JP6764367B2 - 紙葉類斜行補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣などの紙葉類を集積された状態から一枚ずつ送り出す紙葉類斜行補正装置に関する。
従来、紙幣などの紙葉類の真偽や種類を判別するために紙幣処理機などの紙葉類処理装置が広く普及している。このような紙葉類処理装置では、紙葉類を識別部へ一枚ずつ送るときに、紙葉類が搬送方向に対して傾いた姿勢で搬送、いわゆる斜行している状態では識別部による紙葉類の正確な識別が難しくなる。そこで、紙葉類処理装置には、識別部の搬送方向上流側において、紙葉類の斜行を補正する斜行補正装置が設けられている。
例えば、特許文献1に記載されている斜行補正装置は、図13の平面図に示されるように、搬送方向Aに延びるように配置された複数の搬送ベルト51と、当該搬送ベルト51の間に配置された複数の補正ローラ52と、補正ローラ52を回転自在に支持する回転軸53とを有する。補正ローラ52および回転軸53は、当該補正ローラ52が搬送ベルト51によって搬送される紙幣Pを挟むことができるように、図13の紙面垂直方向に並んで上下両側に配置される。回転軸53は、図示しない支持フレームによって支持されている。支持フレームは、垂直軸(図13の紙面垂直方向に延びる軸)回りに旋回可能である。これら補正ローラ52およびそれを支持する回転軸53は、図示しない支持フレームおよびそれを旋回させる支持フレーム旋回用のモータによって、垂直軸を回転中心として矢印の方向に旋回することが可能である。
図13の斜行補正装置では、搬送ベルト51によって搬送方向Aに搬送される紙幣Pが搬送方向Aに対して傾斜しているときには、図示しないセンサが紙幣Pの傾斜角度などの搬送状態を検知し、補正ローラ52および回転軸53を紙幣Pの傾きが補正する方向へ旋回させる。旋回後の補正ローラ52が紙幣Pに当接して紙幣Pを搬送方向Aに向くように補正することにより、紙幣Pの搬送方向Aに対する角度のズレ(スキュー)を補正することが可能である。
しかし、このような図13の斜行補正装置では、紙幣Pの搬送状態を検出し、検出結果から補正ローラ52を旋回させてスキューを補正するため、センサ、補正ローラ旋回用のモータ、および当該モータを制御する制御部等が必要であるので、斜行補正装置の構造が複雑であるとともに製造コストが増大するという問題がある。したがって、より簡単な構造の斜行補正装置が要求されている。
より簡単な構造の斜行補正装置としては、図14に示されるように、ストッパ65を紙葉類Pの前端部に当接させる斜行法制装置が特許文献2によって知られている。
この斜行補正装置は、具体的には、紙葉類Pを載置した状態で搬送方向Aに搬送する無端状の搬送ベルト61と、搬送ベルト61が掛け回されたプーリ62と、搬送ベルト61の上方において当該搬送ベルト61に対向して配置された無端状のベルト部材64と、当該ベルト部材64の下面から下方に突出して設けられたストッパ65と、当該ベルト部材64が掛け回された一対のプーリ66、67とを備えている。
この図14の構成では、紙葉類Pは搬送ベルト61に載置された状態で搬送方向Aに搬送され、当該搬送ベルト61の下流側の一対の搬送ロール63へ送り込まれる前に一旦、静止状態のストッパ65に紙葉類Pの前端部を突き当てて、紙葉類Pの前端部が搬送方向Aに対しほぼ直交する状態となるように補正される。その後、ストッパ65を搬送方向Aに移動して紙葉類Pから退避することにより、紙葉類Pは搬送ロール63側へ搬送される。
特許4601792号公報 特許2571388号公報
しかし、特許文献2記載の斜行補正装置では、ストッパ65に紙葉類Pの前端部を突き当てて紙葉類Pの斜行補正を行うので、紙葉類Pはストッパ65によって搬送方向Aへの進行を阻止された状態で搬送ベルト61から力を受け続けるので、紙葉類Pにしわや撓みが生じるおそれがある。紙葉類Pにしわや撓みが生じれば、斜行補正後の識別部による紙葉類Pの識別精度に影響を与えるという問題がある。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、簡単な構造でしわや撓みの発生を防ぎながら紙葉類の搬送姿勢を補正することが可能な紙葉類斜行補正装置を提供する。
