JP2560589Y2 - 紙葉搬送装置 - Google Patents

紙葉搬送装置

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JP2560589Y2
JP2560589Y2 JP7322192U JP7322192U JP2560589Y2 JP 2560589 Y2 JP2560589 Y2 JP 2560589Y2 JP 7322192 U JP7322192 U JP 7322192U JP 7322192 U JP7322192 U JP 7322192U JP 2560589 Y2 JP2560589 Y2 JP 2560589Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、積み重ねられた複数枚
の紙葉を上から順に1枚づつ払い出していくための紙葉
搬送装置に関するものである。本考案は、例えば帳票の
内容をイメージセンサにより読み取るイメージスキャナ
装置において、帳票をイメージセンサに搬送するための
帳票搬送装置として応用することができる。
【0002】
【従来の技術】図8は帳票の内容をイメージセンサによ
り読み取る従来のイメージスキャナ装置の一構造例を示
している。このイメージスキャナ装置は帳票を積載する
引出し自在の補助トレイ50を備えたホッパ51と、ホ
ッパ51に積載された帳票52を上方より1枚ずつ本体
内部へ供給するゴム板ローラ53と、給紙された帳票5
2の内容を読み取るイメージセンサ54と、搬送路55
上に設けられて帳票52の案内をするフィードローラ5
6と、搬送される帳票52の端部を検出する位置検出セ
ンサ57と、イメージセンサ54により内容の読み取ら
れた帳票52に確認のための例えば連番などを印刷する
プリンタ58と、帳票52の片側を揃えてスキュー補正
を行なう風車状ローラ59と、搬送される帳票52を一
時停止させて待機状態とする第1のストッパ66と、内
容の読取り及び印刷が完了して排出される帳票52を累
積するスタッカ60と、ゴム板ローラ53、フィードロ
ーラ56及び風車状ローラ59の各部を駆動する駆動モ
ータ61,62,63と、駆動モーラ61,62,63
をはじめとして各部の電気的制御を行なう制御手段64
と、各部に対して所望の電力供給を行なう電源65とを
備えて概略構成されている。
【0003】そして、帳票52の内容を読み取るにあた
って、補助トレイ50が引き出されて帳票52がホッパ
51に積載されると、ホッパ51に積載された帳票52
はゴム板ローラ53の屈曲による復元力により上方より
1枚ずつ払い出され、フリクションプレート67に押し
付けられて本体内部へ供給される。次に、風車状ローラ
59により帳票52がアライナ面に押し付けられて搬送
路55の片側に揃った状態で第1のストッパ66により
帳票52が一時停止し待機状態となる。次に、図示せぬ
第1のストッパ開閉手段によって第1のストッパ66が
開状態となり、再び風車状ローラ59により帳票52が
フィードローラまで搬送され、その後帳票52がフィー
ドローラ56によりイメージセンサ54側に搬送され
る。イメージセンサ54は搬送された帳票52の内容を
一行ずつスキャンしながら読取り、この内容の読み取ら
れた帳票52はフィードローラ56を介してプリンタ5
8側に搬送される。プリンタ58ではイメージセンサ5
4により内容の読み取られた帳票52に確認のための連
番の印刷を行ない、この印刷の施された帳票52はフィ
ードローラ56を介して排出口より排出されてスタッカ
60に累積される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した装
置では、ゴム板ローラ53により帳票52を本体内部に
供給する場合、図9に示すようにゴム板ローラ53が帳
票52に接触してから払い出し動作を開始する。このと
き、帳票52はゴム板ローラ53によりフリクションプ
レート67に押し付けられ、最上部の1枚目の帳票のみ
が本体内部に供給され、下部の2枚目の帳票はフリクシ
ョンプレート67の抵抗力により搬送を停止される。し
かし、ゴム板ローラ53がフリクションプレート67に
到達するまでの間は、帳票52をフリクションプレート
67に押し付ける力が作用しないので、数枚の帳票52
