JPH0741186A - 紙葉類の繰り出し機構 - Google Patents
紙葉類の繰り出し機構Info
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- JPH0741186A JPH0741186A JP5279193A JP5279193A JPH0741186A JP H0741186 A JPH0741186 A JP H0741186A JP 5279193 A JP5279193 A JP 5279193A JP 5279193 A JP5279193 A JP 5279193A JP H0741186 A JPH0741186 A JP H0741186A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】繰り出す方向に対し、左右で厚さの異なる紙葉
類を左右のプッシュローラに均等な圧力で接触させて、
安定に繰り出す。 【構成】トレイ９上には、繰り出し方向に平行な軸のま
わりに回動可動な補助保持プレート１０が設けられてい
る。繰り出し方向に対して、左右の厚さが異なる紙葉類
を補助保持プレート１０上に載置すると補助保持プレー
ト１０が回転する。紙葉類は最上面が水平となる状態で
安定し、左右のプッシュローラ１に均等な圧力で接触す
る。
類を左右のプッシュローラに均等な圧力で接触させて、
安定に繰り出す。 【構成】トレイ９上には、繰り出し方向に平行な軸のま
わりに回動可動な補助保持プレート１０が設けられてい
る。繰り出し方向に対して、左右の厚さが異なる紙葉類
を補助保持プレート１０上に載置すると補助保持プレー
ト１０が回転する。紙葉類は最上面が水平となる状態で
安定し、左右のプッシュローラ１に均等な圧力で接触す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類の繰り出し機構
に関し、特に紙葉類を堆積状態から１枚ずつ剥離して繰
り出す紙葉類の繰り出し機構に関する。
に関し、特に紙葉類を堆積状態から１枚ずつ剥離して繰
り出す紙葉類の繰り出し機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の紙葉類の送り出し機構では、紙
葉類を送紙方向に向かって左右のプッシュローラに均等
な圧力で当接することが必要である。この圧力が不均一
となると斜行や送り出しミスが発生するためである。
葉類を送紙方向に向かって左右のプッシュローラに均等
な圧力で当接することが必要である。この圧力が不均一
となると斜行や送り出しミスが発生するためである。
【０００３】このため従来の紙葉類の送り出し機構で
は、紙葉類を積載したトレイをプッシュローラの回転軸
方向に対して、平行に保ちながらプッシュローラに向け
て付勢していた。
は、紙葉類を積載したトレイをプッシュローラの回転軸
方向に対して、平行に保ちながらプッシュローラに向け
て付勢していた。
【０００４】例えば特公昭６２−６０７２９号に記載の
給紙カセットでは載置板の後部にガタの少ない回転ヒン
ジ部を構成することにより、給紙ローラの軸線に対する
シート載置板の平行度を維持し、シートが給紙ローラに
均一な圧力で接触するようにしている。
給紙カセットでは載置板の後部にガタの少ない回転ヒン
ジ部を構成することにより、給紙ローラの軸線に対する
シート載置板の平行度を維持し、シートが給紙ローラに
均一な圧力で接触するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の紙葉類
の送り出し機構は、均一な厚さの紙葉類に対しては有効
である。
の送り出し機構は、均一な厚さの紙葉類に対しては有効
である。
【０００６】しかし、紙葉類には面内に厚さの異る部分
を有するものがある。例えば図４に示される紙葉類で
は、磁気ストライプ２０が接着されているため、その部
分は他の部分に比べて厚くなっている。
を有するものがある。例えば図４に示される紙葉類で
は、磁気ストライプ２０が接着されているため、その部
分は他の部分に比べて厚くなっている。
【０００７】この厚さの違いによる影響は、紙葉類を堆
積した場合に顕著になる。図３は図２の紙葉類を堆積し
た状態を示している。堆積した紙葉類では、僅かな厚さ
の違いが増幅されて、無視できない程度のスタック高の
違いが生じ、最上面は傾斜する。
積した場合に顕著になる。図３は図２の紙葉類を堆積し