上記課題を解決するためのものとして、本発明、搬送方向に沿って一枚ずつ搬送される紙葉類の姿勢を補正する紙葉類斜行補正装置であって、前記紙葉類における前記搬送方向に直交する幅よりも小さい幅を有し、且つ無端帯状の一対の挟持搬送ベルトによって構成された挟持搬送体を有し、当該挟持搬送体によって前記紙葉類を両面から挟持した状態で所定の搬送方向へ第1速度で搬送する挟持搬送部と、前記挟持搬送部で搬送される前記紙葉類の前記搬送方向における後端部に当接可能な当接部を有し、当該当接部が前記第1速度よりも速い第2速度で前記搬送方向へ移動しながら当該後端部に当接して当該紙葉類を当該搬送方向へ押し出す押出し部とを備えており、前記挟持搬送部は、前記挟持搬送ベルトが前記搬送方向に走行可能に掛け回された一対の搬送プーリと、前記一対の搬送プーリのうちの少なくとも1つの搬送プーリを回転駆動する駆動軸と、前記挟持搬送ベルトが前記第1速度以上の速度で走行したときに前記搬送プーリが前記駆動軸に対して空転することを許容するように前記搬送プーリと前記駆動軸とを接続するワンウェイクラッチと、を有し、前記当接部は、前記挟持搬送体の幅方向両側にそれぞれ配置され、前記挟持搬送体は、前記紙葉類が前記当接部によって押されたときに当該紙葉類の旋回を許容するように、当該紙葉類を挟持するように構成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、紙葉類が搬送方向に対して傾いたまま挟持搬送部の無端帯状の挟持搬送体によって両面から当該紙葉類の一部が挟持された状態で第1速度で搬送方向へ搬送されているときに、押出し部の当接部が当該挟持搬送体からの幅方向にはみ出ている紙葉類の後端部に当接して第1速度よりも速い第2速度で当該紙葉類を当該搬送方向へ押し出す。これによって、紙葉類が挟持搬送体で挟持された状態で当接部によって押されて旋回する。その結果、紙葉類は挟持搬送体に挟持された状態で当接部によって後方側から押されることにより、しわや撓みの発生を防ぎながら搬送方向に対する傾きが補正され、紙葉類の搬送姿勢を補正することが可能である。
この構成では、上記のように当接部が第2速度で移動して紙葉類の後端部を搬送方向の後方側から押すことによって当該紙葉類の傾きを補正する。そのため、従来のように紙葉類の傾きを検知するセンサやスキュー補正用のローラを旋回させる複雑な機構が不要になるので、構造が簡単である。
かかる構成によれば、当接部は、当該挟持搬送体の間から幅方向の両側にはみ出ている紙葉類の後端部にそれぞれ当接することが可能である。これにより、紙葉類が搬送方向に対して幅方向のいずれの方向に傾いても確実に傾きを補正することが可能である。
かかる構成によれば、挟持搬送体で挟持されて第1速度で搬送される紙葉類が挟持搬送部の当接部によって後端部を押されたきに、紙葉類は挟持搬送体に挟まれた状態で旋回した後に、紙葉類および挟持搬送体が第1速度以上の速度になったときには挟持搬送ベルトが掛け回された搬送プーリがワンウェイクラッチにより駆動軸に対して空転する。これにより、紙葉類は、当接部とともに第1速度よりも速い第2速度で移動することが可能である。その結果、紙葉類はしわや撓みを防ぎながら搬送姿勢を補正することができるとともに補正後に高速の第2速度で移動することが可能であるので、作業効率が向上する。
前記押出し部は、前記当接部が外周面に配置された無端状の走行ベルトと、前記走行ベルトが前記搬送方向に走行可能に掛け回された一対の走行プーリとをさらに有するのが好ましい。
かかる構成では、当接部は、無端状の接部用走行ベルトの外周面に配置されている。そのため、無端状の走行ベルトが一対の走行プーリの間を周回走行することにより、当接部は、第2速度で搬送方向の上流側端部と下流側端部との間を往復移動し続けることが可能である。このため、挟持搬送部の挟持搬送体に紙葉類が連続的に送り込まれても、当接部をそれぞれの紙葉類の後端部に当接可能な位置に配置することが可能になり、紙葉類の連続的な斜行補正が可能になる。
前記押出し部における前記搬送方向の上流側に配置され、当該押出し部に前記紙葉類を送り出すフィードローラをさらに備え、前記押出し部は、前記一対の走行プーリのうちの少なくとも1つの走行プーリを回転駆動する駆動部を有し、前記駆動部は、前記フィードローラの回転に同期して前記走行プーリを回転させるのが好ましい。
かかる構成により、押出し部の走行プーリがフィードローラの回転に同期して回転することにより、紙葉類が押出し部に送り込まれたときに当接部が紙葉類の後端部に当接可能な位置になるようなタイミングで、当該当接部および走行ベルトを周回走行することが可能になり、当接部が紙葉類の後端部に確実に当接することが可能である。
前記走行ベルトの上端面は、前記挟持搬送体の前記紙葉類を挟持する部分と同じ高さに位置しているのが好ましい。
かかる構成により、挟持搬送体に挟持された紙葉類のうち当該挟持搬送ベルトの幅方向にはみ出ている部分を走行ベルトの上端面に載置することが可能である。そのため、当該はみ出ている部分の撓みを防ぎながら紙葉類の傾きを確実に補正することが可能である。