がフリクションプレート67で分離されずに同時に搬送
されフリクションプレート67を通過してしまう虞があ
った。また、数枚の帳票52が同時にフリクションプレ
ート67を通過してしまうと、そのまま数枚の帳票52
が装置本体の内部に搬送されて重送の原因になるという
問題があった。
【0005】そこで、本考案は上述した問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、紙葉を1枚ずつ確
実に分離して重送の防止が図れる紙葉搬送装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の紙葉搬送装置
は、駆動軸に設けられた支持板と、前記支持板に第1の
回転軸を介して回動自在に設けられ、前記駆動軸が回転
すると積み重ねられた紙葉に上から接触して該紙葉を払
い出すゴム板ローラと、前記駆動軸が回転すると前記ゴ
ム板ローラとともに回転するように第2の回転軸を介し
て回動自在に設けられ、前記ゴム板ローラよりも紙葉に
先に接触して該ゴム板ローラを前記回転軸の回転方向と
逆方向に押し戻す調整アームとを有している。
【0007】
【作用】駆動軸が回転すると、調整アームはゴム板ロー
ラとともに回転するが、積み重ねられた紙葉の上面に先
に接触する。駆動軸がさらに回転すると、調整アームの
第2の回転軸が駆動軸のまわりを回転し、該調整アーム
は紙葉に接触しながら移動していくので、該調整アーム
は第2の回転軸に対して駆動軸と反対方向に回動するこ
とになる。ゴム板ローラはこの調整アームに押されて第
1の回動軸を中心に駆動軸と反対方向に回動し、紙葉か
ら遠ざかるので、ゴム板ローラが紙葉に接触するタイミ
ングが遅れる。
【0008】
【実施例】本考案の一実施例を図1〜図7によって説明
する。本実施例の紙葉搬送装置1(以下、本装置1と呼
ぶ。)は、従来の技術の項で説明したイメージスキャナ
において、積み重ねられた帳票を1枚づつ分離して搬送
するための帳票搬送装置として利用できる。
【0009】図1及び図2によって示すように、一対の
側板2,2の間には走行板3が構成されている。この走
行板3は、高さの異なる二枚の水平板部3a,3bと、
両水平板3a,3bをつなぐ傾斜板部3cを有してい
る。紙葉を積載する図示しないトレイは低い方の水平板
部3aに隣接し、紙葉は傾斜板部3cを経て高い方の水
平板部3bに移送されるようになっている。
【0010】図1に示すように、前記側板2,2の間に
は駆動軸4が渡設されている。一方の側板2の外面には
駆動手段としてのモータ5が取り付けられており、この
モータ5の出力軸が前記駆動軸4に連動連結されてい
る。
【0011】図1に示すように、前記駆動軸4には、積
み重ねられた紙葉を取り出すための払い出しユニット6
が2組取り付けられている。図1及び図3に示すよう
に、この払い出しユニット6は、前記駆動軸4に固定さ
れる支持板7を基体としている。この支持板7は、駆動
軸4の外周面に形成された平らな切欠部に固定される固
定板部8と、駆動軸4の中心線に対して垂直な平面を有
し、駆動軸4の径方向に突出した支持板部9とを有して
いる。
【0012】図3に示すように、前記支持体7の支持板
部9の先端には、駆動軸4と平行な第1の回転軸10を
介して、ゴム板ローラ11が回動自在に設けられてい
る。ゴム板ローラ11は、板部12の先端にゴム板13
を固定したものである。ゴム板ローラ11は、前記第1
の回転軸10に介装した付勢手段としてのねじりコイル
ばね14によって駆動軸4の回転方向に向けて付勢され
ており、支持板部9のストッパ9aに当接している。従
って、駆動軸4が回転してゴム板ローラ11が積み重な
った紙葉の上面に接触すれば、ゴム板ローラ11はねじ
りコイルばね14の付勢力に抗して第1の回転軸10を
中心として駆動軸4の回転方向とは反対の方向に押し戻
される。また、前記ゴム板ローラ11の板部12の側面
には、操作板部12aが突出しており、後述する調整ア
ーム16の先端が下方から当接している。
【0013】図3に示すように、前記支持板7の支持板
部9には、前記第1の回転軸10よりも駆動軸4に近
く、かつ駆動軸4の回転方向についてやや先方の位置
に、駆動軸4と平行な第2の回転軸15が設けられてい
る。この第2の回転軸15には、調整アーム16の略中
