JP2001354329A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2001354329A
JP2001354329A JP2000176559A JP2000176559A JP2001354329A JP 2001354329 A JP2001354329 A JP 2001354329A JP 2000176559 A JP2000176559 A JP 2000176559A JP 2000176559 A JP2000176559 A JP 2000176559A JP 2001354329 A JP2001354329 A JP 2001354329A
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JP
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paper
sheet
paper feed
bottom plate
feed roller
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JP2000176559A
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Toshihisa Nakamura
寿久 中村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、給紙圧を一定に保つこ
とができ、しかも給紙圧を容易に調整可能にする。 【解決手段】 最上位の用紙Pに接触する給紙ローラ1
1を時計方向に回転させることによって用紙Pを給紙方
向へ送る。用紙Pを給紙するときの給紙圧は、用紙P上
に接触する給紙ローラ11の自重であって、給紙圧は用
紙サイズおよび用紙積載枚数に関係なく常時一定であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置,複写機,プリンタなどの給紙装置に係り、特に給紙
ローラの用紙に対する給紙圧の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙が複数枚収納される給紙カセットに
おける給紙装置としては、給紙カセット内に、用紙が積
載される底板と、この底板を上方へ付勢するスプリング
とを設け、この底板の上方に給紙ローラを回動可能に設
置する構成であり、給紙時にスプリングの付勢力によっ
て底板を上昇させ、底板に積載された用紙を給紙ローラ
に接触させて、給紙ローラを回転駆動させることにより
用紙を給紙させる構成のものが多く採用されている。
【0003】前記給紙装置では、用紙に接触しながら回
転する給紙ローラにおける用紙に対する給紙圧が、給紙
特性に影響するため、給紙圧を調整する手段を設けたも
のがある。
【0004】例えば特開平8−192926号公報に記
載された自動給紙装置では、押圧板(底板)に、この押
圧板を給紙ローラに向けて押圧する付勢ばね、およびス
プリングを設け、付勢ばねが押圧板を給紙ローラに向け
て常時付勢し、スプリングが、押圧板に小サイズの用紙
が積載された場合に押圧板に対して付勢力を与えず、大
サイズの用紙が積載された場合、押圧板が押し込まれた
ときに押圧板に対して付勢力を与える構成にし、用紙サ
イズによらず給紙圧を一定の範囲に保つようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の装
置において、底板をスプリングにより上方に押し上げ、
積載した用紙を給紙ローラに接触させてから、給紙ロー
ラの回転により用紙を搬送させる場合、大容量(500
枚程度を収納)の給紙カセットでは、用紙の積載収納枚
数が多いため、小容量の給紙カセットと比較して、用紙
の残量または用紙サイズの違いによって底板上に積載さ
れる用紙の総重量が大きく変動する。
【0006】このため、一定の力で底板の先端部をスプ
リングにより上方に押し上げる従来の構成では、用紙の
重量の変動に伴って、底板の回転軸を中心とするスプリ
ングの押し上げ位置における回転モーメントが変動し、
そのスプリングの付勢力を受けて接触する底板上の用紙
と給紙ローラとの給紙圧が大きく変化してしまう。
【0007】前記給紙圧が低すぎると、用紙と給紙ロー
ラとがスリップして不送りを発生し、逆に給紙圧が高す
ぎると、複数枚を一度に搬送してしまう重送が発生す
る。また、給紙圧はできるだけ一定の値である方がよい
のに対して、大容量のカセットでは、特に用紙の総重量
あるいは単位体積あたりの重量が紙種によって変化する
ために、一定の値に維持することが難しいという問題が
ある。
【0008】本発明の目的は、前記従来の問題を解決
し、簡単な構成によって、給紙圧を一定に保つことがで
き、しかも給紙圧を容易に調整可能にした給紙装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、用紙が積載される底板
と、底板の上方に回動可能に設置された給紙ローラを備
え、底板に積載された用紙に対して給紙ローラを接触さ
