸着ベルト
15 排除部紙葉類位置検知器
16 補正部紙葉類位置検知器
17 移載部紙葉類位置検知器
18 供給開始トリガー用搬送箱検知器
19 移載揺動トリガー用搬送箱検知器
20 搬送部底面ベルト
21 搬送部側面ベルト
22 排除部底面ベルト
23 排除部側面ベルト
24 補正部底面ベルト
25 補正部桟付側面ベルト
26 移載部底面ベルト
27 移載部桟付側面ベルト
28 排除機構
29 ベースプレート
51 入力部
52 移載部
53 搬送部
54 区分集積部
55 紙葉類
56 搬送箱
57 ローラ
58 ベルト

Claims (16)

  1. 紙葉類を収納した状態で搬送するための搬送箱が所定の間隔で複数配列されると共に、該搬送箱を所定速度で移動させる搬送手段と、搬送対象の紙葉類を搬送すると共に、その紙葉類を、移動する該搬送箱に移載する供給手段とを備える紙葉類搬送機であって、
    前記供給手段は、
    (i)前記紙葉類の搬送方向に向かって延設されると共に、その搬送方向に延びるベルト面の左右方向を、水平面から鋭角をなした姿勢で傾斜配置した第1搬送ベルトと、
    (ii)水平面から前記第1搬送ベルトを見込んで鈍角をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を設けた第2搬送ベルトとを有する搬送装置を備え、
    前記搬送装置は、
    上流側より一通ずつ搬送されて来る紙葉類を前記第1及び第2搬送ベルトの回転によって立位状態で搬送する過程において、前記第2搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記桟を当接させ、これにより該紙葉類の移動速度を補正する
    ことを特徴とする紙葉類搬送機。
  2. 前記搬送装置は、
    前記第1搬送ベルトを所定速度で回転させる一方で、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記搬送装置よりも上流側の所定距離を前記紙葉類が通過するのに要した実時間と、予め設定した所定時間とを比較した結果に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送機。
  3. 前記搬送装置は、
    前記実時間が前記所定時間と比較して短い場合に、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記比較結果に応じた分だけ、前記所定速度よりも低速で回転させることによって前記紙葉類の先端に前記桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を減速させる
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類搬送機。
  4. 前記搬送装置は、
    前記紙葉類の移動速度を減速させるべく、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記比較結果に応じた分だけ、前記所定速度から減速回転させることにより、前記紙葉類の先端に前記桟を当接させる
    ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類搬送機。
  5. 前記搬送装置は、
    前記実時間が前記所定時間と比較して長い場合に、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記比較結果に応じた分だけ、前記所定速度よりも高速に加速させることによって前記紙葉類の後端に前記桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を加速させる
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類搬送機。
  6. 前記搬送装置は、
    前記実時間が前記所定時間と等しい場合に、前記第2搬送ベルトを前記第1搬送ベルトの回転速度と同じ速度で回転させることにより、前記紙葉類を前記所定速度で搬送する
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類搬送機。
  7. 前記供給手段は、
    前記第1及び第2搬送ベルトによって搬送されて来る紙葉類を、前記搬送手段による搬送箱の移動動作に同期して揺動しながら、その搬送箱に移載する移載装置を備えており、
    前記移載装置は、
    (i)水平面から前記第1搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で傾斜配置すると共に、搬送方向に向かって延設された第3搬送ベルトと、
    (ii)水平面から前記第2搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を有する第4搬送ベルトとを有する移載装置を有しており、
    前記第3搬送ベルトを所定速度にて回転させる一方で、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記第4搬送ベルトの桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を補正することにより、揺動によって前記搬送箱の通過タイミングに同期して前記搬送箱に前記紙葉類を移載するタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の紙葉類搬送機。