央部が回動自在に取付けられている。調整アーム16の
先端16aは前記ゴム板ローラ11の操作板部12aに
向けて曲折されており、調整アーム16の後端には前記
支持板部9に係止するストッパ部16bが設けられてい
る。また第2の回転軸15と調整アーム16との間には
付勢手段としてのねじりコイルばね17が介装されてい
る。このねじりコイルばね17によって、調整アーム1
6の先端16aは駆動軸4の回転方向に付勢されて前記
ゴム板ローラ11の操作板部12aに臨んでおり、調整
アーム16の後端に設けられたストッパ部16bは前記
支持板部9に係止している。
【0014】図4は、以上説明した払い出しユニット6
の構成を簡略化した斜視図としてあらわしたものであ
り、本図によって払い出しユニット6の概略構成及び作
用をまとめて再度説明する。矢印A方向に回転する駆動
軸4には支持板7を介してゴム板ローラ11と調整アー
ム16が設けられ、紙葉に接触した時にはねじりコイル
ばね14,17の付勢力に抗して図示の位置からそれぞ
れ矢印B,Cの方向に回動しうるようになっている。駆
動軸4の回転方向Aについて調整アーム16の方がやや
先方にあるので、駆動時に調整アーム16が紙葉に先に
接触して上方に回動すれば、調整アーム16の先端16
aが操作板部12aを下から押し上げてゴム板ローラ1
1を上方に回動させ、ゴム板ローラ11が紙葉に接触す
るタイミングが遅延される。
【0015】次に、図1及び図2に示すように、前記駆
動軸4に設けられた前記一対の払い出しユニット6,6
の間には、略コ字形のブラケット20が設けられてい
る。このブラケット20は、側板2,2間に渡設された
取付材21に基部20aを連結されており、対向する一
対のフランジ20b,20bは軸受を介して駆動軸4に
挿通されている。
【0016】前記ブラケット20のフランジ20b,2
0bの先端には、軸22を介して分離ローラ23が回動
自在に設けられている。分離ローラ23は円筒形の周面
の一部を扇形に残した形状をしており、前記払い出しユ
ニット6が取り出した紙葉を後述するフリクションプレ
ート28のゴム27とともに一枚づつ分離して先方へ送
り出すローラである。この分離ローラ23は、ゴム板ロ
ーラ11が紙葉を送り出し始める時には必ずフリクショ
ンプレート28のゴム27に接触する位置に設けられて
おり、またゴム板ローラ11が紙葉を送り出している期
間は、必ずフリクションプレート28のゴム27に接触
している大きさの扇形をしている。
【0017】前記駆動軸4には前記ブラケット20に隣
接してプーリ24が設けられている。また、前記ブラケ
ット20から突出した分離ローラ23の軸22の端部に
もプーリ25が設けられている。両プーリ24,25に
はベルト26が掛け回されており、駆動軸4の回転に連
動して分離ローラ23が同方向に回動するようになって
いる。
【0018】次に、図2及び図5に示すように、前記分
離ローラ23に対向する走行板3の傾斜板部3cには矩
形の孔3dが形成され、この孔3dには表面にゴム27
が貼られたフリクションプレート28が設けられてい
る。
【0019】フリクションプレート28の下端には舌片
状の係止部28aが形成されている。孔3dの下側であ
る下方の水平板部3aの裏面には、係止孔29aを備え
た突起片29が設けられており、フリクションプレート
28の前記係止部28aが該係止孔29aに挿入されて
いる。
【0020】前記フリクションプレート28の上端は二
又に形成されている。孔3dの上側である上方の水平板
部3bの裏面には、ガイド棒30が固設されている。ガ
イド棒30の先端側には保持リング31が外挿され、水
平板部3b側の基部側にはガイド軸受32が外挿されて
いる。そして、保持リング31とガイド軸受32の間に
は、ガイド棒30を外挿してコイルばね33が介装され
ている。前記フリクションプレート28の上端は前記ガ
イド軸受32に係合している。
【0021】従って、前記分離ローラ23が紙葉をフリ
クションプレート28のゴム27に押し付けると、フリ
クションプレート28は下端を支点にして上端側がたわ
み、ゴム27の厚さ分だけ孔3dの内に沈み込む。分離
ローラ23が離れれば、コイルばね33の弾性力によっ
てフリクションプレート28は原位置に復帰する。
【0022】次に以上の構成における作用を図6及び図