た状態を示している。堆積した紙葉類では、僅かな厚さ
の違いが増幅されて、無視できない程度のスタック高の
違いが生じ、最上面は傾斜する。
【０００８】従来の紙葉類の繰り出し機構を用いて、こ
のような状態の紙葉類を図５に示すＣの方向に繰り出そ
うとすると、紙葉類の最上面が傾斜しているにもかかわ
らず、積載板はプッシュローラの軸線に対して平行に維
持されているため、かえって紙葉類がプッシュローラに
均一な圧力で接触しない。そのため、紙葉類の斜行が生
じたり、最悪の場合は、紙葉類が繰り出されない等の問
題があった。
のような状態の紙葉類を図５に示すＣの方向に繰り出そ
うとすると、紙葉類の最上面が傾斜しているにもかかわ
らず、積載板はプッシュローラの軸線に対して平行に維
持されているため、かえって紙葉類がプッシュローラに
均一な圧力で接触しない。そのため、紙葉類の斜行が生
じたり、最悪の場合は、紙葉類が繰り出されない等の問
題があった。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、最上面
が傾斜した紙葉類の堆積物を送紙方向に対し左右のプッ
シュローラに均一な圧力で当接する紙葉類の繰り出し機
構を提供することにある。
が傾斜した紙葉類の堆積物を送紙方向に対し左右のプッ
シュローラに均一な圧力で当接する紙葉類の繰り出し機
構を提供することにある。
【００１０】このため、本発明の紙葉類の繰り出し機構
では、トレイ上に、繰り出し方向に平行な軸を中心に回
転可能な補助保持板を設けることにより上記目的を達成
している。
では、トレイ上に、繰り出し方向に平行な軸を中心に回
転可能な補助保持板を設けることにより上記目的を達成
している。
【００１１】
【実施例】図１を参照すると、トレイ９は底板部９ａと
底板部９ａの側端から上方へ向けて立設された側面部９
ｂとから構成されている。トレイ９は、側面部９ｂに固
定されたリニアベアリング１５を介してガイドシャフト
１４と係合し、ガイドシャフト１４に沿って上下方向に
滑動可能である。またトレイ９は、一端をトレイ９の側
面部９ｂに固定された第一の引張りスプリング１３によ
りプッシュローラ１ａ，１ｂに向けて上方向に付勢され
ている。
底板部９ａの側端から上方へ向けて立設された側面部９
ｂとから構成されている。トレイ９は、側面部９ｂに固
定されたリニアベアリング１５を介してガイドシャフト
１４と係合し、ガイドシャフト１４に沿って上下方向に
滑動可能である。またトレイ９は、一端をトレイ９の側
面部９ｂに固定された第一の引張りスプリング１３によ
りプッシュローラ１ａ，１ｂに向けて上方向に付勢され
ている。
【００１２】トレイ９の上には、補助保持プレート１０
が、送紙方向と平行な軸のまわりに回動可能に設けられ
ている。以下に、この部分の構造について図２，図３を
用いて詳細に説明する。
が、送紙方向と平行な軸のまわりに回動可能に設けられ
ている。以下に、この部分の構造について図２，図３を
用いて詳細に説明する。
【００１３】図２を参照するとトレイ９の底板部９ａの
中央には切欠部９ｃが設けられている。切欠部９ｃの、
送紙方向に対向する二端縁の中央部には支持部２１ａ，
２１ｂがそれぞれ下に向けて立設されている。
中央には切欠部９ｃが設けられている。切欠部９ｃの、
送紙方向に対向する二端縁の中央部には支持部２１ａ，
２１ｂがそれぞれ下に向けて立設されている。
【００１４】図３を参照すると、補助保持プレート１０
は矩形状の板材から構成される。補助保持プレート１０
の送紙方向に対向する二端縁の中央部には、支持板２２
ａ，２２ｂが下に向けて立設されている。
は矩形状の板材から構成される。補助保持プレート１０
の送紙方向に対向する二端縁の中央部には、支持板２２
ａ，２２ｂが下に向けて立設されている。
【００１５】支持板２１ａ，２１ｂ，２２ａ，２２ｂに
は挿持孔２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂがそれぞれ穿
設されている。図１を参照するとトレイ９の下側で挿持
孔２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂを支持棒１１で貫通
することにより補助保持プレート１０はトレイ９に回動
可能に保持される。
は挿持孔２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂがそれぞれ穿