せ、かつ回転させることによって用紙を給紙させる給紙
装置において、前記給紙ローラを上下動可能に設け、用
紙と前記給紙ローラとが接触して発生する給紙圧を、前
記給紙ローラの自重によって設定することを特徴とし、
この構成によって、給紙ローラが自重によって用紙上に
接触する接触圧が給紙圧となるため、従来の用紙を積載
した底板に対するスプリングの付勢力によって給紙圧が
決定される構成と異なり、積載される用紙の残量,種
類,サイズによって給紙圧が変化することはない。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
給紙装置において、底板の給紙ローラ方向への移動を、
底板押上用弾性部材を用いずに底板移動レバーのみによ
って行う構成にしたことを特徴とし、この構成によっ
て、底板押上用弾性部材を用いないことにより、従来の
ように給紙圧が底板を付勢するスプリングなどによって
影響されることはない。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の給紙装置において、給紙ローラを、底板に積載
された用紙の最上面の移動に応じて移動可能に支持レバ
ーに支持させ、かつ駆動伝達部材を介して回転駆動可能
に設置したことを特徴とし、この構成によって、給紙ロ
ーラによる用紙に対する給紙圧の付与、および給紙動作
を確実にすることができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3い
ずれか1項記載の給紙装置において、給紙ローラの内部
部材を金属材によって形成したことを特徴とし、この構
成によって、給紙ローラの重量を比較的小容量で大きく
することができるため、容易に適当な給紙圧を得ること
が可能になる。
【0013】請求項5記載の本発明は、請求項1〜4い
ずれか1項記載の給紙装置において、給紙ローラの内部
部材の形状を変化させて、給紙圧を設定したことを特徴
とし、この構成によって、使用される用紙に適合する給
紙圧になるように、容易に調整することができる。
【0014】請求項6記載の本発明は、請求項1〜4い
ずれか1項記載の給紙装置において、給紙ローラの内部
部材の材質の比重を選択して、給紙圧を設定したことを
特徴とし、この構成によって、使用される用紙に適合す
る給紙圧になるように、容易に調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態を説明するための
給紙装置の構成を示す断面図、図2は本実施形態の要部
を示す斜視図であり、1は給紙カセット、2は用紙セッ
ト部、3は一端部が給紙カセット1内に回動可能に軸支
3aされた底板、4は、セットされた用紙Pの給紙方向
における両角を保持して、給紙時に用紙Pを捌くための
コーナー爪、5は、底板3の下面側に設置され、一端が
駆動軸6に設けられた底板移動レバー、7は駆動軸6の
端部に設けられた駆動ピン、8は駆動モータ9の出力軸
に設けられて駆動ピン7を回動駆動する連結部材であ
る。
【0017】10は、図3に示すように、一対の給紙ロ
ーラ11と、給紙ローラ11をそれぞれ距離をおいて保
持するローラ軸12と、給紙ローラ11間に設けられた
従動プーリ13からなる給紙ローラ・ユニットであっ
て、図2に示すように、両給紙ローラ11は、図示しな
い回転駆動モータに連結した回転駆動軸14に一端が回
動可能に支持された一対の支持レバー15の他端に、そ
れぞれ回動可能に支持されており、従動プーリ13は、
回転駆動軸14に固定された駆動プーリ16にタイミン
グベルト17にて連結されている。
【0018】各給紙ローラ11には、ローラ軸12と従
動プーリ13との重量が加わり、この給紙ローラ11の
自重が給紙時の用紙Pに対する給紙圧を決定する。本例
では各給紙ローラ11が、金属材のコア部18と、コア
部18の外周に取り付けられたゴム部19から構成され
ているため、特に給紙ローラ11のコア部18が給紙圧
を決定するための機能を持つことになる。
【0019】次に前記構成の実施形態の動作について説
明する。
【0020】図2において、給紙カセット1を本体装置
に装着すると、駆動ピン7が駆動モータ9の連結部材8
に連結される。本体装置は、給紙カセット1の装着を検
出すると、駆動モータ9を回転駆動させ、連結部材8に
連結された駆動ピン7を回転駆動させる。駆動ピン7が
回転すると駆動軸6が回転して、駆動軸6に固定された
底板移動レバー5が時計方向に回動し、底板3が軸支3
a部分を中心に時計方向へ回動して給紙ローラ11側が
上昇する。この底板3の上昇によって用紙Pの先端部に
給紙ローラ11が接触する。給紙ローラ11は支持レバ
ー15を介して回転駆動軸14を中心に上下方向に回動
する。底板3の上昇により用紙Pの先端部に給紙ローラ
11が接触し、回転駆動軸14を中心に給紙ローラ11
が上昇する。ここで予め定められた所定の高さまで給紙
ローラ11が上昇したことが、図示しないセンサによっ
て検出されると、駆動モータ9の回転駆動が停止して、
同時に支持レバー15の回動も停止するため、所定の高
さで給紙ローラ11と用紙Pは接触することになり、給