7によって説明する。図6は積み重ねられた紙葉Sの枚
数が多い場合を示している。駆動軸4の回転に伴い、ゴ
ム板ローラ11と調整アーム16が図中矢印A方向に回
転する。
【0023】位置において、調整アーム16が紙葉S
に接触する。駆動軸4の回転に伴って調整アーム16は
第2の回転軸15を中心に反対方向に回転し、ゴム板ロ
ーラ11を下から押し上げて第1の回転軸10を中心に
同方向に回転させる。即ち、位置に示すように、ゴム
板ローラ11は駆動軸4を中心に矢印A方向に回転しな
がら、第1の回転軸10を中心に紙葉Sから離れる方向
に回転するので、ゴム板ローラ11が紙葉Sに接触する
タイミングは遅延する。
【0024】位置に示すように、調整アーム16が戻
りはじめるとゴム板ローラ11も戻りはじめ、位置に
おいてゴム板ローラ11は紙葉Sに接触し、送りを開始
する。このように、紙葉Sの枚数が多い時には、調整ア
ーム16がない場合のゴム板ローラ11による送り開始
位置に比べ、送り開始位置は送り方向先方にずれてい
る。
【0025】図7は積み重ねられた紙葉Sの枚数が少な
い場合を示している。駆動軸4の回転に伴い、ゴム板ロ
ーラ11と調整アーム16が図中矢印A方向に回転す
る。位置に示すように、調整アーム16の方がやや先
に紙葉Sに接触するが、積み重ねられた紙葉Sの高さが
小さいので、第2の回転軸15に関する調整アーム16
の反対方向への回転も小さくなり、調整アーム16によ
るゴム板ローラ11の持ち上げが小さくなる。従って、
位置で示すゴム板ローラ11による送り開始位置は、
調整アーム16がない場合のゴム板ローラ11による送
り開始位置と比較してわずかなずれが生じるだけであ
る。
【0026】ゴム板ローラ11と紙葉Sの接触距離は、
積載されている紙葉Sの量が多い時には短く、少なくな
るにつれて長くなるようにすれば、紙葉Sの量の多少に
かかわらずゴム板ローラ11が紙葉Sを送り出すタイミ
ングがほぼ一定になる。
【0027】本実施例によれば、図6及び図7を参照し
て説明したように、紙葉Sが多い時はゴム板ローラ11
と紙葉Sの接触が遅らされて両者の接触距離が短くな
り、紙葉Sが少ないと長くなる。従って、紙葉Sの多少
に関係なく、分離ローラ23に対する紙葉Sの搬送タイ
ミングは常にほぼ均一に保たれる。
【0028】送り出された紙葉Sは、前記ゴム板ローラ
11等と同期して回転する分離ローラ23と、前記フリ
クションプレート28のゴム27により、一枚づつ分離
されて先方へ送られる。ところで、この分離ローラ23
は、図示しない風車状ローラによって紙葉のスキューを
補正するために扇形になっているが、このためフリクシ
ョンプレート28のゴム27との間に隙間ができる時が
ある。この時にゴム板ローラ11が紙葉Sを搬送する
と、従来は重送が発生することがあったが、本実施例に
よれば、調整アーム16の採用によりゴム板ローラ11
が紙葉Sを搬送するタイミングは紙葉Sの多少に拘らず
ほぼ一定であり、また前述したとおり、分離ローラ23
はゴム板ローラ11が紙葉Sを送り出している間は、必
ずフリクションプレート28のゴム27に接触している
ような形状をしているので、このような不都合は生じな
くなった。
【0029】紙葉Sが上向きにカールしている時や、紙
葉Sの平滑度、腰の強さなどに起因して、分離ローラ2
3と図示しない風車状ローラの回転タイミングにより、
紙葉Sが重送されることがある。これを防ぐため、分離
ローラ23が紙葉Sから離れた段階で、風車状ローラの
わずかに先方にある図示しない位置検出センサが紙葉S
を検出した時、風車状ローラの回転を停止させる。風車
状ローラが停止すると重送されてきた紙葉Sの間に空気
が入るため、密着による吸着がなくなり、重送が防止さ
れる。なお、分離ローラ23が待機位置に停止した時点
で、風車状ローラは再び回転を開始し、確実に分離され
た紙葉Sをアライナ面に押しつけ、搬送路の片側に揃え
る。
【0030】さらに紙葉Sの紙質などに起因して静電気
による吸着により、分離ローラ23とこの分離ローラ2
3の対向位置に設けられたフリクションプレート28の
ゴム27との間で紙葉Sが一枚づつ分離されず重送され
る事がある。これを防ぐため、前記走行板3の矩形の孔
3dを除く適宜の位置に傾斜板部3cから水平板部3d