設されている。図１を参照するとトレイ９の下側で挿持
孔２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂを支持棒１１で貫通
することにより補助保持プレート１０はトレイ９に回動
可能に保持される。
【００１６】補助保持プレート１０の横幅Ｌ２は、トレ
イ９の切欠部２０の横幅Ｌ１よりも長いために、補助保
持プレート１０の回動範囲はトレイ９の上側に限られ
る。一方、トレイ９と補助保持プレート１０の間にあそ
びを設け、補助保持プレート１０の回動範囲を確保する
ため、補助保持プレート１０から挿持孔２４ａ，２４ｂ
までの長さＬ４はトレイ９から挿持孔２３ａ，２３ｂま
での長さＬ３よりも長くしてある。
イ９の切欠部２０の横幅Ｌ１よりも長いために、補助保
持プレート１０の回動範囲はトレイ９の上側に限られ
る。一方、トレイ９と補助保持プレート１０の間にあそ
びを設け、補助保持プレート１０の回動範囲を確保する
ため、補助保持プレート１０から挿持孔２４ａ，２４ｂ
までの長さＬ４はトレイ９から挿持孔２３ａ，２３ｂま
での長さＬ３よりも長くしてある。
【００１７】以上の構成により補助保持板１０は、端縁
がトレイ９に当接する状態を最大限度として支持棒１１
のまわりに回動可能となっている。
がトレイ９に当接する状態を最大限度として支持棒１１
のまわりに回動可能となっている。
【００１８】次に、本実施例の繰り出し機構の構造を、
再び図１を参照して説明する。トレイ９の上方には、回
転軸１ｃが設置され、フレーム３０の内側壁上に設置さ
れた軸受け１ｄ（一端のみを図示）に両端を軸支されて
いる。回転軸１ｃにはプッシュローラ１ａ，１ｂおよび
ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８が固定されている。ト
レイ９の下方にはモータ１２が設置され、ベルト１６、
およびワンウェイクラッチ内蔵プーリ８を介してプッシ
ュローラ１ａ，１ｂを回転駆動する。また、トレイ９の
送紙方向側には、トレイ９と近接して、角柱状のフロン
トガイド４ａ，４ｂが立設されている。
再び図１を参照して説明する。トレイ９の上方には、回
転軸１ｃが設置され、フレーム３０の内側壁上に設置さ
れた軸受け１ｄ（一端のみを図示）に両端を軸支されて
いる。回転軸１ｃにはプッシュローラ１ａ，１ｂおよび
ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８が固定されている。ト
レイ９の下方にはモータ１２が設置され、ベルト１６、
およびワンウェイクラッチ内蔵プーリ８を介してプッシ
ュローラ１ａ，１ｂを回転駆動する。また、トレイ９の
送紙方向側には、トレイ９と近接して、角柱状のフロン
トガイド４ａ，４ｂが立設されている。
【００１９】次に繰り出される紙葉類を最上の１枚のみ
に選別するための機構の構造を説明する。
に選別するための機構の構造を説明する。
【００２０】さらに図１を参照すると、トレイ９の送紙
方向上方には断面が「コ」の字状の杆体である繰り出し
ガイド２が「コ」の字状の開口部を上に向けた状態で両
端をフレーム３０に固定されている。上面が傾斜部３ａ
と水平部３ｂとからなる剥離ブロック３は、傾斜部３ａ
をトレイ９に向けて繰り出しガイド２の下に設置され
る。繰り出しガイド２の底面と剥離ブロック３の水平部
３ｂとの間の間隙は、紙葉類１枚分の厚さよりも広く２
枚分の厚さよりも狭くなるように調整されている。繰り
出しガイド２の下側で回転シャフト６に回動可能に保持
されたガイドローラ５は第二の引張りスプリング７によ
って上方に付勢され、繰り出しガイド２の底面に当接し
ている。
方向上方には断面が「コ」の字状の杆体である繰り出し
ガイド２が「コ」の字状の開口部を上に向けた状態で両
端をフレーム３０に固定されている。上面が傾斜部３ａ
と水平部３ｂとからなる剥離ブロック３は、傾斜部３ａ
をトレイ９に向けて繰り出しガイド２の下に設置され
る。繰り出しガイド２の底面と剥離ブロック３の水平部
３ｂとの間の間隙は、紙葉類１枚分の厚さよりも広く２
枚分の厚さよりも狭くなるように調整されている。繰り
出しガイド２の下側で回転シャフト６に回動可能に保持
されたガイドローラ５は第二の引張りスプリング７によ
って上方に付勢され、繰り出しガイド２の底面に当接し
ている。
【００２１】次に繰り出された紙葉類を印刷装置等目的