以上説明したように、本発明の紙葉類斜行補正装置によれば、簡単な構造でしわや撓みの発生を防ぎながら紙葉類の搬送姿勢を補正することができる。
本発明の紙葉類斜行補正装置の実施形態である紙幣斜行補正装置の全体構成を示す斜視図である。 図1の紙幣斜行補正装置の構成を示す正面図である。 図2の紙幣斜行補正装置の各ローラおよびプーリの搬送速度を模式的に示す説明図である。 図2の紙幣斜行補正装置を簡易モデル化した説明図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 図4の紙幣斜行補正装置の動作説明図であり、(a)は紙幣、挟持搬送部、および押出し部の平面図、(b)は紙幣斜行補正装置の正面図である。 従来の斜行補正装置の一例を示す平面図である。 従来の斜行補正装置の他の例を示す正面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の紙葉類斜行補正装置の実施形態である紙幣斜行補正装置についてさらに詳細に説明する。
図1〜4に示されるように、紙幣斜行補正装置1は、水平方向である搬送方向Aに搬送される紙幣Pの姿勢を補正する構成を有しており、紙幣Pを1枚ずつ繰り出す繰出し部2と、第1搬送部3と、紙幣Pの斜行を補正する補正部4と、第2搬送部5とを有する。
繰出し部2は、集積された複数の紙幣Pのうち最下層の紙幣Pを送り出すピックローラ11と、フィードローラ12と、リターンローラ13とを有する。フィードローラ12は、図示しないモータにより搬送方向Aに紙幣Pを送り出す方向に回転し、フィードローラ12の下流側の補正部4へ送り出す。フィードローラ12の周面の一部には、紙幣Pに接触して搬送方向Aへ送り出す接触部12aが設けられている。接触部12aは紙幣Pとの間の摩擦係数が大きい材料、例えばゴムなどで製造される。フィードローラ12およびリターンローラ13は、1枚の紙幣Pの通過を許容するように紙幣Pの搬送経路を挟んで上下に並んで配置されている。
第1搬送部3は、補正部4へ紙幣Pを送り出すために上下一対の第1搬送ローラ14を有する。
第2搬送部5は、補正部4によって斜行を補正された紙幣Pを受け取って搬送方向Aへ送り出すために上下一対の第2搬送ローラ17を有する。
補正部4は、紙幣Pの斜行を補正する構成として、挟持搬送部15と、押出し部16とを有する。
挟持搬送部15は、図1〜2に示されるように、挟持搬送体としての搬送方向Aに延びる上下一対の無端帯状の挟持搬送ベルト15aと、それぞれの挟持搬送ベルト15aが掛け回された一対の搬送プーリ15b、15cとを有する。一対の搬送プーリ15b、15cのうち駆動側の搬送プーリ15bは、水平に延びる駆動軸15eに固定され、図示しないモータの駆動力を受けて駆動軸15eとともに回転する。従動側の搬送プーリ15cは、水平に延びる軸、例えば、上側の支持軸15fおよび下側の押出し部16の駆動軸16eなどにベアリングを介して回転自在に支持されている。
挟持搬送ベルト15aは、図1および図5(a)に示されるように、紙幣Pにおける搬送方向Aに直交する幅よりも小さい幅を有する。したがって、一対の挟持搬送ベルト15aで紙幣Pの中央部分を挟んだ状態では、紙幣Pの両側の部分は、一対の挟持搬送ベルト15aの間から当該挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの両側にはみ出るようになっている。
一対の挟持搬送ベルト15aは、駆動側の搬送プーリ15bが駆動軸15eから駆動力を受けて回転することにより、紙幣Pを上下両面から挟持した状態で所定の搬送方向Aへ第1速度X1で搬送する。
押出し部16は、下側の挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの両側に配置されて搬送方向Aに延びる一対の無端状の走行ベルト16aと、それぞれの走行ベルト16aの外周面に配置された当接部16bと、それぞれの挟持搬送ベルト15aが掛け回された一対の走行プーリ16c、16dと、駆動軸16eと、モータ31とを有する。
本実施形態では、当接部16bは、一対の挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの両側に配置された一対の走行ベルト16aの外周面にそれぞれ配置されている。そのため、図8〜10に示されるように、当接部16bは、挟持搬送ベルト15aの両側から紙幣Pの後端部P1に当接して当該紙幣Pを搬送方向Aに押すことが可能である。
それぞれの走行ベルト16aの上端面は、一対の挟持搬送ベルト15aの紙幣Pを挟持する対向部分と同じ高さに位置している。