に連続する図示しないゴムを貼ると、重送される下側の
紙葉が、ゴムの摩擦抵抗と傾斜板部の角部によって止め
られ、重送が防止される。
【0031】また、ゴム板ローラ11に設けられた復帰
用のねじりコイルばね14は、紙葉Sに対する接触圧を
常に一定に保つ機能も有している。即ち、積載された紙
葉Sの枚数に拘りなく、ゴム板ローラ11が紙葉Sに接
触すると、ゴム板ローラ11はねじりコイルばね14の
ばね定数で決まるある接触圧を維持しながら紙葉Sを搬
送する。
【0032】従来のゴム板ローラでは、ゴム板ローラ全
体がゴム製であったために接触圧の調整が難しかった。
例えばホッパ上に積載された紙葉の枚数が多い場合、ゴ
ム板ローラは根元に近いところで屈曲するので強い力で
紙葉を押し付けることになる。逆に、枚数が少なければ
紙葉に加えられる力は小さくなる。
【0033】ゴム板ローラの接触圧は、重送を防止する
上で紙葉の枚数の多少に拘らず均等が望ましい。本実施
例によればねじりコイルばね14のばね定数を種々に設
定できるため、接触圧を従来のものよりも均等にするこ
とができる。
【0034】ホッパ上に積み重ねられた紙葉Sが極端に
少なくなった状態においては、紙厚や腰の強さなどによ
り、ゴム板ローラ11により送り出された紙葉がフリク
ションプレート28のゴム27に衝突して分離ローラ2
3の接触位置まで届かない事がある。これを防ぐため、
フリクションプレート28のゴム27の水平板部に近い
部分のみ、帯状に図示しないプラスチックフィルムを貼
ると、摩擦抵抗が減少し、送り出された紙葉が確実に分
離ローラまで搬送されるようになる。
【0035】以上説明した一実施例では、調整アーム1
6の材質等については触れなかったが、ゴム板ローラ1
1とは異なり、調整アーム16は紙葉Sに対してすべり
易い材質の材料がよく、例えばデルリン等を採用しても
よい。又はアームの先端にローラを設けてもよい。
【0036】
【考案の効果】本考案の紙葉搬送装置は、共通の駆動軸
でゴム板ローラとともに回転し、ゴム板ローラよりも先
に紙葉に接触する調整アームを有しており、この調整ア
ームが紙葉の積載高さに応じてゴム板ローラを紙葉から
離れる方向に押し返して接触タイミングを調整してい
る。
【0037】従って、ゴム板ローラと紙葉の接触距離
は、紙葉が多い時には短く、紙葉が少ない時には長くな
り、結果として紙葉の多少に拘らず、ゴム板ローラが紙
葉を送り出すタイミングはほぼ一定になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A切断線における断面図である。
【図3】一実施例における払い出しユニットの正面図、
平面図及び側面図である。
【図4】一実施例における払い出しユニットの構造を模
式的に示す斜視図である。
【図5】一実施例における走行板とフリクションプレー
トの平面図である。
【図6】一実施例における払い出しユニットの作用を示
す図である。
【図7】一実施例における払い出しユニットの作用を示
す図である。
【図8】従来のイメージスキャナ装置の一構造例を示す
図である。
【図9】従来のイメージスキャナ装置におけるゴム板ロ
ーラ等の構成及び作用を示す図である。
【符号の説明】
1 紙葉搬送装置(装置) 4 駆動軸 7 支持板 10 第1の回転軸 11 ゴム板ローラ 15 第2の回転軸 16 調整アーム S 紙葉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に設けられた支持板と、前記支持
    板に第1の回転軸を介して回動自在に設けられ、前記駆
    動軸が回転すると積み重ねられた紙葉に上から接触して
    該紙葉を払い出すゴム板ローラと、前記駆動軸が回転す
    ると前記ゴム板ローラとともに回転するように第2の回
    転軸を介して回動自在に設けられ、前記ゴム板ローラよ
    りも紙葉に先に接触して該ゴム板ローラを前記回転軸の
    回転方向と逆方向に押し戻す調整アームとを有する紙葉
    搬送装置。
JP7322192U 1992-10-20 1992-10-20 紙葉搬送装置 Expired - Lifetime JP2560589Y2 (ja)

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