の装置に搬送するための機構の構造を説明する。
の装置に搬送するための機構の構造を説明する。
【００２２】図１において、繰り出しガイド２の送紙側
には搬送ローラ１７ａ，１７ｂがそれぞれ軸２５ａ，２
５ｂに固定され互いに当接されている。軸２５ａ，２５
ｂは、フレーム３０の内側壁上に設置された軸受２５
ｃ，２５ｄにそれぞれ軸支され、図示しない駆動制御機
構により、駆動される。搬送ローラ１７ａ，１７ｂの送
紙側には、搬送中の紙葉類１９が互いの間隙を通過する
位置に通過検知センサ１８ａ，１８ｂが設置されてい
る。
には搬送ローラ１７ａ，１７ｂがそれぞれ軸２５ａ，２
５ｂに固定され互いに当接されている。軸２５ａ，２５
ｂは、フレーム３０の内側壁上に設置された軸受２５
ｃ，２５ｄにそれぞれ軸支され、図示しない駆動制御機
構により、駆動される。搬送ローラ１７ａ，１７ｂの送
紙側には、搬送中の紙葉類１９が互いの間隙を通過する
位置に通過検知センサ１８ａ，１８ｂが設置されてい
る。
【００２３】次に本実施例の動作について図４〜図１１
を用いて説明する。まず、図４〜図６を用いて本実施例
の載積機構の動作を説明する。
を用いて説明する。まず、図４〜図６を用いて本実施例
の載積機構の動作を説明する。
【００２４】図４は本実施例により繰出される典型的な
紙葉類の構造を示す。紙葉類１９の一端部には端縁に沿
って磁気ストライプテープ２０が装着されている。この
ような紙葉類１９を多数堆積すると、図５に示すよう
に、紙葉類１９の厚さの他に磁気ストライプ２０の厚さ
が加わるため、磁気ストライプを接着した側の厚さＴ２
は接着しない側の厚さＴ１よりも厚くなっている。この
ため、最上の紙葉類１９Ｕには送紙方向Ｃと直交する方
向に傾斜が生じている。
紙葉類の構造を示す。紙葉類１９の一端部には端縁に沿
って磁気ストライプテープ２０が装着されている。この
ような紙葉類１９を多数堆積すると、図５に示すよう
に、紙葉類１９の厚さの他に磁気ストライプ２０の厚さ
が加わるため、磁気ストライプを接着した側の厚さＴ２
は接着しない側の厚さＴ１よりも厚くなっている。この
ため、最上の紙葉類１９Ｕには送紙方向Ｃと直交する方
向に傾斜が生じている。
【００２５】次に、紙葉類１９を多数載積した本実施例
のＡ−Ａ方向断面図である。図６を参照して、本実施例
の紙葉類繰り出し機構に紙葉類を積載する操作の手順の
説明を行う。
のＡ−Ａ方向断面図である。図６を参照して、本実施例
の紙葉類繰り出し機構に紙葉類を積載する操作の手順の
説明を行う。
【００２６】まず、手動等によりトレイ９を下方へ移動
し、プッシュローラ１ａ，１ｂとトレイ９との間の間隔
を十分広くする。次に、紙葉類１９を補助保持板上１０
上に載置する。このとき、紙葉類１９の送紙方向端縁を
フロントガイド４ａ、４ｂに当接させることにより紙葉
類１９の位置ぎめを行うことができる。その後、下方の
付勢力を除去すれば、トレイ９は第一の引張りスプリン
グ７により上方へ付勢され最上の紙葉類１９Ｕはプッシ
ュローラ１ａ，１ｂに当接する。
し、プッシュローラ１ａ，１ｂとトレイ９との間の間隔
を十分広くする。次に、紙葉類１９を補助保持板上１０
上に載置する。このとき、紙葉類１９の送紙方向端縁を
フロントガイド４ａ、４ｂに当接させることにより紙葉
類１９の位置ぎめを行うことができる。その後、下方の
付勢力を除去すれば、トレイ９は第一の引張りスプリン
グ７により上方へ付勢され最上の紙葉類１９Ｕはプッシ
ュローラ１ａ，１ｂに当接する。
【００２７】このとき、プッシュローラ１ａ，１ｂが最
上の紙葉類１９Ｕに負荷する押圧力は紙葉類１９を介し
て補助保持プレート１０を回転させる。図５に示すよう
に補助保持プレート１０の回転は最上の紙葉類１９Ｕが
水平となる状態で停止する。この状態において、最上の
紙葉類１９Ｕはプッシュローラ１ａ，１ｂに等しい圧力
で当接する。
上の紙葉類１９Ｕに負荷する押圧力は紙葉類１９を介し
て補助保持プレート１０を回転させる。図５に示すよう
に補助保持プレート１０の回転は最上の紙葉類１９Ｕが
水平となる状態で停止する。この状態において、最上の
紙葉類１９Ｕはプッシュローラ１ａ，１ｂに等しい圧力
で当接する。
【００２８】次に本実施例の繰り出し動作の過程を示す
図７〜図１０を参照して本実施例の繰り出し機構の動作
を説明する。
図７〜図１０を参照して本実施例の繰り出し機構の動作
を説明する。
【００２９】図７を参照すると、繰り出し動作はモータ
