JPS5935807B2 - 給紙装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複写機等に用いられて堆積されたシート状用紙
を一枚づつ送り出し給送する給紙装置に関するもの、詳
しくは送り出しゴムローラ又は送り出しゴムベルト等を
堆積用紙に圧接して一枚づつ送り出し給送する給紙装置
に関するものである。

複写機等の、シート状用紙の堆積から用紙をゴムローラ
ー又はゴムベルトによつて一枚づつ送り出す給紙装置に
於て、同時に２枚以上の用紙を送り出すこと（重送）は
その後の工程で紙詰まりや転写不良などのトラブルの原
因となる。従つて複写機などのシート状用紙の給紙装置
に於ては重送させないこと又給紙損いをさせないことが
重要となる。一方このような給紙装置に於ては、重送と
給紙損いに関し送り出しローラー（又はベルト）と堆積
用紙との圧接力は最も重要なパラメーターの一つである
。ところで送り出しローラーと堆積用紙との圧接力を得
る方法として従来より知られているものは、（１）用紙
堆積トレーを固定して送り出しローラー（又はベルト）
組立体を首振りさせる方法、（２威り出しローラー（又
はベルト）組立体を固定して用紙堆積トレーをスプリン
グ又は他の平衡錐によつてローラー（又はベルト）に圧
接させる方法及び（３）用紙堆積トレーを昇降装置によ
つて動かす方法などがある。

第３の方法は安定した圧接力を得られるが装置が大がか
りで高価になる。第２の方法は安価であるが、用紙の大
きさや密度の違うものに対して、圧接力がかなり大きく
変化する。第１の方法は安価であるが、第２の方法と同
じ欠点の他に、送り出しローラー（又はベルト）組立体
の水平面からの角度の変化によつて、送り出しローラー
（又はベルト）駆動用のタイミングベルト（又は他の動
力伝達手段、例えばチェーンなど）の張力の影響を受け
て圧接力がかなり大きく変化し、堆積用紙が５００枚（
高さ約５０ｎ）程度又はそれ以上になると、実用上支障
を生ずるなどの欠点があつた。すなわち、第１図に示す
如く駆動軸ａにアームをを上下首振り自在に設け、アー
ムをの先端に送り出しローラｃを支軸ｄを介して回転自
在に装着すると共に、駆動軸ａに設けたタイミングプー
リｅと支軸ｄに設けたタイミングプーリｆとにタイミン
グベルトｇを巻掛けて送り出しローラｃを矢印Ａ方向に
回転駆動して堆積用紙れを一枚づつ送り出すように構成
した給紙装置において、堆積用紙れが送り出されるに従
つて送り出しローラｃの位置が下がつて来てアームをの
水平線となす角度αが大きく変化する。

一方タイミングベルトｇは駆動軸ａに設けたタイミング
プ一りｅと支軸ｄに設けたタイミングプ一りｆとに巻掛
けられていて用紙を送り出す際にタイミングベルトｇに
作用する張力は前記角度αの関数として圧接力Ｐ，に加
算される。したがつて、アームｂと水平線とのなす角度
αが大きく変化すると圧接力Ｐ，が大きく変化してしま
うので、トレイｉの堆積用紙ｈの高さが変化すると圧接
力Ｐ，が変化し送り出し状態が変化してしまう。

このことは堆積用紙の高さが変化すると最良の送り出し
状態を維持できずに重送等を発生してしまうとの不具合
を有するから、前述の構成の給紙装置にあつてはトレイ
ｌ上に載置する堆積用紙ｈの最大枚数（高さ）はある限
度以内が実用の範囲となつてしまう。本発明は上記の事
情に鑑みなされたものであつて、その目的は送り出しロ
ーラ、送り出しベルト等の送り出し部材を首振り自在と
して堆積用紙に接触させてなる給紙装置において、堆積
用紙高さが変化しても圧接力を略一定とすることができ
るようにした給紙装置を提供することである。

以下第２図、第３図を参照して本発明の実施例を説明す
る。用紙堆積トレー１６は図示しない底板と左右一対の
案内側板５，５とより構成され、堆積用紙３が内設して
ある。

４は堆積用紙３の上端隅部に接触した分離爪である。

８は用紙堆積トレー１６の上方位置において図示しない
複写機本体に回転自在に支承した駆動軸で、図示しない
駆動源に伝動している。

該駆動軸８には左右一対の補助ローラ支持アーム９，９
が上下首振り自在に支承され、左右一対の補助ローラ支
持アーム９の先端間に亘り補助ローラ軸７が回転自在に
横架支承してあり、補助ローラ軸７の両端には左右一対
の摩擦係数の十分小さい材料で作られた補助ローラ２，
２が堆積用紙３の上面に接触するように設けてある。