当接部16bは、挟持搬送部15で搬送される紙幣Pの搬送方向Aにおける後端部P1に当接可能な形状を有する。すなわち、当接部16bは、走行ベルト16aの外周面において当該外周面から外側に離れる方向へ突出する突起などによって構成される。当接部16bは、搬送方向Aに進行しているときに当該搬送方向Aを向く平面を有し、当該平面は幅方向Bに広がる。
当接部16bは、例えば、走行ベルト16aとともにゴムなどで一体形成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、当接部16bを走行ベルト16aとは異なる材料で製造した後に当該走行ベルト16aの外周面に固着してもよい。
当接部16bは、走行ベルト16aの周方向において少なくとも1つ配置されていればよく、走行ベルト16aの周長が長い場合には2個以上設けてもよい。
一対の走行プーリ16c、16dのうち駆動側の走行プーリ16dは、水平に延びる駆動軸16eに固定され、モータ31が発生した駆動力を駆動軸16eを介して受けることによって回転する。従動側の走行プーリ16cは、水平に延びる軸、例えば、挟持搬送部15の下側の駆動軸15eなどにベアリングを介して回転自在に支持されている。
一対の走行ベルト16aは、駆動側の走行プーリ16dが駆動軸16eを介してモータ31の駆動力を受けて回転することにより、当該走行ベルト16aの上面側では、当接部16bを第1速度X1よりも速い(例えば、2倍の速度)第2速度X2で搬送方向Aへ移動させる。
高速の第2速度X2で移動する当接部16bは、図6〜10に示されるように、上下一対の挟持搬送ベルト15aで挟持された状態で第1速度X1で搬送方向Aに搬送される紙幣Pを後方から追いかけていく。当接部16bは、紙幣Pの後端部P1に追いついたときに、第2速度X2で移動しながら当該後端部P1に当接して紙幣Pを搬送方向Aへ押し出す。これにより、紙幣Pを水平面上で旋回させることによって、当該紙幣Pの当該搬送方向Aに対する傾きを補正することが可能である。
一対の挟持搬送ベルト15aは、紙幣Pが当接部16bによって押されたときに当該紙幣Pの旋回を許容するように、当該紙幣Pを挟持するように構成されており、挟持搬送ベルト15aによる紙幣Pを挟持する力が紙幣Pの旋回に影響を与えない。一対の挟持搬送ベルト15aは、例えば、紙幣Pが一対の挟持搬送ベルト15a間で旋回しやすいように、紙幣Pとの間の摩擦係数の低い材料、例えば樹脂製のフィルムなどで形成されたり、または、当該一対の挟持搬送ベルト15aの幅を紙幣Pの幅よりも十分に小さくしたり、またはその両方の構成であればよい。
また、一対の挟持搬送ベルト15aは、当該一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された状態で搬送される紙幣Pが押出し部16の当接部16bによって押されたときに、当該紙幣Pの第2速度X2での移動を許容するように当該紙幣Pが滑ることが可能な性質を有する。一対の挟持搬送ベルト15aは、例えば、紙幣Pが一対の挟持搬送ベルト15a間で滑って第2速度X2で移動可能なように、上記のように紙幣Pとの間の摩擦係数の低い材料、例えば樹脂製のフィルムなどで形成される。
また、本実施形態の斜行補正装置1は、モータ31がフィードローラ12の回転に同期するように駆動側の走行プーリ16dを回転させるように構成されている。具体的には、斜行補正装置1は、フィードローラ12の回転角度を検知する回転角度検知部33と、当該回転角度に基づいてモータ31の駆動を制御する制御部32とを備える。これにより、制御部32は、フィードローラ12の回転角度に基づいて、フィードローラ12の回転に同期するように駆動側の走行プーリ16dを回転させるように モータ31の駆動を制御することが可能である。
また、本実施形態では、挟持搬送ベルト15aよりも搬送方向Aの上流側に紙幣通過センサ34が設けられている。したがって、制御部32は、紙幣通過センサ34が当該紙幣Pの通過を確認したか否かによって駆動側の走行プーリ16dの回転を変えるように モータ31の駆動を制御することが可能である。これにより、一対の挟持搬送ベルト15aの間に紙幣Pが送り込まれた後に当該紙幣Pの後端部P1よりも搬送方向Aの上流側に当接部16bが配置されるようなタイミングで駆動側の走行プーリ16dを確実に回転させることが可能である。
本実施形態では、図2に示されるように、フィードローラ12の周長は、当該フィードローラ12が1回転したときに1枚の紙幣Pが繰り出されて一対の挟持搬送ベルト15aの後端部P1まで挟持されるように設定されている。すなわち、フィードローラ12の周長は、先行する紙幣Pの先端部P2から後続の紙幣Pの先端部P2までの距離になるように設定される。