１２および搬送ローラ１７ａ，１７ｂの図７の矢印の方
向の回転によって開始される。モータ１２の回転はベル
ト１６，ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８を介してプッ
シュローラ１ａ，１ｂを図７の矢印の方向に回転駆動
し、最上の紙葉類１９Ｕを送紙方向に移動させる。
１２および搬送ローラ１７ａ，１７ｂの図７の矢印の方
向の回転によって開始される。モータ１２の回転はベル
ト１６，ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８を介してプッ
シュローラ１ａ，１ｂを図７の矢印の方向に回転駆動
し、最上の紙葉類１９Ｕを送紙方向に移動させる。
【００３０】図８を参照すると、付勢された最上の紙葉
類１９Ｕは送紙方向へ押し出される。このとき補助保持
プレート１０の回転により最上の紙葉類１９Ｕは左右の
プッシュローラ１ａ，１ｂと等しい圧力で当接している
ため、最上の紙葉類１９は真直ぐに押し出され、斜行が
生じることはない。また、このとき最上の紙葉類１９Ｕ
の他に、フロントガイド４ａ，４ｂよりも上に位置する
数枚の紙葉類も同時に押し出される。一方、フロントガ
イド４ａ，４ｂよりも下に位置する紙葉類はフロントガ
イド４ａ，４ｂにより抑止されるため、押し出されるこ
とはない。
類１９Ｕは送紙方向へ押し出される。このとき補助保持
プレート１０の回転により最上の紙葉類１９Ｕは左右の
プッシュローラ１ａ，１ｂと等しい圧力で当接している
ため、最上の紙葉類１９は真直ぐに押し出され、斜行が
生じることはない。また、このとき最上の紙葉類１９Ｕ
の他に、フロントガイド４ａ，４ｂよりも上に位置する
数枚の紙葉類も同時に押し出される。一方、フロントガ
イド４ａ，４ｂよりも下に位置する紙葉類はフロントガ
イド４ａ，４ｂにより抑止されるため、押し出されるこ
とはない。
【００３１】紙葉類１９Ｕを含む数枚の押し出された紙
葉類はガイドローラ５により、繰り出しガイド２の底面
に圧接され、繰り出しガイド２の底面に沿って摺動す
る。
葉類はガイドローラ５により、繰り出しガイド２の底面
に圧接され、繰り出しガイド２の底面に沿って摺動す
る。
【００３２】図９を参照すると、押し出された数枚の紙
葉類は剥離ブロック３の傾斜部３ａに到達し、繰り出し
ガイド２の底面と剥離ブロック３の水平部３ｂとの間の
間隙を通過しようとする。しかし、間隙が紙葉類１枚分
の厚さよりも広く２枚分の厚さよりも狭く調整されてい
るので、押し出された紙葉類のうち最上の紙葉類１９Ｕ
のみが間隙を通過する。
葉類は剥離ブロック３の傾斜部３ａに到達し、繰り出し
ガイド２の底面と剥離ブロック３の水平部３ｂとの間の
間隙を通過しようとする。しかし、間隙が紙葉類１枚分
の厚さよりも広く２枚分の厚さよりも狭く調整されてい
るので、押し出された紙葉類のうち最上の紙葉類１９Ｕ
のみが間隙を通過する。
【００３３】図１０を参照すると、最上の紙葉類１９Ｕ
が更に押し出され先端が搬送ローラ１７ａ，１７ｂの間
に到達すると、最上の紙葉類１９Ｕは搬送ローラによっ
て搬送される。通過検知センサ１８ａ，１８ｂが最上の
紙葉類１９Ｕの先端の通過を検知するとモータ１２は回
転を停止する。
が更に押し出され先端が搬送ローラ１７ａ，１７ｂの間
に到達すると、最上の紙葉類１９Ｕは搬送ローラによっ
て搬送される。通過検知センサ１８ａ，１８ｂが最上の
紙葉類１９Ｕの先端の通過を検知するとモータ１２は回
転を停止する。
【００３４】モータ１２が回転を停止した後は最上の紙
葉類１９Ｕは、搬送ローラ１７ａ，１７ｂのみによって
搬送されるが、ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８によ
り、プッシュローラ１ａ，１ｂが図１０の矢印方向へ回
転自在となっているため、搬送が妨げられることはな
く、また、二枚目の紙葉類１９が押し出されることもな
い。
葉類１９Ｕは、搬送ローラ１７ａ，１７ｂのみによって
搬送されるが、ワンウェイクラッチ内蔵プーリ８によ
り、プッシュローラ１ａ，１ｂが図１０の矢印方向へ回
転自在となっているため、搬送が妨げられることはな
く、また、二枚目の紙葉類１９が押し出されることもな
い。
【００３５】更に搬送が進み、通過検知センサ１８ａ，
１８ｂが最上の紙葉類１９Ｕの終端の通過を検知する