  8. 前記移載装置は、
    所定の搬送経路を搬送する前記搬送箱の通過タイミングを、その搬送経路上の搬送方向前後の異なる複数位置において検出した結果に基づいて、前記搬送箱の実移動速度を算出すると共に、算出した実移動速度に応じて、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整する
    ことを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送機。
  9. (i)水平面から前記第1搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で傾斜配置すると共に、搬送方向に向かって延設された第5搬送ベルトと、(ii)水平面から前記第2搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設された第6搬送ベルトとを有する第2搬送装置を更に備えており、前記紙葉類を前記第5及び第6搬送ベルトの回転によって立位状態で搬送する
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送機。
  10. 前記第1搬送ベルトが水平面からなす前記鋭角の角度は略30度であり、前記第2搬送ベルトが該水平面から前記第1搬送ベルトを見込んでなす鈍角の角度は、該水平面から略30度をなす前記第1搬送ベルトのベルト面に対して、垂直な角度をなす角度である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の紙葉類搬送機。
  11. 紙葉類を収納した状態で搬送するための搬送箱が所定の間隔で複数配列されると共に、該搬送箱を所定速度で移動させる搬送手段と、搬送対象の紙葉類を搬送すると共に、その紙葉類を、移動する該搬送箱に移載する供給手段とを備える紙葉類搬送機における紙葉類の搬送方法であって、
    (i)前記紙葉類の搬送方向に向かって延設されると共に、その搬送方向に延びるベルト面の左右方向を、水平面から鋭角をなした姿勢で傾斜配置した第1搬送ベルトと、(ii)水平面から前記第1搬送ベルトを見込んで鈍角をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を設けた第2搬送ベルトとを有する搬送装置を利用することにより、前記供給手段において、上流側より一通ずつ搬送されて来る紙葉類を前記第1及び第2搬送ベルトの回転によって立位状態で搬送すると共に、
    前記搬送装置によって搬送する過程において、前記第2搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記桟を当接させ、これにより該紙葉類の移動速度を補正する
    ことを特徴とする紙葉類の搬送方法。
  12. 前記搬送装置において、
    前記第1搬送ベルトを所定速度で回転させる一方で、前記第2搬送ベルトの回転速度を、前記搬送装置よりも上流側の所定距離を前記紙葉類が通過するのに要した実時間と、予め設定した所定時間とを比較した結果に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項11記載の紙葉類の搬送方法。
  13. (i)水平面から前記第1搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で傾斜配置すると共に、搬送方向に向かって延設された第3搬送ベルトと、(ii)水平面から前記第2搬送ベルトと同様な角度をなした姿勢で、該搬送方向に向かって延設されると共に、ベルト面上に桟を有する第4搬送ベルトとを有する移載装置により、前記第1及び第2搬送ベルトによって搬送されて来る紙葉類を、前記搬送手段による搬送箱の移動動作に同期して揺動しながら、その搬送箱に移載すると共に、
    前記搬送箱に前記紙葉類を移載する過程において、前記第3搬送ベルトを所定速度にて回転させる一方で、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整することによって該紙葉類の前端または後端に前記第4搬送ベルトの桟を当接させ、これにより前記紙葉類の移動速度を補正することにより、揺動によって前記搬送箱の通過タイミングに同期して前記搬送箱に 前記紙葉類を移載するタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項11または請求項12記載の紙葉類の搬送方法。
  14. 前記搬送箱に前記紙葉類を移載する過程において、所定の搬送経路を搬送する前記搬送箱の通過タイミングを、その搬送経路上の搬送方向前後の異なる複数位置において検出した結果に基づいて、前記搬送箱の実移動速度を算出すると共に、算出した実移動速度に応じて、前記第4搬送ベルトの回転速度を調整する
    ことを特徴とする請求項13記載の紙葉類の搬送方法。
  15. 前記所定速度は、前記第1搬送ベルトの回転速度と同一速度である
    ことを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送機。
  16. 前記所定速度は、前記第1搬送ベルトの回転速度と同一速度である
    ことを特徴とする請求項13記載の紙葉類の搬送方法。
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