また、図2に示される押出し部16の走行ベルト16aの周長は、フィードローラ12の周長の2倍に設定されている。そのため、各走行ベルト16aの外周面には、等距離に2個の当接部16bが配置されている。各当接部16bは、フィードローラ12の回転(具体的には、接触部12aの搬送方向Aの前方側の端部の回転)に同期するように、走行ベルト16aの周方向に移動する。したがって、図2に示されるフィードローラ12が1回転する毎に、先行する紙幣Pと後続の紙幣Pが図2に示される位置関係を保ちながら、紙幣Pの繰り出しおよび搬送が行われる。その結果、当接部16bが紙幣Pの後端部以外の部位に衝突する不具合を回避することが可能である。
図3に示される挟持搬送部15の駆動側のプーリ15bは、第1速度X1で紙幣Pを搬送するように回転する。一方、押出し部16の駆動側のプーリ16dは、第1速度X1に対して2倍の速度の第2速度X2で紙幣Pを搬送するように回転するように設定されている。また、押出し部16の搬送方向Aの上流側および下流側のそれぞれのローラ、すなわち、フィードローラ12、第1搬送ローラ14、および第2搬送ローラ17も第2速度X2で紙幣Pを搬送するように回転するように設定されている。
つぎに、上記のように構成された本実施形態の斜行補正装置1の動作説明について説明する。
まず、上記の図3に示される挟持搬送部15の駆動側のプーリ15b、押出し部16の駆動側のプーリ16d、フィードローラ12、第1搬送ローラ14、および第2搬送ローラ17の回転を開始する。これにより、挟持搬送部15の挟持搬送ベルト15aは、第1速度X1で周回走行し、押出し部16の走行ベルト16aは、第1速度X1よりも2倍速い第2速度X2で周回走行する。このとき、押出し部16の走行ベルト16aは、当接部16bがフィードローラ12から送られる紙幣Pの後端部P1よりも搬送方向Aの上流側の位置になるようなタイミングで、当接部16bをフィードローラ12の回転と同期させながら走行ベルト16aの周方向に移動させるように周回走行する。
図5〜6に示されるように、繰出し部2に集積された紙幣Pは、ピックローラ11およびフィードローラ12の回転によって、接触部12aに接触しながら1枚ずつ搬送方向Aの下流側の第1搬送部3へ送り出される。繰出し部2から繰り出された紙幣Pは、第1搬送部3の一対の第1搬送ローラ14に挟持された状態で搬送方向Aの下流側の補正部4の挟持搬送部15に確実に搬送される。
なお、図5〜12では、紙幣Pはその長辺が挟持搬送ベルト15aの幅方向Bに延びるように横向きで搬送されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣Pの長辺が搬送方向Aに延びる縦向きで搬送してもよい。
ついで、図7に示されるように、紙幣Pの幅方向Aの中央部分は、挟持搬送部15の一対の挟持搬送ベルト15aによって両面から挟持される。紙幣Pは、速度X2で搬送する第1搬送ローラ14から解放されて搬送方向Aに対して傾斜した状態で搬送方向Aに第1速度X1で搬送される。
ついで、図8〜9に示されるように、一対の挟持搬送ベルト15aによって挟持された紙幣Pが第1速度X1で搬送される間に、押出し部16では、当該挟持搬送ベルト15aの両側に配置された一対の走行ベルト16aにそれぞれ配置された一対の当接部16bが幅方向Bに並んだ状態で、高速の第2速度X2で紙幣Pに追いつき、当該一対の当接部16bのうちの一方の当接部16bが搬送方向Aに対して傾斜した紙幣Pの後端部P1(具体的には、傾斜した後端部P1のうち搬送方向Aの後方側にある部分)に当接する。このとき、傾斜した紙幣Pは、一対の当接部16bのうちの一方の当接部16bによって、紙幣Pにおける中心から幅方向Bに偏った位置で後方から押されることによって、一対の挟持搬送ベルト15aで挟持された状態で紙幣Pが幅方向Bに延びる方向へ旋回する。そして、紙幣Pの後端部P1が一対の当接部16bに同時に当接する状態になったときに旋回を停止する。これにより、紙幣Pは搬送方向Aに対する傾きが補正される。
その後、図9〜10に示されるように、傾きが補正された紙幣Pは、一対の挟持搬送ベルト15aに挟まれた状態で一対の当接部16bに押されることにより、補正後の姿勢を保持した状態で、一対の挟持搬送ベルト15aの間を滑りながら第2速度X2で下流側の第2搬送部5へ搬送される。
その後、紙幣Pは、図11〜12に示されるように、第2搬送部5の一対の第2搬送ローラ17に挟持されながら搬送されて、斜行補正装置1の外部の識別部などへ送られる。