と、搬送ローラ１７ａ，１７ｂの回転を停止し、繰り出
し動作は終了する。
１８ｂが最上の紙葉類１９Ｕの終端の通過を検知する
と、搬送ローラ１７ａ，１７ｂの回転を停止し、繰り出
し動作は終了する。
【００３６】次に図１１を参照して、繰り出し動作をく
り返した後の本実施例の動作について説明する。
り返した後の本実施例の動作について説明する。
【００３７】図１１は上述した繰り出し動作をくり返
し、載積した紙葉類１９が減少した場合における本実施
例の動作を示す。補助保持プレート１０は回動自在であ
るため、紙葉類の減少にともなうトレイ９の上昇に追随
して回転し、最上の紙葉類１９Ｕを常に水平の状態に保
持する。このため、紙葉類１９の残量にかかわりなく最
上の紙葉類１９Ｕは、左右のプッシュローラ１ａ，１ｂ
に等しい圧力で当接し，常に斜行のない安定した繰り出
し動作を行うことが可能となる。
し、載積した紙葉類１９が減少した場合における本実施
例の動作を示す。補助保持プレート１０は回動自在であ
るため、紙葉類の減少にともなうトレイ９の上昇に追随
して回転し、最上の紙葉類１９Ｕを常に水平の状態に保
持する。このため、紙葉類１９の残量にかかわりなく最
上の紙葉類１９Ｕは、左右のプッシュローラ１ａ，１ｂ
に等しい圧力で当接し，常に斜行のない安定した繰り出
し動作を行うことが可能となる。
【００３８】図１２は本発明の別の実施例を示す斜視図
である。
である。
【００３９】本実施例における載積機構は底板３１と補
助保持プレート３３とから構成されている。底板３１の
端縁の中央部には、挿持孔３４ａ，３４ｂが穿設された
支持板３２ａ，３２ｂが立設されている。また補助保持
プレート３３の端縁の中央部には凸部３５ａ，３５ｂが
突設されている。補助保持プレート３３は、凸部３５
ａ，３５ｂを挿持孔３４ａ，３４ｂに嵌合することによ
り底板３１に回動自在に保持されている。底板３１と補
助保持プレート３３の間には一端が底板３１に、他端が
補助保持プレート３３に固定された１対のバネ３６ａ，
３６ｂが設置されている。
助保持プレート３３とから構成されている。底板３１の
端縁の中央部には、挿持孔３４ａ，３４ｂが穿設された
支持板３２ａ，３２ｂが立設されている。また補助保持
プレート３３の端縁の中央部には凸部３５ａ，３５ｂが
突設されている。補助保持プレート３３は、凸部３５
ａ，３５ｂを挿持孔３４ａ，３４ｂに嵌合することによ
り底板３１に回動自在に保持されている。底板３１と補
助保持プレート３３の間には一端が底板３１に、他端が
補助保持プレート３３に固定された１対のバネ３６ａ，
３６ｂが設置されている。
【００４０】この実施例では、図１２の載積機構を従来
の紙葉類の繰り出し装置のトレイ上に設置し使用する。
従来の装置をそのまま利用できるため経済的である。ま
たバネ３６ａ，３６ｂの付勢力により、プッシュローラ
からの押圧力が付加されないときは補助保持プレート３
３は水平となる。このため、紙葉類１９を積載したとき
補助保持プレート３３が急に傾いて紙葉類が崩れること
を防止している。
の紙葉類の繰り出し装置のトレイ上に設置し使用する。
従来の装置をそのまま利用できるため経済的である。ま
たバネ３６ａ，３６ｂの付勢力により、プッシュローラ
からの押圧力が付加されないときは補助保持プレート３
３は水平となる。このため、紙葉類１９を積載したとき
補助保持プレート３３が急に傾いて紙葉類が崩れること
を防止している。
【００４１】
【発明の効果】以上説明したように本発明による紙葉類
の繰り出し機構では、紙葉類をスタックするトレイ上に
繰り出し方向に平行な軸のまわりに回動自在な補助保持
プレートを設けたため、繰出し方向に対して紙葉類の左
右のスタック高が異なる場合、さらには多数枚繰り出し
た後、高さの違いが変化した場合でも、紙葉類を左右の
プッシュローラに均等な圧力で接触させることが可能で
あり、よって紙葉類を斜行させず、あるいは繰り出しミ
ス無しで安定した高信頼性の繰り出しを可能とする効果
を有する。
の繰り出し機構では、紙葉類をスタックするトレイ上に
繰り出し方向に平行な軸のまわりに回動自在な補助保持
プレートを設けたため、繰出し方向に対して紙葉類の左
右のスタック高が異なる場合、さらには多数枚繰り出し
た後、高さの違いが変化した場合でも、紙葉類を左右の
プッシュローラに均等な圧力で接触させることが可能で
あり、よって紙葉類を斜行させず、あるいは繰り出しミ
ス無しで安定した高信頼性の繰り出しを可能とする効果