紙ローラ11の自重である給紙圧が用紙Pに対して作用
する。
【0021】この状態で駆動回転軸14が駆動の伝達を
受けて回転を始めると、回転駆動軸14に取り付けられ
ている駆動伝達部材である駆動プーリ16と、給紙ロー
ラ11のローラ軸12に取り付けられている従動プーリ
13とがタイミングベルト17により連結されているた
め、給紙ローラ11を時計方向に回転させることになり
用紙Pを給紙方向へ送ることができる。用紙Pを給紙す
るときの給紙圧は、給紙ローラ11の自重であるため、
用紙サイズおよび用紙積載枚数に関係なく常時一定であ
る。
【0022】ここで、給紙圧の設定調整は給紙ローラ1
1のコア部18の形状を変えることによって可能であ
る。例えば図3に示すコア部18における長さ(寸法
A)、および径(寸法B)を変更して重量を調整した
り、あるいは給紙ローラ11のコア部18を形成する金
属材の材質,比重を適宜選択することによって給紙ロー
ラ11の重量を調整することができる。例えば給紙ロー
ラ11のコア部18の材質を鉄あるいは鉛から選択する
ようにすれば、鉄に比べ鉛の方が比重が約1.5倍大き
いため、コア部18の材質を鉄から鉛に変更することに
より、給紙ローラ11のコア部18の形状を変えなくて
も、重量を約1.5倍重くすることができ、給紙圧の設
定が可能になる。
【0023】このように本実施形態では、給紙圧が給紙
ローラ11の自重であるので、多数枚の用紙を収納する
ことができる大容量の給紙カセットであっても、従来と
異なり用紙の残量または用紙サイズの違い、あるいは紙
の種類などに関係なく、給紙圧を常時一定に保つことが
できるため、安定した分離性能が実現でき、用紙の搬送
性能を向上させることができる。
【0024】また給紙圧の設定を調整することができる
構成にしているため、安定した分離性能を実現できる給
紙圧の値に容易に設定することができ、用紙の搬送性能
を向上させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
給紙ローラが自重によって用紙上に接触する接触圧が給
紙圧となるため、用紙を積載した底板に対するスプリン
グの付勢力によって給紙圧が決定される従来のものと異
なり、積載される用紙の残量,種類,サイズなどによっ
て給紙圧が変化することはなく、用紙の搬送性能を向上
させることができる。
【0026】また給紙ローラによって給紙圧を設定する
ことを可能にしたため、使用される用紙に適合する給紙
圧になるように、容易に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための給紙装置の
構成を示す断面図
【図2】本発明の実施形態の要部を示す斜視図
【図3】本発明の実施形態における給紙ローラ・ユニッ
トの斜視図
【符号の説明】
1 給紙カセット 3 底板 5 底板移動レバー 6 駆動軸 7 駆動ピン 9 駆動モータ 11 給紙ローラ 12 ローラ軸 13 従動プーリ 14 回転駆動軸 15 支持レバー 16 駆動プーリ 17 タイミングベルト 18 コア部 19 ゴム部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙が積載される底板と、底板の上方に
    回動可能に設置された給紙ローラを備え、底板に積載さ
    れた用紙に対して給紙ローラを接触させ、かつ回転させ
    ることによって用紙を給紙させる給紙装置において、前
    記給紙ローラを上下動可能に設け、用紙と前記給紙ロー
    ラとが接触して発生する給紙圧を、前記給紙ローラの自
    重によって設定することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記底板の前記給紙ローラ方向への移動
    を、底板押上用弾性部材を用いずに底板移動レバーのみ
    によって行う構成にしたことを特徴とする請求項1記載
    の給紙装置
  3. 【請求項3】 前記給紙ローラを、前記底板に積載され
    た用紙の最上面の移動に応じて移動可能に支持レバーに
    支持させ、かつ駆動伝達部材を介して回転駆動可能に設
    置したことを特徴とする請求項1または2記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 前記給紙ローラの内部部材を金属材によ
    って形成したことを特徴とする請求項1〜3いずれか1
    項記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙ローラの内部部材の形状を変化
    させて、給紙圧を設定したことを特徴とする請求項1〜
    4いずれか1項記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記給紙ローラの内部部材の材質の比重
    を選択して、給紙圧を設定したことを特徴とする請求項
    1〜4いずれか1項記載の給紙装置。
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