以上のように構成された本実施形態の紙幣斜行補正装置1は、紙幣Pを第1速度X1で挟持搬送する無端帯状の一対の挟持搬送ベルト15aを有する挟持搬送部15と、第1速度X1よりも速い第2速度X2で移動して紙幣Pの後端部P1に当接して当該紙幣Pを後方から押す当接部16bを有する押出し部16とを有する。この構成では、紙幣Pが搬送方向Aに対して傾いたまま挟持搬送部15の無端帯状の一対の挟持搬送ベルト15aによって両面から当該紙幣Pの一部が挟持された状態で第1速度X1で搬送方向Aへ搬送されているときに、押出し部16の当接部16bが当該一対の挟持搬送ベルト15aの間から幅方向Bにはみ出ている紙幣Pの後端部P1に当接して第1速度X1よりも速い第2速度X2で紙幣Pを搬送方向Aへ押し出す。これによって、紙幣Pが一対の挟持搬送ベルト15aで挟持された状態で当接部16bによって押されて旋回する。その結果、紙幣Pは一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された状態で当接部16bによって後方側から押されることにより、しわや撓みの発生を防ぎながら搬送方向Aに対する傾きが補正され、紙幣Pの搬送姿勢を補正することが可能である。
この構成では、上記のように当接部16bが第2速度X2で移動して紙幣Pの後端部P1を搬送方向Aの後方側から押すことによって当該紙幣Pの傾きを補正する。そのため、従来のように紙幣Pの傾きを検知するセンサやスキュー補正用のローラを旋回させる複雑な機構が不要になるので、構造が簡単である。
しかも、上記の構成では、紙幣Pの長辺が挟持搬送ベルト15aの幅方向Bに延びる横向きの状態で紙幣Pが搬送される場合だけでなく、当該紙幣Pの長辺が搬送方向Aに延びる縦向きの状態で紙幣Pが搬送される場合も、紙幣Pの搬送姿勢を補正することが可能である。
また、本実施形態の紙幣斜行補正装置1では、当接部16bは、一対の挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの両側にそれぞれ配置されている。そのため、当接部16bは、当該一対の挟持搬送ベルト15aの間から幅方向Bの両側にはみ出ている紙幣Pの後端部P1にそれぞれ当接することが可能である。これにより、紙幣Pが搬送方向Aに対して幅方向Bのいずれの方向に傾いても確実に傾きを補正することが可能である。
さらに、本実施形態の紙幣斜行補正装置1では、一対の挟持搬送ベルト15aは、当該一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された状態で搬送される紙幣Pが押出し部16の当接部16bによって押されたときに、当該紙幣Pの第2速度X2での移動を許容するように当該紙幣Pが滑ることが可能な性質を有する。この構成によれば、一対の挟持搬送ベルト15aで挟持されて第1速度X1で搬送される紙幣Pが押出し部16の当接部16bによって後端部P1を押されたきに、紙幣Pは一対の挟持搬送ベルト15aの間に挟まれた状態で旋回した後に、当該一対の挟持搬送ベルト15aの間で滑りながら当接部16bとともに第1速度X1よりも速い第2速度X2で移動することが可能である。これにより、紙幣Pはしわや撓みを防ぎながら搬送姿勢を補正することができるとともに補正後に高速の第2速度X2で移動することが可能であるので、作業効率が向上する。
また、本実施形態の紙幣斜行補正装置1では、当接部16bは、無端状の接部用走行ベルトの外周面に配置されている。そのため、無端状の走行ベルト16aが一対の走行プーリ16c、16dの間を周回走行することにより、当接部16bは、第2速度X2で搬送方向Aの上流側端部と下流側端部との間を往復移動し続けることが可能である。このため、挟持搬送部15の一対の挟持搬送ベルト15aの間に紙幣Pが連続的に送り込まれても、当接部16bをそれぞれの紙幣Pの後端部P1に当接可能な位置に配置することが可能になり、紙幣Pの連続的な斜行補正が可能になる。
さらに、本実施形態の紙幣斜行補正装置1では、押出し部16は、一対の走行プーリ16c、16dのうちの駆動側のプーリ16dを回転駆動する駆動部であるモータ31を有する。斜行補正装置1は、モータ31がフィードローラ12の回転に同期するように駆動側の走行プーリ16dを回転させるように構成されている。具体的には、制御部32は、フィードローラ12の回転に同期して走行プーリ16dを回転させるようにモータ31を制御する。これにより、紙幣Pが押出し部16に送り込まれたときに当接部16bが紙幣Pの後端部P1に当接可能な位置になるようなタイミングで、当該当接部16bおよび走行ベルト16aを周回走行することが可能になり、当接部16bが紙幣Pの後端部P1に確実に当接することが可能である。