を有する。
【図１】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図２】本発明の一実施例のトレイの構造を示す斜視
図。
図。
【図３】本発明の一実施例の補助保持プレートの構造を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図４】本発明の一実施例により搬送される紙葉類を示
す斜視図。
す斜視図。
【図５】図４に示した紙葉類を多数積層した状態を示す
斜視図。
斜視図。
【図６】本発明の一実施例を示す図１のＡ−Ａ方向側面
図。
図。
【図７】本発明の一実施例の動作を示す図１のＢ−Ｂ方
向側面図。
向側面図。
【図８】本発明の一実施例の動作を示す図１のＢ−Ｂ方
向側面図
向側面図
【図９】本発明の一実施例の動作を示す図１のＢ−Ｂ方
向側面図。
向側面図。
【図１０】本発明の一実施例の動作を示す図１のＢ−Ｂ
方向側面図。
方向側面図。
【図１１】本発明の一実施例の動作を示す図１のＡ−Ａ
方向側面図。
方向側面図。
【図１２】本発明の他の実施例を示す斜視図。
１ａ，１ｂ プッシュ・ローラ １ｃ 軸 ２ 繰り出しガイド ３ 剥離ブロック ３ａ 傾斜部 ３ｂ 水平部 ４ａ，４ｂ フロントガイド ５ ガイドローラ ６ 回転シャフト ７ 第２の引張りスプリング ８ ワンウェイクラッチ内蔵プーリ ９ トレイ ９ａ 底板部 ９ｂ 側面部 ９ｃ 開口部 １０ 補助保持プレート １１ 保持シャフト １２ モータ １３ 第１の引張りスプリング １４ ガイドシャフト １５ リニアベアリング １６ ベルト １７ａ，１７ｂ 搬送ローラ １８ａ，１８ｂ 通過検知センサ １９ 紙葉類 ２０ 磁気ストライプテープ ２１ａ，２１ｂ 支持板 ２２ａ，２２ｂ 支持板 ２３ａ，２３ｂ 挿持穴 ２４ａ，２４ｂ 挿持穴 ２５ａ，２５ｂ 軸
Claims (5)
- 【請求項１】 紙葉類を積載するトレイと、前記トレイ
の紙葉類積載面上に設けられ紙葉類の繰り出し方向にほ
ぼ平行な回転軸を中心に回転自在な補助保持板と、前記
補助保持板上に積載された紙葉類の最上の紙葉類に圧接
し前記繰り出し方向に前記最上の紙葉類を繰り出すプッ
シュローラとを有することを特徴とする紙葉類繰り出し
機構。 - 【請求項２】 前記補助保持板の回転軸となるシャフト
が前記トレイに固定されていることを特徴とする請求項
１に記載の紙葉類繰り出し機構。 - 【請求項３】 前記補助保持板の回転軸となるシャフト
が板状部材に設けられ、前記板状部材が前記トレイ上に
搭載されることを特徴とする請求項１に記載の紙葉類繰
り出し機構。 - 【請求項４】 前記プッシュローラの回転駆動用モータ
が、前記紙葉類積載面に関する前記トレイの下部に取付
けられることを特徴とする請求項１，２または３に記載
の紙葉類繰り出し機構。 - 【請求項５】 前記プッシュローラによって繰り出され
る前記最上の紙葉類が予め定められた位置まで繰り出さ
れたことを検出するセンサと、前記プッシュローラの回
転軸に係合し前記回転駆動用モータの回転力を前記繰り
出し方向にのみ伝達するワンウェイクラッチとをさらに
有し、前記センサにより前記最上の紙葉類が検出された
ときに前記回転駆動用モータの駆動を停止させることを
特徴とする請求項４に記載の紙葉類繰り出し機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5279193A JPH0741186A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 紙葉類の繰り出し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5279193A JPH0741186A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 紙葉類の繰り出し機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741186A true JPH0741186A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=12924662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5279193A Pending JPH0741186A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 紙葉類の繰り出し機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741186A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003095450A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体繰り出し装置 |