前記補助ローラ軸７には左右一対の送り出しローラ支持
アーム１０，１０が上下首振り自在に支承され、左右一
対の送り出しローラ支持アーム１０，１０の先端間に亘
り送り出しローラ軸６が回転自在に横架支承してある。

送り出しローラ軸６の両端部には左右一対の送り出しロ
ーラ１，１が固設してある。

前記駆動軸８と補助ローラ軸７と送り出しローラ軸６と
には第１、第２、第３タイミングプーリ１３，１４，１
５がそれぞれ固設してあり、第１、第２タイミングプ一
り１３，１４に亘り第１タイミングベルト１１が巻掛け
られ、第２、第３タイミングプ一り１４，１５に亘り第
２タイミングベルト１２が巻掛けてある。

しかして、補助ローラ支持アーム９は補助ローラ２を介
して堆積用紙３上に接触して堆積用紙３が送り出される
毎に，駆動軸８を中心として下方に首振り運動する。

また、送り出しローラ１は送り出しローラ支持アーム１
０、補助ローラ軸７を介して補助ローラ支持アーム９に
対して首振り自在となつて堆積用紙３上に接触している
。

そして、１駆動軸８の回転運動は第１、第２、第３タイ
ミングプ一１川３，１４，１５及び第１、第２タイミン
グベルト１１，１２を介して補助ローラ軸７と送り出し
ローラ軸６とに伝動され、補助ローラ２及び送り出しロ
ーラ１は矢印方向にそれぞれ回転動するが、補助ローラ
２は十分摩擦係数が小さい材料で作られているので、堆
積用紙３の送り出し力は送り出しローラ１により大部分
付与され、補助ローラ２によつては余り付与されない。

以上の様であるから、堆積用紙３が送り出されて補助ロ
ーラ支持アーム９が下向に首振り運動すると、補助ロー
ラ２が下方に移動するが、補助ローラ軸７も同一ストロ
ークだけ下方に移動するので送り出しローラ支持アーム
１０の堆積用紙３に対する姿勢は何ら変化しないので、
第２タイミングベルト１２の張り方も何ら変化しない。

したがつて、送り出しローラ１と堆積用紙３との圧接力
Ｐ１は堆積用紙３の高さが変化しても常時一定となるの
で、重送や不正給紙を起すことがない。

第３図において、１７，１８は搬送ローラ、１９は転写
コロトロン、２０は感光性ドラムである。

第４図は本発明の他の実施例を示すものであつて、送り
出しローラ１と補助ローラ２との外に給送ベルト２１お
よび摩擦ロール２２とを設け、適当なリングで結合し、
送り出しローラ１の姿勢、圧接力並びにタイミングベル
ト１２の張り方の変化を防止し、堆積用紙３の増減に関
係なく重送や給紙損いを起すことなく給紙できるように
した摩擦ローラによる給紙装置を示すものである。

以上の説明において補助ローラ２の代りに摩擦係数が十
分に小さい材質より成る滑り部材を設けても良い。また
、補助ローラ又は滑り部材を分離爪４の代りに用い、補
助ローラ３又はスキツド３と送り出しローラ１との間に
一定のループを生ぜしめた後補助ローラを回転させるか
、滑り部材を僅かに上昇させ用紙を送り出すように構成
しても良い。

この場合には送り出しローラ１の駆動開始より一定時間
後（例えば一定回転角ローラが回転した後）補助ローラ
に設けたクラツチを接とするといつた公知の手段を用れ
ば良い。本発明は前述のように構成したので、堆積用紙
３が増減して第１アーム９が首振り運動しても送り出し
部材１を備えた第２アーム１０と堆積用紙３との姿勢は
一定となり、送り出し部材１と堆積用紙３との圧接力は
常時略一定となる。

したがつて、堆積用紙３の高さを大きくしても重送や不
正給紙等が起ることがない。

また、第１アーム９と第２アーム１０と送り出し部材１
と支持部材２とよりのみ構成したから、構造が簡単であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の説明図、第２図は本発明の実施例を示
す斜視図、第３図はその側面図、第４図は他の実施例を
示す側面図である。 １は送り出し部材、２は支持部材、９は第１アーム、１
０は第２アーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 首振り自在に支承した第１アーム９に、送り出し部
   材１を備えた第２アーム１０を同一方向に首振り自在で
   かつ送り出し部材１が堆積用紙３に接触して堆積用紙３
   の増減により第１アーム９が首振り運動する如く装着し
   、該第２アーム１０に摩擦係数が十分小さい材質より成
   る支持部材２を堆積用紙３上に接触するように設けたこ
   とを特徴とする給紙装置。