また、本実施形態では、制御部32は、挟持搬送ベルト15aの上流側の紙幣通過センサ34が当該紙幣Pの通過を確認したか否かによって駆動側の走行プーリ16dの回転を変えるように モータ31の駆動を制御する。したがって、一対の挟持搬送ベルト15aの間に紙幣Pが送り込まれた後に当該紙幣Pの後端部P1よりも搬送方向Aの上流側に当接部16bが配置されるようなタイミングで駆動側の走行プーリ16dを確実に回転させることが可能である。これにより、当接部16bが紙幣Pの後端部P1により確実に当接することが可能である。
さらに、本実施形態の紙幣斜行補正装置1では、走行ベルト16aの上端面は、一対の挟持搬送ベルト15aの紙幣Pを挟持する対向部分と同じ高さに位置している。かかる構成により、一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された紙幣Pのうち当該挟持搬送ベルト15aの幅方向Bにはみ出ている部分を走行ベルト16aの上端面に載置することが可能である。そのため、当該はみ出ている部分の撓みを防ぎながら紙幣Pの傾きを確実に補正することが可能である。
(変形例)
(A)
なお、上記の実施形態では、一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された状態で搬送される紙幣Pが押出し部16の当接部16bによって押されたときに、当該紙幣Pの第2速度X2での移動を許容するように、一対の挟持搬送ベルト15aは、紙幣Pが滑ることが可能な性質、例えば摩擦係数の低い樹脂製のフィルムなどで形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は、一対の挟持搬送ベルト15aに挟持された状態で搬送される紙幣Pが押出し部16の当接部16bによって押されたときに、当該紙幣Pの第2速度X2での移動を許容する構成として種々の態様を含む。例えば、挟持搬送部15が駆動側の搬送プーリと駆動軸とを連結するワンウェイクラッチ15d(図2参照)を有してもよい。
ワンウェイクラッチ15dは、挟持搬送ベルト15aが第1速度X1以上の速度で走行したときに、駆動側の搬送プーリ15bが駆動軸15eに対して空転することを許容するように当該搬送プーリ15bと駆動軸15eとを連結する。
上記のようにワンウェイクラッチ15dを有する構成では、一対の挟持搬送ベルト15aで挟持されて第1速度X1で搬送される紙幣Pが挟持搬送部15の当接部16bによって後端部P1を押されたきに、紙幣Pは一対の挟持搬送ベルト15aの間に挟まれた状態で旋回した後に、紙幣Pおよび一対の挟持搬送ベルト15aが第1速度X1以上の速度になったときには挟持搬送ベルト15aが掛け回された搬送プーリ15bがワンウェイクラッチ15dにより駆動軸に対して空転する。これにより、紙幣Pは、当接部16bとともに第1速度X1よりも速い第2速度X2で移動することが可能である。その結果、紙幣Pはしわや撓みを防ぎながら搬送姿勢を補正することができるとともに補正後に高速の第2速度X2で移動することが可能であるので、作業効率が向上する。
(B)
上記実施形態では、図8(a)に示されるように、押出し部16は、挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの両側において、走行ベルト16aおよび当接部16bをそれぞれ有しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の変形例として、押出し部16は、挟持搬送ベルト15aの幅方向Bの一方の側のみに、走行ベルト16aおよび当接部16bを有し、他方の側に紙幣Pにおける幅方向Bを向く側辺P3(図8(a)では短辺)に当接して搬送方向Aに紙幣Pを案内可能な案内部材35を設けてもよい。案内部材35は、搬送方向Aに延びる平面を有している。一方の側の当接部16bが紙幣Pの後端部P1を押して旋回させるときに、案内部材35が紙幣Pの側辺P3に当接して紙幣Pを搬送方向Aに案内することにより、紙幣Pの搬送姿勢を補正することが可能である。
(C)
上記実施形態では、押出し部16は、一対の走行ベルト16aを有し、当接部16bが走行ベルト16aの外周面に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。押出し部16は、当接部16bを有し、当接部16bが第1速度X1よりも速い第2速度X2で搬送方向Aへ移動しながら第1速度X1で移動する紙幣Pの後端部P1に当接して紙幣Pを搬送方向Aへ押し出す構成あればよい。したがって、本発明の変形例として、押出し部16は、当接部16bを第2速度X2で搬送方向Aへ直線移動させる直動機構(たとえばエアシリンダやリニアモータなど)を有するものであってもよい。