| WO2005087634A1 (ja) | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Fujitsu Limited | 紙葉類の繰出装置 |
| JP2009107801A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Ricoh Co Ltd | シート搬送分離機構、給紙装置及び画像形成装置、並びにシート分離のための補助プレート |
| KR101310492B1 (ko) * | 2011-12-27 | 2013-09-24 | 노틸러스효성 주식회사 | 지폐저장장치 |
| JP2015051874A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-03-19 | キヤノン株式会社 | シート給送装置及び画像形成装置 |
| JP2015129044A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | キヤノン株式会社 | シート給送装置及び画像形成装置 |
| GB2543555A (en) * | 2015-10-22 | 2017-04-26 | Glory Global Solutions (International) Ltd | Sheet engaging device |
| JP2018087089A (ja) * | 2013-08-06 | 2018-06-07 | キヤノン株式会社 | シート積載装置、シート給送装置及び画像形成装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63288832A (ja) * | 1987-05-22 | 1988-11-25 | Toshiba Corp | 紙葉類送出装置 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5279193A patent/JPH0741186A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63288832A (ja) * | 1987-05-22 | 1988-11-25 | Toshiba Corp | 紙葉類送出装置 |
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| WO2005087634A1 (ja) | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Fujitsu Limited | 紙葉類の繰出装置 |
| US7410159B2 (en) | 2004-03-15 | 2008-08-12 | Fujitsu Limited | Paper feeding device with independent pickup rollers |
| JP2009107801A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Ricoh Co Ltd | シート搬送分離機構、給紙装置及び画像形成装置、並びにシート分離のための補助プレート |
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| GB2543555A (en) * | 2015-10-22 | 2017-04-26 | Glory Global Solutions (International) Ltd | Sheet engaging device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960109 |