(D)
紙葉類を挟持搬送する挟持搬送体としては、上記実施形態のように、紙葉類を円滑に挟持搬送することが可能な点で、無端帯状の一対の挟持搬送ベルト15aが用いられるのが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。挟持搬送体の他の例としては、紙葉類を挟持搬送可能なローラ対を搬送方向Aに並べて配置した構成でもよい。さらに他の例としては、下側にベルトまたはローラを配置し、上側に滑りやすいフィルムなどの帯状の部材を配置した構成でも紙葉類を挟持搬送する挟持搬送体として機能することが可能である。
(E)
また、上記実施形態では、押出し部16の走行ベルト16aおよび当接部16bがフィードローラ12の回転と同期して周回走行しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、フィードローラ12から押出し部16へ送られる紙幣Pを紙幣通過センサ34で検知したときに、制御部32がモータ31の駆動を開始して、押出し部16の走行ベルト16aおよび当接部16bを周回走行させるようにしてもよい。この場合、挟持搬送部15に搬入された紙幣Pの後端部P1が搬送プーリ15bと走行プーリ16c間を通過した後であって、かつ、次の紙幣Pが搬入される前のタイミングで当接部16bが走行プーリ16cを通過するようにモータ31の駆動を制御すればよい。
(F)
なお、上記の実施形態では、紙葉類斜行補正装置で斜行補正される紙葉類の一例として、紙幣を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣以外の紙葉類、例えば、紙状の薄いものであって集積可能な物、例えば、ハガキやコピー用紙などの紙で出来たものや、プラスチック製のカードなどでも、本発明の紙葉類斜行補正装置で斜行補正が可能である。
1 斜行補正装置
2 繰出し部
3 第1搬送部
4 角度補正部
5 第2搬送部
12 フィードローラ
15 挟持搬送部
15a 挟持搬送ベルト(挟持搬送体)
16 押出し部
16a 走行ベルト
16b 当接部
16c、16d 走行プーリ
31 モータ

Claims (4)

  1. 搬送方向に沿って一枚ずつ搬送される紙葉類の姿勢を補正する紙葉類斜行補正装置であって、
    前記紙葉類における前記搬送方向に直交する幅よりも小さい幅を有し、且つ無端帯状の一対の挟持搬送ベルトによって構成された挟持搬送体を有し、当該挟持搬送体によって前記紙葉類を両面から挟持した状態で所定の搬送方向へ第1速度で搬送する挟持搬送部と、
    前記挟持搬送部で搬送される前記紙葉類の前記搬送方向における後端部に当接可能な当接部を有し、当該当接部が前記第1速度よりも速い第2速度で前記搬送方向へ移動しながら当該後端部に当接して当該紙葉類を当該搬送方向へ押し出す押出し部と
    を備えており、
    前記挟持搬送部は、
    前記挟持搬送ベルトが前記搬送方向に走行可能に掛け回された一対の搬送プーリと、
    前記一対の搬送プーリのうちの少なくとも1つの搬送プーリを回転駆動する駆動軸と、
    前記挟持搬送ベルトが前記第1速度以上の速度で走行したときに前記搬送プーリが前記駆動軸に対して空転することを許容するように前記搬送プーリと前記駆動軸とを接続するワンウェイクラッチと、を有し、
    前記当接部は、前記挟持搬送体の幅方向両側にそれぞれ配置され、
    前記挟持搬送体は、前記紙葉類が前記当接部によって押されたときに当該紙葉類の旋回を許容するように、当該紙葉類を挟持するように構成されている、
    紙葉類斜行補正装置。
  2. 前記押出し部は、
    前記当接部が外周面に配置された無端状の走行ベルトと、
    前記走行ベルトが前記搬送方向に走行可能に掛け回された一対の走行プーリと
    をさらに有する、
    請求項に記載の紙葉類斜行補正装置。
  3. 前記押出し部における前記搬送方向の上流側に配置され、当該押出し部に前記紙葉類を送り出すフィードローラをさらに備え、
    前記押出し部は、前記一対の走行プーリのうちの少なくとも1つの走行プーリを回転駆動する駆動部を有し、
    前記駆動部は、前記フィードローラの回転に同期して前記走行プーリを回転させる、
    請求項に記載の紙葉類斜行補正装置。
  4. 前記走行ベルトの上端面は、前記挟持搬送体の前記紙葉類を挟持する部分と同じ高さに位置している、
    請求項またはに記載の紙葉類斜行補正装置。
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